JP4261742B2 - デバイス、ネットワークシステム、ジョブ処理方法、ジョブモニタ方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デバイス、ネットワークシステム、ジョブ処理方法、ジョブモニタ方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関し、特に、ネットワーク上のデバイスを検索し、当該検索デバイス及びその位置情報等をユーザに対して容易に認識しやすく表示出力するために用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より例えば、ネットワーク上に接続された各種の資源(プリンタ、サーバ装置、スキャナ等のデバイス)を効率的に発見し、それを利用するための方法としては、ディレクトリサービスと呼ばれる方法が提供されている。
このディレクトリサービスとは、言わばネットワークに関する電話帳の機能を有し、様々な情報を格納するためのものである。
【0003】
上記ディレクトリサービスを用いたディレクトリシステムの具体例としては、例えば、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)がある。このLDAPの規定については、IETF(Internet Engineering Task Foece)が発行している、標準仕様である「RFC(Request For Commets)1777」に記載されている。
【0004】
上述のようなディレクトリサービスにより、例えば、ネットワーク上に接続されているデバイスを検索することで、ネットワーク上で利用可能なデバイスのネットワーク上のアドレスの一覧(アドレスリスト)を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来のディレクトリサービスにより得られるアドレスリストでは、利用可能なデバイスの位置を、認識しやすいかたちで得ることはできなかった。
【0006】
例えば、ネットワーク上のプリンタの検索の場合、「自分のフロアにおいて、自分の場所に一番近いプリンタはどこにあるのか」、或いは「カラー画像を出力できるプリンタは、その建物の中のどの場所にあるのか」等というデバイスの階層的なロケーション情報を、ユーザに分かりやすく通知することが望まれていたが、従来ではこれを実現できなかった。
さらに、印刷等のジョブの実行をネットワーク上の情報処理装置によりプリンタへ依頼した場合に、「どの場所にあるプリンタへ印刷の依頼を行ったか」、或いは「自分が依頼した印刷が正常に終了したか否か」、或いは「ジャムや用紙切れ等のエラーが発生していないか」等という情報を、ユーザに分かりやすく通知することが望まれていたが、従来ではこれを実現できなかった。
【0007】
そこで、本発明は、上記の欠点を除去するために成されたもので、所望するデバイスの位置と共に、当該デバイスへジョブを依頼した場合には当該ジョブの状況等の情報を、ユーザに対して認識しやすいかたちで提供できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のデバイスは、ネットワークを介して依頼されたジョブを処理するデバイスであって、前記ネットワーク上の情報処理装置から送信されたジョブを受信する受信手段と、前記ジョブについてのイベントが発生するのに応じて、自身の位置を階層的に表した階層型位置情報及び該イベントを示すイベント情報を前記情報処理装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
【0009】
本発明のネットワークシステムは、少なくとも、ネットワークを介して依頼されたジョブを処理するデバイスと、依頼されたジョブをモニタする情報処理装置とを有するネットワークシステムであって、前記デバイスは、前記情報処理装置から送信されたジョブを受信する受信手段と、前記ジョブについてのイベントが発生するのに応じて、自身の位置を階層的に表した階層型位置情報及び該イベントを示すイベント情報を前記情報処理装置に送信する送信手段と、を含み、前記情報処理装置は、前記デバイスにジョブを送信する送信手段と、前記ジョブについてのイベントが発生するのに応じて前記デバイスから送信される情報であって、該デバイスの位置を階層的に表した階層型位置情報及び該イベントを示すイベント情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信した階層型位置情報に基づいて、前記イベント情報が示すイベントを表示する表示手段と、を含むことを特徴とする。
【0010】
本発明のジョブ処理方法は、ネットワークを介して依頼されたジョブを処理するジョブ処理方法であって、前記ネットワーク上の情報処理装置から送信されたジョブを受信する受信ステップと、前記ジョブについてのイベントが発生するのに応じて、自身の位置を階層的に表した階層型位置情報及び該イベントを示すイベント情報を前記情報処理装置に送信する送信ステップと、を有することを特徴とする。
【0011】
本発明のジョブモニタ方法は、ネットワークを介して依頼されたジョブをモニタするジョブモニタ方法であって、前記ネットワーク上のデバイスにジョブを送信する第1の送信ステップと、前記第1の送信ステップによって送信されたジョブを受信する第1の受信ステップと、前記第1の受信ステップによって受信されたジョブについてのイベントが発生するのに応じて、自身の位置を階層的に表した階層型位置情報及び該イベントを示すイベント情報を前記ネットワーク上の情報処理装置に送信する第2の送信ステップと、前記第2の送信ステップによって送信された前記階層型位置情報及び前記イベント情報を受信する第2の受信ステップと、前記第2の受信ステップによって受信された階層型位置情報に基づいて、前記イベント情報が示すイベントを表示する表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【0012】
本発明のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ネットワークを介して依頼されたジョブを処理することをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、前記ネットワーク上の情報処理装置から送信されたジョブを受信する受信ステップと、前記ジョブについてのイベントが発生するのに応じて、自身の位置を階層的に表した階層型位置情報及び該イベントを示すイベント情報を前記情報処理装置に送信する送信ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0033】
本発明は、例えば、図1に示すようなデバイス検索システムに適用される。
本実施の形態のデバイス検索システムは、上記図1に示すように、クライアント装置20、デバイス30、及びサーバ装置10がネットワーク40上に配置された構成としている。
【0034】
クライアント装置20は、例えば、汎用のコンピュータ等からなり、検索要求モジュール21及び表示モジュール22を含んでいる。
検索要求モジュール21は、サーバ装置10へ所望のデバイス検索条件を送信し、その結果を受信する。検索要求モジュール21にて受信された検索結果を可視表示する。
【0035】
サーバ装置10は、ネットワーク40上のデバイス30の属性情報を管理するデータベース11を有するディレクトリサーバとしての機能を有する。
データベース11には、ネットワーク40上のデバイス30の識別情報、及びデバイス30が有する各種属性の情報が登録される。
【0036】
また、サーバ装置10は、検索モジュール12及び属性登録モジュール13を含んでいる。
検索モジュール12は、クライアント装置20から受信したデバイス検索条件に基づいて、データベース11から条件に合致するデバイスを検索し、その検索結果をクライアント装置20へ送信する。
属性登録モジュール13は、デバイス30等からデバイス属性を受信してデータベース111に登録する。
【0037】
デバイス30は、クライアント装置20等に各種サービスを提供するため機能を有し、例えば、スキャナやプリンタ、或いはファクシミリ等である。
デバイス30は、デバイス属性送信モジュール31を含み、このデバイス属性送信モジュール31は、デバイス30自身の属性情報をサーバ装置10へ送信し、データベース11への登録要求を行う。
【0038】
尚、上記図1では、説明の簡単のため、本デバイス検索システムの最小単位の構成を示している。すなわち、上記図1では、それぞれが1つのクライアント装置20及びデバイス30がネットワーク40へ接続された構成を図示しているが、これらの接続数に限られることはなく、それぞれが複数のクライアント装置20及びデバイス30がネットワーク40へ接続された構成とするようにしてもよい。
また、サーバ装置10についても同様に、複数のサーバ装置10をネットワーク40上へ接続する構成とするようにしてもよい。
【0039】
図2は、本実施の形態のデバイス検索システムが動作可能なネットワークシステムの構成の一例を示したものである。
【0040】
上記図2において、“101”はカラープリンタを示し、“102”はMFPを示し、“103”及び“104”はモノクロプリンタを示し、“105”はスキャナを示す。
これらのデバイス101〜105(上記図1のデバイス30に対応、以下、「ネットワークデバイス」とも言う)は、LAN等のネットワーク100(上記図1のネットワーク40に対応)に接続されている。
【0041】
尚、上記MFP(Multi Function Periheral)とは、コピー機であるが、ネットワークプリンタとしても使用可能なものである。以下、「多機能コピー機」とも言う。
【0042】
“111”及び“113”はそれぞれ、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ(以下、「デスクトップPC」とも言う)及びとノート型のパーソナルコンピュータ(以下、「ノートPC」とも言う)である。
これらのPC111,113は、本実施の形態のネットワーククライアントのプログラムが実行可能なPCであり、クライアント装置(上記図1のクライアント装置20に対応)としてネットワーク100に接続され、詳細は後述するが、ネットワーク100上に接続されたサーバ装置に対して所望の条件を満たすデバイスに関する問い合わせ情報(デバイス検索の問い合わせの情報)を発行する機能ともに、当該デバイスの検索結果を表示する表示機能をも有する。
【0043】
“112”は、本実施の形態のネットワークサーバのプログラムが実行可能なPCであり、サーバ装置(上記図1のサーバ装置10に対応)としてネットワーク100に接続される。
このため、サーバ装置112は、詳細は後述するが、ネットワークデバイス101〜105に関する種々の情報を保持する機能や、ネットワーク100に接続されたクライアント装置111又は113からのデバイス検索の問い合わせを受け付け、その結果を返す機能を有する。
【0044】
上述のような本実施の形態でのネットワークシステムでは、ネットワークデバイス101〜105のうちのカラープリンタ101、多機能コピー機102、及びモノクロプリンタ103と、クライアント装置111と、サーバ装置112と、後述するファイアウォール120とが、2階のフロアに設置されている。
また、ネットワークデバイス101〜105のうちのモノクロプリンタ104及びスキャナ105は、1階のフロアに設置されている。
ノートPC113については、現在は1階のフロアに設置されているものとしているが、1階のフロアのネットワーク100から取り外され、2階のフロアへ移動することもある。
【0045】
また、1階のフロア及び2階のフロアにそれぞれ設置されたデバイスを相互に接続するネットワーク100は、ファイアウォール120を介してインターネット130へ接続されており、さらに、インターネット130を介して他のネットワーク140とも接続されている。
【0046】
図3は、任意のパーソナルコンピュータ200(以下、単に「PC200」と言う)の内部構成を示したものである。
上記図2に示したデスクトップPC111、ノートPC113、及びサーバ端末装置112等は、上記図3のPC200の機能を有する。
【0047】
具体的には、PC200は、ネットワーククライアントのプログラム(クライアント装置ソフトウェア)、或いはネットワーククサーバのプログラム(サーバ装置ソフトウェア)が稼動するようになされている。
尚、以下の説明では、クライアント装置ソフトウェアとサーバ装置ソフトウェアをまとめて、「ネットワークデバイス端末装置検索ソフトウェア」とも言う。
【0048】
PC200において、CPU202は、ROM203或いはハードディスク(HD)211に記憶されたネットワークデバイス検索ソフトウェア、或いはフロッピーディスクドライブ(FD)212より供給されるネットワークデバイス検索ソフトウェアを実行することで、システムバス201に接続された各構成部203〜213を総括的に制御する。
【0049】
RAM204は、CPU202の主メモリやワークエリア等として機能する。キーボードコントローラ(KBC)205は、キーボード(KB)209や不図示のポインティングデバイス等からの指示入力を制御する。
コントローラ(CRTC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210の表示を制御する。
