JP4262656B2 - 非接触型シール装置 - Google Patents

非接触型シール装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4262656B2
JP4262656B2 JP2004263275A JP2004263275A JP4262656B2 JP 4262656 B2 JP4262656 B2 JP 4262656B2 JP 2004263275 A JP2004263275 A JP 2004263275A JP 2004263275 A JP2004263275 A JP 2004263275A JP 4262656 B2 JP4262656 B2 JP 4262656B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
dynamic pressure
sealing ring
sealing
seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004263275A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006077899A (ja
Inventor
誠 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Pillar Packing Co Ltd filed Critical Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority to JP2004263275A priority Critical patent/JP4262656B2/ja
Publication of JP2006077899A publication Critical patent/JP2006077899A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4262656B2 publication Critical patent/JP4262656B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Sealing (AREA)

Description

本発明は、非接触型シール装置に係り、詳しくは、可燃性ガス、爆発性ガス、洗浄流体等の各種流体を扱う産業機器、半導体装置、食品、医薬等の分野における回転機器の軸封等に用いられる非接触型シール装置(非接触型メカニカルシール)に関するものである。
非接触型シール装置として、被軸封機器の回転部材と一体に回転する回転密封リングと、被軸封機器のケーシング側に回転部材の軸方向への移動が可能に支持され、かつ、弾性機構によって軸方向において回転密封リングに常時付勢される固定密封リングと、回転密封リングと固定密封リングとが対向するシール面に周方向で間隔をあけた状態で固定密封リングに配置形成され、かつ、外部からシール流体が供給自在とされる複数の円弧状静圧溝とを有して成る非接触メカニカルシールが知られている。このような非接触メカニカルシールは、例えば特許文献1において開示されたものがある。
上述の非接触メカニカルシールは、外部から固定密封リングに送り込まれたシールガスが、固定密封リングのシール面に形成された静圧溝に供給されることにより、バネ部材で回転密封リングに向けて押圧付勢される固定密封リングと回転密封リングとの間の隙間が自動調整されてシールガスがシール潤滑膜となって軸封(シール)されるようになる。即ち、シールガスが供給されている限りはその静圧によって非接触状態でシールされる構造である。
特開平4−171370号公報
しかしながら、シールガスの供給ホースを足で引掛けるとか、ポンプ関係が故障するといった具合に、何らかの原因によってシールガスの供給が停止されたような場合には、固定密封リングを押圧付勢するばね部材とのバランスが崩れ、固定密封リングと回転密封リングとのシール面どうしが接触してしまう不都合がある。従って、静圧による非接触構造を採るシール装置においては、シールガス等のシール流体の不測の供給停止の事態に対応できるようにしておく必要がある
以上のことから、本発明の目的は、静圧によって非接触とする構造の非接触型シール装置において、不測のシール流体の供給停止が生じても、少なくとも回転密封リングが回転停止するまでの間は非接触シール状態が維持可能となる非接触型シール装置を提供する点にある。
請求項1の構成は、非接触型シール装置において、
被軸封機器Aの回転部材2と一体に回転する回転密封リング3と、
回転部材2の軸方向への移動が可能に前記被軸封機器Aのケーシング1側に支持され、かつ、前記軸方向において前記回転密封リング3に弾性機構9によって付勢される固定密封リング5と、
前記回転密封リング3と前記固定密封リング5とが対向するシール面Sに周方向で間隔をあけた状態で前記回転密封リング3又は前記固定密封リング5に配置形成され、かつ、外部からシール流体が供給自在とされる複数の円弧状静圧溝12と、
前記回転密封リング3の回転によって前記固定密封リング5を前記弾性機構9による付勢力に抗して押し戻し可能な動圧を生じさせるべく前記回転密封リング3又は前記固定密封リング5のシール面Sに形成される動圧溝Dと、を有するとともに、前記動圧溝D周方向に沿う内外一対の円弧溝21a,21cと、これら内外の円弧溝21a,21cどうしを連結する径方向溝21bとから成る形状の溝に形成され、この動圧溝Dには、前記径方向溝21bの外径側端部を前記シール面Sの領域外に延出することで成る吸気部Kが形成されていることを特徴とする。
