JP4233823B2 - スクロール圧縮装置の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、運動剛性を高めた構造、軽量な合成樹脂材料の利用で、高効率で低騒音かつ安価に圧縮空気を発生させるスクロール圧縮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスクロール圧縮装置について図22、図23、図24を参照しながら説明する。片面に公転スクロールラップ101aを立設させた公転ラップ支持円盤101bとからなる、公転スクロール部材101と、片面に固定スクロールラップ102aを立設させた固定ラップ支持円盤102bとからなる、固定スクロール部材102を対峙させ気体圧縮室107を構成させる。そして、公転スクロール部材101を公転させることで、気体圧縮室107が順次外側から内側に移動し圧縮されて、固定ラップ支持円盤102bの吐出口102cから吐出する構造となっている。
【0003】
また、公転スクロールラップ101aの先端にはチップシール101dを設け固定スクロールラップ102aの先端にはチップシール102dを設け、気体を圧縮する時の漏れを防止している。
【0004】
駆動軸103の端部の偏心軸103aは、公転ラップ支持円盤101bの公転軸支穴105に挿入し、回転自由に軸支されている。また、公転ラップ支持円盤101bは、公転スクロール部材101を自転阻止する為に、2ヶ所以上のクランク軸104で軸支されている。クランク軸104の公転スクロール部材101側には、1個の単列深溝軸受104bが嵌合され公転スクロール部材101に軸支され、またクランク軸104で単列深溝軸受104bの反対側には2個の単列深溝軸受104aが嵌合され公転支持板109に軸支されている。
【0005】
駆動軸103が駆動モータ106により回転すると、公転スクロール部材101は公転しながら、偏心軸103aの周りを回転しようとするが、クランク軸104で回転を阻止され、公転スクロール部材101は駆動軸103の周りを公転することになる。
【0006】
公転スクロール部材101が公転する時、公転スクロール部材101の重心には遠心力Pが加わり、公転ラップ支持円盤101bに曲げモーメントMを発生させる。これを支える為に、偏心軸103aは公転ラップ支持円盤101bから公転スクロールラップ101a方向に伸ばし単列深溝軸受105a、105bで軸支し、単列深溝軸受105aの外輪は公転軸支穴105の軸方向に移動しないように押えリング111とボルト108で公転ラップ支持円盤101bに固定し、この2個の単列深溝軸受105a、105bで曲げモーメントMを支えている。
【0007】
また、複数のクランク軸104のそれぞれのスラスト方向寸法L1の製作誤差により公転ラップ支持円盤101bに不要な内部応力が発生することを防止する為に、皿ばね104cでクランク軸の軸方向に移動できるようにしてある。よって、クランク軸104では曲げモーメントMを支持できない。
【0008】
また、公転ラップ支持円板101bを固定ラップ支持円盤102bと平行に公転させるために、駆動軸103は偏心軸103aと平行に保ち、かつ固定ラップ支持円盤102bに直角に保つようになっている。
【0009】
また偏心軸103aには、単列深溝軸受105bのラジアル方向の隙間を小さくさせるために、皿ばね103cで外輪にスラスト方向に予圧をかけている。
【0010】
公転スクロール部材101は、遠心力Pを小さくする為に、アルミニウムのような軽質量の材料が使用されることが多い。この場合、偏心軸103aに嵌合している単列深溝軸受105a、105b、及び2個以上のクランク軸104に嵌合している単列深溝軸受104bの外輪の嵌め合わせ面の磨耗強度不足が生じる為に、鉄系のリング状部材110a、110bを挿入している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
