JP4256831B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理方法にかかり、特に、デジタルカメラ等の撮像装置に設けられ、撮影することによって得られる画像データに対して各種画像処理を行う画像処理装置及び画像処理方法に関する。
デジタルカメラ等で撮影することによって得られる画像データを記録媒体等に記録する際には、輝度信号と色差信号(色差データ)に変換して圧縮することが一般的に行われている。この場合、圧縮されたデータを復元する際の画質劣化を抑制するために、色差データに対して各種補正処理を行うことが、例えば特許文献1に記載の技術で提案されている。
特許文献1に記載の技術では、圧縮されたカラー画像を復元する際に、色差成分の圧縮率に依存した補正量で彩度補正を行い、圧縮時に失われた色の情報を補償するようにしている。
また、デジタルカメラ等で行われる各種画像処理としては、ゲイン補正、帯域制限補正、規格化処理などがある。
特開平11−164320号公報
しかしながら、上述の各種画像処理の中には、圧縮処理のように画質劣化が伴うものがある。特に規格化処理では、色差データのダイナミックレンジを制限するために、階調落ち等の画質劣化を生じる、という問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、画像データに対する画像処理を行う際の画質劣化を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の画像処理装置は、輝度信号と色差信号からなる画像データのうち、色差信号の色差ゲインを調整する調整手段と、色差信号を予め定められた規格に圧縮処理する規格化処理手段と、を含む画像処理装置であって、前記規格化処理手段による規格化によって得られるビット数より多いビット数の色差信号を前記調整手段によって色差ゲイン調整を行った後に、前記規格化処理手段によって色差信号を予め定められた規格に圧縮処理することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、調整手段では、輝度信号と色差信号からなる画像データのうち、規格化処理手段による規格化によって得られるビット数より多いビット数の色差信号の色差ゲインが調整され、規格化処理手段では、色差信号が予め定められた規格(例えば、JPEG等)に圧縮処理される。
JPEG等の規格に変更する場合には、色差信号のダイナミックレンジが制限されるので、レンジ圧縮された色差信号に対してゲイン調整を行うと、階調落ち等の画質劣化を生じてしまう。
そこで、色差信号に対して調整手段による色差ゲイン調整を行った後に、規格化処理手段によって予め定められた規格に圧縮処理する。これによって、階調落ち等の画質劣化を抑制することができる。
また、色差信号に対して色差フィルタリング処理を行うフィルタ手段を更に含む場合には、フィルタ手段による色差フィルタリング処理を行った後に、調整手段による色差ゲイン調整を行うと階調落ちが発生し、グラデーション部分等で階調落ちした部分が段差になって見えてしまう。そこで、請求項2に記載の発明のように、調整手段による色差ゲイン調整を行った後に、フィルタ手段によって色差信号に対して色差フィルタリング処理を行うことで、階調落ち等の画質劣化を抑制することができる。
なお、輝度信号と色差信号からなる画像データのうち、色差信号に対して色差フィルタリング処理を行うフィルタ手段と、色差信号の色差ゲインを調整する調整手段と、を含む画像処理装置であって、前記調整手段によって色差信号の色差ゲイン調整を行った後に、前記フィルタ手段によって色差信号に対して色差フィルタリング処理を行うことを特徴とする画像処理装置としてもよい。
この場合には、調整手段では、色差信号の色差ゲインが調整され、フィルタ手段では、色差信号に対して色差フィルタリング処理が行われる。
上述のように、色差フィルタリング処理を行った後に、色差ゲイン調整を行うと階調落ちが発生し、グラデーション部分等で階調落ちした部分が段差になって見えてしまう。そこで、調整手段による色差ゲイン調整を行った後に、フィルタ手段によって色差信号に対して色差フィルタリング処理を行うことで、階調落ち等の画質劣化を抑制することができる。
なお、調整手段は、請求項3に記載の発明のように、規格化処理手段による規格化によって得られるビット数より1ビット多いビット数の色差信号を色差ゲイン調整するようにしてもよい。
