JP4234413B2 - 送風装置の駆動制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建屋内に複数台配設した送風装置を畜舎内の温度,環境等に対応して、所定の風量が得られる回転速度に駆動制御可能とした送風装置の駆動制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来技術】
従来から、例えば、牛舎,豚舎その他畜舎には、建屋の面積に応じて複数の送風装置(大形換気扇)が、例えば、天井から吊設された状態で設置されている。これは、夏場から秋にかけて家畜の暑さに対する疲労(夏ばて)を防ぐとともに、晩秋や初夏における日中と朝・夕方の温度差を解消して家畜が風邪をひかぬようにしたり、あるいは、畜舎の床に敷きつめたわらやおがくずからなる敷物を乾燥させたり、畜舎内から糞尿や家畜の大衆等から発する悪臭を屋外に排出し、常に畜舎内の飼育環境を良好に維持して家畜を良好な健康状態で飼育するために行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
前記の畜舎用送風装置は、畜舎内をその長手方向に対して複数のブロックに仮想分割し、各ブロックの畜舎内には、舎内の環境状態を感知する温度センサ等のセンサを設置するとともに、各ブロック毎に、そのブロック内の畜舎内を換気する換気扇(送風装置)を畜舎の長手方向の側壁に設置し、各ブロック毎の換気扇の回転数を制御するインバータを各ブロック毎に設置し、各ブロック毎のセンサよりのデータを目標データと比較してインバータに伝達する子シーケンサを各ブロック毎に設け、各ブロック毎に独立して換気を行うようにし、更に、畜舎内の天井壁に畜舎の長手方向に対して空気流出用のスリットを設け、換気扇から圧送空気をスリットより畜舎内に送るようにして、畜舎内全域の換気効率を良好にし、畜舎内の温度を所定温度に維持するようにしていた。
【0004】
【特許文献】
特公平3−62978号(第1〜2頁,第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述した畜舎用送風装置においては、換気扇の回転数を変化させることによって畜舎内を所定温度に維持するようにしているので、即ち、畜舎内の温度に対応して換気扇を一律の回転数で回転させるように構成されているため、例えば、畜舎内で同種の親牛ばかりを飼育したり、家畜の放牧時畜舎内には家畜が存在しないとき、更には、年間を通して温度の変化が少ない地域であれば、畜舎の換気を良好に行うことが可能である。
【0006】
しかし、畜舎を季節により寒暖の違いが著しい場所に設置したり、親牛と子牛とを同居させて飼育したり、あるいは、畜舎内の一部にのみ家畜を収容する場合等、畜舎の設置場所から、家畜の飼育状況、季節による寒暖の差異等を勘案することなく、単に畜舎内の温度に追随させて換気扇の回転数を制御するようにしただけであるので、家畜の入れ替え時とか、家畜の成長等を考慮しての換気扇の回転数を制御するようにはなっていないため、家畜の成育に対応しての換気機能とか、前記生育をはじめ畜舎周辺の環境に対しての換気扇の回転数制御が適正に行われていないので、畜舎における換気効率が低下することはもとより、不必要な換気を行うことによりエネルギー費用が高騰する等種々の問題があった。
【0007】
本発明は、前記の種々の問題点に鑑み、畜舎内を家畜の成育状況や畜舎内外の温度等に適合させて、常に良好に、かつ、省エネ効果が期待できる環境に維持することができるようにした、送風装置の駆動制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、建屋内に所定の間隔を保って複数配設した送風装置と、前記各送風装置に駆動電力を供給する駆動電源と、前記建屋内の所定位置に設けた温度検出センサと、前記温度検出センサにて検出された温度に対応して各送風装置を、同一または個別に設定した回転数により駆動させる温度制御手段及び前記温度検出センサにて検出した温度に関係なく回転数を任意に可変可能とした回転数制御手段を具備したコントローラとによって構成したことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の送風装置の駆動制御装置において、前記コントローラに具備した温度制御手段は、建屋内の温度変化を個々にパターン化して複数の温度パターンを設定し、各送風装置を、すべて建屋内の温度に対応する温度パターンにより設定された回転数にて回転させるようにした温度制御パターンを有する一括制御自動運転機能を具備して構成したことを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の送風装置の駆動制御装置において、前記コントローラに具備した回転数制御手段は、建屋内に設置した各送風装置の回転数を複数段階に設定し、前記各送風装置を、すべて建屋内の温度に関係なく事前に設定した所定の回転数にて回転させるようにした一括制御手動運転機能を具備して構成したことを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の送風装置の駆動制御装置において、前記コントローラに具備した温度制御手段は、建屋内の温度変化を個々にパターン化して複数の温度パターンを設定し、各送風装置の回転数を、それぞれ個別に設定した所定の温度パターンの温度にて個別に可変制御して回転させるようにした温度制御パターンを有する個別制御自動運転機能を具備して構成したことを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の送風装置の駆動制御装置において、前記コントローラに具備した回転数制御手段は、建屋内に設置した各送風装置の回転数を複数の回転数が選択できるように設定し、前記各送風装置を、それぞれ個別に、かつ、温度に関係なく事前に設定した所定の回転数にて回転させるようにした個別制御手動運転機能を具備して構成したことを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の送風装置の駆動制御装置において、前記コントローラに具備した温度制御手段は、建屋内の温度変化を個々にパターン化して複数の温度パターンを設定し、各送風装置を、すべて建屋内の温度に対応する温度パターンにて設定された回転数にて回転させるようにした温度制御パターンを有する一括制御自動運転機能と、前記建屋内の温度変化を個々にパターン化して複数の温度パターンを設定し、各送風装置の回転数を、それぞれ個別に設定した所定の温度パターンの温度に対応して個別に可変制御して回転させるようにした温度制御パターンを有する個別制御自動運転機能とを具備して構成したことを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項1記載の送風装置の駆動制御装置において、前記コントローラに具備した回転数制御手段は、建屋内に設置した各送風装置の回転数を複数段階に設定し、前記各送風装置を、すべて建屋内の温度に関係なく事前に設定した所定の回転数にて回転させるようにした一括制御手動運転機能と、前記建屋内に設置した各送風装置の回転数を複数の回転数が選択できるように設定して前記各送風装置を、それぞれ個別に、かつ、温度に関係なく事前に設定した所定の回転数にて回転させるようにした個別制御手動運転機能とを具備して構成したことを特徴とする。
【0015】
請求項8記載の発明は、請求項1記載の送風装置の駆動制御装置において、前記コントローラは、建屋内の温度変化を個々にパターン化して複数の温度パターンを設定し、各送風装置を、すべて建屋内の温度に対応する温度パターンにて設定された回転数にて回転させるようにした温度制御パターンを有する一括制御自動運転機能を備えた温度制御手段と、建屋内に設置した各送風装置の回転数を複数段階に設定し、前記各送風装置を、すべて建屋内の温度に関係なく事前に設定した所定の回転数にて回転させるようにした一括制御手動運転機能を備えた回転数制御手段とを具備して構成したことを特徴とする。
