JP4236920B2 - 伝送路特性推定装置および伝送路特性推定方法、無線復調装置、コンピュータプログラム - Google Patents

伝送路特性推定装置および伝送路特性推定方法、無線復調装置、コンピュータプログラム Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直交周波数分割多重(OFDM;Orthogonal Frequency Division Multiplex)方式等を用いる無線システムに適用される伝送路特性推定装置および伝送路特性推定方法、無線復調装置、並びにその伝送路特性推定装置をコンピュータを利用して実現するためのコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
OFDM方式は無線LANや地上波デジタル放送などに用いられており、移動通信システムにおいても無線伝送方式の有力な候補の一つとなっている。このOFDM方式では、サブキャリア毎に異なる変調方式を選ぶことができるので、受信電力特性に応じて変調方式を適応的に変えることが可能である。例えば、受信電力特性が優れているサブキャリアには多値変調方式を選択し、一方、受信電力特性が劣るサブキャリアには復調特性の良い所定の変調方式を選択する。この場合、多値変調方式を適用した際には受信時に同期検波を行うが、これを精度よく行うためには伝送路特性を推定して受信信号に対し伝送路等化を行う必要がある。
また、移動通信システムにOFDM方式を適用する場合、高速に時間変動する伝送路特性に対し、追従して推定することが要求される。
【0003】
従来の伝送路特性推定装置は、受信した伝送フレーム内のプリアンブル部分に格納されている所定のパイロット信号に基づいて伝送路特性を推定している(例えば、非特許文献1参照)。また、伝送フレーム内のユーザデータ格納部分に、所定のパイロット信号を幾つかのサブキャリア毎に配置するようにしておき、それら各パイロット信号に基づいて伝送路特性を推定することにより、伝送路特性の時間変動に追従するものもある。
【0004】
【非特許文献1】
ユーピンチャオ(Yuping Zhao)、外1名,「ア ノベル チャンネル エスティメイション メソッド フォ オウエフディエム モバイル コミュニケイション システムズ ベイスド オン パイロット シグナルズ アンド トランスフォームドメイン プロセッシング(A Novel Channel Estimation Method for OFDM Mobile Communication Systems Based on Pilot Signals and Transform-Domain Processing)」,アイイーイーイー ブイティシー’97(Proc. IEEE VTC’97),1997年,p.2089−2093
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の伝送路特性推定装置では、伝送路特性の時間変動に追従するために、伝送フレーム内のユーザデータ格納部分に複数のパイロット信号を配置するので、伝送効率が低下するという問題がある。特に、精度よく追従させるためにはパイロット信号の配置密度を高める必要があり、一定の精度以上を要求することは現実的に困難である。
【0006】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、OFDM方式等を用いる無線システムにおける伝送路特性を時間変動に追従して精度よく推定することができ、且つ、伝送効率の低下を生じさせることのない伝送路特性推定装置および伝送路特性推定方法を提供することにある。
【0007】
また、その伝送路特性推定装置を適用した無線復調装置を提供することも目的とする。
【0008】
また、本発明は、その伝送路特性推定装置をコンピュータを利用して実現するためのコンピュータプログラムを提供することも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明に係る伝送路特性推定装置は、プリアンブル部分に格納されるパイロットデータと前記プリアンブル部分に続く伝送単位のユーザデータとが送られる無線システムにおける伝送路特性推定装置であって、伝送路等化を行うための伝送路特性データに基づいて受信信号を補正する等化手段と、この補正後の受信信号を復調する復調手段と、この復調後のデータを変調する変調手段と、受信したパイロットデータが入力されると、既知のパイロットデータに基づいて第1の伝送路特性データを算出し、一方、受信した伝送単位のユーザデータが入力されると、この伝送単位のユーザデータに対応する前記変調後の伝送単位のユーザデータに基づいて第2の伝送路特性データを算出する伝送路特性推定手段と、前記伝送路特性推定手段によって算出された伝送路特性データからノイズ成分を除去して前記等化手段へ出力するフィルタリング手段と、を備え、前記フィルタリング手段は、入力された伝送路特性データをフーリエ変換するフーリエ変換器と、該伝送路特性データのいずれの周波数範囲が有効であるかを受信電力の総和に対する所定の割合の受信電力が存在する範囲に基づき判断して、通過範囲を選択する通過範囲選択手段と、フーリエ変換後のデータの前記通過範囲の成分を通過するフィルタと、前記フィルタ通過後のデータを逆フーリエ変換する逆フーリエ変換器と、を具備することを特徴とする。
