JP4248735B2 - 遊技機の前枠への基板取付装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機枠体に基板を取付ける装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平2000−42239号公報や特開平2000−61126号公報には、パチンコ店の島にパチンコ機とそれに隣接配置される貸球払出機とを電気的に接続する配線を中継する中継基板がパチンコ機の裏側に設けられることが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のパチンコ機においては、複数のコネクタが実装された中継基板を遊技機枠体の裏側に取付ける構造であるため、遊技機枠体の裏側に配置される中継基板以外の部品配置の関係より、中継基板を遊技機枠体の隅部に取付けるような場合、中継基板がとりつけにくくなることは否めない。
【0004】
そこで、本発明は、基板が取付け易くなる遊技機の前枠への基板取付装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明にあっては、前枠にコネクタの実装された基板を取付ける遊技機の前枠への基板取付装置において、基板ベースの左右方向一側にはベース側回転支持部が設けられ、このベース側回転支持部には上下軸受孔部が上下方向に同軸状に相対峙するとともに左右方向一側の外側に開放された形態に設けられ、基板ベースの左右方向他側にはベース側係合部が設けられ、コネクタ用孔の形成された基板カバーの左右方向一側にはカバー側回転支持部が設けられ、このカバー側回転支持部には上下軸が上下方向に同軸状に突出する形態に設けられ、基板カバーの左右方向他側にはカバー側係合部が設けられ、基板に実装されたコネクタが基板カバーの前側からコネクタ用孔に挿入されて基板カバーより裏側に突出され、このコネクタの実装された基板が基板カバーの前側に固定される一方、基板ベースが前枠の裏面に固定されることによって上下軸受孔部の左右方向の外側に開放された端面と前枠の裏面とで基板カバーの上下軸の通過可能な隙間を形成し、基板に実装されたコネクタを前枠の裏面と対向するように裏返された基板カバーの上下軸がベース側回転支持部の外側から前記隙間を経由して上下軸受孔部の内部に嵌め込まれ、この基板カバーが基板ベースの上下軸受孔部に嵌め込まれた上下軸を回転中心として反転されることによって、基板に実装されたコネクタが基板カバーより突出して裏側を向くとともに、基板カバーのカバー側係合部と基板ベースのベース側係合部とが互いに係合されたことを特徴としている。よって、本発明によれば、前枠に配置される基板以外の部品配置の関係より、基板を前枠のヒンジ側下部のような奥まった場所に取付けるような場合でも、基板に実装されたコネクタを前枠の裏面と対向するように裏返された基板カバーの上下軸が前枠の裏面に固定された基板ベースの上下軸受孔部の開放された左右方向の外側から内部に嵌め込まれた後、基板カバーを反転すれば良いので、基板を前枠に容易に取付けることができる。基板に実装されて基板カバーより突出して裏側を向いたコネクタから相手側コネクタを引抜く場合、基板が基板カバーで受止められ、基板の取付構造を堅牢にすることができる。又、本発明にあっては、基板ベースが前枠側の前壁と前壁の周縁より裏側に突出した周壁とにより内部空間を形成し、周壁がベース側回転支持部における上下軸受孔部の間に位置する切欠部と切欠部の下位で外側より内側に膨出する補強部と周壁の内側面に設けられた内側リブとを備え、基板カバーが基板ベースの上下軸受孔部に嵌め込まれた上下軸を回転中心として反転され、基板に実装されたコネクタが基板カバーより突出して裏側を向くとともに、基板カバーのカバー側係合部と基板ベースのベース側係合部とが互いに係合されたことによって、基板の周縁が基板ベースの内側リブや補強部に対応したことによって、基板に実装されたコネクタに相手側コネクタが差込まれる場合、コネクタの実装された基板の周縁が内側リブや補強部で受止められれば、基板に実装されて基板カバーより突出して裏側を向いたコネクタに相手側コネクタを差込む場合、基板の周縁が内側リブや補強部で受止められ、基板に実装されて基板カバーより突出して裏側を向いたコネクタに相手側コネクタを差込む力が、基板を基板カバーに取付ける部材にかからず、基板の取付構造が堅牢である。