JP4257201B2 - 溶媒系を含む硬質面用洗浄性組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、スプレー可能な硬質面用洗浄性組成物の分野における発明であり、特に調理器具及び食卓用食器具から調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを除去するのに好適な製品及び方法に関する。
調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れは、表面から除去するのが最も困難な汚れの一種である。伝統的に、調理器具及び食卓用食器具から調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを除去するには、機械的な洗浄の前に汚れた物品を水に浸けることが必要である。明らかに、自動食器洗浄プロセスだけでは、調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを十分に除去することは難しい。手動食器洗浄プロセスでは、調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを除去するために非常に強くこする必要があり、調理器具/食卓用食器具の安全性や状態に有害なことがある。
調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを除去しやすくするには、溶媒を含有する洗浄性組成物を使用することが当該技術分野において既知である。例えば、米国特許第5,102,573号では、調理食品かす、焼きつき食品かす又は乾燥した食品かすで汚れた硬質面を処理する方法を提示しており、この方法では、汚れた物品にプレスポット用組成物を適用する。適用する組成物は、界面活性剤、ビルダー、アミン及び溶媒を含む。米国特許第5,929,007号では、固くなった、乾燥又は焼きつき油脂汚れの沈着物を除去するために、硬質面用水性洗浄性組成物を提示している。この組成物は、非イオン性界面活性剤、キレート剤、腐食剤、グリコールエーテル溶媒系、有機アミン及び再付着防止剤を含む。国際公開第94/28108A号は、希釈してより粘稠な使用溶液を作成することができる水性洗浄剤濃縮組成物を開示しており、この使用溶液は、効果的に増粘する量の棹状ミセル増粘剤組成物、低分子アルキルグリコールエーテル溶媒及び硬質金属イオン封鎖剤を含む。その出願には、食品の焼きつき汚れで覆われた、実質的に垂直な表面を少なくとも1つ有する調理準備器具を洗浄する方法が記載されている。さらに国際公開第97/08301A号には、グリコールエーテルアセテート及びグリコールエーテルからなる溶媒混合物を含む硬質面用の水性洗浄剤組成物が記載されている。
現在既知の組成物は、消費者の観点から、とりわけ焼きつき重合汚れ、特に重合油脂汚れを金属及びその他の基材から取り除く性能に関して完全に満足のいくものではない。事実、食品の調理、焼きつき又は焦げつきで汚れた調理器具及び食卓用食器具を洗浄するプロセスの前に使用し、この除去が困難な食品かすを取り除きやすくするのに有効な洗浄性組成物及び方法が依然として求められている。さらに、調理汚れ、焼きつき汚れ又は焦げつき汚れの除去に有効な組成物は、時折不快な臭いを有するものとして知覚されることがわかった。
それ故に本発明の目的は、洗浄性組成物が、組成物の悪臭の印象を低減しつつ、焼きつき重合汚れ、好ましくは重合油脂汚れを金属及びその他の基材から除去する優れた性能をもたらす組成物を提供することにある。
上記目的が、本発明に基づく溶媒系を含む硬質面用洗浄性組成物によって達成され得ることが今般見出された。
本発明の利点は、本発明に基づく組成物が使用しやすいのでユーザーが必要とする労力を低減できることにある。事実、消費者は本明細書のスプレー可能な組成物が使用しやすく、非常に便利であることを見出す。
以下の文書は、本発明に関連する従来技術の代表的なものである。
国際公開第97/44427号は、20%以下の水溶解度を有するグリコールエーテルアセテート及び100%の水溶解度を有するグリコールエーテルからなる溶媒系を含む硬質面用のアルカリ性洗浄性組成物を記載する。国際公開第97/44427号は、本明細書に記載されるような特定の溶媒系を開示していない。
本発明は溶媒系を含む硬質面用洗浄性組成物を包含し、前記溶媒系は、モノ−、ジ−若しくはトリ−エチレングリコールフェニルエーテル又はこれらの混合物、及び1〜5個の炭素原子を含有するアルキル鎖を有するジ−若しくはトリ−プロピレングリコールアルキルエーテル又はこれらの混合物を含む。
(組成物)
本発明の組成物は、液体組成物として配合されている。好ましい実施形態において、本明細書の組成物はスプレー可能な組成物である。
本明細書の好ましい組成物は水性組成物であり、そのためより好ましくは全組成物の約50重量%〜約98重量%、さらにより好ましくは約60重量%〜約97重量%、最も好ましくは約70重量%〜約97重量%の量で水を含むのが好ましい。
本発明の好ましい組成物は、ある種のレオロジーパラメータ及びその他の性能パラメータにも適合するが、これらのパラメータには、スプレーが可能な特性及び表面に密着可能な特性が共に含まれる。例えば、垂直なステンレススチール面にスプレーされた製品は約1cm/s未満、好ましくは約0.1cm/s未満の流速を有することが望ましい。この目的のために、製品はずり減粘性流体の形態であり、約0〜約0.8、好ましくは約0.3〜約0.7、さらに好ましくは約0.4〜約0.6の剪断指数(n)(ハーシェル−バルキー(Herschel-Bulkey)型)を有する。非常に好ましいのは、0.5以下の剪断指数を有するずり減粘性液である。一方、流体粘稠度指数は、約0.1〜約50Pa.snで変化することができるが、約1Pa.sn未満であることが好ましい。さらに好ましい流体粘稠度指数は、約0.20〜約0.15Pa.snである。製品は、試料10ml及びS−31スピンドルを使用してブルックフィールド(Brookfield)(登録商標)シリンダー粘度計(LVDII型(登録商標))で測定するとき、速度3rpmにおいて約0.1〜約200Pas、好ましくは約0.3〜約20Pasの粘度を有することが好ましい。本明細書に用いるのに特に有用な組成物は、6rpmにおいて約1Pas超過、好ましくは約2〜約4Pas、30rpmにおいて約2Pas未満、好ましくは約0.8Pas〜約1.2Pas、及び60rpmにおいて約1Pas未満、好ましくは約0.3Pas〜約0.5Pasの粘度を有する。レオロジーは室温条件下(25℃)で測定する。
好適な増粘剤成分には、無機粘土(例えば、ラポナイト、ケイ酸アルミニウム、ベントナイト、燻蒸シリカ)が含まれる。好ましい粘土増粘剤成分は、天然産でも、合成品であってもよい。好ましい合成粘土としては、商標ラポナイト(Laponite)(登録商標)としてサザン・クレイ・プロダクツ社(Southern Clay Products,Inc.)によって販売されている合成スメクタイト型粘土が挙げられる。特に有用なものは、ラポナイトRD(Laponite RD)(登録商標)のようなゲル形成グレード及びラポナイトRDS(Laponite RDS)(登録商標)のようなゾル形成グレードである。天然産粘土には、ある種のスメクタイト及びアタパルジャイト粘土が含まれる。粘土及び高分子増粘剤の混合物も本明細書に用いるのに好適である。本明細書に用いるのに好ましいのは、最大径が約100nm未満の平均的な小板サイズを有する合性スメクタイト型粘土(例えば、ラポナイト)及びその他の合成粘土である。ラポナイト(Laponite)(登録商標)は層状構造を有し、この層状構造は、水に分散するとき、厚さ約1nm、直径約25nmの円盤形の結晶の形態になる。小さい小板サイズは、本明細書において、優れたスプレー能力、安定性、レオロジー及び密着性と同様に、望ましい審美性を提供するために重要である。
好ましくは、本明細書の組成物は、全組成物の約0.1重量%〜約5重量%、好ましくは約0.5重量%〜約3重量%の無機粘土を含む。
