JP4253556B2 - 光ピックアップおよびそれを搭載した光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光ピックアップおよびそれを搭載した光学的情報記録再生装置 Download PDF

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本発明は、光ピックアップおよびそれを搭載した光学的情報記録再生装置(以下、光ディスク装置と記す)に係り、特に、レーザ光源の出射光量を所定量に制御するために、レーザ光源から前方に向けて出射する光ビームの一部を検出するようにした光ピックアップにかかわる技術に関する。
近年、CD−R/RW、DVD−R/RW等の情報の記録および再生が可能な光学的情報記録媒体(以下、光ディスクと記す)の普及が著しく、このような記録可能な光ディスクに情報を記録/再生できる光ディスク装置も、各種のものが出回っている。このような光ディスク装置では、内蔵された光ピックアップにより、光ディスクに光ビームを照射して情報を記録し、光ディスクからの反射光ビームを検出して情報を読み取るようになっている。
上記の光ピックアップによる情報の記録および再生においては、安定した記録/再生処理を行うために、光ディスクに照射する光ビームの光量を所定量に制御する必要がある。このため、光ピックアップは、レーザ光源から出射する光ビームの光量を検出する手段を有しており、その検出された光量をレーザ光源の制御回路にフィードバックすることで、光ディスクに照射する光ビームの光量を所定量に制御するようにしている。
レーザ光源から出射した光ビームの光量を検出するには、レーザ光源のチップ内にその後方に向けて出射する光ビームを受光する受光素子を一体に内蔵させた構成のものもあるが、レーザ光源の構造が制約される、実際に用いる前方に向けて出射する光ビームとの対応が必ずしも正確でない、などの理由から、レーザ光源から前方に向けて出射される光ビームの一部を受光する受光素子を設けるのが一般的である。このようにレーザ光源のチップ前方に向けて出射する光ビームを受光する受光素子のことを、本願においては、フロントモニタと称している。
フロントモニタへレーザ光源からの光ビームを導く手法としては、様々な方法が知られているが、例えば特許文献1に示すような手法がある。この特許文献1に記載された光ピックアップでは、レーザ光源から出射した光ビームの一部を、直接フロントモニタに導く構成をとっており、対物レンズ有効径外の光ビームをフロントモニタに導くようにしているため、対物レンズ側に向かう光ビームの光量を低下させることがない、などの特徴をもつ。
また、特許文献2に記載された光ピックアップでは、レーザ光源から出射した光ビームの一部を、集光ミラーにより光ビームの進行方向と異なる方向に反射させ、フロントモニタに導く構成をとっており、集光ミラーを設けることで、所望の位置にフロントモニタを配置することができる、などの特徴をもつ。この特許文献2に記載された光ピックアップにおいても、特許文献1と同様に、対物レンズ有効径外の光ビームをフロントモニタに導くようにしているため、対物レンズ側に向かう光ビームの光量を低下させることがない。
特開2001−93183号公報 特開2001−184709号公報
先述したような、従来の光ピックアップのフロントモニタの構成を、光学部品の実装するスペースが小さくて高さの低い(厚みの薄い)光ピックアップに採用しようとすると、特許文献1ではフロントモニタ自体が、また特許文献2では集光ミラーが、それぞれ光ピックアップの高さ方向にはみ出てしまい、実装できないという問題が発生する。
本発明は上記のような点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、薄型の光ピックアップを実現可能とすることにある。
上記した目的を達成するために、本願による光ピックアップの1つの発明では、
レーザ光源と、レーザ光源から出射した光ビームを光学的情報記録媒体に集光する対物レンズと、光ビームの前記光学的情報記録媒体からの反射光ビームを受光する光検出器と、レーザ光源から出射した光ビームおよび前記反射光ビームを透過あるいは反射するビームスプリッタと、レーザ光源から出射した対物レンズ有効径外の光ビームを反射する反射部材と、ビームスプリッタに対してレーザ光源と反対方向に配置され、反射部材により反射された光ビームを受光するフロントモニタとを、備え、
フロントモニタを、レーザ光源と前記ビームスプリッタと光検出器の配置された高さ位置と、略同等の高さ位置に配置し、
反射部材を板状のミラーとして、反射部材を、ビームスプリッタの最上端よりも上側となる高さ位置に配置した、
構成をとる。
本発明によれば、レーザ光源から出射しビームスプリッタの上を通過する光ビームを、ビームスプリッタの上に配置した板状の反射部材により、レーザ光源と略同等の高さに位置するフロントモニタに導く構成とすることで、記録可能なDVDやCDに対応した薄型の光ピックアップを実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
まず、本発明の光ピックアップの第1実施形態について説明する。本実施形態は、DVD系の光ディスクの情報の記録および再生に対応したノートパソコン用の光ピックアップへの適用例である。
図1は、本第1実施形態の光ピックアップ100の光学系の構成を示す図で、図1の(A)は、光ピックアップを光ディスク側から見た図、図1の(B)は、図1の(A)のDVDレーザ光源1からフロントモニタ11までの光学部品を、光検出器9側から見た図である。
