JP4257887B2 - 筒内噴射式ガスエンジン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車のエンジンで、特に天然ガスを燃料とする筒内噴射式ガスエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
天然ガスを燃料とする筒内噴射式ガスエンジンは、吸気行程、圧縮行程、爆発行程、及び排気行程を繰り返して駆動され、燃料であるガスは圧縮行程時にインジェクタからシリンダ内に噴射されるようになっている。
このように圧縮行程時、即ち、高圧のシリンダ内にガスを噴射するために、燃料ボンベ内に充分なガスが存在し、規定圧力以上であることが必要となる。
【0003】
しかし、燃料ボンベ内のガスが残り少なくなって規定圧力以下となるとガスを噴射することができず、ガスが残っていても筒内噴射式ガスエンジンの駆動は停止してしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、燃料ボンベ内の天然ガスが残り少なくなって規定圧力以下となっても駆動することができ、燃料ボンベ内のガスを完全に使い切ることができて走行距離が伸ばせる筒内噴射式ガスエンジンを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、シリンダ(3)には吸気管(5)および排気管(7)が接続され、かつ燃料ボンベ(12)内の燃料ガスを噴射するインジェクタ(9)および点火プラグ(10)が設けられており、前記吸気管(5)にはスロットルバルブ(8)が設けられている筒内噴射式ガスエンジン(1)において、前記燃料ボンベ(12)には圧力センサ(13)が設けられ、その圧力センサ(13)の信号を受け前記スロットルバルブ(8)、インジェクタ(9)および点火プラグ(10)を制御する制御装置(15)が設けられており、その制御装置(15)は、圧力センサ(13)から規定圧力以上の検知信号を受けた場合には圧縮行程時にインジェクタ(9)から燃料ガスを噴射して成層燃焼で制御を行い、圧力センサ(13)から規定圧力以下の検知信号を受けた場合には吸入行程時にインジェクタ(9)から燃料ガスを噴射しスロットルバルブ(8)の開度を制御する機能を有している。
【0006】
このように燃料ボンベ内が規定圧力以下となると、シリンダ内が負圧となる吸入行程時にガスを噴射するようにしているので、ガスが残り少なくなって規定圧力以下となっても駆動することができる。
また、燃料ボンベ内のガスを完全に使い切ることができるので、ガスが無駄となることがなく走行距離を伸ばすことができる。
【0008】
また、本発明によれば、前記吸気管(5)にさらに制御弁(16)を設け、前記制御装置(15)は、圧力センサ(13)から規定圧力以上の検知信号を受けた場合には制御弁(16)を全開にして圧縮行程時にインジェクタ(9)から燃料ガスを噴射して成層燃焼で制御を行い、圧力センサ(13)から規定圧力以下の検知信号を受けた場合には制御弁(16)を絞り吸入行程時にインジェクタ(9)から燃料ガスを噴射しスロットルバルブ(8)の開度を制御する。
【0009】
そして、本発明によれば、シリンダ(3)には吸気管(5)および排気管(7)が接続され、かつ燃料ボンベ(12)内の燃料ガスを噴射する第一のインジェクタ(9)および点火プラグ(10)が設けられており、前記吸気管(5)にはスロットルバルブ(8)が設けられている筒内噴射式ガスエンジンに(1)おいて、前記燃料ボンベ(12)には圧力センサ(13)が設けられ、前記吸気管(5)には第二のインジェクタ(17)が設けられ、前記燃料ボンベ(12)は三方弁(18)を介して第一および第二のインジェクタ(9、17)に接続され、前記圧力センサ(13)の信号を受け前記スロットルバルブ(8)、第一、第二のインジェクタ(9、17)、点火プラグ(10