JP4259996B2 - 液化ガスの気化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液化天然ガス(LNG)などの液化ガスを気化するための液化ガスの気化装置に関する。
例えば、液化天然ガスなどの液化ガスを気化するための気化装置は、液化ガスを気化するための蒸発部と、気化したガスを加温するための加温部とを備え、蒸発部は気化用伝熱管及びこれを覆う蒸発部ハウジングを有し、また加温部は加温用伝熱管及びこれを覆う加温部ハウジングを有している。このような気化装置では、液化ガスが気化用伝熱管に送給され、蒸発部ハウジング内を通して流れる外気と気化用伝熱管に送給された液化ガスとの間で熱交換が行われ、この熱交換によって液化ガスが気化され、気化したガスが加温部に流れる。加温部においては、気化したガスは加温用伝熱管を通して流れ、加温部ハウジング内を通して流れる外気と加温用伝熱管を流れるガスとの間で熱交換が行われ、この熱交換によって気化したガスが所定温度に加温される。
このような気化装置では、蒸発部において液化ガス(例えば、液化天然ガス)を継続して気化すると、気化用伝熱管の温度が下がり、空気中の水分が凍結し霜となってその表面に付着するようになり、このように霜が付着すると、気化効率が低下し、気化装置の能力が低下する。
このようなことから、この気化装置では、液化ガスを気化する気化運転が所定時間(例えば、4時間程度)行われると、次いで、付着した霜を解氷する解氷運転が所定時間(例えば2時間程度)行われ、この気化運転と解氷運転とが交互に行われる。
ところが、この解氷運転を、外気を利用して行う場合、寒冷地の冬季の環境周囲温度が0℃以下では、気化用伝熱管に付着した霜を解氷するのが難しく、冬季での使用は難しく、この気化装置の寒冷地での適性は非常に低いという問題がある。
そこで、寒冷地の冬季においても気化用伝熱管に付着した霜を効率良く解氷できるように、加温されたガスを利用するようにしたものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。この気化装置は、二つの空温部(蒸発部及び加温部)と加温部とを備え、一方の空温部が気化運転(又は解氷運転)するときには他方の空温部が解氷運転(又は気化運転)されるように構成される。加温部は例えば温水加熱装置などから構成される。寒冷地などで外気による解氷が困難なときには、加温部が利用され、気化運転中の空温部が加温部に接続されるとともに、この加温部が解氷運転中の空温部に接続され、液化ガスは気化運転中の空温部に送給されて気化され、気化されたガスが加温部で例えば30℃程度に加温される。そして、加温されたガスが解氷運転中の空温部に送給され、加温されたガスによって空温部が内部から温められて霜の解氷が行われる。
特開平4−29920号公報
上述した気化装置では、液化ガスを二つの空温部に選択的に送給し、また外気温が低いときには空温部にて気化したガスを加温部に送給した後、この加温部にて加温されたガスを解氷する空温部に送給するように構成され、空温部内を流れる気化ガスの熱を利用する、即ち内部から加温して解氷を行うので解氷効率が悪く、解氷に時間を要するという問題がある。
本発明の目的は、比較的簡単な構成で、蒸発部に付着した霜を短時間で効率良く解氷することができる液化ガスの気化装置を提供することである。
本発明の請求項1に記載の液化ガスの気化装置によれば、液化ガスを気化するための蒸発部と、前記蒸発部で気化されたガスを加温するための加温部と、前記蒸発部を通して送風するための送風手段と、温風を生成するための加熱手段と、を具備しており、
前記蒸発部は、液化ガスを気化するための気化用伝熱管と、前記気化用伝熱管の周囲を覆う蒸発部ハウジングとを備え、前記蒸発部ハウジングの上端部及び下端部に上開口及び下開口が設けられており、また前記加温部は気化したガスを加温するための加温用伝熱管と、前記加温用伝熱管の周囲を覆う加温部ハウジングとを備え、前記加温部ハウジングの上端部及び下端部に上開口及び下開口が設けられており、
前記蒸発部ハウジング及び前記加温部ハウジングの上方は屋根体で覆われ、前記屋根体と前記蒸発部ハウジング及び前記加温部ハウジングとの間には、外気を導入するための外気導入空間が設けられており、
また、前記蒸発部ハウジングに温風を導くための温風ダクトが設けられているとともに、前記蒸発部ハウジングの上方に、前記蒸発部ハウジングの前記上開口を通しての温風の外部への流出を防止するための流出防止用開閉機構が開閉自在に設けられており、
液化ガスを気化するときには、前記流出防止用開閉機構が開状態に保たれ、外気は前記外気導入空間を通して流入し、前記蒸発部ハウジングの前記上開口から前記下開口に向けて流れ、また前記気化用伝熱管に付着した霜を解氷するときには、前記流出防止用開閉機構が閉状態に保たれるとともに、前記加熱手段及び前記送風手段が作動され、前記送風手段の作用によって、前記加熱手段からの温風が前記温風用ダクトを通して前記蒸発部のハウジングに送給され、前記蒸発部ハウジングの前記下開口に向けて流れることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の液化ガスの気化装置によれば、前記温風ダクトは前記蒸発部ハウジングの上端部に接続され、前記流出防止用開閉機構は前記蒸発部ハウジングの前記上開口を開閉するためのプレート状部材と、このプレート状部材を開位置と閉位置との間を移動させるための移動用駆動源とを備えており、
