JP4235768B2 - 発泡押出成形のサイジング装置及び板状発泡成形体の発泡押出成形方法 - Google Patents
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Description
該サイジング装置は上下一対の冷却盤からなり、該上下一対の冷却盤面にTダイから板状に押出した発泡熱可塑性樹脂溶融物を導入して所定の寸法に規制しつつ冷却固化するが、従来は該上下一対の冷却盤内には冷媒として冷却水が送通されている。
更に本発明においては、発泡剤を添加した熱可塑性樹脂溶融物Rを発泡させてTダイから板状に押出し、その直後に該板状に押出した発泡成形物を請求項1に記載のサイジング装置6の上下一対の冷却盤7,7間に導入し、該冷却盤7,7の予備冷却部8,8において該発泡成形物の上下面にスキン層Sを形成し、この状態で該発泡成形物を主冷却部9,9において冷却固化し、このようにして冷却固化した発泡成形物Mを引出しロールによって引っ張って該サイジング装置6から引出すことを特徴とする板状発泡成形体Mの発泡押出成形方法が提供される。
本発明の熱可塑性樹脂溶融物に利用する熱可塑性樹脂は、熱可塑性樹脂製品の廃棄物を再資源化して得られた再生熱可塑性樹脂が望ましい。このように再生熱可塑性樹脂を熱可塑性樹脂溶融物として再利用する場合には、物性の劣化を防ぐために、ゴムおよび/またはエラストマーを添加することが望ましい。
本発明においては、サイジング装置6の上下一対の冷却盤7,7内に送通される冷媒として低温の液化ガスおよび/または不凍液を使用するから、Tダイ5から板状に押出された発泡熱可塑性樹脂溶融物Rは急速に冷却固化される。しかし該発泡熱可塑性樹脂溶融物Rが急速に内部まで冷却固化されると、溶融熱可塑性樹脂Rの順調な発泡が阻害されるので、本発明のサイジング装置6にあっては、先ず冷媒で温度調整して上下一対の冷却盤7,7の予備冷却部8,8内を、後段の主冷却部9,9内よりも高い温度にして、Tダイ5から板状に押出された発泡熱可塑性樹脂溶融物Rの表面のみ冷却してスキン層Sを形成する。この状態では、該熱可塑性樹脂溶融物Rの内部は未だ冷却固化されていないから発泡が順調に進むが、発泡剤の分解による発泡ガスは表面のスキン層Sによって外部への逃散を阻止され、熱可塑性樹脂溶融物Rの発泡に有効に作用する。
該熱可塑性樹脂溶融物Rに熱可塑性樹脂製品廃棄物を再資源化して得られた再生熱可塑性樹脂を利用する場合には、該再生熱可塑性樹脂を加熱溶融する際に若干の低分子化が起り、溶融粘度が低下するから、発泡が容易になる。一方、再生熱可塑性樹脂を利用して得られた再生発泡成形物は、低分子化に起因してその物性が低下するおそれがあるため、物性の低下を防止するためにはゴムおよび/またはエラストマーを添加することが望ましい。
本発明では再生熱可塑性樹脂が有効に利用出来る。そしてTダイ5から板状に押出した発泡熱可塑性樹脂溶融物Rがサイジング装置6によって寸法規制され急速に冷却固化されるので、従来の発泡押出成形法と比べると約5倍程度生産効率が向上し、しかも製品は均一な発泡構造を有する優れたものになる。
本発明に使用する熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレンターポリマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ酢酸ビニル、フッ素樹脂、熱可塑性アクリル樹脂、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポリアミド、熱可塑性ウレタン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、アクリロニトリル−エチレン−スチレン共重合体等が例示されるが、例えば本発明によって製造された熱可塑性樹脂板状発泡成形物を軽量コンパネとして使用する場合には、ポリプロピレン:ポリエチレン=70:30〜90:10質量比程度のポリマーブレンドが使用される。
なお、「コンパネ」とは、コンクリート型枠用パネルの通称であり、他にコンクリートパネル、コンポジットパネルなどとも称される。
該再生熱可塑性樹脂は、加熱溶融の過程で分子鎖が切断されて低分子化する傾向があり、このように低分子化した場合には溶融粘度が低下するため、後述する発泡剤による発泡が容易になる。また該低分子化は溶融粘度を低下させる一方で、低分子化した熱可塑性樹脂から得られる発泡成形体の物性を劣化させるおそれがあるため、成形体の用途に応じてゴムおよび/またはエラストマーを添加することが望ましい。