)および三方弁(18)を制御する制御装置(15)が設けられており、その制御装置(15)は、前記圧力センサ(13)から規定圧力以上の検知信号を受けた場合には三方弁(18)を切り替え燃料ボンベ(12)を第一のインジェクタ(9)に接続して圧縮行程時に第一のインジェクタ(9)から燃料ガスを噴射して成層燃焼で制御を行い、圧力センサ(13)から規定圧力以下の検知信号を受けた場合には三方弁(18)を切り替え燃料ボンベ(12)を第二のインジェクタ(17)に接続し、吸入行程時に第二のインジェクタ(17)から燃料ガスを噴射しスロットルバルブ(8)の開度を制御する機能を有している。
【0010】
このように燃料ボンベ内が規定圧力以下となると、負圧である吸気管にガスを噴射するようにしているので、ガスが残り少なくなって規定圧力以下となっても駆動することができる。また、燃料ボンベ内のガスを完全に使い切ることができるので、ガスが無駄となることがなく走行距離を伸ばすことができる。
【0011】
さらに、本発明によれば、シリンダ(3)には吸気管(5)および排気管(7)が接続され、かつ燃料ボンベ(12)内の燃料ガスを噴射する第一のインジェクタ(9)および点火プラグ(10)が設けられており、前記吸気管(5)にはスロットルバルブ(8)が設けられている筒内噴射式ガスエンジン(1)において、前記燃料ボンベ(12)には圧力センサ(13)が設けられ、前記吸気管(5)には第二のインジェクタ(17)が設けられ、前記燃料ボンベ(12)は第一の開閉弁(19)を介して第一のインジェクタ(9)に、そして第二の開閉弁(20)を介して第二のインジェクタ(17)にそれぞれ接続され、前記圧力センサ(13)の信号を受け前記スロットルバルブ(8)、第一、第二のインジェクタ(9、17)、点火プラグ(10)および第一、第二の開閉弁(18、19)を制御する制御装置(15)が設けられており、その制御装置(15)は、圧力センサ(13)から規定圧力以上の検知信号を受けた場合には第一の開閉弁(19)を開き燃料ボンベ(12)を第一のインジェクタ(9)に接続して圧縮行程時に第一のインジェクタ(9)から燃料ガスを噴射して成層燃焼で制御を行い、圧力センサ(13)から規定圧力以下の検知信号を受けた場合には第二の開閉弁(20)を開き燃料ボンベ(12)を第二のインジェクタ(17)に接続して吸入行程時に第二のインジェクタ(17)から燃料ガスを噴射しスロットルバルブ(8)の開度を制御する機能を有している。
【0012】
このように燃料ボンベ内が規定圧力以下となると、負圧である吸気管にガスを噴射するようにしているので、ガスが残り少なくなって規定圧力以下となっても駆動することができる。
また、燃料ボンベ内のガスを完全に使い切ることができるので、ガスが無駄となることがなく走行距離を伸ばすことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の筒内噴射式ガスエンジンを説明する。
【0014】
図1に示すように、筒内噴射式ガスエンジン1のピストン2はシリンダ3内を摺動し、シリンダ3には吸気バルブ4を介して吸気管5が接続され、排気バルブ6を介して排気管7が接続され、吸気管5にはスロットルバルブ8が設けられている。
【0015】
また、シリンダ3にはインジェクタ9及び点火プラグ10が設けられ、インジェクタ9はパイプ11を介して燃料ボンベ12に接続され、燃料ボンベ12には圧力センサ13が設けらている。なお、インジェクタ9は電子制御式のものが好適に使用できる。
【0016】
そして、スロットルバルブ8、インジェクタ9、点火プラグ10、及び圧力センサ13は信号線14を介して制御装置15に接続され、制御装置15は圧力センサ13から規定圧力(例えば5MPa)以上の検知信号を受けてスロットルバルブ8を全開にし、圧縮行程時にインジェクタ9からガスを噴射して成層燃焼し、圧力センサ13から規定圧力以下の検知信号を受けてスロットルバルブ8を絞り、吸入行程時にインジェクタ9からガスを噴射して早期噴射するようになっている。
