JP4264219B2 - ゴム混練機用ロータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴム混練機用ロータに関し、さらに詳しくは耐摩耗及び耐食性に優れて寿命が長く、しかも製作コストの低減に寄与するゴム混練機用ロータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車用等のタイヤやコンベヤー用のベルトなどの耐摩耗性と可撓性が要求される用途の材料としては、天然ゴムや人造ゴムに珪砂(SiO2 )粉末等の摩耗に強い添加物や塩素を含む離型剤等を加え、混練機で十分練り込んだものを所定の形状に成形して使用している。
通常、ゴム混練機は回転する2本のロータの間に混練すべきゴムを導入し、連続的に切り返しながら混練する方式が採用され、この種のゴム混練機用ロータとしては、接線ロータや噛み合いロータあるいは両者の折衷型のGK−Eロータ等が使用されている。
【0003】
この種のゴム混練機用ロータには耐摩耗性の鋼材が使用されるが、摩耗性を向上させるために原料ゴム中に含まれる硬質の珪砂粉末による摩耗や、腐食性離型剤の塩化水素による腐食が起こるため、寿命が短い難点があった。この問題を解決するため、ロータの摩耗しやすい部分に、クロム(Cr):25〜30wt%、コバルト(Co):45〜46wt%、タングステン(W):15〜20wt%を含む硬質耐摩耗性のステライト合金を肉盛りする、局所的な表面硬化方法が使用されてきた。
さらに耐摩耗性を向上させる為に、ステライト合金の表面にクロムめっきを施す方法も試みられてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ステライト合金の肉盛りの際には母材の十分な余熱が必要なため、複数回肉盛り作業をするのには不適であり、1回の肉盛り作業で目標厚さ以上のステライト合金層を形成した後、研削作業をして目標とする肉厚及び形状に仕上げている。この際ステライト合金の研削性が悪く、目標厚さまでの研削に長時間を要し、ロータの製作コストが著しく高くなるという問題点がある。
【0005】
また、耐摩耗性を向上させる目的で施したクロムめっきは、ゴム混練機の運転中に剥離し易く、剥離したクロム皮膜が異物となってゴム中に混入してしまう不具合が生じることがある。
本発明の目的は、上記問題点を解決するためになされたものであり、耐摩耗性や耐食性に優れて寿命が長く、しかも製作が容易でコストの低いゴム混練機用ロータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明のゴム混練機用ロータはロータ母材表面に耐摩耗性に優れた自溶合金を溶射被覆する方法を採用した。
即ち、本発明のゴム混練機用ロータは、表面に、質量比でクロム:12〜20%、ホウ素:2.5〜4.5%、珪素:2.0〜5.0%、炭素:0.4〜1.1%、鉄:5%以下、コバルト:1%以下、モリブデン:4%以下、銅:4%以下を含み、残部が不可避的不純物を含むニッケルからなる組成を有する、ニッケル系自溶合金と、質量比でクロム:2.4〜13.6%、ホウ素:0.5〜3.2%、珪素:0.7〜4.0%、炭素:0.08〜0.72%、鉄:4%以下、コバルト:10%以下、モリブデン:3.2%以下、銅:3.2%以下、タングステンカーバイド:20〜80%を含み、残部が不可避的不純物を含むニッケルからなる組成を有するサーメットの、2層の溶射被膜を順次積層被覆したゴム混練機用ロータとした。
このような構成のゴム混練機用ロータとすれば、耐摩耗性及び耐食性に優れた自溶合金皮膜を母材の表面形状に倣って必要最小限に形成することができるので、製作時間やコストが大幅に引き下げられ、しかも密着性が良く耐摩耗性及び耐食性にも十分優れた性能を発揮するものとなる。また、ニッケル系自溶合金にタングステンカーバイドを含ませることにより、硬さが一層増して耐摩耗性が向上する。
