JP4259489B2 - 車両用制動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に回生制動力を作用させるための車両用制動制御装置に関する。
従来から、エンジン出力軸に連結される発電機と、車輪駆動軸に連結される電動機と、発電機と電動機に接続されるバッテリとを備え、制動力を確保するために、車両の減速時に電動機による電力回生を行う制御装置が知られている(例えば、特許文献1)。この制御装置は、制動力を確保するために、バッテリの充電量が上限値に達していないときには回生電力をバッテリに充電させているが、バッテリが十分に充電されているときには発電機を力行させている。この発電機の力行によって、回生電力を消費するとともに制動力を確保している。
特開2004−248472号公報
しかしながら、上述の従来技術では、消費すべき回生電力が大きくなるにつれて発電機だけでは消費しきれなくなるおそれがある。また、上述の従来技術は、電動機以外に発電機を有する車両(ハイブリッド車両等)に対してしか適用できず、燃料電池車等の発電機を有しない車両に対しては、適用することができない。
そこで、本発明は、回生電力の充電ができない場合でも回生電力を適切に消費することができる車両用制動制御装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一局面によれば、
車両に回生制動力を作用させる主モータを有する車両用制動制御装置において、
前記主モータと異なる複数の副モータと、
前記主モータにより生ずる回生電力を蓄電可能な蓄電手段の充電状態と回生制動の際に生ずる回生電力とに基づいて、該蓄電手段に充電できない余剰電力を算定する余剰電力算定手段と、
前記副モータのそれぞれの作動状態の監視結果に基づいて前記算定された余剰電力を消費させる副モータを選択し、その選択された副モータの制御態様を決定するモータ制御手段と、
前記モータ制御手段により決定される制御態様を副モータのそれぞれについて適用した場合に消費可能な予測電力を算定する予測電力算定手段とを備え、
前記モータ制御手段は、
前記予測電力算定手段により算定された予測電力の大きさに応じて選択した、前記算定された余剰電力を全て消費できるような副モータと該副モータの制御態様との組み合わせで制御する、車両用制動制御装置が提供される。
これにより、モータや制御態様を適切に選択・決定して、算定される余剰電力を効率的に消費させることができるようになる。
本発明によれば、回生電力の充電ができない場合でも回生電力を適切に消費することができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。図1は、本発明の車両用制動制御装置の一実施形態に係るシステム構成を示す図である。本システムは、高圧バッテリ40に回生電力を充電することによって得られる制動力を利用する車両に搭載される。本実施例の車両には、第1から第4の4種類のモータ(発電機として機能するものも含む)が搭載されている。
第1モータ11は、第1インバータ21内の三相ブリッジ回路に接続され、車両を走行させる主動力源であるエンジンの補助動力源として必要に応じエンジンの出力をアシストする交流モータである。燃料電池車や電気自動車等のエンジンを有しない車両のときには、第1モータ11は走行用の主動力源として作動する。また、車両に回生制動力を作用させる時には、第1モータ11により生ずる回生電力が、第1インバータ21内の三相ブリッジ回路を介して高圧バッテリ40に充電される。
第2モータ12は、第2インバータ12内の三相ブリッジ回路に接続される交流モータである。第2モータ12の用途は本実施例では特に限定していなく、車両に存在する様々なモータを想定している。ただし、詳細は後述するが、第1モータ11により生ずる高圧バッテリ40に充電できない回生電力を本第2モータ12で消費させる際に、第2モータ12のトルクを実質的に発生させたくないモータ若しくは発生してはいけないモータを対象としている。
第3モータ13は、第3インバータ13内の三相ブリッジ回路に接続され、主にエンジンの出力によって高電圧の発電を行うジェネレータ(発電機)である。第3モータ13は、発電した電力を、第3インバータ13を介して高圧バッテリ40に充電したり、他のモータ等の電力が必要な装置に供給したりする。もちろん、発電機としてではなく、通電によって交流モータとしても機能する。第3モータ13が交流モータとして機能する場合にはエンジンを回転させることができ、車両の走行方向と逆向きのトルクが発生する。