【0017】
次に図2、3を参照にして、筒内噴射式ガスエンジン1の動作を説明する。燃料ボンベ12内に充分な天然ガスが有る場合、即ち、燃料ボンベ12内が規定圧力5MPa以上である場合は、筒内噴射式ガスエンジン1の制御装置15は燃料ボンベ12内の圧力を検査し(図2:ST1)、圧力センサ13から規定圧力(5MPa)以上の検知信号が入力しているので(図2:ST2のYES)、制御装置15はスロットルバルブ8を全開にし、成層燃焼とする(図2:ST3)。
【0018】
そして、筒内噴射式ガスエンジン1の吸気行程(図3:A→B)では、吸気バルブ4が開いてピストン2が下降し、空気は吸気管5及び吸気バルブ4を介してシリンダ3内に流入する。
【0019】
圧縮行程(図3:B→C)では、吸気バルブ4が閉じてピストン2が上昇してシリンダ3内が圧縮され、この行程の終端近く(図3:Xの領域)でインジェクタ9が開き、燃料ボンベ12内のガスがパイプ11を介してインジェクタ9からシリンダ3内に噴射される。
【0020】
爆発行程(図3:C→D)では、点火プラグ10により点火されて爆発し、ピストン2が下降する。
排気行程(図3:D→A)では、排気バルブ6が開いてピストン2が上昇し、シリンダ3内の気体は排気バルブ6及び排気管7を介して排出される。そして、再び吸気行程以下が繰り返される。
【0021】
このように燃料ボンベ12内に充分な天然ガスが有り、燃料ボンベ12内が規定圧力5MPa以上であるときは、吸気行程、圧縮行程、爆発行程、及び排気行程が順次行われ、通常の成層燃焼で筒内噴射式ガスエンジン1が駆動される。
【0022】
上述したように筒内噴射式ガスエンジン1が駆動され、燃料ボンベ12内の天然ガスが残り少なくなった場合、即ち、燃料ボンベ12内が規定圧力(5MPa)以下となると、筒内噴射式ガスエンジン1の制御装置15は燃料ボンベ12内の圧力を検査し(図2:ST1)、圧力センサ13から規定圧力(5MPa)以下の検知信号が入力しているので(図2:ST2のNO)、制御装置15はスロットルバルブ8を絞り、早期噴射とする(図2:ST4)。
【0023】
筒内噴射式ガスエンジン1の吸気行程(図3:A→B)では、吸気バルブ4及びインジェクタ9が開いてピストン2が下降し、空気は吸気管5及び吸気バルブ4を介してシリンダ3内に流入し、燃料ボンベ12内のガスがパイプ11を介してインジェクタ9からシリンダ3内に噴射される(図3:Yの領域)。
【0024】
圧縮行程(図3:B→C)では、吸気バルブ4が閉じてピストン2が上昇してシリンダ3内が圧縮される。
【0025】
爆発行程(図3:C→D)では、点火プラグ10により点火されて爆発し、ピストン2が下降する。
【0026】
排気行程(図3:D→A)では、排気バルブ6が開いてピストン2が上昇し、シリンダ3内の気体は排気バルブ6及び排気管7を介して排出される。そして、再び吸気行程以下が繰り返される。
【0027】
このように燃料ボンベ12内の天然ガスが残り少なくなり、燃料ボンベ12内が規定圧力(5MPa)以下となると、吸気行程時にガスが噴射される早期噴射で筒内噴射式ガスエンジン1が駆動され、吸気行程、圧縮行程、爆発行程、及び排気行程が順次行われる。
【0028】
この吸気行程はシリンダ3内が負圧であるので、燃料ボンベ12内が規定圧力(5MPa)以下であっても、ガスがシリンダ3内へ噴射され、燃料ボンベ12内のガスが残っているのに駆動停止となることがなくなる。
【0029】
特に、スロットルバルブ8が絞られているので、シリンダ3内の負圧がより高められ、シリンダ3内へガスがスムーズに噴射され、燃料ボンベ12内のガスを残らず噴射して駆動することができ、ガスが無駄となることがなく走行距離を伸ばすことができる。
【0030】
