JP4845517B2 - モールド開閉器用接続装置及び送電経路の復旧方法 - Google Patents

モールド開閉器用接続装置及び送電経路の復旧方法 Download PDF

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Description

本発明は、モールド開閉器用接続装置及び送電経路の復旧方法に関する。
従来の配電用開閉器とこれに使用されるモールド開閉器の例について説明する。
図8に示すように、高圧地中配電線の分岐開閉のために地中線高圧引込用モールド開閉器103を配電箱102内に設置した配電用開閉器100が使用されている。モールド開閉器103は、固定モールド部110と、これに接続、分離することで回路を開閉する可動モールド部115とを1組として、3組の固定モールド部110と可動モールド部115で構成され、各固定モールド部110の一次側には、一次側導体としてのモールド母線104が接続され、各固定モールド部110の二次側には、高圧配電線路を構成する二次側ケーブル或いは需要者用の引込ケーブル105が接続される。
例えば、引込ケーブル105に不良等の故障が発生して(その箇所をFで示す)、ケーブルの取替え等が必要になった場合には、可動モールド部110を取外して回路を遮断してから、故障した引込ケーブル105を取外し、引込ケーブル105を取外した部分の端子固定管107に、地上を這わせて需要者に電力を供給するバイパスケーブル109のような仮のケーブルを接続し、再び可動モールド部115を取付けて回路を復旧し、仮ケーブルとしてのバイパスケーブル109から需要者側へ電力を供給している状態で故障した引込ケーブル105の取替えを行っている。
故障した引込ケーブル105の取替えが終了した際には、再度、可動モールド部115を取外して回路を遮断してから仮ケーブルとしてのバイパスケーブル109を取外し、バイパスケーブル109を取外した端子固定管107に新しい引込ケーブル105を接続して、可動モールド部115を再び取付けて接続し通常の運転となる。
そのために事故発生後、引込ケーブル105を取外す前から仮ケーブルとしてのバイパスケーブル109の設置後まで、更にケーブル取替え後にバイパスケーブル109を取外す前から引込ケーブル105の設置後までの、可動モールド15を取外している期間、需要者側への電力の供給は停止され、停電時間が長くなっている。
また、引込ケーブル105やバイパスケーブル109をモールド開閉器103の端子固定管107から脱着する作業は、配電箱102内が狭隘であり、ケーブル105、109の接続部分は気密性が高くなっていることなどから、復旧作業には大きな労力と時間を要し、そのために一層長い停電時間を余儀なくされている。
更に、引込ケーブル105を端子固定管107に接続するためにケーブルの外層及び絶縁層等の被覆を剥くなどのケーブルの端末処理作業は、モールド開閉器103の端子固定管107の周辺で行うが、バイパスケーブル109がモールド開閉器103の二次側に接続されている状態では端末処理作業を行う空間が十分に確保できず、復旧作業は厄介で煩雑なものとなっている。
図9乃至図11に示すように、従来のモールド開閉器103においては、固定モールド部110は、一次側の固定モールド部111と、二次側の固定モールド部112とを有し、これら一次側固定モールド部111と二次側固定モールド部112とを電気的に接続する、取外し可能な可動モールド部115が、固定モールド部110に嵌め込まれるように構成されている。このような可動モールド部115は、一般的に閉路蓋と呼称されている。一次側固定モールド部111と二次側固定モールド部112は、実質的に同一構造をなしている。
更に、モールド開閉器103は、固定側のハウジング本体120と、モールド開閉器103を設置する際の台板となるベース部121とを有し、このベース部121の上に相対向して、一次側固定モールド部111のハウジング部122と二次側固定モールド部112のハウジング部123とが形成されている。
図11に示すように、これら3組の一次側ハウジング部122と二次側ハウジング部123は、略直角に屈曲したL字形の筒状に形成され、縦方向の円筒部124、125と横方向の円筒部126、127とを有している。縦方向の円筒部124、125は対向して鉛直方向に、横方向の円筒部126、127は平行に配置され、一次側の横方向円筒部126内には、一次側のモールド母線104a〜104cと接続された固定電極130、二次側の横方向円筒部127内には、ケーブル105の端子固定管107に接続された固定電極131が、それぞれ設けられている。