【0016】
請求項9記載の発明は、請求項1記載の送風装置の駆動制御装置において、前記コントローラは、建屋内の温度変化を個々にパターン化して複数の温度パターンを設定し、各送風装置の回転数を、それぞれ個別に設定した所定の温度パターンの温度にて個別に可変制御して回転させるようにした温度制御パターンを有する個別制御自動運転機能を備えた温度制御手段と、前記建屋内に設置した各送風装置の回転数を複数の回転数が選択できるように設定して前記各送風装置を、それぞれ個別に、かつ、温度に関係なく事前に設定した所定の回転数にて回転させるようにした個別制御手動運転機能を備えた回転数制御手段とを具備して構成したことを特徴とする。
【0017】
請求項10記載の発明は、請求項1記載の送風装置の駆動制御装置において、前記コントローラは、建屋内に設置した各送風装置を温度に関係なく同一回転数にて回転させる一括制御手動運転機能と、前記建屋内の温度に関係なく各送風装置をそれぞれ個別に設定した所定の回転数にて回転させる個別制御手動運転機能とを具備して構成したことを特徴とする。
【0018】
請求項11記載の発明は、請求項2,4,6,8,9記載の送風装置の駆動制御装置において、前記コントローラの温度制御手段に具備される温度制御パターンは、畜舎内の温度,飼育する家畜の種類,畜舎内の換気,畜舎の設置場所,気候,天候等畜産の諸条件をベースにして作成したデータベースに基づいて、送風装置の回転数を制御する複数の温度パターンを具備して構成したことを特徴とする。
【0019】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の送風装置の駆動制御装置において、前記温度制御パターンに用いる温度パターンは、温度検出センサにより検出した温度とその検出温度に対応する回転数を個々に可変する複数の温度パターンを設定して構成したことを特徴とする。
【0020】
請求項13の発明は、建屋内に所定の間隔を保って複数台配設した送風装置と、前記各送風装置に駆動電力を供給する駆動電源と、前記建屋内の所定位置に設けた温度検出センサと、前記送風装置の回転数を制御するコントローラと、前記コントローラは、前記温度検出センサにて検出された建屋内の温度変化を個々にパターン化して複数の温度パターンを設定し、各送風装置を、すべて建屋内の温度に対応する温度パターンにて設定された回転数にて回転させるようにした温度制御パターンを有する一括制御自動運転機能と、建屋内の温度変化を個々にパターン化して複数の温度パターンを設定して各送風装置の回転数を、それぞれ個別に設定した所定の温度パターンにて個別に可変制御して回転させるようにした温度制御パターンを有する個別制御自動運転機能と、建屋内に設置した各送風装置の回転数を複数段階に設定して前記各送風装置を、すべて建屋内の温度に関係なく事前に設定した所定の回転数にて回転させるようにした一括制御手動運転機能と、建屋内に設置した各送風装置の回転数を複数の回転数が選択できるように設定して前記各送風装置を、それぞれ個別に、かつ、温度に関係なく事前に設定した所定の回転数にて回転させるようにした個別制御手動運転機能とを具備して構成したことを特徴とする。
【0021】
請求項14記載の発明は、建屋内に所定の間隔を保って複数台配設した送風装置と、前記各送風装置に駆動電力を供給する駆動電源と、前記建屋内の所定位置に設けた温度検出センサと、前記送風装置の回転数を制御するコントローラと、前記コントローラは、建屋内の温度変化を個々にパターン化して複数の温度パターンを設定し、各送風装置を、すべて建屋内の温度に対応する温度パターンにて設定された回転数にて回転させるようにした温度制御パターンを有する一括制御自動運転機能及び建屋内の温度変化を個々にパターン化して複数の温度パターンを設定し、各送風装置の回転数を、それぞれ個別に設定した所定の温度パターンの温度にて個別に可変制御して回転させるようにした温度制御パターンを有する個別制御自動運転機能を具備した温度制御手段と、建屋内に設置した各送風装置の回転数を複数段階に設定し、前記各送風装置を、すべて建屋内の温度に関係なく事前に設定した所定の回転数にて回転させるようにした一括制御手動運転機能及び建屋内に設置した各送風装置の回転数を複数の回転数が選択できるように設定して前記各送風装置を、それぞれ個別に、かつ、温度に関係なく事前に設定した所定の回転数にて回転させるようにした個別制御手動運転機能を具備した回転数制御手段とを備えて構成したことを特徴とする。
【0022】
本発明は、以上説明したように構成することにより、飼育する家畜はもとより飼育環境,畜舎の設置場所を考慮して、複数の送風装置を、例えば、一つの温度検出センサとコントローラを使用し、かつ、コントローラには、複数の送風装置の回転数を温度に追随させて一括、あるいは、個別に制御する温度制御手段と、温度に関係なく複数の送風装置の回転数を一括、または、個別に制御する回転数制御手段とを具備して構成し、更に、前記温度制御手段には、それぞれ環境に適応した所要の温度制御パターンを備え、かつ、前記温度制御パターンには、適正な複数の温度パターンを個別に選択することにより、常に送風装置を、その設置場所の環境や飼育する家畜に応じた回転数(風量)を任意に選択して駆動するように構成したので、次に示すような効果を奏する。
【0023】
即ち、本発明においては、畜舎の環境条件や飼育する家畜の種別に順応して複数の送風装置の回転数を一括・個別、あるいは、自動・手動にて任意に選択することが可能であるため、例えば、畜舎の設置場所が寒冷地域とか温暖地域、家畜を親子あるいは個別で飼育する場合、家畜の居住空間に寒暖・乾湿の差異がある場合等においても、家畜の成育に適した換気空間を適正に選択して設けることができるので、家畜を常に最適な換気条件下での飼育が可能であることはもとより、畜舎内を家畜の親・子や大・小に関係なく飼育に適した環境に維持することができる結果、家畜の成育を季節に関係することなく円滑・良好に行い得、更に、複数の送風装置の駆動に際しても、家畜の成育に適した状態で駆動させることができるので、送風装置が複数設置されていても、効率的に駆動させることができるため、省エネ効果が期待できる等幾多の優れた効果を有するものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図1ないし図20によって説明する。図1は本発明の駆動制御装置によって駆動する送風装置を概略的に配置した構成図を示し、図1において、1は例えば、畜舎に配設した複数の送風装置2に駆動電力を供給するための駆動電源で、商用電源、あるいは、自家用発電装置により発電した電源等からなる。そして、前記配置された複数の送風装置2は、前記駆動電源1に対してそれぞれ電力線1aを介して並列接続されている。
【0025】
そして、前記駆動電源1に並列接続された各送風装置2は、図1,2に示すように、電動機3に取付けた送風ファン4と、この送風ファン4を回転可能に取付けた前記電動機3を支持する送風枠体5とによって概略構成されている。6は前記駆動電源1に接続した操作盤を示し、この操作盤6は、基本的には、前記各送風装置2を一括あるいは個別に駆動制御するためのコントローラ7を内蔵して構成されている。また、図1,2に示す9は、畜舎内に取付けた温度検出センサを示し、この温度検出センサ9により検出された温度の信号は信号線9aを介して前記コントローラ7に送出される。
【0026】
