JP4261269B2 - コンテナ用インナーバッグおよびコンテナ内へのその設置方法 - Google Patents

コンテナ用インナーバッグおよびコンテナ内へのその設置方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテナに積載され、粉状体が収納される四角袋状のコンテナ用インナーバッグおよびコンテナ内へのその設置方法に関する。詳しくは、本発明は、コンテナ内へのインナーバッグの設置および撤去のための作業時間を短縮でき、しかも荷重の局部的集中または偏荷重によるインナーバッグの破損を防止することができ、これによりインナーバッグの再使用を可能としたコンテナ用インナーバッグおよびコンテナ内へのその設置方法に関する。また、本発明は、インナーバッグを損傷したりすることなく粉状体の流出時に容易に吸排気口を確保することができ、しかも粉状体の流出速度を低下させることのない吸排気口を有するインナーバッグに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、粉状体、例えば、カーボンブラック、シリカ、穀物粉等を遠隔地に輸送する場合には、コンテナに積載されたコンテナ用インナーバッグ内に該粉状体を注入収納した後、該コンテナを目的地まで船舶、貨車、トレーラーを用いて搬送していた。目的地に到着した後は、コンテナの後扉を開放した後、インナーバッグの流出口から粉状体を流出させ、例えば、受入れタンクに誘導排出するなどしていた。
【0003】
例えば、図12において、トラクター121はコンテナ124が載置された荷台125を有するトレーラー123を牽引しながら走行する。この荷台125の前端部はカプラー126を介して前記トラクター121の後端部に連結されている。また、荷台125の後端部にはフリー回転する車輪127が設けられ、この結果、前記トラクター121が走行すると、トレーラー123はこのトラクター121に牽引されながら走行する。
【0004】
このコンテナ124内には四角袋状のインナーバッグ128が積載され、このインナーバッグ128内にはカーボン、シリカ、穀物粉等の粉状体130が満杯となるまで収納されている。この従来のインナーバッグ128を取り出して模式的に示すと図13に示すようになる。従来のインナーバッグ128は、コンテナ内部の上部全面に張り巡らされたロープ(図示せず)に、該インナーバッグ128の本体に粘着テープで取り付けられた10個の吊り具129を介して吊り下げられている。また、インナーバッグ128の底部は、両面テープ131を介してコンテナの床部に接着させ、底部にシワが発生しないようにしていた。
【0005】
粉状体130の供給は供給口134から行われ、この際、インナーバッグ128内の空気は吸排気口135により排気される。供給口134は、搬送時にはベルト等で結束されている。同様に、吸排気口135も通常はベルト等で結束されている。一方、粉状体130の流出は、流出口132から行われ、この際、インナーバッグ128は、結束を解いた吸排気口135により吸気される。流出口132は、搬送時には粘着テープ133にて閉じられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のインナーバッグ128においては、コンテナ124内への設置にあたり、両面テープを使用していることから、設置および撤去に時間がかかり、また撤去時には、両面テープが廃棄物として多量に出てしまい、さらには両面テープが付着したインナーバッグ128は再利用が困難であることから、インナーバッグ128自体も殆ど廃棄処分がなされていた。
【0007】
また、従来の吊り具129は、インナーバッグ128を点で支えるため、輸送時および流出時の粉状体130の移動や、流出時の減圧作用によるインナーバッグ128自体の収縮により、吊り具129に荷重集中または偏荷重が起こっていた。これにより吊り具129の取付け位置からインナーバッグ128の破損を生じ、粉状体130の吹き出しによる問題を生じていた。特に、コンテナ124を目的地、即ち、粉状体130を貯蔵する受入れタンクの近傍まで輸送し、次いでトラクター121に設けられたダンプ機構によりトレーラー123の前端を持ち上げ、コンテナ124を地面に対し40°以上傾斜させるような場合には、吊り具129に荷重が極度に集中し、インナーバッグ128の破損が非常に生じ易くなる。
【0008】
さらに、従来のインナーバッグ128においては、粉状体130の排出時には吸気のために吸排気口135の結束を解く必要がある。この吸排気口135は一般的に高さ1.8m前後の位置に取り付けられており、また、トレーラー123の荷台125の上にコンテナ124が乗せられているため、吸排気口135の高さは結局地上3mを超える位置となり、結束を解く作業自体高所作業となり、危険である。
