JP4259723B2 - ミクサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば無線通信システムの送受信装置に使用され、特に、高周波信号の周波数を変換するだけでなく、近年のディジタル無線通信システムでよく使用されるGMSK(Gaussian Minimum Frequency Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの変調方式の直交変調器や直交復調器に使用されるミクサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高周波における周波数混合をするものとして、例えば「Harmonic Mixing with an Antiparallel Diode Pair」(COHNら著、IEEE Trans. on Microwave theory and techniques、Vol.MTT−23、No.8、第667頁〜第673頁、1975年8月)に記載のアンチパラレルダイオードペア(APDP)を使用した偶高調波ミクサがある。
【0003】
図10は従来のミクサである偶高調波ミクサの構成を示す回路図である。図において、1はRF(Radio Frequency)信号を透過するRF端子に接続された高域通過フィルタ(HPF)11、LO(Local Oscillation)信号(局部発振信号)を透過するLO端子に接続された帯域通過フィルタ(BPF)12およびIF(Intermediate Frequency)信号を透過するIF端子に接続された低域通過フィルタ(LPF)13を有し、RF信号、LO信号およびIF信号を合波信号に合波するか合波信号から分波する分波回路であり、3は互い逆方向にミクサダイオード21,22を接続したAPDPである。
【0004】
次に動作を説明する。
このような従来のミクサは、受信用ミクサまたは送信用ミクサとして使用される。
【0005】
受信用ミクサでは、分波回路1を介してAPDP3にRF信号とLO信号とが印加され、混合波の一部であるIF信号が取り出される。この場合、RF信号が入力信号であり、IF信号が出力信号である。
【0006】
RF信号がRF端子に印加されると、HPF11を介してAPDP3に印加される。このとき、RF信号のLO端子への漏洩はBPF12により阻止され、RF信号のIF端子への漏洩はLPF13により阻止される。
【0007】
また、LO信号がLO端子に印加されると、BPF12を介してAPDP3に印加される。このとき、LO信号のRF端子への漏洩はHPF11により阻止され、LO信号のIF端子への漏洩はLPF13により阻止される。
【0008】
そして、APDP3により、印加されたRF信号とLO信号が混合されてIF信号を含む混合波が発生され、そのうちのIF信号がLPF13を介して出力信号としてIF端子へ出力される。
【0009】
一方、送信用ミクサでは、分波回路1を介してAPDP3にIF信号とLO信号とが印加され、混合波の一部であるRF信号が取り出される。この場合、IF信号が入力信号であり、RF信号が出力信号である。
【0010】
IF信号がIF端子に印加されると、LPF13を介してAPDP3に印加される。このとき、IF信号のLO端子への漏洩はBPF12により阻止され、IF信号のRF端子への漏洩はHPF11により阻止される。
【0011】
また、LO信号がLO端子に印加されると、BPF12を介してAPDP3に印加される。このとき、LO信号のRF端子への漏洩はHPF11により阻止され、LO信号のIF端子への漏洩はLPF13により阻止される。
【0012】
そして、APDP3により、印加されたIF信号とLO信号が混合されてRF信号を含む混合波が発生され、そのうちのRF信号がHPF11を介して出力信号としてRF端子へ出力される。
【0013】
図11は、偶高調波ミクサを構成するAPDP3の電圧と電流の関係の一例を示す図である。ミクサダイオード21,22は逆極性で並列に接続されているので、印加電圧が負である場合にはミクサダイオード21に電流が流れ、印加電圧が正である場合にはミクサダイオード22に電流が流れる。ミクサダイオード21,22に流れる順方向電流Iは一般的に次式で表される。
【数1】
ここで、Isは飽和電流であり、qは電荷であり、Vは印加電圧であり、kはボルツマン定数であり、Tは絶対温度である。
【0014】