また、ロータ母材と接する部分には靱性が高く密着力の強いニッケル系自溶合金を用い、ゴムと接触する表面部分には耐摩耗性がより高いタングステンカーバイドを含むサーメットを使用することにより、より寿命の長いゴム混練機用ロータとなる。
【0007】
本発明の他のゴム混練機用ロータは、表面に、質量比でクロム:16〜24%、ホウ素:1.5〜4.0%、珪素:1.5〜4.5%、タングステン:15%以下、炭素:1.5%以下、鉄:5%以下、ニッケル:30%以下、モリブデン:7%以下を含み、残部が不可避的不純物を含むコバルトからなる組成を有するコバルト系自溶合金と、質量比でクロム:3.2〜16.8%、ホウ素:0.3〜3.2%、珪素:0.4〜3.6%、炭素:1.2%以下、鉄:4%以下、ニッケル:2.0〜24%、モリブデン:5.6%以下、タングステンカーバイド:20〜80%を含み、残部が不可避的不純物を含むコバルトからなる組成を有するサーメットの、2層の溶射被膜を順次積層被覆したゴム混練機用ロータとした。
コバルト系自溶合金を使用しても、ニッケル系自溶合金を使用したときと同等の性能が得られる。
【0010】
また、母材と接する部分には上記組成を有するニッケル系自溶合金の溶射被膜を被覆し、さらにニッケル系自溶合金の溶射被膜の上に、上記組成を有するサーメットの溶射被膜を、タングステンカーバイドの含有量が質量比で20%から80%の間で漸次増加する組成を有する溶射被膜として順次被覆したゴム混練機用ロータとすることもできる。タングステンカーバイド組成を漸次増加させるには、例えば複層の積層構造の被膜にすれば良い。
このような構成のゴム混練機用ロータとすれば、母材との密着力が強く、しかも表面は耐摩耗性及び耐食性に優れたゴム混練機用ロータとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のゴム混練機用ロータの母材としては、比較的硬く耐摩耗性に富んだ高炭素含有の炭素鋼を使用する。鋳鋼母材をあらかじめロータ形状に切削加工した後、表面部分に自溶合金を溶射被覆して耐摩耗性及び耐食性の向上をはかる。
(第1の実施形態)
溶射被覆する自溶合金として先ず挙げられるのは、重量比でクロム:12〜20%、ホウ素:2.5〜4.5%、珪素:2.0〜5.0%、炭素:0.4〜1.1%、鉄:5%以下、コバルト:1%以下、モリブデン:4%以下、銅:4%以下を含み、残部が不可避的不純物を含むニッケルからなる組成を有する、ニッケル系自溶合金が挙げられる。
このニッケル系自溶合金からなる溶射皮膜は、母材である炭素鋼との密着性が良くて靱性に富み、しかも耐摩耗性や耐食性に優れた表面皮膜が得られる。
【0012】
Crは12%未満では耐摩耗性が十分でなく、20%を越えると硬くなりすぎてかえって脆くなる。従ってCrの含有量は12〜20%が適当である。
B及びSiはNi、Cr、Coといった金属の融点を低下させることができるため、溶射後のフュージング過程で溶射皮膜を溶け易くし、溶射皮膜中の気孔を封じる働きをする。このことにより、溶射皮膜の密着性及び耐食性が高くなる。また、BはNi、CoなどとB化合物を形成し、溶射皮膜の硬さを増加させ耐摩耗性を向上させる働きをし、Siはフラックスとしての働きをする。BやSiの含有量が少ないと溶射皮膜中の気孔を十分に封じることができず密着性及び耐食性向上が図れないとともに、B化合物の形成が少なく硬さの増加が小さくなり耐摩耗性向上が見込めない。逆に、BやSiの含有量が多いと、フュージング過程で溶射皮膜の流動性がよくなりすぎて溶射皮膜が流れてしまうとともに、B化合物が多く形成されすぎて、溶射皮膜を脆くしてしまう。従って、Bの含有量は2.5〜4.5%、Siの含有量は2.0〜5.0%が適する。
CoとMoは耐摩耗性と靭性を向上させるための元素であるが、高価であるため含有量はそれぞれ1%以下、及び4%以下に留めるのが得策である。
Cuは耐食性を付与するための元素であるが、4%以上含ませてもそれ以上の効果が得られないため、その含有量は4%以下とするのが適当である。
CはNi、Coなどと炭化物を形成し、溶射皮膜の硬さを増加させ耐摩耗性を向上させる働きをするが、あまり多くなりすぎると脆くなるので0.4〜1.1%とするのが適当である。