【0050】
ディスクコントローラ(DKC)207は、ブートプログラムや種々のアプリケーション、編集ファイル、ユーザファイル、或いはネットワーク管理プログラム等を記憶するハードディスク(HD)211、及びフロッピーディスクコントローラ(FD)212へのアクセスを制御する。
【0051】
ネットワークインタフェースカード(NIC)208は、LAN220を介して、ネットワークプリンタや他のネットワーク機器、或いは他のPCと双方向にデータをやリとリするためのものである。
【0052】
マウスコントローラ(MC)213は、マウス(MS)214を制御する。
【0053】
尚、上記図3において、LAN220は、上記図2に示したLAN100に相当するものである。
【0054】
図4は、上記図2のネットワークシステムにおいて、LAN100上のデバイスの位置を表現するための階層型位置情報を説明するための図である。
本実施の形態では、階層型位置情報のデータ構造を階層構造としており、上位層から下位層へと、より詳細な位置情報を特定するようになされている。
したがって、ユーザは、用途日的に応じて所望の階層を指定すればよい。
【0055】
例えば、上記図4では、図中“309”で示す「LBP1110」の階層型位置情報は、(C:JP(301)、O:ABC商事(302)、BR:東京支店(303)、OP=extend(304)、Bu=Mビル(305)、FL=2F(306)、BL=2−1(307)、DV=prnter(308))として指定される。この場合、マップ(map)は「10X+10Y」として示される。
【0056】
また、それぞれのエントリーについて説明すると、「C」は国情報を示し(“JP”は“日本”、“US”は“アメリカ”等)、「O」は組織情報を示し(“ABC商事”、“XYZ物産”等)、「BR」は支店又は支部等の情報を示す(“東京支店”、“大阪支店”等、以下、「支店情報」と言う)。
「BU」は建物であるビルディング情報を示し(“AAビル”、“BBビル”等)、「FL」はフロアーの階数であるフロア情報を示し(“1F”、“2F”等)、「BL」はフロアのブロックであるブロック情報を示し(“1−1”、“2−1”等)、「DV」はデバイスを示し(“printer”、“MFP”等)、「NM」はデバイス名を示す(“LBP1110”、“LBP3310”等)。
【0057】
また、ブロック情報「BL」に対応して、配置レイアウトを視覚的に表示したイメージデータであるレイアウトビットマップが用意されており、上記図4における「MAP」は、そのマップ上の座標情報を示す。
【0058】
さらに、「OP」はオプション情報、すなわち、「BU」階層、「FL」階層、及び「BL」階層の情報を含むことを示す(extend−拡張)。
尚、オプション情報の他の階層に設定してもよいし、オプション情報の階層を設定しないデータ構造であってもよい。
【0059】
したがって、本実施の形態の主たる目的は、ネットワーク(ここでは、LAN100)上に接続された各デバイスの位置情報を、上記図4に示したような階層的構造によって管理することによって、検索要求の有ったデバイスの位置を特定し、当該特定したデバイスの位置をユーザに分かりやすく表示できるようにすることにある。
【0060】
図5〜図8は、上記図4によって示される階層型位置情報のブロック階層BLに対応したレイアウトビットマップの一例でる。これらの図5〜図8のレイアウトビットマップは、クライアント装置111側において表示される。これにより、ユーザは、デバイスの位置を容易に確認することができる。
【0061】
上記図5のレイアウトビットマップは、2Fの2−1ブロックにおける位置マップである。
このレイアウトビットマップでは、予めビットマップとして保持されたレイアウト(2Fのフロア内の実際の机の並びやパーティションの様子等のレイアウト)上に、カラープリンタ101やMFP102が配置されていると共に、ファイアーウォール120及びサーバ装置112が当該レイアウトで設置してある。
【0062】
上記図6のレイアウトビットマップは、2Fの2−2ブロックにおける位置マップである。
上記図6に示すように、2Fの2−2ブロックには、PC111とプリンタ103が同図に示すようなレイアウトで設置されている。
【0063】
上記図7のレイアウトビットマップは、1Fの1−1ブロックにおける位置マップである。
上記図7に示すように、1Fの1−1ブロックには、PC113とモノクロプリンタ104が同図に示すようなレイアウトで設置されている。
【0064】
上記図8のレイアウトビットマップは、1Fの1−2ブロックにおける位置マップである。
上記図8に示すように、1Fの1−2ブロックには、スキャナ105が同図に示すようなレイアウトで設置されている。
【0065】
上述のようなレイアウトビットマップがクライアント装置111にて画面表示される。
【0066】
以下、上記図4にて示される階層型位置情報に基づいてデバイスを検索するようになされた、上記図2のネットワークシステムの動作について、第1〜5の実施の形態を説明する。
【0067】
まず、第1の実施の形態では、クライアント装置111がデバイスに対して発行したジョブについてのイベント情報を、そのデバイスの位置情報と共にわかりやすく通知する。
また、第1の実施の形態では、検索されたデバイスの位置を表現するためのレイアウトビットマップをクライアント装置111が保持しているものとするが、第2の実施の形態では、当該レイアウトビットマップをサーバ装置112が保持するものとする。
さらに、第1及び第2の実施の形態では、ブロック(BL)の階層に対応したレイアウトビットマップのみを保持するものとするが、第3の実施の形態では、階層型位置情報の各階層に対応するレイアウトビットマップを保持し、それをクライアント装置111の検索結果表示に反映する。
【0068】
また、第4及び第5の実施の形態では、ネットワーク100上のデバイスの位置をわかりやすくユーザへ通知すると共にに、そのデバイスの状態をユーザに通知する。
ここで、第4の実施の形態では、デバイスの状態をデバイスからポーリングすることにより取得する構成とし、第5の実施の形態では、デバイスの状態をデバイスからのイベント通知により取得する構成とする。
【0069】
<第1の実施の形態>
本実施の形態では、クライアント装置111がデバイスに対して発行したジョブについてのイベント情報を、そのデバイスの位置情報と共ににわかりやすく通知する。
本実施の形態におけるシステムにおいて、デバイスの位置を表現するためのレイアウトビットマップは、クライアント装置111に保持されている。
【0070】
そこで、まず、サーバ装置112が、ネットワーク100上の各デバイスの属性情報を管理するための構成を説明する。
【0071】
図9は、サーバ装置112がネットワーク100上の各デバイスの属性情報を管理するためのデータベースのデータ構造の一例である。
上記図9において、各列が登録されている各デバイスに関する1件のデータ、すなわち、タプル(tuple)に相当し、各行が各タプルごとの属性(attribute)に相当する。
データベース800では、“802”〜“810”へ階層型位置情報が、“811”及び“812”へその他の属性情報が、各デバイスごとに対応付けられて記憶されている。
上記その他の属性情報としては、ここでは、例えば、カラー入出力機能の有無を示す属性(811)、及びIPアドレス(812)としているが、これに限られることはなく、ステープル機能の有無を示す属性や、両面印刷機能の有無を示す属性等、デバイスが一般に備えている属性の情報を用いるようにしてもよい。
【0072】
図10は、デバイスが、サーバ装置112が管理しているデータベース800へ自身を登録する際の、デバイス登録データのデータ構造の一例を示した図である。
デバイス登録データ900は、デバイスの階層型位置情報がセットされたロケーション情報TAG901(902〜911)と、デバイスの属性情報がセットされたデバイス属性情報TA912(913〜914)とを含んでいる。
各デバイスは、電源投入後、自身のデバイス登録データ900をサーバ装置112へ送信する。
【0073】
尚、デバイスが自身のデバイス登録データ900を送信する動作は、デバイス登録データ900内の項目に変更が生じたことに応じて実行されてもよいし、デバイスがネットワークにプラグインされたことに応じて実行されてもよいし、定期的に送信動作を実行するものであってもよい。また、サーバ装置112からの問い合わせに応じて、デバイスがデバイス登録データ900を送信するものであってもよい。
【0074】
サーバ装置112は、デバイスからのデバイス登録データ900の受信に応じて、受信したデバイスに関する情報をデータベース800へ登録する。
【0075】
尚、上記図10のデバイス登録データ900は、デバイス「LBP1110」についてのデバイス登録データであるが、LBP1110側に階層型位置情報が未だ登録されていない場合には、“903”及び“904”〜“911”についてはデータがセットされていない状態、或いは意味のないデータがセットされた状態でサーバ装置112へ送信される。
【0076】
図11は、クライアント装置111からデバイス検索を行う場合の検索条件入力画面の一例を示したものである。
上記図11において、“1001a”、“1001b”、及び“1001c”へ検索のエントリが入力される。このときの入力は、例えば、プルダウンメニューから所望するものを選択して入力することが可能である。
“1002a”、“1002b”、“1002c”には、各エントリに対応ずる属性情報が入力される。
【0077】
例えば、エントリがデバイスとして選択された場合には、属性情報は、プリンタ(phnter)、MFP(MFP)、スキャナ(scamer)の何れかがプルダウンメニューとして表示され、ユーザはその中から検索したい属性情報を選択することになる。
【0078】
上記の各種入力が終了すると、入力ボタン1003及び1004によって、検索条件を入力する。
ボタン1003は、条件のANDで検索することを示し、ボタン1004は、条件のORで検索することを示す。
ユーザは、上記検索条件を入力した後、検索開始ボタン1005により検索を実行する。
【0079】
図12は、上記検索入力画面の具体例を示す図である。
上記図12では、属性情報としてデバイスがプリンタで、且つ、カラー出力が可能であるデバイスの検索を行うことになる。
また、階層型位置情報として、例えば、設置フロアが2階であるプリンタを検索する場合には、“1001c”へ「フロア」を入力し、“1002c”へ「2F」を入力すればよい。さらに、2階フロアの、より詳細な場所を指定して検索したい場合には、例えば、“1001c”へ「ブロック」を入力し、“1002c”へ「2−1」を入力して検索を実行すれば、設置ブロックが2−1であるプリンタの検索を行うことができる。
【0080】
図13は、上記検索の例の検索条件を表した式を示す図である。
上記図13では、デバイス端末装置(DV)がプリンタ(prnter)で、カラー出力(color)が可能(TRUE)である条件を示している。
【0081】
ここで、上記図13に示した検索条件式を受信したサーバ装置112が、「FL=2F」という式をどのように評価するかについて説明する必要がある。なぜならば、2Fフロアという位置条件は、ユーザが所望している検索対象である「東京支店のAAビル」の2Fに設置されているデバイスが満足するのみならず、「大阪支店のYYビル」の2Fに設置されているデバイスもその条件を満足する。このため、ユーザにとっては興味が無い「大阪支店のwビル」のデバイスまでも検索ヒットすることになってしまい、ユーザにとって極めてわかり難い検索結果が出力されてしまう。
【0082】
そこで、上記の状況を回避するためには、フロア階層(FL)より上位階層が自動的に特定される仕組みをサーバ装置112が備えている必要がある。
この仕組みの一例として、サーバ装置112自身の階層型位置情報を保持させてフロア階層(FL)から上の階層の検索条件については、サーバ装置112の階層型位置情報を適用する方法がある。
【0083】
上記の方法によれば、「東京支店のAAビル」に設置されているサーバ装置112に対して、「FL=2F」の条件で検索依頼を発行すると、AAビルの2Fフロアのデバイスのみを検索対象とすることが可能となる。
また、「大阪支店のYYビル」の2Fに設置されているデバイスを検索対象としたい場合には、「大阪支店のYYビル」に設置されているサーバ装置112に対して「FL=2F」の条件で検索依頼を発行すればよい。
【0084】
尚、上記図12に示した画面では、1の階層のみを指定すれば指定階層からのみだが、最上位層(C)から所定階層までを指定する所謂フルパス指定にしてもよい。
この場合、上記図13に示した検索条件式は、最上位階層からのフルパス指定(例えば、C:JP、O=ABC、BR=東京支店…)となる。
このようなフルパス指定を用いれば、「東京支店のAAビル」に設置されているサーバ装置112により、「大阪支店のYYビル」の2Fに設置されているデバイスを検索させることも可能となる。
【0085】
図14は、上記図13に図示した検索条件式に合致するデバイスをサーバ装置112がクライアント装置111へ返送する検索結果の一例である。
サーバ装置112は、クライアント装置111から受信した上記図13の検索条件式に基づいて、データベース800(上記図9参照)内を検索して、合致したデバイス情報を検索結果1300としてクライアント装置111へ返送する。