【0009】
また、内容物の排出時にインナーバッグ128そのものにナイフ等で傷をつけ、吸気を確保する場合もある。この場合、容易にナイフ等でカットするにしても、内容物が充填されていないインナーバッグ128の上部をカットする必要があり、これも高所作業となり、いずれにしても吸気を確保するには、脚立等の用意が必要な作業である。
【0010】
さらに、内容物である粉状体130の排出においては、内部の空気が粉状体130に伴って排出されるため、インナーバッグ128自体が収縮するが、インナーバッグ128はコンテナ124内に懸垂されているため、荷重が発生し、インナーバッグ128の破損につながる可能性がある。さらに、閉塞状態が継続すれば、粉状体130の排出流速が遅くなり、排出時間が長くなるという不具合も発生する。
【0011】
さらにまた、粉状体130を最大45度にコンテナ124を傾斜させることにより排出させるため、粉状体130の残量が多い場合、傾斜により粉状体130が前面に移動し、吸排気口135を経由して粉状体130が排出されてしまう危険性がある。よって、粉状体130の残量を確認しながら吸排気口135の結束を解くことになり、また、コンテナ124が傾斜している状態での作業となる。
【0012】
通常、吸排気口135は大きいものでは直径300mm程度で作製されており、使用しないときは折りたたまれており、使用する段階では折ジワが発生している。よって、吸排気口135を円筒形とさせ吸気を確保するのはなかなか困難でもる。
【0013】
そこで本発明の目的は、コンテナ内へのインナーバッグの設置および撤去のための作業時間を短縮でき、しかも荷重の局部的集中または偏荷重によるインナーバッグの破損を防止することができ、これによりインナーバッグの再使用を可能としたコンテナ用インナーバッグおよびコンテナ内へのその設置方法を提供することにある。
【0014】
また、本発明の他の目的は、インナーバッグを損傷したりすることなく粉状体の流出時に容易に吸排気口を確保することができ、しかも粉状体の流出速度を低下させることのない吸排気口を有するインナーバッグを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明のコンテナ用インナーバッグは、コンテナに積載され、粉状体が収納される四角袋状のコンテナ用インナーバッグにおいて、該コンテナ内のドア面に対向する後面の略上辺および略下辺、並びに該コンテナ内の奥面に対向する前面の略上辺および略下辺に、夫々支持部材が各辺に実質的に並行に配置され、該支持部材の両端にコンテナ内への取付部を有し、前記後面に保護カバーが密着され、該保護カバーの端部を折返した後、該折返し端を該保護カバーに接着することにより形成された円筒部に前記支持部材が遊貫されていることを特徴とするものである。
【0016】
インナーバッグの上部が並行な関係にある2辺でコンテナ内に固定されることにより、従来の吊り具のような点荷重から線荷重となり、インナーバッグの破損を回避することが可能となる。また、インナーバッグの底部も並行な関係にある2辺で固定されることから、両面テープを使用しなくとも底部のシワの発生を防止することができる。よって、撤去時にテープが廃棄物として出ることがない。
【0017】
この、本発明のコンテナ用インナーバッグにおいては、前記後面に保護カバーを密着させ、該保護カバーの端部を折返した後、該折返し端を該保護カバーに接着することにより形成された円筒部に前記支持部材を遊貫することにより、インナーバッグを補強することができるとともに、該インナーバッグのコンテナ内への設置を容易に行うことができるようになる。また、前記後面の略下辺に配置される支持部材を厚さ1〜2mmの板状支持部材とすることにより、コンテナを傾斜させることにより粉状体を流出口より流出させる際の妨げとなることがない。さらに、前記後面の上辺に適宜間隙で複数枚の当布を接合し、該当布と前記上辺との間にインナーバッグ補助吊り用ロープを貫設しておくことにより、該ロープをコンテナの上部に係止させることでコンテナ傾斜時に前記後面の上辺にかかる荷重を補助的に支えることができる。
【0018】
また、本発明のコンテナ用インナーバッグの設置方法は、前記コンテナ用インナーバッグをコンテナ内に設置するにあたり、前記略上辺に配置された支持部材の4点の取付部をコンテナ内の上部四角に懸装させる工程を含むことを特徴とするものであるか、あるいはまた、前記略上辺に配置された支持部材の4点の取付部をコンテナ内の上部四角に設けられた凹み係止部に係止させる工程を含むことを特徴とするものである。好ましくは、前記略下辺に配置された支持部材の4点の取付部を、コンテナ内の下部四角に設けられた凹み係止部に係止する。
