JP4248538B2 - 車両および駆動装置並びにこれらの制御方法 - Google Patents

車両および駆動装置並びにこれらの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両および駆動装置並びにこれらの制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、エンジンと、このエンジンのクランクシャフトをキャリアに接続すると共に車軸に機械的にリングギヤを接続した遊星歯車機構と、この遊星歯車機構のサンギヤに動力を入出力する第1モータと、車軸に連結された2段変速の変速機と、この変速機に動力を入出力する第2モータと、第1モータおよび第2モータと電力のやりとりを行なう蓄電装置と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、変速機の変速時には第2モータから大きな制動力が出力されないよう第2モータの下限出力制限を課すことにより、変速時に生じ得る変速ショックを抑制している。
特開2005−12864号公報
上述の車両では、変速機の変速時に生じ得る変速ショックを抑制するために第2モータの下限出力制限を行なうが、下限出力制限により第2モータを制限して駆動することができない場合が生じる。例えば、大きくアクセルペダルが踏み込まれてエンジンを大きな回転数で運転して大きな動力を出力していたときにアクセルペダルが戻されると、第1モータはエンジンの回転数を小さくしてエンジンから出力される動力が小さくなるように駆動され、第2モータはこうした第1モータの駆動により車軸側に出力される駆動力をキャンセルすると共にアクセルオフに伴う制動力を出力するように駆動される。このとき、第2モータに対して下限出力制限を行なうと、アクセルオフに伴う制動力を出力することができず、第2モータに対して下限出力制限を行なわないと、変速機の変速時に変速ショックが生じてしまう。
本発明の車両および駆動装置並びにこれらの制御方法は、走行に要求される要求駆動力(要求制動力)を出力すると共に変速時の変速ショックを抑制することを目的の一つとする。また、本発明の車両および駆動装置並びにこれらの制御方法は、二次電池などの蓄電装置の入出力制限の範囲内で制御することを目的の一つとする。
本発明の車両および駆動装置並びにこれらの制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
内燃機関と、
車両のいずれかの車軸である第1車軸と前記内燃機関の出力軸とに接続されて電力と動力の入出力を伴って前記第1車軸および前記出力軸に動力を入出力可能な電力動力入出力手段と、
動力を入出力可能な電動機と、
前記第1車軸または該第1車軸とは異なる車軸のいずれかである第2車軸と前記電動機の回転軸とに接続される複数の変速段を有する変速手段と、
前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記電動機からの駆動力が所定駆動力以上となるよう前記電力動力入出力手段の駆動制限を設定する駆動制限設定手段と、
所定状態において前記変速手段の変速段を変速するときではないときには前記変速手段の変速段の変速を伴って前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速手段とを制御し、前記所定状態において前記変速手段の変速段を変速するときには前記設定された駆動制限の範囲内で前記電力動力入出力手段が駆動されると共に前記所定駆動力以上の駆動力が前記電動機から出力された状態で前記変速手段の変速段の変速を伴って前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速手段とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の車両では、所定状態において第2車軸と電動機の回転軸とに接続される変速手段の変速段を変速するときではないときには、変速手段の変速段の変速を伴って走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と第1車軸および内燃機関の出力軸に動力を入出力する電力動力入出力手段と変速手段を介して第2車軸に動力を出力する電動機と変速手段とを制御する。これにより、所定状態において変速段を変速するときではないときには、変速手段の変速段の変更を伴って走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行することができる。一方、所定状態において変速手段の変速段を変速するときには、電動機からの駆動力が所定駆動力以上となるよう駆動制限を設定し、この設定した駆動制限の範囲内で電力動力入出力手段が駆動されると共に所定駆動力以上の駆動力が電動機から出力された状態で変速手段の変速段の変速を伴って要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機と変速手段とを制御する。これにより、所定状態において変速段を変速するときには、電動機からの駆動力を所定駆動力以上として変速手段の変速段を変速することができるから、変速時に生じ得る変速ショックを抑制することができる。もとより、要求駆動力に基づく駆動力により走行することができる。ここで、「所定駆動力」としては、所定の制動力を用いることができる。
こうした本発明の車両において、前記所定状態は、前記内燃機関からの動力の出力を伴って走行用の駆動力を出力していたときに前記設定された要求駆動力が急減して制動力を出力するに至った状態であるものとすることもできる。この場合、前記所定状態は、前記内燃機関から出力される動力が小さくなるよう前記電力動力入出力手段を駆動すると共に前記第2車軸に制動力が出力されるよう前記電動機を駆動する状態であるものとすることもできる。こうすれば、要求駆動力が急減して制動力を出力するに至った状態やこの状態であって更に内燃機関から出力される動力が小さくなるよう電力動力入出力手段を駆動すると共に第2車軸に制動力が出力されるよう電動機を駆動する状態における変速手段の変速段の変速の際に生じ得る変速ショックを抑制することができる。