検索結果1300には、階層型位置情報1301〜1310とデバイス属性情報1311〜1312とが含まれておいる。
検索条件に合致するデバイスが複数存在する場合には、検索結果1300には、複数のデバイスの階層型位置情報1301〜1310とデバイス属性情報1311〜1312と含まれることになる。
【0086】
ここでは、一例として、上記図13に図示した検索条件式に合致するデバイスがLBP1110のみであることから、上記図14に示した検索結果1300の情報のみがクライアント装置111へ返送されることになる。
【0087】
図15は、クライアント装置111が有する階層型位置情報のブロック階層(BL)とレイアウトビットマップ(bitmap)の対応リストである。
このような対応リストを用いることにより、クライアント装置111側で、階層型位置情報からレイアウトビットマップを特定することが可能となる。
【0088】
本実施の形態では、ブロック1−1,1−2,2−1,2−2のそれぞれに対応して、図16、図17、図18、及び図19に示すようなレイアウトビットマップを保持している。
また、その他のブロックについては、図20のレイアウトビットマップを表示することになる。
【0089】
すなわち、上記図16〜上記図19は、各ブロック階層に対応するレイアウトビットマップを示したものである。
本実施の形態では、これらのレイアウトビットマップ上に検索したデバイスを示す情報を重ねて表示することによって、検索要求があったデバイスがどのフロアのどのブロックのどの位置にあるかを視覚的に示すことができるようにしている。
【0090】
上記図20は、デバイスが階層型位置情報を保持していない場合や、クライアント装置111が有するレイアウトビットマップが合致しない場合に表示するレイアウトビットマップ(以下、「unknownMAP」と言う)である。
上記図20において、“1901”のエリアにはレイアウトビットマップがないことを示し、“1902”のエリアには階層型位置情報を持たない、又は階層型位置情報が合致しないデバイスを表示させる。
【0091】
図21は、クライアント装置111が保持している、各デバイスを表示するためのデバイスアイコンである。
ここでのデバイスアイコンは、各デバイス名(NM)と一対一で対応づけられており、デバイス名が不明なものに対しては、unknownを示すデバイスアイコンが表示されることになる。
【0092】
図22は、クライアント装置111が、レイアウトビットマップ上にデバイスアイコンを表示する仕組みを示した図である。
クライアント装置111は、サーバ装置112から取得した検索結果から階層型位置情報とデバイス属性情報を抽出し、それぞれに対応したレイアウトビットマップとデバイスアイコンとを選択する。そして、クライアント装置111は、上記抽出した階層型位置情報から、上記選択したレイアウトビットマップの座標情報を得ることができるので、例えば、上記選択したレイアウトビットマップの座標「10X+10Y」へカラープリンタ101(LBP1110)を表すデバイスアイコン2002を重ねて表示する。
このようにレイアウトビットマップの対応する座標へデバイスアイコンを重ねて表示することにより、検索要求があったデバイスの位置をユーザにわかりやすく示すことが可能となる。
【0093】
図23は、デバイス検索の結果、クライアント装置111にて表示されるビットマップの一例を示している。この表示により、カラー出力可能なプリンタ101は、2Fの2−1ブロックの入り口に近いテーブル付近にあることが分かる。
【0094】
図24は、本実施の形態におけるカラーLBP1110(上記図2のプリンタ101)の内部構成を示すブロック図である。
上記図24に示すように、プリンタ101は、システムバス2301に対して、プログラムを処理するCPU2302、プログラムが格納されているROM2303、及びプログラムのワーク領域やバッファ領域等となるRAM2304等が接続された構成としている。
【0095】
また、上記図24において、“2305”は、LBPエンエンジンコントローラであり、このコントローラ2305を介して、エンジン2309が接続されている。
“2306”は、パネルコントローラであり、このパネルコントローラ2306は、パネル2310ヘの入出力をコントロールし、パネル2310を管理している。
【0096】
さらに、本実施の形態におけるカラーLBP1110は、ハードディスク(HD)2211を保持し、印刷データを一時的にHD2211内にスプールすることが可能となっている。
“2307”は、ディスクコントローラであり、HD2211を管理している。
【0097】
“2308”は、ネットワークインターフェースコントローラであり、このコントローラ2308を介して、プリンタ101がネットワーク100に接続される。
【0098】
“2312”は、不揮発性RAM(NVRAM)であり、プリンタ101の電源が遮断されてもデータが保持される。
本実施の形態では、NVRAM2312へ階層型位置情報や属性情報等を保持するようにしている。
【0099】
図25〜図29は、本実施の形態におけるネットワークシステムでの処理手順を説明するためのフローチャートである。
以下、フローチャートを用いて、本実施の形態でのネットワークシステムの動作について具体的に説明する。
【0100】
まず、上記図25に示すフローチャートを用いて、デバイスの階層型位置情報の登録処理について説明する。
ここでは、一例として、プリンタ101(LBP1110)の動作に着目してその説明をする。
【0101】
LBP1110は、階層型位置情報および属性情報をデバイス内の不揮発性RAM(2312)に保時している。LBP1110のCPU2302は電源が投入されると、サーバ装置112への接続を行う(ステップS2801)。
この接続後、LBP1110の不揮発性RAM(2312)から階層型位置情報および属性情報を読み込み、上記図10に示したような形式でサーバ装置112への登録を行う(ステップSS2802)。
【0102】
上記の登録後、LBP1110のCPU2302は、サーバ装置112との接続を解放する(ステップS2803)。
【0103】
上述のような手順を踏み、それぞれのデバイスはそれぞれ、電源投入後に、階層型位置情報及び属性情報をサーバ装置112へ登録する。
【0104】
つぎに、サーバ装置112の処理について、上記図26のフローチャートを用いて説明する。
ここでは、サーバ装置112は、例えば、イベント駆動型のプログラムで構成され、イベントが発生するとそのイベントを解析して、対応する処理を行う。
【0105】
サーバ装置112は、電源が投入されると、最初に受信ポートをオープンする(ステップS2401)。
次に、サーバ装置112は、イベントを取得し(ステップS2402)、その取得したイベントが終了コマンドであるか否かを判断する(ステップS2403)。この判断の結果、上記取得したイベントが終了コマンドであった場合には、受信ポートをクローズし(ステップS2404)、本処理を終了する。
【0106】
一方、ステップS2403の判断の結果、終了コマンドでない場合には、サーバ装置112は、それが検索要求がどうかを判断する(ステップS2405)。ここで、検索要求であった場合には、ステップS2406でデータベースの検索処理を行う。
【0107】
一方、ステップS2405の判断の結果、検索要求ではなかった場合、サーバ装置112は、ステップS2407において、データベースヘの登録要求であるか否かを判断する。この判断の結果、登録要求であった場合、サーバ装置112は、受信したデータを、上記図9に示したテーブル800上に登録する(ステップS2408)。この登録されたデータは、HD211で保持される。
また、ステップS2407の判断の結果、他の要求であった場合には、その他の処理を行う(ステップS2409)。
【0108】
つぎに、上記図27を用いて、サーバ装置112で実行されるデータ検索処理について、より詳細に説明する。
【0109】
先ず、サーバ装置112は、全ての検索条件を処理したか否かを判断する(ステップS2501)。
この判断の結果、検索条件が全て終了するまで、本処理を繰り返すことになる。
【0110】
ステップS2501の判別の結果、受信パケット内の全ての検索条件を検索し終わった場合、サーバ装置112は、その結果をクライアント装置111へ送信し(ステップS2502)、本処理終了とする。
【0111】
ステップS2501の判別の結果、受信パケット内の全ての検索条件を検索し終えていない場合、サーバ装置112は、受信パケットから検索条件を取り出す(ステップS2503)。
そして、サーバ装置112は、その検索条件について、上記図9に示したテーブルの全ての登録デバイス情報を検索したかを判断する(ステップS2504)。
【0112】
ステップS2504の判断の結果、全ての登録デバイス情報を検索した場合、サーバ装置112は、次の検索条件を取り出すために、ステップS2501へ戻る。
【0113】
ステップS2504の判断の結果、全ての登録デバイス情報を検索し終えていない場合、サーバ装置112は、n個目のデバイス情報をHD211から取り出す(ステップS2505)。
そして、サーバ装置112は、上記取り出したデバイス情報が条件に一致したかどうかを判断する(ステップS2506)。
【0114】
ステップS2506の判断の結果、一致した場合には、サーバ装置112は、そのデバイス情報を取得し(ステップS2507)、結果に追記する(ステップS2508)。その後、ステップS2504へ戻る。
【0115】
ステップS2506の判断の結果、一致しなかった場合には、サーバ装置112は、次のデバイスについて処理を行うために、ステップステップS2504へ戻る。
【0116】
上述のような処理により、サーバ装置112は、それぞれの検索条件について、上記図9に示したテーブル800内のデバイスを全て検索し、その結果をクライアント装置111へ送信する。
【0117】
つぎに、上記図28を用いて、クライアント装置111での全体動作について説明する。
ここでは、クライアント装置111は、例えば、イベント駆動型のプログラムで構成され、イベントが発生するとそのイベントを解析して、対応する処理を行う。
【0118】
先ず、クライアント装置111は、イベントの取得を行う(ステップS2601)。ここで、終了コマンドのイベントを受信した場合には、そのまま終了する(ステップS2602)。
【0119】
クライアント装置111では、上記図11に図示したような検索条件入力画面より、ユーザから検索条件が入力されることになる。ユーザが検索開始ボタン1005をクリックすることによって、そのイベントが発生することになる。
【0120】
ステップS2603で検索コマンドの発行要求であった場合には、クライアント端末装置111は、検索要求をサーバ装置112へ送信する(ステップS2604)。
【0121】
このとき、上記図12及び上記図13に示したような検索条件式をもって、サーバ端末装置112へ問い合わせることになる。また、この検索条件式をHD211に保存しておくことによって、次回のデバイス検索時には、当該条件式用いることができる。この場合、ユーザからの検索条件再入力を省くことが可能となる。
【0122】
次に、クライアント装置111は、サーバ装置112からの検索結果待ちとなり、そのイベントを受信した場合にはステップS2605で判断する。
ステップS2605の判断において、上記図14に示したような検索結果を受信した場合、検索結果表示処理を行う(ステップS2606)。
また、その他のイベントを受信した場合には、他の処理を行うことになる(ステップS2607)。
【0123】
つぎに、上記図29のフローチャートを用いて、上記図28のステップS2606での検索結果表示処理をより詳細に説明する。
【0124】
先ず、最初のステップS2701で、全ての検索結果を処理し終わったかどうかを判断する。この判断の結果、全ての処理が終わったと判断した場合には、本処理終了とする。
【0125】
一方、ステップS2701の判断の結果、全ての処理が終わっていない場合には、ステップS2702に進み、受信した検索結果から階層型位置情報を取得する。そして、上記取得した階層型位置情報を元に、クライアント装置111がマップの表示が可能かどうかを判断する(ステップS2703)。
【0126】
本実施の形態では、デバイスを表示可能な階層型位置情報は、上記図15において符号“1401”で示した情報を含む階層型位置情報である。これを含まない階層型位置情報であった場合には、unknownMAPが表示済みであるかどうかを確認し(ステップS2709)、上記図20に図示したunknownデバイスを表示する(ステップS2710)。
【0127】
さらに、階層型位置情報からNM情報を取得し(ステップS2711)、上記図20において符号“1902”のエリアへNMに対応するデバイスアイコンを表示する。この場合、デバイスが正常に表示されなかった、すなわち、階層型位置情報がまだ登録されていないデバイスがここに表示されることになる
【0128】
一方、ステップS2703でデバイス端末表示可能と判断された場合には、階層型位置情報内のBL情報を取得する(ステップS2704)。クライアント装置111は、BL情報を、上記図15に示したBL情報テーブルと照らし合わせて、必要なレイアウトビットマップを表示しようとするのである。
【0129】
