JP4254642B2 - 飲料ディスペンサ - Google Patents

飲料ディスペンサ Download PDF

Info

Publication number
JP4254642B2
JP4254642B2 JP2004214229A JP2004214229A JP4254642B2 JP 4254642 B2 JP4254642 B2 JP 4254642B2 JP 2004214229 A JP2004214229 A JP 2004214229A JP 2004214229 A JP2004214229 A JP 2004214229A JP 4254642 B2 JP4254642 B2 JP 4254642B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
port
beverage container
valve
hole
suction port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004214229A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006036221A (ja
Inventor
正志 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Retail Systems Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Retail Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Retail Systems Co Ltd filed Critical Fuji Electric Retail Systems Co Ltd
Priority to JP2004214229A priority Critical patent/JP4254642B2/ja
Publication of JP2006036221A publication Critical patent/JP2006036221A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4254642B2 publication Critical patent/JP4254642B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ビール等の飲料を充填した飲料容器に装着し、飲料容器から飲料を抽出する際に適用するディスペンスヘッドに関するものである。
例えばビール等の発泡性飲料は、飲料容器に充填された状態で流通されるのが一般的である。この種の飲料容器では、口金にスピアバルブと称される常時閉状態のバルブ手段が設けてあり、流通過程において内部の飲料が漏洩するのを防止する一方、スピアバルブを開成させた場合に飲料の抽出を行うことができるように構成されている。
上記のような飲料容器に充填された飲料を飲料ディスペンサで提供する場合には、ディスペンスヘッドが適用される。ディスペンスヘッドは、マニュアル操作レバーの操作によって移動するプランジャを備えたもので、飲料容器の口金に装着した状態でプランジャを移動させることにより飲料容器のスピアバルブを開閉動作させることが可能である。このディスペンスヘッドの吸入口に炭酸ガスボンベを接続する一方、吐出口を飲料ディスペンサの注出バルブに接続し、この状態からスピアバルブを開成させると、炭酸ガスボンベのガス圧が吸入口を通じて飲料容器の内部に加えられるため、飲料ディスペンサの注出バルブを開成すれば、飲料容器の飲料が吐出口を介して注ぎ出されることになる(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−80092号公報
ところで、飲料の注出を行うディスペンサは、衛生面を考慮した場合、飲料の通過経路を定期的に洗浄することが好ましい。上述した飲料ディスペンサにおいても、ディスペンスヘッドの吸入口から注出バルブに至る通路に洗浄液を供給することによってその内部を定期的に洗浄することが衛生上好ましいものとなる。
しかしながら、飲料容器に装着されるディスペンスヘッドは、当該飲料容器の内部を経て吸入口と吐出口とが互いに連通可能となるものである。従って、吸入口から供給した洗浄液は、飲料容器の内部を経なければ注出バルブに至ることがない。つまり、従来のディスペンスヘッドを適用して洗浄を行った場合には、飲料容器の内部に洗浄液が混入する事態を招来することになる。
このため従来では、飲料容器と同様の構成を有した洗浄容器を別個用意するとともに、洗浄容器の内部に洗浄液を充填し、飲料容器のディスペンスヘッドを洗浄容器に付け替えることによって洗浄を行うようにしている。
