JP4248752B2 - 回転電機用点検ロボット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、タービン発電機等の回転電機内の点検を行なう点検ロボットに関し、特に、ロータとステータを組み合せたままの状態、すなわちステータからロータを引き抜かないままの状態でロータとステータとの隙間内に点検ロボットの機構部を挿入して遠隔操作で回転電機内の点検を行なう回転電機用点検ロボットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、タービン発電機等の回転電機内の点検作業は、ステータからロータを引き抜いて、作業者が回転電機内に入り、タービン発電機のステータウエッジ及びステータ鉄心等の点検作業を行なっていた。また、ロータコイルウエッジ等の点検作業は、ロータを引き抜いて行なっていた。
【0003】
一方、ステータからロータを引き抜かないで回転電機内を保守点検する装置、例えば特開平3−261351号公報に記載のように、ステータとロータとの隙間に保守作業機構部とそれを支持する支持機構部とを挿入して保守点検する装置も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記ステータからロータを引き抜いて点検を行なう方法は、準備も含め点検作業に時間がかかり、点検のための費用が非常に高くなるという問題があり、また、作業者が点検をするために持ちこんだ治工具、機材等を、機内に置き忘れるなどの問題があった。
【0005】
また、上記特開平3−261351号公報に記載の装置は、保守作業機構部をガイドする支持機構部のガイド部が、コレクタリング側とタービン側のリテーニングリング間を渡ってピンと張る構造になっているため、ガスセグリゲーションバッフルが有るタービン発電機では、ガイド部がガスセグリゲーションバッフルに当たって保守作業機構部がうまく動作できないことがあり、ガスセグリゲーションバッフルが有るタービン発電機には適用できないという問題があった。
【0006】
また、ステータからロータを引き抜かずにロータの超音波探傷ができる装置が現状では未だ開発されてないため、超音波探傷をする場合には、ステータからロータを引き抜いてから行なわなければならず、点検作業が長くなり、点検費用も高くなるという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、ロータとステータを組み合せたままの状態で、回転電機内の点検を行なうことができる回転電機用点検ロボットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明における回転電機用点検ロボットの特徴とするところは、回転電機用点検ロボットを、回転電機内の点検を行なう点検装置を備えロータとステータとの間に形成された隙間内を旋回動作を含めて軸方向或いは周方向に走行する機構部と、該機構部の走行を制御し点検装置からの計測信号を受信し処理する遠隔装置とで構成することにある。
【0009】
具体的には本発明は次に掲げる点検ロボットを提供する。
【0010】
本発明は、ロータの外周面とステータの内周面との間に形成された隙間に挿入され、前記隙間内を走行する機構部と、回転電機内の点検を行う点検装置と、前記点検装置からの計測信号を受信して処理する遠隔装置とを有した回転電機用点検ロボットにおいて、前記機構部は、第1の走行装置と、前記第1の走行装置の少なくとも片側に配置された第2の走行装置とを有し、前記第1の走行装置は、軸方向及び周方向走行手段と旋回手段を取り付けた上段フレーム及び下段フレームからなる第1のフレームと、前記第1のフレームの軸方向前後に連結した第1のパンタジャッキとを備え、前記第2の走行装置は、周方向走行手段を設けた第2のフレームと、前記第2のフレームの軸方向前後に連結した第2のパンタジャッキとを備え、前記点検装置は、目視検査機能、超音波探傷機能、打音検査機能のうち少なくとも一つの機能を有して第2の走行装置の外側側面に着脱可能に取り付けて構成し、前記第1の走行装置及び前記第2の走行装置による前記隙間内の旋回動作を含めた前記ロータの軸方向或いは周方向の移動は、前記第1の走行装置が前記第1のパンタジャッキを伸ばして前記隙間内に固定したとき、前記第2のパンタジャッキを縮めて前記第2の走行装置を移動し、前記第2の走行装置が前記第2のパンタジャッキを伸ばして前記隙間内に固定したとき、前記第1のパンタジャッキを縮めて前記第1の走行装置を移動するようにしたことを特徴とする回転電機用点検ロボットを提供する。