残部は不可避的不純物を含むFeとNiとするが、靱性を保つためにFeの含有量は5%以下とする。
【0013】
溶射皮膜の形成方法は、火炎溶射、プラズマ溶射等の公知の溶射方法を利用する。溶射原料の形態も混合粉、造粒粉、焼結粉あるいは合金粉等いずれの形態でも使用可能である。溶射皮膜の厚さは1.0〜1.5mmが適当である。溶射皮膜を形成した後、1000℃以上に加熱してフュージングを行い、溶射皮膜中の微細な気孔を封じておく。最後にシャフトを焼きばめし、所定の寸法形状に微量の仕上げ研磨をしてゴム混練機用のロータを得る。
【0014】
(第2の実施形態)
もう一つの自溶合金として、重量比でクロム:16〜24%、ホウ素:1.5〜4.0%、珪素:1.5〜4.5%、タングステン:15%以下、炭素:1.5%以下、鉄:5%以下、ニッケル:30%以下、モリブデン:7%以下を含み、残部が不可避的不純物を含むコバルトからなる組成を有するコバルト系自溶合金が挙げられる。
コバルト系自溶合金は、母材との接合力はニッケル系自溶合金よりやや劣るものの、耐摩耗性はニッケル系自溶合金よりも優れたものとなる。
【0015】
コバルト系自溶合金の場合は、Crは16%未満では耐摩耗性が十分でなく、24%を越えると硬くなりすぎてかえって脆くなる。従ってCrの含有量は16〜24%が適当である。
B及びSiはNi、Cr、Coといった金属の融点を低下させることができるため,溶射後のフュージング過程で溶射皮膜を溶け易くし、溶射皮膜中の気孔を封じる働きをする。このことにより、溶射皮膜の密着性及び耐食性が高くなる。また、BはNi、CoなどとB化合物を形成し、溶射皮膜の硬さを増加させ耐摩耗性を向上させる働きをし、Siはフラックスとしての働きをする。BやSiの含有量が少ないと溶射皮膜中の気孔を十分に封じることができず密着性及び耐食性向上が図れないとともに、B化合物の形成が少なくて硬さの増加が小さくなり、耐摩耗性向上が見込めない。逆に、BやSiの含有量が多いと、フュージング過程で溶射皮膜の流動性がよくなりすぎて、溶射皮膜が流れてしまうとともに、B化合物が多く形成されすぎて、溶射皮膜を脆くしてしまう。従って、Bの含有量は1.5〜4.0%、Siの含有量は1.5〜4.5%が適する。
Wは強度を向上させるための元素であるが、含有量が15%を越えると他の成分の含有量が相対的に低下してしまうことと、またWは高価な元素であることを考慮して、含有量は15%以下と定める。
Moは耐食性を付与するための元素であるが、含有量が7%を越えると他の成分が相対的に減少してしまうので、含有量は7%以下と定める。
CはNi、Cr、Co、W、Moなどと炭化物を形成し、溶射皮膜の硬さを増加させ耐摩耗性を向上させる働きをするが、あまり多くなりすぎると脆くなるので1.5%以下とするのが適当である。
Niは母材との接合力を強化し靭性を保つための元素であるが、Coとのバランスを考慮して、Niの含有量は30%以下に留める。
残部は不可避的不純物を含むFeとCoとするが、耐摩耗性を保つためにFeの含有量は5%以下とする。
溶射皮膜の形成方法や、ロータの加工方法は前記の場合と同様にすればよい。
【0016】
(第3の実施形態)
第3の実施形態ではさらに耐摩耗性を向上させた長寿命のロータとするために、ニッケル系自溶合金又はコバルト系自溶合金に、さらにWC(タングステンカーバイド)を20〜80wt%含ませたWC含有サーメットを溶射被覆した表面構造とすることができる。
WC含有サーメットとは、WC粉末と金属粉末との焼結複合体である。金属粉末としては、B及びSiを含む低融点の自溶合金が好んで利用できる。サーメットを被覆する場合、溶射過程で焼結したものでも良く、あるいはあらかじめ焼結したものを溶射被覆したものであっても良い。
本実施形態では、硬質のWCを含む皮膜が有るので、耐摩耗性を一段と向上させることができる。
【0017】