こうした洗浄方法によれば、洗浄液が飲料に混入する事態を招来する虞れがなくなるものの、飲料の注出を行う場合と、洗浄を行う場合とで、ディスペンスヘッドを飲料容器と洗浄容器との間で都度着脱させなければならないため、洗浄作業の煩雑化を招来することになる。
本発明は、上記実情に鑑みて、洗浄作業を煩雑化することなく洗浄液が飲料容器に混入する事態を防止することのできる飲料ディスペンサを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る飲料ディスペンサは、吸入口と吐出口とを有し、飲料容器に装着された状態で操作レバーをマニュアル操作した場合に飲料容器のバルブ手段を動作させることにより、飲料容器の内部を経て吸入口及び吐出口の間を連通する第1の連通経路と、飲料容器の内部を経ることなく吸入口及び吐出口の間を連通する第2の連通経路とに切り換わるディスペンスヘッドと、前記ディスペンスヘッドにおける吸入口と吐出口との接続状態に応じた信号を出力する通知手段と、炭酸ガスを供給するガス供給通路に接続された第1入力ポート及び洗浄液を供給する洗浄液供給通路に接続された第2入力ポートを備えるとともに、ディスペンスヘッドの吸入口に接続された出力ポートを備えた流体選択手段と、前記通知手段の出力信号に基づいて前記ディスペンスヘッドにおける吸入口と吐出口との接続状態を判断し、操作レバーによって第1の連絡通路が選択された場合に流体選択手段の出力ポートに第1入力ポートを接続する一方、操作レバーによって第2の連絡通路が選択された場合に流体選択手段の出力ポートに第2入力ポートを接続するコントローラとを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る飲料ディスペンサは、上述した請求項1において、前記操作レバーは吸入口と吐出口との接続状態を切り換えた場合に互いに異なる傾斜状態に配置されるものであり、前記通知手段が操作レバーの傾斜状態に応じた信号を出力することを特徴とする。
本発明によれば、飲料容器のバルブ手段が開成した場合に飲料容器の内部を経て吸入口及び吐出口の間を連通する第1の連通経路と、飲料容器のバルブ手段が閉成した場合に飲料容器の内部を経ることなく吸入口及び吐出口の間を連通する第2の連通経路を備えるようにしているため、第2の連通経路を介して吸入口及び吐出口の間を連通し、この状態から洗浄液の供給を行えば、飲料容器との着脱作業を要せず、かつ洗浄液が飲料容器の飲料に混入する事態を招来することなく洗浄作業を行うことが可能となる。
この場合、吸入口と吐出口との接続状態に応じた信号を出力する通知手段を設けるようにすれば、第1の連通経路を介して吸入口及び吐出口の間が連通している状態において誤って洗浄液を供給してしまう事態を確実に防止することができるようになる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るディスペンスヘッドの好適な実施の形態について詳細に説明する。
図4は、本発明の実施の形態であるディスペンスヘッドの装着対象となる飲料容器の要部を概念的に示したものである。ここで例示する飲料容器10は、その内部に発泡性飲料であるビールbrを充填したもので、口金11にスピアバルブ20を備えている。スピアバルブ20は、飲料容器10の口金11を常時閉状態に保持することにより内部のビールbrが外部に漏出するのを防止する一方、必要時において開成することにより外部へのビールbrの供給を可能とするもので、バルブケース21及び供給チューブ22を備えて構成してある。
バルブケース21は、両端面がそれぞれ閉塞し、かつ一端部外周に外向きフランジ21aを有した円筒状を成す高剛性部材であり、円筒部分21bを口金11に嵌合させ、かつ外向きフランジ21aを外部に露出させた状態で飲料容器10の口金11に装着してある。このバルブケース21には、連通孔21c、供給孔21d及び固着孔21eが設けてある。
連通孔21cは、円筒部分21bにおいて飲料容器10の内部の望む位置に形成した複数の開口であり、飲料容器10の内部とバルブケース21の内部と互いに連通している。
供給孔21dは、バルブケース21の内部と外部とを連通する態様で形成した比較的太径の円形孔であり、バルブケース21の一端を閉塞する壁(以下、適宜「一端壁21f」という)の中心部に開口している。供給孔21dの内周面は、バルブケース21の内方側に位置した大径部21d1と、大径部21d1よりも外方側に位置した比較的小径の小径部21d2とを有しており、これら大径部21d1と小径部21d2との間に段状の弁座21d3を構成している。
固着孔21eは、後述の供給チューブ22を固着するための円形の開口であり、バルブケース21の他端を閉塞する壁(以下、適宜「他端壁21g」という)の中心部に形成してある。
