JP4256441B2 - 捕虫装置及び捕虫シートの検査方法 - Google Patents

捕虫装置及び捕虫シートの検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、帯状の捕虫シートを内部に保持可能な捕虫装置に関し、より詳しくは、その捕虫シートを撮像可能な捕虫装置に関する。また、かかる捕虫装置を用いた捕虫シートの検査方法にも関する。
従来、壁に掛止されたり、天井から吊下げられたりする捕虫装置として、虫(微小昆虫)が侵入(通過)可能な開口部を備える長尺な筐体の内部に、内部に虫を誘引するための誘虫手段(例えば誘虫灯)と、虫を捕獲するための粘着面が設けられる帯状の捕虫シート(「捕虫紙」とも呼ばれ、例えば、幅が約5cm、長さが約50cmと長尺である)を保持する保持部とを備える捕虫装置が知られている。そして、かかる捕虫装置を対象場所に設置した後、一定期間使用した捕虫シートを取り出して検査するといったことを定期的に繰り返して、蚊、蝿等の衛生上好ましくない虫をモニタリングすることが一般的に行われている。
特に、食品業界においては、厚生労働省が推進しているHACCP(危害分析重要管理点システム)のもと、工場内外における虫のモニタリングを定期的に行わざる得ない状況となっている。そこで、使用した捕虫シートを検査するため、取り外した捕虫シートをスキャナで画像化する装置が提案されている(例えば特許文献1)。
特開平2005−237317号公報
しかしながら、かかる装置においては、捕虫シートを一度取り外した上でスキャナにより画像化する必要があるため、例えば、捕虫シートの粘着面をスキャナや他の装置等に接触させないといった慎重な作業が要求される。また、捕虫シートが使用される一定期間(例えば、1週間)において、かかる一定期間を区分する各期間ごと(例えば、1時間ごと)で捕虫シートの画像が必要となる場合、スキャナで捕虫シートを画像化するために、捕虫シートを一度取り外した上で画像化した後、再び取り付ける(又は新規の捕虫シートに交換する)という煩雑な作業が要求される。さらに、かかる作業は、期間が短くなればなるほど、非現実的である。
よって、本発明は、かかる事情に鑑み、捕虫シートを取り付けた状態で、捕虫シートの画像を取得可能にさせる捕虫装置を提供することを課題とする。また、本発明は、捕虫シートを取り付けた状態で、捕虫シートを使用する期間を区分する各期間ごとの捕虫シートの検査が実施できる捕虫シートの検査方法を提供することも課題とする。
本発明にかかる捕虫装置は、虫が侵入可能な開口部を有する長尺な筐体の内部に、外部の虫を内部に誘引するための誘虫手段と、虫を捕獲するための粘着面が設けられる帯状の捕虫シートを筐体の長手方向に沿って保持可能な保持部とを備える捕虫装置において、捕虫シートの全長を撮像可能にすべく、捕虫シートの長手方向に沿って移動可能な撮像部を備え、撮像部は、内部に虫が侵入するのを防止すべく、全体を囲う保護ケースを備え、保護ケースは、撮像部が捕虫シートを撮像可能にすべく、透光可能な透光部を備え、さらに、所定の待機位置から移動可能に構成されて該待機位置で待機する撮像部に対し、透光部を外側から覆う保護カバーを筐体の内部に備え、保護カバーは、保護ケースとの間隙に虫が侵入するのを防止すべく、保護ケースに接近して配置されることを特徴とする。
本発明によれば、誘虫手段が虫を筐体の内部に誘引すると、虫が筐体の開口部から筐体の内部に侵入し、長尺な筐体に沿って保持される帯状の捕虫シートにおける粘着面で捕獲される。そして、捕虫シートが保持部で保持された状態で、撮像部が捕虫シートの長手方向に沿って移動することにより、捕虫シートの全長が撮像できる。
そして、本発明にかかる捕虫装置は、撮像部は、内部に虫が侵入するのを防止すべく、全体を囲う保護ケースを備え、保護ケースは、撮像部が捕虫シートを撮像可能にすべく、透光可能な透光部を備えるため、撮像部が保護ケースで全体を囲うため、内部に虫が侵入するのを防止できる。また、保護ケースが透光可能な透光部を有するため、保護ケースで囲われるにも関わらず、撮像部が捕虫シートを撮像することができる。したがって、例えば、撮像部の内部に虫が侵入して、虫自体や他の異物が撮像部の内部に残ることにより、撮像する画像の品質が低下するのを防止できる。
さらに、本発明にかかる捕虫装置は、所定の待機位置から移動可能に構成されて該待機位置で待機する撮像部に対し、透光部を外側から覆う保護カバーを筐体の内部に備え、保護カバーは、保護ケースとの間隙に虫が侵入するのを防止すべく、保護ケースに接近して配置されるため、筐体の内部に固定される保護カバーが、移動を開始する待機位置で待機する撮像部における保護ケースの透光部を外側から覆うと共に、保護ケースに接近して配置されるため、保護ケース(撮像部、透光部)及び保護カバー間の間隙に虫が侵入するのを防止できる。したがって、例えば、虫が保護ケースの透光部に接触して、虫自体や他の異物が透光部に付着することにより、撮像する画像の品質が低下するのを防止できる。
また、本発明にかかる捕虫装置は、虫が侵入可能な開口部を有する長尺な筐体の内部に、外部の虫を内部に誘引するための誘虫手段と、虫を捕獲するための粘着面が設けられる帯状の捕虫シートを筐体の長手方向に沿って保持可能な保持部とを備える捕虫装置において、捕虫シートの全長を撮像可能にすべく、捕虫シートの長手方向に沿って移動可能な撮像部を備え、筐体は、長手方向に沿って仕切り部材が内設されることにより、前記開口部を有する第1収容部と、第1収容部と長手方向に仕切られる第2収容部とを内部に形成し、第1収容部には、誘虫手段、捕虫シート、保持部、及び撮像部が収容され、第2収容部には、長手方向に沿って移動可能な駆動部が内設され、仕切り部材は、長手方向に沿ってスリットが延設され、駆動部は、スリットに挿設される接続部材を介して撮像部に接続され、撮像部は、駆動部が移動することにより、捕虫シートの長手方向に沿って移動可能構成されることを特徴とする
