JP4256156B2 - サービスカート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サービスカートに関する。例えば航空機の機内、病院や福祉施設内、その他において、客席や病室等への飲食物の提供サービスに供される、サービスカートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
《従来技術》
この種のサービスカートは、箱状をなし4輪の車輪(非駆動の自由輪)を備えており、内部に飲食物が収納されると共に、操作者が手で押して移動,搬送,走行され、もって飲食物の提供サービスに供される。
そして、従来よりの飲食物を単に運搬するタイプのものに加え、最近は、冷却装置やヒーターを装備して、飲食物を冷凍,保冷や加熱,保温するタイプのものも、増加している。最近のサービスカートは、例えばこのような設備の充実等に伴い、重量増が顕著であり、230kgf程度のものも普通となってきている。
《先行技術文献情報》
このような最近のサービスカートとしては、例えば、次の特許文献1に示されたものが、挙げられる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−190338号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
《従来の問題点について》
ところで、このような従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわち、この種のサービスカート、特に最近のものは上述したように、重量が重く、人が手で押して移動,搬送,走行する際の労力負担が大きい、という問題が指摘されていた。人力負荷が過大で、操作者にとって重労働となっていた。
特に、床や廊下等の傾斜箇所や段差箇所(病院や福祉施設内は、傾斜や段差が多い)では、この問題が顕著化し、サービスカートの移動,搬送,走行が困難化する事態も、発生していた。
【0005】
《本発明について》
本発明は、このような実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべくなされたものであって、従来の4輪の車輪に加え、モータ駆動されるアシスト車輪を設けると共に、ハンドルのロードセンサーにて検出された操作力に対応して、コントローラーにてモータの駆動力を制御するようにした、パワーアシストシステムを採用してなる。
そしてアシスト車輪が、固定輪よりなり、床板下中央部に配設されると共に、床板下四隅の車輪がすべて非駆動輪の自在輪よりなること、を特徴とする。
もって本発明は、第1に、操作者の労力負担が大きく軽減されると共に、第2に、各種パターンの方向移動も可能で、操作性にも優れており、第3に、しかもこれらが簡単容易に実現される、サービスカートを提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
《請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとおりである。すなわち、このサービスカートは、箱状をなし4輪の車輪を備えており、内部に飲食物が収納されると共に、操作者がハンドルにて操作力を加えることにより走行して、飲食物の提供サービスに供される。
そして、次のアシスト車輪,ロードセンサー,コントローラー等を、有してなる。すなわち、床板下に配設され一体的に設けられたモータにて駆動されて、走行をパワーアシスト可能なアシスト車輪と、該ハンドルに付設され加えられる操作力を検出するロードセンサーと、該ロードセンサーにて検出された操作力に対応して、該モータの駆動力を制御するコントローラーと、を有してなる。
【0007】
そして該アシスト車輪は、固定輪よりなると共に、該床板下の中央部に配設されており、他の4輪の上記車輪は、該床板下の四隅に付設されると共に、すべて非駆動輪の自在輪よりなること、を特徴とする。
【0008】
《作用について》
本発明は、このようになっているので、次のようになる。
(1)このサービスカートは、4輪の車輪とモータ付きのアシスト車輪とを備えており、操作者がハンドルに操作力を加えて、移動,搬送,走行する。
(2)そして、ハンドルに付設されたロードセンサーが、操作者の操作力を検出し、コントローラーが、検出された操作力に対応すべく、モータそしてアシスト車輪の駆動力を制御する。
(3)そこで、移動,搬送,走行に際し、例えば傾斜箇所走行時や段差箇所走行時に、操作者が大きな操作力を加えた場合は、ロードセンサーがこれを検出し、コントローラーにて、モータそしてアシスト車輪が大きな駆動力に制御され、操作者の操作力が大幅に軽減される。