モールド開閉器103は、図8に示すように、配電箱102内に設置され、3本のモールド母線104a〜104cは、図9において右方向へ延びている。
モールド開閉器103は、上記のように3組のハウジング部122、123の横方向円筒部126、127に形成した開口部128、129内に固定電極130、131を備え、各開口部128、129内に可動モールド部115の3組の可動電極150、151を差し込むことにより、固定電極130、131と可動電極150、151が夫々接続される。
固定電極130、131は、横方向円筒部126、127の中心線に対して半径方向に放射状に配置された複数個の電極部材132を有し、各電極部材132の内側に向かって対向するように突出した接触子部分の間に主接触部133が形成されている。従って、各固定電極130、131に対してロッド状の可動電極150、151が挿入されて嵌合することにより、主接触部133、133に可動電極150、151が接触して電気的に接続した状態となる。
上記ハウジング部122、123の固定電極130、131の外側には、電弧の消失を促進するように消弧部材134で囲んで形成した消弧室135が、主接触部133に隣接して設けられている。
更に、上記ハウジング部122、123では、上側の縦方向円筒部124に一次側のモールド母線104a〜104cが接続され、下側の縦方向円筒部125に設けた端子固定管107に二次側のケーブル105が接続される。これらのモールド母線104a〜104c及び二次側のケーブル105は、縦方向円筒部124、125及び横方向円筒部126、127内に延びる導電部材によって固定電極130、131の電極部材に夫々接続される。詳細には、一次側のモールド母線104a〜104cは、一次側固定モールド部111の固定電極130に接続され、二次側のケーブル105は、二次側固定モールド部112の固定電極131に接続される。これにより、固定モールド部110に可動モールド部115が嵌め込まれて取付けられる時に、一次側及び二次側の固定電極130、131が可動電極150、151及び橋絡部材152によって橋絡され、モールド開閉器103が閉路状態になる。
固定モールド部110に嵌め込んで取付けられる可動モールド部115は、3組の一次側及び二次側可動モールド部116、117が一体的に構成され、ハウジング部142、144を有するハウジング本体140を備えている。各ハウジング部142、144は、一方の端が開口した横方向に夫々形成され、ほぼ中心に沿って閉じた端部から開口した端部に向かって延びる2つの二又形の可動電極150、151を有している。
これら一次側及び二次側の可動電極150、151は、ロッド状の電極部材で形成され、閉端部において橋絡部材152によって夫々接続されており、固定モールド部103の一次側及び二次側固定モールド部111、112に、可動モールド部115を嵌合した時に、一次側及び二次側固定モールド部111、112の固定電極130、131と可動電極150、151とが夫々接続されて送電回路が形成され、一次側の電源から二次側の需要者に電力を供給するようになっている。また、可動モールド部115は、3組のハウジング部142、144を締着部材146によって一体的に組み合せて固定側のハウジング本体120上に取付けできる。
上記のように構成された従来のモールド開閉器においては、送電ケーブルとしての引込ケーブルに故障が発生した場合に仮の送電手段として仮ケーブルを接続するための手段を格別設けていない。
下記の特許文献1には、狭隘な供給用配電箱内でも特殊な取付け工具を使用しないで容易に設置できる、供給用配電箱内への地中線高圧引込開閉器の取付け構造の一例が示されている。これは、開閉器取付け金具の板体の相対向する他方の側縁の上端部に夫々凹部を設け、開閉器の機構基板の両側の上部に一定長の突起を水平方向に夫々設け、供給用配電箱内の機器取付けアングルに開閉器取付け金具を固定し、この開閉器取付け金具に開閉器を取付ける際、開閉器取付け金具の両側の各凹部に開閉器の機構基板の両側の各突起を夫々係止して開閉器を回動自在に支持し、開閉器の前部下部を後方へ押して突起を回転軸として回動させて開閉器取付け金具の両側の板体及び背面板で構成する凹部内に納めて開閉器を開閉器取付け金具に固定したものである。
特開平2005−80323号公報