次に、本発明の第二の実施の形態を説明する。
図4に示すように、この実施の形態では、吸気管5に制御弁16を設けられ、制御装置15は次の様な制御を行うように構成されている。
【0031】
すなわち、圧力センサ13から規定圧力(5MPa)以上の検知信号を受けた場合には制御弁16を全開にし、圧縮行程時にインジェクタ9からガスを噴射して成層燃焼とする。
一方、圧力センサ13から規定圧力(5MPa)以下の検知信号を受けた場合には、制御弁16を絞り、吸入行程時にインジェクタ9からガスを噴射して早期噴射とするようになっている。
【0032】
なお、他の構成は上述した第一の実施の形態と同じであるので、同一符号を付して説明は省略する。
【0033】
また、燃料ボンベ12内が規定圧力(5MPa)以上である場合の成層燃焼による筒内噴射式ガスエンジン1の駆動は、上述した第一の実施の形態と同じであるので、説明は省略する。
【0034】
そして、燃料ボンベ12内の天然ガスが残り少なくなり、圧力センサ13から規定圧力(5MPa)以下の検知信号が入力した場合には、制御装置15は制御弁16を絞り、早期噴射とする。
【0035】
筒内噴射式ガスエンジン1の吸気行程(図3:A→B)では、吸気バルブ4及びインジェクタ9が開いてピストン2が下降し、空気は吸気管5及び吸気バルブ4を介してシリンダ3内に流入し、燃料ボンベ12内のガスがパイプ11を介してインジェクタ9からシリンダ3内に噴射される(図3:Yの領域)。
【0036】
圧縮行程(図3:B→C)では、吸気バルブ4が閉じてピストン2が上昇してシリンダ3内が圧縮される。
【0037】
爆発行程(図3:C→D)では、点火プラグ10により点火されて爆発し、ピストン2が下降する。
【0038】
排気行程(図3:D→A)では、排気バルブ6が開いてピストン2が上昇し、シリンダ3内の気体は排気バルブ6及び排気管7を介して排出される。
【0039】
そして、再び吸気行程以下が繰り返される。
【0040】
このように燃料ボンベ12内の天然ガスが残り少なくなると、吸気行程時にガスが噴射される早期噴射で筒内噴射式ガスエンジン1が駆動される。
【0041】
この吸気行程はシリンダ3内が負圧であるので、燃料ボンベ12内が規定圧力(5MPa)以下であっても、ガスがシリンダ3内へ噴射され、燃料ボンベ12内のガスが残っているのに駆動停止となることがなくなる。
【0042】
特に、制御弁16が絞られているので、シリンダ3内の負圧がより高められ、シリンダ3内へガスがスムーズに噴射され、燃料ボンベ12内のガスを残らず噴射することができ、ガスが無駄となることがなく走行距離を伸ばすことができる。
【0043】
次に、本発明の第三の実施の形態を説明する。
図5に示すように、この実施の形態では、吸気管5に第二のインジェクタ17が設けられ、燃料ボンベ12のパイプ11に三方弁18が設けられ、三方弁18にパイプ11a、11bを介して第一のインジェクタ9及び第二のインジェクタ17が接続されている。
【0044】
制御装置15は次の様な制御を行なうように構成されている。
すなわち、圧力センサ13から規定圧力(5MPa)以上の検知信号を受けた場合には、燃料ボンベ12を第一のインジェクタ9へ接続するように三方弁18を切替え、圧縮行程時にインジェクタ9からガスを噴射して成層燃焼を行う。
【0045】
一方、圧力センサ13から規定圧力(5MPa)以下の検知信号を受けた場合には、燃料ボンベ12を第二のインジェクタ17へ接続するように三方弁18を切替え、吸入行程時にインジェクタ17からガスを噴射して早期噴射するようになっている。
【0046】
なお、他の構成は上述した第一の実施の形態と同じであるので、同一符号を付して説明は省略する。
【0047】
また、燃料ボンベ12内が規定圧力(5MPa)以上である場合の成層燃焼による筒内噴射式ガスエンジン1の駆動は、上述した第一の実施の形態と同じであるので、説明は省略する。