前記操作盤6に内蔵したコントローラ7は、図3に示す操作盤6の操作部8に設けた各種スイッチ,設定キーによって任意に操作することができる。即ち、図3に示す操作部8には、送風装置2の運転/停止スイッチ2aをはじめ、複数の各送風装置2を一括制御もしくは個別制御する一括/個別切換スイッチ2b、各送風装置2を自動運転もしくは手動運転する自動/手動切換スイッチ2c、各送風装置2の識別番号(以下、ID番号)・風量・後述する温度制御パターンに設けた複数の温度パターン・温度等を個別に設定する設定キー2d1,2d2、前記設定キー2d1,2d2にて設定した設定値を確定する確定キー2e、風量を表示する風量レベルの表示ランプ2f、設定した温度制御パターンの番号(No)を表示する表示ランプ2g、送風装置2のID番号・温度設定値等を表示する表示器2hが具備されている。
【0027】
コントローラ7は、前記操作部8に設けた各種スイッチ類,キー類を操作することにより、事前に設定したプログラムによって各送風装置2を、図示しない畜舎の環境,飼育する家畜等に対応して駆動制御させるようにしたもので、前記コントローラ7には概略次に示すプログラムが格納されている。
【0028】
運転指令
(1)運転/停止機能
送風装置2の駆動条件等を設定した後に、スイッチ操作にて各送風装置2に通電を行い駆動させたり、停止させたりする機能を具備したプログラム。
(2)一括制御の自動運転機能
各送風装置2は、温度の変化によって風量(回転数)を変化させる温度制御パターンを構成する複数の温度パターンから所定の温度パターンを選択することにより、送風装置2をすべて同じ風量で、かつ、温度により風量を変化させて駆動させる機能を具備した一括制御プログラム。
(3)個別制御の手動運転機能
風量を送風装置2毎に個別に設定し、温度に関係なく各送風装置を、それぞれ設定した風量で駆動させる機能を具備したプログラム。
(4)一括制御の手動運転機能
各送風装置2は、温度に関係なくすべて所定の風量で駆動させる機能を具備したプログラム。
(5)個別制御の自動運転機能
各送風装置2は、温度の変化によって風量を変化させる温度制御パターンを構成する複数の温度パターンから所定の温度パターンを個別に設定し、送風装置2を個別に、かつ、温度に対応した風量を自動的に変化させて駆動させる機能を具備したプログラム。
(6)運転/停止スイッチ操作機能
送風装置2の運転中に、運転手段を変更する場合は、運転・停止スイッチ2aを遮断しない限り、変更できない機能を具備したプログラム。
(7)駆動電源OFF機能
送風装置2の運転中に停電等により送風装置2が運転を停止した場合、停電の復旧等により運転を再開するとき送風装置2は、運転停止前の設定条件により再始動可能とした機能を具備するプログラム。
【0029】
操作指令
(1)一括/個別切替スイッチ切替機能
一括/個別切替スイッチ2bを1回押す毎に、送風装置2の運転を一括制御するためのプログラムと、個別制御するプログラムを交互に選択することができる機能を具備したプログラム。
(2)自動/手動切替スイッチ切替機能
自動/手動切替スイッチ2cを1回押す毎に送風装置2を自動運転するためのプログラムと、手動運転するプログラムとを交互に選択することができる機能を具備したプログラム。
【0030】
(3)設定キーの切替機能と確定キーの確定機能
設定キー2d1,2d2の操作により、後述する温度制御パターンに具備した所定の温度パターンと送風装置2の風量,各送風装置2のID番号,温度(送風装置2の回転数を決める温度)を個別に設定する機能を具備したプログラム。また、設定値を確定キー2eの操作により確定させるプログラム。
【0031】
前記設定キー2d1,2d2、確定キー2e操作のプログラムは、前記一括/個別切替スイッチ2b及び自動/手動切替スイッチ2cを機能させる各プログラムと連系し、例えば、各送風装置2の運転を一括制御で自動運転を選択した場合、設定キー2d1,2d2の操作は、これを1回押す毎に複数の温度パターンを有する温度制御パターンの中から所定の温度パターンを選択して設定することができる。即ち、図3に示す設定キー2d2を、例えば、3回押すと、温度制御パターンに設けた3番目の温度パターンを示すP3の表示ランプ2gが点灯し、温度パターンは「3」を選択したことになる。そして、この選択が正しければ、確定キー2eを1回押すことにより、各送風装置2の温度パターンはすべて「3」にて確定される。この場合は、各送風装置2をすべて温度パターン「3」で設定された風量が得られるように駆動させる。温度パターンを変更する場合は、改めて設定キー2d1,2d2を選択して、所定の温度パターン(P1〜P5)を選択してその表示ランプ2gを点灯させることにより、設定変更が可能となる。
【0032】
一方、各送風装置2の運転を一括制御で手動運転を選択した場合は、各送風装置2の風量レベルを選択することができる。この場合は、設定キー2d1,2d2を操作し、風量レベルを示す表示ランプ2fを所定の風量が得られる位置を選択して点灯させることにより、各送風装置2をすべて温度に関係なく、前記選択した風量で駆動させる。設定キー2d1,2d2による設定が終了したら、確定キー2eにて前記設定条件を確定させる。
【0033】
また、各送風装置2の運転を個別制御で自動運転を選択した場合は、最初に設定キー2d1または2d2の操作により、温度制御パターンにおいて所定の温度パターンを変更する送風装置2のID番号を表示器2hに表示し、表示したID番号が正しければそのID番号を確定キー2eを操作して確定し、次に温度パターンを前記同様設定キー2d1,2d2を操作して、所定の温度パターンの表示ランプ2gが点灯する位置に設定する。例えば、図3のP4の表示ランプ2gが点灯した位置とすれば、温度パターンは「4」が設定されたことになる。この設定でよければ、確定キー2eを操作し、ある送風装置2の温度パターンを「4」と設定する。この温度パターンを「4」に設定することは、後述する温度制御パターンの項目で詳述するが、前記温度制御パターンとは、畜舎の環境条件に対応してそれぞれ設定したもので、1つの温度制御パターンには、最低5つの温度パターン(1〜5)が設定されており、送風装置2の風量(回転数)を、温度検出センサ9にて検出した畜舎の温度が事前に設定した温度パターン「4」の温度範囲内に該当すると、その検出温度に対応して温度パターン「4」に事前にプログラムされた風量に設定されて、送風装置2を前記設定された温度パターン「4」の風量で駆動させる。以後残りの送風装置2を順次前記同様に1台ずつ(変更不要の送風装置2はそのままでよい。その場合、送風装置2は標準の温度制御パターンを用いて駆動することになる)温度制御パターンに設けた複数の温度パターンから所定の温度パターンを選択して設定することにより、各送風装置2は、それぞれ必要に応じて設定された温度パターンにより回転数が設定されて駆動するものである。
【0034】
更に、個別制御の手動運転を選択した場合は、設定キー2d1,2d2の操作により風量を変更する送風装置2を選択し、それを確定キー2eにより確定した後、再び設定キー2d1,2d2により事前に設定された風量を表示する風量レベルの表示ランプ2fを設定位置で点灯させることにより、送風装置2は前記点灯した表示ランプ2fのところに設定された風量(回転数)で駆動するように設定される。この風量レベルの設定についても、後述風量レベルの項目で詳述するが、前記送風装置2をそれぞれ個別に風量を設定すると、各送風装置2はそれぞれ温度に関係なく、設定された風量レベルにて個々に駆動する。なお、風量変更を行わない送風装置2においては、温度制御パターンの場合と同様に、風量変更を行わないことは当然である。
【0035】
選択指令
選択指令とは、前記した温度制御パターンと風量を選択する場合に必要とするもので、温度制御パターンについては図8,図9で示す温度制御パターンが、それぞれ個々の複数の温度パターンを具備して事前にコントローラ7にプログラム設定されている。また、風量の設定についても、事前に複数の風量が選択できるようにコントローラ7にプログラム設定されている。