供給チューブ22は、一端が閉塞する一方、他端が開口した円筒状部材であり、上述した固着孔21eを貫通し、かつ一端の閉塞端面22aがバルブケース21の一端壁21fの外表面と合致する態様でバルブケース21の他端壁21gに固着してある。尚、図には明示していないが、供給チューブ22の他端部は、飲料容器10の最低部にまで達している。
この供給チューブ22には、バルブケース21の円筒部分21bによって覆われる部分の外周に複数の吐出孔22bが形成してあるとともに、バルブケース21の円筒部分21bによって覆われる部分にバルブ部材23及びコイルスプリング24が配設してある。
吐出孔22bは、閉塞端面22aの近傍において供給チューブ22の内部と外部とを互いに連通するためのものである。
バルブ部材23は、バルブケース21の供給孔21d及び供給チューブ22の吐出孔22bを開閉するためのもので、スライドバルブ部23a及びフランジバルブ部23bを有している。スライドバルブ部23aは、供給チューブ22に対して摺動可能に嵌合することのできる内径を有した円筒状部分である。このスライドバルブ部23aは、図4中の右半分に示すように、バルブケース21の内部において一端部側に移動した場合に供給チューブ22の吐出孔22bを閉塞する一方、図4中の左半分に示すように、他端部側に移動した場合に吐出孔22bを開放することのできる長さに形成してある。フランジバルブ部23bは、スライドバルブ部23aの一端部外周から径外方向に向けて延在した部分であり、バルブケース21の供給孔21dに嵌合することのできる外径に形成してある。
コイルスプリング24は、バルブケース21の他端壁21gとバルブ部材23との間に介在し、バルブケース21の他端壁21gからバルブ部材23を離隔する方向に押圧することにより、バルブケース21の供給孔21d及び供給チューブ22の吐出孔22bを常時閉塞させた状態に維持するためのものである。
尚、本実施の形態では、バルブ部材23として弾性部材23A及び外殻部材23Bによって構成したものを適用している。弾性部材23Aは、ゴム等のように弾性に富み、かつ所望のシール性を有したものであり、バルブケース21の供給孔21d及び供給チューブ22の吐出孔22bに直接接触する部分を構成している。外殻部材23Bは、金属のように比較的剛性を有したものであり、コイルスプリング24が直接接触する部分を構成している。
一方、上記のようなスピアバルブ20を備えた飲料容器10に適用するディスペンスヘッド30は、図3に示すように、ヘッド本体31、プランジャ32及びマニュアル操作レバー33を備えている。
ヘッド本体31は、飲料容器10の口金11から外部に露出したバルブケース21の外向きフランジ21aを介してスピアバルブ20に装着する部分である。このヘッド本体31には、装着孔31a、ガイド孔31b、連絡孔31c及び吸入通路31dが設けてある。
装着孔31aは、バルブケース21の外向きフランジ21aを嵌合させることのできる内径を有した太径の孔であり、ヘッド本体31の基端部に開口している。装着孔31aの開口端部には、バルブケース21の外向きフランジ21aに係合させるための係合爪31eが内方に向けて突設してある。
ガイド孔31bは、後述のプランジャ32を摺動可能に嵌挿するための孔であり、その軸心を装着孔31aの軸心に合致させる態様でヘッド本体31に形成してある。
連絡孔31cは、装着孔31aとガイド孔31bとの間を連絡する部分であり、スピアバルブ20の供給孔21dよりも大きな内径の第1連絡部31c1と、この第1連絡部31c1からガイド孔31bに向けて漸次内径が減少するテーパ状の第2連絡部31c2とを有している。この連絡孔31cには、装着孔31aとの連結部分となる第1連絡部31c1にリブ31c3を介してシールリング34が設けてある。シールリング34は、連絡孔31cから装着孔31aに向けて漸次内径が減少する中心孔34aを有した円環状を成すシール部材であり、外周面に形成した装着溝34bにリブ31c3を嵌着させることによって連絡孔31cの内周面に取り付けてある。このシールリング34は、ディスペンスヘッド30をスピアバルブ20に装着した場合にバルブケース21の一端壁21fに密接し、供給孔21dと第1連絡部31c1との間に所望の気密性及び水密性を確保するものである。
吸入通路31dは、ガイド孔31bから径外方向に向けて延設してあり、吸入口31d1としてヘッド本体31の外部に開口している。
プランジャ32は、ヘッド本体31においてガイド孔31bから連絡孔31c及び装着孔31aに亘る部位に軸心方向に沿って移動可能に配設した長尺部材である。このプランジャ32には、外周面にスライド部32a、連通部32b及びフランジ部32cが設けてあるとともに、基端部に押圧操作部32dが設けてあり、さらに軸心部分に一連の吐出通路32eが形成してある。