本発明によれば、筐体が、長手方向にスリットが延設される仕切り部材が内設されることにより、開口部を有して且つ誘虫手段、捕虫シート、保持部、及び撮像部を収容する第1収容部と、長手方向に沿って移動可能な駆動部を収容する第2収容部とに長手方向に沿って仕切られる。また、スリットに挿設される接続部材が、駆動部と撮像部とを接続し、さらに、駆動部によりスリットに沿って移動することで、撮像部が捕虫シートの長手方向に沿って移動できる。したがって、例えば、第2収容部における外部に通じる部位をスリットのみにすることができるため、虫や他の異物が、可動する部材が多い駆動部を収容する第2収容部に侵入するのを規制できる。
本発明にかかる捕虫装置においては、第2収容部は、第1収容部より上方に配置されてもよい。かかる構成によれば、仕切り部材のスリットが第1収容部の上方側に配置されるため、虫や他の異物が第2収容部(駆動部)に侵入するのをさらに規制できる。例えば、第1収容部に侵入した虫が誘虫手段に衝突することで、飛翔を停止して落下しても、仕切り部材が上面にあるため、落下した虫がスリットを通過して第2収容部(駆動部)に侵入するのを防止できる。したがって、虫や他の異物が駆動部に侵入し、可動する部材に虫が噛み込んで過負荷による停止や部材の損傷といった機械的不具合を発生するのを確実に規制できる。
本発明にかかる捕虫装置においては、誘虫手段は、虫を誘引する光を照射する誘虫灯であって、撮像部が移動するときに消灯するような構成を採用してもよい。かかる構成によれば、撮像部が移動するときに、誘虫灯が消灯して虫を誘引する光を照射するのを停止する。したがって、例えば、撮像部が捕虫シートを撮像するのに移動する際、虫を筐体の内部に誘引するのを停止できるため、飛翔してきた虫により、撮像する画像の品質が低下したり、可動する部材等が機械的不具合を発生したりするのを防止できる。
本発明にかかる捕虫装置においては、撮像部は、設定される時間に撮像可能な構成を採用してもよい。かかる構成によれば、撮像部が設定される時間に捕虫シートの長手方向に沿って移動して、設定される時間の捕虫シートを撮像する。したがって、捕虫シートが保持部で保持された状態で、設定される時間の捕虫シートの画像を取得することができる。
本発明にかかる捕虫シートの検査方法は、上記の捕虫装置で、設定される複数の時間に捕虫シートを撮像するステップを備えることを特徴とする。
本発明によれば、設定される複数の時間に撮像部が捕虫シートを撮像する。したがって、捕虫シートが保持部で保持された状態で、捕虫シートの画像が適宜取得できるため、各時間における画像をそれぞれ目視検査や画像処理を行うことにより、各時間ごとにおける捕虫シートの検査を行うことができる。
以上の如く、本発明にかかる捕虫装置によれば、捕虫シートが保持部で保持された状態で、撮像部が捕虫シートの長手方向に沿って移動するため、捕虫シートを取り付けた状態で、捕虫シートの画像を取得できるという優れた効果を奏する。
また、本発明にかかる捕虫シートの検査方法によれば、捕虫シートが保持部で保持された状態で、捕虫シートの画像を適宜取得することができるため、捕虫シートを取り付けた状態で、捕虫シートを使用する期間を区分する各期間ごとに捕虫シートの検査が実施できるという優れた効果を奏する。
以下、本発明にかかる捕虫装置における一実施形態について、添付図面を参酌して説明する。なお、本実施形態にかかる捕虫装置は、捕虫シートの検査装置の一部として用いられる場合を例とする。
図1〜3に示すように、本実施形態にかかる捕虫装置1は、虫が侵入可能な開口部11,…を複数有する長尺な筐体10の内部に、外部の虫を内部に誘引するための誘虫手段20と、虫を捕獲するための粘着面が設けられる帯状の捕虫シートXを筐体10の長手方向に沿って保持可能な保持部30とを備える。また、捕虫装置1は、捕虫シートXの全長を撮像可能にすべく、捕虫シートXの長手方向に沿って移動可能な撮像部60を備える。
筐体10は、長手方向に沿って仕切り部材12が内設されることにより、前記開口部11,…を有する第1収容部13と、第1収容部13と長手方向に仕切られる第2収容部14とを内部に形成する。そして、筐体10は、第1収容部13には、誘虫手段20、捕虫シートX、保持部30、及び撮像部60が収容され、第2収容部には、長手方向に沿って移動可能な駆動部40が内設される。
また、筐体10は、隣設される第1収容部13及び第2収容部14とそれぞれ仕切られる第3収容部15を備える。具体的には、筐体10は、直方体状に形成され、上方側に第2収容部14、下方側に第1収容部13及び第3収容部15が配置されるように仕切られる。
開口部11は、第1収容部13が筐体10の外部と通じるように設けられる。また、開口部11は、虫が通過可能な大きさに形成される。そして、開口部11は、筐体10の側面部17に、上下二段となって複数並設される。具体的には、上段側の開口部11が長方形状(正方形状)に、下段側の開口部11が上段側の開口部11より開口面積が小さい長尺な形状に形成される。