本組成物に使用可能なその他の種類の増粘剤には、キサンタンガム、イナゴマメゴム、グアーガムなどの天然ゴム類が含まれる。セルロース系増粘剤:ヒドロキシエチル及びヒドロキシメチルセルロース(ダウ・ケミカル(Dow Chemical)から入手可能なエトセル(ETHOCEL)(登録商標)及びメトセル(METHOCEL)(登録商標))も使用できる。天然ゴム類は、組成物をスプレーするとき、液滴のサイズに影響を与えると考えられる。TSIエアロサイザー(Aerosizer)(登録商標)を使用して測定するとき、液滴が約3〜約10μm、好ましくは約4〜約7μmの平均相当幾何直径を有すると、臭いを減少させるのに役立つことが見出された。本明細書に用いるのに好ましい天然ゴムは、キサンタンガムである。さらに、好ましくは約2000〜約10,000,000の分子量域を有するその他の高分子増粘剤を本明細書で使用することができる。
スプレー性、密着性、安定性、及び汚れ浸透性能の観点から本明細書で好ましいものは、ラポナイトと、本明細書で上述した天然ゴム、本明細書で上述したようなセルロース系増粘剤、本明細書で上述したその他の高分子増粘剤などのような高分子型共増粘剤との混合物である。より好ましくは本明細書の組成物は、全組成物の約0.1重量%〜約5重量%、好ましくは約0.5重量%〜約3重量%の無機粘土、及び全組成物の約0.05重量%〜約5重量%、好ましくは約0.1重量%〜約3重量%の高分子型共増粘剤を含む。
スプレー性、密着性、安定性及び汚れ浸透性能の観点から、本明細書において非常に好ましいのは、ラポナイトとキサンタンガムとの混合物である。さらに、ラポナイトとキサンタンガムとの混合物は、製品の審美性を高めると同時に、スプレーの液滴直径を制御し、さらに溶媒臭も減少させる。
本発明に基づく液状組成物のpHは、典型的には0〜14であってよい。
本発明の組成物は、10%蒸留水溶液として測定するとき、少なくとも約10.5、好ましくは約11〜約14、さらに好ましくは約11.5〜約13.5のpHを有することが好ましい。調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを洗浄する場合、洗浄性能は、洗浄性組成物のpHの高さとある程度関連がある。ただし、例えば調理油などの一部の酸性汚れには、pHを高く保つために予備アルカリ度であることが望ましい。その一方で、ユーザーの皮膚を傷めないように、予備アルカリ度は高すぎるべきではない。従って、本発明の組成物は、約5未満、より好ましくは約4未満、とりわけ約3未満の予備アルカリ度を有することが好ましい。「予備アルカリ度」とは、本明細書で使用するとき、酸が存在していてもpHをアルカリ性に保つことができる組成物の能力のことを言う。これは、予備にアルカリを十分に有する組成物が、添加された酸を処理してpHを保つことができる能力と関係がある。さらに具体的には、予備アルカリ度は、pHが9.5より高い製品の100cc当たりのNaOHのグラム数として定義される。溶液の予備アルカリ度は、以下の方法で測定する。
メトラー(Mettler)DG115−SC(登録商標)ガラスpH電極を備えたメトラー(Mettler)DL77(登録商標)自動滴定器を、pH4、7及び10の緩衝液(又は想定されるpH域に及ぶ緩衝液)を用いて較正する。蒸留水を使用して、試験組成物の1%溶液を調製する。試料の重量を記録する。1%溶液のpHを測定し、0.25NのHCl溶液を使用して、pHが9.5になるまで溶液を滴定する。以下の方法で予備アルカリ度(RA)を計算する。
RA=%NaOH×比重
%NaOH=HClのml×HClの規定度×40×100/アリコート滴定された試料の重量(g)×1000
(溶媒系)
必須要素として本発明の組成物は溶媒系を含み、この溶媒系は、モノ−、ジ−若しくはトリ−エチレングリコールフェニルエーテル又はこれらの混合物、及び約1〜約5個の炭素原子を含有するアルキル鎖を有するジ−若しくはトリ−プロピレングリコールアルキルエーテル又はこれらの混合物を含む。
エチレングリコールフェニルエーテル(EPh
本明細書の溶媒系は、モノ−、ジ−若しくはトリ−エチレングリコールフェニルエーテル又はこれらの混合物を含む。好適なモノ−、ジ−又はトリ−エチレングリコールフェニルエーテルは次の式:
Ph−O−(C24O)n−H
(式中、nは約1〜約3の整数である)によるのが好ましい。好ましくはnは約1及び/又は約2であり、より好ましくはnは約1である。
モノ−及びジ−エチレングリコールフェニルエーテルの好適な混合物は、商品名ダワノール(Dowanol)EPh(登録商標)としてダウから市販されている。
好ましくは本明細書の組成物は、全組成物の約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約1重量%〜約8重量%、さらにより好ましくは約3重量%〜約8重量%、なおより好ましくは約4重量%〜約6重量%、最も好ましくは約5重量%のモノ−、ジ−若しくはトリ−エチレングリコールフェニルエーテル又はこれらの混合物を含んでいてもよい。
ジ−及びトリ−プロピレングリコールアルキルエーテル
さらに本明細書の溶媒系は、3又は4個の炭素原子を含有するアルキル鎖を有するジプロピレングリコールアルキルエーテル、又は3又は4個の炭素原子を含有するアルキル鎖を有するトリプロピレングリコールアルキルエーテル及びこれらの混合物を含む。3又は4個の炭素原子を含有するアルキル鎖を有する好適なジ−及びトリ−プロピレングリコールアルキルエーテルは次の式:
1−O−(C36O)n−H
(式中、R1は、3又は4個の炭素原子を有する分枝又は直鎖、飽和又は不飽和、置換又は非置換のアルキル鎖であり、nは約2〜約3の整数である)によるのが好ましい。本発明の好ましい実施形態において、R1は直鎖の飽和非置換アルキル鎖である。好ましくは、R1 は3又は4個の炭素原子を有するアルキル鎖である。より好ましくは、R1 はプロピル又はブチルである。さらにより好ましくは、R1 はn−プロピル又はn−ブチルである。さらにより好ましくは、R1はn−プロピルである。好ましくは、nは約3である。
本発明に基づく好ましい実施形態において、溶媒系は約1〜約5個の炭素原子を含有するトリプロピレングリコールアルキルエーテルを含む。
好適なジ−及びトリ−プロピレングリコールアルキルエーテルは、ダウ(Dow)から商品名ダワノール(Dowanol)DPnP(登録商標)(ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル)、ダワノールDPnB(登録商標)(ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル)、ダワノールTPnP(登録商標)(トリプロピレングリコールn−プロピルエーテル)、ダワノールTPnB(登録商標)(トリプロピレングリコールn−ブチルエーテル)、ダワノールTPM(登録商標)(トリプロピレングリコールメチルエーテル)として市販されている。
好ましくは本明細書の組成物は、全組成物の約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約1重量%〜約8重量%、さらにより好ましくは約3重量%〜約8重量%、なおより好ましくは約4重量%〜約6重量%、最も好ましくは約5重量%のジ−若しくはトリ−プロピレングリコールアルキルエーテル又はこれらの混合物を含んでいてもよい。
本発明に基づく極めて好ましい実施形態において、前記溶媒系は、モノ−エチレングリコールフェニルエーテル又はモノ−及びジ−エチレングリコールフェニルエーテルの混合物、並びにトリプロピレングリコールn−プロピルエーテルを含む。
本発明に基づく別の極めて好ましい実施形態では、本明細書の溶媒系は、前記エチレングリコールフェニルエーテルとジ−又はトリ−プロピレングリコールアルキルエーテルとを、約99:1〜約1:99、好ましくは約66:33〜約33:66、最も好ましくは約50:50の重量比で含む。
本発明は、本明細書で記載されるような溶媒系を含む組成物が、組成物の悪臭の印象を低減しつつ(「臭気性能」)、焼きつき重合汚れ、好ましくは重合油脂汚れを金属及びその他の基材から除去する(「洗浄性能」)、優れた性能を有するという知見に基づいている。事実、本明細書の組成物の臭気性能は、例えば、ジエチレングリコールn−ブチルエーテルとプロピレングリコールn−ブチルとの50:50混合物のような溶媒系を含む他の組成物と比較したとき、同様の洗浄性能を示しつつ、それと同等に又は顕著に改善される(好ましくは改善される)ことが見出された。
