JP4261191B2 - 熱源を含む筐体内部に存在する水分を減少させるための装置 - Google Patents

熱源を含む筐体内部に存在する水分を減少させるための装置 Download PDF

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Description

本発明は、一般に、自動車のランプ及び他の電子機器の筐体など、熱源を含む筐体において、望ましくない水分を減少させるための装置に関する。
多くの部材は、過剰な水分によって生じる損傷の影響を受けやすい。本明細書に使用されるときには、“水分”という語は、液体の形態又は蒸気の形態に関わらず、周囲の大気から拡散又は凝縮している水について言うものである。例えば、電気及び電子部材は、過剰な水分のために壊れたり、変化したりすることがある。同様に、例えば、ハウジングに含まれるものであって、熱的サイクルを受ける包囲された部品は、水分に関連した問題の影響を受けやすい。望ましくない水分に左右される筐体の例は、例えば、自動車のヘッドランプ器具、包囲ハウジングに含まれる電子機器、及び、筐体内部の熱源がオンオフを繰り返すことで、このような熱サイクルの間に水分が形成する他のシステムを含む。水分を除く1つの手段は、筐体を横切って又は貫いてより大量の空気流を提供することである。しかしながら、部品が包囲ハウジングの中に位置しているときには、水分を減少させるのに十分な空気流を提供することが非常に困難な場合がある。例えば、ベント開口のサイズを大きくしようとすることで、汚染などのような問題を悪化させる場合がある。
筐体中の水分を管理する別の1つの手段は、筐体内部に乾燥剤又は脱湿剤を置くことである。“脱湿剤”又は“乾燥剤”という語が本明細書に使用されるときには、空気から水蒸気を吸収する任意の材料について言うものであり、それによって、包囲容器における空気中の水分を減少させることができる。
“乗り物のヘッドランプにおける又はそれに関する改良”と題した、ドイツ特許第1,394,411号明細書は、自動車のヘッドランプの内部に置かれた1つの端部に1つの開口と、拡散ダンパー及び/又はセラミックプラグなどの絞り機構を備えたチューブのもう一方の端部に1つの開口を有する空気不透過性の脱湿剤で充満したチューブ、並びに、汚染及び水しぶきに対して筐体を保護する一方で、筐体からの空気を通過させる外部拡散チューブ又は経路に向けられている。
“ヘッドランプにおける改良”と題した、ドイツ特許第1,472,189号明細書は、吸湿剤で充満している挿入可能なプラグを説明している。該プラグは、内部のヘッドランプに1つの開口と、大気に露出しているもう一方の端部に多孔質ウェブを有する。使用時には、該器具は、筐体の外部からヘッドランプの反射材にはめ込まれている。
“自動車用ランプ”と題した、ドイツ特許第1,547,863号明細書は、キャップの均圧管の中に又はキャップに付属する部材の中に水分低減装置を開示している。該発明は、らせん状の拡散流路、吸湿シート、並びに、ほこり及びちりから吸湿シートを保護する被覆キャップを使用している。
“乗り物のランプ装置”と題した、米国特許第4,739,458号明細書は、外部大気にランプの内部を接続する脱湿剤で充満したチューブを含む、平らな板のような構造を開示している。水滴、ちり、泥などの直接的な接触を防ぐために鋭角に曲げたゴムホースが、脱湿剤で充満したチューブの外端部に接続される。このゴムホースには、汚染を防ぎ、空気流を制御する透過性プラグがある。この特許は、熱サイクル及び脱湿剤を通しての空気交換によって、筐体中の水分量を調節するためのランプからの熱の使用を開示している。
“乗り物、特に自動車のためのヘッドライト”と題した、米国特許第4,755,917号明細書は、ヘッドランプの内部から水分を吸収するための脱湿剤の使用を開示している。それは、長いチューブをヘッドランプの内部に配置した脱湿剤チャンバーと一体化する。脱湿剤チャンバーと同様に該チューブは、ヘッドランプの内部から外部へ移動する空気のための曲がりくねった通路を提供する。脱湿剤チャンバーは、水蒸気と空気の混合物中の水分子について高い透過性を有する層で1つの面を覆うことができる。
“自動車のヘッドライト”と題した、米国特許第4,796,163号明細書は、圧力が“下に”あると、ヘッドランプの内部に空気を通す入口バルブと、圧力が“上に”あると、ヘッドランプの内部から大気へ空気を流出させるもう1つのバルブとを含む、空気交換装置を開示している。該装置はランプの熱によって再生される脱湿剤で充満している。
“通気孔を備えた乗り物のヘッドランプ”と題した、米国特許第4,809,144号明細書は、内部の細長いチューブが、内部及び外部環境と連絡するために、前端部及び後端部に小さな開口を有するヘッドランプに向けられている。該細長いチューブは脱湿剤で充満しており、さらに内部及び外部の開口に空気透過性の樹脂フィルムを含むことができ、外部開口の樹脂フィルムは内部開口のフィルムよりも高い透過性を有する。脱湿剤で充満したチューブはヘッドライトのランプの上に位置している。
“複合脱湿剤及び熱源”と題した、PCT公開番号WO97/27042は、脱湿剤と多孔質ポリマーを混合し、熱源へ配置又は熱源に最も近いところに取り付け可能な形状に前記複合体を形作ることに向けられている。該装置は、空気透過性とシールドされたベントを1つにまとめている。
“ヘッドライトアッセンブリの湿度制御システム”と題した、PCT公開番号WO00/47932は、ランプハウジングの内部を外部大気につなぐ、ハウジングの壁を貫通して挿入された装置を説明している。空気は、該装置の外部拡散流路、脱湿剤、及び、空気透過性微細孔膜を通してヘッドランプの熱サイクルによって交換される。該装置は、水及び他の汚染物質から空気透過性の微細孔吸湿膜を保護するために、さらなる保護キャップを取り付けることができる。