【0019】
これにより、本発明のコンテナ用インナーバッグのコンテナへの設置および撤去が容易となり、これら作業にかかる時間を大幅に短縮することが可能となるとともに、底部におけるシワの発生を防止することができる。
【0020】
本発明の設置方法は、好ましくは、コンテナの後扉を開放した後、該コンテナの後側開口から、横方向に延びる複数本の支持バーをインナーバッグの後面を凹ませながら押し込む工程と、コンテナの両側壁の内面に吊り下げられた一対のベルトの、両者同じ高さに夫々複数のリングが形成されている該リングに、前記支持バーの両端部を通して該支持バーを係止させる工程と、を含み、これにより、押し込まれた支持バーを、その両端を同じ高さに維持した状態で容易に設置することができる。
【0021】
また、本発明のコンテナ用インナーバックは、コンテナに積載され、粉状体が収納される袋状のコンテナ用インナーバッグにおいて、該粉状体の供給口および流出口とは別に独立して吸排気口を備え、該吸排気口に粉状体の流出を防止するためのフィルタを有することを特徴とするものである。これにより、吸排気口からの粉状体の流出を防止することができる。
【0022】
この、本発明のコンテナ用インナーバッグにおいては、前記フィルタが繊維シートからなることが好ましく、織布であると不織布であるとを問わない。かかる不織布は2枚の網状シート間に挟持させてもよい。また、前記フィルタの外面には、取り外し可能な防水シートを貼付しておくことが好ましい。これにより、搬送中に内容物である粉状体に水分が混入されるのを防ぐことができる。また、前記防水シートに、該防水シートを取り外すための長尺ひもの一端を固着しておくことにより、脚立等がなくとも容易に吸排気口を開口することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
図1に、本発明の一実施の形態に係るコンテナ用インナーバッグを模式的に示す。図1に示すンテナ用インナーバッグは、コンテナに積載され、粉状体が収納される四角袋状のインナーバッグ本体1を有する。このインナーバッグ本体1の寸法、形状、材質および成形法は特に制限されるべきものではなく、例えば、カーボンブラック、シリカ、穀物粉等の粉状体をコンテナに満杯となるまで収納できる寸法および形状とする。また、材質は、軟質プラスチック薄膜、例えば、ポリエステル薄膜、ポリエチレン薄膜、ポリプロピレン薄膜、ポリ塩化ビニル薄膜、ポリウレタンフォーム薄膜等から適宜選定することができる。
【0024】
インナーバッグ本体1の、コンテナ内のドア面に対向する後面2の略上辺および略下辺、並びに該コンテナ内の奥面に対向する前面3の略上辺および略下辺には、夫々支持部材4a、4b、4cおよび4dが各辺に実質的に並行に配置されている。本発明においては、これら支持部材4a、4b、4cおよび4dの両端はインナーバッグ本体1の外方に突出させ、コンテナ内への取付部5a、5b、5cおよび5dを適宜突出長さにて形成させてある。
【0025】
支持部材4aおよび4cにより、インナーバッグ本体1の上部が並行な関係にある2辺でコンテナ内に固定されることになる。よって、従来の吊り具のような点荷重から線荷重となり、インナーバッグ本体1の破損を回避することが可能となる。また、支持部材4bおよび4dによりインナーバッグ本体1の底部も並行な関係にある2辺で固定されることになる。これにより、従来のように両面テープを使用しなくとも、底部のシワの発生を効果的に防止することができる。
【0026】
インナーバッグ本体1の後面2および前面3の上辺および下辺への支持部材4a、4b、4cおよび4dの配置は、1本の支持部材で一辺全体を支持できればよい。そのためには、例えば、各辺に支持部材を貫入することのできる円筒部6a、6b、6cおよび6dを設ければよい。好ましくは、かかる円筒部のうち、少なくとも後面2の上辺および下辺に形成される円筒部を、後面2に密着させた保護カバーにて形成する。即ち、図2に示すように、後面2に点線で示す保護カバー7を密着させ、この保護カバー7の端部を折返した後、該折返し端を該保護カバー7に接着させることにより形成する。これにより、インナーバック本体1を補強することができるとともに、支持部材4a、4bを貫入する円筒部6a、6bの強度をも高めることができる。保護カバー7はインナーバッグ本体1よりも厚いプラスチック膜、例えば、ポリエステル薄膜、ポリエチレン薄膜、ポリプロピレン薄膜、ポリ塩化ビニル薄膜、ポリウレタンフォーム薄膜等とするか、あるいは有機繊維による織布により形成することができる。