請求項2の構成は、非接触型シール装置において、
被軸封機器Aの回転部材2と一体に回転する回転密封リング3と、
回転部材2の軸方向への移動が可能に前記被軸封機器Aのケーシング1側に支持され、かつ、前記軸方向において前記回転密封リング3に弾性機構9によって付勢される固定密封リング5と、
前記回転密封リング3と前記固定密封リング5とが対向するシール面Sに周方向で間隔をあけた状態で前記回転密封リング3又は前記固定密封リング5に配置形成され、かつ、外部からシール流体が供給自在とされる複数の円弧状静圧溝12と、
前記回転密封リング3の回転によって前記固定密封リング5を前記弾性機構9による付勢力に抗して押し戻し可能な動圧を生じさせるべく前記回転密封リング3又は前記固定密封リング5のシール面Sに形成される動圧溝Dと、を有するとともに、前記動圧溝Dは、周方向に沿う内外一対の円弧溝22a,22cと、これら内外の円弧溝22a,22cどうしを連結する径方向溝22bとから成る形状の溝に形成され、この動圧溝Dには、前記径方向溝22bの内径側端部を前記シール面Sの領域外に延出することで成る吸気部Kが形成されていることを特徴とする。
請求項3の構成は、請求項1又は2に記載の非接触型シール装置において、前記吸気部Kは、回転部材の軸心Xを通る直線に関して線対象となる形状に設定されていることを特徴とする。
請求項4の構成は、請求項1〜3の何れか一項に記載の非接触型シール装置において、前記径方向溝21b,22bの深さが前記円弧溝21a,21c,22a,22cの深さよりも深いものに設定されていることを特徴とする。
請求項5の構成は、請求項4に記載の非接触型シール装置において、前記静圧溝12の深さが前記径方向溝21b,22bの深さよりも深いものに設定されていることを特徴とする。
請求項6の構成は、請求項1〜5の何れか一項に記載の非接触型シール装置において、前記動圧溝Dが前記固定密封リング5のシール面Sに形成されていることを特徴とする。
請求項7の構成は、請求項1〜5の何れか一項に記載の非接触型シール装置において、前記動圧溝Dが前記回転密封リング3のシール面Sに形成されていることを特徴とする。
請求項8の構成は、請求項1〜7の何れか一項に記載の非接触型シール装置において、前記静圧溝12が前記固定密封リング5のシール面Sに形成されていることを特徴とする。
請求項9の構成は、請求項1〜7の何れか一項に記載の非接触型シール装置において、前記静圧溝12が前記回転密封リング3のシール面Sに形成されていることを特徴とする。
一般的な回転機器においては、その軸封に用いられるシール流体の供給が停止された場合には、駆動源を止める等、自動的に回転機器の回転が停止されるようになっているので、前述の不都合(シール面どうしの接触)を回避するには、少なくとも、慣性によって回転部材の回転が停止するまので間は、回転密封リングと固定密封リングとの非接触状態が維持できるようにすれば良いと考えられる。
そこで、請求項1の構成によれば、回転密封リング又は固定密封リングのシール面に動圧溝が形成されているので、回転密封リングの回転によって弾性機構による付勢力に抗して固定密封リングを押し戻し可能な動圧が生じるようになり、回転密封リングと固定密封リングとの間のシール隙間を保持すること、即ち非接触シール状態を維持することが可能になる。
従って、何らかの原因によって静圧溝にシール流体が供給され無くなる不測の事態が生じても、そのときには動圧溝による前記作用によって非接触シール状態が維持され、回転密封リングと固定密封リングとが接触する不都合を回避することができる。それによって回転部材の回転が止まるまでの間は非接触シール状態を維持可能となる。
しかも、シール面の領域外に延出された吸気部が動圧溝に形成されており、回転密封リングの回転に伴って周囲の流体を吸気部から吸込んで動圧溝内に取込めるので、流体切れが起こり難くなって動圧発生が、即ち非接触シール状態が安定維持され、信頼性の高い複合型の非接触型シール装置を提供することができる。
因みに、動圧溝に吸気部が無い場合には、静圧溝への供給シール流体が供給系配管内に残っている量だけの流体補給しかできず、非接触シール状態の維持が不確実となるおそれがあるが、本請求項1及び本請求項2による非接触型シール装置ではそのようなおそれが回避される利点がある。
この場合、吸気部を動圧溝の外径側端部又は内径側端部に形成すれば、被軸封機器の内部又は外部に存在する流体が補給流体として吸気部を通して動圧溝に取込まれるようになるから、別途に補給流体を動圧溝に供給する手段を設ける必要がなく、経済的である。
被軸封機器の種類や構造によっては、正方向(一方向)にしか回転しないものや、その反対の逆方向(他方向)にしか回転しないもの、或いは両方向に回転可能であるが、機能的には正逆いずれか一方への回転で使用されるもの、さらには、正逆いずれの方向の回転でも機能するものが考えられる。
従って、このような場合には、請求項3のように吸気部が回転部材の軸心を通る直線に関して線対象となる形状とされる、という具合に、回転方向によって吸気部の流体取込み作用が改善される構成をマッチングさせ、動圧による非接触シール状態を、より効率が良く安定的に得ることが可能となる非接触型シール装置とすることができる。
