JP4257935B2 - ペリレン誘導体、過酸化脂質計測用試薬及び過酸化脂質の計測方法 - Google Patents
ペリレン誘導体、過酸化脂質計測用試薬及び過酸化脂質の計測方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4257935B2 JP4257935B2 JP2005171328A JP2005171328A JP4257935B2 JP 4257935 B2 JP4257935 B2 JP 4257935B2 JP 2005171328 A JP2005171328 A JP 2005171328A JP 2005171328 A JP2005171328 A JP 2005171328A JP 4257935 B2 JP4257935 B2 JP 4257935B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- substituent
- atom
- hydrocarbon group
- ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
Description
K. Yagi, Methods Enzymol., 105, 328 (1984) P. J. Marshall et al., Anal. Biochem., 145, 192 (1985) M. A. Warso et al., J. Clin. Invest., 75, 667 (1985) L. Health et al., Anal. Biochem., 76, 184 (1976) Y. Yamamoto, et al., Anal. Biochem., 160, 7 (1987) K. Akasaka et al., Anal. Lett., 20, 731, 797 (1987) Y. Okimoto, FEBS Lett., 474, 137 (2000) M. Onoda et al., Org. Lett., 5, 1460 (2003)
[1] 一般式(I)
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11及びR12は、それぞれ同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C20脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C20芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C20アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、水酸基、ハロゲン原子、カルボキシル基、カルボニル基、置換基を有していてもよいチオール基、又はニトロ基であるか、R1及びR2、R4及びR5、R7及びR8、或いは、R10及びR11はそれぞれ結合してC4〜C20飽和環又は不飽和環を形成してもよく、前記環は、酸素原子、硫黄原子、珪素原子、スズ原子、ゲルマニウム原子又は式−N(R)−(式中、Rは水素原子又はC1〜C20炭化水素基である。)で示される基で中断されていてもよく、かつ、置換基を有していてもよく、
但し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11及びR12の何れか一つの基は、式−Rc−P(Ra)Rb(式中、Ra及びRbは、それぞれ同一または異なって、置換基を有していてもよいC1〜C20脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C20芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C20アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、水酸基、カルボキシル基、カルボニル基、置換基を有していてもよいチオール基、ハロゲン原子、又はニトロ基であり、Rcは、単結合、置換基を有していてもよいC1〜C10アルキレン基、置換基を有していてもよいフェニレン基、又はこれらの組み合わせからなる結合基である。)で示される基で置換されているか、或いは、
R1及びR2 、R4及びR5、R7及びR8、R10及びR11がそれぞれ結合して形成される前記環の何れか一つが、前記式−Rc−P(Ra)Rb(式中、Ra、Rb、Rcは前記と同義である。)で示される基で置換されている。]
で表される化合物。
但し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11及びR12の何れか一つの基は、式−Rc−P(Ra)Rb(式中、Ra及びRbは、それぞれ同一または異なって、置換基を有していてもよいC1〜C6脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C10芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C6アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、水酸基、カルボキシル基、カルボニル基であり、Rcは、単結合、置換基を有していてもよいC1〜C6アルキレン基、置換基を有していてもよいフェニレン基である。)で示される基で置換されているか、或いは、
R1及びR2 、R4及びR5、R7及びR8、R10及びR11がそれぞれ結合して形成される前記環の何れか一つが、前記式−Rc−P(Ra)Rb(式中、Ra、Rb、Rcは前記と同義である。)で示される基で置換されている。)
で表されるものである、上記[1]に記載の化合物。
R3、R4、R5、R6、R9、R10、R11及びR12は、それぞれ同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C20脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C20芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C20アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、水酸基、ハロゲン原子、カルボキシル基、カルボニル基、置換基を有していてもよいチオール基、又はニトロ基であるか、R4及びR5、或いは、R10及びR11はそれぞれ結合してC4〜C20飽和環又は不飽和環を形成してもよく、前記環は、酸素原子、硫黄原子、珪素原子、スズ原子、ゲルマニウム原子又は式−N(R)−(式中、Rは水素原子又はC1〜C20炭化水素基である。)で示される基で中断されていてもよく、かつ、置換基を有していてもよく、