【0036】
前記した温度制御パターンは、例えば、図8から図20に示すように、畜舎の環境に対応して送風装置2の風量を任意に選択して家畜の生育環境に即応して良好に飼育させるために設けたものである。図8〜図20に示す温度制御パターンの共通点は、設定できる温度のパターンが本例では5種類あり、各温度パターンには温度パターン毎に所定の温度範囲に応じて最小風量と最大風量が設定されている。例えば、図8に示す温度制御パターンにおいて温度パターン「1」を選択した場合、畜舎内の雰囲気温度が温度検出センサ9により検出された温度が、例えば、0℃〜20℃の範囲内であれば、送風装置2の風量(回転数)は、図8(b)に示す温度と回転数の関係を示すパターン図で判るように、0℃のときは毎分約100回転し、逆に、20℃となれば、回転数は毎分約600回転するように設定されている。また、温度が0℃〜20℃の間で可変する場合は、コントローラ7内に設けた図示しない計算手段により、温度が変化する毎に回転数を演算処理し、温度に適応した回転数により送風装置2を駆動させる。なお、畜舎内の雰囲気温度が0℃を下回った場合とか、逆に、20℃を上回ったときは、温度パターンを改変しない限り、温度パターン「1」の最小風量及び最大風量にて送風装置2を駆動させることは云うまでもない。また、温度パターン「2」,「3」を選択した場合も、最小,最大風量は、パターン選択表に示す該当する温度範囲内において、送風装置2を温度と回転数との関係を示すパターン図(以下、単にパターン図という)に示されている回転数にて得られることは云うまでもない。
【0037】
(1)温度制御パターン(図8の温暖地の場合)
この温度制御パターンは、比較的暖かい地域(例えば、中部地方以西の地域)の畜舎に送風装置2を設置する場合の温度パターンの選択表を示すものである。最小風量と最大風量との温度差は20℃に設定されており、これは、温暖地での使用ということで温度差が大きくても余り回転数に差を設けることなく、即ち、昼間時の温度上昇が早くなることを考慮し、温度パターン「1」では20℃で600回転/分得られるようにプログラムされている。これは、夏の暑さ,冬の寒さを考えてのもので、即ち、暑さ対策としては気温が上昇してから変更するのではなく、早めに低い温度パターンを選択し、逆に寒い時期は、温度の高い温度パターンを選択することにより畜舎内の雰囲気温度に対応させることができる。
【0038】
(2)温度制御パターン(図9の寒冷地の場合)
この温度制御パターンは、前記温暖地の場合とは逆に、寒冷地(例えば、中部より以東の地域)の畜舎に適用するパターンである。この場合は、図9の(a),(b)に示されているように、各温度パターンにおける最小風量と最大風量との温度差を16〜24℃の間で設定することにより、各温度パターンにおける回転数を比較的低温使用においても大きな差を設けないように設定されている。従って、例えば、冬季においても、畜舎の雰囲気温度に余り対応させず、温度パターン設定は最小風量を高いところの温度に設定することにより風量を制限し、また、夏季においても、気温の上昇を考慮し、最大の温度パターン「5」を選択しても回転数は、温暖地に比べやや低いところに設定することにより、家畜あるいは畜舎内を快適環境に維持することを可能とした。
【0039】
以上説明した図8,9に示す温度制御パターンは、温暖地と寒冷地に設置する畜舎に適用する標準的な送風装置2の風量設定を行うための温度パターンを示すもので、温暖地と寒冷地において、風量設定を同じでなくそれぞれ使い分けができるように風量を設定することにより、送風装置2の風量制御を畜舎の設置地域に対応して行うことを可能としたものである。なお、温度制御パターンの設定・確定については、操作指令のところで説明したので割愛する。
【0040】
図10〜図20に示す各温度制御パターンは、前記した地域による標準的な温度制御パターンに加え、「家畜の種類」,「畜舎内の乾・湿状態」,「畜舎の日当たり状態」,「季節の変更」,「1日の寒・暖に大きな差異がある場合」は、それぞれの温度制御パターンをコントローラ7に、例えば、オプション機能の追加として各温度制御パターンのプログラムを具備させた例を示すものである。
【0041】
前記の場合は、図3に示すパターン選択の操作スイッチA〜Kを操作することにより、容易に前記標準装備の温度制御パターンと変更することができる。次にパターン選択できるプログラムの概略について説明する。
パターン選択の操作
(1)パターン選択の機能
一括/個別切替スイッチ2bの操作と自動/手動切替スイッチ2cの操作を行った後、前記パターン選択の設定のスイッチ(A〜K)を操作することにより、標準機能の温度制御パターン(図8,9に示す温度制御パターン)から、パターン選択の温度制御パターンに切替える機能を具備したプログラム。
(2)パターン選択した所要温度制御パターンのパターン選択操作機能
この機能は、既に説明した設定キー2d1,2d2や確定キー2eの操作機能と同様であるので、説明は割愛する。なお、パターン選択した所要の温度制御パターンを選択した場合、その選択した温度制御パターンにて送風装置2を駆動し、そのパターンの状態で運転/停止スイッチ2aを操作し、送風装置2の運転を停止させても、次に、送風装置2を駆動させる場合は、前回のパターン選択した温度制御パターンが選択されるプログラムも備えていることは当然である。この場合、必要に応じて、パターン選択した温度制御パターンに代え、運転/停止スイッチ2aを操作して送風装置2の運転を停止させると、次回の使用は標準の温度制御パターンが選択されるプログラムを用いても本発明が成立することは当然である。
【0042】
選択パターンの実施例
(1)家畜が親牛(豚、鶏)の場合(図10)
畜舎において、主に親牛等家畜の親を主体に収容することが多い場合に使用する温度制御パターンを示すもので、個々の温度パターンはパターン選択表やパターン図で示すように、比較的低温状態下においても畜舎内に通風を行い、害虫,悪臭の排除に適応することができ、飼育環境の向上を図ることが可能となる。
【0043】
(2)家畜が子牛(豚)の場合(図11)
この場合は、逆に、成長前の子牛等が対象となるため、親牛等とは異なり、低温での通風は行われず、温度の上昇に合わせて風量を徐々に増やすことにより、子牛等が通風によってカゼ等を引いたり、体力低下を引起すのを防ぐためのものである。この事例は比較的子牛等成長未熟の家畜を対象とした温度制御パターンである。
【0044】
(3)乾燥地の場合(図12)
この事例の温度制御パターンは、畜舎が乾燥地(例えば、高原等比較的雨季の影響が少ない場所)に設置した畜舎に適用するもので、周囲は乾燥していることが多いため、送風装置2の風量はやや低い目に設定されており、かつ、送風装置2の設置数も他地域より少なくできるので、省エネ効果が期待できる。
【0045】
(4)多湿地の場合(図13)
この事例の温度制御パターンは、前記とは逆に、低地で、しかも、梅雨や多雨地域に設置する畜舎に適応させるもので、温度が比較的低い場合でも、風量を多くすることにより、多湿状況に良好に対応することができる。特に梅雨時とか、秋雨時等に効果的である。
【0046】
(5)日当りが良い場合(図14)
この事例の温度制御パターンは、比較的日当たりの良い場所に畜舎を設置した場合、自然に1日における温度上昇も早くなることが考えられるため、畜舎内は結構高温状態になりやすいため、風量を多くして換気機能を高める場合に適している。
【0047】
(6)日当りが悪い場合(図15)
この事例の温度制御パターンは、前記とは逆に、畜舎の設置場所が、谷あいとか、比較的低所にある場合、1日の日照時間が少ない場合に好例で、風量は日当たりが良い場合より少なくして畜舎内の低温を抑制する場合に適している。送風装置2はその日の気温,日当りを考慮すれば、運転時間を短くすることも考えられる。この場合は、自動タイマーをセットすれば送風装置2の駆動は効率的に、省エネ効果が期待できる。