請求項1や2のように、内外一対の円弧溝と、これらを連結する径方向溝とから成る形状(例えば、「コ」字状、「エ」字状、「キ」字状等)とし、径方向溝の外径側端部や内径側端部に吸気部を設ける構成とすれば、径方向溝は周囲から流体を取込み、内外の円弧溝は動圧を発生させるという具合に機能分担され、周囲流体を取込んでの動圧発生作用をより明確化させることが可能になる。
この場合、請求項4のように、径方向溝を円弧溝よりも深いものとすれば、動圧発生に必要な流体の取込みが十分行えるようになり、請求項1や2による前記効果を強化させることが可能になる。また、請求項のように、外部からの供給流体を導いて静圧を発生させるための静圧溝の深さは、動圧溝の最も深い部分(径方向溝)よりも深く設定することにより、回転密封リングと固定密封リングとの非接触シール状態を必要十分なものとして得ることができる。
動圧溝や静圧溝は、請求項6〜9にように、夫々を固定密封リングや回転密封リングの何れにも形成することができるので、回転部材の回転数や各密封リングの材質、大きさ、形状、或いは被軸封機器の内部流体や外部流体の種類といった種々の緒元に応じて適宜に設定することができ、設計の自由度が高いという利点がある。なかでも、回転密封リングに動圧溝を形成すれば、動圧溝での動圧発生を積極的に行わせることが可能であり、動圧による安定した非接触シール状態が得られ易い利点がある。
以下、本発明による非接触型シール装置の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1,7,13は複合型の非接触型シール装置の断面図、図2,8は固定密封リングのシール面側を示す上半分の正面図、図3,4,6,9,10,12は回転密封リングのシール面側を示す上半分の正面図、図5は図4の、図11は図10の夫々の動圧溝の深さ関係等を示す断面図である。
参考例1〕
図1には、ポンプ等の被軸封機器Aに採用されている複合型の非接触型シール装置Bの構造が示されている。図1において、1はケーシングであり、このケーシング1を貫通して設けられた軸心Xを有する回転軸(回転部材の一例)2には、回転密封環3が嵌装されている。4はOリングである。5はケーシング1と回転軸2との間に配設された固定密封環であり、回転密封環3の一側面3aとの対向面5aがシール面Sとして構成されている。この固定密封環5の他側面5bに形成された凹部6とケーシング1にボルト7等で固定されたばね受部材8との間には、固定密封環5に対して回転密封環3側への弾性力(ばね力)を常時付与するコイルバネ(弾性機構の一例)9が介装されている。10,11は、ケーシング1の内周面と固定密封環5の外周面との間に介在されたOリングである。
カーボン材等の軟質材で成る固定密封リング5のシール面5a(S)は、固定密封リング5の内外径側が径方向に若干カットされたような段付き形状の端面そのもので構成されており、酸化クロムのコーティングが施されたSUS材や、SiC材等の硬質材で成る回転密封リング3のシール面3a(S)は、回転密封リング3の平面状端面3Aにおける固定密封リング5のシール面5aに対応する部分(図に示す内外の破線で囲まれる部分)で構成されている。尚、後述するが、これら固定及び回転密封リング5,3の端部形状が互いに逆となる形状の場合(図13参照)も考えられる。
固定密封環5のシール面5aには、図1、図2に示すように、断面形状が矩形(凹形)の複数、例えば4箇所の長溝で円弧状の静圧溝12が周方向へ均等長さで等間隔に配置して形成されている。13はケーシング1に形成されて外部からのシールガスGを取り込む入力ポート、14は固定密封環5に形成されて入力ポート13に取り込まれたシールガスGをオリフィス15を介して静圧溝12に導く導入路である。入力ポート13には、シールガスGを圧送するポンプP等が接続される。シールガス(シール流体の一例)Gとしては、窒素ガス等の不活性ガスが挙げられる。
このような構成においては、入力ポート13に取り込まれたシールガスGは、オリフィス15で絞り込まれた後、導入路14を経て各静圧溝12に供給され、回転密封環3と静止密封環5との間の隙間を静圧溝12から内周側および外周側へ向って流出するとともに、コイルバネ9の弾性力により、固定密封リング5が回転密封リング3に向けて押圧付勢される状態で回転軸2が回転する。その結果、コイルバネ9による付勢力とシールガス噴出による押し退け圧力とがバランスし、両密封リング5,3間の隙間が自動調整され、かつ、シールガスGがシール潤滑膜となる軸封、即ち静圧型の非接触シール機能が発揮される。
回転密封リング3の端面3Aのシール面3aには、図1、図3(A)に示すように、回転密封リング3の回転によって固定密封リング5をコイルバネ9による付勢力に抗して押し戻し可能な動圧を生じさせるための動圧溝17(D)が多数形成されているとともに、それら動圧溝17の外径側の端部がシール面3aの領域外に延出された吸気部17k(K)に形成されている。つまり、シールガスGの供給が無い状態においても、回転軸2が、即ち回転密封リング3が回転しておれば、動圧溝17に取込まれているシールガスGが回転慣性によって動圧溝17の回転方向下手側端部分に動圧を生じさせて、固定密封リング5のシール面5aと回転密封リング3のシール面3aとの間にシール隙間を形成する動圧型の非接触シール機能が発揮される。