図1の(A)を用い、光ピックアップ100の構成についてまず説明する。DVDレーザ光源1から、光ビームが発散光として出射される。DVD系の光ディスクに情報の記録または情報の再生を行うには、一般的に波長約660nmの半導体レーザを用いるのが一般的であり、DVDレーザ光源1も波長約660nmの光ビームを出射するものとする。DVDレーザ光源1から出射した光ビームは、回折格子2に入射する。回折格子2により光ビームは3本に分岐され、ディファレンシャルプッシュプル法(以下、DPP法と記す)による光ディスクのトラッキングエラー信号(以下、TESと記す)に用いられる。なお、DPP法はごく一般的なTESの検出法なので説明は省略する。回折格子2を透過した光ビームはハーフミラー(ビームスプリッタ)3で反射し、コリメートレンズ4に導かれ、略平行な光ビームに変換される。コリメートレンズ4を出射した光ビームは、立ち上げミラー5を図中z方向に反射し、アクチュエータ6に搭載された対物レンズ7により光ディスク(図示せず)上に集光される。
光ディスクにより光ビームは反射され、対物レンズ7、立ち上げミラー5、コリメートレンズ4、ハーフミラー3、検出レンズ8を経て、光検出器9に到達する。光ビームにはハーフミラー3を透過するとき所定の非点収差が与えられ、非点収差法による光ディスクのフォーカシングエラー信号(以下、FESと記す)の検出に使用される。なお、非点収差法はごく一般的なFESの検出法なので説明は省略する。検出レンズ8は、非点収差の方向を所定の方向に回転させると同時に光検出器9上での光スポットの大きさを決める働きがある。光検出器9に導かれた光ビームは、光ディスク上に記録されている情報信号の検出と、TESおよびFESなど光ディスク上に集光された光スポットの位置制御信号の検出に使用される。
また、回折格子2を透過した光ビームのうち一部は、ハーフミラー3(ビームスプリッタ)の上部(図中z方向)を通過し、ハーフミラー3の上部にあるフロントモニタ用ミラー(以下、FMミラーと記す)10にて反射し、フロントモニタ11に導かれる。なお、ハーフミラー3の後方に配置された遮光壁12は、ハーフミラー3を透過した光ビームを遮る働きがある。また、FMミラー10とハーフミラー3とは、その少なくとも一部同士が、平面的には重なるように配置してある。
光ディスク装置では、先述したように光ディスクに信号を記録する際、光ディスク上に所定の光量を照射させるため、レーザ光源の光量を制御する必要があり、このために、フロントモニタ11は、DVDレーザ光源1の光量変化を検出し、DVDレーザ光源1の出射光量を制御するため設置されている。また、フロントモニタ11の出力信号は、DVDレーザ光源1のレーザ光源制御回路(ここでは、図示していない)にフィードバックされる。
次に、図1の(B)を用い、フロントモニタ11に導かれる光について説明する。DVDレーザ光源1を出射し回折格子2を透過した光ビームのうち、対物レンズ有効径Aの範囲内の光は、ハーフミラー3により反射され、対物レンズ7へと進行する。対物レンズ有効径外Bの光ビームの一部は、略水平に寝かせて配置された薄板状のFMミラー10により反射され、フロントモニタ11へと導かれる。
光ディスクに情報を記録するには、光強度の高い光ビームを光ディスクに照射する必要があるため、光ピックアップではレーザ光源から出射した光ビームを効率良く光ディスク上に導かねばならない。そこで、本発明のように、対物レンズ有効径外Bの光ビームをフロントモニタ11のモニタ光に用いることにより、光ディスク上に照射する光を減じることがないという効果がある。
また、ハーフミラー(ビームスプリッタ)3の透過光でなく、ハーフミラー3上を通過する光ビームをフロントモニタ11へ導くため、フロントモニタ11の検出光量はハーフミラー3の膜の出来(膜の特性パラツキ)にも依存しないという効果がある。
さらに、対物レンズ有効径外Bの光ビームを、特許文献1に記載の技術のように直接フロントモニタで受光することがないため、フロントモニタ11の高さ位置を他の光学部品と略同じ高さ位置に配置することができ、光ピックアップ100の厚さを薄くすることが可能となる。
なお、ハーフミラー3の後方に配置された遮光壁12は、先述したように、ハーフミラー3を透過した光ビームを遮る働きがある。この遮光壁12を配置することによって、ハーフミラー3を透過した光ビームがフロントモニタ11に入射し、FMミラー10で反射された光ビームと干渉することによるフロントモニタ11の受光量変動を起こさせない効果が得られる。
また、ハーフミラー3は対物レンズ有効径Aよりわずかに大きく設定する。これは、ハーフミラー3を光ピックアップ100へ取り付ける際の取り付け誤差や、ハーフミラー3の作製時の高さパラツキがあっても、対物レンズ有効径Aの光ビームを減じないようにするためである。
図1の(A)に示したように、光ディスク側から見ると(平面的に見ると)、FMミラー10とハーフミラー3は、少なくともその一部が重なるよう配置してある。このように配置した理由を、図2を用い説明する。
図2は、ハーフミラー3とFMミラー10の配置関係を示す概略図であり、図1の(B)と同じ方向から見た図である。図2の(A)、(B)、(C)の光ピックアップの高さ(厚み)dは全て同一寸法であり、図2の(A)、(B)、(C)は、それぞれFMミラー10a、10b、10cの配置位置が異なっている状態を表わしている。なお、図2においては、ここでの説明に不必要な部品についてはその記載を省略してある。
図2(A)では、FMミラー10aは、ハーフミラー3よりもフロントモニタ11側に寄せて配置してある。DVDレーザ光源1から出射した光ビームのうち対物レンズ有効径外の光ビームは、FMミラー10aで反射しフロントモニタ11へと導かれる。この図2の(A)のようにFMミラー10aを配置すると、ハーフミラー3の高さ(図中z方向)による制限によって、フロントモニタ11へ導かれる光ビームの有効径Bが非常に狭くなってしまう。このため、ハーフミラー3の高さのバラツキにより、フロントモニタ11の受光量は大きく変動してしまいやすい。
図2の(B)では、FMミラー10bは、光ディスク側から見ると(図中x、y平面)、ハーフミラー3と重なる領域があるように配置してある。図2の(A)の場合と同様に、DVDレーザ光源1から出射した光ビームのうち対物レンズ有効径外の光ビームは、FMミラー10bで反射しフロントモニタ11へと導かれる。この図2(B)のようにFMミラー10bを配置すると、図2の(A)場合に比べ光ビームの有効径Bを広くとれ、ハーフミラー3の高さのバラツキに対して、フロントモニタ11の受光量変動を小さく抑えられる。
