JP4234787B1 - 電気コンロ - Google Patents

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Abstract

鏡面部における熱線の反射効率を高くして熱効率の面でのロスを極力少なくすると共に、鏡面部の温度が必要以上に上がることを制御して、鏡面部における熱線の反射効率の低下を抑制することができる、電気コンロを提供する。
電気コンロ10は、被加熱体の直下から外れたところに配設される電熱要素と、電熱要素を囲うように配置され、電熱要素から輻射された熱線を反射させる第1鏡面部と、電熱要素の下方に配置され、第1鏡面部で反射された熱線を略真上に反射させて被加熱体の下側に集熱する回転二次曲面状の第2鏡面部と、第2鏡面部の温度を検知する温度検出手段と、第2鏡面部を回転可能とする回転手段と、回転手段と協働して、第2鏡面部を冷却すると共に洗浄する冷却洗浄手段とを含み、回転手段および冷却洗浄手段は、温度検出手段で検出された第2鏡面部の温度によって適宜制御され、第2鏡面部が必要以上に加熱されないようにしたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本願発明は、電気コンロに関し、特に、輻射熱により被加熱体を加熱するもので、例えば魚,肉,野菜,パン,その他の食物を調理するのに用いられる、電気コンロに関する。
本願発明の背景となる先行技術には、煙の発生を極力抑えることができる電気コンロが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この電気コンロは、シーズヒータ等の電熱要素と、電熱要素の付近に一方の焦点を有し、電熱要素から輻射された熱線を反射させる部分楕円鏡面部と、電熱要素の下方に設けられ、部分楕円鏡面部で反射された熱線を食材等の被加熱物の下側に集熱する第1の反射鏡面部と、第1の反射鏡面部で反射されない熱線を被加熱物の下側に集熱する第2の反射鏡面部とを含む構成である。部分楕円鏡面部と第1の反射鏡面部とは、部分楕円鏡面部の一方の焦点F1a(F1b)と他方の焦点F2a(F2b)とを結ぶ長軸線が、第1の反射鏡面部に対して適宜所望の角度Yで交差するように配置されている。
この電気コンロでは、部分楕円鏡面部の長軸線(F1aおよびF2aを結ぶ線、F1bおよびF2bを結ぶ線)と第1の反射鏡面部との交差角度Yを、適宜、所望の角度に設定することによって、被加熱物の大きさに応じて、被加熱物の下側への熱線の照射角度が適宜変更可能となっている。なお、図19〜図23は、当該部分楕円鏡面部の長軸線と第1の反射鏡面部との交差角度Yを適宜な角度に設定した状態の従来の電気コンロ1の一例を示す図解図である。
国際公開第06/006245号パンフレット(図6等参照。)
しかしながら、このような従来の電気コンロ1では、電熱要素3から輻射され、部分楕円鏡面部5、第1の反射鏡面部7および第2の反射鏡面部9で反射された熱線の全てが、被加熱部Fが載せられた焼網等の敷き部材2に効率良く照射されるものではなく、当該電気コンロ1内にこもってしまう熱線が存在するものとなっている。
すなわち、図22〜図25の線O−Oを当該電気コンロ1の中心軸(第2の反射鏡面部の中心軸に相当)としてみたとき、一方の電熱要素3から輻射された熱線には、たとえば図23,図24,図25に示すように、一方の部分楕円鏡面部5,第1の反射鏡面部7で反射されても、第2の反射鏡面部9には反射されずに当該第2の反射鏡面部9の傍らを通って、反対側の部分楕円鏡面部5,第1の反射鏡面部7,第2の反射鏡面部9に反射することを繰り返した後、被加熱部Fの下側の敷き部材2に照射されるもの、被加熱部Fの下側に照射されず内側にこもるもの、当該電気コンロ1のサイド(外周側)に逃げたりするもの、また、熱線が第2の反射鏡面部9に当たっても、当たる部位によっては、たとえば図24に示すように、被加熱部Fの下側の敷き部材2には照射されないもの等がある。
このように、従来の電気コンロ1では、反射効率の悪い熱線が存在するため、熱効率の面においてロスが発生するものとなっている。つまり、この従来の電気コンロ1には、熱線の反射効率を高くして熱効率の面でのロスをできるだけ少なくするという課題が、未だ、解決されずに残っているものである。
さらに、この従来の電気コンロ1では、魚および肉その他の食材等を調理しているときに、肉汁および油などが飛散して鏡面部の内側に付着する場合があった。この場合、鏡面部に付着した油等は、電熱要素から鏡面部に照射され反射された熱線の熱を吸収し、熱線に含まれる遠赤外線の吸収率を上げるものとなっていた。そのため、鏡面部の温度の上昇速度が上がるものとなり、鏡面部の温度が高くなると、当該鏡面部に付着した付着物による汚れは落ち難いものとなっている。
このように、鏡面部に付着した油等は、過熱され、次第に炭化されていくので、遠赤外線の吸収率をさらに上げるものとなっていた。そのため、遂には、鏡面部に付着した油等が黒く炭化して発煙するものとなっていた。つまり、従来の電気コンロでは、鏡面部に付着した肉汁および油が過熱される構造となっているため、該鏡面部における電熱要素から輻射された熱線の反射効率を低下させる要因となっていた。
それゆえに、本願発明の主たる目的は、鏡面部における熱線の反射効率を高くして熱効率の面でのロスを極力少なくすると共に、鏡面部の温度が必要以上に上がることを制御して、鏡面部における熱線の反射効率の低下を抑制することができる、電気コンロを提供することである。
請求項1にかかる本願発明は、被加熱体の直下から外れたところに配設される電熱要素と、電熱要素を囲うように配置され、電熱要素から輻射された熱線を反射させる第1鏡面部と、電熱要素の下方に配置され、第1鏡面部で反射された熱線を略真上に反射させて被加熱体の下側に集熱する回転二次曲面状の第2鏡面部と、第2鏡面部の温度を検出する温度検出手段と、第2鏡面部を回転可能とする回転手段と、回転手段と協働して、第2鏡面部を冷却すると共に洗浄する冷却洗浄手段とを含み、回転手段および冷却洗浄手段は、温度検出手段で検知された第2鏡面部の温度によって適宜制御され、第2鏡面部が必要以上に加熱されないようにしたことを特徴とする、電気コンロである。
請求項1にかかる本願発明では、電熱要素から輻射された熱線が、第1鏡面部で反射される。第1鏡面部で反射された熱線は、第2鏡面部の作用によって略垂直方向の真上に反射され、被加熱体の下側に集熱される。そのため、被加熱体を加熱させることが可能となる。この電気コンロでは、第1鏡面部で反射された熱線を第2鏡面部に反射させることにより、たとえば特許文献1に示すような従来の電気コンロに比べて、少ない反射回数で熱線を被加熱体の下側に照射させることが可能となっている。この場合、熱線は、第1鏡面部および第2鏡面部で囲まれた内側にこもることなく、有効に被加熱体の下側に集熱するものとなっている。また、第2鏡面部で反射された熱線は、当該電気コンロのサイド(外周側)に逃げたりするものも少なくなっている。
すなわち、この電気コンロでは、上述した従来の電気コンロと比べて、反射効率の悪い熱線を少なくすることができるので、熱線の反射効率が高く、熱効率の面においてロスの少ないものとなっている。また、この電気コンロでは、被加熱体の直下から外れたところに電熱要素が配置されているので、被加熱体が魚や肉等の食物である場合、肉汁や油分等の汚染物が電熱要素に付着する恐れがほとんどない。そのため、電熱要素に付着した汚染物の燃焼による煙の発生が極力抑えられるものとなっている。
したがって、請求項1にかかる本願発明の電気コンロでは、電熱要素から輻射された熱線の反射効率を低下させる要因を取り除くことができる。そのため、この電気コンロでは、熱効率を低下させることなく、電熱要素からの熱線を有効に被加熱体に照射することができる。
さらに、請求項1にかかる本願発明では、冷却洗浄手段によって、第2鏡面部を冷却し、且つ、洗浄することが可能となっている。すなわち、請求項1にかかる電気コンロでは、回転手段により第2鏡面部が回転可能に構成され、また、温度検出手段によって、第2鏡面部の温度を検出することが可能となっている。そして、冷却洗浄手段は、回転手段との協働作用によって、第2鏡面部を冷却すると共に洗浄するものとなっている。この場合、回転手段および冷却洗浄手段は、温度検出手段で検出された第2鏡面部の温度によって適宜制御され、第2鏡面部が必要以上に加熱されないように構成されている。
