JP4260551B2 - 内燃機関のサーモスタットの故障を検出する装置 - Google Patents

内燃機関のサーモスタットの故障を検出する装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、内燃機関の冷却水の温度を調整するサーモスタットの故障を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両には、内燃機関(以下、エンジンと呼ぶ)を冷却するための冷却水を供給するラジエータが備えられている。エンジンおよびラジエータは通路を介して接続され、該通路には、該通路を開閉するサーモスタットが配置されている。サーモスタットは、冷却水の温度に応じて開閉されるバルブである。エンジンの冷却水の温度が所定温度(サーモスタット開弁温度と呼ばれる)よりも高くなると、サーモスタットが開かれ、冷却水がラジエータとエンジンとの間で循環するようにする。
【0003】
サーモスタットが閉じないという開故障が起こることがある。エンジンが冷えた状態で始動したときに開故障が発生していると、エンジン水温の上昇が妨げられる。エンジン水温の上昇が妨げられると、HCのような有害成分が排気されるおそれがある。
【0004】
サーモスタットの開故障を検出する様々な手法が提案されている。一例として、サーモスタットに対してエンジン側に第1の水温センサを設け、サーモスタットに対してラジエータ側に第2の水温センサを設ける。該第1の水温センサの検出値と第2の水温センサの検出値との差に基づいて、サーモスタットの故障を検出する。サーモスタットの故障検出は、エンジン始動から所定時間が経過し、かつエンジン水温がサーモスタットの開弁温度よりも低いときに、実施される(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
他の例として、エンジンの冷却水の温度(以下、エンジン水温と呼ぶ)を推定し、該推定されたエンジン水温と、実際にセンサによって検出されたエンジン水温との差に基づいて、サーモスタットの故障を検出する。エンジン水温の推定は、エンジンの運転状態に基づいて行われる。サーモスタットの故障検出は、エンジン始動から所定時間が経過し、かつエンジンからの発熱量が所定量以上であるときに実施される(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−176534号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2000−104549号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
2つのセンサの検出値に基づいてサーモスタットの故障を検出する手法では、いずれかのセンサに故障が生じた場合に、サーモスタットの故障を検出することができなくなる。また、推定されたエンジン水温を用いてサーモスタットの故障を検出する手法は、様々な外乱の影響を受けるおそれがある。これは、エンジン水温の推定が、エンジンの運転状態に基づいて行われるためである。外乱に対するロバスト性を補償するためには、サーモスタットの故障が検出可能な運転状態の範囲を狭める必要が生じる。
【0009】
サーモスタットの開故障を正確に検出するためには、サーモスタットの故障検出処理を、エンジンが所定の暖機状態にある時に実施するのが好ましい。所定の暖機状態は、好ましくは、1)エンジン水温がサーモスタット開弁温度よりも低く、かつ2)ある程度の熱量がエンジンから発生している状態である。
【0010】
上記1)の条件は、サーモスタットが閉じているべき状態で故障検出処理を実施するために必要とされる。上記2)は、エンジンが暖まった状態で故障検出処理を実施するために必要とされる。エンジンが冷えていると、サーモスタットの開閉にかかわらず、冷却水の温度は低い。このような状態では、サーモスタットの開故障を正確に検出することができない。
【0011】
エンジンが所定の暖機状態に達したかどうかを判断する1つのファクターとして、従来、エンジン始動からの経過時間を用いていた。エンジン始動から一定時間が経過したとき、他の所定条件が満たされれば、サーモスタットの故障検出処理を実施していた。しかしながら、所定の暖機状態に達するまでの時間は、エンジンの状態および外気の温度等の様々なパラメータに依存して異なる。一定時間が経過しても、所定の暖機状態に達することができずに、故障検出処理を実施できない場合もある。一定時間が経過する前に、所定の暖機状態に達する場合もある。従来の手法によれば、サーモスタット故障検出処理を起動することができる状態を適切なタイミングで取得することができなかった。これは、故障検出処理を実施する頻度を低下させるおそれがある。
【0012】
本願発明の目的は、サーモスタット故障検出処理を起動することができる所望の暖機状態を適切なタイミングで見極めて、故障検出処理の頻度を向上させることのできる装置を提供することである。本願発明で提供されるサーモスタット故障検出処理は、様々な外乱に対してロバスト性を有する。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、エンジンとラジエータとの間に設けられ、該エンジンと該ラジエータとの間の冷却水の循環を規制するサーモスタットの故障を検出する装置は、サーモスタットに対してラジエータ側に設けられた第1の温度センサ(ラジエータ水温センサ)と、制御ユニットとを備える。制御ユニットは、エンジンが所定の暖機状態に達したならば、第1の温度センサによって検出される温度が所定量以上変化したかどうかに従ってサーモスタットの故障を検出するサーモスタット故障検出処理を実施する。この発明によれば、1個の温度センサの検出値に基づいてサーモスタットの故障を検出することができる。また、ラジエータ側の冷却水の温度に基づいてサーモスタットの故障を検出するので、故障検出処理に対する外乱の影響が低減される。
【0014】
一実施形態では、サーモスタット故障検出装置は、さらに、サーモスタットに対してエンジン側に設けられた第2の温度センサ(エンジン水温センサ)を備える。上記のサーモスタット故障検出処理が起動されるべき所定の暖機状態に達したかどうかは、第2の温度センサによって検出される温度が所定値に達したかどうかに従って判断される。他の実施形態では、該所定の暖機状態は、第2の温度センサによって検出される温度が上記所定値に達する前に、第2の温度センサの検出値が所定量以上変化したかどうかに従って判断される。この発明によれば、サーモスタットの故障検出処理に適合した暖機状態を、エンジン水温センサの検出値から簡単に取得することができる。