図2の(C)では、FMミラー10cは、ハーフミラー3よりもDVDレーザ光源1側に寄せて配置してある。図2の(A)、(B)の場合と同様に、DVDレーザ光源1から出射した光ビームのうち対物レンズ有効径外の光ビームは、FMミラー10cで反射しフロントモニタ11へと導かれる。この図2の(C)のようにFMミラー10cを配置すると、図2の(A)、(B)の場合に比べ光ビームの有効径Bを非常に広くすることが可能となる。しかし、レーザ光源1である半導体レーザはガウシアン型の強度分布をもっているため、図中1点鎖線で記したレーザ光源1の出射ビームの光軸から離れる程に、光強度が弱くなっていくため、フロントモニタ11に導かれる光ビームの強度が非常に小さくなり、SNが悪くなりやすい。
このように、FMミラー10は、ハーフミラー3に対してフロントモニタ11側に寄せすぎると受光量変動が生じ、逆にDVDレーザ光源1側に寄せすぎると受光量不足が生じやすい。このため、図2の(B)のように、FMミラー10bを光ディスク側から見ると(図中の(x、y)面で見ると)、ハーフミラー3と重なる領域があるように配置することで、受光量変動と受光量不足の両方の問題を解決できる。
また、ハーフミラー3の後方に配置されているフロントモニタ11は、その高さ位置を、レーザ光源1やハーフミラー3や光検出器9と略同一高さ位置となるように配置することで、フロントモニタ11を光ピックアップ100の高さ(厚さ)d(例えば、d=6.4mm)の範囲内に、容易に実装することができる。また、ハーフミラー3の上方に配置した薄板状のFMミラー10は、略水平(図中の(x、y)面と略平行)に寝かせて配置してあるので、たとえハーフミラー3の上方位置であっても、FMミラー10の配置高さは、アクチュエータ6に搭載されて光ピックアップ100内で最上部に位置する対物レンズ7の高さよりも、低く抑えることができる。よって、対物レンズ有効径外の光ビームをフロントモニタ11に導くモニタ光学系の構成であっても、高さの低い薄型のノートパソコン用の光ピックアップに採用可能な薄型のフロントモニタ光学系の構成が実現でき、しかも、FMミラー10は低価格であるので、光ピックアップのコストを押し上げることもない。
なお、本実施形態では、FMミラー10を(x、y)面と略平行に配置したが、FMミラー10はy軸を中心に回転させてもよい。こうすることで、フロントモニタ11はx軸方向の所望の位置に配置させてやることが可能となる(なお、これは以下の実施形態においても同様である)。
なおまた、本実施形態では、フロントモニタ11は(z、y)面に平行になるよう配置してあるが、フロントモニタ11はその平面を、FMミラー10からの反射光ビームと略直交するように傾けて配置させても構わない。これは、FMミラー10からの反射光ビームとフロントモニタ11が略直交するように配置することで、フロントモニタ11の受光感度を向上させることができるからである。
また、またDVDレーザ光源1内に搭載されたレーザチップの活性層の方向は、水平面である(x、y)面(すなわち、ハーフミラー3で反射される光ビームの光軸とハーフミラー3を透過する光ビームの光軸とを含む面)と平行になるように設定されている。これは、光ディスクのトラック接線に平行な方向の光ディスク上の集光スポットを小さくするためと、フロントモニタ11に到達する光ビーム光量を確保するためである。
図3を用い、DVDレーザ光源1内に搭載されたレーザチップの活性層の方向と、フロントモニタ11に到達する光量との関係について説明する。図3は、DVDレーザ光源1内のレーザチップ13から光ビームが発散光として出射され、ハーフミラー3まで進行したときの光ビームの光強度分布14を示したものである。図3の(A)はレーザチップ活性層の方向が(x、y)面に平行な場合、図3(のB)は(z、x)面に平行な場合をそれぞれ示している。
図3の(A)に示すように、一般的にDVDレーザ光源1内のレーザチップ13の活性層の方向が(x、y)面に平行な場合には、光ビームの広がり角度はy方向よりもz方向の方が広くなる。そのため、光強度分布14はz方向の広がりが大きくなるため、FMミラー10に到達する対物レンズ有効径範囲外Bの光ビームの光量が多くなるので、フロントモニタ11に十分な光ビームを導くことができる。
逆に、図3の(B)に示すように、レーザチップ13の活性層の方向を(z、x)面に平行とすると、光強度分布14はz方向の広がりが狭くなるため、FMミラー10に到達する対物レンズ有効径範囲外Bの光ビームの光量が少なくなるので、フロントモニタ11に到達する光量は非常に小さくなってしまう。このため、光学部品のずれや、光ビームの広がり角の変動により、フロントモニタ11の受光量が大きく変動してしまうという問題が発生してしまう。
以上のことから、DVDレーザ光源1内のレーザチップ13の活性層の方向は(x、y)面に平行になるように配置する。この方向にレーザチップ13の活性層を配置することで、フロントモニタ11に到達する光量を十分に確保できる共に、フロントモニタ11の受光量の変動の少ない構成とすることができる。
なお、上述した説明ではDVD用の光ピックアップについて述べたが、CDやBlu−rayの記録可能な光ピックアップや、DVDとCDのレーザ光源を同一のケース内に具備したマルチレーザ光源から構成される光ピックアップなどに、同様の構成のフロントモニタ光学系を採用することで、DVD用の光ピックアップと同様に、厚さの薄い光ピックアップを実現することができる。
また、本実施形態では、ノートパソコン用の光ピックアップへの適用例を説明したが、ノートパソコン用の光ピックアップに限定するものではなく、DVDレコーダーなどへの適用も可能である。
次に、本発明の光ピックアップの第2実施形態について説明する。本実施形態は、DVD、CD双方の光ディスクの情報の記録および再生に対応したノートパソコン用の光ピックアップへの適用例である。