式(1)で表される電圧−電流特性では、印加電圧の絶対値が所定の値Vt以下である場合、電流がほとんど流れず、印加電圧の絶対値が所定の値Vtを超えると電流が大きくなるため、図11に示すように、印加電圧Vが所定の値Vtを超える領域、または、所定の値−Vtを下回る領域でのみ、電流が流れると近似することができる。
【0015】
図12は、APDP3への印加電圧の波形と導通する電流の波形の一例を示す図である。図12に示すように、振幅VpのLO信号がAPDP3に印加されると、LO信号の電圧が所定の値±Vtを超えた場合のみ電流が流れる。
【0016】
すなわち、偶高調波ミクサにLO信号が印加されると、半周期ごとにミクサダイオード21,22が交互にオンし、電流が流れる。図13は、LO信号が印加された場合のAPDP3を導通する電流の一例を示す図である。
【0017】
したがって次式で示すAPDP3のコンダクタンスgは半周期ごとに高まる。
g=|dI/dV| ・・・(2)
図14は、図12の場合におけるAPDP3のコンダクタンスの変化を示す図である。
【0018】
したがって、RF信号の周波数をfrfとし、IF信号の周波数をfifとし、LO信号の周波数をfpとすると、コンダクタンスの高まりがLO信号の周期の1/2の周期で発生することに起因して、LO信号の周波数の2倍の周波数の信号と入力信号との混合波のレベルが、次式に示すように高まる。
frf=fif±2fp ・・・(3)
【0019】
図15は、LO信号とIF信号とを入力し、RF信号を出力する送信用ミクサとした偶高調波ミクサにおける各信号の周波数スペクトラムの一例を示す図である。図15に示すようにLO信号の2倍の周波数の信号とRF信号およびIF信号とのそれぞれの混合波が出力される。このうち、RF信号に周波数が近接し、スプリアスとなるLO信号の2倍の周波数の信号は抑制される。このときの抑制量は、2つのミクサダイオード21,22の特性の同一性に依存し、分波回路1などの外部回路に依存しない。したがって、2つのミクサダイオード21,22をモノリシック集積化して均一に形成することにより、LO信号の偶数次の高調波が大きく抑制される。これにより、偶高調波ミクサでは、外部回路のバランスで不要波を抑制する通常の平衡形のミクサと比較して、不要波を大きく抑制することができる。例えば、マイクロ波では通常の基本波動作のミクサでは平衡形とした場合の抑制量は25dB程度であるが、偶高調波ミクサでは50dB〜60dBを抑制できる。
【0020】
また式(3)のように、偶高調波ミクサは、RF信号の約半分の周波数のLO信号で動作させることができる。そのため、上記文献をはじめ多くの文献において、偶高調波ミクサはマイクロ波やミリ波の送受信機に適用されている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
従来のミクサは以上のように構成されているので、ミクサダイオードなどの非線形素子がLO信号に基づいてオン/オフするため、LO信号に必要な電力が大きくなるなどの課題があった。
【0022】
すなわち、必要なLO信号の電力はミクサダイオード21,22の電圧−電流特性の所定の値Vtで定まる。例えば、マイクロ波でよく使用されるガリウム−ヒ素のショットキーバリアダイオードでは所定の値Vtが0.7V程度であり、シリコンのショットキーバリアダイオードでは所定の値Vtが0.3V〜0.6V程度である。LO信号の実効電圧Vrms[V]は、LO信号を正弦波とすると、次式で得られる。
Vrms=Vp/√2 ・・・(4)
この実効電圧Vrms[V]をインピーダンスZo[Ω]の系で実現するために必要な電力P[W]は次式で得られる。
P=Vrms2/Zo ・・・(5)
【0023】
したがって、ミクサダイオード21,22に信号波を印加する際の系のインピーダンスZoを通常のマイクロ波回路における50Ωとすると、LO信号の振幅Vpを0.7Vとするためには、4.9mW≒7dBmの電力PがLO信号に必要になり、LO信号の振幅Vpを0.3Vとするためには、0.9mW≒0dBmの電力PがLO信号に必要になる。このため、トランジスタやFET(Field Effect Transistor)を使用したミクサの一般的な所要電力である−10dBm程度に比べて、ダイオードを使用したミクサの所要電力は大きい。
【0024】
このため、従来のミクサでは、LO信号のための増幅器をLO端子の前段に設ける必要があり、消費電力が大きくなっていた。
