JP4243112B2 - 試料水分析ユニット及び試料水分析装置 - Google Patents

試料水分析ユニット及び試料水分析装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、試料水分析ユニット及び試料水分析装置に関する。さらに詳しくは、本発明は、水質分析等において採取される試料水中に多量のSS分があっても、検出器を用いた分析が可能な試料水分析ユニット及び試料水分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、河川の水や生活排水、工業廃水等の水について、様々な水質分析が行われている。このような水を試料水として水質分析を行う場合、採取される試料水中には、水面や水中に浮遊している木の葉、川底に堆積している泥や砂、ヘドロ等の固形分(以下、SS分という)が含まれている。これらのSS分は、水質分析計に入ってしまうと配管等を閉塞させてしまうため、従来は、水質分析計に試料水を導入する前に、前処理として、試料水を砂ろ過装置等の前処理装置に通して、試料水中のSS分を除去することが行われていた。
しかしながら、このような前処理を行うことは、前処理装置のメンテナンスに要する負担が大きい。
【0003】
そこで、試料水の流量を大きくして、装置内にSS分が滞留しにくくすると共に、配管径を大きくして閉塞の要因を減らすことにより、上述したような、砂ろ過装置等による前処理を不要とした無試薬式残留塩素計も開発されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−275214号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の無試薬式残留塩素計が測定対象としているのは、下水道放流水のように、ある程度SS分が除去された、比較的きれいなものである。したがって、SS分の多い水を分析しようとすると、SS分によって正確な測定が妨げられ、また、測定開始後すぐに閉塞してしまうという問題もあった。
【0006】
一方、雨水を生活排水等と合流させて処理する合流式下水道では、降雨での増水時に終末処理場の処理能力を超えてしまうため、処理対象水の一部を越流未処理水として塩素消毒や臭素消毒のみで公共水域に放流したり、簡易処理水として終末処理場での簡易処理後に塩素消毒や臭素消毒して公共水域に放流することが行われている。この越流未処理水や簡易処理水に含まれるSS分をはじめとする汚れの量は、下水道放流水の比ではなく多い。したがって、越流未処理水や簡易処理水を分析するためには、上述の無試薬式残留塩素計を用いる場合であっても、汚れを除去するための前処理装置を設置する必要があった。
【0007】
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、試料水中に多量のSS分があっても、検出器を用いた分析が可能な試料水分析ユニット及び試料水分析装置を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明の第一の発明は、側壁が略円筒形であり、試料水に接触させる検知部を有する検出器が上部に取り付けられるようになっているセルを備え、前記セルの底部には、開閉可能な排水弁を有する配管が接続された排出口が設けられており、前記セルの側壁の、前記検出器が取り付けられた際の前記検知部より上方の位置にはオーバーフロー口が設けられており、前記セルの側壁の、前記検出器が取り付けられた際の前記検知部より下方の位置には、試料水を該セル内に導入する導入管が接続されており、該導入管から導入された試料水が、該セル内を旋回する旋回流を生じるように構成されていることを特徴とする試料水分析ユニットである。
本発明によれば、試料水を、セル内に導入して旋回流を生じさせる。この旋回流は、セルの上方にオーバーフロー口が設けられているので、旋回流はセル内を徐々に上昇していく。また、この旋回流により、セルの中心部に下降流が生じる。そのため、試料水に含まれている、水より比重の小さいSS分(木の葉など)は水面へと上昇し、一方、水より比重の大きい砂や泥などのSS分は、セル内を沈降していき、結果として、SS分が試料水から分離される。したがって、SS分による分析の妨げや閉塞などを生じることなく、測定対象成分(塩素や臭素など)の正確な測定を行うことができる。