(4)これに対し、安定走行時等において、操作者が小さな操作力を加えた場合は、ロードセンサーがこれを検出し、コントローラーにて、モータそしてアシスト車輪は小さな駆動力に制御される。
【0009】
(5)ところで、アシスト車輪以外の4輪は、すべて非駆動輪の自在輪よりなる。
(6)このサービスカートは、このような4輪と共に、アシスト車輪を採用してなる。そしてA.一般車輌と同様のカーブ移動は、いずれにしても可能であるが、更にB.その場での回転移動も可能である。
(7)すなわち、固定輪のアシスト車輪を、床板下中央部に配設すると共に、他の4輪がすべて自在輪よりなるので、A.カーブ移動と、B.その場回転移動とが可能となる。
(8)そして、このサービスカートは、従来のサービスカートに、モータ付きのアシスト車輪,ロードセンサー,コントローラー、床板下中央部配設等の構成を付加して採用した、簡単な構成よりなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
《図面について》
以下本発明を、図面に示す発明の実施の形態に基づいて、詳細に説明する。
図1は、本発明には属さない参考例を示し、(1)図は正面図、(2)図は側断面図である。図2は、本発明の実施の形態の説明に供し、アシスト車輪等の正断面図であり、(1)図はその第1例を、(2)図は第2例を示す。図3は、本発明には属さない参考例を示し、アシスト車輪等の正断面図であり、(1)図はその例を、(2)図は他の例を示す。図4は、本発明には属さない参考例の説明に供し、リフトアップ機構の側断面図である。
図5の(1)図,(2)図,(3)図は、本発明には属さない参考例を示し、アシスト車輪の配設位置を示す底面説明図であり、(1)図はその第1例を、(2)図は第2例を、(3)図は第3例を示す。
図5の(4)図,(5)図,(6)図は、方向移動パターンを示す底面説明図であり、(4)図はその第1パターンを、(5)図は第2パターンを、(6)図は第3パターンを示す。そして、(4)図と(6)図は、本発明の実施の形態の説明に供し、(5)図は、本発明には属さない参考例を示す。
図6は、本発明の実施の形態の説明に供し、制御回路のブロック図である。なお図7は、サービスカートの1例の側断面図である。
【0011】
《サービスカート1について》
まず、図1および図7を参照しつつ、このサービスカート1について、その一般例を説明する。
このサービスカート1は、箱状をなし4輪の車輪2を備えており、内部に飲食物が収納されると共に、操作者がハンドル3にて操作力を加えることにより走行して、飲食物の提供サービスに供される。
【0012】
このようなサービスカート1について、更に詳述する。このサービスカート1は、例えば航空機の機内,病院の病室内,福祉施設の施設内,その他において、客席の乗客,病室の患者,その他に対し、飲食物の提供サービスを行う際に使用され、ドア4付の外箱本体5と車輪2とを備えており、手で押して移動,搬送,走行されると共に、適宜保管される。
外箱本体5は、天板6,床板7,左右の側板8,前後のドア4等を備えた箱状をなし、ドア4は、外箱本体5の前面と背面に取付けられ、車輪2は、外箱本体5の床板7の四隅下に付設されている。なお図示例は、前後にドア4を備えたタイプよりなるが、これによらず、前面のドア4のみが用いられると共に背面にリア板が設けられたタイプ、つまり背面がリア板にて閉鎖されたタイプも考えられる。
外箱本体5の天板6,床板7,側板8,ドア4,リア板等は、それぞれアルミその他の軽金属製の表面板間に、芯材として断熱材が介装されたパネル構造よりなり、縦横つまり上下,左右,前後等に骨組として配されたアルミその他の軽金属製の各コーナー型材に、組み付けられている。
車輪2は、非駆動輪つまり自由輪よりなると共に、固定輪A(縦軸の水平面で回動不能な車輪)や自在輪B(縦軸にて水平面で360度回動可能な車輪)が考えられるが、本発明では自在輪Bが用いられる。
【0013】
そして外箱本体5の左右の側板8内面には、ガイドレールたるトレイ受けが、左右で高さレベルを揃えて対向しつつ上下多段に固設されており、この左右のトレイ受け間に、板状のトレイ9が出し入れ自在な棚として、保持されている。つまりトレイ9は、サービスカート1の内部に、前後に出し入れ自在な棚として、上下多段に収納される。
トレイ9上には、各種の食事,その他の飲食物が、食器等に入れられて載せられている。このような飲食物としては、御飯,めん類,パスタ,パン等の主食、料理等の主采、野菜等の副采、スープ,コーヒー,紅茶,ビール,ソフトドリンク等の飲料、等々が考えられる。
