JP4248556B2 - モバイルIPv6網における移動ホストのためのトラフィック交換方法 - Google Patents

モバイルIPv6網における移動ホストのためのトラフィック交換方法 Download PDF

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Description

本発明は、モバイルIPv6網に関し、特に、モバイルIPv6網における移動ホストのトラフィック交換方法に関する。
現在のインターネットは、IPv4を基盤としている。IPv4において、ソースは、トラフィックを目的地に転送するために、パケットにソースアドレス及び目的地アドレスを書き込み、インターネットを介して送る。IPv4に使われるIPアドレスは、32ビットよりなり、最大約40億個程度のホストをインターネットに接続することができる。しかしながら、特殊なアドレスの使用とサブネッティング、そしてネットワークアドレス割り当てなどに起因してインターネットに接続できるホストの数は、非常に少ない。また、インターネットの普遍化とマルチメディアトラフィックの増加に伴って、過去とは異なって、コンピュータだけでなく、移動通信端末、情報家電なども現在のインターネットに接続されるようになっている。このような移動通信端末とテレビ、そして冷蔵庫のような情報家電の数は、大変多いし、このような装置をインターネットに接続するためには、IPv4アドレスが非常に足りない実情である。したがって、このようにIPアドレスの不足現象を解決し、IPv4の非効率性を補完して、インターネットの性能を向上させることができるようにするためのIPv6技術が提案された。
IPv6は、128ビットのアドレス体系を有している。したがって、アドレス体系が32ビットであるIPv4に比べてIPアドレスが多い。また、アドレス体系が128ビットに増加すれば、ルータで経路を決定するための必須事項であるルーティングテーブルの内容が増加することによって、適切な経路を探すのに必要とする時間を短縮することができる。すなわち、IPv6のアドレス体系は、IPv4の場合よりも多い階層構造からなるため、ルーティングテーブルから適切な経路を探すのに要する時間が短いという特徴がある。
このようなIPv6は、IPv4に比べて優れた機能を有するため、インターネットトラフィックの急激な増加とマルチメディアトラフィックの普遍的使用によるインターネットの性能問題を解決することができる。
一方、ホストに割り当てられるIPアドレスは、網識別子とホスト識別子とで構成される。網識別子は、ホストが接続されている網を表すための唯一の情報であり、ホスト識別子は、該当網においてホストを識別するための唯一の情報である。IPアドレスを割り当てられたホストは、IPアドレスと転送階層のポート番号を用いてソケットアドレスを作り、このようなソケットアドレスを用いて他のホストとの接続を設定する。
したがって、一つのホスト(ホスト1)が他のホスト(ホスト2)との接続を設定すれば、その接続が設定されている間は、該当ホストに同じIPアドレスが固定的に維持されていなければならない。
一方、他のホストとの接続が設定されている一つのホストが他の網に移動する場合には、網識別子が変更されなければならないため、移動するホストに割り当てられたIPアドレスを変更しなければならない。IPアドレスの変更は、ソケットアドレスの変更を意味するため、既に設定されている接続は、全てキャンセルされ、さらに接続を試みなければならないという短所がある。
このようにホストが網を変更してインターネットに接続する場合に発生する接続キャンセルの問題を解決するために、IETF(Internet Engineering Task Force)では、モバイルIPv6(以下、“MIPv6”という。)プロトコルを提案している。MIPv6プロトコルでは、移動ホスト(Mobile Node、以下、“MN”という。)が自機の位置を変更しても、既に設定されている接続を続いて維持できるようにするための方法が提案されている。すなわち、MIPv6プロトコルでは、インターネットに接続されているMNがインターネット上の任意のホスト(Correspondent Node、以下、“CN”という。)との接続を設定した状態で、自機の接続地点を変更しても、CNとの接続が続いて維持され得るようにするためのメカニズムを定義している。
図1は、このようなMIPv6プロトコルが適用されたMIPv6網に関するシステム構成の例を示す。図1を参照すれば、MIPv6網に関するシステムは、MN20にインターネット接続をサービスするアクセスルータ(Access Router、以下、“AR”という。)30、40と、MN20のホームアドレスと同じ網アドレスを有し、MN20のホームアドレスを管理するホームエージェント(Home Agent、以下、“HAGT”という。)50とを備える。ここで、MN20が移動する前に、MN20のインターネット接続サービスを提供するAR30を、前ルータ(Previous AR、以下、“PAR”という。)と称し、MN20が移動した後に、MN20のインターネット接続サービスを提供するAR40を、新しいルータ(New AR、以下、“NAR”という。)と称する。一方、CN60は、インターネット10を介してMN20と接続されたホストである。
このような構成を有するMIPv6網システムは、MN20にホームアドレス(Home Address、以下、“HA”という。)として固定IPアドレスを割り当て、該ホームアドレスをMN20のホームアドレスと同じ網アドレスを有するHAGT50に登録する。
一方、MN20は、網の接続地点を変更する毎に、新しい網に存在するAR(NAR)から新しい動的IPアドレスであるCoA(Care−of Address)を割り当てられ、自機のHAとCoAをHAGT50に登録する。
次に、MN20の移動前アドレス(例えば、HA)を認識しているCN60は、そのアドレス情報を用いてMN20に転送するデータをカプセル化する。次に、カプセル化されたデータは、MN20のホームネットワークに送信され、MN20の移動前アドレス(例えば、HA)及び移動後アドレス(CoA)を共に認識しているHAGT50は、移動後アドレス(CoA)を用いてデータをさらにカプセル化した後、MN20に送信する。
このような一連の処理を図2に示す。図2は、MIPv6のトラフィック交換処理のうち、「双方向トンネリング方式」によるトラフィック交換処理の例を示している。
図1及び図2を参照すれば、MN20がPAR30からNAR40に移動した場合には、MN20は、NAR40に網情報を要求し(ステップS101)、それに対する応答を受け取り(ステップS103)、動的アドレス(CoA)を生成し、自機のホームアドレス(HA)と動的アドレス(CoA)をHAGT50に送信する(ステップS105)。ここで、MN20は、HAとCoAを送信するために、バインディングアップデートメッセージ(binding update message)を用いる。
次に、HAGT50は、MN20のHA及びCoAをバインディングキャッシュに格納した後(ステップS107)、MN20に応答メッセージ(Binding Acknowledgement message)を送信する(ステップS109)。このようにMN20が自機のHAとCoAをHAGT50に登録する処理を、「アドレス登録」処理という。
一方、CN60からMN20に転送するデータがある場合には、CN60は、MN20のHAを用いてMN20に送るパケットPKTMNを生成し(ステップS111)、MN20のHAGT50に送信する(ステップS113)。次に、HAGT50は、ステップS107でバインディングキャッシュに格納された情報に基づいてMN20のCoAを検出し、CoAを用いてPKTMNをカプセル化し(ステップS115)、カプセル化したPKTMNをMN20に送信する。
このような双方向トンネリング方式では、CN60がMIPv6を提供できる機能を必要としない。すなわち、この方式において、CN60からMN20に転送されるパケットの目的地アドレスは、MN20のホームアドレスである。したがって、このパケットは、MN20のホームネットワークに転送され、HAGT50は、このパケットを受信し、MN20のCoAを用いてトンネリングした後、MN20に転送する。また、MN20からCN50に転送されるパケットは、まずトンネリングを用いてHAGT50に転送され(これは、reverse tunnelingという。)、正常な経路に沿ってHAGT50からCN60に送信される。
