JP4233552B2 - リセット装置 - Google Patents

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Description

本発明はリセット装置に関し、特に電源立ち上げまたは電源が低位レベルになった場合にリセットを行うリセット装置に関する。
近年、集積回路の製造プロセスの微細化と、それに伴う低電源電圧化と、が進行している。ただし、この傾向はいずれの場合も、ディジタル集積回路がアナログ集積回路に対して先行する形で進んでいる。
これはディジタル回路ではHとLの2値の識別ができれば十分であるのに対し、アナログ回路では線形性を損なうことなく広い入出力ダイナミックレンジを維持しなくてはならないためである。
また、トランスを駆動するラインドライバ回路を含むようなアナログ集積回路では、駆動電流は電源電圧の2乗に反比例する。このため、低電源電圧化を狙うにしても、ドライバ回路へ供給する電源のレベルを低下させることができない。
したがって、耐電圧性能の劣る微細化プロセスをアナログ集積回路に適用することは困難であるといったことも理由の1つにあげられる。
このため、アナログ、ディジタル混載回路では、アナログ回路の線形性やラインドライバ回路の消費電力に合わせて、電源電圧レベルと製造プロセスの決定を行っている。
すなわち、従来のアナログ、ディジタル混載回路では、アナログ部、ディジタル部に対して、等しいレベルの電源電圧と同一の製造プロセスが用いられていた。
しかし、上記のような従来のアナログ、ディジタル混載回路では、ディジタル回路に微細化プロセスを適用できないので、ディジタル回路ブロックのチップ上での面積を抑えることができなかった。
したがって、ディジタル回路ブロックには高密度集積化のための微細化プロセスを、アナログ回路ブロック(全部もしくは一部)には高耐圧プロセスを、それぞれ適用することを考える。
この場合、微細化プロセス用の低レベル電圧源と高耐圧プロセス用の高レベル電圧源の2種類の電圧源が必要となるが、通常は2つの電源回路が用意されることは少なく、1種類の電源回路とその出力を異なるレベルに変換するレギュレータ回路とから得るのが一般的である。
このような電源構成の場合は、電源立ち上がり時に、レギュレータ回路が微細化プロセス回路を駆動するのに十分なレベルの出力を行う出力開始時点は、電源回路が高耐圧プロセスを駆動するのに十分なレベルを出力する時点からは遅れてしまう。
一方、パワーオンリセット回路への試験・調整用論理信号を生成するモード設定回路は、高密度集積化を図るためには微細化プロセス(低レベル電圧源により駆動)を用いることが望ましい。
ところが、低レベル電圧源であるレギュレータ回路の立ち上がりが上記のように遅れるために、その間のモード設定回路の出力が論理不確定となってしまい、パワーオンリセット回路には望ましい動作が期待できないといった問題があった。
また、パワーオンリセット回路は、電源電圧にもとづいて、内部で生成した分圧信号と参照電圧信号を比較してリセット制御を行うが、電源立ち上げ時には分圧信号と参照電圧信号のレベルが逆転してしまい、正常なリセットを行えないといった問題があった。
さらに、電源が混在した集積回路では、低電圧レベル時の論理不確定時に過剰電流が発生し、回路故障の原因になるといった問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、内部生成された電圧信号に対する電源立ち上げ時に生じるレベル逆転をマスクして、リセットの信頼性を高めたリセット装置を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するために、図4のような電源立ち上げまたは電源が一時的な低位レベルから回復する場合にリセットを行うリセット装置20aにおいて、電源電圧Vから分圧された電源分圧Vdを生成する電源分圧生成部21と、電源電圧Vから参照電圧Vfを生成する参照電圧生成部22と、電源分圧Vdと参照電圧Vfとを比較して、リセット解除を開始すべき