仕切り部材12は、長手方向に沿ってスリット16が延設される。具体的には、仕切り部材12は、長尺な板状に形成され、幅方向の中央部に長手方向に沿うスリット16が設けられる。また、第2収容部14は、第1収容部13より上方に配置される。具体的には、第1収容部13は、仕切り部材12が上面部となって、さらには、第2収容部14は、仕切り部材12が下面部となって構成される。そして、第2収容部14は、スリット16を介してのみ第1収容部13と通じるように構成され、即ち、開口部11及びスリット16を介してのみ筐体10の外部と通じるように構成される。
誘虫手段20は、虫を誘引する光を照射する誘虫灯であって、撮像部60が移動するときに消灯するように構成される。そして、誘虫手段20は、第1収容部13内における上方側に配置される。具体的には、誘虫手段20は、円筒状に形成され、第1収容部13内の上面部、即ち、仕切り部材12に沿って配置される。また、誘虫手段20は、開口部11,…を備える筐体10の側面部17との間に、撮像部60が介在するようにして配置される。
保持部30は、図4に示すように、着脱可能に構成される筐体10の下面部18に固定される一対の固定部31,31を備える。そして、保持部30は、一対の固定部31,31で捕虫シートXの両端部をそれぞれ固定することにより、開口部11,…を有する側面部17と略平行となるように捕虫シートXを立設させ、さらに、筐体10の長手方向に伸びた(張った)状態で配置させる。具体的には、保持部30は、粘着面が開口部11,…を有する側面部17と対向するように、捕虫シートXを配置させる。
また、保持部30は、第1収容部13内における下方側に捕虫シートXを配置させるように、具体的には、捕虫シートXの上端縁を誘虫手段20の下方側に沿って配置させるようにして、捕虫シートXを保持する。さらに、保持部30は、撮像部60が開口部11,…を備える筐体10の側面部17と捕虫シートXとの間に配置されるように、捕虫シートXを保持する。
撮像部60は、図2に示すように、スリット16に挿設される接続部材50を介して駆動部40に接続され、駆動部60が移動することにより、捕虫シートの長手方向に沿って移動可能に構成される。具体的には、撮像部60は、接続部材50がスリット16に挿通される状態を維持して移動することにより、捕虫シートの長手方向に沿って移動可能に構成される。
駆動部40は、駆動源となる駆動モータ41と、駆動モータ41の駆動を受けて接続部材50を移動させる伝動部42とを備える。また、駆動部40は、撮像部60が捕虫シートXの幅方向に変位するのを規制すべく、接続部材50を案内する案内部43とを備える。
伝達部42は、駆動モータ41の駆動軸に取り付けられて回転するホイール44と、ホイール44の外周に内周が当接して駆動伝達されることにより、捕虫シートXの長手方向(仕切り部材12)に沿って無端回転するベルト45とを備える。具体的には、伝達部42は、十分な駆動トルクが得られるように、外周にギアが設けられるホイール44と、ホイール44のギアに対応するギアが内周に設けられるベルト45とを備える。即ち、タイミングベルト伝動を採用している。なお、接続部材50は、ベルト45に固定される。
案内部43は、捕虫シートXの長手方向に沿って配置されるレール46と、レール46と嵌合可能に構成されると共に、レール46と摺動可能に構成されるスライド部材47とを備える。そして、レール46は、仕切り部材12に固定され、スライド部材47は、接続部材50に固定される。
接続部材50は、第1収容部13側に突出する部位で撮像部60に接続されると共に、第2収容部14側に突出する部位で駆動部40に接続される。また、接続部材50は、板状に形成される。具体的には、接続部材50は、略垂直に屈曲される板状部材で形成される。
また、撮像部60は、図5〜図7に示すように、内部に虫が侵入するのを防止すべく、全体を囲う保護ケース61を備え、保護ケース61は、撮像部60が捕虫シートXを撮像可能にすべく、透光可能な透光部62を備える。具体的には、撮像部60は、捕虫シートXを撮像するとき、即ち、捕虫シートXの長手方向に沿って移動するとき、捕虫シートXと対向する部位に透光部62を有する保護ケース61を備える。
そして、撮像部60は、捕虫シートXの幅方向全域を撮像可能に捕虫シートXとの離間距離が設定されている。また、撮像部60は、撮像するのに移動を開始する位置であって且つ撮像を終えると戻って待機する位置である待機位置において、少なくとも透光部62が捕虫シートXから外れるように、即ち、対向しないように配置される。
保護ケース61は、直方体状の部位と、直方体状の部位から捕虫シートX側に突出する部位とを備え、両部位が開孔によって連通するように構成される。そして、保護ケース61は、突出する部位の捕虫シートX側に設けられる透光部62が透明アクリル材で形成され、透光部62以外の部位がステンレス材で形成される。なお、透光部62は、透明アクリル材に限らず、透明ガラス材等の透光可能な材質であればよい。また、本実施形態において、保護ケース61は、一部が板状の接続部材50と一体化されている。
さらに、撮像部60は、保護ケース61の内部に、捕虫シートXに入射可能な光源63と、捕虫シートXで反射される光を集光可能な光学系64と、光学系64で集光する光を受光可能な撮像素子65とを備える。具体的には、撮像部60は、保護ケース61の内部から透光部62を介して捕虫シートXに入射可能な光源63と、捕虫シートXで反射される光の一部が透光部62を介して入射するように配置され、入射する光を集光する光学系64と、光学系64により形成される光の焦点に略相当する位置に配置され、光学系64で集光する光を受光する撮像素子65とを備える。本実施形態において、撮像素子65は、ラインCCDとしている。なお、ラインCCDに限らず、エリアCCD、CMOSセンサ等の光量を電気的なデータに変換するものであればよい。
