JP4264094B2 - 短絡接地工具 - Google Patents
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Description
株式会社三英社製作所作成「多回路開閉器製作仕様書」一部抜粋
この発明の実施例の短絡接地工具は、接地工具本体1と接地工具取り付け板2から成る。このうち接地工具取り付け板2は、図2に示すように、扁平で、正面から見ると凸型であって、図3に示すように、下部全体を裏側に直角にアールを持たせて屈曲させて屈曲部2aを形成しており、下端縁は直線状となっている。この下端縁に続く上記屈曲部2aにはその下面に沿って、左端から右端に至る、後述する接地工具本体1の取り付け片を嵌め入れる、扁平な中空状の工具取り付け溝3を設けている。
まず、開閉器Aが「切り」の状態であることを確認する。また、図6に示すように、手動機構装置(図示省略)又は自動機構装置の連結ピン35などが取り付けられていれば、これらのものを取り外し、この開閉器Aの三相各相のT型ケーブル端末部36の検電部を検電し、このT型ケーブル端末部36が充電されていないことを確認する。
この様に、接地工具取り付け板2は、上記の通り、開閉器Aが「切り」の状態で取り付けると、当該接地工具取り付け板2の下端縁は水平な位置にあり、屈曲部2aは、操作部33の下面に沿って近接した位置に支障なく入り込んで安定した状態にある。
この様にして、隣接する他の相も接地作業を行う。この接地工具本体1及び接地工具取り付け板2を使用して三相とも接地作業を行った状態を図1に示す。これにより、開閉器Aに接続された三相各相のT型ケーブル端末部36を夫々接地し、高圧回路工事を行う。
上記開閉器Aの短絡接地に際して、この開閉器Aの開閉接点が「切り」状態の時、上記接地工具取り付け板2をこの開閉器Aの操作部33に被せて、当該接地工具取り付け板2の駆動軸差込部4をこの開閉器Aの駆動軸31が設けられた穴32に差し込んで当該駆動軸31に嵌合した場合、当該接地工具取り付け板2の下端縁が水平な状態にあり、また、屈曲部2aが操作部33の下面に沿って近接した位置に収まるように設けたので、もし、万一当該開閉器Aの開閉接点が「入り」状態の時に接地工具取り付け板2を被せようとしても、接地工具取り付け板2の下端縁は水平な状態にはなく、左右どちらかに斜行した状態となり、接地工具取り付け板2の下部の屈曲部2aが邪魔になって取り付けが出来ない。それ故、直ぐに、開閉器Aの開閉接点が「入り」状態の時にあることが分かり、短絡接地作業を行うことなく、作業者の安全を図ることが出来る。
この一本の操作棒38を差し替えて一相ずつ、時間をおいての接地となるので、検電後、万一充電されても最初の一相の接地で充分な地絡電流が流れ、変電所の送り出し遮断機がトリップするので、充電中の複数相同時接地による短絡事故を防止出来る。また、操作棒38の把手部38aは絶縁されているので、ケーブルの残留電荷放電時安全に作業が出来る。さらに、各相のT型ケーブル端末部36の保守端子に取り付けられた課電アダプタ37に接続端子板14を螺着する取り付けボルト39を取り付け又は取り外しする過程において、万一負荷側から充電されても操作棒38で接続端子板14を課電アダプタ37に確実に押え付けているので作業者の安全が図れる。
1 接地工具本体 2 接地工具取り付け板
3 工具取り付け溝 4 駆動軸差込部
6 取り付け蝶ボルト 7 取り付け片
8 接地母線 14 接続端子板
31 駆動軸 32 穴
33 開閉器の操作部 34 ねじ孔
36 T型ケーブル端末部 38 操作棒
Claims (5)