【0025】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、LO信号を昇圧する変成器またはLO信号に対してインピーダンス変換する回路を非線形素子の前段に設けるようにして、LO信号の電力を低減することができるミクサを得ることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るミクサは、入力信号および局部発振信号を入力するとともに混合波のうちの出力信号を分波する分波回路と、分波回路に入力側が接続され、入力側の端子インピーダンスより出力側の端子インピーダンスを高くされた低域通過フィルタと、低域通過フィルタの出力側に接続され、低域通過フィルタを通過した局部発振信号および入力信号が印加され、それらの混合波を発生して低域通過フィルタを通じて分波回路に戻す非線形素子とを備えるものである。
【0027】
この発明に係るミクサは、入力信号および局部発振信号を入力するとともに混合波のうちの出力信号を分波する分波回路と、分波回路に入力側が接続され、入力側の端子インピーダンスより出力側の端子インピーダンスを高くされた高域通過フィルタと、高域通過フィルタの出力側に接続され、高域通過フィルタを通過した局部発振信号および入力信号が印加され、それらの混合波を発生して高域通過フィルタを通じて分波回路に戻す非線形素子とを備えるものである。
【0028】
この発明に係るミクサは、入力端子に接続され前記入力信号を透過する第1のフィルタ、局部発振入力端子に接続され局部発振信号を透過する第2のフィルタ、および出力端子に接続され出力信号を透過する第3のフィルタからなり、第1のフィルタを透過した入力信号および第2のフィルタを透過した局部発振信号を入力するとともに第3のフィルタを透過して混合波のうちの出力信号を分波する分波回路と、分波回路に接続され、局部発振信号および入力信号が印加され、それらの混合波を発生して分波回路に戻す非線形素子とを備え、第2のフィルタは、入力側の端子インピーダンスより非線形素子側の端子インピーダンスを高くされたものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるミクサの構成を示す回路図であり、図2は図1における変成器2を示す図である。図1および図2において、1はRF信号を透過するRF端子に接続された高域通過フィルタ(HPF)11、LO信号を透過するLO端子に接続された帯域通過フィルタ(BPF)12およびIF信号を透過するIF端子に接続された低域通過フィルタ(LPF)13を有し、RF信号、LO信号およびIF信号を合波信号に合波するか合波信号から分波する分波回路であり、2はLO信号を含む合波信号を昇圧する、分波回路1側とAPDP3側との変成比が1:N(N>1)である変成器であり、3は互い逆方向にミクサダイオード21,22を接続したアンチパラレルダイオードペア(APDP)である。
【0030】
次に動作について説明する。
この実施の形態1によるミクサは、受信用ミクサまたは送信用ミクサとして使用される。
【0031】
受信用ミクサでは、分波回路1および変成器2を介してAPDP3にRF信号とLO信号とが印加され、混合波の一部であるIF信号が取り出される。この場合、RF信号が入力信号であり、IF信号が出力信号である。
【0032】
RF信号がRF端子に印加されると、HPF11を介して変成器2に印加される。このとき、RF信号のLO端子への漏洩はBPF12により阻止され、RF信号のIF端子への漏洩はLPF13により阻止される。
【0033】
また、LO信号がLO端子に印加されると、BPF12を介して変成器2に印加される。このとき、LO信号のRF端子への漏洩はHPF11により阻止され、LO信号のIF端子への漏洩はLPF13により阻止される。
【0034】
そして、変成器2によりこれらの信号の電圧がN倍に昇圧され、昇圧後の信号がAPDP3に印加される。このとき、分波回路1の出力インピーダンスをZoとし、図2に示すように変成器2に入力するLO信号の電力をPlo_inとし、変成器2の入力側のLO信号の電圧をVlo_inとし、変成器2の出力側のLO信号の電圧をVlo_outとすると、次式に示すように、出力側のLO信号の電圧Vlo_outは入力側のLO信号の電圧Vlo_inのN倍となる。
Vlo_out=N・Vlo_in
=N・(Plo_in・Zo)1/2 ・・・(6)
【0035】