このように、請求項1にかかる電気コンロでは、特に、冷却洗浄手段を有することによって、第2鏡面部が必要以上に加熱されないように適宜冷却されるため、魚および肉その他の食材等を調理しているときに、肉汁および油などが飛散して第2鏡面部の内側に付着することがあっても、当該第2鏡面部に付着した肉汁および油等の汚れが酷くなることを防止するものとなっている。しかも、第2鏡面部に付着した肉汁および油等の汚れは、冷却洗浄手段によって洗浄することが可能となっている。したがって、請求項1にかかる電気コンロでは、電熱要素から輻射された熱線の第2鏡面部における反射効率の低下を抑制することが可能となっている。
請求項2にかかる本願発明は、請求項1にかかる発明に従属する発明であって、第1鏡面部は、電熱要素の付近に一方の焦点を有し、電熱要素から輻射された熱線を反射させる部分楕円状鏡面部を含み、第2鏡面部は、円錐状鏡面部を含むことを特徴とする、電気コンロである。
請求項2にかかる本願発明では、電熱要素から輻射された熱線が、楕円状鏡面部で反射される。楕円状鏡面部で反射された熱線は、円錐状鏡面部の作用によって略垂直方向の真上に反射され、被加熱体の下側に集熱される。請求項2にかかる電気コンロでは、第1鏡面部の楕円状鏡面部で反射された熱線は、第2鏡面部の円錐状鏡面部への1回か2回かの数少ない反射回数で、当該熱線を略真上に垂直に反射させて被加熱体の下側に集熱させることが有効的に行われる。この場合、円錐状鏡面部で反射された熱線は、サイドに逃げることも殆ど無いので、被加熱体を加熱させる加熱範囲を広く取ることができ、加熱範囲の周縁部も中央部も均一にムラ無く加熱することが可能となる。
請求項3にかかる本願発明は、請求項2にかかる発明に従属する発明であって、電熱要素は、環状の電熱要素を含み、部分楕円状鏡面部は、電熱要素の付近に一方の焦点を有し、環状の電熱要素の中心点を中心にして対向する電熱要素の付近にもう一方の焦点を有する第1の部分楕円状回転面部と、電熱要素の付近に一方の焦点を有し、電熱要素の下方にもう一方の焦点を有する第2の部分楕円状回転面部とを含むことを特徴とする、電気コンロである。
請求項3にかかる本願発明では、電熱要素から輻射された熱線が、第1の部分楕円状回転面部および/または第2の部分楕円状回転面部で反射される。第1の部分楕円状回転面部および/または第2の部分楕円状回転面部で反射された熱線は、円錐状鏡面部の作用によって略垂直方向の真上に反射され、被加熱体の下側に集熱される。この場合も、請求項2にかかる電気コンロと同様の作用・効果を有するものとなっている。
請求項4にかかる本願発明は、請求項1〜請求項3のいずれかにかかる発明に従属する発明であって、冷却洗浄手段は、第2鏡面部の外側から、第2鏡面部に向けて冷却洗浄水を噴出させる噴出部と、噴出部に冷却洗浄水を給水する給水部と、冷却洗浄水が第2鏡面部に噴出されて第2鏡面部を冷却洗浄した後、第2鏡面部から排出される冷却洗浄水の排水を回収する排水回収部とを含むことを特徴とする、電気コンロである。
請求項4にかかる本願発明では、冷却洗浄手段を有することによって、冷却洗浄水で第2鏡面部が冷却され且つ洗浄される。すなわち、冷却洗浄水は、給水部より噴出部に給水され、当該噴出部から第2鏡面部に向けて噴出される。噴出部から噴出された冷却洗浄水により、第2鏡面部が冷却且つ洗浄される。そして、第2鏡面部から排出される冷却洗浄水の排水は、排水回収部に回収される。請求項4にかかる電気コンロでは、冷却洗浄水で第2鏡面部が冷却され且つ洗浄されるため、被加熱体が魚や肉等の食物である場合、肉汁や油分等の汚染物による第2鏡面部の反射面の劣化が防止される。したがって、第2鏡面部における熱線の反射効率の低下を防止して、熱線の反射効率を維持することが可能となっている。
請求項5にかかる本願発明は、請求項4にかかる発明に従属する発明であって、噴出部は、洗剤および水を混合した洗剤水を噴出させる洗剤水噴出部と、濯ぎ水を噴出させる濯ぎ水噴出部とを含み、給水部は、洗剤水噴出部に洗剤水を給水する洗剤水給水部と、濯ぎ水噴出部に濯ぎ水を給水する濯ぎ水給水部とを含み、排水回収部には、第2鏡面部から排出される洗剤水および濯ぎ水の排水が回収される、電気コンロである。
請求項5にかかる本願発明では、洗剤水は、洗剤水給水部によって洗剤水噴出部に給水され、洗剤水噴出部から第2鏡面部に噴出される。また、濯ぎ水は、濯ぎ水給水部によって濯ぎ水噴出部に給水され、濯ぎ水噴出部から第2鏡面部に噴出される。そして、第2鏡面部から排出される洗剤水および濯ぎ水の排水は、排水回収部に回収される。請求項5にかかる電気コンロでは、被加熱体が魚や肉等の食物であって、肉汁や油分等の汚染物が第2鏡面部の反射面に付着したとしても、汚染物等の付着物は、洗剤水および濯ぎ水で冷却洗浄されるため、当該第2鏡面部の反射面の劣化を防止することができる。また、当該電気コンロでは、第2鏡面部に洗剤水および濯ぎ水を噴出させることが可能となっているので、洗剤水で第2鏡面部の汚れを冷却洗浄した後、第2鏡面部の表面に残った洗剤水の洗剤を濯ぎ水で洗い流して除去することが可能となっている。そのため、当該電気コンロでは、第2鏡面部が、より一層、有効且つ効果的に、冷却洗浄されるものとなっている。
請求項6にかかる本願発明は、請求項4にかかる発明に従属する発明であって、冷却洗浄手段は、冷却洗浄水を冷却洗浄水給水源から給水部に送水する給水管路と、第2鏡面部から排出される排水を排水回収部に送水する排水管路と、排水管路内を清掃する清掃手段とを含み、給水部は、給水管路を介して、冷却洗浄水給水源と接続される給水コンテナと、給水コンテナから冷却洗浄水を噴出部に給水するポンプとを含み、清掃手段は、給水コンテナと排水管路とを接続するオーバーフロー管路とを含み、給水コンテナから冷却洗浄水をオーバーフロー管路にオーバーフローさせることにより、排水管路が清掃されることを特徴とする、電気コンロである。
請求項6にかかる本願発明では、給水管路によって、冷却洗浄水給水源から冷却洗浄水が給水部に送水される。また、第2鏡面部から排出される排水は、排水管路によって、排水回収部に送水される。給水部では、給水管路により冷却洗浄水給水源と給水コンテナとが接続される。冷却洗浄水は、ポンプで給水コンテナから噴出部に給水される。一方、給水コンテナと排水管路とは、オーバーフロー管路で接続される。給水コンテナからオーバーフローした冷却洗浄水は、排水管路に送水され、当該排水管路内を清掃する。そのため、請求項6にかかる電気コンロでは、冷却洗浄水で第2鏡面部の汚れを洗浄した後の排水(付着物等の汚れを含む排水)により排水管路内が詰まったりする恐れがない。
請求項7にかかる本願発明は、請求項4に記載の構成を有する複数の電気コンロと、冷却洗浄水給水源から複数の電気コンロの給水部に冷却洗浄水を送水する冷却洗浄水送水手段と、複数の電気コンロの第2鏡面部から排出される冷却洗浄水の排水を回収する排水回収手段とを含み、冷却洗浄水送水手段は、冷却洗浄水給水源および給水部の間に配設される開閉弁と、開閉弁および給水部の間に配設される流量調節手段とを含み、開閉弁の開閉および流量調節手段を制御することによって、複数の電気コンロへの冷却洗浄水の給水が集中管理されることを特徴とする、電気コンロの冷却洗浄システムである。
請求項7にかかる本願発明では、冷却洗浄水送水手段によって、冷却洗浄水給水源から冷却洗浄水が、複数の電気コンロの給水部に送水される。複数の電気コンロの第2鏡面部から排出される冷却洗浄水の排水は、排水回収手段によって回収される。冷却洗浄水給水源と給水部との間には、開閉弁が配設される。開閉弁と給水部との間には、流量調節手段が配設される。そして、開閉弁の開閉および流量調節手段が制御されることによって、複数の電気コンロへの冷却洗浄水の給水が制御される。この場合、開閉弁の開閉作用により、冷却洗浄水給水源から送水される冷却洗浄水が給水部に送水される。また、流量調整手段の流量調整作用により、給水部に送水される冷却洗浄水の流量が適宜調整される。請求項7にかかる電気コンロでは、複数の電気コンロの給水部毎の冷却洗浄水の給水が制御され、複数の電気コンロの給水部毎への給水が一括して集中管理することが可能となる。