【0048】
そして、燃料ボンベ12内の天然ガスが残り少なくなり、圧力センサ13から規定圧力(5MPa)以下の検知信号が入力すると、制御装置15は燃料ボンベ12を第二のインジェクタ17へ接続するように三方弁18を切替え、吸入行程時にインジェクタ17からガスを噴射する早期噴射とする。
【0049】
筒内噴射式ガスエンジン1の吸気行程(図3:A→B)では、吸気バルブ4及びインジェクタ17が開いてピストン2が下降し、空気は吸気管5及び吸気バルブ4を介してシリンダ3内に流入し、燃料ボンベ12内のガスがパイプ11を介してインジェクタ17から吸気管5内に噴射される(図3:Yの領域)。
【0050】
圧縮行程(図3:B→C)では、吸気バルブ4が閉じてピストン2が上昇してシリンダ3内が圧縮される。
【0051】
爆発行程(図3:C→D)では、点火プラグ10により点火されて爆発し、ピストン2が下降する。
【0052】
排気行程(図3:D→A)では、排気バルブ6が開いてピストン2が上昇し、シリンダ3内の気体は排気バルブ6及び排気管7を介して排出される。
そして、再び吸気行程以下が繰り返される。
【0053】
このように燃料ボンベ12内の天然ガスが残り少なくなると、吸気行程時にガスが噴射される早期噴射で筒内噴射式ガスエンジン1が駆動される。
【0054】
この吸気行程は吸気管5内が負圧であるので、燃料ボンベ12内が規定圧力(5MPa)以下であっても、ガスが吸気管5内へ噴射されてシリンダ3内に流入する。
そのため、燃料ボンベ12内のガスが残っているのに駆動停止となることがなくなる。
また、燃料ボンベ12内のガスを残らず噴射することができるので、ガスが無駄となることがなく走行距離を伸ばすことができる。
【0055】
次に、本発明の第四の実施の形態を説明する。
図6に示すように、この実施の形態では、吸気管5に第二のインジェクタ17が設けられ、第一のインジェクタ9はパイプ11cを介して燃料ボンベ12に接続され、第二のインジェクタ17はパイプ11dを介して燃料ボンベ12に接続され、パイプ11cには開閉弁19が設けられ、パイプ11dには開閉弁20が設けられている。
【0056】
制御装置15は、次の様な制御を行なうように構成されている。
すなわち、圧力センサ13から規定圧力(5MPa)以上の検知信号を受けた場合には、開閉弁19を開いて燃料ボンベ12を第一のインジェクタ9へ接続し、圧縮行程時にインジェクタ9からガスを噴射して成層燃焼する。
一方、圧力センサ13から規定圧力(5MPa)以下の検知信号を受けた場合には、開閉弁20を開いて燃料ボンベ12を第二のインジェクタ17へ接続し、吸入行程時にインジェクタ17からガスを噴射して早期噴射するようになっている。
なお、他の構成は上述した第一の実施の形態と同じであるので、同一符号を付して説明は省略する。
【0057】
また、燃料ボンベ12内が規定圧力(5MPa)以上である場合において、成層燃焼による筒内噴射式ガスエンジン1の駆動は、上述した第一の実施の形態と同じであるので、説明は省略する。
【0058】
そして、燃料ボンベ12内の天然ガスが残り少なくなり、圧力センサ13から規定圧力(5MPa)以下の検知信号が入力された場合には、制御装置15は、開閉弁17を開いて、燃料ボンベ12を第二のインジェクタ17へ接続し、吸入行程時にインジェクタ17からガスを噴射する(早期噴射)。
【0059】
筒内噴射式ガスエンジン1の吸気行程(図3:A→B)では、吸気バルブ4及びインジェクタ17が開いてピストン2が下降し、空気は吸気管5及び吸気バルブ4を介してシリンダ3内に流入し、燃料ボンベ12内のガスがパイプ11を介してインジェクタ17から吸気管5内に噴射される(図3:Yの領域)。
【0060】
圧縮行程(図3:B→C)では、吸気バルブ4が閉じてピストン2が上昇してシリンダ3内が圧縮される。