Ra及びRbは、それぞれ同一または異なって、置換基を有していてもよいC1〜C20脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C20芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C20アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、水酸基、カルボキシル基、カルボニル基、置換基を有していてもよいチオール基、ハロゲン原子、又はニトロ基であり、
Rcは、単結合、置換基を有していてもよいC1〜C10アルキレン基、置換基を有していてもよいフェニレン基、又はこれらの組み合わせからなる結合基であり、
Rd及びReは、それぞれ同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C20の脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C20芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C20アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、水酸基、カルボキシル基、カルボニル基、置換基を有していてもよいチオール基、ハロゲン原子、又はニトロ基である。]
で表される化合物。
Ra及びRbは、それぞれ同一または異なって、置換基を有していてもよいC1〜C6脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C10芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C6アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、水酸基、カルボキシル基、カルボニル基であり、
Rcは、単結合、置換基を有していてもよいC1〜C6アルキレン基、置換基を有していてもよいフェニレン基であり、
Rd及びReは、それぞれ同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C10の脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C10芳香族炭化水素基、カルボニル基、又はハロゲン原子である、上記[5]に記載の化合物。
R3、R6、R9及びR12が水素原子であり、
Ra及びRbが、それぞれ同一または異なって、置換基を有していてもよいフェニル基であり、
Rcが、単結合、置換基を有していてもよいC1〜C6アルキレン基、フェニレン基であり、
Rd及びReが、それぞれ同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C10アルキレン基、カルボニル基、ハロゲン原子である、上記[5]又は[6]に記載の化合物。
で表されるものである、上記[8]又は[9]に記載の化合物。
本発明のペリレン誘導体は、下記一般式(I)で表されるものであり、分子内にペリレン構造とリン原子含有基とを含む点に特徴がある。
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11及びR12は、それぞれ同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C20脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C20芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C20アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、水酸基、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、カルボキシル基、カルボニル基、置換基を有していてもよいチオール基、又はニトロ基であるか、R1及びR2、R4及びR5、R7及びR8、或いは、R10及びR11はそれぞれ結合してC4〜C20飽和環又は不飽和環を形成してもよく、前記環は、酸素原子、硫黄原子、珪素原子、スズ原子、ゲルマニウム原子又は式−N(R)−(式中、Rは水素原子又はC1〜C20炭化水素基である。)で示される基で中断されていてもよく、かつ、置換基を有していてもよい。
なお、「芳香族炭化水素基」には、アルキルアリール基及びアリールアルキル基を含むこともできる。アルキルアリール基の例としては、制限するわけではないが、o−トリル、m−トリル、p−トリル、2,3−キシリル、2,4−キシリル、2,5−キシリル、o−クメニル、m−クメニル、p−クメニル、メシチル等を挙げることができる。アリールアルキル基の例としては、制限するわけではないが、ベンジル、フェネチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル、2,2−ジフェニルエチル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェニルペンチル等を挙げることができる。
R1及びR2 、R4及びR5、R7及びR8、R10及びR11がそれぞれ結合して形成される前記環の何れか一つが、前記式−Rc−P(Ra)Rb(式中、Ra、Rb、Rcは前記と同義である。)で示される基で置換されている。
Rcは、単結合、置換基を有していてもよいC1〜C6アルキレン基、置換基を有していてもよいフェニレン基であることが好ましい。