また、本発明の車両において、前記制御手段は、前記蓄電手段の入出力制限の範囲内で前記設定された要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速手段とを制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、蓄電手段を過大な電力により充放電するのを抑止することができる。
さらに、本発明の車両において、前記電力動力入出力手段は、前記第1車軸と前記内燃機関の出力軸と回転可能な第3軸の3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段であるものとすることもできる。
本発明の駆動装置は、
内燃機関と充放電可能な蓄電手段とを備える車両に搭載される駆動装置であって、
前記蓄電手段と電力のやりとりが可能で、前記車両のいずれかの車軸である第1車軸と前記内燃機関の出力軸とに接続されて、電力と動力の入出力を伴って前記第1車軸および前記出力軸に動力を入出力可能な電力動力入出力手段と、
前記蓄電手段と電力のやりとりが可能で、動力を入出力可能な電動機と、
前記第1車軸または該第1車軸とは異なる車軸のいずれかである第2車軸と前記電動機の回転軸とに接続される複数の変速段を有する変速手段と、
前記電動機からの駆動力が所定駆動力以上となるよう前記電力動力入出力手段の駆動制限を設定する駆動制限設定手段と、
所定状態において前記変速手段の変速段を変速するときではないときには前記変速手段の変速段の変速を伴って走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により前記車両が走行するよう前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速手段とを制御し、前記所定状態において前記変速手段の変速段を変速するときには前記設定された駆動制限の範囲内で前記電力動力入出力手段が駆動されると共に前記所定駆動力以上の駆動力が前記電動機から出力された状態で前記変速手段の変速段の変速を伴って前記要求駆動力に基づく駆動力により前記車両が走行するよう前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速手段とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の駆動装置では、所定状態において第2車軸と電動機の回転軸とに接続される変速手段の変速段を変速するときではないときには、変速手段の変速段の変速を伴って走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と第1車軸および内燃機関の出力軸に動力を入出力する電力動力入出力手段と変速手段を介して第2車軸に動力を出力する電動機と変速手段とを制御する。これにより、所定状態において変速段を変速するときではないときには、変速手段の変速段の変更を伴って走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行することができる。一方、所定状態において変速手段の変速段を変速するときには、電動機からの駆動力が所定駆動力以上となるよう駆動制限を設定し、この設定した駆動制限の範囲内で電力動力入出力手段が駆動されると共に所定駆動力以上の駆動力が電動機から出力された状態で変速手段の変速段の変速を伴って要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機と変速手段とを制御する。これにより、所定状態において変速段を変速するときには、電動機からの駆動力を所定駆動力以上として変速手段の変速段を変速することができるから、変速時に生じ得る変速ショックを抑制することができる。もとより、要求駆動力に基づく駆動力により走行することができる。
本発明の車両の制御方法は、
内燃機関と、車両のいずれかの車軸である第1車軸と前記内燃機関の出力軸とに接続されて電力と動力の入出力を伴って前記第1車軸および前記出力軸に動力を入出力可能な電力動力入出力手段と、動力を入出力可能な電動機と、前記第1車軸または該第1車軸とは異なる車軸のいずれかである第2車軸と前記電動機の回転軸とに接続される複数の変速段を有する変速手段と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備える車両の制御方法であって、
(a)所定状態において前記変速手段の変速段を変速するときではないときには、前記変速手段の変速段の変速を伴って走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速手段とを制御し、
(b)前記所定状態において前記変速手段の変速段を変速するときには、前記電動機からの駆動力が所定駆動力以上となるよう前記電力動力入出力手段の駆動制限を設定し、該設定した駆動制限の範囲内で前記電力動力入出力手段が駆動されると共に前記所定駆動力以上の駆動力が前記電動機から出力された状態で前記変速手段の変速段の変速を伴って前記要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速手段とを制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の車両の制御方法では、所定状態において第2車軸と電動機の回転軸とに接続される変速手段の変速段を変速するときではないときには、変速手段の変速段の変速を伴って走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と第1車軸および内燃機関の出力軸に動力を入出力する電力動力入出力手段と変速手段を介して第2車軸に動力を出力する電動機と変速手段とを制御する。