固定スクロール部材及び、公転スクロール部材を合成樹脂で製作する場合、金型を利用した射出成形工法が多く使われている。固定スクロール部材、公転スクロール部材の製品形状から、スクロールラップの円弧面の形状誤差、及び固定ラップ支持円盤と公転ラップ支持円盤それぞれの底面の平面度の確保が重要になってくる。これらを確保する為には、溶融樹脂を注入するゲート位置、及び冷却し合成樹脂が固形化した後、金型から取り出す時の変形防止策が課題であった。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明のスクロール圧縮装置の製造方法は上記課題を解決するために、固定ラップ支持円盤の片面に固定スクロールラップを立設させた固定スクロール部材と、公転ラップ支持円盤の片面に公転スクロールラップを立設させた公転スクロール部材で、前記固定スクロールラップと前記公転スクロールラップを対峙させて噛み合わせ、前記公転スクロール部材を公転運動させ気体を圧縮させるスクロール圧縮装置の製造方法であって、前記公転ラップ支持円盤の前記公転スクロールラップの反対方向、及び前記固定ラップ支持円盤の前記固定スクロールラップの反対方向に合成樹脂成型用射出ゲートを配設し、前記固定スクロール部材と前記公転スクロール部材を前記合成樹脂成型用射出ゲートで射出成形し製作することを特徴とするスクロール圧縮装置の製造方法としたものである。また、公転ラップ支持円盤の公転スクロールラップの反対方向、及び固定ラップ支持円盤の固定スクロールラップの反対方向に合成樹脂成型用射出ゲートを配設する手段としたものである。
【0026】
また、固定ラップ支持円盤の片面に固定スクロールラップを立設させた固定スクロール部材と、公転ラップ支持円盤の片面に公転スクロールラップを立設させた公転スクロール部材で、前記固定スクロールラップと前記公転スクロールラップを対峙させて噛み合わせ、前記公転スクロール部材を公転運動させ気体を圧縮させるスクロール圧縮装置の製造方法であって、前記公転ラップ支持円盤の前記公転スクロールラップ側の底面、又は前記固定ラップ支持円盤の前記固定スクロールラップ側の底面からエジェクターピンで押すことにより金型から離型して前記固定スクロール部材又は前記公転スクロール部材を制作することを特徴とするスクロール圧縮装置の製造方法としたものである。また、公転ラップ支持円盤の公転スクロールラップ側の底面、又は固定ラップ支持円盤の固定スクロールラップ側の底面からエジェクターピンで押す手段、公転スクロールラップ先端、又は固定スクロールラップ先端からエジェクターピンで押す手段により金型から離型するようにしたものである。
【0034】
【発明の実施の形態】
ラップ支持円盤のスクロールラップの反対方向に合成樹脂成型用射出ゲートを1点又は多点配設することで、射出成形時、溶融合成樹脂同士が接触するウエルド面が少なくなるなどで、所要寸法精度が確保でき、さらに高剛性の部材が得られ公転時のラップ同士の歪みによる接触がなくなり、低騒音、高効率化の作用を有する。
【0036】
また、ラップ支持円盤のスクロールラップ側の底面からスクロールラップ根元付近をイジェクターピンで押すことにより、金型から離型する時の変形が極小になり、公転時のラップ同士の接触がなくなり、低騒音、高効率化の作用を有する。
【0037】
また、スクロールラップ先端からイジェクターピンで押すことにより、金型から離型する時の変形が極小になり、公転時のラップ同士の接触がなくなり、低騒音、高効率化の作用を有する。
【0043】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0044】
【実施例】
(参考例1)
図1、2、3、4、5、6、7、8を参照しながら説明する。
【0045】
片面に公転スクロールラップ1aを立設させた公転ラップ支持円盤1bとからなる、公転スクロール部材1と、
片面に固定スクロールラップ3aを立設させた固定ラップ支持円盤3bとからなる、固定スクロール部材3を対峙させ、気体圧縮室7を構成させる。
【0046】
図3は気体圧縮室7が準じ圧縮される様子を表わしたものである。図3に示すように、公転スクロールラップ1aを時計周りに公転させることで、気体圧縮室7が順次外側から内側に移動し圧縮されて、固定ラップ支持円盤2bの吐出口3cから気体が吐出する構造となっている。
【0047】
公転スクロール部材1は、遠心力Pを小さくする為に、質量の小さなPPS、液晶ポリマー、ABS、または、気泡の混入した軽量な合成樹脂材料等で作られている。また、公転スクロール部材1には、公転スクロールラップ1aの反対側に、アルミニウム合金系、鉄合金系及びチタン合金等の材質で公転円盤2を設け、公転スクロールラップ1a側から公転円盤2のねじ穴にボルト20でねじ締結する。図5は、公転スクロール部材1を公転スクロールラップ1a側から見た図で、ボルトの配置を示している。尚、図4に示すように、ボルト20の替わりに金属及び合成樹脂の鋲23を公転スクロールラップ1a側から公転円盤2の穴に挿入し、鋲の先端を変形させ鋲が抜けないようにするカシメ締結でも良い。また、図6に示すように、合成樹脂の公転スクロール部材に突起24を設け、公転円盤2の穴に挿入し、突起24の先端を加熱溶融させ公転円盤2と締結させる方法でも良い。この場合ボルト20の頭部、または鋲23の頭部は公転ラップ支持円盤1bの表面より出っ張らないようにし、固定スクロールラップ3aが摺動できるようにする。空気を圧縮するとこのボルト20の頭部、または鋲23の頭部のへっこみから圧縮空気が漏れて圧力が上昇しないことも考えられるが、10kPaぐらいまでの圧縮の場合、効率が1〜2%悪化するだけで、実用上は問題なく圧縮されることが実験で実証されている。