図4は、本第2実施形態の光ピックアップ200の光学系の構成を示す図で、図4の(A)は、光ピックアップを光ディスク側から見た図、図4の(B)は、図4(A)のCDレーザ光源30からフロントモニタ29までの光学部品を、図4の(A)中の太線矢印の方向から見た図である。
図4の(A)を用い、まずDVDの光学系について説明する。DVDレーザ光源15からはDVD光ビームが発散光として出射される。光ピックアップの第1実施形態で説明したように、DVDレーザ光源15からは波長約660nmの光ビームが出射する。DVDレーザ光源15から出射したDVD光ビームは、1/2波長板16を透過し、回折格子17に入射する。DVD光ビームは、1/2波長板16にてz方向から(x、y)面に平行な方向の直線偏光に変換され、回折格子17により3本に分岐されて、DPP法による光ディスクのTESに用いられる。回折格子17を透過した光ビームは、ハーフプリズム(ビームスプリッタ)18を反射する。続いて、ダイクロハーフミラー(ビームスプリッタ)19を反射し、ワイドバンド1/4波長板20により円偏光に変換される。続いて、コリメートレンズ21に導かれ、略平行なDVD光ビームに変換される。コリメートレンズ21を出射したDVD光ビームは、立ち上げミラー22をz方向に反射し、アクチュエータ23に搭載された対物レンズ24により、光ディスク(図示せず)上に集光される。
光ディスクによりDVD光ビームは反射され、対物レンズ24、立ち上げミラー22、コリメートレンズ21を経て、ワイドバンド1/4波長板20に到達する。ワイドバンド1/4波長板20では、円偏光が往路とは垂直な方向の直線偏光に変換される。その後、DVD光ビームは、ダイクロハーフミラー19、検出レンズ25を透過し、光検出器26に到達する。DVD光ビームには、ダイクロハーフミラー19を透過するとき所定の非点収差が与えられ、非点収差法によるFESの検出に使用される。検出レンズ25は、非点収差の方向を所定の方向に回転させると同時に光検出器26上での光スポットの大きさを決める働きがある。光検出器26に導かれたDVD光ビームは、光ディスク上に記録されている情報信号の検出と、TESおよびFESなど光ディスク上に集光された光スポットの位置制御信号の検出に使用される。
また、ハーフプリズム18を反射したDVD光ビームのうちの一部は、ダイクロハーフミラー(ビームスプリッタ)19の上部にあるFMミラー27にて反射し、フロントモニタ29に導かれる。
次に、CD光学系について説明する。CDレーザ光源30からは、波長約780nmのCD光ビームが発散光として出射される。CD系の光ディスクに情報の記録または情報の再生を行うには、一般的に波長約780nmの半導体レーザを用いるのが一般的である。CDレーザ光源30から出射したCD光ビームは、補正レンズ31を経て回折格子32に入射する。高倍速記録を求められるCD光学系は、DVD光学系に比べ、光ディスク上で光ビームを小さく絞るよりも光ディスク上により強い光パワーを伝える必要があるため、倍率を低く設定しなければならない。このため、CD光学系には、補正レンズ31を配置することで、DVD光学系と倍率を変えている。回折格子32に導かれたCD光ビームは3本に分岐され、DPP法による光ディスクのTESに用いられる。回折格子32を透過したCD光ビームは(x、y)平面に平行な偏光のため、ハーフプリズム(ビームスプリッタ)18を透過する。続いて、ダイクロハーフミラー(ビームスプリッタ)19を反射し、ワイドバンド1/4波長板20により円偏光に変換される。続いて、コリメートレンズ21に導かれ略平行なCD光ビームに変換される。コリメートレンズ21を出射したCD光ビームは、立ち上げミラー22をz方向に反射し、アクチュエータ23に搭載された対物レンズ24により、光ディスク(図示せず)上に集光される。
光ディスクによりCD光ビームは反射され、対物レンズ24、立ち上げミラー22、コリメートレンズ21を経て、ワイドバンド1/4波長板20に到達する。ワイドバンド1/4波長板20では、円偏光が往路とは垂直な方向の直線偏光に変換される。その後、CD光ビームは、ダイクロハーフミラー19、検出レンズ25を透過し、光検出器25に到達する。CD光ビームにも、ダイクロハーフミラー19を透過するとき所定の非点収差が与えられ、非点収差法によるFESの検出に使用される。検出レンズ25は、非点収差の方向を所定の方向に回転させると同時に光検出器26上での光スポットの大きさを決める働きがある。光検出器26に導かれたCD光ビームは、光ディスク上に記録されている情報信号の検出と、TESおよびFESなど光ディスク上に集光された光スポットの位置制御信号の検出に使用される。
また、ハーフプリズム18を透過した光のうちの一部は、DVD光学系と同様に、ダイクロハーフミラー(ビームスプリッタ)19の上部にあるFMミラー27にて反射し、フロントモニタ29に導かれる。
次に、図4の(B)を用い、フロントモニタ29に導かれる光について説明する。CDレーザ光源30を出射したCD光ビームと、DVDレーザ光源15を出射したDVD光ビームは、それぞれハーフプリズム(ビームスプリッタ)18により、ダイクロハーフミラー(ビームスプリッタ)19およびFMミラー27に向かって進行する。この進行する光ビームのうち、対物レンズ有効径Aの範囲内の光ビームは、ダイクロハーフミラー19により反射されて、対物レンズ24へと進行し、対物レンズ有効径外Bの光ビームは、FMミラー27により反射されて、フロントモニタ29へと導かれる。
なお、ダイクロハーフミラー19の後方に配置された遮光壁28は、ダイクロハーフミラー19を透過した光ビームを遮る働きがある。この遮光壁28を配置することにより、ダイクロハーフミラー19を透過した光ビームがフロントモニタ29に入射し、FMミラー27で反射された光ビームと干渉することによるフロントモニタ29の受光量変動を起こさせない効果が得られる。
