JP4247973B2 - 電流測定回路 - Google Patents

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Description

本発明は、電流測定回路およびそれを用いた定電流回路に関し、特に半導体集積回路などに組み込み可能な電流測定回路およびそれを用いた定電流回路に関する。
電流測定回路としては、抵抗器に電流を流し、その両端電圧を検出して電流値を測定するものが一般的である(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の電流測定回路は、過電流検出回路であって、図4に示す回路構成である。
この図4において、入力端子1から第1の抵抗素子4を通過して出力端子2へ出力される電源供給線200を流れる電流値が測定され、その測定結果が電流監視手段8によって所定値との比較が行われて過電流が検出される。
その作用は、差動増幅手段6と比例電流出力手段7によって、第1の抵抗素子4による電圧降下分と、第2の抵抗素子5による電圧降下分が等しくなるように制御され、その結果、比例電流出力手段7から電流監視手段8に供給される測定結果としての電流は、電源供給線200を流れる電流に比例する。そこで、電流監視手段8では、所定電流値とこの測定結果である電流を比較することによって、電源供給線200を流れる電流の過電流を検出する。
他の従来例としては、集積回路などにおいて多用されるカレントミラー回路が挙げられる(例えば、特許文献2)。
図5は定電圧・定電流回路を示すが、この回路は抵抗素子R1、R2に一定電流を流すことによってその抵抗素子に生じる電圧を定電圧(Vout)として取り出す回路構成である。この抵抗素子R1、R2に流れる電流はダイオード接続したpチャネルMOS型トランジスタM20を経由して供給する。pチャネルMOS型トランジスタM20のゲートはこのトランジスタM20のドレインとpチャネルMOS型トランジスタM21のゲートに接続されているので、定電流出力部Ioutから出力される電流は、抵抗素子R1、R2に流れる電流に比例する。
特に、トランジスタM20とM21のしきい値電圧と導電係数が同一であれば、定電流出力部Ioutから出力される電流は、抵抗素子R1、R2に流れる電流に等しくなる。この場合、トランジスタM20とM21はカレントミラー回路を形成し、作用としては、抵抗素子R1、R2に流れる電流を測定して、その結果を定電流出力部Ioutへ出力している。なお、図5におけるトランジスタM5とM7はデプレッションMOS型トランジスタであり、他は、エンハンスメントMOS型トランジスタである。
特開平11−18277号公報 特開2002−236521号公報
ところが、電流測定回路として、抵抗器に電流を流し、その両端電圧を検出して電流値を測定する従来回路は、電流測定用の抵抗素子を流れる電流値に応じて抵抗素子による降下電圧が変動する。具体的には、図4に示すものでは、出力端子2から出力される電流によって、出力端子2の電圧は入力端子1の電圧から電圧降下を生じる。つまり、出力電流の大小によって出力端子2の出力電圧は変動する。このことは、この電流測定回路を電源装置などに用いようとした場合に、電源装置の定電圧特性に悪影響を及ぼすという問題がある。
また、カレントミラー回路によって電流を測定する場合は、測定対象とする電流回路へダイオード接続されたトランジスタを介挿するので、そのトランジスタのしきい値電圧分の電圧降下が発生する。
具体的には、図5において、pチャネルMOS型トランジスタM20によってしきい値電圧分の電圧降下を生じる。このことは、定電圧・定電流回路として、このしきい値電圧分だけ余分に高い電源電圧V1が必要になることを意味する。
従って、回路を低電圧で動作させることが出来ず、また、トランジスタM20によって余計な電力消費が発生するという問題があり、特に小型低電圧の電池で長時間作動可能な回路を構成できないという問題がある。
本願発明は、このような問題を解決するために、低電圧かつ低消費電力で動作可能な電流測定回路および定電流回路を提供する。