所与の組成物の臭気性能又は悪臭の印象(「基剤臭」)は、次の試験方法を用いて評価できる。
臭気性能評価において、所与の組成物を代表的な家庭用セラミック皿に5回スプレーし、以下に記載するような1〜6段階で嗅覚等級付けする。次いで製品で5分間食器表面を浸し、別の評価を行い、再び以下に記載するような1〜6段階で嗅覚等級付けする。
前記組成物の臭気性能は、嗅覚等級付けによって評価できる。パネルスコア化単位(PSU)を使用し、専門家のパネリストグループによって嗅覚等級付けが行われてもよい。所与の組成物の臭気性能を評価するため、所与の組成物の臭いの印象が悪いこと(悪臭)を意味する0から、所与の組成物の臭いの印象が良好であることを意味する6にまで及ぶPSU段階を適用できる。
所与の組成物の洗浄性能、又は金属及びその他の基材から焼きつき重合汚れを除去する性能は、この組成物の重合油脂汚れに関する吸光度を測定することによって評価できる。事実、洗浄性能は、重合油脂汚れを可溶化する所与の組成物の能力に関連する。重合油脂を可溶化/溶解する所与の組成物の能力は、重合油脂汚れと接触させたとき、その所与の組成物によって形成される溶液の色変化(透明から琥珀色)によって直接測定される。所与の組成物の重合油脂汚れに関する吸光度Aは、次の試験方法を用いて測定される。
重合油脂汚れで汚れた基材(「汚れた表面」)は、本明細書の以下で記載されるステンレススチール表面にて調製される。次いで汚れた表面を所与の組成物の溶液中に入れ、室温で1.5時間浸す。そのときに浸漬時に形成される重合油脂汚れ/所与の組成物溶液のアリコートを取り除き、代表的な可視光線吸光度測定により色変化を定量化する。光吸光度測定を溶質濃度の相違を定量化するために使用することは周知であり、分析化学において一般に使用されている。吸光度は入射パワーPoと最終放射パワーPとのlog比として定義される。
吸光度=A=log(Po/P)
この特定の試験において、ミルトン・ロイ(Milton Roy)(登録商標)によって製造されるスペクトロニック(Spectronic)(登録商標)ジェネシス(Genesys)5分光光度計を用いて、400nmの波長で溶液の吸光度を測定した。この波長は可視域にあり、重合油脂が溶解するにつれて黄色が増すのを定量化する。次いで測定吸光度を所与の組成物について比較する。
汚れた基材は次のように調製する。ステンレススチール製金属片/スライドを本発明の製品で十分に洗浄し、水で十分にすすぐ。必要な場合には、スライドを50℃の部屋に置き、乾燥させる。この金属片/スライドを室温まで冷ます(約30分)。金属片/スライドの重量を測定する。キャノーラ油を小さなビーカー内にスプレーするか、3度に分けて注ぐ(100mlビーカーにキャノーラ油20〜30ml)。1インチ(2.5cm)刷毛をキャノーラ油に浸す。次いで浸した刷毛を回転させ、容器の側面に4〜6回軽く押し付けて、刷毛の両面から余分なキャノーラ油を除く。前記の金属片/スライドの表面にキャノーラ油の層を薄く塗る。その後、乾いた刷毛で各スライドをそっと拭き、キャノーラ油の薄いコーティングだけが塗布されるようにする(均一に2回拭くと余分な量を十分に除くことができる)。この方法により、0.1〜0.2gの汚れが金属片/スライドに塗布される。金属片/スライドを完全に水平なクッキーシート又はオーブンラックの上に乗せ、245℃に加熱したオーブンに入れる。スライド/金属片を20分焼く。スライド/金属片を室温まで冷ます(約45分)。次いで冷ました金属片/スライドの重量を測定する。
本発明に基づく好ましい実施形態では本明細書の組成物は、上述の試験方法を用いて測定する場合に、重合油脂汚れと1.5時間接触させた後に重合油脂汚れに関する吸光度が、少なくとも約0.1、好ましくは少なくとも約0.2、最も好ましくは少なくとも約0.3である。
(任意成分)
(汚れ膨潤剤)
任意成分であるが極めて好ましい成分として、本明細書の組成物はさらに汚れ膨潤剤を含んでいてもよい。汚れ膨潤剤とは、上述したような調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを膨潤させる効果のある物質又は組成物である。存在する場合、汚れ膨潤剤が、調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを除去する本発明の組成物の性能をさらに改善することを見出した。本明細書に用いるのに好ましい汚れ膨潤剤には、有機アミン溶媒が含まれる。
汚れ膨潤剤として本明細書に用いるのに好適な有機アミン溶媒には、アルカノールアミン、とりわけモノエタノールアミン、β−アミノアルカノール、とりわけ2−アミン−2−メチルプロパノール(第三級炭素に結合したアミン基を有するβ−アミノアルカノールの中で最も分子量が小さいため、アミン基の反応性を最低限に抑える)、及びこれらの混合物が含まれる。
汚れ膨潤指数(SSI)とは、物質又は組成物で処理する前の汚れと、物質又は組成物で処理した後の汚れとの厚さを比較して、増加した汚れの厚さを測定した値である。理論により限定されないが、厚みが増すのは、少なくとも部分的には、汚れの水和又は溶媒和によるものと考えられる。汚れが膨潤すると、力を加えなくても、又は最低限の力を加えただけで、汚れを簡単に除去することができるが、この最低限の力には、例えば、拭き取り、すすぎ、手動又は自動食器洗いがある。汚れの厚さの変化を測定し、SSIとして表す。
汚れ膨潤機能をもたらすのに必要な物質又は組成物の量は、物質又は組成物の性質によると考えられ、定例の実験により決定することができる。汚れの膨潤に影響するその他の条件(例えば、pH、温度及び処理時間)も、定例の実験により決定することができる。ただし、本明細書において好ましいのは、ガラス若しくは金属基材上の重合油脂又は炭水化物汚れなどの調理汚れ、焼きつき汚れ又は焦げつき汚れを膨潤させるのに有効な物質又は組成物であり、すなわち、これらの物質又は組成物を、20℃で45分以内、好ましくは30分以内、さらに好ましくは20分以内の間、汚れに接触させると、5%水溶液、pH12.8において、これらの物質又は組成物は少なくとも約15%、好ましくは少なくとも約20%、さらに好ましくは少なくとも約30%、とりわけ少なくとも約50%のSSIを示す。また、上記と同じ処理時間及び温度条件で、希釈しない原液として測定したときに、最終組成物が少なくとも約100%、好ましくは少なくとも約200%、さらに好ましくは少なくとも約500%のSSIを有するように、汚れ膨潤剤を選択することも好ましい。本明細書において非常に好ましい汚れ膨潤剤及び最終組成物は、以下に記載する方法によるとき、重合油脂汚れに必要なSSI値を満たすものである。
本明細書において、SSIは、光学式外観検査により、例えばジゴ・ニュービュー(Zygo NewView)5030走査型白色光干渉計(登録商標)を使用して測定される。重合油脂除去指数の測定に関して本明細書の以下で記載するように、ステンレススチール製金属片上に刷毛で塗った重合油脂の試料を調製する。次に、端の油脂厚さが約10μmの小液滴の油脂試料について、光学式外観検査を行う。走査型白色光干渉法による画像を撮影し、処理前(Si)及び処理後(Sf)の汚れの液滴の厚さを測定する。干渉計(ミラウ(Mirau)20倍対物レンズを有するジゴ・ニュービュー(Zygo NewView)5030(登録商標))は、入射光を干渉計の内部の基準表面に向かう光線と試料に向かう光線とに分離させる。光線は反射した後、干渉計の内部で再び結合し、建設的干渉及び相殺的干渉を起こして明暗の干渉縞が現れる。CCD(電荷結合素子)カメラを使用してデータを記録し、干渉計のソフトウェアで周波数領域分析を行い、データを処理する。その後、得られた画像サイズ(画素)を実際のサイズ(μm又はmm)に変換する。金属片上の汚れの厚さ(Si)を測定した後、金属片を室温で一定時間、本発明の組成物中に浸し、上記の方法を繰り返して、汚れの厚さ(Sf)を測定する。必要な場合には、十分な数の液滴及び試料で操作を繰り返し、統計的有意性を与える。