上記した従来技術の装置の説明は、典型的には、ヘッドランプの熱サイクルが、空気交換のメカニズムを通して水分を減少させることに依存しており、とりわけプラスチックハウジングの場合において、水分がハウジングを通して拡散し又はハウジングから脱着しているとき、ランプハウジングそれ自体から水分を吸収することに特に効果があるというわけではない。
したがって、筐体から水分を吸収し追い出すために、熱源近傍の筐体内部に置いた脱湿剤を組み入れ、一方で、さらにまた筐体に入る汚染に対して保護を提供する、改良型の水分低減装置がその技術分野において依然として必要である。
ヘッドランプなどのプラスチック筐体における水分の大半(例えば約50%を超える)は、プラスチックハウジングそれ自体から脱着し、及び、それを通して拡散するということが意外にも発見された。水分は、熱源のオンオフサイクルに起因する温度変化の間に、空気交換によりベント開口を通して筐体に入るが、それは、プラスチックハウジングから脱着する及び/又はそれを通して拡散する水の量に比べると少ない。例えば、自動車のヘッドランプなどのプラスチック筐体においては、熱源が作動していると、プラスチック自体が、筐体の中と、周囲の外部大気の外側両方に水分を放出するということが見出された。それとは逆に、エネルギー源が電源を切っていると、プラスチックは、筐体に存在する水分と、外部の周囲環境からの水分両方を再吸収する。水分含量における変化は、熱源の温度変化の直ぐ後に確認することができる。ランプハウジングを通しての水分透過は、ハウジング構造、ベント装置及び外部周囲環境に依存して、数時間から数日、数週間と長い時間をかけて起こることも見出された。
したがって、筐体から水分を吸収し追い出すために、熱源近傍の筐体内部に置いた脱湿剤を組み入れ、一方で、さらにまた筐体に入る汚染に対して保護を提供する、改良型の水分低減装置がその技術分野において依然として必要である。
本発明は、ヘッドランプ又は電子機器を含む他の筐体などの熱源を含む包囲ハウジングにおいて水分を減少させるための装置である。本発明は、脱湿剤を保持するためのハウジングと、好ましくは熱源近傍の側面に配向された、前記ハウジングと一体化した空気不透過性で且つ水蒸気透過性の層と、電子機器の筐体内部から空気の経路を提供するためのハウジングの通気孔と、脱湿剤から電子機器の筐体外側の外部大気まで経路を提供するためにハウジングに関して配向された拡散チューブ又は流路と、熱源近傍に装置を配置するための手段を含んで成る。装置が熱源近傍に配置されると、熱源によって発生した熱が脱湿剤を再生する。本明細書に使用される時には、“近傍の”という語は、熱源からの熱が装置に達するよう十分接近していることを意味し、好ましくは、装置は、電球からの加熱空気が装置と接触するように、一般に熱源より上の電子機器筐体近くに配向される。
好ましい実施態様においては、本発明の装置は、空気が装置を通り抜けるときに、空気を加熱するのに役立つ1つ又は複数の部材を組み入れることができる。例えば、空気不透過性で且つ水蒸気透過性の層は、電球によって発生したエネルギーの吸収を促進させるために暗い色にすることができる。さらに、随意の金属又は他の熱伝導性部材は、熱を吸収し、このような熱を装置内部の空気に移すために装置に組み入れ又はそれと一体化することができる。
本発明の装置は、とりわけ熱源の熱サイクルの間に、装置を通して空気を運ぶことによって水分を減少させるよう働く。熱源が作動していると、ベントが空気透過性の層で覆われているかどうかに関わらず、筐体中の空気は膨張し、ベントを通して水分低減装置の脱湿剤チャンバーを通り抜ける。加熱空気は、装置を通り、続けて拡散チューブ又は流路に進む。温度が熱源によって発生したエネルギーのために上昇すると、脱湿剤が再生(即ち、乾燥)し、水蒸気を空気中に放出し、次いで、該空気が拡散チューブを通して外部大気に追い出される。熱源が作動していない(例えば、電源が切れている)と、筐体内部の空気が冷却され収縮し、周囲の空気が装置を通って筐体の中へ引張られ、再生した脱湿剤によって乾燥される。例えば水などの液体の流入を防ぐためには、空気透過性で且つ液体の水を通さない層が、好ましくは疎水性の層又はより好ましくは疎油性の層であるが、装置が外部大気に接触するよう配置された筐体の開口に置かれる。さらに装置における空気の流れを調節するのを助けるために、内部のベント開口を覆う筐体内部の第2空気透過性層を随意に組み込むことができる。
本発明の操作は、添付図に関連して考察すると、以下の記載から明らかになるべきである。
次に、図面について言えば、同様の符号はいくつかの図面を通じて一致した部品を示し、本発明の水分低減装置アッセンブリの実施態様は、ヘッドランプ又は他の電子機器の筐体など、熱源を備えた筐体に使用するために、さまざまな構成及び大きさにおいて一般的に示される。理解されるべきであるとおり、該実施態様は単に説明的なものであり、添付した特許請求の範囲から外れることなく、改良又は改造することができる場合には、本発明は本明細書で説明した実施態様に限定されない。
“疎油性”という語が本明細書で使用されるときには、ガスの通過を許容する際に、油をはじく又は吸着しない材料の性質を一般に指し、一般的にAATCC試験法118−1983(“AATCC法”)によって測定される2以上の油の評価によって決定される。
“疎水性”という語が本明細書で使用されるときには、ガスの通過を許容する際に、水をはじく又は吸着しない材料の性質を一般に指し、一般的にAATCC法による2未満の油の評価によって決定される。
図1Aは、脱湿剤42を含むハウジング50に取り付けた、空気不透過性で且つ水蒸気透過性の層40を示す、水分低減装置に関する1つの実施態様の分解斜視図である。さらに、ベント52がハウジングに位置している。このベント開口のサイズは、典型的には、電子機器筐体中の空気が加熱され膨張するときに、圧力を軽減させるよう選択されるが、脱湿剤がハウジングから落下するほどには大きくない。あるいはまた、図1Aに示すように、微細孔膜のカバー48はベント52を覆って置くことができる。ハウジング50はまた、(図1B及び図1Cにおいて詳細に示す)拡散チューブ、並びに、機械接続機構、この実施態様においては、縦に割れたかかりのある(split-barbed)コンプレッションフィッティング66及びOリング64を有する。
