JPH06310264A - 高周波誘導加熱装置の変流器 - Google Patents

高周波誘導加熱装置の変流器

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JPH06310264A
JPH06310264A JP12522593A JP12522593A JPH06310264A JP H06310264 A JPH06310264 A JP H06310264A JP 12522593 A JP12522593 A JP 12522593A JP 12522593 A JP12522593 A JP 12522593A JP H06310264 A JPH06310264 A JP H06310264A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper plate
current transformer
coil
primary coil
induction heating
Prior art date
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Application number
JP12522593A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Miyazaki
力 宮崎
Shigechika Kawashima
茂義 川嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miyaden Co Ltd
Original Assignee
Miyaden Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 一次コイルの内側にも銅板を配設し、空芯の
変流器であっても、一次コイルと二次コイル間に充分な
結合係数が得られ、パワーロスを抑え、かつ装置の小型
化が図れる高周波誘導加熱装置の変流器を提供する。 【構成】 銅パイプを螺旋状に屈曲させて略円筒状に形
成した一次コイル3と、一次コイルの内外両側に絶縁部
材を介してそれぞれ配設された略円筒状の内側銅板11
及び外側銅板12を有し、内側銅板と外側銅板を導電部
材で接続することによって形成された二次コイル4と、
二次コイルの外側銅板に固定され、加熱コイルが接続さ
れるコイル接続板13と、を具備することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波の大電流でワー
クを加熱する、高周波誘導加熱装置に使用して好適な変
流器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高周波誘導加熱装置の変流器とし
ては、例えば特公昭50−7725号公報に開示のもの
が知られている。この変流器は、略円筒状の銅板からな
る二次コイルの内側に、銅パイプを螺旋状に屈曲させた
一次コイルを嵌装すると共に、二次コイルの外側面に加
熱コイルを取り付けるためのホルダが固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この変流器に
あっては、一次コイルと二次コイル間に充分な結合係数
が得られず、パワーロスが発生し、装置自体も大型化す
るという問題点があった。即ち、一次コイルと二次コイ
ルを完全密着させて配設することは実施的に不可能であ
り、両コイル間に空間が存在することになる。この空間
によりその結合係数には自ずと限度があり、一般的に
は、0.75〜0.85程度の係合係数しか得られな
い。これにより、パワーロスが発生し、所望のパワーを
得るには変流器を大きくする必要があり、装置自体も大
型化することになる。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、一次コイルの内側にも銅板を配設し、空芯の
変流器であっても、一次コイルと二次コイル間に充分な
結合係数が得られ、パワーロスを抑え、かつ装置の小型
化が図れる高周波誘導加熱装置の変流器を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明の高周波誘導加熱装置の変流器は、銅パイプ
を螺旋状に屈曲させて略円筒状に形成した一次コイル
と、該一次コイルの内外両側に絶縁部材を介してそれぞ
れ配設された略円筒状の内側銅板及び外側銅板を有し、
該内側銅板と外側銅板を導電部材で接続することによっ
て形成された二次コイルと、該二次コイルの外側銅板に
固定され、加熱コイルが接続されるコイル接続板と、を
具備することを特徴とする。
【0006】また、請求項2記載の変流器は、導電部材
が、その外周部に段差を有する略円環状の銅板で形成さ
れていることを特徴とし、請求項3記載の変流器は、内
側銅板及び外側銅板が、その長手方向の両端で導電部材
によって接続されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】まず、請求項1記載の高周波誘導加熱装置の変
流器によれば、一次コイルに高周波電流を流すことによ
って誘起される磁束は、内側及び外側銅板で吸収され
る。したがって、外部への漏れ磁束が少なくなり、一次
コイルと二次コイルの結合係数がアップする。この結合
係数のアップにより、パワーロスが低減され、変流器及
び装置自体の小型化が図れる。
【0008】また、請求2記載の変流器によれば、略円
環状の導電部材の外周部に形成された段差に、外側銅板
をセットすることにより組み付けでき、その作業が容易
となる。さらに、請求項3記載の変流器によれば、円環
状の銅板で、内側及び外側銅板の両端部を接続するた
め、一次コイルを略完全密封することができ、結合係数
がよりアップする。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1〜図4は、本発明に係わる変流器を
示している。図1において、高周波誘導加熱装置1の前
面部に配設される変流器2は、一次コイル3と、この一
次コイル3の内側及び外側に配設された二次コイル4
と、二次コイル4の外周面に固定されたホルダ5等から
なる。一次コイル3は、円形の銅パイプ6(図3参照)
を螺旋状に屈曲させ、その両端部には端子板7a、7b
とホースコネクタ8a、8bがそれぞれ固定されてい
る。
【0010】二次コイル4は、図3に示すように、一次
コイル3の内側と外側に絶縁板9、10を介して配設さ
れる内側銅板11と外側銅板12、及びこの銅板11、
12の下端を接続する接続銅板13とで構成されてい
る。内側銅板11は、図4に示すように、断面C字状で