例えば、分波回路1の出力インピーダンスZoが50Ωであり、変成器2における変成比Nが2である場合、変成器2へのLO信号の電力Plo_inを例えば1dBmとすると、入力側のLO信号の電圧Vlo_inは約0.35Vであり、出力側のLO信号の電圧Vlo_outは約0.71Vになる。したがって、分波回路1の出力インピーダンスZoが50Ωである場合、ミクサダイオード21,22に印加するLO信号の振幅Vpを0.7Vにするために約1dBmの電力でよい。すなわち、上述の従来のミクサにおいて同様の場合に必要な電力(=7dBm)に比べて、1/4でよくなる。
【0036】
このようにして変成器2により昇圧されたLO信号とRF信号がAPDP3に印加されると、APDP3により、そのLO信号とRF信号が混合されてIF信号を含む混合波が発生され、その混合波が変成器2により1/Nに降圧され、降圧後の混合波のうちのIF信号がLPF13を介して出力信号としてIF端子へ出力される。
【0037】
一方、送信用ミクサでは、分波回路1および変成器2を介してAPDP3にIF信号とLO信号とが印加され、混合波の一部であるRF信号が取り出される。この場合、IF信号が入力信号であり、RF信号が出力信号である。
【0038】
IF信号がIF端子に印加されると、LPF13を介して変成器2に印加される。このとき、IF信号のLO端子への漏洩はBPF12により阻止され、IF信号のRF端子への漏洩はHPF11により阻止される。
【0039】
また、LO信号がLO端子に印加されると、BPF12を介して変成器2に印加される。このとき、LO信号のRF端子への漏洩はHPF11により阻止され、LO信号のIF端子への漏洩はLPF13により阻止される。
【0040】
そして、変成器2によりこれらの信号の電圧がN倍に昇圧され、昇圧後の信号がAPDP3に印加される。変成器2により昇圧されたLO信号とIF信号がAPDP3に印加されると、APDP3により、そのLO信号とIF信号が混合されてRF信号を含む混合波が発生され、その混合波が変成器2により1/Nに降圧され、降圧後の混合波のうちのRF信号がHPF11を介して出力信号としてRF端子へ出力される。
【0041】
以上のように、この実施の形態1によれば、変成器2によりLO信号を昇圧し、昇圧後のLO信号を入力信号とともにミクサダイオード21,22などの非線形素子に印加するようにしたので、ミクサに印加するLO信号の電力を低減することができるという効果が得られる。したがって、ミクサの前段にLO信号を増幅する増幅器を設ける必要がなくなる。
【0042】
なお、図3はこの発明の実施の形態1によるミクサの別の構成を示す回路図である。図1においては分波回路1としてHPF11、BPF12およびLPF13を使用して分波/合波される合波信号が変成器2との間で授受されているが、図3に示すように、BPF12からのLO信号のみが変成器2を通過するようにしても同様の効果が得られる。
【0043】
また、この発明の実施の形態1によるミクサの別の構成として、ダイオードを用いた基本波ミクサとしてもよい。図4はこの発明の実施の形態1によるミクサの別の構成としての基本波ミクサの構成を示す回路図である。図において、31はLO端子に接続され、LO信号を逆相分配する逆相分配回路であり、32はRF端子に接続され、リング状のミクサダイオード41〜44によりLO信号とIF信号が混合されて発生するRF信号と、IF信号とを逆相で合成/分離する逆相合成器であり、41〜44は同一周回方向を向いてリング状に接続された非線形素子としての4つのミクサダイオードであり、2はミクサダイオード41〜44と逆相分配回路31との間に設けられた変成器である。
【0044】
このように構成することにより、同様に、ミクサダイオード41〜44に印加されるLO信号の振幅が大きくなり、低電力で基本波ミクサを動作させることができるという効果が得られる。
【0045】
さらに、この発明の実施の形態1によるミクサの別の構成として、上述のミクサダイオードの代わりに非線形素子としてトランジスタやFETを使用するようにしてもよい。図5はこの発明の実施の形態1によるミクサの別の構成としてのFETを使用したミクサの構成を示す回路図である。図において、51は非線形素子としてのデュアルゲートFETであり、52は変成器2に接続されたデュアルゲートFET51の一方のゲート端子であり、53はIF端子に接続されたデュアルゲートFET51の他方のゲート端子であり、54はRF端子に接続されたデュアルゲートFET51のドレイン端子であり、55は接地されたデュアルゲートFET51のソース端子である。2はLO端子とゲート端子52との間に設けられた変成器である。
