JP4262435B2 - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CCD等の撮像素子を用いた撮像装置に係り、特にダイナミックレンジの拡大のために複数画像を合成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
ダイナミックレンジ(以下、「Dレンジ」という)を拡大した撮像を得る試みは多数提案されており、例えば、露光量の異なる撮像によって得た2枚の原画像を合成処理するものが公知である。しかし、このような方式を採用した場合であっても、撮影時に手ぶれが生じると、2回の原画像の撮像タイミングの間に像がぶれてしまうことによって、2つの原画像の各画素が被写体の同じ点に対応しなくなるため合成した画像に、許容できない極端な画質の劣化(画質の破綻)が生じてしまうという問題点があった。
【0003】
この問題に対して、特願2000−358144号公報には、特に2画像の撮像タイミングが連続するような撮像シーケンスを採用するとともに、所定の手ぶれ限界シャッタ速よりも短時間のシャッタ速が使用可能な場合に限ってDレンジを拡大する撮像を可能とすることで、画質破綻の回避を図った技術が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この技術は所定の露出条件下における画質破綻を回避するためには有効であるが、逆にDレンジ拡大撮像は高速シャッタの使用が可能な高輝度の被写体に限られ、比較的低輝度の被写体に対してはDレンジ拡大撮像を行うことができないという問題を有していた。
【0005】
この問題に対しては、例えば何らかの方法で各原画像間の位置ずれ情報を得て、この位置ずれを補正しつつ合成処理を行うことも考えられるが、これでは位置ずれ補正のための演算処理が複雑化して処理時間が長くなったり、位置ずれ情報の誤差などにより却って画質の破綻を生じるという、新たな懸念を伴うものである。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、任意のシャッタ速において画質破綻を伴うことなく、Dレンジ拡大撮像の適用が可能な撮像装置及び撮像方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明は、時間的にほぼ連続した第1および第2の露光によって第1および第2の露光量の異なる原画像信号をそれぞれ得る撮像手段と、第1と第2の各原画像信号の和信号を第1の画像信号として、各原画像信号のいずれか1つを第2の画像信号としてそれぞれ生成する画像処理手段と、第1と第2の画像信号からDレンジが拡大された一つの合成画像を生成する画像合成手段と、ほぼ連続した第1および第2の露光に要する合計露光時間を算出し、この合計露光時間を以って合成画像に対する撮像における露出パラメータとしての露光時間と見なして露出制御を行なう露光量決定手段とを備えた撮像装置である。
【0008】
また本発明は、上記記載の発明である撮像装置において、画像合成手段による合成画像の生成は、各原画像信号の和信号たる第1の画像信号のレベルを所定の基準レベルと比較することにより、当該第1の画像信号の高輝度側のダイナミックレンジ逸脱を判定し、その判定された領域について第2の画像信号に基づいた信号を適用するようになされたものである。
【0010】
また本発明は、時間的にほぼ連続した第1および第2の露光によって第1および第2の露光量の異なる原画像信号をそれぞれ得て、第1と第2の各原画像信号の和信号を第1の画像信号として、各原画像信号のいずれか1つを第2の画像信号としてそれぞれ生成し、第1と第2の画像信号からDレンジが拡大された一つの合成画像を生成するとともに、ほぼ連続した第1および第2の露光に要する合計露光時間を算出し、この合計露光時間を以って、合成画像に対する撮像における露出パラメータとしての露光時間と見なして露出制御を行なう撮像方法である。
また本発明は、上記記載の発明である撮像方法において、合成画像の生成については、各原画像信号の和信号たる第1の画像信号のレベルを所定の基準レベルと比較することにより、当該第1の画像信号の高輝度側のダイナミックレンジ逸脱を判定し、その判定された領域について第2の画像信号に基づいた信号を適用する。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が適用される撮像装置の構成を示すブロック図である。
【0013】
本撮像装置は、各種レンズからなるレンズ系101、レンズ系101を駆動するためのレンズ駆動機構102、レンズ系101の絞りを制御するための露出制御機構103、メカニカルシャッタ104、CCD撮像素子105、CCD撮像素子105を駆動するためのCCDドライバ106、A/D変換器などを含むプリプロセス部107、マトリックス変換処理その他のデジタル処理を行うためのデジタルプロセス部108、カードインターフェース109、メモリカード110、LCD画像表示系111を備えている。