これにより、所定状態において変速段を変速するときではないときには、変速手段の変速段の変更を伴って走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行することができる。一方、所定状態において変速手段の変速段を変速するときには、電動機からの駆動力が所定駆動力以上となるよう駆動制限を設定し、この設定した駆動制限の範囲内で電力動力入出力手段が駆動されると共に所定駆動力以上の駆動力が電動機から出力された状態で変速手段の変速段の変速を伴って要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機と変速手段とを制御する。これにより、所定状態において変速段を変速するときには、電動機からの駆動力を所定駆動力以上として変速手段の変速段を変速することができるから、変速時に生じ得る変速ショックを抑制することができる。もとより、要求駆動力に基づく駆動力により走行することができる。
本発明の駆動装置の制御方法は、
内燃機関と充放電可能な蓄電手段とを搭載する車両に搭載され、前記蓄電手段と電力のやりとりが可能で前記車両のいずれかの車軸である第1車軸と前記内燃機関の出力軸とに接続されて電力と動力の入出力を伴って前記第1車軸および前記出力軸に動力を入出力可能な電力動力入出力手段と、前記蓄電手段と電力のやりとりが可能で動力を入出力可能な電動機と、前記第1車軸または該第1車軸とは異なる車軸のいずれかである第2車軸と前記電動機の回転軸とに接続される複数の変速段を有する変速手段と、を備える駆動装置の制御方法であって、
(a)所定状態において前記変速手段の変速段を変速するときではないときには、前記変速手段の変速段の変速を伴って走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により前記車両が走行するよう前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速手段とを制御し、
(b)前記所定状態において前記変速手段の変速段を変速するときには、前記電動機からの駆動力が所定駆動力以上となるよう前記電力動力入出力手段の駆動制限を設定し、該設定した駆動制限の範囲内で前記電力動力入出力手段が駆動されると共に前記所定駆動力以上の駆動力が前記電動機から出力された状態で前記変速手段の変速段の変速を伴って前記要求駆動力に基づく駆動力により前記車両が走行するよう前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速手段とを制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の駆動装置の制御方法では、所定状態において第2車軸と電動機の回転軸とに接続される変速手段の変速段を変速するときではないときには、変速手段の変速段の変速を伴って走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と第1車軸および内燃機関の出力軸に動力を入出力する電力動力入出力手段と変速手段を介して第2車軸に動力を出力する電動機と変速手段とを制御する。これにより、所定状態において変速段を変速するときではないときには、変速手段の変速段の変更を伴って走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行することができる。一方、所定状態において変速手段の変速段を変速するときには、電動機からの駆動力が所定駆動力以上となるよう駆動制限を設定し、この設定した駆動制限の範囲内で電力動力入出力手段が駆動されると共に所定駆動力以上の駆動力が電動機から出力された状態で変速手段の変速段の変速を伴って要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機と変速手段とを制御する。これにより、所定状態において変速段を変速するときには、電動機からの駆動力を所定駆動力以上として変速手段の変速段を変速することができるから、変速時に生じ得る変速ショックを抑制することができる。もとより、要求駆動力に基づく駆動力により走行することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、変速機60を介して動力分配統合機構30に接続されたモータMG2と、車両の駆動系全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32には変速機60を介してモータMG2がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32に出力する。リングギヤ32は、ギヤ機構37およびデファレンシャルギヤ38を介して車両前輪の駆動輪39a,39bに機械的に接続されている。したがって、リングギヤ32に出力された動力は、ギヤ機構37およびデファレンシャルギヤ38を介して駆動輪39a,39bに出力されることになる。なお、駆動系として見たときの動力分配統合機構30に接続される3軸は、キャリア34に接続されたエンジン22の出力軸であるクランクシャフト26,サンギヤ31に接続されモータMG1の回転軸となるサンギヤ軸31aおよびリングギヤ32に接続されると共に駆動輪39a,39bに機械的に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aとなる。
モータMG1およびモータMG2は、共に発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2の一方で発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。モータMG1,MG2は、共にモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44から入力した信号に基づいて図示しない回転数算出ルーチンによりモータMG1,MG2の回転子の回転数Nm1,Nm2を計算している。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