動圧溝17は、図3(A)に示すように、回転密封リング3の矢印イ方向への回転を正回転、矢印ロ方向への回転を逆回転とすると、外径側が正方向に傾いた内進角傾斜溝17aと外進角傾斜溝17c、及びこれら内外の進角傾斜溝17a,17cの間に介装されて、大径側が逆方向に傾いた遅角傾斜溝17bとから成るクランク状の溝に形成されている。内進角傾斜溝17aと遅角傾斜溝17bとはシール面3aの領域内に設定されているが、外進角傾斜溝17cの外径側端部はシール面3aの領域外に食み出しており、その食み出し部分が前述した吸気部17kである。つまり、動圧溝17は、回転密封リング3の正方向の回転に伴って外気導入が活発化されるよう、吸気部Kは、その径方向で動圧溝17から遠ざかる部分ほど(外径側ほど)、径方向で回転密封リング3の正回転方向(矢印イ方向)の下手側に寄る状態の前進角αが付けられた傾斜溝に形成されている。より具体的には、吸気部17kの中心線KCと、軸心Xを通る直線(法線)Lとの間に前進角αが付けられている。
この場合、回転密封リング3が逆方向(矢印ロ方向)に回転すると、予め動圧溝17に取込まれているシールガスによる動圧が、主に内進角傾斜溝17aと遅角傾斜溝17bとの連結部位において作用し、回転密封リング3と固定密封リング5との非接触シール状態を維持可能となる。また、回転密封リング3が正方向に回転すると、予め動圧溝17に取込まれているシールガスによる動圧発生に加えて、吸気部17kから吸込まれた周囲のガス、即ち非軸封機器Aの内部空間16のガスを用いての動圧が発生し、これら二系統の要因によって生じる動圧が、主に遅角傾斜溝17bと外進角傾斜溝17cとの連結部位において作用し、回転密封リング3と固定密封リング5との非接触シール状態をより良好に維持可能となる。被軸封機器Aの内部のガスが外部に流出しても良い場合に、本構造を好適に使用することができる。
つまり、参考例1による複合型非接触型シール装置Bは、通常の回転動作時にはシールガスGによる静圧によって非接触シール状態が維持されており、停止操作や故障等によって回転軸2の駆動力が断たれてから完全停止するまでの間の静圧が機能しない慣性回転時には、動圧溝17による動圧によって非接触シール状態の維持が可能となるのである。また、シールガスGの供給が止ったり、或いはシールガスGの圧力が減圧された場合でも、非接触シール状態が維持される。但し、この場合は前述のように、回転密封リング3が正方向に回転している状態のときのほうが、逆方向に回転しているときよりも、より確実に動圧による非接触シール状態が得られるという信頼性に優れる利点がある。
図3(B)に示す動圧溝18(D)は、前述の動圧溝17[図3(A)参照]とは向きが正逆反対にされたものを示すものであり、内遅角傾斜溝18a、進角傾斜溝18b、外遅角傾斜溝18cとから成るクランク状の溝である。つまり、動圧溝18は、回転密封リング3の逆方向の回転に伴って外気導入が可能となる形状に設定されている。外遅角傾斜溝18cの外径側端部が吸気部18k(K)に形成される。この吸気部18kは、その径方向で動圧溝18から遠ざかる部分ほど(外径側ほど)、径方向で回転密封リング3の逆回転方向(矢印ロ方向)の下手側に寄る状態の前進角βが付けられた傾斜溝に形成されており、具体的には、吸気部18kの中心線KCと、軸心Xを通る直線Lとの間に前進角βが付けられている。この場合は、回転密封リング3が逆方向に回転している状態のときのほうが、正方向に回転しているときよりも、より確実に動圧による非接触シール状態が得られる、という以外は、前記参考例1による場合と同じ作用効果が得られる。
以下に、別参考1による複合型非接触型シール装置Bの回転密封リング3に形成される動圧溝D図3(C),(D)を参照して説明し、実施例1〜4による複合型非接触型シール装置Bの回転密封リング3に形成される動圧溝Dを図4〜図6を参照し説明する。これら図3(C)〜図6に示すものは、動圧溝Dが異なる以外は、原則として参考例1による複合型非接触型シール装置Bと同じ構造を採るものとする。
〔別参考例1〕
参考例1による動圧溝19(D)は、図3(C)に示すように、回転密封リング3の矢印イ方向への回転を正回転、矢印ロ方向への回転を逆回転とすると、内径側が正方向に傾いた内進角傾斜溝19aと外進角傾斜溝19c、及びこれら内外の進角傾斜溝19a,19cの間に介装されて、内径側が逆方向に傾いた遅角傾斜溝19bとから成るクランク状の溝に形成されている。つまり、動圧溝19は、回転密封リング3の正方向の回転に伴って外気導入が可能となる形状に設定されている。そして、シール面3aの領域外に食み出す吸気部19k(K)は、内進角傾斜溝19aの内径側端部に、即ち動圧溝19の内径側端部に形成されている。
参考例1による動圧溝19では、吸気部19kは、その径方向で動圧溝19から遠ざかる部分ほど(内径側ほど)、径方向で回転密封リング3の正回転方向(矢印イ方向)の下手側に寄る状態の前進角βが付けられた傾斜溝に形成されている。より具体的には、吸気部19kの中心線KCと、軸心Xを通る直線Lとの間に前進角αが付けられている。従って、回転密封リング3が正方向に回転している状態のときのほうが、逆方向に回転しているときよりも、より確実に動圧による非接触シール状態が得られるようになる。この場合は、非軸封機器Aの外部に存在する周囲ガスが吸気部19kから吸込まれることとなるので、外部のガスが被軸封機器Aの内部に入り込んでも良い場合に好適に使用することができる。