本発明に係る伝送路特性推定装置は、プリアンブル部分に格納されるパイロットデータと前記プリアンブル部分に続く伝送単位のユーザデータとが送られる無線システムにおける伝送路特性推定装置であって、伝送路等化を行うための伝送路特性データに基づいて受信信号を補正する等化手段と、この補正後の受信信号を復調する復調手段と、この復調後のデータを変調する変調手段と、受信したパイロットデータが入力されると、既知のパイロットデータに基づいて第1の伝送路特性データを算出し、一方、受信した伝送単位のユーザデータが入力されると、この伝送単位のユーザデータに対応する前記変調後の伝送単位のユーザデータに基づいて第2の伝送路特性データを算出する伝送路特性推定手段と、前記伝送路特性推定手段によって算出された伝送路特性データからノイズ成分を除去して前記等化手段へ出力するフィルタリング手段と、を備え、前記フィルタリング手段は、入力された伝送路特性データを逆フーリエ変換する逆フーリエ変換器と、該伝送路特性データのいずれの時間範囲が有効であるかを受信電力の総和に対する所定の割合の受信電力が存在する範囲に基づき判断して、通過範囲を選択する通過範囲選択手段と、逆フーリエ変換後のデータの前記通過範囲の成分を通過するフィルタと、前記フィルタ通過後のデータをフーリエ変換するフーリエ変換器と、を具備することを特徴とする。
本発明に係る伝送路特性推定装置において、前記通過範囲選択手段は、基本波の位置から受信電力の総和の所定の割合の電力が存在する範囲を通過範囲に選択することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る伝送路特性推定装置においては、前記伝送路特性推定手段の過去の所定回分の出力データを平均化する平均化手段を具備することを特徴とする。
【0011】
本発明に係る伝送路特性推定装置においては、前記フィルタリング手段の過去の所定回分の出力データを平均化する平均化手段を具備することを特徴とする。
【0012】
本発明に係る伝送路特性推定装置においては、前記復調後のデータを誤り訂正する誤り訂正手段を具備することを特徴とする。
【0017】
本発明に係る無線復調装置は、前述の伝送路特性推定装置を備え、該伝送路特性推定装置で復調済みのデータを出力に使用することを特徴としている。
【0018】
本発明に係る無線復調装置においては、受信したユーザデータを、このユーザデータを元に算出された前記第2の伝送路特性データが前記等化手段へ入力されるタイミングに合わせて前記等化手段へ入力する調整手段を具備することを特徴とする。
【0019】
本発明に係る伝送路特性推定方法は、プリアンブル部分に格納されるパイロットデータと前記プリアンブル部分に続く伝送単位のユーザデータとが送られる無線システムにおける伝送路特性推定方法であって、伝送路等化を行うための伝送路特性データに基づいて受信信号を補正する等化過程と、この補正後の受信信号を復調する過程と、この復調後のデータを変調する過程と、受信したパイロットデータと既知のパイロットデータとに基づいて第1の伝送路特性データを算出する過程と、受信した伝送単位のユーザデータが入力されると、この伝送単位のユーザデータに対応する前記変調後の伝送単位のユーザデータに基づいて第2の伝送路特性データを算出する過程と、前記算出された伝送路特性データからノイズ成分を除去して前記等化過程へ出力するフィルタリング過程と、を含み、前記フィルタリング過程は、入力された伝送路特性データをフーリエ変換する過程と、該伝送路特性データのいずれの周波数範囲が有効であるかを受信電力の総和に対する所定の割合の受信電力が存在する範囲に基づき判断して、通過範囲を選択する過程と、フーリエ変換後のデータの前記通過範囲の成分をフィルタにより通過する過程と、前記フィルタ通過後のデータを逆フーリエ変換する過程と、を有することを特徴とする。
本発明に係る伝送路特性推定方法は、プリアンブル部分に格納されるパイロットデータと前記プリアンブル部分に続く伝送単位のユーザデータとが送られる無線システムにおける伝送路特性推定方法であって、伝送路等化を行うための伝送路特性データに基づいて受信信号を補正する等化過程と、この補正後の受信信号を復調する過程と、この復調後のデータを変調する過程と、受信したパイロットデータと既知のパイロットデータとに基づいて第1の伝送路特性データを算出する過程と、受信した伝送単位のユーザデータが入力されると、この伝送単位のユーザデータに対応する前記変調後の伝送単位のユーザデータに基づいて第2の伝送路特性データを算出する過程と、前記算出された伝送路特性データからノイズ成分を除去して前記等化過程へ出力するフィルタリング過程と、を含み、前記フィルタリング過程は、入力された伝送路特性データを逆フーリエ変換する過程と、該伝送路特性データのいずれの時間範囲が有効であるかを受信電力の総和に対する所定の割合の受信電力が存在する範囲に基づき判断して、通過範囲を選択する過程と、逆フーリエ変換後のデータの前記通過範囲の成分をフィルタにより通過する過程と、前記フィルタ通過後のデータをフーリエ変換する過程と、を有することを特徴とする。
【0020】
本発明に係るコンピュータプログラムは、プリアンブル部分に格納されるパイロットデータと前記プリアンブル部分に続く伝送単位のユーザデータとが送られる無線システムにおける伝送路特性推定処理を行うためのコンピュータプログラムであって、伝送路等化を行うための伝送路特性データに基づいて受信信号を補正する等化処理と、この補正後の受信信号を復調する処理と、この復調後のデータを変調する処理と、受信したパイロットデータと既知のパイロットデータとに基づいて第1の伝送路特性データを算出する処理と、受信した伝送単位のユーザデータが入力されると、この伝送単位のユーザデータに対応する前記変調後の伝送単位のユーザデータに基づいて第2の伝送路特性データを算出する処理と、前記算出された伝送路特性データからノイズ成分を除去して前記等化処理へ出力するフィルタリング処理と、をコンピュータに実行させるものであり、前記フィルタリング処理は、入力された伝送路特性データをフーリエ変換する処理と、該伝送路特性データのいずれの周波数範囲が有効であるかを受信電力の総和に対する所定の割合の受信電力が存在する範囲に基づき判断して、通過範囲を選択する処理と、フーリエ変換後のデータの前記通過範囲の成分をフィルタにより通過する処理と、前記フィルタ通過後のデータを逆フーリエ変換する処理と、を有することを特徴とする。