【0027】
保護カバー7は後面2以外にも、図示はしないが、例えば、後面2に連続する側面の一部や、上面全体、前面3全体等、粉状体130の荷重がかかり易い場所に適宜設けることができる。尚、前面3に保護カバー7を設けるときには、例えば、コンテナを傾斜させた際、保護カバー7とインナーバッグ本体1とが分離しないように、両者を両面テープにて接着しておくことが好ましい。
【0028】
上述の保護カバー7を、後面2に密着させ、後面2および円筒部6a、6bの強度を高めておくことが好ましい主な理由は、以下の通りである。即ち、図2に示すように、コンテナ10の後扉11を開放した後は、このコンテナ10の後側開口から横方向に延びる複数本の支持バー12をインナーバッグ本体1の後面2を凹ませながら押し込み、その両端部をコンテナの両側壁の内面に形成されている縦方向凹み(図示せず)に係止させる必要がある。このようにコンテナ10に支持バー12を係止させるのは、インナーバッグ本体1から流出口8に貼り付けた粘着テープ9を剥して流出口8を開き、コンテナ10の前側を上昇させて傾斜させ、粉状体130の流出を行う際、インナーバッグ1内部の粉状体130の荷重がインナーバッグ本体1の後面2に集中するためである。したがって、少なくともインナーバッグ本体1の後面2には、かかる荷重集中に耐え得るように保護カバー7を全面にわたり密着させておくことが好ましい。なお、保護カバー7における流出口8(図1)の領域は容易に開口できるように、流出口8の寸法に合わせ上および左右の三辺に切り込みを入れておき、輸送中などはこれら三辺に粘着テープ9(図1)を貼りつけておくことが好ましい。また、図示はしないが、後面2の上部には粉状体130の供給口および脱気口が適宜設けられる。
【0029】
また、コンテナ10を傾斜させることにより粉状体130を流出口8より流出させる際、インナーバッグ本体1の後面2の略上辺にかかる荷重を支える補助的手段を設けることが好ましい。この補助的手段として、例えば、図3に示すように、インナーバッグ本体1の後面2の上辺に、適宜間隙で複数枚の当布14を接合し、この当布14と後面2の上辺との間にインナーバッグ補助吊り用のロープ15を貫設しておくことが好ましい。当布14は、図4に示すように、例えば、矩形として、インナーバック本体1の上面と後面2とに接着剤16を介して二つ折りにして貼り付ける。当布14は、図4の(ア)に示すように、インナーバッグ本体1の上面および後面2に貼り付けられる部分を円形に打抜き、その円形の打抜き部の周辺にのみ接着剤を塗布し、図4の(イ)に示すように、ロープ15が貫設される部分には接着剤が存在しないようにすることが好ましい。また、当布14は、インナーバッグ本体1よりも引裂き強度が低いものを選定する。これにより、過度の荷重がロープ15にかかったときには、インナーバッグ本体1に損傷を与えることなく、当布14のみが切断されることになる。
【0030】
支持部材4a、4b、4cおよび4dを貫入することのできる円筒部6a、6b、6cおよび6dの設置箇所は、後面2および前面3の上辺および下辺から多少ずれていても差し支えない。即ち、図2に示すように、インナーバッグ1の後面2の上辺が保護カバー7に形成された円筒部6aを多少上方に超えていても、支持部材4aによる支持機能に影響を及ぼすことはない。但し、その場合には、上述の当布14とロープ15により補助的支持を行うことが好ましい。
【0031】
支持部材4a、4b、4cおよび4dの寸法、形状および材質は、インナーバッグ本体1内部の粉状体130の荷重に耐えるものであればよく、好ましくは金属製の棒状部材とする。断面形状は円形でも角状でもよい。但し、後面2の下辺に設置される支持部材4bは、厚さ1〜2mmの平板状部材とすることが好ましい。このように平板とすることにより、コンテナ10を傾斜させることで粉状体130を流出口8より流出させる際の妨げとなることがない。また、かかる平板は湾曲させることができるため、着脱が容易に行えるという利点がある。尚、前面3の下辺にはこのような制約がないため、図1では後面2と同様の平板支持部材4dが配置されているが、上辺の4cと同様の支持部材を用いても問題ない。コンテナ10の両側壁の内面に形成する凹み係止部(図示せず)は、使用する支持部材に応じその凹みの向き、大きさを適宜定めればよい。
【0032】