【0048】
駆動軸4が駆動モータ10により回転すると、偏芯軸4aで軸支している公転円盤2及び公転スクロール部材1は、偏心軸4aの周りを公転しながら回転しようとするが、2個以上のクランク軸5で回転を阻止され、公転円盤2及び公転スクロール部材1は公転することになる。また、公転スクロールラップ1aと固定スクロールラップ3aが噛み合った状態での円弧の法線方向には0.05mm〜0.3mmの隙間を設け、また、公転スクロールラップ1aと固定スクロールラップ3aのラップ先端部は0.03〜0.1mmの隙間を設け、公転する時の摩擦抵抗し無くし摩擦損失の削減が出来るようになっている。
【0049】
円弧の法線方向隙間0.05mm〜0.3mm、ラップ先端部の隙間0.03〜0.1mmは、図7、図8の実験値と製作費用のバランスを考慮して決めており、隙間は小さいほどいいが、合成樹脂の射出成形で製作した場合、可能性のある範囲としている。またあまり大きくすると、漏れ風量が大きくなり製品効率がわるくなり実用的でない。
【0050】
図2は自転阻止装置であるクランク軸の詳細断面図である。クランク軸5で公転円盤2側の第1の偏芯軸5eには、2個の単列深溝軸受5a、5bが嵌合されており、また単列深溝軸受5a、5bの反対側の第2の偏芯軸5fには2個の単列深溝軸受5c、5dが嵌合されている。なお、単列深溝軸受とあるが、アンギュラコンタクト軸受、円錐ころ軸受でもよい。
【0051】
単列深溝軸受5a、5bは、アルミニウム系、鉄合金系及びチタン合金系の公転円盤2のクランク軸穴2aに嵌合される為に、単列深溝軸受5a、5bの外輪と嵌合が、金属面で接触し、合成樹脂の穴と嵌合する場合に比べ耐摩耗が向上する。また公転スクロール部材1と公転部材2を異材質にすることで、公転スクロール部材1を合成樹脂材料で製作し軽量化ができるので、公転スクロール部材1の重心に加わる遠心力Pが小さくなり、かつ重心位置が比重の大きい公転円盤2側になるので、曲げモーメントMが小さくなる。
【0052】
単列深溝軸受5aと5bの内輪は、お互いに接触するところにシム9aを挟み込み、押えリング6aとボルト7aで偏芯軸5eに軸方向に動かないように固定されている。シム9aの厚みは単列深溝軸受5a、5bのスラスト隙間を合計した寸法以上になっている。同様に偏芯軸5fにも単列深溝軸受5c、5dが嵌合され、内輪には、シム9bを挟み込んで押えリング6bとボルト7bで軸方向に動かないように固定されている。シム9bの厚みは単列深溝軸受5c、5dのスラスト隙間を合計した寸法以上になっている。このようにすると、単列深溝軸受5a、5b、単列深溝軸受5c、5dの球には予圧が発生する。シム9a、9bの厚み寸法は、この予圧力の大きさを決定できる。予圧力の大きさは、曲げモーメントMによりクランク軸5に発生する交番スラスト力の最大値より大きくなるように設定する。
【0053】
一方、駆動軸4の公転スクロール部材1側の端部に偏心軸4aを設け、単列深溝軸受4b、4cを嵌合させ、公転円盤3の駆動軸穴2bに軸方向に移動可能にし装着する。なお、単列深溝軸受4b、4cと2個となっているが、1個でもよい。また、単列深溝軸受となっているが、ラジアル荷重とスラスト荷重を支えられる軸受け構造であればよい。公転スクロール部材1が公転する時、公転スクロール部材1と公転円盤2を一体にした重心には遠心力Pが加わり、公転スクロール部材1と公転円盤を一体にした部分に曲げモーメントMが発生する。これを支える為に、公転円盤2を単列深溝軸受5a、5b、単列深溝軸受5c、5dを装着した2個以上のクランク軸5でスラスト方向、ラジアル方向に剛性をもたせて軸支し、公転支持板14上に保持し曲げモーメントMに対抗している。
【0054】
