JP4234981B2 - 伝動ベルト及びそれを備えたベルト伝動装置 - Google Patents

伝動ベルト及びそれを備えたベルト伝動装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、伝動ベルト及びそれを備えたベルト伝動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
Vリブドベルトは、平ベルトの持つ柔軟性とVベルトの持つ高伝動性とを兼ね備えた伝動ベルトであり、例えば、自動車の補機駆動用ベルトとして広く使用されている。かかるVリブドベルトでは、ベルトが受ける側圧に対して抵抗すると共にベルト背面部の耐縦裂け性を高めるために、平織の織布によって構成された補強布でベルト本体の背面側が被覆されている。ここで、図9に示すように、補強布30’は、通常、経糸31’及び緯糸32’のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して同一の角度をなすように設けられている。
【0003】
ところで、近年、自動車の補機駆動用ベルト伝動装置として、1本のVリブドベルトを多数のプーリに巻き掛けて駆動するようにしたサーペンタインドライブのものが増加してきている。このようなサーペンタインドライブのベルト伝動装置では、Vリブドベルトを複雑なレイアウトに対応させる必要があるため、多数のプーリのうち少なくとも1つをベルト背面に接触する平プーリとすることがある。
【0004】
ところが、ベルト背面に接触する平プーリを設けた場合、ベルト背面と平プーリとの間で大きな音が発生するという問題がある。
【0005】
この問題を解決するための技術として、下記特許文献1には、帆布の縦糸および横糸の少なくともいずれか一方を不等間隔とすることにより、縦糸と横糸の交差点のベルト長手方向の間隔を不等間隔として帆布に接触するプーリによる加振力の周波数を分散させて加振力強度のピークを低減させることと、帆布の縦糸および横糸のベルト長手方向に対する配置角度を同一としないことにより、交差点のベルト長手方向の間隔を小さくして帆布に接触するプーリによる加振力の周波数をより高周波として可聴域から外して騒音を抑制することと、が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−235805号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ベルト背面と平プーリとの間で生じる音を抑制でき、しかも、ベルト背面の耐摩耗性が優れる伝動ベルト及びそれを備えたベルト伝動装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、従来の構成のVリブドベルトでは、図3及び図9に示すように、ベルト表面に突出するように形成された補強布30’の経糸31’及び緯糸32’の糸交錯部33’がいずれも点状であり、ベルト走行時にはその点状の糸交錯部33’が応力集中を受けてプーリに接触し、そのために糸交錯部33’によるプーリの打撃音が大きくなっている、ということを見出して本発明に想到したものである。本発明では、補強布として、経糸及び緯糸の少なくとも一方が、それがベルト表面に露出した各糸交錯部において、ベルト幅方向に対して角度をなして延び且つベルト表面に突出した線条を構成するものを用いることにより、ベルト走行時には線条の糸交錯部がプーリに順次に接触するようにして応力を分散させ、それによってその糸交錯部のプーリへの接触を緩やかなものとして糸交錯部によるプーリの打撃音を小さくし、ベルト背面と平プーリとの間で生じる音を抑制するようにした。しかも、糸交錯部のプーリへの接触を緩やかなものとすることにより、ベルト背面の耐摩耗性を優れるものとした。
【0009】
具体的には、本発明の伝動ベルトは、経糸及び緯糸からなる畝織りの織布により構成された補強布でベルト本体の背面側が被覆されたものであって、
上記補強布を構成する経糸及び緯糸の少なくとも一方は、それがベルト表面に露出した各糸交錯部において、ベルト幅方向に対して角度をなして延び且つベルト表面に突出した線条を構成していることを特徴とする。
【0010】
応力を分散させるという観点からは、線条の糸交錯部をプーリに順次接触させることに加えて、糸交錯部のプーリへの接触面積を広く確保することが有効である。つまり、糸交錯部は、離散的に配設されているよりも、ベルト背面を横切るように連続的に配設されていることが望ましい。
【0011】