又、本発明にあっては、基板ベースが前枠側の前壁と前壁の周縁より裏側に突出した周壁とにより内部空間を形成し、ベース側係合部が周壁と隙間を以って先端に爪を有する舌片を備え、カバー側係合部が先端に凹状の爪受を備え、基板カバーが基板ベースの上下軸受孔部に嵌め込まれた上下軸を回転中心として反転されて、爪受が爪を押圧すると、舌片が外側に撓み、更に、基板カバーが基板ベースの側に押し込まれることにより、爪受が爪を乗越えて前枠の側に移動すると、舌片が自身の弾性で元の位置に復元し、爪が爪受の周りのカバー側係合部の裏面に接触することによって、ベース側回転支持部とカバー側回転支持部とが互いに係合すれば、基板ベースへの基板カバーの装着や離脱が容易である。又、本発明にあっては、基板ベースが前枠側の前壁と前壁の周縁より裏側に突出した周壁とにより内部空間を形成し、内部空間に位置する前壁には内側取付孔部がベース側回転支持部の側に配置されて形成され、周壁から外側には外側取付部がベース側係合部の側に配置されて形成されれば、基板ベースの周囲より一部の取付孔を削除でき、基板ベースが小形化できるうえ、基板ベースへの基板カバーの装着や離脱、基板に実装されて基板カバーより突出して裏側を向いたコネクタへの相手側コネクタの装着や離脱に対し、基板ベースの前枠への固定姿勢が安定する。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1〜図5は本発明の第1実施形態であって、図1は基板取付装置1を分解して示し、図2は上下軸48;49の平面的な形状を示し、図3は基板取付装置1の前枠65への取付工程を示し、図4は基板取付装置1の前枠65への取付形態を示し、図5は前枠65の閉じ状態における基板カバー35の脱落防止を示す。
【0007】
図1を参照し、基板取付装置1について説明する。基板ベース2は図4の額縁状の前枠65に止ねじ66で固定されるものであって、合成樹脂により次のような各部分を備えた単一体に構成される。基板ベース2は長方形の前壁3と前壁3の周縁より後方に突出する周壁4とで内部空間を後方開放状で前方閉鎖状に形成する。前壁3には上膨出部5が裏側に段差状に膨出して周壁4に連なって形成される。上膨出部5の前側面は前壁3の前側面よりも裏側に所定寸法d1だけ後退する。上膨出部5とそれに連なる周壁4とには相手側逃溝6が形成される。相手側逃溝6は上膨出部5において前後に貫通する。上膨出部5及び相手側逃溝6は図外の板金部品のフランジ部及び止ねじの頭部を逃げるためのものである。上膨出部5以外の前壁3の一側部には内側取付孔部7が上下に形成される。周壁4の内側面には凸条の内側リブ8が周壁4の前後幅方向に延設される。周壁4の左右外側面にはベース側係合部9とベース側回転支持部10とが個別に形成される。
【0008】
ベース側係合部9は先端に爪11を有する舌片12と舌片12の両脇を抱える上下壁13;14とを備える。舌片12は周壁4と隙間を以って外側取付部25より裏側に突出する。上壁13は爪11よりも上側に張出した舌片12における上肩部15の上縁と周壁4の外側面とに連なって外側取付部25より裏側に突出し、下壁14は爪11よりも下側に張出した舌片12における下肩部16の下縁と周壁4の外側面とに連なって外側取付部25より裏側に突出する。舌片12と上下壁13;14と周壁4と外側取付部25とが空間を囲み形成する。舌片12の上下肩部15;16よりも裏側に突出した部分は上下壁13;14より離隔する。
【0009】
ベース側回転支持部10は切欠部27周りの周壁4より外側に突出して上下に所定間隔を以って相対峙する上下軸受壁17;18を備える。上下軸受壁17;18の相互に対向する内側面には上下軸受孔部19;20を同軸状に囲み形成する軸受孔壁21;22が突出する。上下軸受孔壁21;22は前側より裏側に延びる平坦面と平坦面より連なる弧状面とを備える。弧状面側の上下軸受孔壁21;22の端面21a;22aは前側に向いている。これによって、上下軸受孔部19;20は外側が開放された半月状を呈する。上軸受孔部19の上部は上軸受壁17で閉鎖され、下軸受孔部20の下部は下軸受壁18で閉鎖される。上軸受壁17と周壁4とは外側の結合壁23で互いに連結される。上下軸受壁17;18と上下軸受孔壁21;22及び結合壁23は前壁3の前側面よりも裏側に所定寸法d2だけ後退する。
【0010】