第4モータ14は、第4インバータ14内の三相ブリッジ回路に接続される交流モータである。第4モータ14の用途は本実施例では特に限定していなく、車両に存在する様々なモータを想定している。ただし、詳細は後述するが、第1モータ11により生ずる高圧バッテリ40に充電できない回生電力を本第4モータ14で消費させる際に、第4モータ14のトルクを発生させてもよいモータを対象としている。
なお、これらのモータは、一例を挙げるならば、永久磁石モータ、すなわち永久磁石により励磁されるモータである。これらのモータは、ステーターコイルを有しており、ステーターコイルの三相巻線に三相交流電流が流れると回転磁界が発生する。この回転磁界を回転子に合わせて制御することによって、回転子に取り付けられた永久磁石が回転磁界に作用されトルクが生まれる。
次に、第1インバータ21は、高圧バッテリ40の高電圧直流電流と第1モータ11の三相交流電流との変換を行う。第1インバータ21は、三相ブリッジ回路を有している。第1インバータ21内の三相ブリッジ回路はコントローラ50により制御される。コントローラ50は、第1モータ11の三相交流電流をフィードバックして三相ブリッジ回路の電流制御を行い、第1モータ11の回転制御を行う。第2,3,4インバータ22,23,24も、第1インバータ21と同様に、三相ブリッジ回路を有し、コントローラ50により制御される。なお、第2〜4のインバータ22,23,24は、高圧バッテリ40の高電圧直流電流をそれぞれのモータの駆動電流用として交流電流に変換する機能としても使用できるが、第1モータ11により生ずる高圧バッテリ40に充電できない回生電力をそれぞれのモータで消費させるための変換機構としても使用可能である。
コントローラ50は、外部から供給されるアクセル信号、ブレーキ信号、シフトポジション信号等に基づき第1モータ11のトルク指令を算出する。コントローラ50は、算出した第1モータ11のトルク指令に基づきパルス幅変調(PWM)信号を生成し、生成したPWM信号に基づき第1インバータ21内の三相ブリッジ回路の電流制御をすることによって、車両走行用の第1モータ11を回転制御する。
また、コントローラ50は、高圧バッテリ11の充電状態SOC(State of Charge)に基づいて第1モータ11により生ずる高圧バッテリ40に充電できない回生電力を第2〜4のモータ12,13,14で消費させるための後述する所定の制御を実施する。
コントローラ50は、これらの制御を行う際、第1〜4のモータ11,12,13,14のそれぞれに付設された回転子位置センサ(レゾルバ)の出力であり各モータの回転子の位置θを示す回転子センサ信号や、インバータとモータ間に流れる各相電流Iu,Iv,Iwのフィードバック信号や、高圧バッテリ40の充電状態SOCを監視するセンサ42からの充電電圧を示す信号を参照する。また、コントローラ50は、高圧バッテリ40とインバータの間に設けられたリレー41を制御することにより高圧バッテリ40とインバータ間の接続を開閉する。
なお、交流モータのトルクを制御するために、コントローラ50はベクトル制御を用いる。ベクトル制御は、モータ一次電流を励磁電流成分Idとトルク電流成分Iqに分けて制御する。Idはモータに二次磁束を発生させる成分であり、Iqはモータに出力トルクを発生させる成分である。また、Idは、出力トルクの向き、すなわちモータの回転方向に関与しない成分であるが、Iqは、出力トルクの向きに関与する成分であり、Iqの符号によりモータの回転方向が決定される。
コントローラ50の内部機能を詳細に説明するため、図2を参照しながら説明する。図2は、コントローラ50の内部機能を表すブロック図である。
トルク指令算出部51は、イグニッションスイッチがオンされた後、アクセル信号、ブレーキ信号、シフトポジション信号等に基づき第1モータ11のトルク指令T1を算出する。
電流指令算出部52は、トルク指令T1及び第1モータ11の回転子の位置θ1を所定の演算式や所定のマップに適用して、第1モータ11の励磁電流指令Id1及び第1モータ11のトルク電流指令Iq1を算出する。
第1モータ11用フィードバック部54は、三相から二相に変換する所定の演算式によって、フィードバックされた第1モータ11の三相電流Iu1,Iv1,Iw1や第1モータ11の回転子の位置θ1等から、第1モータ11の励磁電流Id1とトルク電流Iq1を算出する。