従って、本発明の伝動ベルトは、上記線条の糸交錯部がベルト背面を横切るように連なっていることが好ましい。
【0012】
本発明の伝動ベルトは、特に限定はされるものではなく、例えば、VベルトやVリブドベルト等が挙げられるが、ベルト背面に接触する平プーリが設けられたサーペンタインドライブでは通常Vリブドベルトが使用される。
【0013】
従って、本発明の伝動ベルトは、上記ベルト本体がVリブドベルト本体である場合に好適である。
【0014】
以上のような本発明の伝動ベルトを用いれば、ベルト背面に接触する平プーリが設けられたベルト伝動装置において、音の発生が抑制されることとなる。しかも、伝動ベルトのベルト背面の耐摩耗性が優れるため、ベルト伝動装置としての耐久性もが高められる。
【0015】
本発明のベルト伝動装置は、経糸及び緯糸からなる畝織りの織布により構成された補強布でベルト本体の背面側が被覆された伝動ベルトが複数のプーリに巻き掛けられてなり、該複数のプーリのうち少なくとも1つが該伝動ベルトのベルト背面に接触する平プーリであるものであって、
上記伝動ベルトの補強布を構成する経糸及び緯糸の少なくとも一方は、それがベルト表面に露出した各糸交錯部において、ベルト幅方向に対して角度をなして延び且つベルト表面に突出した線条を構成していることを特徴とする。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、補強布として、経糸及び緯糸の少なくとも一方が、それがベルト表面に露出した各糸交錯部において、ベルト幅方向に対して角度をなして延び且つベルト表面に突出した線条を構成するものを用いており、ベルト走行時には線条の糸交錯部がプーリに順次に接触して応力が分散され、それによってその糸交錯部のプーリへの接触が緩やかなものとなって糸交錯部のプーリの打撃音が小さくなるので、ベルト背面と平プーリとの間で発生する音を抑制することができる。しかも、糸交錯部のプーリへの接触が緩やかなものとなるので、ベルト背面の耐摩耗性が優れることとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るVリブドベルトBを示す。
【0019】
このVリブドベルトBは、Vリブドベルト本体10と、Vリブドベルト本体10にベルト幅方向にピッチを有する螺旋を形成するように埋設された心線20と、Vリブドベルト本体10の背面側を被覆するように設けられた補強布30と、を備えている。
【0020】
Vリブドベルト本体10は、クロロプレンゴム(CR)やエチレンプロピレンジエンモノマーゴム(EPDM)等のゴム組成物で形成されており、心線20が埋設された接着ゴム層11と、接着ゴム層11の下側のリブゴム層12と、接着ゴム層11の上側のベルト背面部をなす上ゴム層13と、が積層されて一体となった構成となっている。ベルト内側に対応したリブゴム層12は、プーリに接触して直接に動力を伝達する部分となることから、ベルト長手方向に延びる突条のリブ12aがベルト幅方向に並列して形成されて表面積が広く確保され、また、ベルト幅方向に配向したアラミド繊維やナイロン繊維等の短繊維12bが混入されて補強されている。なお、リブゴム層12に混入された短繊維12bのうち露出するものはベルト表面から突出した形態となっている。
【0021】
心線20は、アラミド繊維やポリエステル繊維等の撚り糸で構成されており、Vリブドベルト本体10に対する接着性を付与するために、成形加工前にレゾルシン・ホルマリン・ラテックス(RFL)水溶液に浸漬した後に加熱する処理やゴム糊に浸漬した後に乾燥させる処理が施されている。
【0022】
補強布30は、図2に示すように、経糸31及び緯糸32のそれぞれの延びる方向がなす角度が100°以上(鋭角側が80°未満)となるように加工された畝織り(畦織り)の織布で構成されており、Vリブドベルト本体10に対する接着性を付与するために、成形加工前にレゾルシン・ホルマリン・ラテックス(RFL)水溶液に浸漬した後に加熱する処理や、ゴム糊に浸漬した後に乾燥させる処理や、Vリブドベルト本体10側となる表面にゴム糊をコーティングした後に乾燥させる処理が施されている。この補強布30を構成する畝織り(畦織り)の織布は、緯糸32が2本の経糸31毎に表及び裏に交互に現れるパターンを有し、隣接する緯糸32がそれと反対のパターンで2本の経糸31毎に表及び裏に交互に現れるパターンを有する横畝織り(横畦織り)の織り構成のものである。もちろん、経糸31と緯糸32とが入れ替わった縦畝織り(縦畦織り)の織り構成のものであってもよい。