【0046】
この構成のミクサにおいて、IF信号をゲート端子53に印加し、昇圧後のLO信号をゲート端子52に印加すると、ドレイン端子54からRF端子へLO信号とIF信号の混合波であるRF信号が出力される。
【0047】
このように構成することにより、同様に、デュアルゲートFET51に印加されるLO信号が昇圧されるので、トランジスタやFETを非線形素子として使用したミクサにおいても、LO端子に印加するLO信号の電力を低減することができるという効果が得られる。
【0048】
なお、上記実施の形態1において単一のミクサについて説明したが、本発明は、2つのミクサ、並びにLO波分配器およびRF信号合成器を有する直交ミクサにも適用でき、直交ミクサに印加するLO信号の電力を低減することができる。
【0049】
また、上記実施の形態1において単一のミクサについて説明したが、本発明は、2つのミクサ、並びにLO波分配器とRF信号合成器およびIF信号分配器を有するイメージリジェクションミクサにも適用でき、イメージリジェクションミクサに印加するLO信号の電力を低減することができる。
【0050】
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2によるミクサの構成を示す回路図である。図において、61は分波回路1とAPDP3との間に設けられ、分波回路1側の端子インピーダンスよりAPDP3側の端子インピーダンスが高いLPF(インピーダンス変換回路)である。なお、図6におけるその他の構成要素については実施の形態1によるものと同様であるので、その説明を省略する。
【0051】
次に動作について説明する。
図7は図6におけるLPF61の通過特性の一例を示す図である。
この実施の形態2によるミクサでは、分波回路1側の端子インピーダンスよりAPDP3側の端子インピーダンスが高いLPF61を介してLO信号がAPDP3に印加される。この際、LPF61によりAPDP3から見た端子インピーダンスが高くなり、式(5)に基づき、同一のLO信号の電力Plo_inで、より振幅Vpの大きいLO信号がAPDP3に印加される。
【0052】
さらに、ミクサダイオード21,22ではLO信号の2倍高調波だけでなく、3倍高調波、4倍高調波などの高次のスプリアスが発生するが、図7に示すように、LPF61の遮断周波数をRF信号の周波数よりやや高めに設定しておけばLPF61により高次のスプリアスが減衰される。
【0053】
以上のように、この実施の形態2によれば、LPF61によりインピーダンス変換を実行して、LPF61を通過したLO信号を入力信号とともにミクサダイオード21,22などの非線形素子に印加するようにしたので、ミクサに印加するLO信号の電力を低減することができるという効果が得られる。
【0054】
また、この実施の形態2によれば、LPF61の遮断周波数をRF信号の周波数よりやや高めに設定するようにしたので、ミクサダイオード21,22で発生する高次のスプリアスを減衰させ、RF端子、LO端子およびIF端子に漏洩する不要波を抑制することができるという効果が得られる。
【0055】
なお、図6においては分波回路1としてHPF11、BPF12およびLPF13を使用して分波/合波される合波信号がLPF61との間で授受されているが、例えば図3における変成器2をLPF61に変更したものとして、BPF12からのLO信号のみがLPF61を通過するようにしても同様の効果が得られる。
【0056】
また、この発明の実施の形態2によるミクサの別の構成として、例えば図4における変成器2をLPF61に変更した、ダイオードを用いた基本波ミクサとしてもよい。このように構成することにより、同様に、ミクサダイオード41〜44に印加されるLO信号の振幅が大きくなり、低電力で基本波ミクサを動作させることができるという効果が得られる。
【0057】
さらに、この発明の実施の形態2によるミクサの別の構成として、例えば図5における変成器2をLPF61に変更した、上述のミクサダイオードの代わりに非線形素子としてトランジスタやFETを使用するようにしてもよい。このように構成することにより、同様に、トランジスタやFETを非線形素子として使用したミクサにおいても、LO端子に印加するLO信号の電力を低減することができるという効果が得られる。
【0058】
なお、上記実施の形態2において単一のミクサについて説明したが、本発明は、2つのミクサ、並びにLO波分配器およびRF信号合成器を有する直交ミクサにも適用でき、直交ミクサに印加するLO信号の電力を低減することができる。