また、請求項4に記載の発明のように、前記画像データを、輝度信号と、規格化処理手段による規格化によって得られるビット数より多いビット数の色差信号とに変換する変換手段を更に備えるようにしてもよい。この場合には、請求項5に記載の発明のように、変換手段は、8ビットの画像データを、8ビットの輝度信号と、9ビットの色差信号とに変換し、規格化処理手段は、9ビットの色差信号を8ビットに規格化するようにしてもよい。
請求項に記載の画像処理方法は、輝度信号と色差信号からなる画像データのうち、色差信号の色差ゲインを調整する調整ステップと、色差信号を予め定められた規格に圧縮処理する規格化処理ステップと、を含む画像処理方法であって、前記規格化処理ステップによる規格化によって得られるビット数より多いビット数の色差信号を前記調整ステップで色差ゲイン調整を行った後に、前記規格化処理ステップで色差信号を予め定められた規格に圧縮処理することを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、調整ステップでは、輝度信号と色差信号からなる画像データのうち、規格化処理ステップによる規格化によって得られるビット数より多いビット数の色差信号の色差ゲインを調整し、規格化処理ステップでは、色差信号を予め定められた規格に(例えば、JPEG等)に圧縮処理する。
JPEG等の規格に変更する場合には、上述したように色差信号のダイナミックレンジが制限されるので、レンジ圧縮された色差信号に対して色差ゲイン調整を行うと、階調落ち等の画質劣化を生じる。
そこで、色差信号に対して調整ステップで色差ゲイン調整を行った後に、規格化処理ステップで色差信号を予め定められた規格に圧縮処理する。これによって、階調落ち等の画質劣化を抑制することができる。
また、色差信号に対して色差フィルタリング処理を行うフィルタ処理ステップを更に含む場合には、フィルタ処理ステップによる色差フィルタリング処理を行った後に、調整ステップによる色差ゲイン調整を行うと階調落ちが発生し、グラデーション部分等で階調落ちした部分が段差になって見えてしまう。そこで、請求項に記載の発明のように、調整ステップで色差信号に対して色差ゲイン調整を行った後に、フィルタ処理ステップで色差信号に対して色差フィルタリング処理を行うことで、階調落ち等の画質劣化を抑制することができる。
なお、輝度信号と色差信号からなる画像データのうち、色差信号に対して色差フィルタリング処理を行うフィルタ処理ステップと、色差信号の色差ゲインを調整する調整ステップと、を含む画像処理方法であって、前記調整ステップで色差信号の色差ゲイン調整を行った後に、前記フィルタ処理ステップで色差信号に対して色差フィルタリング処理を行うことを特徴とする画像処理方法としてもよい。
この場合には、フィルタ処理ステップでは、輝度信号と色差信号からなる画像データのうち、色差信号に対して色差フィルタリング処理を行い、調整ステップでは、色差信号の色差ゲインを調整する。
上述のように、色差フィルタリング処理を行った後に、色差ゲイン調整を行うと階調落ちが発生し、グラデーション部分等で階調落ちした部分が段差になって見えてしまう。そこで、調整ステップで色差ゲイン調整を行った後に、フィルタ処理ステップで色差信号に対して色差フィルタリング処理を行うことで、階調落ち等の画質劣化を抑制することができる。
なお、調整ステップは、請求項8に記載の発明のように、規格化処理ステップによる規格化によって得られるビット数より1ビット多いビット数の色差信号を色差ゲイン調整するようにしてもよい。
また、請求項9に記載の発明のように、前記画像データを、輝度信号と、規格化処理ステップによる規格化によって得られるビット数より多いビット数の色差信号とに変換する変換ステップを更に備えるようにしてもよい。この場合には、請求項10に記載の発明のように、変換手段は、8ビットの画像データを、8ビットの輝度信号と、9ビットの色差信号とに変換し、規格化処理ステップは、9ビットの色差信号を8ビットに規格化するようにしてもよい。
以上説明したように本発明によれば、色差信号に対して色差ゲイン調整を行った後に、予め定められた規格に圧縮処理することで、画像データに対する画像処理を行う際の画質劣化を抑制することができる、という効果がある。
