JP4256295B2 - 野菜移植機 - Google Patents

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Description

本発明は、苗を畝中へ移植する野菜移植機 に関する。
従来から、機体に支持された脚部の上部に台板を固定されたポンプ台を備えると共に、前記台板の上面に苗用の灌水ポンプを固定し、該灌水ポンプの入力部に特定方向の押圧力を繰り返し付与するカムを設けた野菜移植機が公知となっている。
該野菜移植機では、灌水ポンプがこれの入力部をカムの押圧力で特定方向へ繰り返し往復変位されることにより、該入力部の一回の往復変位ごとに、その変位量に応じた量の水を移植中の苗に供給するように作動するものとなされている。
技術水準を示す技術として特許文献1に示すようなものがある。
特願平11−42005号公報
上記した従来の野菜移植機においては、灌水ポンプがこれの入力部にカムの押圧力を付与されたとき、ポンプ台の脚部の撓みによりポンプ台と一緒に押圧力の押圧方向へ逃げ変位して灌水ポンプの入力部の往復変位量が減少し、灌水ポンプによる水供給量が不足してしまい、苗への灌水が最適状態で行われないことがある。
本発明は、斯かる問題点を解消しようとするものであって、苗への灌水を最適状態で行えるようにした野菜移植機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願発明は次のようなものとなす。
即ち、第一の発明は、請求項1に記載したように、機体に支持されたポンプ台に苗用の灌水ポンプを固定し、該灌水ポンプの入力部に特定方向の押圧力を繰り返し付与する押圧駆動部を設けた野菜移植機において、前記ポンプ台の反入力部側個所を位置調整可能に受け止める受止め部を設けたものである。
また第二の発明は、請求項2に記載したように、機体に支持された脚部の上部に固定された台板に苗用の灌水ポンプを固定し、該灌水ポンプの入力部に特定方向の押圧力を繰り返し付与する押圧駆動部を設けた野菜移植機において、前記ポンプ台の反入力部側個所でしかも前記入力部を含み前記特定方向へ向かう直線の近傍となる個所を位置調整可能に受け止める受止め部を設けたものである。
また第三の発明は、請求項3に記載したように、機体に支持されたポンプ台に苗用の灌水ポンプを固定し、該灌水ポンプの入力部に特定方向の押圧力を繰り返し付与するカムを設けた野菜移植機において、前記ポンプ台の反入力部側個所を位置調整可能に受け止める受止め部を設けると共に、前記ポンプ台を前記特定方向に対して交叉する方向への位置調整可能なように機体に支持させたものである。
該第三の発明は、次のように具体化するのがよいのであって、即ち、請求項4に記載したように、前記受止め部材の受止め個所が前記ポンプ台の位置調整可能範囲内で前記ポンプ台の被受止め個所に対して正対する構成となす。
本願発明によれば、次のような効果を奏するのである。
即ち、請求項1に記載の発明によれば、灌水ポンプの入力部が押圧駆動部で押圧変位されたときのポンプ台の撓みが抑制されることから、灌水ポンプの逃げ変位に起因した灌水量の変化が阻止されるため、苗に予定どおりの量の水を供給することができるようになり、また受止め部によるポンプ台の受止め位置を調整することにより入力部の一回の往復変位量の微調整を行うことができるのであり、苗への灌水を最適条件で安定的に行わせることができる。
請求項2に記載の発明によれば、ポンプ台の反入力部側の個所で、しかも灌水ポンプの入力部を含み押圧駆動部の押圧力の方向へ向かう直線の近傍となる個所を位置調整可能に受け止めるものとした受止め部を設けたため、押圧駆動部から灌水ポンプの入力部に付与される押圧力と、受止め部による受止め力とに起因したモーメントの発生が抑制されて、灌水ポンプの前記押圧力方向の変位を一層確実に阻止することができ、請求項1記載の発明による効果を更に促進させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、ポンプ台の反入力部側個所を位置調整可能に受け止める受止め部を設けたことにより、請求項1記載の発明と同一の効果を得ることができるのであり、またポンプ台を押圧駆動部の押圧力の方向に対し交叉する方向へ位置調整可能に支持させたことから、ポンプ台を前記交叉する方向へ位置調整することにより入力部とカムの相対距離を比較的大きく変化させることができて、入力部の一回の往復変位による灌水ポンプの灌水量を比較的大きい範囲で変化させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、ポンプ台が位置調整範囲内での任意位置に位置されても、ポンプ台を受止め部で支障なく受け止めることができるのであり、従って灌水ポンプによる灌水量の大小に拘わらず、請求項3記載の発明の効果を確実に得ることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施の一形態である野菜移植機の左側面図、図2は本発明の実施の一形態である野菜移植機の平面図、図3は野菜移植機のシャーシ前半部の要部平面図、図4は補強部材を示す要部平面図、図5は前輪支持軸を示す側面図、図6は後輪駆動軸を示す側面図、図7は移植爪の平面図、図8は移植爪の側面図、図9は灌水ポンプの側面図、図10は灌水ポンプの側面図である。