これにより、前述の伝送路特性推定装置がコンピュータを利用して実現できるようになる。
本発明に係るコンピュータプログラムは、プリアンブル部分に格納されるパイロットデータと前記プリアンブル部分に続く伝送単位のユーザデータとが送られる無線システムにおける伝送路特性推定処理を行うためのコンピュータプログラムであって、伝送路等化を行うための伝送路特性データに基づいて受信信号を補正する等化処理と、この補正後の受信信号を復調する処理と、この復調後のデータを変調する処理と、受信したパイロットデータと既知のパイロットデータとに基づいて第1の伝送路特性データを算出する処理と、受信した伝送単位のユーザデータが入力されると、この伝送単位のユーザデータに対応する前記変調後の伝送単位のユーザデータに基づいて第2の伝送路特性データを算出する処理と、前記算出された伝送路特性データからノイズ成分を除去して前記等化処理へ出力するフィルタリング処理と、をコンピュータに実行させるものであり、前記フィルタリング処理は、入力された伝送路特性データを逆フーリエ変換する処理と、該伝送路特性データのいずれの時間範囲が有効であるかを受信電力の総和に対する所定の割合の受信電力が存在する範囲に基づき判断して、通過範囲を選択する処理と、逆フーリエ変換後のデータの前記通過範囲の成分をフィルタにより通過する処理と、前記フィルタ通過後のデータをフーリエ変換する処理と、を有することを特徴とする。
これにより、前述の伝送路特性推定装置がコンピュータを利用して実現できるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。本実施形態においては、OFDM方式を用いる無線システムを例に挙げて説明する。
図1は、OFDM方式による無線システムの伝送フレームの一構成例を示す図である。この図1において、一つのフレームは先頭に位置するプリアンブル部分と、このプリアンブル部分に続くユーザデータ格納部分とから構成されている。プリアンブル部分には1シンボル分(1伝送単位分)のパイロットデータが格納されている。ユーザデータ格納部分には、データ1からデータNまでのN個のユーザデータシンボル(伝送単位のユーザデータ)が格納されるとともに、各シンボル毎にガードインターバル(GI)が格納されている。ガードインターバルは、直後のユーザデータシンボルの後ろMサンプル分のデータがコピーされたものである。このMサンプル分の時間、すなわちガードインターバルの時間は伝送時の最大遅延許容時間を示している。この最大遅延許容時間は、無線システムにおいて予め定められており、送信側装置及び受信側装置にそれぞれ設定される。
各ユーザデータシンボルには、ユーザデータ本体とその誤り訂正用符号が含まれている。
【0022】
図2は、本発明の第1の実施形態による伝送路特性推定装置を適用した無線復調装置の構成を示すブロック図である。この図2において、アンテナ受信部2は、アンテナとアナログ−デジタル変換器、直交復調部を備え、アンテナで受信した伝送信号をデジタル化して直交復調後、ガードインターバルを除去したものを受信信号として出力する。フーリエ変換器4は、アンテナ受信部2から出力された受信信号を離散フーリエ変換(以下、単にフーリエ変換と称する)する。
【0023】
等化器6はスイッチSW1を介してフーリエ変換器4に接続される。等化器6は、フィルタリング部18から入力される伝送路特性データBに基づいて受信信号を補正する。伝送路特性データは、受信信号に対し伝送路等化を行うためのデータである。復調器8は等化器6によって補正された受信信号を復調する。この復調後のデータは無線復調装置から出力される。変調器10は、復調器8により復調後のデータを変調する。
【0024】
パイロットデータ記憶部12は、送信側でプリアンブル部分に格納するパイロットデータと同じ既知のパイロットデータを予め保持している。遅延回路14は、受信したユーザデータシンボルを、このユーザデータシンボルが等化器6及び復調器8及び変調器10により補正及び復調及び変調されたデータが変調器10から出力されるタイミングに合わせて出力するように、遅延させる。
【0025】
除算回路16は、スイッチSW2を介してパイロットデータ記憶部12あるいは変調器10と接続される。スイッチSW2は、受信したパイロットデータが遅延回路14から出力される時にはパイロットデータ記憶部12と除算回路16を接続し、他方、受信したユーザデータシンボルが遅延回路14から出力される時には変調器10と除算回路16を接続する。
【0026】
除算回路16は、受信したパイロットデータが入力されると、パイロットデータ記憶部12の既知のパイロットデータに基づいて第1の伝送路特性データを算出する。この第1の伝送路特性データは、等化器6で受信信号を補正する際の基準となる。一方、受信したユーザデータシンボルが入力されると、このユーザデータシンボルに対応している変調器10の出力のユーザデータシンボルに基づいて第2の伝送路特性データを算出する。この第2の伝送路特性データは、各ユーザデータシンボルの受信毎に算出されるので、伝送路特性の時間変動に追従するものとなる。
【0027】