前記目的を達成するために、本発明にかかる請求項の電流測定回路は、電流入力部と電流出力部との間に介挿されるMOS型の第1のトランジスタと、前記電流入力部と検出出力部との間に介挿されるMOS型の第2のトランジスタと、ゲートが前記電流出力部に接続されるMOS型の第3のトランジスタと、ゲートが前記電流入力部に接続され、しきい値電圧が前記第3のトランジスタとは0.1〜0.2V異なるMOS型の第4のトランジスタと、前記電流出力部から出力される電流を流す抵抗素子と、この抵抗素子に流れる電流を制御してこの抵抗素子の両端電圧を一定にすることによって定電圧を生成する定電圧回路と、を備え、前記第3のトランジスタと前記第4のトランジスタが差動増幅器を構成しており、前記差動増幅器の出力が前記第1のトランジスタのゲートと前記第2のトランジスタのゲートに接続され、前記検出出力部からは、前記抵抗素子に流れる電流を測定することにより前記電流入力部から前記電流出力部へ流れる電流に比例する電流を出力することを特徴とする。
また、本発明の請求項による発明は、請求項に記載の電流測定回路において、前記第3のトランジスタと前記第4のトランジスタとは、マルチしきい値プロセスによって異なるしきい値電圧に製造されることが好ましい。
また、本発明の請求項によるはつめいは、請求項に記載の電流測定回路において、前記第3のトランジスタのW/L比と前記第4のトランジスタのW/L比とは異なる値にすることにより異なるしきい値電圧とされることが好ましい。
ここで、W/L比とは、トランジスタのゲートの、幅/長さの比をいう。
ここで、定電圧は、2つのしきい値電圧の異なるMOSのしきい値電圧差によって得られる。そして、定電流回路は、この定電圧を抵抗素子に印加して、その電流を、請求項1から請求項のいずれかに記載の電流測定回路により測定し、この抵抗素子に流れる電流に比例する電流を検出出力部から出力する。この抵抗素子に流れる電流は定電圧回路によって一定に制御されているので、この電流に比例する電流は一定となる。つまり、検出出力部から出力される電流値は一定になるので、定電流回路が構成できる。
発明によれは、電流入力部と電流出力部との間に介挿される第1のトランジスタによる電圧降下は、バイアス回路で決定される電圧と等しくなるように制御されるので、電流入力部と電流出力部間の電圧降下を所定の値とすることができる。特に、0.1〜0.4V程度の小さい値にすることができる。その結果、測定対象電流回路の電圧降下を小さく、かつ所定の値とすることができるので、消費電流が少なく、電圧変動も生じない電流測定回路を提供することができる。
また、発明によれは、差動増幅器の出力をMOS型トランジスタのゲートへ直結することができるので、回路構成が簡単になるとともに集積化に適した回路構成にすることができる。
また、発明によれは、差動増幅器として高増幅率の演算増幅器を用いるので、電流の測定精度を向上させることができる。
また、発明によれは、第3のトランジスタのしきい値電圧と、しきい値電圧が前記第3のトランジスタとは異なる第4のトランジスタのしきい値電圧の差の電圧が、第1のトランジスタのソース・ドレイン間に印加されるように、差動増幅器が動作する。そして、この時の差動増幅器の出力である第1のトランジスタのゲート電圧が第2のトランジスタのゲートへも供給されるため、第2のトランジスタから供給され検出出力部から出力される電流は、第1のトランジスタのソース・ドレイン間に流れる電流(すなわち、電流入力部から電流出力部に流れる電流)に比例する電流となる。従って、第3のトランジスタのしきい値電圧と第4のトランジスタのしきい値電圧を微小電圧(例えば、0.1〜0.2V)になるようにトランジスタを設計することによって、第1のトランジスタにおける電圧降下を微小電圧にすることができる。
これによって、消費電力が少なく、電圧変動も生じない、集積化に適した電流測定回路を提供することができる。
さらに、発明によれは、トランジスタのしきい値電圧をイオン注入量を制御して所定の電圧値になるように製造できるので、イオン注入量の制御のみで、第1のトランジスタにおける電圧降下を任意の電圧値とすることが容易にできる。