変速機60は、モータMG2の回転軸48とリングギヤ軸32aとの接続および接続の解除を行なうと共にモータMG2の回転軸48の回転数を2段に減速してリングギヤ軸32aに伝達するよう構成されている。変速機60の構成の一例を図2に示す。この図2に示す変速機60は、ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bと二つのブレーキB1,B2とにより構成されている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aは、外歯歯車のサンギヤ61と、このサンギヤ61と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ62と、サンギヤ61に噛合する複数の第1ピニオンギヤ63aと、この第1ピニオンギヤ63aに噛合すると共にリングギヤ62に噛合する複数の第2ピニオンギヤ63bと、複数の第1ピニオンギヤ63aおよび複数の第2ピニオンギヤ63bを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア64とを備えており、サンギヤ61はブレーキB1のオンオフによりその回転を自由にまたは停止できるようになっている。シングルピニオンの遊星歯車機構60bは、外歯歯車のサンギヤ65と、このサンギヤ65と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ66と、サンギヤ65に噛合すると共にリングギヤ66に噛合する複数のピニオンギヤ67と、複数のピニオンギヤ67を自転かつ公転自在に保持するキャリア68とを備えており、サンギヤ65はモータMG2の回転軸48に、キャリア68はリングギヤ軸32aにそれぞれ連結されていると共にリングギヤ66はブレーキB2のオンオフによりその回転が自由にまたは停止できるようになっている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bとは、リングギヤ62とリングギヤ66、キャリア64とキャリア68とによりそれぞれ連結されている。変速機60は、ブレーキB1,B2を共にオフとすることによりモータMG2の回転軸48をリングギヤ軸32aから切り離すことができ、ブレーキB1をオフとすると共にブレーキB2をオンとしてモータMG2の回転軸48の回転を比較的大きな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達し(以下、この状態をLoギヤの状態という)、ブレーキB1をオンとすると共にブレーキB2をオフ状態としてモータMG2の回転軸48の回転を比較的小さな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達する(以下、この状態をHiギヤの状態という)。なお、ブレーキB1,B2を共にオンとする状態は回転軸48やリングギヤ軸32aの回転を禁止するものとなる。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば,バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度などが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量に対応したアクセル開度Adrvを検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Adrv,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、変速機60のブレーキB1,B2の図示しないアクチュエータへの駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。なお、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Adrvと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に踏み込まれていたアクセルペダル83が急に戻されてアクセルオフした状態のときに変速機60の変速を行なう際の動作について説明する。図3は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるアクセルオフ時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。
アクセルオフ時制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、車速センサ88からの車速Vやエンジン22の回転数Ne,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50の入出力制限Win,Woutなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neはクランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいて計算されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。さらに、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じて入出力制限Win,Woutを設定したものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、車速Vに基づいて目標制動トルクTr*を設定すると共に(ステップS110)、エンジン22の目標回転数Ne*にアクセルオフ時の回転数Nsetを設定する(ステップS120)。