【0011】
また、本発明は、ロータの外周面とステータの内周面との間に形成された隙間に挿入され、前記隙間内を走行する機構部と、回転電機内の点検を行う点検装置と、前記点検装置からの計測信号を受信して処理する遠隔装置とを有した回転電機用点検ロボットにおいて、前記機構部は、第1の走行装置と、前記第1の走行装置の両側に配置された第2の走行装置とを有し、前記第1の走行装置は、軸方向及び周方向走行手段と旋回手段を取り付けた上段フレーム及び下段フレームからなる第1のフレームと、前記第1のフレームの軸方向前後に連結した第1のパンタジャッキとを備え、前記各第2の走行装置は、周方向走行手段を設けた第2のフレームと、前記第2のフレームの軸方向前後に連結した第2のパンタジャッキとを備え、前記点検装置は、いずれか一方の前記第2の走行装置の外側側面に目視検査装置を着脱可能に取り付けると共に、他方の前記第2の走行装置の外側側面に他の検査装置を着脱可能に取り付けて構成し、前記第1の走行装置及び前記第2の走行装置による前記隙間内の旋回動作を含めた前記ロータの軸方向或いは周方向の移動は、前記第1の走行装置が前記第1のパンタジャッキを伸ばして前記隙間内に固定したとき、前記第2のパンタジャッキを縮めて前記第2の走行装置を移動し、前記第2の走行装置が前記第2のパンタジャッキを伸ばして前記隙間内に固定したとき、前記第1のパンタジャッキを縮めて前記第1の走行装置を移動するようにしたことを特徴とする回転電機用点検ロボット提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態例に係わる回転電機用点検ロボットを、図を用いて説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施の形態例に係わる回転電機用点検ロボットの構成を示す。本回転電機用点検ロボットは、機構部110と、伝送ケーブル17と、遠隔装置200とで構成されている。
【0016】
機構部110は、タービン発電機101のロータ105の外周面とステータ102の内周面との間に形成された隙間108に周囲の干渉物を回避して挿入され、遠隔装置200での遠隔操作により自動的に隙間108内を走行して機内の点検作業を行う。
【0017】
遠隔装置200は、伝送ケーブル17を介して機構部110に電力、制御信号を送り、機構部110から計測信号を受信し、機構部110の走行状況、点検状況をモニタに自動的に表示し、記録し、処理する。
【0018】
図2は、図1の回転電機用点検ロボットの機構部110の概略構成を示す平面図である。また、図3は図2のA−A矢視図であり、図4は図2のB−B矢視図である。
【0019】
機構部110は、第1の走行装置22aと、第1の走行装置22aの両側に配置された第2の走行装置22bと、第2の走行装置22bの外側側面に取り付けられた点検装置19とで構成されている。また、第2の走行装置22bは、第1の走行装置22aの片側のみに配置されてもよい。
【0020】
点検装置19には、ロータ105の外周面及びステータ102の内周面の変色、傷を撮影して点検する目視検査装置19a、ロータ105側のウエッジのクラックを探傷する超音波探傷装置19b、ステータ102側のウエッジの緩みを点検する打音検査装置19c等がある。
【0021】
上記、各点検装置19は、両第2の走行装置22bの側面に任意に着脱可能に構成されており、それぞれ点検する内容に応じて、各点検装置19を取り替えて点検することが可能である。もちろん片方の第2の走行装置22bの側面にのみ点検装置19を取り付けることも可能である。
【0022】
第1の走行装置22aは、第1のフレーム1と、第1のフレーム1の軸方向前後に配置され、スライド軸5を介して第1のフレーム1と連結している第1のパンタジャッキ4とで構成されている。ここで用いられるパンタジャッキとは、ベロフラム式エアシリンダ駆動によるパンタグラフ型ジャッキのことである。