【0014】
更に本撮像装置は、各部を統括的に制御するためのシステムコントローラ112、各種SWからなる操作スイッチ系113、操作状態及びモード状態等を表示するための操作表示系114、レンズ駆動機構を制御するためのレンズドライバ115、発光手段としてのストロボ116、ストロボ116を制御するための露出制御ドライバ117、各種設定情報等を記憶するための不揮発性メモリ(EEPROM)を備えている。
【0015】
本撮像装置においては、システムコントローラ112が全ての制御を統括的に行っており、特に露出制御機構103及びメカニカルシャッタ104とCCDドライバ106によるCCD撮像素子105の駆動を制御して露光(電荷蓄積)及び信号の読出しを行ない、それをプリプロセス部107を介してデジタルプロセス部108に取り込み、各種信号処理を施した後にカードインターフェース109を介してメモリカード110に記録するようになっている。
【0016】
ところで、CCD撮像素子105から読み出される画像信号の高輝度側の信号はCCD撮像素子105の飽和レベルが限界になり、低輝度側の信号は撮像装置に組み込まれた状態での撮像素子出力のノイズレベルが限界となるため、少なくともこれらのレベルを超えた撮像レンジを得ることはできない。
【0017】
図2は、一般的な撮像素子の光電変換特性を模式的に示す図である。
【0018】
本図において、横軸は入射光量、縦軸は信号レベルをそれぞれ対数表示したものである。図中、高輝度側の信号の限界レベルをUL、低輝度側の信号の限界レベルをLLで示している。ULは撮像素子の飽和レベルにほぼ対応する値であり、一方LLはノイズレベルであるNLとは異なり、一義的に定められるものではなく、例えば画像が鑑賞に耐えうる所定のS/N比を有するレベルとして定められるものである。尚、LLについては上記基準でなくても、視覚評価を行って「これ以下のレベルは黒つぶれである」レベルを決定して、その限界レベルをLLとしても良い。
【0019】
このようにして定められたULとLLの間が有効輝度域となり、対数軸上でのこれらの差DR(=UL−LL)が撮像レンジとなる。このDRは、撮像装置の設計された構造によって異なるが、通常の撮像装置では場合は5〜6EV(30〜36dB)のものが多く用いられており、本実施形態の撮像装置もこのクラスの撮像レンジをもつものである。尚、以下の説明においては、特に言及しない場合はモノクロ信号を用いた処理とする。
【0020】
図3は、Dレンジ拡大処理に係るシステムコントローラ112の構成を示す図である。
【0021】
Dレンジ拡大処理に係る機能として、システムコントローラ112には、露光量決定部123、画像記録部124、拡大モード選択部125、画像信号処理部126及び画像生成部127が設けられている。
【0022】
露光量決定部123は、撮像のための露光時間を算出する。画像記録部124は、撮像した原画像(フレーム)または処理された画像を記録する。拡大モード選択部125は、操作SW113から入力されるDレンジ拡大の処理モードを受取り、その処理モードに従って各部の動作を制御する。画像信号処理部126は、撮像した複数の原画像の画像信号を演算処理した画像を生成する。画像生成部127は、信号処理された複数の画像からDレンジが拡大された一つの合成画像を生成する。
【0023】
次に、本撮像装置を用いてDレンジを拡大する処理方法について説明する。
【0024】
先ず、システムコントローラ112は露出制御機構103、メカニカルシャッタ104、CCDドライバ106によるCCD撮像素子105の駆動を制御して第1の露光条件の下で撮影した第1の画像信号をCCD撮像素子115から読出し、続いて第2の露光条件の下で撮影した第2の画像信号をCCD撮像素子115から読出す。
【0025】
ここで、第1及び第2の画像信号をその時間差を極力少なくするようにして読み出すことは、2画像の撮影の間に被写体が動いた場合に生ずる「処理の破綻」を防止するために必要である。これは、例えば特願2000−358144号公報に記載の、プログレシブ走査(フルフレーム読出し)対応型CCDとメカニカルシャッタを組み合わせた駆動方法を用いて実現することができる。
【0026】
図4は、上記駆動方法を用いた、本発明に係るCCD撮像素子105の駆動方法を示すタイムチャートである。
【0027】
露光に先立って、メカニカルシャッタ104が開いている状態で、CCD撮像素子105の水平転送路駆動用のクロックφHと垂直転送路駆動用のクロックVにより該水平転送路と垂直転送路に残っていた不要電荷が高速に排出駆動され一掃される。そして、クロックφHとクロックVによる不要電荷の排出が終了すると両クロックは停止され、同時に、電荷排出パルスVSUBが出力されることで画素の電荷がクリアされ、新たな露光が開始される。
【0028】