【0015】
この発明の他の実施形態によると、上記のサーモスタット故障検出処理が起動されるべき所定の暖機状態に達したかどうかは、該所定の暖機状態にあるときに実施されるよう構成された車両関連処理が起動されたかどうかに従って判断される。この発明によれば、サーモスタットの故障検出処理に適合した暖機状態を、他の車両関連処理の起動から取得することができる。サーモスタットの故障検出処理の起動タイミングを、エンジン水温センサを用いずに簡単に定めることができる。一実施形態では、エンジン始動時にラジエータ水温センサによって検出された温度に基づいて、サーモスタット故障検出処理の起動をトリガする車両関連処理を選択する。
【0016】
この発明の他の実施形態によると、制御ユニットは、さらに、エンジンの暖機状態のレベルを判定するよう構成される。上記のサーモスタット故障検出処理が起動されるべき所定の暖機状態に達したかどうかは、該判定された暖機状態のレベルに基づいて判断される。この発明によれば、エンジンの暖機状態のレベルが判定されるので、サーモスタット故障検出処理に適合したレベルの暖機状態にエンジンが達したかどうかを容易に判断することができる。一実施形態では、エンジン始動時にラジエータ水温センサによって検出された温度に基づいて、サーモスタット故障検出処理の起動をトリガする暖機状態レベルを算出する。
【0017】
この発明の他の実施形態によると、制御ユニットは、さらに、エンジンの発熱量に基づいて該エンジンの冷却水の温度を推定するよう構成される。上記のサーモスタット故障検出処理が起動されるべき所定の暖機状態に達したかどうかは、該推定された温度が所定値に達したかどうかに従って判断される。この発明によれば、エンジン水温センサを設ける必要がない。推定されたエンジン水温を監視することにより、サーモスタット故障検出処理を起動するのに適合した暖機状態を取得することができる。
【0018】
この発明の一実施形態では、制御ユニットは、さらに、冷却損が最大である時のエンジンの冷却水の温度を第1の推定水温として推定し、冷却損が最小である時のエンジンの冷却水の温度を第2の推定水温として推定する。上記のサーモスタット故障検出処理が起動されるべき所定の暖機状態に達したかどうかは、第1の推定水温がサーモスタット開弁温度に到達し、かつ第2の推定水温が所定量以上変化したかどうかに従って判断される。この発明によれば、第1の推定水温に基づいて、エンジン水温がサーモスタット開弁温度よりも低い状態を取得することができ、第2の推定水温に基づいて、ある程度の熱量がエンジンから発生している状態を取得することができる。第1および第2の推定水温を用いることにより、サーモスタット故障検出処理に適合した所望の暖機状態を取得することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明の実施形態に従うエンジンおよびその制御装置の全体的なシステム構成図である。
【0020】
電子制御ユニット(以下、「ECU」)という)5は、車両の各部から送られてくるデータを受け入れる入力インターフェース5a、車両の各部の制御を行うための演算を実行するCPU5b、読み取り専用メモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)を有するメモリ5c、および車両の各部に制御信号を送る出力インターフェース5dを備える。メモリ5cのROMには、車両の各部の制御を行うためのプログラムおよび各種のデータが格納されている。この発明に従う故障診断を実現するためのプログラム、および該プログラムの実行の際に用いるデータおよびテーブルは、このROMに格納されている。ROMは、EPROMのような書き換え可能なROMでもよい。RAMには、CPU5bによる演算のための作業領域が設けられる。車両の各部から送られてくるデータおよび車両の各部に送り出す制御信号は、RAMに一時的に記憶される。
【0021】
エンジンの冷却水の温度を検出するエンジン水温(Tw)センサ10が、エンジン1のシリンダブロックの、冷却水が充満した気筒周壁(図示せず)に取り付けられる。エンジン水温センサ10によって検出されたエンジン水温Twは、ECU5に送られる。
【0022】
回転数(Ne)センサ11は、エンジン1のカム軸またはクランク軸(共に図示せず)周辺に取り付けられる。回転数センサ11によってエンジン回転数NEは、ECU5に送られる。
【0023】
車速(VP)センサ12は、エンジン1が搭載される車両のドライブシャフト(図示せず)の付近に取り付けられる。車速センサ12によって検出された車速VPは、ECU5に送られる。
【0024】
吸気管圧力(Pb)センサ13および吸気温(Ta)センサ14は、エンジン1に連結された吸気管(図示せず)に設けられている。吸気管圧力センサ13および吸気温センサ14によって検出された吸気管圧力Pbおよび吸気温Taは、それぞれECU5に送られる。
【0025】
エンジン1は、ラジエータ21にインレットパイプ(通路)22を介して接続され、インレットパイプ22にはサーモスタット23が配置される。サーモスタット23は、バイメタルからなる開閉バルブである。サーモスタット23は、エンジン水温が所定のサーモスタット開弁温度(たとえば、75℃)よりも低いときはインレットパイプ22を閉じ、エンジン1からの冷却水がラジエータ21に流入しないようにする。一方、サーモスタット23は、エンジン水温がサーモスタット開弁温度を超えると、インレットパイプ22を開き、エンジン1からの高温の冷却水をラジエータ21に流入させる。
【0026】
ラジエータ21には、蜂の巣状のコア(図示せず)が収納されている。インレットパイプ22から流入した高温の冷却水は、コアを通ることによって冷やされる。冷やされた冷却水は、アウトレットパイプ24を通ってエンジン1に戻される。アウトレットパイプ24からエンジン1への冷却水の循環は、エンジン出力によって駆動されるウォーターポンプ25によって行われる。こうして、サーモスタット23が開弁しているとき、冷却水は、エンジン1から、インレットパイプ22、ラジエータ21およびアウトレットパイプ24を通ってエンジン1へと循環する。