【0059】
また、上記実施の形態2において単一のミクサについて説明したが、本発明は、2つのミクサ、並びにLO波分配器とRF信号合成器およびIF信号分配器を有するイメージリジェクションミクサにも適用でき、イメージリジェクションミクサに印加するLO信号の電力を低減することができる。
【0060】
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3によるミクサの構成を示す回路図である。図において、71は分波回路1とAPDP3との間に設けられ、分波回路1側の端子インピーダンスよりAPDP3側の端子インピーダンスが高いHPF(インピーダンス変換回路)である。なお、図8におけるその他の構成要素については実施の形態1によるものと同様であるので、その説明を省略する。
【0061】
次に動作について説明する。
この実施の形態3によるミクサでは、分波回路1側の端子インピーダンスよりAPDP3側の端子インピーダンスが高いHPF71を介してLO信号がAPDP3に印加される。この際、HPF71によりAPDP3からみた端子インピーダンスが変換され、式(5)に基づき、同一のLO信号の電力Plo_inで、より振幅Vpの大きいLO信号がAPDP3に印加される。
【0062】
さらに、HPF71の遮断周波数をIF信号の周波数よりやや低めに設定することにより周波数の低いスプリアス成分が減衰される。
【0063】
以上のように、この実施の形態3によれば、HPF71によりインピーダンス変換を実行して、HPF71を通過したLO信号を入力信号とともにミクサダイオード21,22などの非線形素子に印加するようにしたので、ミクサに印加するLO信号の電力を低減することができるという効果が得られる。
【0064】
また、この実施の形態3によれば、HPF71の遮断周波数をIF信号の周波数よりやや低めに設定するようにしたので、ミクサダイオード21,22で発生する周波数の低いスプリアスを減衰させ、RF端子、LO端子およびIF端子に漏洩する不要波を抑制することができるという効果が得られる。
【0065】
なお、図8においては分波回路1としてHPF11、BPF12およびLPF13を使用して分波/合波される合波信号がHPF71との間で授受されているが、例えば図3における変成器2をHPF71に変更したものとして、BPF12からのLO信号のみがHPF71を通過するようにしても同様の効果が得られる。
【0066】
また、この発明の実施の形態3によるミクサの別の構成として、例えば図4における変成器2をHPF71に変更した、ダイオードを用いた基本波ミクサとしてもよい。このように構成することにより、同様に、ミクサダイオード41〜44に印加されるLO信号の振幅が大きくなり、低電力で基本波ミクサを動作させることができるという効果が得られる。
【0067】
さらに、この発明の実施の形態3によるミクサの別の構成として、例えば図5における変成器2をHPF71に変更した、上述のミクサダイオードの代わりに非線形素子としてトランジスタやFETを使用するようにしてもよい。このように構成することにより、同様に、トランジスタやFETを非線形素子として使用したミクサにおいても、LO端子に印加するLO信号の電力を低減することができるという効果が得られる。
【0068】
なお、上記実施の形態3において単一のミクサについて説明したが、本発明は、2つのミクサ、並びにLO波分配器およびRF信号合成器を有する直交ミクサにも適用でき、直交ミクサに印加するLO信号の電力を低減することができる。
【0069】
また、上記実施の形態3において単一のミクサについて説明したが、本発明は、2つのミクサ、並びにLO波分配器とRF信号合成器およびIF信号分配器を有するイメージリジェクションミクサにも適用でき、イメージリジェクションミクサに印加するLO信号の電力を低減することができる。
【0070】
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4によるミクサの構成を示す回路図である。図において、12AはLO端子に接続されたLO信号を透過する、APDP3側の端子インピーダンスがLO端子側の端子インピーダンスより高いBPF(インピーダンス変換回路)である。なお、図9におけるその他の構成要素については実施の形態1によるものと同様であるので、その説明を省略する。
【0071】