しかしながら、上記の開閉器の取付け構造を導入するためには、既存の機器の大部分を交換する必要がある。また、開閉器自体の取替えには有効であっても、開閉器の二次側ケーブルの取替えに関して考慮されていないため、ケーブル取替え作業には依然として時間や手間がかかるものであった。
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、配電用開閉器が設置された狭隘な配電箱内でも簡単に、しかもより短い停電時間で、また引込ケーブルを取付けた状態でも、仮ケーブルの着脱作業を可能にするモールド開閉器用接続装置及び送電経路復旧方法を提供することを目的とする。
本発明のモールド開閉器用接続装置は、固定電極を有する一次側及び二次側固定モールド部と、一次側固定モールド部の固定電極に接続される可動電極を有する可動モールド部とを備えたモールド開閉器に用いられる接続装置であって、一端を可動モールド部の可動電極に接続し、他端を仮ケーブルに接続するための接続電極を備えた接続ユニットを有することを特徴とする。
本発明のモールド開閉器用接続装置において、前記接続電極の先端部に、前記可動電極の一端に設けられた電極突出部を嵌合する接続用受口を備えることが好ましい
また、接続ユニットは、その内部に前記接続電極を備えた直角形管状部材であることが好ましい
更に、前記可動電極は、一次側及び二次側固定モールド部の固定電極を電気的に接続しないように構成されることが好ましい
本発明の方法は、固定電極を有する一次側及び二次側固定モールド部と、一次側固定モールド部の固定電極に接続される可動電極を有する取外し自在な可動モールド部とを備えたモールド開閉器が設置された送電経路の復旧方法であって、二次側のケーブルに不良が発生した時、可動モールド部にモールド開閉器用接続装置の接続ユニットを取付けて仮送電経路を確保し、不良ケーブルを取換え、不良ケーブル取換え完了後に接続ユニットを取外して仮送電経路を解除することを特徴とする。この送電経路復旧方法では、可動電極に電極突出部を設け、仮送電線経路の確保は、接続ユニットの接続電極の先端部に接続用受口を設けて電極突出部に嵌合することにより行うことができる。更に、接続ユニットは直角形管状部材を有し、直角形管状部材内に設けた接続電極に仮ケーブルを接続することができる。
本発明によれば、接続ユニットを介して可動モールド部に仮ケーブルを接続することにより、二次側の引込ケーブルを取付けた状態でも仮ケーブルの着脱作業を行うことができるため、狭隘な配電箱内に余裕をもって簡単に且つ短い停電時間で送電経路を復旧することができる。
例えば、二次側のケーブルに断線等の不良が発生した場合には、不良が発生したケーブルの上位の可動モールド部の可動電極に接続ユニットの接続電極を接続することにより、バイパスケーブルを需要者側に接続して電力を需要者側に供給することができる。
このような接続ユニットは、可動モールド部を取付けた状態でバイパスケーブルを接続する場合に使用されるもので、固定電極から可動電極を経て、接続ユニットの接続電極及びバイパスケーブルを介して電力が需要者側に供給される。また、送電経路中に需要者側の主遮断装置が設けられている場合には、この主遮断装置を切って、送電経路が遮断されていることを確認してケーブルの取替え作業を行うと、取替え作業の安全性を確保できて一層好適である。
図1乃至図3は、本発明の一実施例のモールド開閉器3の構成を示す。
モールド開閉器3は、主に固定モールド部10と可動モールド部15とで構成され、固定モールド部10の基本的な構成は、先に説明した従来のモールド開閉器と実質的に同じである。従って、固定モールド部10の基本構造で従来と同様の部分については、詳細な説明を省略する。
可動モールド部15は、図8に示すような配電又は送電経路において、需要者側のケーブル5のいずれかに不良または故障Fが発生した場合に、バイパスケーブルを設ける為に使用するものであり、通常時は従来例の可動モールド部115を使用すれば、全ての可動モールドを交換する必要がない。
モールド開閉器3の固定モールド部10は、一次側の固定モールド部11と、二次側の固定モールド部12とを有し、取外し可能な可動モールド部15が固定モールド部10に嵌め込まれる。
固定モールド部10は、一次側及び二次側固定モールド部11、12が1つのハウジングに一体的に形成されるのが好適であり、図示のモールド開閉器3においては、3組の1極形のモールド開閉器を1つに組み込んで構成しており、これら3組の1極形のモールド開閉器を1つのハウジング内に収めるように一体的に形成することによって3極形のモールド開閉器を構成することができる。