含WCサーメットの一例としては、重量比でクロム:2.4〜13.6%、ホウ素:0.5〜3.2%、珪素:0.7〜4.0%、炭素:0.08〜0.72%、鉄:4%以下、コバルト:10%以下、モリブデン:3.2%以下、銅:3.2%以下を含み、残部が不可避的不純物を含むニッケルからなる組成を有する、ニッケル系自溶合金を80〜20wt%と、タングステンカーバイドを20〜80wt%とを混合したサーメットが使用できる。
【0018】
この場合、Crは2.4%未満では耐摩耗性が十分でなく、13.6%を越えると硬くなりすぎてかえって脆くなる。従ってCrの含有量は2.4〜13.6%が適当である。
B及びSiはNi、Cr、Coといった金属の融点を低下させることができるため、溶射後のフュージング過程で溶射皮膜を溶け易くし、溶射皮膜中の気孔を封じる働きをする。このことにより、溶射皮膜の密着性及び耐食性が高くなる。また、BはNi、CoなどとB化合物を形成し、溶射皮膜の硬さを増加させ耐摩耗性を向上させる働きをし、Siはフラックスとしての働きをする。BやSiの含有量が少ないと溶射皮膜中の気孔を十分に封じることができず密着性及び耐食性向上が図れないとともに、B化合物の形成が少なく硬さの増加が小さくなり耐摩耗性向上が見込めない。逆に、BやSiの含有量が多いと、フュージング過程で溶射皮膜の流動性がよくなりすぎて溶射皮膜が流れてしまうとともに、B化合物が多く形成されすぎて、溶射皮膜を脆くしてしまう。従って、Bの含有量は0.5〜3.2%、Siの含有量は0.7〜4.0%が適する。
Moは耐摩耗性と靭性を向上させるための元素であるが、高価であるため含有量は3.2%以下に留めるのが得策である。
Cuは耐食性を付与するための元素であるが、3.2%以上含ませてもそれ以上の効果が得られないため、その含有量は3.2%以下とするのが適当である。
Coは、WCとバインダーの役目を担う自溶合金との混合を均一にするため、及び溶射中にWCが酸化されるのを防ぐために必要な元素であるが、高価であるためその含有量は10%以下に留めることとする。
CはNi、Coなどと炭化物を形成し、溶射皮膜の硬さを増加させ耐摩耗性を向上させる働きをするが、あまり多くなりすぎると脆くなるので0.08〜0.72%とするのが適当である。
金属部分の残部は不可避的不純物を含むFeとNiとするが、靱性を保つためにFeの含有量は5%以下とする。
タングステンカーバイドは20wt%未満では顕著な効果が現れず、80wt%を越えると脆くなる。
【0019】
含WCサーメットの他の例としては、重量比でクロム:3.2〜16.8%、ホウ素:0.3〜3.2%、珪素:0.4〜3.6%、炭素:1.2以下、鉄:4%以下、ニッケル:2.0〜24%、モリブデン:5.6%以下、残部が不可避的不純物を含むコバルトからなる組成を有するコバルト系自溶合金80〜20wt%と、タングステンカーバイドを20〜80wt%とを混合焼結したサーメットが使用できる。
【0020】
この場合、Crは3.2%未満では耐摩耗性が十分でなく、16.8%を越えると硬くなりすぎてかえって脆くなる。従ってCrの含有量は3.2〜16.8%が適当である。
B及びSiはNi、Cr、Coといった金属の融点を低下させることができるため,溶射後のフュージング過程で溶射皮膜を溶け易くし、溶射皮膜中の気孔を封じる働きをする。このことにより、溶射皮膜の密着性及び耐食性が高くなる。また、BはNi、CoなどとB化合物を形成し、溶射皮膜の硬さを増加させ耐摩耗性を向上させる働きをし、Siはフラックスとしての働きをする。BやSiの含有量が少ないと溶射皮膜中の気孔を十分に封じることができず密着性及び耐食性向上が図れないとともに、B化合物の形成が少なくて硬さの増加が小さくなり、耐摩耗性向上が見込めない。逆に、BやSiの含有量が多いと、フュージング過程で溶射皮膜の流動性がよくなりすぎて、溶射皮膜が流れてしまうとともに、B化合物が多く形成されすぎて、溶射皮膜を脆くしてしまう。従って、Bの含有量は0.3〜3.2%、Siの含有量は0.4〜3.6%が適する。
Niは母材との接合力を強化し靭性を保つための元素であるが、Coとのバランスを考慮して、含有量は2.0〜24%とする。