フィルタリング部18は、除算回路16によって算出された伝送路特性データAからノイズ成分を除去し、伝送路特性データBを出力する。図3は、フィルタリング部18の一構成例を示すブロック図である。
図3において、フーリエ変換器22は、除算回路16から入力された伝送路特性データAをフーリエ変換する。フィルタ24は、周波数領域でフィルタリングするものであり、フィルタ制御部28によって選択された通過範囲の成分を通過させる。逆フーリエ変換器26は、該フィルタ通過後のデータを逆フーリエ変換する。フィルタ制御部28は、予め設定されている遅延情報(伝送時の最大遅延許容時間)に基づいて伝送路特性データAのいずれの周波数範囲が有効であるかを判断し、この判断結果からフィルタ24の通過範囲を選択する。なお、フィルタ24の通過範囲の選択方法の詳細については後述する。
【0028】
次に、上記図2に示す無線復調装置の動作を説明する。
先ず、アンテナ受信部2は図1の伝送フレームの信号を受信すると、受信した伝送信号をデジタル化して直交復調後、ガードインターバルを除去し、受信信号をフーリエ変換器4に出力する。フーリエ変換器4は、アンテナ受信部2から出力された受信信号をフーリエ変換する。このフーリエ変換後の受信信号は遅延回路14で遅延された後、除算回路16に入力される。
【0029】
受信した伝送フレームのプリアンブル部分のパイロットデータがフーリエ変換器4から除算回路16に入力される時には、スイッチSW1は開放されており、スイッチSW2は除算回路16とパイロットデータ記憶部12を接続する。そして、除算回路16はスイッチSW2を介してパイロットデータ記憶部12に記憶されている既知のパイロットデータを取得する。次いで、除算回路16は、フーリエ変換器4から入力されたパイロットデータをパイロットデータ記憶部12の既知のパイロットデータで除す。これにより、第1の伝送路特性データがその除算結果として得られる。除算回路16は、この第1の伝送路特性データA−1をフィルタリング部18に出力する。
【0030】
次いで、フィルタリング部18は、第1の伝送路特性データA−1が入力されると、ノイズ成分を除去して第1の伝送路特性データB−1を出力する。この第1の伝送路特性データB−1が等化器6に入力される時にはスイッチSW1は閉じられる。そして、受信した伝送フレームのユーザデータ格納部分の最初のユーザデータシンボルであるデータ1が等化器6に入力される。なお、スイッチSW1は、次に受信した伝送フレームのプリアンブル部分のパイロットデータがフーリエ変換器4から出力される時まで、閉じている。
【0031】
次いで、等化器6は、フィルタリング部18から入力された第1の伝送路特性データB−1に基づいて、受信したデータ1を補正する。この補正後のデータ1は、復調器8によって復調された後、変調器10に入力される。また、該復調後のデータは無線復調装置の出力データとして出力される。
【0032】
次いで、変調器10は、復調後のデータ1を変調して出力する。この出力時にはスイッチSW2は除算回路16と変調器10を接続する。なお、スイッチSW2は、次に受信した伝送フレームのプリアンブル部分のパイロットデータが遅延回路14から出力される時まで、除算回路16と変調器10を接続する。
【0033】
補正及び復変調後のデータ1が変調器10から除算回路16へ入力される時には、該入力タイミングに合わせるように遅延回路14で遅延されていた、受信したままのデータ1が除算回路16へ入力される。次いで、除算回路16は、受信したままのデータ1を補正及び復変調後のデータ1で除して第2の伝送路特性データを得る。除算回路16は、この第2の伝送路特性データA−2をフィルタリング部18に出力する。
【0034】
第2の伝送路特性データA−2は、フィルタリング部18によってノイズ成分が除去された後、第2の伝送路特性データB−2として等化器6に入力される。等化器6は、この第2の伝送路特性データB−2に基づいて、受信したデータ2を補正する。この補正後のデータ2は、復調器8によって復調された後、変調器10に入力されるとともに、無線復調装置から出力される。以降、受信した伝送フレームの最後のユーザデータシンボルであるデータNまで、この処理が繰り返される。
【0035】
上述したように本実施形態によれば、先ず、伝送フレーム中のプリアンブル部分のパイロットデータを用いて、伝送路等化の基準となる第1の伝送路特性データを算出する。次いで、この第1の伝送路特性データを元に、伝送フレーム中の最初のユーザデータシンボルを用いて第2の伝送路特性データを算出する。そして、これ以降は、直前の第2の伝送路特性データを元に各ユーザデータシンボル毎に順次、次の第2の伝送路特性データを算出する。
【0036】
これにより、第2の伝送路特性データは、ユーザデータシンボルの受信毎に更新されるので、伝送路特性の時間変動に追従するものとなる。さらに、ユーザデータを用いることによって時間変動に追従させるので、伝送効率は低下しない。また、受信信号に対して伝送路等化を行う際に、フィルタリング部18によってノイズ成分を除去した伝送路特性データBを用いるので、復調されたデータのBER(Bit Error Rate)特性が良くなり、この結果、伝送路特性を精度よく推定することが可能となる。
【0037】
次に、第2の実施形態を説明する。図4は、本発明の第2の実施形態による伝送路特性推定装置を適用した無線復調装置の構成を示すブロック図である。この図4において図2の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図4に示す実施形態では、除算回路16の後段に平均化部32を備える。この平均化部32は、除算回路16から入力される伝送路特性データAについて、過去の所定回分を平均し、この平均値をフィルタリング部18へ出力する。この実施形態によれば、復調器8で発生した復調誤りが伝送路特性の推定結果に与える影響を軽減することができる。