また、発明によれば、トランジスタのゲートの幅と長さの比によって、しきい値電圧を設定できるので、トランジスタの設計時点でしきい値電圧を設定できる。すなわち、イオン注入量の制御を必要とするマルチしきい値電圧プロセスを用いなくとも、異なるしきい値電圧のトランジスタを製造できるので、本発明の電流測定回路が容易に製造できる。
さらに、発明によれば、電圧降下の少ない電流測定回路を用いて抵抗素子に流れる電流を測定し、その電流に比例する電流を出力するので、低い電源電圧であっても動作可能な定電流回路が構成できる。また、抵抗素子に流れる電流が同一であれば、電圧降下が少ない分だけ消費電力が低下するので、小容量の電池で駆動される場合であっても、長時間作動が可能な定電流回路を提供できる。
以下、図面に基づき本発明の好適な実施形態について説明する。
図1は本発明の第1実施例にかかる電流測定回路を示す。
この電流測定回路は、電流入力部INへ入力され、電流出力部OUTから出力される電流を測定し、その測定電流に比例する電流を検出出力部DETから出力する。
この電流測定回路において、pチャネルMOS型トランジスタM100のソースと、pチャネルMOS型トランジスタM101のソースと、バイアス回路V100のプラス側は、電流入力部INに接続されている。また、トランジスタM100のドレインと差動増幅器A100の入力+は電流出力部OUTに接続されており、トランジスタM101のドレインは検出出力部DETに接続されている。バイアス回路V100のマイナス側は、差動増幅器A100の入力−に接続されており、この差動増幅器A100の出力はトランジスタM100のゲートとトランジスタM101のゲートに接続されている。
ここでバイアス回路V100は所定電圧を発生するもので、ここでは0.2Vを発生して、差動増幅器A100の入力−の電位を電流入力部INの電位より0.2V低い電位に保つ。差動増幅器A100は演算増幅器で、入力+と入力−が仮想短絡(イマジナリーショート)となるように動作する。
従って、トランジスタM100のソース・ドレイン間電圧は、バイアス回路V100の電圧と等しくなるように、トランジスタM100のゲートが差動増幅器A100の出力によって制御される。この差動増幅器A100の出力は、トランジスタM100のゲートへ供給されると同時にトランジスタM101のベースへも供給されるので、トランジスタM101のドレインから出力される電流は、トランジスタM100のソース、ドレイン間に流れる電流に比例することになる。この時、トランジスタM100とM101のしきい値電圧と導電係数が同一であれば(例えば、トランジスタのサイズが同一で同一プロセスで製造された場合など)、トランジスタM101のドレインから出力される電流は、トランジスタM100のソース、ドレイン間に流れる電流に等しくなる。
ここで、バイアス回路V100の電圧は、0.2Vとしたが、この電圧に限らず、任意の値にすることが可能であるが、0.1〜0.2V程度とすることが好ましい。
この第1実施例によれば、次の効果がある。
(1)トランジスタM100のソース、ドレイン間電圧は、バイアス回路V100の電圧に等しくなるので、バイアス回路V100の電圧を低い電圧に設定することによって、トランジスタM100における電圧降下を小さくすることができる。これによって、トランジスタM100における消費電力を下げることが出来るので、不要電力消費を抑えることが出来る。
(2)トランジスタM100における電圧降下がバイアス回路V100の電圧と等しく、一定になるので、電流出力部における電圧は、電流入力部から電流出力部に流れる電流の大小に影響されない。従って、この電流測定回路を電源装置の出力電流測定に用いる場合であっても、電源装置の定電圧特性に悪影響を与えず、定電圧を供給することが出来る。
(3)トランジスタM100とM101のしきい値電圧と導電係数が同一であれば、トランジスタM101のドレインから出力される電流は、トランジスタM100のソース、ドレイン間に流れる電流に等しくなるので、この電流測定回路を従来のカレントミラー回路に代えて電圧降下の少ないカレントミラー回路として用いることができる。
次に、図2によって本発明の第2実施例にかかる定電流回路を説明する。
この図2による定電流回路は、図5と同様の従来例による定電圧回路と本発明による電流測定回路を組み合せて定電流を出力可能としたものである。
この定電圧回路は、電流源I1とトランジスタM1からなるバイアス回路と、トランジスタM2〜M6からなる誤差増幅回路と、トランジスタM7による定電圧出力回路と、抵抗素子R1、R2による出力検出回路とから構成されている。そして、単に定電圧回路として単独で動作させる場合は、図2における電流入力部INと電流出力部OUTは短絡される。電源V10はこの回路を動作させる電源である。
バイアス回路におけるnチャネルMOS型トランジスタM1のソースは接地され、ドレインとゲートは電流源I1に接続されており、このトランジスタM1のドレインに定電圧のバイアス電圧を発生させる。
このバイアス電圧は、トランジスタM1とカレントミラーを形成するnチャネルMOS型トランジスタM2のゲートに印加されてトランジスタM2に所定の電流を流して誤差増幅回路を動作させる。
誤差増幅回路は、カレントミラーを形成するpチャネルMOS型トランジスタM3、M4と、定電圧を発生するnチャネルデプレッションMOS型トランジスタM5とnチャネルエンハンスメントMOS型トランジスタM6を含み、トランジスタM3のゲートとドレイン、トランジスタM4のゲート、およびトランジスタM5のドレインは相互に接続されている。また、トランジスタM4のドレイン、トランジスタM6のドレイン、nチャネルデプレッションMOS型トランジスタM7のゲートは相互に接続されている。
出力回路を形成するトランジスタM7のソースは抵抗素子R1と定電圧出力部Voutに接続され、そのドレインは電源に接続される。
出力検出回路は、抵抗素子R1とR2からなり、抵抗素子R1のトランジスタM7のソースと接続されない側は抵抗素子R2に接続され、抵抗素子R2の他端は接地されている。抵抗素子R1とR2との接続点は、電圧検出点となり、その電圧はトランジスタM6のゲートに帰還される。
トランジスタM7、抵抗素子R1、R2は直列回路を形成しており、同一の値の電流が流れる。
この定電圧回路において、電圧検出点の電圧が上昇すると、トランジスタM7のゲート電圧が低下して抵抗素子R1、R2に流れる電流を減少させ、その結果、電圧検出点の電圧は下降する。また、電圧検出点の電圧が下降すると、トランジスタM7のゲート電圧が上昇して抵抗素子R1、R2に流れる電流を増加させ、その結果、電圧検出点の電圧は上昇する。
トランジスタM6のゲートには、トランジスタM5のしきい値電圧と、トランジスタM6のしきい値電圧の差に相当する電圧が出力されることになる。
このようにして、電圧検出点の電圧が一定に保たれる。ここで、抵抗素子R1、R2に流れる電流値は同一であるから、その結果、定電圧出力部Voutの電圧も一定に保たれる。
ここで、出力回路のトランジスタM7はソースフォロワで動作するので、定電圧出力部Voutからは電流を取り出すことが出来ない。
そこで、図2に示すように電流入力部INと電流出力部OUTの間に流れる電流(抵抗素子R1、R2に流れる電流に等しく、一定電流となる。)を検出するために、本発明の電流測定回路を介挿する。
この電流測定回路は、第1実施例で説明したものと同一であるので説明を省略するが、抵抗素子R1、R2に流れる電流と同一の一定電流がトランジスタM100に流れるので、定電流出力部Ioutからも、一定の電流出力が得られる。このようにして、定電流回路が構成される。
この第2実施例によれば、第1実施例の効果(1)、(3)に加えて次の効果が得られる。
(4)この定電流回路は、抵抗素子R1、R2に電流を流し、その電流値を制御して抵抗素子の降下電圧を一定にすることによって定電圧を生成する定電圧回路と、この定電圧に基づいて定電流を出力する定電流出力回路とを含み、この定電流出力回路には、第1実施例の電流測定回路が用いられて、抵抗素子R1、R2に流れる電流値を測定し、この電流値に比例する一定電流が電流出力部(検出出力部)から出力される。従って、トランジスタM100による電圧降下を、従来のカレントミラーによる電圧降下よりも小さくすることができるので、その分、電源V10の電圧を低電圧とすることができ、さらに定電流回路の消費電流を低減することができる。
次に、図3によって第3実施例にかかる電流測定回路を説明する。
この電流測定回路は、電流入力部INへ入力され、電流出力部OUTから出力される電流を測定し、その測定電流に比例する電流を定電流出力部Iout(検出出力部DET)から出力する。
この電流測定回路において、pチャネルMOS型トランジスタM200のソースと、pチャネルMOS型トランジスタM201のソースと、カレントミラーを構成するpチャネルMOS型トランジスタM202、M203のソースと、差動増幅器を構成するnチャネルMOS型トランジスタM205のゲートは、電流入力部INに接続されている。
nチャネルデプレッションMOS型トランジスタM204のゲートと、トランジスタM200のドレインは電流出力部OUTに接続されている。
カレントミラーの一方のトランジスタM202のゲートとドレイン、トランジスタM204のドレイン、カレントミラーの他方のトランジスタM203のゲートは相互に接続されている。また、トランジスタM203のドレイン、トランジスタM205のドレイン、トランジスタM200のゲート、トランジスタM201のゲートも相互に接続されている。トランジスタM201のドレインは定電流出力部Ioutに接続されている。
トランジスタM204とM205のソースは、共にトランジスタM206のドレインに接続され、トランジスタM206のソースは接地されると共に、そのゲートは電流源I1とトランジスタM1のバイアス回路出力(トランジスタM1のドレイン)に接続されてバイアス電圧が供給されている。
ここで、トランジスタM206のゲートに供給するバイアス電圧は、定電圧回路のバイアス電圧を用いたが、独立にバイアス電圧を生成する構成としても良い。
このような構成において、nチャネルデプレッションMOS型トランジスタM204のしきい値電圧は、nチャネルエンハンスメントMOS型トランジスタM205のしきい値電圧よりも低い値とされており、これは、トランジスタのしきい値電圧をイオン注入量を制御して所定の電圧値になるように製造される。そして、このしきい値電圧の差の電圧がトランジスタM200のソース・ドレイン間電圧になるように動作する。つまり、トランジスタM204とM205は差動増幅器を構成しており、それぞれのトランジスタのゲートは差動増幅器のオフセット付入力となり、トランジスタM205のドレインは差動増幅器の出力となる。
さらに、トランジスタM200のゲートとトランジスタM201のゲートには、差動増幅器出力である同一電圧が供給されているので、定電流出力部からは、電流入力部INから電流出力部OUTに流れる電流に比例する電流が出力される。
ここで、トランジスタM200とM201のしきい値電圧と導電係数が同一であれば、トランジスタM201のドレインから出力される電流は、トランジスタM200のソース、ドレイン間に流れる電流に等しくなる。
なお、この第3実施例における電流測定回路は、定電圧回路に基づいて定電流を生成する定電流生成回路として示したが、この電流測定回路を単独の電流測定回路として用いることができることは当然である。
この第3実施例によれば、第2実施例の効果(4)に加えて次の効果が得られる。
(5)しきい値電圧の異なるMOS型トランジスタM204とM205を用いることによって、第1実施例におけるバイアス回路V100で発生する所定電圧を、しきい値電圧の差として取り出すと共に、トランジスタM204とM205で差動増幅器を構成したので、0.1V〜0.2V程度の微小な電圧を安定に取り出すと共に回路構成を簡素化できる。
(6)トランジスタM200のソース・ドレイン間に流れる電流が小電流の場合は、各トランジスタが飽和領域で動作できるので、高精度かつ低電圧の電源で動作可能な電流測定回路を提供できる。
(7)トランジスタM204とM205のしきい値電圧をイオン注入量を制御して所定の電圧値になるように製造できるので、イオン注入量の制御のみで、トランジスタM200における電圧降下を任意の電圧値とすることが容易にできる。
次に変形例について説明する。
第3実施例においては、トランジスタM204のしきい値電圧は、トランジスタM205のしきい値電圧よりも低い値とされており、これは、トランジスタのしきい値電圧をイオン注入量を制御して所定の電圧値になるように製造される。