Moは耐食性を付与するための元素であるが、含有量が5.6%を越えると他の元素の含有量が相対的に低下してしまうので、含有量は5.6%以下と定める。
CはNi、Cr、Co、W、Moなどと炭化物を形成し、溶射皮膜の硬さを増加させ耐摩耗性を向上させる働きをするが、あまり多くなりすぎると脆くなるので1.2%以下とするのが適当である。
残部は不可避的不純物を含むFeとCoとするが、耐摩耗性を保つためにFeの含有量は4%以下とする。
タングステンカーバイドは20wt%未満では顕著な効果が現れず、80wt%を越えると脆くなる。
【0021】
本実施形態で使用する溶射原料は、WC含有量が20〜30%のものは、混合粉、造粒粉、焼結粉あるいは合金粉等いずれの形態でも使用可能である。しかし、WC含有量が30%を越える場合には、偏析の無い均質な溶射皮膜を得るために造粒粉あるいは焼結粉を使用するのが好ましい。
その他、溶射皮膜の形成方法やロータの加工方法は前記の場合と同様にすればよい。
【0022】
(第4の実施形態)
上記のようにWCを含むサーメットは、硬度が高く耐摩耗性は良いものの材質がやや脆くなり、使用中に亀裂が発生して寿命を短くすることがある。そこで母材からの溶射皮膜の脱落を防止して長寿命を維持するために、母材と接触する下地層の部分には、母材との接合強度の高いWCを含まないニッケル系自溶合金やコバルト系自溶合金の溶射膜を形成し、ロータ表面のゴム原料と接触する表面部分には、耐摩耗性に優れたWCを含むサーメットからなる溶射皮膜を形成した、2層構造の表面構造とした。
本実施形態で使用するWCを含まないニッケル系自溶合金又はコバルト系自溶合金、あるいはWCを含むサーメットは、いずれも先に説明した組成の自溶合金を使用すればよい。ただし、下地層と表面層との密着性を考慮すれば、下地層と表面層とは同じニッケル系又はコバルト系の合金を使用するのが好ましい。
溶射皮膜の厚さは、下地層は0.1mm程度で表面層は0.1〜1.5mm程度、全体でも0.2〜1.6mm有ればよい。
【0023】
(第5の実施形態)
前述の通りWCを含むサーメットは、WCの含有量が多くなるほど高度が高く耐摩耗性が良くなるが、硬くなるに従って材質が脆くなる。そこで母材に接合する部分は母材との接合強度の高いWCを含まないニッケル系自溶合金を使用し、ロータ表面にいくに従ってWCを多く含有させて耐摩耗性を高めた構造のロータとした。すなわち、母材と接合する部分にはWCを含まないニッケル系自溶合金の溶射膜を厚さ0.1mm程度形成し、その上にWCを含むサーメットの溶射膜を形成し、その際ロータ表面にいくに従ってWC含有量を漸次増加させ、最表面部ではWCの含有量を80wt%にまで高くする。WC含有量は混合粉末原料を使用して連続的に変化させても良いし、組成の異なる造粒粉や焼結粉を使用して多層構造に積層溶射して形成しても良い。溶射皮膜の全厚さは0.5〜1.5mm程度とする。
その他溶射皮膜の形成方法は前述の通りでよい。
【0024】
【作用】
本発明のゴム混練機用ロータは、炭素鋼母材からなるロータ表面に耐摩耗性・耐食性に優れた自溶合金あるいはWC含有サーメットの溶射皮膜を形成し、局部的な表面加工により耐摩耗性・耐食性を向上させ、しかも短時間に安価に提供することを可能にした。
【0025】
【実施例】
(実施例1)
図1は本発明のゴム混練機用ロータの形状を示す外観図である。本発明のゴム混練機用ロータ1は2本のロータ本体2に、軸3を焼きばめして構成されている。ロータ本体2は軸3の回転とともに噛み合って回転し、2本のロータ本体2の間隙に挟み込んだ原料ゴムを連続的に混練するようになっている。
本発明のゴム混練機用ロータは、上記のロータ本体2の表面に表1に示す組成のニッケル系自溶合金粉末を、厚さ1mmの皮膜となるようにプラズマ溶射してある。
溶射後ロータ本体2を1000℃×10分間でフュージング処理をし、軸3を焼きばめしてゴム混練機用ロータとしている。
【0026】
【表1】
Figure 0004264219