図3(D)に仮想線で示す動圧溝20(D)は、前述の動圧溝19[図3(C)参照]とは向きが正逆反対にされたものを示すものであり、内遅角傾斜溝20a、進角傾斜溝20b、外遅角傾斜溝20cとから成るクランク状の溝である。吸気部20kは、その径方向で動圧溝20から遠ざかる部分ほど(内径側ほど)、径方向で回転密封リング3の逆回転方向(矢印ロ方向)の下手側に寄る状態の前進角αが付けられた傾斜溝に形成されており、具体的には、吸気部18kの中心線KCと、軸心Xを通る直線Lとの間に前進角αが付けられている。つまり、動圧溝20は、回転密封リング3の逆方向の回転に伴って外気導入が可能となる形状に設定されている。外遅角傾斜溝20cの外径側端部が吸気部20k(K)に形成される。この場合は、回転密封リング3が逆方向に回転している状態のときのほうが、正方向に回転しているときよりも、より確実に動圧による非接触シール状態が得られる、という以外は、別参考1の動圧溝19による場合と同じ作用効果が得られる。
実施例1
実施例1による動圧溝21(D)は、図4(A)に示すように、周方向に沿う内外一対の円弧溝21a,21cと、これら内外の円弧溝21a,21cどうしを連結する径方向溝21bとから成る略逆「ヒ」字形状の正向き動圧溝21A、又は略「ヒ」字形状の逆向き動圧溝21Bに形成され、径方向溝21bの外径側端部に吸気部21k(K)が設けられている。正向き動圧溝21A溝においては、内外の円弧溝21a,21cの逆方向端部どうしが径方向溝21bで連結され、逆向き動圧溝21Bにおいては、内外の円弧溝21a,21cの正方向端部どうしが径方向溝21bで連結されている。そして、これら正逆向き動圧溝21A,21Bは、互いの径方向溝21bが周方向に背中合わせ状態で近接配置されており、この正逆向き動圧溝21A,21Bの対が周方向に均等角度毎に多数形成されている。
径方向溝21bは、回転方向、即ち周方向に対して直交する方向(回転軸2の軸心Xに対して放射状に伸びる方向)に向いているので、その外径端部に形成される吸気部21kは、回転密封リング3の正逆いずれの方向(矢印イ及びロ方向)の回転にも伴って外気導入が可能となる形状に、即ち、吸気部21kは、軸心Xを通る直線に関して線対象となる形状に設定されている。従って、回転密封リング3が正逆のいずれの方向に回転している場合でも、より確実に動圧による非接触シール状態が得られる利点がある。吸気部21kからは被軸封機器内部のガスが吸込まれる。
実施例2
実施例2による動圧溝22(D)は、図4(B)に示すように、吸気部22k(K)が径方向溝22bの内径側端部に設定されている以外は、実施例1による動圧溝21と同じ構成であり、対応する箇所には対応する符号を付すものとする。つまり、実施例による動圧溝21とは径方向で互いに反対向きとなる形状の動圧溝22であり、被軸封機器外部のガスが吸気部22kから吸込まれるようになる。
図5(A)、(B)に実施例1と2による動圧溝21,22夫々の径方向溝21b,22bにおける断面図を示す。これら各動圧溝21,22においては、内外の円弧溝21a,21c,22a,22cの深さd1よりも、径方向溝21b,22bの深さd2の方が深いものに設定されている。吸気部21k、22kを有する径方向溝21b,22bを深くすることにより、回転密封リング3回転に伴う吸気部21k、22kからのガスの吸込みが促進されるとともに、各円弧溝21a,21c,22a,22cにおけるガスの圧縮による圧力(動圧)を効率良く得ることができる。これにより、動圧溝Dの深さが一定のものに比べて同じ回転速度では動圧が大きくなり、非接触シール状態の確実化が可能となる利点がある。尚、固定密封リング5に形成された静圧溝12の深さd3は、動圧溝21,22の深さd2よりもさらに深い溝に設定されている。つまり、溝深さはd1<d2<d3である。
実施例3
実施例3による動圧溝23(D)は、図6(A)に示すように、周方向に沿う内外一対の円弧溝23a,23cと、これら内外の円弧溝23a,23cどうしの周方向中央部を連結する径方向溝23bとから成る「土」字形状の溝である。これは、図4(A)に示実施例による一対の動圧溝21A,21Bを合体させたような動圧溝23であり、対応する箇所には対応する符号を付すものとする。この場合も吸気部23k(K)は径方向溝23bの外径端部に形成されており、回転密封リング3の正方向(矢印イ方向)及び逆方向(矢印ロ方向)いずれの方向の回転でも、被軸封機器内部のガスを吸入しての動圧発生が可能になる。即ち、吸気部23kは、軸心Xを通る直線に関して線対象となる形状に設定されている。
実施例4
実施例4による動圧溝24(D)は、図6(B)に示すように、吸気部24k(K)が径方向溝24bの内径側端部に設定されている以外は、実施例3による動圧溝23と同じ構成であり、対応する箇所には対応する符号を付すものとする。つまり、実施例による動圧溝23とは径方向で互いに反対向きとなる形状の動圧溝24であり、被軸封機器外部のガスが吸気部24k(K)から吸込まれるようになる。
参考例2〕
参考例2による複合型の非接触型シール装置Bは、図7に示すように、静圧溝12が回転密封リング3に形成されている以外は、図1に示す参考例1による複合型の被接触シール装置と同じであり、対応する箇所には対応する符号を付すものとする。即ち、固定密封リング5のシール面5a(S)には、図8に示すように、導入路14の開口部が形成されるだけであり、回転密封リング3のシール面3a(S)には、図9(A)に示すように、静圧溝12と動圧溝17(D)との双方による複合溝Mが形成される構造である。