以下の方法でSSIを計算する。
SSI=[(Sf−Si)/Si]×100
本明細書の好ましい実施形態では、本明細書の組成物は、全組成物の約10重量%まで、好ましくは約2重量%〜約8重量%、より好ましくは約3重量%〜約7重量%、最も好ましくは約4重量%〜約6重量%の汚れ膨潤剤を含んでいてもよい。
(拡散助剤)
本明細書の組成物は、好ましくは拡散助剤も含有する。拡散助剤の機能は、汚れ膨潤剤と汚れとの間の界面張力を減らすことであり、それにより汚れ膨潤剤による汚れの湿潤性を高めることができる。汚れ膨潤剤を含有する本明細書の組成物に拡散助剤を添加すると、拡散助剤は組成物の表面張力を下げることができるが、このとき、好ましい拡散助剤は、拡散助剤自体の表面張力以下に組成物の表面張力を下げることができるものである。存在する場合、拡散助剤が、調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを除去する本発明の組成物の性能をさらに改善することを見出した。特に有用な拡散助剤は、表面張力を約26mN/m以下、好ましくは約24.5mN/m以下、さらに好ましくは約24mN/m以下、とりわけ約23.5mN/m以下に下げることができ、また10%蒸留水溶液として測定するとき、pHを少なくとも10.5にすることができるものである。表面張力は、本明細書では25℃で測定する。
理論に縛られることは意図しないが、汚れ膨潤剤は汚れに浸透し、汚れを水和させると考えられている。拡散助剤は、汚れ膨潤剤と汚れとの間の界面作用を促進し、汚れの膨潤を助ける。汚れの浸透及び膨潤により、汚れと基材との間の結合力が弱まると考えられている。得られた組成物は、焼きついた重合汚れを金属基材から除去するのに特に有効である。
従って、好ましい実施形態では、本明細書の組成物は、重合油脂膨潤剤及び拡散助剤を含み、約26mN/m未満、好ましくは約24.5mN/m未満、さらに好ましくは約24mN/m未満の液体表面張力を有し、また10%蒸留水溶液として測定するとき、少なくとも10.5のpHを有する。
本明細書に用いる拡散助剤は、一般に湿潤剤及びその混合物から選択することができる。好ましい実施形態では、拡散助剤の液体表面張力は、約30mN/m未満、好ましくは約28mN/m未満、さらに好ましくは約26mN/m未満、最も好ましくは約24.5mN/m未満である。
本明細書において、拡散助剤として使用するのに好適な湿潤剤は界面活性剤であり、これには、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び半極性界面活性剤が挙げられる。好ましい非イオン性界面活性剤としては、シルウェット(Silwet)(登録商標)コポリマーのようなシリコーン界面活性剤が挙げられ、好ましいシルウェット(登録商標)コポリマーとしては、シルウェットL−8610(登録商標)、シルウェットL−8600(登録商標)、シルウェットL−77(登録商標)、シルウェットL−7657(登録商標)、シルウェットL−7650(登録商標)、シルウェットL−7607(登録商標)、シルウェットL−7604(登録商標)、シルウェットL−7600(登録商標)、シルウェットL−7280(登録商標)、及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書に用いるのに好ましいのは、シルウェット(Silwet)L−77(登録商標)である。
その他の好適な湿潤剤には有機アミン界面活性剤があり、例えば、アミンオキシド界面活性剤及びシリコーン界面活性剤が挙げられる。好ましくは、アミンオキシドはアルキル部分に平均12〜18個の炭素原子を含有し、本明細書において非常に好ましいのは、ドデシルジメチルアミンオキシド、テトラデシルジメチルアミンオキシド、ヘキサデシルジメチルアミンオキシド及びこれらの混合物である。
(界面活性剤)
任意成分として、本明細書の組成物は、存在する場合、上記で記載されるような湿潤剤として使用される界面活性剤に加えて、さらに界面活性剤を含む。本発明の組成物に、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、半極性界面活性剤及びこれらの混合物から選択される界面活性剤を添加すると、洗浄作用が高まり、ユーザーの皮膚の保護にも役立つ。好ましい界面活性剤の濃度は、約0.05〜約10%、より好ましくは約0.09〜約5%、より好ましくは約0.1〜約2%である。本明細書に用いるのに好ましい界面活性剤は、アミンオキシド界面活性剤である。
本明細書の組成物において、界面活性剤は直接適用において発泡可能であるのが好ましい。本明細書に好適な界面活性剤には、陰イオン性界面活性剤(例えば、アルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルグリセリルスルホネート、アルキル及びアルケニルスルホネート、アルキルエトキシカルボキシレート、N−アシルサルコシネート、N−アシルタウレート、アルキルサクシネート及びスルホサクシネートなど。これらのアルキル、アルケニル又はアシル部分は、C5〜C20、好ましくはC10〜C18の直鎖又は分枝鎖状である);陽イオン性界面活性剤(例えば、塩素エステル(米国特許第4,228,042A号、米国特許第4,239,660A号、及び米国特許第4,260,529A号)及びモノC6〜C16N−アルキル又はアルケニルアンモニウム界面活性剤など。これらの残存N位はメチル基、ヒドロキシエチル基、又はヒドロキシプロピル基で置換されている);低曇点及び高曇点の非イオン性界面活性剤及びこれらの混合物(例えば、非イオン性アルコキシル化界面活性剤(とりわけC6〜C18の一級アルコールから誘導されたエトキシレート)、エトキシル化−プロポキシル化アルコール(例えば、オリン・コーポレーション(Olin Corporation)のポリ−タージェント(Poly-Tergent)(登録商標)SLF18)、エポキシ末端保護ポリ(オキシアルキル化)アルコール(例えば、オリン・コーポレーションのポリ−タージェント(登録商標)SLF18B、国際公開第94/22800A号参照)、エーテル末端保護ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤及びブロックポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン高分子化合物(例えば、BASFワイアンドット社(BASF-Wyandotte Corp.)(ミシガン州ワイアンドット)から市販されているプルロニック(PLURONIC)(登録商標)、リバースドプルロニック(REVERSED PLURONIC)(登録商標)、及びテトロニック(TETRONIC)(登録商標));両性界面活性剤(例えば、C12〜C20アルキルアミンオキシド(本明細書に使用するのに好ましいアミンオキシドには、ラウリルジメチルアミンオキシド及びヘキサデシルジメチルアミンオキシドが含まれる)及びアルキル両性カルボン酸界面活性剤(例えば、ミラノール(Miranol)(商標)C2M));双性イオン性界面活性剤(例えば、ベタイン及びスルタイン);並びにこれらの混合物が挙げられる。本明細書において好適な界面活性剤は、例えば、米国特許第3,929,678A号、米国特許第4,259,217A号、欧州特許第0414549A号、国際公開第93/08876A号、及び国際公開第93/08874A号に開示されている。
さらに本明細書の組成物は、低曇点の非イオン性界面活性剤及び泡抑制剤を含んでいてもよい。