次に、時間T1が経過した時点で、第1フレームの電荷移送パルスTG(図では「1stTG」と称する)により、露光により発生した電荷はCCD撮像素子105の蓄積部から垂直転送路に移送され、第1フレームの露光が終了するとともに、新たに第2フレームの露光が開始される。
【0029】
その時点からさらに時間T2が経過した時点で、メカニカルシャッタ104を閉じることで、第2フレームの露光が終了する。この時点では垂直転送路には第1フレームの露光電荷が存在しているため、第2フレームの露光電荷を転送路に移送することが不可能であるから、第2フレームの露光終了にメカニカルシャッタ104(遮光手段)を用いることが必須となっている。
【0030】
次に、第1フレームの全画素に対応した電荷量を読出した後に、第2フレームの電荷移送パルスTG(図では「2ndTG」と称する)が出力され、これにより第2フレームの全画素に対応した電荷量が読出される。
【0031】
ここで、露光時間T1と露光時間T2については露光量決定部123が決定し、CCDドライバ106を介してCCD撮像素子105を駆動制御する。先ず、露光量決定部123はプログラム線図等に基づいて本撮像に必要な露出時間TLを算出する。続いて、露出時間TLを露出時間T1と露出時間T2の合計時間として、式(1)、式(2)から露出時間T1と露出時間T2を算出する。
【0032】
T1+T2=TL …(1)
TL=α*T1 …(2)
ここでは、αは2以上の整数とし、本実施の形態では2のn乗数である16を用いている。(なお、整数を採用したのは便宜上であり、1より大きい任意の実数を採用可能である)。
【0033】
αを2のn乗数で表現するのは、式(3)に示すように、撮像レンジの単位であるEV表示では表現される数値(リニア値)との間に、2のベキ数で表される関係にあるためである。
m(単位:EV)=2 …(3)
次に、画像信号処理部126は、CCD撮像素子105から読み出される露光時間T1と露光時間T2で撮像した原画像の画像信号S1と画像信号S2とから式(4)、式(5)によって長時間露光画像信号SLと短時間露光画像信号SSを算出する。
【0034】
SL(i、j)=S1(i、j)+S2(i、j) …(4)
SS(i、j)=S1(i、j) …(5)
ここで、i、jは画像中の画素のアドレスを表している。従って、式(4)の演算は対応する画素同士の間で行われる。尚、短時間露光画像信号SSは、本実施形態では画像信号S1をそのまま用いているから実際には演算は不要であり、また、この形態に限定されず画像信号S1、S2のいずれか一方を用いれば良い。
【0035】
このようにして生成された画像信号SLは等価的に露出時間TL(=T1+T2)で撮像されたものとなっている。しかも撮像されたタイミングでみると、本例の場合、画像信号SLには時間的先頭にある画像信号SSの情報が含まれている。従って、仮に露光期間中に被写体のぶれが生じたとしても、画像信号SS中の任意の被写体点による結像画像は、画像信号SL中にぶれた状態で生じる同じ被写体点の結像画像に含まれている。すなわち長短2画像における画素の相関は完全に失われること無く、長時間画像のぶれの初期期間として短時間画像が含まれた状態となっている。
【0036】
このような関係は、長時間露光の開始初期にストロボを発光させる、いわゆる先幕同調のスローシンクロ撮影におけるストロボ照射による露光部分と外光による露光部分との関係とほぼ同じものである。スローシンクロ撮影の場合は、この2種の露光によって発生する電荷が撮像素子の蓄積作用によって加算され最終的な画像が生成される。
【0037】
このため、本実施例の撮像を実行したときに、結果的にぶれが存在した場合であっても、得られる画像はスローシンクロ撮影によって表現される画像即ち、外光によるぶれ画像とストロボ照射による明確な静止部分によって形成される画像と類似の、なじみのある画像であり、比較的自然に受け入れ易い画像と言える。
【0038】
従って、画像信号SLとそれに含まれる画像信号SSを用いて画像を合成することによって、ぶれによる画像相関の喪失という問題点は許容可能な範囲に克服され、実際の最終生成画像の総合画質については信号処理のやり方にも依存するが、少なくとも破綻のない自然な画質を得ることができる。
【0039】
図5は、2つの画像信号SL、SSの光電変換特性を模式的に示す図である。本図において、画像信号SSは短い露光時間TSで撮影され、画像信号SLは長い露光時間TLで撮影された信号である。このため、2つの画像信号の光電変換特性はその露光時間の違いに相当する分だけ左右に平行移動させたものになっている。
【0040】
このときTS(=T1)とTL(T1+T2)の比によってシフト量を調節可能である。シフトが小さければ図のように共通輝度域が生じ、シフト量がちょうど撮像素子の撮像レンジDRに等しい場合には共通輝度域がちょうど0となるので、全体としての撮像輝度域を最大化することができる。なぜならば、これ以上シフトすると輝度域の中間に撮像不可能な被写体輝度を生じるため、通常目的の撮影には適さないと考えられるからである。