第1モータ11用比較部53は、電流指令演算部52からの励磁電流指令Id1/トルク電流指令Iq1と第1モータ用フィードバック部54からの励磁電流Id1/トルク電流Iq1とをそれぞれ比較し、それらの偏差を算出する。そして、その偏差を比例演算(P演算)、積分演算(I演算)して、所定の演算式に基づいて二相の電流指令を三相に変換し、PWM信号を生成する。生成された第1モータ11用のPWM1信号は第1インバータ21に送信され、そのPWM1信号に従って第1インバータ21内の三相ブリッジ回路の電流制御と車両走行用の第1モータ11の回転制御が実行される。なお、電流の相の変換やPWM信号の生成は交流モータの制御技術として周知であるため、更なる詳細な説明については省略する。
ところで、本車両は高圧バッテリ40に回生電力を充電することによって得られる制動力を利用しているが、本発明の車両用制動制御装置は、第1モータ11により生ずる回生電力を高圧バッテリ40に充電ができない場合(例えば、満充電時や故障時)、充電できない回生電力の一部又は全部を第2モータ12,第3モータ13,第4モータ14で消費させることによって、制動力を確保している。
そこで、本発明の車両用制動制御装置のコントローラ50には、図2に示されるように、回生制御部55を有している。コントローラ50の回生制御部55の主動作は、図3のフローチャートのように示すことができる。回生制御部55は、ブレーキONまたはアクセルOFF等に基づいて演算された第1モータ11の回生制御の制御状態を電流指令演算部52から取得することによって、第1モータ11の回生制御状態を判断する(ステップ12)。あるいは、第1モータ11の回転子の位置θ1に基づいて第1モータ11の回生制御状態を判断してもよい。回生制御部55は、第1モータ11の回生制御が行われる際に、高圧バッテリ40の充電状態SOCを監視するセンサ42からの充電電圧に基づいて、高圧バッテリ40に充電ができるか否かを判断する(ステップ14)。高圧バッテリ40に充電できると判断した場合には、第1モータ11により生ずる回生電力を高圧バッテリ40に充電させることによって、車両に制動力を作用させる(ステップ16)。一方、高圧バッテリ40に充電ができないと判断した場合には、第1モータ11により生ずる高圧バッテリ40に充電できない回生電力を第2〜4のモータ12,13,14で消費させるための制御を実施する(ステップ18)。このように、回生電力を強制的に消費するため、図2に示されるように、回生制御部55は、ディスチャージ制御部62、逆駆動制御部72、強制駆動制御部82を有する。
ディスチャージ制御部62は第2モータ12用比較部63及び第2モータ12用フィードバック部64を有し、逆駆動制御部62は第3モータ13用比較部73及び第3モータ13用フィードバック部74を有し、強制駆動制御部82は第4モータ14用比較部83及び第4モータ14用フィードバック部84を有する。なお、これらの比較部63,73,83及びフィードバック部64,74,84の説明は、上述の第1モータ11用比較部53及び第1モータ1用フィードバック部54と同様の機能を有するので、省略する。
第1に、回生制御部55内のディスチャージ制御部62は、第2モータ12用比較部63と第2モータ12用フィードバック部64を用いて、第2モータ12のトルク電流指令Iq2を略ゼロに、励磁電流指令Id2を非ゼロにするディスチャージ制御を実行する。
ここで、極対数をp、永久磁石の磁束(主磁束)をφ、回転子のd軸インダクタンスをLd、q軸インダクタンスをLqと表した場合、上述の交流モータのトルクTは、トルク演算式『T=p×{φ+(Lq−Ld)×Id}×Iq』により算出することができる。したがって、このトルク演算式によれば、実質的にゼロに設定されたトルク電流指令Iqに従いトルク電流成分Iqを制御することにより、トルクTを実質的にゼロにすることができ、モータの回転を防止できる。
また、モータ電流Iと励磁電流成分Id及びトルク電流成分Iqの間には(三相のとき)、電流演算式『I=√{(Id+Iq)/3}』の関係がある。この電流演算式によれば、トルク電流指令Iqを実質的にゼロに設定したときのモータ電流Iは実質的に『I=|Id|/√3』と表される。したがって、この電流演算式によれば、励磁電流指令Idを非ゼロに設定し、この励磁電流指令Idに従い励磁電流成分Idを制御することにより、モータ内の巻線の抵抗によるジュール熱によって回生電力の消費を実現できる。
したがって、回生制御部55内のディスチャージ制御部62は、第2モータ12用比較部63と第2モータ12用フィードバック部64を用いて、第2モータ12のトルク電流指令Iq2を略ゼロに、励磁電流指令Id2を非ゼロにするディスチャージ制御を実行する。その結果、第2モータ12のトルクを実質的に発生させることなく、高圧バッテリ40に充電ができない回生電力の一部又は全部を第2モータ12で消費させ、制動力を確保することができるようになる。