目標制動トルクTr*は、実施例では、車速Vと目標制動トルクTr*との関係を予め定めて目標制動トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、車速Vが与えられると記憶したマップから対応する目標制動トルクTr*を導出し、それまで設定していた目標制動トルクTr*からの変化が大きくなりすぎないように例えばレート処理やなまし処理などを施すことにより設定するものとした。図4に目標制動トルク設定用マップの一例を示す。また、回転数Nsetは、例えば1000rpmや1200rpmなどの回転数を用いることができる。なお、実施例では、アクセルオフ時のエンジン22の目標回転数Ne*として一定の回転数Nsetを用いるものとしたが、車速Vに応じて可変の回転数を用いるものとしてもよい。
次に、変速要求があるか否かを判定する(ステップS130)。変速要求は、図示しない変速要求実行処理により、車速Vと車両に要求される要求トルク(要求制動トルクTr*も含まれる)とに基づいて変速機60をLoギヤの状態からHiギヤの状態に変更するLo−Hi変速を行なうか否かの判定や車速Vと要求トルクとに基づいて変速機60をHiギヤの状態からLoギヤの状態に変更するHi−Lo変速を行なうか否かの判定によりいずれかの変速を行なうと判定されたときに、行なわれる。変速要求を行なうための変速マップの一例を図5に示す。図5の例では、変速機60がLoギヤの状態で車速VがLo−Hi変速線Vhiを越えて大きくなったときに変速機60をLoギヤの状態からHiギヤの状態に変更し、変速機60がHiギヤの状態で車速VがHi−Lo変速線Vloを越えて小さくなったときに変速機60をHiギヤの状態からLoギヤの状態に変更する。アクセルオフ時制御ルーチンでは、アクセルオフしているから、急な長い下り坂を下っているのではない限り、変速要求は車速VがHi−Lo変速線を越えて小さくなったときのHi−Lo変速となる。
変速要求がないときには、エンジン22を目標回転数Ne*で回転させるために必要なモータMG1のトルク指令Tm1*を次式(1)により計算して設定すると共に(ステップS140)、設定したトルク指令Tm1*をモータMG1から出力したときに駆動軸としてのリングギヤ軸32aに目標制動トルクTr*が作用するようモータMG2のトルク指令Tm2*を式(2)により計算して設定する(ステップS150)。ここで、式(1)は、エンジン22を目標回転数Ne*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(1)中、右辺第1項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第2項の「k2」は積分項のゲインである。トルク指令Tm1*によりモータMG1を制御すると共にトルク指令Tm2*によりモータMG2を制御したときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を図6に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2に変速機60のギヤ比Grを乗じたリングギヤ32の回転数Nrを示す。R軸上の2つの太線矢印は、モータMG1によりエンジン22を目標回転数Ne*で回転させようとしたときにリングギヤ軸32aに伝達されるトルクと、モータMG2から出力したトルクが変速機60を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。式(2)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。いま、アクセルオフした直後を考えれば、モータMG1のトルク指令Tm1*には、エンジン22が目標回転数Ne*で運転されるようエンジン22の回転数Neを押さえ込むトルクが設定され、モータMG2のトルク指令Tm2*には、エンジン22を押さえ込むトルクを打ち消すトルクと要求制動トルクTr*をリングギヤ軸32aに出力するトルクとの和のトルクが設定される。
Tm1*=k1(Ne*-Ne)+k2∫(Ne*-Ne)dt (1)
Tm2*=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (2)
そして、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)により計算すると共に(ステップS210)、設定したモータMG2のトルク指令Tm2*を計算したトルク制限Tmin,Tmaxで制限し(ステップS220)、設定した目標回転数Ne*や設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をエンジンECU24やモータECU40に送信する(ステップS230)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を制限することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する目標制動トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、目標回転数Ne*を受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*で運転されるようエンジン22を制御し、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (4)