また、色差信号に対して色差ゲイン調整を行った後に、色差フィルタリング処理を行うことでも、画像データに対する画像処理を行う際の画質劣化を抑制することができる、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。なお、本実施の形態は、本発明の撮像装置をデジタルカメラに適用したものである。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係わるデジタルカメラの外観を示す斜視図である。
図1(A)、(B)に示すように、デジタルカメラ10の本体12は略箱型で、本体12の正面側中央にはレンズ14が取り付けられた鏡筒16が設けられている。
本体12のレンズ14上方には、低照度での撮影等の場合に補助光を発するためのストロボ18が設けられている。
本体12の上面には、正面から見て右側に電源スイッチ20が、左側にレリーズスイッチ22が各々設けられており、本体12の正面から見て右側面には、メモリカード(図示省略)を装填可能なスロット24が設けられている。
また、レリーズスイッチ22は、半押しと全押しの2位置に操作可能とされており、半押しすることによって、オートフォーカスが行われ、全押しすることによって、撮影指示を行うようになっている。
本体の裏面側中央には、液晶等のディスプレイ26が設けられており、撮影画像の表示を行うと共に、ファインダとして機能するようになっている。
図2は、本発明の第1実施形態に係わるデジタルカメラ10の電気系の構成を示すブロック図である。
レンズ14は、詳しくはズームレンズ(焦点距離可変レンズ)からなり、ズーム機構は駆動回路46によって駆動される。また、オートフォーカス(AF)機構47も備え、AF機構47も同様に駆動回路46によって駆動される。なお、ズームレンズに代えて、AF機構47のみを備えた焦点距離可変レンズを用いてもよい。
本体12の内部におけるレンズ14の焦点位置に相当する位置には、CCDセンサ等で構成される撮像素子50が配置されており、被写体を反射してレンズ14に入射された光は撮像素子50の受光面に結像される。撮像素子50は、受光面上にマトリクス状に配列された多数個の光電変換セルの各々における受光量を表すアナログ信号を画像信号として出力する。撮像素子50は、駆動回路46に接続されているタイミング信号発生部によって発生されたタイミング信号に同期したタイミングで駆動されて画像信号を出力する。
レンズ14と撮像素子50との間には絞り48が配置されている。絞りは連続的に変更可能な単一な絞りで構成してもよいし、絞り量が異なる複数の絞りを切り替える構成としてもよい。
タイミング信号発生部52には、さらにストロボ18の発光を制御するストロボ制御回路54も接続されており、ストロボ18は低照度であることが検出された場合や、ユーザによって発光が指示された場合にタイミング信号発生部52によって発生されたタイミング信号に同期したタイミングで発光制御される。
撮像素子50の信号出力端には、サンプリング部56、A/D変換器58、信号処理部60、メモリ62、及び圧縮/伸張部64が順に接続されており、それぞれシステムバス68に接続され、システムバス68に接続されたシステム制御部70によって統括的に制御されるようになっている。
サンプリング部56では、撮像素子50から出力された画像信号をタイミング信号発生部52によって発生されたタイミング信号に同期したタイミングでサンプリングすると共に、増幅してA/D変換器58へ出力する。サンプリング部56は、図示しないCDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング:以下CDSという)部を含んで構成されている。CDS部は、例えば、CCD型の撮像素子を用いて、基本的にその素子により生じる各種のノイズをタイミング信号発生部からのタイミング信号によりクランプするクランプ回路と、タイミング信号によりアナログ電圧信号をホールドするサンプルホールド回路を有する。CDS部は、ノイズ成分を除去してアナログの出力信号として画像信号をA/D変換器58に送る。サンプリング部56から出力された画像信号は、A/D変換器58によってデジタルの画像データに変換されて信号処理部60へ入力される。信号処理部60では、入力された画像データに対してゲイン調整、色補正、Y/C変換、規格化処理(JPEG規格への変換処理)等の各種処理を行う(詳細は後述)。信号処理部60から出力された画像データは、RAM等で構成されたメモリ62に一時記録される。そして、レリーズスイッチ22の操作がなされた場合に、圧縮/伸張部64で圧縮されてから内蔵メモリ84又はスロット24に装填されたメモリカード80に格納されるようになっている。