固定モールド部10の一次側及び二次側固定モールド部11、12は実質的に同一構造をなすもので、図示で上下方向に対称的な構造に製作することができ、これらの一次側及び二次側固定モールド部11、12を有する3組の固定モールド部10に対して対応する可動モールド部15を夫々嵌め込むことによってモールド開閉器3が構成される。
モールド開閉器3は、全体としての1つの固定側のハウジング本体20を有しており、このハウジング本体20内に固定モールド部10が収容されていて、3組の一次側固定モールド部11のハウジング部22と、二次側固定モールド部12のハウジング部23とを1つに収めるように形成されている。これら3組の一次側のハウジング部22と二次側のハウジング部23は、各々略直角に屈曲したL字形の筒状をなし、且つ一次側においてはモールド母線4a〜4c、二次側においてはケーブル5に接続する端子固定管7が夫々取付けられる円筒部24、25と、可動モールド部15の可動電極50と接続される側の横方向の円筒部26、27とを有している。そして、3組の円筒部24、25は、直列に夫々対向した位置に配置され、他方の3組の横方向の円筒部26、27は、互いに並列して直立した位置に背中合わせの状態に配置されていて、横方向の円筒部26内に、一次側のモールド母線4a〜4cと接続された固定電極30が設けられており、別の横方向円筒部27内に、二次側のケーブル5に接続された固定電極31が設けられている。また、ハウジング本体20は、モールド開閉器3を設置する際の台板となる平板状のベース部21を有しており、このベース部21の上に対向して反対向きに3組のハウジング部22、23が配置された形状をなすように構成されている。
図示のモールド開閉器3は、配電箱2内に垂直な状態で設置されているが、このような垂直状態に限らず、水平な状態に設置できることは勿論である。
モールド開閉器3は、可動モールド部15に嵌合する側の面を正面側の面とすると、並列に配置された3組の円筒部26、27の正面側の開口部28、29内に固定電極30、31が夫々設けられ、これら固定電極30、31に対して可動モールド部15の3組の可動電極50、51が夫々差し込まれて固定電極30、31と可動電極50、51が接続される。
固定電極30、31は、ハウジング部22、23の横方向の円筒部26、27内に、円筒部26、27の中心線に対して直径方向または放射方向に対向して配置された複数個の電極部材32を有しており、各電極部材32の接触子部分が内側に向かって対向するように突出していて、これら接触子部分の間に主接触部33が夫々形成されている。従って、このような固定電極30、31の主接触部33に対して、ロッド状の可動電極50、51が挿入されて嵌合されることによって、固定電極30、31に対して挿入された可動電極50、51が接触されて電気的に接続されるようになる。
ハウジング部22、23の固定電極30、31の外方側には、固定電極30、31に対して可動電極50、51が接離される際に発生する電弧の消失を促進するように、消弧部材34で囲まれて形成された消弧室35が主接触部33に隣接して夫々設けられており、このような消弧室35内において電弧の発生を良好に抑制して迅速に消弧できるようになっている。
更に、ハウジング部22、23は、図示で上部側の円筒部24の開口部分にモールド母線4a〜4cが接続され、また、下部側の円筒部25の開口部分に二次側の端子固定管7が設けられて、端子固定管7に二次側のケーブル5が接続されるようになっている。更に、モールド母線4a〜4c及び二次側のケーブル5は、ハウジング部22、23の円筒部24、25及び円筒部26、27内に延びている適宜な導電部材によって固定電極30、31の電極部材に夫々接続されている。従って、一次側のモールド母線4a〜4cが、一次側固定モールド部11の固定電極30に接続され、二次側のケーブル5が、二次側固定モールド部12の固定電極31に接続されている。これにより、固定モールド部10に、図8乃至図11に示した従来例の可動モールド部115が嵌め込まれて取付けられるとき、一次側及び二次側の固定電極30、31が可動電極150、151及び橋絡部材152によって橋絡されてモールド開閉器3が接続されて閉路状態になる。