一方、図3は、MIPv6のトラフィック交換処理のうち「最適化方式」によるトラフィック交換処理の例を示す。
図1及び図3を参照すれば、MN20がPAR30からNAR40に移動した場合には、MN20は、NAR40に動的アドレスCoAを要求し(ステップS121)、それに対する応答として、NAR40からCoAを送信する(ステップS123)。
このように新しく移動したNAR40からCoAが送信されたMN20は、自機のホームアドレス(HA)と動的アドレス(CoA)をCN60に送信する(ステップS125)。次に、CN60は、MN20のHA及びCoAを格納した後(ステップS127)、MN20に応答メッセージ(Binding Acknowledgement message、“Ack”)を送信する(ステップS129)。
一方、CN60からMN20に転送するデータがある場合には、CN60は、格納されたMN20のCoAを用いてMN20に送るパケットPKTMNを生成した後(ステップS131)、パケットPKTMNをMN20に直接転送する(ステップS133)。
このような最適化方式で、MN20は、HAとCoAアドレスをCN60に登録する。したがって、CN60がMN20にパケットを転送しようとする場合には、CN60は、まず自機のバインディング情報に、MN20に関するCoAが存在するか否かを判別する。そして、MN20に関するCoAが存在すれば、そのアドレス情報(CoA)を用いて、MN20に転送するパケットを生成してから転送する。また、MN20からCN60に転送されるパケットは、HAGT50を経由せずに、CN60に直接パケットを転送することが可能である。
しかし、MIPv6プロトコルを用いたMIPv6網において、MN20が新しい網に移動すれば、MN20が新しい網からインターネット接続サービスを提供されるまでに所定時間がかかる。このような時間をハンドオーバー遅延(hand−over latency)といい、ハンドオーバー遅延には、MN20が新しい網に移動したか否かを認識するのに要する時間と、新しい網から一つのCoAを構成するのに要する時間と、構成されたCoAをHAまたはCNに登録するのに要する時間が含まれる。
したがって、図1に示すMIPv6網において、MN20が移動した場合には、ハンドオーバー遅延の時間の間にHAGT50またはCN60から転送されるパケットは、MN20がハンドオーバーする前に接続された前−AR(PAR)30に転送され、このようなパケットは、全て破棄される。すなわち、ハンドオーバー遅延の時間が長ければ長いほど、パケット損失が増加してしまう。
このような問題を解決し、ハンドオーバー遅延を低減(短縮)するために、従来、階層的MIPv6(Hierarchical MIPv6、以下、“HMIPv6”という。)と、MIPv6のための高速ハンドオーバー(Fast hand−over、以下、“FMIPv6”という。)が提案されている。
HMIPv6では、MAP(Mobility Anchor Point)という新しい機能を有しているルータを定義している。ここで、同じMAP情報を有するARの集合をMAPドメインという。そして、MNがMAPドメイン内で移動する場合には、そのアドレスの変更をMAPにだけ報告することによって、バインディングアップデートの時間を短縮して、ハンドオーバー遅延を低減している。このようなHMIPv6網に関するシステム構成の例を、図4に示す。
図4を参照すれば、HMIPv6網に関するシステムでは、MN20のインターネット接続を管理するルータ30、40とインターネット10との間にMAP70を設けることによって、MAP70に基づいてルータ30、40間にイントラネット80を形成する。ここで、MAP70は、MAP70ドメイン内で一種の「ローカルホームエージェント」として動作する。
このような構成を有するHMIPv6システムにおいて、MN20は、複数の動的アドレスを割り当てられる。例えば、MN20が他のMAPドメインからMAP70のドメイン領域に移動した場合には、MN20は、PAR30からローカル動的アドレス(Local CoA、以下、“LCoA”という。)を割り当てられ、また、MAP70から地域動的アドレス(Regional CoA、以下、“RCoA”という。)を割り当てられる。そして、MAP70には、MN20のLCoAと、RCoAが格納され、HAGT50には、RCoAとHAを登録し、バインディングアップデートを行う。一方、MN20がMAP70の領域内で移動する場合には、MN20のLCoAが変更されるだけで、MN20のRCoAは、変更されない。したがって、MN20がMAP70領域内で移動する場合には、これをHAGT50に知らせなくてもよい。
図4に示すようなHMIPv6網システムにおける、移動ホストのトラフィック交換処理を図5及び図6に示す。ここで、図5は、MAP間の移動が発生した場合を示し、図6は、同一MAP内での移動が発生した場合を示す。
図4及び図5を参照すれば、MN20が他のMAPドメインからMAP70ドメインに移動した場合には、MN20は、PAR30に網情報を要求する(ステップS201)。次に、PAR30は、それに対する応答として自機の網情報だけでなく、MAP70情報と共にMN20に送信する(ステップS203)。
MN20は、PAR30の網情報を用いてLCoA1を生成し、MAP70の情報を用いてRCoAを生成した後、LCoA1とRCoAをMAP70に登録する(ステップS205、ステップS207、ステップS209)。すなわち、ローカルバインディングアップデート(local binding update)を行う。これにより、MAP70とMN20との間には、双方向トンネリングが設定される。すなわち、RCoAの目的地アドレスを有するパケットを受信したMAP70は、MAP70に格納されたLCoA1を用いてパケットをMN20にトンネリングし、MN20が転送しようとするラフィックは、MAP70にトンネリングされた後、MAP70からさらに該当目的地アドレスに再転送される。
また、MN20は、自機のRCoAとホームアドレスを自機のHAとCNに登録する(ステップS211、ステップS213、ステップS215)。すなわち、バインディングアップデートを行う。このようにバインディングアップデートを行うと、HAGT50またはCN60からMN20に転送されるパケットの目的地アドレスは、RCoAを有し、このパケットをMAP70が受信し、MN20にトンネリングされる。
例えば、CN60からMN20に転送するデータが存在する場合には、CN60は、MN20のHAを用いてMN20に送るパケットPKTMNを生成し(ステップS217)、MN20のHAGT50に送信する(ステップS219)。次に、HAGT50は、MN20のバインディングアップデート情報に基づいてMN20のRCoAを検出し、RCoAを用いてPKTMNをカプセル化し(ステップS221)、カプセル化したPKTMNをMAP70に送信する(ステップS223)。
カプセル化したPKTMNを受信したMAP70は、このカプセル化したPKTMNの目的地アドレスからRCoAを検出した後、このRCoAに対応するLCoA1を検出する(ステップS225)。そして、LCoA1を用いてPKTMNをさらにカプセル化し(ステップS227)、カプセル化したPKTMNをMN20に送信する(ステップS229)。
一方、MN20がMAP70ドメイン内の他のAR(すなわち、NAR)40に移動する場合には、MN20は、NAR40から受信したNAR40の網情報及びMAP70の情報を用いて自機のLCoA2を構成し、このLCoA2をMAP70に登録することによって、ローカルバインディングアップデートを行う。
図6は、このような一連の処理及び移動したMN20へのパケット転送処理を示す。
図4及び図6を参照すれば、NAR40に移動したMN20は、NAR30に網情報を要求する(ステップS251)。次に、NAR40は、それに対する応答として自機の網情報だけでなく、MAP70情報と共にMN20に送信する(ステップS253)。
