JP4262929B2 - ホームネットワークシステム、および録画予約ネットワークシステム - Google Patents
ホームネットワークシステム、および録画予約ネットワークシステム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホームネットワークシステム、録画予約ネットワークシステムおよび情報再生ネットワークシステムに関し、特に、パソコン等のウェブ閲覧装置を用いながら、外部サイトの番組予約情報または映像情報ファイルを、ホームネットワーク内の録画装置に取り込むネットワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
外部サイトの番組予約情報を、インターネットを経由して録画装置に取り込むネットワークシステムとして、従来、図11に示すようなシステムが公知となっている。かかる従来システムにおいては、対応サイト4に、ウェブサーバ部401と、メール送信部402と、番組情報データベース403と、メールアドレスデータベース404が配備されている。メールアドレスデータベース404には、録画装置のメールアドレスが予め登録されている。
【0003】
録画予約を行う場合には、対応サイト4にウェブ閲覧装置3からアクセスし、ブラウザ等のウェブ閲覧部32によって番組予約ページを表示部31に表示させる。しかして、ユーザが所望の番組を選択し、録画装置1へのメール送信を指示すると、対応サイト4は、メールアドレスデータベース404から当該録画装置1のメールアドレスを読み出し、メール送信部402を介して、選択された番組に関する番組予約情報を録画装置に送信する。
【0004】
しかして録画装置1に受信された番組予約情報メールは、まず、ネットワーク通信部11からメール受信部12に転送され、さらにメール解析部13に転送される。メール解析部13は、かかるメールが録画予約に関するものかを判定し、録画予約のメールであれば、かかるメール情報を解析して録画予約に必要な予約情報(チャンネル、開始時刻、終了時刻等)をハードディスク15に格納する。これにより、当該番組の録画予約が終了する。
【0005】
このようにして録画予約セットされると、かかる予約情報は、制御部17によって監視され、やがて内蔵タイマーが予約番組の開始時刻を表示すると、制御部17から録画部16に録画開始指令が出力される。これを受けて録画部16は、放送受信部18にて受信された放送波の内、予約対象チャンネルの放送波信号を記録方式に従う信号に変換し、これを順次ハードディスク15に書き込む。これにより、当該番組の録画が実行される。
【0006】
しかる後、上記内蔵タイマーが番組終了時刻を表示すると、制御部17は、録画部16に対して録画終了指令を出力する。録画部16は、かかる指令を受けて、ハードディスク15への書き込みを終了し、これにより、当該番組の録画が終了する。
【0007】
録画番組の再生においては、まず、制御部17から再生部14に対し、ユーザ指定番組の再生指令が出力される。これを受けて再生部14は、当該番組のファイル情報をハードディスク15から読み出し、これを表示処理部19に送る。表示処理部19は、かかるファイル情報を映像情報(音声情報を含む)に変換し、これを表示装置(スピーカを含む)に送る。しかして、所望の番組の再生が実行される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来システムにおいては、パソコン等のウェブ閲覧装置によって録画予約ができるので、録画装置のリモコンを介して録画予約を行う場合に比べ、操作性の向上を図ることができる。
【0009】
しかしながら、かかる従来システムにおいては、録画予約に際して、予め、メール転送先のメールアドレスを対応サイトに登録しておかなければならない。また、録画予約の設定時には、単に、予約データメールが対応サイトから録画装置に送られるのみであるから、ウェブ閲覧装置によって予約が良好にセットされたかを確認することができず、かかる場合、ユーザは、一々録画装置1を起動操作して、録画予約状況を確認しなければならない。
【0010】
このように、上記従来システムにおいては、予約セット時と予約確認時に、ユーザに煩雑な作業を強制することとなる。
【0011】
そこで、本発明は、かかる不都合を解消し、対応サイトにメールアドレスを登録することなく、円滑に録画予約を行えるネットワークシステムを提供する。また、ウェブ閲覧装置を介して、録画予約状況を調べることができるネットワークシステムを提供する。さらに発展して、上記録画予約のみならず、外部サイトからの情報ファイルの取得を円滑に行えるネットワークシステムを提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
外部サイトから提供されるページ情報に予め操作ボタンの記述を含めておく。当該操作ボタンには、ホームネットワークの内部機器のホスト名がリンク先ホスト名としてハイパーリンクされている。ここで、内部機器のホスト名は、同種の機器間で共通とされる。したがって、前記ページ情報に追記された操作ボタンのリンク先ホスト名は、当該共通のホスト名のみでよい。
【0013】
ホームネットワークには、前記共通のホスト名を当該ホームネットワーク内の内部機器のIPアドレスに変換するDNS装置と、前記ページ情報を閲覧するためのウェブ閲覧装置が配されている。前記外部サイトから提供されたページをウェブ閲覧装置で閲覧し、当該ページ上の操作ボタンが操作されると、当該操作ボタンのリンク先ホスト名が、当該ホームネットワークに接続された内部機器のIPアドレスに変換される。これにより、前記ハイパーリンクのリンク先が、当該ホームネットワーク内の内部機器に変換される。これにより、当該操作ボタンの操作によって出力される命令情報(クエリ)が、当該ホームネットワーク内の内部機器に取り込まれる。よって、前記操作ボタンによって指示される制御内容が当該ホームネットワーク内の内部機器によって実現されるようになる。
【0014】
前記操作ボタンによって指示される制御内容がホームネットワーク内の内部機器で実行されると、その完了を示すページ情報が、内部機器からウェブ閲覧装置に提供される。これにより、前記制御内容の完了を、ウェブ閲覧装置によって確認することができる。
【0015】