スライド部32aは、ヘッド本体31のガイド孔31bに嵌合する外径を有し、ガイド孔31bの内周面に摺接することにより、プランジャ32を軸方向に沿って移動させる際の案内として機能する部分である。
連通部32bは、プランジャ32においてスライド部32aよりも基端側に位置する部分に形成した細径部分であり、プランジャ32の占位位置に関わらず常にヘッド本体31の連絡孔31cと吸入通路31dとの間を互いに連通する機能を有している。
フランジ部32cは、上述したシールリング34の中心孔34aにおいて最も細径となる部分と同等の外径を有した部分であり、ヘッド本体31の連絡孔31cに収容する態様で配置してある。このフランジ部32cには、シールリング34の中心孔34aに対向する部位に連通口32fが設けてある。連通口32fは、フランジ部32cの外周面をシールリング34の中心孔34aにおいて最も細径となる部分に当接させた場合にもヘッド本体31の連絡孔31cと装着孔31aとの間を互いに連通させた状態に維持するものである。
押圧操作部32dは、スピアバルブ20の供給孔21dよりも細径の外径を有するとともに、供給チューブ22の外径よりも太径の内径を有した円筒状に突出する部分である。この押圧操作部32dは、軸方向に沿った突出長さが、供給チューブ22の閉塞端面22aから吐出孔22bまでの距離よりも大きく構成してある。
吐出通路32eは、押圧操作部32dの内底面からプランジャ32の先端に向けて延設してあり、吐出口32e1としてプランジャ32の先端面に開口している。
マニュアル操作レバー33は、上述したプランジャ32をヘッド本体31に対して移動させるためのもので、プランジャ駆動部33aと把持部33bとを備えている。
プランジャ駆動部33aは、先端部に水平方向に沿って延在する揺動軸33cを有するとともに、この揺動軸33cからプランジャ32の両側に延在する態様で二股に分岐したもので、揺動軸33cを介してヘッド本体31に揺動可能に支承させてある。図には明示していないが、プランジャ駆動部33aは、プランジャ32の両側に位置する部分にそれぞれ係合突起を有し、各係合突起を介してプランジャ32の水平溝に係合しており、揺動軸33cの軸心回りに上下方向に揺動させた場合にヘッド本体31に対してプランジャ32をその軸方向に沿って移動させることが可能である。
把持部33bは、プランジャ駆動部33aを揺動させる場合に操作者が把持するためのもので、プランジャ駆動部33aの基端部間を連結した後、揺動軸33cの軸心から離隔する方向に沿って延在している。
本実施の形態では、図5に示すように、把持部33bの基端が上方に向かう態様でプランジャ駆動部33aを傾斜配置した場合に、プランジャ32がヘッド本体31に対して先端側に移動し、押圧操作部32dがヘッド本体31の連絡孔31cに収容された状態となる。
一方、把持部33bをほぼ水平に配置した場合には、図6に示すように、プランジャ32がヘッド本体31に対して基端側に移動し、フランジ部32cの外周面がシールリング34の中心孔34aにおいて最も細径となる部分に当接するとともに、押圧操作部32dがヘッド本体31の連絡孔31cから装着孔31a側へ突出した状態となる。
この把持部33bには、内部に傾斜センサ(通知手段)35が設けてある。傾斜センサ35は、マニュアル操作レバー33の傾斜状態に応じた検出信号を外部に出力するものである。本実施の形態では、マニュアル操作レバー33の基端が上方に向かう態様で傾斜配置された場合にのみ外部に検出信号を出力する傾斜センサ35を適用している。傾斜センサ35の検出信号は、後述するビールディスペンサのコントローラ100に与えられることになる。
図1及び図2は、上述したディスペンスヘッド30を適用して飲料容器10から飲料の抽出を行う飲料ディスペンサを示したものである。ここで例示する飲料ディスペンサは、上述したように、内部にビールbrを充填した飲料容器10を用いるビールディスペンサであり、ディスペンサ本体40の内部に冷却管路41を備えている。冷却管路41は、飲料容器10から抽出したビールbrを冷却した後にジョッキ等の注出容器Gに注出するためのもので、その基端がディスペンスヘッド30の吐出口32e1に接続してある一方、その先端がビールディスペンサの注出バルブ42に接続してある。冷却管路41の中間部は、コイル状に巻回してあり、冷却水を貯留した水槽43の内部に浸漬してある。
また、上記ビールディスペンサは、流体選択手段50を備えている。流体選択手段50は、2つの入力ポート51,52と1つの出力ポート53とを備え、コントローラ100から与えられた制御信号に基づいて入力ポート51,52を適宜選択することにより、出力ポート53から出力される流体の切り換えを行うためのものである。本実施の形態では、炭酸ガスボンベ60から炭酸ガスを供給するガス供給通路61を第1入力ポート51に接続し、かつ洗浄液供給手段70から洗浄液を供給する洗浄液供給通路71を第2入力ポート52に接続する一方、出力ポート53を上述したディスペンスヘッド30の吸入口31d1に接続してある。