剛性を保ち軸支する為に、単列深溝軸受5a、5bの外輪は、公転円盤2に公転ラップ支持円盤1b側に貫通しないように段を設けたクランク軸穴2aに装着し、押えリング8aとボルト11aで公転円盤2に固定し、単列深溝軸受5a、5bの球体に予圧をかけて軸方向に微動しないようにしている。予圧力は、曲げモーメントMを支える為にクランク軸5に発生する交番反力の最大値以上とする。また、単列深溝軸受5a、5bに軸方向に微動しないように外輪を軸方向固定しているので、公転部材2は、単列深溝軸受5a、5bの外輪接触面ですべり回転せず摩耗が発生しない。なお、単列深溝軸受5a、5bに予圧を設けた構造としているが、偏芯軸5eが、公転円盤2に対して軸方向及び軸直角方向に微動しないように回転自由に枢着できる構造であればよい。例えば、スラスト軸受けと単列深溝軸受を組合わせた構造などがある。また、単列深溝軸受5a、5bの外輪を、公転円盤2に公転ラップ支持円盤1b側に貫通しないように段を設けクランク軸穴2aに装着しているが、反公転ラップ支持円盤1b側に貫通しないように段を設け単列深溝軸受5a、5bを公転円盤に嵌合させて偏芯軸方向に微動しないようにクランク軸穴2aに装着してもよい。
【0055】
また剛性を保ち軸支する為に、単列深溝軸受5c、5dの外輪は、公転支持板14にモータ10側に貫通しないように段を設けたクランク軸穴2cに装着し、押えリング8bとボルト11bで公転支持板14に固定し、単列深溝軸受5c、5dの球体に予圧をかけて軸方向に微動しないようにしている。予圧力は、曲げモーメントMを支える為にクランク軸5に発生する交番反力の最大値以上とする。また、単列深溝軸受5c、5dに軸方向に微動しないように外輪を軸方向固定しているので、公転支持板14は、単列深溝軸受5c、5dの外輪接触面ですべり回転せず摩耗が発生しない。なお、単列深溝軸受5c、5dに予圧を設けた構造としているが、偏芯軸5fが、公転支持板14に対して軸方向及び軸直角方向に微動しないように回転自由に枢着できる構造であればよい。例えば、スラスト軸受けと単列深溝軸受軸受けを組合わせた構造などがある。また、単列深溝軸受5c、5dの外輪を、公転支持板14にモータ10側に貫通しないように段を設けクランク軸穴2cに装着しているが、反モータ10側に貫通しないように段を設け単列深溝軸受5c、5dを公転支持板14に嵌合させて偏芯軸方向に微動しないようにクランク軸穴2cに装着してもよい。
【0056】
駆動軸4の中央には単列深溝軸受12が嵌合され軸用C型止め輪19で固定され、公転支持板14の公転円盤3側に貫通しないように段を設けた穴に装着され、押えリング15とボルト16で外輪が軸方向に移動しないように固定されている。そして、バランスウエイト21、駆動モータのローター10、バランスウエイト22が、軸方向に移動せず、かつ駆動軸4の周りを回転しないように嵌合されている。
【0057】
また、単列深溝軸受13はバランス保護カバー17の駆動モータ側に貫通しないように段を設けた穴に装着し、この段と単列深溝軸受13の外輪との間に皿ばね18を設け、駆動軸4をバランス保護カバー17側に引っ張り、単列深溝軸受12と単列深溝軸受13の球体に予圧が加わり、駆動軸4のスラスト剛性が向上し、騒音を小さくしている。
【0058】
(実施例1)
図9、10、11、12、13、14、15、16を参照しながら説明する。
【0059】
図9はスクロール部材33の材料を合成樹脂とし射出成形で製作するもので、金型に加熱した流動樹脂を射出する時、ラップ支持円盤30に立設したスクロールラップ31と反対側のほぼ中央に1〜6点の射出ゲート32を設けたものである。(図では1点を表示)なお、ラップ支持円盤30は公転ラップ支持円盤1b、固定ラップ支持円盤3bを示し、スクロールラップ31は公転スクロールラップ1a、固定スクロールラップ3aを示し、スクロール部材33とは固定スクロール部材3と公転スクロール部材1を示すものとする。
【0060】
ラップ支持円盤30のスクロールラップ31の反対側の一定数のゲートから溶融樹脂を射出することで、樹脂の流れの先端がぶつかり合い接触してできるウエルドの発生が少なくなり、ウエルド面での引張り強度の低下を防止できる。最適ゲート数はスクロール部材の大きさにもよるが。外形150mmでゲート数として、1〜6点ぐらいとする。特に公転スクロール部材は、公転運動による遠心力P、曲げモーメントMにより長時間連続で繰り返し力が加わり、ウエルド部での破壊対策が必要となる。また底面35の平面度は圧縮気体の漏れを防止する為に0.03mm以内が必要で、射出成形時のヒケ防止対策が重要となる。図1に示すように公転ラップ支持円盤1bの公転スクロールラップ1aと反対側に公転ラップ支持円盤1bと異材質の公転円盤2を設け、公転スクロール部材1と公転円盤2を連結部材で連結したことで、公転運動させる為のクランク軸穴2a及び駆動軸穴2bを合成樹脂製の公転スクロール部材1に設ける必要が無くなり、樹脂の偏肉化が防止できヒケが最小限に押さえられることになる。