本明細書に用いるのに好適な泡抑制剤には、低曇点を有する非イオン性界面活性剤が挙げられる。「曇点」とは、本明細書で使用するとき、非イオン性界面活性剤の周知の特性であり、温度が上昇すると可溶性が低下する界面活性剤で生じるもので、第二の相の出現が観測される温度を「曇点」と呼ぶ(カーク・オスマー(Kirk Othmer)、360〜362頁参照)。本明細書で使用するとき、「低曇点」非イオン性界面活性剤とは、30℃未満、好ましくは約20℃未満、さらにより好ましくは約10℃未満、最も好ましくは約7.5℃未満の曇点を有する非イオン性界面活性剤系成分として定義される。典型的な低曇点非イオン性界面活性剤には、非イオン性アルコキシル化界面活性剤(特に一級アルコールから誘導されたエトキシレート)、及びポリオキシプロピレン/ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン(PO/EO/PO)逆ブロックポリマーが挙げられる。さらに、これらの低曇点非イオン性界面活性剤には、例えば、エトキシル化−プロポキシル化アルコール(例えば、オリン・コーポレーション(Olin Corporation)のポリ−タージェント(Poly-Tergent)(登録商標)SLF18)及びエポキシ末端保護ポリ(オキシアルキル化)アルコール(例えば、米国特許第5,576,281A号などに記述されているようなオリン・コーポレーションのポリ−タージェント(登録商標)SLF18Bシリーズの非イオン性物質)が挙げられる。
好ましい低曇点界面活性剤は次の式:
Figure 0004257201
(R1は平均約7〜約12個の炭素原子を有する直鎖アルキル炭化水素であり、R2は約1〜約4個の炭素原子を有する直鎖アルキル炭化水素であり、R3は約1〜約4個の炭素原子を有する直鎖アルキル炭化水素であり、xは約1〜約6の整数であり、yは約4〜約15の整数であり、zは約4〜約25の整数である)を有する、エーテル末端処理ポリ(オキシアルキル化)泡抑制剤である。
他の低曇点の非イオン性界面活性剤は次の式:
IO(RIIO)nCH(CH3)ORIII
(式中、RIは、約7〜約12個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和、置換又は非置換、脂肪族又は芳香族の炭化水素ラジカルからなる群から選択され、RIIは同一又は異なっていてもよく、所与の任意の分子において分枝鎖又は直鎖C2〜C7アルキレンからなる群から独立して選択され、nは1〜約30の数であり、RIIIは、
(i)1〜3個のヘテロ原子を含有する4〜8員の置換又は非置換の複素環式環と、
(ii)約1〜約30個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和、置換又は非置換、環状又は非環状、脂肪族又は芳香族の炭化水素ラジカルと
からなる群から選択され、
(b)R2が(ii)である場合、(A)R1の少なくとも1つはC2〜C3アルキレン以外であるか、又は(B)R2は6〜30個の炭素原子を有するかのいずれかであり、さらにR2が8〜18個の炭素原子を有する場合、RはC1〜C5アルキル以外である)を有するエーテル末端処理ポリ(オキシアルキル化)である。
界面活性剤は典型的に、組成物の約0.2重量%〜約30重量%、さらに好ましくは約0.5重量%〜約10重量%、最も好ましくは約1重量%〜約5重量%の濃度で存在する。本明細書に用いるのに好ましい界面活性剤は低発泡性であり、低曇点非イオン性界面活性剤、及び高発泡性界面活性剤と低曇点非イオン性界面活性剤(そのための泡抑制剤として作用する)との混合物が挙げられる。
(香料成分)
本明細書の組成物は、臭気マスキング用香料又は香料ベースをさらに含んでいてもよい。一般に、臭気マスキング用香料又は香料ベースは、揮発性及び非揮発性香料物質の混合物を含み、非揮発性香料物質(沸点が1気圧において250℃超過のもの)の濃度は、約20重量%超過、好ましくは約25重量%〜約65重量%、さらに好ましくは約35重量%〜約55重量%であることが好ましい。香料又は香料ベースは、少なくとも0.001重量%のイオノン又はイオノン混合物(α、β及びγイオノンを含む)を含むことが好ましい。ある種の花(オジギソウ、スミレ、アヤメなど)や根(ニオイイリスなど)は、様々な濃度でイオノンを含むが、イオノンは、天然の形態で、又は必要なイオノン濃度を十分に提供できる量の特定調剤として、本明細書の香料製剤に使用することができる。好ましいイオノンは、γ−メチルイオノン、アルバノン(Alvanone)抽出物、イリジア・ベース(Irisia Base)、天然産出イオノン物質(例えば、オジギソウ、スミレ、アヤメ、ニオイイリスなどから得られるもの)及びこれらの混合物から選択される。本明細書の組成物は、天然イオノン物質を含むことが好ましい。香料又は香料ベースは、さらにジャコウを含むことがある。ジャコウは約250℃超過の沸点を有することが好ましい。好ましいジャコウは、エキサルトリド・トータル(Exaltolide Total)、ハボノロイド(Habonolide)、ガラキソリド(Galaxolide)及びこれらの混合物から選択される。マスキング用香料又は香料ベースはさらに、高揮発性香料成分又は約250℃未満の沸点を有する成分の混合物を含むことができる。好ましい高揮発性香料成分は、デシルアルデヒド、ベンズアルデヒド、シス−3−ヘキセニルアセテート、アリルアミルグリコレート、ジヒドロミルセノール及びこれらの混合物から選択される。
組成物は、さらにブルーミング香料組成物(blooming perfume composition)を含むことができる。ブルーミング香料組成物とは、ブルーミング香料成分を含む香料組成物である。ブルーミング香料成分は、その沸点及びオクタノール/水の分配係数(P)によって特徴付けられ得る。本明細書で使用するとき、沸点は通常の760mmHgの標準圧で測定される。多くの香料成分の760mmHgの標準圧における沸点は、例えば「香料及び芳香化学品(アロマケミカルズ)(Perfume and Flavor Chemicals(Aroma Chemicals))」(ステファン・アルクタンダー(Steffen Arctander)、著者出版、1969年)に記載されている。
香料成分のオクタノール/水の分配係数とは、オクタノール中と水中とにおける香料成分の平衡濃度の比である。本明細書に用いるのに好ましい香料成分の分配係数は、10を底とする対数の形、logPとして表すとより便利であり得る。多くの香料成分のlogP値が報告されており、例えば、ポモナ(Pomona)92データベース(デイライト化学情報システム社(Daylight Chemical Information Systems,Inc.)(デイライトCIS))(カリフォルニア州アーバイン)から入手できる)では、原文献への引用と共に多くのlogP値を記載している。しかしながら、そのlogP値は、デイライトCIS(登録商標)からも入手可能な「CLOGP」プログラムによって最も簡単に計算される。このプログラムは、ポモナ92データベースで利用可能な実験的なlogPの値も一覧にしている。「logPの計算値」(ClogP値)は、ハンシュ(Hansch)及びレオ(Leo)のフラグメント手法により求められる(A.レオ、「総括医薬品化学(Comprehensive Medicinal Chemistry)」、第4巻、C.ハンシュ(C.Hansch)、P.G.サメンス(P.G.Sammens)、J.B.テイラー(J.B.Taylor)、及びC.A.ラムスデン(C.A.Ramsden編、295頁、ペルガモン・プレス(Pergamon Press)、1990年参照)。このフラグメント法は、各香料成分の化学構造を基にして、原子の数及び種類、原子の結合性、並びに化学結合を考慮に入れている。ClogP値は、最も信頼でき、物理化学的特性の評価に広く用いられており、好ましくは本明細書で有用な香料成分の選択において実験的なlogP値の代わりに用いられる。
本明細書に使用するブルーミング香料組成物は、2つの香料グループから選択される1つ以上の香料成分を含む。第1の香料グループは、250℃以下の沸点及び3.0以下のClogPを有することを特徴とする。さらに好ましい第1の香料グループの成分は、240℃以下、最も好ましくは235℃以下の沸点及び2.5以下のClogP値を有する。第1グループの香料成分は、ブルーミング香料組成物の少なくとも約7.5重量%、より好ましくは少なくとも約15重量%、最も好ましくは少なくとも約25重量%の濃度で存在することが好ましい。
第2の香料グループは、250℃以下の沸点及び3.0超過のClogPを有することを特徴とする。さらに好ましい第2の香料グループの成分は、240℃以下、最も好ましくは235℃以下の沸点及び3.2超過のClogP値を有する。第2の香料グループは、ブルーミング香料組成物の少なくとも約20重量%、好ましくは少なくとも約35重量%、最も好ましくは少なくとも約40重量%の濃度で存在することが好ましい。