電源レベルLの検出を行う電源レベル検出部23と、電源電圧Vが電源レベルLに到達した際に、コンデンサCを充電させるための一定電流Iを生成する定電流生成部24と、一定電流Iによって充電されるコンデンサCの端子電圧Vcが参照電圧Vfを下回る場合はリセットを行い、コンデンサCの端子電圧Vcが参照電圧Vfを上回る場合はリセット解除を行うリセット部25と、電源立ち上げまたは電源が一時的な低位レベルから回復する際に、電源電圧Vが電源レベルLに到達していないにもかかわらず、参照電圧Vfが電源分圧Vdを下回る逆転状態が生じた場合は逆転状態をマスクし、逆転状態が解消した場合はマスク解除を行うためのマスク信号MSKを生成するマスク処理部26と、マスク信号MSKによってコンデンサCを強制放電する放電制御部27と、を有することを特徴とするリセット装置20aが提供される。
ここで、電源分圧生成部21は、電源電圧Vから分圧された電源分圧Vdを生成する。参照電圧生成部22は、電源電圧Vから参照電圧Vfを生成する。電源レベル検出部23は、電源分圧Vdと参照電圧Vfとを比較して、リセット解除を開始すべき電源レベルLの検出を行う。定電流生成部24は、電源電圧Vが電源レベルLに到達した際に、コンデンサCを充電させるための一定電流Iを生成する。リセット部25は、一定電流Iによって充電されるコンデンサCの端子電圧Vcが参照電圧Vfを下回る場合はリセットを行い、コンデンサCの端子電圧Vcが参照電圧Vfを上回る場合はリセット解除を行う。マスク処理部26は、電源立ち上げまたは電源が一時的な低位レベルから回復する際に、電源電圧Vが電源レベルLに到達していないにもかかわらず、参照電圧Vfが電源分圧Vdを下回る逆転状態が生じた場合は、逆転状態をマスクし、逆転状態が解消した場合はマスク解除を行うためのマスク信号MSKを生成する。放電制御部27は、マスク信号MSKによってコンデンサCを強制放電する。
本発明のリセット装置は、電源が低レベルにかかわらず、参照電圧信号が電源分圧信号を下回る逆転状態が生じた場合は逆転状態をマスクし、逆転状態が解消した場合はマスク解除を行う構成とした。これにより、電源立ち上げまたは電源が低位レベルになった場合にも確実にリセットを行えるので、信頼性の向上を図ることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1はリセットシステムの原理図である。リセットシステム100は、電源立ち上げまたは電源が低位レベルになった場合にリセットを行う。
レギュレータ10は、高レベル電圧VHを低レベル電圧VLに変換する。リセット信号生成部20は、高レベル電圧VHで駆動し、リセットを行うためのリセット信号RSTを生成する。
制御信号生成部30は、低レベル電圧VLで駆動し、リセット信号生成部20の制御を行うための制御信号CNTを生成する。制御信号送信選択部40は、外部信号Exにもとづいて、制御信号CNTをリセット信号生成部20へ送信するか否かの選択を行う。
次にリセットシステム100を集積回路上に構築した場合の構成及び動作について説明する。図2はリセットシステム100を集積回路上に構築した場合の構成を示す図である。
集積回路100aはアナログ回路ブロック110と、ディジタル回路ブロック120と、から構成される。電源回路130は、高レベル電圧VHとして+5Vをアナログ回路ブロック110の複数の電源端子VDD1〜VDD3に供給する。
アナログ回路ブロック110内の各回路は高レベル電圧VHである+5Vで、ディジタル回路ブロック120内の各回路は低レベル電圧VLである+3Vで動作する。
レギュレータ10は、+5Vを+3Vに変換する。パワーオンリセット部20は、リセット信号生成部20に該当し、各内部ブロックのリセットを行うためのリセット信号RSTを生成する。
モード設定部30は、制御信号生成部30に該当し、パワーオンリセット部20の制御を行うための制御信号CNTを生成して、パワーオンリセット部20のモードを設定する。すなわち、電源立ち上げ時等のパワーオンリセット部20の試験・調整モードを制御信号CNTで設定する。