中でも、R4、R5、R10及びR11は、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C6脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C10芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよいアミノ基、ハロゲン原子、又はチオール基、ニトロ基であることが好ましい。但し、前述したとおり、R4及びR5、或いは、R10及びR11は、それぞれ結合して、C5〜C7飽和環又は不飽和環を形成してもよく、かつ、置換基を有していてもよい。
また、R3、R6、R9及びR12は水素原子であることが好ましい。
Ra及びRbは、それぞれ同一または異なって、置換基を有していてもよいフェニル基であることが好ましく、フェニル基であることが更に好ましい。Rcは、単結合、置換基を有していてもよいC1〜C6アルキレン基、フェニレン基であることが好ましい。「C1〜C6アルキレン基」は、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン等がある。
中でも、Rd及びReは、それぞれ同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C10の脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C10芳香族炭化水素基、カルボニル基、又はハロゲン原子であることが好ましい。Rd及びReは、それぞれ同一又は異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C10アルキレン基、カルボニル基、又はハロゲン原子であることがより好ましい。とりわけ、Rd及びReは、それぞれ同一又は異なって、線状C1〜C10アルキレン基であることが好ましく、Rd及びReが同じ鎖長の線状C1〜C10アルキレン基であることが更に好ましい。
Rcが、単結合、置換基を有していてもよいC1〜C6アルキレン基、フェニレン基であり、
Rd及びReが、それぞれ同一または異なって、線状C1〜C10アルキレン基である、ペリレン誘導体が好ましい。
本発明のペリレン誘導体は、公知のペリレン化合物又はペリレンを原料として合成される。これらの原料は、論文記載の合成法(例えばH. Langhals, Heterocycles, 40, 477, (1995))に従って合成するか、又は市販品を用いることができる。
例えば、環状酸無水物などの反応性基を有するペリレン誘導体に、アミノ基などの反応性基を有するリン原子含有基を155℃〜160℃で3時間〜5時間還流することによって、本発明のペリレン誘導体を得ることができる。
また、ペリレン構造にリン原子含有基を直接導入する場合は、例えば、ハロゲン原子などの反応性基を有するペリレン誘導体に、リン原子含有基として第二級ホスフィン化合物を加え、酢酸パラジウムなどの触媒存在下において、80℃〜130℃で1時間〜72時間還流することによって、本発明のペリレン誘導体を得ることができる。
なお、生成物の精製は、通常有機合成に使用される精製方法により行えばよい。
この蛍光性化合物は、特に制限されるものではないが、励起波長480 nm〜600 nm、蛍光波長500 nm〜650 nmの蛍光特性を有していることが好ましい。このように励起波長及び蛍光波長が長波長領域にあると、細胞内成分由来の自家蛍光が測定系に与える影響を抑制しながら、かつ生きた細胞を用いる測定系においては励起光の照射が当該細胞に与えるダメージを抑制しながら蛍光検出を行うことができる。
また、この蛍光性化合物の蛍光量子収率は、特に制限されるものではないが、0.6〜1の範囲内であることが好ましく、0.7〜1の範囲内であることがより好ましく、0.8〜1の範囲内であることが更に好ましい。ここでいう「蛍光量子収率」は、次式で定義される。(蛍光量子収率)=(蛍光発光の光子数)/(励起光の吸収された光子数)
本発明の過酸化脂質計測用試薬は、上記ペリレン誘導体を含むことを特徴としている。本発明の過酸化脂質計測用試薬は、含有されるペリレン誘導体が過酸化脂質と選択的に反応して蛍光性化合物を与えることができるので、脂質過酸化を簡便な方法で蛍光検出することができる。特に、本発明の過酸化脂質計測用試薬は、蛍光検出に用いる励起波長及び蛍光波長が長波長領域にあるので、細胞内成分由来の自家蛍光が測定系に与える影響を抑制しながら、かつ生きた細胞を用いる測定系においては励起光の照射が当該細胞に与えるダメージを抑制しながら蛍光検出を行うことができる点で有用である。
本発明の過酸化脂質の計測方法は、上記過酸化脂質計測用試薬を用いて過酸化脂質を蛍光検出することを特徴としている。
本発明の方法は、生きた細胞にも細胞抽出成分にも適用することができる。例えば、本発明を、生きた細胞における過酸化脂質の蛍光イメージングに適用する際には、まず、過酸化脂質計測用試薬を細胞内に導入し、蛍光顕微鏡画像解析システムなどを用いることで検出を行う。また、生きた細胞に過酸化脂質計測用試薬を導入し、フローサイトメトリーやプレートリーダーなどで蛍光検出を行うこともできる。なお、過酸化脂質計測用試薬の細胞への導入方法は、特に限定されるものではないが、例えば過酸化脂質計測用試薬と細胞を生体温度でインキュベートすることで行うことができる。一方、例えば、本研究を細胞抽出成分に用いる場合は、細胞抽出試料と過酸化脂質計測用試薬を混合した後、蛍光分光光度計、プレートリーダー、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、フローインジェクションなどの手法で蛍光検出を行うことができる。
本発明のペリレン誘導体(以下「LOOH probe」ともいう。)を下記の方法に従って合成した。まず、ペリレン誘導体の電子供与体部位(Donor Moiety)と電子受容体部位(Accaptor Moiety)を下記のスキームに従って合成した。
[実験操作]
7-トリデカノン25 g(126 mmol)をメタノールに溶かし、メタノール500 mlにヒドロキシルアミン塩酸塩を15 g(215 mmol)溶かした溶液を加え、更に85 % KOHを29.3 g(430 mmol)加え、白濁した溶液を60℃にて24時間還流した。溶液を濾過、減圧濃縮し、2NのHClで酸性にし、ジエチルエーテルで抽出した。その後、飽和NaCl水で3回エーテル相を抽出し、回収したエーテル相を減圧濃縮した。真空乾燥した後、MSと1H-NMRにより生成物の確認を行った。
[結果]
得られた化合物2の分析結果は以下のとおりであった。
性状 淡黄色油状