【0048】
(7)季節が春,秋の場合(図16)
この事例の温度制御パターンは、畜舎の設置地域の条件にも関係するが、我が国においては、この時期は全国的に好天に恵まれることが多いため、この点を考慮し、風量は自然環境と調和させることにより、低い目でも充分換気機能を果たすことが可能となり、省エネ効果が期待できる。
【0049】
(8)季節が夏の場合(図17)
この事例の温度制御パターンは、地域によって一概に判断できないが、夏の場合は比較的早い時間から高温となる場合が多いので、風量はできる限り多くすることが家畜には適しており、かつ、害虫による被害も抑制することができるため、短い温度範囲でできる限り風量を多くすることが必要である。
【0050】
(9)季節が冬の場合(図18)
この事例の温度制御パターンは、前記とは逆に、寒冷地仕様と類似しているが、温暖地においても、1年に数回は低温状態を経験することがあるため、その対策として低温時は風量を少なくすることにより、温暖地においても、寒冷地とほぼ同じ仕様での使用を可能とすることにより、家畜に与える影響を少なくすることに利点を見出すことができる。
【0051】
(10)天候が晴れの場合(図19)
この事例の温度制御パターンは、日当たりの良い場合と類似しているが、畜舎の設置場所が低地であったり、あるいは、多湿地域であっても、季節や気象条件の可変により、この事例に遭遇することも充分考えられるため、畜舎の換気効率が気候の急変に対しても容易に追随できるという利点を備えている。
【0052】
(11)天候が曇り,雨の場合(図20)
この事例の温度制御パターンにおいては、畜舎の設置地域に関係なく、日常的に発生するもので、天候による飼育環境の変更は、家畜に体力の消耗やストレス発生・持続につながることも多く、結局は飼育環境の急変により病気になったりすることが多くなるため、畜舎の通風・換気を天候により可変させることにより、飼育環境を少なからず向上させることが可能となる。なお、前記した図10〜図20に示す各温度制御パターンは、図8〜9に示す温度制御パターンと同様に5種類の温度パターンが具備されている。
【0053】
その他のプログラム
(1)表示器2hに設定した送風装置2のID番号,温度制御パターン,風量を表示させるための機能を具備したプログラム。
(2)設定キー2d1を操作した場合は、数字を大→小を選択し、設定キー2d2を操作した場合は、逆に数字は小→大を選択するプログラム。
(3)表示ランプ2g,2fは、設定キー2d1,2d2を1回操作する毎に、操作して選択したランプを点灯し、選択を解除されたランプは消灯する機能を具備したプログラム。
【0054】
なお、コントローラ7の回転数制御手段にプログラム設定した風量の選択パターンは、本発明では、例えば、10段階に設定されており、最大風量は送風装置2の回転数を約600回転/分に設定し、最小風量は約100回転/分に設定され、これら最大・最小の風量をベースとして、送風装置2の回転数を10段階に、即ち、50回転ずつ10段階で切替えることにより、畜舎の温度変化,あるいは、温度に関係なく風量を可変制御できるように、回転数制御手段にてプログラム設定されている。
【0055】
次に、前記複数の送風装置2には、図2に示すように、各送風装置2毎に操作盤6に設けたコントローラ7からの駆動信号にて駆動制御される制御装置10が電動機3の背部に一体的に取付けられている。この制御装置10は、コントローラ7からの駆動信号により内蔵されている制御プログラムが作動し、コントローラ7からの駆動指令をインバータ12に制御信号として出力し、インバータ12を駆動制御して電動機3をコントローラ7からの駆動指令にて運転制御する運転制御部11と、前記インバータ12とによって構成されている。
【0056】
そして、前記各制御装置10は、図2に示すように、操作盤6のコントローラ7とは、信号線6aを介してそれぞれ並列接続されている。各送風装置2は、コントローラ7からの駆動信号に従って運転制御部11が作動して、インバータ12を駆動制御して電動機3をコントローラ7にて設定した風量に相当する回転速度で回転させ、送風ファン4により事前に設定した適量の風を生成し送風するものである。
【0057】
次に、本発明の動作について説明する。送風装置2は、図1,2に示すように、図示しない畜舎に複数台、例えば、一定の間隔を保って横方向に、1または複数列に配置(吊設)した実施例(この配置に限定するものではない)について説明する。
【0058】
最初に、畜舎に配置した複数の送風装置2の運転制御について説明する。運転制御は操作盤6に設けた操作部8の操作スイッチ類、設定キー等を操作して、複数の送風装置2の運転制御を行うものである。運転制御に先立ち、送風装置2を駆動制御する操作盤6には、送風装置2を温度に対応して、あるいは、温度に関係なく風量を制御するコントローラ7が具備されており、このコントローラ7には、畜舎の設置場所に適合する温度制御パターンを備えた温度制御手段と、送風装置2の風量を適宜可変するための回転数制御手段とが具備されている。
【0059】
そして、本発明においては、最初に、図9に示す温度制御パターン(寒冷地標準使用)を組み込んだコントローラ7を有する操作盤6にて複数の送風装置2を運転制御する場合について説明する。図9に示す温度制御パターンは、送風装置2を寒冷地にて使用する場合の例であり、寒冷地は、一般に夏は涼しく、冬は寒いため、送風装置2は、これらを考慮してその風量を温暖地使用(図8参照)に比べて、一般に低く(低回転数)設定されている。
【0060】
前記寒冷地使用の温度制御パターンを組み込んだコントローラ7にて複数の送風装置2を駆動制御する場合について説明する。前記送風装置2の駆動制御には、図3,4に示すように、4つの制御方式があり、どれを選択するかについては、季節や家畜の種類・収容頭数、その日の天候(温度・湿度)等を考慮して判断することになる。
【0061】
即ち、図4のフローチャート図に示すように、ステップS1により複数の送風装置2の運転手段(運転制御機能)を設定する場合は、ステップS2にて複数の送風装置2を一括制御するか、個別制御するかを判断し、一括制御する場合はステップS3に移行し、図3に示す一括/個別切替スイッチ2bを1回押して一括制御運転を設定する。つづいて、ステップS4に移行し、前記一括制御運転において複数の送風装置2を自動制御運転するか、手動制御運転するかを判断し、自動制御運転を選択する場合は、図3に示す自動/個別切替スイッチ2cを1回押し自動制御運転を設定する。
【0062】
一方、図4のステップS2において個別制御運転を選択する場合は、一括/個別切替スイッチ2bを2回押すことにより、ステップS5にて個別制御運転を設定する。前記個別制御運転を設定した後、自動/手動切替スイッチ2cを操作し(1回の操作は自動制御運転,2回の操作は手動制御運転)、ステップS6により複数の送風装置2の運転を自動または手動で駆動制御するかを決定する。
【0063】
前記のように、図4のステップS4において自動制御運転を選択した場合は、図3の設定キー2d1,2d2,確定キー2eを操作し、図9の(a)に示すパターン選択表から所定の温度パターンをステップS7にて選択する。一方、ステップS4で手動制御運転を選択した場合は、ステップS9により複数の送風装置2の回転数を設定する。前記ステップS7,S9にての設定は、すべて設定キー2d1,2d2,確定キー2eにて所定事項を設定し確定する。ステップS8は前記設定した事項を図3に示す表示器2hにて表示するものである。一方、ステップS6により自動制御運転を選択したときは、ステップS10に移行し、また、手動制御運転を選択したときはステップS11に移行し、それぞれ前記のように、設定キー2d1,2d2及び確定キー2eにて設定事項を選択し確定する。