また、システムバス68には、ディスプレイ26も接続され、撮影によって得られる画像データに基づく画像の表示が可能とされている。
さらに、システムバス68には、レリーズスイッチ22や、図示しない操作スイッチが接続されており、スイッチの操作に応じた制御がなされるようになっている。
すなわち、操作スイッチが操作された等により、内蔵メモリ84又はスロット24に装填されたメモリカード80への画像データの格納が指示された場合、システム制御部70は撮影によってメモリ62に一時記録されている画像データを読み出して圧縮/伸張部64へ転送する。これにより、画像データは圧縮/伸張部64で圧縮された後に内蔵メモリ84又はメモリカード80に格納される。なお、撮影する際のモードによって画像データがが圧縮されることなく内蔵メモリ84又はメモリカード80に格納される場合もある。
また、内蔵メモリ84又はスロット24に装填されたメモリカード80に格納されている画像データが表す画像の再生(表示)が指示された場合には、内蔵メモリ84又はスロット24に装填されたメモリカード80から画像データが読み出され、読み出された画像データが圧縮/伸張部64で伸張(解凍)された後、メモリ62に一時記録される。そして、メモリ62に一時記録された画像データを用いてディスプレイ26への画像の表示(再生)が行われる。
次に、上述の信号処理部60の構成について説明する。図3は、信号処理部60の詳細な構成を示すブロック図である。
信号処理部60は、撮像素子50から出力されてA/D変換された画像データが入力される。信号処理部60に入力される画像データは、本実施形態では8ビットの画像データが入力されるが、これに限定されるものではない。
信号処理部60は、RGB補完処理部28、YC変換処理部30、色差ゲイン調整部32、及び規格化処理部34を含んで構成されている。
信号処理部60に入力された8ビットの画像データは、RGB補完処理部28でRGB補完が行われ、8ビットのRGB画像データがYC変換処理部30に出力される。
YC変換処理部30で8ビットのRGB画像データが8ビットの輝度信号(Y)と9ビットの色差信号(Cb、Cr)に変換され、8ビット輝度信号(Y)はそのまま出力され、9ビットの色差信号は、色差ゲイン調整部32に出力される。
色差ゲイン調整部32では、9ビットの色差信号のゲイン調整を行って規格化処理部34に出力する。
規格化処理部34では、JPEG規格に変換するために、9ビットの色差信号に対して規格化処理を行って8ビットの色差信号に変換して信号処理部60から出力する。なお、規格化処理部34は、例えば、以下の(1)〜(3)式によって規格化を行う。

Y=0.29891×R+0.58661×G+0.11448×B ・・・(1)
Cb(U)=-0.16874×R-0.33126×G+0.50000×B=(B-Y)×0.56464 ・・・(2)
Cr(V)=0.50000×R-0.41869×G-0.08131×B=(R-Y)×0.71318 ・・・(3)

続いて、上述のように構成されたデジタルカメラ10における信号処理部60で行われる処理の流れについて説明する。
図4は、本発明の第1実施形態に係わるデジタルカメラ10における信号処理部60で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
撮像素子50から出力されてA/D変換された画像データが信号処理部60に入力されると、ステップ100では、RGB補完処理部28によってRGB補完処理が行われて、R、G、Bの各色毎の画像データが生成される。
次にステップ102では、RGBの各色毎の画像データがYC変換処理部30によって8ビットの輝度信号と9ビットの色差信号に変換され、輝度信号はそのまま信号処理部60から出力され、色差信号は色差ゲイン調整部32に出力される。
ステップ104では、9ビットの色差信号に対して色差ゲイン調整が行われる。例えば、予め定めたデフォルトのゲイン値を色差信号にかけたり、デジタルカメラ10に設けられた各種スイッチによってユーザが設定したゲイン値を色差信号にかけたりすることによって行われる。
そして、ステップ106では、色差ゲイン調整が行われた色差信号に対して上述した規格化処理が行われる。これによって9ビットの色差信号が8ビットの色差信号に規格化されて、信号処理部60から出力されて信号処理部60での処理を終了する。