ブルーミング香料組成物は、第1グループの香料成分から選択される香料を少なくとも1つ及び第2グループの香料成分から選択される香料を少なくとも1つ含む。さらに好ましくは、ブルーミング香料組成物は、第1グループの香料成分から選択される複数の成分及び第2グループの香料成分から選択される複数の成分を含む。
上記に加えて、ブルーミング香料組成物は、第1及び/又は第2グループの香料成分から選択され、ブルーミング香料組成物の少なくとも7重量%、好ましくは少なくとも8.5重量%、最も好ましくは少なくとも10重量%の量で存在する香料成分を少なくとも1つ含むことが望ましい。
本明細書に用いるのに好ましい組成物は、臭気マスキング用香料又は香料ベースとブルーミング香料との重量比が、約10:1〜約1:10、好ましくは約4:1〜約1:4、さらに好ましくは約3:1〜約1:2である。臭気マスキング・ブルーミング香料組成物は、全体として、組成物全体の約0.5重量%〜約40重量%、好ましくは約2重量%〜約35重量%、さらに好ましくは約5重量%〜約30重量%、より好ましくは約7重量%〜約20重量%のイオノン又はイオノン混合物を含むことが好ましい。
組成物は、臭気マスキングブルーミンング香料組成物も含むことができるが、この香料組成物は:
a)250℃以下、好ましくは240℃以下、最も好ましくは235℃以下の沸点、及び3.0以下、より好ましくは2.5以下のClogPを有する1つ以上の第1の香料成分を、香料組成物の少なくとも2重量%、好ましくは少なくとも5重量%、さらに好ましくは少なくとも8重量%と、
b)250℃以下、好ましくは240℃以下、最も好ましくは235℃以下の沸点、及び3.0超過、より好ましくは3.2超過のClogPを有する1つ以上の第2の香料成分を、香料組成物の少なくとも30重量%、好ましくは少なくとも40重量%、さらに好ましくは少なくとも50重量%と、
c)1気圧で250℃超過、好ましくは260℃超過、最も好ましくは265℃超過の沸点を有する非揮発性香料物質を、香料組成物の少なくとも約10重量%、好ましくは少なくとも15重量%、さらに好ましくは少なくとも20重量%と
を含み、さらに、好ましくはイオノン又はイオノン混合物及び/又はジャコウ又はジャコウ混合物を含み、
この香料組成物は、組成物の少なくとも2重量%、好ましくは少なくとも4重量%の量で存在する第1又は第2の香料成分を少なくとも1つ含むことが好ましい。
組成物は、溶媒の悪臭制御を補助するために、さらにシクロデキストリンを含むことができる。本明細書に用いるのに好適なシクロデキストリンは、臭気マスキング分子又は香料分子に悪影響を与えずに、溶媒の悪臭の原因となる分子を選択的に吸収できるものである。本明細書に用いる組成物は、組成物の約0.1重量%〜約3重量%、好ましくは約0.5重量%〜約2重量%のシクロデキストリンを含む。本明細書で使用するとき、用語「シクロデキストリン」は、6〜12個のグルコース単位を含有する非置換シクロデキストリン、特にα−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン及び/又はこれらの誘導体及び/又はこれらの混合物のような既知である任意のシクロデキストリンのいずれかを含む。α−シクロデキストリンは6個のグルコース単位からなり、β−シクロデキストリンは7個のグルコース単位からなり、γ−シクロデキストリンは8個のグルコース単位からなり、これらのグルコース単位はドーナツ形状の環の中に配置されている。グルコース単位の特有の連結及び配列は、特定の容積の中空の内部を有する堅い円錐状の分子構造をシクロデキストリンに付与する。内部空洞の「内張り」は水素原子及びグリコシド架橋する酸素原子によって形成されるため、この表面はかなり疎水性である。空洞の独特の形状及び物理化学的特性は、シクロデキストリン分子が、空洞に合致する可能性のある有機分子又は有機分子の一部を吸収する(それと共に包接複錯体を形成する)ことを可能にする。悪臭分子は空洞に合致させることができる。
好ましいシクロデキストリンは水溶性の高いものであり、例えば、α−シクロデキストリン及びその誘導体、γ−シクロデキストリン及びその誘導体、誘導体化されたβ−シクロデキストリン、及び/又はこれらの混合物が挙げられる。シクロデキストリン誘導体は、主にOH基のいくつかがOR基に変換された分子からなる。シクロデキストリン誘導体には、例えば、短鎖アルキル基を有するもの(例えば、Rがメチル基又はエチル基であるメチル化シクロデキストリン及びエチル化シクロデキストリン);ヒドロキシアルキル置換基を有するもの(例えば、Rが−CH2−CH(OH)−CH3又は−CH2CH2−OH基であるヒドロキシプロピルシクロデキストリン及び/又はヒドロキシエチルシクロデキストリン);分枝鎖状シクロデキストリン(例えば、マルトース結合シクロデキストリン);陽イオン性シクロデキストリン(例えば、Rが低いpHにおいて陽イオンであるCH2−CH(OH)−CH2−N(CH32である2−ヒドロキシ−3−(ジメチルアミノ)プロピルエーテルを含有するもの);四級アンモニウム(例えば、RがCH2−CH(OH)−CH2−N+(CH33Cl-である2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピルエーテルクロリド基);陰イオン性シクロデキストリン(例えば、カルボキシメチルシクロデキストリン、シクロデキストリンスルフェート、及びシクロデキストリンスクシニレート);両性シクロデキストリン(例えば、カルボキシメチル/四級アンモニウムシクロデキストリン);少なくとも1つのグルコピラノース単位が3−6−無水−シクロマルト構造を有するシクロデキストリン(例えば、モノ−3−6−無水シクロデキストリン)であって、「シクロデキストリンの最小化学修飾に伴う最適な性能(Optimal Performances with Minimal chemical Modification of Cyclodextrins)」(F.ジエダイニ−ピラルド(F.Diedaini-Pilard)及びB.パーリー(B.Perly)、第7回国際シクロデキストリンシンポジウム要項集、1994年4月、49頁)に開示されたもの、並びにこれらの混合物が挙げられる。その他のシクロデキストリン誘導体は、米国特許第3,426,011号、米国特許第3,453,257号、米国特許第3,453,258号、米国特許第3,453,259号、米国特許第3,453,260号、米国特許第3,459,731号、米国特許第3,553,191号、米国特許第3,565,887号、米国特許第4,535,152号、米国特許第4,616,008号、米国特許第4,678,598号、米国特許第4,638,058号、及び米国特許第4,746,734号に開示されている。
水溶性の高いシクロデキストリンとは、水への溶解度が室温で100ml中の水に少なくとも約10g、好ましくは100ml中の水に少なくとも約20g、さらに好ましくは室温で100ml中の水に少なくとも約25gであるシクロデキストリンである。本明細書での使用に好適な好ましい水溶性シクロデキストリン誘導体の例は、ヒドロキシプロピルα−シクロデキストリン、メチル化α−シクロデキストリン、メチル化β−シクロデキストリン、ヒドロキシエチルβ−シクロデキストリン、及びヒドロキシプロピルβ−シクロデキストリンである。ヒドロキシアルキルシクロデキストリン誘導体は、好ましくは約1〜約14、さらに好ましくは約1.5〜約7の置換度を有し、その際、シクロデキストリン当りのOR基の総数が、置換度として定義される。メチル化シクロデキストリン誘導体は、典型的には約1〜約18、好ましくは約3〜約16の置換度を有する。既知のメチル化β−シクロデキストリンは、一般にDIMEBとして知られるヘプタキス−2,6−ジ−O−メチル−β−シクロデキストリンであり、その際、各グルコース単位は、約14の置換度と共に約2のメチル基を有する。好ましい、さらに購入しやすいメチル化β−シクロデキストリンは、約12.6の置換度を有する、無作為にメチル化されたβ−シクロデキストリンである。好ましいシクロデキストリンは、例えば、アメリカン・メイズ−プロダクツ・カンパニー(American Maize-Products Company)及びワッカー・ケミカルズ(USA)社(Wacker Chemicals (USA),Inc.)から市販されている。セレスター(Cerestar)から市販されているヒドロキシプロピルβ−シクロデキストリンは、本明細書に用いるのに好ましい。