このように、本発明によれば、内部機器に対する制御内容の設定とその完了を、ウェブ閲覧装置によって確認することができる。また、当該制御内容の設定は、外部サイトから提供されるページ上の操作ボタンを操作するのみで行われ、よって、上記従来システムに比べ、操作の簡便化を図ることができる。
【0016】
各請求項に係る発明の特徴は以下の通りである。
【0017】
本発明のホームネットワークシステムは、同種の機器間で共通のホスト名が付された内部機器と、前記共通のホスト名と前記内部機器のIPアドレスを対応付けるアドレス対応付け装置と、外部ネットワークを介して外部サイトから提供される、前記共通のホスト名を少なくとも含んだページ情報を閲覧するためのウェブ閲覧装置と、がホームネットワークに接続されるホームネットワークシステムであって、外部サイトから提供されるページ上の操作ボタンに埋め込まれたハイパーリンクのリンク先のホスト名が前記共通のホスト名である場合に、前記ウェブ閲覧装置を介して前記操作ボタンが操作されると、前記ウェブ閲覧装置が前記アドレス対応付け装置に当該内部機器のIPアドレスを問い合わせることを特徴とする。
【0019】
本発明の録画予約ネットワークシステムは、ホームネットワーク内に配置され、同種の機器間で共通のホスト名が付された録画機器と、前記ホームネットワーク内に配置され、前記ホスト名と前記録画機器固有のIPアドレスの対応付けを行うアドレス対応付け装置と、前記ホームネットワーク外に配置され、録画機器による番組予約のための情報を提供するサーバと、前記ホームネットワーク内に配置され、前記サーバから送信される情報を表示すると共に、前記録画機器に対して番組予約の指示を行うウェブ閲覧装置を備える。前記サーバは、番組予約に必要な情報を格納する番組情報格納手段と、前記番組情報格納部に格納された番組情報に基づいてページ情報を作成するページ情報作成手段と、前記ページ情報作成手段で作成され、録画機器の前記共通のホスト名を少なくとも含んだページ情報を前記ウェブ閲覧装置に送信する送信手段を備える。前記ウェブ閲覧装置は、前記ページ情報を表示する表示手段、ユーザの入力を受け付ける入力手段、入力手段からの録画指示入力に応じて、前記アドレス対応付け装置への問合せを行うことにより、録画予約を行う録画機器固有のIPアドレスを取得するアドレス手段と、前記録画機器に対して番組予約の指示データを送信する番組予約データ送信手段を備える。そして、前記録画機器は、前記ウェブ閲覧装置から送信されたデータに従って録画予約を実行することを特徴とする。
【0029】
上記各請求項に記載の発明では、外部サイトから提供されるページ情報に、予め、ホームネットワークの内部機器のホスト名がリンク先ホスト名としてハイパーリンクされている操作ボタンを含めておく必要がある。したがって、上記請求項の発明を実現するためには、外部サイトに一定の制約を課することとなってしまう。そこで、以下の発明では、外部サイトから提供されるページ情報に上記操作ボタンの記述を追記する手段を配し、これにより、外部サイトから提供されるページ情報に上記操作ボタンの記述が含められていなくとも、上記と同様の制御内容を、内部機器に実行させ得るものである。
【0040】
なお、請求項における「ホスト名」、「IPアドレス」、「サイト」、「ハイパーリンク」、「CGI」、「URL」、「DNS」等の用語は、ネットワークシステムにおいて通常用いられている用語の意義に基づいて理解されるべきものである。この内、「CGI」は、Common―Gateway―Interface、「URL」は、Uniform―Resource―Locator、「DNS」は、Domain―Name―Systemの略語である。
【0041】
本発明の特徴は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。
【0042】
ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明の一つの実施形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
【0043】
なお、本発明における「内部機器」には、実施の形態における録画装置1が対応する。ここで、実施の形態においては、録画装置1は、録画機能の他、録画予約機能および再生機能を全て備えるものとして統一されているが、たとえば、外部サイトから情報ファイルを取得し、これを録画することなくストリーム再生するような場合においては、当該録画装置1には、録画機能と録画予約機能は特に必要なく、単に、再生機能のみを有していれば足りる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
【0045】
図1に実施の形態に係るネットワークシステムの構成を示す。
【0046】
図において、録画装置1は、上記従来システムとして示した図11の録画装置と同様、録画機能、録画予約機能および再生機能を有している。ここで、録画予約情報は、後述の如く、対応サイトから取得した番組IDと、ハードディスク107に格納されたEPG(電子番組表)とを対比することによって取得される。かかる録画予約情報は、ハードディスク107に記憶される。
【0047】
かかる録画予約情報に従って、制御部109が録画部108を制御し、これにより、当該番組の録画がなされる。録画される映像情報(音声情報を含む)は、放送受信部110からの放送波信号を録画部108にて処理することによって取得される。かかる映像情報は、録画部108からハードディスク107に出力され記録される。また、ハードディスク107に記録された映像情報は、再生部106によって取り出され、再生処理される。
【0048】
上記処理のうち録画予約後の処理は、上記従来システムとして説明した図11の録画装置における処理と同様である。すなわち、図1に示す録画装置1の内、再生部106、録画部108、制御部109放送受信部110および表示処理部111の機能は、上記従来システムにおける各部の機能と同一である。
【0049】
ただし、ハードディスク107は、上記従来システムに比べて、さらにEPG(電子番組表)を格納する点において相違している。また、本実施の形態に係る録画装置1は、ネットワーク通信部101、ウェブサーバ部102、命令解析部103、ウェブページ作成部104およびEPG解析部105を新たに配した点において、上記従来システムと相違している。以下、これら従来システムと相違する構成を中心に、録画装置1について説明する。