【0027】
得られたゴム混練機用ロータの性能を評価するため以下のような試験をした。
(1) 表面の溶射皮膜の断面構造
上記と同等の処理をして得た試験片の断面について、顕微鏡観察をした。その結果を模式的に図2に示す。図2に示すとおり、ロータ本体2の母材4の表面に均質なニッケル系自溶合金の溶射被膜5が形成されていた。
(2) 表面の溶射皮膜の硬さ
表面の硬さをビッカース硬度計で測定した結果、硬さはH600程度であった。
(3) 溶射皮膜の母材との密着性
上記と同等の処理をして得た試験片について、JIS H 8666に規定する方法に準じて皮膜の剥離強度を測定した。結果を表2に示す。
(4) 耐食性試験
上記と同等の処理をして得た試験片について、HClガス1000ppm雰囲気中に、200℃で200時間暴露する腐食試験をして、重量減量を測定した。結果を表2に示す。
(5) 耐摩耗性試験
上記と同等の処理をして得た試験片について、図6に示すような摩耗試験機を使用して摩耗試験を行った。すなわち、回転するゴムホイール13の表面に試験片10を当てて荷重を加え、ゴムホイール13と試験片10との接触部分に摩耗粉ホッパー14から摩耗粉15を落下させて供給し、25分間経過後の試験片の重量減を測定した。
ゴムホイール13の外形は250mm、厚さは15mm、回転数は毎分120回であった。また、摩耗粉15には鋳物用の6号珪砂を使用し、落下供給量は毎分300グラムとした。結果を表2に示す。
【0028】
【表2】
Figure 0004264219
【0029】
(比較例)
比較のため、従来のステライトNo.6を肉盛り溶接し、研磨した後クロムめっきしたゴム混練機用ロータについても、実施例1と同様の方法で密着性、耐食性及び耐摩耗性を評価した結果を表2に併記して示す。
【0030】
(実施例2)
ニッケル系自溶合金に代えて、表1に示すコバルト系自溶合金を使用した以外は、実施例1と同様にしてゴム混練機用ロータ及び試験片を作製した。そして実施例1と同様に表面の溶射皮膜の硬さ、溶射皮膜の母材との密着性、耐食性及び耐摩耗性を評価した。その結果、表面の溶射皮膜の硬さはHV 470程度であった。その他の測定結果を表2に併記する。
【0031】
(実施例3)
ニッケル系自溶合金に代えて、表1に示すWC含有サーメットを使用した以外は、実施例1と同様にしてゴム混練機用ロータ及び試験片を作製した。そして実施例1と同様に表面の溶射皮膜の硬さ、溶射皮膜の母材との密着性、耐食性及び耐摩耗性を評価した。その結果、表面の溶射皮膜の硬さはHV 900程度であった。その他の測定結果を表2に併記する。
【0032】
(実施例4)
ニッケル系自溶合金に代えて、表1に示すWC含有サーメットを使用した以外は、実施例1と同様にしてゴム混練機用ロータ及び試験片を作製した。そして実施例1と同様に表面の溶射皮膜の硬さ、溶射皮膜の母材との密着性、耐食性及び耐摩耗性を評価した。その結果、表面の溶射皮膜の硬さはHV 920程度であった。その他の測定結果を表2に併記する。
【0033】
(実施例5)
まず、母材表面に表1に示すニッケル系自溶合金を0.5mmの厚さに溶射した後、その溶射皮膜の上にさらに表1に示すWC含有サーメットを、0.5mmの厚さに溶射被覆した。その結果、母材4の表面に図3に模式的に示すような、ニッケル系自溶合金膜6とWC粒子9が均一分散したWC含有サーメット膜8の2層構造からなる溶射皮膜5を有するゴム混練機用ロータを得た。ゴム混練機用ロータと全く同様の処理をした試験片を作製し、実施例1と同様に表面の溶射皮膜の硬さ、溶射皮膜の母材との密着性、耐食性及び耐摩耗性を評価した。その結果、表面の溶射皮膜の硬さは、ニッケル系自溶合金膜6の部分ではHV 600程度、表面のWC含有サーメット膜8の部分ではHV 900程度であった。その他の測定結果を表2に併記する。
【0034】
(実施例6)