(ビルダー)
別の任意成分として、本明細書の組成物はビルダーを含んでいてもよい。
本明細書の洗浄性組成物に用いるのに好適なビルダーには、水溶性ビルダー(例えば、クエン酸塩、炭酸塩及びポリリン酸塩(例えば、トリポリリン酸ナトリウム及びトリポリリン酸ナトリウム6水和物、トリポリリン酸カリウム及びトリポリリン酸ナトリウムとカリウムの混合塩))、部分水溶性又は不溶性ビルダー(例えば、結晶性層状ケイ酸塩(欧州特許第A0164514号及び欧州特許第A0293640号)、並びにアルミノケイ酸塩(ゼオライトA、B、P、X、HS及びMAPなど))が挙げられる。ビルダーは、典型的には、組成物の約1重量%〜約80重量%、好ましくは約10重量%〜約70重量%、最も好ましくは約20重量%〜約60重量%の濃度で存在する。
本明細書に用いるのに好ましい組成物は、アルミニウム及びある種の塗面への損傷を防ぐために、ケイ酸塩を含む。長期保存安定性の観点から、非常に好ましいのは、全ケイ酸塩(非晶性及び結晶性)を約22%未満、好ましくは約15%未満含有する組成物であるが、1.8〜3.0、好ましくは1.8〜2.4、最も好ましくは2.0のSiO2:Na2Oの比を有する非晶性ケイ酸ナトリウムもまた、本明細書において使用することができる。
(他の任意成分)
本明細書において他の好適な構成成分としては、分散性、再付着防止、汚れ放出又はその他の洗浄性能発明を有する有機ポリマー類が挙げられ、これらは組成物の約0.1重量%〜約30重量%、好ましくは約0.5重量%〜約15重量%、最も好ましくは約1重量%〜約10重量%の濃度である。本明細書において好ましい再析出防止ポリマーとしては、ソカラン(Sokalan)PA30(登録商標)、PA20(登録商標)、PA15(登録商標)、PA10(登録商標)、及びソカランCP10(登録商標)(BASFGmbH)、アクゾル(Acusol)45N(登録商標)、480N(登録商標)、460N(登録商標)(ローム・アンド・ハース(Rohm and Haas))のようなアクリル酸含有ポリマー、ソカランCP5(登録商標)のようなアクリル酸/マレイン酸コポリマー、及びアクリル/メタクリルコポリマーが挙げられる。本明細書において好ましい汚れ放出ポリマーには、アルキル及びヒドロキシアルキルセルロース(米国特許第4,000,093号)、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン及びそのコポリマー、並びにエチレングリコール、プロピレングリコール及びこれらの混合物のテレフタレートエステルに基づく非イオン性及び陰イオン性ポリマーが挙げられる。
重金属イオン封鎖剤及び結晶成長阻害剤は、例えば、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホネート)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホネート)、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホネート)、エチレンジホスホネート、ヒドロキシエチレン−1,1−ジホスホネート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミノテトラアセテート、エチレンジアミン−N,N’−ジサクシネートの塩及び遊離酸の形態が、一般に組成物の約0.005重量%〜約20重量%、好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.25重量%〜約7.5重量%、最も好ましくは約0.5重量%〜約5重量%の濃度で本明細書に用いられるのに好適である。
本明細書における組成物は、腐食防止剤を含有することができ、これには、例えば、組成物の約0.05重量%〜約10重量%、好ましくは約0.1重量%〜約5重量%の濃度で含有される有機銀コーティング剤(とりわけ、ウィンターシェル(Wintershall)(ドイツ、ザルツバーゲン)から市販されているウィノン(Winog)70などのパラフィン)、組成物の約0.005重量%〜約5重量%、好ましくは約0.01重量%〜約1重量%、さらに好ましくは約0.02重量%〜約0.4重量%の濃度で含有される窒素含有腐食防止剤化合物(例えば、ベンゾトリアゾール及びベンズイミダゾール−英国特許第1137741号参照)、並びにMn(II)化合物(とりわけ、有機配位子のMn(II)塩)が挙げられる。
本明細書におけるその他の好適な構成成分には、着色剤、約0.01%〜約5%の濃度の水溶性ビスマス化合物(例えば、酢酸ビスマス及びクエン酸ビスマス)、約0.01%〜約6%の濃度の酵素安定剤(例えば、カルシウムイオン、ホウ酸、プロピレングリコール及び塩素漂白剤捕捉剤)、石灰石鹸分散剤(国際公開第93/08877A号参照)、泡抑制剤(国際公開第93/08876号及び欧州特許第A0705324号参照)、ポリマー転染阻害剤、光学的光沢剤、香料、充填剤及び粘土が挙げられる。
液体洗剤組成物は、キャリアとして水及びその他の揮発性溶媒を含有することができる。本発明の液体洗剤には、少量の低分子量一級又は二級アルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール及びイソプロパノール)を使用することができる。少量で用いられるその他の好適なキャリア溶媒には、グリセロール、プロピレングリコール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ソルビトール及びこれらの混合物が挙げられる。
(硬質面洗浄方法)
本発明の組成物は、調理かす、焼きつきかす及び焦げつきかす(又はその他の極めて乾燥した汚れ)、好ましくは油脂汚れで汚れた調理器具又は食卓用食器具を前処理するために直接適用するのに特に有用である。組成物は、自動食器洗浄、手動食器洗浄、すすぎ又は拭き取りの前に、スプレー又は泡などの形態で汚れた基材に適用するのが好ましい。前処理した調理器具又は食卓用食器具は非常に滑りやすく、その結果、すすぎ中及びすすぎ後の取り扱いが困難であると感じることがある。これは、マグネシウム塩及びカルシウム塩のような2価の陽イオンを使用することにより解決することができるが、特に本明細書に用いるのに好適なのは塩化マグネシウムである。約0.01重量%〜約5重量%、好ましくは約0.1重量%〜約3重量%、さらに好ましくは約0.4重量%〜約2重量%のマグネシウム塩を添加すると、前処理用組成物の物理的特性の安定度に悪影響を与えることなく、調理器具又は食卓用食器具表面の滑りやすい特性を取り除くことができる。本発明の組成物は、自動食器洗い洗剤組成物又はその成分としても使用することができる。
方法の観点において、本発明は、調理器具及び食卓用食器具から調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを除去する方法を提供するが、この方法は、本発明の硬質面用洗浄性組成物を使用して調理器具/食卓用食器具を処理することを含む。また、金属製調理器具及び食卓用食器具から重合油脂又は炭水化物の調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを除去する方法も提供するが、この方法は、本発明の硬質面用洗浄性組成物を使用して調理器具/食卓用食器具を処理することを含む。好ましい方法は、自動又は手動で食器を洗浄する前に、本発明の組成物で調理器具/食卓用食器具を前処理する工程を含む。必要に応じて、本発明の洗浄性組成物を適用した後、汚れた基材を食品包装用フィルムで覆い、汚れを膨潤させれば、調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れの除去工程を容易にすることができる。食品包装用フィルムは、約1時間以上、好ましくは約6時間以上適用することが好ましい。