本実施形態による光ピックアップでも、先述した光ピックアップの第1実施形態と同様に、対物レンズ有効径Bの光ビームを用いることにより、光ディスク上に照射する光ビームを減じることがないという効果と、ダイクロハーフミラー19の膜の出来(特性バラツキ)に依存しない効果とを有する。また、DVD光ビームとCD光ビームを共にFMミラー27で反射させ、所定のフロントモニタ29の位置に導くことで、DVDとCDでフロントモニタ、FMミラーの共用化を図ることができ、薄型化と小型化と低コスト化を実現できる。さらに、特許文献2に記載の従来の光ピックアップのようにフロントモニタ導光用の光学部品にて光路外へ反射させる構成では実現できなかった、DVD、CDの双方に対応した光学系を実現できる。
また、DVDレーザ光源15とCDレーザ光源30の各々の中に搭載されたレーザチップの活性層の方向は、ともに(x、y)面に平行になるように設定している。このため、DVDとCDの両方の光学系とも、光ディスクのトラック接線方向に平行な方向の光ディスク上の集光スポットを小さくできると共に、フロントモニタ29に到達する光量を各々最大にすることができる。
なお、DVDとCDの光学系は各々倍率が異なるため、倍率の低いCDの光学系の方がフロントモニタ29に到達する光量が小さくなってしまう。このため、フロントモニタ29に到達する光量の差がDVDとCDの光学系で小さくなるように、DVDレーザ光源15内に搭載されたレーザチップの活性層の方向は、(x、y)面に平行な方向からDVD光ビームの光軸廻りに所定量回転させてもよい。
また、フロントモニタ29に到達する光量の差を、DVDの光学系とCDの光学系とで小さくするための手法としては、FMミラー27とフロントモニタ29の間の空間にダイクロフィルターなどを挿入する手法を採ってもよい。
またここでは、DVDとCDとに共に記録可能なコンビ光ピックアップについて説明したが、DVDのみ記録するDVDとCDのコンビ光ピックアップなど、Blu−rayを含めた各種のコンビ光ピックアップに採用しても、厚さの薄い光ピックアップを実現することができる。
またここでは、ビームスプリッタとしてダイクロハーフミラーを用いたが、プリズムなどを用いても構わない。
また、反射部材として低コストなミラー(FMミラー)を用いることを想定したが、対物レンズ有効径外の光ビームをフロントモニタに導く光学部品として、光ファイバーや、プリズムなどを用いても構わない。
また、フロントモニタに到達する光ビームの光量を稼ぐため、反射部材とフロントモニタの間に集光用のレンズを配置しても構わない。
なお、光ピックアップの第1、第2実施形態では、TESの検出にはDPP法を想定したが、ディファレンシャルフェーズディテクションや3スポット法など、どのような方法を用いても構わない。また、光ピックアップの第1、第2実施形態では、FESの検出には非点収差法を想定したが、ナイフエッジ法やスポットサイズ法など、どのような方法を用いても構わない。このため、それぞれの検出法にてTES、FES、光ディスクの情報信号が検出できる構成ならば、光検出器9や26の受光面は、どのような形状をしていても構わない。なお、これらは以下の光ピックアップの実施形態においても同様である。
次に、図5を用いて、本発明の光ピックアップの第3実施形態について説明する。図5は、本第3実施形態の光ピックアップ101の光学系の構成を示す図で、図5において、図1に示した構成要素と同一の構成要素には同一符号を付してある。
本実施形態のピックアップ101におけるレーザ光源33は、図1に示した光ピックアップ100に搭載されたDVDレーザ光源1とは、内蔵されるレーザチップの構成が異なるものとなっている。すなわち、本実施形態におけるレーザ光源33は、波長約660nmの光ビームを出射するDVD用レーザチップ34aと、波長780nmの光ビームを出射するCD用レーザチップ34bとを、1個のケース内に具備したマルチレーザとなっている。
また、マルチレーザ構成のレーザ光源33を搭載したため、光検出器35の受光面は、DVD、CD共に受光できるように、図1の光検出器9の受光面とは異なった構成になっている。
上記のようなレーザ光源33を搭載したことで、DVDとCDとに共に記録可能な、DVD記録/CD記録のコンビ光ピックアップを、薄型、小型、低コストで実現できる。
本実施形態においても、光ピックアップの第1実施形態で説明したのと同様に、フロントモニタ11においては、FMミラー10を反射した光ビームを検出するようにしており、光ビームの対物レンズ有効径外の光のみを、薄型の光ピックアップの構成で受光することが可能である。
次に、図6を用いて、本発明の光ピックアップの第4実施形態について説明する。図6は、本第4実施形態の光ピックアップ201の光学系の構成を示す図で、図6において、図4に示した構成要素と同一の構成要素には同一符号を付してある。
本実施形態におけるダイクロハーフミラー(ビームスプリッタ)50は、図4に示した光ピックアップ200に搭載されたダイクロハーフミラー(ビームスプリッタ)19とは、光ビームの入射する角度が異なった構成になっている。
本実施形態では、ハーフプリズム(ビームスプリッタ)18で反射したDVD光ビームとハーフプリズム(ビームスプリッタ)18を透過したCD光ビームは、45度の角度でダイクロハーフミラー(ビームスプリッタ)50に入射する構成となっている。一般的に、入射する角度が小さいと、ダイクロハーフミラーには反射率の高い膜が形成しやすく、逆に入射する角度が大きいと、ダイクロハーフミラーには透過率の高い膜が形成しやすい。
本実施形態の光ピックアップ101においては、図4に示した光ピックアップ200(ダイクロハーフミラー19へ入射する角度=30度)と比べ、ダイクロハーフミラー50へ入射する角度を45度としているので、ダイクロハーフミラー50の透過率を上げ、光検出器26への光量を稼ぐことができるという効果がある。このため、光ディスク表面反射率の低いDVD−RAMでは、光ディスクを反射した光ビームを高い効率で光検出器9に導くことができ、再生性能を向上させることができる。
次に、図7を用いて、本発明の光ピックアップの第5実施形態について説明する。図7は、本第5実施形態の光ピックアップ202の光学系の構成を示す図で、図7において、図4に示した構成要素と同一の構成要素には同一符号を付してある。