この補強布30は、経糸31及び緯糸32のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して同一の角度をなすようにベルト背面に設けられており、畝織り(畦織り)の織布が用いられていることから、緯糸32がベルト表面に露出した各糸交錯部33において、緯糸32がベルト幅方向に対して角度をなして延び且つベルト表面に突出した線条を構成しており、表面に突出するように形成された経糸31及び緯糸32の糸交錯部33の連続する方向のいずれもがベルト幅方向に対して角度をなすものとなっている。なお、この補強布30は、経糸31及び緯糸32のそれぞれの延びる方向がなす角度(θ)が100°以上であることから、それらのそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度が40°よりも小さいものとなっている。
【0023】
従来の構成のVリブドベルトでは、図3に示すように、ベルト表面に突出するように形成された補強布30’の経糸31’及び緯糸32’の糸交錯部33’がいずれも点状であり、ベルト走行時にはその点状の糸交錯部33’が応力集中を受けてプーリに接触し、そのため糸交錯部33’のプーリの打撃音が大きい。しかしながら、上記の構成のVリブドベルトBによれば、補強布30として、緯糸32がベルト表面に露出した各糸交錯部33において、緯糸32がベルト幅方向に対して角度をなして延び且つベルト表面に突出した線条を構成した畝織り(畦織り)の織布が用いられているので、ベルト走行時にはその緯糸32が線条を構成した糸交錯部33がプーリに順次に接触して応力が分散され、それによって糸交錯部33のプーリへの接触が緩やかなものとなって糸交錯部33のプーリの打撃音が小さく抑えられ、ベルト背面と平プーリとの間で発生する音が抑制される。しかも、糸交錯部33のプーリへの接触が緩やかなものとなるので、ベルト背面の耐摩耗性が優れる。
【0024】
また、従来のVリブドベルトでは、図9に示すように、経糸31’及び緯糸32’のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して同一の角度をなすように補強布30’がベルト背面に設けられており、そのために経糸31’及び緯糸32’の糸交錯点33’がベルト幅方向に連続し且つそれがベルト長手方向に等ピッチで配設されたものとなっているので、ベルト幅方向に連続した糸交錯点33’がベルト走行時にプーリを周期的に打撃して特定周波数に音圧ピークを有する音を発するという問題があった。しかしながら、上記構成のVリブドベルトBによれば、糸交錯点33の連続する方向のいずれもがベルト幅方向に対して角度をなしているので、ベルト背面がプーリに接触するときには、糸交錯点33がプーリに順次接触することとなるので、従来のような特定周波数に音圧ピークを有する音を生じない。
【0025】
以上のVリブドベルトBは、公知のベルト製造方法により製造が可能である。
【0026】
図4は、VリブドベルトBを用いた自動車エンジンにおけるサーペンタインドライブの補機駆動用ベルト伝動装置40のレイアウトを示す。
【0027】
この補機駆動用ベルト伝動装置40のレイアウトは、クランクシャフトプーリ41、エアコンプーリ42、ウォーターポンププーリ43、オルタネータプーリ44、パワーステアリングプーリ45およびテンショナプーリ46により構成されている。これらのうち、平プーリであるテンショナプーリ46及びウォーターポンププーリ43以外は全てリブプーリである。そして、VリブドベルトBは、リブ側が接触するようにクランクシャフトプーリ41、エアコンプーリ42、オルタネータプーリ44、パワーステアリングプーリ45に巻き掛けられ、ベルト背面が接触するようにウォーターポンププーリ43、テンショナプーリ46に巻き掛けられている。
【0028】
この補機駆動用ベルト伝動装置40では、本発明のVリブドベルトBが用いられているので、ベルト走行時には、ベルト背面が平プーリであるテンショナプーリ46及びウォーターポンププーリ43に接触するとき、緯糸32が線条を構成した糸交錯部33がその長手方向に沿ってプーリに順次接触することとなるので、従来のように糸交錯点に応力が集中して糸交錯点がプーリを強く打撃して大きな音が発せられることがなく、そのためベルト背面とテンショナプーリ46及びウォーターポンププーリ43のそれぞれとの間で発生する音が小さく抑えられる。しかも、VリブドベルトBのベルト背面の耐摩耗性が優れるため、ベルト伝動装置としても耐久性が高いものとなる。