MN20は、NAR40の網情報を用いてLCoA2を生成する。また、MAP70情報を用いて自機の属するMAPドメインが同一ドメインなのか異なるドメインなのかを把握する。図6は、同一MAPドメイン内での移動に関する例を示すもので、MN20は、予め構成したRCoAをそのまま使用する。したがって、MN20は、新しく生成したLCoA2と予め構成したRCoAをMAP70に登録する(ステップS255、ステップS257、ステップS259)。すなわち、ローカルバインディングアップデートを行う。これにより、MN(20)のアドレス登録手続は終了し、追加的なHAGT50またはCN60への登録処理は不要になる。
一方、上記のようにアドレス登録が終了すれば、図5で説明したように、MAP70とMN20との間に双方向トンネリングが設定される。すなわち、RCoAの目的地アドレスを有するパケットを受信したMAP70は、MAP70に格納されたLCoA2を用いてパケットをMN20にトンネリングし、MN20が転送しようとするトラフィックは、MAP70にトンネリングされた後、MAP70からさらに該当目的地アドレスに再転送される。
この場合には、CN60からMN20にデータを転送する処理は、図5で説明した処理と同様である。すなわち、ステップS261乃至ステップS273での処理は、図5に示すステップS217乃至ステップS229での処理に各々対応する。したがって、ステップS261乃至ステップS273での処理に関する具体的な説明は省略する。
このようにHMIPv6を用いる場合には、同一MAPドメイン内でのハンドオーバー時において、追加的なHAGT50またはCN60への登録処理を省略してもよい。したがって、同一MAPドメイン内でのハンドオーバー実行時において、ハンドオーバー遅延を低減することができる。しかしながら、この方法でも、ハンドオーバー遅延を十分に低減することはできない。すなわち、MN20がPAR30からNAR40に移動する場合には、ハンドオーバー遅延が発生する。したがって、この遅延の間に、MAP70からPAR30に転送されるパケットは、PAR(30)によって破棄される。すなわち、HMIPv6網の場合にも、パケット損失が発生する問題点を依然として有している。
一方、ハンドオーバー遅延を低減するための他の解決方法として、FMIPv6が挙げられる。FMIPv6では、MIPv6網のシステム構成をそのまま用い、MNが新しい網に移動する前に、NARに関する情報及びNCoA構成などを予め行うことによって、ハンドオーバー遅延を低減するとともに、パケットの損失を低減するようにしている。
図7及び図8は、このようなFMIPv6処理の例を示す。図7は、MN20が移動する領域のルータから受信した情報により生成した動的アドレスにMN20の動的アドレスを変更した後に、実際移動がなされた場合に関する例を示し、図8は、MN20が移動すると予想された領域に移動した後に、アドレスが変更された場合に関する例を示す。
図7を用いて、MN20がpredictiveである場合に関するFMIPv6処理を説明する。
MN20がPAR30を用いてインターネット接続を行い、PAR30の網情報を用いて生成された動的アドレス(Previous CoA、以下、“PCoA”という。)を用いてトラフィック交換を行い、新しい網に関する情報(すなわち、無線LANの場合には、SSIDなど)を受信すれば、MN20は、新しい網の第2の階層アドレスを含むメッセージ(すなわち、RtSolPr(Router Solicitation Proxy)メッセージ)をPAR30に転送する(ステップS301)。このメッセージを受信したPAR30は、NAR40のIPv6アドレスと第2の階層アドレスとを含むメッセージ(すなわち、PrRtAdv(Proxy Router Advertisement)メッセージ)をMN20に転送する(ステップS303)。このメッセージを受信したMN20は、NAR40のIPv6アドレスにある網アドレス情報と自機のインタフェース識別子情報を用いて新しい網に使われる動的アドレス(NCoA)を構成し(ステップS305)、このアドレス情報(NCoA)を含むメッセージ(すなわち、FBUメッセージ)をPAR30に転送する(ステップS307)。
FBUメッセージを受信したPAR30は、NCoAアドレスの使用可能性を判別するために、NAR40にNCoAアドレス情報を含むメッセージ(HI(Hand−over Initiate))メッセージを転送する(ステップS309)。そして、NAR40からそれに対する応答メッセージ(HAck(Hand−over Acknowledgement)メッセージ)を受信する(ステップS311)。そして、MN20とNAR40にFB_Ackメッセージを転送する(ステップS313、ステップS315)。
FB_Ackメッセージを受信したMN20は、自機の動的アドレスを変更する(PCoA→NCoA)(ステップS317)。
一方、PAR30は、HAGT50またはCN60からPCoAの目的地アドレスを有するパケットをNCoAにトンネリングする。すなわち、HAGT50またはCN60からPCoAの目的地アドレスを有するパケットPKTMNが送信されると(ステップS319)、NCoAを用いて該パケットPKTMNをカプセル化し(ステップS321)、該パケットPKTMNをNAR40に送信する(ステップS323)。
NAR40は、MN20が自機の網に接続する前まで、該パケットPKTMN(すなわち、NCoAにカプセル化したパケット)をバッファリングする(ステップS325)。
ステップS317で動的アドレスを変更したMN20がNAR領域に移動すれば(ステップS327)、MN20は、自機の移動をNAR(40)に知らせるために、FNAメッセージをNAR40に転送する(ステップS329)。
MN20からFNAメッセージを受信したNAR40は、今までバッファリングされたパケットをMN20に転送する(ステップS331)。このように、高速のハンドオーバーが完了した後、MN20は、NAR40で使用する動的アドレス(NCoA)とホームアドレス(HA)をHAGT50に送信し、登録する(ステップS333、ステップS335)。バインディングアップデートを行う。
バインディングアップデート後、HAGT50は、CN60からパケットPKTMNが送信されると(ステップS337)、該パケットPKTMNをNCoAにカプセル化し(ステップS339)、MN20に送信する(ステップS341)。
一方、MN20は、自機の変更されたCoA(すなわち、NCoA)をHAGT50またはCN60に登録(例えば、バインディングアップデート)する前まで、送信しようとするパケットのソースアドレスをPCoAにした後、該当パケットをPARにトンネリング(不図示)することで、ハンドオーバーによるパケット損失を低減している。
次に、図8を用いて、MN20がreactiveである場合に関するFMIPv6処理を説明する。
図8を参照すれば、所定のステップS351、ステップS353、ステップS355を経てNCoAを構成したMN20がNAR領域に移動すれば(ステップS357)、MN20は、自機の移動をNAR40に知らせるために、FNAメッセージをNAR40に転送する(ステップS359)。
ここで、ステップS351、ステップS353、ステップS355での各処理は、図7に示すステップS301、ステップS303、ステップS305での各処理と同様なので、これらの処理の具体的な説明は省略する。ここで、ステップS359で送信されるFNAメッセージには、アドレス情報(NCoA)を含むメッセージ(FBUメッセージ)が含まれる。
次に、NAR40は、FBUメッセージを通じてNCoAをPAR30に送信する(ステップS361)。このようにNCoAアドレスを受信したPAR30は、MN20とNAR40の各々にFB_Ackメッセージを送信する(ステップS363、ステップS365)。
FB_Ackメッセージを受信したMN20は、自機の動的アドレスを変更する(PCoA→NCoA)(ステップS367)。