1H-NMR (TMS,CDCl3) δ(ppm)
0.85-0.95 (t, 6H, CH3), 1.25-1.40 (m, 12H, 6CH2), 1.45-1.55 (m, 4H, 2CH2),
2.15-2.18 (t, 4H, 2CH2CH2CNOH), 2.30-2.34 (t, 4H, 2CH2CHOH)
MS m/z 213 (M+)
[実験操作]
無水エタノール400 mlに2を27.582 g(129.36 mmol)加え、60℃まで加熱し、そこに、ナトリウム48.5 g(2.11 mol)を速やかに加えて、そのまま還流を30分続けた。粘性が高くなり、白濁し、攪拌できなくなったので反応を終了し、溶液中のナトリウムをつぶした。溶液を濾過し、減圧濃縮した後、飽和NaCl水、ジエチルエーテルで3回抽出した。エーテル相を回収し、減圧濃縮した後、4時間真空乾燥させた。その後、減圧蒸留(15 mmHg 120℃)にて精製した。MSと1H-NMRにより生成物の確認を行った。
[結果]
得られた化合物3の分析結果は以下のとおりであった。
収率 16.618 g(62.8 %)
性状 無色透明油状
1H-NMR (TMS,CDCl3) δ(ppm)
0.8-1.0 (t, 6H, CH3), 1.2-1.4 (m, 16H, 8CH2), 1.4-1.6 (m, 4H, 2CH2CHNH2),
3.2 (m, 1H, CHNH2)
MS m/z 199 (M+)
[実験操作]
4を1.00 g(2.55 mmol)、3を1.79 g(6.01 mmol)、Zn(AcO)2を210 mg、イミダゾール3.00 g(44.1 mmol)を混合し、N2雰囲気下、155℃で4時間還流した。反応後HClを加え一晩静置した。赤色沈殿物を濾過し、メタノールでよく洗浄し乾燥させた後、MSと1H-NMRにより生成物の確認を行った。
[結果]
化合物5の分析結果は以下のとおりであった。
収率 ―
性状 赤色粉末
1H-NMR (TMS,CDCl3) δ(ppm)
0.8-0.9 (t, 12H, 4CH3), 1.15-1.4 (m, 32H, 16CH2), 1.8-1.9 (m, 4H, 2CH2CHN),
2.2-2.3 (m, 4H, 2CH2CHN), 5.15-5.25 (m, 2H, 2CHN), 8.6-8.7 (m, 8H, perylene)
MS m/z 755 (M+)
[実験操作]
5を1.58 g(2.09 mmol)にKOH 0.40 g(7.1 mmol)を溶解させておいたtert-BuOH 40 mlを加え、80℃で還流を始めた。還流を開始してから5分毎にTLC分析により目的物を確認した後、反応を終了させた(およそ15分〜20分)。室温まで冷まし、HCl溶液を加え一晩静置した。赤色沈殿物を濾過し、よく水で洗浄し、クロロホルムに溶かして飽和NaCl水で3回抽出した。回収したクロロホルム相を減圧濃縮し、シリカゲルカラム(溶媒:クロロホルム)にて精製を行った。MSと1H-NMRにより生成物の確認を行った。
[結果]
化合物6の分析結果は以下のとおりであった。
収率 506 mg(42.3 %)
性状 赤色粉末
1H-NMR (TMS,CDCl3) δ(ppm)
0.8-1.0 (t, 6H, CH3), 1.2-1.5 (m, 16H, 8CH2), 1.8-1.9 (m, 2H, CH2CHN),
2.2-2.3 (m, 2H, CH2CHN), 5.15-5.2 (m, 1H, CHN), 7.5-7.6 (d, 2H, perylene)
7.7-7.8 (d, 2H, perylene), 8.65-8.75 (d, 4H, perylene)
MS m/z 573 (M+)
[実験操作]
4-ヨードアニリン4.38 g(20 mmol)を、DMA 20 mlに溶かし、酢酸カリウム2.39 g(24 mmol)酢酸パラジウム(II)4.5 mg(0.02 mmol)を加え、攪拌した。得られた懸濁液を脱気し、N2雰囲気下でジフェニルホスフィン3.72 g(20 mmol)を加え、130℃で3時間還流した。室温まで冷ましてから水とジクロロメタンで3回抽出した。回収したジクロロメタン相を減圧濃縮し、2時間真空乾燥させた後、シリカゲルカラム(溶媒:クロロホルム)により精製を行った。MSと1H-NMRにより生成物の確認を行った。
[結果]
化合物9の分析結果は以下のとおりであった。
収率 3.2305g(58.3 %)
性状 淡黄色油状
1H-NMR (TMS,CDCl3) δ(ppm)
3.6-4.0 (s, 2H, NH2), 6.6-6.7 (m, 2H, benzene), 7.1-7.2 (m, 2H, benzene),
7.25-7.35 (m, 10H, benzene)
MS m/z 277 (M+)
[実験操作]
化合物6 104.5 mg(0.182 mmol)、化合物9 60 mg(0.215 mmol)、 Zn(AcO)2 8.62 mg (0.047 mmol)、キノリン406 mg(3.15 mmol)に増やし、N2雰囲気下、155℃で4時間還流した。TLCで反応の進行を確認し、2N HClを加え一晩放置した。溶液をクロロホルムを使って分液ロートへ移し、HClと飽和NaCl水でクロロホルム相を3回抽出した。精製は、シリカゲルカラム(100% CHCl3)により行った。生成物の確認をFAB+-MSにより行った。
[結果]
化合物10の分析結果は以下のとおりであった。
収率 63.6 mg(42.0 %)
性状 赤色粉末
1H-NMR (TMS,CDCl3) δ(ppm)
0.7-0.8 (t, 6H, 2CH3), 1.1-1.2 (m, 16H, 8CH2), 1.7-1.9 (m, 2H, CH2CHN),
2.1-2.3 (m, 2H, CH2CHN), 5.15-5.25 (m, 1H, CHN), 7.3-7.5 (m, 14H, phenyl)
8.5-8.7 (m, 8H, perylene)
MS m/z 833.3510 (M+H)+
[実験操作]
LOOH probe 20.0 mg(0.024 mmol)、をクロロホルム10 mlに溶かし、そこにm-クロロ過安息香酸(MCPBA)8.3 mg(0.048 mmol)を溶かしておいたクロロホルム5 mlを加え、45分間室温で攪拌した。その後、溶液を減圧濃縮し、シリカゲルカラム(展開溶媒MeOH:CHCl3=97:3)により精製を行い、生成物の確認を1H-NMRにより行った。