液化ガスを気化するときには、前記移動用駆動源により前記プレート状部材が前記開位置に位置付けられ、これによって、前記蒸発部ハウジングの前記上開口が開放され、また前記気化用伝熱管に付着した霜を解氷するときには、前記移動用駆動源により前記プレート状部材が前記閉位置に位置付けられ、これによって、前記蒸発部ハウジングの前記上開口が閉塞されることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の液化ガスの気化装置によれば、前記屋根体は、前記蒸発部ハウジング及び前記加温部ハウジングの上方を覆う屋根部と、前記プレート状部材が収容されるプレート収容部とを備え、前記プレート収容部と前記プレート状部材との間に、密封部材によって覆われた収容空間が設けられ、この収容空間に前記移動用駆動源が収容されているとともに、不凍用気体が充填され、又は加熱手段が配設されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の液化ガスの気化装置によれば、前記温風ダクトは前記屋根体に接続され、前記流出防止用開閉機構は、前記屋根体と前記蒸発部ハウジングとの間の前記外気導入空間を開閉するためのカバー部材と、このカバー部材を開位置と閉位置との間を移動させるための移動用駆動源とを備えており、
液化ガスを気化するときには、前記移動用駆動源により前記カバー部材が前記開位置に位置付けられ、これによって、前記屋根体と前記蒸発部ハウジングとの間の前記外気導入空間が開放され、また前記気化用伝熱管に付着した霜を解氷するときには、前記移動用駆動源により前記カバー部材が前記閉位置に位置付けられ、これによって、前記屋根体と前記蒸発部ハウジングとの間の前記外気導入空間が閉塞されることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の液化ガスの気化装置によれば、前記屋根体は、前記蒸発部ハウジング及び前記加温部ハウジングの上方を覆う屋根部と、前記カバー部材が収容されるカバー収容部とを備え、前記カバー収容部に前記移動用駆動源が収容されているとともに、前記温風ダクトが前記カバー収容部に接続されていることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の液化ガスの気化装置によれば、液化ガスを気化するための蒸発部は気化用伝熱管及びこの周囲を覆う蒸発部ハウジングを備え、また気化したガスを加温する加温部は加温用伝熱管及びその周囲を覆う加温部ハウジングを備え、これら蒸発部ハウジング及び加温用ハウジングとこれらの上方に配設された屋根体との間に外気導入用空間が設けられている。また、送風手段及び加熱手段と、加熱手段からの温風を蒸発部ハウジングの上端部に導くための温風ダクトが設けられ、更に蒸発部ハウジングの上開口を通しての温風の外部への流出を防止するための流出防止用開閉機構が開閉自在に設けられている。
液化ガスを気化するときは、蒸発部において、流出防止用開閉機構が開状態に保たれ、外気は外気導入空間を通して流入し、蒸発部ハウジングの上開口から下開口に流れる外気と気化用伝熱管に送給された液化ガスとの間の熱交換によって、この液化ガスが気化される。また加温部において、外気は外気導入空間を通して流入し、加温部ハウジングの上開口から下開口に流れる外気と気化用伝熱管から加温用伝熱管に送給されたガスとの間の熱交換によって、気化されたガスが加温され、加温されたガスが下流側に送給される。
また、気化用伝熱管に付着した霜を解氷するときは、加熱手段及び送風手段が作動されるとともに、流出防止用開閉機構が閉状態に保持される。従って、送風手段の作用によって、加熱手段からの温風が温風ダクトを通して蒸発部ハウジングに送給され、下開口に向けて下方に流れ、このように流れる温風の熱を利用して付着した霜を解氷することができる。このとき、流出防止用開閉機構が閉状態にあるので、温風ダクトを通して送給された温風は、蒸発部ハウジングの上開口を通して外部に漏れることがほとんどなく、蒸発部ハウジングの下開口に向けて流れ、これによって、付着した霜を短時間で効率良く解氷することができる。また、温風ダクトからの温風が蒸発部ハウジングに送給されるので、付着した霜の解氷は上側から行われ、解氷により熱を奪われて温度が低下した空気が下開口側に下方に流れ、これによって温風を無駄なく流して解氷を行うことができる。
また、本発明の請求項2に記載の液化ガスの気化装置によれば、温風ダクトが蒸発部ハウジングの上端部に接続され、流出防止用開閉機構が蒸発部ハウジングの上開口を開閉するためのプレート状部材を備えている。液化ガスを気化するときには、移動用駆動源によってプレート状部材が開位置に位置付けられて蒸発部ハウジングの上開口が開放され、外気導入空間を通して流入した外気は、蒸発部ハウジングの上開口からその内部を通して下開口に流れ、かく流れる外気を利用して液化ガスを気化することができる。また、付着した霜を解氷するときには、移動用駆動源によってプレート状部材が閉位置に位置付けられて蒸発部ハウジングの上開口が閉塞され、温風ダクトを通して蒸発部ハウジングの上端部に送給された温風は、その内部を通して下開口に流れ、かく流れる温風により気化用伝熱管に付着した霜を解氷することができる。このとき、プレート状部材が蒸発部ハウジングの上開口を閉塞しているので、温風ダクトからの温風はこの上開口を通して外部に流出することがほとんどなく、送給される温風の熱を無駄なく利用して霜を解氷することができる。尚、移動用駆動源は、例えば空圧シリンダ機構の如き流体圧シリンダ機構、正逆転可能な電動モータなどから構成される。