ところで、本実施形態では、JPEG規格化するために色差のレンジを8ビットに納めるために上述のように規格化処理を行ってレンジの圧縮を行っている。ここで、規格化処理によるレンジ圧縮を行った色差データに対してゲイン調整を行うと、本来のレンジに戻すための逆変換を行った場合に色差の階調落ちが顕著に発生してしまう。
例えば、図5(A)に示すヒストグラム分布のYC変換処理後の画像データを、規格化処理を行った後に色差ゲイン調整を行うと、図5(B)、(C)のようになるが、これを逆変換すると、図5(D)、(E)に示すように、色差データの階調落ちが顕著となる。なお、図5(A)はYC変換後の画像データのヒストグラム分布例を示し、図5(B)はYC変換、規格化処理、1.5倍ゲインの順に処理を行った場合の画像データのヒストグラム分布例を示し、図5(C)はYC変換、規格化処理、3倍ゲインの順に処理を行った場合の画像データのヒストグラム分布例を示し、図5(D)はYC変換、規格化処理、1.5倍ゲイン、逆変換の順に処理を行った場合の画像データのヒストグラム分布例を示し、図5(E)はYC変換、規格化処理、3倍ゲイン、逆変換の順に処理を行った場合の画像データのヒストグラム分布例を示す。
そこで、本実施形態では、上述のように、信号処理部60でレンジ圧縮される前の色差データに対してゲイン調整を行っている。すなわち、図5(A)に示すYC変換処理後の画像データに対して1.5倍の色差ゲイン調整を行った後に規格化した場合には、図5(F)に示すようになり、これを逆変換すると、図5(G)に示すようになる。上述の場合の図5(D)と図5(G)を比較して明らかなように、色差ゲイン調整を行った後に規格化処理を行うことによって、逆変換処理を行った際の階調落ちを抑制することができる。なお、図5(F)はYC変換、1.5倍ゲイン、規格化処理の順に処理を行った場合の画像データのヒストグラム分布例を示し、図5(G)はYC変換、1.5倍ゲイン、規格化処理、逆変換の順に処理を行った場合の画像データのヒストグラム分布例を示す。
また、ゲイン値として3倍ゲインの場合にも同様に、3倍ゲインの調整を行った後に規格化した場合には、図5(H)に示すヒストグラム分布となり、これを逆変換すると、図5(I)に示すようになり、図5(E)と図5(I)を比較して明らかなように、色差ゲイン調整を行った後に規格化処理を行うことによって、逆変換処理を行った際の階調落ちを抑制することができる。なお、図5(H)はYC変換、3倍ゲイン、規格化処理の順に処理を行った場合の画像データのヒストグラム分布例を示し、図5(I)はYC変換、3倍ゲイン、規格化処理、逆変換の順に処理を行った場合の画像データのヒストグラム分布例を示す。
このように、本実施形態では、規格化処理によってレンジ圧縮を行う前に、色差ゲイン調整を行うことで、逆変換を行った際の階調落ちを抑制することができる。
なお、規格化処理を行った後に色差フィルタ処理等を行うようにしてもよい。この場合には、色差フィルタ処理によって、図6(A)、(B)に示すヒストグラム分布となり、図5(A)に示すYC変換後の画像データに近づかせることが可能となる。なお、図6(A)はYC変換、1.5倍ゲイン、規格化処理、色差フィルタ処理の順に処理を行った場合の画像データのヒストグラム分布例を示し、図6(B)はYC変換、3倍ゲイン、規格化処理、色差フィルタ処理の順に処理を行った場合の画像データのヒストグラム分布例を示す。
[第2実施形態]
第1実施形態の信号処理部60では、RGB補完処理、YC変換処理、色差ゲイン調整、及び規格化処理を行う場合を例に挙げて説明したが、第2実施形態では、更に色差フィルタ処理を行う場合の例を説明する。
なお、第2実施形態に係わるデジタルカメラは、信号処理部60の構成が異なるのみであり、その他の構成については第1実施形態と同一であるため説明を省略する。
図7は、第2実施形態に係わるデジタルカメラの信号処理の構成を示すブロック図である。なお、第1実施形態と同一の部分については同一符号を付して説明する。
第2実施形態の信号処理部61は、第1実施形態と同様に、撮像素子50から出力されたA/D変換された画像データが入力される。信号処理部61に入力される画像データは、本実施形態においても8ビットの画像データが入力されるが、これに限定されるものではない。
信号処理部61は、RGB補完処理部28、YC変換処理部30、色差ゲイン調整部32、色差フィルタ処理部36、及び規格化処理部34を含んで構成されている。