【0027】
ラジエータ21のコアは、矢印27によって示されるように車両の進行方向から風を受けて冷却されると共に、エンジン出力で駆動される冷却ファン26によって冷却される。
【0028】
ラジエータ21に送られる冷却水の温度を検出する温度センサ28が、サーモスタット23に対してラジエータ側に配置される。この実施例では、温度センサ28がインレットパイプ22に設けられているが、たとえばラジエータ21に設けてもよい。この温度センサ28を、ラジエータ水温(TR)センサと呼ぶ。
【0029】
図2を参照して、本発明の一実施形態に従う、サーモスタット故障検出処理を説明する。グラフ41は、正常なサーモスタットを用いた場合の、ラジエータ水温センサ28の検出値を示す。時間t1において、エンジンが始動する。エンジンが始動した時、ラジエータ水温センサ28によって検出される水温がTR_initで表されている。時間t1〜t3は、エンジン水温TWがサーモスタット開弁温度に達しておらず、サーモスタット23は閉じている。サーモスタット23が閉じているので、エンジン1からの冷却水はラジエータ21に流入しない。ラジエータ水温センサ28によって検出される水温は、低く保たれる。時間t3において、エンジン水温がサーモスタット開弁温度に達したので、サーモスタット23が開く。サーモスタット23が開くと、エンジン1から、高温の冷却水がラジエータ21に流入する。その結果、ラジエータ水温センサ28の検出値が急上昇する。
【0030】
グラフ42は、サーモスタットに開故障が生じたときのラジエータ水温センサ28の検出値を示す。時間t1〜t3は、サーモスタットが閉じているべき時間帯であるが、故障のために開いたままになっている。エンジン水温TWが上昇するにつれ、ラジエータ水温センサ28の検出値も上昇する。この現象は、サーモスタットが完全に閉じることができずに漏れ量が大きい場合にも生じる。
【0031】
本発明の一実施形態では、時間t1〜t3において、エンジンが所定の暖機状態に達したとき(たとえば、時間t2)、ラジエータ水温センサ28の検出値に基づいてサーモスタットの故障を検出する。具体的には、ラジエータ水温センサ28によって検出された水温が正常判定値T_ok(たとえば、初期水温TR_init+3℃)に達しなければ、サーモスタットは正常と判定される。ラジエータ水温センサ28によって検出された水温が故障判定値T_fail(たとえば、初期水温TR_init+15℃)に達したならば、サーモスタットは故障と判定される。
【0032】
図3は、サーモスタット故障検出処理のフローチャートを示す。ステップS11において、ラジエータ水温センサ28によって検出された水温TRと、エンジンが始動した時にラジエータ水温センサ28によって検出された初期水温TR_initとの差ΔTRを算出する。ステップS12において、該差ΔTRが正常判定値T_okより小さければ、サーモスタットは正常と判定する(S13)。ステップS14において、該差ΔTRが故障判定値T_failより大きければ、サーモスタットは開故障と判定する(S15)。該差ΔTRが、正常判定値と故障判定値の間にあれば、現在の運転サイクルにおける故障/正常の判定を保留する(S16)。
【0033】
本発明の一実施形態に従うと、図3に示されるようなサーモスタット故障検出処理は、エンジンが所定の暖機状態にある時に、ECU5によって起動される。該所定の暖機状態は、1)エンジン水温がサーモスタット開弁温度よりも低く、かつ2)所定量以上の熱量がエンジンから発せられている状態を示す。
【0034】
上記1)は、サーモスタットが正常ならば閉じているべき状態で故障検出処理を実施するために必要とされる。図2に示されるように、時間帯t1〜t3の間におけるラジエータ水温センサ28の検出値TRの変化量を調べれば、サーモスタットの故障を検出することができる。
【0035】
上記2)は、エンジンがある程度暖まっている状態で故障検出処理を実施するために必要とされる。エンジンが冷えているときは、サーモスタットの開閉にかかわらず、ラジエータ水温センサ28の検出値は低い。このような状態では、サーモスタットが正常な場合と故障の場合とでラジエータ水温センサ28の検出値に差が生じず、よってサーモスタットの故障を正確に検出することはできない。
【0036】
以下、サーモスタット故障検出処理を起動するのに適合した暖機状態を特定する手法について、いくつかの実施形態を具体的に説明する。それぞれの実施形態において説明されるフローチャートは、典型的には、ECU5に格納されたコンピュータプログラムにより実現される。
【0037】
図4を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。この実施形態では、エンジン水温(TW)センサ10の検出値を用いて、サーモスタット故障検出処理を起動するのに適合した暖機状態にエンジンが達したかどうかを判断する。
【0038】
グラフ45および46は、サーモスタットが正常である場合の、エンジン水温センサ10およびラジエータ水温センサ28の検出値をそれぞれ示す。グラフ47は、エンジンから発する熱量の一例を示す。
【0039】
エンジンは、時間t1で始動する。エンジンが始動した時にエンジン水温センサおよびラジエータ水温センサの検出値が、TW_initおよびTR_initでそれぞれ表されている(以下、それぞれエンジン初期水温およびラジエータ初期水温と呼ぶ)。また、サーモスタット23の開弁温度(たとえば、75℃)が、T_openで表されている。
【0040】
エンジン水温TWがサーモスタット開弁温度T_openに達するまで(すなわち、時間t1〜t4の間)、サーモスタット23は閉じているので、ラジエータ水温TRは低い。
【0041】
サーモスタット故障検出処理に適合した暖機状態を、エンジン水温TWによって規定することができる。エンジン水温TWが、予め決められたトリガ温度T_triggerに達したならば(時点t3)、エンジンが所定の暖機状態に達したと判断し、図3に示されるサーモスタット故障検出処理を起動する。トリガ温度T_trigeerは、サーモスタット開弁温度T_openよりも少し低く設定される(たとえば、70℃)。
【0042】