【0041】
シフト量の設定は最終的な記録対象画像の生成方法や被写体の輝度分布特性によっても異ならしめ得るが、本実施形態では前述のように固定的に TL=16・TS とする。すなわち2の4乗倍であるからシフト量は4EVとも表現され、上記通常の撮像装置のDRが5〜6EVの場合には1〜2EVの余裕(共通輝度域)を持つように設定されたことになる。
【0042】
従って、共通輝度域が存在するようにするためには、撮像素子の撮像レンジm(単位:EV)、露光時間T1、T2との間に式(6)の関係が成立する必要がある。
(T1+T2)/T1<2 …(6)
次に、画像信号SLとSSから画像信号SOを合成する方法を説明する。
【0043】
システムコントローラ112では、画像生成部127が起動して画像の合成処理を行う。
【0044】
第1の実施形態では、加算平均法を用いるもので式(7)によってSOを求めるものである。
SO(i、j)={SL(i、j)+SS(i、j)}/2 …(7)
この加算平均法では、図6の(1)に示すように、高輝度部と低輝度部で階調圧縮がかかり、共通輝度域でほぼ通常の階調である折れ線状の階調特性による広レンジ撮像特性が得られる。
【0045】
第2の実施形態では、高輝度域補填法を用いるもので式(8)、式(9)によってSOを求めるものである。
SL(i、j)≦βのとき、
SO(i、j)=SL(i、j) …(8)
SL(i、j)>βのとき、
SO(i、j)=F(SS(i、j)) …(9)
ここで、βは所定の定数であり、F(SS(i、j))は画素値に対応した所定のknee関数である。
この高輝度域補填法では、図6の(2)に示すように、βで定義される高輝度部以外は露光時間TLによる通常の撮像特性となるが、高輝度部では所謂knee特性による階調圧縮のかかった広レンジ撮像特性が得られる。
【0046】
第3の実施形態では、広Dレンジ画像生成法を用いるもので式(10)、式(11)によってSOを求めるものである。
SL(i、j)≦γのとき、
SO(i、j)=SL(i、j) …(10)
SL(i、j)>γのとき、
SO(i、j)=SS(i、j)×16 …(11)
ここで、γは所定の定数であり、また生成される画像のデジタルレンジ即ち量子化ビット数は充分確保されているものとする。
【0047】
この方法では、得られた広レンジ画像データをそのまま広レンジデジタルデータとして処理することになり、記録された画像を再生して表示・印刷などを行う場合には、何らかの最適画像処理が必要にはなるが、画像データが失われることはない。尚、撮像装置内部で一旦このような広レンジデジタル画像データを生成した後に、最適画像処理を行って量子化ビット数を通常化してから記録するように構成しても良いことは勿論である。
【0048】
このようにして合成された画像信号SOは画像記録部124が図示しない記憶装置に記録する。これらの画像信号は後段の回路などにおいて従来より公知の通常の信号処理、例えば、ガンマ処理やペデスタル付加等、が施されて標準的な記録対象画像を得る。そして、さらに必要に応じて、例えばJPEG等の情報量圧縮などを含む必要な記録処理を行うことによって、標準的な記録フォーマットの画像として記録される。
【0049】
尚、画像記録部124は画像信号SOのみを記録するに留まらず、撮像信号SL、SSの全てを記録するものであっても良い。
【0050】
また、本発明によれば、Dレンジ拡大撮像機能と通常の撮像機能とを統一して構成することが可能となる。従来方式のDレンジ拡大では、2つの「露光時間」が用いられていた。しかし、本発明のように画像信号SLの方を主たる画像として取扱うようにすれば、露出や手ぶれの影響を含めて、合計露光時間TLをもって撮像における露出パラメータとしての「露光時間(シャッタ速)」と見なすことができる。このように合計露光時間TLを以って一意的に「露光時間」として管理することができるという点も、本方式の優れている点の一つである。本実施形態における露出制御はこのように合計露光時間TLを撮像素子における実質露光時間と見なして行なわれている。
【0051】
いま、撮影者が操作SW113を用いて本実施形態によるDレンジ拡大モード(以下、「拡大モード」という)を選択すると、システムコントローラ112では拡大モード選択部125が起動して、その情報を露光量決定部123に受け渡す。露光量決定部123は上記手順に従って時間T1と時間T2を決定して画像信号S1とS2を獲得し、画像信号処理部126はそれに基づいて画像信号SLとSSを算出する。そして、画像生成部127が一つの合成画像を生成する。
【0052】
一方、撮影者が操作SW113を用いて通常の撮影モード(以下、「通常モード」という)を選択すると、システムコントローラ112では拡大モード選択部125が起動して、その情報を露光量決定部123に受け渡す。露光量決定部123は上記手順に従って時間T1と時間T2を決定して画像信号S1とS2を獲得し、画像信号処理部126はそれに基づいて画像信号SLとSSを算出する。そして、画像生成部127は画像信号SLを撮影した画像とする。