上記のように構成したビールディスペンサにおいて注出バルブ42からビールbrの注出を行うためには、まず、ビールbrが充填された飲料容器10の口金11にディスペンスヘッド30を装着する。
ディスペンスヘッド30を飲料容器10の口金11に装着する場合には、図5に示すように、マニュアル操作レバー33の基端部を上方に引き上げ操作することにより、プランジャ32をヘッド本体31に対して先端側に移動させた状態に保持し、この状態から装着孔31aに設けた係合爪31eをスピアバルブ20の外向きフランジ21aに係合させれば良い。
この状態においては、ヘッド本体31の先端側にプランジャ32が移動しているため、押圧操作部32dの先端がスピアバルブ20のバルブ部材23から離隔した状態にあり、当該スピアバルブ20の供給孔21dが依然として閉成した状態に維持されている。一方、上述した状態においては、ヘッド本体31のシールリング34がスピアバルブ20におけるバルブケース21の一端壁21fに密接しており、第1連絡部31c1との間に所望の気密性及び水密性が確保されることになる。
しかる後、ディスペンスヘッド30のマニュアル操作レバー33を操作してこれを水平状態に移動させると、図6に示すように、プランジャ32がヘッド本体31に対して基端側に移動し、フランジ部32cの外周面がシールリング34の中心孔34aにおいて最も細径となる部分に当接するとともに、押圧操作部32dがヘッド本体31の連絡孔31cから装着孔31a側へ突出することになる。この結果、スピアバルブ20のバルブ部材23がコイルスプリング24の押圧力に抗してバルブケース21の他端壁21gに近接する方向に移動し、バルブケース21の供給孔21d及び供給チューブ22の吐出孔22bがそれぞれ開成されることになり、ビールディスペンサがビール供給可能状態となる。
このビール供給可能状態において、例えば図示せぬ選択スイッチによりビール供給モードが選択されると、上述したコントローラ100は、流体選択手段50の第1入力ポート51を開成する一方、第2入力ポート52を閉塞することにより、出力ポート53から炭酸ガスの供給を行う。
出力ポート53から供給された炭酸ガスは、吸入口31d1を通じて吸入通路31dに至り、さらにヘッド本体31の連絡孔31c、フランジ部32cの連通口32f、スピアバルブ20の供給孔21d及びバルブケース21の連通孔21cを通じて飲料容器10の内部に供給されることになる。
飲料容器10の内部に供給された炭酸ガスは、内部圧力を上昇させることになり、飲料容器10のビールbrが供給チューブ22、その吐出孔22b、吐出通路32e及びその吐出口32e1を通じてビールディスペンサの冷却管路41に至る。従って、注出レバー44を適宜操作すれば、注出バルブ42からビールbrの注出を行うことが可能になる。
一方、図示せぬ選択スイッチにより洗浄モードが選択されると、上述したコントローラ100は、傾斜センサ35から検出信号が与えられたことを条件に、つまりマニュアル操作レバー33の基端部を上方に引き上げ操作したことを条件に、流体選択手段50の第1入力ポート51を閉成する一方、第2入力ポート52を開成することにより、出力ポート53から洗浄液の供給を行う。
ここで、上述したビール供給モードからマニュアル操作レバー33の基端部を上方に引き上げ操作すると、コイルスプリング24の弾性復元力により、バルブ部材23がバルブケース21の他端壁21gから離隔する方向に移動し、図5に示すように、スピアバルブ20の供給孔21d及び供給チューブ22の吐出孔22bがそれぞれ閉成した状態に復帰することになる。この結果、出力ポート53から供給された洗浄液は、吸入口31d1を通じて吸入通路31d及びヘッド本体31の連絡孔31cに至った後、飲料容器10の内部を経ることなくプランジャ32の吐出通路32e及びその吐出口32e1を通じてビールディスペンサの冷却管路41に至る。従って、注出レバー44を適宜操作し、供給された洗浄液を注出バルブ42から排出すれば、ビールディスペンサにおいてビールbrの通過する通路、つまりディスペンスヘッド30の吸入口31d1から注出バルブ42に至る通路を洗浄液によって洗浄することができるようになる。
この場合、ディスペンスヘッド30の吸入口31d1から注出バルブ42に至る通路に洗浄液が供給されるのは、マニュアル操作レバー33の基端部を上方に引き上げ操作したことを条件とするものである。従って、洗浄作業を行う際に都度ディスペンスヘッド30を飲料容器10から洗浄容器へ変更する等の作業を何等伴うことなく、洗浄液が誤って飲料容器10の内部に混入する事態を確実に防止することができるようになる。