可動モールド部15は、上記のような固定モールド部10に対して嵌め込んで取付けられるもので、3組の一次側及び二次側可動モールド部16、17が一体的に構成され、3組の一次側可動モールド部16のハウジング部42と、二次側の可動モールド部17のハウジング部44とを有するハウジング本体40を備えている。各ハウジング部42、44は、固定モールド部10に対応する側において一方の端が開口した横方向に夫々形成されていて、該円筒のほぼ中心に沿って閉鎖した端部から開口した端部に向かって延びる2つの可動電極50、51を夫々有している。
これら一次側及び二次側の可動電極50、51は、ロッド状の電極部材から夫々形成されるが、これらは従来例のモールド開閉器103における可動モールド部115と異なり、橋絡部材によって接続されておらず、固定モールド部10に可動モールド部15を嵌合した時は、一次側固定モールド部11と二次側固定モールド部12の固定電極30、31は電気的に接続されない。
尚、一次側の可動電極50には、ハウジング部42内に固定される方の端部に断面略角形の電極突出部53が設けられていて、ハウジング部42の後部に形成された取付部43内の略中央部分から外方に突出しており、後述の接続ユニット60の接続電極62の接続用受口63に嵌合して接続できるように構成されていて本発明におけるモールド開閉器用接続装置を形成している。また、可動電極50、51は、中実または中空の電極部材を用いて作ることができ、中空の電極部材を用いると重量の軽減の上からも好適である。
可動モールド部15は、3組のハウジング部42、44を適宜な締着部材46によって一体的に組み合せて、固定側のハウジング本体20上に取付けることができるように形成されている。このようなハウジング部42、44は、1つの組として作られるのが好適であり、必要に応じて3極用の可動モールド部15のハウジングとして3組のハウジング部42、44を一体的に形成することも可能である。また、ハウジング部42の後端部に設けられた横方向フランジ形の取付部43は、外面側にねじが切られていて、これに対応するねじ切りを内側に施した接続ユニット60の締着リング64を螺着して接続できるように形成されている。
図4乃至図6には、二次側のケーブル5のいずれかに何等かの不良が発生した場合に使用される本発明のモールド開閉器用接続装置の接続ユニット60が示されている。
モールド開閉器用接続装置は、可動モールド部15と、接続ユニット60または70とから構成されている。
接続ユニット60は、略L字形に形成された直角形管状部材61と、直角形管状部材61内に設けられて一端に接続用受口63が形成され他端にバイパスケーブル9が接続された接続電極62とを有している。また、接続ユニット60は、直角形管状部材61の一端に締着リング64が設けられていて可動モールド部15の可動電極に設けられた電極突出部53に取付けてしっかりと締着することができるように形成されている。尚、可動電極50の電極突出部53は、断面形状が円形、四角形、六角形等の多角形に形成することができ、これに対応した断面形状の受口を有するように接続ユニット60の接続用受口63が形成されている。
接続電極62の接続用受口63は、可動モールド部15の一方の可動電極50の電極突出部53に嵌合されて、可動電極50に接続電極62を介してバイパスケーブル9を接続するように構成されている。また、締着リング64の内側面にはねじが切られており、可動モールド部15の取付部43のねじに螺着して連結できるように形成されている。
従って、二次側のケーブル5に断線等の不良が発生した場合に、不良が発生したケーブルの上位の可動モールド部15の可動電極50の電極突出部53に、接続ユニット60の接続用受口63を嵌合して締着リング64をしっかりと締めることで接続電極62が可動電極50に接続され、バイパスケーブル9を需要者側に接続して電力を需要者側に供給することができる。このような接続ユニット60は、可動モールド部15を取付けた状態でバイパスケーブル9を接続する場合に使用されるもので、固定電極30から可動電極50を経て、電極突出部53、接続ユニット60の接続用受口63、接続電極62およびバイパスケーブル9を介して電力が需要者側に供給される。
尚、この場合に、送電経路中に需要者側の主遮断装置が設けられている場合には、この主遮断装置を切って、送電経路が遮断されていることを確認してケーブルの取替え作業を行うと、取替え作業の安全性を確保できて一層好適である。
また、二次側のケーブル5に不良が発生した場合に、可動モールド部15を取外して固定電極30に対して接続ユニット60を取付け、バイパスケーブル9を介して需要者側に電力を供給するためには、固定モールド部10の一次側固定モールド部11の固定電極30に対して直接に接続ユニット60を取付けるようにしなければならない。