以下では、図1及び図2を用いて本発明の野菜移植機の実施の一形態である玉葱用の歩行型の野菜移植機101の全体構成について説明する。
なお、以下の説明においては図1中の矢印Aの方向を野菜移植機101の機体の「前方」とする。
野菜移植機101は、箱形フレーム401の前部上にエンジン103を載置し、箱形フレーム401の後部上にミッションケース104を配置し、ミッションケース104後部上から後方にハンドル部材となるハンドルフレーム106を水平方向に連設している。該ハンドルフレーム106の中途部上に苗供給部107を配置し、ハンドルフレーム106の後部を運転操作部109としている。
前記箱形フレーム401の前部には前輪支持軸110を横架し、前輪支持軸110の両側に前輪支持フレーム111、111の一端を取り付け、前輪支持フレーム111、111の他端に前輪112、112を回転可能に支持している。
また、箱形フレーム401の中途部より支持フレーム113を横架し、ミッションケース104より後輪駆動軸115を水平方向側方に突出し、該後輪駆動軸115の両側に駆動ケース116、116の一端を連設して、該駆動ケース116、116の他端に後輪117、117を回転可能に支持している。
移植部120は、ミッションケース104の後部かつ苗供給部107の下方であって、後フレーム405、405の間となる位置に配置される。移植部120は移植爪151を昇降して、上端位置で苗供給部107より苗126を受け取り、下端位置で移植爪151を開いて畝125中に苗126を落下させて、その後方に配置した覆土輪122により苗126の根部に土を寄せて覆土して移植する構成としている。また、上述の位置に移植部120を配置することにより、後フレーム405、405で移植部120を保護して破損を防止することが可能である。
以下では、図1から図6を用いて野菜移植機101の構造体(シャーシ)の詳細構成について説明する。
図1及び図2に示すように、野菜移植機101の骨格を構成する構造体であるシャーシは、メンテナンス時の作業性等を考慮して、シャーシの前半部と後半部とを容易に分割可能としている。該前半部は主に箱形フレーム401、前輪支持軸110、支持フレーム113、機体フレーム102、後輪駆動軸115等で構成され、該後半部は主にハンドルフレーム106、後フレーム405、405、後部支持部材406等で構成される。
以下では野菜移植機101の構造体であるシャーシの前半部について説明する。
箱形フレーム401は上方が開口した略箱形の構造部材であり、箱形フレーム401の前部にはエンジン103がボルト等により固定され、箱形フレーム401の後部にはミッションケース104がボルト等により固定される。また、エンジン103とミッションケース104との間には油圧ポンプ403が固設され、箱形フレーム401の下部に設けられた油圧式のアクチュエー夕である油圧シリンダ404に圧油を供給可能としている。
前輪支持軸110は、パイプ110a、パイプ110b、パイプ110c等で構成される。
図5に示すように、パイプ110aは断面視略六角形のパイプであり、前記箱形フレーム401の前端部に回動可能に軸支される。このとき、パイプ110aの長手方向は機体左右方向と略一致し、かつパイプ110aの右半部において箱形フレーム401に軸支される。また、パイプ110aの中途部にはアーム110dが突設されている。
パイプ110b、110cは断面視略六角形のパイプであり、前記パイプ110aに対して相対回転不能かつ摺動可能な外径を有している。
パイプ110bはパイプ110aにその右端部より嵌装され、パイプ110bの右端部には機体右側の前輪支持フレーム111の一端が固設される。前輪支持フレーム111の他端には右側の前輪112が回転可能に軸支される。パイプ110cはパイプ110aにその左端部より嵌装され、パイプ110cの左端部には機体左側の前輪支持フレーム111の一端が固設される。前輪支持フレーム111の他端には左側の前輪112が回転可能に軸支される。
図2〜図4に示すように、パイプ110b、110cを摺動させてパイプ110aからの突出量を変更することにより、畝125の左右幅に応じて左右の前輪112、112の間隔を変更することが可能である。なお、パイプ110aの左右端部近傍の側面には固定ネジ402が螺装され、パイプ110b、110cを所望の突出量とした後にパイプ110aに固定可能としている。
支持フレーム113は箱形フレーム401の左右側面に突設された略円筒形状の部材であり、支持フレーム113の左端部に固設されたブラケット113aと、機体フレーム102の後端部に固設されたブラッケト102aとがボルト締結により固定されている。また、前輪支持軸110のパイプ110aの左端部は機体フレーム102の前端部102bに回動可能に軸支されている。従って、支持フレーム113及び機体フレーム102により前輪支持軸110の左半部の剛性が向上されている。
後輪駆動軸115は主にパイプ115a、パイプ115b,駆動伝達軸115c、駆動伝達軸115d等で構成される。なお、以下の説明では機体左側の後輪駆動軸115について説明し、機体右側の後輪駆動軸115については説明を省略する。
図3、図4及び図6に示すように、機体左側の後輪駆動軸115のパイプ115aは断面視略六角形のパイプであり、その右端部はミッションケース104の左側方に配置される。パイプ115aの長手方向は機体左右方向と略一致し、パイプ115aの中途部にはアーム115eが突設されている。このとき、パイプ115aの右端部(ミッションケース104側の端部)は箱形フレーム401の後端部より左側方に突設された後部支持部材406にブラッケト406aを介して回動可能に軸支され、パイプ115aの左端部は回動支持部材407に回動可能に軸支される。