ステップS130で変速要求があると判定されると、変速時にトルクショックが生じないようにするためにモータMG2から出力してもよい負トルクの最大値としての下限トルクTsetがモータMG2から出力されるよう次式(5)によりモータMG1のトルク制限Tlimを設定し(ステップS160)、上述した式(1)により計算されるトルク指令Tm1*を仮モータトルクTm1tmpとして計算すると共に(ステップS170)、仮モータトルクTm1tmpとトルク制限Tlimとのうち大きい方をモータMG1のトルク指令Tm1*に設定する(ステップS180)。そして、上述した式(2)により計算されるトルク指令Tm2*を仮モータトルクTm2tmpとして計算すると共に(ステップS190)、仮モータトルクTm2tmpと下限制限Tsetとのうち大きい方をモータMG2のトルク指令Tm2*に設定し(ステップS200)、トルク制限Tmin,Tmaxを計算すると共に(ステップS210)、設定したモータMG2のトルク指令Tm2*を計算したトルク制限Tmin,Tmaxで制限し(ステップS220)、設定した目標回転数Ne*や設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をエンジンECU24やモータECU40に送信する(ステップS230)。このように、モータMG1のトルク指令Tm1*とモータMG2のトルク指令Tm2*とを設定してモータMG1,MG2を制御することにより、アクセルオフ時に変速機60を変速するときに生じ得るトルクショックを抑制することができると共に駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する目標制動トルクTr*をバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。
Tlim=(Tset・Gr-Tr*)・ρ (5)
ここで、変速機60の変速について簡単に説明する。変速機60の変速は、図7に例示する変速処理ルーチンにより実行される。変速処理では、まず、変速機60の変速方向を判定する(ステップS300)。Loギヤの状態からHiギヤの状態への変速のときには、まず、現在のモータMG2の回転数Nm2と変速機60のギヤ比Glo,Ghiとにより次式(6)を用いて変速後のモータMG2の回転数Nm2*を計算し(ステップS310)、ブレーキB2をフリクション係合させる(ステップS320)。ここで、ブレーキB2をフリクション係合させるのは、変速の最中でもモータMG2から出力される制動トルクをリングギヤ軸32aに伝達するためである。そして、モータMG2の回転数Nm2が変速後の回転数Nm2*近傍に至るのを待って(ステップS330,S340)、ブレーキB1をオンとすると共に(ステップS350)、ブレーキB2を完全にオフとし(ステップS360)、駆動制御で用いる変速機60のギヤ比GrにHiギヤのギヤ比Ghiを設定して(ステップS370)、変速処理ルーチンを終了する。一方、Hiギヤの状態からLoギヤの状態への変速のときには、まず、現在のモータMG2の回転数Nm2と変速機60のギヤ比Glo,Ghiとにより式(7)を用いて変速後のモータMG2の回転数Nm2*を計算し(ステップS380)、ブレーキB1をオフとすると共に(ステップS390)、ブレーキB2をフリクション係合させる(ステップS400)。ここで、ブレーキB2をフリクション係合させるのは、変速の最中でもモータMG2から出力される制動トルクをリングギヤ軸32aに伝達するためである。そして、モータMG2の回転数Nm2が変速後の回転数Nm2*近傍に至るのを待って(ステップS410,S420)、ブレーキB2を完全にオンとし(ステップS430)、駆動制御で用いる変速機60のギヤ比GrにLoギヤのギヤ比Gloを設定して(ステップS440)、変速処理ルーチンを終了する。図8に変速機60の共線図の一例を示す。図中、S1軸はダブルピニオンの遊星歯車機構60aのサンギヤ61の回転数を示し、R1,R2軸はダブルピニオンの遊星歯車機構60aおよびシングルピニオンの遊星歯車機構60bのリングギヤ62,66の回転数を示し、C1,C2軸はリングギヤ軸32aの回転数であるダブルピニオンの遊星歯車機構60aおよびシングルピニオンの遊星歯車機構60bのキャリア64,68の回転数を示し、S2軸はモータMG2の回転数であるシングルピニオンの遊星歯車機構60bのサンギヤ65の回転数を示す。モータMG2から制動トルクをリングギヤ軸32aに出力しながら変速機60を変速するには、上述したように、ブレーキB2のフリクション係合を伴って行なう必要がある。この場合、モータMG2の制動トルクが大きいときには、Lo−Hi変速では急にモータMG2の回転数Nm2が変更されてブレーキB1がオンとされることに基づいてトルクショックを生じ、Hi−Lo変速では、モータMG2の回転数Nm2を大きくするためにブレーキB2のフリクション係合の係合力を大きくすることに基づいてトルクショックが生じる。実施例では、こうしたトルクショックを抑制するために変速機60の変速時におけるモータMG2の制動トルクを下限制限Tsetにより制限しているのである。
Nm2*=Nm2・Ghi/Glo (6)
Nm2*=Nm2・Glo/Ghi (7)
図9は、アクセルオフした状態で変速機60を変速する際のアクセル開度Accや目標制動トルク(要求トルク)トルクTr*,エンジン22の回転数Ne,モータMG1,MG2のトルクTm1,Tm2の時間変化の様子を例示する説明図である。時間T1にアクセルオフされると、これに基づいて要求トルクTr*(目標制動トルクTr*)が設定されると共にエンジン22の目標回転数Ne*に回転数Nsetが設定され、エンジン22の回転数Neを目標回転数Ne*にするようモータMG1が制御され、リングギヤ軸32aに目標制動トルクTr*が出力されるようモータMG2が制御される。こうして制動トルクを出力している最中に変速要求がなされた時間T2には、モータMG2の制動トルクが下限制限Tset以上となるようモータMG1から出力するトルクがトルク制限Tlimで制限される。これにより、モータMG2からは下限制限Tset以上のトルクが出力されるようになり、変速機60の変速におけるトルクショックを低減することができる。