この場合、図9(A)に示すように、回転密封リング3の端面3Aに形成される溝は、図3(A)に示される動圧溝17に、図2に示される静圧溝12が追加されたもの、即ち複合溝Mになり、対応する箇所には対応する符号を付すものとする。静圧溝12の深さは、動圧溝17よりも深いので、静圧溝12の輪郭形状が実線として表されている。溝が形成されない固定密封リング5をSiC材やSUS材等の硬質材から形成し、溝が形成される回転密封リング3をカーボン材等の軟質材から形成しても良い。
図9(B)に示す複合溝M’は、前述[図9(A)参照]の動圧溝17とは向きが正逆反対にされた動圧溝18(D)と静圧溝12との組合せである。
以下に、別参考例2による複合型非接触型シール装置Bの回転密封リング3に形成される動圧溝と静圧溝12との組合せ即ち複合溝M、図9(C),(D)を参照して説明し、実施例5〜8による複合型非接触型シール装置Bの回転密封リング3に形成される動圧溝Dと静圧溝12との組合せ、即ち複合溝Mを、図10〜図12を参照し説明する。動圧溝Dが異なる以外は、原則として参考例2による複合型非接触型シール装置Bと同じ構造を採るものとする。
〔別参考
参考による複合溝Mは、図9(C)に示すように、別参考例1による動圧溝19(D)[図3(C)を参照]と静圧溝12[図2又は図9(A)を参照]との組合せである。
図9(D)に示す複合溝M’は、前述[図9(C)参照]の動圧溝19とは向きが正逆反対にされた動圧溝20(D)と静圧溝12との組合せである。
実施例5
実施例5による複合溝Mは、図10(A)に示すように実施例による動圧溝21(D)[図4(A)を参照]と、静圧溝12[図2又は図9を参照]との組合せである。
実施例6
実施例6による複合溝Mは、図10(B)に示すように実施例による動圧溝22(D)[図4(B)を参照]と、静圧溝12[図2又は図9を参照]との組合せである。
図11(A)、(B)に実施例5と6による複合溝M夫々の径方向溝21b,22bにおける断面図を示す。これら各動圧溝21,22においては、内外の円弧溝21a,21c,22a,22cの深さd1よりも、径方向溝21b,22bの深さd2の方が深いものに、かつ、径方向溝21b,22bの深さd2よりも静圧溝12の深さd3の方が深いものに夫々設定されている。つまり、溝深さはd1<d2<d3である。
実施例7
実施例7による複合溝Mは、図12(A)に示すように実施例による動圧溝23(D)[図6(A)を参照]と、静圧溝12[図2又は図9を参照]との組合せである。
実施例8
実施例8による複合溝Mは、図12(B)に示すように実施例による動圧溝24(D)[図6(B)を参照]と、静圧溝12[図2又は図9を参照]との組合せである。
〔実施例
実施例による複合型の非接触型シール装置Bは、図13に示すように、動圧溝Dが固定密封リング5のシール面5a(S)に形成された構造のものである。図13(A)に示すものは、動圧溝Dに加えて、静圧溝12も固定密封リング5のシール面5aに形成して複合溝Mとされた構造であり、図13(B)に示すものは、静圧溝12が回転密封リング3のシール面3a(S)に形成された構造である。図示は省略するが、この実施例による非接触型シール装置Bの動圧溝Dの形状も、前述した種々の形状のもの(図〜図6等を参照)を設定することが自在である。
複合型非接触型シール装置の構造を示す断面 図1の固定密封リングのシール面を示す上半分の正面図 (A)は図1の動圧溝を、(B)は(A)と逆向きの動圧溝を、(C)は別実施例1による動圧溝を、(D)は(C)と逆向きの動圧溝を夫々示す回転密封リングの上半分の正面図 (A)実施例による動圧溝、(B)実施例による動圧溝を夫々示す回転密封リングの上半分の正面図 (A)は図4(A)の径方向溝部分の断面図、(B)は図4(B)の径方向溝部分の断面図 (A)実施例による動圧溝、(B)実施例による動圧溝を夫々示す回転密封リングの上半分の正面図 複合型非接触型シール装置の構造を示す断面 図7の固定密封リングのシール面を示す上半分の正面図 (A)は図7の動圧溝を、(B)は(A)と逆向きの動圧溝を、(C)は別実施例6による動圧溝を、(D)は(C)と逆向きの動圧溝を夫々示す回転密封リングの上半分の正面図 (A)実施例による動圧溝、(B)実施例による動圧溝を夫々示す回転密封リングの上半分の正面図 (A)は図10(A)の径方向溝部分の断面図、(B)は図10(B)の径方向溝部分の断面図 (A)実施例による動圧溝、(B)実施例による動圧溝を夫々示す回転密封リングの上半分の正面図 (A)は固定密封リングの静圧溝を、(B)は固定密封リングの静圧溝を夫々示す動圧溝を固定密封リングに持つ複合型非接触型シール装置の概略の断面図(実施例
符号の説明
1 ケーシング
2 回転部材
3 回転密封リング
5 固定密封リング
9 弾性機構
12 静圧溝
21a,22a 内円弧溝
21b 径方向溝
21c,22c 外円弧溝
22b 径方向溝
A 被軸封機器
B 非接触型シール装置
D 動圧溝
K 吸気部
KC 軸心Xを通る直線
S シール面
X 回転部材の軸心
α 正方向の前進角
β 逆方向の前進角

Claims (9)

  1. 被軸封機器の回転部材と一体に回転する回転密封リングと、
    回転部材の軸方向への移動が可能に前記被軸封機器のケーシング側に支持され、かつ、前記軸方向において前記回転密封リングに弾性機構によって付勢される固定密封リングと、