次に、上述の本発明のコンテナ用インナーバッグの設置方法の一実施の形態に係について説明する。まず、インナーバッグ本体1の略上辺に配置された支持部材4aおよび4cの4点の取付部5aおよび5cをコンテナ10内の上部四角にロープ13を用いて懸装する(図1)。また、略下辺に配置された支持部材の4点の取付部5bおよび5dは、コンテナ10内の下部四角に設けられた凹み部係止部(図示せず)に係止する。これにより、本発明のコンテナ用インナーバッグのコンテナ10への設置および撤去を容易に行うことができ、また、両面テープを使用しなくて済むことから両面テープの廃棄問題を生ずることもない。さらに、両面テープが付着したインナーバッグの廃棄問題も生ずることがなく、インナーバッグの再使用が可能となる。
【0033】
あるいはまた、図5に示すように、本発明の方法の他の実施形態として、インナーバッグ本体1の略上辺に配置された支持部材4aおよび4cの4点の取付部5aおよび5cを、コンテナ内の上部四角に設けられた凹み係止部17に係止させてもよい。係止部17は、断面略カギ形の固定板18に、例えば、溶接等により固着されており、この固定板18は、コンテナ10内に設置されたバー20aに引っ掛けることにより固定される。
【0034】
本発明の設置方法には、コンテナ10の後扉を開放した後、コンテナ10の後側開口から、横方向に延びる複数本の支持バー12をインナーバッグ本体1の後面2を凹ませながら押し込む工程を含めることができる。支持バー12は、上述のように、コンテナ10の前側を上昇させ粉状体130の流出を行う際、インナーバッグ1内部の粉状体130の荷重を支える役割を有する。
【0035】
次いで、本発明の設置方法においては、コンテナ10の両側壁の上部内面に設置された係止部20bに、一対のベルト19aを吊り下げ、この一対のベルト19aの同じ高さ位置に夫々複数のリング19bを形成する。このリング19bに、支持バー12の両端部を通すことにより、支持バー12を、その両端を同じ高さに維持した状態で容易に設置することができる。
【0036】
次に、本発明のコンテナ用インナーバックの吸排気口について説明する。図1に示す吸排気口40は、インナーバッグ本体1の後面2上部に円形に穿設されている。吸排気口40の設置個所は後面2に限定されず、天井でも側面でもよいが、取扱上、図示する後面2の上部が好ましい。この吸排気口40には、図7にも示すように、取り外し可能な防水シート42が、その縁部46を接着剤や両面テープ等で貼付することにより設けられている。これにより、搬送中に内容物である粉状体130に吸排気口40を経由して水分が混入されるのを防ぐことができる。防水シート42の材質は、軟質プラスチック薄膜、例えば、ポリエステル薄膜、ポリエチレン薄膜、ポリプロピレン薄膜、ポリ塩化ビニル薄膜、ポリウレタンフォーム薄膜等から適宜選定することができる。
【0037】
また、防水シート42には、この防水シート42を取り外すための長尺ひも43の一端が固着されており、この長尺ひも43を引くことにより防水シート42を剥がし、吸排気口40を開口することができる。
【0038】
防水シート42は、図9に示すように、四隅を粘着テープ44で留め、その四隅に夫々ひもの一端を固着し、さらにこれらひもの他端を長尺ひも43の一端に結び付けてもよい。このようにしても、この長尺ひも43を引くことにより防水シート42が剥がれ、吸排気口40を開口することができる。
【0039】
吸排気口40は、図8に示すように、粉状体の流出を防止するためのフィルタ41を有する。このフィルタ41は、吸気はできるが、内容物である粉状体の流出を阻止することができるものであればよく、好ましくは繊維シートであり、織布でも不織布でもよく、その構成も長繊維、短繊維、スパンボンド、ニードルパンチ、スパンレース、メルトブローン、フラッシュ等を問わない。材質は、ある程度の耐候性を有し、熱に強く、化学薬品の影響を受けにくい合成繊維または無機繊維であることが望ましい。
【0040】
フィルタ41は、充填時に内容物の重量に耐える強度が必要であり、好ましくは50kgf/3cm以上の強度を有するようにする。また、搬送時において0.1mm程度の粒度の内容物が噴出しない程度のフィルタとする。さらに、排出時において、好ましは0.5〜3.0m/分程度の空気の見掛け通過流速が確保されるようにする。
【0041】