- 略扁平で直線状の下端縁を有する板体を設け、当該板体の裏面に、開閉器の前面に設けた略平面から成る操作部の当該開閉器の駆動軸の周囲に設けられた穴に差し込み、当該駆動軸の外周に被冠又は当該駆動軸の孔内に嵌め入れて当該駆動軸に嵌合する駆動軸差込部を突設させて成る接地工具取り付け板を設け、
別途上記接地工具取り付け板の下端縁に沿って着脱自在に取り付ける接地工具本体を設け、当該接地工具本体は、一定長を有する接地母線、当該接地母線から延ばされた接地線及び当該接地母線に接続された回動自在な3個の接続端子板から成り、
上記開閉器に接続されているケーブルの短絡接地に際して、当該開閉器の開閉接点が切り状態の時、上記接地工具取り付け板を当該開閉器の操作部に被せて、当該接地工具取り付け板の駆動軸差込部を当該開閉器の駆動軸の周囲に設けられた穴に差し込んで当該開閉器の駆動軸と嵌合した際、当該接地工具取り付け板の下端縁は水平な状態にあるよう構成し、
上記接地工具本体を上記接地工具取り付け板の下端縁に取り付け、当該接地工具本体の接地線を当該開閉器又は近接の接地端子に接続し、当該接地工具本体の回動自在な各接続端子板を回動させて各接続端子板を当該開閉器に接続した三相各相のケーブル端末保守端子に接続する構成としたことを特徴とする、短絡接地工具。 - 前面の操作部の下端縁が略水平で、さらに、水平な下面を有する開閉器に使用する短絡接地工具であって、
上記略扁平な接地工具取り付け板の直線状の下端縁を裏側に略直角に屈曲させ、当該屈曲させた直線状の下端縁には当該下端縁に沿って工具取り付け嵌合部を設け、当該工具取り付け嵌合部に上記接地工具本体に設けた取り付け片を嵌めて当該接地工具取り付け板に当該接地工具本体を着脱自在に取り付け、
その際、当該接地工具取り付け板の屈曲させた下端縁は、上記開閉器の操作部の略水平な下面に沿って近接していることを特徴とする、上記請求項1に記載の短絡接地工具。 - 上記接地工具本体は、一定長のアングル材の一側面を上記取り付け片とし、当該アングル材の他側面の裏面に接地母線を設け、当該アングル材の他側面の表面に上記接地母線と接続した接続端子板を回動自在で通常は上方に位置するように付勢して間隔を開けて3個設け、当該各接続端子板の先端部付近に貫通孔を穿ち、上記接地母線には接地線の一端を接続して設け、
上記開閉器に接続されているケーブルの短絡接地に際して、当該開閉器に取り付けられた接地工具取り付け板の下端縁の工具取り付け嵌合部に上記接地工具本体の取り付け片を嵌め入れて当該接地工具本体を取り付け、当該接地工具本体の接地線の他端を当該開閉器又は近接の接地端子に接続し、上記接地工具本体の回動自在な各接続端子板を下方に回動させて当該各接続端子板の貫通孔を当該開閉器と接続した三相各相のケーブル端末保守端子のねじ孔に合わせて1相ずつ螺着接続する構成としたことを特徴とする、上記請求項2に記載の短絡接地工具。 - 上記接地工具本体の各接続端子板に、把手部に絶縁処理を施した一本の操作棒を着脱自在とし、
上記開閉器に接続されているケーブルの短絡接地において、上記操作棒を上記各接続端子板に装着して当該接続端子板を回動させ、一相ずつ接地するように構成したことを特徴とする、上記請求項1、2又は3の何れかに記載の短絡接地工具。 - 上記接地工具取り付け板の表面に貫通孔を設け、当該接地工具取り付け板を上記開閉器の開閉接点が切り状態で上記操作部に被せた際、当該接地工具取り付け板の貫通孔にボルトを差し入れて、当該操作部の表面の、上記貫通孔に相応する位置に予め設けたねじ孔に螺着して、当該接地工具取り付け板を当該操作部に固着することを特徴とする、上記請求項1、2、3又は4の何れかに記載の短絡接地工具。
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