JP4245158B2 - Fet型強誘電体メモリセルおよびfet型強誘電体メモリ - Google Patents

Fet型強誘電体メモリセルおよびfet型強誘電体メモリ Download PDF

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Description

本発明は、FET型強誘電体メモリセルおよびFET型強誘電体メモリに関し、より特定的には、複数ビットデータの書き込みおよび読み出しが可能な、FET型強誘電体メモリセル、および、これを用いたFET型強誘電体メモリに関する。
強誘電体材料は、電圧を印加していなくとも自発分極し、外部から所定値以上の電圧を印加することによって分極方向を変化させられる。このような強誘電体材料の特性を利用し、従来から、分極方向をバイナリデータの“0”および“1”に対応させてデータを記憶する、強誘電体メモリ(FeRAM;Ferroelectric Random Access Memory)が開発されてきた。強誘電体材料の分極方向は、電圧を印加しなくなっても変化しないため、強誘電体メモリは、低消費電力な不揮発性メモリとして注目されている。
強誘電体メモリは、その構造の違いから、キャパシタ型とFET型とに大別される。キャパシタ型強誘電体メモリは、対面する2枚の電極間に強誘電体材料が挟まれた構造になっている。現在量産されている強誘電体メモリは、キャパシタ型である。一方、FET型強誘電体メモリは、電界効果型トランジスタ(FET;Field-Effect Transistor)のゲート絶縁膜を強誘電体物質に置き換えたような構造になっており、ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極に相当する3つの電極を備えている。
図10は、従来のFET型強誘電体メモリセル10の一例を示す概略断面図である(例えば、非特許文献1)。FET型強誘電体メモリセル10は、基板11、下部電極12、強誘電体層13、半導体層14および上部電極15、16を備えている。強誘電体層13は、例えばPb(Zr,Ti)O3等の強誘電体材料で形成されている。また半導体層14は、SnO2等の酸化物半導体材料で形成されている。下部電極12は、SrRuO3等の酸化物導電体で形成されている。FET型強誘電体メモリセル10は、1ビットのバイナリデータを記憶するメモリセルである。
図10に示すFET型強誘電体メモリセル10に対する、書き込み方法と読み出し方法とを簡単に説明する。データを記憶する場合、上部電極15と上部電極16とに同電圧を印加して、下部電極12と上部電極15、16との間に抗電圧よりも大きな電位差を与える。抗電圧とは、強誘電体層13の分極方向を変化させるために必要な電圧である。下部電極12と上部電極15、16との間に与える電圧が正電圧の場合と負電圧の場合とでは、分極方向が逆向きになるので、例えば、分極方向が下向きのときはバイナリデータの“0”を表し、分極方向が上向きのときには“1”を表すと決めておく。そうすれば、下部電極12および上部電極15、16に印加する電圧を調整することによって、FET型強誘電体メモリセル10に、1ビットの所望値を書き込むことができる。
FET型強誘電体型メモリセル10から、記憶されているデータを読み出す場合、上部電極16に上部電極15の電位より例えば0.1V程度高い読み出し電圧を印加して、上部電極15から電流値を検出する。読み出し電圧を与えると、半導体層14の全体がチャネルとなって、高電圧側の上部電極16から低電圧側の上部電極15に電流が流れる。
ここで例えば、半導体層14がn型半導体層であるとき、強誘電体層13における分極方向が下向きの場合には、キャリアである電子が追い出されるため半導体層は空乏状態になる。一方、強誘電体層13における分極方向が上向きである場合、半導体層14へ電子が誘起される。よって、強誘電体層13における分極方向が下向きの場合には、分極方向が上向きの場合よりも、半導体層14の抵抗値が高くなる。
このように、分極方向によって、チャネルである半導体層14の抵抗値が変化するので、読み出し電圧印加時に検出される電流値は、分極方向によって変化する。よって、読み出し電圧印加時の電流値、または、読み出し電圧印加時から一定時間経過後の電圧の差を検出することによって、FET型強誘電体メモリセル10に記憶されていた1ビットデータを読み出すことができる。