【0023】
図4に示すように、第1のフレーム1は、上下に分割されており、上段フレーム1aと下段フレーム1bとで構成されている。上段フレーム1aには、軸方向モータ7と、軸方向送り軸8と、軸方向送り軸受9と、周方向送り部12とが取り付けられている。
【0024】
第1のフレーム1を固定して軸方向モータ7を駆動すると、軸方向送り軸8の回動により軸方向送り軸受9が移動し、スライド軸受5とパンダジャッキ4とが軸方向に移動する。
【0025】
再び、図2に戻り、第1の走行装置22aの両側に配置された各第2の走行装置22bは、第2のフレーム2と、第2のフレーム2の軸方向前後に取り付けられた第2のパンタジャッキ3とで構成され、互いに結合アーム6で結合されている。また、一方の第2の走行装置22bには、周方向モータ10と歯付きプーリ11が設けられ、他方の第2の走行装置22bに設けられた歯付きプーリ11と歯付きベルト13により連結されている。
【0026】
第1の走行装置22aを固定し、周方向モータ10を駆動すると、歯付きベルト13の回動により歯付きベルト13の長さ方向に互いに結合アーム6で結合された両第2の走行装置22bが移動する。歯付きベルト13と第1の走行装置22aの結合は、玉軸(図示なし)を介して結合している周方向送り部12により行なわれる。
【0027】
また、第1の走行装置22aの上段フレーム1aには、旋回モータ14と、旋回軸15とが取り付けられ、下段フレーム1bには、旋回軸受カラー16が取り付けられている。
【0028】
両第2の走行装置22bを固定し、旋回モータ14を回動すると、旋回軸15を介して旋回軸受カラー16が旋回方向に動作して下段フレーム1bが旋回し、逆に下段フレーム1bを固定すると、上段フレーム1aが旋回するように構成されている。
【0029】
伝送ケーブル17は、両第2のフレーム2に取り付けられるケーブルガード18に固定され、遠隔装置200との間に接続される。また、伝送ケーブル17は、電力、制御信号、計測信号などを送受信する。
【0030】
図5は、ロータ105の周方向に配置された機構部110の側面図である。
この側面図は図2のC方向矢視図を示す。機構部110は、図の左側からTVカメラ25を備えた目視検査装置19a、第2の走行装置22b、第1の走行装置22a、第2の走行装置22b、探触子27を備えた超音波探傷装置19bの順で配列されている。
【0031】
図5に示すように、第1の走行装置22aは、パンダジャッキ4が伸びステータ102の内周面を押し付けて、隙間108に固定された状態である、一方、両第2の走行装置22bは、パンダジャッキ3を縮めて、走行できる状態である。隙間108がステータ101の内周面とロータ105の内周面とでリング状に形成されているため、機構部110もリング状に配列されている。
【0032】
図6は、図1の回転電機用点検ロボットの機構部110をタービン発電機のロータとステータとの隙間に挿入した状態を示す正面断面図であり、図7は、図6のD−D断面図である。
【0033】
タービン発電機101は、ステータ102と、ステータ鉄心103と、ステータウエッジ104と、ロータ105と、ステータコイル106と、リテーニングリング107と、ガスセグリゲーションバッフル109とから構成されている。機構部110は、ロータ105と、ステータ102側のステータウエッジ104との間の隙間108に挿入される。なお、軸方向の動きはガスセグリゲーションバッフル109により制限される。ガスセグリゲーションバッフル109を越えて隣の隙間108に移動するためには、一旦ガスセグリゲーションバッフル109がないところのロータ105の下側に戻り、移動する。
【0034】
図7に示すように、機構部110は、ロータ105の外周面に沿って円弧状に配列されいる。ガスセグリゲーションバッフル109は、上側から両側面に渡って伸びているが、下側にはないので、機構部110の隙間108への挿入または軸方向の移動は、この付近において行なわれる。
【0035】