図1Bと図1Cについて言えば、それぞれ、ハウジング50の内部透視図と、拡散チューブ及び筐体ハウジング30への機械接続66を示すハウジングの側断面図を示す。ハウジング50は、第1端部56及びハウジング50を貫く孔58と一列に並ぶ第2端部を備えた、ハウジングの壁と一体化した流路61を含む。ハウジングに配置されると、端部56と一列に並ぶ孔47を有する分離層46が提供され、それによって、装置が筐体に設置されるときに、ハウジング中の脱湿剤から電子機器筐体の外部まで拡散流路及び経路を提供する。フィッティング66を筐体ハウジング30の孔31に入れることによって据え付けを実施する。Oリング64は、筐体ハウジング30の内側に残る。この実施態様においては、空気透過性層60が、接着材(示されない)又は他の付着手段を用いて筐体ハウジング30に取り付けた外部ベントサポート32の上に位置している。
空気不透過性で且つ水蒸気透過性の層は、任意の適切な空気不透過性材料を含んで成ることができるが、好ましくは、シリコーン吸収ePTFEを含んで成る。
分離層46のための適切な材料は、例えば、感圧接着材又はポリエステル材料を含むことができる。ハウジングは、金属又はプラスチックなどの任意の適切な材料を含んで成ることができる。1つの好ましいプラスチック材料は、射出成形された又は機械加工されたポリエーテルイミドハウジング50を含んで成る。
脱湿剤は、例えば、Al23、CaCl2、CaSO4、K2CO3、モレキュラーシーブ、Na2SO4、ZnCl2、活性炭、シリカゲルなどの任意の適切な材料を含むことができる。使用される脱湿剤の量は、例えば、装置、装置がさらされる環境、脱湿剤の組成などに従って変えることができる。
随意のベントカバーは、延伸膨張ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)などの任意の適切な微細孔膜を含んで成ることができる。
図2は、一連の材料層から作り出される外部拡散チューブを備えた水分低減装置の側断面図である。図面は通気孔52を備えたハウジング50を図示する。さらに、拡散チューブ65を示し、そこでは複合層を切り開いて流路又は経路を通し、外部大気を水分低減装置のハウジング50の中にある脱湿剤(示されない)につなぐ孔58を通して、外部大気への拡散経路を与える。該装置のハウジング50は、感圧接着材などの接着材層12によって筐体30に取り付けられる。随意のePTFE層は、望ましいときには孔52を覆うのに使用することができる。空気不透過性で且つ水蒸気透過性の層40は、示されるように該装置のハウジング50に設置される。
図3は、図2の外部拡散チューブの上部分解部分透視図である。図は、接着材10を切り抜いて、層13の開口58から装置内部への開口56まで経路又は流路63を与える、拡散チューブ又は流路を形成する層を図示する。
前述の材料の選択においては、水分低減装置の意図した用途について考慮しなければならない。材料は、熱源の温度に耐えることができるよう選択すべきである。空気不透過性の層及びベントカバー材料を選択する際にも考慮すべきである。例えば、ePTFEなどの微細孔材料(例えば、メリーランド州、エルクトンのW.L.ゴア・アンド・アソシエーツ社製、GORE−TEX(登録商標)ベント)、改質アクリルコポリマー(ミシガン州、アンアーバーのゲルマンサイエンス製、VERSAPOR(登録商標)R)、改質ポリビニリデンフルオライド(マサチューセッツ州、ベッドフォードのミリポア社製、DURAPEL(登録商標))、及び、熱源内部で筐体から圧力を軽減するのに広く使用される他の微細孔材料を組み入れたベントは、筐体に液体の水が入ること、及び、異物が入ることを防ぐ非常に効果的な手段であることが示された。
図4Aは、ランプの“電球”図から本発明に関する水分低減装置のさらなる実施態様の透視図であり、該装置はヘッドライト電球のシールド82に取り付けられる。図面は、電球シールドアッセンブリ82と、空気不透過性76が前方に向いている水分低減装置70と、ヘッドランプ筐体(示されない)から出るためにわずかに曲げた拡散チューブ84と、筐体内部を水分低減装置につなぐ内部空気侵入ベントチューブ86を図示する。
図4Bは、図4Aの水分低減装置におけるハウジング50の分解断面図である。図は、ハウジングの側面に通気孔72を含むハウジング50を図示する。脱湿剤74がハウジング50の内部にあり、空気不透過性で且つ水蒸気透過性の層76によって覆われる。
図4Cは、図4A及び図4Bの水分低減装置における側断面図である。この図は、空気不透過性で且つ水分蒸気透過性の膜76、電球シールド82のステム81に取り付けられたハウジング70を図示する。さらに、ハウジング内部の脱湿剤74と、ヘッドランプ筐体を出る“L”形に曲げられた拡散チューブ84と、筐体内部を水分低減装置につなぐ内部空気侵入ベントチューブ86と、電球88を示す。
図5Aは、装置がヘッドライト電球のソケットに取り付けられた、本発明に関する水分低減装置の別の1つの実施態様の側断面図であり、水分低減装置コネクター94に接続する拡散チューブ92用のポート91を備え、外側へ穴を開けられたソケット90と、電球118を図示する。ポート91の開口は、空気透過性の粘着性ベント89で覆われる。コネクター94(図5Bを参照)は、空気不透過性で且つ水分蒸気透過性のチューブ110に接続され、この場合には、該チューブはシリコーン吸収材料を含んで成り、クランプ108によってコネクター94に取り付けられる。シリコーン吸収チューブ110の端部112は封止されている。該チューブの内部には、脱湿剤114と、コネクター94のポート102(図5B)を通り抜ける拡散チューブ116が含まれる。コネクター94は、空気透過性の層104で覆われたポート96を有する。