【0064】
前記のようにして複数の送風装置2の運転手段を確定(4つの運転制御機能のうち1つを選択し確定した場合)した後、ステップS12において図3に示す運転/停止スイッチ2aを押して、複数の送風装置2を前記設定した運転制御機能により制御し駆動させるものである。送風装置2の運転を終了するときは、ステップS13において運転/停止スイッチ2aを押すことにより、複数の送風装置2の運転を停止させるものである。
【0065】
次に、前記4つの運転制御機能における操作を図5〜7により説明する。ここで説明する4つの運転制御機能については、既に構成の段階で概略的に説明したので、簡略的な説明に止める。はじめに、図5(a)は複数の送風装置2を一括自動制御運転を行う場合に用いるもので、図3に示す一括/個別切替スイッチ2bを1回投入して一括自動運転を確定し、次に、自動/手動切替スイッチ2cを1回投入して自動運転を確定する。つづいて、図3に示す設定キー2d1,2d2と確定キー2eを用いて所定の温度パターンを選択しそれを確定した後、運転/停止スイッチ2aを投入して複数の送風装置2を前記設定された温度制御パターンに従って、すべて同一風量(回転数)が得られるように制御して駆動させる。
【0066】
図5(b)は複数の送風装置2を一括手動制御運転を行う場合に用いるもので、一括/個別切替スイッチ2bを操作(2回押す)して一括手動運転を確定し、自動/手動切替スイッチ2cを操作(2回押す)して手動運転を確定する。この後、設定キー2d1,2d2,確定キー2eを用いて、複数の送風装置2の風量(回転数)を事前に設けた複数の風量の中から、所定の風量を選択して設定し、確定する。前記風量の設定が終了したら、運転/停止スイッチ2aを投入して複数の送風装置2をすべて前記設定した風量が得られる回転数で駆動する。
【0067】
図6は複数の送風装置2を個別自動制御運転を行う場合に用いるもので、図5(a)に示す一括自動制御運転と異なる点は、図6にステップS20で示すように、複数の送風装置2を1台ずつ温度制御パターンに設けた所定の温度パターンを選択して設定することができる点である。これは、畜舎に配設した送風装置2は、その配設場所の温度とか、家畜の種類、畜舎内の乾・湿状況等に対応して風量を選択することによって、家畜の飼育とか畜舎の環境を良好に維持することができるからに他ならないからである。従って、複数の送風装置2を個別に制御することにより、畜舎の換気,環境状態を良好に維持することが可能となる。
【0068】
図7は複数の送風装置2を温度に関係なく、個別に風量を設定するための個別手動制御手段で、図5(b)に示す一括手動制御運転と異なる点は、図7のステップS21に示すように、送風装置2の風量をそれぞれ個別に制御(改変)できる点である。これは、畜舎内の特定場所が、例えば、非常に暑いとか、風通しの悪い場所とか、湿気が非常に多い場合等、畜舎内において環境に大きな差異がある場合、その部位に配設した送風装置2のみを他部位に配置したものに比べ、風量を多くすることにより、あるいは、逆の場合は風量を少なくすることにより、畜舎の環境をバランス良く維持するため等に用いるものである。前記個別自動制御運転と個別手動制御運転を選択したときは、前記の点が一括自動または手動制御運転と異なるのみで、他の操作については同じであるためそれらの説明は割愛する。
【0069】
本発明は、以上説明したように、畜舎に配設した複数の送風装置2を駆動する場合、操作盤6に設けた操作部8の各種スイッチ,設定キー等を操作して送風装置2を運転させるものである。その際に選択する運転手段は、畜舎の環境によって使用者が判断するものである。
【0070】
今、例えば、畜舎が寒冷地に配置されておれば、操作盤6のコントローラ7には、図9に示す寒冷地に適した温度制御パターンのプログラムを組み込んだ温度制御手段,回転数制御手段が標準品として具備されている。このため、畜舎の複数の送風装置2の運転に際しては、使用者はその日の天候、収容する家畜の数、種類等を考慮して4つの運転制御機能を選択すればよい。
【0071】
そして、例えば、複数の送風装置2の運転に当り、天候は晴、気温は午前は約0〜6℃、午後は6〜12℃で、かつ、収容する家畜は畜舎の定数である場合、送風装置2の運転手段は、多分一括自動制御運転を選択することになると思われる。この制御運転を選択した場合、その操作は既に説明したように、一括/個別切替スイッチ2bを操作して一括制御にセットし、次に自動/手動切替スイッチ2cを操作して自動制御運転を選択する。つづいて、設定キー2d1、または2d2を操作し、図9(a)に示すパターン選択表においてその日の気温の状況から判断し、温度パターン「2」を選択し、確定キー2eにて確定する。この選択は表示ランプ2g及び表示器2hに表示される。この後、運転/停止スイッチ2aを投入することにより送風装置2は駆動をはじめる。
【0072】
送風装置2が駆動をはじめた時点の気温(温度検出センサ9により検出した温度)が、例えば3℃とすれば、図9(b)に示すパターン図に記した「2」にて判るように、各送風装置2はすべて約100回転/1分間で回転していることになる。即ち、100回転/分の風量が得られることになる。そして、時間の経過により気温が順次上昇し、例えば、10℃となったとき、各送風装置2の風量(回転数)は約200回転/分に上昇している。これは既に説明したように、気温の上昇に追随して送風装置2の電動機3の回転数を制御するプログラムから作動して風量を自動的に上昇させるものである。
【0073】
前記は一例として温度制御パターンにおいて温度パターンを「2」に設定した場合について説明したが、これは、送風装置2を運転する状況に応じて、温度パターンは「1」〜「5」を任意に選択することにより、その温度パターンに応じた風量が得られることは、図9(b)に明瞭に判明するものである。このように、畜舎の送風装置2を運転する場合、前記のように、畜舎の環境を把握し、それに基づき送風装置2の風量を設定すれば、畜舎内の環境は家畜の飼育に適した状態に容易に維持することができる。
【0074】
また、畜舎内の一部に家畜が収容されていない場合とか、あるいは、床面が濡れているような場合(この部位には家畜がいない場合)においては、特定の部位に位置する送風装置2の風量を他に比べ多くしたり、逆に、少なくなるような場合は、送風装置2を個別制御運転を選択し、前記特定の部位に配設した送風装置2のみを他の部位の送風装置2に比べ風量を多くしたり、少なくするように設定キー2d1,2d2を用いて制御すれば、畜舎内の送風装置2は、配設場所が異なる毎に風量を自由に選択しての送風が行えるので、畜舎内の通風,換気等を良好に維持できることはもとより、家畜の飼育以外にも、干し草の乾燥とか、家畜が収容されていない床面を乾燥させることにより、家畜を夜等に収容する場合、その収容場所は良好に乾燥しているため、家畜は快適な環境での飼育を行うことができることは当然である。
【0075】
以上説明したように、本発明においては、畜舎の設置場所をはじめ、畜舎の周辺環境に対応して複数の送風装置2の風量を任意に選択して設置することにより、常に家畜の飼育環境に適した状態に畜舎を維持することができるという優れた効果を備えている。
【0076】
更に、本発明においては、標準的な飼育環境を選択することができることはもとより、必要に応じて、家畜の種類や、その天候が晴,雨,更には乾燥・温度の度合等を考慮して畜舎の環境を維持することができるものである。
【0077】