[結果]
化合物11の分析結果は以下のとおりであった。
収率 19.6 mg(96.2 %)
性状 赤色粉末
1H-NMR (TMS,CDCl3) δ(ppm)
0.74-0.85 (t, 6H, 2CH3), 1.03-1.25 (m, 16H, 8CH2), 1.8-2.0 (m, 2H, CH2CHN),
2.1-2.3 (m, 2H, CH2CHN), 5.05-5.2 (m, 1H, CHN), 7.41-7.46 (m, 6H, phenyl)
7.5-7.55 (m, 2H, phenyl), 7.65-7.75 (m, 4H, phenyl), 7.8-7.9 (m, 2H, phenyl),
8.57-8.66 (m, 8H, perylene)
MS m/z 849.3442 (M+H)+
実施例1で得たLOOHプローブである化合物10と、化合物10が過酸化物との反応により形成する酸化体である化合物11の基礎的な蛍光特性を評価した。溶媒としてメタノール及びエタノールを用いた時の最大励起波長(λex)、最大蛍光波長(λem)、相対量子収率(Φ)、相対蛍光量子収率の比(Φ for LOOH probe oxide/Φ for LOOH probe)の結果を表1に示す。ここに示すように、LOOHプローブのλex及びλemは共に500 nm以上という長波長領域に存在すること、またLOOHプローブ酸化体のΦが〜1と極めて大きいことから、得られたLOOHプローブが蛍光プローブとして非常に優れた特性を有することが明らかとなった。
LOOHプローブである化合物10の過酸化脂質検出能を評価するため、エタノール中、化合物10に脂溶性過酸化物であるm-chloroperbenzoic acid(MCPBA)を添加し、蛍光測定を行った。測定の条件は次のとおりである。化合物10の濃度:1 μM;MCPBAの濃度:0-4 μM;温度:37℃;λex:465 nm;λem:535 nm;バンド幅(励起/蛍光):1.5 nm/1.5 nm。なお、蛍光測定はMCPBAをプローブ溶液に添加後、5分後に行った。蛍光スペクトルの結果を図1に、MCPBA濃度に対するプローブの蛍光強度比変化の結果を図2に示す。図2のF及びF0はそれぞれMCPBA添加後及び添加前の蛍光強度を示しており、図2における挿入図はMCPBAの濃度が0-1000 nMの領域における結果を拡大して示したものである。図1に示すように、10はMCPBAの添加に応じて蛍光強度を増大させた。また、図2に示すように、10の蛍光強度比(F/F0)とMCPBA濃度との間には相関関係があり、MCPBA濃度が0-1000 nMの領域においては、蛍光強度比(F/F0)とMCPBA濃度との間に直線関係が成り立つことが明らかとなった。これらのことから、本発明によれば、過酸化脂質の検出を定量的に行えることがわかる。
Claims (15)
- 一般式(I)
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11及びR12は、それぞれ同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C20脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C20芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C20アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、水酸基、ハロゲン原子、カルボキシル基、置換基を有していてもよいチオール基、又はニトロ基であるか、R1及びR2 、R4及びR5、R7及びR8、或いは、R10及びR11はそれぞれ結合してC4〜C20飽和環又は不飽和環を形成してもよく、前記環は、酸素原子、硫黄原子、珪素原子、スズ原子、ゲルマニウム原子又は式−N(R)−(式中、Rは水素原子又はC1〜C20炭化水素基である。)で示される基で中断されていてもよく、かつ、置換基を有していてもよく、
但し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11及びR12の何れか一つの基は、式−Rc−P(Ra)Rb(式中、Ra及びRbは、それぞれ同一または異なって、置換基を有していてもよいC1〜C20脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C20芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C20アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、水酸基、カルボキシル基、置換基を有していてもよいチオール基、ハロゲン原子、又はニトロ基であり、Rcは、単結合、C 1 〜C10アルキレン基、フェニレン基、又はこれらの組み合わせからなる結合基である。)で示される基で置換されているか、或いは、
R1及びR2 、R4及びR5、R7及びR8、R10及びR11がそれぞれ結合して形成される前記環の何れか一つが、前記式−Rc−P(Ra)Rb(式中、Ra、Rb、Rcは前記と同義である。)で示される基で置換されており、
前記C 1 〜C 20 脂肪族炭化水素基又はC 6 〜C 20 芳香族炭化水素基が置換基を有している場合、該置換基はハロゲン原子、置換基を有していてもよいアミノ基、アルコキシル基、水酸基及びカルボキシル基からなる群から選択され、
前記C 1 〜C 20 アルコキシ基が置換基を有している場合、該置換基はハロゲン原子及び置換基を有していてもよいアミノ基からなる群から選択され、
前記置換基を有していてもよいアミノ基は、アミノ基、ジメチルアミノ基、メチルアミノ基、メチルフェニルアミノ基及びフェニルアミノ基からなる群から選択され、
前記置換基を有していてもよいチオール基は、チオール基及びメチルチオール基からなる群から選択され、
R 1 及びR 2 、R 4 及びR 5 、R 7 及びR 8 、或いは、R 10 及びR 11 が飽和環又は不飽和環を形成し、かつ、前記環が置換基を有している場合、該置換基は、C 1 〜C 10 炭化水素基、C 1 〜C 10 アルコキシ基、C 6 〜C 10 アリールオキシ基、アミノ基、水酸基、ハロゲン原子、シリル基及びオキソ基からなる群から選択される。]