ここで、対応したレイアウトビットマップが既に表示済みであるかどうかを判断する(ステップS2705)。この判断の結果、未だ表示していない場合には、対応するビットマップを表示する(ステップS2706)。そして、階層型位置情報からNM情報とマップ情報を取得する(ステップS2707)。
【0130】
また、ステップS2705の判断の結果、表示済みであった場合には、ステップS2707に進む。NM情報から対応するデバイスアイコンを、上記図21のテーブルから読み込む。また、マップ情報からそのデバイスアイコンをどこに表示するかを決定する。
【0131】
本実施の形態では、サーバ装置112より、検索結果として上記図14に示したような結果が返送されてきているので、NMはLBP1110であり、そのデバイスは「10X+10Y」であることから、上記図22に示したような位置にデバイスアイコンを表示する(ステップS2708)。このデバイスアイコンを、先のレイアウトマップに重ねて表示すること1こよって、上記図23に示したような検索結果がクライアント装置111のディスプレイに表示される。
【0132】
上述のような処理により、上記図5〜上記図8に示したようなレイアウトビットマップにがクライアント装置111のディスプレイ上に表示され、ユーザは検索されたデバイスの詳細な位置情報を得ることができる。
その後、クライアント装置111のユーザは、検索された複数のデバイスから所望のデバイスを選択して、その選択したデバイスに対してジョブを送信する。例えば、デバイスがプリンタであれば印刷ジョブを送信し、デバイスがFAXであれば送信ジョブ等を送信する。
【0133】
図30は、クライアント装置111が発行する印刷ジョブ情報の一例を示す図である。
上記図30において、“3101”は、以下に続く情報がジョブ属性情報であることを示すジョブ特性TAGである。“3102”〜“3105”には、印刷ジョブ情報が続いている。
“3102”は、ジョブを投入されたデバイスやクライアント装置111がジョブを特定するためのジョブIDてあり、上記図30では、ジョブIDが「1234」であることを示している。
【0134】
図31は、デバイスが受信したジョブを管理するためのジョブ管理テーブル3200である。
ジョブ管理テーブル3200には、各ジョブごとにクライアント装置111へ通知すべきイベント条件と、その通知先のネットワークアドレス等とが対応付けて記憶されている。
【0135】
デバイスは、上記図30に示した印刷ジョブを受信すると、当該ジョブに記述された情報に基づいて、当該ジョブをジョブ管理テーブル3200へ記憶する。そして、デバイスは、ジョブを実行し、クライアント装置111へ通知すべきイベントの発生を検出すると、当該イベントをクライアント装置111へ通知する。
【0136】
図32は、デバイスからクライアント装置111へ通知されるイベント通知のフォーマットの一例を示している。
このイベント通知フォーマット3301は、印刷ジョブが終了したときに「TCP/IP:192.1.2.16:1025」で示されるクライアント装置へイベント通知行うものであり、上記図14で示した階層型位置情報3302が付加されている。
【0137】
図33は、「JOB ID=1234]のジョブが終了したときに、クライアント装置111の表示装置27上に表示される画面の一例を示したものである。
上記図33では、印刷が終了したことを文字情報(「印刷を終了しました…」で表示されている。
【0138】
図34は、クライアント装置111において、上記画面表示に至るまでの処理手順を示すフローチャートである。
【0139】
先ず、イベント通知受信処理が開始されると、最初のステップS3501において、入力情報がイベント通知か否かを判断する。この判断の結果、入力情報がイベント通知でなかった場合には本処理を終了する。
【0140】
また、上記入力情報がイベント通知であった場合にはステップS3502に進み、受信したイベント情報3301からロケーション情報(階層型位置情報)を取得する。そして、上記取得した階層型位置情報を元に、クライアント装置111がレイアウトビットマップの表示が可能かどうかを判断する(ステップS3503)。
【0141】
本実施の形態でが、デバイスを表示可能な階層型位置情報は、上記図15にて符号“1401”で示した情報を含む階層型位置情報である。これを含まない階層型位置情報であった場合には、上記図20に図示したunknownMAPを表示する(ステップS3510)。
【0142】
さらに、階層型位置情報からNM情報を取得し(ステップS3511)、上記図20に示した符号“1902”のエリアへNMに対応するデバイスアイコンを表示する(ステップS3512)。この場合には、デバイスが正常に表示されなかった、すなわち階層型位置情報がまだ登録されていないデバイスがここに表示されることになる。
【0143】
一方、ステップS3503でデバイス端末表示可能と判断された場合には、階層型位置情報内のBL情報を取得する(ステップS3504)。そして、クライアント端末装置111は、上記取得したBL情報を、上記図15に図示したBL情報テーブルと照らし合わせて、必要なレイアウトビットマップを表示する(ステップS3505)。
【0144】
上述のような処理を行うことにより、上記図33でに示したような、「印刷を終了しました。JOB ID=1234」等の、発生したイベント情報をユーザに分かりやすく表示することが可能となる。
【0145】
次に、階層型位置情報からNM情報とマップ情報を取得する(ステップS3506)。本実施の形態では、NMはLBP1110であり、そのデバイスアイコンにより示されるデバイスの座標が「1OX+10Y」であることから、上記図22に示したような位置にデバイスアイコンを表示する(ステップS3509)。このデバイスアイコンを、先のレイアウトマップへ重ねて表示することによって、イベント通知を発行したデバイスを、上記図23に図示したように表示することが可能となる。
【0146】
図35は、デバイスにおける全体動作を示すフローチャートである。
先ず、最初のステップS3601でイベントの取得を行う。そして、上記取得したイベントが終了コマンドのイベントであるか否かを判断する(ステップS3602)。この判断の結果、上記受信したイベントが終了コマンドであった場合にはそのまま本処理を終了する。
【0147】
一方、ステップS3602の判断の結果、上記受信したイベントが終了コマンドでなかった場合には、ステップS3603へ進み、それがイベント登録要求であるか否かを判断する。この判断の結果、そうならばステップS3604に進みイベント登録処理を行う。
【0148】
一方、ステップS3603の判断の結果、イベント登録要求でない場合にはステップS3603からステップS3605へ進み、ジョブ処理要求を受信したか否かを判断する。この判断の結果、ジョブ(印刷ジョブ)処理要求であった場合にはステップS3606へ進み、印刷処理を実行する。また、ステップS3605の判断の結果、上記受信したイベントがジョブ処理要求でなかった場合にはステップS3607に進んで他の処理を行う。
【0149】
図36は、デバイスでのイベント発生時の処理手順を示すフローチャートである。
先ず、イベントが発生したら、それがジョブ関係のイベントであるか否かを判断する(ステップS3700)。
【0150】
次に、ステップS3701に進み、対応する「JOB ID」の通知条件を判断する。この判断の結果に基づいて、ステップS3701において条件が一致したか否かを判断し、一致した場合には場合にはステップS3703に進み、階層型位置情報を取得する。
【0151】
次に、ステップS3704に進み、通知パケットを作成し、この作成した通知パケットを指定されたアドレスに通知する(ステップS3705)。
次に、ステップS3706において、ジョブが終了か否かを判断し、終了の場合にはステップS3707へ進みジョブ管理テーブル(上記図31参照)から該当する「JOB ID」のエントリを削除する処理を行う。
【0152】
上述のように、本実施の形態によれば、ユーザが発行したジョブについてのイベント情報を、そのイベントが発生したデバイスの場所とともにわかりやすく通知することが可能となる。
特に、クライアント装置111がユーザを介さず自動時にジョブの依頼先のデバイスを選択するような場合には、そのユーザにとって設置場所がわからないデバイスが選択されることもある。このような場合に、そのユーザに対して、わかりやすいデバイスの位置を通知することが可能となる。
【0153】
尚、デバイスに依頼されたジョブは、そのジョブについてのイベントの通知先であるクライアント装置111から直接依頼されたジョブに限らない。すなわち、クライアント装置からのジョブが第3の装置から転送されたものであってもよい。
【0154】
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、検索されたデバイスの位置を表現するためのレイアウトビットマップをクライアント装置111が保持しているように構成したが、本実施の形態では、レイアウトビットマップをサーバ装置112が保持する。
【0155】
尚、本実施の形態は、第1の実施の形態をベースとしているため、ここでは、第1の実施の形態と異なる構成について具体的に説明する。
【0156】
本実施の形態では、上記図16〜上記図20で示したレイアウトビットマップ、上記図15で示した階層型位置情報とレイアウトビットマップの対応テーブル、及び上記図21で示したデバイスアイコンの情報は、サーバ装置112のハードディスクに格納されている。
そこで、まず、クライアント装置111の動作について、第1の実施の形態と異なる部分を説明する。
【0157】
図37は、クライアント装置111の検索結果表示の処理を示すフローチャートである。
最初のステップS5001で、すべての検索結果を処理し終わったかどうかを判断する。この判断の結果、全ての処理が終わったと判断した場合にはその処理は終了となる。
【0158】
一方、ステップS5001の判断の結果、全ての処理が終わっていない場合には、ステップS5002に進み、受信した検索結果から階層型位置情報を取得する。
次に、サーバ装置112へ接続し(ステップS5003)、上記取得した階層型位置情報に対応するマップ情報を取得する(ステップS5004)。
【0159】
次に、階層型位置情報に対応したマップは表示済か否かを判断する(ステップS5005)。この判断の結果、未だ表示していない場合には対応したレイアウトマップを取得する(ステップS5006)。
さらに、階層型位置情報からNM情報とマップ情報を取得し(ステップS5007)、上記取得したNM情報とマップ情報に対応したデバイスビットマットを取得する(ステップS5008)。
【0160】
次に、上記取得したデバイスビットマットをマップ上の所定位置に表示し(ステップS5009)、その後にサーバ装置112との接続を切断する(ステップS5010)。
【0161】
図38は、クライアント装置111がデバイスから受信したイベント通知に基づいて表示を行う処理のフローチャートである。
先ず、イベント通知受信処理が開始されると、ステップS5100において、入力情報がイベント通知か否かを判断する。この判断の結果、入力情報がイベント通知でなかった場合には処理を終了する。
【0162】
一方、上記入力情報がイベント通知であった場合にはステップS5101に進み、サーバ装置112へ接続する。
次に、対応したマップが表示済みか否かを判断し、まだ表示していない場合には対応したレイアウトビットマップをサーバ装置112から取得する(ステップS5103)。
さらに、階層型位置情報からNM情報を取得し(ステップS5104)、対応したデバイスアイコンを取得する(ステップS5105)。
【0163】
次に、上記取得した情報に基づいて、デバイスアイコンを受信した座標情報に基づいてレイアウトマップ上に表示する(ステップS5106)。
【0164】
次に、サーバ装置112との接続を切断するとともに(ステップS5107)、イベント情報と「JOB ID」を取得する。そして、上記取得したイベント情報及び「JOB ID」を表示する。これにより、上記図33に示したような表示を実現することができる。
【0165】
つぎに、サーバ装置112の動作について、第1の実施の形態と異なる部分を説明する。
【0166】
図40は、サーバ装置112におけるレイアウトビットマップの検索処理を示したフローチャートである。
先ず、最初のステップS5201において、検索要求がレイアウトマップの検索要求であるか否かを判断する。
【0167】
上記の判断の結果、レイアウトマップの検索要求であった場合にはステップS5202に進み、クライアント装置111から受信した階層型位置情報はマップ表示可能か否かを判断する。そして、表示可能であると判断した場合にはステップS5203において、上記図15に示した対応テーブルから該当するレイアウトビットマップをロードし、上記取得したマップをクライアント装置111に返送して処理を終了する。
【0168】
一方、ステップS5202の判断の結果、マップ表示が不可能である場合には、ステップS5205に進み、上記図21に示したunkownMAPを表示する。
【0169】
また、ステップS5201の判断の結果、検索要求がレイアウトマップの検索要求でなかった場合には、ステップS5206に進んでデバイスアイコンの検索要求であるか否かを判断する。
【0170】