信号処理部61に入力された8ビットの画像データは、RGB補完処理部28でRGB補完が行われ、8ビットのRGB画像データがYC変換処理部30に出力される。
YC変換処理部30で8ビットのRGB画像データが8ビットの輝度信号(Y)と9ビットの色差信号(Cb、Cr)に変換され、8ビット輝度信号(Y)はそのまま出力され、9ビットの色差信号は、色差ゲイン調整部32に出力される。
色差ゲイン調整部32では、9ビットの色差信号のゲイン調整を行って色差フィルタ処理部36に出力する。
色差フィルタ処理部36では、ゲイン調整された9ビットの色差信号に対して、フィルタリング処理を行って、規格化処理部34に9ビットの色差信号を出力する。
規格化処理部34では、JPEG規格に変換するために、9ビットの色差信号に対して規格化処理を行って8ビットの色差信号に変換して信号処理部61から出力する。なお、規格化処理部61は、例えば、第1実施形態で説明した(1)〜(3)式によって規格化を行う。
続いて、上述のように構成されたデジタルカメラにおける信号処理部61で行われる処理の流れについて説明する。
図8は、本発明の第2実施形態に係わるデジタルカメラにおける信号処理部61で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
撮像素子50から出力されてA/D変換された画像データが信号処理部61に入力されると、ステップ200では、RGB補完処理部28によってRGB補完処理が行われて、R、G、Bの各色毎の画像データが生成される。
次にステップ202では、RGBの各色毎の画像データがYC変換処理部30によって8ビットの輝度信号と9ビットの色差信号に変換され、輝度信号はそのまま信号処理部61から出力され、色差信号は色差ゲイン調整部32に出力される。
ステップ204では、9ビットの色差信号に対して色差ゲイン調整が行われる。例えば、予め定めたデフォルトのゲイン値を色差信号にかけたり、デジタルカメラに設けられた各種スイッチによってユーザが設定したゲイン値を色差信号にかけたりすることによって行われる。
続いて、ステップ206では、色差ゲイン調整が行われた色差信号に対して色差フィルタ処理が行われて、規格化処理部34に出力される。
そして、ステップ208では、色差ゲイン調整及び色差フィルタ処理が行われた色差信号に対して上述した規格化処理が行われる。これによって9ビットの色差信号が8ビットの色差信号に規格化されて、信号処理部61から出力されて信号処理部61での処理を終了する。
デジタルカメラ等で画像処理を行う場合には、回路規模等の制約のために内部のデータ精度を落とすことがある。そのため、色差ゲインを大きくしてしまうと第1実施形態と同様に、階調落ちが発生してしまう。この時、色差フィルタ処理後に色差ゲイン調整を行って階調落ちが発生してしまうと、グラデーション等で階調落ちした部分が段差になって顕著な画質劣化として現われてしまう。例えば、図9(A)に示すヒストグラム分布のYC変換処理後の画像データに対して、色差フィルタ処理を行った後に、3倍のゲイン調整を行うと、図9(B)に示すように階調抜けが顕著となってしまう。
そこで、本実施形態では、色差フィルタ処理を行う前に色差ゲイン調整を行っている。このように、色差フィルタ処理を行う前に色差ゲイン調整を行うことによって、図5(C)に示す画像データのヒストグラム分布のように、図9(B)に比較して大幅に階調落ちを抑制することができる。
なお、図9(A)はYC変換後の画像データのヒストグラム分布例を示し、図9(B)はYC変換、色差フィルタ処理、3倍ゲイン、規格化処理の順に処理を行った場合の画像データのヒストグラム分布例を示し、図9(C)はYC変換、3倍ゲイン、色差フィルタ処理、規格化処理の順に処理を行った場合の画像データのヒストグラム分布例を示す。
本発明の第1実施形態に係わるデジタルカメラの外観を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係わるデジタルカメラの電気系の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係わるデジタルカメラの信号処理部の詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係わるデジタルカメラの信号処理部で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 