図6は、別の水分低減装置140の側断面図である。コネクター128は、装置140をランプハウジング(示されない)に取り付けるための機構である。内部ベント134はコネクター128に位置している。コネクターキャップ122は孔124を有し、空気透過性の層120が該孔を覆っている。該キャップ122の孔123は封止されている。拡散チューブ148はある長さに切断され、プラグ135を備え付け、コネクター128に取り付けられている。コネクター128は、固定ハブ136と、コネクター128をヘッドランプのハウジング(示されない)に封じ込めるOリング126とを有する。1つの端部144の上で封止されている、空気不透過性で且つ水分蒸気透過性の材料を含んで成るチューブ142は脱湿剤146を含む。チューブ142は、コネクター138の端部を覆って封止されている。
[室温で試験試料の水分蒸気透過率(MVTR)を測定するための試験手順]
試験は、一般に、ASTM E96−00“材料の水蒸気透過のための標準試験法”に説明されており、MVTRは以下のようにして測定した。コールパルマーインスツルーメンツ社によって供給される、製品番号U−99535−43の、PTFE(商標)の蓋裏地を備えた、直径8.89cmの蓋を有する、473mlの透明で幅の広い口のガラス瓶が試験容器として使用される。直径6.35cmの孔が蓋の中央に切り抜かれる。
両側にシリコーンの感圧接着材を有するポリエステル担体を含んで成る接着材が、以下の寸法、即ち、外径7.62cm×内径6.48cmに切り取られる。試験片は、直径7.62cmのディスクに切り取られる。瓶の蓋は、イソプロパノール(IPA)を用いて洗浄し乾燥させる。接着材リングを蓋の外面に置く。試験片を接着材リングの上に置き、圧力をかけて、試験試料を蓋へ確実にシールする。蓋を1時間45℃に加熱し、接着材のシールを促進させる。蓋を炉から取り除き、指で圧力をかけて、を蓋へ確実にシールする。蓋は最低12時間静置され、接着材と試験試料を確実にシールする。各試験試料の複製物について試験する。
(イリノイ州、ベンセンビルのカルトロン社(カルトロン/ペチボーン)製、製品番号Sil66300の)タイプAシリカゲルの脱湿剤を約250.0±0.1グラムはかりとる。瓶と脱湿剤を200℃の高温エアオーブンに4時間置いて、脱湿剤を乾燥させる。次いで、瓶をオーブンから取り除き、温度が30℃になるまで実験台の上で冷却する。
シールされた試験試料を具備する蓋を瓶の上に設置する。蓋と試験試料を有する各瓶の重さは、0.01グラムの精度に測定される。22±1℃、相対湿度50±2%の環境チャンバー(Blue M、型番FR−361C−1)に瓶を置く。脱湿剤で充満した瓶と試料の重さを4日間、12時間ごとに測定する。
(試験法1)以下の式に基づくMVTRの算出
次に、データを分析するために、1日あたりの水増加のグラムにおける線形回帰を試料の面積0.0031699m2で割って、g/day・m2でのMVTRを与える。これを各試料に関して実施し、2つの試料の平均MVTRをその材料の総括MVTRとして記録した。
(試験法2)ガーレー数測定のための試験手順
ガーレー空気流量試験において、12.4cm(4.88インチ)の水圧で、6.34cm2(1平方インチ)の試料を通して、空気100ccが流れる時間(秒)を測定する。試料は、テレダインガーレー製、型番4110のガーレーデンソメーターにおいて測定する。ガーレーデンソメーターは、オリフィスプレートを互いに固定する、6.21barの空気圧でセットされた2つの2.54cmの空気シリンダーを用いて改良された。試料を固定オリフィスプレートの間に置き、空気圧をかけてプレート間に試料を固定する。次いで、シリンダーを静かに落下させる。テレダインガーレー製、型番4320の自動タイマーを使用して、上で詳述した比体積をシリンダーによって置換するのに必要とされる時間(秒)を記録する。秒におけるこの時間がガーレー数である。
(試験法3)泡立ち点試験
伸縮性多孔質PTFEよりも小さい表面自由エネルギーの液体は、異なる圧力を適用して、組織から引き離すことができる。この除去は最初に最も大きな通路から起こり、次いで、大量空気流を生じることのできる通路が作り出される。空気流は、試料上部の液体層を通して小泡の安定した流れとして現れる。最初に大量空気流が生じる圧力は泡立ち点と称され、試験流体の表面張力と最大開口サイズに依存している。泡立ち点は、組織の相対的な測定として使用でき、時に、ろ過効率など、他のいくつかのタイプの性能基準と関連がある。
泡立ち点は、指針として、ASTM F316−86の手順を使用して測定する。イソプロパノールを湿潤流体として使用し、試験片の細孔を満たした。試験試料をフィルターホルダー(ミリポア社のカタログ番号XX50−047−10)に置いて、支持スクリーンと付属のホルダー固定リングで覆った。次いで、ホルダー上部をイソプロパノールで満たし、ホルダーを調節制御弁を備えた空気源に取り付ける。ホルダーをライト付きの拡大レンズの下に置き、泡の連続した流れがイソプロパノールで覆われた支持スクリーンを通り抜けて視覚的に確認されるまで空気圧を上げる。
泡立ち点とは、多孔質体を覆うイソプロパノール層を通して泡が発生することによって、試験片の最大細孔からイソプロパノールを追い出し、且つ、検出可能な最初の連続した泡の流れを作り出すのに必要とされる空気の圧力である。
(試験法4)厚み
厚みは、1cm2の試料試験面積を有する、ミツトヨのはさみゲージ試験器(型式7326、シリーズ7)を使用して測定した。
(試験法5)水侵入圧力(WEP)