上記の判断の結果、デバイスビットマップの検索要求であった場合には、ステップS5207に進み、上記図21に示したテーブルから該当するデバイスアイコンをロードして、クライアント装置111へ返送する(ステップS5204)。
【0171】
尚、第1の実施の形態では、レイアウトビットマップをクライアント装置111に保時させるように構成したので、検索結果をクライアント装置111で表示するときに、サーバ装置112からクライアント装置111へレイアウトビットマップを転送しなくても済み、表示を行う際の処理及び時間を軽減することができるとともに、ネットワークシステムのトラフィックを軽減することができるという効果がある。
一方、本実施の形態では、レイアウトビットマップをサーバ装置112が保するように構成したので、サーバ装置112においてマップ情報を一元で管理することができ、クライアント装置111ごとにマップ情報を保持する必要を無くして、更新等のメンテナンスを容易にできるとともに、クライアント装置111のメモリリソースの負荷を減らすことができるという効果がある。
したがって、ネットワーク100の負荷やクライアント装置111の能力等を考慮することで、適宜、第1の実施の形態或いは本実施の形態を採用すればよい。
【0172】
<第3の実施の形態>
第1及び第2の実施の形態では、ブロック(BL)階層に対応したレイアウトビットマップのみを保持するように構成したが、本実施の形態では、階層型位置情報の各階層に対応するレイアウトビットマップを保持して、それをクライアント装置111の検索結果表示に反映する。
本実施の形態によれば、建物レベルのラフな位置情報から、フロアの1区画のような詳細な位置情報まで、ユーザの好みに応じた階層のレイアウトビットマップに検索されたデバイスを表示させることが可能となる。
【0173】
尚、本実施の形態では、第1の実施の形態のようにレイアウトビットマップをクライアント装置111が保持するものとするが、第2の実施の形態のようにレイアウトビットマップをサーバ装置112が保時するようにしてもよい。
【0174】
図40は、検索する各階層に対応するMAPリストである。
上記図40の下半分のリストは、上記図15に相当するリストである。
本実施の形態では、デバイスビットマップを表示する場合、検索する階層の属性のすぐ下の属性情報に基づいて、デバイスを表示する。階層の上下関係については、上記図4に示した階層の上下関係と同様である。
【0175】
例えば、BU=AAビルですべてのデバイスを検索する場合には、そのすぐ下の属性FL(上記図4参照)をそのデバイスを表示するための位置情報として、レイアウトマップ上に表示する。
【0176】
例えば、ABC商事にある全てのデバイスの検索を行う場合、上記図11に示した入力画面上で、“1001a”に会社名(O)をプルダウンメニューから選択し、その属性値として“1002a”にABC商事を入力して、検索開始ボタン1005により検索開始をユーザーが実行する。
【0177】
クライアント装置111は、上述したような手順によって、検索結果をサーバ装置112から取得し、当該検索結果に基づき、デバイスビットマップをレイアウトビットマップに表示する。
【0178】
このときのクライアント装置111での表示処理は、図41のフローチャートで示される。
先ず、本処理が開始されると、最初のステップS6001で検索結果全ての表示が終了したか否かを判断し、処理が終わるまで、本処理を全て繰り返すことになる。
【0179】
ステップS6001の判断の結果、検索を全て終了していない場合には、ステップS6002において、検索結果から属性NMを取得する。これは、ステップS6008やステップS6010、或はステップS6013でデバイスアイコンを表示するために行う処理である。
【0180】
次に、ステップS6003で検索した条件の属性に対応したレイアウトビットマップが表示済みかどうかを判断する。この例では、属性O=属性値ABC商事で検索実行したことから、MAP対応リスト(上記図41参照)から得られる、図42に示すようなレイアウトビットマップ上に、検索結果のデバイスを表示することになる。
上記図42のレイアウトビットマップが表示済みかどうかを判断する。この判断の結果、まだ表示していない場合には、ステップS6004において表示を行い、ステップS6005の処理に移行する。
【0181】
ステップS6003の判断の結果、上記図42のレイアウトビットマップをすでに表示済みであった場合にはステップS6005の処理で、検索した属性の下層属性と属性値を検索結果から取得する。この取得した属性値が表示可能かどうかをステップS6006で判断する。属性値の範囲外だったものや、属性値が入力されていないデバイスは表示不可能ということでステップS6011に進む。
【0182】
ステップS6011では、unknownMAPが表示済みかどうかを判断し、未表示であった場合には、ステップS6012でunknownMAPを表示し、ステップS6002で獲得したNM値に対応するデバイスアイコンをunknownMAPのデバイス欄に表示することになる(ステップS6013)。
【0183】
一方、ステップS6006の判断の結果、表示可能であった場合には、下層属性がMAP属性がどうかを判断する(ステップS6007)。この判断の結果、MAP属性でなかった場合には、ステップS6008に進み、表示しているレイアウトビットマップ上の属性位置にステップS6002で取得したNM値に対応するデバイスアイコンを重ねて表示する。この場合、階層型ロケー一ション情報で(O)の階層下の階層BRの属性値が、東京支店であることから(上記図4参照)、各デバイスは東京支店5001の位置上に表示されることになる。その結果、上記図42に示すような表示を得ることになる。
【0184】
また、より詳細にデバイスの位置を検索する場合、上記図11に示した入力画面上で、“1001a”にブロック名(BL)をプルダウンメニューから選択し、その属性値として“1002a”へ2−1を選択し、検索開始ボタン1005によりユーザが当該検索開始を実行する。
【0185】
クライアント装置111は、上述したような手順で、検索結果をサーバ装置112から取得する。サーバ装置112から獲得した検索結果に基づき、クライアント装置111は、デバイスビットマップをレイアウトビットマップ上に表示する。この時も、同様に、上記図41で示される処理フローを実行する。この場合、スナッブS6007で下層属性情報が、MAP情報であることからステップS6009に進む。
【0186】
ステップS6009では、その座標範囲がレイアウトビットマップの範囲内かどうかを判断する。そして、範囲内であった場合には、ステップS6010で、表示しているレイアウトビットマップの座標位置にステップS6002で獲得したNM値に対応するデバイスアイコンを重ねて表示する。
【0187】
この場合、属性BL、属性値2−1で検索実行したことから、MAP対応リスト(上記図40参照)から得られる上記図18のレイアウトビットマップ上に、検索結果のデバイスを表示することになる。
【0188】
階層ロケーション情報のBLの階層下の階層MAPであることから(上記図4参照)、検索結果の各デバイスは、そのレイアウト上の座標上に表示されることになる。この結果、上記図5に示したような表示を得ることになる。
【0189】
ここで、その他の各階層のレイアウトビットマップ図について説明する。
上述した説明したように、上記図43は、属性O=属性値ABC商事で検索する場合のレイアウトビットマップを示したものである。属性Oの下層属性BRが東京支店であるデバイスは5001に表示され、大阪支店であるデバイスは5002に表示される。
【0190】
図43は、属性O=属性値ABC商事ですべてのデバイスを検索したときの結果表示である。
【0191】
図44は、属性BR=属性値東京支店で検索する場合のレイアウトビットマップである。属性値BRの下層属性はOPであるが、これはOPTIONがあることを示し、さらにもう一層下に詳細情報があることを示している。その属性BuがAAビルであるデバイスは5201に表示される。
【0192】
図45は、属性BR=属性値東京支店ですべてのデバイスを検索したときの検索結果表示であり、ビル5302が表示される。
【0193】
図46は、属性BU=属性値AAビルで検索した場合のレイアウトビットマップである。属性BUの下層属性FLが2Fであるデバイスはビットマップ5402に表示され、1Fであるデバイスはビットマップ5401に表示される。
【0194】
図47は、属性BU=属性値AAビルですべてのデバイスを検索したときの結果の表示であり、2Fのビットマップ5502内に存在するデバイス、及び1Fのビットマップ5501内に存在するデバイスが全て表示される。
【0195】
図48は、属性FL=属性値2Fで検索した場合のレイアウトビットマップである。属性FLの下層属性BLが2−1であるデバイスはビットマップ5601に表示され、2−2であるデバイスはビットマップ5602に表示される。
【0196】
図49は、属性FL=属性値2Fですべてのデバイスを検索したときの結果表示であり、2F−1のビットマップ5701及び2F−2のビットマップ5702に存在するデバイスが全て表示される。
【0197】
図50は、属性FL=属性値1Fで検索した場合のレイアウトビットマップである。また、図51は、属性FL=属性値1Fで全てのデバイスを検索したときの結果の表示である。属性FLの下層属性BLが1−2であるデバイスはビットマップ59011こ表示され、1−1であるデバイスはビットマップ5902に表示される。
【0198】
上述のように、本実施の形態によれば、ユーザーの検索要求レベルに応じて、詳細な表示から、おおまかな表示まで、ロケーション情報の各階層に応じた、検索とその表示を行うことが可能になる。
【0199】
<第4の実施の形態>
本実施の形態では、ネットワーク100上のデバイスの位置をわかりやすくユーザに通知するとともに、そのデバイスの状態をユーザに通知する。
また、本実施の形態では、デバイスの状態をデバイスからポーリングすることにより取得する。
【0200】
尚、本実施の形態は、第1の実施の形態をベースとするため、ここでは、第1の実施の形態と異なる構成について具体的に説明する。
【0201】
図52は、クライアント装置111において各デバイスのデバイスアイコン情報を管理する管理テーブルを示したものである。
ここでのデバイスアイコン情報は、各デバイスごとにその状態を表す数種類のアイコン情報で構成される。
したがって、クライアント装置111は、デバイスから取得した状態に応じたデバイスアイコンを、上記図52の管理テーブルから選択してレイアウトビットマップに表示する。
尚、上記図52では、デバイス以外のPC等のアイコンについても示されている。
【0202】
上記図52では、各デバイス毎に、稼働中(Ready)、紙切れ(No Paper)、紙詰まり(Paper Jammed)のそれぞれの状態に応じたデバイスアイコン情報が示されている。
それぞれのデバイスアイコン情報は、各デバイス名(NM)と対応づけられており、デバイス名が不明なものに対しては、unknownを示すデバイスアイコンが表示されることになる。
【0203】
図53は、レイアウトビットマップ上に重ねて表示するデバイスアイコンの位置を示したものである。
例えば、座標情報「10X+10Y」のロケーション情報を持つプリンタ101(LBP1110)は、上記図53に示すような位置に、現在の状態に応じたビットマップアイコンの形で表示される。
上記図53では、プリンタ101の状態が紙切れ(No Paper)であることを示すデバイスアイコンが表示されている。
【0204】
上述のように、ビットマップアイコンとレイアウトビットマップとを合わせて表示することにより、検索されたデバイスの位置と当該デバイスの現在の状態とをユーザへ分かりやすく表示することが可能となる。
【0205】
図54は、検索されたデバイスについて、その状態取得後にクライアント装置111に表示されるレイアウトビットマップを示したものである。
上記図54に示すように、このレイアウトビットマップでは、カラー入出力が可能なプリンタ(LBP1110)は2Fのブロック2−1の入口に近いテーブル付近にあることが視覚的に分かる。さらに、そのカラープリンタ101は、現在紙切れの状態であることも同時に知ることができる。
【0206】
図55は、クライアント装置111における検索要求送信の処理を示すフローチャートである。
上記図55に示す検索要求送信処理では、先ず最初に、上記図12に示したような検索条件入力画面により入力された検索条件を取得し、上記図13に示したような検索条件式の形式へと変換する(ステップS5601)。
次に、上記変換された検索条件式を含む検索要求パケットを生成し、サーバ装置112へ送信して問い合わせる(ステップS5602)。
【0207】
尚、上記検索条件式をハードディスク211に保存しておくことにより、次回の検索時に同じ条件でデバイス検索を行うときには、この保存しておいた検索条件式を用いることができる。これにより、ユーザが検索条件を再入力する手間を省くことも可能となる。
【0208】
図56は、クライアント装置111のデバイス検索結果の処理を示すフローチャートである。
上記図56において、デバイス検索の結果、検索条件に合致するデバイスが1つ以上発見されたか否かを判断する(ステップS5701)。ここで、検索条件に合致するデバイスが1つも発見されなかった場合は、該当するデバイスが発見されなかった旨のメッセージ(不図示)を表示し(ステップS5704)、本処理を終了する。
