JP4235609B2 - 舟艇形救命具 - Google Patents

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本発明は、増水した河川の中洲に取り残された者を救助する救命具に関する。
台風やダムの決壊などにより河川が増水したとき、中洲や対岸に人が取り残されるといった災害が発生する。これらの人命を救助するためには、ヘリコプターや大がかりな渡河装置などが用いられる。
特開平05−178285号公報 特開2003−236005号公報 特開平09−079423号公報 特開平07−003725号公報 特開2002−084615号公報
しかし、強風の中ヘリコプターを飛ばすことは危険が伴い、さらなる二次災害が発生することもある。また、大規模な渡河装置は川岸まで持ち運び、或いは組み立てに時間がかかるため、人命救助のために一刻を争うといった場面で使いにくい。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、水難救助に用いられる新規な救命具を提供せんとするものである。
本発明に係る救命具はロープに繋がれた一つ又は複数の浮子体からなる救命具であって、前記浮子体はいずれも底面の船尾側が略三角形状の舟艇形であるとともに、前記ロープは前記浮子体の中央部よりも船首側に近い一箇所の船腹部位に接続されてなることを特徴とする。
この救命具は流体力学を巧みに応用した舟艇形救命具であり、ここで用いられる浮子体とは、単なる浮子ではなく、水流によって先端の浮子体が対岸方向へ近づいていき、ロープを順次繰り出すことによってやがては目的とする中洲、或いは対岸に到達できるというものである。
なお、この浮子体は、原理的には一つでも可能であるが、より安定して送り出すためには、複数の浮子体を設けておくことが好ましい。
(実施例)
図1(a)は、本発明に係る舟艇形救命具1の動作原理を説明するための図である。この舟艇形救命具1は、浮力が得られる部材(例えば木製)よりなる浮子体2(後述するように、複数の浮子体2a,2b,・・・を更に含んでいても良い)とロープ3とからなる。なお、本発明において浮子体2とロープ3との接続位置は重要であり、浮子体2の中央部よりも船首側に近い位置に接続されることが必要である。
一つの浮子体2だけでも形状さえ正しく作れば水の流れに対して一定の角度で岸から遠ざかりながら対岸側へ進んでいく。ただし、実際には、ロープ3を繰り出すほどロープが受ける水の抵抗が大きくなり、ロープが図1(a)のようにたるんでくる。
そこで、図1(b)のように、浮子体2に多数の別の浮子体2a,2b,2c,・・・を取付けると、それぞれの浮子体が推進力を得るのでロープのたるみが小さくなり、安定して長いロープを繰り出せるようになる。
地上で凧を揚げると所定の角度を保って静止するのと同様に、この舟艇形救命具1を浮かべると水流に乗って岸から対岸側へ遠ざかり、所定の角度で静止する。
ロープと浮子体との接続は、浮子体胴部の所定位置に貫通孔を設けてロープを通し、必要により結び目或いは留め具等により固定してもよく、或いは貫通孔の代わりに胴部本体の金具等にくくりつけるようにしてもよい。浮子体とロープとの接続位置は浮子体の姿勢を保つ上で重要である。浮子体の形状にもよるが、概ね中央部よりも船首側に近い船腹部位が好ましく、後述するように底部が舟艇形で水流を下流側へ受け流すような形状の場合、船首から3分の1乃至4分の1ほど船尾側にロープを接続するとよい。
この舟艇形救命具1を対岸側へ送り出し、必要に応じて救助者が川岸を移動し、先頭の浮子体1を被救助者が待つ対岸或いは中洲の目的地に送り届ける。
なお、河川は流れの速いところと遅いところがあるため、流れが殆どなく滞留していたり、流速の遅いところではロープがたるむこともあるが、救助者は凧揚げの要領で、適宜移動したりロープを引っ張ったり繰り出したりすることで、先頭の浮子体をより遠くへ送り届けることができる。その際、多数の浮子体があればよりロープのたるみを小さくできる。
次に、図2を参照して浮子体の形状について説明する。図2(a)乃至(c)は、いずれも浮子体の船腹方向を示す図(側面方向から見た図)であり、種々の浮子体の形状のバリエーションを示している。