【0050】
ネットワーク通信部101は、通信網からのデータをウェブサーバ部102に転送し、また、ウェブサーバ部102からの情報を通信網に転送する。ウェブサーバ部102は、ネットワーク通信部101からの情報を命令解析部103に転送し、命令解析部103のCGIを実行させる。また、ウェブページ作成部104によって作成されたページ情報をネットワーク通信部101に転送する。
【0051】
命令解析部103は、内部にCGIを含み、ウェブサーバ部102からの情報をかかるCGIに従って処理して、所定の番組予約情報を生成する。なお、番組予約情報の生成処理については、追って詳述する。かかる番組予約情報は、命令解析部103からハードディスク107に出力され、ここに格納される。
【0052】
ウェブページ作成部104は、命令解析部103における番組予約情報の格納処理が終了したことに応じて、録画予約状況を示すページ情報を生成し、これをウェブサーバ部102に転送する。
【0053】
EPG解析部105は、放送受信部110から提供される放送波信号からEPGデータを抽出し、これをハードディスク107に格納する。なお、かかるEPGには、当該番組の番組IDと、その予約に必要な情報(番組予約情報:チャンネル、開始時間、終了時間、等)が、番組毎に区分して含まれている。
【0054】
上記構成を有する録画装置1には、たとえば、“MyHomeServer”といった固有のホスト名が割り振られている。かかるホスト名は、他の録画装置にも共通となっている。すなわち、他のユーザが他のホームネットワークに接続する録画装置にも、上記固有のホスト名“MyHomeServer”が割り振られている。
【0055】
かかるホスト名は、たとえば、全世界に存在する全ての録画装置について共通とされる。あるいは、国内または都道府県等、所定地域内に存在する録画装置について共通とされる。このように、録画装置1のホスト名を共通とすることにより、対応サイト4にて提供されるページ上に埋め込まれるハイパーリンク(詳細は後述する)のリンク先ホスト名を単一とすることができるようになる。
【0056】
次に、対応サイト4について説明する。
【0057】
対応サイト4には、ウェブサーバ部401と番組情報データベース402が配備されている。ウェブサーバ部401は、ウェブ閲覧装置3によって指定されたウェブページデータを送信する。番組情報データベース402には、番組予約に必要な番組情報が格納されている。対応サイト4には、図示省略した制御部が配されており、かかる制御部によって、番組情報をもとに、ページ情報が作成される。そして、作成されたページ情報は、ウェブサーバ部401を介してインターネットに出力される。
【0058】
図2に、ウェブサーバ部401から提供されるページ情報の一例を示す。図示の如く、当該ページ上には、録画予約ボタンが含まれており、この録画予約ボタンに上記録画装置のホスト名“MyHomeServer”と、当該録画装置内の録画予約CGIがハイパーリンクされている。また、URLには、録画予約される番組の番組IDが添付されている。
【0059】
次に、DNS装置5について説明する。
【0060】
DNS装置5には、ホスト名・IPアドレス変換部501と、ホスト名・IPアドレス変換表502が配備されている。ホスト名・IPアドレス変換部501は、ウェブ閲覧装置3からのアクセス先のホスト名がホスト名・IPアドレス変換表502に存在するかを判別し、存在する場合には、そのホスト名を対応するIPアドレスに変換し、これをアクセス先アドレスとする。
【0061】
ここで、かかるホスト名・IPアドレス変換表502には、予め、録画装置1のホスト名とそのIPアドレスが登録されている。DNS装置5は、DHCP(Dynamic―Host―Configuration―Protocol)サーバを内蔵しており、登録された録画装置1のホスト名に対し、当該ホームネットワークに適合するIPアドレスを割り当てる。そして、かかるIPアドレスを、録画装置1のホスト名に対応させてホスト名・IPアドレス変換表502に格納する。
【0062】
かかるIPアドレスの割り当てによって、ホームネットワーク毎に録画装置1のIPアドレスが区別できるようになる。上記のとおり、録画装置1のホスト名は他の録画装置と共通のものであったが、かかるDNS変換装置5内のDHCPサーバによって、ホームネットワーク毎に、録画装置1のIPアドレスが区別されるようになる。よって、ウェブサーバ部401から提供されるページ上のハイパーリンクのリンク先ホスト名が上記の如く単一であっても、かかるホスト名はDNS変換装置5によって、当該ホームネットワーク毎に区別され得るIPアドレスに変換され、これにより、当該ハイパーリンクのリンク先が、各ホームネットワーク内においては、当該ホームネットワークに接続された録画装置に設定される。
【0063】
しかして、ウェブサーバ部401から提供されるページ上で共通であったリンク先が、それぞれのホームネットワークに接続された録画装置のCGIに向けられるようになる。これにより、後述の如く、録画装置1において、当該ページ情報を利用した録画予約が可能となる。
【0064】
なお、録画装置1のホスト名は、録画装置1をホームネットワークに接続する際に、自動もしくは手動によって、DNS装置5に登録される。
【0065】
図3に、上記録画予約ネットワークシステムの動作フローチャートを示す。
【0066】
まず、ユーザが、ウェブ閲覧装置3から番組予約ページを有する対応サイト4のウェブサーバ部401にアクセスすると(S101)、対応サイト4は、図2に示すような録画予約ハイパーリンクを含んだウェブページ(番組表など)をウェブ閲覧装置3に送信する(S102)。かかるページ情報を受信したウェブ閲覧装置3は、ブラウザ等のウェブ閲覧部302によって、かかるウェブページを表示部301に表示する。
【0067】
かかる表示のもと、ユーザが、当該ページの中から所望の番組を選択し、当該ページに含まれている録画予約ボタンをクリックすると(S103)、かかる録画予約ボタンにハイパーリンクされている録画装置1のホスト名に向かって、クエリ(番組IDを含む送信データ)がウェブ閲覧装置3から送信される。かかるホスト名はDNS変換装置5によって、当該ホームネットワークに接続されている録画装置1のIPアドレスに変換される。これにより、ウェブ閲覧部3のアクセス先は、当該ホームネットワークに接続された録画装置1となる。