【0029】
また、糸交錯点33の連続する方向のいずれもがベルト幅方向に対して角度をなしているので、ベルト背面が平プーリに接触するときには、複数の糸交錯点33がプーリに順次接触することとなるので、特定周波数に音圧ピークを有する音を生じることもない。
【0030】
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2に係るVリブドベルトBのベルト背面を示す。なお、実施形態1の場合と同一部分については同一符号で示す。
【0031】
このVリブドベルトBの補強布30は、経糸31及び緯糸32のそれぞれの延びる方向がなす角度が100°以上(鋭角側が80°未満)となるように加工された綾織りの織布で構成されており、Vリブドベルト本体10に対する接着性を付与するために、成形加工前にレゾルシン・ホルマリン・ラテックス(RFL)水溶液に浸漬した後に加熱する処理や、ゴム糊に浸漬した後に乾燥させる処理や、Vリブドベルト本体10側となる表面にゴム糊をコーティングした後に乾燥させる処理が施されている。この補強布30を構成する綾織りの織布は、緯糸32が2本の経糸31毎に表及び裏に交互に現れるパターンを有し、隣接する緯糸32が経糸1本ずれて同様のパターンで2本の経糸31毎に表及び裏に交互に現れるパターンを有し、そのため経糸31も同様のパターンを有する織り構成のものである(4枚斜文構成)。この補強布30は、図5に示すように、経糸31及び緯糸32のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して同一の角度をなすようにベルト背面に設けられており、綾織りの織布が用いられていることから、経糸31又は緯糸32がベルト表面に露出した各糸交錯部33において、経糸31又は緯糸32がベルト幅方向に対して角度をなして延び且つベルト表面に突出した線条を構成したものとなっている。また、線条の糸交錯部33は隣接するものとオーバーラップ部分を有してベルト背面を横切るように連なっている。なお、この補強布30は、経糸31及び緯糸32のそれぞれの延びる方向がなす角度(θ)が100°以上であることから、それらのそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度が40°よりも小さいものとなっている。
【0032】
その他の構成は実施形態1と同一である。
【0033】
このVリブドベルトBもまた、実施形態1のものの場合と同様に、自動車エンジンにおけるサーペンタインドライブの補機駆動用ベルト伝動装置への適用が可能である。
【0034】
上記の構成のVリブドベルトBによれば、補強布30として、経糸31又は緯糸32がベルト表面に露出した各糸交錯部33において、経糸31又は緯糸32がベルト幅方向に対して角度をなして延び且つベルト表面に突出した線条を構成した綾織りの織布が用いられているので、ベルト走行時にはその線条の糸交錯部33がプーリに順次に接触して応力が分散され、それによって糸交錯部33のプーリへの接触が緩やかなものとなって糸交錯部33のプーリの打撃音が小さく抑えられ、ベルト背面と平プーリとの間で発生する音が抑制される。しかも、糸交錯部33のプーリへの接触が緩やかなものとなるので、ベルト背面の耐摩耗性が優れる。
【0035】
また、糸交錯部33がベルト背面を横切るように連なっており、糸交錯部33がプーリに順次接触して応力を分散させるという作用に加えて、糸交錯部33の接触面積を広く確保して応力を分散させるという作用が営まれるので、音抑制効果及び摩耗抑制効果が実施形態1のものよりも高いものとなる。
【0036】
(実施形態3)
図6は、本発明の実施形態3に係るVリブドベルトBのベルト背面を示す。なお、実施形態1の場合と同一部分については同一符号で示す。
【0037】
このVリブドベルトBの補強布30は、経糸31及び緯糸32のそれぞれの延びる方向がなす角度が100°以上(鋭角側が80°未満)となるように加工された朱子織りの織布で構成されており、Vリブドベルト本体10に対する接着性を付与するために、成形加工前にレゾルシン・ホルマリン・ラテックス(RFL)水溶液に浸漬した後に加熱する処理や、ゴム糊に浸漬した後に乾燥させる処理や、Vリブドベルト本体10側となる表面にゴム糊をコーティングした後に乾燥させる処理が施されている。この補強布30を構成する朱子織りの織布は、緯糸32が経糸4本分だけ表面に現れた後に経糸1本分だけ裏面に現れるパターンを有し、隣接する緯糸32が経糸3本ずれて同様のパターンで表及び裏に現れるパターンを有する織り構成のものである(5枚朱子)。もちろん、経糸31と緯糸32とが入れ替わった織り構成のものであってもよい。この補強布30は、図5に示すように、経糸31及び緯糸32のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して同一の角度をなすようにベルト背面に設けられており、朱子織りの織布が用いられていることから、緯糸32がベルト表面に露出した各糸交錯部33において、緯糸32がベルト幅方向に対して角度をなして延び且つベルト表面に突出した線条を構成したものとなっている。また、緯糸32が線条を構成した糸交錯部33は隣接するものとオーバーラップ部分を有してベルト背面を横切るだけでなく、ベルト背面の大半を被覆するように連なっている。なお、この補強布30は、経糸31及び緯糸32のそれぞれの延びる方向がなす角度(θ)が100°以上であることから、それらのそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度が40°よりも小さいものとなっている。
【0038】
その他の構成は実施形態1と同一である。
【0039】
このVリブドベルトBもまた、実施形態1のものの場合と同様に、自動車エンジンにおけるサーペンタインドライブの補機駆動用ベルト伝動装置への適用が可能である。
【0040】
上記の構成のVリブドベルトBによれば、補強布30として、緯糸32がベルト表面に露出した各糸交錯部33において、緯糸32がベルト幅方向に対して角度をなして延び且つベルト表面に突出した線条を構成した綾織りの織布が用いられているので、ベルト走行時にはその緯糸32が線条を構成した糸交錯部33がプーリに順次に接触して応力が分散され、それによって糸交錯部33のプーリへの接触が緩やかなものとなって糸交錯部33のプーリの打撃音が小さく抑えられ、ベルト背面と平プーリとの間で発生する音が抑制される。しかも、糸交錯部33のプーリへの接触が緩やかなものとなるので、ベルト背面の耐摩耗性が優れる。
【0041】
また、緯糸32が線条を構成した糸交錯部33がベルト背面を横切るのみならず、ベルト背面を被覆するように連なっており、糸交錯部33がプーリに順次接触して応力を分散させるという作用に加えて、糸交錯部33のプーリへの接触面積を広く確保して応力を分散させるという作用が営まれるので、音抑制効果及び摩耗抑制効果が実施形態1のものよりも高いものとなる。
【0042】
(その他の実施形態)
上記実施形態1及び2では、VリブドベルトBとしたが、特にそれに限定されるものではなく、補強布でベルト本体の背面側が被覆される伝動ベルトであれば、Vベルトなど他のものであってもよい。
【0043】
【実施例】
以下の試験評価を行った。
【0044】
<試験評価用ベルト>
以下の各例に係るVリブドベルトを作製した。各構成については表1にも示す。
【0045】
−例1−
300dtexのポリエステルと綿との混紡糸を2本撚り合わせた経糸及び緯糸からなり、経糸及び緯糸の糸密度が90本/5cmであり、経糸と緯糸とが相互に直交した(β=90°)横畝織り(横畦織り)の織布を補強布とした。この横畝織り(横畦織り)の織布は、緯糸が2本の経糸毎に表及び裏に交互に現れるパターンを有し、隣接する緯糸がそれと反対のパターンで2本の経糸毎に表及び裏に交互に現れるパターンを有したものであった。そして、経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して45°の角度をなすようにその補強布でベルト背面を被覆したEPDM製のVリブドベルト(リブ数7)を例1とした。例1のVリブドベルトのベルト背面では、緯糸がベルト表面に露出した各糸交錯部において、緯糸がベルト幅方向に対して角度をなして延び且つベルト表面に突出した線条を構成しており、その連続する方向がベルト幅方向に対してなす小さい方の角度(α)が14°であり、また、そのベルト長手方向の配設ピッチが1.17mmであった。
【0046】
−例2−
経糸の延びる方向と緯糸の延びる方向とのなす角度(β)が120°であることを除いて例1の補強布と同一構成の横畝織り(横畦織り)の織布を補強布とし、経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して30°の角度をなすようにその補強布でベルト背面を被覆したEPDM製のVリブドベルト(リブ数7)を例2とした。例2のVリブドベルトのベルト背面では、緯糸がベルト表面に露出した各糸交錯部において、緯糸がベルト幅方向に対して角度をなして延び且つベルト表面に突出した線条を構成しており、その連続する方向がベルト幅方向に対してなす小さい方の角度(α)が8.5°であり、また、そのベルト長手方向の配設ピッチが0.95mmであった。