    前記回転密封リングと前記固定密封リングとが対向するシール面に周方向で間隔をあけた状態で前記回転密封リング又は前記固定密封リングに配置形成され、かつ、外部からシール流体が供給自在とされる複数の円弧状静圧溝と、
    前記回転密封リングの回転によって前記固定密封リングを前記弾性機構による付勢力に抗して押し戻し可能な動圧を生じさせるべく前記回転密封リング又は前記固定密封リングのシール面に形成される動圧溝と、
    を有するとともに、前記動圧溝は、周方向に沿う内外一対の円弧溝と、これら内外の円弧溝どうしを連結する径方向溝とから成る形状の溝に形成され、この動圧溝には、前記径方向溝の外径側端部を前記シール面の領域外に延出することで成る吸気部が形成されている非接触型シール装置。
  2. 被軸封機器の回転部材と一体に回転する回転密封リングと、
    回転部材の軸方向への移動が可能に前記被軸封機器のケーシング側に支持され、かつ、前記軸方向において前記回転密封リングに弾性機構によって付勢される固定密封リングと、
    前記回転密封リングと前記固定密封リングとが対向するシール面に周方向で間隔をあけた状態で前記回転密封リング又は前記固定密封リングに配置形成され、かつ、外部からシール流体が供給自在とされる複数の円弧状静圧溝と、
    前記回転密封リングの回転によって前記固定密封リングを前記弾性機構による付勢力に抗して押し戻し可能な動圧を生じさせるべく前記回転密封リング又は前記固定密封リングのシール面に形成される動圧溝と、
    を有するとともに、前記動圧溝は、周方向に沿う内外一対の円弧溝と、これら内外の円弧溝どうしを連結する径方向溝とから成る形状の溝に形成され、この動圧溝には、前記径方向溝の内径側端部を前記シール面の領域外に延出することで成る吸気部が形成されている非接触型シール装置。
  3. 前記吸気部は、回転部材の軸心を通る直線に関して線対象となる形状に設定されている請求項1又は2に記載の非接触型シール装置。
  4. 前記径方向溝の深さが前記円弧溝の深さよりも深いものに設定されている請求項1〜3何れか一項に記載の非接触型シール装置。
  5. 前記静圧溝の深さが前記径方向溝の深さよりも深いものに設定されている請求項4に記載の非接触型シール装置。
  6. 前記動圧溝が前記固定密封リングのシール面に形成されている請求項1〜5の何れか一項に記載の非接触型シール装置。
  7. 前記動圧溝が前記回転密封リングのシール面に形成されている請求項1〜5の何れか一項に記載の非接触型シール装置。
  8. 前記静圧溝が前記固定密封リングのシール面に形成されている請求項1〜7の何れか一項に記載の非接触型シール装置。
  9. 前記静圧溝が前記回転密封リングのシール面に形成されている請求項1〜7の何れか一項に記載の非接触型シール装置。
JP2004263275A 2004-09-10 2004-09-10 非接触型シール装置 Expired - Fee Related JP4262656B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004263275A JP4262656B2 (ja) 2004-09-10 2004-09-10 非接触型シール装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004263275A JP4262656B2 (ja) 2004-09-10 2004-09-10 非接触型シール装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006077899A JP2006077899A (ja) 2006-03-23
JP4262656B2 true JP4262656B2 (ja) 2009-05-13

Family

ID=36157523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004263275A Expired - Fee Related JP4262656B2 (ja) 2004-09-10 2004-09-10 非接触型シール装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4262656B2 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10495228B2 (en) 2015-06-30 2019-12-03 Eagle Industry Co., Ltd. Sealing device
WO2018034197A1 (ja) 2016-08-15 2018-02-22 イーグル工業株式会社 摺動部品
US11603934B2 (en) 2018-01-12 2023-03-14 Eagle Industry Co., Ltd. Sliding component
US11320052B2 (en) 2018-02-01 2022-05-03 Eagle Industry Co., Ltd. Sliding components
WO2020027102A1 (ja) 2018-08-01 2020-02-06 イーグル工業株式会社 摺動部品
JP7305289B2 (ja) 2018-08-24 2023-07-10 イーグル工業株式会社 摺動部材
