JP4239672B2 - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体に係る画像信号を取得する撮像部を有する撮像装置およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遠隔監視カメラ(撮像装置)においては、撮像された画像信号とともに、マイクロフォン(音入力手段)で取得された音信号を記録したり送信できるものがある。
【0003】
このような音入力手段を有するカメラの技術としては、例えば特許文献1に開示されるものがある。この技術では、遠隔操作によって音入力手段のゲイン制御を行える。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−70046号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の音入力手段をカメラ外部の異常音検知のために使用する場合、モータなどを利用したパン・チルト駆動機構を有するカメラにおいてパン・チルト動作を行うと、このモータ音(駆動音)を異常音として誤検知してしまうという問題点がある。この問題点について、以下で詳しく説明する。
【0006】
図7は、従来技術に係る異常音の誤検知を説明するための図である。図7の横軸は、経過時間を示しており、縦軸は、音入力手段で取得される音信号の信号レベルを示している。
【0007】
音トリガ検知レベルLthを超える信号レベルを取得した場合に異常音として検知するカメラでは、音入力手段で取得される外部音の波形Daが、音トリガ検知レベルLthを超える時間帯Taには、これを異常音として検知できる。しかし、パン・チルト駆動が行われる際には、その駆動音が音入力手段に入力されるため、外部音の波形Daが低いレベルであるにもかかわらず、駆動音の波形Raが音トリガ検知レベルLthを超えてしまうと、異常音として誤検知されることとなる。すなわち、駆動音に起因する誤った処理が行われてしまう。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、撮像部に関する可動機構を駆動する際に生じる駆動音に起因する誤った処理を防止できる撮像装置の技術を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、被写体に係る画像信号を取得する撮像部を有する撮像装置であって、(a)前記撮像部に設けられた所定の可動機構を力学的に駆動する駆動手段と、(b)前記撮像部の近傍に設置された音検出手段の出力にゲインを乗じて音信号を生成する信号生成手段と、(c) 前記音信号のレベルが所定の判定レベルより大きいときに所定の処理を行う処理手段と、(d)前記駆動手段が能動化されている期間においては、前記音信号のゲインを低下させる音ゲイン変更手段とを備え、前記音ゲイン変更手段は、前記撮像装置において特定のモードが設定される場合には、前記音信号のゲインを上昇させる手段を有する。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る撮像装置において、前記駆動手段が駆動する前記可動機構は、前記撮像部をパン方向および/またはチルト方向に変更させる撮像方向変更機構である。
【0011】
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る撮像装置において、前記駆動手段は、前記可動機構を力学的に駆動する際に生じる駆動音の程度が互いに異なる複数の駆動モードを有しており、前記音ゲイン変更手段は、前記複数の駆動モードについて、駆動モードごとに前記音信号のゲインの程度を変更する手段を備える。
【0013】
また、請求項4の発明は、撮像部に設けられた所定の可動機構を駆動手段によって力学的に駆動する撮像装置の制御方法であって、(a)前記撮像部の近傍に設置された音検出手段の出力にゲインを乗じて生成された音信号を入力する工程と、(b)前記駆動手段が能動化されている期間においては、前記音信号のゲインを低下させる音ゲイン変更工程と、(c) 前記音信号のレベルが所定の判定レベルより大きいときに所定の処理の実行を開始させる処理開始工程とを備え、前記音ゲイン変更工程は、前記撮像装置において特定のモードが設定される場合には、前記音信号のゲインを上昇させる工程を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
<撮像装置の要部構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置1Aの要部構成を示す外観図である。
【0015】
撮像装置1Aは、カメラ本体2と、カメラ本体2の姿勢を変更するパン駆動部3およびチルト駆動部4と、カメラ本体2を保持する保持部5とを備えており、例えば監視エリアを監視するネットワークカメラとして機能する。
【0016】