まず、DVD光学系について説明する。DVDレーザ光源15からは、DVD光ビームが発散光として出射され、1/2波長板16、回折格子17を経て、ハーフプリズム(ビームスプリッタ)51を反射する。続いて、ワイドバンド1/4波長板20を透過し、コリメートレンズ21に導かれて略平行なDVD光ビームに変換され、立ち上げミラー22をz方向に反射し、アクチュエータ23に搭載された対物レンズ24により、光ディスク上に集光される。光ディスクによりDVD光ビームは反射され、対物レンズ24、立ち上げミラー22、コリメートレンズ21、ハーフプリズム(ビームスプリッタ)51、ダイクロハーフミラー(ビームスプリッタ)55、検出レンズ25を透過し、光検出器26に到達する。また、回折格子17を透過したDVD光ビームのうちの一部は、ハーフプリズム51の上部にあるDVD用FMミラー52にて反射し、DVD用フロントモニタ54に導かれる。なお、遮光壁53は、ハーフプリズム51を透過した光がDVD用フロントモニタ54に到達する光を遮る働きがある。
次に、CD光学系について説明する。CDレーザ光源30からは、CD光ビームが発散光として出射され、補正レンズ31、回折格子32を経て、ダイクロハーフミラー(ビームスプリッタ)55を反射し、ハーフプリズム(ビームスプリッタ)51、ワイドバンド1/4波長板20を透過し、コリメートレンズ21に導かれて略平行なCD光ビームに変換される。コリメートレンズ21を出射したCD光ビームは、立ち上げミラー22をz方向に反射し、アクチュエータ23に搭載された対物レンズ24により、光ディスク上に集光される。光ディスクによりCD光ビームは反射され、対物レンズ24、立ち上げミラー22、コリメートレンズ21、ワイドバンド1/4波長板20、ハーフプリズム51、ダイクロハーフミラー55、検出レンズ25を透過し、光検出器25に到達する。回折格子32を透過した光のうちの一部は、ダイクロハーフミラー55の上部にあるCD用FMミラー56にて反射し、CD用フロントモニタ58に導かれる。なお、遮光壁57は、ダイクロハーフミラー55を透過した光がDVD用フロントモニタ54に到達する光を遮る働きがある。
DVD光学系とCD光学系とでは、各々倍率や、各々光ビームの広がり角度が異なるため、各々フロントモニタに到達する光量が異なったものとなる。本実施形態の光ピックアップ202のように、DVD光学系とCD光学系の各々にフロントモニタを設けることで、電気的増幅率を各々最適な値に設定できるという効果が得られる。
図8は、図4に示し先述した第2実施形態の光ピックアップの斜視図を示したものである。この図8を用いて、対物レンズ有効径外の光ビームをフロントモニタに導くモニタ光学系の構成の薄型実装について説明する。なお、光ピックアップの組み立て時には、情報信号、TES、FES等の検出信号などをモニタしながら光学部品を調整しなければならないため、検出レンズ25や、補正レンズ31などは、図4と異なり、調整用ケース内に内蔵されている。
フロントモニタ29や光検出器26などは、光を受光する素子から外部に電気信号を出力するため、図8のように大きな部品となっている。フロントモニタ29は、本発明による配置構成を採ることで、DVD用レーザ光源15、CD用レーザ光源30、ハーフプリズム(ビームスプリッタ)18、ダイクロハーフミラー(ビームスプリッタ)19、光検出器26と、略同じ高さ位置に配置することができる。また、FMミラー27を、ダイクロハーフミラー(ビームスプリッタ)19の上部(図中z方向)に略水平に寝かせて配置することで、FMミラー27の高さを、アクチュエータ23に搭載された対物レンズ24の高さよりも低く抑えつつ、対物レンズ有効径外の光ビームをフロントモニタ29に、受光量変動と光量不足の虞なく、確実に導くことを実現している。
続いて、図9を用いて、本発明によるフロントモニタ光学系の構成が薄型実装に最適であることを説明する。図9は、レーザ光源60から出射した光ビームのうち対物レンズ有効径外の光ビーム61をフロントモニタ63に導く構成を、いくつか示したものである。なお、図9中において、dは光ピックアップの高さを表わしたもので、図9の(A)、(B)、(C)で全て同一寸法である。
まず、図9の(A)は、本発明のフロントモニタ光学系の構成であり、対物レンズ有効径外の光ビーム61を、略水平に寝かせてた薄板状の反射部材62によって、後方に配置したフロントモニタ63に導くものである。このフロントモニタ光学系の構成は、上述してきたように、光ピックアップの高さdを最も小さくできる。
図9の(B)は、対物レンズ有効径外の光ビーム61を、反射部材を用いず直接フロントモニタ63で受光するようにした光学系構成を示したものである。この構成では、図9の(A)に比べて反射部材を削除できるメリットがあり、デスクトップPC用の光ピックアップによく用いられている。しかし、高さの制約のきついノートPC用の光ピックアップにおいては、フロントモニタ63が図に示すように光ピックアップの全高d(例えば、d=6.4mm程度)からはみ出してしまい、実際には実装できないという問題がある。
図9の(C)は、反射部材65にて、対物レンズ有効径外の光ビーム61を、横(図中y方向)に反射させるフロントモニタ光学系の構成である。この構成は、図9の(B)に対し実装が容易となるため、デスクトップPC用の光ピックアップによくみられる。しかし、高さの制約のきついノートPC用の光ピックアップでは、反射部材65が図に示すように光ピックアップの全高dからはみ出してしまい、実際には実装できないという問題がある。ノートPC用の光ピックアップに部品を実装するため、反射部材65を反射部材66のように小型化すると、部品が非常に小さくなるため取り付けが困難になるだけでなく、部品ずれによる光量変動が大きくなる等の問題が発生してしまう。また、反射部材65が下(図中z方向)にずれることにより対物レンズ有効径内の光を阻害しないように、反射部材65の高さには余裕を持たせる必要があり、このフロントモニタ光学系の構成は、薄いノートPC用の光ピックアップには不利な点が多い。