【0047】
−例3−
300dtexのポリエステルと綿との混紡糸を2本撚り合わせた経糸及び緯糸からなり、経糸及び緯糸のそれぞれの糸密度が80本/5cmであり、経糸と緯糸とが相互に直交した(β=90°)平織の織布を補強布とした。そして、経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して45°の角度をなすようにその補強布でベルト背面を被覆したEPDM製のVリブドベルト(リブ数7)を例3とした。例3のVリブドベルトのベルト背面では、ベルト表面に突出するように形成された経糸及び緯糸の糸交錯部が点状に構成されており、その連続する方向がベルト幅方向に一致しており、また、そのベルト長手方向の配設ピッチが0.88mmであった。
【0048】
−例4−
経糸及び緯糸のそれぞれの糸密度が90本/5cmであり、且つ、経糸の延びる方向と緯糸の延びる方向とのなす角度(β)が120°であることを除いて例3の補強布と同一構成の平織の織布を補強布としたVリブドベルト(リブ数7)を例4とした。例4のVリブドベルトのベルト背面では、ベルト表面に突出するように形成された経糸及び緯糸の糸交錯部が点状に構成されており、その連続する方向がベルト幅方向に一致しており、また、そのベルト長手方向の配設ピッチが0.63mmであった。
【0049】
【表1】
Figure 0004234981
【0050】
<試験評価方法>
−ベルト走行時の音試験−
この試験に用いたベルト走行試験機80は、図7に示すように、相互に間隔をおいて配設された一対の平プーリであるプーリ経60mmの駆動プーリ81及び従動プーリ82を備え、従動プーリ82のベルト送り出し部から20mm離れた位置に集音マイク83が配置され、集音マイク83が音分析用の解析機器84に接続されたものである。
【0051】
このベルト走行試験機80の駆動プーリ81及び従動プーリ82に、ベルト背面がプーリ面に接触するように各例のVリブドベルトBを巻き掛けた後、従動プーリ82を後方に引く686NのセットウェイトSWを負荷し、続いて2000rpmで駆動プーリ81を回転させた。そして、ベルト走行時の音を集音マイク83で集音し、それを解析機器84で解析した。
【0052】
−ベルト耐久性試験−
この試験に用いたベルト走行試験機90は、図8に示すように、プーリ経120mmのリブプーリである駆動プーリ91と、その駆動プーリ91の上方に設けられたプーリ径120mmのリブプーリである第1従動プーリ92と、駆動プーリ91及び第1従動プーリ92の右方のそれらの中間高さに設けられたプーリ経45mmのリブプーリである第2従動プーリ93と、第2従動プーリ93と同一高さであって駆動プーリ91の右上で且つ第1従動プーリ92の右下にベルト巻き付け角度が120°となるように設けられたプーリ径85mmの平プーリであるアイドラプーリ94と、を備えたものである。
【0053】
このベルト走行試験機90の駆動プーリ91、第1及び第2従動プーリ92,93にはリブがプーリ面に接触するように、また、アイドラプーリ94にはベルト背面が接触するように各例のVリブドベルトBを巻き掛けた後、第2従動プーリ93を後方に引く3リブ当たり559NのセットウェイトSWを負荷すると共に第1従動プーリ92に8.8kWの負荷をかけ、続いて100℃の雰囲気下において4900rpmで駆動プーリ91を回転させた。そして、走行開始からリブにクラックが生じるまでの時間を計測した。
【0054】
<試験評価結果>
−ベルト走行時の音試験−
周期音の音圧ピーク値及びその周波数を表1に示す
表1によれば、例3については7000Hzに70.8dBの、また、例4については9630Hzに61.3dBの特有の音圧ピークがそれぞれ観測されているのが分かる。これは、例3及び4では、点状の糸交錯部がプーリに応力集中を受けてプーリに接触するため、そのときの打撃が強く、しかも点状の糸交錯部の連続する方向の一方がベルト幅方向に一致しており、それが周期的にプーリを打撃するため、かかる音が観測されたものと考えられる。つまり、例3では、糸交錯部のピッチが0.88mmであり、プーリ径60mmの駆動プーリを2000rpmで回転させるということから、糸交錯部が7136Hzの周波数でプーリを打撃するという結果が計算され、同様に、例4では、糸交錯部のピッチが0.63mmであり、糸交錯部が9967Hzの周波数でプーリを打撃するという結果が計算され、以上のように試験結果と計算結果が非常に近似している。これに対して、例1及び2では、緯糸が線条を構成した糸交錯部がプーリに順次接触するため、そのときの打撃が弱く、しかも糸交錯部の連続する方向がいずれもベルト幅方向に対して角度(α)をなして複数の糸交錯部が順次プーリに接触するので、例3及び4のような特有の音圧ピークが観測されなかったものと考えられる。