請求項8にかかる本願発明は、請求項7にかかる発明に従属する発明であって、冷却洗浄水給水源から冷却洗浄水を給水部に送水する送水管路と、第2鏡面部から排出される排水を排水回収部に送水する排水管路と、排水管路内を清掃する清掃手段とをさらに含み、清掃手段は、送水管路および排水管路間に接続される清掃管路と、送水管路および清掃管路間に配設される清掃用開閉弁と、清掃用開閉弁と清掃管路との間に配設される清掃用流量調節手段とを含むことを特徴とする、電気コンロの冷却洗浄システムである。
請求項8にかかる本願発明では、送水管路によって、冷却洗浄水給水源から冷却洗浄水が給水部に送水される。第2鏡面部から排出される冷却洗浄水の排水は、排水管路によって排水回収部に回収される。清掃管路は、送水管路と排水管路との間に接続される。送水管路と清掃管路との間には、清掃用開閉弁が配設される。清掃用開閉弁と清掃管路との間には、清掃用流量調節手段が配設される。
この場合、清掃用開閉弁の開閉作用により、冷却洗浄水給水源から送水される冷却洗浄水の流れ方向が制御されて清掃管路に送水されるように切換えられる。また、流量調整手段の流量調整作用により、清掃管路に送水される冷却洗浄水の流量が適宜調整される。したがって、請求項8にかかる電気コンロでは、冷却洗浄水給水源から送水される冷却洗浄水が清掃管路を介して排水管路に送水され、当該清掃管路内を適宜清掃することができる。そのため、当該電気コンロでは、冷却洗浄水で第2鏡面部の汚れを洗浄した後の排水(付着物等の汚れを含む排水)により排水管路内が詰まったりする恐れがない。
本願発明によれば、鏡面部における熱線の反射効率を高くして熱効率の面でのロスを極力少なくすると共に、鏡面部の温度が必要以上に上がることを制御して、鏡面部における熱線の反射効率の低下を抑制することが可能な電気コンロが得られる。
本願発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
本願発明の実施形態に係る電気コンロの一例を示す概略全体図である。 本実施形態に係る電気コンロの加熱手段の一例を示す断面視的正面図である。 図2の一部省略平面図である。 加熱手段に係る上ミラーの上側部材に適用された第1の部分楕円状回転面部および下側部材に適用された第2の部分楕円状回転面部の焦点の配置を説明するための断面視的要部拡大正面図である。 本実施形態に係る電気コンロで被加熱体を加熱したときの電熱要素から輻射された熱線の反射経路を説明するための平面図である。 図5のA−A線における熱線の反射経路を説明するための断面図である。 図5のB−B線における熱線の反射経路を説明するための断面図である。 図5のC−C線における熱線の反射経路を説明するための断面図である。 図5のD−D線における熱線の反射経路を説明するための断面図である。 図1に示した電気コンロに適用される下ミラーの冷却洗浄手段の一例を示す要部斜視図である。 下ミラーの回転手段および下ミラーの冷却洗浄手段に係る動力伝達機構の一例を示す動力伝達系統図である。 図1に示した電気コンロに適用される下ミラーの回転手段および下ミラーの温度検出手段の一例を示す要部斜視図である。 図1に示した電気コンロに適用される配置部材および当該配置部材に取付けられた状態のブラケット部材を示す斜視図である。 図13に示す配置部材および当該配置部材に取付けられた状態のブラケット部材を当該配置部材の下面側から見た斜視図である。 冷却洗浄機構に係る給水手段の一例を示す要部斜視図である。 冷却洗浄機構に係る排水手段の一例を示す要部斜視図である。 本願発明の実施形態に係る電気コンロの他の例を示す要部斜視図である。 本願発明の実施形態に係る電気コンロのさらに他の例を示す要部斜視図である。 本願発明の実施形態に係る電気コンロの別の例を示す要部斜視図である。 図19の電気コンロを用いた集中サポートシステムの一例を示す構成図である。 本願発明の背景となる従来の電気コンロを用いて被加熱体を加熱したときの電熱要素から輻射された熱線の反射経路を説明するための平面図である。 図21のA−A線における熱線の反射経路を説明するための断面図である。 図21のB−B線における熱線の反射経路を説明するための断面図である。 図21のC−C線における熱線の反射経路を説明するための断面図である。 図21のD−D線における熱線の反射経路を説明するための断面図である。
符号の説明
10 電気コンロ
12 上ミラー
14 下ミラー
14a 反射面
15 排出口
16 温度検出手段
18 回転手段
20 冷却洗浄手段
22 上ミラーの下側部材
22a 下側部材の開口部
22b 下側部材のフランジ片
24 上ミラーの上側部材
24a 上側部材の開口部
24b 上側部材のフランジ片
24c 上側部材の突出片
24d 貫通孔
26 シーズヒータ
28,30,32 回転ローラ
34,35,42,48,52,53,54,56 回転軸
36,37 減速用歯車列
38,40,50 歯車
44 第1のかさ歯車
46 第2のかさ歯車
58 ブラケット部材
62 底面部材
62a 開口部
64,66,68,70 側面部材
72,74 外向きフランジ片
76 内向きフランジ片
78 仕切り部材
80 配置部材
80a 下側開口部
82 胴部
84 突縁
86 温度検出センサ
86a サーミスタ素子
86b リード線
88 取付片
90 噴出部
92 給水部
94,124 排水回収部
96a 濯ぎ水噴出部
96b 洗剤水噴出部
100a 濯ぎ水給水部
100b 洗剤 水給水部
102a 濯ぎ水給水コンテナ
102b 洗剤水給水コンテナ
104a,104b,106a,106b 管路
108a 濯ぎ水給水管路
108b 洗剤水給水管路
110 排水管路
110a 濯ぎ水給水トレー
110b 洗剤水給水トレー
112,150 T管
114 清掃手段
114a 濯ぎ水オーバーフロー管
114b 洗剤水オーバーフロー管
120 敷き部材
122 被調理物(被加熱体)
126 洗剤水タンク
128 洗剤水送水管路
130,140,154 電磁弁
132,142,154 絞り弁
134,144 管路
136 濯ぎ水タンク
138 濯ぎ水送水管路
146 排水管路
148 清掃管路
151 エルボ管
156 排水タンク
A,B 回転楕円面
a 第1の部分楕円状回転面部
b 第2の部分楕円状回転面部
F1 一方の回転楕円面Aの焦点
F2 他方の回転楕円面Bの焦点
M1,M2 駆動モータ
P1 濯ぎ水吐出ポンプ
P2 洗剤水吐出ポンプ
P3 洗剤水給水ポンプ
P4 濯ぎ水給水ポンプ
P5 排水ポンプ
W1 濯ぎ水
W2 洗剤水
本願発明にかかる実施形態例の電気コンロでは、熱線の反射効率を高くして熱効率の面でのロスを極力少なくするという目的を、電熱要素から輻射された熱線を第1鏡面部としてのたとえば部分楕円状鏡面部で反射させ、第1鏡面部で反射された熱線を、1回か2回かの数少ない反射回数で、第2鏡面部としてのたとえば円錐状鏡面部に反射させることにより、反射された熱線を略真上に垂直に反射させて被加熱体の下側に集熱させることで実現した。
さらに、本願発明にかかる実施形態例の電気コンロでは、熱線の反射効率を高くして熱効率の面でのロスを極力少なくすると共に、鏡面部の温度が必要以上に上がることを制御して、鏡面部における熱線の反射効率の低下を抑制するという目的を、温度検出手段で第2鏡面部の温度を検知して、温度検出手段で検知された第2鏡面部の温度によって、適宜、回転手段により第2鏡面部を回転させると共に、冷却洗浄手段によって、第2鏡面部が冷却され、且つ、洗浄されるように、回転手段および冷却洗浄手段を制御することで実現した。
図1は、本願発明の実施形態に係る電気コンロの一例を示す概略全体図である。