【0068】
しかして、ウェブ閲覧装置3からのクエリは、録画装置1のネットワーク通信部101に転送される。ネットワーク通信部101は、かかるクエリをウェブサーバ102に転送する。ウェブサーバ部102は、かかるクエリを、アクセス先である命令解析部103のCGI(録画予約CGI)に転送する(S104)。命令解析部103は、かかるクエリを解析し(S105)、当該クエリに含まれている番組IDとハードディスク107に格納されたEPGとを比較して、当該番組IDに対応する番組予約情報をハードディスク107から取り出す(S106)。そして、かかる予約情報を、ハードディスク107内の所定領域に割り当てられた番組予約情報領域に書き込む(S107)。
【0069】
このようにして番組予約情報の格納が完了すると、命令解析部103のCGIは、ウェブページ作成部104に、番組予約完了のメッセージを生成させ、これをウェブ閲覧部3に送信する(S108)。ここで、メッセージは、録画予約された番組情報を含む。これにより、かかるメッセージがウェブ閲覧装置3上に表示される。ユーザは、かかるメッセージを参照することによって、所望の番組の予約が完了したことを確認することができる。
【0070】
しかる後、制御部109は、ハードディスク107に格納された番組予約情報を監視し、内蔵タイマーが予約時間に達したタイミングで、録画部108に対し、予約番組の録画指令を発する(S109)。これを受けて録画部108は、放送受信部110が受信した放送波の内、予約対象チャンネルの放送波信号を記録方式に従う信号に変換し、これを順次ハードディスク107に書き込む(S110)。しかる後、予約情報の番組終了時刻になると、制御部109は、録画部108に対して録画終了指令を送る。録画部108はかかる指令を受けて、ハードディスク107への書き込みを終了する。これにより、当該番組の録画が終了する。
【0071】
ところで、上記のネットワークシステムでは、対応サイトから提供されるページ情報中に、図2に示すとおり、番組IDが含まれており、録画装置1は、かかる番組IDを基に、ハードディスク107内のEPGから番組予約情報を取得するよう構成されていた。すなわち、録画装置1には、EPG解析部105が配備されており、かかるEPG解析部105にてEPG情報を抽出し、これを予めハードディスク107に格納しておき、かかるEPGと上記番組IDとを対比して、番組予約情報を取得するものであった。
【0072】
しかし、このように番組IDとEPGとを対比することによって番組予約情報を取得する方法に代えて、番組予約情報そのものをページ情報中に含めておき、当該ページ情報中から番組予約情報をそのまま取得するようにすることもできる。
【0073】
具体的には、図2の番組IDに替えて、「チャンネル」、「開始時間」および「終了時間」等の番組予約情報の記述を添付する。これにより、録画装置1の命令解析部103に送信されるクエリには当該番組の番組予約情報が含まれることなり、よって、命令解析部103は、かかる予約情報をクエリから抽出し、これをそのままハードディスク107に書き込むことができるようになる。かかる場合、上記録画装置1には、EPG解析部105が不要となり、また、ハードディスク107中にEPGの記録領域を割り当てる必要もなくなる。さらに、上記動作フローチャート中、ステップS106の処理を省略することもできる。
【0074】
また、番組IDや番組予約情報をページ情報に含める代わりに、番組予約情報を格納したファイルのURLをページ情報中に含めておき、録画装置1から当該ファイルにアクセスして番組予約情報を取得するようにすることもできる。
【0075】
具体的には、各番組の番組予約情報を格納したファイルを対応サイトのデータベースに格納したおき、図2のページ情報には、番組IDに代えて、当該番組の番組予約情報が格納されたファイルのURLを記述する。そして、録画装置1のCGIは、かかるURLをもとに、対応サイトに対し、番組予約情報ファイルの転送要求を発する。これにより、録画装置1は、当該番組予約情報を対応サイトから取得することができるようになる。
【0076】
図4に、かかる場合のシステム構成例を示す。当該システムにおいては、録画装置1中に予約情報解析部112が配備されている。なお、上記の通り、対応サイトから提供されるページには、予約情報ファイルのURLが、録画装置のリンク先に続いて記述されている。
【0077】
かかるネットワークシステムの動作について、図5の動作フローチャートを参照して説明する。
【0078】
ユーザが、ウェブ閲覧装置3から番組予約ページを有する対応サイト4のウェブサーバ部401にアクセスすると(S201)、対応サイト4は、録画予約ハイパーリンクと当該番組の予約情報ファイルのURLを含んだウェブページをウェブ閲覧装置3に送信する(S202)。ウェブ閲覧装置3は、ブラウザ等のウェブ閲覧部302によってかかるウェブページを表示部301に表示する。ユーザは、かかる表示をもとに、所望の番組を選択し、当該ページに含まれている録画予約ボタンをクリックする(S203)。すると、かかる録画予約ボタンにハイパーリンクされている録画装置1のホスト名に向かってクエリ(予約情報ファイルのURLを含む送信データ)がウェブ閲覧装置3から送信される。かかるホスト名はDNS変換装置5によって、当該ホームネットワークに接続されている録画装置1のIPアドレスに変換される。これにより、ウェブ閲覧部3のアクセス先は、当該ホームネットワークに接続された録画装置1となる。
【0079】
しかして、ウェブ閲覧装置3からのクエリは、録画装置1のネットワーク通信部101に転送される。ネットワーク通信部101は、かかるクエリをウェブサーバ部102転送する。ウェブサーバ部102は、かかるクエリを、アクセス先である命令解析部103のCGI(録画予約CGI)に転送する(S204)。命令解析部103は、かかるクエリを解析し、クエリに含まれているURLの予約情報ファイルにアクセスする(S205)。
【0080】
対応サイト4は、かかる命令解析部103からのアクセスを受けて、当該URLの予約情報ファイルを命令解析部103のCGIに送信する(S206)。CGIはこれを予約情報解析部112に転送する。予約情報解析部112は、かかる予約情報ファイルを解析し、予約情報をハードディスク107に格納する(S207)。