以上述べたように、本発明によるフロントモニタ光学系の構成は、薄型実装を実現しつつ、部品ずれなどにも強い構成となっている。
次に、レーザ光源1の発光点とFMミラー10とフロントモニタ11の受光面との配置関係について説明する。
まず、図10に、レーザ光源1の発光点と、FMミラー10と、フロントモニタ11の受光面との配置関係の概略を示す。レーザ光源1の発光点とFMミラー10の最も発光点に近い点との間の距離をL1とし、レーザ光源1の発光点とフロントモニタ11の受光面との間の距離をL2とし、L1とL2の比をFMミラー相対位置Lとしたとき、L1、L2、Lの間には、
L=L1÷L2×100 ……式(1)
上記の式(1)に示す関係がある。
ノートPC用の光ピックアップでは、FMミラー相対位置Lを、42%〜75%の範囲内に設定すると、最も効率良く対物レンズ有効径外の光ビームをフロントモニタ11にて検出できる。
次に、図11を用いて、FMミラー相対位置Lの範囲について説明する。図11は、FMミラー相対位置Lとフロントモニタ11の検出効率との関係を示したグラフである。横軸はFMミラー相対位置L[%]、縦軸はフロントモニタ11の検出効率[%]である。フロントモニタ11の検出効率は、レーザ光源1を出射した光ビームのうち対物レンズ7を出射し光ディスクに到達する光ビームの効率と、フロントモニタ11に到達する光ビームの効率との比として表したものである。なお、このグラフはノートPC用の光ピックアップを想定したものであり、レーザ光源1とフロントモニタ11は同一の高さに配置し、FMミラー10はレーザ光源1から高さ2.4mmの位置に設定したときの計算値である。この2.4mmという高さは、一般的なノートPC用の光ピックアップの厚みから算出される上限値である。
図11に示すグラフから見て取れるように、検出効率は、FMミラー相対位置Lが略60%のときに最大値をとる。検出効率は経験上2.5%以上あれば良く、これを満たすにはFMミラー相対位置Lを42%ないし75%に設定する必要がある。このような範囲にFMミラー相対位置Lを設定することで、対物レンズ有効径外の光ビームをフロントモニタで効率良く検出することができる。
次に、図12を用いて、本発明の光ディスク装置の実施形態について説明する。本実施形態の光ディスク装置は、上述してきた光ピックアップの各実施形態の何れかの構成の光ピックアップを搭載した光ディスク装置となっている。
図12は、記録および再生が可能な本実施形態の光ディスク装置の概略構成を示す図である。図12に示す構成において、光ピックアップ46から検出された信号は、信号処理回路内のサーボ信号生成回路49、フロントモニタ用回路37、情報信号再生回路40に送られる。サーボ信号生成回路49では、これら検出信号から各光ディスクに適したFESやTESを生成し、これをもとにコントロール回路42がアクチュエータ駆動回路36を制御して、アクチュエータ駆動回路36により光ピックアップ46内の対物レンズアクチュエータを駆動し、対物レンズの位置制御を行う。フロントモニタ用回路37では、フロントモニタからの検出信号からレーザ光源の光量モニタ信号を検出し、これをもとにレーザ光源制御回路38を駆動して、光ディスク47上の光量を正確に制御する。情報信号再生回路40では、前記検出信号から光ディスク47に記録された情報信号が再生され、その情報信号は情報信号出力端子44へ出力される。
また、記録情報が記録情報入力端子45から入力されると、記録情報信号変換回路41で所定のレーザ駆動用記録信号に変換される。このレーザ駆動用記録信号はコントロール回路42に送られ、レーザ光源制御回路38を駆動させてレーザ光源の光量制御を行い、光ディスク47に記録信号を記録する。なお、コントロール回路42には、アクセス制御回路39やスピンドルモータ駆動回路43なども接続されており、コントロール回路42の制御のもとに、アクセス制御回路39による光ピックアップ46のアクセス方向の位置制御や、スピンドルモータ駆動回路43によるスピンドルモータ48の回転制御が行われる。
本発明の光ピックアップの第1実施形態の構成図である。 FMミラーの配置の各例を対比して示す説明図である。 レーザチップの活性層の方向と光ビームの光強度分布との関係を示す説明図である。 本発明の光ピックアップの第2実施形態の構成図である。 本発明の光ピックアップの第3実施形態の構成図である。 本発明の光ピックアップの第4実施形態の構成図である。 本発明の光ピックアップの第5実施形態の構成図である。 図4の光ピックアップの斜視図である。 本発明のフロントモニタ光学系の構成と他のフロントモニタ光学系の構成とを対比して示す説明図である。 レーザ光源の発光点とFMミラーとフロントモニタの受光面との配置関係の概略を示す説明図である。 FMミラー相対位置Lとフロントモニタの検出効率との関係を示したグラフである。 本発明の光ピックアップを搭載した、本発明による光ディスク装置の実施形態の概略ブロック図である。
符号の説明
1 DVDレーザ光源
2 回折格子
3 ハーフミラー(ビームスプリッタ)
4 コリメートレンズ
5 立上げミラー
6 アクチュエータ
7 対物レンズ
8 検出レンズ
9 光検出器
10 FMミラー(フロントモニタ用ミラー)
11 フロントモニタ
12 遮光壁
13 レーザチップ
14 光ビームの光強度分布
15 DVDレーザ光源
16 1/2波長板
17 回折格子
18 ハーフプリズム(ビームスプリッタ)
19 ダイクロハーフミラー(ビームスプリッタ)
20 ワイドバンド1/4波長板
21 コリメートレンズ
22 立上げミラー
23 アクチュエータ
24 対物レンズ
25 検出レンズ
26 光検出器
27 FMミラー(フロントモニタ用ミラー)
28 遮光壁
29 フロントモニタ
30 CDレーザ光源
31 補正レンズ
32 回折格子
33 レーザ光源
34a DVD用レーザチップ
34b CD用レーザチップ
35 光検出器
36 アクチュエータ駆動回路
37 フロントモニタ用回路
38 レーザ光源制御回路
39 アクセス制御回路
40 情報信号再生回路
41 記録情報信号変換回路
42 コントロール回路