本実施形態例の電気コンロ10は、概略的に言うと、肉,魚,野菜,パン等の被調理物(被加熱体)の直下から外れたところに配設されるシーズヒータ26(電熱要素)と、シーズヒータ26を囲うように配置され、シーズヒータ26から輻射された熱線を反射させる部分楕円状の上ミラー12(第1鏡面部)と、シーズヒータ26の下方に配置され、上ミラー12で反射された熱線を略真上に反射させて被加熱体の下側に集熱する円錐状の下ミラー14(第2鏡面部)と、下ミラー14の温度を検出する温度検出手段16(図1では図示せず、図12参照。)と、下ミラー14を回転可能とする回転手段18(図10,図12参照。)と、回転手段18と協働して、下ミラー14を冷却すると共に洗浄する冷却洗浄手段20(図1,図10参照。)とを有するもので、回転手段18および冷却洗浄手段20は、温度検出手段16で検出された下ミラー14の温度によって適宜制御され、下ミラー14が必要以上に加熱されないように構成されている。
本実施形態の説明では、先ず、当該実施形態に係る電気コンロ10の加熱機構について説明する。
図2は本願発明に係る電気コンロの加熱機構の一例を示す断面視的正面図であり、図3は、図2の一部省略平面図である。また、図4は、加熱機構に係る上ミラーの上側部材に適用された第1の部分楕円状回転面部および下側部材に適用された第2の部分楕円状回転面部の焦点の配置を説明するための断面視的要部拡大正面図である。さらに、図5は、本実施形態に係る電気コンロで被加熱体を加熱したときの電熱要素から輻射された熱線の反射経路を説明するための平面図であり、図6は図5のA−A線における熱線の反射経路を説明するための断面図であり、図7は図5のB−B線における熱線の反射経路を説明するための断面図であり、図8は図5のC−C線における熱線の反射経路を説明するための断面図であり、図9は図5のD−D線における熱線の反射経路を説明するための断面図である。
本実施形態に係る電気コンロ10の加熱機構は、第1鏡面部としての上ミラー12および第2鏡面部としての下ミラー14を含む。上ミラー12は、たとえば部分楕円状鏡面部を形成するものであって、図2に示すように、たとえば下側部材22および上側部材24とで構成される。すなわち、上ミラー12は、その中央にたとえば平面視円形の開口部22aを有する皿状の下側部材22を含む。下側部材22は、図4に示すように、第1の部分楕円状回転面部aを含むものであって、下側部材22の外周縁には、図2,図3に示すように、外方に突出するフランジ片22bが形成されている。
この下側部材22の上には、たとえばその中央に平面視円形の開口部24aを有するキャップ状の上側部材24が配置される。上側部材24は、第2の部分楕円状回転面部bを含むものであって、上側部材24の一方の周縁端には、外側に突き出た環状のフランジ片24bが形成されている。また、上側部材24のもう一方の周縁端には、真っ直ぐ上に延びて設けられる平面視円形で環状の突出片24cが形成されている。さらに、上側部材24は、その側面上部に、後述するシーズヒータ26の2つの端子26aを挿通するための2つの貫通孔24dを有する。この上側部材24は、下側部材22のフランジ片22b上に配置される。
上ミラー12の下には、下ミラー14が配置されている。下ミラー14は、回転二次曲面状鏡面部としてのたとえば円錐状鏡面部を形成するものであって、図2,図4に示すように、上ミラー12の下側部材22と連接されている。なお、回転二次曲面状鏡面部としては、円錐状鏡面部以外にも、たとえば楕円放物面、双曲方物面、一葉双曲面、二葉双曲面、楕円柱面、双曲線柱面、放物線柱面等の回転二次曲面(二次超曲面)状の鏡面部を適宜用いられ得るものである。
上ミラー12の下側部材22,上側部材24および下ミラー14は、それぞれ、たとえばステンレス,銀等の金属板を板金作業等で折り曲げ加工することで形成され、少なくとも、当該上ミラー12の下側部材22,上側部材24および下ミラー14において、熱線が反射される面、すなわち、当該上ミラー12の下側部材22,上側部材24および下ミラー14の内周面(以下、「反射面」という。)は、鏡面加工が施されて鏡面状態に形成されているものである。
本実施形態例では、たとえば図4に示すように、第1の部分楕円状回転面部aを含む下側部材22と、第2の部分楕円状回転面部bを含む上側部材24とによって、部分楕円状鏡面部を構成する上ミラー12が形成されている。この場合、図4に示すx−x線を、たとえば電気コンロ10の下ミラー14の中心軸をとすると、x−x線が、当該上ミラー12を形成する部分楕円状鏡面部の回転軸となっている。
第1の部分楕円状回転面部aは、図4に示すように、一方の焦点F1および他方の焦点F1を有する回転楕円面Aの一部分の面として形成されている。また、第2の部分楕円状回転面部bは、一方の焦点F2および他方の焦点F2を有する回転楕円面Bの一部分の面として形成されている。さらに、回転楕円面Aの一方の焦点F1と回転楕円面Bの一方の焦点F2とは、同一の位置(同一軌道上)に配置されている。この場合、図4に示すように、x−x線を中心軸にして、回転楕円面Aの一方の焦点F2ともう一方の焦点F2とは点対称の位置にある。
また、上ミラー12の内側には、電熱要素として、たとえば円環状のシーズヒータ26が配設されている。このシーズヒータ26は、被加熱体Fの直下から外れたところに配設されている。シーズヒータ26は、上ミラー12の第1の部分楕円状回転面部aを含む下側部材22の一方の焦点F1であり、且つ、上ミラー12の第2の部分楕円状回転面部bを含む上側部材24の一方の焦点F2の近傍に配設されている。
本実施形態例では、シーズヒータ26は、上側部材24の内面側に配置された支持ブラケット(図示せず)により、上側部材24の内側に配設される。この場合、シーズヒータ26の2つの端子26aは、上側部材24に設けられた2つの貫通孔24dに挿通された状態で支持されている。
なお、電熱要素としては、シーズヒータ26以外にも、たとえば遠赤外線を多く放射する炭化珪素ヒータ等のセラミックヒータを用いてもよく、この場合、シーズヒータ26は、低電力用として用いられ、炭化珪素ヒータは、高電力用として用いられる。また、電熱要素としては、遠赤外線ヒータ等も適宜用いられ得る。
さらに、本実施形態例では、電熱要素としてのたとえばシーズヒータ26が円環状に形成されているが、それに限定されるものではなく、電熱要素は、たとえば平面視矩形環状、平面視方形環状、平面視三角形環状等に形成されて、上ミラー12の内側に配置されてもよい。
次に、当該実施形態に係る電気コンロ10に適用され得る下ミラー14の回転手段18および冷却洗浄手段20の一例について、図1,図10,図11,図12,図13,図14,図15および図16を参照しながら、以下に説明する。
本実施形態例の電気コンロ10では、回転手段18で下ミラー14を回転させながら、冷却洗浄手段20により下ミラー14の反射面14aに洗剤水W1および濯ぎ水W2を噴出させることによって、当該反射面14aを冷却すると同時に、当該反射面14aを洗浄することが可能となっている。この場合、回転手段18および冷却洗浄手段20は、温度検出手段16(図12参照。)により検出された下ミラー14の温度に基づいて、適宜、たとえば制御されることによって、下ミラー14の反射面14aの温度が必要以上に加熱されないものとなっている。
そこで、下ミラー14を回転させるための回転手段18について説明する。
回転手段18は、たとえば図1に示すように、下ミラー14の周囲に所定の間隔を隔てて配置され、下ミラー14の外周面を受けて回転自在に支持するたとえば3つの回転ローラ28,30,32を含む。3つの回転ローラ28,30,32は、それぞれ、下ミラー14の外周面に当接するように、下ミラー14の周囲に配置されている。3つの回転ローラ28,30,32は、下ミラー14の周囲において、その円周方向にほぼ等間隔に配置されている。3つの回転ローラ28,30,32は、下ミラー14の外周面を当該下ミラー14の下側から3点で受けて、回転可能に当該下ミラー14を3点支持するものである。
3つの回転ローラ28,30,32は、それぞれ、耐熱性を有すると共に弾性を有し、且つ、密着性の高いゴム材料等で形成されている。3つの回転ローラ28,30,32は、それぞれ、たとえばシリコンゴムで円錐台形に形成されている。なお、1つの回転ローラ28は、その軸方向の長さが、他の2つの回転ローラ30,32の軸方向の長さの大凡半分程度の長さに形成され、2つの回転ローラ30,32は、その軸方向の長さが同じに形成されている。
本実施形態例では、1つの回転ローラ28が、駆動用の原動ローラとして、下ミラー14を回転させる機能を有し、他の2つの回転ローラ30,32が、下ミラー14の回転と共に当該下ミラー14の回転と連動して回転する従動ローラとしての機能を有するものとなっている。
そこで、原動ローラとしての役割を担う回転ローラ28に動力を伝達する動力伝達機構の一例について、図11を参照しながら説明する。
当該動力伝達機構は、駆動源としてのたとえば駆動モータM1を含む。駆動モータM1の駆動軸(図示せず)には、入力軸としての回転軸34が接続される。回転軸34は、当該回転軸34の回転を減速させるための減速用歯車列36に接続される。この場合、回転軸34には、減速用歯車列36の最初段の歯車38が固定されている。減速用歯車列36の最終段の歯車40は、回転軸42に固定されている。歯車40は、回転軸42の軸方向の一方に固定され、回転軸42の軸方向の他方には、第1のかさ歯車44が固定されている。第1のかさ歯車44には、第2のかさ歯車46が歯合されている。第2のかさ歯車46は、出力軸としての回転軸48に固定されている。回転軸48の軸方向の一方に第2のかさ歯車46が固定され、回転軸48の軸方向の他方に回転ローラ28が固定されている。また、減速用歯車列36の中間段の歯車50には、後述する濯ぎ水吐出ポンプP1の回転軸52に固定されている。
この動力伝達機構では、駆動モータM1からの動力が、回転軸34(入力軸)から減速用歯車列36を介して、濯ぎ水吐出ポンプP1の回転軸52に伝達されると共に、減速用歯車列36、第1のかさ歯車44,第2のかさ歯車46および回転軸48(出力軸)を介して、回転ローラ28へと伝達されるものとなっている。そのため、下ミラー14は回転可能となる。このとき、2つの回転ローラ30,32は、それぞれ、下ミラー14の回転に連動して回転する。なお、2つの回転ローラ30,32は、図10および図11に示すように、それぞれ、回転軸54および56に固定され、下ミラー14の回転に伴いフリーに回転するものとなっている。
一方、後述する洗剤水吐出ポンプP2は、図11に示すように、駆動モータM2からの動力が、回転軸35(入力軸)から減速用歯車列37を介して、当該洗剤水吐出ポンプP2の回転軸53に伝達されるものとなっている。
ここで、回転ローラ28,30,32の取付構造について、図1,図12,図13,図14等を参照しながら説明する。
3つの回転ローラ28,30,32は、それぞれ、同一構造を有する3つのブラケット部材58に保持される。回転ローラ28,30,32を保持する各ブラケット部材58は、それぞれ、当該回転ローラ28,30,32が下ミラー14の外周面に当接するように、後述する配置部材80(図2,図13,図14参照。)によって、下ミラー14の周囲に配置されるものとなっている。
すなわち、3つのブラケット部材58は、それぞれ、図12に示すように、矩形の開口部62aを有する底面部材62を含み、底面部材62の幅方向の一端および他端には、それぞれ、側面部材64および66が設けられる。一方の側面部材66は、他方の側面部材64よりも長く形成されている。底面部材62の長手方向の一端および他端には、それぞれ、他の2つの側面部材68および70が設けられる。側面部材64の長手方向の一端には、外向きに延びる外向きフランジ片72が設けられ、当該外向きフランジ片72は、側面部材70と連接される。側面部材66の長手方向の一端には、外向きに延びる外向きフランジ片74が設けられる。また、側面部材66の長手方向の中間部には、当該側面部材66の長手方向の一端から所定の間隔を隔てた位置に、内向きに延びる内向きフランジ片76が設けられる。さらに、底面部材62の長手方向の中間部には、2つの側面部材64,66間に仕切り部材78が架け設けられている。
1つのブラケット部材58には、たとえば図12に示すように、側面部材68および仕切り部材78間に、回転軸48が軸受部(図示せず)により回動自在に支持されている。当該回転軸48には、その軸方向の一方側に回転ローラ28が固定され、その軸方向の他方側にかさ歯車46が固定される。他の2つのブラケット部材58には、それぞれ、側面部材68および仕切り部材78間に、回転軸54および56が、軸受部(図示せず)により回動自在に支持されている。回転軸54および56には、それぞれ、回転ローラ30および32が固定されている。この場合、3つの回転ローラ28,30,32は、それぞれ、特に、図2及び図14等に示すように、底面部材62の開口部62aから露出し、側面から見て、側面部材62,64から外方に突き出すように、ブラケット部材58に保持されている。このようにして、回転ローラ28,30,32は、それぞれ、3つのブラケット部材58により回動自在に保持されるものとなっている。
回転ローラ28,30,32を保持した3つのブラケット部材58は、たとえば図2に示すように、下ミラー14の外周面の周囲に配設される配置部材80に、それぞれ、取付けられる。
すなわち、配置部材80は、たとえば図13に示すように、ステンレス等の金属材料からなる円筒状の胴部82を含む。胴部82の内周径は、上ミラー12の上側部材24のフランジ片24bを含む上ミラーの最大径よりも大きく形成されている。胴部82の軸線方向の一方端(下端)には、その周縁の内側に延びる突縁84が形成されている。突縁84の先端の周縁内径(つまり、配置部材80の下側開口部80aの開口端の直径)は、上ミラー12の下側部材22のフランジ片22bよりも小さく形成されている。
突縁84には、上記した3つのブラケット部材58が取付けられる。3つの回転ローラ28,30,32を保持した3つのブラケット部材58は、たとえば図14に示すように、当該突縁84の下面の円周方向に等間隔に間隔を隔てて、3つのブラケット部材58が固定される。この場合、3つのブラケット部材58は、それぞれ、その外向きフランジ片72,74および内向きフランジ片76が、配置部材80の突縁84の下面に、ビス止等の固着手段により固着される。
そして、配置部材80には、下ミラー14がすっぽりと収容される。下ミラー14は、その外周面が、配置部材80の下側開口部80aから下側に露出されるものとなる。上ミラー12の下側部材22のフランジ片22bは、配置部材80の突縁84の上面に載置されて係止される。さらに、上ミラー12の上側部材24が下ミラー14の上に被せられる。
この場合、配置部材80に嵌め込まれた下ミラー14は、当該下ミラー14の外周面に3つの回転ローラ28,30,32が当接される。つまり、下ミラー14の周囲に配置された3つの回転ローラ28,30,32は、下ミラー14の外周面を当該下ミラー14の下側から3点で受けて、回転可能に当該下ミラー14を3点支持するものとなる。このとき、上ミラー12の下側部材22のフランジ片22bは、配置部材80の突縁84の上面からたとえば1mm程度浮いて離間した状態となる。そのため、上ミラー12の上側部材24は、下ミラー14が回転しても、当該回転の阻害とはならないものとなっている。
次に、下ミラー14の温度を検出する温度検出手段16について、特に、図12を参照しながら説明する。
温度検出手段16は、下ミラー14の温度を検知する温度検出センサ86を含む。温度検出センサ86は、たとえば対向する表面に一対の端子電極(図示せず)が形成された温度検出素子である負特性サーミスタ素子86aおよび一端が端子電極(図示せず)に半田(図示せず)等で取り付けられたリード線86bを含む。温度検出センサ86の先端部は、下ミラー14の外周面に当接されるように、たとえば平面視二等辺三角形状のばね性を有する材質で形成された取付片88に保持されている。取付片88の材質は、たとえばリン青銅、ベリリウム、SUS、Cu−Ti合金またはこれらにめっきを施したものなど、銅被覆硬銅線、銅被覆硬鋼線に比べてバネ性を有する材質で形成されている。
温度検出センサ86を保持した取付片88は、上記した3つのブラケット部材58の側面部材68にそれぞれ取付けられる。
次に、回転手段18による下ミラー14の回転作用と協働して、下ミラー14を冷却し且つ洗浄する冷却洗浄手段20について、図1,図10,図11,図15および図16等を参照しながら説明する。なお、以下の説明で記載される「冷却洗浄水」とは、下ミラー14の反射面14aに噴出されて、当該反射面14aを冷却し且つ洗浄するものであって、洗剤と水が混合された「濯ぎ水W1」と、洗剤水を洗い流すための水としての「洗剤水W2」とを総称したものである。