【0081】
このようにして番組予約情報の格納が完了すると、命令解析部103のCGIは、ウェブページ作成部104に、番組予約完了のメッセージを生成させ、これをウェブ閲覧部3に送信する(S208)。ここで、メッセージは、録画予約された番組情報を含む。これにより、かかるメッセージがウェブ閲覧装置3上に表示される。ユーザは、かかるメッセージを参照することによって、所望の番組の予約が完了したことを確認することができる。
【0082】
しかる後、制御部109は、ハードディスク107に格納された番組予約情報を監視し、内蔵タイマーが予約時間に達したタイミングで、録画部108に対し、予約番組の録画指令を発する(S209)。これを受けて録画部108は、放送受信部110が受信した放送波の内、予約対象チャンネルの放送波信号を記録方式に従う信号に変換し、これを順次ハードディスク107に書き込む(S210)。しかる後、予約情報の番組終了時刻になると、制御部109は、録画部108に対して録画終了指令を送る。録画部108はかかる指令を受けて、ハードディスク107への書き込みを終了する。これにより、当該番組の録画が終了する。
【0083】
なお、上記図4に示すネットワークシステムは、単に、番組予約のみではなく、その他の情報ファイルの送信にも応用できる。たとえば、図4および図5では、予約情報ファイルを対応サイトから取り出すものであったが、同様にして、映像情報ファイル、画像情報ファイル、音声情報ファイル、その他の情報ファイルを取り出すこともできる。かかる場合、対応サイトは、各情報ファイルのURLをページに記載して提供する。
【0084】
図6に動画ファイルを取り出して再生する場合の動作フローチャートを示す。
【0085】
まず、ユーザが、ウェブ閲覧装置3から動画ファイルページを有する対応サイト4のウェブサーバ部401にアクセスする(S301)。すると、対応サイト4は、動画再生ハイパーリンクと当該動画情報ファイルのURLを含んだウェブページをウェブ閲覧装置3に送信する(S302)。ウェブ閲覧装置3は、ブラウザ等のウェブ閲覧部302によってかかるウェブページを表示部301に表示する。ユーザは、かかる表示のもと、所望の動画ファイルを選択し、当該ページに含まれている再生ボタンをクリックする(S303)。すると、かかる再生ボタンにハイパーリンクされている録画装置1のホスト名に向かってクエリ(動画情報ファイルのURLを含む送信データ)がウェブ閲覧装置3から送信される。かかるホスト名はDNS変換装置5によって、当該ホームネットワークに接続されている録画装置1のIPアドレスに変換される。これにより、ウェブ閲覧部3のアクセス先は、当該ホームネットワークに接続された録画装置1となる。
【0086】
しかして、ウェブ閲覧装置3からのクエリは、録画装置1のネットワーク通信部101に転送される。ネットワーク通信部101は、かかるクエリをウェブサーバ102転送する。ウェブサーバ部102は、かかるクエリを、アクセス先である命令解析部103のCGI(再生CGI)に転送する(S304)。命令解析部103は、かかるクエリを解析し、クエリに含まれているURLを再生部106に転送する。再生部106は、当該URLの動画情報ファイルにアクセスし、これを受けて対応サイト4は、当該URLの動画ファイルを再生部106に送信する(S306)。再生部106は、これをハードディスク107に格納する。しかる後、再生部106は、ハードディスク107から動画情報を順次読み出して、これを処理する。しかして、動画ファイルに格納された動画が表示装置2上に表示される(S307)。
【0087】
なお、以上の動画ファイルは、音声情報を含むものである。また、上記動画ファイルに替えて楽曲等の音声情報ファイルを提供するようにしても良い。さらに、それ以外のデータ情報ファイルを提供するようにしても良い。
【0088】
以上、本発明に係る種々の実施の形態について説明したが、本発明は、かかる実施の形態に限定されるものではない。たとえば、上記実施の形態では、DNS装置5を録画装置1とは別体としたが、これに替えて、両者を一体とすることもできる。また上記実施の形態では、番組情報表示用のウェブページを配信するサイトと、録画予約情報ファイルまたは映像情報ファイルを提供するサイトを同一のサイトとしたが、これらを別々のサイトとすることもできる。かかる場合、ウェブページの録画予約ボタンまたは再生ボタンに埋め込まれた当該ファイル情報のアクセス先(URL)は、当該別サイトの該当ファイルが記述される。
【0089】
また、上記実施の形態では、図2のページ情報に番組IDを添付して記述するようにしたが、HTTP(Hyper−Text−Transfer−Protocol)のポストメソッドを用いれば、番組IDを添付しなくとも、録画装置に対して予約情報を送ることもできる。さらに、上記実施の形態では、動画情報ファイルを再生するに際し、転送された動画情報ファイルを一旦ハードディスクに格納するようにしたが、これに替えて、ハードディスクに格納することなしに、ストリーム処理によって、動画情報ファイルを再生することもできる。
【0090】
次に、上記実施の形態をさらに改良した他の実施の形態について説明する。
【0091】
かかる実施の形態は、対応サイト4から提供されるページ上に、図2に示す「リンクの記述」が含まれていない場合においても、良好に、上記録画予約等を実現し得るものである。
【0092】
図7に、当該実施の形態に係るネットワークシステムの構成例を示す。
【0093】
当該ネットワークシステムは、図1のネットワークシステムに比べ、新たに、番組URL配布サイト6とウェブプロシキ装置7を配してある。その他の構成は、上記図1におけるネットワークシステムの構成と同様である。以下、ウェブプロキシ装置6と番組URL配布サイト7の構成を中心に、当該ネットワークシステムについて説明する。
【0094】
図示の如く、番組URL配布サイト6には、番組URL判定部601と、番組URLデータベース602が配備されている。
【0095】
番組URL判定部601は、対応サイト4から提供されるファイル中のページ情報を構文解析し、番組URL情報(番組ページのURLと、当該番組のタイトルなどその番組を識別できるID)を生成する。番組URLデータベース602は、番組URL判定部601にて生成された番組URL情報を、番組毎に区分して記録する。