次に動作について説明する。
分波回路1のBPF12Aを通過したLO信号がAPDP3に印加される。この際、BPF12AによりAPDP3から見た端子インピーダンスが高くなり、式(5)に基づき、同一のLO信号の電力Plo_inで、より振幅Vpの大きいLO信号がAPDP3に印加される。
【0072】
また、受信用ミクサの場合、HPF11を通過するRF信号がAPDP3に印加され、混合波の一部であるIF信号がLPF13を通過し出力され、送信用ミクサの場合、LPF13を通過するIF信号がAPDP3に印加され、混合波の一部であるRF信号がHPF11を通過し出力される。
【0073】
なお、RF信号を分波するためのHPF11やIF信号を分波するためのLPF13のAPDP3側の端子インピーダンスを、それぞれの通過帯域において、通常のマイクロ波回路における50Ωとしておけば、分波回路3はマイクロ波に対して特に問題なく動作する。
【0074】
以上のように、この実施の形態4によれば、LO端子に接続されたLO信号を透過するBPF12Aを、APDP3側の端子インピーダンスがLO端子側の端子インピーダンスより高いものとしたので、ミクサに印加するLO信号の電力を低減することができるという効果が得られる。
【0075】
なお、この発明の実施の形態4によるミクサの別の構成として、ダイオードを用いた基本波ミクサとしてもよい。その場合も同様の効果が得られる。
【0076】
さらに、この発明の実施の形態4によるミクサの別の構成として、上述のミクサダイオードの代わりに非線形素子としてトランジスタやFETを使用するようにしてもよい。その場合も同様の効果が得られる。
【0077】
なお、上記実施の形態4において単一のミクサについて説明したが、本発明は、2つのミクサ、並びにLO波分配器およびRF信号合成器を有する直交ミクサにも適用でき、直交ミクサに印加するLO信号の電力を低減することができる。
【0078】
また、上記実施の形態4において単一のミクサについて説明したが、本発明は、2つのミクサ、並びにLO波分配器とRF信号合成器およびIF信号分配器を有するイメージリジェクションミクサにも適用でき、イメージリジェクションミクサに印加するLO信号の電力を低減することができる。
【0079】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、入力信号および局部発振信号を入力するとともに混合波のうちの出力信号を分波する分波回路と、分波回路に入力側が接続され、入力側の端子インピーダンスより出力側の端子インピーダンスを高くされた低域通過フィルタと、低域通過フィルタの出力側に接続され、低域通過フィルタを通過した局部発振信号および入力信号が印加され、それらの混合波を発生して低域通過フィルタを通じて分波回路に戻す非線形素子とを備えるようにしたので、ミクサに印加するLO信号の電力を低減することができるという効果がある。
また、非線形素子で発生するスプリアスを減衰させ、RF端子、LO端子およびIF端子に漏洩する不要波を抑制することができるという効果がある。
【0080】
この発明によれば、入力信号および局部発振信号を入力するとともに混合波のうちの出力信号を分波する分波回路と、分波回路に入力側が接続され、入力側の端子インピーダンスより出力側の端子インピーダンスを高くされた高域通過フィルタと、高域通過フィルタの出力側に接続され、高域通過フィルタを通過した局部発振信号および入力信号が印加され、それらの混合波を発生して高域通過フィルタを通じて分波回路に戻す非線形素子とを備えるようにしたので、ミクサに印加するLO信号の電力を低減することができるという効果がある。
また、非線形素子で発生するスプリアスを減衰させ、RF端子、LO端子およびIF端子に漏洩する不要波を抑制することができるという効果がある。
【0081】
この発明によれば、入力端子に接続され前記入力信号を透過する第1のフィルタ、局部発振入力端子に接続され局部発振信号を透過する第2のフィルタ、および出力端子に接続され出力信号を透過する第3のフィルタからなり、第1のフィルタを透過した入力信号および第2のフィルタを透過した局部発振信号を入力するとともに第3のフィルタを透過して混合波のうちの出力信号を分波する分波回路と、分波回路に接続され、局部発振信号および入力信号が印加され、それらの混合波を発生して分波回路に戻す非線形素子とを備え、第2のフィルタは、入力側の端子インピーダンスより非線形素子側の端子インピーダンスを高くされるようにしたので、ミクサに印加するLO信号の電力を低減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるミクサの構成を示す回路図である。