フィルタ41は、図10に示すように、吸排気口40を介して防水シート42に対向させて配置しても、防水シート42と同じ側(図示せず)に設けてもよい。また、図11に示すように、肉厚の不織布45を使用する場合には、これを2枚の網状シート47間に挟持させてフィルタを形成してもよい。この場合は、防水シート42は網状シート47の上面に配設されることになる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したきたように、本発明によれば、コンテナ内へのインナーバッグの設置および撤去のための作業時間を短縮でき、しかも荷重の局部的集中または偏荷重によるインナーバッグの破損を防止することができる。これにより、インナーバッグの再使用が可能となる。また、インナーバッグを損傷したりすることなく粉状体の流出時に容易に吸排気口を確保することができ、しかも粉状体の流出速度を低下させることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るインナーバッグの模式的斜視図である。
【図2】図1に示すインナーバッグをコンテナに積載したときの部分断面図である。
【図3】荷重支持の補助的手段を示す部分斜視図である。
【図4】(ア)は、図3に示す補助的手段の拡大図であり、(イ)は、その断面図である。
【図5】固定板に固着された凹み係止部を示す斜視図である。
【図6】支持バーを支持するためのベルトの拡大斜視図である。
【図7】防水シートを示す平面図である。
【図8】フィルタを示す平面図である。
【図9】他の防水シートを示す平面図である。
【図10】防水シートとフィルタを備えた吸排気口を示す断面図である。
【図11】防水シートとフィルタを備えた他の吸排気口を示す断面図である。
【図12】トレーラーの荷台に載置された従来コンテナの一部破断された側面図である。
【図13】従来のインナーバッグの模式的斜視図である。
【符号の説明】
1,128 インナーバッグ
2 後面
3 前面
4a,4b,4c,4d 支持部材
5a,5b,5c,5d 取付部
6a,6b,6c,6d 円筒部
7 保護カバー
8 流出口
9 粘着テープ
10,124 コンテナ
11 後扉
12 支持バー
13,15 ロープ
14 当布
16 接着剤
17 係止部
18 固定板
19a ベルト
19b リング
20a バー
20b 係止部
30 供給口
40 吸排気口
41 フィルタ
42 防水シート
43 長尺ひも
44 粘着テープ
45 不織布
121 トラクター
123 トレーラー
125 荷台
126 カプラー
127 車輪
129 吊り具
130 粉状体
131 両面テープ
134 供給口
135 吸排気口

Claims (7)

  1. コンテナに積載され、粉状体が収納される四角袋状のコンテナ用インナーバッグにおいて、該コンテナ内のドア面に対向する後面の略上辺および略下辺、並びに該コンテナ内の奥面に対向する前面の略上辺および略下辺に、夫々支持部材が各辺に実質的に並行に配置され、該支持部材の両端にコンテナ内への取付部を有し、前記後面に保護カバーが密着され、該保護カバーの端部を折返した後、該折返し端を該保護カバーに接着することにより形成された円筒部に前記支持部材が遊貫されていることを特徴とするコンテナ用インナーバッグ。
  2. 前記後面の略下辺に配置される支持部材が厚さ1〜2mmの板状支持部材である請求項1記載のコンテナ用インナーバッグ。
  3. 前記後面の上辺に適宜間隙で複数枚の当布が接合され、該当布と前記上辺との間にインナーバッグ補助吊り用ロープが貫設されている請求項1または2項記載のコンテナ用インナーバッグ。
  4. 請求項1〜のうちいずれか一項記載のコンテナ用インナーバッグをコンテナ内に設置するにあたり、
    前記略上辺に配置された支持部材の4点の取付部をコンテナ内の上部四角に懸装させる工程を含むことを特徴とするコンテナ用インナーバッグの設置方法。
  5. 請求項1〜のうちいずれか一項記載のコンテナ用インナーバッグをコンテナ内に設置するにあたり、
    前記略上辺に配置された支持部材の4点の取付部をコンテナ内の上部四角に設けられた凹み係止部に係止させる工程を含むことを特徴とするコンテナ用インナーバッグの設置方法。
  6. 前記略下辺に配置された支持部材の4点の取付部をコンテナ内の下部四角に設けられた凹み係止部に係止させる請求項または記載の設置方法。
  7. コンテナの後扉を開放した後、該コンテナの後側開口から、横方向に延びる複数本の支持バーをインナーバッグの後面を凹ませながら押し込む工程と、コンテナの両側壁の内面に吊り下げられた一対のベルトの、両者同じ高さに夫々複数のリングが形成されている該リングに、前記支持バーの両端部を通して該支持バーを係止させる工程と、を含む請求項のうちいずれか一項記載のコンテナ用インナーバッグの設置方法。
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