図10〜図20に示す状態は、図3に示すパターン選択のスイッチ(A〜K)により行うことができる。前記パターン選択のスイッチ(A〜K)は、例えば、図3において、スイッチAは図10の「家畜が親牛の場合」を選択する。スイッチBは図11の「家畜が子牛の場合」、スイッチCは図12の「乾燥地の場合」、スイッチDは図13の「多湿地の場合」、スイッチEは図14の「日当りが良い場合」、スイッチFは図15の「日当りが悪い場合」、スイッチGは図16の「季節が春,秋の場合」、スイッチHは図17の「季節が夏の場合」、スイッチIは図18の「季節が冬の場合」、スイッチJは図19の「天候が晴の場合」、スイッチKは図20「天候が曇り・雨の場合」をそれぞれ選択する場合に使用するもので、前記パターン選択において特定のパターン選択を行った場合、標準の温度制御パターンに代って、前記選択したパターンによって送風装置2を制御することになる。その使用例は既述したので割愛する。
【0078】
また、本発明においては、温度制御パターンを選択し、かつ、その温度制御パターンに設定されている温度条件を変更するような場合においては、例えば、確定キー2eを所定時間、例えば、2秒間押して設定条件を変更し、その後、特定の温度パターンの温度を最小風量から最大風量の間で設定キー2d1,2d2を用いて設定し、設定後は確定キー2eを押して設定を確定する。なお、前記設定を元に戻す場合は、前記設定時と同じように、例えば、確定キー2eを2秒間押した後、設定キー2d1,2d2を用いて最初の設定値(温度制御パターン)に停止することにより、パターン選択した所定の温度制御パターンに復帰させることができる。
【0079】
本発明においては、操作盤6のコントローラ7にプログラム設定した温度制御手段には、複数の送風装置2を一括及び個別制御自動運転機能を具備させ、また、回転数制御手段には、一括及び個別制御手動運転機能を具備した実施例について説明したが、これに限定することなく、温度制御手段は一括制御自動運転機能、または、個別制御自動運転機能のいずれか一方の運転機能のみを備えたものでもよい。更に、回転数制御手段においても、一括制御手動運転機能あるいは個別制御手動運転機能のいずれか一方のみを具備して構成したものを使用してもよいことは勿論である。
【0080】
また、コントローラ7においては、前記のように、温度制御手段と回転数制御手段とを備えた例について説明したが、この場合、温度制御手段あるいは回転数制御手段のいずれか一方の手段のみを使用してコントローラ7を構成するようにしてもよい。更に、コントローラ7自体には、前記温度制御手段や回転数制御手段を具備することなく、4つの運転制御機能、即ち、一括制御自動運転機能,一括制御手動運転機能,個別制御自動運転機能,個別制御手動運転機能を固定概念で使用せず、それぞれ任意に組合せて用いたり、あるいは、個別に用いたりする等して、複数の送風装置2を常に畜舎の環境、飼育する家畜の種類等に対応して、最適な条件下で駆動制御できるようにすればよいことは当然である。
【0081】
その上、本発明は、畜舎の設置場所に応じて標準的な温度制御パターンを備えたコントローラ7を具備している他に、畜舎の設置場所の環境に応じて温度制御パターンを更に複数具備し、畜舎に設置した複数の送風装置2を標準的な温度制御パターンを用いて駆動制御することはもとより、送風装置2を駆動する場合、駆動日の天候をはじめ、家畜の収容数,種類,季節等を考慮して設定した温度制御パターンを、いつでも任意に標準的な温度制御パターンに代えて使用できるようにし、かつ、温度制御パターンにおける温度パターンの変更も単純なスイッチの切替操作にて行えるように構成したので、畜舎の使用者は常に日々の畜舎の環境に応じて最適な温度制御パターンを選択して複数の送風装置2を駆動制御することができるため、複数の送風装置2は、単に駆動させるのではなく、畜舎の環境を考慮して駆動させることが可能となり、これにより、畜舎を省エネ効果を配慮した最適な環境下において、家畜等の飼育が行えるという優れた効果を備えている。
【0082】
【発明の効果】
本発明の駆動制御装置によれば、建屋内に設置した複数の送風装置を、前記建屋内の環境に即応して複数の運転制御機能から最適な運転制御機能を選択して駆動制御することができるように構成したので、前記複数の送風装置は、一括または個別にて、建屋内の温度とか、建屋に収容する家畜等建屋内の環境に対応して駆動させることにより、常に最適な風量を送出して建屋に収容する家畜等の飼育に適した環境を簡易に、かつ、経済的に実現することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駆動制御装置を具備した送風装置の配置状況の一例を示す概略構成図である。
【図2】本発明の送風装置の駆動制御装置を概略的に示す結線図である。
【図3】操作盤の操作部を示す正面図である。
【図4】本発明装置の駆動制御動作を概略的に説明するフローチャート図である。
【図5】(a)は複数の送風装置を一括制御自動運転する場合の設定条件を設定するためのフローチャート図である。
(b)は複数の送風装置を一括制御手動運転する場合の設定条件を設定するためのフローチャート図である。
【図6】複数の送風装置を個別制御自動運転する場合の設定条件を設定するためのフローチャート図である。
【図7】複数の送風装置を個別制御手動運転する場合の設定条件を設定するためのフローチャート図である。
【図8】温暖地で使用する場合の温度制御パターンの一例で、(a)はパターン選択表を示し、(b)は温度と回転数の関係を示すパターン図である。
【図9】寒冷地で使用する場合の温度制御パターンの一例で、(a)はパターン選択表を示し、(b)は温度と回転数の関係を示すパターン図である。
【図10】家畜が親牛の場合の温度制御パターンの一例で、(a)はパターン選択表を示し、(b)は温度と回転数の関係を示すパターン図である。
【図11】家畜が子牛の場合の温度制御パターンの一例で、(a)はパターン選択表を示し、(b)は温度と回転数の関係を示すパターン図である。
【図12】乾燥地の場合の温度制御パターンの一例で、(a)はパターン選択表を示し、(b)は温度と回転数の関係を示すパターン図である。
【図13】多湿地の場合の温度制御パターンの一例で、(a)はパターン選択表を示し、(b)は温度と回転数の関係を示すパターン図である。
【図14】日当りが良い場合の温度制御パターンの一例で、(a)はパターン選択表を示し、(b)は温度と回転数の関係を示すパターン図である。
【図15】日当りが悪い場合の温度制御パターンの一例で、(a)はパターン選択表を示し、(b)は温度と回転数の関係を示すパターン図である。
【図16】季節が春,秋の場合の温度制御パターンの一例で、(a)はパターン選択表を示し、(b)は温度と回転数の関係を示すパターン図である。
【図17】季節が夏の場合の温度制御パターンの一例で、(a)はパターン選択表を示し、(b)は温度と回転数の関係を示すパターン図である。
【図18】季節が冬の場合の温度制御パターンの一例で、(a)はパターン選択表を示し、(b)は温度と回転数の関係を示すパターン図である。
【図19】天候が晴の場合の温度制御パターンの一例で、(a)はパターン選択表を示し、(b)は温度と回転数の関係を示すパターン図である。
【図20】天候が曇り・雨の場合の温度制御パターンの一例で、(a)はパターン選択表を示し、(b)は温度と回転数の関係を示すパターン図である。
【符号の説明】
2 送風装置
3 電動機
4 送風ファン
6 操作盤
7 コントローラ
8 操作部
10 制御盤
11 運転制御部
12 インバータ
2a 運転/停止スイッチ
2b 一括/個別切替スイッチ
2c 自動/手動切替スイッチ
2d1,2d2 設定キー
2e 確定キー
2f 表示ランプ(風量レベル)
2g 表示ランプ(温度制御パターン)
2h 表示器
A〜K パターン選択スイッチ
Claims (14)
- 建屋内に所定の間隔を保って複数配設した送風装置と、前記各送風装置に駆動電力を供給する駆動電源と、前記建屋内の所定位置に設けた温度検出センサと、前記温度検出センサにて検出された温度に対応して各送風装置を、同一または個別に設定した回転数により駆動させる温度制御手段及び前記温度検出センサにて検出した温度に関係なく回転数を任意に可変可能とした回転数制御手段を具備したコントローラとによって構成したことを特徴とする送風装置の駆動制御装置。