そして、CN60からパケットPKTMNが受信されると、図8に示すステップS369乃至ステップS387の処理に基づいてパケットPKTMNを処理する。ここで、ステップS369乃至ステップS387での各処理は、図7に示すパケットPKTMN処理(ステップS319乃至ステップS341)と同様である。したがって、ステップS369乃至ステップS387に関する具体的な説明は省略する。但し、図8に示す処理では、図7において、MN20がNARに移動した後(ステップS327)、その事実をNAR40に知らせる処理(ステップS329)が、パケット処理前に実行されるという点だけが異なる。
図7及び図8に示すFMIPv6処理は、いずれも2種類の経路を介してMN20へのパケットPKTMNを送信する。すなわち、バインディングアップデートを起点としてバインディングアップデートの前後においてパケット送信経路が互いに異なる。すなわち、MN20がバインディングアップデートを行う前には、CN60から送信されるパケットを、PAR30を経て受信し、MN20がバインディングアップデートを行った後には、CN60から送信されるパケットを、PAR30を経由せずに受信する。言い換えれば、MN20がバインディングアップデートを行う前には、MN20に送信されるパケットPKTMNがPAR30を経てNAR40にバッファリングされてから、実際の移動後のMN20に送信されるが、MN20がバインディングアップデートを行った後には、MN20に送信されるパケットが、直ちにNAR40でのNCoAアドレスを用いてMN20に送信される。
上述した処理では、MN20の移動時間が長くかかったり、バインディングアップデート時間が遅延されたりする。そして、NAR40にバッファリングされたパケットPKTMNが多い場合には、バッファリングされたパケットPKTMNが全てMN20に送信される前に、NAR40を介してMN20に送信されるパケットPKTMNが存在し得る。
この場合には、MN20に送信されたパケットPKTMNの順序がずれる問題が発生するようになる。このようにパケットの受信順序がずれる場合には、応用プログラムの性能が非常に低下してしまう。すなわち、パケットの受信順序がずれる場合には、パケットの受信側では、正しい順序のパケットを要求する応答を発生するが、これにより、TCPでは、重複応答が発生するようになり、送信側TCPに3つ以上の重複応答が入れば、送信側TCPは、早い再転送及び早い復旧状態に入る。この状態で、送信側TCPは、自機のトラフィックを再転送し、また、混雑ウィンドウのサイズを減少させる。このような混雑ウィンドウサイズの減少は、送信側TCPの性能を低下させてしまう。
また、UDP基盤のマルチメディアトラフィックの場合にも、パケット損失が生じ、順序がずれてパケットが受信される場合には、品質が非常に低下する問題がある。
したがって、MNが新しい網に移動する場合には、パケットの損失だけでなく、パケットの順序がずれて受信されることを防止するためのメカニズムが求められている。
本発明の目的は、前述のような問題点を解決するためになされたもので、本発明は、MIPv6網においてパケットの損失を低減し、且つパケットの受信順序がずれないようにするトラフィック交換方法を提供することにある。
また、本発明の目的はは、MIPv6網において応用階層プロトコルの性能を向上させるためのトラフィック交換方法を提供することにある。
上述した目的を達成するために、本願第1の発明に係るモバイルIPv6網における移動ホストのためのトラフィック交換方法は、第1の動的アドレスを用いて第1のルータに接続された状態で第2のルータに接続された接続装置からリンク階層信号を受信した移動ホストの要求に応答して、第1のルータが移動ホストに第2のルータの網情報を提供するステップと、移動ホストが第1のルータ及び第2のルータとイントラネットで接続されたローカルホームエージェントと第1のルータに第2のルータの網情報を用いた移動ホストの第2の動的アドレスが含まれた高速バインディングアップデート(Fast Binding Update)メッセージを送信するステップと、第1のルータが移動ホストから高速バインディングアップデートメッセージを受信して第1の動的アドレスを目的地とするパケットをバッファリングする第1のバッファリングステップと、第2のルータが高速バインディングアップデートメッセージを受信したローカルホームエージェントの要求によって第2の動的アドレスの使用可能性を確認するステップと、ローカルホームエージェントは第2の動的アドレス使用可能な場合、高速バインディングアップデートの完了(Fast Binding Ack)メッセージを第1のルータに送信し、移動ホストの高速バインディングアップデートを実行するステップと、第1のルータが、ローカルホームエージェントから受信した高速バインディングアップデートの完了メッセージに応答して、第1のバッファリングステップでバッファリングされたパケットを第2のルータに転送し、第1のバッファリングステップでバッファリングされた全てのパケットを第2のルータに転送した場合には、これを知らせる転送完了メッセージを送信するステップと、第2のルータが第1のルータから転送されたパケットをバッファリングする第2のバッファリングステップと、第2のルータが第2の動的アドレスを目的地とするパケットを受信し、バッファリングする第3のバッファリングステップと、移動ホストが第1のルータから第2のルータに移動したことを知らせる移動完了メッセージを第2のルータに送信すれば、該移動完了メッセージに応答して、第2のルータが第2のバッファリングステップでバッファリングされたパケットを移動ホストに送信するステップと、第2のルータが転送完了メッセージを受信すれば、第2のバッファリングステップでバッファリングされたパケットの送信ステップ終了後に、第3のバッファリングステップでバッファリングされたパケットを移動ホストに送信するステップと、を備えることを特徴とする。
ここで、ーカルホームエージェントの網情報を用いた移動ホストの地域動的アドレスを生成するステップと、移動ホストの第1の動的アドレスと地域動的アドレスをローカルホームエージェントに格納するローカルバインディングアップデートステップと、移動ホストのホームアドレスと地域動的アドレスをホームエージェントに格納するバインディングアップデートステップと、をさらに備えることができる。
また、転送完了メッセージに、第1のルータのアドレスを格納する出発地アドレスフィールドと、第2の動的アドレスを格納する目的地アドレスフィールドと、転送が完了したことを知らせるフラグ情報を格納するフィールドと、を含めることができる。
本願第2の発明に係るモバイルIPv6網における移動ホストのためのトラフィック交換方法は、第1の動的アドレスを用いて第1のルータに接続された状態で第2のルータに接続された接続装置からリンク階層信号を受信した移動ホストの要求に応答して、第1のルータが移動ホストに第2のルータの網情報を提供するステップと、第2のルータが第2のルータの網情報を用いた移動ホストの第2の動的アドレスが含まれた高速バインディングアップデート(Fast Binding Update)メッセージを含む移動ホストの移動完了(Fast Neighbor Advertisement)メッセージを受信するステップと、第2のルータが移動ホストの第2の動的アドレスを高速バインディングアップデートメッセージを介して第1のルータに送信するステップと、第1のルータが高速バインディングアップデートメッセージに含まれた第2の動的アドレスを第1のルータ及び第2のルータとイントラネットで接続されたローカルホームエージェントに送信した後、第1の動的アドレスを目的地とするパケットをバッファリングする第1のバッファリングステップと、ローカルホームエージェントが、高速バインディングアップデートの完了(Fast Binding Ack)メッセージを第1のルータに送信し、移動ホストの高速バインディングアップデートを実行するステップと、第1のルータが、ローカルホームエージェントから受信した高速バインディングアップデートの完了メッセージに応答して、第1のルータが第1のバッファリングステップでバッファリングされたパケットを第2のルータに転送し、第1のバッファリングステップでバッファリングされた全てのパケットを第2のルータに転送した場合には、これを知らせる転送完了メッセージを第2のルータに送信するステップと、第2のルータが第1のルータから転送されたパケットをバッファリングする第2のバッファリングステップと、第2のルータが第2の動的アドレスを目的地とするパケットを受信し、バッファリングする第3のバッファリングステップと、第2のルータが第2のバッファリングステップでバッファリングされたパケットを移動ホストに送信するステップと、第2のルータが前記転送完了メッセージを受信すれば、第2のバッファリングステップでバッファリングされたパケットの送信ステップ終了後に、第3のバッファリングステップでバッファリングされたパケットを移動ホストに送信するステップと、を備えることを特徴とする。