【0209】
一方、ステップS5701において、1つ以上のデバイスが発見されたと判断した場合は、その検索結果(該当するデバイスのロケーション情報及び属性情報)をハードディスク211に保存する。例えば、上記図14に示したような検索結果が得られた場合、それをハードディスク211に保存することになる。その後、後述の状態取得プロセスを起動して(ステップS5703)、本処理を終了する。
【0210】
図57は、上記図56のフローチャートのステップS5703で起動される状態取得プロセスの動作を示したものである。
この状態取得プロセスは、クライアント装置111がある一定間隔でデバイスの状態を取得し、レイアウトビットマップ上に現在の状態に応じたデバイスアイコンを重ねて表示するためのプログラムである。
【0211】
状態取得プロセスが起動されると、先ず最初に、上記図56のステップS5702でハードディスク211に保存された検索結果を参照し、すべての検索結果を処理し終わったかどうか、すなわち保存されている検索結果の中に含まれるすべてのIPアドレスのデバイスに対して状態取得の処理が終わったかどうかを判断する(ステップS5801)。
【0212】
ここで、全ての検索結果を処理し終わった場合には、検索処理で見つけられたデバイスの状態をある一定間隔で取得するためにポーリングタイマを起動し(ステップS5813)、その後、ステップS5814でポーリングタイマのタイムアウトイベント待ち状態となる。ポーリングタイマのタイムアウトイベントを受信すると、再びステップS5801へ進み、同様の処理を行う。
【0213】
ステップS5801において、処理されていない検索結果があると判断した場合は、未処理の検索結果から1デバイス分のデバイス情報(ロケーション情報や属性情報)を取得する(ステップS5802)。さらに、取得した属性情報中に含まれるIPアドレス宛てに状態取得要求パケット(不図示)を送信し(ステップS5803)、図58に示されるような状態取得応答パケットの受信待ち状態となる。
例えば、上記図14に示したような検索結果を処理する場合、IPアドレスは「192.1.2.1」であり、このIPアドレス宛てに状態取得要求パケットを送信することになる。
【0214】
そして、ステップS5804において目的のデバイスから状態取得応答パケットを受信すると、検索結果のロケーション情報に含まれるデバイス名(NM)情報と、受信した状態取得応答パケットのデバイス状態情報とに基づいて、上記図52に示したような各種デバイスアイコンの中から、デバイス状態に応じた適切なデバイスアイコンを選択する(ステップS5805)。
例えば、上記図14に示したような検索結果を処理した場合、デバイス名情報は「LBP1110」である。また、状態取得応答パケットのデバイス状態情報が紙切れを表す場合には、上記図52中の“2001”で示すビットマップアイコンが選択されることになる。
【0215】
次に、クライアント装置111が、ロケーション情報としてのブロック(BL)情報に対応したレイアウトビットマップを表示可能か否か、すなわちブロック(BL)情報に対応したレイアウトビットマップ情報を保持しているか否かを、上記図15に示した情報テーブルを用いて判断する(ステップS2906)。
本実施の形態において、レイアウトビットマップを表示可能なロケーション情報は、上記図14の“1401”で示す情報を含むロケーション情報である。これを含まないロケーション情報であった場合には、上記図20に示したunknownMAPが既に表示されているか否かを判断する(ステップS5810)。
【0216】
ここで、まだunknownMAPが表示されていない場合には、上記図20に示したエリア1901へunknownMAPを表示する(ステップS5811)。そして、上記図20に示したエリア1902へ、ステップS5805にて選択したデバイスビットマップアイコンを表示する(ステップS5812)。この場合には、レイアウトマップが正常に表示されなかった、すなわちロケーション情報がまだ登録されていないデバイスのアイコンがここに表示されることになる。
【0217】
一方、ステップS5806でレイアウトビットマップを表示可能と判断された場合には、ロケーション情報内のブロック(BL)情報に対応するレイアウトビットマップは既に表示されているか否かを判断する(ステップS5807)。そして、まだ表示されていないと判断した場合は、上記ブロック(BL)情報に対応するレイアウトビットマップを画面上に表示する(ステップS5808)。
例えば、上記図14に示したような検索結果を処理した場合、検索によって見つけられたカラープリンタ101(LBP1100)のブロック(BL)情報は「2−1」であるので、これに対応する上記図18のレイアウトビットマップを表示する。
【0218】
そして、ロケーション情報内の座標情報(MAP)をもとに、レイアウトビットマップ上の該当する表示位置に、ステップS5805で選択したデバイスビットマップアイコンを重ねて表示する(ステップS5809)。
例えば、上記図14に示したような検索結果を処理した場合、カラープリンタ101(LBP1100)の座標情報(MAP)は「10X+10Y」である。また、カラープリンタ101(LBP1100)に状態を問い合わせた結果が「紙切れ」である場合、上記図53に示したような位置に紙切れを示すデバイスアイコンを表示する。このデバイスアイコンを、先のレイアウトビットマップに重ねて表示することによって、上記図55に示したような検索結果を表示することが可能となる。
【0219】
図59は、デバイスの状態取得応答動作を示したものである。
デバイスは、電源投入後に、状態取得要求パケットを受信するための受信ポートをオープンし、受信可能状態になる(ステップS5901)。
そして、クライアント装置111から状態取得要求パケットを受信すると(ステップS5902)、自デバイスの状態を調査し、通知すべき状態情報を決定する(ステップS5903)。例えば、「紙切れ」が発生している場合は、「紙切れ」を示す状態情報を通知すべき情報として決定する。
【0220】
次に、通知すべき状態情報を含めた、上記図58に示したような応答パケットを生成する(ステップS5904)。そして、上記生成した応答パケットをクライアント装置111に送信し(ステップS5905)、再び状態取得要求パケットの受信可能状態になる。
【0221】
上述のように、本実施の形態によれば、ネットワーク100上のデバイスの位置をわかりやすくユーザに通知するとともに、そのデバイスの情報をユーザに通知することが可能となる。
また、デバイスの状態を、デバイスからポーリングにより取得するので、ネットワーク100上で一時的にパケットが喪失したとしても、デバイスの状態を確実に取得することが可能となる。
【0222】
<第5の実施の形態>
本実施の形態では、ネットワーク100上のデバイスの位置をわかりやすくユーザに通知するとともに、そのデバイスの状態をユーザに通知する。
また、本実施の形態では、デバイスの状態をデバイスからのイベント通知により取得する。
【0223】
尚、本実施の形態は、第1の実施の形態をベースとしているため、ここでは、第1の実施の形態と異なる構成についてを具体的に説明する。
【0224】
図60〜図63は、第5の実施形態におけるクライアント装置111の動作を示すフローチャートである。
また、図64〜図65は、第5の実施形態におけるデバイスの動作を示すフローチャートである。
以下、これらのフローチャートを用いて、本実施の形態でネットワークシステムの動作を説明する。
【0225】
まず、上記図60を用いて、本実施の形態でのクライアント装置111の全体動作について説明する。
本実施の形態では、特に、第1の実施の形態における当該動作(上記図28参照)に対して、ステップS6107及びステップS6108の処理が追加されている。
【0226】
ステップS6107では、取得したイベントがデバイスからのイベント通知受信(ステップS2606での検索結果処理の中で行われるイベント通知先登録要求に対するデバイスからの応答)であるか否かを判断する。
ここで、イベント通知をデバイスから受信したと判断した場合は、後述するイベント通知受信処理を行う(スナッブS6108)。
その後、ステップS6101に戻り、クライアント装置111は、再びイベントの発生待ちとなる。
【0227】
上記図61は、上記図60のステップS2604における検索要求送信処理を示すフローチャートである。
この処理については、第4の実施の形態での当該処理と同様である。
【0228】
つぎに、上記図62のフローチャートを用いて、上記図60のステップS6106における検索結果処理についてより詳細に説明する。
【0229】
上記図62において、デバイス検索の結果、検索条件に合致するデバイスが1つ以上発見されたか否かを判断する(ステップS6301)。ここで、検索条件に合致するデバイスが1つも発見されなかった場合は、該当するデバイスが発見されなかった旨のメッセージ(不図示)を表示し(ステップS6315)、本処理を終了する。
【0230】
一方、ステップS6301において、1つ以上のデバイスが発見されたと判断した場合は、その検索結果(該当するデバイスのロケーション情報及び属性情報)をハードディスク211に保存する。
例えば、上記図14に示したような検索結果が得られた場合、それをハードディスク211へ保存することになる。
その後、ハードディスク211に保存された検索結果のそれぞれに対して、以降の処理ステップS6303からの処理による状態取得プロセスが実行されることになる。
【0231】
本実施の形態での状態取得プロセスは、クライアント装置111が検索結果で示されるデバイスに対してイベント通知先登録要求を発行し、それに対する応答としてデバイスから返送されてくるイベント通知を取得し、そのイベント通知の中に含まれるデバイスの状態情報に従って、レイアウトビットマップ上に現在の状態に応じたデバイスアイコンを重ねて表示するためのプログラムである。
【0232】
状態取得プロセスが起動されると、先ず最初に、上記ステップS6302でハードディスク211に保存された検索結果を参照し、すべての検索結果を処理し終わったかどうか、すなわち保存されている検索結果の中に含まれるすべてのIPアドレスのデバイスに対してイベント通知先の登録処理が終わったかどうかを判断する(ステップS6303)。ここで、全ての検索結果を処理し終わった場合には、本処理を終了する。
【0233】
一方、まだ処理されていない検索結果があると判断した場合は、未処理の検索結果から1デバイス分のデバイス情報(ロケーション情報や属性情報)を取得する(ステップS6304)。
さらに、取得した属性情報中に含まれるIPアドレス宛てに、図66に示すようなイベント通知先登録パケットを送信する(ステップS6305)。
例えば、上記図14に示した検索結果を処理する場合、IPアドレスは「192.1.2.1」であり、このIPアドレス宛てにイベント通知先登録パケットを送信することになる。
【0234】
ここで、上記図66に示したイベント通知先登録パケットは、どのようなイベントが発生した場合にイベント通知を行うかを示すための通知条件情報と、その通知先を示すためのイベント通知先情報とを含む。
すなわち、1番目のフィールド6701は、このパケットの内容がイベント通知先登録であることを示す。2番目のフィールド6702は、この後に続く情報が通知条件を表す情報であることを示すタグである。3番目のフィールド6703は、実際の通知条件を表す情報を格納するものである。また、4番目のフィールド6704は、この後に続く情報がイベント通知先を表す情報であることを示すタグである。最後のフィールド6705は、実際の通知先のネットワークアドレスを表す情報を格納するものである。
【0235】
上記図66では、イベント通知先登録パケットの発行先デバイスは、上記IPアドレス「192.1.2.1」で示されるカラープリンタ101であり、通知条件情報には、そのカラープリンタ101の「紙切れ」及び「紙詰まり」を設定し、イベント通知先情報には、自クライアントを表すIPアドレス「192.1,2.16:1025」を設定している。
【0236】
上記イベント通知先登録パケットを送った後は、イベント通知先登録の応答パケットの受信待ち状態となる。そして、ステップS6306において目的のデバイスから、図67に示すようなイベント通知先登録の応答パケットを受信すると、検索結果のロケーション情報に含まれるデバイス名(NM)情報と、受信した応答パケット中に含まれるデバイス状態情報とに基づいて、上記図52に示した各種デバイスアイコンの中から、デバイス状態に応じた適切なビットマップアイコンを選択する(ステップS6307)。
【0237】
ここで、上記図67は、デバイスからクライアント装置111に送信される応答パケットの一例を示す図である。
この応答パケットは、クライアント装置111からデバイスに送信されるイベント通知先登録パケット(上記図66参照)に対して、そのときのデバイスの状態を表すデバイス状態情報を返送するために送信される。
【0238】
上記図67において、1番目のフィールド6801は、このパケットの内容がイベント通知先登録の応答であることを示す。2番目のフィールド6802は、この後に続く情報がデバイスの状態を表す情報であることを示すタグである。最後のフィールド6803は、実際のデバイス状態を表す情報(例えばエラーコードなど)を格納するものである。
【0239】
