JP4243405B2 - 誘電体共振器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、誘電体フィルタとして用いられる誘電体共振器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、誘電体共振器の構造としては、図3に示すように、円筒状をした誘電体セラミックスからなる誘電体共振子7を、アルミナやフォルステライトを主成分とする絶縁性セラミックスにより形成した支持台2を介して金属ケース4の中央に配置したものであった。そして、この誘電体共振器に特定の信号を入力すると、誘電体共振子7の共振周波数fのみが出力信号として出力されることから、誘電体フィルタとして使用され、各種回路に搭載されていた。
【0003】
ここで誘電体共振子7と支持台2の中心線のずれが大きかったりまた傾きが大きかったりした場合、誘電体共振子7が金属ケース4の中央に配置されなくなり、Q値が低下し損失が大きくなり、且つ共振周波数fにズレが生じ目的のフィルター特性が得られなくなってしまう。この課題を解消する方法として一般に誘電体共振子7と支持台2の各接合面を研磨加工し精度を高める方法が行われている。
【0004】
また、誘電体共振子7と支持台2は接着剤3を介して接合されるが、所定の接合強度を保つために誘電体共振子7または支持台2の接合面に接着剤の厚みを規定する規制突部を設ける方法(特開平10−190326号公報参照)や、接着剤3を定量供給することにより接着強度のばらつきを小さくする方法があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記図3に示す誘電体共振器において、誘電体共振器7に形成した凹部に支持台2を接着するために、誘電体共振器7の支持台2との接合面である底面8を研磨加工する場合、加工面である底面8が凹形状となっていることから凸部や平面部を加工する場合に比べ処理速度が遅く、加工時間が長くなり経済的に不利であるという第1の課題があった。
【0006】
また、図3に示す誘電体共振器では、図4に誘電体共振子7と支持台2の接合部の破断側面図を示すように、底面8の幅bが広く接着剤3が比較的広い範囲に存在するためフィルター特性として重要なQ値が低下するという第2の課題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、円柱状又は円筒状をした誘電体共振子を支持台を介して金属ケース内に配置してなる誘電体共振器であって、上記誘電体共振子の下面に凹部を備え、該凹部の底面に段部を設けるとともに、前記段部を除く前記凹部の底面部分と前記支持台の上面、および、前記凹部の側面と前記支持台の側面とが、それぞれ接着剤を介して接合されていることを特徴とする。
【0009】
即ち、誘電体共振子の支持台と接合される凹部の底面に段部を設けることにより、加工面である底面の幅が小さくなり、加工時間を短くして上記第1の課題を解決することができる。また、接合面である底面の幅が小さくなることにより接着剤を塗布する面積が小さくなり、存在する接着剤の量が少なくなることによりQ値の低下を小さくすることができ上記第2の課題を解決することができる。
【0010】
ここで、接着剤が存在するとQ値が低下するのは、接着剤のQ値は誘電体共振子のQ値よりもはるかに小さいためである。従って、接着剤の量が少なくなるほどQ値の低下は小さくなることになる。
【0011】
更に、本発明の誘電体共振器は、前記誘電体共振子の底面の幅を1.5mm以上としたことを特徴とする。
【0012】
即ち、前述の底面の幅を1.5mm以上とすることで、誘電体共振子と支持台の接合強度を劣化させることなく加工面及び接着面である底面の面積を小さくすることができ、上記第1、第2の課題を解決することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図によって説明する。
【0014】
図1に示すように、本発明の誘電体共振器は、円筒状をした誘電体セラミックスからなる誘電体共振子1を、絶縁性セラミックスにより形成した支持台2を介して金属ケース4の中央に配置してある。なお、誘電体共振子1と支持台2は接着剤3を介して支持台2を接合してある。
【0015】
このとき、詳細を図2に示すように、誘電体共振子1の下面に形成した凹部の底面5に段部5aを形成し、この段部5aを除く底面5及び垂直面6に接着剤3を介して支持台2を接合してある。
【0016】
即ち、従来は図4に示すように広い幅bの底面8で接合するが、本発明では図2にを示すように、段部5aを設けることにより幅bよりも小さい幅aの底面5で接合することになる。このように底面5の幅を小さくすることによって、底面5の加工面積を小さくして加工時間を短縮するとともに、接着剤3の量を少なくしてQ値劣化を小さくすることができる。
【0017】
なお、底面5の幅aは1.5mm以上としておけば接着強度の低下が発生しない。また、底面5の深さcは0.2mm以上としておけば目視で凹部が確認でき支持台2がはめ込みやすくなる。また、段部5aを含む凹部全体の深さdは深さc+0.05mm以上としておけば、後述するプレス成形で製造する際に金型で容易に段部5aを形成することができる。
【0018】
また、誘電体共振子1は図1では円筒状の形状となっているが、円柱状の形状とすることもできる。また、誘電体共振子1の上下に支持台2が接着される誘電体共振器においても、同様に誘電体共振子1の上下面の支持台が接合される面にそれぞれ段部を設ければよい。
【0019】
誘電体共振子1の材質としては、Ba−Nd−Ti系誘電体セラミックス(誘電率110)、Nd−Al−Ca−Ti系誘電体セラミックス(誘電率43)、La−Al−Sr−Ti系誘電体セラミックス(誘電率39)、Ba−Ti系誘電体セラミックス(誘電率35)、Ba−Mg−W系誘電体セラミックス(誘電率21)、Mg−Ca−Ti系誘電体セラミックス(誘電率20)、サファイヤ(誘電率10)、アルミナセラミックス(誘電率10)、コージライトセラミックス(誘電率5)等のセラミックスを用いる。
【0020】
そして、これらの組成の原料粉末をプレス成形等の公知の方法で所定形状に成形し、所定の条件で焼成した後、底面5を内面研削盤や万能研削盤等で研磨加工することにより誘電体共振子1を得ることができる。段部5aについては、焼成後の幅aが1.5mm以上となるように上記プレス成形時に金型により形成しておいたほうが良い。また、必要に応じて垂直面6や側面、上面、下面も研磨加工する。
【0021】
また、支持台2の材質としては、アルミナセラミックスやフォルステライトセラミックス等の絶縁性セラミックスを用いる。そしてこれらの組成の原料粉末をプレス成形等の公知の方法で所定形状に成形し、所定の条件で焼成した後、必要に応じて研磨加工することにより支持台2を得ることができる。
【0022】
さらに、接着剤3の材質としては、シリカ系無機接着剤やエポキシ系接着剤等を用いる。
【0023】
なお、接着剤3の厚みは深さcよりも小さくしておけば支持台2が誘電体共振子1の凹部に挿入されることになり誘電体共振子1と支持台2の中心線のずれが発生しなくなる。
【0024】
【実施例】
本発明実施例として図1〜2に示す誘電体共振器を作成した。
【0025】
誘電体共振子1はNa−Al−Ca−Ti系誘電体セラミックス(誘電率43)で形成し、外径60mm、内径30mm、厚み30mm、凹部の直径eが50mm、底面5までの深さcが2mm、凹部全体の深さdが3mmとして底面5の幅aを種々に変化させたものを作成した。
【0026】
なお、底面5は内面研削盤にて研磨加工を行った。また、支持台2はアルミナセラミックスで形成し、外径49.8mm、厚み30mmとした。なお、厚みは平面研削盤にて研磨加工を行った。誘電体共振子1と支持台2はエポキシ系の接着剤3を厚み0.1mmになるように定量供給して接着した。
【0027】
なお、従来例として図3、4に示すように段部5aを備えないものも作製した。
【0028】
このようにして得られた各々5個のサンプルを用いて、底面5の加工時間、Q値と接着強度を測定した。底面5の加工時間は誘電体共振子1の底面5を内面研削盤にて研磨加工する際の加工始めから加工終わりまでの1個当たりの加工時間を測定した。Q値は外辺150mm□、高さ150mmの金属ケース4の中央部にサンプルを設置し、ネットワークアナライザーにより測定した。また、接着強度は図5に示すように誘電体共振子1を固定し支持台2を金属棒10で加圧し、誘電体共振子1と支持台2が剥離する時の応力を読みとった。
【0029】
結果は表1に示す通りである。なお、表1中の( )内の%はQ値、接着強度は基準に対する低下率、加工時間は削減率である。また、ここで言うQ値はQu値である。
【0030】
表1より、従来例に比べ、段部5aを形成した本発明実施例では、底面5の幅aを小さくできることにより加工面積が小さくなり加工時間が削減できることがわかる。また、Q値も同様に底面5の幅aを小さくすることにより接着剤の量が少なくなり低下率が小さくなることがわかる。また、底面5の幅aを1.5mm以上とすることにより、従来例と同等の接着強度が得られることがわかる。
【0031】
【表1】
Figure 0004243405
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、円柱状又は円筒状をした誘電体共振子を支持台を介して金属ケース内に配置してなる誘電体共振器において、上記誘電体共振子の支持台と接合される面に段部を設けたことによって、誘電体共振子と支持台の接着強度を劣化させることなく接合面の加工時間を短縮することができ、安価に製造することができる。また、Q値の劣化も小さくすることができフィルター特性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誘電体共振器を示す一部破断側面図である。
【図2】図1に示す誘電体共振器の誘電体共振子と支持台の接合部の拡大断面図である。
【図3】従来の誘電体共振器を示す一部破断側面図である。
【図4】図3に示す誘電体共振器の誘電体共振子と支持台の接合部の拡大断面図である。
【図5】接着強度測定方法を示す破断側面図である。
【符号の説明】
1:誘電体共振子
2:支持台
3:接着剤
4:金属ケース
5:底面
5a:段部
6:垂直面
7:誘電体共振子
8:底面
9:垂直面
10:金属棒
a:幅
b:幅
c:深さ
d:深さ
e:直径

Claims (2)

  1. 円柱状又は円筒状をした誘電体共振子を支持台を介して金属ケース内に配置してなる誘電体共振器であって、
    上記誘電体共振子の下面に凹部を備え、該凹部の底面に段部を設けるとともに、
    前記段部を除く前記凹部の底面部分と前記支持台の上面、および、前記凹部の側面と前記支持台の側面とが、それぞれ接着剤を介して接合されていることを特徴とする誘電体共振器。
  2. 前記誘電体共振子における支持台と接合した底面の幅を1.5mm以上としたことを特徴とする請求項1に記載の誘電体共振器。
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