さて、この種のサービスカート1は、飲食物を単に収納,運搬するだけではなく、最近は図7に示したように、冷却装置10や電熱装置たるヒーターを搭載,装備したタイプのものも増加しており、これらのタイプのサービスカート1は、収納されたトレイ9上の飲食物を、冷凍,冷却,保冷等や加熱調理,保温等する。なおヒーターは、通常、各トレイ9毎に組み込まれている。図中Cは、内部を循環する冷気である。
そして、この種のサービスカート1は、冷却装置10のみを搭載した冷却専用タイプや、ヒーターのみを装備したヒーティング専用タイプや、冷却・ヒーティング(時間的に前後すべく切換え制御される)兼用タイプがある。このように、最近のサービスカート1は設備の充実が著しい。
サービスカート1は、概略このようになっている。
【0014】
《アシスト車輪11について》
以下、アシスト車輪11について、説明する。まず、図1や図5の(1)図,(2)図,(3)図等に示したように、床板7下四隅の4輪の非駆動輪よりなる車輪2に加え、床板7下に第5輪として、駆動輪よりなるアシスト車輪11が配設される。そしてアシスト車輪11は、一体的に設けられたモータ12にて駆動され、もって、ハンドル3を押すことによる4輪の車輪2による走行を、パワーアシスト可能となっている。
そして本発明において、アシスト車輪11は、固定輪Aよりなり、床板7下中央部に配設されると共に、床板7下四隅の非駆動輪の自在輪Bよりなる車輪2と、組み合わせて使用される。
【0015】
このようなアシスト車輪11について、更に詳述する。まず、アシスト車輪11には、駆動用のモータ12が一体的に付設されている。
そして、図1の(1)図,図2の(1)図,図3の(1)図,図5の(1)図,(2)図,(3)図,図6等に示したギヤードモータでは、アシスト車輪11の横にモータ12が、減速用歯車よりなる減速機13を介して、付設,固定されている。
これに対し、図2の(2)図,図3の(2)図では、アシスト車輪11内にモータ12が一体的に組み込み,内蔵されており、遊星歯車群を形成するサンギア14,プラネットギア15,リングギア16等を介し、モータ12の駆動が減速されつつアシスト車輪11に伝達される。なおモータ12としては、各種タイプのものを使用可能であり、例えば、減速機13等が不要なステッピングモータも使用可能である。
【0016】
又、このアシスト車輪11は、図2に示した固定輪Aや図3に示した自在輪Bが考えられるが、本発明では固定輪Aが選択使用される。図3の自在輪Bのアシスト車輪11は、回動ブラケット18にて取付けられており、回動ブラケット18には、縦軸の例えばローリングやスライディングタイプのスラストベアリングよりなる軸受19が、内蔵されている。
このアシスト車輪11の配設位置については、次のとおり。アシスト車輪11は、床板7下の各所に配設することが考えられ、図5の(1)図に示したように前部中央や、図5の(2)図に示したように後部中央や、図5の(3)図に示したように中央部中央(4輪の車輪2の対角線の交点)に配設することが考えられるが、本発明の図示例では中央部中央に配設される。
アシスト車輪11の配設個数は1個が代表的であるが、2個以上の複数個配設することも可能である。例えば、同じ箇所にダブルで2個配設することも可能である。なお図6中において、アシスト車輪11は、固定輪A,自在輪Bと表示されているが、固定輪Aのみとするのが正しい表示である。
アシスト車輪11は、このようになっている。
【0017】
《リフトアップ機構20について》
アシスト車輪11のリフトアップ機構20について述べる。図4に示したように、アシスト車輪11は、固定輪Aよりなると共に、図示例では、リフトアップ機構20が床板7下に付設される。このリフトアップ機構20は、操作に基づきリンク機構を利用して、モータ12付きのアシスト車輪11を、接地不能に上昇保持可能である。
このようなリフトアップ機構20について、更に詳述する。21は、床板7下に垂下固定された縦板状の取付部材21であり、この取付部材21に横軸の支点として取付けられた軸22には、リフト用ベダル23の上部が枢着されており、リフト用ベダル23は、足で下部を押下すると、軸22を支点として垂直面で揺動可能である。リフト用ベダル23は、軸22より上の上端が、ピン24にて前後シャフト25の一端に枢着されている。延出された前後シャフト25の他端は、ピン26にて回転体27の隅部に枢着されている。
【0018】