セレクタ部40は、制御信号送信選択部40に該当し、外部信号Exにもとづいて、制御信号CNTをパワーオンリセット部20へ送信するか否かの選択を行う。選択制御については後述する。
ディジタル信号処理部121は、ディジタル回路ブロック120内のディジタル信号の処理を行う。
ラインドライバ/レシーバ111は、ディジタル信号処理部121で処理された論理信号の情報を線路(図に示さず)上に伝送するための送信処理、または伝送された信号の受信処理を行う。
A/D部112は、ラインドライバ/レシーバ111で受信処理した信号のアナログ/ディジタル変換を行い、ディジタル信号処理部121へ送信する。
次に外部信号Exで制御信号CNTをパワーオンリセット部20へ送信するか否かの選択をするための選択制御について説明する。
電源端子VDDaに対しては、図のようなスライドスイッチ140が集積回路100a外部に設けられる。集積回路100aの通常動作時にはスライドスイッチ140を電源側に接続する。この場合、セレクタ部40のSW1は図ではGNDに切り替わり、モード設定部30からの制御信号CNTはパワーオンリセット部20へ送信されなくなる。
また、パワーオンリセット部20の試験・調整モード時には、スライドスイッチ140をGND側に接続する。この場合、セレクタ部40のSW1はモード設定部30の出力端子側に切り替わり、モード設定部30からの制御信号CNTはパワーオンリセット部20へ送信される。
次にセレクタ部40の構成について説明する。図3はセレクタ部40の構成を示す図である。制御信号CNTが2種ある場合の構成例を示す。
ORゲートIC1の入力端子に、モード設定部30からの制御信号CNT1INとVDDaとが接続する。インバータIC2の入力端子にはVDDaが接続する。ANDゲートIC3の入力端子には、モード設定部30からの制御信号CNT2INとインバータIC2の出力とが接続する。
ORゲートIC1の出力であるCNT1OUTは、VDDaがLの場合CNT1INと等しい論理を、VDDaがHの場合はH固定となる。
ANDゲートIC3の出力であるCNT2OUTは、VDDaがLの場合CNT2INと等しい論理を、VDDaがHの場合はL固定となる。
以上説明したように、リセットシステム100は、パワーオンリセット部20のモード設定を行う際に、外部信号Exにもとづいてモード設定部30からの制御信号CNTを送信するか否かの選択を行う構成とした。
モード設定部30は、電源立ち上げ時等にレギュレータ10から+3Vが供給されるため、パワーオンリセット部20の駆動時より遅れて駆動する。
従来の場合、モード設定部30が完全に立ち上がるまでの間の論理不確定の制御信号CNTがパワーオンリセット部20に送信され、パワーオンリセット部20は不安定な動作を行っていた。
ところが、リセットシステム100では、通常モードに設定されていれば、論理不確定状態にあると思われる低レベル論理信号によってリセット回路(パワーオンリセット部20)が制御されることはない。
したがって、電源立ち上げ時等に安定した動作が保証される。なお、リセット回路の試験調整作業は、電源レベルが十分に安定してから行われるので、論理不確定の影響を受けない。
次にリセット装置について説明する。図4はリセット装置の原理図である。リセット装置20aは、電源立ち上げまたは電源が一時的な低位レベルから回復する場合にリセットを行う。また、リセット装置20aは図2で説明したパワーオンリセット部20に該当する。
電源分圧生成部21は、電源電圧Vから分圧された電源分圧Vdを生成する。参照電圧生成部22は、電源電圧Vから参照電圧Vfを生成する。
電源レベル検出部23は、電源分圧Vdと参照電圧Vfとを比較して、リセット解除を開始すべき電源レベルLの検出を行う。定電流生成部24は、電源電圧Vが電源レベルLに到達した際に、参照電圧信号VfをもとにコンデンサCを充電させるための一定電流Iを生成する。
リセット部25は、一定電流Iによって充電されるコンデンサCの端子電圧Vcが参照電圧Vfを下回る場合はリセットを行い、コンデンサCの端子電圧Vcが参照電圧Vfを上回る場合はリセット解除を行う。