なお、読み出し時には、下部電極12と上部電極15、16との間の電位差が抗電圧未満になるよう、つまり、強誘電体層13の分極方向を変化させないように、読み出し電圧が印加される。よって、FET型強誘電体型メモリセルでは、読み出し時にデータが破壊されることがない。一方、キャパシタ型強誘電体メモリは、読み出し時に一旦データが破壊されるので、読み出し後に再書き込みを行う必要がある。強誘電体材料は、分極反転回数が増加すると残留分極量が減少していくため、分極反転回数が材料等に起因する所定回数を超えるとメモリとしての性能を保持できなくなる。同じようにデータの読み出しと書き込みとを行う場合、FET型強誘電体メモリは、キャパシタ型強誘電体メモリよりも分極反転回数が少なくて済むため、キャパシタ型強誘電体メモリよりも長寿命になる。また、FET型強誘電体メモリは、スケーリング則(比例縮小則)に従って小型化できるという利点も有している。
エム・ダブリュ・ジェー・プリンス(M.W.J.Prins)他、「強誘電体絶縁薄膜を備えたデプレッション型トランジスタ(Depletion-type thin-film transistors with a ferroelectric insulator)」、アプライド フィジックス レター(Applied Physics Letters)、オランダ、VOL.4、1997年1月、P.459
ところで、強誘電体メモリ等各種メモリにおいては、小型化や大記憶容量化への要請が高い。単位メモリセルのサイズを小さくすることで同面積中に形成されるメモリセルの数が多くなれば、小型化と大容量化が可能であるが、さらに大容量化を行うためには、1つのメモリセルに多ビットデータを記憶できればよい。しかしながら、FET型強誘電体多値メモリは、未だ開発されていない。
それ故に、本発明の目的は、1つのメモリセルで複数ビットのデータを記憶するFET型強誘電体多値メモリを提供することである。
本発明に係るFET型強誘電体メモリセルは、強誘電体層の分極状態を制御することによりデータの書き込みが行われ、半導体層を流れる電流値を検出することによりデータの読み出しが行われるFET型強誘電体メモリであって、下部電極と、下部電極上に形成された強誘電体層と、強誘電体層上に形成された半導体層と、半導体層上に形成された2以上の上部電極とを備え、半導体層中における各上部電極直下の2以上の領域において、データ書き込み後における半導体層の各領域の抵抗値が、互いに異なることを特徴とする。
また、本発明に係るFET型強誘電体メモリセルにおいて、2以上の上部電極に電圧を印加し、当該2以上の上部電極間の前記半導体層を流れる電流値を検出することによりデータの読み出しが行われ、電流が流れる経路に沿って、半導体層の各領域の抵抗値が互いに異なっていてもよい。
また、本発明に係るFET型強誘電体メモリセルにおいて、上部電極の個数がnであり、下部電極と上部電極との間に正又は負の書き込み電圧を個別に印加するとした場合、2のn乗とおりの印加電圧の組み合わせに対し、半導体層の各領域の合成抵抗値が全て異なっていてもよい。
半導体層の領域で、平面形状が互いに異なっていてもよい。この場合、半導体層の領域で、幅又は長さを異ならせるようにしてもよい。
また、半導体層の領域で、膜厚が異なっていてもよい。
また、半導体層の領域で、不純物濃度が異なっていてもよい。
本発明に係る強誘電体メモリは、下部電極と、下部電極上に形成された強誘電体層と、強誘電体層上に形成された半導体層と、半導体層上に形成された2以上の上部電極とを含むFET型強誘電体メモリセルを複数備え、半導体層は、各上部電極直下に複数の領域を有し、データ書き込み後における各領域の抵抗値が互いに異なることを特徴とする。
また、強誘電体メモリは、2以上の上部電極に電圧を印加し、当該2以上の上部電極間の半導体層を流れる電流値を検出することによりデータの読み出しが行われ、電流が流れる経路に沿って、半導体層の各領域の抵抗値が互いに異なっていてもよい。
また、本発明に係る強誘電体メモリは、上部電極に電圧を印加する電圧供給手段をさらに備え、電圧供給手段は、データ書き込み時に、下部電極と上部電極との間に強誘電体層の分極方向を変化させる正又は負の書き込み電圧を、上部電極毎に印加するようになっていてもよい。
本発明に係るFET型強誘電体メモリは、1つのメモリセルに2ビット以上のバイナリデータを書き込め、書き込んだデータを識別して読み出すことができる。
(第1の実施形態)
図1(a)は、本発明の第1の実施形態に係るFET型強誘電体メモリセル100の平面図を示している。図1(b)は、図1(a)に示すFET型強誘電体メモリセル100におけるA−A’線断面図を示している。また、図1(c)は、半導体層140の平面図である。FET型強誘電体メモリセル100は、基板110、下部電極120、強誘電体層130、半導体層140および、上部電極150、160を備えている。
強誘電体層130は、PZT(Pb(Zr,Ti)O3)やSBT(SrBi2Ta29)等の強誘電体材料で形成されている。また半導体層140は、SnO2等の酸化物半導体材料等で形成されている。半導体層140は、強誘電体層130上に一様な厚みDで形成されている。下部電極120は、例えば、SrRuO3、SrTiO3、RuO2、IrO2、(La,Sr)CoO3等の酸化物導電体で形成されている。望ましくは、下部電極120に使用される材料は、分極反転回数を重ねることによって生じる強誘電体層130の膜疲労を低減させられるような材料であればよい。また、強誘電体層130の膜疲労を低減させるために、下部電極120を、例えばIr/IrO2や、Pt/IrO2等の二層構造にしておいてもよい。また、半導体層140と強誘電体層130との間に、図1には示されていない、界面の密着性を向上させたり、界面での相互拡散を防止したりできる適当な層を設けるようにしてもよい。基板110は、半導体基板、セラミック基板、プラスチック基板等どのような基板であってもよい。なお、基板110は、FET型強誘電体メモリを形成するための土台であって、強誘電体層130に必ずしも必要な構成要素ではない。
図1(c)に示すように、半導体層140は、半導体領域140aと半導体領域140bとで構成されている。半導体領域140aは、上部電極150の下方に形成されている。また、半導体領域140bは、上部電極160の下方に形成されている。半導体領域140aと半導体領域140bとは、同じ厚みDで形成されているが、平面形状が異なっている。半導体領域140aの平面形状は、図1(c)に示すように、幅Waおよび長さLaの四角形状になっている。また、半導体領域140bの平面形状は、幅Wbおよび長さLbの四角形状になっている。
次に、図2、図3を用いて、FET型強誘電体メモリセル100の製造方法を説明する。まず、図2(a)に示すように、基板110上に下部電極120を形成する。下部電極120は、例えば、基板110上に導電性材料を堆積させて薄膜を形成し、形成した薄膜上に所望の形状に加工されたフォトレジストを形成し、フォトレジストから露出した薄膜をエッチングすることによって形成できる。次に、図2(b)に示すように、下部電極120が形成された基板110上に、強誘電体材料を堆積させて、強誘電体層130を形成する。
次に、図2(c)に示すように、強誘電体層130の上に半導体材料を一様な厚みDで堆積させて、半導体膜240を形成する。そして、図2(d)に示すように、半導体膜240上にフォトレジスト200を形成する。図2(e)に示すように、フォトレジスト200から露出した半導体膜240をエッチングしてフォトレジスト200除去することにより、図1(c)に示した所望の形状の半導体層140が形成される。
最後に、図2(f)に示すように、上部電極150、160を形成する。上部電極150、160は、半導体層140や露出している強誘電体層130上にフォトレジストを形成して、電子ビーム蒸着法等で導電性材料の薄膜を成膜した後、フォトレジスト上の薄膜を除去することにより形成される。この後、必要に応じて熱処理を行えば、図1に示すFET型強誘電体メモリセル100が完成する。なお、上記した製造方法は、一例であり、上記以外の方法を用いてFET型強誘電体メモリセル100を製造してもよい。
ところで、抵抗率ρ、長さLおよび断面積Sの物質の抵抗値Rは、一般に、次式(1)で表される。
R=ρ・L/S …(1)
強誘電体層130が形成されていることを考慮しないでよい場合、上式(1)から半導体領域140aにおける抵抗値Ra’は、次式(2)で表される。ここで、半導体層の抵抗率をρ、半導体層の厚みをDとしている。
Ra’=(ρ/D)・La/Wa …(2)
また、半導体領域140bの抵抗値Rb’は、次式(3)で表される。
Rb’=(ρ/D)・Lb/Wb …(3)
ただし、(La/Wa)≠(Lb/Wb)とする。
このように、本実施形態に係るFET型強誘電体メモリセル100では、上部電極150の下方の半導体領域140aと、上部電極160の下方の半導体領域140bとで抵抗値が異なっている。
上部電極150、160には、それぞれ、例えば図3に示すように、下部電極120に印加される基準電圧に対して、+V又は−Vの電圧を選択的に印加する電圧供給部300が電気的に接続される。電圧Vは、強誘電体材料の分極反転に必要な抗電圧以上の大きさの電圧である。低消費電力化のためには、基準電圧は接地電圧であることが望ましい。図3において、電圧供給部300には、+Vの電圧を供給する電圧源340に電気的に接続された正電圧ラインと、−Vの電圧を供給する電圧源330に電気的に接続された負電圧ラインとが引き込まれている。電圧供給部300の内部のスイッチ310、320を切り換えることにより、上部電極150、160と所望の電圧ラインとが電気的に接続される。
このように、上部電極150、160に、それぞれ所望の電圧±Vを選択的に供給すれば、上部電極150の下方における分極方向と、上部電極160の下方における分極方向とを、個別に制御できる。なお、各上部電極150、160に、選択的に所望の電圧を印加できる構成を備えていれば、電圧供給部300の構成はどのようであってもよい。
以下に、半導体層140がn型である場合における、強誘電体層130の分極方向と、半導体領域140a、140bの抵抗値との関係を説明する。半導体領域140aの直下の強誘電体層130における分極方向が下向きの場合、半導体領域140aの抵抗値は、抵抗値Ra’よりも大きいRaになる。これは、半導体領域140aの電子が追い出されて空乏化するためである。また、半導体領域140aの直下の強誘電体層130における分極方向が上向きの場合、半導体領域140aには電子が誘起されるために、半導体領域140aにおける抵抗値は、上記の抵抗値Ra’よりも小さいraになる。
同様に、半導体領域140bの直下の誘電体層における分極方向が下向きの場合、半導体領域140bの抵抗値は、抵抗値Rb’よりも大きいRbになる。また、半導体領域140bの直下の強誘電体層130における分極方向が上向きの場合、半導体領域140bにおける抵抗値は、上記の抵抗値Rb’よりも小さいrbになる。ここで、Ra、Rb、raおよびrbは全て異なるとする。
次に、FET型強誘電体メモリセル100におけるデータの書き込み方法と読み出し方法とを、図4および図5を用いて説明する。例えば、FET型強誘電体メモリセル100に、2ビットのバイナリデータ(0,0)を記憶する場合、図4(a)に示すように、下部電極120を接地した状態で、上部電極150と上部電極160との両方に、抗電圧以上の大きさの正電圧+Vを印加する。強誘電体層130中の分極方向は、上部電極150の下側でも上部電極160の下側でも下向きになる。したがって、2ビットデータ(0,0)を記憶しているとき、半導体領域140aにおける抵抗値はRaになり、半導体領域140bにおける抵抗値はRbになる。
このFET型強誘電体メモリセル100からデータを読み出すには、上部電極150と上部電極160との間に電位差を与え、電流又は一定時間経過後の電圧の差を検出する。例えば、図4(b)に示すように、上部電極160に上部電極150の電位よりも0.1〜0.2V程度高い読み出し電圧Vreadを印加する。読み出し電圧Vreadを与えると、半導体層140の上部電極160側から上部電極150側に、電流I00が流れる。半導体層140の抵抗値(以下、チャネル抵抗という)は、半導体領域140aにおける抵抗値Raと半導体領域140bにおける抵抗値Rbとの直列抵抗値(Ra+Rb)で表されるので、上部電極150から検出される電流値I00は、次式(4)で表される。
00=Vread/(Ra+Rb) …(4)
次に、2ビットのバイナリデータ(0,1)を書き込む場合、図4(c)に示すように、下部電極120を接地した状態で、上部電極150に抗電圧以上の大きさの正電圧+Vを印加し、上部電極160には抗電圧以上の大きさの負電圧−Vを印加する。このとき、強誘電体層130における分極方向は、図4(c)に示すように上部電極150の下側で下向きに、上部電極160の下側で上向きになる。このように2ビットデータ(0,1)を記憶しているとき、半導体領域140aにおける抵抗値はRaになり、半導体領域140bにおける抵抗値はrbになる。したがって、チャネル抵抗は、(Ra+rb)になる。
図4(d)に示すように、上部電極160に上述した読み出し電圧Vreadを印加してデータを読み出すとき、上部電極から検出される電流値I01は、次式(5)で表される。
01=Vread/(Ra+rb) …(5)
また、2ビットのバイナリデータ(1,0)を書き込む場合、図5(a)に示すように、下部電極120を接地した状態で、上部電極150に抗電圧以上の大きさの負電圧−Vを印加し、上部電極160には抗電圧以上の大きさの正電圧+Vを印加する。このとき、強誘電体層130における分極方向は、上部電極150の下側で上向きに、上部電極160の下側で下向きになる。このように2ビットデータ(1,0)を記憶しているとき、図5(b)に示すように、半導体領域140aにおける抵抗値はraになり、半導体領域140bにおける抵抗値はRbになる。したがって、チャネル抵抗は、(ra+Rb)になる。
図5(b)に示すように、上部電極160に上述した読み出し電圧Vreadを印加してデータを読み出すとき、上部電極150から検出される電流値I01は、次式(6)で表される。
01=Vread/(ra+Rb) …(6)
また、2ビットデータ(1,1)を書き込む場合、図5(c)に示すように、下部電極120を接地した状態で、上部電極150と上部電極160とに抗電圧以上の大きさの負電圧−Vを印加する。このとき強誘電体層130における分極方向は、図5(d)に示すように上部電極150の下側で上向きに、上部電極160の下側で上向きになる。このように2ビットデータ(1,1)を記憶しているとき、半導体領域140における抵抗値はraになり、半導体領域140bにおける抵抗値はrbになる。したがって、チャネル抵抗は、(ra+rb)になる。
図5(d)に示すように、上部電極160に上述した読み出し電圧Vreadを印加してデータを読み出すとき、上部電極150から検出される電流値I11は、次式(7)で表される。
11=Vread/(ra+rb) …(7)
このように、下部電極120と上部電極150および、下部電極120と上部電極160との間に抗電圧以上の大きさの正電圧又は負電圧を選択的に印加することにより、各上部電極に対応する領域毎に分極方向を制御できる。よって、バイナリデータの“0”又は“1”を示す分極方向を定めておけば、各上部電極150、160の下方で、それぞれ、1ビットのバイナリデータを記憶することができる。つまり、一つのメモリセルで2ビットのバイナリデータを記憶できる。記憶される2ビットデータは(0,0)、(0,1)、(1,0)、(1,1)の4種類である。別の言い方をすれば、1つのFET型強誘電体メモリセル100で、4種類の分極状態で表される4値のうち、1の値を記憶することができる。
また、FET型強誘電体メモリセル100では、上部電極150の下方と上部電極160の下方とで、半導体層140の形状を変えているために、上記した4種類の分極状態のそれぞれについてチャネル抵抗値が異なる。よって、読み出し電圧印加時に検出される電流値の大きさから、記憶されているデータを判別することができる。
したがって、本実施形態に係るFET型強誘電体メモリセル100は、2ビットのバイナリデータの記憶と読み出しとができる不揮発性の多値メモリとなる。なお、読み出し電圧を印加する上部電極は、上部電極150でも上部電極160でもよい。また、本実施形態に係るFET型強誘電体メモリ600は、非破壊読み出しがされるため、読み出し回数が1016回以上になっても、メモリとしての性能を保持し続けることができる。
FET型強誘電体メモリセル100では、4つの分極状態に対応して、チャネル抵抗が4値に変調される。よって、FET型強誘電体メモリセル100では、次式(8)で表される記憶効率Mが、100%になる。なお、式(8)において、Crはチャネル抵抗の変調数、Cpは分極状態数である。
M=Cr/Cp×100 …(8)
このFET型強誘電体メモリセル100は、図10に示す従来のFET型強誘電体メモリセル10と同じ大きさであるが、記憶できる情報量は2倍になる。よって、FET型強誘電体メモリセル100を図6に示すように行および列方向に並べて形成されるFET型強誘電体メモリ600のサイズは、記憶容量を同じにした場合には、従来のFET型強誘電体メモリよりも小さくなる。また、サイズが同じ場合には、従来のFET型強誘電体メモリよりも大容量のメモリとなる。
なお、図1(c)に示す半導体層140における半導体領域140aと半導体領域140bの平面形状はいずれも四角形状であるが、各上部電極150、160の下で抵抗値の違いが大きくなるような形状であれば、どのような形状であってもよい。例えば、多角形状や円形状等であってもよい。半導体層140は、図2に示すフォトレジスト200のパターンを変えるだけで所望の形状にできる。また、上部電極150、160の大きさ、形状および形成位置は適宜調整するとよい。なお、本実施形態に係るFET型強誘電体メモリセル100は、可変抵抗素子としても利用することもできる。
なお、FET型強誘電体トランジスタには、MOSトランジスタのゲート絶縁膜を、強誘電体材料に置き換えたタイプ(以下MOSトランジスタタイプという)もある。このMOSトランジスタタイプの場合、ゲート電極が本実施例における下部電極120に対応し、ゲート絶縁膜が強誘電体層130に対応し、ドレイン電極とソース電極とがそれぞれ上部電極150、160に対応し、Si基板が半導体層140に対応する。MOSトランジスタタイプの場合、本実施例に係るFET型強誘電体メモリの上部電極に対応した電極を、3個以上形成することができない。一方、本実施形態に係るFET型強誘電体メモリセル100では、半導体層上に3個以上の電極を形成することができる。また、本実施形態に係るFET型強誘電体メモリセル100では、図1等に示すように基板110上に半導体層140を形成するために、半導体層140を容易に所望の形状に形成することができる。半導体層140を所望の形状に形成することによって、上部電極150と上部電極160との下方で抵抗値を異ならせることができる。また、抵抗値を異ならせることができれば、半導体領域140aと半導体領域140bの直列抵抗値が、各上部電極150、160の下方における分極方向の組み合わせの数だけできるので、記憶されているデータをすべて識別して読み出すことができる。
なお、図10に示す従来のFET型強誘電体メモリセルに図3に示すような電圧供給部300を設け、上部電極15と上部電極16とにそれぞれ個別に電圧を供給する場合、4種の2ビットのデータ(0,0)、(0,1)、(1,0)、(1,1)を書き込めるが、3通りの値しか読み出せず、多値メモリとして使うことができない。これは、上部電極15の下方と上部電極16の下方とで同じ分極方向のときに、従来のFET型強誘電体メモリセルにおける半導体層の抵抗値が上部電極15の下方と上部電極16の下方とで同じ値になるためである。つまり記憶データ(0,0)、(0,1)、(1,0)、(1,1)に対し、抵抗値は、例えば、(R,R)、(R,r)、(r,R)、(r,r)となる。よって記憶データが(0,1)および(1,0)のときには、チャネル抵抗がいずれも(R+r)になり、記憶データの違いを判別することができない。よって、分極状態数Cpが4、チャネル抵抗の変調数Crが3となり、上述の式(8)から求められる記憶効率は75%になる。
(第2の実施形態)
図7(a)は、本発明の第2の実施形態に係るFET型強誘電体メモリセル700の平面図を示している。また、図7(b)は、図2(a)に示すFET型強誘電体メモリセル700におけるB−B’線断面図を示している。また、図7(c)は、半導体層740の平面図である。FET型強誘電体メモリは、このFET型強誘電体メモリセル700を、行および列方向に配置したものである。
FET型強誘電体メモリセル700は、基板110、下部電極120、強誘電体層130、半導体層740および上部電極150、160を備えている。FET型強誘電体メモリセル700の各構成要素のうち、第1の実施形態で説明した構成要素と同じものには、同一の参照符号を付して説明を省略する。また、本実施形態に係るFET型強誘電体メモリセル700のデータ書き込み方法および読み出し方法は、第1の実施形態で図4、5等を用いて説明した書き込み方法および読み出し方法と同じであるため、説明を省略する。
半導体層740は、上部電極150の下方に形成された半導体領域740aと、上部電極160の下方に形成された半導体領域740bとで構成されている。半導体領域740aの厚みDaは、半導体領域740bの厚みDbよりも薄くなっている。また、半導体領域740aの不純物濃度と半導体領域740bの不純物濃度は異なっているので、半導体領域740a、740bの抵抗率ρa、ρbは異なる。半導体領域740aと半導体領域740bの幅Wと長さLとは、同じである。
次に、図8を用いて、FET型強誘電体メモリセル700の製造方法を説明する。まず、図8(a)に示すように、基板110上に、下部電極120、強誘電体層130を形成し、その上に、半導体材料で薄膜840を形成する。次に、図8(b)に示すように、薄膜840の上に所望のパターンのフォトレジスト800を形成し、フォトレジスト800をエッチマスクとして、薄膜840の一部表面をエッチングする。
次に、図8(c)に示すように、フォトレジスト800をマスクとして、イオン注入法又はイオン拡散法により、フォトレジスト800から露出した薄膜840の部分に、イオンまたは原子を注入することによって、半導体領域740a、740bを形成する。なお、図8(c)に示す工程において、注入するイオンまたは原子は、半導体領域740aと半導体領域740bの抵抗値の違いをより顕著にさせるものであればよい。例えば、薄膜840の導電型がn型である場合、図8(c)に示すフォトレジスト800から露出している薄膜840の部分に、薄膜840の導電型がp型になるような不純物を注入すれば、半導体領域740aの抵抗率ρaは、半導体領域740bの抵抗率ρbよりも高くなる。この場合、半導体領域740a、740bの不純物濃度の違いと、半導体領域740a、740bの厚みの違いとの相乗効果により、半導体領域740aの抵抗値を、半導体領域740bの抵抗値よりもより大きくすることができる。
次に、図8(d)に示すように、半導体領域740a、740bの上にフォトレジスト810を形成し、フォトレジスト810から露出した半導体領域740a、740bをエッチングする。次に、図8(e)に示すようにフォトレジスト820を形成した後、電子ビーム蒸着法によって電極膜を形成する。この後、リフトオフ技術によってフォトレジスト上の電極膜を除去することにより、上部電極150、160を形成する。最後に、必要に応じて熱処理を行えば、図7に示すFET型強誘電体メモリセル700が完成する。
強誘電体層130が形成されていることを考慮しなくともよい場合、半導体領域740aの抵抗値Ra’は、次式(9)で表される。