回転体27は、略3角板状をなし垂直面で回動可能であり、一隅部が、床板7下に垂下固定された取付板28に、横軸の支点たる軸29にて枢着されており、他隅部に、ピン26にて前後シャフト25の他端が枢着され、他の他隅部に、ピン30にて縦短シャフト31の上部が枢着されている。
そして、縦短シャフト31の下部に、縦板状をなす受け部材32の一端部下部が取付けられており、受け部材32は他端部上部が、床板7下に横軸の支点たる軸33にて枢着されている。もって受け部材32は、軸33を支点としつつ、縦短シャフト31の昇降動に伴い、一端部側から揺動・上下動可能となっている。そして、このような受け部材32の中央に、アシスト車輪11の車軸34が、取付け保持されている。
【0019】
受け部材32の一端部下部上と、取付板28の下端部下との間には、スプリング35が弾発状態で介装されている。なお、このような受け部材32,縦短シャフト31,回転体27,取付板28,スプリング35等を、アシスト車輪11の左右両側に1対設けることもある。
又、リフト用ベダル23の上部には、ラチェット片36が固定されており、対応して取付部材21にはラチェット爪37が枢着されており、両者間が噛合い・係止関係となっている。なお、このような両者の関係を解除するリリースペタルが、ラチェット爪37側に連結付設されている(図示せず)。
図示例のリフトアップ機構20は、このようなリンク機構を用いた構成よりなっている。そこで図示の状態から、リフト用ベダル23を押下すると、→前後シャフト25が(図面上では右方向に)後退し、→回転体27が(図面上では時計方向に)回動して、→スプリング35の付勢力に抗して、受け部材32の一端部側が上昇し、→もって、車軸34そしてアシスト車輪11が、図示の接地位置から接地不能な上位位置に、上昇してリフトされる。→この場合、このようなアシスト車輪11の上昇位置は、ラチェット爪37とラチェット片36間の係止により、係止解除されるまで保持される。
勿論、リフトアップ機構20は、このような図示例のものに限定されるものではなく、アシスト車輪11をリフトアップするその他各種の構成が可能であり、例えば、リフト用ベダル23に代え手元ハンドルを用いることも可能である。
リフトアップ機構20は、このようになっている。
【0020】
《ロードセンサー38やコントローラー39等について》
次に、アシスト車輪11の制御用のロードセンサー38やコントローラー39等について述べる。
図6に示したように、このサービスカート1にあっては、ハンドル3に付設され、加えられる操作力を検出するロードセンサー38と、ロードセンサー38にて検出された操作力に対応して、アシスト車輪11のモータ12の駆動力を制御するコントローラー39と、が設けられている。
【0021】
このようなアシスト車輪11の制御について、更に詳述する。サービスカート1の天板6の後部(や前部)には、移動,走行用のハンドル3が横架されている。図示のハンドル3は、水平の軸40にて上下可倒式に取付けられている(上位置で使用、下位置で不使用)。
そして図示例では、このようなハンドル3に対向位置して、天板6上にロードセンサー38が立設されている。このロードセンサー38は、操作力の有無,操作力の大小,操作力の方向(押圧力か引張力か)等を検出し、抵抗線ひずみ計が代表的に用いられる。すなわち、操作力(荷重)が加えられると、→応力比例したひずみが発生し、→このひずみに応じて電気抵抗値が変化し、→これを電流・電圧値の変化として把握して、電気信号に変換する。
なお、ロードセンサー38は、その他各種のひずみゲージセンサやトルクセンサを用いることも可能であり、配設位置についても各種可能であり、ハンドル3の左右に設けることも可能である。
【0022】
コントローラー39は、このロードセンサー38の検出信号が入力される。マイクロコンピュータ等よりなるコントローラー39には、検出された操作力の大小(含む、操作力の有無や方向)に対応した制御信号を生成する制御プログラムが格納されている。
そしてコントローラー39は、操作力の大小に応じ、対応した駆動トルクの大小を演算し、その演算結果をモータドライバ41に出力する。すなわち、操作力が大の場合は大きな駆動トルク、操作力が小の場合は小さなトルク、操作力が0の場合は駆動トルクも0となる、制御信号を出力する。勿論この制御信号には、前進か後退かの方向つまり操作力が押動方向に加えられたか引張方向に加えられたかにより、モータ12への正逆回転切換信号や、モータ12に付設された回転方向切換手段への切換信号も含まれている。
【0023】
図中、42はバッテリ、43はその充電器であり、バッテリ42からの電力は、配線44やモータドライバ41を介してモータ12に供給されるが、モータドライバ41にて、供給される電力の有無と大小が制御される。45は信号配線である。