ベース側係合部9を有する側の周壁4には周壁4の外側面より外側に突出する縦長な外側取付部25を備える。外側取付部25にはねじ挿入孔26がベース側係合部9よりも上下に形成される。周壁4のベース側回転支持部10と対応する部分は前壁3にかけて形成された切欠部27で分断される。切欠部27周りの前壁3には中膨出部28が切欠部27を囲むように前壁3から裏側に膨出して切欠部27周りの周壁4に連なって形成される。ベース側回転支持部10よりも下位の周壁4には外側より内側に膨出するチャンネル状の補強部29が形成される。周壁4の下外側面には帯板状の外側リブ30が周壁4の全幅に形成される。外側リブ30の一端が外側取付部25に段差状に連結される。外側リブ30は前壁3の前側面よりも裏側に所定寸法d3だけ後退する。
【0011】
基板カバー35は基板ベース2の裏面に回転可能にかつ着脱自在に装着されるものであって、合成樹脂により次のような各部分を備えた単一体に構成される。基板カバー35は長方形の前壁36と前壁36の周縁より後方に突出する周壁37とで基板収納部を前方開放状に形成する。周壁37は基板ベース2の周壁4と前後方向で重ね合わされる。前壁36には、縦長なコネクタ用孔40;41が左右に形成され、基板取付孔42が対角線方向で上下に形成される。
【0012】
周壁37の左右外側面にはカバー側係合部43とカバー側回転支持部45とが個別に形成される。カバー側係合部43は先端に爪受44を凹状に備える。カバー側回転支持部45は周壁37より外側に突出して上下に所定間隔を以って相対峙する上下軸壁46;47を備える。上軸壁46の上側面及び下軸壁47の下側面には上下軸48;49が同軸状に個別に突出する。上下軸48;49は図2に示すように直径方向両側に平坦面a;bを有する。基板カバー35を成形する場合、成形型のパーティングラインL1を平坦面a;bに位置させることで、仮想線L2:L3で示すように上下軸48;49を真円に形成した場合に比べ、成形型が左右にずれても、又は、パーティングラインL1の部分でバリが発生しても、上下軸48;49と上下軸受孔部19;20とが回転可能に嵌め合され、軸機能は確保される。上下軸壁46;48は互いに結合壁50で連結される。結合壁50は周壁37に連なる。
【0013】
基板ベース2と基板カバー35よりなる基板取付装置1で図3の前枠65に取付けられる基板としての中継基板54には、複数のコネクタ55;56;57;58が同一面に左右に2つの列を成して挿入実装され、取付孔としてのねじ挿入孔59が対角線方向で上下に形成される。コネクタ55〜58はパチンコ機とそれに隣接配置される貸球払出機とを電気的に接続する配線を中継する接続器である。
【0014】
図3及び図4を参照し、基板取付装置1を用いて中継基板54枠65のヒンジ側下部に取付けられる工程について説明する。図3に示すように前枠65に基板ベース2を止ねじ66で取付けておき、基板カバー35に中継基板54を取付けておく。基板ベース2を前枠65に取付けるには、前壁3の前側面を前枠65の裏面に重ね合せ、止ねじ66を図1の内側取付孔部7及びねじ挿入孔26より前枠65に締結する。これによって、基板ベース2が前枠65のヒンジ側下部に取付けられる。
【0015】
基板カバー35に中継基板54を取付けるには、図1のコネクタ55〜58が基板カバー35の前側よりコネクタ用孔40;41に挿入され、中継基板54が基板収納部に格納され、止ねじ67が前側より図1のねじ挿入孔59を経由して基板取付孔42に締結される。これによって、中継基板54が基板カバー35に固定され、コネクタ55〜58が基板カバー35の前壁36より裏側に突出する。
【0016】
そして、図3に示すように基板カバー35が裏返され、上下軸48;49が下軸受孔壁21;22の端面21a;22a前側より上下軸受壁17;18相互間を経由して上下軸受孔部19;20に嵌め込まれる。その状態において、基板カバー35が上下軸48;49を回転中心として反転され、カバー側係合部43が上下壁13;14相互間に挿入され、爪受44が爪11を押圧すると、舌片12が外側に撓む。
【0017】
更に、基板カバー35が基板ベース2側に押し込まれることにより、爪受44が爪11を乗越えて前枠65側に移動すると、舌片12が自身の弾性で元の位置に復元し、爪11が爪受44周りのカバー側係合部43の裏面に接触し、爪受44周りのカバー側係合部43が上下肩部15;16に接触する。
【0018】