光源63は、互いに対向して二つ設けられ、それぞれが長尺に形成され、且つ捕虫シートXと略平行となるように配置される。具体的には、一対の光源63,63は、放射する光量が略同一であり、捕虫シートXの撮像対象部位、即ち、幅方向に亘る直線状である捕虫シートXの撮像対象部位に対し、離間距離及び入射角度が略同一となるように配置される。また、一対の光源63,63は、板状のLEDが捕虫シートXの幅方向、即ち、筐体10の上下方向に向けて直線状に並設される一対の集合体で構成される。
そして、一対の光源63,63は、板状のLED同士の継ぎ目で捕虫シートXに入射する光量にムラが発生するのを防止すべく、入射する捕虫シートX上において、一方の光源63における継ぎ目による光量が低下する部位と、他方の光源63における継ぎ目による光源が低下する部位とが相違するように構成される。具体的には、一対の光源63,63は、互いに光量が低下する部位を補うべく、入射する捕虫シートX上において、一方の光源63における光量が低下する部位間の中間部位が、他方の光源63における光量が低下する部位となるように構成される。例えば、一対の光源63,63は、捕虫シートXの幅方向において板状のLEDが互いに千鳥配列となるように構成される。
光学系64は、一対の光源63,63が放射(拡散)する光を集光して捕虫シートXに入射させる一対の入射光集光レンズ66,66を備える。また、光学系64は、捕虫シートXで反射する光の光路を変更させる反射ミラー67を備える。さらに、光学系64は、反射ミラー67で反射する光を集光する反射光集光レンズ68を備える。
入射光集光レンズ66は、光源63及び捕虫シートX間に配置される。そして、入射光集光レンズ66は、光源63が放射(拡散)する光を集光し、焦点が略捕虫シートX上、即ち、撮像部位で形成されるように構成される。具体的には、入射光集光レンズ66は、凸レンズ、より具体的には、円柱状に形成され、光源63及び捕虫シートXと略平行となるように配置される。また、入射光集光レンズ66は、透明アクリル材で形成される。なお、透明アクリル材に限らず、透明ガラス材等の集光可能な材質であればよい。
反射ミラー67は、捕虫シートXから撮像部60に向けて反射する光を反射光集光レンズ67及び撮像素子65が配置される方向に正反射するように構成される。具体的には、反射ミラー67は、捕虫シートXと直交する方向に反射する光を捕虫シートXに沿う方向(捕虫シートXの長手方向)に正反射するように構成される。
反射光集光レンズ68は、反射ミラー67で反射する光を集光し、撮像素子65の位置で焦点が形成されるよう構成される。具体的には、反射光集光レンズ68は、凸レンズ及び凹レンズのユニット(図6及び図7には、1つの凸レンズのみ図示している)であって、透明アクリル材で形成される。なお、透明アクリル材に限らず、透明ガラス材等の集光可能な材質であればよい。
また、捕虫装置1は、図6に示すように、筐体10の内部に保護カバー70を備える。そして、保護カバー70は、所定の待機位置から移動可能に構成されて、且つ待機位置で待機する撮像部60に対し、保護ケース61の透光部62を外側から覆うと共に、保護ケース61との間隙に虫が侵入するのを防止するように保護ケース61に接近して配置される。具体的には、保護カバー70は、撮像部60(保護ケース61、透光部62)に沿って配置される板状部材で形成される。
また、捕虫装置1は、撮像部60が設定される時間に撮像可能に構成される。具体的には、捕虫装置1は、設定される時間に撮像可能にすべく、撮像部60が、設定される時間に、捕虫シートXの長手方向に沿って移動可能に構成される。より具体的には、捕虫装置1は、例えば、入力手段(図示しない)で所定の日時や所定の周期を設定することにより、設定される時間に撮像部60を移動して撮像するように制御する制御部80を備える。
そして、捕虫装置1は、撮像部60で取得した画像を記憶(保存)する記憶部81を備える。なお、制御部80及び記憶部81は、筐体10の第3収容部15に収容される基板82に設けられる。また、捕虫装置1は、交流電源を直流電源に変換するACアダプタ83が設けられる。なお、ACアダプタ83は、筐体10の第3収容部15に収容される。さらに、捕虫装置1は、撮像部60及び基板82間をケーブル(図示しない)、具体的には、帯状で可撓性を有するケーブルで接続し、電源供給や、データの受送信等を行っている。加えて、捕虫装置1は、壁に取り付けられたり、天井から吊下げたりするための取付部84が設けられる。
また、本実施形態にかかる捕虫装置1を用いる捕虫シートの検査装置100(以下、単に「検査装置」という)は、図8に示すように、入力部として上記の捕虫装置1と、捕虫装置1で取得した画像を記憶する検査装置記憶部101とを備える。そして、検査装置100は、取得した画像に対し画像処理を行い、捕虫計数処理及び捕虫同定処理の少なくとも何れか一方を実施する検査装置演算部102を備える。また、検査装置100は、取得した画像を表示する検査装置出力部103を備える。さらに、検査装置100は、捕虫装置1、検査装置記憶部101、検査装置演算部102、及び検査装置出力部103を制御する検査装置制御部104を備える。