で表される化合物。 - R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11及びR12は、それぞれ同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C6脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C10芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C6アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、水酸基、ハロゲン原子、カルボキシル基、チオール基、又はニトロ基であるか、R1及びR2 、R4及びR5、R7及びR8、或いは、R10及びR11はそれぞれ結合してC4〜C10飽和環又は不飽和環を形成してもよく、前記環は、酸素原子、硫黄原子、珪素原子、スズ原子、ゲルマニウム原子、又は式−N(R)−(式中、Rは水素原子又はC1〜C10炭化水素基である。)で示される基で中断されていてもよく、かつ、置換基を有していてもよく、
但し、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11及びR12の何れか一つの基は、式−Rc−P(Ra)Rb(式中、Ra及びRbは、それぞれ同一または異なって、置換基を有していてもよいC1〜C6脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C10芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C6アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、水酸基、カルボキシル基であり、Rcは、単結合、C 1 〜C6アルキレン基、フェニレン基である。)で示される基で置換されているか、或いは、
R1及びR2 、R4及びR5、R7及びR8、R10及びR11がそれぞれ結合して形成される前記環の何れか一つが、前記式−Rc−P(Ra)Rb(式中、Ra、Rb、Rcは前記と同義である。)で示される基で置換されている。)
で表されるものである、請求項1に記載の化合物。 - R1及びR2、或いは、R7及びR8がそれぞれ結合して形成される前記環が、環状イミド、又は環状酸無水物である、請求項1又は2に記載の化合物。
- R1及びR2、或いは、R7及びR8がそれぞれ結合して形成される前記環が環状イミドであり、その一方が、前記式−Rc−P(Ra)Rb(式中、Ra、Rb、Rcは前記と同義である。)で示される基で置換されたものである、請求項1又は2に記載の化合物。
- 一般式(I-a)
R3、R4、R5、R6、R9、R10、R11及びR12は、それぞれ同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C20脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C20芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C20アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、水酸基、ハロゲン原子、カルボキシル基、置換基を有していてもよいチオール基、又はニトロ基であるか、R4及びR5、或いは、R10及びR11はそれぞれ結合してC4〜C20飽和環又は不飽和環を形成してもよく、前記環は、酸素原子、硫黄原子、珪素原子、スズ原子、ゲルマニウム原子又は式−N(R)−(式中、Rは水素原子又はC1〜C20炭化水素基である。)で示される基で中断されていてもよく、かつ、置換基を有していてもよく、
Ra及びRbは、それぞれ同一または異なって、置換基を有していてもよいC1〜C20脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C20芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C20アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、水酸基、カルボキシル基、置換基を有していてもよいチオール基、ハロゲン原子、又はニトロ基であり、
Rcは、単結合、C 1 〜C10アルキレン基、フェニレン基、又はこれらの組み合わせからなる結合基であり、
Rd及びReは、それぞれ同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C20の脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C20芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C20アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、水酸基、カルボキシル基、置換基を有していてもよいチオール基、ハロゲン原子、又はニトロ基であり、
前記C 1 〜C 20 脂肪族炭化水素基又はC 6 〜C 20 芳香族炭化水素基が置換基を有している場合、該置換基はハロゲン原子、置換基を有していてもよいアミノ基、アルコキシル基、水酸基及びカルボキシル基からなる群から選択され、
前記C 1 〜C 20 アルコキシ基が置換基を有している場合、該置換基はハロゲン原子及び置換基を有していてもよいアミノ基からなる群から選択され、
前記置換基を有していてもよいアミノ基は、アミノ基、ジメチルアミノ基、メチルアミノ基、メチルフェニルアミノ基及びフェニルアミノ基からなる群から選択され、
前記置換基を有していてもよいチオール基は、チオール基及びメチルチオール基からなる群から選択され、
R 4 及びR 5 、或いは、R 10 及びR 11 が飽和環又は不飽和環を形成し、かつ、前記環が置換基を有している場合、該置換基は、C 1 〜C 10 炭化水素基、C 1 〜C 10 アルコキシ基、C 6 〜C 10 アリールオキシ基、アミノ基、水酸基、ハロゲン原子、シリル基及びオキソ基からなる群から選択される。]