なお、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*に至った時間T3には、モータMG2からは目標制動トルクTr*を出力するためのトルクを出力するようになる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、アクセルオフ中に変速機60の変速要求がなされたときには、モータMG2から下限制限Tset以上の制動トルクが出力されるようモータMG1から出力するトルクをトルク制限Tlimにより制限することにより、変速機60の変速の際に生じ得るトルクショックを抑制することができる。もとより、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で目標制動トルクTr*をリングギヤ32に出力して車両に制動力を作用させることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、Hi,Loの2段の変速段をもって変速可能な変速機60を用いるものとしたが、変速機60の変速段は2段に限られるものではなく、3段以上の変速段としてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を変速機60により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図10の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力を変速機60により変速してリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪39a,39bが接続された車軸)とは異なる車軸(図10における車輪39c,39dに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪39a,39bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図11の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪39a,39bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例では、ハイブリッド自動車20として説明したが、自動車以外の車両に適用するものとしてもよいし、自動車を含む車両の制御方法の形態としても構わない。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例としての駆動装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 変速機60の構成の一例を示す説明図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるアクセルオフ時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 目標制動トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 変速要求を行なうための変速マップの一例を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す説明図である。 変速処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変速機60の共線図の一例を示す説明図である。 アクセルオフした状態で変速機60を変速する際のアクセル開度Accや目標制動トルク(要求トルク)トルクTr*,エンジン22の回転数Ne,モータMG1,MG2のトルクTm1,Tm2の時間変化の様子を例示する説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、31a サンギヤ軸、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、37 ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、39c,39d 車輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 変速機、60a ダブルピニオンの遊星歯車機構、60b シングルピニオンの遊星歯車機構、61,65 サンギヤ、62,66 リングギヤ、63a 第1ピニオンギヤ、63b 第2ピニオンギヤ、64,68 キャリア、67 ピニオンギヤ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ、B1,B2 ブレーキ。

Claims (9)

  1. 内燃機関と、
    車両のいずれかの車軸である第1車軸と前記内燃機関の出力軸とに接続されて電力と動力の入出力を伴って前記第1車軸および前記出力軸に動力を入出力可能な電力動力入出力手段と、
    動力を入出力可能な電動機と、
    前記第1車軸または該第1車軸とは異なる車軸のいずれかである第2車軸と前記電動機の回転軸とに接続される複数の変速段を有する変速手段と、
    前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記電動機からの駆動力が所定駆動力以上となるよう前記電力動力入出力手段の駆動制限を設定する駆動制限設定手段と、
    所定状態において前記変速手段を変速するときではないときには前記変速手段の変速を伴わずに前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速手段とを制御し、前記所定状態において前記変速手段を変速するときには前記設定された駆動制限の範囲内で前記電力動力入出力手段が駆動されると共に前記所定駆動力以上の駆動力が前記電動機から出力された状態で前記変速手段の変速を伴って前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速手段とを制御する制御手段と、