具体的には、検査装置100は、捕虫シートXを撮像する捕虫装置1と、捕虫装置1と有線又は無線で各種信号や各種データ等を送受信可能に構成される検査装置本体105とを備え、検査装置本体105は、検査装置記憶部101、検査装置演算部102、検査装置出力部103、及び検査装置制御部104を備える。検査装置記憶部101は、捕虫装置1で取得した画像の他に、処理した画像などのデータも記憶する。
検査装置演算部102は、例えば、取得した画像を二値化処理し、虫の輪郭をトレースすることにより、捕虫計数処理が実施可能に構成される。また、検査装置演算部102は、例えば、虫の全体や各部における形状、色相、彩度、及び明度といった各要素(各パラメータ値)で、撮像した画像と予めデータとして記憶される画像とを比較することにより、捕虫同定処理が実施可能に構成される。そして、検査装置出力部103は、取得した画像の他に、処理した画像や、検査結果などのデータも表示する。
本実施形態にかかる捕虫装置1の構成は以上の通りであり、次に、本実施形態にかかる捕虫装置1の作用及びかかる捕虫装置1を用いた検査方法について説明する。
まず、捕虫装置1が捕虫シートXを撮像する作用について説明する。捕虫装置1は、誘虫手段20が筐体10の内部に虫を誘引させて、筐体10の開口部11から筐体10内部に虫を侵入させる。そして、長尺な筐体10に沿って延伸状態で保持される帯状の捕虫シートXが、開口部11,…を有する側面部17と対向する粘着面で虫を捕獲する。このとき、駆動部40を収容する第2収容部14は、第1収容部13と通じる部位がスリット16のみであり、さらに、第1収容部13の上方に配置されるため、虫が第2収容部14に侵入するのを規制できる。
また、撮像部60は、保護ケース61で全体を囲っているため、内部に虫が侵入することがない。さらに、撮像部60は、透光部62が捕虫シートXと対向する位置から外れる待機位置において、筐体10の内部に固定される保護カバー70に、透光部62が覆われると共に、近設されているため、保護カバー70と間の間隙に虫が侵入するのを防止できる。
そして、設定された撮像時間になると、誘虫手段20は、消灯して、虫を誘引する光を照射するのを停止する。これにより、撮像部60が撮像のために移動する際、誘虫手段20は、虫の誘引を防止できる。その後、捕虫シートXの幅方向全域を撮像可能な撮像部60は、スリット16に沿って移動する接続部材50を介して駆動部40の駆動を伝達されることにより、捕虫シートXの長手方向に沿って移動する。
かかる移動に伴って、図7に示すように、一対の光源63,63は、それぞれ捕虫シートXに向けて光L1,L2を放射する。そして、一対の入射光集光レンズ66,66は、互いの焦点が捕虫シートXの撮像部位で略一致するように、それぞれ光源63,63から放射された光L1,L2を集光する。すると、集光された光L1,L2は、透光部62を介して、それぞれ捕虫シートXの撮像部位で焦点を形成して入射される。これにより、撮像部60は、入射光レンズ66を備えない場合より、放射する光量がより小さい光源63を採用することができ、それゆえ、例えば、光源63の形状を小型化することもできる。
そして、捕虫シートXで反射された光のうち、撮像部60(反射ミラー67)に向けて反射された光Lが透光部62を介して入射されると、反射ミラー67は、捕虫シートXの長手方向に沿う方向、即ち、反射光集光レンズ67が配置される方向に反射した光を正反射させる。これにより、例えば、被写体である捕虫シートX及び撮像素子65間の距離を大きくできるため、撮像部60の被写界深度を深くでき、その結果、被写体(対象)である虫が立体であっても、ピント調整を実施することなく鮮明に撮像することができる。
さらに、反射光集光レンズ68は、撮像素子65の位置で焦点が形成されるように、反射ミラー67で反射した光Lを集光する。そして、撮像素子65は、反射光集光レンズ68で集光された光Lを受光する。したがって、捕虫装置1は、捕虫シートXが保持部30で保持された状態で、撮像部60が捕虫シートXの長手方向に沿って移動することにより、捕虫シートXの全長に亘って撮像できる。
このように、捕虫装置1は、設定された時間になると、制御部80により、撮像部60を移動させて、設定された時間ごとに捕虫シートXを撮像させる。そして、記憶部81は、撮像部60で取得した捕虫シートXの画像を記憶する。
次に、検査装置100が捕虫シートXを検査する方法について説明する。捕虫装置1で設定される複数の時間に捕虫シートXを撮像すると、検査装置記憶部101は、撮像部60で取得した複数の画像データを記憶する。さらに、検査装置演算部102は、取得した各画像に対し、捕虫計数処理や捕虫同定処理を実施する。
このとき、検査装置記憶部101は、画像処理した画像データや検査結果も記憶する。そして、検査装置出力部103は、撮像した画像、処理された画像、及び検査データ等を任意に表示する。したがって、検査装置100は、捕虫シートXを着脱することなく、捕虫シートXの画像が適宜取得できた上、さらに、捕虫シートXを検査することができる。
以上より、本実施形態にかかる捕虫装置1は、保持部30が捕虫シートXを保持した状態で、撮像部60が捕虫シートXの長手方向に沿って移動するため、捕虫シートXを取り付けた状態で、捕虫シートXの画像が取得できる。
また、本実施形態にかかる捕虫装置1は、撮像部60が保護ケース61で全体を囲うため、内部に虫が侵入するのを防止できる。さらに、保護ケース61が透光部62を有するため、保護ケース61の内部に配置される光源63の光が捕虫シートXに入射でき、さらに、捕虫シートXで反射された光が再度保護ケース61の内部に入射でき、その結果、撮像部60が保護ケース61で全体を囲うにも関わらず捕虫シートXを撮像できる。したがって、例えば、撮像部60内に虫が侵入して、虫自体や他の異物が撮像部60内に残ることにより、撮像する画像の品質が低下するのを防止できる。
また、本実施形態にかかる捕虫装置1は、保護カバー70が待機している撮像部60の透光部62を外側から覆うと共に、透光部62に接近して配置されるため、透光部62に虫が接触するのを防止できる。したがって、例えば、虫が透光部62に接触して、虫自体や他の異物が透光部62に付着することにより、撮像する画像の品質が低下するのを防止できる。
また、本実施形態にかかる捕虫装置1は、可動な伝達部42や案内部43を有する駆動部40が第2収容部14に収容されるため、駆動部40に虫が侵入するには、第1収容部13と唯一通じる部位である仕切り部材12のスリット16を通過する必要がある。したがって、虫や他の異物が第2収容部14に侵入し、伝達部42や案内部43に虫が噛み込んで過負荷による停止や部材の損傷といった機械的不具合を発生するのを確実に規制できる。
また、本実施形態にかかる捕虫装置1は、第1収容部13から第2収容部14に通じるスリット16が第1収容部13の上面部に配置されるため、例えば、第1収容部13に侵入した虫が誘虫手段20に衝突することで、飛翔を停止して落下しても、落下した虫がスリット16を通過して第2収容部14に侵入するのを防止できる。したがって、第2収容部14に虫が侵入するのをより確実に規制できる。
また、本実施形態にかかる捕虫装置1は、誘虫手段20である誘虫灯が、撮像部60が移動するときに消灯するため、撮像部60が撮像する際に、虫を誘引するのを停止し、その結果、例えば、撮像中に侵入して飛翔する虫により撮像する画像の品質が低下するのを防止できる。さらに、例えば、誘虫手段20の照射する光が、撮像素子65で受光されることにより、撮像する画像の品質が低下するのも防止できる。
また、本実施形態にかかる捕虫装置1は、撮像部60が設定される時間に捕虫シートXの長手方向に沿って移動して、設定される時間に捕虫シートXを撮像できる。したがって、捕虫シートXが保持部30で保持された状態で、捕虫シートXの画像が適宜取得することができる。
また、本実施形態にかかる捕虫シートXの検査方法は、捕虫装置1が、設定される時間に捕虫シートXを撮像するため、捕虫シートXが保持部30で保持された状態で、捕虫シートXの画像が適宜取得でき、その結果、捕虫シートXを取り付けた状態で、捕虫シートXを使用する期間を区分する各期間ごとに、捕虫シートXの検査が実施できる。したがって、例えば、捕虫装置1を無人の部屋に設置しても、捕虫シートXを交換するまで、捕虫シートXの情報を適宜出力することができるため、自動(無人)で且つ正確な捕虫シートXの情報を出力することができる。それゆえ、食品の工場や倉庫の内外における虫のモニタリングをするのに非常に適している。
なお、本発明の捕虫装置及び捕虫シートの検査方法は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明にかかる捕虫装置及び捕虫シートの検査方法は、捕虫シートの検査システム200に利用することができる。例えば、図9に示すように、捕虫シートの検査システム200は、捕虫シートXを撮像可能な(さらに、検査可能な)捕虫装置201,…と、捕虫装置201で取得したデータ(画像、検査結果)を集約する管理部202とを備える。そして、捕虫装置201は、内設又は外設される通信手段(例えば、モバイル型CPUユニット)により、データを管理部202に送受信可能に構成される。また、管理部202(例えば、パソコン)は、送信手段(例えば、LANやインターネット)により、外部にデータを送信可能に構成される。
さらに、例えば、捕虫装置201,…は、無人のサンプリングルームに配置され、管理部202は、サンプリングルームと区画される(離間する)有人の検査ルームに配置される。そして、管理部202で出力されるデータで捕虫シートXを検査(監視)する。あるいは、管理部202がデータを送信した外部(例えば、捕虫装置201,…や管理部202が内設される建物と異なる建物に内設される中央監視部等)において捕虫シートXを検査(監視)する。したがって、かかる捕虫シートの検査システム200によれば、複数の捕虫シートX,…の情報を一つの管理部202に集約するため、検査(監視)の効率が画期的に向上できる。
また、本発明にかかる捕虫装置においては、虫がスリット16を通過するのを防止すべく、スリット16を覆う(塞ぐ)と共に、接続部材50がスリット16に沿って移動可能にすべく、スリット16に沿って分断される閉塞手段を備えてもよい。例えば、閉塞手段は、長尺に形成されて、スリット16を覆うと共に、スリット16に沿って分断されているゴム板やブラシといった弾性体を採用することができる。
また、本発明にかかる捕虫装置1は、開口部11を通過する虫を検知する検知手段(検知センサ)を備え、虫が通過することにより、撮像可能に構成されてもよい。より具体的には、検知手段により虫を検知した所定時間経過後を撮像する設定される時間としてもよい。
また、上記実施形態にかかる捕虫装置1は、筐体10に複数の開口部11,…が設けられる場合を説明したが、かかる場合に限られず、筐体10に一つの開口部11が設けられる場合でもよく、例えば、直方体状における一面の全体を開放する開口部が設けられる場合でもよく、さらに、筐体の全部又は一部を網目状(格子状)に形成して開口部が設けられる場合でもよい。要するに、開口部は、虫が筐体の内部に侵入(通過)可能なように、筐体に一つ以上設けられていればよい。
また、上記実施形態にかかる捕虫装置1は、第2収容部14が第1収容部13の上方に配置される場合を説明したが、かかる場合に限られず、第2収容部14が第1収容部13の下方に配置される場合でもよく、左右方向に配置される場合でもよい。ただし、上記のように、第2収容部に虫が侵入するのを防止するため、第2収容部が第1収容部の上方に配置される方が好ましい。
また、上記実施形態にかかる捕虫装置1は、誘虫手段20が誘虫灯である場合を説明したが、かかる場合に限られず、誘虫手段が捕虫シートXと一体又は別部材であって、虫が好むフェロモンを放出する部材である場合でもよい。ただし、上記のように、誘虫手段が撮像中に誘虫するのを停止する方が好ましいため、誘虫手段が誘虫灯である方が好ましい。
また、上記実施形態にかかる捕虫装置1は、一方の面に粘着面を備える捕虫シートXを撮像する場合を説明したが、かかる場合に限られず、両方の面に粘着面を備える捕虫シート、又は、粘着面が外を向くように重ね合う二枚の捕虫シートを撮像する場合でもよい。かかる場合、両方の粘着面を撮像可能にすべく、撮像部を二つ備えてもよく、又は、保持部が捕虫シートを、例えば、約180度回転可能に構成されてもよい。
また、上記実施形態にかかる捕虫装置1は、保持部30が捕虫シートXを変位することなく保持(固定)する場合を説明したが、かかる場合に限られず、保持部が捕虫シートXを変位可能に構成される場合でもよい。例えば、保持部が撮像部と捕虫シートX(の粘着面)とを対向させるべく、捕虫シートXを回転させ(例えば、撮像部が捕虫シートXの直下に配置されている場合は約90度回転させ、また、撮像部が捕虫シートXの粘着面と反対側の面に対向して配置されている場合は約180度回転させ)、撮像部が捕虫シートXの長手方向に沿って移動することにより、撮像部が捕虫シートXを撮像可能に構成されてもよい。かかる構成によれば、撮像部及び捕虫シートX間に透光可能な部材を設け、撮像部と捕虫シートX(誘虫手段、保持部)とを容易に仕切ることができる。
また、上記実施形態にかかる捕虫装置1は、撮像部60が捕虫シートXの全長に亘って撮像する場合を説明したが、かかる場合に限られず、捕虫シートXの一部を撮像する場合でもよい。かかる場合、撮像部60を撮像対象部位まで移動させてもよく、また、全長に亘って移動させた上で、撮像対象部位の画像のみ取得してもよい。
また、上記実施形態にかかる捕虫装置1は、入射光集光レンズ66及び反射ミラー67をそれぞれ備える場合を説明したが、入射光集光レンズ66及び反射ミラー67は必須の構成ではない。ただし、上記のように、放射する光量がより小さい光源63を採用することができるため、入射光集光レンズ66を備える方が好ましく、また、被写体深度をより深くでき、さらに、光学系の配置をよりフレキシブルにすることができるため、反射ミラー67を備える方が好ましい。
また、上記実施形態にかかる捕虫装置1は、反射光集光レンズ68が固定配置される場合を説明したが、かかる場合に限られず、反射光集光レンズ68(凸レンズ及び凹レンズの少なくとも何れか一方)が変位可能な場合でもよい。かかる構成により、集光する光の焦点の位置を変更可能、即ち、撮像部をピント調整可能にできる。さらに、凸レンズは、一つ又は複数備えてもよい。加えて、凹レンズは、一つ又は複数備えてもよく、備えなくてもよい。
また、上記実施形態にかかる捕虫装置1は、保護ケース61(透光部62)と入射光集光レンズ66とが別部材である場合を説明したが、かかる場合に限られず、保護ケース(透光部)と入射光集光レンズとが一体化、即ち、保護ケース(透光部)にレンズ(機能)が設けられる場合でもよい。なお、保護ケース(透光部)と反射光集光レンズを一体化してもよい。
また、本発明にかかる捕虫シートの検査方法は、捕虫装置1又は検査装置100に温度センサや湿度センサを備え、検査結果(捕虫計数検査、捕虫同定検査)と周囲環境(温度、湿度)との相関関係を出力可能に構成されてもよい。
また、本発明にかかる捕虫シートの検査方法は、所定の条件を満たした場合に、外部に告知してもよい。具体的には、捕虫装置1及び検査装置100の少なくとも何れか一方に所定の条件を満たした場合に告知する告知手段(例えば、ブザーや表示灯)を備えてもよい。また、所定の条件としては、例えば、捕虫計数検査により所定数(一匹)以上の虫が捕獲された場合や、捕虫同定検査により特定の種類の虫が捕獲された場合を条件とすることができる。
また、上記実施形態にかかる捕虫シートの検査方法は、取得した画像を随時検査する場合を説明したが、かかる場合に限られず、捕虫装置1の記憶部81に複数の画像を記憶させ、所定時間の経過後又は所定画像数の取得後に、総じて検査する場合でもよい。
また、上記実施形態にかかる捕虫シートの検査方法は、捕虫装置1の制御部80が設定される時間に捕虫シートXを撮像するように制御する場合を説明したが、かかる場合に限られず、検査装置本体105の検査装置制御部104が設定される時間に捕虫シートXを撮像するように捕虫装置1を制御する場合でもよい。
また、上記実施形態にかかる捕虫シートの検査方法は、捕虫装置1の記憶部81に取得した画像を記憶させる場合を説明したが、かかる場合に限られず、捕虫装置1の記憶部81に記憶することなく、検査装置本体105の検査装置記憶部101に直接記憶させる場合でもよい。
また、上記実施形態にかかる捕虫シートの検査方法は、捕虫装置1及び検査装置本体105が別装置である場合を説明したが、かかる場合に限られず、捕虫装置が検査装置に組み込まれる(一体化される)場合でもよい。例えば、捕虫装置は、撮像部で取得した画像に対し画像処理を行い、捕虫計数処理及び捕虫同定処理の少なくとも何れか一方を実施する演算部を備えてもよい。さらに、例えば、捕虫装置は、各種データ(画像及び検査結果の少なくとも何れか一方)を表示する出力部を備えてもよい。
また、上記実施形態かかる捕虫シートの検査方法は、検査装置演算部102が取得した画像を処理する場合を説明したが、かかる場合に限られず、例えば、捕虫装置1で取得する画像が虫の捕獲時期を特定するためだけに利用され、虫の計数や同定は、実際の捕虫シートの目視又は画像の解像度が高い検査装置で検査される場合でもよい。かかる場合、捕虫シートXにおける捕獲した虫の位置が特定できる程度に、捕虫装置で取得する画像の解像度を低くすることができる。これにより、捕虫装置のイニシャルコストを抑えることができる。
また、上記実施形態にかかる捕虫シートの検査方法は、検査装置演算部102が取得した画像を計数処理や同定処理を行う場合を説明したが、かかる場合に限られず、取得た画像を検査装置出力部103に表示して、目視検査を行う場合でもよい。
また、上記実施形態にかかる捕虫シートの検査方法は、一つの捕虫装置1で取得した画像を一つの検査装置本体105で検査する場合を説明したが、かかる場合に限られず、複数の捕虫装置1,…で取得した画像を一つの検査装置本体105で検査する場合でもよい。
本発明の一実施形態にかかる捕虫装置の全体図であって、斜視図を示す。 同実施形態にかかる捕虫装置の全体図であって、一部が内視する斜視図を示す。 同実施形態にかかる捕虫装置の全体図であって、一部が内視する正面図を示す。 同実施形態にかかる捕虫装置の全体図であって、分解斜視図を示す。 同実施形態にかかる捕虫装置における撮像部の拡大図であって、内視斜視図を示す。 同実施形態にかかる捕虫装置における撮像部が待機する状態の全体図であって、(a)は図3のA−A線における断面図、(b)は(a)のB領域における拡大図を示す。 同実施形態にかかる捕虫装置における撮像部が撮像する状態の全体図であって、(a)は図3のA−A線における断面図、(b)は(a)のC領域における拡大図を示す。 同実施形態にかかる捕虫装置を備える捕虫シートの検査装置の全体構成図を示す。 本発明の他の実施例にかかる捕虫装置を備える捕虫シートの検査システムの全体構成図を示す。
符号の説明
1…捕虫装置、10…筐体、11…開口部、12…仕切り部材、13…第1収容部、14…第2収容部、16…スリット、20…誘虫手段、30…保持部、40…駆動部、50…接続部材、60…撮像部、61…保護ケース、62…透光部、70…保護カバー、X…捕虫シート

Claims (6)

  1. 虫が侵入可能な開口部を有する長尺な筐体の内部に、外部の虫を内部に誘引するための誘虫手段と、虫を捕獲するための粘着面が設けられる帯状の捕虫シートを筐体の長手方向に沿って保持可能な保持部とを備える捕虫装置において、
    捕虫シートの全長を撮像可能にすべく、捕虫シートの長手方向に沿って移動可能な撮像部を備え
    撮像部は、内部に虫が侵入するのを防止すべく、全体を囲う保護ケースを備え、保護ケースは、撮像部が捕虫シートを撮像可能にすべく、透光可能な透光部を備え、
    さらに、所定の待機位置から移動可能に構成されて該待機位置で待機する撮像部に対し、透光部を外側から覆う保護カバーを筐体の内部に備え、
    保護カバーは、保護ケースとの間隙に虫が侵入するのを防止すべく、保護ケースに接近して配置されることを特徴とする捕虫装置。
  2. 虫が侵入可能な開口部を有する長尺な筐体の内部に、外部の虫を内部に誘引するための誘虫手段と、虫を捕獲するための粘着面が設けられる帯状の捕虫シートを筐体の長手方向に沿って保持可能な保持部とを備える捕虫装置において、
    捕虫シートの全長を撮像可能にすべく、捕虫シートの長手方向に沿って移動可能な撮像部を備え、
    筐体は、長手方向に沿って仕切り部材が内設されることにより、前記開口部を有する第1収容部と、第1収容部と長手方向に仕切られる第2収容部とを内部に形成し、第1収容部には、誘虫手段、捕虫シート、保持部、及び撮像部が収容され、第2収容部には、長手方向に沿って移動可能な駆動部が内設され、仕切り部材は、長手方向に沿ってスリットが延設され、駆動部は、スリットに挿設される接続部材を介して撮像部に接続され、撮像部は、駆動部が移動することにより、捕虫シートの長手方向に沿って移動可能に構成されることを特徴とする捕虫装置。
  3. 第2収容部は、第1収容部より上方に配置される請求項に記載の捕虫装置。
  4. 誘虫手段は、虫を誘引する光を照射する誘虫灯であって、撮像部が移動するときに消灯するように構成される請求項1〜の何れか1項に記載の捕虫装置。
  5. 撮像部は、設定される時間に撮像可能に構成される請求項1〜の何れか1項に記載の捕虫装置。
  6. 請求項1〜の何れか1項に記載の捕虫装置で、設定される複数の時間に捕虫シートを撮像するステップを備えることを特徴とする捕虫シートの検査方法。
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