US11815184B2 (en) 2018-11-30 2023-11-14 Eagle Industry Co., Ltd. Sliding component
EP3901497B1 (en) 2018-12-21 2024-08-21 Eagle Industry Co., Ltd. Sliding component
KR102634941B1 (ko) 2019-02-04 2024-02-08 이구루코교 가부시기가이샤 슬라이딩 부품
KR102610648B1 (ko) 2019-02-04 2023-12-07 이구루코교 가부시기가이샤 슬라이딩 부품 및 슬라이딩 부품의 제조 방법
EP3922871B1 (en) 2019-02-04 2024-01-24 Eagle Industry Co., Ltd. Sliding component
CN113490796A (zh) * 2019-02-14 2021-10-08 伊格尔工业股份有限公司 滑动部件
JP7374573B2 (ja) 2019-02-21 2023-11-07 イーグル工業株式会社 摺動部品
EP4345343A3 (en) 2019-07-26 2024-06-19 Eagle Industry Co., Ltd. Sliding component
US11506217B2 (en) 2020-01-21 2022-11-22 John Crane Uk Limited Porous carbon containment or separation seal
EP4177486A4 (en) 2020-07-06 2024-07-31 Eagle Ind Co Ltd SLIDING COMPONENT
WO2022009767A1 (ja) 2020-07-06 2022-01-13 イーグル工業株式会社 摺動部品
WO2022009771A1 (ja) 2020-07-06 2022-01-13 イーグル工業株式会社 摺動部品
CN112963543B (zh) * 2021-03-23 2022-04-19 南京林业大学 一种扩压式自泵送流体动静压型机械密封
WO2024171891A1 (ja) * 2023-02-13 2024-08-22 イーグル工業株式会社 メカニカルシール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006077899A (ja) 2006-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4262656B2 (ja) 非接触型シール装置
US11053974B2 (en) Sliding component
US11009072B2 (en) Sliding component
JP6204974B2 (ja) 摺動部品
US10704417B2 (en) Sliding component having fluid introduction groove and dynamic pressure generation groove
US10337620B2 (en) Sliding component
US6494460B2 (en) Rotary barrier face seal
US20190285115A1 (en) Sliding component
US8474826B2 (en) Hydrodynamic magnetic seal
US20180128377A1 (en) Slide component
CN105569736B (zh) 涡旋膨胀机
US10605105B2 (en) Bi-directional shaft seal
JP6918012B2 (ja) しゅう動部品
JP2009500578A (ja) 軸封止組立体
JP6772721B2 (ja) 真空ポンプ
CN107407422B (zh) 浮动环型机械密封件
JP6941479B2 (ja) シール構造及びメカニカルシール
JP2006057840A (ja) 流体動圧軸受
JP6313178B2 (ja) オイルフリースクリュ圧縮機及びその設計方法
US20040195778A1 (en) Resilient mount and shaft seal for motor
WO2016052297A1 (ja) オイルフリースクリュ圧縮機
JP2008185082A (ja) ガスシール装置
JP2010084802A (ja) ロータリーシール
JPS6223503A (ja) タ−ボ機械の軸シ−ル装置
JP2008128339A (ja) 回転軸シール装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090113

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090209

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4262656

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140220

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees