JP4239700B2 - 面光源装置及び当該面光源装置を用いた機器 - Google Patents

面光源装置及び当該面光源装置を用いた機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は面光源装置に関し、特に、液晶表示装置の照明光源として用いたときに、白色点光源の周辺で色づきが見られない面光源装置及び当該面光源装置を用いた機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な構造の面光源装置の分解斜視図及び断面図を図1及び図2に示す。この面光源装置1はバックライトとして用いられるものであって、光を閉じ込めるための導光板2と、発光部3と、反射板4とから構成されている。導光板2は、ポリカーボネイト樹脂やメタクリル樹脂などの透明で屈折率の大きな樹脂によって形成されており、導光板2の下面には、凹凸加工や拡散反射インクのドット印刷等によって拡散パターン5が形成されている。発光部3は、回路基板6上に複数の発光ダイオード7を実装したものであって、導光板2の側面(光入射面2a)に対向している。反射板4は、白色樹脂シートによって形成されており、両面テープ8によって両側部を導光板2の下面に貼り付けられている。
【0003】
このような面光源装置1にあっては、図2に示すように、発光部3から出射され光入射面2aから導光板2の内部に導かれた光は、導光板2の上面(光出射面2b)と下面との間で全反射を繰り返しながら進行する。そして、拡散パターン5に入射すると拡散反射され、光出射面2bへ向けて全反射の臨界角よりも小さな角度で入射すると、その光は光出射面2bから外部へ出射される。また、導光板2の下面の拡散パターン5の存在しない箇所を通過した光は、反射板4によって反射されて再び導光板2内部へ戻るので、導光板2下面からの光量損失を防止される。
【0004】
しかし、このような構造の面光源装置1は、構造は簡単であるが、その構造上、光の利用効率が悪く、発光ダイオード7から出射された光の20%程度しか導光板2の光出射面2bから出射させることができなかった。
【0005】
また、図1に示したような構造の面光源装置1では、複数の発光ダイオード7を搭載した発光部3を用いているので、発光部3の小型化が難しく、また面光源装置1の消費電力も低減できない。
【0006】
一方、発光ダイオードを用いた面光源装置は、その小型軽量性から携帯電話やPDA等の携帯性の強い商品に用いられているので、携帯性向上の面から電源の長寿命化が強く要求されており、これに使われる面光源装置も低消費電力化が強く望まれている。このため使用する発光ダイオードの個数の減少が進んでいる。
【0007】
そこで、1個の発光ダイオードを用いた図3のような構造の面光源装置11が提案されている。この面光源装置11に用いられている導光板12は、光源として用いられる長方形状の発光領域13の周囲に非発光領域14が設けられている。略長方形状をした導光板12の短辺の端で、発光領域13の外(非発光領域14)には発光ダイオードを用いた1つの点光源15を納めてある。また、導光板12の裏面には、点光源15を中心とする同心円状に多数の偏向パターン16が形成されている。偏向パターン16は、図4に示すように、偏向傾斜面17と背面の再入射面18とからなる断面直角三角形状に凹設されている。そして、偏向パターン16の間隔は点光源15に近い側では比較的広く、点光源15から離れるに従って間隔が狭くなっており、これによって発光領域13における表面輝度が一定となるようにしている。このような従来技術としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。
【0008】
しかして、この面光源装置11では、点光源15から出射された光は、図4に示すように、光入射面から導光板12に入って導光板12の表面と裏面とで全反射を繰り返しながら導光板12内部を進む。導光板12内で偏向パターン16に当たった光は、図4に示すように、偏向パターン16の偏向傾斜面17で反射され、導光板12の表面に向けて出射され、導光板12の表面に対して全反射の臨界角よりも小さな入射角で入射した光だけが導光板12の表面から外部へ出射される。
【0009】
しかしながら、このような面光源装置11にあっては、図5に示すように、点光源15の近傍領域において光の分光が発生し、表面が虹のように七色に色づいて見える点が特有の問題として指摘されるに至っている。図5では色づいた部分を符号Sで示している。面光源装置11にこのような色づきが現れると、例えば液晶表示装置のバックライトとして用いたとき、色づきが液晶表示装置の画面にまで透けて見え、画質を低下させる。よって、面光源装置11における色づきを解決することが望まれている。
【0010】
【特許文献1】
特開平2001−243822号公報
【0011】
【発明の開示】
本発明は、上述の従来技術の解決課題に鑑みてなされたものであり、光源の周辺に見られる色づきを防止することを目的としている。
【0012】
本発明にかかる第1の面光源装置は、光を閉じ込めて面状に広げて光出射面から光を出射させる導光板と、前記導光板に光を入射させる少なくとも1つの点光源とを備え、前記導光板の前記光出射面と反対側の面には凸状又は凹状をした光偏向用の偏向パターンが形成された面光源装置において、前記点光源の近傍領域における人の目の分解能よりも狭い任意の領域に、光の回折特性の異なる複数種類の前記偏向パターンを配置し、当該領域内のいずれかの偏向パターンで回折された前記点光源からの光に含まれる赤色光、緑色光及び青色光を同じ方向に反射させることによって導光板から出射される光を白色化することを特徴としている。
【0013】
本発明の第1の面光源装置によれば、点光源の近傍領域における人の目の分解能よりも狭い任意の領域に、回折特性の異なる複数種類の偏向パターンを配置し、当該領域内のいずれかの偏向パターンで回折された光に含まれる赤色光、緑色光、青色光を同じ方向に反射させることによって導光板から出射される光を白色化することができるので、これによって面光源装置における色づきを抑えることができる。
【0014】
本発明にかかる第2の面光源装置は、光を閉じ込めて面状に広げて光出射面から光を出射させる導光板と、前記導光板に光を入射させる少なくとも1つの点光源とを備え、前記導光板の前記光出射面と反対側の面には凸状又は凹状をした光偏向用の偏向パターンが形成された面光源装置において、前記点光源の近傍領域における人の目の分解能よりも狭い任意の領域に、断面形状の異なる複数種類の前記偏向パターンを混在させ、当該領域内のいずれかの偏向パターンで回折された前記点光源からの光に含まれる赤色光、緑色光及び青色光を同じ方向に反射させることによって導光板から出射される光を白色化することを特徴としている。