これに対して、MOS型トランジスタのしきい値電圧は、トランジスタのゲートの幅と長さの比(W/L比)を所定の値にすることによって任意に設定できるので、これによってトランジスタM204とM205のしきい値電圧を異なるしきい値電圧とすることができる。
この場合、トランジスタM204とM205を同一プロセスで製造し、トランジスタM204のW/L比を、トランジスタM205のW/L比よりも大きくすればよい。この時、トランジスタM204とM205のバイアス電流は小さく抑え、MOS型トランジスタの対数領域で動作させれば、電流測定精度を向上させることができる。
この変形例によれば、第3実施例の効果(4)から(6)に加えて次の効果が得られる。
(8)トランジスタM204とM205のW/L比を異なる値として、異なるしきい値電圧とすることが出来るので、製造過程においてイオン注入量を個別に制御できない場合であっても、トランジスタ設計段階においてW/L比を適切に設定して異なるしきい値電圧とすることができる。
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
例えば、第1および第2の実施例において、nチャネルMOSトランジスタで基準電圧を生成する場合について述べたが、pチャネルデプレッションMOS型トランジスタとpチャネルエンハンスメントMOS型トランジスタによって生成してもよく、この場合は電圧極性を逆にすれば同様な動作が可能である。
また、各実施例において説明した抵抗素子やトランジスタなどの各素子は、同等機能の単一あるいは複数の素子で置き換えてもよい。
さらに、本発明による電流測定回路の応用例として定電流回路を示したが、これに限らず、定電流に基づく各種機能回路へ応用してもよい。例えば、カレントミラー回路、過電流検出回路、過電流制限回路、三角波発生回路、ランプ電圧発生回路などへ応用してもよい。
以上説明したように本発明にかかる電流測定回路によれば、電圧降下が一定かつ少ないことを必要とする精度の高い電流測定回路の用途に適用できる。また、この電流測定回路を応用して、動作電源電圧が低くかつ消費電力の少ない定電流回路の用途に適用できる。
本発明の第1実施例にかかる電流測定回路の回路図である。 本発明の第2実施例にかかる定電流回路の回路図である。 本発明の第3実施例にかかる定電流回路の回路図である。 従来技術による過電流検出回路の回路図である。 従来技術による定電流回路の回路図である。
符号の説明
IN 電流入力部
OUT 電流出力部
V100 バイアス回路
A100 差動増幅器(演算増幅器)
DET 検出出力部
Iout 定電流出力部

Claims (3)

  1. 電流入力部と電流出力部との間に介挿されるMOS型の第1のトランジスタと、
    前記電流入力部と検出出力部との間に介挿されるMOS型の第2のトランジスタと、
    ゲートが前記電流出力部に接続されるMOS型の第3のトランジスタと、
    ゲートが前記電流入力部に接続され、しきい値電圧が前記第3のトランジスタとは0.1〜0.2V異なるMOS型の第4のトランジスタと、
    前記電流出力部から出力される電流を流す抵抗素子と、
    この抵抗素子に流れる電流を制御してこの抵抗素子の両端電圧を一定にすることによって定電圧を生成する定電圧回路と、を備え、
    前記第3のトランジスタと前記第4のトランジスタが差動増幅器を構成しており、
    前記差動増幅器の出力が前記第1のトランジスタのゲートと前記第2のトランジスタのゲートに接続され、
    前記検出出力部からは、前記抵抗素子に流れる電流を測定することにより前記電流入力部から前記電流出力部へ流れる電流に比例する電流を出力することを特徴とする電流測定回路。
  2. 請求項1に記載の電流測定回路において、
    前記第3のトランジスタと前記第4のトランジスタとは、マルチしきい値プロセスによって異なるしきい値電圧に製造されることを特徴とする電流測定回路。
  3. 請求項1に記載の電流測定回路において、
    前記第3のトランジスタのW/L比と前記第4のトランジスタのW/L比とは異なる値にすることにより異なるしきい値電圧とされることを特徴とする電流測定回路。
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