【0096】
ここで、番組URL配布サイト6は、インターネット上に接続された各対応サイトに所定のタイミングで繰り返しアクセスし、その都度、当該対応サイト4内に存在する全てのファイル情報を取得する。そして、取得したファイル情報を番組URL判定部701に解析せしめ、これにより生成された最新の番組URL情報を番組URLデータベース604に格納せしめる。
【0097】
なお、上記番組URL情報は、上記の如く番組URL判定部601にてページ情報を構文解析して取得する方法の他、当該サイトの管理者が、対応サイト4からの番組ページ情報を閲覧しながら、適宜キーボード等を操作して直接入力するようにしても良い。
【0098】
また、ウェブプロキシ装置7には、ウェブ記述変換部701と、番組URLデータベース702が配備されている。この内、ウェブ記述変換部701は、対応サイト4から送信されたページ情報のURLと番組URLデータベース702に記憶された番組URL情報とを比較し、両者が一致(前方一致)する場合に、かかるページ情報が番組ページに関するものであると判定して、上記図2に示すリンクの記述を、当該ページの適当な場所(たとえばページの先頭)に追記する。番組URLデータベース702は、番組URL配布サイト7から提供された番組URL情報(各番組の番組ページURLと、当該番組のタイトルなどその番組を識別できるID)をそのまま記憶する。
【0099】
かかる番組URL情報は、たとえばユーザがウェブ閲覧装置3を介して番組URL配布サイト6にアクセスすることにより取得される。この際、番組URL配布サイト6からは、当該アクセス時に番組URLデータベース602に格納されている全ての番組URL情報が、ウェブプロキシ装置7に送信される。これにより、ウェブプロキシ装置7内の番組URLデータベース702には、当該アクセス時に番組URL配布サイト6に格納されている全ての番組URL情報が、そのまま格納される。なお、この際、番組URLデータベース702に格納されている番組URL情報の内、ウェブプロキシ装置7内に取り込むべき番組URL情報を、ユーザが任意に選択できるようにしても良い。
【0100】
次に、上記録画予約ネットワークシステムの動作について、図8の動作フローチャートを参照しながら説明する。なお、同フローチャート中、S405〜S411における処理は、上記図3に示すS104〜S110における処理と同一である。
【0101】
ユーザが、ウェブ閲覧装置3から番組対応サイト4のウェブサーバ部401にアクセスすると(S401)、対応サイト4は、ユーザ指定のページ情報をウェブプロキシ装置7内のウェブ記述変換部701に送信する(S402)。かかるページ情報を受信したウェブ記述変換部701は、かかるページ情報のURLと番組URLデータベース702内のURLとを比較し、両者が一致(前方一致)する場合に、番組URLデータベース701から番組IDを読み出して、上記図2に示す「リンクの記述」を生成する。そして、かかるリンクの記述を当該ページの所定の位置に追加した後、これをウェブ閲覧装置301に送信する(S403)。
【0102】
かかる送信を受けてウェブ閲覧装置3は、ブラウザ等のウェブ閲覧部302によってかかるウェブページを表示部301に表示する。ユーザは、かかる表示のもと、当該ページに含まれている録画予約ボタンをクリックすると(S404)、かかる録画予約ボタンにハイパーリンクされている録画装置1のホスト名に向かってクエリがウェブ閲覧装置3から送信される。かかるホスト名はDNS変換装置5によって、当該ホームネットワークに接続されている録画装置1のIPアドレスに変換される。これにより、ウェブ閲覧部3のアクセス先は、当該ホームネットワークに接続された録画装置1となる。
【0103】
しかして、ウェブ閲覧装置3からのクエリは、録画装置1のネットワーク通信部101に転送される。ネットワーク通信部101は、かかるクエリをウェブサーバ102に転送する。ウェブサーバ部102は、かかるクエリを、アクセス先である命令解析部103のCGI(録画予約CGI)に転送する(S405)。命令解析部103は、かかるクエリを解析する(S406)。そして、クエリに含まれている番組IDとハードディスク107に格納されたEPGとを比較し、当該番組IDに対応する番組予約情報をハードディスク107から取り出す(S407)。そして、かかる予約情報を、ハードディスク107の別領域に割り当てられた番組予約情報領域に書き込む(S408)。
【0104】
このようにして番組予約情報の格納が完了すると、命令解析部103のCGIは、ウェブページ作成部104に、番組予約完了のメッセージを生成させ、これをウェブ閲覧部3に送信する(S409)。ここで、メッセージは、録画予約された番組情報を含む。これにより、かかるメッセージがウェブ閲覧装置3上に表示される。ユーザは、かかるメッセージを参照することによって、所望の番組の予約が完了したことを確認することができる。
【0105】
しかる後、制御部109は、ハードディスク107に格納された番組予約情報を監視し、内蔵タイマーが予約時間に達したタイミングで、録画部108に対し、予約番組の録画指令を発する(S410)。これを受けて録画部108は、放送受信部110が受信した放送波の内、予約対象チャンネルの放送波信号を記録方式に従う信号に変換し、これを順次ハードディスク107に書き込む(S411)。しかる後、予約情報の番組終了時刻になると、制御部109は、録画部108に対して録画終了指令を送る。録画部108はかかる指令を受けて、ハードディスク107への書き込みを終了する。これにより、該当番組の録画が終了する。
【0106】
かかる実施の形態によれば、ウェブプロキシ装置7によって、上記図2に示す「リンクの記述」がページ情報中に追記されるので、対応サイト401から提供されるページ情報に「リンクの記述」が含まれていなくとも、上記図1のネットワークシステムと同様、ウェブ閲覧装置3により、録画予約を行うことができる。
【0107】
なお、上記図7のネットワークシステムにおいては、番組URL配布サイト6を別途配し、かかる番組URL配布サイト6から番組URL情報を取得してウェブプロキシ装置7に格納するようにしたが、これに代えて、ウェブプロキシ装置7内に番組URL判定部601と同様の構成を配し、対応サイト4内のファイル情報を、当該ウェブプロキシ装置7内に配した番組URL判定部に取り込むことによって、番組URL情報を生成し、これを、当該ウェブプロキシ装置7内の番組URLデータベース702に格納するようにしても良い。