なお、ディスチャージ制御は、モータに通電を行っても実質的にトルクが発生しない制御のため、通電可能な状態のモータであれば車両に存在する様々なモータに対して適用することができる。
第2に、回生制御部55内の逆駆動制御部72は、第3モータ13のトルクを車両の走行方向と逆向きに発生させる逆駆動制御を実行する。第3モータ13は、主に、エンジンからの動力の少なくとも一部を車軸に接続された駆動軸に出力する発電機として動作する。逆に、第3モータ13への通電により力行させることで、交流モータとして動作する。
したがって、逆駆動制御部72が、第3モータ13用比較部73と第3モータ13用フィードバック部74を用いて、第3モータ13の励磁電流指令Id3と励磁電流指令Id2を調整して、第3モータ13のトルクを車両の走行方向と逆向きに発生させる逆駆動制御を実行する。その結果、第3モータ13の力行によってエンジンを強制回転(モータリング)させて、高圧バッテリ40に充電ができない回生電力の一部又は全部を第3モータ13によって消費させ、制動力を確保することができるようになる。
なお、逆駆動制御は、発電機をモータとして機能させる制御のため、電力の消費を行うことができるとともに、エンジンを強制回転させるため、いわゆるエンジンブレーキが働き、車両に作用する制動力を増加させることもできる。
第3に、回生制御部55内の強制駆動制御部82は、第4モータ14のトルクを強制的に発生させる強制駆動制御を実行する。第4モータ14は、トルクを実質的に発生させないディスチャージ制御によって制御される第2モータ12の場合と異なり、強制的に通電してトルクを発生させる強制駆動制御によって制御されるモータである。
したがって、強制駆動制御部82が、第4モータ14用比較部83と第4モータ14用フィードバック部84を用いて、第4モータ14の励磁電流指令Id4と励磁電流指令Id4を調整して、第4モータ14のトルクを強制的に発生させる強制駆動制御を実行する。その結果、高圧バッテリ40に充電ができない回生電力の一部又は全部を第4モータ14で消費させ、制動力を確保することができるようになる。
なお、強制駆動制御は、モータに通電を行ってトルクが発生する制御であるが、通電可能な状態でありトルクが発生しても問題のないモータであれば車両に存在する様々なモータに対して適用することができる。例えば、エアコンプレッサ等の車両の走行に関係のない補機のモータである。
以上、第2〜4モータ12,13,14を用いて回生電力を消費させる制御手法について説明した。ここで、その他の回生電力を消費させる手法として、抵抗器を別途準備しておき、その抵抗器に回生電力による電流を流すという手法もある。上述のモータによる電力消費の手法は、モータを本発明のために新たに追加することなく、車両内に当初から装備されたモータを利用するので、抵抗器を別途装備した電力消費の手法に比べ、搭載スペースに左右されないという点で有利となる。
ところで、上述の実施例のように各モータとモータ制御方法の対応関係を固定せずに、状況に応じて変更することも可能である。
例えば、第2〜4モータ12,13,14の作動状態は、各モータの回転子の位置θ2,θ3,θ4を監視することによって、把握可能である。位置θを観測すれば、そのモータの回転子の位置がもちろん把握でき、位置θの時間的変化がゼロ(時間微分値がゼロ)であれば、そのモータは静止していることになる。そこで、第1モータ11により生ずる回生電力を高圧バッテリ40に充電ができない場合、回生制御部55は、第2〜4モータ12,13,14の回転子の位置θ2,θ3,θ4の状態に基づいて、第2〜4モータ12,13,14のうちで非作動のモータがあるか否かを判断する。非作動のモータがあると判断した場合、回生制御部55内のディスチャージ制御部62は、その非作動のモータに対して、トルク電流指令Iqを略ゼロに、励磁電流指令Idを非ゼロにするディスチャージ制御を実行する。つまり、モータの作動状況に応じてディスチャージ制御するモータを特定している。その結果、その非作動のモータのトルクを実質的に発生させることなく、高圧バッテリ40に充電ができない回生電力の一部又は全部をその非作動のモータで消費させ、制動力を確保することができるようになる。
ところで、各モータとモータ制御方法の対応関係を固定しない別の消費動作例もある。高圧バッテリ40の充電状態と回生制動の際に生ずる回生電力とに基づいて、高圧バッテリ40に充電できない余剰電力を算定することが可能であることを利用する消費動作例について説明する。