【図2】 図1における変成器を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるミクサの別の構成を示す回路図である。
【図4】 この発明の実施の形態1によるミクサの別の構成としての基本波ミクサの構成を示す回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態1によるミクサの別の構成としてのFETを使用したミクサの構成を示す回路図である。
【図6】 この発明の実施の形態2によるミクサの構成を示す回路図である。
【図7】 図6におけるLPFの通過特性の一例を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態3によるミクサの構成を示す回路図である。
【図9】 この発明の実施の形態4によるミクサの構成を示す回路図である。
【図10】 従来のミクサである偶高調波ミクサの構成を示す回路図である。
【図11】 偶高調波ミクサを構成するAPDPの電圧と電流の関係の一例を示す図である。
【図12】 APDPへの印加電圧の波形と導通する電流の波形の一例を示す図である。
【図13】 LO信号が印加された場合のAPDPを導通する電流の一例を示す図である。
【図14】 図12の場合におけるAPDPのコンダクタンスの変化を示す図である。
【図15】 LO信号とIF信号とを入力し、RF信号を出力する送信用ミクサとした偶高調波ミクサにおける各信号の周波数スペクトラムの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 分波回路、2 変成器、12A BPF(インピーダンス変換回路)、21,22,41〜44 ミクサダイオード(非線形素子)、31 逆相分配回路、32 逆相合成器、51 デュアルゲートFET(非線形素子)、61 LPF(インピーダンス変換回路)、71 HPF(インピーダンス変換回路)。
Claims (3)
- 入力信号と局部発振信号とを混合し、混合波のうちの所定の周波数成分を出力信号として出力するミクサにおいて、
前記入力信号および前記局部発振信号を入力するとともに前記混合波のうちの前記出力信号を分波する分波回路と、
前記分波回路に入力側が接続され、入力側の端子インピーダンスより出力側の端子インピーダンスを高くされた低域通過フィルタと、
前記低域通過フィルタの出力側に接続され、前記低域通過フィルタを通過した前記局部発振信号および前記入力信号が印加され、それらの混合波を発生して前記低域通過フィルタを通じて前記分波回路に戻す非線形素子とを備えることを特徴とするミクサ。 - 入力信号と局部発振信号とを混合し、混合波のうちの所定の周波数成分を出力信号として出力するミクサにおいて、
前記入力信号および前記局部発振信号を入力するとともに前記混合波のうちの前記出力信号を分波する分波回路と、
前記分波回路に入力側が接続され、入力側の端子インピーダンスより出力側の端子インピーダンスを高くされた高域通過フィルタと、
前記高域通過フィルタの出力側に接続され、前記高域通過フィルタを通過した前記局部発振信号および前記入力信号が印加され、それらの混合波を発生して前記高域通過フィルタを通じて前記分波回路に戻す非線形素子とを備えることを特徴とするミクサ。 - 入力信号と局部発振信号とを混合し、混合波のうちの所定の周波数成分を出力信号として出力するミクサにおいて、
入力端子に接続され前記入力信号を透過する第1のフィルタ、局部発振入力端子に接続され前記局部発振信号を透過する第2のフィルタ、および出力端子に接続され前記出力信号を透過する第3のフィルタからなり、前記第1のフィルタを透過した前記入力信号および前記第2のフィルタを透過した前記局部発振信号を入力するとともに前記第3のフィルタを透過して前記混合波のうちの前記出力信号を分波する分波回路と、
前記分波回路に接続され、前記局部発振信号および前記入力信号が印加され、それらの混合波を発生して前記分波回路に戻す非線形素子とを備え、
前記第2のフィルタは、
入力側の端子インピーダンスより前記非線形素子側の端子インピーダンスを高くされたことを特徴とするミクサ。
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