なお図3中、46はスリップリングである。すなわち前述したように、図3のアシスト車輪11は自在輪Bよりなり、このアシスト車輪11に一体設されたモータ12も、回動ブラケット18の軸受19を介して床板7下に、縦の軸で回動可能に取付けられている。そこで、電力を供給する配線44について、途中の回動ブラケット18の箇所において、縦回転子軸とリング状接触子とをペアで備えた、スリップリング46が使用されている。
ロードセンサー38やコントローラー39等は、このようになっている。
【0024】
《作用等について》
このサービスカート1は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のようになる。
(1)このサービスカート1は、箱状をなし、内部に飲食物が収納されると共に、床板7下に、4輪の車輪2とモータ12付きのアシスト車輪11と、を備えている。そして、操作者がハンドル3を手で押す等、ハンドル3を握持して操作力(押圧力や引張力)を加えることにより、移動,搬送,走行し、もって飲食物の提供サービスに供される。
(2)さて、このサービスカート1にあっては、ハンドル3にロードセンサー38が付設されており、→ロードセンサー38は、ハンドル3に加えられる操作者の操作力が伝達されて、その大小を検出する(図1,図6を参照)。
→そして、その検出信号はコントローラー39に送出される。コントローラー39は、検出された操作力の大小に対応するように、モータ12の駆動力の大小を演算する。→もって、その演算結果がモータ12へと出力され、モータ12が、対応した駆動トルクに制御され、→アシスト車輪11が、その駆動トルクで回転駆動される。
【0025】
(3)そこで、サービスカート1の移動,搬送,走行に際し、例えばスタート時,加速時,ストップ時,傾斜箇所走行時,段差箇所走行時等において、操作者が強い力でハンドル3を押す等、(最近のサービスカート1は、例えば230kgfと重いこともあり、)ハンドル3に大きな操作力を加えた場合は、次のようになる。
→この場合は、ロードセンサー38が大きな操作力を検出し、→コントローラー39による制御に基づき、→モータ12そしてアシスト車輪11が、大きな駆動力で回転駆動されるので、→操作者の操作力が大きく軽減され(例えば半減され)、その労力負担が軽くなる。
(4)これに対し、サービスカート1の安定走行時等において、操作者が弱い力でハンドル3を押す等、ハンドル3に小さな操作力を加えた場合は、次のようになる。
→この場合は、ロードセンサー38が小さな操作力を検出し、→コントローラー39による制御に基づき、→モータ12そしてアシスト車輪11が、軽減された小さな駆動力で回転駆動される。
【0026】
(5)ところで、このサービスカート1において、アシスト車輪11以外の4輪の車輪2は、すべて自在輪B(縦軸にて水平面で360度回動可能な車輪)よりなる。勿論、すべて非駆動輪よりなる。
(6)さて、このサービスカート1は、このような4輪の車輪2と共に、第5輪として、モータ12付きのアシスト車輪11を採用してなるが、次のパターンの方向移動が可能である。
すなわち、このサービスカート1は、アシスト車輪11がモータ12にて駆動可能なので、まずAパターンとして、一般車輌と同様のカーブ移動、つまり直進の前進や後退から前後方向に湾曲しつつ方向移動するカーブ移動は、いずれにしても可能である(図5の(4)図を参照)。更に、アシスト車輪11をモータ12にて駆動させない場合において(つまり、アシスト車輪11への駆動伝達が解除されていることを条件に)、Bパターンとして、その場で360度回動可能で、任意角度に方向転換できるその場回転移動(図5の(6)図を参照)も、可能である。
【0027】
(7)すなわちアシスト車輪11は、固定輪Aにて構成されると共に(図2を参照)、床板7下の中央部に配設され(図5の(3)図を参照)、他の4輪の車輪2がすべて自在輪Bよりなるので、→このサービスカート1は、Aパターンのカーブ移動、Bパターンのその場回転移動の両方向移動が可能となる。なお、Bパターンのその場回転移動に際し、アシスト車輪11の地面との間の摩擦抵抗は、ネグレクト可能な程度である。
【0028】
(8)そして、このサービスカート1は、4輪の車輪2を備えたこの種従来例のサービスカート1について、これをそのまま利用しつつ、モータ12付きのアシスト車輪11,ロードセンサー38,コントローラー39,床板7下中央部への配設等の構成を、付加採用しただけの、簡単な構成よりなる。
【0029】
【発明の効果】
《本発明の特徴》