水侵入圧力は、を通して水を侵入させるための試験方法を提供する。試験試料を1対の試験プレートの間に固定する。下方プレートは、水を用いて試料のある区画を加圧する能力をもつ。1枚のpH試験紙を、水の侵入を示す指示器として、圧力をかけない側の、プレート間の試料上部に置く。次いで、試料を少し加圧し、各圧力が変化した後、pH試験紙の色変化が水の侵入に関する第1の兆候を示すまで10秒待つ。突破又は侵入時の水圧を水侵入圧力として記録する。試験結果は、損傷端部から生じることのある誤った結果を避けるために、試験試料の中央から選び取る。
(試験法6)水分低減装置を試験するための湿度試験
ヘッドランプハウジングなどの筐体は、試験に先立ち、筐体に孔を開け、ポートを挿入し、該ポートをダウコーニング製、製品番号RTV734のシーラントで封止して漏れ検査を行う。次いで、通常、ヘッドランプ電球などの水分低減装置又は熱源で塞がれている場所をシーラントで封止する。筐体を付属ポートを通して調節された空気ラインにつなぎ、筐体を3.45×10-2barまで加圧し、全体として1分間、水中に沈める。筐体から空気が漏れる泡を観察することによって漏れが認められた場合、ダウコーニングの734流動性シーラント又は732耐熱性シーラントを用いて漏れを封止して、漏れが観測されなくなるまで再試験を行う。
次に、筐体を乾燥させ、ポートを開けて、22℃、相対湿度(RH)50%で、最低48時間、環境チャンバーに置く。ヘッドランプの場合における電球ソケットなどの筐体のポート及び開口は、チャンバーの空気流に対面するよう配向される。48時間のランプハウジング、電球及び装置の前処理後、電球を設置し、必要であるときには、本発明の装置を設置する。
次に、各筐体を38℃(+4℃/−0℃)、相対湿度90%(+5%/−0%)で、設計動作位置に配向させて環境チャンバーに置く。次いで、各筐体における装置近傍の電球は、1時間の“オン”と2時間の“オフ”として72時間、指定設計電圧を加えられる。72時間後、筐体を環境チャンバーから取り除き、設計動作位置において実験台に置き、タイマーをスタートさせる。1時間後、拡大せずに見える水分の存在について、各筐体を観察した。この試験に関係する“水分”という語は、筐体の内表面又は底部に、霧又は水滴の形で凝縮が存在することである。
目に見える凝縮によって立証されるように、水分が筐体中に存在する場合、試験は不良として記録される。それとは逆に、水分が全く観測されなければ、試験は合格として記録される。
本発明の範囲を限定することを意図せずに、以下の例によって、本発明をどのように作製及び使用できるか説明する。
[例1]
[シリコーンゴム吸収ePTFEの作製]
ロードアイランド州、サンダースタウンのDeWalインダストリー製、製品番号220Tの約20cm幅の伸張性ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)テープ1巻きを引落(draw down)機械の巻出装置(payoff)の上に置き、鋼の滑り座(guide)の上を横切って、駆動モーターに接続したクランプに取り付け、次いで、機械の作業表面の上に引張り、駆動モーターと巻出装置による張力下に保つ。中央部を機械加工した引落ブレード(draw down blade)においては、空気シリンダーが引落ブレードを押すと、引落ブレードの端が作業表面に接触するように、PTFEテープ表面の上に76μmの隙間がある。マサチューセッツ州、ピッツフィールドのゼネラル・エレクトリック社製、製品番号RTV863のシリコーンゴム約100グラムをアイドラーロールと引落ブレードの間にあるPTFEテープの上に置く。モーターをスタートさせ、PTFEテープを約8cm/sの速度で引落ブレードの下で引張り、シリコーンゴムの薄いコーティングを適用する。PTFEテープを約80cm引張った後、モーターを停止し、メリーランド州、エルクトンのW.L.ゴア・アンド・アソシエーツ社製の1枚のePTFEを、気泡及びしわがシリコーンゴムとePTFEの間に形成するのを防ぐよう注意して、新たに計量したシリコーンゴムの表面に慎重に置く。シリコーン吸収に使用されるePTFEは、以下の性質、即ち、0.60〜0.86barのイソプロパノール(IPA)泡立ち点と、0.064〜0.089mmの厚みと、最低1.38barの水侵入圧力(WEP)とを有し、7.5wt%のカーボンブラックを混ぜている。
次に、シリコーンゴム吸収ePTFE複合体を3〜5分間150℃で通常の炉に置く。ePTFEを冷却した後、シリコーンゴム複合体を以下に記載するように適切なサイズに切断する。
[水分低減装置]
水分低減装置のハウジングを図1A、図1B及び図1Cに表わすよう作製する。それらは、マサチューセッツ州、ピッツフィールドのゼネラル・エレクトリック社製の商品名Ultem(登録商標)100によって市販されるポリエーテルイミドボックスから成り、射出成形又は機械加工のどちらかによって作製し、拡散チューブ又は流路を機械加工し、又は、射出成形によって形作る。次いで、シリコーンコーティングしたポリエステルフィルム(マサチューセッツ州、スペンサーのFLEXcon(登録商標)社製、製品番号FLEXmark(登録商標)200 Poly H−9ライナー)と、シリコーン感圧接着材を両面に有すポリエステル担体を含んで成る接着材との薄い積層体を、孔を拡散チューブの入口孔に合わせて装置に挿入し、PSA(感圧接着材)/FLEXmark積層体が拡散チューブと脱湿剤を隔てる。
メリーランド州、エルクトンのW.L.ゴア・アンド・アソシエーツ社製、ePTFEの側面ベント層(密度0.97g/cc、ガーレー数21秒、厚み0.18mm、水侵入圧力1bar)をヒートシールして、脱湿剤及び筐体内部と連絡する開口を覆う。ヒートシールは、外径(O.D.)6.35mm、内径(I.D.)2.54mmの寸法を有するアルミニウムの環状シールダイによって達成される。装置にePTFE層をシールするヒートシールの条件は、370℃、1.72barで、2秒間圧力を加えたダイから成る。シールダイは、水分低減装置ハウジングの端の方向に1mmを塞ぐよう調節する。