図2(a)は、船首側を丸くしただけの形状の浮子体20であり、加工は容易であるが抵抗が大きい。胴体中央部よりも船首側にロープを取り付けるための貫通孔21aが設けられている。
図2(b)は、船首側を約18°前後の角度(±3°程度が好ましい。)に切除し、船尾側は浮力を小さくするために細く小さくなるように切除した形状の浮子体22である。胴体中央部よりも船首側にロープを取り付けるための貫通孔21bが設けられている。この形状は、水面を左右に揺れながら進むが、大きな抵抗には弱い。
図2(c)は、船底が略三角形状となるように加工した浮子体23である。胴体中央部よりも船首側にロープを取り付けるための取付金具21cが設けられている。もっとも成功した実験結果によると、試作した浮子体は水の抵抗を受け流しながら大きな推進力得ることができ、岸とのなす角度が約60°の角度で静止した。
ただし、この形状はやや加工が複雑となりコストもかかるため、多数の浮子体を繋ぐ場合には、最も先頭の浮子体だけ、或いは一定数毎に、この形状の浮子体を繋ぎ、他の浮子体は上記図2(a)又は(b)の形状を用いても良い。
図3(a)は、図2(c)の浮子体の底面図であり、(b)はそのA−A断面図、(c)はそのB−B断面図である。このような形状に加工すると、水流抵抗を左右平均して受け、渦流が推進力となる。特に、図3(a)における船尾側の両端部の形状が水を受け流す重要な役割をしていると考えられる。
(まとめ)
本発明に係る舟艇形救命具は、糸を繰り出すほど風に乗って高く舞い上がる凧の如く、ロープを繰り出すほど流水にのって川岸からどんどんと遠ざかっていくというものである。
凧は一つでも揚がるが、いわゆる連凧のように一本の糸に多数の凧を取り付ければ、一つ一つの凧のそれぞれが揚力を得ることにより、一層安定して舞い上がるのと同様に、本発明に係る舟艇形救命具もまた、理論的には一つでもよいが、複数の浮子体を取り付けることにより、一層安定して対岸方向へ送り出される。
このように、本発明は水流を利用してロープに繋がれた浮子体を対岸側に送り届けるというものであるが、一旦ロープが送り届けられた後は、様々な利用態様が考えられる。すなわち、救助者が繰り出すロープの後方に必要な物資を繋いでロープによってこれを届けたり、或いは先頭の浮子体自体を予め人が乗れる船にしておいてもよい。あるいは、先頭の浮子体にゴムボートを取り付けたりしてもよい。この場合、ゴムボートの底部を舟艇形にしておけば、ゴムボート自体が推進力を得るので、より好ましい。
本発明に係る舟艇形救命具は、規模(大きさ)の大小はさほど問題とならない。形状さえ正しく作れば凧はサイズによらず揚がるのと同様、木製の丸い箸を削ってような小さな浮子体としても、また逆に多数の大きな船を浮子体としてもよい。
本発明に係る舟艇形救命具は、構成が簡単で実用性が高く新規な救命具であり、大きな河川で大規模に実施すれば災害救助に役立ち、また小さなものでも非常用救命具として個人がアウトドアの際に携行することで水難事故を防止することができる。
その他の利用可能性としては、本発明に係る救命具を、釣りに応用したり、箸を所定の形状に削り釣り糸で繋いで玩具として用いるといった利用態様も考えられる。このように、本発明に係る舟艇形救命具は様々な実用的な実施態様が考えられ、産業上の利用可能性は極めて大きい。
図1(a)及び(b)は、いずれも本発明に係る舟艇形救命具の動作原理乃至使用状態を説明するための図である。 図2(a)乃至(c)は、いずれも浮子体の船腹方向を示す図(側面方向から見た図)であり、種々の浮子体の形状のバリエーションを示している。 図3(a)は、図2(c)の浮子体の底面図であり、(b)はそのA−A断面図、(c)はそのB−B断面図である。
符号の説明
1 舟艇形救命具
2、2a、2b、2c、20、22、23 浮子体
3 ロープ
21a、21b 貫通孔
21c 取付金具

Claims (1)

  1. ロープに繋がれた一つ又は複数の浮子体からなる救命具であって、前記浮子体はいずれも底面の船尾側が略三角形状の舟艇形であるとともに、前記ロープは前記浮子体の中央部よりも船首側に近い一箇所の船腹部位に接続されてなることを特徴とする舟艇形救命具。
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