本発明の硬質面用洗浄性組成物及びスプレーディスペンサーを含む硬質面用洗浄性製品も提供する。組成物の物理的性質とスプレーディスペンサーとの幾何学的特徴を組み合わせて、例えば、TSIエアロサイザー(Aerosizer)(登録商標)を使用して測定するとき、約3〜約10μm、好ましくは約4〜約7μmの平均相当幾何直径を有するスプレー液滴を提供できるのが好ましく、このような液滴のサイズ範囲は、臭いの印象、悪臭特性の低減という観点からも最適である。好適なスプレーディスペンサーには、ハンドポンプ(「トリガー」と呼ぶこともある)器具、加圧缶容器、静電スプレー器具などが挙げられる。
本発明はさらに、硬質面用洗浄性組成物で溶媒系を使用することを含み、この溶媒系は、モノ−、ジ−若しくはトリ−エチレングリコールフェニルエーテル又はこれらの混合物、及び約1〜約5個の炭素原子を含有するアルキル鎖を有するジ−若しくはトリ−プロピレングリコールアルキルエーテル又はこれらの混合物を含み、調理食品汚れ、焼きつき食品汚れ又は焦げつき食品汚れ、好ましくは重合汚れ、より好ましくは重合油脂汚れを調理器具及び食卓用食器具から除去する利益を提供する。
以下の実施例によりさらに本発明を説明する。列記した成分を列記した比率(特に指示がない限り重量%)で配合することにより組成物を製造する。以下の実施例は本発明に基づいた方法で使用される組成物を例示することを意味するが、必ずしも本発明の範囲を限定又はさもなければ制限するのに用いられるものではない。
(実施例で使用する略語)
実施例において、構成成分の略された識別表示は次の意味を有する。
Figure 0004257201
実施例1〜12は、本発明に基づく組成物である。実施例13〜18は比較例である。
実施例1〜16は、食品の調理汚れ、焼きつき汚れ及び焦げつき汚れを除去しやすくするために、食器洗浄工程の前に使用する前処理用組成物について説明する。実施例の組成物は、トリガー型のスプレーディスペンサーからスプレーして、食器洗い物に適用する。洗い物は、140℃で2時間焼いたパイレックス容器のラザーニャ、150℃で2時間調理したステンレススチール容器のラザーニャ、150℃で2時間調理したステンレススチール容器のポテトとチーズ、150℃で2時間調理したステンレススチール容器の卵黄、及び120℃で1時間調理した後、180℃で1時間調理したソーセージといった異なる汚れと異なる基材とを含む。食器洗い物を実施例の組成物に10分間浸け置きした後、食器を冷たい水道水ですすぐ。その後食器洗い物を、例えばアルカリ度源、ビルダー、酵素、漂白剤、漂白触媒、非イオン性界面活性剤、泡抑制剤、銀腐食防止剤、汚れ懸濁ポリマーなどを含有する代表的な食器洗浄洗剤組成物を用いて手動又は自動食器洗浄機のいずれかにて、例えばボッシュ(Bosch)6032(登録商標)食器洗浄機にて55℃で、前洗浄なしで洗浄する。実施例の組成物で処理され、その後食器洗浄機で洗浄された食器洗い物は、調理食品汚れ、焼きつき食品汚れ及び焦げつき食品汚れを良好に除去できる。
Figure 0004257201
Figure 0004257201
Figure 0004257201
Figure 0004257201

Claims (15)

  1. 溶媒系を含む硬質面用洗浄性組成物であって、該溶媒系が、次の式:
    Ph−O−(C24O)n−H
    (式中、nは1〜3の整数である)で表されるモノ−、ジ−若しくはトリ−エチレングリコールフェニルエーテル又はこれらの混合物と、次の式:
    1−O−(C36O)n−H
    (式中、R1は、3又は4個の炭素原子を有する非置換の直鎖の飽和アルキル鎖であり、nは2〜3の整数である)で表される3又は4個の炭素原子を含有するアルキル鎖を有するジ−若しくはトリ−プロピレングリコールアルキルエーテル又はこれらの混合物とを含み、スプレー可能である硬質面用洗浄性組成物。
  2. 前記モノ−、ジ−又はトリ−エチレングリコールフェニルエーテルが、モノ−エチレングリコールフェニルエーテル、又はモノ−及びジ−エチレングリコールフェニルエーテルの混合物である請求項1に記載の硬質面用洗浄性組成物。
  3. 前記3又は4個の炭素原子を含有するアルキル鎖を有するジ−又はトリプロピレングリコールアルキルエーテルが、3又は4個の炭素原子を含有するアルキル鎖を有するトリプロピレングリコールアルキルエーテルである請求項1に記載の硬質面用洗浄性組成物。
  4. 前記3又は4個の炭素原子を含有するアルキル鎖を有するジ−又はトリプロピレングリコールアルキルエーテルが、トリプロピレングリコールn−プロピルエーテルである請求項1に記載の硬質面用洗浄性組成物。
  5. 前記溶媒系が、モノ−エチレングリコールフェニルエーテル又はモノ−及びジ−エチレングリコールフェニルエーテルの混合物、並びにトリプロピレングリコールn−プロピルエーテルを含む請求項1に記載の硬質面用洗浄性組成物。
  6. 前記溶媒系が、前記エチレングリコールフェニルエーテルと、前記ジ−又はトリ−プロピレングリコールアルキルエーテルとを99:1〜1:99の重量比で含む請求項1に記載の硬質面用洗浄性組成物。
  7. 重合油脂汚れと1.5時間接触させた後に前記組成物の重合油脂汚れに関する吸光度が少なくとも0.1として測定されるように、前記組成物が前記重合油脂汚れを可溶化する請求項1に記載の硬質面用洗浄性組成物。
  8. 前記組成物が、グリコールn−ブチルエーテル及びプロピレングリコールn−ブチルの50:50混合物10%を含有する製品と比較して、同等又は改善された基剤臭を有する請求項1に記載の硬質面用洗浄性組成物。
  9. 前記組成物が、10%蒸留水溶液で測定されるとき、11〜14のpHを有する請求項1に記載の硬質面用洗浄性組成物。
  10. 前記組成物が、アルカノールアミン、アルキルアミン、アルキレンアミン及びこれらの混合物から選択される有機アミン溶媒である汚れ膨潤剤と、ラポナイト及びキサンタンガムの混合物であるずり減粘性増粘剤系とを含み、それにより前記組成物が、試料10ml、スピンドルS−31を使用してブルックフィールドシリンダー粘度計(LVDII型(登録商標))で測定するとき、6rpmにおいて1Pas超過、30rpmにおいて2Pas未満、及び60rpmにおいて1Pas未満の粘度を有し、またそれにより、垂直なステンレススチール面にスプレーされた前記組成物が、1cm/s未満の流速を有する請求項1に記載の硬質面用洗浄性組成物。
  11. 前記組成物が、5未満の予備アルカリ度を有する請求項1に記載の硬質面用洗浄性組成物。
  12. 前記組成物が、0.05%〜10%の、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、半極性界面活性剤及びこれらの混合物から選択される界面活性剤を含む請求項1に記載の硬質面用洗浄性組成物。
  13. 調理汚れ、焼きつき汚れ又は焦げつき汚れを調理器具及び食卓用食器具から除去する方法であって、溶媒系を含む硬質面用洗浄性組成物を該調理器具/食卓用食器具にスプレーする工程を含み、その際、該溶媒系が、次の式:
    Ph−O−(C24O)n−H
    (式中、nは1〜3の整数である)で表されるモノ−、ジ−若しくはトリ−エチレングリコールフェニルエーテル又はこれらの混合物と、次の式:
    1−O−(C36O)n−H
    (式中、R1は、3又は4個の炭素原子を有する非置換の直鎖の飽和アルキル鎖であり、nは2〜3の整数である)で表される3又は4個の炭素原子を含有するアルキル鎖を有するジ−若しくはトリ−プロピレングリコールアルキルエーテル又はこれらの混合物とを含む前記方法。
  14. 手動又は自動食器洗浄の前に、前記硬質面用洗浄性組成物で前記調理器具/食卓用食器具を前処理する工程を含む請求項13に記載の方法。
  15. 請求項1に記載の硬質面用洗浄性組成物及び前記組成物用スプレーディスペンサーを含む硬質面用洗浄製品。
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