また、本発明の請求項3に記載の液化ガスの気化装置によれば、屋根体はプレート収容部を備え、このプレート収容部とプレート状部材との間に密封部材が介在され、この密封部材によって収容空間が規定される。プレート状部材が開位置にあるときには、このプレート状部材及び密封部材がプレート収容部に収容され、蒸発部ハウジングと屋根体との間の外気導入空間を通して外気を導入することができる。また、プレート状部材が閉位置にあるときには、密封部材が収容空間から延び、プレート状部材が下降して蒸発部ハウジングの上開口を閉塞することができる。また、移動用駆動源が収容される収容空間に不凍用気体が充填されるので、寒冷地の冬季においても移動用駆動源が凍結して作動不能となることがなく、移動用駆動源によって、プレート状部材を気化時には開位置に、また解氷時には閉位置に確実に位置付けることができる。不凍用気体の充填に代えて、加熱手段を配設し、加熱手段で移動用駆動源を加熱するようにしてもよい。
また、本発明の請求項4に記載の液化ガスの気化装置によれば、温風ダクトが屋根体に接続され、流出防止用開閉機構は屋根体と蒸発部ハウジングとの間の外気導入空間のを開閉するためのカバー部材を備えている。液化ガスを気化するときには、移動用駆動源によってカバー部材が開位置に位置付けられて外気導入空間が開放され、外気は開放された外気導入空間を通して流入し、蒸発部ハウジングの上開口からその内部を通して下開口に流れ、かく流れる外気を利用して液化ガスを気化することができる。また、付着した霜を解氷するときには、移動用駆動源によってカバー部材が閉位置に位置付けられて外気導入空間が閉塞され、温風ダクトを通して屋根体に送給された温風は、閉位置にあるカバー部材により蒸発部ハウジングに導かれ、その上開口から内部を通して下開口に流れ、かく流れる温風により気化用伝熱管に付着した霜を解氷することができる。このとき、カバー部材が蒸発部ハウジングに対応する外気導入空間を閉塞しているので、温風ダクトからの屋根体に送給された温風は、外気導入空間から外部に流出することがほとんどなく、送給される温風の熱を無駄なく利用して霜を解氷することができる。
また、本発明の請求項5に記載の液化ガスの気化装置によれば、屋根体はカバー収容部を備え、温風ダクトがこのカバー収容部に接続されている。カバー部材が開位置にあるときには、カバー部材がカバー収容部に収容され、蒸発部ハウジングと屋根体との間の開放された外気導入空間を通して外気を導入することができる。また、カバー部材が閉位置にあるときには、カバー部材が下降して外気導入空間を閉塞し、温風ダクトから屋根体のカバー収容部に送給された温風を蒸発部ハウジングに導くことができる。また、温風ダクトからの温風が移動用駆動源が収容されたカバー収容部に送給されるので、送給される温風によって移動用駆動源の凍結による作動不良を防止することができる。尚、移動用駆動源の凍結を防止するために、液化ガスの気化運転中においても温風ダクトからの温風を屋根体のカバー収容部に送給するようにすることができ、この場合、必要最小限の温風を送給するようにするのが望ましい。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う液化ガスの気化装置の最良の形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
まず、図1〜図4を参照して、第1の実施形態の液化ガスの気化装置について説明する。図1は、第1の実施形態の液化ガスの気化装置を簡略的に示す正面図であり、図2は、図1の気化装置を示す側面図であり、図3は、流出防止用開閉機構のプレート状部材が閉位置にあるときの状態を示す、図1に対応する正面図であり、図4は、プレート状部材が閉位置にあるときの状態を示す、図2に対応する側面図である。
図1及び図2において、図示の液化ガスの気化装置は、液化ガス、例えば液化天然ガスを気化するための蒸発部2と、気化したガスを加温するための加温部4とを備えている。蒸発部2は上下方向に延びる矩形筒状の蒸発部ハウジング6と、液化ガスを気化するための気化用伝熱管8とを備え、気化用伝熱管8の周囲が蒸発部ハウジング6により覆われている。この形態では、蒸発部ハウジング6内の下部には下部ヘッダ10が配設され、その上部には上部ヘッダ12が配設され、下部ヘッダ10と上部ヘッダ12との間に複数本の気化用伝熱管8が設けられ、下部ヘッダ10に送給された液化ガスがこれら気化用伝熱管8を並列的に流れるように構成されている。下部ヘッダ10、気化用伝熱管8及び上部ヘッダ12は気化ユニット13を構成し、この実施形態では、かかる気化ユニット13が図2において紙面に垂直な方向に間隔をおいて複数配設されている。各気化用伝熱管8は、例えば、周囲に熱交換用フィンが設けられたエアフィン型伝熱管から構成され、蒸発部ハウジング6内を上下方向に延びている。