【0061】
また合成樹脂を射出成形し金型内で樹脂が固形化した後、金型のキャビティ側からスクロール部材33を取り出す方法として、図11に示すように、スクロールラップ31の先端をスクロールラップ先端と同形状したスクロール押出し部材37でラップ全周を押し出す方法とする。これによれば、金型からスクロール部材を取り出す時の変形を少なくできる。
【0062】
また、図9、12は、合成樹脂を射出成形し金型内で樹脂が固形化した後、金型のキャビティ側から取り出す方法としてラップ支持円盤30の底面35をスクロールラップ31側からエジェクターピン34で押し出す方法とする。
【0063】
図12に示すように金型キャビティー38側にスクロールラップ31を設け、金型コアー39側に射出ゲート32を設けた構造にし、金型内に溶融樹脂を射出成形し合成樹脂が固形化するまで冷却した後、金型キャビティー側からエジェクターピン34でスクロール部材を押し出すことになる。エジェクターピン34のラップ支持円盤の位置は図10に示すように、立設したスクロールラップ31の根本近傍とし、押し出し力をスクロールラップ31に多く加わるようにすることで、ラップ支持円盤30の変形が小さくなる。また、合成樹脂を射出成形し金型内で固形化し所要形状精度を高める為に、金型内に冷却回路を設ける必要がある。特に、ラップ部の冷却の為に、ラップ間36に冷却用の冷却水回路を設置する必要があるが、この冷却水回路を確保する為にも、立設したスクロールラップ31の根本近傍とした方が都合がよい。なお、エジェクターピン位置を立設したスクロールラップ31の根本近傍としなくても、合成樹脂の材料、ラップ高さにより変形が小さくなることもある。この場合、底面35にエジェクターピン34の押出し痕跡が残るので、相手側のラップ先端と接触しないように、痕跡を凹状とする。凹状の深さは、0.05mmから1mmまでとする。この凹状により圧縮空気が漏れて圧力が上昇しないことも考えられるが、10kPaぐらいまでの圧縮の場合、効率が1〜2%悪化するだけで、実用上は問題なく圧縮されることが実験で実証されている。
【0064】
図13は、合成樹脂を射出成形し金型内で樹脂が固形化した後、金型のキャビティ側から取り出す方法としてスクロールラップ31の先端の全周で必要箇所を複数のエジェクターピン40で押し出す方法とする。ラップ先端の厚みは通常2mm〜5mmぐらいでありこの厚みより小さい丸径のエジェクターピン40で押し出す。ラップ先端のエジェクターピン40の痕跡は出っ張らないように凹状とする。図14はエジェクターピン40のラップ先端での配置を表わしたものである。凹状の深さは、0.05mmから1mmまでとする。この凹状により圧縮空気が漏れて圧力が上昇しないことも考えられるが、10kPaぐらいまでの圧縮の場合、効率が1〜2%悪化するだけで、まったく問題なく圧縮されることが実験で実証されている。
【0065】
図15は、合成樹脂を射出成形し金型内で樹脂が固形化した後、金型のキャビティ側から取り出す方法としてスクロールラップ31を支えているラップ支持円盤30の底面35をスクロールラップ31側からエジェクターピン34で押し出し、さらにスクロールラップ先端の全周で複数の必要箇所をエジェクターピン40で押し出す方法とする。図16はエジェクターピンの配置を示したものである。エジェクターピン34、40の押出し痕跡は10kPaぐらいまでの圧縮の場合、効率が1〜2%悪化するだけで、まったく問題なく圧縮されることが実験で実証されている。
【0066】
(参考例2)
図17はスクロール部材の、材料を合成樹脂とし射出成形で製作するもので、金型に加熱した流動樹脂を射出する時、ラップ支持円盤30の底面35でスクロールラップ31側に多点の射出ゲート42を設ける。射出成形機の定格金型締め付け力を20%弱くした状態で金型閉とし、金型射出ゲート42から射出された溶融樹脂はラップ支持円盤30のスクロールラップ31の反対面に到達し、そこで進行方向を変えスクロールラップ31の空間に流れ、スクロールラップ先端で停止し溶融樹脂が充填される。そしてさらに金型締め付け力を射出成形機の定格で締め付け、冷却し固形化する。すると樹脂の充填密度はラップ支持円盤30で大きくなり、ラップ支持円盤の底面35の平面度加工精度が所要精度の0.03mm以内となる。