【0108】
また、上記実施の形態では、番組予約に必要な番組IDがページ情報に追記されるよう構成したが、上記図4の実施形態と同様、番組IDに代えて、予約情報を格納したファイルのURLを追記し、録画装置1から当該URLにアクセスして、予約情報ファイルを取得するようにしても良い。かかる場合、上記番組URLデータベース702には、番組ページのURLに対応付けて前記予約ファイルのURLを格納するようにする。
【0109】
また、上記実施の形態は、番組予約に関するものであったが、上記図6に示す実施の形態と同様、動画ファイルのURLをページ内に記述し、録画装置1から当該URLにアクセスして、動画情報ファイルを取得するようにしても良い。かかる場合、上記番組URLデータベース702には、番組ページのURLに対応付けて前記動画情報ファイルのURLを格納するようにする。
【0110】
さらに、上記実施の形態では、番組URLデータベース702に記憶されたURLと、対応サイト4から提供されるページ情報ファイルのURLとを対比して、当該ページ情報ファイルの種類(番組ページファイルや動画ファイル)を判定するようにしたが、これに代えて、当該ページ情報を解析することによって当該ページ情報ファイルの種別を判定し、リンクの記述を当該ページ情報に追記するようにすることもできる。
【0111】
以下、かかる場合の実施の形態について、図9および図10を参照して説明する。
【0112】
図9に、当該実施の形態に係るネットワークシステムの構成例を示す。本ネットワークシステムは、録画装置1が対応サイトから動画情報ファイルを取得する場合の構成例である。
【0113】
本ネットワークシステムにおいては、上記図7のネットワークシステムに比べ、番組URL配布サイト6が省略されている。また、ウェブプロキシ装置8と録画装置1の構成も変更されている。以下、ウェブプロキシ装置8と録画装置1における構成上の変更を中心として、当該ネットワークシステムについて説明する。
【0114】
録画装置1には、図7の構成に加えて、新たに、ファイル受信部112が配備されている。かかるファイル受信部112は、対応サイト4から送信される動画情報ファイルを受信し、制御部109の指令により、再生部105に動画情報ファイルデータを出力する。なお、録画装置1に配備されているその他の構成は、上記図7の録画装置1の構成と同様である。ただし、命令解析部103に含まれているCGIは、上記と異なり、以下に示す動画再生処理を実行するためのものとなっている。
【0115】
また、ウェブプロキシ装置8には、ウェブ記述変換部801と、記述変換ルールデータベース802が配備されている。この内、記述変換ルールデータベース802には、ウェブ記述変換部801の処理に用いられる記述変換ルールが記憶されている。ウェブ記述変換部801は、対応サイト4から送信されたウェブページデータを解析し、記述変換ルールデータベース802に記された記述変換ルールに従って、ページ上に動画再生用のボタンの記述を追加する。
【0116】
かかる動画再生ボタンには、録画装置1のホスト名をリンク先ホスト名とし、且つ、録画装置1の命令解析部103内の動画再生用CGIをリンク先ファイル名とするハイパーパーリンクが埋め込まれる。
【0117】
ウェブ記述変換部801は、対応サイト4から提供されるページ情報中に、動画ファイルを表す拡張子(asx、mov、mpg、rpm、等)が参照先となっているハイパーリンクの記述が含まれていないかを検索し、かかるハイパーリンクの記述が含まれている場合に、当該ハイパーリンクの記述の直後に、録画装置1の動画再生用CGIを参照先とするハイパーリンクの記述を追記する。ここで、追記するハイパーリンクの記述には、上記検索されたハイパーリンクの参照先となっている動画ファイルのURLをクエリとして含める。これにより、当該動画再生用ボタンが操作された場合に、録画装置1の動画再生用CGIに向かって、動画ファイルのURLを含むクエリが送信される。しかして、録画装置1は、当該動画ファイルを取得することができるようになり、もって、指定動画ファイルの再生が可能となる。
【0118】
次に、上記ネットワークシステムの動作について、図10のフローチャートを参照しながら説明する。
【0119】
ユーザが、ウェブ閲覧装置3から動画ファイルページを有する対応サイト4のウェブサーバ部401にアクセスすると(S501)、対応サイト4は、当該動画情報ファイルをリンク先URLとするハイパーリンクを含んだウェブページをウェブプロキシ装置8内のウェブ記述変換部801に送信する(S502)。
【0120】
かかる送信を受けて、ウェブ記述変換部601は、受信したウェブページから動画ファイルURLを検出し、記述変換ルールデータベース602に従って、当該動画情報ファイルのURLを含む動画再生ハイパーリンクの記述を当該ページ情報に追記する。このようにして動画再生ハイパーリンクが追記されたウェブページは、ウェブ閲覧装置3に送信される(S503)。
【0121】
ウェブ閲覧装置3は、ブラウザ等のウェブ閲覧部302によってかかるウェブページを表示部301に表示する。ユーザは、かかる表示のもと、所望の動画ファイルを選択し、当該ページに含まれた再生ボタンをクリックする(S504)。すると、かかる再生ボタンにハイパーリンクされている録画装置1のホスト名に向かってクエリ(動画情報ファイルのURLを含む送信データ)がウェブ閲覧装置3から送信される。かかるホスト名はDNS変換装置5によって、当該ホームネットワークに接続されている録画装置1のIPアドレスに変換される。これにより、ウェブ閲覧部3のアクセス先は、当該ホームネットワークに接続された録画装置1となる。
【0122】
しかして、ウェブ閲覧装置3からのクエリは、録画装置1のネットワーク通信部101に転送される。ネットワーク通信部101は、かかるクエリをウェブサーバ部102転送する。ウェブサーバ部102は、かかるクエリを、アクセス先である命令解析部103のCGI(動画再生CGI)に転送する(S505)。命令解析部103は、かかるクエリを解析し、クエリに含まれているURLを再生部106に転送する。再生部106は、当該URLの動画情報ファイルにアクセスする(S506)。