このような場合には、接続ユニット60の接続電極62の先端部を、接続用受口63の無いロッド状の中実形または中空形の電極として、可動電極50の電極部分と同じ様に形成して、固定電極30の接触子32と直接的に接続できるようにすることが必要である。このような場合に使用される接続ユニットを図7に示す。
接続ユニット70は、略L字形に形成された直角形管状部材71と、直角形管状部材71内に設けられて一端にロッド状の電極部分が形成され他端にバイパスケーブル9が接続された接続電極72とを有しており、直角形管状部材71の一端に締着リング74が設けられていて一次側固定モールド部11の横方向円筒部26に取付けてしっかりと締着することができるように形成されている。図示の接続ユニット70は、可動モールド部15を取外して固定電極30に直接に接続電極72を接続する場合に使用されるもので、接続電極72の先端部が真っ直ぐなロッド状に形成されており、この接続電極72が固定モールド部10の固定電極30に対して直接的に接続される。更に、接続電極72は、中実形でも中空形でもいずれの形状にも作ることができるし、先端部の断面形状を、固定電極30の主接触部33の断面形状に対応した形状に形成することができる。これによって、需要者側のケーブル5に不良が発生した時に、可動モールドを取外して、一次側固定モールド部11の固定電極30に、接続ユニット70の接続電極72を直接に接続し、バイパスケーブル9を介して仮送電経路としてのバイパスルートを形成して需要者側に電力を供給することができるようになる。
以下、実施例のモールド開閉器3の使用方法について説明する。
いま、図8に示されるような配電又は送電経路において、何らかのトラブルによって需要者側の二次側のケーブル105のいずれかに不良または故障Fが発生した場合には、バイパスケーブル9を接続ユニット60と需要者の間に接続し、電極突出部53に対して、接続ユニット60を装着して接続電極62の接続用受口63を電極突出部53に嵌め込むようにする。そして、締着リング部材64をしっかりと締め付けて可動電極50と接続電極62を接続する。この状態の可動モールド部15を、従来例の可動モールド部115と差し替えることにより、短い停電時間で一次側電源と二次側の需要者との間にバイパスケーブル9による仮送電経路としてのバイパスルートを確保することができるようになる。
こうして、バイパスルートを確保した状態で不良の発生した二次側ケーブル5を新しいケーブルと交換する等してケーブルの復旧を行い、トラブルを解消する。新しいケーブルとの取替え後は、再度可動モールド15を元の可動モールド115に差し替え、接続ユニット60を取外してバイパスケーブル9も取外す。
このように、二次側のケーブル5に不良等の故障が生じた場合に、仮ケーブルとしてのバイパスケーブル9がモールド開閉器3に接続されて、故障の発生した不良ケーブルを新しいケーブルと取替える等の送電経路の復旧処理を行うことができ、正常な電力供給を回復することができる。
すなわち、配電用開閉器1において、二次側のケーブル5に故障または不良が発生した場合には、その時の状況に応じて、固定モールド部10の電源側に対して、接続ユニット70を取付けるか、或いは可動モールド部15の可動電極50の電極突出部53に、接続ユニット60を取付けるかして、不良の発生した二次側ケーブル5を取替えて二次側ケーブル5の取替え完了後に、接続ユニット60または70を取外し、取外した可動モールド部115を固定モールド部10に再び取付ける。
このように可動電極50に電極突出部53を設けて接続ユニット60を取付ける等のモールド開閉器用接続装置を設けることによって、需要者側に発生した二次側ケーブル5の不良等の事故を簡単に、且つ迅速に処理することができ、しかもケーブル取替え時間と停電時間とを短縮することができ、送電経路の復旧を迅速に行うことができる。
以上、本発明を一実施例について説明したが、本発明は実施例に限定されることなく、種々の変更及び変形がなし得るものである。特に、可動モールド部15において、可動電極50及び51間に、従来例の可動モールド部115の橋絡部材152と同様の部材を設ければ、従来例の可動モールド部115の機能を兼ねるため、通常時及びケーブル不良発生時に可動モールド部の交換を行う必要がなくなる。また、二次側の可動電極51は、ケーブル交換時にのみ使用する可動モールド15には必ずしも必要な構成でない。