次に、水分低減装置は、イリノイ州、ベンセンビルのカルトロン社(カルトロン/ペチボーン)製、製品番号Sil66300のタイプBシリカの脱湿剤、0.600±0.005グラムで充満される。
1枚の約25cm×14cmある上記シリコーン吸収ePTFE複合体を、該吸収ePTFE層がボックスの開口に面し、伸張性PTFEテープが上方に面する状態で、脱湿剤を含めて装置の開口にヒートシールする。装置にシリコーン吸収ePTFE層をシールするヒートシールの条件は、370℃、1.72barで、3秒間圧力を加えたダイから成る。シールダイは、水分低減装置ハウジングの端の方向に1mmを塞ぐよう調節する。ヒートシールの後、伸張性PTFEテープを取り除き、過剰な吸収シリコーンePTFE層を慎重に取り除く。
水分低減装置は、新車年度2000のシェビーシルバラードのヘッドランプに搭載させることで、試験法6(水分低減装置を試験するための湿度試験)を利用して試験し合格した。メリーランド州、エルクトンのW.L.ゴア・アンド・アソシエーツ社製、製品番号VE0189GMCのベント積層体から成る制御は、湿度試験法6に失敗した。
[例2]
[空気不透過性で且つ水蒸気透過性のパーフルオロスルホン酸イオノマー層を備えた水分低減装置]
脱湿剤及び筐体内部と連絡する開口を覆うために、デラウェア州、ウィルミングトンのE.I.デュポン・ドゥ・ヌムール・アンド・カンパニーによって製造され、Nafion(登録商標)のもとに市販される、製品番号105H+のパーフルオロスルホン酸イオノマー層を含んで成る、空気不透過性で且つ水蒸気透過性の層をヒートシールすること以外は、例1においてと同様にして水分低減装置のハウジングを作製する。
パーフルオロスルホン酸イオノマー層を370℃、3.45barの圧力で3.5秒間、加熱アンビルを用いて装置にヒートシールする。ヒートシールアンビルは、水分低減装置ハウジングの端より下の1mmを塞ぐよう調節する。
[例3]
Teflon(登録商標)AFコーティング又は吸収ePTFEから成る、空気不透過性で且つ水蒸気透過性の層を備えた水分低減装置を以下のようにして作製した。シリコーン吸収のために使用されるePTFEは、以下の性質、即ち、1.00〜1.50barのイソプロパノール(IPA)泡立ち点と、0.069〜0.102mmの厚みと、最低2.76barの水侵入圧力(WEP)とを有する。
空気不透過性で且つ水蒸気透過性の層が、Teflon(登録商標)AF吸収GORE−TEXであり、該TeflonAFが、デラウェア州、ウィルミングトンのE.I.デュポン・ドゥ・ヌムール・アンド・カンパニーによって製造される、製品番号2400であること以外は、例1においてと同様にして水分低減装置のハウジングを作製する。TeflonAFの空気不透過性で且つ空気透過性層は、該が空気不透過性の通常3つ以上のコーティングになるまで、該をコーティングし続けること以外は、米国特許第5,116,650号明細書の方法により説明されるよう製作する。TeflonAF吸収GORE−TEX層をシールして、脱湿剤及びヘッドランプ筐体内部と連絡する開口を覆う。
TeflonAF吸収GORE−TEX層を上方に置き、該層を3.45barの圧力で3.5秒間、380℃に加熱されたアンビルを用いて装置にヒートシールする。ヒートシールアンビルは、装置ハウジングの端より下の1mmを塞ぐよう調節する。
[例4]
[電球シールドに取り付けた水分低減装置]
マサチュ−セッツ州、ピッツフィールドのゼネラル・エレクトリック社製ポリエーテルイミド、商品名ULTEM1000のもと市販されるポリエーテルイミドから1つのボックスを機械加工した。図4Bを参照。
ワシントン州、オークハーバーのアップチャーチ・サイエンティフィック社製、内径0.762mm、外径1.524mmを有する製品番号U−107のステンレス鋼チューブをおよそ60mmの長さに切断しL形に曲げた。前記チューブの別の1本を長さ150mmに切断し、直径が20mmあるコイルに曲げた。
次に、Ultemボックスを、イリノイ州、ベンセンビルのカルトロン社(カルトロン/ペチボーン)製、製品番号Sil66300のタイプBシリカの脱湿剤、0.600±0.005グラムで充満した。
次に、例1において記載した、1枚のシリコーン吸収ePTFE複合体を、シリコーン吸収ePTFEがボックスの開口に面し、伸張性PTFEテープが上方に面する状態で、脱湿剤を含めて水分低減装置の開口にヒートシールした。シリコーン吸収ePTFE複合体は、370℃、1.7barの圧力で3秒間、加熱アンビルを用いて装置にヒートシールした。ヒートシールアンビルは、水分低減装置の縁より下の1〜2mmを塞ぐよう調節した。ヒートシールの後、伸張性PTFEテープを取り除き、過剰な吸収シリコーンePTFEを慎重に取り除いた。
コイルチューブを1999年度マーキュリー・ビレジャーのヘッドランプにおける電球シールドの内面に取り付けた。チューブの1つの端部は、電球シールドのステムまで及ぶよう曲げた。次いで、チューブをUltemボックスに挿入し、ミシガン州、ミッドランドのダウコーニング社製、製品番号RTV743のシリコーン接着材を用いて互いに接着させた。Ultemボックスは、ダウコーニング社製、製品番号RTV743のシリコーン接着材を使用して、電球シールドのステムの上に接着させた。次いで、電球シールドを1999年度マーキュリー・ビレジャーのヘッドランプに搭載した。
直径1.59mmの孔を1999年度マーキュリー・ビレジャーのヘッドランプに開けた。次いで、“L”形のステンレス鋼チューブをUltemボックスに挿入し、もう一方の端部をランプ上部の孔を貫いて突き出した。プラスチックのヘッドライトレンズを再び取り付け、すべての接続をダウコーニング社製、製品番号RTV743のシリコーン接着材を使用して接着した。
[例5]
[シリコーンゴム吸収ePTFEチューブの作製]