【0061】
爆発行程(図3:C→D)では、点火プラグ10により点火されて爆発し、ピストン2が下降する。
【0062】
排気行程(図3:D→A)では、排気バルブ6が開いてピストン2が上昇し、シリンダ3内の気体は排気バルブ6及び排気管7を介して排出される。そして、再び吸気行程以下が繰り返される。
【0063】
このように燃料ボンベ12内の天然ガスが残り少なくなると、吸気行程時にガスが噴射される早期噴射で筒内噴射式ガスエンジン1が駆動される。
【0064】
この吸気行程は吸気管5内が負圧であるので、燃料ボンベ12内が規定圧力(5MPa)以下であっても、ガスが吸気管5内へ噴射されてシリンダ3内に流入される。
従って、燃料ボンベ12内のガスが残っているのに駆動停止となることがなくなる。
また、燃料ボンベ12内のガスを残らず噴射することができるので、ガスが無駄となることがなく走行距離を伸ばすことができる。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。例えばLPガスやジメチルエーテル等の揮発性が高く液体噴射された直後にガス化するような燃料にも適用できる。
【0065】
【発明の効果】
本発明の筒内噴射式ガスエンジンの効果を、以下に列挙する。
(1) ガスが残り少なくなって燃料ボンベ内が規定圧力以下となると、シリンダ内が負圧となる吸入行程時にガスを噴射するようにしているので、ガスが残り少なくなっても駆動することができる。
(2) 燃料ボンベ内が規定圧力以下となると、吸気管に設けたスロットルバルブを絞って吸入行程時にガスを噴射することにより、シリンダ内はより負圧となり、規定圧力以下となったガスをスムーズに噴射することができる。
(3) 燃料ボンベ内が規定圧力以下となると、吸気管に設けた制御弁を絞って吸入行程時にガスを噴射することにより、シリンダ内はより負圧となり、規定圧力以下となったガスをスムーズに噴射することができる。
(4) ガスが残り少なくなって燃料ボンベ内が規定圧力以下となると、負圧である吸気管にガスを噴射するようにしているので、ガスが残り少なくなっても駆動することができる。
(5) 燃料タンク内のガスを完全に使い切ることができるので、ガスが無駄となることがなく走行距離を伸ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の筒内噴射式ガスエンジンを断面で示すブロック図。
【図2】筒内噴射式ガスエンジンの制御を示すフロー図。
【図3】筒内噴射式ガスエンジンの動作を示すタイムチャート図。
【図4】本発明の筒内噴射式ガスエンジンの第二の実施の形態のブロック図。
【図5】本発明の筒内噴射式ガスエンジンの第三の実施の形態のブロック図。
【図6】本発明の筒内噴射式ガスエンジンの第四の実施の形態のブロック図。
【符号の説明】
1・・・筒内噴射式ガスエンジン
2・・・ピストン
3・・・シリンダ
4・・・吸気バルブ
5・・・吸気管
6・・・排気バルブ
7・・・排気管
8・・・スロットルバルブ
9・・・インジェクタ
10・・・点火プラグ
11・・・パイプ
12・・・燃料ボンベ
13・・・圧力センサ
14・・・信号線
15・・・制御装置
16・・・制御弁
17・・・第二のインジェクタ
18・・・三方弁
19、20・・・開閉弁
Claims (4)
- シリンダ(3)には吸気管(5)および排気管(7)が接続され、かつ燃料ボンベ(12)内の燃料ガスを噴射するインジェクタ(9)および点火プラグ(10)が設けられており、前記吸気管(5)にはスロットルバルブ(8)が設けられている筒内噴射式ガスエンジン(1)において、前記燃料ボンベ(12)には圧力センサ(13)が設けられ、その圧力センサ(13)の信号を受け前記スロットルバルブ(8)、インジェクタ(9)および点火プラグ(10)を制御する制御装置(15)が設けられており、その制御装置(15)は、圧力センサ(13)から規定圧力以上の検知信号を受けた場合には圧縮行程時にインジェクタ(9)から燃料ガスを噴射して成層燃焼で制御を行い、圧力センサ(13)から規定圧力以下の検知信号を受けた場合には吸入行程時にインジェクタ(9)から燃料ガスを噴射しスロットルバルブ(8)の開度を制御する機能を有していることを特徴とする筒内噴射式ガスエンジン。