また、サーモスタット故障検出処理に適合した暖機状態を、エンジン水温TWの変化量によって規定することができる。エンジン水温TWの変化量が、予め決められたトリガ変化量C_trigger(たとえば、30℃)に達したならば(時点t2)、エンジンが所定の暖機状態に達したと判断し、サーモスタット故障検出処理を起動する。エンジン水温TWの変化量は、エンジンからの発熱量に対応する。エンジン水温TWがトリガ温度T_trigeerに達していなくても、エンジン水温TWがトリガ変化量C_trigeer以上に変化したならば、サーモスタット故障検出処理に十分な熱量がエンジンから発せられたと判断することができる。
【0043】
図5は、第1の実施形態に従う、エンジン始動時に実行される初期処理のフローチャートである。
【0044】
ステップS21において、ソーク時間を取得する。ソーク時間は、エンジンが放置されてからの経過時間を示す。ソーク時間が所定時間に達していなければ(S22)、ソーク状態(エンジンが十分冷えている状態)に達していないと判断し、サーモスタット故障検出処理を禁止する(S27)。これは、エンジン水温が高い状態ではサーモスタットの故障を正確に検出できないおそれがあるからである。ソーク時間が所定時間に達していれば、ソーク状態と判断する(S23)。
【0045】
ステップS24において、ラジエータ初期水温TR_initとエンジン初期水温TW_initとの差が所定値以上ならば、サーモスタット故障検出処理を禁止する(S27)。エンジンがソーク状態にあるときにエンジン水温とラジエータ水温の差が大きい場合、何らかの異常がエンジンやセンサ等に生じている可能性がある。このような状態では正確にサーモスタットの故障を検出することはできないので、故障検出処理を禁止する。
【0046】
ステップS25において、ラジエータ初期水温TR_initが、予め決められた許可水温より大きければ、サーモスタット故障検出処理を禁止する(S27)。図2を参照して説明したように、本願発明では、サーモスタットの故障を、ラジエータ水温TRの変化量に基づいて検出する。ラジエータ初期水温が高すぎると、正確な故障検出を実施することができないので、故障検出処理を禁止する。
【0047】
ステップS26において、許可フラグが1にセットされ、サーモスタット故障検出処理が許可される。
【0048】
図6は、第1の実施形態に従う、サーモスタット故障検出処理を起動するプロセスのフローチャートを示す。このフローチャートは、一定の時間間隔で繰り返し実行される。
【0049】
サーモスタットの故障検出処理が終了していないとき、かつ故障検出処理が許可されているとき、このルーチンは実施される(S31およびS32)。故障検出処理が許可されていなければ、故障かどうかの判定が保留される(S37)。
【0050】
ステップS33において、検出されたエンジン水温TWがトリガ温度T_triggerよりも高ければ、図3に示されるサーモスタット故障検出処理ルーチンを起動して、サーモスタットの故障を検出する(S35)。エンジン水温TWがトリガ温度T_triggerに達していなくても、エンジン初期水温TW_initと、現在のエンジン水温TWとの差がトリガ変化量C_triggerより大きければ(S34)、図3に示されるサーモスタット故障検出処理ルーチンを起動して、サーモスタットの故障を検出する(S35)。サーモスタット故障検出処理が終了したならば、終了フラグを1にセットする(S36)。
【0051】
図7を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。この実施形態では、サーモスタット故障検出処理に適合した暖機状態を、該暖機状態にあるときに実施されるよう構成された車両関連処理の起動によって特定する。このような車両関連処理が起動されたことに応答して、サーモスタット故障検出処理が起動される。
【0052】
一例として、図にはいくつかの車両関連処理が示されている。エンジン水温TWが約30℃に達したとき、クローズドループ制御が開始される。クローズドループ制御には、たとえば、空燃比フィードバック制御などのフィードバック制御が含まれる。エンジン水温TWが約50℃に達したとき、パージ制御が開始される。エンジン水温TWが約70℃に達したとき、EGR制御が開始され、また他の様々な故障診断処理(たとえば、各種センサの故障を検出する処理、燃料のリークを検出する処理等)が開始される。これらの車両関連処理は、サーモスタット開弁温度T_openよりも低いエンジン水温で開始される。
【0053】
ECU5のメモリ5cには、たとえば図8に示されるようなテーブルが記憶される。該テーブルを参照することにより、ラジエータ初期水温TR_init(または、エンジン初期水温TW_initでもよい)に応じて、どの車両関連処理をトリガとするかを定めることができる。たとえば、ラジエータ初期水温TR_initが5℃未満であるとき、クローズループ制御の開始を示すフラグF_CloseLoopがセットされたならば、サーモスタット故障検出処理を起動する。ラジエータ初期水温TR_initが5℃以上25℃未満であるとき、パージ制御の開始を示すフラグF_Purgeがセットされたならば、サーモスタット故障検出処理を起動する。ラジエータ初期水温TR_initが25℃以上であるとき、EGR制御の開始を示すフラグF_EGRがセットされたならば、サーモスタット故障検出処理を起動する。このように、トリガとする車両関連処理をラジエータ初期水温TR_initに従って選択することにより、所望の暖機状態の到来を適切に検知することができるので、故障検出処理の頻度を向上させることができる。
【0054】
図9は、第2の実施形態に従う、エンジン始動時に実行される初期処理のフローチャートである。ステップS41〜S47は、図5に示されるステップS21〜S27と同じである。ステップS48において、図8に示されるようなテーブルを参照し、検出されたラジエータ初期水温TR_initに対応する車両関連処理を選択する。
【0055】
図10は、第2の実施形態に従う、サーモスタット故障検出処理を起動するプロセスのフローチャートを示す。このフローチャートは、一定の時間間隔で繰り返し実行される。
【0056】
サーモスタットの故障検出処理が終了していないとき、かつサーモスタットの故障検出処理が許可されているとき、このルーチンは実行される(S51およびS52)。故障検出処理が許可されていなければ、故障かどうかの判定は保留される(S56)。
【0057】