まず、母材表面にニッケル系自溶合金に代えて表1に示す、コバルト系自溶合金を0.5mmの厚さに溶射した後、その溶射皮膜の上にさらに表1に示すWC含有サーメットを、0.5mmの厚さに溶射被覆した。その結果、母材4の表面にコバルト系自溶合金とWC含有サーメットの2層構造からなる溶射皮膜を有するゴム混練機用ロータを得た。ゴム混練機用ロータと全く同様の処理をした試験片を作製し、実施例1と同様に表面の溶射皮膜の硬さ、溶射皮膜の母材との密着性、耐食性及び耐摩耗性を評価した。その結果、表面の溶射皮膜の硬さは、コバルト系自溶合金の部分ではHV 470程度、表面のWC含有サーメットの部分ではHV 920程度であった。その他の測定結果を表2に併記する。
【0035】
さらに、混練操作中の溶射皮膜の亀裂進展状況を評価するために、以下の試験を実施した。すなわち、図5に示すように溶射皮膜5が下側(引っ張り応力がかかる)となるように、2個の支点11で試験片10を支え、支点11の中央部のにラム12により荷重Fを加え、3点曲げ方式で繰り返し荷重をかけ、溶射被膜5の表面に亀裂が発生してから亀裂深さが進行していく様子を繰り返し回数と共に測定した。この時、試験片が弾性−塑性変形移行域に達するまで荷重をかけ、その後ほぼ荷重が0(零)となるところまで荷重を減じた。亀裂の進展状況を見易くするため、試験片の側面は鏡面仕上げにしてある。結果を図7に曲線(a)で示す。
なお、比較のため実施例3のWC含有サーメットの溶射皮膜についても試験して、結果を図7に曲線(c)で併記してある。
【0036】
(実施例7)
まず、母材表面に表1に示すニッケル系自溶合金を0.2mmの厚さに溶射した後、その溶射皮膜の上に第2層として表1に示すWCを20wt%含むWC含有サーメットを、0.2mmの厚さに溶射被覆し、さらにその上に第3層として表1に示すWCを40wt%含むWC含有サーメットを、0.2mmの厚さに溶射被覆し、その上に第4層として表1に示すWCを60wt%含むWC含有サーメットを、0.2mmの厚さに溶射被覆し、さらにその上に第5層として表1に示すWCを80wt%含むWC含有サーメットを、0.2mmの厚さに溶射被覆して、厚さ1mmの5層構造からなる溶射被覆を形成した。各溶射皮膜の形成には、所望の組成の焼結粉末を使用して行った。図4にこのゴム混練機用ロータの断面構造を模式的に示す。図のようにこのゴム混練機用ロータの断面構造は、ロータ表面になるに従ってWCの分散量が次第に多くなっている。ゴム混練機用ロータと全く同様の処理をした試験片を作製し、実施例1と同様に表面の溶射皮膜の硬さ、溶射皮膜の母材との密着性、耐食性及び耐摩耗性を評価した。その結果、表面の溶射皮膜の硬さは、ニッケル系自溶合金の部分ではHV 600程度、中心部のWCを40wt%含有するサーメットの部分ではHV 790程度、最表面のWCを80wt%含有するサーメットの部分ではHV 900程度であった。 その他の測定結果を表2に併記する。
また、実施例6と同様に亀裂進展評価試験を行い、結果を図7に曲線(b)で併記した。
【0037】
表2の結果から、実施例1から実施例4のニッケル系自溶合金、コバルト系自溶合金、WC含有サーメットの溶射被膜は、193.2〜288.3MPaの密着力を示し、従来のステライトNo.6を肉盛り溶接してクロムめっきしたロータの44.1MPaの密着力と比較して、4倍以上の密着力が得られたことが判明した。
また、耐食性の試験では全ての被膜で腐食減量は1mg/cm2 程度であり、ほとんど腐食されていないことを示している。
さらに、耐摩耗性試験でも実施例1及び実施例2のニッケル系自溶合金、コバルト系自溶合金では0.5〜0.6gの摩耗量で、従来のステライトNo.6を肉盛り溶接してクロムめっきしたロータの0.65gより摩耗量が少なく、耐摩耗性に優れていることが判る。また、実施例3及び実施例4のWC含有サーメットを使用した場合には、摩耗量は0.1gと一段と耐摩耗性に優れていることが判る。
【0038】
さらに、表2及び図7の結果から、実施例5〜実施例7の複数構造の溶射被膜を具備したゴム混練機用ロータは、母材と溶射皮膜との密着力が高く、しかも耐摩耗性が極めて高いことが判る。また、WC含有サーメットのみでは亀裂発生後106回程度の繰り返し応力で亀裂が母材まで達するが、複数構造の溶射被膜とすれば亀裂が母材まで達するまでの繰り返し応力は142〜168回と50%以上寿命が延びることが判る。