(製品番号RTR−5B−0004として、W.L.ゴア・アンド・アソシエーツ社から入手可能な)ePTFEチューブのある長さを切断し、以下の吸収混合物、即ち、10対1の比率で白金触媒と、3対1の比率でエクソン社によって市販されるIsopar Cを含む、マサチューセッツ州、ピッツフィールドのゼネラル・エレクトリック社製、製品番号RTV−863のシリコーンRTV接着材を含めて5分間タンクに置いた。5分後、該チューブをタンクから取り除き、ある大きさに作ったダイに通し、次いで、およそ1時間、150℃の高温エアオーブンに吊るした。
シルバニア9006HB4U(51ワット)電球(GETシルバニア)から金属支持構造を取り除いた。電気コネクターを保護するのに使用されているプラスチックカバーを取り除き、直径1.58mmの孔を電球領域の内側へ電球ソケットの後方を貫いて開けた。
長さが約65mmある上記のチューブ1本を、以下の条件、即ち、温度400℃、2.07barで3秒間によって、米国特許第4,830,643号明細書に記載されているように1つの端部に関してヒートシールした。
アップチャーチ・サイエンティフィック社製、内径0.762mm、外径1.524mmを有する、製品番号U−107のステンレス鋼チューブを110mmの長さに切断し、“S”湾曲部の片側に関して65mmのしっかりとした“S”に曲げる。
水分低減装置のコネクターは、ゼネラル・エレクトリック社製のUltem101として市販されるポリエーテルイミドの固体片から機械加工した。図5Bを参照。メリーランド州、エルクトンのW.L.ゴア・アンド・アソシエーツ社製、製品番号VE0001AUDの6mm×8mmベント積層体1枚を、270℃、1.72barの圧力で3秒間、環状アルミニウムダイを使用して凝縮防止装置コネクターにヒートシールした。次いで、水分低減装置コネクターをステンレス鋼拡散チューブの65mm端部を越えて“S”湾曲部まで滑らせる。
シリコーン吸収ePTFEチューブは、カルトロン/ペチボーン製、製品番号Sil66300のタイプB脱湿剤0.53グラムで満たした。次いで、ニュージャージー州、リビングストンのオエティカ製、7mmのステップレスオエティカクランプを使用して、オエティカクランプを水分低減装置のコネクターに圧着することにより脱湿剤で満たしたチューブを取り付けた。
1994年度グランド・マーキスのヘッドランプから市販のスパイクを取り除き、通気孔をダウコーニング製、製品番号RTV736の赤色シリコーンのシリコーン接着材で塞いだ。
[例6]
[スパイクベントに組み込んだ水分低減装置]
フォード製品番号E9WY−13C126−Aの市販のヘッドライトコネクターを該コネクターに貫通して0.508mmの孔をあけることによって改良する。図6を参照。
メリーランド州、エルクトンのW.L.ゴア・アンド・アソシエーツ社製、製品番号RTR−5B−0004のGORE−TEXチューブ、長さ約65mm1本を例5に記載されるようにして吸収させた。該吸収チューブの1つの端部は、以下の条件、即ち、温度400℃、2.07barで3秒間によって、米国特許第4,830,643号明細書に記載されるようにしてヒートシールする。コネクターを該吸収チューブのもう一方の端部に挿入し、ダウコーニング社製、製品番号RTV−736のRTV接着材で封止した。シリコーン吸収チューブは、カルトロン/ペチボーン製、製品番号Sil66300のタイプBシリカ脱湿剤、約0.6グラムで満たした。
アップチャーチ・サイエンティフィック社製、内径0.762mm、外径1.524mmを有する、製品番号U−107のステンレス鋼チューブを72mmの長さに切断した。該ステンレス鋼チューブのプラグをニュージャージー州、デイトンのマクマスター・カー(McMaster Carr)社から購入した、以下の寸法、即ち、直径6.35mm、厚さ3mmで、1.524mmの中央孔を有する、製品番号8632K44の赤色シリコーンシートから作製した。該ステンレス鋼チューブをプラグの中央孔に挿入し、該チューブの1つの端部から約20mmのところにプラグを置いた。付属シリコーンプラグを有する該ステンレス鋼チューブを脱湿剤で充満したシリコーン吸収ePTFEチューブに挿入し、ダウコーニング社製、製品番号RTV743のシリコーン接着材でコネクターに接着した。
5mmの孔をコネクターのプラスチック端部キャップの中央に開け、コネクターのもう一方の管状端部をエポキシ系接着材で封止した。メリーランド州、エルクトンのW.L.ゴア・アンド・アソシエーツ社製、製品番号VE0004WAGのOLEOGARD(登録商標)粘着性ベントをコネクターキャップの5mm孔を覆って取り付けた。
市販のスパイクを取り除いた孔は、直径8mmに穴を広げ、水分低減装置を設置した。該水分低減装置は、1994年度マーキュリーグランドマーキス(ミシガン州、デトロイトのフォードモーター社)のヘッドランプに搭載することで、試験法6(水分低減装置を試験するための湿度試験)を利用して試験し合格した。メリーランド州、エルクトンのW.L.ゴア・アンド・アソシエーツ社製、製品番号VE0018GMCのベント積層体から成る制御は、湿度試験法6に失敗した。
本発明の特定の実施態様が図示され、本明細書に記載されるが、本発明は、このような図及び記載に限定されるべきではない。変更及び改良は、特許請求の範囲内に本発明の一部として組み入れ、包含できることは明らかであるべきである。
本発明に関する水分低減装置の1つの実施態様における分解斜視図である。 図1Aの水分低減装置に関するハウジングの内部透視図であり、内部拡散チューブを図示する。 図1Aの水分低減装置の側断面図である。 電子機器筐体を通り抜け、且つ、その外側に位置した拡散チューブを有する水分低減装置に関する別の1つの実施態様の側断面図である。 図2の水分低減装置のための拡散チューブの上部透視分解図である。 ヘッドライト電球のシールドに取り付けた、本発明に関する水分低減装置の別の実施態様の透視図である。 図4Aに示す装置用のハウジングの分解側断面図である。 図4Aの水分低減装置の側断面図である。 ヘッドランプ電球アッセンブリに取り付けた、本発明に関する水分低減装置の側面透視図である。 図5Aの水分低減装置用コネクターの側断面図である。 本発明に関する水分低減装置の別の1つの実施態様の側断面図である。