本発明に係るサービスカートは、以上説明したように、従来の4輪の車輪に加え、モータ駆動されるアシスト車輪を設けると共に、ハンドルのロードセンサーにて検出された操作力に対応して、コントローラーにてモータの駆動力を制御するようにした、パワーアシストシステムを採用してなる。
そしてアシスト車輪が、固定輪よりなり、床板下中央部に配設されると共に、床板下四隅の車輪がすべて非駆動輪の自在輪よりなること、を特徴とする。
そこで、本発明のサービスカートは、次の効果を発揮する。
【0030】
《第1の効果》
第1に、操作者の労力負担が、軽減される。すなわち、本発明のサービスカートにあっては、操作者の操作力の大小に対応して、アシスト車輪のモータの駆動力が大小制御される。そこで、重量の重いサービスカートを移動,搬送,走行させる際、特に床や廊下等に傾斜や段差があった場合、操作力が大となると、対応してアシスト車輪の駆動力も大となり、操作者の負担が例えば半減される。
このように、パワーアシストシステムの採用により、前述したこの種従来例のサービスカートに比し、人力負荷が軽減される。操作者は、床や廊下等が平坦な場合は勿論、傾斜や段差があった場合でも極めて容易に、楽にサービスカートを移動,搬送,走行させることができるようになる。
【0031】
《第2の効果》
第2に、各種パターンの方向移動も可能で、操作性にも優れている。すなわち、本発明のサービスカートは、このようなアシスト車輪を採用してなるが、更に、自在輪よりなる四隅の車輪と共に、固定輪よりなるアシスト車輪を床板下中央部に配設したので、通常のカーブ移動以外にも、その場回転移動が可能となり、もって、両パターンにてサービスカートを方向移動させることが可能であり、操作性に優れている。
【0032】
《第3の効果》
第3に、しかもこれらは、簡単容易に実現される。すなわち、本発明のサービスカートは、四隅に4輪の車輪を備えたこの種従来例のサービスカートについて、これをそのまま利用しつつ、モータ付のアシスト車輪,ロードセンサー,コントローラー,床板下中央部への配設、等を付加採用した簡単な構成により、上述した第1,第2の効果が容易に実現される。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明には属さない参考例の説明に供し、(1)図は正面図、(2)図は側断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態の説明に供し、モータ付きのアシスト車輪の正断面図であり、(1)図は、その第1例を、(2)図は、第2例を示す。
【図3】 本発明には属さない参考例の説明に供し、モータ付きのアシスト車輪の正断面図であり、(1)図は、その例を、(2)図は、他の例を示す。
【図4】 本発明には属さない参考例の説明に供し、リフトアップ機構の側断面図である。
【図5】 (1)図,(2)図,(3)図は、本発明には属さない参考例の説明に供し、アシスト車輪の配設位置を示す底面説明図であり、(1)図は、その第1例を、(2)図は、第2例を、(3)図は、第3例を示す。
(4)図,(5)図,(6)図は、方向移動パターンを示す底面説明図であり、(4)図は、その第1パターンを、(5)図は、第2パターンを、(6)図は、第3パターンを示す。そして、(4)図と(6)図は、本発明の実施の形態の説明に供し、(5)図は、本発明には属さない参考例の説明に供す。
【図6】 本発明の実施の形態の説明に供し、制御回路のブロック図である。
【図7】 サービスカートの1例の側断面図である。
【符号の説明】
1 サービスカート
2 車輪
3 ハンドル
7 床板
11 アシスト車輪
12 モータ
38 ロードセンサー
39 コントローラー
A 固定輪
B 自在輪
Claims (1)
- 箱状をなし4輪の車輪を備えており、内部に飲食物が収納されると共に、操作者がハンドルにて操作力を加えることにより走行して、飲食物の提供サービスに供されるサービスカートにおいて、
床板下に配設され一体的に設けられたモータにて駆動されて、走行をパワーアシスト可能なアシスト車輪と、該ハンドルに付設され加えられる操作力を検出するロードセンサーと、該ロードセンサーにて検出された操作力に対応して、該モータの駆動力を制御するコントローラーと、を有してなり、
該アシスト車輪は、固定輪よりなると共に、該床板下の中央部に配設されており、他の4輪の上記車輪は、該床板下の四隅に付設されると共に、すべて非駆動輪の自在輪よりなること、を特徴とするサービスカート。
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