冷却洗浄手段20は、図1および図10に示すように、下ミラー14の外側から、当該下ミラー14の反射面14aに向けて冷却洗浄水を噴出させる噴出部90と、噴出部90に冷却洗浄水を給水する給水部92と、冷却洗浄水が下ミラー14の反射面14aを冷却洗浄した後、下ミラー14から排出される冷却洗浄水の排水を回収する排水回収部94と含む。また、噴出部90は、濯ぎ水W1を噴出することが可能な濯ぎ水噴出部96aと、洗剤水W1を噴出することが可能な洗剤水噴出部96bとを有し、給水部92は、濯ぎ水噴出部96aに濯ぎ水を給水する濯ぎ水給水部100aと、洗剤水噴出部96bに洗剤水を給水する洗剤水給水部100bとを有するものである。排水回収部94には、下ミラー14から、濯ぎ水W1および洗剤水W2の排水が回収される。なお、排水回収部94には、たとえばプラスチック製の容器が用いられる。
濯ぎ水給水部100aは、濯ぎ水給水源から濯ぎ水W1が送水される濯ぎ水給水コンテナ102aと、濯ぎ水給水コンテナ102aから濯ぎ水W1を濯ぎ水噴出部96aにポンプアップして給水する濯ぎ水吐出ポンプP1とを含み、洗剤水給水部100bは、洗剤水給水源から洗剤水W2が送水される洗剤水給水コンテナ102bと、洗剤水給水コンテナ102bから洗剤水W2を洗剤水噴出部96bにポンプアップして給水する洗剤水吐出ポンプP2とを含む。また、濯ぎ水吐出ポンプP1と濯ぎ水給水コンテナ102aとは管路104aで接続され、洗剤水吐出ポンプP2と洗剤水給水コンテナ102bとは管路104bで接続されている。さらに、濯ぎ水吐出ポンプP1と濯ぎ水噴出部96aとは管路106aで接続され、洗剤水吐出ポンプP2と洗剤水噴出部96bとは管路106bで接続されている。
濯ぎ水給水コンテナ102aは、濯ぎ水給水源から濯ぎ水給水部100aに濯ぎ水W1を送水する濯ぎ水給水管路108aと接続され、洗剤水給水コンテナ102bは、洗剤水給水源から洗剤水給水部100bに洗剤水W2を送水する洗剤水給水管路108bと接続されている。濯ぎ水給水源は、図1および図15等に示すように、濯ぎ水W1が適宜貯水される濯ぎ水給水トレー110aを含み、洗剤水給水源は、洗剤水W2が適宜貯水される洗剤水給水トレー110bを含むものである。なお、濯ぎ水給水管路108aおよび洗剤水給水管路108bは、それぞれ、エルボ,T管等の管継手、直管等で適宜配管され得るものである。
一方、下ミラー14から排出される濯ぎ水W1および洗剤水W2の排水は、図1および図16等に示すように、当該下ミラー14の排出口15から排水管路110を介して、排水回収部94に排水されて回収される。排水管路110は、T管および直管等で適宜配管され得るものである。本実施形態例では、下ミラー14の排出口15は、当該排出口15に接続されたT管112を経由して排水管路110に接続されている。
冷却洗浄手段20は、排水管路110内を清掃することが可能な清掃手段114をさらに含むものとなっている。清掃手段114は、濯ぎ水給水コンテナ102aおよび排水管路110の間を接続する濯ぎ水オーバーフロー管路114aと、洗剤水給水コンテナ102bおよび排水管路110の間を接続する洗剤水オーバーフロー管路114bとを有する。濯ぎ水オーバーフロー管路114aと洗剤水オーバーフロー管路114bとは、T管等の継手管116を経由して、下ミラー14の排出口15に接続されたT管112に接続されることによって、環状のオーバーフロー管路を構成するものとなっている。
本実施形態にかかる電気コンロ10では、特に、回転手段18の回転ローラ28を駆動させると共に冷却洗浄手段20の濯ぎ水吐出ポンプP1を駆動させる駆動モータM1のON/OFF、および、冷却洗浄手段20の洗剤水吐出ポンプP2を駆動させる駆動モータM2のON/OFFが、温度検出手段16の温度検出センサ86で検出された下ミラー14の温度によって、適宜制御され、下ミラー14が必要以上に加熱されないようになっている。この場合、冷却洗浄手段20は、制御部(図示せず)を含み、当該制御部(図示せず)は、温度検出センサ86で検出された検出信号に応じて、駆動モータM1のON/OFFおよび駆動モータM2のON/OFFを適宜制御することが可能となっている。また、当該制御部(図示せず)は、駆動モータM1および駆動モータM2のON/OFFをそれぞれ別個に制御することも可能となっている。
本実施形態例にかかる電気コンロ10の作用・効果について説明する。
本実施形態例にかかる電気コンロ10では、図2,図5,および図6等に示すように、上ミラー12の上側部材24の突出片24cの上端面に、焼き網(金網)ないし金格子等の敷き部材120が載置される。敷き部材120の上には、被加熱体として、たとえば肉,魚,野菜,パン等の被調理物122が載置される。この電気コンロ10では、シーズヒータ26から輻射された熱線が、上ミラー12および下ミラー14の内側面で反射されて、被調理物122の下側に集熱されるので、被調理物122を加熱させることができる。
本実施形態例にかかる電気コンロ10では、シーズヒータ26が被調理物122の直下から離れた位置に配置されているので、被調理物122から出た肉汁,油分等の汚染物がシーズヒータ26に付着する恐れがほとんどない。そのため、この電気コンロ10では、シーズヒータ26に付着した汚染物の燃焼による煙の発生を極力抑えることができる。なお、シーズヒータ26に変えて、たとえば炭化珪素ヒータを用いた場合には、熱線に多くの遠赤外線を含むので、調理食材内部まで加熱する事ができ、内部の水分を保ったまま表面を適度に焦がす調理も可能となる。
さらに、本実施形態例にかかる電気コンロ10では、シーズヒータ26から輻射された熱線を上ミラー12で反射させ、上ミラー12で反射された熱線を下ミラー14に反射させることにより、1回か2回かの数少ない反射回数で、当該熱線を略真上に垂直に反射させて被調理物122の下側に照射させることが可能になるため、熱線の反射効率を高くして熱効率の面でのロスを極力少なくするという目的が達成することができる。
すなわち、本実施形態例にかかる電気コンロ10では、たとえば図6〜図9等に示すように、シーズヒータ26から輻射された熱線が、上ミラー12の下側部材22および/または上側部材24で反射される。下側部材22および/または上側部材24で反射された熱線は、下ミラー14の作用によって略真上に反射され、被調理物122の下側に集熱される。そのため、被調理物122を加熱させることができる。当該電気コンロ10では、上ミラー12で反射された熱線を下ミラー14を構成する円錐状鏡面部に反射させることにより、たとえば図21〜図25に示すような従来の電気コンロ1に比べて、極めて少ない反射回数で熱線を被調理物122の下側に照射させることができるものとなっている。この場合、熱線は、図6〜図9に示すように、上ミラー12および下ミラー14で囲まれた内側部分にこもることなく、有効に被調理物122の下側に集熱されるものとなっている。しかも、下ミラー14で反射された熱線は、電気コンロ10のサイド(外周側)に逃げたりするものも少なくなっている。
すなわち、この電気コンロ10では、図21〜図25に示すような従来の電気コンロ1と比べて、反射効率の悪い熱線を少なくすることができる。そのため、熱線の反射効率が高く、熱効率の面においてロスの少ないものとなっている。したがって、本実施形態例にかかる電気コンロ10では、シーズヒータ26から輻射された熱線の反射効率を低下させる要因を取り除くことができるため、熱効率を低下させることなく、シーズヒータ26素からの熱線を有効に被調理物122に照射することが可能となっている。
さらに、本実施形態例にかかる電気コンロ10では、シーズヒータ26からの熱線が敷き部材120の全体に均一に照射されるので、敷き部材120に載せられた被調理物122に焼きムラが生ずる等の問題、また、電気コンロ10のサイド(外周側)に逃げた熱線の影響により、当該電気コンロ10の外周面が熱くなったりする等の懸念も払拭されるものとなっている。
さらに、本実施形態例にかかる電気コンロ10では、下ミラー14の温度が一定の温度になると、回転手段18と冷却洗浄手段20との協働作用によって、下ミラー14の反射面14aを冷却し且つ洗浄する冷却洗浄動作に入る。