ここで、ローカルホームエージェントの網情報を用いた移動ホストの地域動的アドレスを生成するステップと、移動ホストの第1の動的アドレスと地域動的アドレスをローカルホームエージェントに格納するローカルバインディングアップデートステップと、移動ホストのホームアドレスと地域動的アドレスをホームエージェントに格納するバインディングアップデートステップと、をさらに備えることができる。
転送完了メッセージに、第1のルータのアドレスを格納する出発地アドレスフィールドと、第2の動的アドレスを格納する目的地アドレスフィールドと、転送が完了したことを知らせるフラグ情報を格納するフィールドと、を含めることができる。
本発明では、ハンドオーバー遅延の間にパケットの損失を低減するために、HMIPv6とFMIPv6を効率的に統合し、FMIPv6の適用において、パケット順序のずれを防止するために、新しいメッセージを定義している。すなわち、先に受信されたパケットが全て送信されたことを知らせるためのメッセージ(Flushメッセージ)を定義することによって、パケット順序のずれを防止している。したがって、モバイルIPv6網において移動ホストのトラフィック交換時において、パケットの損失を低減し、且つパケット順序のずれを防止することができる。そして、パケット順序のずれに起因して発生する応用階層プロトコルの性能低下の問題を解決することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の好適な実施形態に係る構成及び作用を詳細に説明する。なお、本発明の要旨を不明確にする公知の機能及び構成についての詳細な説明は省略する。本明細書において、同一の参照番号は、同一の構成要素を示す。
図9は、本発明の実施形態に係るモバイルIPv6網に関する構成図である。図9を参照すれば、本発明の実施形態に係るモバイルIPv6網は、移動ホストMN200のインターネット接続を管理するルータ(Access Router、以下、“AR”という。)300、400と、MN200のホームアドレスを管理するホームエージェント(Home Agent、以下、“HAGT”という。)500と、ルータ300、400とインターネット100との間でルータ300、400間にイントラネット800を形成するMAP700と、を備える。
ここで、MN200が移動する前にMN200のインターネット接続サービスを提供するAR300を前ルータ(Previous AR、以下、“PAR”という。)と称し、MN200が移動した後、MN200のインターネット接続サービスを提供するAR400を新しいルータ(New AR、以下、“NAR”という。)と称する。
また、ルータ300、400間にイントラネット800を形成するMAP70は、ドメイン内で一種の「ローカルホームエージェント」として動作する。
一方、CN600は、インターネット100を介してMN200と接続されたホストである。
このような構成を有する本発明の実施形態に係るMIPv6網は、階層的MIPv6(Hierarchical MIPv6、以下、“HMIPv6”という。)とMIPv6のための高速ハンドオーバー(Fasthand−over、以下、“FMIPv6”という。)の特徴を全て含む。
このような本発明のMIPv6網において移動ホストのトラフィックを交換するための処理を、図10及び図15に示す。図10は、MN200が移動する領域のルータNAR400から受信した情報により生成した動的アドレスにMN200の動的アドレスを変更した後、実際移動がなされた場合(predictive)に関する例を示し、図15は、MN200が移動すると予想された領域に移動した後、アドレスが変更された場合(reactive)に関する例を示す。
図10は、本発明の一実施形態に係るMIPv6網において移動ホストのトラフィック交換手続を示す図であって、図10を参照すれば、本発明の一実施形態に係るMIPv6網においてトラフィック交換手続は、次の通りである。すなわち、動的アドレスが変更された後に、MN200の実際の移動が行われる場合(predictive)に関する本発明のトラフィック交換手続は、次の通りである。
MN200が他のMAPドメインからMAP700ドメインに移動した場合には、MN200は、PAR300に網情報を要求(Router Solicitation)する(ステップS401)。次に、PAR300は、それに対する応答として自機の網情報だけでなく、MAP700情報と共にMN200に送信する(ステップS403)。この場合には、ステップS401での要求及びステップS403での応答のためのメッセージは、HMIPv6プロトコルに定義された形態のメッセージを用いることが好ましい。
MN200は、PAR300の網情報を用いてPLCoA(Previous Local CoA)を生成し、MAP700の情報を用いてRCoAを生成した後、PLCoAとRCoAをMAP700に登録する。すなわち、MN200は、PLCoAとRCoAをMAP700に送信し、ローカルバインディングアップデートを要求し(ステップS405)、MAP700はPLCoAとRCoAをバインディングキャッシュ(binding cache)に格納した後(ステップS407)、MN200にローカルバインディングアップデートに対する応答(local binding acknowledge)を転送する(ステップS409)。ステップS405乃至ステップS409の処理における、ローカルバインディングアップデートのためのローカルバインディング要求ローカルバインディング通知のためのメッセージ形式は、HMIPv6プロトコルに定義されたものを用いることが好ましい。
上述したローカルバインディングアップデートにより、MAP700とMN200との間には、双方向(bi−directional)トンネリングが設定される。すなわち、RCoAの目的地アドレスを有するパケットを受信したMAP700は、MAP700に格納されたPLCoAを用いてパケットをMN200にトンネリングし、MN200が転送しようとするトラフィックは、MAP700にトンネリングされた後、MAP700からさらに該当目的地アドレスに再転送される。
また、MN200は、自機のRCoAとホームアドレスをHAGT500とCN600に登録する(ステップS411、ステップS413)。すなわちバインディングアップデートを行う。
一方、MN200がPAR300を用いてインターネットに接続し、PAR300の網情報を用いて生成された第1の動的アドレスPLCoA及びMAP700を用いて生成された第2の動的アドレスRCoAを用いてトラフィック交換を行った場合には、新しいアクセスルータAR(すなわち、NAR400)に接続されているAPからリンク階層信号を受信し、NAR400に移動しようとする場合、MN200は、PAR300にRtSolPr(Router Solicitation Proxy)メッセージを転送する(ステップS415)。
RtSolPrメッセージには、新しく感知されたAPの第2の階層アドレスと現在MNが接続されているMAPアドレスが含まれる。RtSolPrメッセージの構成例を図11に示す。図11に示すように、RtSolPrメッセージ410は、MN200のアドレス情報(MN Addr.)411と、新しいAPのアドレス情報(New−AP Addr.)413と、MAPアドレス情報(MAP Addr.)415とを含む。ここで、新しいAPのアドレス情報413は、APの第2の階層アドレスである。