Claims (18)

  1. a)脱湿剤を含むハウジングと、
    b)該ハウジングと一体化され且つ熱源近傍に配向された、シリコーン吸収延伸膨張ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)膜を含んで成る空気不透過性で且つ水蒸気透過性の層と、
    c)筐体内部から脱湿剤までの経路を提供する装置の通気孔と、
    d)脱湿剤近傍に第1開口と、ハウジング外側の大気に隣接する第2開口を有し、ハウジング内部の脱湿剤から外部大気までの経路を作り出す拡散チューブと、
    e)熱源が水分を脱湿剤から追い出す温度まで脱湿剤を加熱することができるように、ハウジングを配置するための手段と
    を含んで成る、熱源を含む筐体内部に存在する水分を減少させるための装置。
  2. 前記空気不透過性の層が1000秒よりも大きなガーレー数を有する、請求項1に記載の水分低減装置。
  3. 試験法1で規定される水分蒸気透過率(MVTR)によって規定された前記水蒸気透過性の層が最低20g/24h・m2である、請求項1に記載の水分低減装置。
  4. 前記脱湿剤がシリカゲル及びモレキュラーシーブから成る群より選択される、請求項1に記載の水分低減装置。
  5. 前記拡散チューブが、ハウジングの中に配置された流路と、空気不透過性の接着材とを含んで成り、該流路が外部大気からの通路のために一方の端部に孔を備え、該空気不透過性の接着材が、流路のもう一方の端部に配向された孔を有し、脱湿剤と流路を隔てている、請求項1に記載の水分低減装置。
  6. 前記拡散チューブが、ハウジングの中に配置された流路と、接着材を備えた空気不透過性の積層体とを含んで成り、該流路が外部大気からの通路のために一方の端部に孔を備え、該空気不透過性の積層体が、流路のもう一方の端部に配向された孔を有し、脱湿剤と流路を隔てている、請求項1に記載の水分低減装置。
  7. 前記拡散チューブが、ハウジングの中に配置された流路と、空気不透過性の仕切りとを含んで成り、該流路が外部大気からの通路のために一方の端部に孔を備え、該空気不透過性の仕切りが、流路のもう一方の端部に配向された孔を有し、脱湿剤と流路を隔てている、請求項1に記載の水分低減装置。
  8. 前記拡散チューブが、ハウジングの中又は上に配置された一連の層と、空気不透過性の層とを含んで成り、該一連の層が外部大気からの通路のために一方の端部に孔を備え、該空気不透過性の層が、流路のもう一方の端部に配向された孔を有し、脱湿剤と流路を隔てている、請求項1に記載の水分低減装置。
  9. 前記拡散チューブが、ハウジングの中に配置され、外部大気からの通路のために一方の端部に孔を備えたチューブと、流路のもう一方の端部に配向された孔とから構成される、請求項1に記載の水分低減装置。
  10. 前記第1開口を覆う、延伸膨張PTFEを含む膜をさらに含んで成る、請求項1に記載の水分低減装置。
  11. 前記第2開口を覆う疎油性のePTFE膜をさらに含んで成る、請求項1に記載の水分低減装置。
  12. 前記第2開口を覆う疎油性のePTFE膜が、疎油性の改質アクリルコポリマー膜及び疎油性の改質ポリビニリデンフルオライド膜から成る群より選択される、請求項11に記載の水分低減装置。
  13. 前記空気不透過性で且つ水蒸気透過性の層が、シリコーン吸収ePTFEチューブを含んで成る、請求項1に記載の水分低減装置。
  14. 前記シリコーン吸収ePTFE膜が、炭素、カーボンブラック、黒鉛、木炭又は黒色酸化鉄から成る群より選択される充填剤を組み入れた、請求項に記載の水分低減装置。
  15. 前記シリコーン吸収ePTFEチューブが、炭素、カーボンブラック、黒鉛、木炭又は黒色酸化鉄から成る群より選択される充填剤を組み入れた、請求項13に記載の水分低減装置。
  16. 前記装置が、接着結合、超音波融着、インサート成形、熱接合及び機械的手段から成る群より選択される少なくとも1つの手段によって筐体の内部に取り付けられた、請求項1に記載の水分低減装置。
  17. a)シリカゲル脱湿剤を含むハウジングと、
    b)熱源近傍の側で該ハウジングと一体化された、シリコーン吸収延伸膨張ポリテトラフルオロエチレン膜を含んで成る空気不透過性で且つ水蒸気透過性の層と、
    c)筐体内部から脱湿剤までの経路を提供する装置の側面にある通気孔と、
    d)脱湿剤近傍に第1開口と、ハウジング外側の大気に隣接する第2開口を有し、ハウジング内部の脱湿剤から外部大気までの、延伸膨張ポリテトラフルオロエチレン層を含んで成る経路を作り出す拡散チューブと、
    e)ハウジングを熱源の近傍に配置するための機械的手段と
    を含んで成る、熱源を含む筐体内部に存在する水分を減少させるための装置。
  18. a)熱源近傍に配向された、空気不透過性で且つ水蒸気透過性のシリコーン吸収延伸膨張ポリテトラフルオロエチレンチューブと、
    b)側面の通気孔が筐体内部から脱湿剤までの経路を提供し、該通気孔が疎水性の空気透過性延伸膨張ポリテトラフルオロエチレン層によって覆われた、該チューブのコネクターと、
    c)脱湿剤近傍に第1開口と、該コネクター外側の大気に隣接する第2開口を有し、該チューブ内部の該脱湿剤から外部大気までの経路を作り出し、且つ、外部大気への該開口を覆う延伸膨張ポリテトラフルオロエチレン層を有する拡散チューブと、
    d)熱源近傍に該チューブ及びコネクターを配置するための、それによって熱源が脱湿剤から水分を追い出すために脱湿剤を加熱することができる機械的手段
    を含んで成る、熱源を含む筐体内部に存在する水分を減少させるための装置。
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