図8は、図2の機構部110の走行装置の概略構成を示す平面図であり、図9は図8のE矢視図である。図2の機構部110から点検装置19を取り除いた状態を示す。また、図9に示すように、第1の走行装置22a及び第1の走行装置22aの両側に配置された第2の走行装置22bは、円弧状に配列されている。
【0036】
また、図8では、第2の走行装置22bは、第1の走行装置22aの両側に配置されているが、片側のみに配置しても良い。この場合、点検装置19は、第1の走行装置22aの側面に取り付けられることになる。
【0037】
図10は、図1の回転電機用点検ロボットの機構部110の軸方向の走行パターンを示す。
【0038】
軸方向走行は、始めにステップ31で、第1の走行装置22aのパンダジャッキ4を伸ばしてステータ102の内周面に押し付ける一方、両第2の走行装置22bのパンダジャッキ3を縮める。
【0039】
次にステップ32で、第1のフレーム1と、第1のフレーム1と連動するパンダジャッキ3を含む第2のフレーム2、すなわち両第2の走行装置22bとを軸方向に移動する。次にステップ33で、両第2の走行装置22bのパンダジャッキ3を伸ばしてステータ102の内周面に押し付けて両第2の走行装置22bを固定する。
【0040】
次にステップ34で、第1の走行装置22aのパンダジャッキ4を縮め、ステップ35で、パンダジャッキ4を含む第1の走行装置22aを軸方向に移動する。次にステップ36で、第1の走行装置22aのパンダジャッキ4を伸ばしてステータ102の内周面に押し付けて、第1の走行装置22aを固定する。以下、ステップ31〜36を繰り返すことにより、機構部110を軸方向に走行させることができる。
【0041】
図11は、機構部110の周方向の走行パターンを示す。
【0042】
周方向走行は、始めにステップ41で、第1の走行装置22aのパンダジャッキ4を伸ばしてステータ102の内周面に押し付ける一方、両第2の走行装置22bのパンダジャッキ3を縮める。
【0043】
次にステップ42で、パンダジャッキ3を含む両第2のフレーム2を周方向に移動する。次にステップ43で、両第2の走行装置22bのパンダジャッキ3を伸ばしてステータ102の内周面に押し付けて両第2の走行装置22bを固定する。
【0044】
次にステップ44で、第1の走行装置22aのパンダジャッキ4を縮め、ステップ45で、パンダジャッキ4を含む第1の走行装置22aを周方向に移動する。次にステップ46で、第1の走行装置22aのパンダジャッキ4を伸ばしてステータ102の内周面に押し付けて、第1の走行装置22aを固定する。以下ステップ41〜46を繰り返すことにより、機構部110を周方向に走行させることができる。
【0045】
図12は、機構部110の旋回動作パターンを示す。
【0046】
旋回動作は、始めにステップ51で、第1の走行装置22aのパンダジャッキ4を伸ばしてステータ102の内周面に押し付ける一方、両第2の走行装置22bのパンダジャッキ3を縮める。
【0047】
次にステップ52で、第1の走行装置22aの上段フレーム1aを旋回させることにより、パンダジャッキ3を含む両第2のフレーム2が時計方向に旋回θする(ただし、図8の第1のフレーム1は下段フレーム1bのみを示す)。次にステップ53で、両第2の走行装置22bのパンダジャッキ3を伸ばしてステータ102の内周面に押し付けて両第2の走行装置22bを固定する。
【0048】
次にステップ54で、第1の走行装置22aのパンダジャッキ4を縮め、ステップ55で、パンダジャッキ4を含む第1の走行装置22aの下段フレーム1bを時計方向に旋回させる。次にステップ56で、第1の走行装置22aのパンダジャッキ4を伸ばしてステータ102の内周面に押し付けて、第1の走行装置22aを固定する。以下ステップ51〜56を繰り返すことにより、機構部110を任意に旋回させることができ、機構部110の走行方向の軌道修正等が可能となる。
【0049】
次に、点検装置19による点検データ取り込みの方法について述べる。
【0050】
タービン発電機内の目視点検は、機構部110の両第2の走行装置22bのいずれか一方に目視検査装置19aを取り付け、機構部110が隙間108内を軸方向または周方向にステップ走行し、また旋回走行により、目視検査装置19aに備えられたTVカメラ25で機内を撮影し、画像信号とTVカメラ25の位置信号を遠隔装置200に送信し、遠隔装置200のモニタに実時間で表示し、異常個所の画像を記録媒体に記録する。