ステップS53において、初期処理(図9)のステップS48で選択した車両関連処理の開始フラグがセットされているかどうかを判断する。開始フラグがセットされていれば、図3に示されるサーモスタット故障検出処理を起動し、サーモスタットの故障を検出する(S54)。ステップS55において、終了フラグを1にセットする。
【0058】
代替的に、選択した車両関連処理の開始フラグがセットされた時に割り込みを発生させ、図3の故障検出処理を起動するようにしてもよい。
【0059】
本発明の第3の実施形態を説明する。この実施形態では、エンジンの暖機状態のレベルが判断される。エンジンの暖機状態が、サーモスタット故障検出処理に適合した暖機状態のレベルに達したと判断されたならば、サーモスタット故障検出処理を起動する。
【0060】
サーモスタット故障検出処理に適合した暖機状態レベルは、図11のテーブルに示されるように、ラジエータ初期水温TR_initに従って算出することができる。ラジエータ初期水温TR_initが0℃未満であるとき、故障検出処理に適合した暖機状態は、エンジン水温TWが30℃から50℃の範囲内にある状態であり、この暖機状態レベルは値「1」で表される。
【0061】
ラジエータ初期水温TR_initが0℃以上20℃未満の範囲内にあるとき、故障検出処理に適合した暖機状態は、エンジン水温が50℃から70℃の範囲内にある状態であり、この暖機状態レベルは値「2」で表される。ラジエータ初期水温TR_initが20℃以上50℃未満であるとき、故障検出処理に適合した暖機状態は、エンジン水温が70℃から100℃の範囲内にある状態であり、この暖機状態レベルは値「3」で表される。このようなテーブルをメモリ5cに記憶しておくことができる。このテーブルに示されるレベルの数、各レベルに対応するエンジン水温、およびレベル値は一例であることに注意されたい。
【0062】
図12は、本発明の第3の実施形態に従う、エンジン始動時に実行される初期処理のフローチャートである。ステップS61〜S67は、図5に示されるステップS21〜S27と同じである。ステップS68において、図11に示されるようなテーブルを参照し、ラジエータ初期水温TR_initに対応する暖機状態レベルの値を取得する。
【0063】
図13は、本発明の第3の実施形態に従う、サーモスタット故障検出処理を起動するプロセスのフローチャートを示す。
【0064】
サーモスタットの故障検出処理が終了していないとき、かつサーモスタットの故障検出処理が許可されているとき、このルーチンは実行される(S71およびS72)。故障検出処理が許可されていなければ、故障かどうかの判定は保留される(S77)。
【0065】
ステップS73において、エンジンの暖機状態を判断するルーチンを実施し、現在の暖機状態のレベルを取得する。ステップS74において、現在の暖機状態のレベルが、初期処理(図12)のステップS68で取得したレベルに一致するかどうかを判断する。ステップS74の判断がYesならば、図3に示されるサーモスタット故障検出処理を起動し、サーモスタットの故障を検出する(S75)。ステップS76において、終了フラグが1にセットされる。
【0066】
図14は、図13のステップS73において実施される、エンジンの暖機状態を判断するプロセスのフローチャートである。ステップS81において、エンジン水温TWが30℃以下であるとき、暖機状態は「0」に設定される(S82)。レベル値「0」は、エンジンが冷機状態にあることを示す。
【0067】
ステップS83において、エンジン水温TWが30℃から50℃の範囲内にあるとき、暖機状態は「1」に設定される(S84)。ステップS85において、エンジン水温TWが50℃から70℃の範囲内にあるとき、暖機状態は「2」に設定される(S86)。ステップS87において、エンジン水温TWが70℃から100℃の範囲内にあるとき、暖機状態は「3」に設定される(S88)。
【0068】
エンジン水温が100℃以上であるとき、エンジンを冷却する機能が働いていない可能性があり、冷却系に異常があると判断される(S89)。
【0069】
こうして、エンジンまたはラジエータの初期水温に従って、サーモスタット故障検出処理に適合した暖機状態レベルが設定される。所望の暖機状態の到来を適切に検知することができるので、故障検出処理の頻度を向上させることができる。また、エンジンの暖機状態を階層的に判断するので、故障検出処理に適合した暖機状態にエンジンが達したかどうかを容易に判断することができる。
【0070】
代替的に、暖機状態の判定は、エンジン水温と相関がある油温を用いて行ってもよい。
【0071】
図15を参照して、本発明の第4の実施形態を説明する。エンジンから発生した熱量の一部は、車両用ヒータに消費される。車両用ヒータに起因する熱量の損失をヒータ冷損と呼ぶ。また、エンジンから発生した熱量の一部は、ラジエータやエンジン本体が受ける風によって奪われる。この風に起因する熱量の損失を風冷損と呼ぶ。ヒータ冷損および風冷損を含む冷却損に応じて、エンジン水温TWが上昇する速度が異なる。冷却損が大きくなるほど、上昇速度は低下する。エンジンの発熱量と冷却損から、エンジン水温を推定することができる。
【0072】
グラフ91は、冷却損が最小である場合のエンジン水温の推定値CTW1(第1の推定値と呼ぶ)を示し、グラフ92は、冷却損が最大である場合のエンジン水温の推定値CTW2(第2の推定値と呼ぶ)を示す。実際のエンジン水温は、グラフ93に示されるように、グラフ91と92の間に収まる。すなわち、CTW2<実エンジン水温TW<CTW1が成立する。グラフ94は、エンジンから発生する熱量の一例を示す。エンジンは、時点t1で始動する。
【0073】
エンジン水温がサーモスタット開弁温度T_open(たとえば、75℃)に達する前にサーモスタット故障検出処理を実施するという条件を、第1の推定値CTW1により規定することができる。第1の推定値CTW1は、上昇速度が最も速い場合のエンジン水温を示しているので、第1の推定値CTW1がサーモスタット開弁温度T_openに達した時に、サーモスタット故障検出処理を実施すればよい。
【0074】
また、所定量以上の熱量がエンジンから発生した時にサーモスタット故障検出処理を実施するという条件を、第2の推定値CTW2により規定することができる。第2の推定値CTW2は、上昇速度が最も遅い場合のエンジン水温を示しているので、第2の推定値CTW2が所定量C_trigger2(たとえば、20℃)以上変化したときに、サーモスタット故障検出処理を起動すればよい。