【0039】
また、全ての実施例のゴム混練機用ロータを製作するのに要する作業時間は約20時間で、従来に比べて10分の1以下に短縮されるので、製作コストを大幅に削減することが可能となった。
【0040】
【発明の効果】
本発明のゴム混練機用ロータによれば、母材との密着性に優れた表面皮膜が得られ、しかも耐摩耗性の向上したロータが得られる。
しかも、ロータ製作に要する作業時間が10分の1以下に大幅に短縮されるので、製作コストが大幅に削減されるので、寿命の延長に伴う稼働率の向上と相まって、経済的効果は極めて大きなものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のゴム混練機用ロータの形状を示す外観図である。
【図2】 本発明の実施例1に於けるゴム混練機用ロータの断面を示す模式図である。
【図3】 本発明の実施例3に於けるゴム混練機用ロータの断面を示す模式図である。
【図4】 本発明の実施例7に於けるゴム混練機用ロータの断面を示す模式図である。
【図5】 亀裂進展状況を評価する方法を説明する図である。
【図6】 摩耗試験機の概要を示す図である。
【図7】 繰り返し荷重回数と亀裂深さの関係を示す図である。
【符号の説明】
1・・・・・・ゴム混練機用ロータ、2・・・・・・ロータ本体、3・・・・・・軸、4・・・・・・母材、5・・・・・・溶射皮膜、6・・・・・・ニッケル系自溶合金膜、8・・・・・・WC含有サーメット膜、9・・・・・・WC粒子、10・・・・・・試験片、11・・・・・・支点、12・・・・・・ラム、13・・・・・・ゴムホイール、14・・・・・・摩耗粉体ホッパー、15・・・・・・摩耗粉

Claims (4)

  1. 表面に、質量比でクロム:12〜20%、ホウ素:2.5〜4.5%、珪素:2.0〜5.0%、炭素:0.4〜1.1%、鉄:5%以下、コバルト:1%以下、モリブデン:4%以下、銅:4%以下を含み、残部が不可避的不純物を含むニッケルからなる組成を有する、ニッケル系自溶合金と、質量比でクロム:2.4〜13.6%、ホウ素:0.5〜3.2%、珪素:0.7〜4.0%、炭素:0.08〜0.72%、鉄:4%以下、コバルト:10%以下、モリブデン:3.2%以下、銅:3.2%以下、タングステンカーバイド:20〜80%を含み、残部が不可避的不純物を含むニッケルからなる組成を有するサーメットの、2層の溶射被膜を順次積層被覆してなることを特徴とするゴム混練機用ロータ。
  2. 表面に、質量比でクロム:16〜24%、ホウ素:1.5〜4.0%、珪素:1.5〜4.5%、タングステン:15%以下、炭素:1.5%以下、鉄:5%以下、ニッケル:30%以下、モリブデン:7%以下を含み、残部が不可避的不純物を含むコバルトからなる組成を有するコバルト系自溶合金と、質量比でクロム:3.2〜16.8%、ホウ素:0.3〜3.2%、珪素:0.4〜3.6%、炭素:1.2%以下、鉄:4%以下、ニッケル:2.0〜24%、モリブデン:5.6%以下、タングステンカーバイド:20〜80%を含み、残部が不可避的不純物を含むコバルトからなる組成を有するサーメットの、2層の溶射被膜を順次積層被覆してなることを特徴とするゴム混練機用ロータ。
  3. 表面に請求項1に記載のニッケル系自溶合金の溶射被膜を被覆し、さらに該ニッケル系自溶合金の溶射被膜の上に、請求項1に記載のサーメットの溶射被膜を、前記タングステンカーバイドの含有量が質量比で20%から80%の間で漸次増加する組成を有する溶射被膜として順次被覆してなることを特徴とするゴム混練機用ロータ。
  4. 前記タングステンカーバイドを含むサーメットの溶射被膜が複層の積層構造をなしていることを特徴とする請求項に記載のゴム混練機用ロータ。
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