【0038】
次に、第3の実施形態を説明する。図5は、本発明の第3の実施形態による伝送路特性推定装置を適用した無線復調装置の構成を示すブロック図である。この図5に示す実施形態では、フィルタリング部18の後段に平均化部34を備える。この平均化部34は、フィルタリング部18から入力される伝送路特性データBについて、過去の所定回分を平均し、この平均値を等化器6へ出力する。この実施形態によっても、復調器8で発生した復調誤りが伝送路特性の推定結果に与える影響を軽減することができる。
【0039】
次に、第4の実施形態を説明する。図6は、本発明の第4の実施形態による伝送路特性推定装置を適用した無線復調装置の構成を示すブロック図である。この図6に示す実施形態では、復調器8の後段に誤り訂正部36を備える。この誤り訂正部36は、復調後のデータについて、その誤り訂正符号に基づきデータ誤りを訂正する。これにより、除算回路16には誤り訂正後に変調されたデータが入力され、伝送路特性データが算出されるので、伝送路特性の推定精度が向上する。
【0040】
次に、第5の実施形態を説明する。図7は、本発明の第5の実施形態による無線復調装置の構成を示すブロック図である。この無線復調装置には、上記図2の伝送路特性推定装置を適用しているが、図4〜図6の伝送路特性推定装置についても同様に適用可能である。
図7に示す実施形態では、等化器6の前段にスイッチSW3を備える。スイッチSW3の一つの端子101はスイッチSW1に接続される。もう一方の端子102には遅延回路38の出力が接続される。また、復調器8の後段にスイッチSW4を備える。スイッチSW4の一つの端子201は変調器10に接続される。もう一方の端子202は無線復調装置の出力端子となる。これらスイッチSW3,SW4は、無線復調装置の出力データを生成するときに、それぞれ端子102,202側に切り替わる。
【0041】
遅延回路38の入力は、スイッチSW1に接続される。遅延回路38は、受信したユーザデータシンボルを、このユーザデータシンボルを元に算出された第2の伝送路特性データB−2が等化器6へ入力されるタイミングに合わせて出力するように、遅延させる。この時、スイッチSW3は端子101から端子102へ、スイッチSW4は端子201から端子202へ、それぞれ切り替わる。これにより、この時に等化器6で補正されたデータは復調後、無線復調装置の出力データとして出力される。この出力データは、当該データ受信時の伝送特性に基づいて補正されているので、非常に精度よく復調されたものとなる。
【0042】
次に、図8を参照して、上記図3のフィルタリング部18の通過範囲の選択方法を説明する。図8は、図3に示すフィルタリング部18の通過範囲の選択方法を説明するための図である。図8には、伝送路特性データAをフーリエ変換器22によりフーリエ変換して得られた、伝送路特性の周波数特性の一例が示されている。縦軸は受信電力の振幅を示し、横軸は周波数を示す。波形W0は本来の伝送波である基本波の受信電力を示す。波形W1及びW2は遅延をもって伝送された遅延波の受信電力を示す。波形W3は基本波に先行して伝送された先行波の受信電力を示す。
【0043】
図8に示す選択方法は、遅延波が在る領域を通過範囲として選択する際に、予め設定されている遅延情報(伝送時の最大遅延許容時間)によってその通過範囲を選択する。フィルタ制御部28は、最大遅延許容時間に対応する周波数範囲L1aに含まれる成分を通過させるフィルタ通過範囲F1aを選択する。また、先行波については、予め設定されている先行時間に対応する周波数範囲L1bに含まれる成分を通過させるフィルタ通過範囲F1aを選択する。それら選択されたフィルタ通過範囲F1a及びF1bはフィルタ制御部28からフィルタ24へ通知される。そして、フィルタ24は、通知されたフィルタ通過範囲F1a及びF1bに従ってフィルタリングする。これにより、基本波及び遅延波、先行波の成分は通過するが、フィルタ通過範囲F1a及びF1b以外の範囲にあるノイズ成分は除去される。
【0044】
次に、フィルタリング部18の他の構成例と、その通過範囲の選択方法を説明する。図9はフィルタリング部18の一構成例を示すブロック図である。図9において、フィルタ制御部28は、フーリエ変換器22の出力に基づいて通過範囲を選択する。図10,図11は、図9に示すフィルタリング部18の通過範囲の第1,第2の選択方法を説明するための図である。図10,図11には、図8と同様に、伝送路特性データAをフーリエ変換器22によりフーリエ変換して得られた、伝送路特性の周波数特性の一例が示されている。そして、縦軸は受信電力の振幅を示し、横軸は周波数を示し、波形W0は基本波の受信電力、波形W1及びW2は遅延波の受信電力、波形W3は先行波の受信電力をそれぞれ示す。
【0045】
図10に示す選択方法は、遅延波あるいは先行波が在る領域を通過範囲として選択する際に、受信電力が存在する割合に基づいてその通過範囲を選択する。フィルタ制御部28は、受信電力の総和のうち、基本波W0の位置からそれぞれ所定の割合の電力が存在する周波数範囲L2a,L2bを求める。そして、周波数範囲L2aに含まれる成分を通過させるフィルタ通過範囲F2aと、周波数範囲L2bに含まれる成分を通過させるフィルタ通過範囲F2bを選択する。これにより、確度の高い通過範囲とすることができるのでノイズ除去率が向上し、この結果、伝送路特性の推定精度が高まる。
【0046】