【0075】
結果として、第1の推定値CTW1がサーモスタット開弁温度T_openに達したときに、第2の推定値CTW2が所定量C_trigger2以上変化していれば、サーモスタット故障検出処理が起動される。図では、時点t2においてこの条件が満たされ、サーモスタット故障検出処理が時点t2において起動される。
【0076】
図16は、本発明の第4の実施形態に従う、サーモスタット故障検出処理を起動するプロセスのフローチャートである。このフローチャートは、一定の時間間隔で繰り返し実行される。初期処理は、図5に示される初期処理を適用することができ、初期処理の説明は省略する。
【0077】
サーモスタットの故障検出処理が終了していないとき、かつサーモスタットの故障検出処理が許可されているとき、このルーチンは実行される(S91およびS92)。故障検出処理が許可されていないときは、故障かどうかの判定を保留する(S99)。
【0078】
ステップS93において、冷却損が最も少ない場合におけるエンジン水温の第1の推定値CTW1を算出するルーチン(図19)を実施する。ステップS94において、冷却損が最も大きい場合におけるエンジン水温の第2の推定値CTW2を算出するルーチン(図22)を実施する。
【0079】
ステップS95において、第1の推定値CTW1がサーモスタット開弁温度T_openに達していなければ、このルーチンを抜ける。ステップS95およびS96において、第1の推定値CTW1がサーモスタット開弁温度T_openに達した時に、第2の推定値CTW2の変化量が所定量C_trigger2以上ならば、図3に示されるサーモスタット故障検出処理を起動して、サーモスタットの故障を検出する(S97)。第1の推定値CTW1がサーモスタット開弁温度T_openに達した時に、第2の推定値CTW2の変化量が所定量C_trigger2より小さければ、判定を保留する(S99)。ステップS98において、終了フラグを1にセットする。
【0080】
図15を参照して述べたように、第4の実施形態では、第1の推定値CTW1と第2の推定値CTW2により、エンジン水温がサーモスタット開弁温度T_openよりも低く、かつ所定量以上の熱量がエンジンから発生した状態を検知する。図16では、このような状態を、第1の推定値CTW1がサーモスタット開弁温度T_openに達した時に、第2の推定値CTW2が所定量C_trigger2以上変化しているかどうかを調べることにより検知した。代替的に、このような状態を、第2の推定値CTW2が所定量C_trigger2以上変化した時に、第1の推定値CTW1がサーモスタット開弁温度T_openよりも低いかどうかを調べることによっても検知することができ、このプロセスを図17に示す。ステップS105およびS106を除き、図16と同様の処理が実施される。
【0081】
ステップS105において、第2の推定値CTW2の変化量が所定量C_trigger2に達していなければ、このルーチンを抜ける。ステップS105およびS106において、第2の推定値CTW2の変化量が所定値C_trigger2に達したときに、第1の推定値CTW1がサーモスタット開弁温度T_openに達していなければ、図3に示されるサーモスタット故障検出処理を起動して、サーモスタットの故障を検出する(S107)。
【0082】
代替的に、図16のステップS95および図17のステップS106において、サーモスタット開弁温度T_openの代わりに、該サーモスタット開弁温度T_openより少し低い温度(たとえば、T_open−3℃)を用いてもよい。
【0083】
図16および図17の例では、第2の推定値CTW2を用いて、サーモスタット故障検出処理が実行可能な熱量がエンジンから発生したかどうかを判断した。代替的に、第1の推定値CTW1のみを用いて、サーモスタット故障検出処理が実行可能な熱量が発生したかどうかを判断するようにしてもよい。たとえば、エンジンが冷間始動し、かつ冷却損が少ないときには、第1の推定値CTW1のみに基づいて、サーモスタット故障検出処理の起動タイミングを特定することができる。
【0084】
図18は、第1の推定値CTW1のみを用いて、所定の暖機状態を検知するプロセスを示す。ステップS114およびS115以外のステップは、図16のフローチャートと同様である(ただし、第2の推定値CTW2を算出するルーチンは実行されない)。
【0085】
ステップS114において、第1の推定値CTW1が、予め決められたトリガ温度T_trigger2に達したならば、図3に示されるサーモスタット故障検出処理を起動して、サーモスタットの故障を検出する(S116)。トリガ温度T_trigger2は、サーモスタット開弁温度T_open(たとえば、75℃)または該サーモスタット開弁温度T_openよりも少し低い温度(たとえば、70℃)に設定される。
【0086】
ステップS114において、第1の推定値CTW1がトリガ温度T_trigger2に達していなければ、第1の推定値CTWの変化量が、予め決められたトリガ変化量C_trigger2(たとえば、30℃)よりも大きいかどうかを判断する。
【0087】
第1の推定値の変化量ΔCTW1がトリガ変化量C_trigger2より大きければ、サーモスタット故障検出処理が実行可能な程度の熱量がエンジンから発生していることを示す。この場合には、図3に示されるようなサーモスタット故障検出処理を起動してサーモスタットの故障を検出する(S116)。
【0088】
図19は、第1の推定値CTW1を算出するプロセスのフローチャートを示す。ステップS121において、エンジンからの基本熱量Qbaseを算出する。該基本熱量を、単位時間あたりの燃料噴射量によって近似することができる。単位時間あたりの燃料噴射量は、「基本燃料噴射量TIM×単位時間あたりの噴射回数」によって算出される。ここで、基本燃料噴射量TIMは、燃料噴射弁によって1回に噴射される燃料量を示しており、典型的には、エンジン回転数NEおよび吸気管圧力PBに従って決定される。単位時間あたりの噴射回数は、回転数NEに基づいて算出されることができる。単位時間は、任意の適切な値に設定することができる(例えば、1TDCサイクル等)。
【0089】
一例として、単位時間は、該フローチャートが実施されるサイクルタイムに設定される。該サイクルタイムをS_Timeで表すと、“基本燃料噴射量TIM×回転数NE/S_time”に従って算出される値で、熱量を近似することができる。