回生制動の際に生ずる回生電力は、例えば、第1モータ11のトルク指令値T1やモータ効率を加味した定数等をパラメータとする所定の回生電力演算式や所定のマップに基づいて、算出される。所定の回生電力演算式や所定のマップに基づいて算出される回生電力を、第1モータ11の回転子の位置θ1の微分値(つまり、回転速度)を実値としてフィードバックすることによって、補正を行ってもよい。その算出された回生電力と高圧バッテリ40の充電状態SOCを監視するセンサ42からの充電状態(高圧バッテリ40の充電電圧や消費電流)との関係に基づいて、回生制御部55は高圧バッテリ40に充電できない余剰電力を算定することが可能となる。
図4は、余剰電力の算定を利用した消費動作例のフローチャートである。回生制御部55は、上記のように余剰電力を算定し(ステップ32)、高圧バッテリ40の充電ができるか否かを確認する(ステップ34)。充電できるのであれば、回生電力は高圧バッテリ40に通常通り充電される(ステップ36)。一方、充電できないのであれば、回生制御部55は発電機を搭載する車両であるか否かを確認する(ステップ38)。発電機が搭載されている車両であるならば、回生制御部55は、ステップ32において算定された余剰電力を消費させるモータを選択し、逆駆動制御、強制駆動制御及びディスチャージ制御の中から、その選択されたモータの制御態様を決定する(ステップ40,42,44)。一方、発電機が搭載されていない車両であるならば、回生制御部55は、ステップ32において算定された余剰電力を消費させるモータを選択し、強制駆動制御及びディスチャージ制御の中から、その選択されたモータの制御態様を決定する(ステップ46,48)。
上記のモータの選択は、モータの種類や第2〜4モータ12,13,14の回転子の位置θ2,θ3,θ4の監視結果に基づいて判断可能なモータの作動状態に基づいて行われる。各制御態様の中で、回生電力を消費させることが適さない種類や作動状態があるからである。また、第2〜4モータ12,13,14に予めそれぞれ優先度を付与しておき、それに従ってモータの選択を行ってもよい。この優先度は、例えば、電力消費効率の高い特性を持つモータが優先的に選択されるように付与される。
また、上記の制御態様の決定は、所定の優先順位にしたがって決定される。例えば、優先順位は、電力消費のしやすい制御ほど高くなるように設定される。本実施例では、電力消費能力が一番高い逆駆動制御、次に強制駆動制御、そして電力消費能力が一番小さいディスチャージ制御、という順に優先順位が低く設定されている。
したがって、回生制御部55が上記のように選択されたモータを上記のように決定された制御態様で制御することによって、ステップ32で算定された余剰電力を効率的に消費させることができるようになる。
ところで、ディスチャージ制御、強制駆動制御若しくは逆駆動制御をモータのそれぞれについて適用した場合に消費可能な予測電力を事前に算定することも可能である。そこで、上述の実施例では、高圧バッテリ40の充電状態と回生制動の際に生ずる回生電力とに基づいて高圧バッテリ40に充電できない余剰電力を算定していたが、その余剰電力をさらに効率的に電力消費できるようにするため、この予測電力を用いた消費動作例について説明する。
ディスチャージ制御、強制駆動制御若しくは逆駆動制御をそれぞれのモータについて適用した場合に消費可能な予測電力(消費予測電力)は、例えば、モータの回転子の状態(位置θやその微分値(つまり、回転速度))やモータ効率を加味した定数等をパラメータとする所定の予測電力演算式や所定のマップに基づいて、算出される。これらの予測電力演算式やマップは、第2〜4モータ12,13,14のそれぞれに対して設けられている。例えば、モータに流すべき電流とモータ内の巻線の抵抗値との関係に基づいて、回生制御部55はそのモータで消費可能な予測電力を、モータの回転制御を実行する前に算定することが可能となる。
図5は、予測電力の算定を利用した消費動作例のフローチャートである。ステップ62からステップ68までは、図4の場合と同一なので説明は省略する。発電機が搭載されている車両であるならば(ステップ68;Yes)、回生制御部55は、ディスチャージ制御、強制駆動制御若しくは逆駆動制御を第2〜4モータ12,13,14のそれぞれについて適用した場合に消費可能な予測電力を事前に算定する(ステップ70)。視覚的に表現するならば、算定された予測電力が図5のステップ70に記載された表に代入されることとなる。そして、回生制御部55は、ステップ62で算定された余剰電力を全て消費できるようなモータと制御態様の組み合わせを、ステップ70で算定された予測電力の大きいものから順番に選択する(ステップ72)。一方、発電機が搭載されていない車両であるならば、回生制御部55は、ディスチャージ制御若しくは強制駆動制御を第2,4モータ12,14のそれぞれについて適用した場合に消費可能な予測電力を事前に算定する(ステップ74)。そして、同様に、回生制御部55は、ステップ62で算定された余剰電力を全て消費できるようなモータと制御態様の組み合わせを、ステップ74で算定された予測電力の大きいものから順番に選択する(ステップ76)。