円周方向の両端部に隙間14が形成された円筒部11a
を有し、この円筒部11aの下端には、円環状の接続銅
板13が例えばロウ付け固定されている。接続銅板13
の外周部には、円環状に段差15が形成され、この段差
15に後述する如く外側銅板12が配設される。また、
外側銅板12は、内側銅板11と同様、断面C字状で隙
間16(図2参照)が形成された円筒部12aを有し、
この隙間16部にホルダ5がロウ付け固定されている。
【0011】ホルダ5は、絶縁板17(図2参照)を介
してネジ18等(図1参照)により圧接固定された一対
の平板状の銅板19、20を有し、この銅板19、20
の外側面には、一端部にホースコネクタ21が固定され
た角パイプ22がそれぞれロウ付け固定されている。角
パイプ22の他端は、外側銅板12の外側面に固定され
た冷却パイプ23に連結されている。そして、ホルダ5
の前端部には、コイル部24を有する加熱コイル25の
ホルダ26が挿入される。なお、この変流器2は、高周
波誘導加熱装置1の底板1a上に、プレート27、支柱
28、29及びベーク板30等を介して固定されてい
る。また、変流器2の一次コイル3の銅パイプ6には、
図示しない絶縁チューブが嵌装されている。
【0012】この変流器2は、次のようにして組み付け
られる。即ち、まず内側銅板11の下端に接続銅板13
をロウ付け固定し、この内側銅板11の外側に、略円筒
状に屈曲形成された一次コイル3を嵌装させる。この
時、一次コイル3の両端延長部3a、3bを、内側銅板
11の隙間14から内側銅板11内部に入れ、その先端
を上方に突出させる。そして、ホルダ5、冷却パイプ2
3等がロウ付け固定された外側銅板12を、一次コイル
3の外側に嵌装し、その下端を接続銅板13の段差15
に載置すると共に、外側銅板12の下端と接続銅板13
とロウ付け固定する。これにより、内側銅板11と外側
銅板12が電気的に接続されると共に、内側銅板11、
一次コイル3、外側銅板12がサンドイッチ状に配置さ
れたことになる。
【0013】この変流器2は、略1回巻回された銅板か
らなる内側銅板11及び外側銅板12が、所定回数巻回
された一次コイル3のボビンとして使用され、一次コイ
ル3の端子板7a、7bを介して、例えば電流型のイン
バータ(図示せず)から所定の電流が供給されると、一
次コイル3と二次コイル4の巻数比に応じた大電流が二
次コイル4に誘起され、これがホルダ5を介して、加熱
コイル25に供給される。
【0014】また、一次コイル3への電流の供給と同時
に、ホースコネクタ8a、8bを介して一次コイル3の
銅パイプ6内に冷却水が供給されると共に、ホースコネ
クタ21等を介して角パイプ22、冷却パイプ23、コ
イル部24等に冷却水が供給される。この冷却水の流れ
により、通電時の変流器2、加熱コイル25等の発熱が
抑えられる。
【0015】このように、上記実施例によれば、一次コ
イル3の内側及び外側に、二次コイル4としての内側銅
板11及び外側銅板12を配設するため、一次コイル3
への通電により発生する磁束を両銅板11、12で吸収
することができ、外部への漏れが無くなり、変流器2の
結合係数を向上させることができる。なお、実験によれ
ば、内側銅板11を設けることにより、内部にコアを配
設した変流器と同程度の結合係数が得られることが確認
されている。これにより、パワー損失が少なくなって、
変流器2を小型に形成し得ると共に、誘導加熱装置1自
体の小型化も図れる。
【0016】また、内側銅板11と外側銅板12で形成
される円環状の空間に一次コイル3を収納配置すること
ができ、両銅板11、12によって、一次コイル3の振
動、移動等が抑えられると共に、外側銅板12は、接続
銅板14の段差15によって位置決めされるため、その
組み付け作業が容易となる。
【0017】なお、上記実施例においては、内側銅板1
1と外側銅板12をその下端部において、接続銅板13
で接続したが、例えば図5に示すように、上端部も段差
27を有する円環状の接続銅板26で接続するようにし
てもよい。このようにすれば、磁束の漏れをより確実に
防止することができ、結合係数の向上がより図れる。ま
た、上記実施例における、加熱コイルの構成、内側銅板
及び外側銅板の形状、両銅板の取付け構造、ホルダの構
成等は一例であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて、種々変更可能であることは言うまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の高周波誘
導加熱装置の変流器によれば、一次コイルと二次コイル
間に充分な結合係数が得られ、パワーロスを抑えること
ができると共に、変流器及び装置自体の小型化を図るこ
とができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる変流器の側面図
【図2】同図1の要部断面図
【図3】同側断面図
【図4】同内側銅板の斜視図
【図5】本発明の他の実施例を示す側断面図
【符号の説明】
1 高周波誘導加熱装置 2 変流器 3 一次コイル 4 二次コイル 5 ホルダ 9、10 絶縁板 11 内側銅板 12 外側銅板 13、26 接続銅板 14、16 隙間 15、27 段差 25 加熱コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銅パイプを螺旋状に屈曲させて略円筒状に
    形成した一次コイルと、該一次コイルの内外両側に絶縁
    部材を介してそれぞれ配設された略円筒状の内側銅板及
    び外側銅板を有し、該内側銅板と外側銅板を導電部材で
    接続することによって形成された二次コイルと、該二次
    コイルの外側銅板に固定され、加熱コイルが接続される
    コイル接続板と、を具備することを特徴とする高周波誘
    導加熱装置の変流器。
  2. 【請求項2】前記導電部材が、その外周部に段差を有す
    る略円環状の銅板で形成されていることを特徴とする請
    求項1記載の高周波誘導加熱装置の変流器。
  3. 【請求項3】前記内側銅板及び外側銅板は、その長手方
    向の両端で前記導電部材によって接続されていることを
    特徴とする請求項1もしくは請求項2記載の高周波誘導
    加熱装置の変流器。
JP12522593A 1993-04-28 1993-04-28 高周波誘導加熱装置の変流器 Pending JPH06310264A (ja)

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