図11に示す選択方法は、遅延波あるいは先行波が在る領域を通過範囲として選択する際に、受信電力のピークに基づいてその通過範囲を選択する。フィルタ制御部28は、受信電力のピークを検出する。これにより、基本波W0,遅延波W1及びW2,先行波W3の各位置がそれぞれピーク位置として検出される。そして、各ピーク位置について、ピーク位置を中心とした所定周波数範囲に含まれる成分を通過させるフィルタ通過範囲F3a,F3b,F3c,F3dを選択する。フィルタ通過範囲F3a〜F3dの幅L3a〜L3dは、通過する受信電力の総和が所定閾値に達する範囲に選択する。これにより、通過範囲の確度がさらに向上するのでノイズ除去率をさらに高めることができ、伝送路特性の推定精度をさらに向上させることができる。
【0047】
なお、上記フィルタリング部18の他の構成として、伝送路特性データAを逆フーリエ変換してフィルタ24でフィルタリングし、このフィルタリング後のデータをフーリエ変換して伝送路特性データBを得るようにしてもよい。この場合には、フィルタ24は時間領域でフィルタリングするものとなる。同様に、フィルタ制御部28は、時間領域で上記図8,図10,図11の選択方法と同様にして通過範囲を選択する。
【0048】
なお、上述した実施形態においては、パイロットデータ記憶部12とスイッチSW2と遅延回路14と除算回路16が伝送路特性推定手段に対応する。
【0049】
なお、上述した実施形態では、伝送路特性推定手段に除算回路を備え、除算により伝送路特性データを算出したが、伝送路特性データを算出する演算方法は除算に限定されない。乗算等の他の演算方法により伝送路特性データを算出するようにしてもよい。
【0050】
なお、上述した実施形態では、OFDM方式を用いる無線システムに適用したが、他の多重方式にも同様に適用することができる。例えば、SC−FDE(Single Carrier-Frequency Domain Equalization)方式を用いる無線システムに適用することも可能である。
【0051】
また、図2〜図7においてそれぞれ各部が行う処理を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより伝送路特性推定処理及び無線復調処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0052】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0053】
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、プリアンブル部分のパイロットデータを用いて伝送路等化の基準となる第1の伝送路特性データが算出され、次いで、この第1の伝送路特性データを元に、最初の伝送単位のユーザデータ(ユーザデータシンボル)を用いて第2の伝送路特性データが算出され、これ以降は、直前の第2の伝送路特性データを元に各伝送単位のユーザデータ毎に順次、次の第2の伝送路特性データが算出される。
【0055】
これにより、第2の伝送路特性データは、伝送単位のユーザデータ(ユーザデータシンボル)の受信毎に更新されるので、伝送路特性の時間変動に追従するものとして得ることができる。さらに、ユーザデータを用いることによって時間変動に追従させるので、伝送効率は低下しない。また、受信信号に対して伝送路等化を行う際に、ノイズ成分を除去した伝送路特性データが用いられるので、復調されたデータのBER特性が良くなり、この結果、伝送路特性を精度よく推定することが可能となる。
【0056】
このように、OFDM方式等を用いる無線システムにおける伝送路特性を時間変動に追従して精度よく推定することができ、且つ、伝送効率の低下を生じさせることのない伝送路特性推定装置および伝送路特性推定方法を提供することができる。この結果、復調時の誤り率の低下、及び、サブキャリア毎の受信特性の高精度な推定が可能となる。
【0057】
発明によれば、復調時に発生した復調誤りが伝送路特性の推定結果に与える影響を軽減することができる。
【0058】
発明によれば、誤り訂正後に変調されたデータに基づいて伝送路特性データが算出されるので、伝送路特性の推定精度が向上する。
【0059】
発明によれば、伝送路特性の周波数領域でノイズ除去を効率的に行うことができる。
発明によれば、伝送路特性の時間領域でノイズ除去を効率的に行うことができる。
【0060】
発明によれば、確度よくフィルタ通過範囲を選択して、ノイズ除去率を向上させることができる。
【0061】
発明によれば、無線復調装置の出力データ(復調後のデータ)が当該データ受信時の伝送特性に基づいて補正されるので、非常に精度よく復調されたものとなり、無線復調装置の性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 OFDM方式による無線システムの伝送フレームの一構成例を示す図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態による伝送路特性推定装置を適用した無線復調装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 フィルタリング部18の一構成例を示すブロック図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態による伝送路特性推定装置を適用した無線復調装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の第3の実施形態による伝送路特性推定装置を適用した無線復調装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の第4の実施形態による伝送路特性推定装置を適用した無線復調装置の構成を示すブロック図である。