上記によって、図4に示すように、ベース側回転支持部10とカバー側回転支持部45とが係合し、ベース側係合部9とカバー側係合部43とが相互に係合し、基板ベース2と基板カバー35とが互いに前後方向で接触し、基板ベース2と基板カバー35とが互いに重ね合わされ、中継基板54が基板ベース2と基板カバー35とで覆われた状態で、コネクタ55〜58が基板カバー35より突出して裏側を向き、中継基板54が前枠65のヒンジ側下部に装着される。前枠65には上下枠ヒンジ68で額縁状の外枠69が横前側に片開き可能に取付けられる。
【0019】
そして、前枠65と外枠69とが取付けられた状態において、図5に示すように、前枠65が閉じられた場合、基板カバー35がベース側回転支持部10とカバー側回転支持部45とを回転中心として開けられても、コネクタ58が外枠69に接触し、ベース側回転支持部10とカバー側回転支持部45との嵌め合いは確保され、基板カバー35の脱落防止は図られる。
【0020】
第1実施形態の構造によれば、前枠65の裏面に固定された基板ベース2のベース側回転支持部10と中継基板54が取付けられた基板カバー35のカバー側回転支持部45とが互いに嵌め込まれ、基板カバー35がベース側回転支持部10とカバー側回転支持部45とを回転中心として反転され、基板ベース2のベース側係合部9と基板カバー35のカバー側係合部43とが互いに係合される。よって、前枠65に配置される中継基板54以外の部品配置の関係より、図4に示すように中継基板54を前枠65のヒンジ側下部に取付けるような場合でも、基板ベース2を前枠65に固定しておき、中継基板54を基板カバー35に取付けておき、カバー側回転支持部45をベース側回転支持部10に嵌め込んで、基板カバー35を反転すれば良いので、中継基板54が前枠65に取付け易くなる。
【0021】
第1実施形態の構造によれば、中継基板54に実装されたコネクタ55〜58がコネクタ用孔40;41より基板カバー35の外側に突出され、中継基板54が基板カバー35に止ねじ67で取付けられる。よって、コネクタ55〜58から相手側コネクタを引抜く場合、中継基板54が前壁36で受止められるので、中継基板54の取付構造が堅牢である。
【0022】
第1実施形態の構造によれば、ベース側回転支持部10とカバー側回転支持部45とが係合し、ベース側係合部9とカバー側係合部43とが相互に係合し、基板ベース2と基板カバー35とが互いに前後方向で接触し、基板ベース2と基板カバー35とが互いに重ね合わされ、中継基板54が基板ベース2と基板カバー35とで覆われた状態において、中継基板54の周縁が基板ベース2の内側リブ8や補強部29に対応する。よって、コネクタ55〜58に相手側コネクタを差込む場合、中継基板54が内側リブ8や補強部29で受止められるので、コネクタ55〜58に相手側コネクタを差込む力が中継基板54を基板カバー35に取付ける止ねじ67にかからず、中継基板54の取付構造が堅牢である。
【0023】
第1実施形態の構造によれば、基板ベース2が前壁3と周壁4とにより内部空間を形成し、前壁3には内側取付孔部7が形成されたことにより、基板ベース2の周囲より一部の取付孔を削除でき、基板ベース2が小形化できる。
【0024】
第1実施形態の構造によれば、基板ベース2の外側取付部25がベース側係合部9の上下に沿って設けられたので、ベース側係合部9の上下のデッドスペースを外側取付部25として利用し、基板ベース2が小形化できる。
【0025】
第1実施形態の構造によれば、内側取付孔部7がベース側回転支持部10の側に配置され、外側取付部25がベース側係合部9の側に配置されたので、基板ベース2への基板カバー35の装着や離脱、コネクタ55〜58への相手側コネクタの装着や離脱に対し、基板ベース2の前枠65への固定姿勢が安定する。
【0026】
第1実施形態の構造によれば、基板ベース2の上下幅及び基板カバー35の上下幅に比べて、ベース側回転支持部10の上下幅及びカバー側回転支持部45の上下幅が小寸法に形成されたので、ベース側回転支持部10とカバー側回転支持部45とが互いに嵌め合される場合に、ベース側回転支持部10の軸心とカバー側回転支持部45の軸心とが一致せずに交差するように少しずれても、カバー側回転支持部45がベース側回転支持部10に適切に嵌め込まれる。
【0027】