一方、ステップS415で、MN200からRtSolPrメッセージを受信したPAR300は、該メッセージに含まれたAPの第2の階層(例えば、リンク階層)情報を用いてどのNARがAPと接続されているかを確認する。また、PAR300は、MN200から転送されたMAPアドレス情報のうち、NAR400が提供し得るMAPが存在するか否かを確認する。その後、PAR300は、MN200にPrRtAdv(Proxy Router Advertisement)メッセージを転送する(ステップS417)。
PrRtAdvメッセージは、PAR、AP、そしてNARのリンク階層アドレス情報とNARのIPアドレス情報及びプレフィクス情報、そしてMAPのアドレス情報を含む。このメッセージの構成例を図12に示す。図12に示すように、PrRtAdvメッセージ420は、PAR300アドレス情報(PAR Addr.)421、APアドレス情報(AP Addr.)422、NAR400アドレス情報(NAR Addr.)423、NAR400のIPアドレス(NAR IP)424、NARプレフィクス(NAR prefix)425及びMAPアドレス情報(MAP Addr.)426を含む。ここで、PAR300とNAR400のアドレス情報421及び423には、PAR300及びNAR400の第2の階層アドレスが格納される。
PrRtAdvメッセージを受信したMN200は、該メッセージ内にMAPアドレス情報(例えば、MAPアドレスオプション)が存在するか否かを確認する。そして、MAPアドレス情報が存在すれば、同一MAPドメイン内での移動として見なし、NAR400のプレフィクス(prefix)情報を用いてNLCoA(New Local CoA)を構成する(ステップS419)。そして、このNLCoAを含むFBUメッセージをPAR300に転送する(ステップS421)。また、PAR300は、FBUメッセージ内のMAPアドレスを用いて該FBUメッセージをMAP700にリレイする(ステップS423)。
ここで、生成されたFBUメッセージの形式と内容を、図13に示す。
図13に示すように、本発明の一実施形態に係るFBUメッセージ430は、MN200のPLCoAアドレス431、PAR300のアドレス432、ルーティングヘッダー433、移動性ヘッダー434、MAP700のアドレス435、MN200のNLCoAアドレス436、NAR400のIPアドレス437及びMN200のリンク階層アドレス438を含む。
ここで、MN200のPLCoAアドレス431、PAR300のアドレス432、ルーティングヘッダー433は、IPヘッダー領域(IP HDR)に相当するものであって、MN200のPLCoAアドレス431は、該当メッセージの出発地アドレスであり、PAR300のアドレス432は、該当メッセージの目的地アドレスである。そして、ルーティングヘッダー433は、次のヘッダー情報を示す。
一方、移動性ヘッダー434、MAP700のアドレス435は、ルーティングヘッダー(routing HDR)に相当するものであって、移動性ヘッダー434は、次のヘッダー情報であり、MAP700のアドレス435は、IPアドレスである。
また、MN200のNLCoAアドレス436、NAR400のIPアドレス437、MN200のリンク階層アドレス438は、移動性ヘッダー(mobility header)であって、バインディングアップデート情報である。ここで、NLCoAアドレス436は、MN200が移動した位置で使用する動的アドレスであり、NAR400のIPアドレス437は、MN200の移動先の新しいNARのIPアドレスである。
さらに図10を参照すれば、FBUメッセージを受信したPAR300が目的地アドレスとしてPLCoAを有するパケットPKT(PLCoA)を受信すれば(ステップS425)、PAR300は、そのパケットPKT(PLCoA)をバッファリングする(ステップS427)。
一方、PAR300からFBUメッセージを受信したMAP700は、MN200の移動を支援するために、NAR400にハンド−オーバー初期化(Hand−over Initiate、以下、“HI”という。)メッセージを転送する(ステップS429)。このメッセージには、FMIPv6プロトコルで定義されたMN200のリンク階層アドレスとPLCoA及びNLCoAアドレス、そしてPAR300のアドレス(例えば、PARアドレスオプション)が含まれる。このPARアドレスオプションは、PLCoAアドレスオプションと同じ形式を有する。
HIメッセージを受信したNAR400は、重複アドレスを確認することによって、MN200が使用しようとするNLCoAを使用可能か否かを確認する。すなわち、MNのNCoAが既に使われているか否かを確認する。そして、HIメッセージに対する応答メッセージ(Hand−over acknowledgement message、以下、“Hackメッセージ”という。)メッセージをMAP700に転送する(ステップS431)。
NAR400からHIメッセージに対する応答メッセージ(Hackメッセージ)が送信されれば、MAP700は、高速のハンドオーバー手続が完了したと判断し、FB_ackメッセージ(Fast Binding Ack messgae)をPAR300に送信した後(ステップS433)、NLCoAを用いてバインディングキャッシュの内容を変更する(“PLCoA、RCoA”→“NLCoA、RCoA”)(ステップS447)。
これにより、MAP700は、MN200に関する全てのパケットをNLCoAにトンネリングする。
一方、FB_ackメッセージを受信したPAR300は、MN200及びNAR400にFB_ackメッセージを送信する(ステップS435、ステップS437)。すなわち目的地アドレスとしてPLCoAを有するFB_ackメッセージを作成し、直接MN200に転送し(ステップS435)、目的地アドレスとしてNLCoAを有するFB_ackメッセージを作成し、NAR400に転送する(ステップS437)。
また、PAR300は、今までバッファリングされたパケット、すなわち、目的地アドレスとしてPLCoAを有するパケットPKT(PLCoA)をNAR400にトンネリングする。すなわち、NAR400に送信され(ステップS439)、NAR400にバッファリングされる(ステップS443)。そして、バッファリングされたパケットの転送が完了すれば(すなわち、PAR300内のバッファがエンプティー(空)の場合には)(ステップS441)、PAR300は、送信するパケットがこれ以上ないことをNAR400に知らせるための所定のメッセージ(例えば、Flushメッセージ)をNAR400に転送する(ステップS445)。Flushメッセージの形式と内容を図14に示す。
図14に示すように、Flushメッセージ440は、出発地アドレスと、目的地アドレス及び次のヘッダー情報を含むIP HDR領域と、Flush状態情報(すなわち、送信するパケットが存在するか否かを識別するための情報)と、移動前の動的アドレス情報(MNのPLCoA)を含む移動性HDRを含む。図14の例で、PAR300のアドレス441は、出発地アドレスであり、MN200のNLCoAは、目的地アドレスであり、移動性HDR443は、次のヘッダー情報であり、Flush444は、Flush状態情報であり、MN200のPLCoAは、移動前の動的アドレスである。
一方、HAGT500またはCN600からMAP700にパケットPKTMNが送信されると(ステップS449)、MAP700は、該パケットPKTMNをNLCoAにカプセル化し(ステップS451)、NAR400に転送する(ステップS453)。以下の説明では、NLCoAにカプセル化したパケットをPKT(NLCoA)で表記する。
PKT(NLCoA)を受信したNAR400は、PKT(NLCoA)をバッファリングする(ステップS455)。すなわち、NAR400は、MN200からMN200の移動を知らせるためのFNAメッセージを受信するときまで、PAR300から送信されるPKT(PLCoA)と、MAP700から送信されるPKT(NLCoA)を全てバッファリングする。
ここで、PKT(PLCoA)は、PKT(NLCoA)より先に受信されたものである。したがって、NAR400は、PKT(PLCoA)をPKT(NLCoA)よりも先にMN200に転送しなければならない。このために、NAR400は、PKT(PLCoA)をバッファリングするための第1のバッファと、PKT(NLCoA)をバッファリングするための第2のバッファとを含むことが好ましい。