【図7】 本発明の第5の実施形態による無線復調装置の構成を示すブロック図である。
【図8】 図3に示すフィルタリング部18の通過範囲の選択方法を説明するための図である。
【図9】 フィルタリング部18の一構成例を示すブロック図である。
【図10】 図9に示すフィルタリング部18の通過範囲の第1の選択方法を説明するための図である。
【図11】 図9に示すフィルタリング部18の通過範囲の第2の選択方法を説明するための図である。
【符号の説明】
2…アンテナ受信部、4,22…フーリエ変換器、6…等化器、8…復調器、10…変調器、12…パイロットデータ記憶部、14,38…遅延回路、16…除算回路、18…フィルタリング部、24…フィルタ、26…逆フーリエ変換器、28…フィルタ制御部、32,34…平均化部、36…誤り訂正部

Claims (12)

  1. プリアンブル部分に格納されるパイロットデータと前記プリアンブル部分に続く伝送単位のユーザデータとが送られる無線システムにおける伝送路特性推定装置であって、
    伝送路等化を行うための伝送路特性データに基づいて受信信号を補正する等化手段と、
    この補正後の受信信号を復調する復調手段と、
    この復調後のデータを変調する変調手段と、
    受信したパイロットデータが入力されると、既知のパイロットデータに基づいて第1の伝送路特性データを算出し、一方、受信した伝送単位のユーザデータが入力されると、この伝送単位のユーザデータに対応する前記変調後の伝送単位のユーザデータに基づいて第2の伝送路特性データを算出する伝送路特性推定手段と、
    前記伝送路特性推定手段によって算出された伝送路特性データからノイズ成分を除去して前記等化手段へ出力するフィルタリング手段と、を備え、
    前記フィルタリング手段は、
    入力された伝送路特性データをフーリエ変換するフーリエ変換器と、
    該伝送路特性データのいずれの周波数範囲が有効であるかを受信電力の総和に対する所定の割合の受信電力が存在する範囲に基づき判断して、通過範囲を選択する通過範囲選択手段と、
    フーリエ変換後のデータの前記通過範囲の成分を通過するフィルタと、
    前記フィルタ通過後のデータを逆フーリエ変換する逆フーリエ変換器と、を具備する、
    ことを特徴とする伝送路特性推定装置。
  2. プリアンブル部分に格納されるパイロットデータと前記プリアンブル部分に続く伝送単位のユーザデータとが送られる無線システムにおける伝送路特性推定装置であって、
    伝送路等化を行うための伝送路特性データに基づいて受信信号を補正する等化手段と、
    この補正後の受信信号を復調する復調手段と、
    この復調後のデータを変調する変調手段と、
    受信したパイロットデータが入力されると、既知のパイロットデータに基づいて第1の伝送路特性データを算出し、一方、受信した伝送単位のユーザデータが入力されると、この伝送単位のユーザデータに対応する前記変調後の伝送単位のユーザデータに基づいて第2の伝送路特性データを算出する伝送路特性推定手段と、
    前記伝送路特性推定手段によって算出された伝送路特性データからノイズ成分を除去して前記等化手段へ出力するフィルタリング手段と、を備え、
    前記フィルタリング手段は、
    入力された伝送路特性データを逆フーリエ変換する逆フーリエ変換器と、
    該伝送路特性データのいずれの時間範囲が有効であるかを受信電力の総和に対する所定の割合の受信電力が存在する範囲に基づき判断して、通過範囲を選択する通過範囲選択手段と、
    逆フーリエ変換後のデータの前記通過範囲の成分を通過するフィルタと、
    前記フィルタ通過後のデータをフーリエ変換するフーリエ変換器と、を具備する、
    ことを特徴とする伝送路特性推定装置。
  3. 前記通過範囲選択手段は、基本波の位置から受信電力の総和の所定の割合の電力が存在する範囲を通過範囲に選択する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の伝送路特性推定装置。
  4. 前記伝送路特性推定手段の過去の所定回分の出力データを平均化する平均化手段を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の伝送路特性推定装置。
  5. 前記フィルタリング手段の過去の所定回分の出力データを平均化する平均化手段を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の伝送路特性推定装置。
  6. 前記復調後のデータを誤り訂正する誤り訂正手段を具備することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかの項に記載の伝送路特性推定装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかの項に記載の伝送路特性推定装置を備え、該伝送路特性推定装置で復調済みのデータを出力に使用することを特徴とする無線復調装置。
  8. 受信したユーザデータを、このユーザデータを元に算出された前記第2の伝送路特性データが前記等化手段へ入力されるタイミングに合わせて前記等化手段へ入力する調整手段を具備することを特徴とする請求項7に記載の無線復調装置。
  9. プリアンブル部分に格納されるパイロットデータと前記プリアンブル部分に続く伝送単位のユーザデータとが送られる無線システムにおける伝送路特性推定方法であって、
    伝送路等化を行うための伝送路特性データに基づいて受信信号を補正する等化過程と、