図6は本発明の第2実施形態における基板取付装置1が前枠65に取付けられた形態を示す。第2実施形態は、基板カバー35のカバー側係合部43の側に配置されたコネクタ用孔40周りに保護壁70をコネクタ55〜58よりも高く形成し、障害物がコネクタ55〜58にぶつからないようにしたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の基板取付装置を示す分解斜視図。
【図2】 第1実施形態の上下軸を示す平面図。
【図3】 第1実施形態の基板取付装置の取付工程を示す斜視図。
【図4】 第1実施形態の基板取付装置の取付形態を示す斜視図。
【図5】 第1実施形態の基板カバーの脱落防止を示す摸式図。
【図6】 第2実施形態の基板取付装置の取付形態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 基板取付装置
2 基板ベース
7 内側取付孔部
9 ベース側係合部
10 ベース側回転支持部
25 外側取付部
35 基板カバー
40;41 コネクタ用孔
43 カバー側係合部
45 カバー側回転支持部
54 中継基板
55〜58 コネクタ
65 前枠

Claims (4)

  1. 前枠にコネクタの実装された基板を取付ける遊技機の前枠への基板取付装置において、基板ベースの左右方向一側にはベース側回転支持部が設けられ、このベース側回転支持部には上下軸受孔部が上下方向に同軸状に相対峙するとともに左右方向一側の外側に開放された形態に設けられ、基板ベースの左右方向他側にはベース側係合部が設けられ、コネクタ用孔の形成された基板カバーの左右方向一側にはカバー側回転支持部が設けられ、このカバー側回転支持部には上下軸が上下方向に同軸状に突出する形態に設けられ、基板カバーの左右方向他側にはカバー側係合部が設けられ、基板に実装されたコネクタが基板カバーの前側からコネクタ用孔に挿入されて基板カバーより裏側に突出され、このコネクタの実装された基板が基板カバーの前側に固定される一方、基板ベースが前枠の裏面に固定されることによって上下軸受孔部の左右方向の外側に開放された端面と前枠の裏面とで基板カバーの上下軸の通過可能な隙間を形成し、基板に実装されたコネクタを前枠の裏面と対向するように裏返された基板カバーの上下軸がベース側回転支持部の外側から前記隙間を経由して上下軸受孔部の内部に嵌め込まれ、この基板カバーが基板ベースの上下軸受孔部に嵌め込まれた上下軸を回転中心として反転されることによって、基板に実装されたコネクタが基板カバーより突出して裏側を向くとともに、基板カバーのカバー側係合部と基板ベースのベース側係合部とが互いに係合されたことを特徴する遊技機の前枠への基板取付装置。
  2. 基板ベースが前枠側の前壁と前壁の周縁より裏側に突出した周壁とにより内部空間を形成し、周壁がベース側回転支持部における上下軸受孔部の間に位置する切欠部と切欠部の下位で外側より内側に膨出する補強部と周壁の内側面に設けられた内側リブとを備え、基板カバーが基板ベースの上下軸受孔部に嵌め込まれた上下軸を回転中心として反転され、基板に実装されたコネクタが基板カバーより突出して裏側を向くとともに、基板カバーのカバー側係合部と基板ベースのベース側係合部とが互いに係合されたことによって、基板の周縁が基板ベースの内側リブや補強部に対応したことを特徴とする請求項1記載の遊技機の前枠への基板取付装置。
  3. 基板ベースが前枠側の前壁と前壁の周縁より裏側に突出した周壁とにより内部空間を形成し、ベース側係合部が周壁と隙間を以って先端に爪を有する舌片を備え、カバー側係合部が先端に凹状の爪受を備え、基板カバーが基板ベースの上下軸受孔部に嵌め込まれた上下軸を回転中心として反転されて、爪受が爪を押圧すると、舌片が外側に撓み、更に、基板カバーが基板ベースの側に押し込まれることにより、爪受が爪を乗越えて前枠の側に移動すると、舌片が自身の弾性で元の位置に復元し、爪が爪受の周りのカバー側係合部の裏面に接触することによって、ベース側回転支持部とカバー側回転支持部とが互いに係合することを特徴とする請求項1記載の遊技機の前枠への基板取付装置。
  4. 基板ベースが前枠側の前壁と前壁の周縁より裏側に突出した周壁とにより内部空間を形成し、内部空間に位置する前壁には内側取付孔部がベース側回転支持部の側に配置されて形成され、周壁から外側には外側取付部がベース側係合部の側に配置されて形成されたことを特徴とする請求項1記載の遊技機の前枠への基板取付装置。
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