例えば、上記図67に示されるような応答パケットをクライアント装置111が受信した場合は、当該応答パケット中のデバイス状態情報は「紙切れ」を表しているので、上記ステップS6307では、上記図52で示すLBP1110に対応するデバイスアイコンが選択されることになる。
【0240】
次に、クライアント装置111が、ロケーション情報としてのブロック(BL)情報に対応したレイアウトビットマップを表示可能か否か、すなわちブロック(BL)情報に対応したレイアウトビットマップ情報を保持しているか否かを、上記図15の情報テーブルを用いて判断する(ステップS6308)。
本実施の形態において、レイアウトビットマップを表示可能なロケーション情報は、上記図14の“1401”で示す情報を含むロケーション情報である。これを含まないロケーション情報であった場合1こは、上記図20に示したunknownMAPが既に表示されているか否かを判断する(ステップS6312)。
【0241】
上記の判断にて、まだunknownMAPが表示されていない場合には、上記図20のエリア“1901”にunknownMAPを表示する(ステップS6313)。そして、上記図20のエリア“1902”に、ステップS6307にて選択したデバイスアイコンを表示する(ステップS6314)。この場合には、レイアウトマップが正常に表示されなかった、すなわちロケーション情報がまだ登録されていないデバイスのアイコンがここに表示されることになる。
【0242】
一方、ステップS6308でレイアウトビットマップを表示可能と判断された場合には、ロケーション情報内のブロック(BL)情報に対応するレイアウトビットマップは既に表示されているか否かを判断する(ステップS6309)。そして、まだ表示されていないと判断した場合は、上記ブロック(BL)情報に対応するレイアウトビットマップを画面上に表示する(ステップS6310)。
例えば、上記図14の検索結果を処理した場合、検索によって見つけられたカラープリンタ101(LBP1100)のブロック(BL)情報は「2−1」であるので、これに対応する上記図18のレイアウトビットマップを表示する。
【0243】
そして、ロケーション情報内の座標情報(MAP)をもとに、レイアウトビットマップ上の該当する表示位置に、ステップS6307で選択したデバイスアイコンを重ねて表示する(ステップS6311)。
例えば、上記図14の検索結果を処理した場合、カラープリンタ101(LBP1100)の座標情報(MAP)は「10X+10Y」である。また、カラープリンタ101(LBP1100)に状態を問い合わせた結果が「紙切れ」である場合、上記図53に示した位置へ紙切れを示すデバイスビットマップアイコンを表示する。このデバイスビットマップアイコンを、先のレイアウトビットマップに重ねて表示することによって、上記図54に示したように検索結果を表示することが可能となる。
【0244】
つぎに、上記図60のステップS6108に示したイベント通知受信処理の動作について、上記図63のフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0245】
上記図63において、クライアント装置111は、先ず最初に、上記図62のステップS6305の処理によってイベント通知先の登録が行われたデバイスから、図68に示すようなイベント通知パケットを受信すると、そのイベント通知パケット中から当該デバイスにて発生したイベントの内容を表すイベント情報を取得するとともに(ステップS6401)、当該デバイスの位置を表すロケーション情報を取得する(ステップS6402)。
【0246】
ここで、上記図68に示すように、各デバイスは、自己の状態変化を監視しており、クライアント装置111から登録された通知条件に合致するイベントが発生すると、同じくクライアント装置111から登録された通知先へそのイベント情報を送信する。このとき、そのデバイスの位置を表すものとしてデバイスに保持されているロケーション情報も一緒にパケット化して送信する。
上記図68では、カラープリンタ101(LBP1100)にて紙切れのイベントが発生したときに送られるパケットを示している。
【0247】
次に、クライアント装置111は、デバイス検索の処理によってハードディスク211に記憶された検索結果の中に、上記イベント通知パケット中から取得したロケーション情報と一致する情報を有するデバイス情報が存在するか否かを判断する(ステップS6403)。これは、イベント通知先の登録処理は、他のクライアント装置113からも行われていることがあるので、自己の検索結果で示されるデバイスのロケーション情報と、イベント発生先のデバイスから送られてくるロケーション情報とが必ず一致するとは限らないからである。
【0248】
ステップS6403での判断の結果、イベント通知パケット中のロケーション情報と一致するデバイス情報が存在しないと判断した場合は、そのまま本処理を終了する。
【0249】
一方、一致するデバイス情報が存在する場合は、上記イベント通知パケット中から取得したイベント情報(状態情報)と、ロケーション情報に含まれるデバイス名(NM)情報と1こ基づいて、上記図52に示した各種デバイスアイコンの中から、デバイス状態に応じた適切なデバイスアイコンを選択する(ステップS6404)。
【0250】
そして、上記取得したロケーション情報に対応するレイアウトビットマップを画面上に表示するとともに、当該ロケーション情報内の座標情報(MAP)をもとに、レイアウトビットマップ上の該当する表示位置に、ステップS6404で選択したデバイスアイコンを重ねて表示する(ステップS6405)。
これにより、デバイスアイコンの表示が、デバイスの状態変化に応じて変更される。
【0251】
例えば、イベント通知先の登録処理を行ったときにその応答としてカラープリンタ101から送られてくるデバイスの状態情報が「稼働中」であり、稼働中の状態を表すデバイスアイコンを画面上に表示している状態中に、カラープリンタ101にて紙切れが発生した場合、その稼働中を表すデバイスアイコンは、上記図54に示したような紙切れを表すアイコンに変更されて表示されることになる。
【0252】
つぎに、デバイス側のイベント通知先登録処理の動作について、上記図64のフローチャートを用いて詳細に説明する。
ここでは、説明の簡単のために、各種デバイスのうち、カラープリンタ101に着目して説明する。
【0253】
カラープリンタ101は、電源投入後に、クライアント装置111から、上記図66に示したようなイベント通知先登録パケットを受信するための受信ポートをオープンし、受信可能状態になる(ステップS6501)。そして、ある検索クライアントPCからイベント通知先登録パケットを受信すると(ステップS6502)、そのイベント通知先登録パケットに含まれる通知条件や通知先の情報を、図69に示すようなイベント通知先テーブルに保存し、管理する(ステップS6503)。
【0254】
ここで、上記図69に示すイベント通知先テーブルは、デバイス側で保持されており、クライアント装置111から登録された通知条件や通知先のネットワークアドレスの他に、通信プロトコルの情報も併せて記憶されている。
【0255】
次に、カラープリンタ101は、上記イベント通知先登録パケットを受信した時点での自デバイスの状態を調査し、通知すべき状態情報を決定する(ステップS6504)。
例えば、「紙切れ」の状態が発生している場合は、「紙切れ」を示す状態情報を通知すべき情報として決定する。
【0256】
次に、通知すべき現在の状態情報を含めた、上記図67に示したような応答パケットを生成する(ステップS6505)。そして、上記イベント通知先登録パケットの発行元のクライアント装置111に対して、上記生成した応答パケットを送信し(ステップS6506)、再びイベント通知先登録パケットの受信可能状態になる。
【0257】
つぎに、デバイス側で行われるイベント通知処理の動作について、上記図65のフローチャートを用いて詳細に説明する。
ここでも、説明の簡単のために、各種デバイスのうち、カラープリンタ101に着目して説明する。
【0258】
カラープリンタ101は、自己の状態変化を監視しており、状態変化のイベントが発生したか否かを判断する(ステップS6601)。ここで、状態変化のイベントが発生すると、上記図69に示したようなイベント通知先テーブルを参照し、発生したイベントを通知すべきクライアント装置を検索する(ステップS6602)。
【0259】
そして、イベントを通知すべきクライアント装置が1つ以上存在するか否かを判断する(ステップS6603)。ここでは、カラープリンタ101にて発生したイベントが、上記イベント通知先テーブル内に通知条件として登録されているクライアント装置があるか否かを判断する。そのようなクライアント装置が存在する場合は、そのイベント情報を含めた、上記図68に示したようなイベント通知パケットを生成し(ステップS6604)、それを通知すべき全てのクライアント装置に送信する(ステップS6605)。その後、ステップS6601に戻り、再び状態変化のイベント発生待ちの状態となる。
【0260】
上述のように、本実施形態によれば、ネットワーク100上のデバイスの位置をわかりやすくユーザに通知するとともに、そのデバイスの情報をユーザへ通知することが可能となる。
また、デバイスの状態を、デバイスからのイベント通知により取得するので、ポーリングングによって取得する場合に比べて、ネットワーク100のトラフィックを軽減することが可能となる。
【0261】
尚、第4及び第5の実施の形態では、レイアウトビットマップをクライアント装置111が保持している形態としたが、第2の実施の形態のようにレイアウトビットマップをサーバ装置が保持する形態としてもよい。
また、第4及び第5の実施の形態では、ブロック(BL)階層に対応したレイアウトビットマップのみを保持する形態としたが、第3の実施の形態のように階層型位置情報の各階層に対応するレイアウトビットマップを保持し、それをクライアント装置111の検索結果表示に反映する形態としてもよい。
【0262】
<本発明の他の実施の形態1>
第1〜第5の実施の形態におけるデバイス検索システムは、例えば、WWW技術で利用されているような技術を用いて実現できる。この場合、サーバ装置112は、WWWサーバと、データベース機能(DBMS)と、WWWサーバ及びDBMSを仲介するゲートウェイ機能とを備えるように構成する。
【0263】
WWWサーバは、HTML或はXMLで構成される検索画面をクライアント装置へ提供する。
クライアント装置は、ブラウサソフトウェアによりWWWサーバから提供された検索画面を表示し、クライアント装置のユーザは、当該表示された検索画面を用いてデバイスの検索を実行する。
【0264】
また、サーバ装置、クライアント装置、及びデバイスの間でやりとりされる各種データ(MAP、アイコン等)は、HTMLやXML等で構成され、データをやりとりするためのプロトコルとしては、HTTPが用いられる。
【0265】
また、クライアント装置側で、汎用のブラウサソフトウェアが持っていない機能を実現するには、例えば、JAVA技術の1つであるアプレット(Applet)を利用する形態等がある。
【0266】
<本発明の他の実施の形態2>
第1〜第5の実施の形態では、クライアント装置111及びサーバ装置112の一例として、上記図3に示したような構成を有するコンピュータ装置を用いるようにしたが、例えば、スキャナ、ファクシミリ、プリンタ等のデバイスに対して、クライアント装置111の機能、又はサーバ装置112の機能を持たせるようにしてもよい。
【0267】
具体的には例えば、スキャナに対してクライアント装置111の機能を持たせる構成とした場合、当該スキャナで読み取った原稿データを印刷するプリンタの状態や、当該スキャナで読み取った原稿データを送信するファクシミリの状態を知ることが可能となる。
【0268】
<本発明の他の実施の形態3>
第1〜第5の実施の形態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読みだして実行することによっても、本発明が達成されることは言うまでもない。
この場合、上記ソフトウェアのプログラムコード自体が、第1〜第5の実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、当該プログラムコードを格納した記憶媒体が本発明を構成する。
【0269】
上記プログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD―ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0270】
また、第1〜第5の実施の形態でのネットワーク100上のデバイス制御プログラムは、外部からインストールされるプログラムによって、PC200(上記図3参照)によって遂行されるようにしてもよい。
この場合、上記プログラムを含む情報群が、CD―ROMやフラッシュメモリ、或はフロッピーディスク等の記憶媒体、或は電子メールやパソコン通信等のネットワークを介して、外部の記憶媒体からPC200内にロードされる場合でも、本発明は適用される。
【0271】
図70は、上記記憶媒体の一例としてのCD−ROMのメモリマップを示す図である。
上記図30において、“9999”はディレクトリ情報を記憶してある領域であり、以降の領域9998及び領域9997の位置を示している。
領域9998は、インストールプログラムを記憶してある領域であり、領域9997は、ネットワークデバイス制御プログラムを記憶してある領域である。