すなわち、温度検出手段16の温度検出センサ86で検知された下ミラー14の温度が一定温度(例えば、100℃)になると、駆動モータM1およびM2がONとなり、回転ローラ28を作動されると共に、洗剤水吐出ポンプP2および濯ぎ水吐出ポンプP1が作動される。そのため、洗剤水噴出部96bから洗剤水W2を噴出させながら、下ミラー14を回転させることができる。この状態で下ミラー14をたとえば2〜3回程度回転させることによって、下ミラー14の反射面14aを冷却すると共に洗浄することができる。
それから、駆動モータM2をOFFにして、洗剤水噴出部96bからの洗剤水W2の噴出を止めると、濯ぎ水噴出部96aから濯ぎ水W1を噴出させた状態で、下ミラー14がたとえば1〜2回転程度回転されることによって、下ミラー14の反射面14aに残っている洗剤を取り除くことができる。なお、下ミラー14は、濯ぎ水W1および洗剤水W2で当該下ミラー14の反射面14aを洗浄して洗い流す方向に回転するものである。
その後、駆動モータM1をOFFにして濯ぎ水噴出部96aからの濯ぎ水の噴出を止め、且つ、回転ローラ28の作動を停止して下ミラー14の回転を止める。下ミラー14から排出される洗剤水W2および濯ぎ水W1の排水は、下ミラー14の排出口15および排出管路110を経由して、排水回収部94に回収される。
上記したように、本実施形態例にかかる電気コンロ10では、被加熱体が魚や肉等の食物であって、肉汁や油分等の汚染物が下ミラー14の反射面14aに付着したとしても、汚染物等の付着物は、洗剤水W2および濯ぎ水W1で冷却洗浄されるため、当該下ミラー14の反射面14aの劣化を防止することができる。また、下ミラー14に洗剤水W2および濯ぎ水W1を噴出させることができるため、洗剤水W2で下ミラー14の汚れを冷却洗浄した後、下ミラー14の反射面14aの表面に残った洗剤水W2の洗剤を濯ぎ水W1で洗い流して除去することができるため、当該電気コンロ10では、下ミラー14の反射面14aを有効且つ効果的に冷却洗浄することができる。
さらに、当該電気コンロ10によれば、たとえば下ミラー14の反射面14aを洗浄水で常時流しながらワイパー等により冷却洗浄する接触方式の場合に比べて、当該冷却洗浄手段20では、下ミラー14の外側から冷却洗浄水を噴出させて当該下ミラー14の反射面14aを非接触で冷却洗浄する噴流方式となっているため、当該下ミラー14の反射面14aを傷付けることがない。その上、回転手段18および冷却洗浄手段20は、下ミラー14の外側に配設されているため、当該回転手段18および冷却洗浄手段20を下ミラー14内の熱線による劣化および損傷を防止することができ、信頼性の高いものとなっている。
また、当該電気コンロ10によれば、下ミラー14の反射面14aが肉汁や魚の油等の付着部(汚染物)の量によっては、当該反射面14aの温度上昇の速度が変化するものとなるが、下ミラー14の温度を温度検出手段16で検出し、回転手段18および冷却洗浄手段20を制御することによって、下ミラー14の反射面14aの冷却洗浄時期を適宜コントロールすることができるので、必要以上の洗剤水や濯ぎ水の消費を抑止することができる。
また、本実施形態例にかかる電気コンロ10では、清掃手段114の濯ぎ水オーバーフロー管路114aおよび洗剤水オーバーフロー管路114bによって、排水管路110内を清掃することが可能となっている。そのため、洗剤水W2および濯ぎ水W1で下ミラー14の反射面14aの汚れを洗浄した後の排水(付着物等の汚れを含む排水)に起因する排水管路110内の詰まりを防止することができる。
図17は、本願発明の実施形態に係る電気コンロの他の例を示す要部斜視図であり、図18は、本願発明の実施形態に係る電気コンロのさらに他の例を示す要部斜視図である。
図17に示す実施形態例の電気コンロ10は、上述した実施形態例の電気コンロ10と比べて、特に、排水管路110および清掃手段114が設けられておらず、下ミラー14から排出される洗剤水W2および濯ぎ水W1の排水は、下ミラー14の排出口15から、直接、排水回収部124に回収される構成となっている。
また、図18に示す実施形態例の電気コンロ10は、図17に示す実施形態例の電気コンロ10と比べて、特に、洗剤水給水管路108bおよび濯ぎ水給水管路108aが設けられておらず、洗剤水給水コンテナ102bおよび濯ぎ水給水コンテナ102aから、それぞれ、直接、洗剤水吐出ポンプP2および濯ぎ水吐出ポンプP1でポンプアップする構成となっている。
図19は、本願発明の実施形態に係る電気コンロの別の例を示す要部斜視図であり、図20は、図19の電気コンロを用いた集中サポートシステムの一例を示す構成図である。なお、図19に示す実施形態例では、図1〜図16で示した実施形態例とは違って、W1が洗剤水を、W2が濯ぎ水を示している。
図19に示す実施形態例の電気コンロ10は、たとえば図1〜図16で示した実施形態例の電気コンロ10に比べて、洗剤水給水コンテナ102bおよび濯ぎ水給水コンテナ102aと、洗剤水オーバーフロー管114bおよび濯ぎ水オーバーフロー管114aとが設けられておらず、洗剤水給水源として、洗剤水給水トレーおよび濯ぎ水給水トレーに変えて、図20に示すように、洗剤水タンク,洗剤水給水ポンプP3および濯ぎ水タンク,濯ぎ水給水ポンプP4で構成されている。図19に示す実施形態例では、洗剤水吐出ポンプP1および濯ぎ水吐出ポンプP2には、直接、洗剤水および濯ぎ水が、洗剤水給水源(洗剤水タンク,洗剤水給水ポンプP3)および濯ぎ水給水源(濯ぎ水タンク,濯ぎ水給水ポンプP4)を介して、それぞれ、送水されるように構成されている。図19に示す実施形態例では、回転ローラ28、洗剤水吐出ポンプP1および濯ぎ水吐出ポンプP2が、それぞれ、別個のモータ(図示せず)で駆動されるように構成されており、1つの駆動モータで回転ローラ28と濯ぎ水吐出ポンプP2とを駆動させるものではない。
すなわち、図19,図20に示す実施形態例の電気コンロ10では、洗剤水給水源としての洗剤水タンク126に貯蔵された洗剤水W1を洗剤水給水ポンプP3でポンプアップし、洗剤水送水管路128を介して、洗剤水吐出ポンプP1に送水される。洗剤水送水管路128および洗剤水吐出ポンプP1間には、その上流側から、開閉弁としてのたとえば電磁弁130と、流量制御手段としてのたとえば絞り弁132とが、順次、配置されている。絞り弁132および洗剤水吐出ポンプP1間は、管路134で接続されている。
同様にして、濯ぎ水給水源としての濯ぎ水タンク136に貯蔵された濯ぎ水W2を濯ぎ水給水ポンプP3でポンプアップし、濯ぎ水送水管路138を介して、濯ぎ水吐出ポンプP2に送水される。濯ぎ水送水管路138および濯ぎ水吐出ポンプP2間には、その上流側から、開閉弁としてのたとえば電磁弁140と、流量制御手段としてのたとえば絞り弁142とが、順次、配置されている。濯ぎ水送水管路138は、T管150を介して、電磁弁140に接続されている。また、絞り弁142および濯ぎ水吐出ポンプP2間は、管路144で接続されている。
この場合、洗剤水給水ポンプP3および洗剤水送水管路128は、洗剤水送水手段としての機能を有し、管路134および洗剤水吐出ポンプP1は、洗剤水給水部としての機能を有するもので、濯ぎ水給水ポンプP3および濯ぎ水送水管路138は、濯ぎ水送水手段としての機能を有し、管路144および濯ぎ水吐出ポンプP2は、濯ぎ水給水部としての機能を有するものである。
また、下ミラー14から排出される洗剤水および濯ぎ水の排水は、図19,図20等に示すように、当該下ミラー14の排出口15から、当該排出口15に接続されたT管112を介して、排水管路146に接続される。排水管路146は、排水ポンプP5を経由して、排水回収部としての排水タンク156に接続されている。この場合、排水管路146,排水ポンプP5および排水タンク156は、排水回収手段としての機能を有するものである。
さらに、図19に示す実施形態例の電気コンロ10は、たとえば図1〜図16で示した実施形態例の電気コンロ10に比べて、清掃手段の構成が相違している。