蒸発部ハウジング6の上端部(この形態では、上端面)は開放され、上開口14が規定され、またその下端部(この形態では下端面)も開放され、下開口16が規定され、上開口14と下開口16との間に各気化ユニット13の下部ヘッダ10、気化用伝熱管8及び上部ヘッダ12が配置され、これらの周囲が蒸発部ハウジング6により覆われている。
液化ガスタンク、例えば液化天然ガスタンクの如き液化ガス供給源(図示せず)から延びる液化ガス送給管18は蒸発部ハウジング6を通して延び、その先端部は各気化ユニット13に対応して分岐され、各分岐先端部が対応する気化ユニット13の下部ヘッダ10に接続され、また液化ガス送給管18には開閉弁20が配設されている。従って、開閉弁20が開状態になると、液化ガス供給源からの液化ガス、例えば液化天然ガスが液化ガス送給管18を通して蒸発部2の各気化ユニット13の下部ヘッダ10に送給され、この開閉弁20が閉状態になると、液化ガスの送給が停止される。
加温部4は、上下方向に延びる矩形の筒状の加温部ハウジング22と、気化されたガスを加温するための加温用伝熱管24を備え、加温用伝熱管24の周囲が加温部ハウジング22により覆われている。この形態では、加温部ハウジング22内には、各気化ユニット13に対応して複数本の加温用伝熱管24が設けられ、これら加温用伝熱管24の下端部が下接続管26を介して、またそれらの上端部が上接続管28を介して接続され、気化ユニット13にて気化されたガスは、これら加温用伝熱管24を直列的に流れるように構成されている。加温用伝熱管24も、例えば、周囲に熱交換用フィンが設けられたエアフィン型伝熱管から構成され、加温部ハウジング22内を上下方向に延びている。
加温部ハウジング22の上端部(この形態では、上端面)も開放され、上開口30が規定され、またその下端部(この形態では下端面)も開放され、下開口32が規定され、上開口30及び下開口32との間に加温用伝熱管24、下接続部26及び上接続部28が配設され、これらの周囲が加温部ハウジング22により覆われている。
蒸発部2の各気化ユニット13の上部ヘッダ12は接続管34を介して加温部4の対応する上流端の加温用伝熱管24に接続され、気化ユニット13において気化されたガス、例えば天然ガスは上部ヘッダ12から接続管34を介して加温部4の加熱用伝熱管24に送給される。また、加温部4の下流端の加温用伝熱管24は集合してガス送給管36に接続され、加温部4において加温されたガスがガス送給管36を通して下流側に送給される。
尚、蒸発部2における気化用伝熱管8の接続様式については、液化ガスを所要の通りに気化することができる適宜の接続様式でよく、例えば加温部4のように、液化ガスが直列的に流れるように接続するようにしてもよい。また、加温部4における加温用伝熱管24の接続様式についても、気化されたガスを所望温度に加温することができる適宜の接続様式でよく、例えば蒸発部2にように、ガスが並列的に流れるように接続するようにしてもよい。
この実施形態では、蒸発部ハウジング6及び加温部ハウジング22は本体支持構造34により支持されている。本体支持構造38は4本の支柱40を有し、各支柱40の下端部が、地面44に設置された支持脚42に固定されている。また、蒸発部ハウジング6及び加温部ハウジング22の対向する部位が連結され、一体的に構成された蒸発部ハウジング6及び加温部ハウジング22の4角部が支持脚42に取り付けられている。各支柱40の上端部は上方に延び、これら支柱40の上端部に屋根体46が取り付けられている。この形態では、一対の支柱40aは残りの一対の支柱40bよりも幾分長さが短く、従って、屋根体46の上面は、長い方の支柱40bから短い方の支柱40aに向けて下方に傾斜している。
屋根体46はプレート状の屋根部48と、屋根部48の下側に取り付けられたプレート収容部50とを有している。屋根部48は蒸発部ハウジング6及び加温部ハウジング22の上方を覆うように設けられ、雪などがこれらハウジング6,22内に落ちるのを防止している。また、プレート収容部50は蒸発部ハウジング6に対応してその上方に設けられている。このように構成されているので、蒸発部2については、蒸発部ハウジング6とプレート収容部50との間に外気を導入するための第1外気導入空間52が規定され、加温部4については、加温部ハウジング22と屋根部48との間に外気を導入するための第2外気導入空間54が規定されている。
プレート収容部50は、流出防止用開閉機構56を構成するプレート状部材58及び移動用駆動源60が収容可能に配設されている。プレート収容部50は矩形箱状に形成され、その下面が開放されている。プレート状部材58はプレート収容部50の下面開口を通して収容可能に設けられ、このプレート状部材58の4側縁とプレート収容部50の4側内面との間に蛇腹状の密封部材62が設けられ、屋根部48、プレート収容部50、密封部材62及びプレート状部材58によって収容空間64が規定され、この収容空間64に移動用駆動源60が収容されている。
この実施形態では、移動用駆動源60は一対の空圧シリンダ機構66から構成され、各空圧シリンダ機構66のシリンダ側(又は出力ロッド側)が、一対の支柱40間を接続する接続部材68に連結され、その出力ロッド側(又はシリンダ側)がプレート状部材58に連結されている。このように構成されているので、一対の空圧シリンダ機構66が収縮した状態では、図1及び図2に示すように、プレート状部材58が開位置に位置付けられ、このプレート状部材58及び密封部材62がプレート収容部50内に収容され、蒸発部ハウジング6の上開口14及び及びその上方の第1外気導入空間52が開放される。また、一対の空圧シリンダ機構66が伸長した状態では、図3及び図4に示すように、密封部材62が延び、プレート状部材58が下方に下がって閉位置に位置付けられ、このプレート状部材58によって蒸発部ハウジング6の上開口14が閉塞される。