一方、PAR300からFB_ackメッセージを受信したMN200は、自機の動的アドレスを変更する(PLCoA→NLCoA)(ステップS457)。そして、MN200がNAR領域に移動すれば(ステップS459)、MN200は、自機の移動をNAR400に知らせるために、FNAメッセージをNAR400に転送する(ステップS461)。
次に、NAR400は、まずPKT(PLCoA)をMN200に転送し(ステップS463)、PKT(NLCoA)をMN200に転送する(ステップS465)。すなわち、第1のバッファの内容を全て転送した後、第2のバッファの内容を転送する。
ここで、NAR400がFNAメッセージを受信するときまでに、PAR300からFlushメッセージを受信しない場合には、NAR400は、Flushメッセージを受信するときまで第1のバッファの内容をMN200に転送し、Flushメッセージを受信すれば、PAR300から送信されるパケットがこれ以上存在しないと判断し、PAR300と設定されたトンネルを終了する。そして、第2のバッファの内容をMN200に転送する。
図15は、本発明の他の実施形態に係るモバイルIPv6網において移動ホストのトラフィック交換手続を示す図であって、図15を参照すれば、本発明の他の実施形態に係るMIPv6網においてトラフィック交換手続は、次の通りである。すなわち、MN200が移動した後に、アドレスが変更された場合(reactive)に関する本発明のトラフィック交換手続は、次の通りである。
MN200が他のMAPドメインからMAP700ドメインに移動した場合には、MN200に関するバインディングアップデート処理(ローカルバインディングアップデートを含む)は、predictiveである場合やreactiveである場合がいずれも同一である。したがって、MN200のバインディングアップデートステップS501乃至ステップS513は、図10に示すステップS401乃至ステップS413と同様である。すなわち、図15のステップS501乃至ステップS513の各々は、図10のステップS401乃至ステップS413に対応する。したがって、バインディングアップデート処理に関する具体的な説明は省略する。
そして、上記のように、バインディングアップデートを行ったMN200が所定のステップS515、ステップS517、ステップS519を経てNLCoAを構成した後、NAR領域に移動すれば(ステップS521)、MN200は、自機の移動をNAR400に知らせるためにFNAメッセージをNAR400に転送する(ステップS523)。
ここで、ステップS515、ステップS517、ステップS519は、図10のステップS415、ステップS417、ステップS419の各々と同様なので、その具体的な説明は省略する。一方、ステップS523で送信されるFNAメッセージには、アドレス情報NLCoAを含むメッセージ(FBUメッセージ)を含む。
次に、NAR400は、FBUメッセージに基づいてNLCoAをPAR300に送信する(ステップS525)。
一方、NLCoAを含むFBUメッセージを受信したPAR300は、そのアドレス情報をMAP700に送信した後(ステップS527)、PLCoAを目的地アドレスとするパケットPKT(PLCoA)の受信に応答し(ステップS529)、該パケットPKT(PLCoA)をバッファリングする(ステップS531)。
そして、その後のステップS533乃至ステップS561での処理は、図10に示すステップS433乃至ステップS465での処理と同様である。但し、図10で、MN200がNARに移動した後(ステップS459)、その事実をNAR400に知らせるステップS461が図15ではパケット受信前に、MN200がNAR400に移動するという点だけが異なる。したがって、ステップS533乃至ステップS561に関する具体的な説明は省略する。
図10及び図15を参照すれば、本発明は、FMIPv6を適用するにあたって、NAR400がPAR300から転送されたパケットPKT(PLCoA)を全てMN200に転送した後、MAP700から転送されたパケットPKT(NLCoA)を転送することによって、MN200に転送されるパケットの順序がずれないようにすることができる。すなわち、PAR300から、パケットPKT(PLCoA)が全て転送されたことを知らせる所定メッセージ(Flushメッセージ)をPAR300がNAR400に送信し、NAR400は、該メッセージを受信するときまでMAP700から転送されたパケットPKT(NLCoA)の転送を保留することによって、パケット順序のずれを防止することができるようになる。
以上において説明した本発明は、本発明が属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、様々な置換、変形及び変更が可能であるので、上述した実施形態及び添付された図面に限定されるものではない。
MIPv6プロトコルが適用されたMIPv6網に関するシステム構成図である。 通常のモバイルIPv6網において移動ホストのトラフィック交換手続の例を示す図である。 通常のモバイルIPv6網において移動ホストのトラフィック交換手続の例を示す図である。 階層的モバイルIPv6網に関する構成図である。 階層的モバイルIPv6網において移動ホストのトラフィック交換手続の例を示す図である。 階層的モバイルIPv6網において移動ホストのトラフィック交換手続の例を示す図である。 モバイルIPv6網において移動ホストのトラフィック交換のための高速ハンドオーバー処理の例を示す図である。 モバイルIPv6網において移動ホストのトラフィック交換のための高速ハンドオーバー処理の例を示す図である。 本発明の実施形態に係るモバイルIPv6網に関する構成図である。 本発明の一実施形態に係るモバイルIPv6網において移動ホストのトラフィック交換手続を示す図である。 本発明の一実施形態に係るモバイルIPv6網において移動ホストのトラフィック交換時に転送されるメッセージの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るモバイルIPv6網において移動ホストのトラフィック交換時に転送されるメッセージの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るモバイルIPv6網において移動ホストのトラフィック交換時に転送されるメッセージの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るモバイルIPv6網において移動ホストのトラフィック交換時に転送されるメッセージの構成例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るモバイルIPv6網において移動ホストのトラフィック交換手続を示す図である。
符号の説明
100 インターネット
200 MN
300 ルータ
400 ルータ
500 ホームエージェント
600 CN
700 MAP
800 イントラネット

Claims (12)

  1. モバイルIPv6網における移動ホストのためのトラフィック交換方法であって、
    第1の動的アドレスを用いて第1のルータに接続された状態で第2のルータに接続された接続装置からリンク階層信号を受信した移動ホストの要求に応答して、前記第1のルータが前記移動ホストに前記第2のルータの網情報を提供するステップと、
    前記移動ホストが前記第1のルータ及び第2のルータとイントラネットで接続されたローカルホームエージェントと第1のルータに前記第2のルータの網情報を用いた前記移動ホストの第2の動的アドレスが含まれた高速バインディングアップデート(Fast Binding Update)メッセージを送信するステップと、
    前記第1のルータが前記移動ホストから前記高速バインディングアップデートメッセージを受信して第1の動的アドレスを目的地とするパケットをバッファリングする第1のバッファリングステップと、