    を備える車両。
  2. 前記所定状態は、前記内燃機関からの動力の出力を伴って走行用の駆動力を出力していたときに前記設定された要求駆動力が急減して制動力を出力するに至った状態である請求項1記載の車両。
  3. 前記所定状態は、前記内燃機関から出力される動力が小さくなるよう前記電力動力入出力手段を駆動すると共に前記第2車軸に制動力が出力されるよう前記電動機を駆動する状態である請求項2記載の車両。
  4. 前記制御手段は、前記蓄電手段の入出力制限の範囲内で前記設定された要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速手段とを制御する手段である請求項1ないし3いずれか記載の車両。
  5. 前記所定駆動力は、所定の制動力である請求項1ないし4いずれか記載の車両。
  6. 前記電力動力入出力手段は、前記第1車軸と前記内燃機関の出力軸と回転可能な第3軸の3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段である請求項1ないし5いずれか記載の車両。
  7. 内燃機関と充放電可能な蓄電手段とを備える車両に搭載される駆動装置であって、
    前記蓄電手段と電力のやりとりが可能で、前記車両のいずれかの車軸である第1車軸と前記内燃機関の出力軸とに接続されて、電力と動力の入出力を伴って前記第1車軸および前記出力軸に動力を入出力可能な電力動力入出力手段と、
    前記蓄電手段と電力のやりとりが可能で、動力を入出力可能な電動機と、
    前記第1車軸または該第1車軸とは異なる車軸のいずれかである第2車軸と前記電動機の回転軸とに接続される複数の変速段を有する変速手段と、
    前記電動機からの駆動力が所定駆動力以上となるよう前記電力動力入出力手段の駆動制限を設定する駆動制限設定手段と、
    所定状態において前記変速手段を変速するときではないときには前記変速手段の変速を伴わずに走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により前記車両が走行するよう前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速手段とを制御し、前記所定状態において前記変速手段を変速するときには前記設定された駆動制限の範囲内で前記電力動力入出力手段が駆動されると共に前記所定駆動力以上の駆動力が前記電動機から出力された状態で前記変速手段の変速を伴って前記要求駆動力に基づく駆動力により前記車両が走行するよう前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速手段とを制御する制御手段と、
    を備える駆動装置。
  8. 内燃機関と、車両のいずれかの車軸である第1車軸と前記内燃機関の出力軸とに接続されて電力と動力の入出力を伴って前記第1車軸および前記出力軸に動力を入出力可能な電力動力入出力手段と、動力を入出力可能な電動機と、前記第1車軸または該第1車軸とは異なる車軸のいずれかである第2車軸と前記電動機の回転軸とに接続される複数の変速段を有する変速手段と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備える車両の制御方法であって、
    (a)所定状態において前記変速手段を変速するときではないときには、前記変速手段の変速を伴わずに走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速手段とを制御し、
    (b)前記所定状態において前記変速手段を変速するときには、前記電動機からの駆動力が所定駆動力以上となるよう前記電力動力入出力手段の駆動制限を設定し、該設定した駆動制限の範囲内で前記電力動力入出力手段が駆動されると共に前記所定駆動力以上の駆動力が前記電動機から出力された状態で前記変速手段の変速を伴って前記要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速手段とを制御する、
    車両の制御方法。
  9. 内燃機関と充放電可能な蓄電手段とを搭載する車両に搭載され、前記蓄電手段と電力のやりとりが可能で前記車両のいずれかの車軸である第1車軸と前記内燃機関の出力軸とに接続されて電力と動力の入出力を伴って前記第1車軸および前記出力軸に動力を入出力可能な電力動力入出力手段と、前記蓄電手段と電力のやりとりが可能で動力を入出力可能な電動機と、前記第1車軸または該第1車軸とは異なる車軸のいずれかである第2車軸と前記電動機の回転軸とに接続される複数の変速段を有する変速手段と、を備える駆動装置の制御方法であって、
    (a)所定状態において前記変速手段を変速するときではないときには、前記変速手段の変速を伴わずに走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により前記車両が走行するよう前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速手段とを制御し、
    (b)前記所定状態において前記変速手段を変速するときには、前記電動機からの駆動力が所定駆動力以上となるよう前記電力動力入出力手段の駆動制限を設定し、該設定した駆動制限の範囲内で前記電力動力入出力手段が駆動されると共に前記所定駆動力以上の駆動力が前記電動機から出力された状態で前記変速手段の変速を伴って前記要求駆動力に基づく駆動力により前記車両が走行するよう前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速手段とを制御する、
    駆動装置の制御方法。
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