【0055】
−ベルト耐久性試験−
各例のベルト寿命を例3の走行時間を100とした相対値として表1に示す。
【0056】
表1によれば、経糸の延びる方向と緯糸の延びる方向とのなす角度(β)が90°すなわち、経糸及び緯糸のそれぞれがベルト幅方向に対してなす角度が45°である補強布を用いた例1よりも、経糸の延びる方向と緯糸の延びる方向とのなす角度(β)が120°、すなわち、経糸及び緯糸のそれぞれがベルト幅方向に対してなす角度が30°である補強布を用いた例2の方がベルト耐久性が優れることが分かる。経糸及び緯糸の糸密度が異なるが、例3と例4との比較においても同様である。これは、経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度が小さい方がベルト曲げ特性、つまり、ベルト曲げ剛性が低くなるので、曲げロスが少ないことから伝動効率が高く、また、発熱が少なく、その結果、耐屈曲疲労性が優れることとなるためであると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係るVリブドベルトの斜視図である。
【図2】 本発明の実施形態1に係るVリブドベルトのベルト背面の模式的な正面図である。
【図3】 来技術に係るVリブドベルトの背面部分の模式的な断面図である。
【図4】 本発明の実施形態1に係る補機駆動用ベルト伝動装置のレイアウトを示す図である。
【図5】 本発明の実施形態2に係るVリブドベルトのベルト背面の模式的な正面図である。
【図6】 本発明の実施形態3に係るVリブドベルトのベルト背面の模式的な正面図である。
【図7】 音試験用のベルト走行試験機のレイアウトを示す図である。
【図8】 ベルト耐久試験用のベルト走行試験機のレイアウトを示す図である。
【図9】 従来技術に係るVリブドベルトのベルト背面の模式的な正面図である。
【符号の説明】
B Vリブドベルト
10 Vリブドベルト本体
11 接着ゴム層
12 リブゴム層
12a リブ
12b 短繊維
13 上ゴム層
20 心線
30,30’ 補強布
31,31’ 経糸
32,32’ 緯糸
33,33’ 糸交錯部
40 補機駆動用ベルト伝動装置
41 クランクシャフトプーリ
42 エアコンプーリ
43 ウォーターポンププーリ
44 オルタネータプーリ
45 パワーステアリングプーリ
46 テンショナプーリ
80,90 ベルト走行試験機
81,91 駆動プーリ
82 従動プーリ
83 集音マイク
84 解析機器
92 第1従動プーリ
93 第2従動プーリ
94 アイドラプーリ

Claims (4)

  1. 経糸及び緯糸からなる畝織りの織布により構成された補強布でベルト本体の背面側が被覆された伝動ベルトであって、
    上記補強布を構成する経糸及び緯糸の少なくとも一方は、それがベルト表面に露出した各糸交錯部において、ベルト幅方向に対して角度をなして延び且つベルト表面に突出した線条を構成していることを特徴とする伝動ベルト。
  2. 請求項1に記載された伝動ベルトにおいて、
    上記線条の糸交錯部がベルト背面を横切るように連なっていることを特徴とする伝動ベルト。
  3. 請求項1に記載された伝動ベルトにおいて、
    上記ベルト本体は、Vリブドベルト本体であることを特徴とする伝動ベルト。
  4. 経糸及び緯糸からなる畝織りの織布により構成された補強布でベルト本体の背面側が被覆された伝動ベルトが複数のプーリに巻き掛けられてなり、該複数のプーリのうち少なくとも1つが該伝動ベルトのベルト背面に接触する平プーリであるベルト伝動装置であって、
    上記伝動ベルトの補強布を構成する経糸及び緯糸の少なくとも一方は、それがベルト表面に露出した各糸交錯部において、ベルト幅方向に対して角度をなして延び且つベルト表面に突出した線条を構成していることを特徴とするベルト伝動装置。
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