43 スピンドルモータ駆動回路
44 情報信号出力端子
45 情報信号入力端子
46 光ピックアップ
47 光ディスク
48 スピンドルモータ
50 ダイクロハーフミラー(ビームスプリッタ)
51 ハーフプリズム(ビームスプリッタ)
52 FMミラー(フロントモニタ用ミラー)
53 遮光壁
54 フロントモニタ
55 ダイクロハーフミラー(ビームスプリッタ)
56 FMミラー(フロントモニタ用ミラー)
57 遮光壁
58 フロントモニタ
60 レーザ光源
61 光ビーム
62 反射部材
63 フロントモニタ
65、66 反射部材

Claims (10)

  1. レーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射した光ビームを光学的情報記録媒体に集光する対物レンズと、
    前記光ビームの前記光学的情報記録媒体からの反射光ビームを受光する光検出器と、
    前記レーザ光源から出射した光ビームの対物レンズ有効径の範囲内の光および前記反射光ビームを透過あるいは反射するビームスプリッタと、
    前記レーザ光源から出射した対物レンズ有効径外の光ビームを反射する反射部材と、
    記反射部材により反射された光ビームを受光するフロントモニタと
    を備え、
    前記フロントモニタは、前記レーザ光源側から見てビームスプリッタの後方に、前記ビームスプリッタに対向して配置され、
    かつ、前記反射部材は、略水平に寝かせて配置される薄板状の部材である
    ことを特徴とする光ピックアップ。
  2. 請求項1に記載の光ピックアップにおいて、
    前記対物レンズの光軸に平行な方向を高さ方向とし、かつ前記光学的情報記録媒体に近い側をより高い側として、
    前記フロントモニタを、前記レーザ光源と前記ビームスプリッタと前記光検出器の配置された高さ位置と、略同等の高さ位置に配置し、
    前記反射部材を板状のミラーとして、前記反射部材の最上端を、前記ビームスプリッタの最上端よりも上側となる高さ位置に配置した
    ことを特徴とする光ピックアップ。
  3. 請求項1または2に記載の光ピックアップにおいて、
    前記反射部材と前記ビームスプリッタとは、前記光学的情報記録媒体側から見て互いに重なる領域があることを特徴とする光ピックアップ。
  4. 請求項1または2に記載の光ピックアップにおいて、
    前記レーザ光源から出射し前記ビームスプリッタを透過あるいは反射した光ビームを前記フロントモニタに対して遮断する遮光手段を備えたことを特徴とする光ピックアップ。
  5. 請求項1または2に記載の光ピックアップにおいて、
    前記レーザ光源内にあるレーザチップの活性層に平行な方向を、前記ビームスプリッタを透過する光ビームの光軸と前記ビームスプリッタで反射する光ビームの光軸とを含む面と略一致させたことを特徴とする光ピックアップ。
  6. 請求項1または2に記載の光ピックアップにおいて、
    前記レーザ光源の発光点と前記反射部材の最も前記レーザ光源に近い点との間の距離をL1とし、前記レーザ光源の発光点と前記フロントモニタの受光面との間の距離をL2としたとき、L1/L2×100を42〜75%の範囲内にあるように設定したことを特徴とする光ピックアップ。
  7. 請求項1または2に記載の光ピックアップにおいて、
    前記レーザ光源は、第1の波長の光ビームを出射する第1のレーザチップと、前記第1の波長と異なる第2の波長の光ビームを出射する第2のレーザチップとを、同一のケース内に具備した構成であることを特徴とする光ピックアップ。
  8. 第1の波長の光ビームを出射する第1のレーザ光源と、
    前記第1の波長と異なる第2の波長の光ビームを出射する第2のレーザ光源と、
    前記第1のレーザ光源から出射した光ビームを反射し前記第2のレーザ光源から出射した光ビームを透過する第1のビームスプリッタと、
    前記第1のビームスプリッタから到来した光ビームの対物レンズ有効径の範囲内の光を光学的情報記録媒体の方向に反射し前記光学的情報記録媒体からの反射光ビームを透過する第2のビームスプリッタと、
    前記第2のビームスプリッタから到来した光ビームを光学的情報記録媒体に集光する対物レンズと、
    前記光学的情報記録媒体からの反射光ビームを受光する光検出器と、
    前記第1のビームスプリッタを反射あるいは透過した対物レンズ有効径外の光ビームを反射する反射部材と、
    前記反射部材により反射された光ビームを受光するフロントモニタと
    を備え、
    前記フロントモニタは、前記第1のビームスプリッタ側から見て前記第2のビームスプリッタの後方に、前記第2のビームスプリッタに対向して配置され、
    かつ、前記反射部材は、略水平に寝かせて配置される薄板状の部材であり、
    前記反射部材と前記フロントモニタとを、前記第1のレーザ光源からの対物レンズ有効径外の光ビームの検出と、前記第2のレーザ光源からの対物レンズ有効径外の光ビームの検出とに兼用した
    ことを特徴とする光ピックアップ。
  9. 請求項8に記載の光ピックアップにおいて、
    前記対物レンズの光軸に平行な方向を高さ方向とし、かつ前記光学的情報記録媒体に近い側をより高い側として、
    前記フロントモニタを、前記第1のレーザ光源、前記第2のレーザ光源、前記第1のビームスプリッタ、前記第2のビームスプリッタ、前記光検出器の配置された高さ位置と、略同等の高さ位置に配置し、
    前記反射部材を板状のミラーとして、前記反射部材の最上端を、前記第2のビームスプリッタの最上端よりも上側となる高さ位置に配置したことを特徴とする光ピックアップ。
  10. 請求項1ないし9の何れか1項に記載の光ピックアップを搭載し、前記光ピックアップの前記フロントモニタから出力した信号を用いて前記レーザ光源の出射光量を制御するレーザ光源制御手段を有することを特徴とする光学的情報記録再生装置。
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