JP4246172B2 - 横葺き外装構造の外設部材取付構造 - Google Patents
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Description
特許文献2には、横葺き屋根板の面板部にビス等で雪止め金具を取り付け、金具裏面の粘着テープで止水している構成が記載されている。
ところで、横葺き屋根には、横葺き屋根板同士が1カ所または複数箇所で接触(面接触、線接触)することで、ハゼ部同士を接続して屋根として強度を得たり、接触させることで雨水を遮断して雨仕舞性能を得る構造が多く存在する。
このような横葺き屋根に、特許文献1に示されるような雪止め金具を採用すると、横葺き屋根板同士の接触部分が無くなり、設計通りの強度が得られなくなるという問題がある。さらに接触部分が無くなることで雨水が侵入しやすくなり、雨仕舞性能の低下という問題もある。
また、横葺き屋根板の面板部に雪止め金具を固定する構成の特許文献2のものでは、雨水が流下する部分すなわち面板部に「孔」が形成されるため、接着不良や経年による粘着テープの劣化によって雨漏りの危険が極めて高いものである。
さらに、折り曲げ加工を施してハゼ部を跨ぐ態様にしてある雪止め金具等では、金具にかかる雪の荷重によって、当該折り曲げ加工部分が変形する(直線状に伸びる)ことがあり、このような場合には、変形の影響がハゼ部にまで及ぶこともあって、ハゼ部から外装材裏面側に浸水する恐れがある。
横葺き外装材における水上側成形部と水下側成形部を係合して葺いている横葺き外装構造において、前記横葺き外装材の水上側成形部に保持部材の基部が貫通可能な立ち上がり部を形成しており、前記保持部材は前記横葺き外装材を貫通して下地に固定する固定部を設けた基部を水上側に有し、前記保持部材の基部を前記横葺き外装材の水上側成形部に貫通させて突出し、当該突出状の基部の固定部を下地に取り付けてあることを特徴とする。
また、保持部材配設箇所の横葺き外装材裏面に捨て板を配設してあることを特徴とする。
保持部材は、基部を横葺き外装材の水上側成形部あるいは当該水上側成形部の立ち上がり部に貫通させて、横葺き外装材の裏面側に突出する基部の固定部を下地に固定可能で、且つ、外設部材を取り付け可能な態様のものであればよく、1部材で構成してもよいし、複数の部材を溶接する等して一体化した構成でもよく、部材数、組み立て方法は問わない。それにより、保持部材の基部(固定部を含む)以外の構成は、取り付けようとする外設部材によって異なるため特に問わない。かかる保持部材の基部が横葺き外装材に貫通される箇所は、水上側成形部と水下側成形部との係合部分すなわちハゼ組み部分を除くことになる。
また、保持部材の基部は、例えば横葺き外装材における水上側成形部の立ち上がり部に貫通されるが、貫通箇所は立ち上がり部における上側あるいは中間もしくは下側のいずれであってもよい。例えば、貫通箇所が開口部の下にも立ち上がり面部分が存在する上側あるいは中間部位である場合には、基部と面板部との間の開口部周辺に毛細管が働くような隙間が出現せず、水捌けの良い状態が保たれることになる。かかる立ち上がり部の高さは、少なくとも基部が貫通可能な高さを有していればよい。
開口部は、保持部材の基部断面と略同一形状になり、保持部材の基部の貫通・固定後に基部との間の開口部周縁をシール材で密封処理し密閉されることになる。この開口部と基部との間には隙間がないことが望ましく、開口部からの横葺き外装材裏面側への浸入を阻止して雨仕舞する。
この開口部は、あらかじめ設けているものでも、現場で設けられるものでもよい。現場で設けられる場合は、当該貫通箇所にドリル等で孔を設け、その孔に対して、先端が鋭角な基部を強制的に打ち込む(押し込むことで孔が開拡する)ものであってもよい。
捨て板は、横葺き外装材における固定部の貫通箇所から雨水が侵入した場合にこれを水下側に誘導して排出し得るものであればよく、例えば、樋状、平板状のもの等が挙げられる。
外設部材は、雪止め金具、化粧部材、太陽エネルギー変換装置等の屋根上に設置される全ての部材、装置を含み、さらに、壁に配設される部材、装置が含まれる。
また、横葺き外装材のハゼ組に影響を与えることなく外設部材を取り付けることができるから、仮に雪止め金具が雪の荷重によって変形するようなことがあっても、この変形の影響がハゼ部にまで及ぶことがないので、ハゼ部から外装材裏面側に浸水する恐れがない。
さらに、横葺き外装材における面板部の水上側の立ち上がり部に保持部材の固定部を貫通させて設けることで、貫通箇所が雨水の流下する面板部より高い位置となり、雨仕舞の良好なものとなる。また、面板部から立ち上がる立ち上がり部に保持部材の固定部を貫通させて設けるので施工し易く効率が高い。