【0123】
対応サイト4は、かかる命令解析部103からのアクセスを受けて、当該URLの動画情報ファイルをファイル受信部112に送信し(S507)、しかる後、制御部109は再生部106に指令し、かかる動画ファイルの再生を再生部106に実行させる。再生部106は、ファイル受信部112で受信した動画情報を順次読み出して、これを処理する。しかして、動画ファイルに格納された動画が表示装置2上に表示される(S508)。
【0124】
なお、以上の動画ファイルは、音声情報を含むものである。また、上記動画ファイルに替えて楽曲等の音声情報ファイルを提供するようにしても良い。さらに、それ以外のデータ情報ファイルを提供するようにしても良い。
【0125】
以上のように、本実施の形態に係るネットワークシステムによれば、ウェブプロキシ装置8にてウェブページに動画再生ボタンが含められ、かかる動画再生ボタンをウェブ閲覧装置3にて操作することによって、録画装置1に動画情報ファイルが取り込まれるので、対応サイト4にページ記述上の制約を与えることなく、簡単な操作にて動画再生を実行させることができるようになる。
【0126】
なお、上記においては、動画再生装置1に取り込んだ動画情報ファイルをそのまま再生する場合の処理について説明したが、取り込んだ動画情報ファイルを一旦ハードディスク107に取り込み、しかる後、かかる動画情報ファイルをハードディスク107から読み出して再生するようにしても良い。かかる場合、命令解析部103内のCGIは、動画再生処理を実行するためのものとされることは言うまでもない。
【0127】
その他、本発明の実施の形態は、本発明の技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
【0128】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、外部サイトにメールアドレス等を登録することなく、円滑に録画予約を行うことができる。また、ウェブ閲覧装置を介して、録画予約状況を確認することもできる。さらに、外部サイトが情報ファイルのURLを提供する場合には、ホームネットワークに接続された内部機器から外部サイトにアクセスして所定の情報ファイルを直接取り出すことができるようになる。よって、メールアドレスを登録することなく、円滑に映像情報ファイル等の情報ファイルを取り込むことのできるネットワークシステムを構築できる。
【0129】
さらに、外部サイトから提供されるページ情報に録画予約ボタン等のハイパーリンクの記述を追記するリンク追記手段をホームネットワーク内に配すれば、外部サイトにページ記述上の制約を与えることなく、内部機器に録画予約等の動作を実行させることができるようになる。これにより、ネットワークシステムの実効性をより高めることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態に係る録画予約ネットワークシステムを示す図
【図2】 対応サイトから提供されるページ情報の一例を示す図
【図3】 実施の形態に係る動作フローチャート
【図4】 他の実施の形態に係る録画予約ネットワークシステムを示す図
【図5】 当該他の実施の形態に係る動作フローチャート
【図6】 さらに他の実施の形態に係る動作フローチャート
【図7】 他の実施の形態に係る録画予約ネットワークシステムを示す図
【図8】 当該他の実施の形態に係る動作フローチャート
【図9】 他の実施の形態に係る動画再生ネットワークシステムを示す図
【図10】 当該他の実施の形態に係る動作フローチャート
【図11】 従来の録画予約ネットワークシステムを示す図
【符号の説明】
1 録画装置
3 ウェブ閲覧装置
4 対応サイト
5 DNS装置
6 番組URL配布サイト
7 ウェブプロキシ装置
8 ウェブプロキシ装置
102 ウェブサーバ部
103 命令解析部
104 ウェブページ作成部
701 ウェブ記述変換部
801 ウェブ記述変換部
Claims (2)
- 同種の機器間で共通のホスト名が付された内部機器と、
当該共通のホスト名と前記内部機器のIPアドレスを対応付けるアドレス対応付け装置
と、
外部ネットワークを介して外部サイトから提供される、前記共通のホスト名を少なくと
も含んだページ情報を閲覧するためのウェブ閲覧装置と、がホームネットワークに接続さ
れるホームネットワークシステムであって、
外部サイトから提供されるページ上の操作ボタンに埋め込まれたハイパーリンクのリン
ク先のホスト名が前記共通のホスト名である場合に、前記ウェブ閲覧装置を介して前記操
作ボタンが操作されると、前記ウェブ閲覧装置が前記アドレス対応付け装置に当該内部機
器のIPアドレスを問い合わせることを特徴とするホームネットワークシステム。 - ホームネットワーク内に配置され、同種の機器間で共通のホスト名が付された録画機器
と、
前記ホームネットワーク内に配置され、前記ホスト名と前記録画機器固有のIPアドレ
スの対応付けを行うアドレス対応付け装置と、
前記ホームネットワーク外に配置され、録画機器による番組予約のための情報を提供す
るサーバと、
前記ホームネットワーク内に配置され、前記サーバから送信される情報を表示すると共
に、前記録画機器に対して番組予約の指示を行うウェブ閲覧装置を備え、
前記サーバは、
番組予約に必要な情報を格納する番組情報格納手段と、
前記番組情報格納部に格納された番組情報に基づいてページ情報を作成するページ情報
作成手段と、
前記ページ情報作成手段で作成され、録画機器の前記共通のホスト名を少なくとも含ん
だページ情報を前記ウェブ閲覧装置に送信する送信手段を備え、
前記ウェブ閲覧装置は、
前記ページ情報を表示する表示手段、
ユーザの入力を受け付ける入力手段、
入力手段からの録画指示入力に応じて、前記アドレス対応付け装置への問合せを行うこ
とにより、録画予約を行う録画機器固有のIPアドレスを取得するアドレス手段と、
前記録画機器に対して番組予約の指示データを送信する番組予約データ送信手段を備え
、
前記録画機器は、前記ウェブ閲覧装置から送信されたデータに従って録画予約を実行す
る録画予約ネットワークシステム。
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