【0067】
この場合、ラップ面にウエルドが発生するが、金型温度と冷却速度をバランスさせることでウエルド面の接合強度を向上させ、また、ラップの厚さ寸法を大きくすることで対策する。また、射出成形後金型を開く時、スクロール部材と金型との接触面積がコアー側のほうが大きい為に、コアー側に引き寄せられることになるが、キャビティ側にアンダーカット部41を設けることで対処する。
【0068】
底面35のゲート部の痕跡は出っ張らないように凹状とする。凹状の深さは、0.05mmから1mmまでとする。この凹状により圧縮空気が漏れて圧力が上昇しないことも考えられるが、10kPaぐらいまでの圧縮の場合、効率が1〜2%悪化するだけで、まったく問題なく圧縮されることが実験で実証されている。また樹脂射出後金型内で固形化した後、金型のキャビティ側から取り出す方法はラップ支持円盤30のスクロールラップ31と反対側からイジェクターピン43で押し出す方法とする。これによれば、金型からスクロール部材を取り出す時の変形を少なくできる。
【0069】
(参考例3)
図18、19を参照しながら説明する。
【0070】
図1に示すように公転スクロール部材1の質量中心は、公転スクロールラップ1aは非対称形状の為に、公転スクロール部材1を公転運動させる単列深溝軸受4b、4cを嵌合する軸支用穴2bのラジアル中心とならない。よって、公転スクロール部材1が公転運動する時、アンバランス荷重が発生し、駆動軸4に振動が生じる。よって、アンバランス荷重を修正する為に錘46を設ける必要がある。次に図18で、公転スクロール部材44は軽量で安価に製作する為に合成樹脂製で、金型を利用した射出成型で製作されている。このアンバランス荷重を防ぐために、あらかじめ、公転ラップ支持円盤44bの必要位置に、質量中心が軸支用穴2bのラジアル中心と一致するように錘取り付け用凹部45を設け錘46を取り付ける。錘の取り付け方法は、合成樹脂製の公転ラップ支持円盤44bのスクロールラップ44aと反対面に金属製の錘46を取り付ける錘取り付け用凹部45を設け、固着方法として、図6に示したように樹脂突起で先端熱溶着カシメ方法とする。なお、ねじ締結、鋲締結、接着剤締結としてもよい。
【0071】
また、図19で、金属材料でできている公転円盤47の一部に、アンバランス荷重修正用の錘48を一体で製作し、公転スクロール部材44と公転円盤47を結合した状態で、アンバランス荷重を修正してもよい。
【0072】
(参考例4)
図20は、片面に公転スクロールラップ50aを直立させた公転ラップ支持円盤50bとからなる公転スクロール部材50と、片面に固定スクロールラップ51aを直立させた固定ラップ支持円盤51bとからなる固定スクロール部材51を対峙させ気体圧縮室を構成させる。そして、公転スクロール部材50を公転させることで、気体圧縮室が順次外側から内側に移動し圧縮されて、固定ラップ支持円盤51bの吐出口52から吐出する構造となっている。
【0073】
気体の圧縮比が小さく10kPaまでの場合は、スクロールの先端から気体の漏れが無視できるようになりチップシール53が不要になるが、気体の圧縮比が大きく10kPa以上になると、公転スクロールラップ50aの先端及び固定スクロールラップ51aの先端から気体が漏れ所要の圧力を出すことができなくなる。また、公転スクロールラップ50aと固定スクロールラップ51aが対峙する面の法線方向の隙間からの漏れは、圧縮室内部の圧力と隣接する圧縮室内部の圧力差が小さい為に影響は小さい。
【0074】
そこで、公転スクロールラップ50a先端に溝を入れ、そこにチップシール53をいれて、圧縮気体によりチップシール53が浮き上がり、固定ラップ支持円盤51bの底に押し当てられ気体の漏れを防止し、また固定スクロールラップ51a先端に溝を入れ、そこにチップシール53をいれて、圧縮気体によりチップシール53が浮き上がり、公転ラップ支持円盤50bの底に押し当てられ気体の漏れを防止している。しかし、高効率の為に軽量化し、安価に製作する為に、公転スクロール部材50、固定スクロール部材51を合成樹脂で製作する。この場合、チップシール53と樹脂材料が摺動することになり、磨耗が大きくなる。そこで、固定ラップ支持円盤51bとチップシール53が接触する面と公転ラップ支持円盤50bとチップシール53が接触する面に、0.1mmから0.5mmぐらいの薄い金属板54を挿入する。この板の材質は、ステンレス系材料、または鉄系が良い。