回動支持部材407から突設されたブラッケト407aは機体フレーム102の後端部に固設されたブラッケト102aにボルト締結により固定される。
パイプ115bは断面視略六角形のパイプであり、前記パイプ115aに対して相対回転不能かつ摺動可能な外径を有している。
パイプ115bはパイプ115aにその左端部より嵌装され、パイプ115bの左端部には機体左側の駆動ケース116の一端が固設される。該駆動ケース116の他端には左側の後輪112が回転可能に軸支される。
駆動伝達軸115cは略円柱状の部材であり、パイプ115bに相対回転自在に貫装される。このとき、駆動伝達軸115cの一端はミッションケース104の側方から突出し、エンジン103からの駆動力を後輪117に伝達するための走行出力軸104bと相対回転不能に接続される。また、駆動伝達軸115cの他端面には長手方向に断面形状が略六角形の孔が穿設される。
駆動伝達軸115dは断面視略六角形の柱状部材であり、駆動伝達軸115cに穿設された断面形状が略六角形の孔に相対回転不能かつ摺動可能に嵌装される。
駆動伝達軸115cから突出している駆動伝達軸115dの端部は駆動ケース116に軸支される。該駆動伝達軸115dの端部には駆動ケース116内にてスプロケット(図示せず)が外嵌される。
図4に示すように、パイプ115bを摺動させてパイプ115aからの突出量を変更することにより、畝125の左右幅に応じて左右の後輪117、117の間隔を変更することが可能である。なお、パイプ115aの左端部近傍の側面には固定ネジ412が螺装され、パイプ115bを所望の突出量とした後にパイプ115aに固定可能としている。また、パイプ115bをパイプ115aに対して摺動させたときには、駆動伝達軸115dは駆動伝達軸115cに対して摺動可能であるが、相対回転不能である。従って、左右の後輪117、117の間隔を変更してもミッションケース104からの駆動力を後輪117、117に伝達することが可能である。
図1〜図3に示すように、棒状の部材であるロッド408の両端には、それぞれ前輪支持軸110のパイプ110aから突設されているアーム110d、及び後輪駆動軸115のパイプ115aから突設されているアーム115eが回動可能に枢着される。
また、後輪駆動軸115のパイプ115aから突設されている別のアーム115fにはロッド409の後端が回動可能に枢着され、ロッド409の前端は箱形フレーム401の下部に設けられた油圧シリンダ404のシリンダロッドの端部に回動可能に枢着される。なお、油圧シリンダ404のシリンダロッドの軸線方向は箱形フレーム401の前後方向と略一致し、シリンダロッドは機体の前方に伸長する。
図4において、油圧シリンダ404が伸長するとロッド409が前方に引き寄せられて後輪駆動軸115のパイプ115a、115bが機体左側方視で時計回りに回動する。従って、駆動ケース116及び後輪117はパイプ115a、115bを中心として機体左側方視で時計回りに回動する。
また、パイプ115a、115bが機体左側方視で時計回りに回動すると、ロッド408が後方に引き寄せられて前輪支持軸110も機体左側方視で時計回りに回動する。従って、前輪支持フレーム111及び前輪112は前輪支持軸110を中心として機体左側方視で時計回りに回動する。
このように、油圧シリンダ404を伸長、収縮させることにより、圃場に合わせて機体の高さを変更することが可能である。
以下では図1から図4、及び図6を用いて野菜移植機101の構造体であるシャーシの後半部について説明する。
図1及び図2に示すように、ハンドルフレーム106は平面視略U字型に屈曲されたパイプ部材であり、ハンドルフレーム106の右端部はミッションケース104の右側面後部上方にボルト締結により固定され、ハンドルフレーム106の左端部は昇降ガイド153を介して左側の後フレーム405の中途部に固設される。また、ハンドルフレーム106の左端部は支持部材410(図2に図示)を介してミッションケース104の左側面後部上方にもボルト締結により固定される。
後フレーム405、405はハンドルフレーム106を下方から支持するための部材であり、後フレーム405、405の後端はハンドルフレーム106の左右中途部に固設され、後フレーム405、405の前端は後部支持部材406の左右端部に固設される。
以上のような図1及び図2に示す野菜移植機101のシャーシにおいて、該シャーシの前半部と後半部との分離を容易とし、作業性(メンテナンス性)を向上させるため、シャーシの前半部と後半部との接続箇所は、シャーシ前半部の右半部に設けられた箱形フレーム401の後端部と、該箱形フレーム401の後部とに固設されたミッションケース104の後部側面上方、即ち機体の左右中心から右寄りとなる位置に集中している。そして、シャーシの前半部にはエンジン103やミッションケース104等の重量物が固定され、シャーシの後半部には移植部120等の重量物が固定されている。
そのため、従来の野菜移植機の場合、走行中に圃場に凹凸等があって姿勢が変化すると、シャーシの前半部と後半部との接続箇所においてねじれが生じやすく、野菜移植機のシャーシの前半部に対して後半部が揺れたり、あるいは振動するという現象が発生していた そこで、図3、図4及び図6に示すように、箱形フレーム401の後端部から左側方に突設された後部支持部材406の左端部と、支持フレーム113の中途部との間を補強部材411を介して着脱容易に固定した。
また、棒状の部材である補強軸113cは、その両端が左右の支持フレーム113、113に嵌装される形で、箱形フレーム401の左右方向に横架される。該補強軸113cにより、箱形フレーム401の剛性が向上し、箱形フレーム401、支持フレーム113及び後輪駆動軸115のねじれが防止される。
補強部材411は筒状の部材であり、補強部材411の前端部にはブラケット411aが設けられ、該ブラケット411aと支持フレーム113の中途部に設けられたステ−113bとはボルト締結により固定される。また、補強部材411の後端部にはブラケット411bが設けられ、該ブラケット411bと後部支持部材406の左端部に設けられたブラケット406bとはボルト締結により固定される。
以上のように、本実施例の野菜移植機101は、エンジン103及びミッションケース104を固定する箱形フレーム401と、箱形フレーム401の前部において機体左右方向に横架される前輪支持軸110と、箱形フレーム401の後部において機体左右方向に横架される後輪駆動軸115と、箱形フレーム401の前後中途部より機体側方に突設される支持フレーム113とでシャーシの前半部を構成し、ミッションケース104に固設されて後方に延出されるとともに移植部120が固設されるハンドルフレーム106と、該ハンドルフレーム106の中途部を下方から支持する後フレーム405と、該後フレーム405の前端部と箱形フレーム401の後端部とを接続する後部支持部材406とでシャーシの後半部を構成し、箱形フレーム401を機体の左右中心から左右何れかにずれた位置に配置するとともに、箱形フレーム401がずれた方向と反対側にて支持フレーム113と後部支持部材406とを着脱可能に固定する補強部材411を設けたものである。
このように構成することにより、野菜移植機101のシャーシの前半部と後半部との接続箇所におけるねじれが解消され、シャーシの剛性が向上する。また、補強部材411は容易に着脱可能であり、メンテナンス時等の作業性を損ねることがない。
また、箱形フレーム401を機体の左右中心からずれた位置(本実施例では機体右寄り)に配置することにより、前輪支持軸110、支持フレーム113、後輪駆動軸115の上方かつ箱形フレームの側方(本実施例においてはエンジン103及びミッションケース104の左側方)に大きなスペースが生じるが、該スペースに灌水用の水を貯溜するタンク170等の重量物を配設しても補強部材411によりシャーシの剛性が向上しているので、シャーシがねじれたり撓んだりすることを防止することが可能となる。
続いて、図1〜図13を用いて移植部120の詳細構成について説明する。
図1、図2等に示すように、移植部120はミッションケース104の後方かつ苗供給装置107の下方に配設される。該移植部120は、図7〜図9にも示すように、野菜の苗126を苗供給装置107から畝125へ搬送する左右一対の移植爪151、151と、各移植爪151の左右一側にそれぞれ配置され駆動部となるロータリケース152、152と、各移植爪151の左右他側に配置してガイド部となる昇降ガイド153、153と、これらを連結するアームやリンク等から構成されている。昇降ガイド153、153はシャーシの後半部を構成する後フレーム405、405、後部支持部材406またはハンドルフレーム106及び後部支持部材406に固設されたフレーム413、フレーム414、フレーム415のうち、フレーム414及びフレーム415にそれぞれ固設され、ロータリケース152、152から突出した支点軸154、154は支持板154a、154aを介してフレーム413及びフレーム414にそれぞれ固設される。移植爪151、151はフレーム413とフレーム414の間及びフレーム414とフレーム415の間に配設され、該移植爪151、151は苗供給部107の下方で側面視楕円状の軌跡で昇降するように構成されている。
ロータリケース152は一端が前記支点軸154に回転自在に支持され、該ロータリケース152の外側面の支点軸154外周部に伝動体となるスプロケット155が固設され、チェーン等の伝動手段を介して、ミッションケース104から横方へ延出された植付出力軸104aに固定されたスプロケット127と連動連結され、該移植部120と苗供給部107が同期して駆動するように構成されている。なお、スプロケット155の代わりに歯車等により伝動する構成とすることもでき限定するものではない。
前記ロータリケース152内には支点軸154に外嵌された第一の歯車と、ロータリケース152内にて回転可能に軸支された第二の歯車と、ロータリケース152他側よりスプロケット155と反対側に突出している出力軸156に外嵌されている第三の歯車の計三つの歯車が直列的に配置され、順に噛合している。そして、出力軸156にはアーム157の一端が固設されている。このとき、前記第一の歯車と第三の歯車とは歯数が同じであることから、ロータリケース152に対して支点軸154が一回転すると、アーム157はロータリケース152に対して支点軸154とは逆方向に一回転する。
従って、ミッションケース104からの駆動力によりロータリケース152が回転駆動されるとき、見かけ上出力軸156は野菜移植機101の機体に対して回転しておらず、アーム157は野菜移植機101の機体に対して回動せずに支点軸154を中心に揺動することとなる。
前記アーム157の他端には連結軸159の一端が固設され、該連結軸159上に条幅に合わせて移植爪支持体160、160の一側(前側)が軸受を介して回転自在に支持されている。移植爪支持体160は左右のプレートより構成して、左右のプレート間の連結軸159上に開閉カム161を固設している。
移植爪支持体160の他側(後側)には漏斗状のカップ160aが形成され、苗供給部107より苗126が入り易くし、カップ160a下部に開閉可能に移植爪151を配置している。
移植爪151の開閉機構はカップ160aの前部と後部に同距離はなれた位置に爪支点軸163、163を左右水平方向に設け、爪支点軸163に移植爪151の上部の前後一端を枢支している。そして、移植爪151は前後略対称に構成したくちばし状の爪部151a、151aを合わせた状態で苗126を収納支持し、開いた状態で苗126を落下させるようにしており、合わせる側の爪部151a上部のカップ160aの左右両側に枢支軸164、164を設けて前後の爪部151a、151aを連結している。そして、該枢支軸164、164とカップ160a上部との間にバネ169、169を介装して枢支軸164、164を持ち上げるように付勢し、移植爪151を閉じるようにしている。
また、開閉カム161側に位置する爪部151aの爪支点軸163上には当接アーム165の一端が枢支され、当接アーム165の他端にローラ166を設けて開閉カム161の外周に当接するように構成している。当接アーム165と爪部151a上部との間には爪開閉量調節機構167が設けられており、該爪開閉量調節機構167は当接アーム165と爪部151aの両者間にボルト168を螺装して、該ボルト168を回動することにより両者の間隔を調節して、爪部151aの回動量を調節できるようにしている。
前記バネ169、169により爪部151aは閉じるように付勢され、支点軸163に対して反対側に位置する当接アーム165の先端は開閉カム161に当接されて回動が規制されている。従って、開閉カム161の外周形状によって爪部151aが回動して移植爪151が開閉されることになるのである。このように構成することによって、常に移植爪151は閉じ方向に付勢され、開閉カム161により強制的に開くように制御される。
そして、前記ロータリケース152と移植爪151を挟んで左右反対側に位置する移植爪支持体160の前部が上方に延出されて延出部160bが形成され、該延出部160bより支持軸170が昇降ガイド153側の側方に突出され、該支持軸170の端部にローラ171を設けて上下方向に配置した昇降ガイド153に嵌合して、移植爪151の昇降をガイドするようにしている。
このような構成において、移植爪151が上昇端に位置して爪部151a、151aは閉じて、苗供給部107より苗126が投入されると、ミッションケース104からの動力によりロータリケース152が回動され、左右一対の移植爪151、151は同時に、昇降ガイド153に沿って下降し、植付爪151は略楕円軌跡を描いて下降する。
そして、下端位置まで下降すると、開閉カム161の回動により、該開閉カム161に当接した当接アーム165が回動し(開閉カム161の小径部に当接する)、爪支点軸163、163を中心に爪部151aが回動し、移植爪151、151が開き、畝125中の下端位置で苗126が落下放出される。更に回動すると、移植爪151、151が上昇されて、上昇位置で開閉カム161の回転により左右一対の移植爪151、151が同時に閉じられるのである。
図10に示すように、本実施例の移植爪151は、移植爪支持体160の反対側となる爪部151aにスクレーパ420が設けられている。
スクレーパ420は、移植爪支持体160の反対側となる爪部151aの外周面に付着した土等を除去するためのものであり、主に支持部421、摺動筒422、摺動棒423、バネ424、ローラ425、当接部材426、ガイド棒427等で構成される。
支持部421は移植爪支持体160の反対側となる爪部151aの外周面から後方に向けて突設される。該支持部421には摺動筒422が固設されるとともに、ガイド棒427が摺動可能に貫装されるガイド孔421aが穿設される。
摺動筒422は筒状の部材でおり、摺動棒423が摺動可能に貫装される。摺動棒423は断面が略円形の棒状(またはパイプ状)の部材であり、その上端には軸支部材423aが設けられる。該軸支部材423aにはローラ425が回転自在に軸支されるとともに、軸支部材423aと摺動筒422との間にはバネ424が介装される。
摺動棒423の下端には当接部材426が設けられる。当接部材426はゴムや樹脂等の可撓性の材質からなり、移植爪支持体160の反対側となる爪部151aの外周面に当接されている。
ガイド棒427は断面形状が略円形の棒状の部材であり、その下端が屈曲されて摺動棒423の下端部に固設されるとともに、その胴体部はガイド孔421aに摺動可能に嵌装される。このとき、摺動棒423の胴体部の長手方向と、ガイド棒427の胴体部の長手方向とは略平行となっており、摺動棒423とガイド棒427とが同体的に摺動可能である。
以上のように構成されたスクレーパ420は、通常時(スクレーパ420に外力が加わっていないとき)にはバネ424の付勢力により摺動棒423が摺動筒422より上方に突出した状態となり、当接部材426は移植爪支持体160の反対側となる爪部151aの外周面の上部に当接している。
移植部120が駆動されてロータリケース152が回動し、移植爪151が上方に回動していくと、スクレーパ420の上方に突出したローラ425が苗供給部107の下面(または該下面に設けられた板状の部材)と当接する。移植爪151が更に上方に回動していくと、摺動棒423はバネ424の付勢力に抗して押し下げられ、下方に摺動する。このとき、当接部材426は移植爪支持体160の反対側となる爪部151aの外周面に沿って当接しつつ下方に移動し、該爪部151aの外周面に付着した土等を除去する。
本実施例のスクレーパ420は、当接部材426を支持しつつ摺動する部材である摺動棒423及びガイド棒427の断面形状が略円形であるため、滑らかに摺動可能である。また、二本の略平行な棒状部材である摺動棒423及びガイド棒427が一体的に摺動するため、当接部材426が摺動棒423の軸中心に回転することがなく、移植爪支持体160の反対側となる爪部151aの外周面に付着した土等を確実に除去することが可能である。
また図8及び図9に示すように、植付出力軸104aの軸端のスプロケット127の外側面の特定位置と、支持板154aの間にはスプリング210が張設されている。該スプリング210は上端フック部をスプロケット127の外側面に突設されたバネ掛け軸部211に掛け止められ、下端フック部を支持板154aの外側面に突設されたピン部材212に掛け止められている。
バネ掛け部材211は、図11に示すように、スプロケット127に固設された軸部材213とこれに回動自在に装着されたローラ214からなっており、該ローラ214の外周面に形成された環状溝にスプリング210の上端フック部が掛け止められている。
該スプリング210は、植付出力軸104aの回転中、スプロケット127の回転に連動して伸縮変形し、移植爪151が最下位置に位置したときに最も延びた状態となり、移植爪151が最上位置に位置したとき最も縮んだ状態となるように装着されている。従って、エンジン103と植付出力軸104aとの連動を断続させる図示しない植付クラッチが断操作されたとき、移植爪151が最下位置近傍に位置しておれば、スプリング210は自身の弾力でスプロケット127を回転させ、左右の移植爪151、151を最上位置近傍へ向けて上昇変位させるものとなる。これにより、移植作業中、作業者が図示しない植付クラッチを任意時に断操作しても、移植爪151は常に適当高さまで上昇した状態となって、移植爪151、151が畦崩しや、畦を覆ったマルチフィルムを破損させるような事態は防止される。
またスプロケット127の回転中には、ローラ214が軸部材213上で円滑に回転されるため、スプリング210の上端フック部とローラ214との相対変位は抑制される。従って、スプリング210の上端フック部を軸部材213に直接に掛け止めた場合に生じるところの、スプリング210の上端フック部と軸部材213との相対変位に起因した摩耗は効果的に防止される。
次に、移植爪151内の苗126への灌水機構について、図1、図2及び、図12〜図15を用いて説明する。
該灌水機構は、一対の水タンク170、170及び一対の灌水ポンプ171、171と、左右の移植爪151、151の内部にそれぞれ挿入される灌水管172と、これら灌水管172と灌水ポンプ171、171の間を連結するパイプ又はホース等の連通部材173a、173bとからなる。
一対の灌水ポンプ171、171は、左右の移植爪151、151にそれぞれ対応しており、ミッションケース104後端部の左方位置で後部支持部材406の中途部に固定されたポンプ台174に固定されている。ポンプ台174は、後部支持部材406に支持された起立状の脚部175と、これの上端に固着された台板176とからなっている。そして、脚部175は後部支持部材406に固着された側面視90度曲がり状の縦向きステー板177と、これに長孔及び結合ボルト178等を介して高さ調整可能に固定される平面視コ字形状の結合板179と、該結合板179に起立状に固着され側面視へ字状に屈曲された起立管部材180とからなっており、また台板176は起立管部材180の上端に、水平線に対し後上がり状の凡そ45度程度の傾斜角度で固着されている。該台板176は一対の灌水ポンプ171、171をボルトで固定される上側傾斜平面部181を備え、これの下面に下側傾斜平面部182を重ね合わせ状に固着し、上側傾斜平面部181の後端縁を90度下方へ延長させて後面部181aを形成し、後面部181aの左右端部から後方へブラケット部181b、181bを突出させ、また後面部181aの前面と下側傾斜平面部182の下面とに固着され起立管部材180の周面にも固着される縦向き補強板183を具備し、更に上側傾斜平面部181の前端部上面に起立板部材184を固着されたものとなされている。
該灌水ポンプ171の前後方向一側にはホース173aを介して灌水管172に連結される吐出口171aと、ホース173bを介して水タンク170に連結される吸入口171bが設けられ、他側にピストンロッド171cが摺動自在に設けられている。一対のピストンロツド171c、171cの先端には支時部材185を介して当接ローラ186が支承されており、各ピストンロッド171c、171cは伸長方向にバネ等で付勢されている。
また前記ミッションケース104より駆動軸104aが突出され、該駆動軸104aに駆動手段187の一種をなすカムが固設され、該カム187と当接ローラ186との間に揺動アーム188が配設されている。該揺動アーム188の一端(下端)が左右のブラケット部181b、181bに回動自在に枢支され、該揺動アーム188他端のカム187側に灌水ポンプ171、171の入力部としての当接ローラ189が回動自在に支持されるとともに、灌水ポンプ171、171側を摺接面としている。該揺動アーム188の他端からレバー部190が前下方へ延設され、該レバー部190は、左右方向において左側の灌水ポンプ171と右側の灌水ポンプ171との間に位置するように配置され、先端部には揺動アーム188を後述する切換レバーによりロックするための固定孔190aが設けられている。
こうして、揺動アーム188と当接ローラ186を当接させるとともに、当接ローラ189とカム187とを当接させて該カム187を回転駆動させると、当接ローラ189を介して揺動アーム188が揺動され、該揺動アーム188の揺動により当接ローラ186を介してピストンロッド171c、171cが前後方向に摺動されて灌水ポンプ171、171が駆動されてピストンの往復動により吸水と吐水が行われる。
また灌水ポンプ171、171には、灌水を行わない場合に備えてロック機構が設けられているのであり、次に灌水ポンプ171、171のロック機構について説明する。
前記起立板部材184に左方へ向けてブラケット191が突出して設けられている。該ブラケット191は平面視「コ」字状の凹部を形成し、該凹部から左方へ突出させて延設部191aが設けられている。該凹部に平面視「L」字状の切換レバー192が左右方向への摺動可能に挿通され、前記凹部における切換レバー192上にスプリング193が外嵌され、該切換レバー192上にはスプリングピン194を嵌通してバネ受けとし、切換レバー192を右方(ロック側)へ摺動するように付勢している。切換レバー192の先端位置はレバー部190の固定孔190aと位置を合わせて配置している。延設部191aは図13に示すように切換レバー192の取手部を係止できるようにして、非ロック状態に維持できるようにしている。
このように構成することにより、ロックを解除した状態において、灌水ポンプ171、171を作動させないようにするために、レバー部190及び揺動アーム188を回動して固定孔190aを切換レバー192の先端部延長個所に位置させて、該切換レバー192の取手部を握って上または下方へ回動させると、切換レバー192と延設部191aとの係合状態が解除され、切換レバー192がスプリング193の付勢力により右方に摺動する。このとき、切換レバー192の先端部をレバー部190の固定孔190aに挿通し、レバー部190を回動できなくしてロックする。これにより、カム187が回転されても当接ローラ189はカム187と当接せず、動力が灌水ポンプ171、171に伝えられず灌水は停止される。逆に、切換レバー192を回動して取手部をブラケット191の延設部191aに係合させることで、切換レバー192の先端部がレバー部190の固定孔190aから抜けて、レバー部190のロックが解除され、灌水ポンプ171、171を駆動させることができる。
ポンプ台174の起立板部材184と管部材からなる支持フレーム113との間にはポンプ台174の反入力部側個所(前端個所)p1を被受止め個所として位置調整可能に受け止める受止め部195が設けてあり、該受止め部195は支持フレーム113にこれの後面上部からコ字形板部材196を外嵌させネジ具197で締結して固定させると共に、コ字形板部材196の傾斜状後面に雌ネジ筒部材198を固着し、該雌ネジ筒部材198にボルト199を螺入してこれの頭部上面を起立板部材184の後端面に当接させ、該ボルト199にロックナット200を螺合させ締結して、該ボルト199の位置を固定している。この際、受止め部195はポンプ台174の前端個所に設けられた起立板部材184の前端面個所で、しかも灌水ポンプ171、171の入力部である当接ローラ186に付与されるカム187からの押し力の合力のベクトルに略々合致した特定直線f0の近傍となる個所を位置調整可能に受け止めるものとなされており、また該特定直線f0が支持フレーム113の断面中心線に出来るだけ近接して交叉するようになされている。またボルト199の頭部上面がポンプ台174の位置調整可能な範囲内で起立板部材184の前端面個所と正対した構成となされている。
ポンプ台174の位置を前後へ微調整するときは、ボルト199を回転操作し、ボルト199の雌ネジ筒部材198に対する螺合量を変化させ、受止め部195の全長を変化させるのであり、これにより脚部175等が撓み変形されてボルト199の頭部上面と起立板部材184との衝接位置が前後へ変化し、ポンプ台174はボルト199の送り量に関連して前後へ変位される。
また一対の水タンク170、170は、それぞれ、一対の灌水ポンプ171、171に対応して設けられ、シャーシに設ける載置台201上に載置して、野菜移植機101に搭載される。図2に示すように、水タンク170の配置箇所は、ミッションケース104後端部の左方位置であって、灌水ポンプ171、171の更に左方位置であり、また一対の水タンク170、170は機体の前後方向において略中央部に位置されている。
各灌水管172は図14及び図15に示すように、移植爪支持体160に固設されており、その一端部が移植爪支持体160の前方に延出されて、灌水ポンプ171の吐出口171aから延出されたホース173aの先端部を外挿され、他端が移植爪151の爪部151a、151a間に挿入されている。灌水管172の一端部とホース173aとの重合部は移植爪支持体160をなす左右一対の板部材のうちの対向面の一つに金属板片202及びボルト203等を介して締結状に固定してあり、また灌水管172の一端部とホース173aとの重合部のうち金属板片202よりもホース173a先側個所をホースバンド204で締結している。このようにすると、移植爪151が繰り返し上下変位しても、ホース173aが灌水管172から抜け出る事態は阻止される。
以上の構成において、カム187が回転駆動されると、入力部186はカム187の押圧力を受けて前方へ押し変位されるのであり、この際、ポンプ台174にもカム187の押圧力が作用し、脚部175が前方へ撓み変形しようとする。しかし、受止め部195がポンプ台174の前方変位を阻止するように受け止めるため、ポンプ台174の前方変位は生じないのであり、入力部186とカム187との関係は安定的に保持される。従って、入力部186の往復変位量は一定大きさに維持され、灌水ポンプ171、171は入力部186の往復変位量に応じた水量(凡そ10cc程度)を水タンク170、170内からホース173b、173bを介して吸引し、続いてその水をホース173a、173aを介して移植爪151内に挿入した灌水管172、172に送水し、移植爪151内の1本の苗126は灌水されるものとなる。
1本の苗126に対する灌水量を大きく変更させるには、カム187の形状を変更するか、或いはポンプ台174を特定直線f0に交叉する方向へ位置変化させるべく縦向きステー板177と結合板179とを締結したボルト178を操作してこれらの上下方向の相対位置を変化させるようになすのであり、これにより入力部186とカム187の相対位置が比較的大きく変化して、カム187の一回転による入力部186の一回の往復変位量が比較的大きく変化し、1本の苗126に対する灌水量が比較的大きく変化する。
一方、1本の苗126に対する灌水量を微調整するには、受止め部195のボルト199を回転操作するのであり、これにより脚部175等がボルト199の押圧力で前後方向へ撓み変形しボルト199の頭部上面と起立板部材184の前端面との衝接位置が前後方向へ変位して、入力部186とカム187との位置関係が比較的少なく変化し、カム187の一回転による入力部186の一回の往復変位量が比較的小さく変化し、1本の苗126に対する灌水量が微少量だけ変化する。
こうして苗126に灌水することにより、苗126は土中に安定して保持されると共に、植付直後の苗126への給水作業も不要となりその活着性が向上する。また、植付時に開口した移植爪151からの苗126の滑り落下が良好となる。また、畝125中で開口する移植爪151の中に土が付着しても除くことができ、移植爪151内部への土の堆積を防止することができる。
本発明の実施の一形態である野菜移植機の左側面図。 本発明の実施の一形態である野菜移植機の平面図。 野菜移植機のシャーシ前半部の要部平面図。 補強部材を示す要部平面図。 前輪支持軸を示す側面図。 後輪駆動軸を示す側面図。 移植爪周辺の平面図。 移植爪周辺の後面図。 移植爪周辺の側面図。 移植爪の側面図。 移植爪を上方変位させるスプリング等の後方視断面図。 灌水ポンプ周辺の側面図。 灌水ポンプ周辺の平面図。 移植爪と灌水管の関係を示すもので一部を断面で示した側面図。 移植爪と灌水管の関係を示す平面図。
符号の説明
102 機体フレーム(機体)
106 ハンドルフレーム(機体)
113 支持フレーム(機体)
126 苗
171 灌水ポンプ
174 ポンプ台
175 脚部
176 台板
178 カム(押圧駆動部)
186 当接ローラ(入力部)
195 受止め部
p1 反入力部側個所(被受止め個所)
f0 特定直線

Claims (4)

  1. 機体に支持されたポンプ台に苗用の灌水ポンプを固定し、該灌水ポンプの入力部に特定方向の押圧力を繰り返し付与する押圧駆動部を設けた野菜移植機において、前記ポンプ台の反入力部側個所を位置調整可能に受け止める受止め部を設けたことを特徴とする野菜移植機。
  2. 機体に支持された脚部の上部に固定された台板に苗用の灌水ポンプを固定し、該灌水ポンプの入力部に特定方向の押圧力を繰り返し付与する押圧駆動部を設けた野菜移植機において、前記ポンプ台の反入力部側個所でしかも前記入力部を含み前記特定方向へ向かう特定直線の近傍となる個所を位置調整可能に受け止める受止め部を設けたことを特徴とする野菜移植機。
  3. 機体に支持されたポンプ台に苗用の灌水ポンプを固定し、該灌水ポンプの入力部に特定方向の押圧力を繰り返し付与するカムを設けた野菜移植機において、前記ポンプ台の反入力部側個所を位置調整可能に受け止める受止め部を設けると共に、前記ポンプ台を前記特定方向に対して交叉する方向への位置調整可能なように機体に支持させたことを特徴とする野菜移植機。
  4. 前記受止め部材の受止め個所が前記ポンプ台の位置調整可能範囲内で前記ポンプ台の被受止め個所に正対する構成となされていることを特徴とする請求項3記載の野菜移植機。
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