    前記第2のルータが前記高速バインディングアップデートメッセージを受信したローカルホームエージェントの要求によって前記第2の動的アドレスの使用可能性を確認するステップと、
    前記ローカルホームエージェントは前記第2の動的アドレス使用可能な場合、前記高速バインディングアップデートの完了(Fast Binding Ack)メッセージを前記第1のルータに送信し、前記移動ホストの高速バインディングアップデートを実行するステップと、
    前記第1のルータが、前記ローカルホームエージェントから受信した前記高速バインディングアップデートの完了メッセージに応答して、第1のバッファリングステップでバッファリングされたパケットを前記第2のルータに転送し、前記第1のバッファリングステップでバッファリングされた全てのパケットを前記第2のルータに転送した場合には、これを知らせる転送完了メッセージを送信するステップと、
    前記第2のルータが前記第1のルータから転送されたパケットをバッファリングする第2のバッファリングステップと、
    前記第2のルータが第2の動的アドレスを目的地とするパケットを受信し、バッファリングする第3のバッファリングステップと、
    前記移動ホストが、前記第1のルータから前記第2のルータに移動したことを知らせる移動完了メッセージを第2のルータに送信すれば、該移動完了メッセージに応答して、前記第2のルータが第2のバッファリングステップでバッファリングされたパケットを前記移動ホストに送信するステップと、
    前記第2のルータが前記転送完了メッセージを受信すれば、前記第2のバッファリングステップでバッファリングされたパケットの送信ステップ終了後に、前記第3のバッファリングステップでバッファリングされたパケットを前記移動ホストに送信するステップと、
    を備えることを特徴とするトラフィック交換方法。
  2. 記ローカルホームエージェントの網情報を用いた前記移動ホストの地域動的アドレスを生成するステップと、
    前記移動ホストの第1の動的アドレスと前記地域動的アドレスを前記ローカルホームエージェントに格納するローカルバインディングアップデートステップと、
    前記移動ホストのホームアドレスと前記地域動的アドレスをホームエージェントに格納するバインディングアップデートステップと、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のトラフィック交換方法。
  3. 前記転送完了メッセージは、
    前記第1のルータのアドレスを格納する出発地アドレスフィールドと、
    前記第2の動的アドレスを格納する目的地アドレスフィールドと、
    前記転送が完了したことを知らせるフラグ情報を格納するフィールドと、を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のトラフィック交換方法。
  4. 前記第2の動的アドレスを使用可能な場合には、前記第2の動的アドレスを用いて前記ローカルホームエージェントに格納されたローカルバインディングアップデート情報を変更するステップをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のトラフィック交換方法。
  5. 前記変更ステップは、前記第2の動的アドレスと前記地域動的アドレスとをマッピングさせることを特徴とする請求項4に記載のトラフィック交換方法。
  6. 前記移動ホストのホームアドレスを目的地とするパケットが受信されると、前記ローカルホームエージェントは、該パケットの目的地を前記第2の動的アドレスに変更し、前記第2のルータに送信することを特徴とする請求項5に記載のトラフィック交換方法。
  7. モバイルIPv6網における移動ホストのためのトラフィック交換方法であって、
    第1の動的アドレスを用いて第1のルータに接続された状態で第2のルータに接続された接続装置からリンク階層信号を受信した移動ホストの要求に応答して、前記第1のルータが前記移動ホストに前記第2のルータの網情報を提供するステップと、
    前記第2のルータが前記第2のルータの網情報を用いた前記移動ホストの第2の動的アドレスが含まれた高速バインディングアップデート(Fast Binding Update)メッセージを含む前記移動ホストの移動完了(Fast Neighbor Advertisement)メッセージを受信するステップと、
    前記第2のルータが前記移動ホストの第2の動的アドレスを前記高速バインディングアップデートメッセージを介して前記第1のルータに送信するステップと、
    前記第1のルータが前記高速バインディングアップデートメッセージに含まれた第2の動的アドレスを前記第1のルータ及び第2のルータとイントラネットで接続されたローカルホームエージェントに送信した後、第1の動的アドレスを目的地とするパケットをバッファリングする第1のバッファリングステップと、
    前記ローカルホームエージェントが、前記高速バインディングアップデートの完了(Fast Binding Ack)メッセージを前記第1のルータに送信し、前記移動ホストの高速バインディングアップデートを実行するステップと、
    前記第1のルータが、前記ローカルホームエージェントから受信した前記高速バインディングアップデートの完了メッセージに応答して、前記第1のルータが第1のバッファリングステップでバッファリングされたパケットを前記第2のルータに転送し、前記第1のバッファリングステップでバッファリングされた全てのパケットを前記第2のルータに転送した場合には、これを知らせる転送完了メッセージを前記第2のルータに送信するステップと、
    前記第2のルータが前記第1のルータから転送されたパケットをバッファリングする第2のバッファリングステップと、
    前記第2のルータが第2の動的アドレスを目的地とするパケットを受信し、バッファリングする第3のバッファリングステップと、
    前記第2のルータが第2のバッファリングステップでバッファリングされたパケットを前記移動ホストに送信するステップと、
    前記第2のルータが前記転送完了メッセージを受信すれば、前記第2のバッファリングステップでバッファリングされたパケットの送信ステップ終了後に、前記第3のバッファリングステップでバッファリングされたパケットを前記移動ホストに送信するステップと、
    を備えることを特徴とするトラフィック交換方法。
  8. 記ローカルホームエージェントの網情報を用いた前記移動ホストの地域動的アドレスを生成するステップと、
    前記移動ホストの第1の動的アドレスと前記地域動的アドレスを前記ローカルホームエージェントに格納するローカルバインディングアップデートステップと、
    前記移動ホストのホームアドレスと前記地域動的アドレスをホームエージェントに格納するバインディングアップデートステップと、をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のトラフィック交換方法。
  9. 前記転送完了メッセージは、
    前記第1のルータのアドレスを格納する出発地アドレスフィールドと、
    前記第2の動的アドレスを格納する目的地アドレスフィールドと、
    前記転送が完了したことを知らせるフラグ情報を格納するフィールドと、を含むことを特徴とする請求項7又は8に記載のトラフィック交換方法。
  10. 前記第2の動的アドレスを使用可能な場合には、前記第2の動的アドレスを用いて前記ローカルホームエージェントに格納されたローカルバインディングアップデート情報を変更するステップをさらに備えることを特徴とする請求項8に記載のトラフィック交換方法。
  11. 前記変更ステップは、前記第2の動的アドレスと前記地域動的アドレスとをマッピングさせることを特徴とする請求項10に記載のトラフィック交換方法。
  12. 前記移動ホストのホームアドレスを目的地とするパケットが受信されると、前記ローカルホームエージェントは、該パケットの目的地を前記第2の動的アドレスに変更し、前記第2のルータに送信することを特徴とする請求項11に記載のトラフィック交換方法。
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