したがって、回生制御部55がステップ72若しくは76で選択されたモータと制御態様の組み合わせで制御することによって、ステップ62で算定された余剰電力をさらに効率的に消費させることができるようになる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の説明からも明らかなように、本発明は、車両に搭載されるモータの種類や仕様や作動状態等に応じて、回生制御として採用すべき制御態様を上述の制御態様の中から選定することができるようになっている。それゆえ、必ずしも第2〜4モータ12,13,14をすべて備える必要はなく、第1モータ11により生ずる高圧バッテリ40に充電できない回生電力を消費させることができるモータを少なくとも一つ以上、車両に備えてあればよい。
本発明の車両用制動制御装置の一実施形態に係るシステム構成を示す図である。 コントローラ50の内部機能を表すブロック図である。 コントローラ50の回生制御部55の主動作を表すフローチャートである。 余剰電力の算定を利用した消費動作例のフローチャートである。 予測電力の算定を利用した消費動作例のフローチャートである。
符号の説明
11 第1モータ
12 第2モータ
13 第3モータ
14 第4モータ
40 高圧バッテリ
41 リレー
42 センサ
50 コントローラ
55 回生制御部
62 ディスチャージ制御部
72 逆駆動制御部
82 強制駆動制御部

Claims (8)

  1. 車両に回生制動力を作用させる主モータを有する車両用制動制御装置において、
    前記主モータと異なる複数の副モータと、
    前記主モータにより生ずる回生電力を蓄電可能な蓄電手段の充電状態と回生制動の際に生ずる回生電力とに基づいて、該蓄電手段に充電できない余剰電力を算定する余剰電力算定手段と、
    前記副モータのそれぞれの作動状態の監視結果に基づいて前記算定された余剰電力を消費させる副モータを選択し、その選択された副モータの制御態様を決定するモータ制御手段と、
    前記モータ制御手段により決定される制御態様を副モータのそれぞれについて適用した場合に消費可能な予測電力を算定する予測電力算定手段とを備え、
    前記モータ制御手段は、
    前記予測電力算定手段により算定された予測電力の大きさに応じて選択した、前記算定された余剰電力を全て消費できるような副モータと該副モータの制御態様との組み合わせで制御する、車両用制動制御装置。
  2. 前記モータ制御手段は、前記組み合わせを前記予測電力の大きいものから順番に選択する、請求項1に記載の車両用制動制御装置。
  3. 前記予測電力算定手段は、副モータに流すべき電流と副モータ内の巻線の抵抗値との関係に基づいて、前記予測電力を算定する、請求項1又は2に記載の車両用制動制御装置。
  4. 前記モータ制御手段により決定される制御態様は、
    モータのトルク電流指令を略ゼロに、励磁電流指令を非ゼロにするディスチャージ制御、
    または、モータのトルクを強制的に発生させる強制駆動制御、
    または、車両を走行させる動力源によって発電機として駆動される一方で通電により車両の走行方向と逆向きのトルクを発生するモータの場合には該モータのトルクを車両の走行方向と逆向きに発生させる逆駆動制御のいずれかである請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用制動制御装置。
  5. 前記モータ制御手段は、副モータのそれぞれに付与された優先度に応じて選択すべき副モータを決定する請求項1に記載の車両用制動制御装置。
  6. 前記優先度は、電力消費効率の高い特性を持つモータが優先的に選択されるように付与される、請求項に記載の車両用制動制御装置。
  7. 前記制御態様は、所定の優先順位にしたがって決定される、請求項1に記載の車両用制動制御装置。
  8. 前記優先順位は、電力消費のしやすい制御ほど高くなるように設定される、請求項に記載の車両用制動制御装置。
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