【0075】
(参考例5)
図21を参照しながら説明する。
【0076】
スクロール圧縮機で吐出風量を多くしたい場合は、公転スクロール部材の公転運動速度を大きくする、公転半径を大きくする、ラップ外形D1を大きくする、ラップ高さH1を大きくすることで対処する。ラップ高さH1は、切削加工の場合、切削刃物55の刃物直径D2と刃物長さL2の関係上、大きく取れなかった。つまり、切削刃物55の剛性の関係上、幅が小さく深い溝を切削加工で形状精度、表面粗さ精度を満足するような加工は困難だった。通常はラップ高さH1とラップ間隔T1の比、つまりH1/T1は3倍ぐらいとなっていた。しかし、公転半径、ラップ外形D1を同じにし、ラップ高さH1で吐出量を増加させると外形を大きくせずに風量を増加でき、設計の自由度が増大する。また製作上部品の共用化ができ、安価に製作できるようになる。公転スクロール部材、及び固定スクロール部材を合成樹脂の材料とし、金型を利用した射出成型加工で製作することによりH1/T1を3倍以上5倍以下に製作可能になる。ラップ形状を成型する金型は、切削刃物55で加工するのではなく、ワイヤ放電加工機で加工するのでH1/T1が3倍以上5倍以下でも加工可能である。さらに、金属製に比べて、合成樹脂の場合は質量が軽減され、ラップ高さを高くしても、遠心力が小さくなり大きな振動発生を押さえることができる。
【0082】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように本発明によれば、ラップ支持円盤のスクロールラップの反対方向に合成樹脂成型用射出ゲートを配設することにより、溶融樹脂が均一に金型に充填され、射出成形後の変形が極小になり、公転時のラップ同士の接触がなくなり、低騒音、高効率化の効果が得られる。
【0084】
また、ラップ支持円盤のスクロールラップ側の底面からエジェクターピンで押すことで、金型から離型する時の、変形が極小になり、公転時のラップ同士の接触がなくなり、低騒音、高効率化の効果が得られる。
【0085】
また、スクロールラップ先端からエジェクターピンで押すことで、金型から離型する時の、変形が極小になり、公転時のラップ同士の接触がなくなり、低騒音、高効率化の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例1のスクロール圧縮装置の断面図
【図2】 同クランク軸の詳細断面図
【図3】 同スクロール圧縮室の変化を表わした正面図
【図4】 同公転ラップ支持円盤と公転円盤を鋲結合した断面図
【図5】 同ボルト結合した公転ラップ支持円盤の正面図
【図6】 同公転ラップ支持円盤と公転円盤を樹脂突起溶着した断面図
【図7】 同スクロール曲面隙間と効率の関係表を示す図
【図8】 同スクロール先端隙間と効率の関係表を示す図
【図9】 本発明の実施例1の射出ゲート及びエジェクターピン位置を表わした断面図
【図10】 同エジェクターピン配置の正面図
【図11】 同スクロール同形状押し出し斜視図
【図12】 同スクロール樹脂成形金型断面図
【図13】 同射出ゲート及びエジェクターピン位置を表わした断面図
【図14】 同エジェクターピン配置の正面図
【図15】 同射出ゲート及びエジェクターピン位置を表わした断面図
【図16】 同エジェクターピン配置の正面図
【図17】 参考例2の射出ゲート及びエジェクターピン位置を表わした断面図
【図18】 参考例3の公転スクロール部材に錘を取り付けた斜視図
【図19】 同公転円盤に錘を取り付けた斜視図
【図20】 参考例4のラップ先端に金属板を挿入した断面図
【図21】 参考例5のラップ高さをラップ溝の3倍以上5倍以下を表示した斜視図
【図22】 従来例のスクロール圧縮装置の断面図
【図23】 同従来例のスクロール圧縮室の変化を表した断面図
【図24】 同従来例のクランク軸斜視図
【符号の説明】
1 公転スクロール部材
1a 公転スクロールラップ
1b 公転ラップ支持円盤
2 公転円盤
2a、2c クランク軸穴
2b 駆動軸穴
3 固定スクロール部材
3a 固定スクロールラップ
3b 固定ラップ支持円盤
3c 吐出口
4 駆動軸
4a 偏心軸
4b、4c 単列深溝軸受
5 クランク軸
5a、5b 単列深溝軸受
5c、5d 単列深溝軸受
5e、5f 偏心軸
6a、6b 押えリング
7a、7b ボルト
8a、8b 押えリング
9a、9b シム
10 駆動モータ
11a、11b ボルト
12 単列深溝軸受
13 単列深溝軸受