【0015】
偏向パターンの断面形状を異ならせる方法としては、偏向パターンの寸法を変化させるようにすればよい。例えば、偏向パターンの断面形状の高さや幅を変化させてもよく、拡大、縮小させてもよい。また、偏向パターンが断面略三角形状をしている場合には、偏向パターンの光入射側の面の傾斜角度を変化させることによって偏向パターンの断面形状を異ならせてもよい。なお、断面形状の異なる偏向パターンはランダムに配置されていてもよく、規則的に配置されていてもよい。また、偏向パターンの断面形状もランダムに変化していてもよく、複数種類(好ましくは、3種類以上)に変化していてもよい。
【0016】
本発明の第2の面光源装置によれば、点光源の近傍領域における人の目の分解能よりも狭い任意の領域に、断面形状の異なる複数種類の偏向パターンを混在させ、当該領域内のいずれかの偏向パターンで回折された前記点光源からの光に含まれる赤色光、緑色光及び青色光を同じ方向に反射させることによって導光板から出射される光を白色化しているので、赤色光、緑色光、青色光が混ざり合うことによって導光板から出射される回折光を白色化することができ、面光源装置の色づきを抑えることができる。
【0017】
また、本発明の第2の面光源装置の実施態様によれば、前記偏向パターン形成領域の全体において、偏向パターンの断面形状の平均(例えば、偏向パターンの高さの平均、傾斜角度の平均など)がほぼ均一となっているので、偏向パターン形成領域の全体で面光源装置の輝度を均一化することができる。
【0018】
また、本発明の第2の面光源装置の別な実施態様によれば、断面形状の異なる複数種類の前記偏向パターンを前記光源の近傍領域に配置し、前記光源から離間した領域に均一な断面形状の偏向パターンを配置し、前記光源の近傍領域と前記光源から離間した領域との間に互いに断面形状の異なる複数種類の偏向パターンを配置すると共に前記光源の近傍領域から前記光源と離間した領域に向けて種類の異なる偏向パターンどうしの断面形状の差が次第に小さくなるようにしてもよい。この実施態様によれば、急に偏向パターンの断面形状が変化するのを避けることができ、その境界ラインが目立つのを防止することができる。
【0023】
本発明の面光源装置は、液晶表示パネルその他の画像表示パネルと組み合わせることによって画像表示装置として用いることができ、それによって画面に色づきの生じない画像表示装置を得ることができる。また、この画像表示装置は、携帯電話や携帯情報端末等の携帯用機器のディスプレイとして用いることができる。
【0024】
なお、この発明の以上説明した構成要素は、可能な限り任意に組み合わせることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図6は本発明の第1の実施形態による面光源装置41の構成を示す分解斜視図、図7はその断面図である。この面光源装置41は、バックライトとして用いられるものであって、点光源42、導光板43、及び反射シート44によって構成されており、点光源42は導光板43の隅部に埋め込まれ、反射シート44は導光板43の裏面に対向させるように配置されている。
【0026】
導光板43は、ポリカーボネイト樹脂やアクリル樹脂、メタクリル樹脂等の屈折率の高い透明樹脂やガラスによって略矩形平板状に成形されている。図8は、この導光板43の裏面図である。導光板43の裏面においては、実質的な面光源となる長方形状の面発光領域45の周囲に非発光領域46が形成されており、長方形状をした導光板43の短辺の端で、面発光領域45の外部(非発光領域46)には点光源42を嵌め込むための孔47が開口されている。点光源42は、発光ダイオードチップを樹脂モールドしたものであって、点光源42に電力を供給するためのフィルム配線基板(FPC)51に実装され、導光板43の孔47に挿入されている。
【0027】
図9は上記点光源42の構造を示す断面図である。この点光源42は、発光ダイオードチップ48を透明樹脂49内に封止し、その前面以外の面を白色樹脂50で覆ったものである。この点光源42は、フィルム配線基板51上に実装され、半田52によって固定されている。さらに、フィルム配線基板51は、ガラスエポキシ樹脂からなる補強板53に固定される。導光板43の隅部には、上記のように点光源42を納めるための孔47が上下に貫通しており、この近傍において導光板43の下面には位置決めピン54が突出させられている。一方、フィルム配線基板51と補強板53には、位置決めピン54を通すための通孔55、56があけられている。
【0028】
しかして、この位置決めピン54の基部周囲において導光板43の下面に紫外線硬化型接着剤(熱硬化型の接着剤でもよい)57を塗布しておき、位置決めピン54をフィルム配線基板51と補強板53の通孔55、56に通し、CCDカメラ等で導光板43の厚み方向中心と点光源42の発光中心との位置決めを行った後、紫外線を照射することによって紫外線硬化型接着剤57を硬化させて導光板43と点光源42とを接着し、さらに位置決めピン54を補強板53に熱かしめする。
【0029】
このとき図9に示されているように、導光板43の孔47の内面(点光源42の背面側でも、正面側でも、その両方でもよい。)に設けられた突起58によって点光源42の中心の位置決めを行ってもよい。また、図示しないが、導光板43と点光源42を上下反転させた状態で、導光板43の上面と点光源42の上面とを位置決めするための段差のついた治具を用いて導光板43の中心と点光源42の中心とを位置決めするようにしてもよい。
【0030】
なお、フィルム配線基板51の代わりにガラスエポキシ配線基板やリードフレームを用いてもよい。また、2個以上の発光ダイオードチップを用いる場合には、複数個の発光ダイオードチップを1箇所に集めることで点光源化してもよい。また、点光源42は、発光ダイオードチップを直接導光板43内にインサート成形することによって形成してもよく、導光板43の外部(導光板43の外周面に対向する位置)に配置されていてもよい。なお、点光源とは、内部の発光体の大きさが9mm以下のものをいう。特に、複数の発光体(一体に封止されていても、別々に封止されていてもよい。)を有する場合には、一端の発光体から他端の発光体までの距離が9mm以下のものをいう。
【0031】
導光板43裏面の面発光領域45には、図10に示すように、複数もしくは多数の三角プリズム状をした偏向パターン59が、点光源42を中心として同心円状に凹設されている。そして、各偏向パターン59の間隔は点光源42に近い側では比較的広く、点光源42から離れるに従って次第に間隔が短くなっており、これによって導光板43の表面(以下、光出射面60という)及び裏面(以下、パターン面61という。)における輝度が均一になるようにしている。また、それぞれの偏向パターン59は、面発光領域45の全体にわたって、あるいはその一部領域で、大きさ(パターンの断面サイズ)がランダムにばらついており、各断面形状は互いに相似形となっている。以下、この偏向パターン59について詳述する。