尚、洗浄液による洗浄が終了した後においては、例えばマニュアル操作レバー33をそのままにした状態で炭酸ガスのみをブロアガスとして暫時供給した後、再びマニュアル操作レバー33を水平状態に操作すれば、再びビール供給モードに切り換えることができる。
以上説明したように、上記ディスペンスヘッド30によれば、飲料容器10に設けられたスピアバルブ20の供給孔21dが開成した場合、吸入口31d1から吸入通路31d、ヘッド本体31の連絡孔31c、フランジ部32cの連通口32f、スピアバルブ20の供給孔21d及びバルブケース21の連通孔21cを通じて飲料容器10の内部に至り、さらに供給チューブ22、その吐出孔22b、吐出通路32e及びその吐出口32e1を通じてビールディスペンサの冷却管路41に至る第1の連通経路を構成する一方、飲料容器10に設けられたスピアバルブ20の供給孔21dが閉成した場合、吸入口31d1から吸入通路31d及びヘッド本体31の連絡孔31cに至った後、飲料容器10の内部を経ることなくプランジャ32の吐出通路32e及びその吐出口32e1を通じてビールディスペンサの冷却管路41に至る第2の連通経路を構成するようにしているため、飲料容器10との着脱作業を要せず、かつ洗浄液が飲料容器10に混入する事態を招来することなく洗浄作業を行うことが可能となる。
尚、上述した実施の形態では、通知手段として、マニュアル操作レバーの傾斜状態に応じて信号を出力する傾斜センサを例示しているが、必ずしも傾斜センサを適用する必要はなく、吸入口と吐出口との接続状態に応じた信号を出力するものであれば、その他の通知手段を適用しても構わない。例えば、プランジャの位置に応じた信号を出力するものを適用しても同様の作用効果を奏することが可能である。
本発明の実施の形態であるディスペンスヘッドを適用して飲料容器から飲料の抽出を行う飲料ディスペンサのビール供給モードを示した概念図である。 図1に示した飲料ディスペンサの洗浄モードを示した概念である。 本発明の実施の形態であるディスペンスヘッドを示した断面図である。 図3に示したディスペンスヘッドの装着対象となる飲料容器の要部を示す断面図である。 図1に示した飲料ディスペンサが洗浄モードとなった状態を示す要部断面図である。 図1に示した飲料ディスペンサがビール供給モードとなった状態を示す要部断面図である。
符号の説明
10 飲料容器
20 スピアバルブ
21 バルブケース
21c 連通孔
21d 供給孔
22 供給チューブ
22b 吐出孔
31 ヘッド本体
31c 連絡孔
31d 吸入通路
31d1 吸入口
31e 係合爪
32c フランジ部
32e 吐出通路
32e1 吐出口
32f 連通口
41 冷却管路

Claims (2)

  1. 吸入口と吐出口とを有し、飲料容器に装着された状態で操作レバーをマニュアル操作した場合に飲料容器のバルブ手段を動作させることにより、飲料容器の内部を経て吸入口及び吐出口の間を連通する第1の連通経路と、飲料容器の内部を経ることなく吸入口及び吐出口の間を連通する第2の連通経路とに切り換わるディスペンスヘッドと、
    前記ディスペンスヘッドにおける吸入口と吐出口との接続状態に応じた信号を出力する通知手段と、
    炭酸ガスを供給するガス供給通路に接続された第1入力ポート及び洗浄液を供給する洗浄液供給通路に接続された第2入力ポートを備えるとともに、ディスペンスヘッドの吸入口に接続された出力ポートを備えた流体選択手段と、
    前記通知手段の出力信号に基づいて前記ディスペンスヘッドにおける吸入口と吐出口との接続状態を判断し、操作レバーによって第1の連絡通路が選択された場合に流体選択手段の出力ポートに第1入力ポートを接続する一方、操作レバーによって第2の連絡通路が選択された場合に流体選択手段の出力ポートに第2入力ポートを接続するコントローラと
    を備えたことを特徴とする飲料ディスペンサ。
  2. 前記操作レバーは吸入口と吐出口との接続状態を切り換えた場合に互いに異なる傾斜状態に配置されるものであり、前記通知手段が操作レバーの傾斜状態に応じた信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の飲料ディスペンサ。
JP2004214229A 2004-07-22 2004-07-22 飲料ディスペンサ Expired - Fee Related JP4254642B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004214229A JP4254642B2 (ja) 2004-07-22 2004-07-22 飲料ディスペンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004214229A JP4254642B2 (ja) 2004-07-22 2004-07-22 飲料ディスペンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006036221A JP2006036221A (ja) 2006-02-09