で表される化合物。 - R3、R4、R5、R6、R9、R10、R11及びR12は、それぞれ同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C6脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C10芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C6アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、水酸基、ハロゲン原子、カルボキシル基、チオール基、又はニトロ基であるか、R4及びR5、或いは、R10及びR11はそれぞれ結合してC4〜C10飽和環又は不飽和環を形成してもよく、前記環は、酸素原子、硫黄原子、珪素原子、スズ原子、ゲルマニウム原子又は式−N(R)−(式中、Rは水素原子又はC1〜C10炭化水素基である。)で示される基で中断されていてもよく、かつ、置換基を有していてもよく、
Ra及びRbは、それぞれ同一または異なって、置換基を有していてもよいC1〜C6脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C10芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよいC1〜C6アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、水酸基、カルボキシル基であり、
Rcは、単結合、C 1 〜C6アルキレン基、フェニレン基であり、
Rd及びReは、それぞれ同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C10の脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C10芳香族炭化水素基、又はハロゲン原子である、請求項5に記載の化合物。 - R4、R5、R10及びR11が水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C6脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよいC6〜C10芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよいアミノ基、ハロゲン原子、チオール基、又はニトロ基である(但し、R4及びR5、或いは、R10及びR11は、それぞれ結合して、C5〜C7飽和環又は不飽和環を形成してもよく、かつ、置換基を有していてもよい。)であり、
R3、R6、R9及びR12が水素原子であり、
Ra及びRbが、それぞれ同一または異なって、置換基を有していてもよいフェニル基であり、
Rcが、単結合、C 1 〜C6アルキレン基、フェニレン基であり、
Rd及びReが、それぞれ同一または異なって、水素原子、置換基を有していてもよいC1〜C10 アルキル基、ハロゲン原子である、請求項5又は6に記載の化合物。 - 前記化合物が、過酸化脂質と反応して蛍光性化合物を生成するものである、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
- 前記過酸化脂質がヒドロペルオキシド類である、請求項8に記載の化合物。
- 前記蛍光性化合物が、一般式(II)
で表されるものである、請求項8又は9に記載の化合物。 - 前記蛍光性化合物の蛍光量子収率が0.6〜1の範囲内である、請求項8〜10のいずれかに記載の化合物。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の化合物を含む過酸化脂質計測用試薬。
- 請求項12に記載の過酸化脂質計測用試薬を用いて過酸化脂質を蛍光検出することを特徴とする、過酸化脂質の計測方法。
- 蛍光検出に用いる励起波長が、380 nm〜700 nmの範囲内である、請求項13に記載の計測方法。
- 蛍光検出に用いる蛍光波長が、400 nm〜750 nmの範囲内である、請求項13又は14に記載の計測方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005171328A JP4257935B2 (ja) | 2005-06-10 | 2005-06-10 | ペリレン誘導体、過酸化脂質計測用試薬及び過酸化脂質の計測方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005171328A JP4257935B2 (ja) | 2005-06-10 | 2005-06-10 | ペリレン誘導体、過酸化脂質計測用試薬及び過酸化脂質の計測方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006342135A JP2006342135A (ja) | 2006-12-21 |
JP4257935B2 true JP4257935B2 (ja) | 2009-04-30 |
Family
ID=37639357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005171328A Expired - Lifetime JP4257935B2 (ja) | 2005-06-10 | 2005-06-10 | ペリレン誘導体、過酸化脂質計測用試薬及び過酸化脂質の計測方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4257935B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013113741A (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-10 | Doshisha | 過酸化脂質の測定方法 |
WO2021230134A1 (ja) * | 2020-05-13 | 2021-11-18 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7238792B2 (en) * | 2003-03-18 | 2007-07-03 | Washington State University Research Foundation | Foldable polymers as probes |