カメラ本体2は、その前面に撮像レンズ21とマイク22とを有している。
【0017】
パン駆動部3は、例えばステップモータが内蔵されており、回転軸3cを中心にカメラ本体2を水平方向(パン方向)に姿勢変更する可動機構を力学的に駆動する。
【0018】
チルト駆動部4は、例えばステップモータが内蔵されており、回転軸4cを中心にカメラ本体2を仰角方向(チルト方向)に姿勢変更する可動機構を力学的に駆動する。
【0019】
保持部5は、両端部が垂直に折り曲げられた部材51と、部材51の中央部に連結する部材52とを備えている。そして、部材51の両端部にはチルト駆動部4が設けられ、部材52の端部にはパン駆動部3が設けられている。このような構成により、カメラ本体2の撮像方向変更については、2自由度を有することとなる。
【0020】
図2は、撮像装置1Aの機能的構成を示すブロック図である。
【0021】
撮像装置1Aのカメラ本体2には、撮像レンズ21を含む画像入力部11と、マイク22を有する音入力部12と、パン駆動部3およびチルト駆動部4に電気的に接続する制御部6とが設けられている。また、カメラ本体2は、音入力部12に電気的に接続する音ゲイン切替部13と、音ゲイン切替部13に接続する符号化部14とを備えるとともに、制御部6と接続する記憶部15および通信部16とを有している。
【0022】
画像入力部11は、被写体を撮像する撮像部として機能し、撮像レンズ21で構成される光学系と、例えばCCD(Charge Coupled Device)で構成される撮像素子(撮像センサ)とを有している。この画像入力部11では、撮像素子で取得したアナログの画像信号をデジタル信号に変換し、制御部6に出力する。
【0023】
音入力部12は、画像入力部11の近傍に設置され、マイク22によって外部の音(音情報)を取得する音検出手段として機能する。
【0024】
音ゲイン切替部13は、増幅率が可変な増幅回路として機能する。すなわち、音入力部12から送られた音情報に基づき音信号を生成する、具体的には音情報にゲイン(以下では「音ゲイン」という)を乗算して音信号を生成するとともに、音ゲインは制御部6から変更可能となっている。
【0025】
符号化部14は、音ゲイン切替部13から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、所定のフォーマットに符号化する部位である。
【0026】
記憶部15は、例えば半導体メモリで構成され、画像入力部11で生成された撮像画像データや、通信部16に関連する通信データなどを記憶する。また、記憶部15は、後述する撮像装置1Aの動作を制御する制御プログラムのデータを記憶する。
【0027】
通信部16は、カメラ本体2に接続されるケーブルCB(図1)を介し、例えばEthernet(R)やRS232Cなどにより撮像装置1Aの外部と通信するための部位である。
【0028】
制御部6は、例えばCPUで構成され、上記の各部を統括的に制御する。また、撮影装置1Aでは音トリガモードに設定できるが、制御部6は、この音トリガモードでの動作を制御する。この音トリガモードについて以下で説明する。
【0029】
図3は、音トリガモードの動作を説明するためのフローチャートである。
【0030】
例えば撮像装置1Aの外部からの入力により、音トリガモードに設定されると、以下のステップが実行される。
【0031】
ステップS1では、入力音が音トリガ設定値より大きいかを判定する。すなわち、音信号に基づいて、音の大きさが音トリガ設定値(所定の判定レベル)より大きいという所定の判定条件を満足するか否かを判定する。具体的には、音入力部12で取得され音ゲイン切替部13で音ゲインが乗算された音信号が、予め設定された音トリガの閾値である音トリガ検知レベルLth(図5参照)を超えたか、つまり異常音が検知されたか否かを判断する。ここで、入力音が音トリガ設定値より大きい場合には、ステップS2に進み、これ以外の場合には本ルーチンを抜ける。なお、本ルーチンを抜けた場合にも、継続して音トリガモードが設定されている場合には、再びステップS1に戻ってくることとなる。
【0032】
ステップS2では、音トリガ検知処理を行う。具体的には、異常音(音トリガ)を検知した旨の信号をケーブルCBを介して撮像装置1Aの外部に送信する。この際には、例えば制御部6からの指令によって画像入力部11における被写体の撮像動作が開始される。
【0033】
以上の音トリガモードにおける動作により、音入力部12で取得され音ゲインが乗算された音信号に応じて、所定の処理たとえば外部への通知処理や撮像処理などのデータ処理が行われることとなる。
【0034】
<撮像装置1Aの動作>
以上の構成を有する撮像装置1Aでは、パン・チルト動作を行う場合には、モータ音などの駆動音が発生するが、これを音トリガモードにて異常音として誤検知しないようになっている。この誤検知防止の動作を以下で説明する。
【0035】
図4は、撮像装置1Aの基本的な動作を示すフローチャートである。この動作は、記憶部15に格納される制御プログラムが制御部6で実行されることにより、実施される。
【0036】
ステップS11では、例えば撮像装置1Aの外部からケーブルCBを介して、撮像装置1Aにパン・チルト駆動命令があったかを判定する。ここで、パン・チルト駆動命令があった場合には、ステップS12に進み、駆動命令がない場合には、ステップS23に進む。
【0037】
ステップS12では、パン駆動命令であるかを判定する。ここで、パン駆動命令である場合には、ステップS13に進む。また、パン駆動命令でない場合つまりチルト駆動命令である場合には、ステップS18に進む。
【0038】
ステップS13では、上述した音トリガモードに設定されているかを判定する。ここで、音トリガモードに設定されている場合には、ステップS14に進み、設定されていない場合には、ステップS17に進む。
【0039】
ステップS14では、制御部6からの指令により音ゲイン切替部13において、音ゲインを低下させる。
【0040】
ステップS15では、パン駆動部3を動作させて、カメラ本体2の姿勢をパン方向に姿勢変更する。この場合、ステップS14で音ゲインを変更しているため、パン駆動部3で生じる駆動音が異常音として誤検知されるのを防止できる。
【0041】
ステップS16では、ステップS14で低下させた音ゲインを、元のゲイン値に復帰させる。これは、音ゲインを下げたままでは、異常音として検知すべき音の検出を適切に行えないため、通常の監視状態に戻す動作である。
【0042】
ステップS17では、パン駆動部3により、カメラ本体2の姿勢をパン方向に変更する。この場合、ステップS15と異なり、音トリガモードに設定されていないため、パン駆動部3で生じる駆動音が異常音として検知されることもない。
【0043】
ステップS18およびステップS19では、ステップS13およびステップS14と同様の動作を行う。
【0044】
ステップS20では、チルト駆動部4を動作させて、カメラ本体2の姿勢をチルト方向に変更する。この場合、ステップS19で音ゲインを変更しているため、チルト駆動部4で生じる駆動音が異常音として誤検知されるのを防止できる。
【0045】
ステップS21では、ステップS16と同様に、ステップS19で低下させた音ゲインを元のゲイン値に復帰させる。
【0046】
ステップS22では、チルト駆動部4により、カメラ本体2の姿勢をチルト方向に変更する。この場合、ステップS20と異なり、音トリガモードに設定されていないため、チルト駆動部4で生じる駆動音を異常音として検知されることもない。
【0047】
ステップS23では、画像撮影および録音を行う。すなわち、画像入力部11で撮影画像データを取得するとともに、音入力部12で外部の音を取得する。なお、音トリガモードに設定されている場合には、異常音検知時に画像撮影および録音が行われる。
【0048】
以上の撮像装置1Aの動作を、図5を参照して説明する。
【0049】
図5は、撮像装置1Aの動作を説明するための図である。この図5の横軸は、経過時間を示しており、縦軸は、音ゲイン切替部13から出力される音信号のレベルを示している。また、図5においては、パン・チルト動作で生じる駆動音を波形R1(波線)で表すとともに、この駆動音以外の外部音を波形D1(実線)で表している。
【0050】
撮像装置1Aの制御部6では、音トリガモードにおいて音トリガ検知レベルLthより大きな音レベルが検出された場合に、異常音として検知する処理が行われる。
【0051】
この音トリガモードにおいて、パン・チルト駆動命令があった場合には、上記のステップS14やステップS19の動作により音ゲインが下げられるため、従来技術で説明した駆動音の波形Ra(図7)が、音トリガ検知レベルLthより低い信号レベルを有する波形R1に圧縮される。これは、換言すれば、パン・チルト駆動部3、4が動作(能動化)している期間1においては、トリガモードにおける判定条件が満足されるような音の大きさの下限(音トリガ検知レベルLthに対応)が上昇されることと等価になる。これにより、パン駆動部3やチルト駆動部4で生じる駆動音が異常音として検知されるのを防止できる。なお、この場合、音ゲインが通常状態より低下しているため、外部音の波形D1の信号レベルも相対的に減少することとなる。
【0052】
そして、パン・チルト駆動が完了した場合には、上記のステップ16やステップS21の動作により音ゲインを元のゲイン値に復帰させる。これにより、パン・チルト駆動を行う時間帯T1以外では、異常音の監視を適切に行えることとなる。
【0053】
以上の撮像装置1Aの動作により、音トリガモードにおいてパン・チルト駆動中には音ゲインを低下させるため、駆動音が異常音として誤検知されるのを防止できる。
【0054】
なお、パン・チルト駆動を行う時間帯T1(図5)においては、音ゲイン切替部13の音ゲイン(増幅率)を「0」、つまり音ゲイン切替部13からの信号出力をカットするようにしても良い。この場合には、外部音の異常検知がブラインド状態となるが、駆動音が異常音として誤検知されるのを確実に防止できる。
【0055】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る撮像装置1Bは、図1および図2に示す第1実施形態の撮像装置1Aと類似の構成を有しているが、記憶部15の構成が異なっている。
【0056】
すなわち、撮像装置1Bの記憶部15には、撮像装置1Aの動作に係る制御プログラムと異なる制御プログラムが格納されている。この制御プログラムが、制御部6で実行されることにより、後で説明する撮像装置1Bの動作が実施されることとなる。
【0057】
また、撮像装置1Bのパン駆動部3およびチルト駆動部4では、その駆動状態が切替え可能、具体的には高速駆動と低速駆動とを切替えられるようになっており、この切替えは制御部6からの指令で行える。そして、高速駆動では、低速駆動より迅速にパン・チルトを行える反面、低速駆動より駆動音が大きくなる。すなわち、撮像装置1Bでは、パン・チルト駆動機構を力学的に駆動する際に生じる駆動音の程度が互いに異なる複数の駆動モード(高速駆動モードおよび低速駆動モード)を有することとなる。
【0058】
<撮像装置1Bの動作>
以上のように、撮像装置1Bでは、パン駆動部3およびチルト駆動部4で高速・低速駆動を行えるが、この駆動速度(駆動状態)に応じて音ゲイン切替部13の音ゲインを変更する動作が行われる。この撮像装置1Bの動作について、以下で詳しく説明する。
【0059】
図6は、撮像装置1Bの動作を説明するための図である。この図6の横軸は、経過時間を示しており、縦軸は、音ゲイン切替部13から出力される音信号のレベルを示している。また、図6においては、パン・チルト動作で生じる高速・低速駆動時の駆動音を波形R2、R3(波線)で表すとともに、この駆動音以外の外部音を波形D2(実線)で表している。
【0060】
撮像装置1Bの制御部6では、第1実施形態と同様に、音トリガモードにおいて音トリガ検知レベルLthより大きな音レベルが検出された場合に、異常音として検知する処理が行われる。この音トリガモードにおいて、パン・チルト駆動命令があり、この命令では高速駆動の後に低速駆動が指令された場合を考える。
【0061】
この場合には、第1実施形態の撮像装置1Aと同様に、パン・チルト駆動中には音ゲイン切替部13の音ゲインが下げられるが、低速駆動を行う時間帯T3で設定される音ゲイン値は、高速駆動の時間帯T2で設定される音ゲイン値より大きくしている。これは、換言すれば、高速・低速駆動モードについて、各駆動モードごとに、トリガモードにおける判定条件が満足されるような音の大きさの下限(音トリガ検知レベルLthに対応)の上昇の程度が変更されることと等価となる。これにより、駆動音(ノイズ音)が高速駆動時より小さい低速駆動時においては、外部音D2の信号レベルを相対的に上げてS/N比を向上させ、外部音に関する異常音検知の感度を高めることができる。
【0062】
このように高速駆動と低速駆動とで音ゲインを2段階(複数の段階)に切替えても、駆動音の波形R2、R3は音トリガ検知レベルLthより低くなる。その結果、パン駆動部3やチルト駆動部4で生じる駆動音を異常音として検知するのを防止できることとなる。
【0063】
以上の撮像装置1Bの動作により、第1実施形態と同様に、音トリガモードにおいてパン・チルト駆動中には音ゲインを低下させるため、駆動音が異常音として誤検知されるのを防止できる。また、低速駆動時には、高速駆動時より音ゲインを上昇させるため、異常音検知に関するS/N比を向上できる。
【0064】
<変形例>
◎上記の各実施形態の音トリガモードにおいては、パン・チルト駆動を行う場合に音ゲインを下げるのは必須でなく、撮像装置に内蔵されるアクチュエータ、例えばズームモータやフォーカスモータなどの駆動を行う場合に音ゲインを下げるようにしても良い。このようにすれば、撮像部に関するズーム・フォーカス機構を駆動する場合にも、異常音検知において誤検知するのを防止できる。
【0065】
◎上記の第2実施形態の音トリガモードにおいては、駆動速度に応じて音ゲインを変更するのは必須でなく、駆動電流や累積駆動時間などの駆動状態に応じて音ゲインを変更するようにしても良い。
【0066】
◎上記の第2実施形態の音トリガモードにおいては、高速および低速駆動に対応して2段階に音ゲインを変更するのは必須でなく、例えば高速、中速および低速駆動の場合には3段階に音ゲインを変更したり、また4段階以上に変更させるようにしても良い。
【0067】
◎上記の各実施形態においては、パン・チルト駆動時に音ゲインを下げる代わりに、閾値である音トリガ検知レベルLthを上げるようにしても良い。この場合にも、駆動音が異常音として誤検知されるのを防止できることとなる。
【0068】
◎上記の各実施形態において、撮像レンズ21(図1)がズームレンズとして構成される場合には、ズームアップする際に音ゲイン切替部13(図2)の音ゲインを上昇させるようにしても良い。これにより、映像のズームアップとともに、入力音圧、例えば被写体からの音声なども大きくできることとなる。
【0069】
また、制御部により時間や動作モードを設定可能な場合で、設定されるモードに応じて音情報が重視される時には、音ゲインを上昇させるようにしても良い。
【0070】
例えば、休日や就業後などで人がいない(または少ない)時間帯を示す休日モードに設定されている場合には、昼の時間帯でも音ゲインを上げるようにする。また、監視モードに設定される場合には、音ゲインを上げておく。これにより、不審音の検出範囲を高めることができる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし請求項4の発明によれば、撮像部に設けられた所定の可動機構を力学的に駆動する駆動手段が能動化されている期間においては、音信号のゲインを低下させるため、撮像部に関する駆動機構を駆動する際に生じる駆動音に起因する誤った処理を防止できる。
【0072】
特に、請求項2の発明においては、駆動手段が駆動する可動機構は撮像部をパン方向および/またはチルト方向に変更させる撮像方向変更機構であるため、パン・チルト駆動時において誤った処理を適切に防止できる。
【0073】
また、請求項3の発明においては、駆動音の程度が互いに異なる複数の駆動モードについて、駆動モードごとに音信号のゲインの程度を変更するため、異常音検知に関する感度を適正化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る撮像装置1Aの要部構成を示す外観図である。
【図2】撮像装置1Aの機能的構成を示すブロック図である。
【図3】音トリガモードの動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】撮像装置1Aの基本的な動作を示すフローチャートである。
【図5】撮像装置1Aの動作を説明するための図である。
【図6】撮像装置1Bの動作を説明するための図である。
【図7】従来技術に係る異常音の誤検知を説明するための図である。
【符号の説明】
1A、1B 撮像装置
2 カメラ本体
3 パン駆動部
4 チルト駆動部
6 制御部
11 画像入力部
12 音入力部
13 音ゲイン切替部
14 符号化部
15 記憶部
16 通信部
22 マイク
R1、R2、R3、Ra 駆動音の波形
Lth 音トリガ検知レベル

Claims (4)

  1. 被写体に係る画像信号を取得する撮像部を有する撮像装置であって、
    (a)前記撮像部に設けられた所定の可動機構を力学的に駆動する駆動手段と、
    (b)前記撮像部の近傍に設置された音検出手段の出力にゲインを乗じて音信号を生成する信号生成手段と、
    (c) 前記音信号のレベルが所定の判定レベルより大きいときに所定の処理を行う処理手段と、
    (d)前記駆動手段が能動化されている期間においては、前記音信号のゲインを低下させる音ゲイン変更手段と、
    を備え
    前記音ゲイン変更手段は、
    前記撮像装置において特定のモードが設定される場合には、前記音信号のゲインを上昇させる手段、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記駆動手段が駆動する前記可動機構は、前記撮像部をパン方向および/またはチルト方向に変更させる撮像方向変更機構であることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の撮像装置において、
    前記駆動手段は、前記可動機構を力学的に駆動する際に生じる駆動音の程度が互いに異なる複数の駆動モードを有しており、
    前記音ゲイン変更手段は、
    前記複数の駆動モードについて、駆動モードごとに前記音信号のゲインの程度を変更する手段、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  4. 撮像部に設けられた所定の可動機構を駆動手段によって力学的に駆動する撮像装置の制御方法であって、
    (a) 前記撮像部の近傍に設置された音検出手段の出力にゲインを乗じて生成された音信号を入力する工程と、
    (b) 前記駆動手段が能動化されている期間においては、前記音信号のゲインを低下させる音ゲイン変更工程と、
    (c) 前記音信号のレベルが所定の判定レベルより大きいときに所定の処理の実行を開始させる処理開始工程と、
    を備え、
    前記音ゲイン変更工程は、
    前記撮像装置において特定のモードが設定される場合には、前記音信号のゲインを上昇させる工程、
    を有することを特徴とする制御方法。
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