【0051】
コイルウエッジの超音波探傷は、両第2の走行装置22bのいずれか一方に超音波探傷装置19bを取り付け、機構部110が隙間108内を軸方向または周方向にステップ走行し、また旋回走行により、コイルウエッジを超音波探傷装置19bに備えられた探触子27で探傷し、探傷信号と探触子27の位置信号を遠隔装置200に送信し、遠隔装置200のモニタに実時間で表示し、探傷信号の波高値、探傷結果の平面表示図、位置信号などを記録媒体に記録する。
【0052】
ステータウエッジの締まり具合の打音検査は、同様に打音検査装置19cを取り付けて隙間108内をステップ走行し、ステータウエッジを叩き、打撃音をマイクで電気信号に変換し、打撃音信号と打撃の位置信号を遠隔装置200に送信し、遠隔装置200のモニタに実時間で表示し、打撃音の波高値、周波数、減衰定数、点検結果の平面表示図、位置信号などを記録媒体に記録する。
【0053】
すなわち、コイルウエッジの超音波探傷、ステータウエッジ締まり具合の打音検査は、停止状態で位置データと夫々の測定データを取り込み、これを順次繰り返し、しかも往復させて全周をしゃくとり虫のようにワンピッチずつ、ずらして点検データを採って行く方法である。
【0054】
点検装置19を取り付けて走行する場合、機構部110は、最初のガスセグリゲーションバッフル109と干渉しないように、ガスセグリゲーションバッフル109がないロータ105の下側に挿入される。次に機構部110は、ロータ105の下側からロータ105の片側半分の外周に沿って真上まで点検し、一旦下側に戻り、下側からもう片側半分の外周に沿って真上まで点検して下側に戻り、第一の区画の点検を終了する。
【0055】
また、ロータ105の片側半分の外周に沿って真上まで点検し、そのままもう片側半分の外周に沿って点検し下側に戻ってもよい。
【0056】
そして、ロータ105の下側において、機構部110は、最初のガスセグリゲーションバッフル109の位置を通過して、次のガスセグリゲーションバッフル109と干渉しない位置に進み、第一の区画と同様な点検を行ない、第二の区画での点検を終了する。
【0057】
以後、機構部110は、ロータ105の下側で順次ガスセグリゲーションバッフル109の位置を通過して干渉しない位置に進み、上述と同様にロータ105の外周面を昇降して第三、第四、・・・の区画を点検する。
【0058】
上述したように、本実施の形態例の回転電機用点検ロボットによれば、タービン発電機の点検において、ステータからロータを引き抜かずに、タービン発電機内の目視検査、コイルウエッジの超音波探傷、ステータウエッジ締まり具合の打音検査が遠隔操作で行なうことができる。また、ロータとステータとの隙間内で機構部はガイドレールなどを使わずに自動走行できるため、ガスセグリゲーションバッフルが有るタービン発電機にも適用できる。
【0059】
これにより、時間をかけずに、かつ容易に点検作業を行なうことができるので、点検費用の低減化が図れる。また、治工具、機材等を、タービン発電機内に置き忘れることもない。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、回転電機内の点検をロータとステータを組み合せたままの状態で行なうことができるので、点検作業が短くなり、点検費用の低減化を図ることができる。また、機内に治工具、機材等を持ちこむこともないので、置き忘れることもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例に係わる回転電機用点検ロボットの構成図である。
【図2】図1の回転電機用点検ロボットの機構部の概略構成を示す平面図である。
【図3】図2のA−A矢視図である。
【図4】図2のB−B矢視図である。
【図5】ロータの周方向に配置された機構部の側面図である。
【図6】図2の機構部をタービン発電機のロータとステータの隙間に挿入した状態を示す正面断面図である。
【図7】図6のD−D断面図である。
【図8】図2の機構部の走行装置の概略構成を示す平面図である。
【図9】図8のE矢視図である。