-
2005
- 2005-06-10 JP JP2005171328A patent/JP4257935B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006342135A (ja) | 2006-12-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101983202B (zh) | 检测活性种类的发光猝灭剂和荧光探针 | |
JP6756839B2 (ja) | 発光性粒子及び化合物 | |
Massue et al. | Effect of 3, 5‐Disubstitution on the Optical Properties of Luminescent 2‐(2′‐Hydroxyphenyl) benzoxazoles and Their Borate Complexes | |
FR2882056A1 (fr) | Dipyrromethenes-bore borocarbones insatures | |
AU2002227015B2 (en) | Processes and synthetic intermediates for preparing N-arylacridancarboxylic acid derivatives | |
CN104114563B (zh) | 并苯二硫族元素杂环戊二烯衍生物用中间体及其合成方法 | |
JP4257935B2 (ja) | ペリレン誘導体、過酸化脂質計測用試薬及び過酸化脂質の計測方法 | |
Benco et al. | A fluoroionophore for detection of potassium ions: 9-anthryl-substituted azacrown ether covalently linked to a 1, 3-alternate calix [4] arene | |
CN101323567B (zh) | 制备肉桂酸酯及其衍生物的方法 | |
Soh et al. | Novel fluorescent probe for detecting hydroperoxides with strong emission in the visible range | |
US8513417B2 (en) | Method for synthesis of nitroxyl radical | |
CN115385946B (zh) | 亚氨基硼酸盐及其合成方法和用途 | |
EP4488262A1 (en) | 1,6-diyne compound and preparation method therefor, and product obtained using 1,6-diyne compound as raw material and use thereof | |
JP5120889B2 (ja) | ボロンジピロロメタン誘導体及びそれを用いた過酸化脂質測定試薬 | |
TW539739B (en) | Ferulic acid derivative, and liquid crystal material, cation detecting element, anion detecting element, ion conducting material and electrolyte, each using the ferulic acid derivative | |
KR102099924B1 (ko) | 화합물, 상기 화합물을 포함하는 조성물 및 구조체, 및 포스젠 검출방법 | |
CN107954872B (zh) | 一种丙二酸酯类化合物的合成方法 | |
JP7426074B2 (ja) | ビスマス-ジチオカルボキシレート錯体構造を有するポリマーおよびフッ化物イオン検出用剤 | |
CN116217583B (zh) | 一种萘酰亚胺修饰荧烷及其制备方法及应用 | |
JP2004217549A (ja) | ジピリジルベンゾチアジアゾール誘導体及びジピリジルビスベンゾチアジアゾール誘導体 | |
JP2006124333A (ja) | スチリルアミン誘導体、およびスチリルアミン誘導体の合成方法 | |
KR101130492B1 (ko) | 아미노 페닐 알카이닐 에스테르 화합물, 그 제조방법, 이를 이용한 금 선택적 검출 센서 및 검출 방법 | |
CN107417597B (zh) | 荧光化学传感器化合物及其制备方法和用途 | |
JP4849410B2 (ja) | フラーレン誘導体およびその製造方法 | |
JP2002516825A (ja) | 電荷移動蛍光プローブを作製するためのプローブ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080519 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20080519 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20080623 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080701 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080829 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20080829 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20080829 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081021 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081118 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4257935 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150220 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |