JP4243861B2 - 航空機用空気調和装置 - Google Patents

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本発明は、固定翼機および回転翼機を含む航空機の空気調和装置に関し、特に一般乗客を輸送するために高々度を巡航する航空機において用いるのに適するものである。
気圧の低い高々度を巡航する航空機においては、心肺機能の低下した高齢者等でも呼吸器系に問題を生じることなく快適に搭乗できることが要望される。しかし、キャビン内空気の圧力を高めると機体強度を上げる必要がある。そこで、圧縮空気を選択透過膜によって高酸素濃度空気と高窒素濃度空気とに分離し、その高酸素濃度空気をキャビンに導入することでキャビン内空気の酸素分圧を高める航空機用空気調和装置(特許文献1参照)を用いることが考えられる。
特開2003−81195号公報
例えば、高度8000ft(2438m)を飛行中の航空機のキャビン内酸素分圧を、高度5000ft(1524m)の機外空気における酸素分圧と同等にするためには、機外空気の圧力が高度8000ftで75.3kPa、高度5000ftで84.3kPaであるから、酸素分圧を略12%上昇させる必要がある。この場合、キャビン内空気の酸素濃度を通常の20.95%から23.46%に上昇させることになる。また、キャビン内空気は新鮮な機外空気と換気する必要があることから、換気用機外空気と高酸素濃度空気の混合後における酸素濃度を23.46%に維持しなければならない。選択透過膜により得られる高酸素濃度空気の酸素濃度を33.5%とした場合、換気用機外空気に対する高酸素濃度空気の割合Rは次式により求められ、略0.25:1である。
R=(23.46%−20.95%)/(33.5%−23.46%)
すなわち、換気用機外空気流量の略1/4という大流量の高酸素濃度空気を供給する必要がある。このような大流量の高酸素濃度空気を限られた面積の選択透過膜により確保するためには、選択透過膜の上流側圧力と下流側圧力の差圧を大きくしなければならない。
上記従来技術においては、コンプレッサと膨張タービンにより空気冷却サイクルを構成し、コンプレッサにより圧縮した空気を膨張タービンにより膨張させることで冷房用の冷気を生成すると共に、そのコンプレッサにより圧縮した空気を選択透過膜に導くことで高酸素濃度空気を生成している。しかし、高々度においては機外温度が低いため機内の冷房需要は少ないことから、選択透過膜の上流側圧力を大きくすると必要以上に冷気が生成され、大きなエネルギーロスを生じることになる。本発明は、そのような課題を解決することのできる航空機用空気調和装置を提供することを目的とする。
本発明の航空機用空気調和装置は、圧縮空気を、酸素の透過率が窒素の透過率よりも高い選択透過膜によって高酸素濃度空気と高窒素濃度空気とに分離する空気分離部と、機外空気を機内に吸引する空気取り込み部と、機外空気を前記空気取り込み部に導く機外空気流路と、前記選択透過膜を透過した高酸素濃度空気の少なくとも一部を、前記機外空気流路に導く案内流路と、前記機外空気流路において機外空気と混合された後に前記空気取り込み部により機内に吸引された高酸素濃度空気を、航空機のキャビン内に導く機内空気流路とを備え、前記空気取り込み部は機外空気取込み用圧縮要素により構成され、前記機外空気取込み用圧縮要素は、機外空気をラム圧縮効果により圧縮する手段と、機外空気を機械的に圧縮する手段の中の少なくとも一方により構成され、前記空気分離部は、前記機外空気取込み用圧縮要素において圧縮された圧縮空気を高酸素濃度空気と高窒素濃度空気とに分離する。
本発明によれば、選択透過膜を透過した高酸素濃度空気の少なくとも一部は、機外空気流路を通って空気取り込み部に吸引されるので、選択透過膜の下流側の圧力を低下させることができる。これにより、大きなエネルギーロスを生じることなく選択透過膜の上流側圧力と下流側圧力の差圧を大きくし、高酸素濃度空気の供給流量を増大することができる。
本発明の航空機用空気調和装置において、飛行時の機体と機外空気の速度差によって前記機外空気流路において機外空気の流れが生成されるように、前記機外空気流路は飛行時における機体に対する機外空気の流動方向に沿う空気流生成部分を有し、前記空気流生成部分における機外空気の流れによる静圧減少によって前記案内流路から前記機外空気流路へ高酸素濃度空気が吸引されるように、前記機外空気流路に形成された通孔を介して前記案内流路が前記空気流生成部分に通じるのが好ましい。高々度では機外空気の絶対圧が低くなり、飛行時の機体と機外空気の速度差に基づき機外空気流路において静圧が減少することから、機外空気流路に通じる選択透過膜の下流側の圧力を効率良く低下させ、キャビン内への高酸素濃度空気の供給流量を増大することができる。しかも、高酸素濃度空気は機外空気流路において高速で流動する機外空気と十分に混合されるので、キャビンにおける酸素濃度の均一化を図り、局所的な酸素濃度の過不足を防止できる。
本発明の航空機用空気調和装置は、空気圧縮機構と、空気膨張要素とを備え、前記空気圧縮機構は、前記機外空気取込み用圧縮要素と、前記空気膨張要素とで空気冷却サイクルを構成する冷房用圧縮要素とを有し、前記機内空気流路は、前記機外空気取込み用圧縮要素により圧縮された空気を前記冷房用圧縮要素に導く部分と、前記圧縮機構による圧縮空気を前記空気分離部に導く部分と、前記圧縮機構による圧縮空気を前記空気膨張要素に導く部分と、前記空気冷却サイクルにより冷却された空気を前記キャビン内に導く部分とを有するのが好ましい。これにより、選択透過膜の上流側圧力と下流側圧力の差圧を増大させるための専用の空気圧縮機構が不要になり、小型軽量化が必要な航空機に適したものとなり、さらに保守点検工数が増大することもない。
さらに、機外空気の機体に対する相対速度を空気取り込み部に取り込む際に減少させることで、機外空気の動圧を静圧に変換してラム圧縮することができ、また、制御の容易な電動圧縮装置等により空気取り込み部に取り込まれた機外空気を機械的に圧縮することができる。飛行速度に応じて機外空気のラム圧縮と機械的な圧縮とを互いに補完的に行うのが好ましい。
本発明によれば、航空機の飛行時にキャビン内の酸素分圧を効率良く均一に高めることができる小型軽量の航空機用空気調和装置を提供できる。
図1に示す本発明の実施形態の航空機用空気調和装置は、機内換気用の機外空気を空気取り込み部1により機内に吸引する。空気取り込み部1は、モータ1aにより駆動される第1段電動圧縮機1bと第2段電動圧縮機1cとを有する。両電動圧縮機1b、1cの駆動により機外空気は空気取り込み口1dから機内に吸引される。その吸引された空気は第1段電動圧縮機1bにより圧縮された後に熱交換器1eにおいて冷却され、しかる後に第2段電動圧縮機1cにより圧縮される。その冷却により第2段電動圧縮機1cでの圧縮動力の削減と圧縮後の空気温度上昇が抑制される。第1段電動圧縮機1bと第2段電動圧縮機1cはラジアル型とされ、それぞれの回転シャフトは互いに連結される。熱交換器1eにおいては空気はラム空気路Rを通る機外空気により冷却される。
機外空気は、航空機の機体に設けられた機外空気流路2を介して空気取り込み部1に導かれる。図2A、図2Bに示すように、機外空気流路2は、機体表面Sを凹ませることで形成された溝2aを有する。溝2aの長手方向は航空機の進行方向(図2Aにおいて矢印α方向)に沿い、溝2aの後端に向かうに従い溝2aの深さは漸次深くなると共に溝2aの幅は漸次大きくなり、溝2aの後端が空気取り込み口1dとされている。空気取り込み口1dはダクト1eを介して第1段電動圧縮機1bの吸引口に接続される。これにより、溝2aは、飛行時における機体に対する機外空気の流動方向に沿う空気流生成部分とされ、飛行時の機体と機外空気の速度差によって機外空気流路2において機外空気の流れが生成される。また、空気取り込み口1dは、機外空気の機体に対する相対速度を空気取り込み部1に取り込む際に減少させ、機外空気の動圧を静圧に変換してラム圧縮する手段として機能する。その機外空気をラム圧縮効果により圧縮する手段と、機外空気を機械的に圧縮する手段である電動圧縮機1b、1cが機外空気取込み用圧縮要素を構成する。
空気取り込み部1において圧縮された空気は、第1流量制御バルブ3aと第2流量制御バルブ3bに導かれる。各流量制御バルブ3a、3bは、例えば図外コントローラからの信号により開度を指示されるモータ駆動のバタフライバルブにより構成される。
第1流量制御バルブ3aに導かれた空気は、冷房用圧縮要素である冷房用圧縮機4によりほぼ断熱的に圧縮される。この冷房用圧縮機4と上記機外空気取込み用圧縮要素1b、1c、1dとで空気圧縮機構が構成される。空気圧縮機構により圧縮された空気は、熱交換器5により冷却された後、再生熱交換機6、凝縮器7で冷却されることで含有水分が凝縮され、水分捕捉のためにウォータセパレータ8に導かれ、しかる後に再生熱交換機6において凝縮器7の通過前の空気により加熱される。熱交換器5においては空気はラム空気路Rを通る機外空気により冷却される。再生熱交換機6において加熱された空気は、一部が膨張タービン15に導かれ、残部が空気分離部16に導かれる。膨張タービン15により再生熱交換機6において加熱された空気がほぼ断熱的に膨張されることで冷気が生成される。これにより、圧縮機4と膨張タービン15とで空気冷却サイクルが構成される。この空気冷却サイクルにより生成された冷気は、凝縮器7での熱交換により昇温された後にミキシングチャンバ22を介して航空機のコックピットを含むキャビン23に導かれる。なお、膨張タービン15の膨張仕事はシャフト26を介して圧縮機4に伝えられることで圧縮動力として利用され、シャフト26を介して圧縮機4の駆動に必要な補助動力がモータ27により付与される。
第2流量制御バルブ3bに導かれた空気は、バイパス空気流路31により、上記空気冷却サイクルを通ることなくミキシングチャンバ22を介してキャビン23に導かれる。
空気分離部16は、酸素の透過率が窒素の透過率よりも高い選択透過膜16aにより構成される。選択透過膜16aは、空気圧縮機構による圧縮空気を高酸素濃度空気と高窒素濃度空気とに分離する。
図3に示すように、選択透過膜16aは多数の中空糸膜からなり、それら中空糸膜は、容器16c′に収納されると共にエポキシ等の樹脂製バインダ16b′の中に両端が埋設されることで束ねられ、バインダ16b′により容器16c′の内周と中空糸膜の両端外周との間が封鎖される。容器16c′の一端開口は、各中空糸膜の一端開口と再生熱交換機6に開閉バルブ16g′を介して接続される空気導入ポート16d′として機能する。容器16c′の他端開口は、各中空糸膜の他端開口に接続される高窒素濃度空気排出ポート16f′として機能する。容器16c′の両端間に形成された開口は、各中空糸膜の両端間外周に接続される高酸素濃度空気排出ポート16e′として機能する。
高窒素濃度空気排出ポート16f′から排出される高窒素濃度空気は、図1に示すようにコントローラからの信号により開度調整される第1コントロールバルブ21aにより流量制御された後に、燃料タンクや燃料配管設置領域等の燃料周囲領域18に導入され、しかる後に放出路を通って機外空間19に放出される。
高酸素濃度空気排出ポート16e′から排出される高酸素濃度空気は、コントローラからの信号により開度調整される第2〜第4コントロールバルブ21b、21c、21dに導かれる。第2コントロールバルブ21bにより流量制御された高酸素濃度空気は機外空間19に放出され、第3コントロールバルブ21cにより流量制御された高酸素濃度空気はミキシングチャンバ22を介してキャビン23に導かれ、第4コントロールバルブ21dにより流量制御された高酸素濃度空気は案内流路30によって機外空気流路2に導かれる。
図2A、図2Bに示すように、案内流路30は機外空気流路2の溝2aの底部に形成された通孔2a′に接続される。これにより、溝2aにおける機外空気の流れによって、高酸素濃度空気は案内流路30から機外空気流路2へ吸引される。すなわち、選択透過膜16aを透過した高酸素濃度空気の一部が案内流路30により機外空気流路2に導かれる。これにより、機外空気流路2において高酸素濃度空気は機外空気と混合された後に空気取り込み部1により機内に吸引され、しかる後に機内空気流路によりキャビン23内に導かれる。その機内空気流路は、機外空気取込み用圧縮要素1b、1c、1dにより圧縮された空気を冷房用圧縮機4に導く部分10aと、冷房用圧縮機4と電動圧縮機1b、1cとで構成される圧縮機構による圧縮空気を空気分離部16に導く部分10bと、膨張タービン15に導く部分10cと、空気冷却サイクルにより冷却された空気をキャビン23内に導く部分10dとを有し、本実施形態ではさらにバイパス空気流路31を有する。
キャビン23内の空気は、空気調和装置からの供給分から機体の漏れやコントローラからの信号により開度調整されるアウトフローバルブ33を介する機外への放出分を差し引いた分に相当する量だけ流出空気流路40に流出され、流出空気流路40においてフィルター42により埃や匂いが除去され、ファン43を介してミキシングチャンバ22に導かれる。これにより、高々度巡航時においてキャビン23内の圧力を機外圧力よりも高い設定圧力に維持することが可能とされている。
上記構成によれば、選択透過膜16aを透過した高酸素濃度空気の少なくとも一部は、機外空気流路2を通って空気取り込み部1に吸引されるので、選択透過膜16aの下流側の圧力を低下させることができる。これにより、大きなエネルギーロスを生じることなく選択透過膜16aの上流側圧力と下流側圧力の差圧を大きくし、高酸素濃度空気の供給流量を増大することができる。さらに、高々度では機外空気の絶対圧が低くなり、飛行時の機体と機外空気の速度差に基づき機外空気流路2において静圧が減少することから、機外空気流路2に通じる選択透過膜16aの下流側の圧力を効率良く低下させ、キャビン23内への高酸素濃度空気の供給流量を増大することができる。しかも、高酸素濃度空気は機外空気流路2において高速で流動する機外空気と十分に混合されるので、キャビン23における酸素濃度の均一化を図り、局所的な酸素濃度の過不足を防止できる。また、空気取り込み部1を構成する電動圧縮機1b、1cと空気冷却サイクルを構成する冷房用圧縮機4により空気を圧縮することで、選択透過膜16aの上流側圧力と下流側圧力の差圧を増大させるための専用の空気圧縮機構が不要になり、小型軽量化が必要な航空機に適したものとなり、さらに保守点検工数が増大することもない。
以下の表1は、航空機の夏季地上待機時と高々度飛行時それぞれにおける、機外、図1のA点、B点、キャビン23の圧力(kPa)と、B点圧力からキャビン23圧力を差し引いた差圧ΔP1と、B点圧力から機外圧力を差し引いた差圧ΔP2の一例を示す。
Figure 0004243861
表1における差圧ΔP1は、高酸素濃度空気を機外空気流路2に導くことなくキャビン23に導く場合の選択透過膜16aの上流側圧力と下流側圧力の差圧に対応し、差圧ΔP2は、高酸素濃度空気を機外空気流路2に導く場合の選択透過膜16aの上流側圧力と下流側圧力の差圧に対応する。よって、飛行時に高酸素濃度空気を機外空気流路2に導くことなくキャビン23に導く場合の差圧107.0kPaに比べ、機外空気流路2を介して空気取り込み部1から機内に導く場合の差圧は163.5kPaであるので、高酸素濃度空気の供給流量を増大させることができる。なお、B点の圧力が必要以上に高くなる場合は選択透過膜の上流側に図1において2点鎖線で示すように圧力制御用のバルブ21eを設けて圧力制御してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態では機外空気流路2に導かれる高酸素濃度空気の流量を第4コントロールバルブ21dにより制御しているが、高酸素濃度空気を機外空気流路2に導く必要のない地上では機外空気流路2における機外空気の流速は零で高酸素濃度空気は機外空気流路2に吸引されないので、第4コントロールバルブ21cをなくしてもよい。また、機外空気取込み用圧縮要素のラム圧縮効果が得られる空気取り込み口1dに高酸素濃度空気を導く形態としては、図4A、図4Bの変形例に示すように、機外空気流路2の底部に設けた段差2bに通孔2a′を設けてもよい。機外空気流路における機外空気の流れが、飛行時の機体と機外空気の速度差ではなく、空気取り込み部による機外空気の吸引力により生じるものであってもよい。この場合には機外空気取込み用圧縮要素は、機械的な圧縮効果のみとなるが、飛行速度の遅い航空機の場合はラム圧縮効果は小さいのでこの形態が適する。さらに、選択透過膜を透過した高酸素濃度空気の全部を案内流路により機外空気流路に導いてもよく、要は、選択透過膜を透過した高酸素濃度空気の少なくとも一部を機外空気流路に導くことで選択透過膜の下流側圧力を低下させればよい。
本発明の実施形態における航空機用空気調和装置の構成説明図 本発明の実施形態の航空機用空気調和装置における機外空気流路と案内流路を示す断面図 本発明の実施形態の航空機用空気調和装置における機外空気流路を示す平面図 本発明の実施形態の航空機用空気調和装置における空気分離部の構成を示す説明図 本発明の変形例の航空機用空気調和装置における機外空気流路と案内流路を示す断面図 本発明の変形例の航空機用空気調和装置における機外空気流路を示す平面図
符号の説明
1 空気取り込み部
1b、1c 電動圧縮機(機外空気取込み用圧縮要素)
2 機外空気流路
2a 溝(空気流生成部分)
4 冷房用圧縮機(冷房用圧縮要素)
10a、10b、10c、10d 機内空気流路
15 膨張タービン(空気膨張要素)
16 空気分離部
16a 選択透過膜
23 キャビン
30 案内流路

Claims (3)

  1. 圧縮空気を、酸素の透過率が窒素の透過率よりも高い選択透過膜によって高酸素濃度空気と高窒素濃度空気とに分離する空気分離部と、
    機外空気を機内に吸引する空気取り込み部と、
    機外空気を前記空気取り込み部に導く機外空気流路と、
    前記選択透過膜を透過した高酸素濃度空気の少なくとも一部を、前記機外空気流路に導く案内流路と、
    前記機外空気流路において機外空気と混合された後に前記空気取り込み部により機内に吸引された高酸素濃度空気を、航空機のキャビン内に導く機内空気流路とを備え、
    前記空気取り込み部は機外空気取込み用圧縮要素により構成され、前記機外空気取込み用圧縮要素は、機外空気をラム圧縮効果により圧縮する手段と、機外空気を機械的に圧縮する手段の中の少なくとも一方により構成され、
    前記空気分離部は、前記機外空気取込み用圧縮要素において圧縮された圧縮空気を高酸素濃度空気と高窒素濃度空気とに分離する航空機用空気調和装置。
  2. 飛行時の機体と機外空気の速度差によって前記機外空気流路において機外空気の流れが生成されるように、前記機外空気流路は飛行時における機体に対する機外空気の流動方向に沿う空気流生成部分を有し、
    前記空気流生成部分における機外空気の流れによる静圧減少によって前記案内流路から前記機外空気流路へ高酸素濃度空気が吸引されるように、前記機外空気流路に形成された通孔を介して前記案内流路が前記空気流生成部分に通じる請求項1に記載の航空機用空気調和装置。
  3. 空気圧縮機構と、
    空気膨張要素とを備え、
    前記空気圧縮機構は、前記機外空気取込み用圧縮要素と、前記空気膨張要素とで空気冷却サイクルを構成する冷房用圧縮要素とを有し、
    前記機内空気流路は、前記機外空気取込み用圧縮要素により圧縮された空気を前記冷房用圧縮要素に導く部分と、前記圧縮機構による圧縮空気を前記空気分離部に導く部分と、前記圧縮機構による圧縮空気を前記空気膨張要素に導く部分と、前記空気冷却サイクルにより冷却された空気を前記キャビン内に導く部分とを有する請求項1または2に記載の航空機用空気調和装置。
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