    この補正後の受信信号を復調する過程と、
    この復調後のデータを変調する過程と、
    受信したパイロットデータと既知のパイロットデータとに基づいて第1の伝送路特性データを算出する過程と、
    受信した伝送単位のユーザデータが入力されると、この伝送単位のユーザデータに対応する前記変調後の伝送単位のユーザデータに基づいて第2の伝送路特性データを算出する過程と、
    前記算出された伝送路特性データからノイズ成分を除去して前記等化過程へ出力するフィルタリング過程と、を含み、
    前記フィルタリング過程は、
    入力された伝送路特性データをフーリエ変換する過程と、
    該伝送路特性データのいずれの周波数範囲が有効であるかを受信電力の総和に対する所定の割合の受信電力が存在する範囲に基づき判断して、通過範囲を選択する過程と、
    フーリエ変換後のデータの前記通過範囲の成分をフィルタにより通過する過程と、
    前記フィルタ通過後のデータを逆フーリエ変換する過程と、を有する、
    ことを特徴とする伝送路特性推定方法。
  10. プリアンブル部分に格納されるパイロットデータと前記プリアンブル部分に続く伝送単位のユーザデータとが送られる無線システムにおける伝送路特性推定方法であって、
    伝送路等化を行うための伝送路特性データに基づいて受信信号を補正する等化過程と、
    この補正後の受信信号を復調する過程と、
    この復調後のデータを変調する過程と、
    受信したパイロットデータと既知のパイロットデータとに基づいて第1の伝送路特性データを算出する過程と、
    受信した伝送単位のユーザデータが入力されると、この伝送単位のユーザデータに対応する前記変調後の伝送単位のユーザデータに基づいて第2の伝送路特性データを算出する過程と、
    前記算出された伝送路特性データからノイズ成分を除去して前記等化過程へ出力するフィルタリング過程と、を含み、
    前記フィルタリング過程は、
    入力された伝送路特性データを逆フーリエ変換する過程と、
    該伝送路特性データのいずれの時間範囲が有効であるかを受信電力の総和に対する所定の割合の受信電力が存在する範囲に基づき判断して、通過範囲を選択する過程と、
    逆フーリエ変換後のデータの前記通過範囲の成分をフィルタにより通過する過程と、
    前記フィルタ通過後のデータをフーリエ変換する過程と、を有する、
    ことを特徴とする伝送路特性推定方法。
  11. プリアンブル部分に格納されるパイロットデータと前記プリアンブル部分に続く伝送単位のユーザデータとが送られる無線システムにおける伝送路特性推定処理を行うためのコンピュータプログラムであって、
    伝送路等化を行うための伝送路特性データに基づいて受信信号を補正する等化処理と、
    この補正後の受信信号を復調する処理と、
    この復調後のデータを変調する処理と、
    受信したパイロットデータと既知のパイロットデータとに基づいて第1の伝送路特性データを算出する処理と、
    受信した伝送単位のユーザデータが入力されると、この伝送単位のユーザデータに対応する前記変調後の伝送単位のユーザデータに基づいて第2の伝送路特性データを算出する処理と、
    前記算出された伝送路特性データからノイズ成分を除去して前記等化処理へ出力するフィルタリング処理と、をコンピュータに実行させるものであり、
    前記フィルタリング処理は、
    入力された伝送路特性データをフーリエ変換する処理と、
    該伝送路特性データのいずれの周波数範囲が有効であるかを受信電力の総和に対する所定の割合の受信電力が存在する範囲に基づき判断して、通過範囲を選択する処理と、
    フーリエ変換後のデータの前記通過範囲の成分をフィルタにより通過する処理と、
    前記フィルタ通過後のデータを逆フーリエ変換する処理と、を有する、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  12. プリアンブル部分に格納されるパイロットデータと前記プリアンブル部分に続く伝送単位のユーザデータとが送られる無線システムにおける伝送路特性推定処理を行うためのコンピュータプログラムであって、
    伝送路等化を行うための伝送路特性データに基づいて受信信号を補正する等化処理と、
    この補正後の受信信号を復調する処理と、
    この復調後のデータを変調する処理と、
    受信したパイロットデータと既知のパイロットデータとに基づいて第1の伝送路特性データを算出する処理と、
    受信した伝送単位のユーザデータが入力されると、この伝送単位のユーザデータに対応する前記変調後の伝送単位のユーザデータに基づいて第2の伝送路特性データを算出する処理と、
    前記算出された伝送路特性データからノイズ成分を除去して前記等化処理へ出力するフィルタリング処理と、をコンピュータに実行させるものであり、
    前記フィルタリング処理は、
    入力された伝送路特性データを逆フーリエ変換する処理と、
    該伝送路特性データのいずれの時間範囲が有効であるかを受信電力の総和に対する所定の割合の受信電力が存在する範囲に基づき判断して、通過範囲を選択する処理と、
    逆フーリエ変換後のデータの前記通過範囲の成分をフィルタにより通過する処理と、
    前記フィルタ通過後のデータをフーリエ変換する処理と、を有する、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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