モールド開閉器の側面図である。 モールド開閉器の固定モールド部と可動モールド部とを分離して上部半分を夫々断面した側面図である。 モールド開閉器の可動モールド部の側断面図である。 接続ユニットの側面図である。 図4の接続ユニットの接続用受口側から見た背面図である。 可動モールド部に接続ユニットを取付ける場合の一部断面した側面図である。 接続ユニットの改変例を示す側面図である。 従来のモールド開閉器が配電箱内に設置された配電用開閉器における送電回路の概要図である。 従来のモールド開閉器の正面図である。 図9のモールド開閉器の可動モールド部を取外した固定モールド部の正面図である。 図9のモールド開閉器の可動モールド部を取外した固定モールド部の一部を断面図で示す側面図である。
符号の説明
1…配電用開閉器、2…配電箱、3…モールド開閉器、4a〜4c…モールド母線、5…二次側ケーブル、7…端子固定管、9…バイパスケーブル、10…固定モールド部、11…一次側固定モールド部、12…二次側固定モールド部、15…可動モールド部、16…一次側可動モールド部、17…二次側可動モールド部、20…ハウジング本体、21…ベース部、22,23…ハウジング部、24,25…円筒部、26,27…円筒部、28,29…開口部、30,31…固定電極、32…接触子、33…主接触部、34…消弧部材、35…消弧室、40…ハウジング本体、42,44…ハウジング部、43…取付部、46…締着部材、50,51…可動電極、53…電極突出部、60,70…接続ユニット、61,71…直角形管状部材、62,72…接続電極、63…接続用受口、64,74…締着リング。

Claims (7)

  1. 固定電極(30,31)を有する一次側及び二次側固定モールド部(11,12)と、該一次側固定モールド部(11)の固定電極(30)に接続される可動電極(50)を有する可動モールド部(15)とを備えたモールド開閉器(3)に用いられる接続装置であって、
    一端を前記可動モールド部(15)の可動電極(50)に接続し、他端を仮ケーブル(9)に接続するための接続電極(62)を備えた接続ユニット(60)を有することを特徴とするモールド開閉器用接続装置。
  2. 請求項1記載のモールド開閉器用接続装置において、
    前記接続電極(62)の先端部に、前記可動電極(50)の一端に設けられた電極突出部(53)を嵌合する接続用受口(63)を備えることを特徴とするモールド開閉器用接続装置。
  3. 請求項1又は2記載のモールド開閉器接続装置において、
    前記接続ユニット(60)は、その内部に前記接続電極(62)を備えた直角形管状部材(61)であることを特徴とするモールド開閉器用接続装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか記載のモールド開閉器用接続装置において、
    前記可動電極(50)は、前記一次側及び二次側固定モールド部(11,12)の固定電極(30,31)を電気的に接続しないように構成されていることを特徴とするモールド開閉器用接続装置。
  5. 固定電極を有する一次側及び二次側固定モールド部(11,12)と、該一次側固定モールド部(11)の固定電極(30)に接続される可動電極(50)を有する取外し自在な可動モールド部(15)とを備えたモールド開閉器(3)が設置された送電経路の復旧方法であって、
    二次側のケーブルに不良が発生した時、前記可動モールド部(15)にモールド開閉器用接続装置の接続ユニット(60)を取付けて仮送電経路を確保し、
    不良ケーブルを取換え、
    不良ケーブル取換え完了後に前記接続ユニット(60)を取外して仮送電経路を解除することを特徴とする送電経路の復旧方法。
  6. 請求項5記載の送電経路の復旧方法において、
    前記可動電極(50)に電極突出部(53)を設け、
    前記仮送電線経路の確保は、前記接続ユニット(60)の接続電極(62)の先端部に接続用受口(63)を設けて前記電極突出部(53)に嵌合することにより行うことを特徴とする送電経路の復旧方法。
  7. 請求項5又は6記載の送電経路の復旧方法において、
    前記接続ユニット(60)は、その内部に前記接続電極(62)を備えた直角形管状部材(61)であることを特徴とする送電経路の復旧方法。
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