JP4254642B2 true JP4254642B2 (ja) 2009-04-15

Family

ID=35901640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004214229A Expired - Fee Related JP4254642B2 (ja) 2004-07-22 2004-07-22 飲料ディスペンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4254642B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105299271A (zh) * 2015-08-11 2016-02-03 玉环县和成铜业有限公司 一种分配器

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110573451B (zh) 2017-05-19 2021-08-06 三得利控股株式会社 分配头以及利用该分配头的饮料喷出通路的清洗方法
KR20210093317A (ko) 2018-12-21 2021-07-27 산토리 홀딩스 가부시키가이샤 음료 서버의 세정 장치
JP6567157B1 (ja) * 2018-12-27 2019-08-28 サントリーホールディングス株式会社 ディスペンスヘッド
WO2020138102A1 (ja) 2018-12-28 2020-07-02 サントリーホールディングス株式会社 飲料供給システムの洗浄装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105299271A (zh) * 2015-08-11 2016-02-03 玉环县和成铜业有限公司 一种分配器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006036221A (ja) 2006-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4972635B2 (ja) タッピングロッド
KR102442076B1 (ko) 디스펜스 헤드 및 이를 이용한 음료 주출로의 세정 방법
KR101441841B1 (ko) 액체 공급 시스템 및 액체 유로 조정 장치
JP4254642B2 (ja) 飲料ディスペンサ
KR20090024666A (ko) 음료용기와, 이 음료용기와 탭핑장치의 조립체
JP2004331088A (ja) 混合液体注出ヘッド
JP2006264716A (ja) ディスペンスヘッド、飲料通路洗浄装置
JP5114366B2 (ja) 飲料注出装置のディスペンスヘッド
JP2007039084A (ja) 飲料注出装置の洗浄システム
JP2007015766A (ja) ディスペンスヘッドおよびそれを用いた発泡性飲料供給装置
JP3920414B2 (ja) ビール樽の洗浄方法および洗浄装置
JP4275117B2 (ja) 飲料注出装置のディスペンスヘッド
JP2008189326A (ja) 飲料注出装置
JP5964551B2 (ja) 吐出器及び飲料吐出装置用洗浄システム
JP4223906B2 (ja) 飲料サーバー用洗浄器
JP5161044B2 (ja) 飲料注出装置、飲料注出装置に組み込まれる交換ユニット、及び飲料注出用タップ
JP3112844U (ja) ディスペンスヘッド
JP2007308172A (ja) 生ビールディスペンサー洗浄方法およびこれに用いる装置
JP3110486U (ja) ディスペンスヘッド
JP2606252Y2 (ja) 炭酸飲料用ディスペンサ
JP3742911B2 (ja) ディスペンサー洗浄用タンク
JP2007331830A (ja) 飲料ディスペンサーの洗浄装置
JPH0948497A (ja) ビールディスペンサ洗浄方法及びその装置
KR20210006112A (ko) 음료 주입용 디스펜서 및 그 제어방법
KR20040106000A (ko) 냉온수기용 급수 안내구조

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090119

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4254642

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees