JP4239593B2 - インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェットヘッドに係り、特にインク内の異物及び気泡等を除去するためのフィルタ、フィルタを具備するインクジェットヘッド及びそれを用いたインクジェット式記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットヘッドは一般に、インク導入口から導入されたインクに、圧電素子等を駆動させて圧力を加えて、ノズルから吐出させるように構成されている。このようなインクジェットヘッドは、供給されたインク内に異物が存在するとインク流路やノズルが詰まり、吐出不良が発生する。インク内に存在する気泡が原因となり、インクの流れが阻害され、また、圧電素子等によって加えられた圧力が吸収される等の理由により吐出不良が発生する。そのため、通常はインク供給路の途中に複数の微細な穴を有し、インク内の異物や気泡を除去するためのフィルタが装着されている。
【0003】
このフィルタとしては、従来から、繊維を織って織り目をフィルタ孔とした構造のフィルタが用いられており、このフィルタ孔をインクが通過する際に異物及び気泡が除去される。しかしこの構造のフィルタは繊維をあまり細くすることが出来ないために、フィルタ孔を小さくしようとすると開口率が小さくなる。その結果、インクを流す際の圧力損失が大きくなり、吐出性能が低下するという問題がある。
【0004】
また、開口率を増加させる方法としてエレクトロフォーミングにより丸孔を形成したニッケル板をフィルタとする方法が開示されている(特許文献1参照)。この方法で製作されたフィルタの開口率は30%程度でありインクの流れの圧力損失にあまり影響しないフィルタが製作可能である。
【特許文献1】
特開平11-291514号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年の印字の高精細化に伴うヘッドのノズル径の小径化に伴い、フィルタ孔の径も益々小さく形成する必要がでてきている。前述のエレクトロフォーミングによる方法では、そのレジストのパターニング分解能の限界により対応できない場合が生じている。また、吐出させる液体が溶剤や腐食性液体の場合にはニッケルが侵されるという問題がある。
【0006】
そこで、吐出させる液体に対して耐腐食性を有する材料を用いて、エッチング法により表面と裏面に所定形状の凹部を形成し、該凹部が重なり合う領域に貫通穴を形成してフィルタを構成することが考えられる。しかしながら、フィルタ部材は、フィルタ部の他に他部品との位置決めする為のパターン等が混在している。部品面内でのエッチング進行速度の若干のばらつきにより、貫通穴部分が貫通するタイミングにばらつきが生じると、エッチング液の流れ方に分布を生じ、エッチングの進行速度分布が増幅される。その結果、フィルタ部分の貫通穴精度が低下し、フィルタとして機能しなくなってしまう。
【0007】
本発明の課題は、このような事情に鑑み、インクが流れる孔を小さく、精度良く形成し、且つ耐食性を有したフィルタを具備するインクジェットヘッド及び記録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明は、インクを蓄える加圧室と、該加圧室にフィルタ部を通してインクを供給する手段と、前記加圧室からオリフィスを通してインク液滴を噴射する手段を備え、前記フィルタ部を構成するフィルタプレートは、エッチング法で製作され、インク中の異物を除去する該フィルタ部の貫通孔と、該フィルタ部の貫通孔と干渉しない距離の間隔dで設けられたエッチング液の滞留を防ぐためのフィルタ部周辺貫通穴を有するインクジェットヘッドにおいて、前記間隔dが、フィルタ部周辺貫通穴の最大開口部長さよりも大きく、フィルタ部周辺貫通穴の最大開口部長さの3倍よりも小さいことを特徴とする。このように構成することにより、フィルタ部周囲のエッチング液の流れが安定し、微小な径を有する開孔を精度よく形成することが可能で、フィルタ部の貫通孔とフィルタ部周辺貫通穴を干渉させることなく加工することが可能になる。
【0009】
本発明の他の特徴は、インクジェットヘッドにおけるフィルタ部をステンレス鋼で形成したことにある。このようにすると、フィルタの耐食性を向上することが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に基づいて詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明に係るインクジェットヘッドのノズル部構成の一例を示す断面図である。1はオリフィス、2は加圧室、3は振動板、4は圧電素子、5aと5bは信号入力端子、6は圧電素子固定板、7は共通インク供給路8と加圧室2とを連結し加圧室2へのインク流入を制御するリストリクタ、8は共通インク供給路、9はフィルタ、10は振動板3と圧電素子4とを連結するシリコン接着剤等の弾性を有する接着剤、11はリストリクタ7を形成するリストリクタプレート、12は加圧室2を形成する加圧室プレート、13はオリフィス1を形成するオリフィスプレート、14は振動板3を補強する支持板、15は共通インク供給路8を形成するための共通インク供給路部材、16はフィルタ9を形成するフィルタプレートである。
【0016】
振動板3、リストリクタプレート11、加圧室プレート12、支持板14は、例えばステンレス材から作られ、オリフィスプレート13はニッケル材あるいはステンレス材から作られている。また、圧電素子固定板6は、セラミックス,ポリイミドなどの絶縁物から作られている。インクは、上流から下流へ向かって、共通インク供給路8の途中で、フィルタ9を通過して、リストリクタ7、加圧室2、オリフィス1の順に流れる。圧電素子4は信号入力端子5aと5bの間に電位差が印加されたときに伸縮し、信号入力端子5aと5b間に電位差が無くなれば伸縮前の形に戻る。この圧電素子4の変形によって、加圧室2内のインクに圧力が加わり、オリフィス1からインクが吐出する。
【0017】
図2は上記のフィルタプレート16の平面図を示す。フィルタプレート16は、フィルタ9が形成される部分と、くり貫かれた部分16aと、フィルタ9よりも開口率の大きな貫通穴が形成される部分16bを有する。フィルタ部9は共通インク供給路8の全面にわたって形成されている。また、くり貫かれた部分16aは圧電素子4が挿入される空間になる。貫通穴が形成される部分16bとフィルタ9が形成される部分とは、間隔dを設けて形成される。間隔dは、16b部分に形成される貫通穴の最大径よりも大きく、16b部分に形成される貫通穴の最大径の3倍よりも小さい値である。
【0018】
図3はフィルタ部9の構成図を示す。フィルタ部9の表面には縦方向に多数の溝が等間隔に形成され、裏面にはそれと直交する方向に多数の溝が等間隔に形成されている。図4はこれを拡大して示したもので、101,102,103が表面の溝、201,202,203が裏面に形成された溝を表わす。そして各溝の深さは、それぞれフィルタプレート16の厚みに対して、半分の厚さと等しいか、それよりも若干深くなるように形成される。この結果、表面の溝101,102,103と裏面の溝201,202,203の交わる部分301,302,303は正方形の貫通孔17が形成される。
【0019】
図5は、図3のA−A断面を示しており、貫通孔17が等間隔に形成されており、この貫通孔17をインクが通過することにより、インク中の異物が除去される。
【0020】
次に本発明に係るインクジェットプリントヘッドに用いられるフィルタプレートの製作工程を図6を参照して説明する。
【0021】
まず、(a)に示すように、圧延された25μm厚のステンレス鋼(SUS)の薄板18の両面にラミネータによりドライフィルムレジスト19を貼り付ける。次に(b)に示すように、薄板18の表面と裏面のドライフィルムレジスト19をフォトリソ工程により溝幅30μmにパターニングする。この場合、表面のレジストを縦方向に等間隔にパターンニングしたら、裏面のレジストは横方向に等間隔にパターニングして、両方のレジスト層が直交するように形成する。
【0022】
次に(c)に示すように、溝部のステンレス鋼(SUS)の薄板18を塩化第2鉄溶液にて深さ13μmまで両面からエッチングを行う。両面のエッチングばらつきを減らすために、エッチング液を両面同時にスプレーで吹き付けると良い。
【0023】
エッチングの最終段階頃になると、フィルタ9が形成される部分16aで両面の溝が交差する位置に貫通穴が形成される。この時、フィルタ9が形成される部分16aの外周近傍では、その中央付近に比べエッチング液が滞留しやすく、エッチング速度に偏りを生じる。フィルタ9が形成される部分16aと間隔d隔てて貫通穴が形成される部分16cを設けることで、エッチング液の滞留を防ぎ、フィルタ9が形成される部分16a内で一様なエッチング速度を保つことができる。フィルタ部とフィルタ部周辺貫通穴の間隔dは、フィルタ部周辺貫通穴の最大開口部長さより小さいと、フィルタ部周辺貫通穴がフィルタ部に干渉し連通してしまう可能性がある。また、フィルタ部周辺貫通穴最大開口部長さの3倍よりも大きくなると、エッチング液の滞留を防ぐ効果が低下し、エッチング速度の分布を発生しやすくなる。
【0024】
最後に(d)に示すように、両面のドライフィルムレジスト19を剥離液によって除去することによって、等間隔に貫通孔17が形成されたフィルタ部が完成する。
【0025】
本例では、溝幅を30μmとしたがこの数値に限定されるものではない。すなわち、オリフィス1の径より小さい溝幅であれば、一辺の長さがオリフィス径よりも小さなフィルタが形成されるため、オリフィス1が目詰まりを起こすことはない。通常オリフィスの径は80μm以下であることが望ましく、溝幅は20〜60μmの範囲が望ましい。
【0026】
溝のピッチを調整することによって貫通孔17の数を調整することができ、従って開孔率も任意に設定することができる。例えば、溝幅を30μm、ピッチを55μmとし場合、開孔率は13.2%となる。開孔率はインクの流れにおける抵抗に関係があり、インク吐出時の周波数応答性に影響を与える。通常、開孔率は10%以上であれば問題ないとされており、この範囲で溝ピッチを選定すると良い。また、フィルタプレートと支持板14、共通インク供給路部材15を接合する方法はいくつか考えられるが、例えば、耐インク性を有する接着を薄く塗布又は転写したものを用いる場合、貫通穴部16は余分な接着剤の逃げ穴としての効果もある。インク流路への接着剤のはみ出しを防止することが出来るため、インク吐出特性ばらつきの低減に効果がある。
【0027】
図7は本例のフィルタプレートを組み込んだプリントヘッドの駆動周波数と液滴の吐出速度の関係を示す。駆動周波数が20kHzにおいてもインク滴の速度変動は少なく、良好な特性を示していることが分かる。
【0028】
図8は本発明に係るインクジェットプリントヘッドフィルタ部の第2の例を示す断面図、図9はその上面図である。この例では、図9のようにフィルタプレートの表面と裏面に多数の正方形の凹部がエッチングにより形成されている。表面の凹部401,402,403の深さはフィルタプレートの厚さのほぼ半分の深さにエッチングされる。一方、裏面凹部501,502の正方形の大きさは、表面凹部401,402,403の正方形の大きさより大きめにエッチングされ、その深さはフィルタプレートの厚さのほぼ半分に設定されている。この結果、図8に示すように、フィルタ部8の貫通孔17はインク流入側の溝幅がインク流出側よりも広く形成される。
【0029】
インクがフィルタ部8の貫通孔17を通過する際の抵抗は孔径だけではなく、貫通孔17の長さにも影響を受ける。異物の通過を阻止するというフィルタの機能には、貫通孔の長さは影響しないため、抵抗を小さくするために極力フィルタプレートの厚さを薄くするほうが望ましいが、加工時及びヘッド組立て時のハンドリングの容易さから限界がある。つまり、あまり薄すぎるその加工及び組立てが著しく困難になる。そのため本例では貫通孔の径は所定の大きさに維持したまま、インク流れの抵抗を小さくし、且つハンドリングを容易にしたものである。
【0030】
なお上記の例では、フィルタ部に正方形の孔17を形成した例を示したが、この孔の形状は正方形に限定されず、例えば断面円形であってもよい。また表面および裏面をエッチングすることにより形成される凹部の深さは、それぞれフィルタプレートの厚さの半分程度としたが、これもいろいろな変形が可能である。
【0031】
従来のフィルタプレートの厚さは、開孔部の流路抵抗と、ハンドリングのし易さとの兼ね合いから30μm程度の厚さに設定されている。しかし図8のような形状の開孔部にすれば流路抵抗を低減できるので、フィルタプレートの厚さは50μm程度にしても差し支えない。また、開孔部17の孔径の小さい部分の厚さは最小で10μm程度にすることが可能であり、流路抵抗から25μm以下にすることが望ましい。したがって孔径の大きい部分の厚さは、全体の厚さが50μmのときは25〜40μm、全体の厚さが30μmのときは15〜20μm程度が望ましい。すなわち本例の望ましい範囲は、フィルタプレートが25〜50μm、小さい径の開孔部の厚さは10μm〜25μm、大きい径の開孔部の厚さは15μm以上ということになる。
【0032】
図10は本発明にかかるインクジェットヘッドフィルタ部の第3の例を示す上面図である。この実施例は、フィルタプレートの表面を矩形701,702の形状にエッチングして凹部を形成し、裏面にはこれとずれた位置に矩形601,602,603の形状にエッチングして凹部を形成したものである。このようにすると、矩形701,702と矩形601,602,603の重なる領域801,802,803が貫通孔となる。
【0033】
リソグラフィ技術の進歩により小さい孔径の開孔を形成することは比較的容易になったが、プレートの材料や厚さによって数10μmの孔を空けることが困難な場合もある。しかし第3の実施例のようにして開孔部を形成すればリソグラフィーの解像度としてはそれほど高い精度を要求されず、しかも微小な孔部を形成できるという効果がある。
【0034】
次に上述のインクジェットヘッドを用いた本発明のインクジェット式記録装置の一例について説明する。
【0035】
図11において、筺体30の上部にヘッドベース31が配置され、その上に4本のプリントヘッド組32が設けられている。筺体30の内部にはロール紙搬送装置や制御装置が収納されているが図示を省略してある。4本のプリントヘッド組32には4本のインク供給管34から、カラーの印刷をするためにシアン、マジェンタ、イエロー、ブラックのインクが供給される。各ヘッド組32には、印刷用紙の長手方向と直角の方向に、例えば20個のヘッドが配列され、各ヘッドには図1に示したノズルが例えば128個設けられている。ノズルのオリフィス1(図1)と対向するように印刷用紙33が搬送される。この図では矢印の方向にロール紙が搬送され、その上流にロール紙供給装置が配置されるが図面では省略してある。
【0036】
筺体30の上部のフレーム39と40との間にロッド37,38が設けられ、そのロッド37,38を支持体35,36が摺動できるように支持されている。この支持体35,36に前記へードベース31が取付けられているので、プリントヘッド組32は印刷用紙33の長手方向と直角の方向に移動してヘッドクリーニング機構40の位置まで移動することができる。
【0037】
本発明のインクジェットヘッドは上記のような記録装置のほかに汎用の小形のインクジェット式記録装置にも勿論使用することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によるインクジェットプリントヘッドは、貫通穴の開口率を、フィルタ部<フィルタ部と一定の間隔を置いた貫通穴部としていることから、エッチング液のフィルタ部への滞留を低減し、エッチング速度分布の発生によるエッチング不良を低減できる。
【0039】
また、フィルタ部とフィルタ部周辺貫通穴の間隔は、フィルタ部周辺貫通穴の最大開口部長さ<フィルタ部とフィルタ部周辺貫通穴との間隔<フィルタ部周辺貫通穴最大開口部長さの3倍としているため、上記エッチング不良を低減する効果を保ちつつ、フィルタ部周辺貫通穴がフィルタ部に干渉して、連通することがない。
【0040】
さらに、フィルタプレートの表面と裏面に溝状あるいは矩形の凹部を形成し、その形状の重なり合う部分に貫通孔を形成してフィルタ部を構成しているので、微小な径の開孔を有するフィルタを製作可能であり、このフィルタプレート用いることにより高精細のインクジェットプリンタが実現可能である。
【0041】
加えて、フィルタプレートがステンレス鋼(SUS)で形成されていることから、多種のインク及び液体の吐出が可能となり、汎用性のあるインクジェットプリントヘッドが実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェットプリントヘッドの一実施例を示す断面図。
【図2】 本発明のインクジェットプリントヘッドフィルタプレートの平面図。
【図3】 本発明のインクジェットプリントヘッドフィルタ部の拡大平面図。
【図4】 図3の拡大平面図。
【図5】 本発明のインクジェットプリントヘッドフィルタ部の断面図。
【図6】 本発明のインクジェットプリントヘッドフィルタプレートの製造工程を示す説明図。
【図7】 本発明のインクジェットプリントヘッド駆動周波数と液滴速度の関係を示す特性図。
【図8】 本発明のインクジェットプリントヘッドフィルタ部の第2の例を示す断面図。
【図9】 本発明のインクジェットプリントヘッドフィルタ部の第2の例を示す平面図。
【図10】 本発明のインクジェットプリントヘッドフィルタ部の第3の例を示す平面図。
【図11】 本発明のインクジェットヘッドを用いた記録装置の一例を示す外観斜視図。
【符号の説明】
1はオリフィス、2は加圧室、3は振動板、4は圧電素子、5aと5bは信号入力端子、6は圧電素子固定基板、7はリストリクタ、8は共通インク供給路、9はフィルタ、10は接着剤、11はリストリクタプレート、12は加圧室プレート、13はオリフィスプレート、14は支持板、15は共通インク供給路部材、16はフィルタプレート、17は貫通孔、18はSUS薄板、19はドライフィルムレジストである。
Claims (2)
- インクを蓄える加圧室と、該加圧室にフィルタ部を通してインクを供給する手段と、前記加圧室からオリフィスを通してインク液滴を噴射する手段を備え、前記フィルタ部を構成するフィルタプレートは、エッチング法で製作され、インク中の異物を除去する前記フィルタ部の貫通孔と、該フィルタ部の貫通孔と干渉しない距離の間隔dで設けられたエッチング液の滞留を防ぐフィルタ部周辺貫通穴を有するインクジェットヘッドにおいて、前記間隔dが、フィルタ部周辺貫通穴の最大開口部長さよりも大きく、フィルタ部周辺貫通穴の最大開口部長さの3倍よりも小さいことを特徴とするインクジェットヘッド。
- 請求項1記載のインクジェットヘッドにおいて、前記フィルタ部がステンレス鋼で形成されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
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