【0090】
ステップS122において、基本熱量Qbaseに基づいて補正係数(KQ)テーブルを検索し、補正係数KQを取得する。
【0091】
補正係数テーブルは、予めメモリに記憶されている。図20に、補正係数テーブルの一例を示す。代替的に、補正係数テーブルは、吸気管圧力Pbに基づいて補正係数KQを取得するように構成してもよい。
【0092】
ステップS123において、基本熱量Qbaseに補正係数KQを乗算して、今回のサイクルについての熱量Qを算出する。冷却損が最小(すなわち、ゼロ)である場合のエンジン水温を推定するので、冷却損の算出は行われない。
【0093】
ステップS124において、前回のサイクルで算出された積算熱量QTTL(k-1)に、ステップS123で算出された熱量Qを加算する。ステップS125において、ステップS124において算出された積算熱量QTTL(k)に基づいて温度変化テーブルを検索し、変化量ΔCTW1を抽出する。
【0094】
温度変化テーブルは、予めメモリに記憶されている。図21に、温度変化テーブルの一例を示す。温度変化テーブルは、熱量に相当する温度変化量を規定する。ステップS126において、初期値CTW1_init(たとえば、TW_initが設定される)に変化量ΔCTW1を加算して、第1の推定値CTW1を算出する。
【0095】
図22は、第2の推定値CTW2を算出するプロセスのフローチャートを示す。ステップS131〜S133は、図19のステップS121〜S123と同じである。
【0096】
ステップS124において、前回のサイクルで算出された変化量ΔCTW2に基づいてヒータ冷損テーブルを参照し、ヒータ冷損QHLを算出する。ヒータ冷損テーブルは、予めメモリに記憶されている。ヒータ冷損テーブルの一例を、図23に示す。変化量ΔCTW2が増えるにつれ、ヒータ冷損QHLも増加する。
【0097】
ステップS135において、前回のサイクルで算出された変化量ΔCTW2に基づいて風冷損テーブルを参照し、風冷損QWLを取得する。風冷損テーブルは、予めメモリに記憶されている。図24に、風冷損テーブルの一例を示す。グラフ101は、車速が140km/hの場合を示し、グラフ102は、車速が100km/hの場合を示す。風冷損テーブルは、変化量ΔCTW2が増えるにつれ、風冷損QWLも増加するよう設定されている。
【0098】
ステップS136において、ステップS135で得られた風冷損を車速VPで補正する。たとえば、変化量ΔCTW2がある値であるときの風冷損と車速は、図25に示されるような関係を有する。一例として、検出された車速VPが120km/hであるとき、車速100km/hに対応する風冷損と、車速140km/hに対応する風冷損とを線形補間することにより、車速120km/hに対応する風冷損QWLVP=120を求めることができる。
【0099】
ステップS137において、ヒータ冷損QHLと風冷損QWLを加算し、冷却損QLを算出する。ステップS138において、前回のサイクルで計算された積算熱量QTTL(k-1)に今回の熱量Qを加算したものから、冷却損QLを減算し、今回のサイクルについての積算熱量QTTL(k)を算出する。
【0100】
ステップS139において、算出された積算熱量QTTL(k)に基づいて、図21に示されるような温度変化テーブルを参照し、変化量ΔCTW2を取得する。ステップS140において、初期値CTW2_init(たとえば、TW_initが設定される)に変化量ΔCTW2を加算し、第2の推定値CTW2を算出する。
【0101】
代替的に、第1および第2の推定値CTW1およびCTW2を、他の手法を用いて算出してもよい。また、現在のエンジン水温の推定値CTWを任意の適切な手法で算出し、該推定されたエンジン水温CTWを用いて図18に示されるルーチンを実行してもよい。
【0102】
上記の第1〜第4の実施形態のうちのいくつかを組み合わせてもよい。一例として、図26に、第2の実施形態および第4の実施形態を組み合わせた形態を示す。この形態では、選択された車両関連処理の開始フラグがセットされていなくても(S154)、第1の推定値の変化量ΔCTW1がトリガ変化量C_trigger2を超えたならば(S155)、サーモスタット故障検出処理を起動する(S156)。この形態によれば、選択された車両関連処理が、何らかの原因で実施できない場合でも、サーモスタット故障検出処理を実施することができる。こうして、サーモスタット故障検出処理を実行することができる機会が増やされる。
【0103】
図27は、上記の任意の実施形態に適用されることのできる、エンジンが正常運転であるかどうかを判定するフローチャートである。正常運転判定ルーチンは、エンジンがサーモスタットの故障の誤検知を招くおそれのある状態にあるかどうかを判断する。エンジンが正常運転であると判断されたときに、上記の故障検出処理を起動するルーチン(図6、図10、図13、図16〜図18、図26)を実施するのが好ましい。該故障検出処理を起動するルーチンにおいて、許可フラグが設定されているかどうかを判断するステップの後に、該正常運転を判定するルーチンを実施することができる。
【0104】
ステップS161において、エンジンの平均回転数を算出する。ステップS162において、平均車速を算出する。ステップS163において、エンジンから発生する熱量の平均を算出する。前述したように、エンジンからの熱量を、“基本燃料噴射量TIM×回転数NE/S_time”に従って算出される値で近似することができる。S_timeは、該フローチャートが実施されるサイクルタイムである。
【0105】
ステップS164において、予め決められた判定時間が経過したかどうかを判断する。判定時間は、エンジン回転数NEが所定回転数(たとえば、650rpm)以上で安定するのに要する時間が設定される。
【0106】
ステップS165において、予めメモリに設けられた回転数テーブルを平均車速に基づいて参照し、過回転判定値を取得する。図28に、回転数テーブルの一例を示す。アイドリング状態にあるとき、および車速が低いときは、過回転判定値は低く設定される。サーモスタットは、エンジン回転数が所定回転数を上回ると、エンジン水温にかかわらず開弁することがある。車速が高いとき、過回転判定値は、該サーモスタットが開くおそれのある回転数に設定される。
【0107】