色差ゲイン調整及び規格化処理の順番を変更した時の画像データのヒストグラム分布例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係わるデジタルカメラの信号処理部において色差フィルタ処理を更に行った場合の画像データのヒストグラムの一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係わるデジタルカメラの信号処理部の詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係わるデジタルカメラの信号処理部で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 色差ゲイン調整及び色差フィルタ処理の順番を変更した時の画像データのヒストグラム分布例を示す図である。
符号の説明
10 デジタルカメラ
30 YC変換処理部
32 色差ゲイン調整部
34 規格化処理部
36 色差フィルタ処理部
60 信号処理部

Claims (10)

  1. 輝度信号と色差信号からなる画像データのうち、色差信号の色差ゲインを調整する調整手段と、色差信号を予め定められた規格に圧縮処理する規格化処理手段と、を含む画像処理装置であって、
    前記規格化処理手段による規格化によって得られるビット数より多いビット数の色差信号を前記調整手段によって色差ゲイン調整を行った後に、前記規格化処理手段によって色差信号を予め定められた規格に圧縮処理することを特徴とする画像処理装置。
  2. 色差信号に対して色差フィルタリング処理を行うフィルタ手段を更に含み、前記調整手段によって色差信号の色差ゲイン調整を行った後に、前記フィルタ手段によって色差信号に対して色差フィルタリング処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記調整手段は、前記規格化処理手段による規格化によって得られるビット数より1ビット多いビット数の色差信号を色差ゲイン調整する請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像データを、輝度信号と、前記規格化処理手段による規格化によって得られるビット数より多いビット数の色差信号とに変換する変換手段を更に備えた請求項1〜3の何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記変換手段は、8ビットの画像データを、8ビットの輝度信号と、9ビットの色差信号とに変換し、前記規格化処理手段は、9ビットの色差信号を8ビットに規格化する請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 輝度信号と色差信号からなる画像データのうち、色差信号の色差ゲインを調整する調整ステップと、色差信号を圧縮して予め定められた規格に圧縮処理する規格化処理ステップと、を含む画像処理方法であって、
    前記規格化処理ステップによる規格化によって得られるビット数より多いビット数の色差信号を前記調整ステップで色差ゲイン調整を行った後に、前記規格化処理ステップで色差信号を予め定められた規格に圧縮処理することを特徴とする画像処理方法。
  7. 色差信号に対して色差フィルタリング処理を行うフィルタ処理ステップを更に含み、前記調整ステップで色差信号の色差ゲイン調整を行った後に、前記フィルタ処理ステップで色差信号に対してフィルタリング処理を行うことを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。
  8. 前記調整ステップは、前記規格化処理ステップによる規格化によって得られるビット数より1ビット多いビット数の色差信号を色差ゲイン調整する請求項6又は請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 前記画像データを、輝度信号と、前記規格化処理ステップによる規格化によって得られるビット数より多いビット数の色差信号とに変換する変換ステップを更に備えた請求項6〜8の何れか1項に記載の画像処理方法。
  10. 前記変換ステップは、8ビットの画像データを、8ビットの輝度信号と、9ビットの色差信号とに変換し、規格化処理ステップは、9ビットの色差信号を8ビットに規格化する請求項9に記載の画像処理方法。
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