Ra’=(L/W)・ρa/Da …(9)
また、半導体領域740bの抵抗値Rb’は、次式(10)で表される。
Rb’=(L/W)・ρb/Db …(10)
ただし、(ρa/Da)≠(ρb/Db)である。
このように、本実施形態に係るFET型強誘電体多値メモリでは、上部電極150の下方に形成された半導体領域740aと、上部電極150の下方に形成された半導体領域740bとの抵抗値が互いに異なっている。
第1の実施形態で説明したように、各上部電極150、160への印加電圧を制御して、上部電極150の下方における強誘電体層130の分極方向と、上部電極160の下方における強誘電体層130の分極方向との組み合わせを変えることにより、4つの分極状態が作り出される。FET型強誘電体メモリセル700では、4つの分極状態に対してそれぞれ半導体領域740a、740bの直列抵抗値が異なるので、読み出し電圧印加時に一方の上部電極から検出される電流値から、記憶されているデータを識別することができる。よって、FET型強誘電体メモリセル700は、2ビットのバイナリデータの記憶と読み出しとができる不揮発性の多値メモリになる。
(第3の実施形態)
図9(a)は、本発明の第3の実施形態に係るFET型強誘電体メモリセル900の平面図を示している。また、図9(b)は、図9(a)に示すFET型強誘電体メモリセル900におけるC−C’線断面図を示している。図9(c)は、半導体層940の平面図を示している。FET型強誘電体メモリは、複数のFET型強誘電体メモリセル900を、行および列方向に配置したものである。
FET型強誘電体メモリセル900は、基板110、下部電極120、強誘電体層130、半導体層940および上部電極950、960、970を備えている。FET型強誘電体メモリの各構成要素のうち、第1の実施形態で説明した構成要素と同じものには、同一の参照符号を付して説明を省略する。また、本実施形態に係るFET型強誘電体メモリセルのデータ書き込み方法および読み出し方法は、第1の実施形態で説明した書き込み方法および読み出し方法と同じであるため、説明を省略する。ただし、データ読み出し時に読み出し電圧を印加する電極と、電流を検出する電極は、両端に位置する上部電極950、970である。
半導体層940は、半導体領域940a、940b、940cで構成されている。半導体層940のうち上部電極950の下方に形成された半導体領域940aと、上部電極960の下方に形成された半導体領域940bと、上部電極970の下方に形成された半導体領域940cとで、平面形状が異なっている。半導体領域940aは、幅Waおよび長さLになっている。また、半導体領域940bは、幅Wbおよび長さLになっている。半導体領域940cは、幅Wcおよび長さLになっている。半導体層940を構成する材料の抵抗率をρ、半導体層の厚みをDとすると、各領域の抵抗値Ra、Rb、Rcは、それぞれ以下の式(11)、(12)および(13)で表される。
Ra=(ρ・L/D)/Wa …(11)
Rb=(ρ・L/D)/Wb …(12)
Rc=(ρ・L/D)/Wc …(13)
このように、本実施形態に係るFET型強誘電体メモリセル900では、上部電極950の下方と、上部電極960の下方と、上部電極970の下方とで半導体層940の抵抗値が異なっている。また、第1の実施形態で説明したように、各半導体領域940a、940b、940cの下方における強誘電体層130の分極方向が上向きの場合と、下向きの場合とでは、上記Ra、Rb、Rcの値は変化する。よって、本実施形態のFET型強誘電体メモリセル900では、分極状態数もチャネル変調数も8値になる。したがって、FET型強誘電体メモリセル900は、3ビットのバイナリデータの書き込みと読み出しとができる不揮発性の多値メモリとなる。
本実施形態に係るFET型強誘電体メモリセル900は、3個の上部電極950、960、970が形成されているので、同じデザインルールで形成したときには、2個の上部電極を備えたメモリセルよりも長さ(面積)が多少長くなることがある。しかしながら、1つのメモリセル当たりに記憶できるデータ量が、従来の1ビット記憶のメモリセルの3倍になっているので、単位面積当たりの記憶量は、従来のメモリセルよりも大きくなる。
なお、FET型強誘電体メモリセル900では、各半導体領域940a、940b、940cの平面形状のみを異ならせているが、膜厚や不純物濃度を変化させることにより、各半導体領域940a、940b、940cの抵抗値を異ならせてもよい。また、例えば、半導体領域940aと半導体領域940bとの平面形状を同じにして、膜厚や不純物濃度を異ならせ、半導体領域940bと半導体領域940cとは、膜厚や不純物濃度を同じにして、平面形状を異ならせるようにしてもよい。
なお、本実施形態にかかるFET型強誘電体メモリセル900よりも、上部電極の数をさらに多くすれば、1つのメモリセル当たりに記憶できる情報量をさらに増加させることができる。半導体層の平面形状、厚みおよび抵抗率は、上部電極の個数nに対して、2n個のチャネル抵抗が得られるように調整すればよい。
本発明に係るFET型強誘電体メモリセルとFET型強誘電体メモリは、高速大容量の不揮発性メモリ等として有用である。なお、本発明に係るFET型強誘電体メモリセルは可変抵抗素子としても利用することができる。
第1の実施形態に係るFET型強誘電体メモリセルの平面図、断面図および半導体層の平面図 図1に示すFET型強誘電体メモリセルの製造方法を説明する図 書き込み時の電圧印加方法を説明する図 データ書き込み方法および読み出し方法を説明する図 図4の続図 FET型強誘電体メモリの概略平面図 第2の実施形態に係るFET型強誘電体メモリセルの平面図、断面図および、半導体層の平面図 図7に示すFET型強誘電体メモリセルの製造方法を説明する図 第3の実施形態に係るFET型強誘電体メモリセルの平面図、断面図および、半導体層の平面図 従来のFET型強誘電体メモリの断面図
符号の説明
100 FET型強誘電体メモリセル
110 基板
120 下部電極
130 強誘電体層
140 半導体層
140a 半導体領域
140b 半導体領域
150 上部電極
160 上部電極

Claims (11)

  1. 強誘電体層の分極状態を制御することによりデータの書き込みが行われ、半導体層を流れる電流値を検出することによりデータの読み出しが行われるFET型強誘電体メモリセルであって、
    下部電極と、
    前記下部電極上に形成された強誘電体層と、
    前記強誘電体層上に形成された半導体層と、
    前記半導体層上に形成された2以上の上部電極とを備え、
    前記半導体層中における前記各上部電極直下の2以上の領域において、データ書き込み後における前記半導体層の前記各領域の抵抗値が、互いに異なることを特徴とするFET型強誘電体メモリセル。
  2. 前記2以上の上部電極に電圧を印加し、当該2以上の上部電極間の前記半導体層を流れる電流値を検出することによりデータの読み出しが行われ、
    前記電流が流れる経路に沿って、前記半導体層の前記各領域の抵抗値が互いに異なることを特徴とする、請求項1に記載のFET型強誘電体メモリセル。
  3. 前記上部電極の個数がnであり、前記下部電極と前記上部電極との間に正又は負の書き込み電圧を個別に印加するとした場合、2のn乗とおりの印加電圧の組み合わせに対し、前記半導体層の前記各領域の合成抵抗値が全て異なることを特徴とする、請求項1又は2のいずれかに記載のFET型強誘電体メモリセル。
  4. 前記半導体層の前記各領域で、平面形状が互いに異なることを特徴とする、請求項1又は2のいずれかに記載のFET型強誘電体メモリセル。
  5. 前記半導体層の前記各領域で、幅が異なることを特徴とする、請求項4に記載のFET型強誘電体メモリセル。
  6. 前記半導体層の前記各領域で、長さが異なることを特徴とする、請求項4に記載のFET型強誘電体メモリセル。
  7. 前記半導体層の前記各領域で、膜厚が異なることを特徴とする、請求項1又は2のいずれかに記載のFET型強誘電体メモリセル。
  8. 前記半導体層の前記各領域で、不純物濃度が異なることを特徴とする、請求項1又は2のいずれかに記載のFET型強誘電体メモリセル。
  9. 下部電極と、前記下部電極上に形成された強誘電体層と、前記強誘電体層上に形成された半導体層と、前記半導体層上に形成された2以上の上部電極とを含むFET型強誘電体メモリセルを複数備え、
    前記半導体層は、前記各上部電極直下に複数の領域を有し、データ書き込み後における前記各領域の抵抗値が互いに異なることを特徴とするFET型強誘電体メモリ。
  10. 前記2以上の上部電極に電圧を印加し、当該2以上の上部電極間の前記半導体層を流れる電流値を検出することによりデータの読み出しが行われ、
    前記電流が流れる経路に沿って、前記半導体層の各領域の抵抗値が互いに異なることを特徴とする、請求項9に記載のFET型強誘電体メモリ。
  11. 前記上部電極に電圧を印加する電圧供給手段をさらに備え、
    前記電圧供給手段は、データ書き込み時に、前記下部電極と前記上部電極との間に前記強誘電体層の分極方向を変化させる正又は負の書き込み電圧を、前記上部電極毎に印加することを特徴とする、請求項9又は10のいずれかに記載のFET型強誘電体メモリ。
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