難燃剤としては、例えば燐系難燃剤、窒素系難燃剤、硫黄系難燃剤、ホウ素系難燃剤、臭素系難燃剤、グアニジン系難燃剤、燐酸塩系難燃剤、燐酸エステル系難燃剤、アミノ樹脂系難燃剤等がある
該サイジング装置6は上下一対の冷却盤7,7からなり、該上下一対の冷却盤7,7はそれぞれ前段に予備冷却部8,8、後段に主冷却部9,9を配置し、各冷却部8,9内にはそれぞれ入口10A,11A、出口10B,11Bを有する冷媒通路10,11が形成されている。
該冷媒通路10,11にはそれぞれ冷媒として液化ガスおよび/または不凍液が送通される。液化ガスとしては、例えば液化フロンガス、液化窒素、液化アンモニア、液化炭酸ガス等が使用されるが、望ましい冷媒としては例えば温度−20℃〜−30℃程度に設定した液化フロンガスがある。また不凍液としては、例えばエチレングリコールを主成分としたもの等が使用される。
なお、冷却盤7,7は耐圧構造を採用しているので、主冷却部9,9も耐圧構造を設定し易くするために二分割9A,9Bにすることが望ましい。
そして製造される板状発泡成形物がコンパネとして使用される場合には、上下の冷却盤7,7間の間隙、即ち板状発泡成形物の設定厚みは通常10mm〜15mm程度とする。また該板状発泡成形物の巾は1000mm〜1200mm程度とする。
また図3(b)は冷却システムを示す回路図であり、同図に示すように熱交換器14には、冷媒である液化ガスを循環させる循環経路15が接続されている。該循環経路15上には圧縮機16と凝縮器17が接続されている。
上記不凍液は、冷媒通路10,11を循環して熱交換器14,14内を通過するときに液化ガスと熱交換されて所望の温度に調整されるが、予備冷却部8,8内を主冷却部9,9内よりも高温に調整するように設定されている。また上記液化ガスは、不凍液と熱交換後、循環経路15を通じて低圧ガスの状態で圧縮機16へ送通され、該圧縮機16で圧縮されて高圧ガスの状態とされ、さらに循環経路15を通じて高圧ガスの状態で凝縮器17へ送通され、該凝縮器17で凝縮されて液化し、熱交換器14へと送通される。
また上記サイジング装置6Aにおいては、冷媒通路10,11内を冷媒として不凍液のみを循環させることに限らず、不凍液と液化ガスの混合液を循環させる、あるいは液化ガスのみを循環させてもよい。
また、上記実施例のように送通される冷媒の温度を違えて予備冷却部8,8内と主冷却部9,9内とで温度差を発生させる方法に限らず、例えば図3(a),(b)に示すサイジング装置6Aで熱交換器14,14が冷媒を一定温度に保持するようにしておいて、冷媒通路10の冷媒循環量を冷媒通路11に比べて少なくすることで予備冷却部8,8内を主冷却部9,9内よりも高温にしてもよい。さらにまた、冷媒循環量の違いで予備冷却部8,8内と主冷却部9,9内の温度を変える場合、冷媒通路10,11を1つの同じ熱交換器14に接続してもよい。加えて、上記循環経路15は各熱交換器14,14毎にそれぞれ設けてもよく、あるいは各熱交換器14,14で共通に設けてもよい。
6,6A サイジング装置
7 冷却盤
8 予備冷却部
9 主冷却部
10、11 冷媒通路
12 引出しロール
R 熱可塑性樹脂溶融物
S スキン層
M 板状発泡成形物
Claims (4)
- Tダイから発泡押出された板状の熱可塑性樹脂発泡成形物が完全に冷却しないうちに所定の寸法に規制し冷却固化する装置であって、内部に冷媒として液化ガスおよび/または不凍液が送通される上下一対の冷却盤からなり、該上下一対の冷却盤は予備冷却部と主冷却部とからなり、該予備冷却部内を該主冷却部内よりも高温に設定することを特徴とする発泡押出成形のサイジング装置。
- 発泡剤を添加した熱可塑性樹脂溶融物を発泡させてTダイから板状に押出し、その直後に該板状に押出した発泡成形物を請求項1に記載のサイジング装置の上下一対の冷却盤間に導入し、該冷却盤の予備冷却部において該発泡成形物の上下面にスキン層を形成し、この状態で該発泡成形物を主冷却部において冷却固化し、このようにして冷却固化した発泡成形物を引出しロールによって引っ張って該サイジング装置から引出すことを特徴とする板状発泡成形体の発泡押出成形方法。
- 該熱可塑性樹脂溶融物に利用する熱可塑性樹脂は、熱可塑性樹脂製品の廃棄物を再資源化して得られた再生熱可塑性樹脂である請求項2に記載の板状発泡成形体の発泡押出成形方法。
- 該熱可塑性樹脂溶融物には、物性改良剤としてゴムおよび/またはエラストマーが添加されている請求項3に記載の板状発泡成形体の発泡押出成形方法。
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