【0009】
前記第一の発明において、前記セルの底部がテーパー状であることが好ましい。これにより、旋回流がセル内を上昇しやすくなる。また、沈降したSS分が底部中央に集中しやすくなり、セル内からの除去が容易となる。
【0010】
前記第一の発明において、前記排出口に、排水量を調節可能なスローリーク弁を備えた配管が接続されていることが好ましい。この配管から、連続的に又は間欠的に、少しづつセル内の試料水を排水することにより、下降流の流れが強まり、比重の大きいSS分が沈降しやすくなる。
【0011】
前記第一の発明において、前記オーバーフロー口に、前記旋回流の流出方向に沿って配管が接続されていることが好ましい。水面付近に上昇した比重の小さいSS分は、旋回流の流れる方向に沿ってセル内壁付近の水面を旋回するので、旋回流の流れる方向と平行な方向に配管が接続されていることにより、これらのSS分がオーバーフロー口から排出されやすくなる。
【0012】
前記第一の発明において、前記セルの上部の、該セルの内壁と前記検出器との間に、少なくとも1つの洗浄水噴射ノズルが設けられていることが好ましい。これにより、試料水の分析後に、セル内壁の水面部分の洗浄と、検出器の検知部の洗浄とを同時に行うことができる。また、自動洗浄を行うことが可能となる。
【0013】
前記第一の発明において、前記セルが遮光されていることが好ましい。これにより、セル内での、藻などの微生物の増殖を抑制することができる。
【0014】
前記課題を解決する本発明の第二の発明は、上述した第一の発明の試料水分析ユニットと、試料水に接触させる検知部を有する検出器とを備えた試料水分析装置である。
本発明の試料水分析装置は、試料水中のSS分を除去する機能を有しており、SS分による分析の妨げや閉塞などを生じることなく、測定対象成分の正確な測定を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明するが、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の第1実施形態に係る試料水分析装置1の概略図である。
試料水分析装置1は、検知部2aを有する検出器2と、試料水分析ユニット3とを備えている。
試料水分析ユニット3は、側壁7aが略円筒形で、底部7bを有するセル7を備えており、セル7の上部に検出器2が取り付けられている。
【0016】
セル7は、試料水Wの導入口4と、オーバーフロー口5と、排出口6とを有している。
導入口4は、側壁7aの、検知部2aより下方の位置に設けられている。導入口4の位置は、検知部2aより下方であれば特に制限はないが、好ましくはセル側壁7aの下方、なるべく底部7bに近い位置に設けることが好ましい。
導入口4には、試料水をセル7内に導入する導入管8が接続されている。この導入管8は、図2に示すように、側壁7aに対する垂線lから側壁7aの接線方向に、角度θの傾きを持って略水平に接続されている。このため、導入管8からセル7内に導入された試料水Wが、セル7内を旋回する旋回流Fを生じるようになっている。角度θ=40〜90°、好ましくは80〜90°である。
なお、導入管8の接続方向は、略水平方向から上下に多少ずれていてもよいが、導入管8による試料水Wの導入方向が上向きすぎると、水より比重の大きいSS分のうちの比較的比重の小さいものが沈降しにくくなるおそれがある。また、SS分の分離(浮上や沈降)にはある程度の時間が必要であるため、旋回流Fがある程度の時間をかけて水面にまで上昇することが必要である。しかしながら、導入方向が上向きすぎると、その時間が短くなるため、SS分が十分に分離されないおそれがある。
一方、導入管8による試料水Wの導入方向が下向きすぎると、水より比重の小さいSS分が浮上しにくくなるおそれがある。また、旋回流Fが水面に上昇するまでの時間が長くなってしまうため、試料水のおきかわりが悪くなり、正確な分析ができないおそれがある。
これらを考慮すると、導入管8の接続方向は、水平方向に対して+5°〜−5°の範囲内であることが好ましい。
また、導入管8の図示しない採水口側には、ストレーナーやメッシュフィルターが設けられており、これにより、大きめの砂、小石、木の葉、木片などが予め除去されるようになっている。
【0017】
オーバーフロー口5は、セル7の側壁の、検知部2aより上方の位置に設けられている。オーバーフロー口5には、配管9が接続され、セル7の容量を超えた試料水Wが、配管9を介して排出されるようになっている。
図2に示すように、この配管9は、試料水Wの旋回流の流出方向に沿うように、側壁7aに対する垂線mから側壁7aの接線方向に角度θの傾きを持って略水平に接続されている。これにより、試料水Wの旋回流Fが、スムーズに配管9に導かれるようになっている。角度θ=40〜90°、好ましくは80〜90°である。
【0018】
排出口6は、セル7の底部7bの中央付近に設けられている。排出口6には、開閉可能な排水弁10を有する配管11が接続されており、排水弁10を開けることにより、配管11を介して、セル7内の試料水Wを排出できるようになっている。排水弁10は、分析中は閉じられており、分析後に開放されるようになっている。
また、本実施形態において、セル7の底部7bは、排出口6方向に向けて下降傾斜したテーパー状になっている。
【0019】
セル7、導入管8、配管9、11の材質は、測定する試料水に対する耐食性や耐久性を有するものであれば特に制限はなく、プラスチック、金属、セラミック等を用いることができる。
セル7の容量は、特に制限はないが、例えば5L程度の容量とすると、多量の試料水の分析を行うことができるので好ましい。
導入口4及び導入管8の口径は、特に制限はないが、導入される試料水W中に含まれるSS分による閉塞を防ぐためには、φ20mm程度の大きさであることが好ましい。
配管9の口径は、特に制限はないが、水面部分に浮上した、比較的比重の軽いSS分による閉塞が生じないように、φ25mm程度の大きさであることが好ましい。
【0020】
セル7は、セル内での藻などの微生物の増殖を抑制するために遮光されている。遮光するためには、セル7自体を遮光性の材質、例えばアクリル製で形成してもよいが、別途、ポリエチレン製の暗幕等の遮光幕を用意し、この遮光幕でセル7を覆うようにしてもよい。
【0021】
また、試料水分析ユニット3には、検出器2とセル7の内壁との間に、セル7の内壁及び検出器2の検知部2aを洗浄するための洗浄水噴射ノズル12が設けられている。洗浄水噴射ノズル12には、洗浄水を送る洗浄水ライン13が接続されている。
【0022】
検出器2の種類に特に制限はなく、試料水中の測定対象に応じて適宜選択することができる。例えば酸化還元電極、pH電極、イオン電極、導電率電極、溶存酸素電極、光学センサ等を挙げることができる。
【0023】
次に、図1に示した試料水分析装置1の使用方法を、図3を用いて説明する。図3は、試料水分析装置1を使用している際の試料水分析ユニット3内の状態を示す図で、(a)はセル7の縦断面図及び(b)セル7の、配管9が設けられた位置における横断面図である。
図3に示すように、試料水を導入管8から導入すると、セル7内を旋回する旋回流Fを生じる。旋回流Fの発生に伴い、試料水面のセル7周縁部分では水面が上昇する。
試料水を導入する際の流速は、旋回流を生じさせることができる流速であれば特に制限はなく、セル7の容積等に応じて適宜決定すればよい。例えばセル7の容積が5〜6Lの場合は、5〜10L/min程度とすることが好ましい。
試料水Wは、セル7上方のオーバーフロー口5から排出されるようになっていることから、旋回流Fは、セル7内を徐々に上昇していく。
ここで、底部7bの形状がテーパー状となっていることにより、旋回流Fがより生じやすく、また、旋回流Fがより上昇しやすくなっている。
【0024】
このとき、旋回流F中のSS分のうち、水より比重の小さいもの(木の葉など)は水面へと浮上し、図3(b)に示すように、試料水面の、セル7の周縁部分に集まり、旋回流の方向にあわせて回遊する。そして、オーバーフロー口5から、配管9を介して排出される。ここで、配管9は、旋回流の流出方向に沿うように接続されているので、回遊しているSS分が排出されやすい。
【0025】
一方、水より比重の大きいSS分(砂や小石など)は、旋回流Fの中心方向に集まりつつ、重力により、矢印Dのようにセル7の底部7b上へと沈降する。
【0026】
分析後、排水弁10を開放することにより、セル7内の試料水W及び沈降したSS分を排出することができる。
ここで、底部7bの形状がテーパー状となっていることにより、沈降したSS分は排出口6方向へと流動しやすくなっている。そのため、該SS分を排出口6から容易に除去することができる。
試料水W及び沈降したSS分の排出と同時に、又は排出後、洗浄水噴射ノズル12を用いてセル7内及び検出器2の洗浄を行う。
洗浄水噴射ノズル12が検出器2とセル7の内壁との間に設けられていることにより、試料水の分析後に、図4に示すように、セル内壁の水面部分の洗浄と、検出器の検知部の洗浄を同時に行うことができる。
【0027】
以下、図5に基づいて、本発明に係る第2の実施形態の試料水分析装置1’を説明する。尚、以下に記載する実施形態において、第1の実施形態に対応する構成要素には、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施形態は、排出口6に、排水量を調節可能なスローリーク弁20を備えた配管21が接続されている点と、2つの洗浄水噴射ノズル12,12が設けられている点において上記第1実施形態と異なっている。
【0028】
スローリーク弁20は、試料水の分析中、持続的に又は間欠的に開放される。スローリーク弁20を開けると、試料水が排出口6から排出される。
スローリーク弁20を調節することにより、試料水の排水量(スローリーク量)を調節することができる。この際、スローリーク量が多すぎると、導入口から導入された試料水Wがそのまま排出され、水面へと上昇しにくくなり、セル7内の試料水Wの置き換わりが悪くなるおそれがある。したがって、スローリーク量は、試料水の導入量の10〜50%程度とすることが好ましい。
【0029】
試料水が排出口6から排出される際には、セル7の鉛直方向中心付近に下降流が生じる。この下降流により、水より比重の大きいSS分の重力による沈降が加速されるので、水よりも比重の大きいSS分がより沈降しやすくなる。中でも、水よりも若干比重が大きい程度のSS分は、通常は沈降しにくいが、スローリーク弁20を開け、下降流を生じさせることにより、比較的素早く沈降させることができる。
下降流の強さは、スローリーク量が多いほど強く、スローリーク弁20を調節することにより調節することができる。
【0030】
本実施形態において、2つの洗浄水噴射ノズル12,12は、それぞれ、セル7上部のセル側壁7a内に、検出器2を中心として対称位置に配置されている。これにより、第1の実施形態の場合よりも広範囲の洗浄を行うことができる。
【0031】
なお、上述した第1及び第2の実施形態においては、セル7の側壁7aの、導入口4とオーバーフロー口5の間の任意の位置に、手分析を行うための採水口が設けられていてもよい。これにより、SS分が除去された試料水を採取して手分析に供することができる。
【0032】
また、上述した第1及び第2の実施形態では、セル7の底部7bの形状をテーパー状としているが、本発明はこれに限定されず、例えば、セル縦断面が略U字状となるような半球状としてもよい。
【0033】
また、洗浄水噴射ノズル12は、第1の実施形態では1つ、第2の実施形態では2つ設けられているが、洗浄水噴射ノズル12を好ましくは2つ以上、より好ましくは2〜5個程度設けておくと、より広い範囲を確実に洗浄できる。
【0034】
【実施例】
本発明の効果を明らかにするため、以下のような試験を行った。
試験1
図5に示した試料水分析装置1’と同様に試料水分析ユニット3に測定電極(CLR−21−1、東亜ディー・ケー・ケー(株)製)を取り付けたものを用い、以下の条件で、下記の操作を行った。
まず、木の葉、種子及び土砂を無作為に混合したSS分約300mLを300mLビーカーに計りとった。次に、容量約6L(直径15cm、高さ32cmの円筒形)のセル7内に、導入管8(口径:φ20mm、接続角度θ=90°)を介して、水を5L/minの流速で導入し、セル7内の水がオーバーフロー口5から、配管9(口径:φ25mm、接続角度θ=90°)を介して排出されるようになった時点で、配管21(口径:φ25mm)のスローリーク弁20を調節して、スローリーク量が1L/minとなるように調節し、セル7の上部からセル7内に上記SS分を投入した。SS分の投入を1分毎に20分間繰り返して、SS分の投入開始から30分間後、測定を終了した。測定終了後、弁10を開き、配管11(口径:φ25mm)を介してセル7内の水と沈降した土砂を排出した。
この測定の間の、測定電極に対するSS分の影響と、セル7内でのSS分の挙動を目視で検証した。
その結果、比重が比較的小さい木の葉や種子は、水面上のセル内壁付近を旋回しながら徐々にオーバーフロー口5から排出された。
一方、比重が比較的大きい土砂は、旋回流の中心に集まりながら沈降し、排出口6から排出された。
また、測定中、測定電極に対するSS分の付着は見られなかった。
【0035】
試験2
カルシウムを主成分としたSS分を多量に含む下水放流水を試料水として用いた以外は、試験1に用いたのと同様の試料水分析装置1’を用い、同じ条件で、残留塩素の分析を行った。
その結果、約9ヶ月間の連続運転の間、試料水分析装置1’に特にトラブルは生じなかった。
【0036】
【発明の効果】
上述のように、本発明の試料水分析ユニット及び試料水分析装置は、試料水中のSS分を容易に分離、除去することができる。そのため、砂ろ過装置等の前処理装置を設ける必要がないので、試料水に関する測定値の信頼性を向上させることができると共に、メンテナンスが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態に係る試料水分析装置の概略縦断面図である。
【図2】 図1に示した試料水分析装置の概略平面図である。
【図3】 図1に示した試料水分析装置の使用時における試料水分析ユニット内の状態を示す(a)縦断面図及び(b)正面図である。
【図4】 洗浄水噴射ノズルによる、セル内壁の洗浄と、検出器の洗浄の様子を示す図である。
【図5】 第2の実施形態に係る試料水分析装置の概略図である。
【符号の説明】
1…試料水分析装置、1’…試料水分析装置、2…検出器、2a…検知部、3…試料水分析ユニット、4…導入口、5…オーバーフロー口、6…排出口、7…セル、7a…側壁、7b…底部、8…導入管、9…配管、10…排水弁、11…配管、12…洗浄水噴射ノズル、13…洗浄水ライン、20…スローリーク弁、21…配管

Claims (7)

  1. 側壁が略円筒形であり、試料水に接触させる検知部を有する検出器が上部に取り付けられるようになっているセルを備え、
    前記セルの底部には、開閉可能な排水弁を有する配管が接続された排出口が設けられており、
    前記セルの側壁の、前記検出器が取り付けられた際の前記検知部より上方の位置にはオーバーフロー口が設けられており、
    前記セルの側壁の、前記検出器が取り付けられた際の前記検知部より下方の位置には、試料水を該セル内に導入する導入管が接続されており、該導入管から導入された試料水が、該セル内を旋回する旋回流を生じるように構成されていることを特徴とする試料水分析ユニット。
  2. 前記セルの底部がテーパー状である請求項1記載の試料水分析ユニット。
  3. 前記排出口に、排水量を調節可能なスローリーク弁を備えた配管が接続されている請求項1又は2記載の試料水分析ユニット。
  4. 前記オーバーフロー口に、前記旋回流の流出方向に沿って配管が接続されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の試料水分析ユニット。
  5. 前記セルの上部の、該セルの内壁と前記検出器との間に、少なくとも1つの洗浄水噴射ノズルが設けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載の試料水分析ユニット。
  6. 前記セルが遮光されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の試料水分析ユニット。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の試料水分析ユニットと、試料水に接触させる検知部を有する検出器とを備えた試料水分析装置。
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