すなわち、本実施形態例の電気コンロ10では、清掃手段が清掃管路148を含む。清掃管路148は、濯ぎ水送水管路138および排水管路146間に接続される。濯ぎ水送水管路138と清掃管路148との間には、清掃用開閉弁としてのたとえば電磁弁152が配設される。また、電磁弁152と清掃管路148との間には、清掃用流量調節手段としてのたとえば絞り弁154が配設される。
この場合、清掃管路148は、その一端がT管112に接続され、その他端が絞り弁154に接続される。また、電磁弁152と濯ぎ水送水管路138とは、T管150およびエルボ管151を介して接続されている。
図19に示す実施形態例では、たとえば図20に示すように、多数の電気コンロ10を配置し、それらの各電気コンロ10に対して、洗剤水タンク126および濯ぎ水タンク136から、それぞれ、洗剤水送水管路128および濯ぎ水送水管路138を介して、洗剤水W1および濯ぎ水W2が給水される。また、各電気コンロ10において、下ミラー14の反射面14aを冷却洗浄した後、当該各電気コンロ10の下ミラー14から排出される洗剤水W1および濯ぎ水W2の排水は、排水管路146を介して、排水タンク156に送水され、回収される。
図20に示す実施形態例では、洗剤水送水管路128および洗剤水吐出ポンプP1間に電磁弁130が配置され、電磁弁130および洗剤水吐出ポンプP1間に絞り弁132が配置されているため、電磁弁130の開閉および絞り弁132が制御されることによって、各電気コンロ10への洗剤水W1の給水およびその給水量が制御される。そのため、各電気コンロ10への洗剤水W1の給水を一括して集中管理することができる。
同様にして、濯ぎ水送水管路138および濯ぎ水吐出ポンプP2間に電磁弁140が配置され、電磁弁140および濯ぎ水吐出ポンプP2間に絞り弁142が配置されているため、電磁弁140の開閉および絞り弁142が制御されることによって、各電気コンロ10への濯ぎ水W2の給水およびその給水量が制御される。したがって、図20に示す実施形態例にかかる複数の電気コンロの冷却洗浄システムでは、各電気コンロ10への濯ぎ水W2の給水を一括して集中管理することができる。
なお、図19,図20に示す実施形態例では、各電気コンロ10の温度検出センサ86で検出される下ミラー14の温度によって、回転ローラ28、洗剤水吐出ポンプP1および濯ぎ水吐出ポンプP2をそれぞれ別個に駆動させる駆動モータ(図示せず)のON/OFFおよび電磁弁130,140,152の開閉が適宜制御される。
さらに、図19および図20に示す実施形態例では、清掃管路148が濯ぎ水送水管路138と排水管路146との間に配置され、濯ぎ水送水管路138と清掃管路148との間に電磁弁152が配置され、さらに、電磁弁152と清掃管路148との間には、絞り弁154が配置されているため、電磁弁152の開閉作用により、濯ぎ水送水管路138により送水される濯ぎ水W2が清掃管路148に送水されるように制御される。また、絞り弁154の流量調整作用により、清掃管路148に送水される濯ぎ水W2の流量が適宜調整される。そのため、本実施形態例では、濯ぎ水W2が清掃管路148を介して排水管路146に送水され、当該清掃管路146内を適宜清掃することができる。したがって、各電気コンロ10では、濯ぎ水W2で下ミラー14の反射面14aを冷却洗浄した後の排水(付着物等の汚れを含む排水)によって排水管路146内が詰まったりする恐れがない。
本願発明にかかる電気コンロは、輻射熱により被加熱体を加熱するもので、例えば魚,肉,野菜,パン,その他の食物を調理するのに用いて好適なものである。

Claims (8)

  1. 被加熱体の直下から外れたところに配設される電熱要素、
    前記電熱要素を囲うように配置され、前記電熱要素から輻射された熱線を反射させる第1鏡面部、
    前記電熱要素の下方に配置され、前記第1鏡面部で反射された熱線を略真上に反射させて前記被加熱体の下側に集熱する回転二次曲面状の第2鏡面部、
    前記第2鏡面部の温度を検出する温度検出手段、
    前記第2鏡面部を回転可能とする回転手段、および
    前記回転手段と協働して、前記第2鏡面部を冷却すると共に洗浄する冷却洗浄手段を含み、
    前記回転手段および前記冷却洗浄手段は、前記温度検出手段で検知された前記第2鏡面部の温度によって適宜制御され、前記第2鏡面部が必要以上に加熱されないようにしたことを特徴とする、電気コンロ。
  2. 前記第1鏡面部は、前記電熱要素の付近に一方の焦点を有し、前記電熱要素から輻射された熱線を反射させる部分楕円状鏡面部を含み、
    前記第2鏡面部は、円錐状鏡面部を含むことを特徴とする、請求項1に記載の電気コンロ。
  3. 前記電熱要素は、環状の電熱要素を含み、
    前記部分楕円状鏡面部は、
    前記電熱要素の付近に一方の焦点を有し、前記環状の電熱要素の中心点を中心にして対向する前記電熱要素の付近にもう一方の焦点を有する第1の部分楕円状回転面部、および
    前記電熱要素の付近に一方の焦点を有し、前記電熱要素の下方にもう一方の焦点を有する第2の部分楕円状回転面部を含むことを特徴とする、請求項2に記載の電気コンロ。
  4. 前記冷却洗浄手段は、
    前記第2鏡面部の外側から、前記第2鏡面部に向けて冷却洗浄水を噴出させる噴出部、
    前記噴出部に前記冷却洗浄水を給水する給水部、および
    前記冷却洗浄水が前記第2鏡面部に噴出されて前記第2鏡面部を冷却洗浄した後、前記第2鏡面部から排出される冷却洗浄水の排水を回収する排水回収部を含むことを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電気コンロ。
  5. 前記噴出部は、洗剤および水を混合した洗剤水を噴出させる洗剤水噴出部と、濯ぎ水を噴出させる濯ぎ水噴出部とを含み、
    前記給水部は、前記洗剤水噴出部に前記洗剤水を給水する洗剤水給水部と、前記濯ぎ水噴出部に前記濯ぎ水を給水する濯ぎ水給水部とを含み、
    前記排水回収部には、前記第2鏡面部から排出される洗剤水および濯ぎ水の排水が回収される、請求項4に記載の電気コンロ。
  6. 前記冷却洗浄手段は、
    前記冷却洗浄水を冷却洗浄水給水源から前記給水部に送水する給水管路、
    前記第2鏡面部から排出される前記排水を前記排水回収部に送水する排水管路、および
    前記排水管路内を清掃する清掃手段を含み、
    前記給水部は、
    前記給水管路を介して、前記冷却洗浄水給水源と接続される給水コンテナ、および
    前記給水コンテナから前記冷却洗浄水を前記噴出部に給水するポンプを含み、
    前記清掃手段は、
    前記給水コンテナと前記排水管路とを接続するオーバーフロー管路を含み、
    前記給水コンテナから前記冷却洗浄水を前記オーバーフロー管路にオーバーフローさせることにより、前記排水管路が清掃されることを特徴とする、請求項4に記載の電気コンロ。
  7. 請求項4に記載の構成を有する複数の電気コンロ、
    冷却洗浄水給水源から前記複数の電気コンロの前記給水部に冷却洗浄水を送水する冷却洗浄水送水手段、および
    前記複数の電気コンロの前記第2鏡面部から排出される冷却洗浄水の排水を回収する排水回収手段を含み、
    前記冷却洗浄水送水手段は、
    前記冷却洗浄水給水源と前記給水部との間に配設される開閉弁、および
    前記開閉弁と前記給水部との間に配設される流量調節手段を含み、
    前記開閉弁の開閉および前記流量調節手段を制御することによって、前記複数の電気コンロへの前記冷却洗浄水の給水が集中管理されることを特徴とする、電気コンロの冷却洗浄システム。
  8. 前記冷却洗浄水給水源から前記冷却洗浄水を前記給水部に送水する送水管路、
    前記第2鏡面部から排出される前記排水を前記排水回収部に送水する排水管路、および
    前記排水管路内を清掃する清掃手段をさらに含み、
    前記清掃手段は、
    前記送水管路と前記排水管路との間に接続される清掃管路、
    前記送水管路と前記清掃管路との間に配設される清掃用開閉弁、および
    前記清掃用開閉弁と前記清掃管路との間に配設される清掃用流量調節手段を含むことを特徴とする、請求項7に記載の電気コンロの冷却洗浄システム。
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