【図10】図1の回転電機用点検ロボットの機構部の軸方向の走行パターン図である。
【図11】図1の回転電機用点検ロボットの機構部の周方向の走行パターン図である。
【図12】図1の回転電機用点検ロボットの機構部の旋回動作パターン図である。
【符号の説明】
1…第1のフレーム、1a…上段フレーム、1b…下段フレーム、2…第2のフレーム、3…第2のパンタジャッキ、4…第1のパンタジャッキ、5…スライド軸、6…結合アーム、7…軸方向モータ、8…軸方向送り軸、9…軸方向送り軸受、10…周方向モータ、11…歯付きプーリ、12…周方向送り部、13…歯付きベルト、14…旋回モータ、15…旋回軸、16…旋回軸受カラー17…伝送ケーブル、18…ケーブルガイド、19…点検装置、19a…目視検査装置、19b…超音波探傷装置、19c…打音検査装置、22a…第1の走行装置、22b…第2の走行装置、25…TVカメラ、27…探触子、101…タービン発電機、102…ステータ、103…ステータ鉄心、104…ステータウエッジ、105…ロータ、106…ステータコイル、107…リテーニングリング、108…隙間、109…ガスセグリゲーションバッフル、110…機構部、200…遠隔装置
Claims (2)
- ロータの外周面とステータの内周面との間に形成された隙間に挿入され、前記隙間内を走行する機構部と、回転電機内の点検を行う点検装置と、前記点検装置からの計測信号を受信して処理する遠隔装置とを有した回転電機用点検ロボットにおいて、前記機構部は、第1の走行装置と、前記第1の走行装置の少なくとも片側に配置された第2の走行装置とを有し、前記第1の走行装置は、軸方向及び周方向走行手段と旋回手段を取り付けた上段フレーム及び下段フレームからなる第1のフレームと、前記第1のフレームの軸方向前後に連結した第1のパンタジャッキとを備え、前記第2の走行装置は、周方向走行手段を設けた第2のフレームと、前記第2のフレームの軸方向前後に連結した第2のパンタジャッキとを備え、前記点検装置は、目視検査機能、超音波探傷機能、打音検査機能のうち少なくとも一つの機能を有して前記第2の走行装置の外側側面に着脱可能に取り付けて構成し、前記第1の走行装置及び前記第2の走行装置による前記隙間内の旋回動作を含めた前記ロータの軸方向或いは周方向の移動は、前記第1の走行装置が前記第1のパンタジャッキを伸ばして前記隙間内に固定したとき、前記第2のパンタジャッキを縮めて前記第2の走行装置を移動し、前記第2の走行装置が前記第2のパンタジャッキを伸ばして前記隙間内に固定したとき、前記第1のパンタジャッキを縮めて前記第1の走行装置を移動するようにしたことを特徴とする回転電機用点検ロボット。
- ロータの外周面とステータの内周面との間に形成された隙間に挿入され、前記隙間内を走行する機構部と、回転電機内の点検を行う点検装置と、前記点検装置からの計測信号を受信して処理する遠隔装置とを有した回転電機用点検ロボットにおいて、前記機構部は、第1の走行装置と、前記第1の走行装置の両側に配置された第2の走行装置とを有し、前記第1の走行装置は、軸方向及び周方向走行手段と旋回手段を取り付けた上段フレーム及び下段フレームからなる第1のフレームと、前記第1のフレームの軸方向前後に連結した第1のパンタジャッキとを備え、前記各第2の走行装置は、周方向走行手段を設けた第2のフレームと、前記第2のフレームの軸方向前後に連結した第2のパンタジャッキとを備え、前記点検装置は、いずれか一方の前記第2の走行装置の外側側面に目視検査装置を着脱可能に取り付けると共に、他方の前記第2の走行装置の外側側面に他の検査装置を着脱可能に取り付けて構成し、前記第1の走行装置及び前記第2の走行装置による前記隙間内の旋回動作を含めた前記ロータの軸方向或いは周方向の移動は、前記第1の走行装置が前記第1のパンタジャッキを伸ばして前記隙間内に固定したとき、前記第2のパンタジャッキを縮めて前記第2の走行装置を移動し、前記第2の走行装置が前記第2のパンタジャッキを伸ばして前記隙間内に固定したとき、前記第1のパンタジャッキを縮めて前記第1の走行装置を移動するようにしたことを特徴とする回転電機用点検ロボット。
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