【0272】
本発明を適用したネットワーク制御プログラムが、PC200にインストールされる際には、先ず、インストールプログラムを記憶してある領域9998に記憶されている当該インストールプログラムがPC200内へロードされ、そのCPU202によって実行される。
そして、CPU202によって実行されるインストールプログラムが、ネットワークデバイス制御プログラムを記憶してある領域9997から当該ネットワークデバイス制御プログラムを読み出して、ハードディスク211へ格納する。
【0273】
また、コンピュータが読みだしたプログラムコードを実行することにより、第1〜第5の実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって第1〜第5の実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって第1〜第5の実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0274】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ジョブについてのイベントが発生するのに応じて、デバイスから情報処理装置に、該デバイスの位置を階層的に表した階層型位置情報及び該イベントを示すイベント情報を送信することにより、前記情報処理装置が、前記階層型位置情報に基づいて、前記イベント情報が示すイベントを、イベントの発生に応じて表示できるようにしたので、ユーザは、デバイスの階層的なロケーションを容易に認識することができるとともに、当該デバイスに依頼されたジョブについてのイベントを容易に且つ的確に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態において、本発明を適用したデバイス検索システムの構成を示すブロック図である。
【図2】上記デバイス検索システムが動作可能なネットワークシステムの一例の構成を説明するための図である。
【図3】一般的なパーソナルコンピュータの内部構成を示すブロック図である。
【図4】階層型位置情報の一例を説明するための図である。
【図5】2階の2−1ブロックの各デバイスの位置を説明するための図である。
【図6】2階の2−2ブロックの各デバイスの位置を説明するための図である。
【図7】1階の1−1ブロックの各デバイスの位置を説明するための図である。
【図8】1階の1−2ブロックの各デバイスの位置を説明するための図である。
【図9】サーバ装置が管理する階層型位置情報及び属性情報を説明するための図である。
【図10】デバイスが登録する階層型位置情報及び属性情報を説明するための図である。
【図11】デバイス検索入力画面を説明するための図である。
【図12】デバイス検索入力画面の具体例を説明するための図である。
【図13】デバイス検索条件の一例を説明するための図である。
【図14】デバイス検索結果の一例を説明するための図である。
【図15】クライアント装置が管理するビットマップ及び階層型位置情報を説明するための図である。
【図16】クライアント装置が管理するレイアウトビットマップ(1階―1フロア)を説明するための図である。
【図17】クライアント装置が管理するレイアウトビットマップ(1階―2フロア)を説明するための図である。
【図18】クライアント装置が管理するレイアウトビットマップ(2階―2フロア)を説明するための図である。
【図19】クライアント装置が管理するレイアウトビットマップ(2階―2フロア)を説明するための図である。
【図20】クライアント装置が管理するレイアウトビットマップ(unkownMAP)を説明するための図である。
【図21】クライアント装置が管理するデバイスアイコンを説明するための図である。
【図22】デバイスアイコンの位置を説明するための図である。
【図23】デバイス検索結果を説明するための図である。
【図24】デバイスの内部構成を示すブロック図である。
【図25】登録処理を説明するためのフローチャートである。
【図26】サーバ装置の全体動作を説明するためのフローチャートである。
【図27】データベースの検索処理を説明するためのフローチャートである。
【図28】クライアント装置の全体動作を説明するためのフローチャートである。
【図29】検索結果表示処理を説明するためのフローチャートである。
【図30】クライアントが発行する印刷ジョブ情報の一例を説明するための図である。
【図31】デバイスが管理するイベント通知テーブルを説明するための図である。
【図32】デバイスからクライアント装置へ通知されるイベント通知を説明するための図である。
【図33】印刷終了のイベントを受信したときの表示の一例を説明するための図である。
【図34】クライアント装置のイベント受信時の処理を説明するためのフローチャートである。
【図35】デバイスの全体動作を説明するためのフローチャートである。
【図36】デバイスのイベント発生時の処理を説明するためのフローチャートである。
【図37】第2の実施の形態において、クライアント装置の動作(検索結果表示動作)を説明するためのフローチャートである。
【図38】クライアント装置の動作(表示動作)を説明するためのフローチャートである。
【図39】サーバ装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図40】第3の実施の形態において、各階層に対応するレイアウトビットマップのリストの一例を説明するための図である。
【図41】クライアント装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図42】各階層毎に用意されたレイアウトビットマップの一例(例1)を説明するための図である。
【図43】各階層毎に用意されたレイアウトビットマップの一例(例2)を説明するための図である。
【図44】各階層毎に用意されたレイアウトビットマップの一例(例3)を説明するための図である。
【図45】各階層毎に用意されたレイアウトビットマップの一例(例4)を説明するための図である。
【図46】各階層毎に用意されたレイアウトビットマップの一例(例5)を説明するための図である。
【図47】各階層毎に用意されたレイアウトビットマップの一例(例6)を説明するための図である。
【図48】各階層毎に用意されたレイアウトビットマップの一例(例7)を説明するための図である。
【図49】各階層毎に用意されたレイアウトビットマップの一例(例8)を説明するための図である。
【図50】各階層毎に用意されたレイアウトビットマップの一例(例9)を説明するための図である。
【図51】各階層毎に用意されたレイアウトビットマップの一例(例10)を説明するための図である。
【図52】第4の実施の形態において、クライアント装置におけるデバイスアイコンの管理テーブルを説明するための図である。
【図53】レイアウトビットマップの表示の一例(例1)を説明するための図である。
【図54】レイアウトビットマップの表示の一例(例2)を説明するための図である。
【図55】クライアント装置の動作(検索要求送信処理)を説明するためのフローチャートである。
【図56】クライアント装置の動作(検索結果処理)を説明するためのフローチャートである。
【図57】クライアント装置の動作(状態取得処理)を説明するためのフローチャートである。
【図58】デバイスの応答パケットを説明するための図である。
【図59】デバイスの動作を説明するためのフローチャートである。
【図60】第5の実施の形態において、クライアント装置の動作(全体動作)を説明するためのフローチャートである。
【図61】クライアント装置の動作(検索要求送信処理)を説明するためのフローチャートである。
【図62】クライアント装置の動作(検索結果処理)を説明するためのフローチャートである。
【図63】クライアント装置の動作(イベント通知受信処理)を説明するためのフローチャートである。
【図64】デバイスの動作(イベント通知先登録処理)を示すフローチャートである。
【図65】デバイスの動作(イベント通知処理)を示すフローチャートである。
【図66】クライアント装置のイベント通知先登録パケットを説明するための図である。
【図67】デバイスの応答パケットを説明するための図である。
【図68】デバイスのイベント通知パケットを説明するための図である。
【図69】デバイスが管理するイベント通知先テーブルを説明するための図である。
【図70】他の実施の形態において、メモリマップの一例を説明するための図である。
【符号の説明】
10 サーバ装置
11 データベース
12 検索モジュール
13 属性登録モジュール
20 クライアント装置
21 検索要求モジュール
22 表示モジュール
30 デバイス
31 属性送信モジュール
40 ネットワーク
Claims (8)
- ネットワークを介して依頼されたジョブを処理するデバイスであって、
前記ネットワーク上の情報処理装置から送信されたジョブを受信する受信手段と、
前記ジョブについてのイベントが発生するのに応じて、自身の位置を階層的に表した階層型位置情報及び該イベントを示すイベント情報を前記情報処理装置に送信する送信手段と、
を有することを特徴とするデバイス。 - 前記ジョブにおいて発生したイベントのうち、前記情報処理装置に通知すべきイベントを指定した情報を受信する指定情報受信手段を更に有し、
前記送信手段は、前記指定情報受信手段により受信した情報で指定されるイベントの発生に応じてイベント情報を前記情報処理装置に送信することを特徴とする請求項1に記載のデバイス。 - 少なくとも、ネットワークを介して依頼されたジョブを処理するデバイスと、依頼されたジョブをモニタする情報処理装置とを有するネットワークシステムであって、
前記デバイスは、
前記情報処理装置から送信されたジョブを受信する受信手段と、
前記ジョブについてのイベントが発生するのに応じて、自身の位置を階層的に表した階層型位置情報及び該イベントを示すイベント情報を前記情報処理装置に送信する送信手段と、
を含み、
前記情報処理装置は、
前記デバイスにジョブを送信する送信手段と、
前記ジョブについてのイベントが発生するのに応じて前記デバイスから送信される情報であって、該デバイスの位置を階層的に表した階層型位置情報及び該イベントを示すイベント情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した階層型位置情報に基づいて、前記イベント情報が示すイベントを表示する表示手段と、
を含むことを特徴とするネットワークシステム。 - ネットワークを介して依頼されたジョブを処理するジョブ処理方法であって、
前記ネットワーク上の情報処理装置から送信されたジョブを受信する受信ステップと、
前記ジョブについてのイベントが発生するのに応じて、自身の位置を階層的に表した階層型位置情報及び該イベントを示すイベント情報を前記情報処理装置に送信する送信ステップと、
を有することを特徴とするジョブ処理方法。 - 前記ジョブにおいて発生したイベントのうち、前記情報処理装置に通知すべきイベントを指定した情報を受信する指定情報受信ステップを更に有し、
前記送信ステップは、前記指定情報受信ステップにより受信した情報で指定されるイベントの発生に応じてイベント情報を前記情報処理装置に送信することを特徴とする請求項4に記載のジョブ処理方法。 - ネットワークを介して依頼されたジョブをモニタするジョブモニタ方法であって、
前記ネットワーク上のデバイスにジョブを送信する第1の送信ステップと、
前記第1の送信ステップによって送信されたジョブを受信する第1の受信ステップと、
前記第1の受信ステップによって受信されたジョブについてのイベントが発生するのに応じて、自身の位置を階層的に表した階層型位置情報及び該イベントを示すイベント情報を前記ネットワーク上の情報処理装置に送信する第2の送信ステップと、
前記第2の送信ステップによって送信された前記階層型位置情報及び前記イベント情報を受信する第2の受信ステップと、
前記第2の受信ステップによって受信された階層型位置情報に基づいて、前記イベント情報が示すイベントを表示する表示ステップと、
を含むことを特徴とするジョブモニタ方法。 - ネットワークを介して依頼されたジョブを処理することをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、
前記ネットワーク上の情報処理装置から送信されたジョブを受信する受信ステップと、
前記ジョブについてのイベントが発生するのに応じて、自身の位置を階層的に表した階層型位置情報及び該イベントを示すイベント情報を前記情報処理装置に送信する送信ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。 - 前記コンピュータプログラムは、
前記ジョブにおいて発生したイベントのうち、前記情報処理装置に通知すべきイベントを指定した情報を受信する指定情報受信ステップを更にコンピュータに実行させ、
前記送信ステップは、前記指定情報受信ステップにより受信した情報で指定されるイベントの発生に応じてイベント情報を前記情報処理装置に送信することを特徴とする請求項7に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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