【0032】
図11(a)(b)は上記偏向パターン59の形状を示す平面図及び拡大断面図である。上記偏向パターン59は長さ方向にほぼ一様な断面を有しており、その長さ方向が点光源42と結ばれた方向とほぼ垂直になるように配置されている。この実施形態で用いた偏向パターン59は、図11(a)のように少しうねっている。各偏向パターン59は、図11(b)に示すように、点光源側に位置する偏向傾斜面62と点光源42から遠い側に位置する再入射面63とからなり、偏向傾斜面62と再入射面63とでほぼ断面三角形状に形成されている。偏向傾斜面62の傾斜角度γと、再入射面63の傾斜角度δは、
γ<δ、
γ=45°〜65°
δ=80°〜90°
とするのが望ましい。特に、パターン面61の傾斜角度δはほぼ80°、偏向傾斜面62の傾斜角度γはほぼ55°とするのが望ましい。
【0033】
しかして、点光源42から出射された光が孔47の内壁面を透過して導光板43内に入射すると、導光板43に入射した光は、導光板43の表面(光出射面60)と裏面(パターン面61)とで全反射を繰り返すことによって導光板43内を伝搬して導光板43の面発光領域45全体に面状に広がる。この伝搬途中で偏向パターン59の偏向傾斜面62に下方から入射した光は、図12(a)に示すように、偏向傾斜面62によって光出射面60へ向けて全反射され、光出射面60から出射される。また、例えば、屈折率n=1.53の透明樹脂からなる導光板43を用いた場合、図12(a)に示すように、偏向傾斜面62の傾斜角度γ=55°のとき、導光板43から出射される光は、光出射面60に垂直な方向に対して−20°〜+35°の範囲に出射される。これは下方向から偏向パターン59に当たった光が偏向パターン59で反射されたもので、上方向から当たった光は、図12(b)に示すように、背面(再入射面63)から再び導光板43中に再入射される。
【0034】
図13(a)(b)(c)(d)は偏向パターン59全体の配置の仕方を表し、図14は半径方向における偏向パターン59のパターン密度(面積比)の変化を示し、図15はパターン長さの変化を示し、図16は単位面積あたりのパターン数の変化を示している。ここで、rは点光源42からの距離を表している。偏向パターン59は、図14に示すよう点光源42からの距離rが大きくなるに従って密度が大きくなっている。これは、光出射面60及びパターン面61の輝度を均一にするためである。偏向パターン密度を徐々に大きくする方法としては、単位面積あたりの偏向パターン数を徐々に増加させることも可能であるが、この実施形態では、点光源42からの距離に応じて導光板43を複数の輪帯状をしたゾーンに分け、各ゾーン内では図16に示すように単位面積あたりの偏向パターン数は一定とすると共に各ゾーン毎にステップ状に単位面積あたりの偏向パターン数を増加させ、図15に示すように各ゾーン内で徐々に偏向パターンの長さを変化させるようにしている。また、ゾーンの境界ではパターン長さはいったん短くなる。
【0035】
図13(b)(c)(d)はそれぞれ図13(a)のイ、ロ、ハの箇所における偏向パターン59を具体的に表している。図13(b)は点光源42に最も近い領域イで、偏向パターン59の半径方向におけるピッチも円周方向におけるピッチもともに140μmとなっており、内側の偏向パターン59と外側の偏向パターン59とが半径方向で重なり合わないようにしている。図13(c)は中間領域ロであって、偏向パターン59の半径方向におけるピッチも円周方向におけるピッチもともに70μmとなっており、内側の偏向パターン59と外側の偏向パターン59とが2列ずつ重なり合っている。図13(d)は点光源42から遠い領域ハであって、半径方向におけるピッチが35μm、円周方向におけるピッチが140μmとなっている。なお、図13(b)(c)(d)では直線状に伸びた偏向パターンを図示したが、図11に示したようなうねった偏向パターン59を図13(b)(c)(d)のように配置してもよい。
【0036】
また、点光源42が配置されている端と反対側の導光板長辺はまっすぐに形成されているのに対し、点光源42に近い側の導光板長辺は1段もしくは複数段斜めにカットされている。同様に、点光源42の近傍において短辺も一部斜めに形成されている。点光源42に近い長辺と短辺にそれぞれ斜面部64、65を設けておけば、図17に示すように、点光源42から出射された光の一部が、長辺の斜面部64と短辺の斜面部65で全反射して導光板43の隅部(図17で斜線を施した領域)へ光を送ることができる。点光源42を導光板43の隅に置いた場合には、他の隅部が暗くなりがちであるが、このような構造によれば斜面部64、斜面部65で全反射した光を導光板43の面発光領域45の隅部へ送ることにより、光出射面60及びパターン面61の輝度分布をより均一にすることができ、また面光源装置41の効率を上げることができる。
【0037】
なお、図18のように導光板43に固定枠66を取り付ける場合には、光を反射させるための斜面部64、65と固定枠66とが密着する構造にすると、導光板43の斜面部64、65に傷などが付きやすく、反射特性を損なうおそれがある。これを防止するためには、光反射用の斜面部64、65の一部、もしくはその近傍に小さな凸状ポッチ67を設け、導光板43を凸状ポッチ67で固定枠66に接触させる一方、斜面部64、65と固定枠66との間に隙間ができるようにするとよい。
【0038】
つぎに、従来例において点光源の近傍で色づきが生じる理由と、上記実施形態において色づきが解消される理由とを説明する。まず、図19に示すように、導光板101に設けられている傾斜角度γの偏向パターン102に入射角90°−α(以下、角度αを入射仰角という。)で入射した平行光のフラウンホーファー回折を考える。図19に示すように、正反射方向から回折角θだけ傾いた方向へ反射される光を考えると、偏向パターン102の両端で反射される光の光路差Δは、
Δ=a・cos(α−θ)−a・cosα …(1)
となる。ここで、aは偏向傾斜面103の長さである。光の波長をλとするとき、上記光路差Δが波長λの整数倍のときに回折光の強度が極小となるから、回折光が暗くなる回折方向は、
Δ=a・cos(α−θ)−a・cosα=mλ …(2)
(ただし、m=±1、±2、…)
で表される。よって、回折角θが充分に小さいとすると、上記(2)式からは、
θ=mλ/(a・sinα) [暗] …(3)
が得られる。回折光の強度が極大となる方向は、上記(3)式で表されるような回折光強度が最小となる方向の中央にあると考えると、次の(4)式で表される。
【数1】
Figure 0004239700
【0039】
光が偏向パターン102に入射すると、正反射光(0次光)と共に回折光が発生し、0次光の両側に±1次光や±2次光が発生する。±1次光や±2次光は、上記(4)式で決まる方向に現れ、その回折方向θは光の波長に比例し、偏向傾斜面103の長さaに反比例する。図20は、このフラウンホーファー回折の様子を説明した図であって、横軸は回折角θ、縦軸は光の強度を表している。ここで、重要となるのは、±1次光(以下においては、+1次光と−1次光を合わせて1次光と呼ぶ。)であって、1次光の回折方向は、
θ=3λ/(2a・sinα) …(5)
となる。例えば、偏向傾斜面103の長さをa=4.9μm、入射仰角をα=30°光の波長をλ=550nmとすると、1次光の回折角θは、(5)式より、
θ=0.34rad=19.5°
となる。
【0040】
つぎに、白色光源からの平行光が偏向傾斜面103に入射した場合のフラウンホーファー回折を考える。点光源104が白色LED等によって構成されていて白色光源となっている場合、その点光源104から出射される光には、赤色から紫色までの可視領域の波長の光が含まれている。(4)式に示されているように、偏向傾斜面103の長さaが同じであっても、入射する光の波長λが異なると、回折角θも異なる。赤(R)、緑(G)、青(B)の光の波長λをそれぞれ700nm、550nm、400nmとし、偏向傾斜面103の長さをa=4.9μm、入射仰角をα=30°とすると、それぞれの1次回折光の回折角θr、θg、θbは、
θr=24.8°
θg=19.5°
θb=14.2°
となる。よって、各波長の光に関するフラウンホーファー回折の様子は図21のようになる(図では、赤の1次回折光をR、緑の一次回折光をG、青の1次回折光をBで表す。)。この結果、図22に示すように、白色光が偏向パターン102に入射した後、波長の異なる光の1次回折光は、それぞれ異なる方向へ回折されることになり、赤色光の1次回折光と青色光の1次回折光との間には、回折角で10°以上の差が生じる。このようにして生じた光の分散は、導光板101の上に拡散板を載せても混色させることができない。
【0041】
上記のような回折現象に基づいて従来例の色づき現象を考える。図3及び図4に示したような面光源装置11では、点光源15の近傍では各偏向パターン16に入射する光の方向はほぼ平行に揃っているので、各偏向パターン16の偏向傾斜面17でフラウンホーファー回折を起こして光の分散が生じる。一方、従来の面光源装置11では、偏向パターン16の形状(偏向傾斜面17の傾斜角度γ)及び大きさ(偏向傾斜面17の長さa)は均一であるが、図23に示すように、点光源15からの距離によって偏向パターン16に入射する光の入射仰角αが異なる。その結果、点光源15からの距離に応じて正反射光(0次回折光)の反射方向が異なると共に(5)式によって回折角θも変化する。
【0042】
いま、例えば図23に示すように、点光源15に近い偏向パターン16(これを偏向パターン16aとする。)と、それよりも少し点光源15から遠い偏向パターン16(これを偏向パターン16bとする。)と、さらに点光源15から遠い偏向パターン16(これを偏向パターン16cとする。)とを考えると、偏向パターン16aで入射仰角αが最も大きく、偏向パターン16cで入射仰角αが最も小さくなっている。よって、同じ波長の光を考えると、回折角θは偏向パターン16aよりも偏向パターン16c側で大きくなる。よって、偏向パターン16a、16b、16cの回折パターンは、それぞれ図24(a)(b)(c)のようになる。ただし、図24(a)(b)(c)においては、横軸は導光板12に垂直な方向Nを基準として測った回折方向の角度φで表している。図19から分かるように、この回折方向の角度φと回折角θとの間には、
φ=θ+90°−(α+γ)
の関係があるから、正反射光(0次回折光)の方向は、φ=0°の方向から90°−(α+γ)だけずれている。
【0043】
しかして、入射仰角αの最も大きな偏向パターン16aの領域では、図24(a)に示すように、ずれが最も小さくなっており、正反射光が斜めに出射されて青色(B)の回折光が真上に向けて出射されている。また、入射仰角αの大きさが中間の偏向パターン16bの領域では、図24(b)に示すように、ずれも中間となり、正反射光が斜めに出射されて緑色(G)の回折光が真上に向けて出射されている。また、入射仰角αの最も小さな偏向パターン16cの領域では、図24(c)に示すように、ずれが最も大きくなっており、正反射光が斜めに出射されて赤色(G)の回折光が真上に向けて出射されている。この結果、従来例の面光源装置11では、図23に示すように、面光源装置11を垂直方向から見たとき、例えば偏向パターン16aの箇所では青色に色づき、偏向パターン16bの箇所では緑色に色づき、偏向パターン16cの箇所では赤色に色づくというように、場所によって七色に色づいて見えることになるのである。なお、R(赤)、G(緑)、B(青)のうち垂直方向へ出射されている回折光については、丸印で囲んでいる。
【0044】
しかし、このような色づき現象は、点光源に特有の現象であり、しかも、点光源に近い領域でのみ起き、点光源から遠い領域では起こらない。例えば、図25(a)に示すように、導光板101の厚みと比較して光源105の高さが十分に小さくはなく、光源105が均一な強度で発光する場合には、偏向パターン102に対して様々な角度から光が入射するので、種々の方向から入射した光に回折特性は、互いに少しずつずれた図25(b)に示すような特性となる。そのため、図25(b)に示すように、種々の方向から入射した光が回折によって分光されても、垂直な方向から見たときには、種々の波長の回折光どうしが混ざり合い、白色化して結局色づきは見られなくなる。
【0045】
図25では、導光板101の厚みに対して高さの大きな光源の場合について述べたが、冷陰極管のように導光板の幅に比べて長さが十分に短くない光源を用いた場合も、偏向パターンには様々な方向から光が入射するので、同じように色づきは見られない。
【0046】
これに対し、従来例の面光源装置11のように、点光源15を用いている場合には、点光源15から直接偏向パターン16に入射する光と、導光板12で反射した後で偏向パターン16に入射する光とでは、図26(a)に示すように入射する方向が大きく異なっているので、それぞれの回折特性も図26(b)に示すように重なり合わず、波長の異なる回折光どうしが混ざり合わず、そのまま導光板12から出射されて点光源15の近傍で色づきが発生する。
【0047】
一方、点光源15を用いた面光源装置11でも、点光源15から遠い領域では、図27に示すように、点光源15から直接偏向パターン16に入射する光と、導光板12で反射した後で偏向パターン16に入射する光とでは、入射する方向の差が小さくなる。そのため、それぞれの回折特性が重なり合って波長の異なる回折光どうしが混ざり合い、点光源15から遠い領域では色づきが発生しない。
【0048】
次に、当該実施形態の面光源装置41における偏向パターン59の詳細と、それによって色づきを解消できる理由を説明する。図28は導光板43の裏面に形成されている偏向パターン59の一部を示す拡大図である。この面光源装置41においては、導光板43の下面の任意の微小領域に、大きさの異なる偏向パターン59をランダムに、あるいは規則的に配置させている。又は、任意の微小領域で、偏向パターン59の大きさをランダムに、あるいは規則的に変化させている。例えば、大きさの異なる相似形の偏向パターン59を複数種類混在させればよい。図29のように偏向パターン59が3種類の場合について説明し、偏向パターン59のうち1番小さなものを偏向パターンを59a、中間の大きさのものを偏向パターン59b、1番大きなものを偏向パターン59cと表わすことにする。3種の偏向パターン59a、59b、59cは、断面がほぼ直角三角形状をした相似形となっており、いずれも偏向傾斜面62の傾斜角度はγ=55°となっている。また、偏向パターン59a、59b、59cの高さは、それぞれh1=3.0μm、h2=4.0μm、h3=5.0μmとなっている。
【0049】
これらの偏向パターン59a、59b、59cは導光板43下面の任意の微小領域内にランダムに配置されており、しかも、各微小領域における偏向パターン59a、59b、59cの平均高さが4.0μmとなる(例えば、高さh1、h2、h3の各偏向パターンの数が等しければよい。)ようにしている。よって、導光板43の偏向パターン59を設計する際には、この平均高さと等しい高さの1種類の偏向パターン59を分布させるものとして、点光源42からの距離に応じて偏向パターン59のパターン密度の設計を行ない、その後、高さの平均値が設計時に用いた高さと等しくなるようにして各偏向パターン59の大きさをランダムにばらつかせればよい。このようにして設計することにより、従来同様の光学的な設計を行ない、それを基にしてランダムな偏向パターン59の設計を行なうことができる。
【0050】
図30は、高さがh1=3.0μm、偏向傾斜面62の傾斜角度がγ=55°の偏向パターン59aと、高さがh2=4.0μm、偏向傾斜面62の傾斜角度がγ=55°の偏向パターン59bと、高さがh3=5.0μm、偏向傾斜面62の傾斜角度がγ=55°の偏向パターン59cとのそれぞれについて、偏向傾斜面62の長さa=h1/sinγ、h2/sinγ、h3/sinγと、赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bの1次回折角度θを(5)式を用いて計算により求めた結果を表している。ただし、入射仰角はα=48°とした。正反射光の方向は、垂直方向Nに対して90°−α−γ=−13°の方向であるから、図30から分かるように、偏向パターン59aでは青色光(B)がほぼ垂直方向に出射され、偏向パターン59bでは緑色光(G)がほぼ垂直方向に出射され、偏向パターン59cでは赤色光(R)がほぼ垂直方向に出射される。図31は、この様子を表している。
【0051】
微小領域(人の目の分解能よりも狭い領域)に最小の偏向パターン59aと中間の偏向パターン59bと最大の偏向パターン59cが配置されていると、偏向パターン59aによる青色の1次回折光と、偏向パターン59bによる緑色の1次回折光と、偏向パターン59cによる赤色の1次回折光とがほぼ同一方向(即ち、ほぼ垂直な方向)へ出射され、これらの回折光どうしが混色して白色化することになる。つまり、この実施形態では、正反射光の反射方向を変化させることなく、偏向パターン59のサイズを変更するだけでよく、回折光の回折角θを制御して赤色回折光と緑色回折光と青色回折光の出射方向をほぼ一致させることで白色化させ、点光源42の近傍における色づきを防止することができる。
【0052】
また、導光板43の偏向パターン59a、59b、59cの作製精度により、各色の回折光の出射方向が1°程度ずれたとしても、導光板43の表面に拡散シートを置けば、ヘイズの低いものでも2°程度は光が拡散して広がるので、回折光どうしを混色させることができる。
【0053】
なお、上記実施形態では、偏向パターン59の大きさは3種類として説明したが、より多くの種類の偏向パターン59を形成すれば、波長の異なる光がより混色し易くなるので、色づき防止の効果がより向上する。
【0054】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態は、導光板43の裏面に形成されている偏向パターン59の構成を除けば、第1の実施形態とほぼ同様であるので、偏向パターン59の構成を中心として説明する。第2の実施形態においては、偏向傾斜面62の傾斜角度γの異なる複数種類の偏向パターン59が導光板43の裏面にランダムに、あるいは規則的に配置されている。あるいは、偏向パターン59の偏向傾斜面62の傾斜角度γをランダムに、あるいは規則的に変化させている。図32は導光板43の下面に形成されている複数種類の偏向パターン59の断面形状を比較して示す拡大図である。この実施形態においては、導光板43の下面の任意の微小領域に、偏向傾斜面62の傾斜角度γの異なる複数種類の偏向パターン59をランダムに配置している。例えば、平均傾斜角度をγ=50°として、各偏向パターン59の偏向傾斜面62の傾斜角度γを45°〜55°の範囲で変化させればよい。
【0055】
以下においては、図32のように偏向パターン59が3種類の場合について説明し、偏向パターン59のうち傾斜角度γが1番小さなものを偏向パターン59d、傾斜角度γが中間の大きさのものを偏向パターン59e、傾斜角度γが1番大きなものを偏向パターン59fと表わすことにする。3種の偏向パターン59d、59e、59fは、断面がほぼ直角三角形状をしており、いずれも偏向傾斜面62の長さaは等しく、再入射面63の傾斜角度δも等しくなっている。また、偏向パターン59d、59e、59fの偏向傾斜面62の傾斜角度は、それぞれγ1=47°、γ2=50°、γ3=53°となっている。これらの偏向パターン59d、59e、59fは導光板43下面の任意の微小領域内にランダムに配置されている。
【0056】
これらの偏向パターン59d、59e、59fは導光板43下面の任意の微小領域内にランダムに配置されており、しかも、各微小領域における偏向パターン59d、59e、59fの偏向傾斜面62の平均傾斜角度が50°となる(例えば、傾斜角度γ1、γ2、γ3の各偏向パターンの数が等しければよい。)ようにしている。よって、導光板43の偏向パターン59を設計する際には、この平均傾斜角度と等しい傾斜角度の1種類の偏向パターン59を分布させるものとして、点光源42からの距離に応じて偏向パターン59のパターン密度の設計を行ない、その後、傾斜角度γの平均値が設計時に用いた傾斜角度と等しくなるようにして各偏向パターン59の傾斜角度γをランダムにばらつかせればよい。このようにして設計することにより、従来同様の光学的な設計を行ない、それを基にしてランダムな偏向パターン59の設計を行なうことができる。
【0057】
図33は、偏向傾斜面62の長さがa=7.5μm、その傾斜角度がγ=47°の偏向パターン59dと、偏向傾斜面62の長さがa=7.5μm、その傾斜角度がγ=50°の偏向パターン59eと、偏向傾斜面62の長さがa=7.5μm、その傾斜角度がγ=53°の偏向パターン59fとのそれぞれについて、偏向傾斜面62への入射仰角αと、赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bの1次回折角度θを(5)式を用いて計算により求めた結果を表している。偏向パターン59dについては、正反射光の方向は、垂直方向Nに対して90°−α−γ=21°の方向であるから、図33から分かるように、偏向パターン59dでは赤色光(R)がほぼ垂直方向に出射される。偏向パターン59eについては、正反射光の方向は、垂直方向Nに対して90°−α−γ=15°の方向であるから、図33から分かるように、偏向パターン59eでは緑色光(G)がほぼ垂直方向に出射される。偏向パターン59fについては、正反射光の方向は、垂直方向Nに対して90°−α−γ=9°の方向であるから、図33から分かるように、偏向パターン59fでは青色光(B)がほぼ垂直方向に出射される。図34は、この様子を表している。
【0058】
微小領域に偏向傾斜面62の傾斜角度が最小の偏向パターン59dと中間の偏向パターン59eと最大の偏向パターン59fが配置されていると、偏向パターン59dによる赤色の1次回折光と、偏向パターン59eによる緑色の1次回折光と、偏向パターン59fによる青色の1次回折光とがほぼ同一方向(即ち、ほぼ垂直な方向)へ出射され、これらの回折光どうしが混色して白色化することになる。つまり、この実施形態では、正反射光の反射方向をあまり変化させることなく、偏向パターン59の傾斜角度γを変更するだけでよく、回折光の回折角θを制御して赤色回折光と緑色回折光と青色回折光の出射方向をほぼ一致させることで白色化させ、点光源42の近傍における色づきを防止することができる。
【0059】
ここでは、偏向傾斜面62の傾斜角度γが47°、50°、53°の3種類の偏向パターン59を用いた場合について説明したが、傾斜角度γを50°±5°の範囲でより多段階にランダムに変化させれば、波長の異なる光がより混色し易くなるので、色づき防止の効果がより向上する。
【0060】
なお、導光板43の偏向パターン59d、59e、59fの作製精度により、各色の回折光の出射方向が1°程度ずれたとしても、導光板43の表面に拡散板を置けば、ヘイズの低いものでも2°程度は光が拡散して広がるので、回折光どうしを混色させることができる。
【0061】
また、この実施形態では、偏向傾斜面62の長さを一定に保ったままで偏向傾斜面62の傾斜角度γを変化させたが、これに限るものではない。例えば、偏向パターン59の高さを一定に保ったまま偏向傾斜面62の傾斜角度γを変化させるようにしてもよい。
【0062】
(第1及び第2の実施形態の変形例)
第1の実施形態及び第2の実施形態では、導光板43の面発光領域45全体において、偏向パターン59の大きさが変化しており、あるいは、偏向傾斜面62の傾斜角度γが変化している。しかし、第1の実施形態に関連して説明したように、面発光領域45の色づきが発生するのは、点光源42の近傍である。従って、必ずしも面発光領域45全体にわたって偏向パターン59の大きさを変化させたり、偏向傾斜面62の傾斜角度γを変化させたりする必要はなく、点光源42の近傍だけでも充分である。
【0063】
図35は導光板43の点光源42近傍だけで偏向パターン59による回折特性を変化させるようにした変形例を示す導光板の概略断面図である。図35に示した導光板43では、点光源42からの距離がX1までの領域内では、大きさの異なる偏向パターン59a、59b、59cをランダムに配置している。また、点光源15からの距離がX2以上の領域には、平均の大きさの偏向パターン59iだけをを配置している。距離X1、X2は従来の面光源装置で色づきが起きる領域の範囲を考慮して決定すればよい。
【0064】
さらに、点光源15からの距離がX1以上、X2以下の領域では、点光源42から離れるにしたがって、偏向パターン59g、59hの大きさのばらつき度合いが次第に小さくなるようにして大きさの異なる偏向パターン59g、59hが配列されている。すなわち、この領域では、点光源42から離れるに従って、その箇所で最も大きさの大きな偏向パターン59hとその箇所で最も大きさの小さな偏向パターン59gとの差が次第に小さくなっていく。このX1以上X2以下の領域の、点光源42に近い側の端における偏向パターン59g、59hの大きさのばらつきの程度は、X1以下の領域の偏向パターン59a、59b、59cの大きさのばらつきの程度と等しくなっており、点光源42から遠い側の端では偏向パターン59g、59hの大きさのばらつきはゼロとなっている。
【0065】
例えば点光源42からの距離がX1=8mmよりも近い領域では、高さが3μmの偏向パターン59aと、高さが4μmの偏向パターン59bと、高さが5μmの偏向パターン59cをランダムに配置してあり、点光源42からの距離がX2=16mmよりも遠い領域では、高さが4μmの偏向パターン59iのみを配置している。また、点光源42からの距離がX1=8mmより遠く、X2=16mmよりも近い領域では、点光源42から遠くなるにつれて最大高さの偏向パターン59hの高さが5μmから4μmへと次第に小さくなっていき、また、点光源42から遠くなるにつれて最小高さの偏向パターン59gの高さが3μmから4μmへと次第に大きくなっている。さらに、いずれの領域においても、偏向パターン59の平均高さは4μmとなっている。
【0066】
このように、大きさの異なる偏向パターン59a,59b,59cがランダムに形成された領域と、均一な大きさの偏向パターン59iが形成された領域との間に、ランダム度合いが次第に小さくなるようにして大きさの異なる偏向パターン59g、59hを配置された領域を設けておけば、偏向パターンの大きさのランダム度合いの大きな領域と偏向パターンの大きさが均一な領域との間の境界が目立ちにくくなり、境界ラインが生じるのを防止することができる。
【0067】
なお、ここでは、偏向パターン59の高さがランダムに変化している場合について説明したが、偏向パターン59の偏向傾斜面62の傾斜角度γがランダムに変化する場合についても同様である。
【0068】
(第3の実施形態)
図36は、本発明の第3の実施形態による面光源装置の一部破断した概略断面図である。この実施形態では、点光源42からの距離がX3までの領域と、X3以上X4以下の領域と、X4以上の領域で、配置する偏向パターンの高さを異ならせている。
【0069】
点光源42からの距離がX3以下の領域には、高さの高い偏向パターン59jを設けている。また、点光源42からの距離がX4以上の領域には、高さの小さな偏向パターン59lを設けている。この高さの小さな偏向パターン59lは、従来の導光板の全面に形成されていたものと同程度の高さの平均偏向パターンである。例えば、大きな偏向パターン59jの高さは、小さな偏向パターン59lの高さの約2倍〜約5倍となっている。また、高さの大きな偏向パターン59jを設けた領域では、その分、高さの小さな偏向パターン59lを設けた領域におけるパターン密度よりもパターン密度を小さくし、輝度の均一化を図る。
【0070】
また、点光源42からの距離がX3以上X4以下の領域には偏向パターン59kが設けられており、偏向パターン59kの高さは、点光源42から遠くなるにしたがって、大きな偏向パターン59jと等しい高さから、小さな偏向パターン59lに等しい高さまで徐々に変化している。このように、大きな偏向パターン59jが形成されている領域と、小さな偏向パターン59lが形成されている領域との間に、偏向パターン59kの高さが徐々に変化する領域を設けておけば、偏向パターンの高さが急に変化しないので、その境界ラインが目立ちにくくなる。
【0071】
例えば、点光源42からの距離がX4=16mm以上の領域に設ける偏向パターン59lの高さは、従来同様4μmとする。また、点光源42からの距離がX3以下の領域に設ける59jの高さは、従来の5倍の20μmとする。また、大きな偏向パターン59jを配置する間隔(周期)は、小さな偏向パターン59lの配置間隔の約5倍にし、導光板43の輝度の均一化を図っている。また、点光源42からの距離がX3以上X4以下の領域では、偏向パターン59kの高さが20μmから4μmまで徐々に変化しており、その配置間隔も偏向パターン59kの高さの比に比例させている。
【0072】
このように点光源42の近傍に、高さが20μmの偏向パターン59jを設けると、この領域における1次回折光の回折角度θは、
赤色光R: 5.0°
緑色光G: 3.9°
青色光B: 2.8°
となり(図30参照)、赤色の1次回折光と青色の1次回折光との間の回折角の差が約2°になる。回折角度の広がりが従来のように約5°程度あると、拡散シートを用いても白色化することは困難であるが、回折角度の広がりが、2°程度であれば、ヘイズの低い拡散シートでも2°程度は光が拡散して広がるので、導光板43の上に拡散シート68を置くことにより1次回折光どうしを混色させることができ、面光源装置からから出射される1次回折光を白色化させることができる。
【0073】
なお、この実施形態では、偏向パターン59の高さを変化させたが、偏向パターン59の偏向傾斜面62の傾斜角度γを変化させるようにしてもよい。
【0074】
(第4の実施形態)
図37(a)は本発明の第4の実施形態による面光源装置41の一部破断した概略断面図である。この実施形態は、導光板43の厚みを非常に薄くし、従来より用いられている導光板の厚みの数分の1の厚みにしたことを特徴としている。具体的にいうと、導光板43の厚みT1を0.1mm以上0.4mm以下にしている。導光板43の厚みT1を0.1mm以下にすると、点光源42の出射光を導光板43の端面から導入する効率が低下し、導光板43の厚みT1を0.4mm以上にすると、点光源42の近傍で色づきが起こり易くなるので、導光板43の厚みT1は0.1mm以上0.4mm以下としている。
【0075】
望ましい厚みとしては、導光板43の厚みT1を約0.2mmとすればよい。導光板43の厚みをT1=0.2mmとすれば、点光源42からD1=4mmの位置にある偏向パターン59への光の入射角度の間隔は2.9°となる。一方、導光板12の厚みがT2=0.85mmの従来の面光源装置では、図37(b)に示すように、点光源15からD2=17mmの位置にある偏向パターン16への入射角度の間隔が2.9°となる。実験結果からは、このような入射角度の間隔では色づきが発生しないことを確認している。従って、導光板43の厚みを数分の1に薄くすることにより、点光源42の付近でも光の色づきを抑えることができる。
【0076】
(液晶表示装置)
図38は本発明にかかる液晶表示装置81の概略断面図である。この液晶表示装置81にあっては、液晶表示パネル86の背面に本発明の面光源装置41を配置している。液晶表示パネル86は、TFT(薄膜トランジスタ)等のスイッチング素子や配線を形成された裏面側基板82と、透明電極やカラーフィルタを形成された表面側基板83との間に液晶層84を挟み込んで封止したものであって、表裏両面には偏光板85が重ねられている。そして、この液晶表示装置81にあっては、面光源装置41を点灯させて裏面側から液晶表示パネル86を照明し、液晶表示パネル86の各画素をオン、オフ制御することにより画像を生成する。
【0077】
なお、本発明の面光源装置は、フロントライトにも適用することができるので、図示しないが、反射型液晶表示装置に用いることもできる。
【0078】
(アプリケーション)
図39は本発明にかかる液晶表示装置81を組み込まれた携帯電話91を示している。この携帯電話91は、テンキー等を備えたダイアル部92の上にディスプレイとして液晶表示装置81が組み込まれており、上面にアンテナ93が設けられている。
【0079】
図40はディスプレイとして本発明にかかる液晶表示装置81を組み込まれたPDA等の携帯情報端末94を示している。この携帯情報端末94は、液晶表示装置81の横にペン入力などを行うための入力部95が設けられており、上端部には蓋96が枢着されている。
【0080】
このように携帯電話91や携帯情報端末94等に本発明の液晶表示装置81を用いることにより、画面に色づきが生じにくく、視認性の良好な表示部を持たせることができる。
【0081】
【発明の効果】
本発明によれば、光源を用いた面光源装置の光出射面における色づき、特に点光源を用いた面光源装置の点光源近傍における色づきを防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の面光源装置の分解斜視図である。
【図2】同上の面光源装置の概略断面図である。
【図3】従来の別な面光源装置を示す平面図である。
【図4】同上の面光源装置の概略断面と導光板の一部を拡大して示す図である。
【図5】同上の面光源装置において点光源の近くに生じる色づきを表した図である。
【図6】本発明の第1の実施形態による面光源装置を示す分解斜視図である。
【図7】同上の面光源装置の概略断面図である。
【図8】同上の面光源装置に用いられている導光板の裏面図である。
【図9】面光源装置に用いられている点光源の拡大断面図である。
【図10】導光板に設けられている偏向パターンの配置を示す概略図である。
【図11】(a)は同上の偏向パターンの平面図、(b)は(a)のX−X線断面の拡大図である。
【図12】(a)は偏向パターンの偏向傾斜面の作用説明図、(b)は偏向パターンの再入射面の作用説明図である。
【図13】(a)は偏向パターンを設けられた導光板の平面図、(b)は(a)のイ部拡大図、(c)は(a)のロ部拡大図、(d)は(a)のハ部拡大図である。
【図14】同上の導光板における、点光源からの距離と偏向パターンのパターン密度との関係を示す図である。
【図15】同上の導光板における、点光源からの距離と偏向パターンのパターン長さとの関係を示す図である。
【図16】同上の導光板における、点光源からの距離と偏向パターンのパターン数密度(パターン数/面積)との関係を示す図である。
【図17】本発明の面光源装置において光出射面の隅部により多くの光を送るための構造とその作用を示す概略図である。
【図18】固定枠を填められた導光板を示す概略図である。
【図19】回折角を表す式を導出する過程を説明するための図である。
【図20】偏向パターンで反射された光の回折特性を、横軸を回折角θとして表した図である。
【図21】異なる位置にある偏向パターンで反射された光の回折特性を表した図である。
【図22】偏向パターンで反射された正反射光と赤、緑、青の1次回折光を示す図である。
【図23】異なる位置にある偏向パターンで反射されたそれぞれの正反射光と赤、緑、青の1次回折光を示す図である。
【図24】(a)(b)(c)はそれぞれ、異なる位置にある偏向パターンで反射された光の回折特性を、横軸を回折方向の角度φとして表した図である。
【図25】(a)は高さの大きな光源を備えた比較例の面光源装置を示す一部破断した断面図、(b)はその回折特性を示す図である。
【図26】(a)は従来の面光源装置において、点光源の近傍の偏向パターンに入射する光を示す図、(b)はその回折特性を示す図である。
【図27】従来の面光源装置において、点光源から遠くに位置する偏向パターンに入射する光を示す図である。
【図28】本発明の面光源装置に用いられている導光板の裏面側の一部を拡大して示す断面図である。
【図29】同上の導光板に設けられている3種の偏向パターンを比較して示す図である。
【図30】同上の偏向パターンによる赤、緑、青の1次回折光の回折角を示すものである。
【図31】(a)(b)(c)は、それぞれ図29に示した3種の偏向パターンによって反射された正反射光と赤、緑、青の1次回折光を示す図である。
【図32】本発明の第2の実施形態による面光源装置において、導光板の裏面に形成されている偏向パターンを比較して示す図である。
【図33】同上の偏向パターンによる赤、緑、青の1次回折光の回折角を示すものである。
【図34】(a)(b)(c)は、それぞれ図32に示した3種の偏向パターンによって反射された正反射光と赤、緑、青の1次回折光を示す図である。
【図35】第1の実施形態の変形例による面光源装置を示す一部破断した概略断面図である。
【図36】本発明の第3の実施形態による面光源装置の一部破断した概略断面図である。
【図37】(a)は本発明の第4の実施形態による面光源装置の一部破断した概略断面図、(b)は比較のための従来例を示す一部破断した概略断面図である。
【図38】本発明にかかる面光源装置を用いた液晶表示装置を示す概略図である。
【図39】本発明にかかる液晶表示装置を用いた携帯電話の斜視図である。
【図40】本発明にかかる液晶表示装置を用いた携帯情報端末の斜視図である。
【符号の説明】
41 面光源装置
42 点光源
43 導光板
59 偏向パターン
、59a〜59l 偏向パターン
60 光出射面
61 パターン面
62 偏向傾斜面
63 再入射面
81 液晶表示装置
γ 偏向傾斜面の傾斜角度
δ 再入射面の傾斜角度
a 偏向傾斜面の長さ
α 偏向傾斜面に入射する光の入射仰角

Claims (8)

  1. 光を閉じ込めて面状に広げて光出射面から光を出射させる導光板と、前記導光板に光を入射させる少なくとも1つの点光源とを備え、前記導光板の前記光出射面と反対側の面には凸状又は凹状をした光偏向用の偏向パターンが形成された面光源装置において、
    前記点光源の近傍領域における人の目の分解能よりも狭い任意の領域に、光の回折特性の異なる複数種類の前記偏向パターンを配置し、当該領域内のいずれかの偏向パターンで回折された前記点光源からの光に含まれる赤色光、緑色光及び青色光を同じ方向に反射させることによって導光板から出射される光を白色化することを特徴とする面光源装置。
  2. 光を閉じ込めて面状に広げて光出射面から光を出射させる導光板と、前記導光板に光を入射させる少なくとも1つの点光源とを備え、前記導光板の前記光出射面と反対側の面には凸状又は凹状をした光偏向用の偏向パターンが形成された面光源装置において、
    前記点光源の近傍領域における人の目の分解能よりも狭い任意の領域に、断面形状の異なる複数種類の前記偏向パターンを混在させ、当該領域内のいずれかの偏向パターンで回折された前記点光源からの光に含まれる赤色光、緑色光及び青色光を同じ方向に反射させることによって導光板から出射される光を白色化することを特徴とする面光源装置。
  3. 偏向パターンの寸法を異ならせることによって前記偏向パターンの断面形状を異ならせていることを特徴とする、請求項2に記載の面光源装置。
  4. 前記偏向パターンは断面略三角形状をしており、偏向パターンの光入射側の面の傾斜角度を異ならせることによって前記偏向パターンの断面形状を異ならせていることを特徴とする、請求項2に記載の面光源装置。
  5. 前記偏向パターン形成領域の全体において、偏向パターンの断面形状の平均がほぼ均一となっていることを特徴とする、請求項2に記載の面光源装置。
  6. 断面形状の異なる複数種類の前記偏向パターンを前記点光源の近傍領域に配置し、前記点光源から離間した領域に均一な断面形状の偏向パターンを配置し、前記点光源の近傍領域と前記点光源から離間した領域との間に互いに断面形状の異なる複数種類の偏向パターンを配置すると共に前記点光源の近傍領域から前記点光源と離間した領域に向けて種類の異なる偏向パターンどうしの断面形状の差が次第に小さくなるようにしたことを特徴とする、請求項2に記載の面光源装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の面光源装置と、画像表示パネルとを備えた画像表示装置。
  8. 請求項7に記載の液晶表示装置をディスプレイとして備えた携帯用機器。
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