- 前記吸気管(5)にさらに制御弁(16)を設け、前記制御装置(15)は、圧力センサ(13)から規定圧力以上の検知信号を受けた場合には制御弁(16)を全開にして圧縮行程時にインジェクタ(9)から燃料ガスを噴射して成層燃焼で制御を行い、圧力センサ(13)から規定圧力以下の検知信号を受けた場合には制御弁(16)を絞り吸入行程時にインジェクタ(9)から燃料ガスを噴射しスロットルバルブ(8)の開度を制御する請求項1に記載の筒内噴射式ガスエンジン。
- シリンダ(3)には吸気管(5)および排気管(7)が接続され、かつ燃料ボンベ(12)内の燃料ガスを噴射する第一のインジェクタ(9)および点火プラグ(10)が設けられており、前記吸気管(5)にはスロットルバルブ(8)が設けられている筒内噴射式ガスエンジンに(1)おいて、前記燃料ボンベ(12)には圧力センサ(13)が設けられ、前記吸気管(5)には第二のインジェクタ(17)が設けられ、前記燃料ボンベ(12)は三方弁(18)を介して第一および第二のインジェクタ(9、17)に接続され、前記圧力センサ(13)の信号を受け前記スロットルバルブ(8)、第一、第二のインジェクタ(9、17)、点火プラグ(10)および三方弁(18)を制御する制御装置(15)が設けられており、その制御装置(15)は、前記圧力センサ(13)から規定圧力以上の検知信号を受けた場合には三方弁(18)を切り替え燃料ボンベ(12)を第一のインジェクタ(9)に接続して圧縮行程時に第一のインジェクタ(9)から燃料ガスを噴射して成層燃焼で制御を行い、圧力センサ(13)から規定圧力以下の検知信号を受けた場合には三方弁(18)を切り替え燃料ボンベ(12)を第二のインジェクタ(17)に接続し、吸入行程時に第二のインジェクタ(17)から燃料ガスを噴射しスロットルバルブ(8)の開度を制御する機能を有していることを特徴とする筒内噴射式ガスエンジン。
- シリンダ(3)には吸気管(5)および排気管(7)が接続され、かつ燃料ボンベ(12)内の燃料ガスを噴射する第一のインジェクタ(9)および点火プラグ(10)が設けられており、前記吸気管(5)にはスロットルバルブ(8)が設けられている筒内噴射式ガスエンジン(1)において、前記燃料ボンベ(12)には圧力センサ(13)が設けられ、前記吸気管(5)には第二のインジェクタ(17)が設けられ、前記燃料ボンベ(12)は第一の開閉弁(19)を介して第一のインジェクタ(9)に、そして第二の開閉弁(20)を介して第二のインジェクタ(17)にそれぞれ接続され、前記圧力センサ(13)の信号を受け前記スロットルバルブ(8)、第一、第二のインジェクタ(9、17)、点火プラグ(10)および第一、第二の開閉弁(18、19)を制御する制御装置(15)が設けられており、その制御装置(15)は、圧力センサ(13)から規定圧力以上の検知信号を受けた場合には第一の開閉弁(19)を開き燃料ボンベ(12)を第一のインジェクタ(9)に接続して圧縮行程時に第一のインジェクタ(9)から燃料ガスを噴射して成層燃焼で制御を行い、圧力センサ(13)から規定圧力以下の検知信号を受けた場合には第二の開閉弁(20)を開き燃料ボンベ(12)を第二のインジェクタ(17)に接続して吸入行程時に第二のインジェクタ(17)から燃料ガスを噴射しスロットルバルブ(8)の開度を制御する機能を有していることを特徴とする筒内噴射式ガスエンジン。
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