14 公転支持板
15 押えリング
16、20 ボルト
17 バランス保護カバー
18 皿ばね
19 軸用C型止め輪
21、22 バランスウエイト
23 鋲
24 突起
30 ラップ支持円盤
31 スクロールラップ
32 射出ゲート
33 スクロール部材
34 エジェクターピン
35 底面
36 ラップ間
37 スクロール押出し部
38 金型キャビティ
40 エジェクターピン
41 アンダーカット部
42 射出ゲート
43 エジェクターピン
44 公転スクロール部材
44b 公転ラップ支持円盤
45 錘取付け用凹部
46 錘
47 公転円盤
48 錘
50 公転スクロール部材
50a 公転スクロールラップ
50b 公転ラップ支持円盤
51 公転スクロール部材
51a 公転スクロールラップ
51b 公転ラップ支持円盤
52 吐出口
53 チップシール
54 金属板
55 切削刃物
D1 ラップ外形
D2 刃物直径
L2 刃物長さ
T1 ラップ間隔
H1 ラップ高さ
Claims (5)
- 固定ラップ支持円盤の片面に固定スクロールラップを立設させた固定スクロール部材と、公転ラップ支持円盤の片面に公転スクロールラップを立設させた公転スクロール部材で、前記固定スクロールラップと前記公転スクロールラップを対峙させて噛み合わせ、前記公転スクロール部材を公転運動させ気体を圧縮させるスクロール圧縮装置の製造方法であって、
前記公転ラップ支持円盤の前記公転スクロールラップの反対方向、及び前記固定ラップ支持円盤の前記固定スクロールラップの反対方向に合成樹脂成型用射出ゲートを配設し、前記固定スクロール部材と前記公転スクロール部材を前記合成樹脂成型用射出ゲートで射出成形し製作することを特徴とするスクロール圧縮装置の製造方法。 - 固定ラップ支持円盤の片面に固定スクロールラップを立設させた固定スクロール部材と、公転ラップ支持円盤の片面に公転スクロールラップを立設させた公転スクロール部材で、前記固定スクロールラップと前記公転スクロールラップを対峙させて噛み合わせ、前記公転スクロール部材を公転運動させ気体を圧縮させるスクロール圧縮装置の製造方法であって、
前記公転ラップ支持円盤の前記公転スクロールラップ側の底面、又は前記固定ラップ支持円盤の前記固定スクロールラップ側の底面からエジェクターピンで押すことにより金型から離型して前記固定スクロール部材、又は前記公転スクロール部材を制作することを特徴とするスクロール圧縮装置の製造方法。 - 固定ラップ支持円盤の片面に固定スクロールラップを立設させた固定スクロール部材と、公転ラップ支持円盤の片面に公転スクロールラップを立設させた公転スクロール部材で、前記固定スクロールラップと前記公転スクロールラップを対峙させて噛み合わせ、前記公転スクロール部材を公転運動させ気体を圧縮させるスクロール圧縮装置の製造方法であって、
前記公転ラップ支持円盤の前記公転スクロールラップ先端、又は前記固定ラップ支持円盤の前記固定スクロールラップ先端からエジェクターピンで押すことにより金型から離型して前記固定スクロール部材、又は前記公転スクロール部材を制作することを特徴とするスクロール圧縮装置の製造方法。 - 固定ラップ支持円盤の片面に固定スクロールラップを立設させた固定スクロール部材と、公転ラップ支持円盤の片面に公転スクロールラップを立設させた公転スクロール部材で、前記固定スクロールラップと前記公転スクロールラップを対峙させて噛み合わせ、前記公転スクロール部材を公転運動させ気体を圧縮させるスクロール圧縮装置の製造方法であって、
前記公転ラップ支持円盤の前記公転スクロールラップ側の底面又は前記固定ラップ支持円盤の前記固定スクロールラップ側の底面、及び前記公転ラップ支持円盤の前記公転スクロールラップ先端又は前記固定ラップ支持円盤の前記固定スクロールラップ先端からエジェクターピンで押すことにより金型から離型して前記固定スクロール部材又は前記公転スクロール部材を制作することを特徴とするスクロール圧縮装置の製造方法。 - 前記公転ラップ支持円盤の前記公転スクロールラップ側、又は前記固定ラップ支持円盤の前記固定スクロールラップ側から前記公転ラップ支持円盤又は前記固定ラップ支持円盤の表面が凹になるようにエジェクターピンで押し出すことにより金型から離型して前記固定スクロール部材又は前記公転スクロール部材を制作することを特徴とする請求項2または4記載のスクロール圧縮装置の製造方法。
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