一対の空圧シリンダ機構66が収容される収容空間64内には、−20℃程度の気温でも凍結しない不凍用気体、例えば乾燥空気や窒素を大気よりも幾分高い圧力で充填するのが好ましく、このような不凍用気体を充填することによって、空圧シリンダ機構66の凍結による作動不良を防止し、低温環境においても蒸発部ハウジング6の上開口14の開閉を確実に行うことができる。尚、不凍用気体を充填することに代えて、収容空間64内に加熱手段、例えば電気加熱ヒータを配設し、この電気加熱ヒータによって加熱するようにしてもよい。
この気化装置では、蒸発部2の気化用伝熱管8に付着した霜を温風を用いて解氷するために、更に、次の通りに構成されている。温風を送給するための温風ダクト70が設けられ、温風ダクト70の一端側が上方に延びて蒸発部ハウジング6の上端部に接続され、その他端側は略水平に延び、この水平部に加熱手段72が配設されているとともに、その他端部の吸入部74(温風ダクト70の他端部)に送風手段76が配設されている。尚、温風ダクト70は補助支持構造75により支持され、この補助支持構造75は温風ダクト70を支持する一対の支持脚77から構成されている。
図示の加熱手段72は熱交換器78から構成されている。熱交換器78に関連して加熱温水ボイラ80が設けられ、都市ガス、LPガスなどの燃料が燃料供給ライン82を通して温水ボイラ80に供給されるとともに、燃焼用空気が燃焼用空気供給ライン84を通して加熱温水ボイラ80に供給され、燃料の燃焼により温水が生成される。加熱温水ボイラ80と熱交換器78とは温水循環配管86を介して接続され、温水循環配管86には温水循環ポンプ88が配設され、加熱温水ボイラ80にて生成された温水は、矢印で示すように、温水循環ポンプ88の作用によって、温水循環配管86及び熱交換器78を通して循環される。
送風手段76は、温風ダクト70の吸入部74に配設された送風ファン90を備え、この送風ファン90の作用によって、吸入部74から外気が導入され、導入された空気が熱交換器78及び温風ダクト70を通して蒸発部ハウジング6の上端部に送給される。この送風ファン90は熱交換器78の下流側に配設するようにしてもよい。
次に、図1及び図2とともに、図3及び図4を参照して、上述した気化装置を用いた液化ガス(例えば、液化天然ガス)の気化について説明する。液化ガスを気化する場合、液化ガスを気化する気化運転と、蒸発部2に付着した霜を解氷する解氷運転とが交互に行われる。
液化ガスを気化する(気化運転をする)ときには、図1及び図2に示すように、一対の空圧シリンダ機構66が収縮され、流出防止用開閉機構56が開状態に保持される。即ち、流出防止用開閉機構56のプレート状部材58が上方に持ち上げられて開位置に位置付けられ、このプレート状部材58及び密封部材62がプレート収容部64に収容され、蒸発部ハウジング6の上開口14及び第1外気導入空間52が開放される。また、開閉弁20が開状態となり、液化ガス供給源からの液化ガスが液化ガス送給管18を通して蒸発部2の各気化ユニット13の下部ヘッダ10に送給される。下部ヘッダ10に送給された液化ガスは、複数本の気化用伝熱管8を通して上部ヘッダ12に向けて上方に流れ、気化用伝熱管8を上方に流れる間に蒸発部ハウジング6内の空気との間で熱交換が行われ、この熱交換によって、液化ガスが気化される。気化されたガスは上方に上部ヘッダ12に流れ、上部ヘッダ12から加温部4に送給される。このとき、蒸発部ハウジング6内の空気は熱交換によって冷却されて下方に流れるようになり、従って、このときには、外気が第1外気導入空間54を通して蒸発部ハウジング6の上開口14に流入し、蒸発部ハウジング6内を下方に流れ、その下開口16から外部に排出され、自然対流を利用して液化ガスが気化される。
また、蒸発部2の各気化ユニット13で気化されたガスは上部ヘッダ12から加温部4の対応する加温用伝熱管24に送給され、これら加温用伝熱管24を通して下流側に流れ、これら加温用伝熱管24を流れる間に加温部ハウジング22内の空気との間で熱交換が行われ、この熱交換によって、気化されたガスが加温されて所望の温度となり、更に下流側に送給される。このとき、加温部ハウジング22内の空気は熱交換によって冷却されて下方に流れるようになり、従って、蒸発部2における空気の流れと同様に、外気が第2外気導入空間54を通して加温部ハウジング22の上開口30から流入し、加温部ハウジング22内を下方に流れ、その下開口32から外部に排出され、自然対流を利用して気化されたガスが加温される。