平均回転数を平均車速で除算することによって得られる値が、過回転判定値より大きいとき(S166)、運転状態が異常と判定する(S169)。ステップS166の判断がYesとなる状態は、たとえば、風冷損が無い状態(たとえば、停車している時)でエンジン回転数が高い状態である。このような状態では、ラジエータ側における冷却水の温度が上昇する速度が大きくなり、サーモスタットの故障を正確に検出できないおそれがある。また、過回転判定値を超えた状態では、エンジンの高回転に起因してサーモスタットが開くおそれがある。サーモスタットが開いた時にサーモスタット故障検出処理を実施するのは好ましくないので、異常運転と判断する。
【0108】
ステップS167において、ステップS163で算出された平均熱量が、予め決められた極低負荷しきい値より低ければ、運転状態が異常と判定する。極低負荷しきい値は、アイドリング時の平均熱量に対応する値に設定される。たとえば下り坂を走行している時は、エンジンの負荷が非常に低く、燃料カット時間も多くなる。このような状態では、平均熱量が極低負荷しきい値より小さい場合がある。熱量が小さすぎると、サーモスタットの故障を正確に検出できないことがあるので、運転状態が異常と判定する。
【0109】
運転状態が異常と判定されたならば、サーモスタット故障検出処理は実施されない。ステップS166およびS167の判断がNoならば、運転状態が正常と判定する。
【0110】
本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンにも適用が可能である。
【0111】
【発明の効果】
この発明によれば、ラジエータ側に設けられた水温センサに基づいてサーモスタットの故障を検出することができる。さらに、サーモスタット故障検出処理に適合した暖機状態を容易に特定して、サーモスタットの故障検出処理を起動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に従う、エンジンおよびその制御装置を概略的に示す図。
【図2】この発明の一実施形態に従う、サーモスタットの故障を検出する手法の基本的な概念を示す図。
【図3】この発明の一実施形態に従う、サーモスタット故障検出処理のフローチャート。
【図4】この発明の第1の実施形態に従う、サーモスタット故障検出処理を起動するタイミングを概略的に示す図。
【図5】この発明の第1の実施形態に従う、初期処理ルーチンを示すフローチャート。
【図6】この発明の第1の実施形態に従う、サーモスタット故障検出処理を起動するプロセスのフローチャート。
【図7】この発明の第2の実施形態に従う、サーモスタット故障検出処理を起動するタイミングを概略的に示す図。
【図8】この発明の第2の実施形態に従う、サーモスタット故障検出処理の起動のトリガとなる車両関連処理を示すテーブル。
【図9】この発明の第2の実施形態に従う、初期処理ルーチンを示すフローチャート。
【図10】この発明の第2の実施形態に従う、サーモスタット故障検出処理を起動するプロセスのフローチャート。
【図11】この発明の第3の実施形態に従う、サーモスタット故障検出処理が実行可能な暖機状態を記憶するテーブル。
【図12】この発明の第3の実施形態に従う、初期処理ルーチンを示すフローチャート。
【図13】この発明の第3の実施形態に従う、サーモスタット故障検出処理を起動するプロセスのフローチャート。
【図14】この発明の第3の実施形態に従う、暖機状態を判断する処理のフローチャート。
【図15】この発明の第4の実施形態に従う、サーモスタット故障検出処理を起動するタイミングを概略的に示す図。
【図16】この発明の第4の実施形態に従う、サーモスタット故障検出処理を起動するプロセスのフローチャート。
【図17】この発明の第4の実施形態に従う、サーモスタット故障検出処理を起動する他のプロセスのフローチャート。
【図18】この発明の第4の実施形態に従う、サーモスタット故障検出処理を起動する他のプロセスのフローチャート。
【図19】この発明の第4の実施形態に従う、第1のエンジン推定水温を算出する処理のフローチャート。
【図20】この発明の第4の実施形態に従う、基本熱量Qbaseに対応する補正係数KQを記憶するテーブル。
【図21】この発明の第4の実施形態に従う、熱量QTTLに対応する温度変化を記憶するテーブル。
【図22】この発明の第4の実施形態に従う、第2のエンジン推定水温を算出する処理のフローチャート。
【図23】この発明の第4の実施形態に従う、温度変化に対応するヒータ冷損QHLを記憶するテーブル。
【図24】この発明の第4の実施形態に従う、温度変化に対応する風冷損QWLを記憶するテーブル。
【図25】この発明の第4の実施形態に従う、車速と風冷損QWLの関係を示す図。
【図26】この発明の第2および第4の実施形態を組み合わせた形態に従う、サーモスタット故障検出処理を起動するプロセスのフローチャート。
【図27】この発明の一実施形態に従う、正常運転を判定する処理のフローチャート。
【図28】この発明の一実施形態に従う、過回転判定値を記憶するテーブル。
【符号の説明】
1 エンジン
5 ECU
10 エンジン水温センサ
21 ラジエータ
23 サーモスタット
28 ラジエータ水温センサ

Claims (1)

  1. エンジンとラジエータとの間に設けられ、該エンジンと該ラジエータとの間の冷却水の循環を規制するサーモスタットの故障を検出する装置であって、
    前記サーモスタットに対してラジエータ側に設けられた温度センサと、
    前記エンジンが所定の暖機状態に達したならば、前記温度センサによって検出される温度が所定量以上変化したかどうかに従って前記サーモスタットの故障を検出するサーモスタット故障検出処理を実施する制御ユニットと、を備え、
    前記制御ユニットは、前記エンジンの発熱量に基づいて、冷却損が最小である時の前記エンジンの冷却水の温度を第1の推定水温として推定すると共に、冷却損が最大である時の前記エンジンの冷却水の温度を第2の推定水温として推定するよう構成されており、
    前記所定の暖機状態に達したかどうかは、前記第1の推定水温が、前記サーモスタットが開く温度に到達し、かつ前記第2の推定水温が所定量以上変化したかどうかに従って判断される、
    サーモスタットの故障を検出する装置。
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