【0053】
このように、合計露光時間TLを撮像素子における実質露光時間と見なして統一的に処理することによって、拡大モード、通常モードいずれのモードであっても同一の処理動作で対応することが可能となる。更に、前述のように、画像記録部124が合成された画像信号SO、撮像信号SL、SSを記録するように構成しても良く、このようにすれば、撮影時のみならず撮影終了後においても撮影者が操作SW113を用いて撮影モードを選択入力することで、所望の処理のなされた画像を得るように構成することができる。
【0054】
また、本実施の形態では2つの画像を合成する場合の処理について説明したが、本発明はこの形態に限定されるものではなく、3つ以上の画像を用いるものであっても良い。例えば、ほぼ連続した露光によって得られたA、B、Cの3画像を用いて上記と同様の処理を行って画像を合成するように構成することができる。
【0055】
また、本実施の形態では、モノクロ画像信号を例として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カラー撮像系についても同様に適用することが可能である。例えば、上記各式においてRGBなどのカラーコンポーネント信号のそれぞれに対して、同様の処理を適用すれば良い。
【0056】
また、本発明は、回路などのハードウェアを用いて構成しても良く、マイクロコンピュータに処理プログラムを組み込んで実現するものであっても良い。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明を適用すれば、Dレンジが拡大された自然な撮像画像を得ることのできる撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される撮像装置の構成を示すブロック図。
【図2】一般的な撮像素子の光電変換特性を模式的に示す図。
【図3】Dレンジ拡大に係るシステムコントローラの構成を示す図。
【図4】本発明に係るCCD撮像素子の駆動方法を示すタイムチャート。
【図5】2つの画像信号の光電変換特性を模式的に示す図。
【図6】合成した画像の輝度特性を示す図。
【符号の説明】
105…CCD撮像素子
107…プリプロセス部
108…デジタルプロセス部
112…システムコントローラ
123…露光量決定部
124…画像記録部
125…拡大モード選択部
126…画像信号処理部
127…画像生成部

Claims (4)

  1. 時間的にほぼ連続した第1および第2の露光によって第1および第2の露光量の異なる原画像信号をそれぞれ得る撮像手段と、
    前記第1と第2の各原画像信号の和信号を第1の画像信号として、前記各原画像信号のいずれか1つを第2の画像信号としてそれぞれ生成する画像処理手段と、
    前記第1と第2の画像信号からDレンジが拡大された一つの合成画像を生成する画像合成手段と、
    前記ほぼ連続した第1および第2の露光に要する合計露光時間を算出し、この合計露光時間を以って前記合成画像に対する撮像における露出パラメータとしての露光時間と見なして露出制御を行なう露光量決定手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記画像合成手段による合成画像の生成は、前記各原画像信号の和信号たる第1の画像信号のレベルを所定の基準レベルと比較することにより、当該第1の画像信号の高輝度側のダイナミックレンジ逸脱を判定し、その判定された領域について前記第2の画像信号に基づいた信号を適用するようになされたものであることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 時間的にほぼ連続した第1および第2の露光によって第1および第2の露光量の異なる原画像信号をそれぞれ得て、
    前記第1と第2の各原画像信号の和信号を第1の画像信号として、前記各原画像信号のいずれか1つを第2の画像信号としてそれぞれ生成し、
    前記第1と第2の画像信号からDレンジが拡大された一つの合成画像を生成するとともに、
    前記ほぼ連続した第1および第2の露光に要する合計露光時間を算出し、この合計露光時間を以って、前記合成画像に対する撮像における露出パラメータとしての露光時間と見なして露出制御を行なうことを特徴とする撮像方法。
  4. 前記合成画像の生成については、前記各原画像信号の和信号たる第1の画像信号のレベルを所定の基準レベルと比較することにより、当該第1の画像信号の高輝度側のダイナミックレンジ逸脱を判定し、その判定された領域について前記第2の画像信号に基づいた信号を適用するものであることを特徴とする請求項記載の撮像方法。
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