この液化ガスの気化は所定の気化運転時間行われ、継続して気化運転すると、気化用伝熱管8の表面に霜が付着するようになり、それ故に、気化運転の後に解氷運転が行われる。霜を解氷する(解氷運転する)ときには、開閉弁20が閉となり、液化ガスの供給が停止する。また、図3及び図4に示すように、一対の空圧シリンダ機構66が伸張され、流出防止用開閉機構56が閉状態に保持される。即ち、密封部材62が延び、プレート状部材58が下がって閉位置に位置付けられ、プレート状部材58が蒸発部ハウジング6の上開口14を閉塞する。そして、この状態において、加熱温水ボイラ80が作動され、また温水循環ポンプ88が作動され、燃料の燃焼によって生成された温水が、温水循環ポンプ88の作用によって温水循環配管86及び熱交換器78を通して循環される。また、送風手段76が作動され、その送風ファン90の作用によって、吸入部74から外気が吸引される。従って、温風ダクト70に導入された外気は、熱交換器78を流れる際に、この熱交換器78を通して循環される温水との間で熱交換されて温められ(例えば、30℃程度に温められる)、温められた空気が温風ダクト70を通して蒸発部ハウジング6の上端部に送給される。かく送給された温風は、蒸発部ハウジング6の上開口14がプレート状部材58によって閉塞されている故に、その上端部から下開口16に向けて流れ、かく流れる際に気化用伝熱管8の周囲に付着した霜を解氷し、解氷により温度が低下した温風が下開口16から外部に排出される。この解氷時には、温風を多量に送給する必要はなく、解氷により温度低下して下方に流れる分だけ温風ダクトを通して供給すればよく、少ない温風量でもって効率良く解氷することができる。このように温風を利用して解氷を行うので、冬季の外気が冷えた(例えば、外気が0℃以下である)ときにおいても解氷を行うことができ、寒冷地向けの気化装置として提供することができる。
付着した霜の解氷は所定時間(例えば、30分程度)行われ、この解氷運転により気化用伝熱管8に付着した霜が除去され、再び元の状態に戻る。解氷運転が終了すると、加熱温水ボイラ80、温水循環ポンプ88及び送風手段76が停止する。
〔第2の実施形態〕
次に、図5〜図8を参照して、第2の実施形態の液化ガスの気化装置について説明する。図5は、第2の実施形態の液化ガスの気化装置を簡略的に示す正面図であり、図6は、図5の気化装置を示す側面図であり、図7は、流出防止用開閉機構のプレート状部材が閉位置にあるときの状態を示す、図5に対応する正面図であり、図8は、プレート状部材が閉位置にあるときの状態を示す、図6に対応する側面図である。尚、この第2の実施形態においては、流出防止用開閉機構及びそれに関連する構成について改良が施されており、第2の実施形態において、第1の実施形態と実質上同一のものには同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
図5及び図6において、この第2の実施形態においては、屋根体46Aはプレート状の屋根部48Aと、屋根部48Aの下側に取り付けられたカバー収容部92とを有している。屋根部48Aは蒸発部ハウジング6及び加温部ハウジング22の上方を覆うように設けられ、またカバー収容部92は蒸発部ハウジング6に対応してその上方に設けられている。このように構成されているので、蒸発部2については、蒸発部ハウジング6とカバー収容部92との間に外気を導入するための第1外気導入空間52Aが設けられ、加温部4については、加温部ハウジング22と屋根部48Aとの間に外気を導入するための第2外気導入空間54Aが設けられている。
カバー収容部92内には、流出防止用開閉機構56Aを構成するカバー部材94及び移動用駆動源60Aが収容可能に配設されている。カバー収容部92は矩形箱状に形成され、その下面が開放されており、またカバー部材94はカバー収容部92に対応した矩形筒状に形成され、カバー収容部92の内側に上下方向に移動自在に収容されている。カバー部材94の下面には取付プレート96が設けられ、この取付プレート96の中央部には、後述するように温風が流れるように開口(図示せず)が設けられている。カバー部材94及び取付プレート96はカバー収容部94の下面開口を通してカバー収容部92内に収容可能に構成されている。
また、移動用駆動源60Aは、第1の実施形態と同様に、一対の空圧シリンダ機構66から構成され、各空圧シリンダ機構66のシリンダ側(又は出力ロッド側)が、一対の支柱40間を接続する接続部材68に連結され、その出力ロッド側(又はシリンダ側)がカバー部材94に固定された取付プレート96に連結されている。このように構成されているので、一対の空圧シリンダ機構66が収縮した状態では、図5及び図6に示すように、カバー部材94が開位置に位置付けられ、このカバー部材94及び取付プレート96がカバー収容部92内に収容され、蒸発部ハウジング6の上開口14及び及びその上方の第1外気導入空間52Aが開放される。また、一対の空圧シリンダ機構66が伸長した状態では、図7及び図8に示すように、カバー部材94が下方に下がって閉位置に位置付けられ、このカバー部材94によって蒸発部ハウジング6の上方の第1外気導入空間52Aが閉塞され、カバー収容部92と蒸発部ハウジング6とがカバー部材94を介して連通される。
第2の実施形態では、また、温風ダクト70Aの一端部が上方に延びて屋根体46Aのカバー収容部92に接続され、温風がこのカバー収容部92に送給されるように構成されている。第2の実施形態におけるその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
次に、図5及び図6とともに、図7及び図8を参照して、第2の実施形態の気化装置を用いた液化ガスの気化について説明する。
気化運転のときには、図5及び図6に示すように、一対の空圧シリンダ機構66が収縮され、流出防止用開閉機構56Aが開状態に保持される。即ち、流出防止用開閉機構56Aのカバー部材94が上方に持ち上げられて開位置に位置付けられ、このカバー部材94及び取付プレート96がカバー収容部92に収容され、蒸発部ハウジング6の上方の第1外気導入空間52Aが開放される。従って、上述したと同様にして液化ガスが液化ガス送給管18を通して蒸発部2の各気化ユニット13の下部ヘッダ10に送給されと、この液化ガスは、複数本の気化用伝熱管8を通して上部ヘッダ12に向けて上方に流れ、気化用伝熱管8を上方に流れる間に蒸気部ハウジング6内の空気との熱交換によって気化され、気化されたガスが上部ヘッダ12に流れる。このとき、第1の実施形態と同様に、蒸気部ハウジング6内の空気は熱交換によって冷却されて下方に流れるようになり、従って、外気は第1外気導入空間52Aを通して蒸発部ハウジング6の上開口14に流入し、蒸発部ハウジング6内を下方に流れ、その下開口16から外部に排出される。蒸発部2の気化ユニット13で気化されたガスは上部ヘッダ12から加温部4の対応する加温用伝熱管24に送給され、上述したと同様にして加温用伝熱管24を通して下流側に流れ、これら加温用伝熱管24を通して流れる間に加温部ハウジング22内の空気との間で熱交換が行われて加温される。
また、解氷運転のときには、液化ガスの供給が停止される。そして、図7及び図8に示すように、一対の空圧シリンダ機構66が伸張され、流出防止用開閉機構56Aが閉状態に保持される。即ち、カバー部材94が下がって閉位置に位置付けられ、このカバー部材94が蒸発部ハウジング6の上方の第1外気導入空間52Aを閉塞する。そして、この状態において、第1の実施形態と同様に、加熱温水ボイラ80、温水循環ポンプ78及び送風手段76が作動される。従って、熱交換器78からの温風は温風ダクト70Aを通して屋根体46Aのカバー収容部94に送給され、カバー部材94が第1外気導入空間52Aを閉塞している故に、かく送給された温風はカバー部材94内を通して蒸発部ハウジング6の上開口14に導かれ、上開口14から蒸発部ハウジング6内を通して下開口16に向けて流れ、かく流れる際に気化用伝熱管8の周囲に付着した霜を解氷し、解氷により温度が低下した温風が下開口16から外部に排出される。かくして、この第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、冬季の外気が冷えたときにおいても解氷を効率的に行うことができ、寒冷地向けの気化装置として提供することができる。
この第2の実施形態においては、図5及び図7に示すように、温風ダクト70A内に流量調整バルブ102を開閉制御自在に設け、解氷運転時には流量調整バルブ102の開度を大きくして比較的多量の温風をカバー収容部92に送給する(かく送給された温風は、上述したようにカバー部材94を通して蒸発部ハウジング6に送給され、霜の解氷に利用される)一方、気化運転時には流量調整バルブ102の開度を小さくして比較的少量の温風をカバー収容部92に送給するようにしてもよい。この場合、気化運転中においても、加熱温水ボイラ80、温水循環ポンプ78及び送風手段76が作動され、加熱温水ボイラ80からの温水を利用して温風が生成される。このように構成することによって、気化運転中においても温風がカバー収容部94内に送給されて温められ、移動駆動源60Aとしての一対の流体圧シリンダ機構66の凍結による作動不良を防止することができる。尚、このような運転は、冬季の周囲環境温度の低いときにのみ行うようにしてもよい。
以上、本発明に従う気化装置の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、第1及び第2の実施形態では、温風を生成するための加熱手段として熱交換器78を用いているが、熱交換器78に代えて、燃焼バーナなどを用いるようにしてもよく、この場合、燃焼バーナからの燃焼排ガスにより温風が生成される。
また、例えば、第1及び第2の実施形態では、解氷時に加熱手段72を作動させて温風を生成しているが、付着した霜の解氷が難しいときのみ加熱手段72を作動させて温風を生成して解氷をするようにしてもよい。換言すると、寒冷地の冬季のみ加熱手段72及び送風手段76を作動させて温風を利用した強制対流により解氷を行い、夏季には加熱手段72及び送風手段76を作動させることなく、外気の自然対流により解氷を行う、或いは送風手段76のみを作動させて外気の強制対流により解氷を行うようにしてもよい。
また、例えば、第1及び第2の実施形態では、液化ガスの気化時に自然通風により気化及び加温を行っているが、蒸発部2及び加温部4に夫々専用の送風装置を設け、気化時にこれら送風装置を作動させて強制通風により、気化及び加温を行うようにしてもよい。
この気化装置は、液化ガス(例えば、液化天然ガス)の気化に適用することができ、この気化装置を用いることによって、比較的簡単な構成でもって、運転コストの低減などを図ることができる。また、蒸発部に付着した霜の解氷を温風を用いて行うので、寒冷地の冬季(環境温度が0℃以下である)でも解氷を行うことができ、寒冷地使用の気化装置に好都合に適用することができる。また、温風による解氷を蒸発部ハウジングの上端部に送給して行うので、温風の流れが上から下になり、温風の熱を無駄なく利用して付着した霜を解氷することができ、低運転コスト、高運転効率の気化装置を提供することができる。
第1の実施形態の液化ガスの気化装置を簡略的に示す正面図である。 図1の気化装置を示す側面図である。 流出防止用開閉機構のプレート状部材が閉位置にあるときの状態を示す、図1に対応する正面図である。 プレート状部材が閉位置にあるときの状態を示す、図2に対応する側面図である。 第2の実施形態の液化ガスの気化装置を簡略的に示す正面図である。 図5の気化装置を示す側面図である。 流出防止用開閉機構のプレート状部材が閉位置にあるときの状態を示す、図5に対応する正面図である。 プレート状部材が閉位置にあるときの状態を示す、図6に対応する側面図である。
符号の説明
2 蒸発部
4 加温部
6 蒸発部ハウジング
8 気化用伝熱管
13 気化ユニット
22 加温部ハウジング
24 加温用伝熱管
46,46A 屋根体
50 プレート収容部
52,52A,54,54A 外気導入空間
56,56A 流出防止用開閉機構
58 プレート状部材
60 移動用駆動源
62 密封部材
64 収容空間
70,70A 温風ダクト
72 加熱手段
76 送風手段
92 カバー収容部
94 カバー部材

Claims (5)

  1. 液化ガスを気化するための蒸発部と、前記蒸発部で気化されたガスを加温するための加温部と、前記蒸発部を通して送風するための送風手段と、温風を生成するための加熱手段と、を具備しており、
    前記蒸発部は、液化ガスを気化するための気化用伝熱管と、前記気化用伝熱管の周囲を覆う蒸発部ハウジングとを備え、前記蒸発部ハウジングの上端部及び下端部に上開口及び下開口が設けられており、また前記加温部は気化したガスを加温するための加温用伝熱管と、前記加温用伝熱管の周囲を覆う加温部ハウジングとを備え、前記加温部ハウジングの上端部及び下端部に上開口及び下開口が設けられており、
    前記蒸発部ハウジング及び前記加温部ハウジングの上方は屋根体で覆われ、前記屋根体と前記蒸発部ハウジング及び前記加温部ハウジングとの間には、外気を導入するための外気導入空間が設けられており、
    また、前記蒸発部ハウジングに温風を導くための温風ダクトが設けられているとともに、前記蒸発部ハウジングの上方に、前記蒸発部ハウジングの前記上開口を通しての温風の外部への流出を防止するための流出防止用開閉機構が開閉自在に設けられており、
    液化ガスを気化するときには、前記流出防止用開閉機構が開状態に保たれ、外気は前記外気導入空間を通して流入し、前記蒸発部ハウジングの前記上開口から前記下開口に向けて流れ、また前記気化用伝熱管に付着した霜を解氷するときには、前記流出防止用開閉機構が閉状態に保たれるとともに、前記加熱手段及び前記送風手段が作動され、前記送風手段の作用によって、前記加熱手段からの温風が前記温風用ダクトを通して前記蒸発部のハウジングに送給され、前記蒸発部ハウジングの前記下開口に向けて流れることを特徴とする液化ガスの気化装置。
  2. 前記温風ダクトは前記蒸発部ハウジングの上端部に接続され、前記流出防止用開閉機構は前記蒸発部ハウジングの前記上開口を開閉するためのプレート状部材と、このプレート状部材を開位置と閉位置との間を移動させるための移動用駆動源とを備えており、
    液化ガスを気化するときには、前記移動用駆動源により前記プレート状部材が前記開位置に位置付けられ、これによって、前記蒸発部ハウジングの前記上開口が開放され、また、前記気化用伝熱管に付着した霜を解氷するときには、前記移動用駆動源により前記プレート状部材が前記閉位置に位置付けられ、これによって、前記蒸発部ハウジングの前記上開口が閉塞されることを特徴とする請求項1に記載の液化ガスの気化装置。
  3. 前記屋根体は、前記蒸発部ハウジング及び前記加温部ハウジングの上方を覆う屋根部と、前記プレート状部材が収容されるプレート収容部とを備え、前記プレート収容部と前記プレート状部材との間に、密封部材によって覆われた収容空間が設けられ、この収容空間に前記移動用駆動源が収容されているとともに、不凍用気体が充填され、又は加熱手段が配設されていることを特徴とする請求項2に記載の液化ガスの気化装置。
  4. 前記温風ダクトは前記屋根体に接続され、前記流出防止用開閉機構は、前記屋根体と前記蒸発部ハウジングとの間の前記外気導入空間を開閉するためのカバー部材と、このカバー部材を開位置と閉位置との間を移動させるための移動用駆動源とを備えており、
    液化ガスを気化するときには、前記移動用駆動源により前記カバー部材が前記開位置に位置付けられ、これによって、前記屋根体と前記蒸発部ハウジングとの間の前記外気導入空間が開放され、また前記気化用伝熱管に付着した霜を解氷するときには、前記移動用駆動源により前記カバー部材が前記閉位置に位置付けられ、これによって、前記屋根体と前記蒸発部ハウジングとの間の前記外気導入空間が閉塞されることを特徴とする請求項1に記載の液化ガスの気化装置。
  5. 前記屋根体は、前記蒸発部ハウジング及び前記加温部ハウジングの上方を覆う屋根部と、前記カバー部材が収容されるカバー収容部とを備え、前記カバー収容部に前記移動用駆動源が収容されているとともに、前記温風ダクトが前記カバー収容部に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の液化ガスの気化装置。
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