- 前記コントローラに具備した温度制御手段は、建屋内の温度変化を個々にパターン化して複数の温度パターンを設定し、各送風装置を、すべて建屋内の温度に対応する温度パターンにより設定された回転数にて回転させるようにした温度制御パターンを有する一括制御自動運転機能を具備して構成したことを特徴とする請求項1記載の送風装置の駆動制御装置。
- 前記コントローラに具備した回転数制御手段は、建屋内に設置した各送風装置の回転数を複数段階に設定し、前記各送風装置を、すべて建屋内の温度に関係なく事前に設定した所定の回転数にて回転させるようにした一括制御手動運転機能を具備して構成したことを特徴とする請求項1記載の送風装置の駆動制御装置。
- 前記コントローラに具備した温度制御手段は、建屋内の温度変化を個々にパターン化して複数の温度パターンを設定し、各送風装置の回転数を、それぞれ個別に設定した所定の温度パターンの温度にて個別に可変制御して回転させるようにした温度制御パターンを有する個別制御自動運転機能を具備して構成したことを特徴とする請求項1記載の送風装置の駆動制御装置。
- 前記コントローラに具備した回転数制御手段は、建屋内に設置した各送風装置の回転数を複数の回転数が選択できるように設定し、前記各送風装置を、それぞれ個別に、かつ、温度に関係なく事前に設定した所定の回転数にて回転させるようにした個別制御手動運転機能を具備して構成したことを特徴とする請求項1記載の送風装置の駆動制御装置。
- 前記コントローラに具備した温度制御手段は、建屋内の温度変化を個々にパターン化して複数の温度パターンを設定し、各送風装置を、すべて建屋内の温度に対応する温度パターンにて設定された回転数にて回転させるようにした温度制御パターンを有する一括制御自動運転機能と、前記建屋内の温度変化を個々にパターン化して複数の温度パターンを設定し、各送風装置の回転数を、それぞれ個別に設定した所定の温度パターンの温度に対応して個別に可変制御して回転させるようにした温度制御パターンを有する個別制御自動運転機能とを具備して構成したことを特徴とする請求項1記載の送風装置の駆動制御装置。
- 前記コントローラに具備した回転数制御手段は、建屋内に設置した各送風装置の回転数を複数段階に設定し、前記各送風装置を、すべて建屋内の温度に関係なく事前に設定した所定の回転数にて回転させるようにした一括制御手動運転機能と、前記建屋内に設置した各送風装置の回転数を複数の回転数が選択できるように設定して前記各送風装置を、それぞれ個別に、かつ、温度に関係なく事前に設定した所定の回転数にて回転させるようにした個別制御手動運転機能とを具備して構成したことを特徴とする請求項1記載の送風装置の駆動制御装置。
- 前記コントローラは、建屋内の温度変化を個々にパターン化して複数の温度パターンを設定し、各送風装置を、すべて建屋内の温度に対応する温度パターンにて設定された回転数にて回転させるようにした温度制御パターンを有する一括制御自動運転機能を備えた温度制御手段と、建屋内に設置した各送風装置の回転数を複数段階に設定し、前記各送風装置を、すべて建屋内の温度に関係なく事前に設定した所定の回転数にて回転させるようにした一括制御手動運転機能を備えた回転数制御手段とを具備して構成したことを特徴とする請求項1記載の送風装置の駆動制御装置。
- 前記コントローラは、建屋内の温度変化を個々にパターン化して複数の温度パターンを設定し、各送風装置の回転数を、それぞれ個別に設定した所定の温度パターンの温度にて個別に可変制御して回転させるようにした温度制御パターンを有する個別制御自動運転機能を備えた温度制御手段と、前記建屋内に設置した各送風装置の回転数を複数の回転数が選択できるように設定して前記各送風装置を、それぞれ個別に、かつ、温度に関係なく事前に設定した所定の回転数にて回転させるようにした個別制御手動運転機能を備えた回転数制御手段とを具備して構成したことを特徴とする請求項1記載の送風装置の駆動制御装置。
- 前記コントローラは、建屋内に設置した各送風装置を温度に関係なく同一回転数にて回転させる一括制御手動運転機能と、前記建屋内の温度に関係なく各送風装置をそれぞれ個別に設定した所定の回転数にて回転させる個別制御手動運転機能とを具備して構成したことを特徴とする請求項1記載の送風装置の駆動制御装置。
- 前記コントローラの温度制御手段に具備される温度制御パターンは、畜舎内の温度,飼育する家畜の種類,畜舎内の換気,畜舎の設置場所,天候等畜産の諸条件をベースにして作成したデータベースに基づいて、送風装置の回転数を制御する複数の温度パターンを具備して構成したことを特徴とする請求項2,4,6,8,9記載の送風装置の駆動制御装置。
- 前記温度制御パターンに用いる温度パターンは、温度検出センサにより検出した温度とその検出温度に対応する回転数を個々に可変制御する複数の温度パターンを設定して構成したことを特徴とする請求項11記載の送風装置の駆動制御装置。
- 建屋内に所定の間隔を保って複数台配設した送風装置と、前記各送風装置に駆動電力を供給する駆動電源と、前記建屋内の所定位置に設けた温度検出センサと、前記送風装置の回転数を制御するコントローラと、前記コントローラは、前記温度検出センサにて検出された建屋内の温度変化を個々にパターン化して複数の温度パターンを設定し、各送風装置を、すべて建屋内の温度に対応する温度パターンにて設定された回転数にて回転させるようにした温度制御パターンを有する一括制御自動運転機能と、建屋内の温度変化を個々にパターン化して複数の温度パターンを設定して各送風装置の回転数を、それぞれ個別に設定した所定の温度パターンにて個別に可変制御して回転させるようにした温度制御パターンを有する個別制御自動運転機能と、建屋内に設置した各送風装置の回転数を複数段階に設定して前記各送風装置を、すべて建屋内の温度に関係なく事前に設定した所定の回転数にて回転させるようにした一括制御手動運転機能と、建屋内に設置した各送風装置の回転数を複数の回転数が選択できるように設定して前記各送風装置を、それぞれ個別に、かつ、温度に関係なく事前に設定した所定の回転数にて回転させるようにした個別制御手動運転機能とを具備して構成したことを特徴とする送風装置の駆動制御装置。
- 建屋内に所定の間隔を保って複数台配設した送風装置と、前記各送風装置に駆動電力を供給する駆動電源と、前記建屋内の所定位置に設けた温度検出センサと、前記送風装置の回転数を制御するコントローラと、前記コントローラは、建屋内の温度変化を個々にパターン化して複数の温度パターンを設定し、各送風装置を、すべて建屋内の温度に対応する温度パターンにて設定された回転数にて回転させるようにした温度制御パターンを有する一括制御自動運転機能及び建屋内の温度変化を個々にパターン化して複数の温度パターンを設定し、各送風装置の回転数を、それぞれ個別に設定した所定の温度パターンの温度にて個別に可変制御して回転させるようにした温度制御パターンを有する個別制御自動運転機能を具備した温度制御手段と、建屋内に設置した各送風装置の回転数を複数段階に設定し、前記各送風装置を、すべて建屋内の温度に関係なく事前に設定した所定の回転数にて回転させるようにした一括制御手動運転機能及び建屋内に設置した各送風装置の回転数を複数の回転数が選択できるように設定して前記各送風装置を、それぞれ個別に、かつ、温度に関係なく事前に設定した所定の回転数にて回転させるようにした個別制御手動運転機能を具備した回転数制御手段とを備えて構成したことを特徴とする送風装置の駆動制御装置。
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