保持部材配設箇所の横葺き外装材裏面に捨て板を設けてあることで、万が一、横葺き外装材における固定部の貫通箇所から雨水が侵入しても、捨て板によって排出されるので雨水が外装材裏面へ侵入することがない。
横葺き屋根板2は、面板部2cから立ち上がり部2dを経て水上側成形部2aを形成しており、立ち上がり部2d中間には開口部2eを当該開口部2eから保持部材3の基部3cが横葺き屋根板2の裏面側に貫通可能に形成してある。
開口部2eは保持部材3の基部3cの断面形状と同一形状に開口してあり、この開口部2eには基部3cを横葺き屋根板2表面側から裏面側に貫通してある。
また、基部3cが貫通している立ち上がり部2d上の水下側成形部2bは、立ち上がり部2dよりも軒側にせり出ている関係にしてある。
かかる保持部材3における基部3cの貫通部分には開口部2e周縁との間をシール材5で密封処理して密閉してある。
また、据え付け部3b裏面にはゴムシート等の緩衝材6を貼着し、据え付け時に横葺き屋根板2表面が傷まぬようにしてある。
そして、被取付け部3aには雪止めアングル材8を通して備えてある。
保持部材3は基部3cよりも固定部3dが段違い部3fを経て一段低くなるように形成してあり、開口部2eからの固定部3dの突出長さが短い状態で垂木1上に捨て板7を経て固定具4により固定してある。
横葺き屋根における保持部材3配設箇所の横葺き屋根板2裏面には捨て板7を配設してある。この捨て板7は断面略上向きコ字状の樋状のもので、先端に水返し部7aを有している水上部7bは垂木1における固定部3dの固定箇所よりも若干水上側まで延び、この水上部7bを経て垂木1上に固定部3dを固定してある。そして、水下部7cは水上側成形部2aと水下側成形部2bとの係止部分の下流側まで延びており、仮に開口部2eから固定部3dを伝って浸水があった場合でも捨て板7により排水可能にしてある。
2 横葺き屋根板(横葺き外装材)
2a 水上側成形部
2b 水下側成形部
2c 面板部
2d 立ち上がり部
2e 開口部
3 保持部材
3a 被取付け部
3b 据え付け部
3c 基部
3d 固定部
3e 孔
3f 段違い部
4 固定具
5 シール材
6 緩衝材
7 捨て板
7a 水返し部
7b 水上部
7c 水下部
8 雪止めアングル材
Claims (2)
- 横葺き外装材における水上側成形部と水下側成形部を係合して葺いている横葺き外装構造において、
前記横葺き外装材の水上側成形部に保持部材の基部が貫通可能な立ち上がり部を形成しており、
前記保持部材は前記横葺き外装材を貫通して下地に固定する固定部を設けた基部を水上側に有し、
前記保持部材の基部を前記横葺き外装材の水上側成形部に貫通させて突出し、当該突出状の基部の固定部を下地に取り付けてあることを特徴とする横葺き外装構造の外設部材取付構造。 - 保持部材配設箇所の横葺き外装材裏面に捨て板を配設してあることを特徴とする請求項1記載の横葺き外装構造の外設部材取付構造。
Priority Applications (1)
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JP2005098216A JP4246172B2 (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 横葺き外装構造の外設部材取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005098216A JP4246172B2 (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 横葺き外装構造の外設部材取付構造 |
Publications (2)
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JP4246172B2 true JP4246172B2 (ja) | 2009-04-02 |
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JP2005098216A Active JP4246172B2 (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 横葺き外装構造の外設部材取付構造 |
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2005
- 2005-03-30 JP JP2005098216A patent/JP4246172B2/ja active Active
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