マスク処理部26は、電源立ち上げまたは電源が一時的な低位レベルから回復した際に、参照電圧Vfが電源分圧Vdを下回る逆転状態が生じた場合は、逆転状態をマスクし、逆転状態が解消した場合はマスク解除を行うためのマスク信号MSKを生成する。放電制御部27は、マスク信号MSKによってコンデンサCを強制放電する。
次にリセット装置20aの基本リセット動作について説明する。図5はリセット装置20aの基本リセット動作を示す図である。横軸に時間、縦軸に電圧をとる。
〔S1〕電源電圧Vが検出レベルLに達するまで、外部容量であるコンデンサCへの充電は開始されない。また、ここではリセット中である。
〔S2〕電源電圧Vが検出レベルLに達すると、定電流生成部24から一定電流Iが流れ、コンデンサCへの充電が始まる。
〔S3〕コンデンサCへの充電が進行し、容量端子レベルは上昇する。
〔S4〕コンデンサCの容量端子レベルが参照電圧信号Vfのレベルに達したところでリセット解除が行われる。
次に電源分圧Vdと参照電圧Vfの逆転状態について説明する、図6は逆転状態を示す図である。横軸に時間、縦軸に電圧をとる。
リセット装置20aは電源レベル検出部23によって、電源分圧Vdと参照電圧Vfとを比較して、電源分圧Vd>参照電圧Vfとなった検出レベルをリセット解除を開始すべき電源レベルLとする。
ところが、電源立ち上げ時には図の状態Aのように、参照電圧Vfは理想とは異なり、十分なレベルを得られない。このため、電源分圧Vdと参照電圧Vfとが逆転している状態になってしまう。
理想では時刻t2で電源レベルLを検出すべきところが、状態Aで逆転状態が生じているため、電源がまだ十分に立ち上がっていない時刻t1を電源レベルLとして検出してしまうため、リセットの誤動作を生じさせていた。
次に上記の逆転状態の不都合を解消したリセット装置20aの詳細構成及び動作について説明する。図7はリセット装置20aの詳細構成を示す図である。
電源分圧生成部21は、抵抗R1、R2で電源Vを分圧した電源分圧VdをコンパレータComp1(電源レベル検出部23に該当)の+端子へ入力する。
参照電圧生成部22は、電源電圧Vから生成した参照電圧信号VfをコンパレータComp1の−端子、コンパレータComp2の−端子、コンパレータComp3の−端子及び定電流生成部24へ入力する。
定電流生成部24の出力は、コンパレータComp2の+端子、コンパレータComp3の+端子、コンデンサC及び放電制御部27内のSW2に接続する。
コンパレータComp1の出力は、SRフリップフロップIC4のS(セット)端子と接続し、コンパレータComp2の出力は、SRフリップフロップIC4のXR(リセット)端子と接続する。
SRフリップフロップIC4の出力端子Qは、放電制御部27内のORゲート27aの一方の入力端子、マスク処理部26のMSK出力は、放電制御部27内のORゲート27aの他方の入力端子に接続する。
マスク処理部26のXMSK出力とコンパレータComp3の出力とは、NANDゲートIC5の入力端子に接続する。
ここで、参照電圧生成部22は、電源、温度変動の影響が小さく、安定レベルのBGR(バンドギャップ参照電圧)を生成し出力する。
コンパレータComp1は、電源分圧Vdと、参照電圧Vfとの比較により、電源電圧が検出レベルL(=電源レベルL)に達したことを検出する。また、ヒステリシス特性を持たせることで雑音耐力を強化している。
定電流生成部24は、参照電圧Vfをもとに一定電流Iを得て、これを外部容量(コンデンサC)への充電に用いる。
SRフリップフロップIC4は、セット入力と反転リセット入力を備える。セットがリセットに対し優先され、禁止状態はない。セット状態でコンデンサCは放電状態となる。
コンパレータComp2は、コンデンサCの端子電圧Vcが参照電圧Vfを下回る場合にSRフリップフロップIC4をリセットする。
コンパレータComp3は、コンデンサCの端子電圧Vcが参照電圧Vfを上回るとNANDゲートIC5の出力をHからLにさせ、リセット状態から通常状態になる。
次に動作について説明する。まず、電源投入直後(状態A)では、図6で説明したような逆転状態があり、電源分圧Vd>参照電圧Vfとなるので、マスク処理部26のMSKはHとする必要がある。マスク処理部26については後述する。
したがって、放電制御部27のORゲート27aからはHが出力されてSW2が閉じ、コンデンサCが強制放電される。
コンパレータComp3の入力ではVf>Vcなので出力はLとなる。マスク処理部26のXMSKはLを出力するので、NANDゲートIC5からはHイネーブルのリセット信号RSTが出力する。
状態Bでは、状態Cに移行するまでのある時点に対し、マスク処理部26のMSKはL、XMSKはHとなる。また、電源分圧Vd<参照電圧Vfとなり、コンパレータComp1はHを出力する。
コンパレータComp2の入力ではVf>VcなのでコンパレータComp2の出力はLとなる。
SRフリップフロップIC4は、S端子がH、XR端子がLとなり、Q端子からはHが出力する。
したがって、放電制御部27のORゲート27aからはHが出力されてSW2が閉じ、コンデンサCが強制放電された状態が状態Aから継続される。
コンパレータComp3の入力ではVf>Vcなので出力はLとなる。したがって、NANDゲートIC5からはHイネーブルのリセット信号RSTが出力する。
状態Cでは、マスク処理部26のMSKはL、XMSKはHとなる。また、電源分圧Vd≧参照電圧VfでコンパレータComp1は、Lを出力する。
SRフリップフロップIC4は、S端子がL、XR端子がHとなり、Q端子からはLが出力する。
したがって、放電制御部27のORゲート27aからはLが出力されてSW2が開き、コンデンサCの放電制御は行われない。
定電流生成部24からの一定電流IはSW2が開くとコンデンサCに流れ込み、コンデンサCへの充電が開始される。
コンデンサCの端子電圧VcがVf≦Vcとなると、コンパレータComp2、Comp3の出力はHとなる。したがって、NANDゲートIC5からはLが出力され通常状態になる。
次にマスク処理部26について説明する。図8は第1の実施の形態であるマスク処理部26aを示す図である。マスク処理部26aは、トランジスタのスレッショルド電圧Vthを利用する。
nチャネルのFET1のゲートG1とドレインD1は、+5Vに接続し、ソースS1を抵抗R3の一方に接続する。抵抗R3の他方はGNDに接続する。
nチャネルのFET2のゲートG2は、FET2のソースS1と接続する。ドレインD2は抵抗R4の一方と接続し、抵抗R4の他方は+5Vに接続する。ソースS2はGNDに接続する。
このようなトランジスタの接続構成をとることにより、+5V>2・Vth では参照電圧Vfが十分なレベルに達していないとみなし、MSKはH(XMSKはL)となり、マスク処理を行う。
+5V<2・Vth の場合は、参照電圧Vfが十分なレベルに達したとみなし、MSKはL(XMSKはH)となり、マスクの解除を行う。
以上説明したように、第1の実施の形態のマスク処理部26aは、複数のトランジスタで構成され、トランジスタが1つでもオフの場合(+5V>2・Vth)には逆転状態と認識してマスクを行い、トランジスタがすべてオンした場合(+5V<2・Vth)には逆転状態が解消したと認識してマスク解除を行う。
図9は第2の実施の形態であるマスク処理部26bを示す図である。マスク処理部26bは、参照電圧生成部22の一部22aを利用する。なお、図のVBはオペアンプ部22bの駆動バイアス電圧である。
図の回路に対し、まず電源立ち上げ直後、電圧IMA<電圧IPAであるからトランジスタMP1Aからの電流はトランジスタMP2Aに流れず、すべて抵抗R1A及び抵抗R3Aの方へ流れる。
したがって、マスク処理部26bでもこれと同量の電流が流れるので、電圧IMA=電圧IMB<電圧IPB=電圧IPAとなってMSKはHとなり、マスク処理を行う。
電源レベルが上昇していくと、電圧IMA=電圧IPAで安定し、参照電圧Vfも一定レベルで安定する。これはトランジスタMP1Aからの電流のうち、電圧IMA=電圧IPAを保つため余剰分がトランジスタMP2Aに流れるためである。
マスク処理部26bでは同様に動作するので、電圧IMB>電圧IPBとなってMSK=Lとなり、マスク解除を行う。すなわち、Vfが安定したということは、すでに状態Bにあるということであり、逆転現象は終了している。
図10は参照電圧Vfとマスク処理部26bを動作させる電圧との関係を示す図である。横軸に時間、縦軸に電圧をとる。
逆転状態が生じているA状態では必ず、電圧IMAと電圧IMB、電圧IPAと電圧IPBは、電圧IPA>電圧IMA及び電圧IPB>電圧IMBである。
逆転状態が終了して参照電圧Vfが十分立ち上がった状態では、電圧IMA=電圧IPA 電圧IMB>電圧IPBである。
以上説明したように、第2の実施の形態のマスク処理部26bは、確実に逆転状態が終了しVfが安定していることを検出できる2つの電圧信号(IMB、IPB)を用いて、電圧信号のレベル比較を行って、逆転状態のマスク及びマスク解除を行う構成とした。
以上説明したように、リセット装置20aは、電源が低いにもかかわらず、参照電圧Vfが電源分圧Vdを下回る逆転状態が生じた場合は逆転状態をマスクし、逆転状態が解消した場合はマスク解除を行う構成とした。
これにより、電源立ち上げまたは電源が低位レベルになった場合にも確実にリセットを行えるので、信頼性の向上を図ることが可能になる。
次に過剰電流供給防止装置について説明する。図11、図12は過剰電流供給防止装置の原理図である。
図11の過剰電流供給防止装置130−1は、低レベル電圧論理信号生成部121−1と、固定信号出力部113と、から構成される。
低レベル電圧論理信号生成部121−1は、低レベル電圧論理信号を生成する。固定信号出力部113は、低レベル電圧論理信号の電圧監視を行い、電圧監視から低レベル電圧論理信号の不確定を検出した場合は、一定レベルの固定信号を出力して、過剰電流の供給を固定信号により防止する。
また、図12の過剰電流供給防止装置130aは、リセット信号生成制御部20bと、過剰電流供給防止部114と、から構成される。
リセット信号生成制御部20bは、リセット信号RSTを生成する。過剰電流供給防止部114は、低レベル電圧論理信号の不確定時に発生する過剰電流の供給をリセット信号RSTにより防止する。
なお、上記の過剰電流供給防止装置130−1、130aは、いずれか1つを用いることにより、過剰電流供給を防止することができる。
次に過剰電流供給防止装置130−1、130aを集積回路上に構築した場合の構成及び動作について説明する。図13は過剰電流供給防止装置130−1を集積回路上に構築した場合の構成を示す図である。なお、過剰電流供給防止装置130−1は図2で説明した集積回路100a上に構築される。
モード設定部30は、パワーオンリセット部20の制御を行うための制御信号CNTLを生成して、パワーオンリセット部20のモードを設定する。
レベルコンバータ113は、固定信号出力部113であり、+3Vの制御信号CNTLを+5Vの制御信号CNTHに変換する。また、低レベル電圧論理信号の電圧監視を行い、電圧監視から低レベル電圧論理信号の不確定を検出した場合は、一定レベルの固定信号を出力する。
パワーオンリセット部20は、各内部ブロックのリセットを行うためのリセット信号RSTを生成する。また、レベルコンバータ113からの固定信号を受信した場合は、強制的にリセットモードとなってリセット信号RSTを生成する。
ディジタル信号処理部121は、ディジタル回路ブロック120内のディジタル信号の処理を行う。ラインドライバ111aは、ディジタル信号処理部121で処理された論理信号の情報を線路(図に示さず)上に伝送する。
過剰電流供給防止部114は、ディジタル信号処理部121が生成する低レベル電圧論理信号の不確定時に発生する過剰電流の供給をリセット信号RSTにより防止する。
次に過剰電流対策について説明する。図13の集積回路100aでは、電源立ち上がり時にディジタル回路ブロック120からの信号が論理不確定となるために、ラインドライバ111aに過剰電流が流れるおそれがある。
これはラインドライバ111aのトランジスタのサイズは通常の回路のものにくらべて極めて大きく、このため論理不確定によりPチャネル及びNチャネルが同時にオンになった場合に流れる電流も極めて大きくなるためである。
図14はレベルコンバータ113の構成を示す図である。過剰電流供給防止装置130−1が含む固定信号出力部113に該当する。
電圧監視部113aは、ディジタル信号処理部121が生成する低レベル電圧論理信号の電圧監視を行う。
低レベル論理信号受信部113bは、モード設定部30からの制御信号CNTL(XIN、IN)を受信する。レベル変換部113cは、制御信号CNTLの論理を高レベル電圧(+5V)論理信号CNTHに変換する。
ここで、電圧監視部113aで低レベル電圧論理信号の不確定時を検出した場合は、モード設定部30が出力する制御信号CNTLの論理に拘らず一定レベルの高レベル電圧論理信号である固定信号を出力する。
すなわち、図で低レベル電圧源VDLが不十分の場合はVDL<(Ra+Rb)Vth/Rbあるから、入力IN、XINの論理に拘らずノードn1とノードn3はHとなり、したがって、ノードn2とOUT信号はLに固定される。
図15はレベルコンバータ113とラインドライバ111aとの構成を示す図である。ディジタル信号処理部121からの信号が端子a〜端子dと接続される。
そして、この端子a〜dとラインドライバ111aとの間にレベルコンバータ113a−1〜113d−1が配置される。このような構成をとることにより、端子a〜dの論理不確定に信号により生じる過剰電流の供給を防止することができる。
次に過剰電流供給防止装置130aを使用した場合について説明する。図16は過剰電流供給防止部114とラインドライバ111aとの構成を示す図である。
ディジタル信号処理部121からの信号が過剰電流供給防止部114の端子a〜端子dと接続される。
そして、パワーオンリセット部20からのリセット信号RSTにより、NORゲートIC6、IC7の出力はL固定となり、トランジスタMN1,MN2は共にオフになるので、過剰電流供給の防止を行うことができる。
以上説明したように、過剰電流供給防止装置130−1は、低レベル電圧論理信号の不確定時に発生する過剰電流の供給をリセット信号RSTにより防止する構成とした。
これにより、電源立ち上げまたは電源が低位レベルになった場合に用いるリセット信号RSTを使って、同時期に発生する過剰電流を防止するので過剰電流供給を効率的に防止することが可能になる。
リセットシステムの原理図である。 リセットシステムを集積回路上に構築した場合の構成を示す図である。 セレクタ部の構成を示す図である。 リセット装置の原理図である。 リセット装置の基本リセット動作を示す図である。 逆転状態を示す図である。 リセット装置の詳細構成を示す図である。 第1の実施の形態であるマスク処理部を示す図である。 第2の実施の形態であるマスク処理部を示す図である。 参照電圧とマスク処理部を動作させる電圧との関係を示す図である。 過剰電流供給防止装置の原理図である。 過剰電流供給防止装置の原理図である。 過剰電流供給防止装置を集積回路上に構築した場合の構成を示す図である。 レベルコンバータの構成を示す図である。 レベルコンバータとラインドライバとの構成を示す図である。 過剰電流供給防止部とラインドライバとの構成を示す図である。
符号の説明
100 リセットシステム
10 レギュレータ
20 リセット信号生成部
30 制御信号生成部
40 制御信号送信選択部
CNT 制御信号
Ex 外部信号
RST リセット信号
VH 高レベル電圧
VL 低レベル電圧

Claims (4)

  1. 電源立ち上げまたは電源が一時的な低位レベルから回復する場合にリセットを行うリセット装置において、
    電源電圧から分圧された電源分圧を生成する電源分圧生成部と、
    前記電源電圧から参照電圧を生成する参照電圧生成部と、
    前記電源分圧と前記参照電圧とを比較して、リセット解除を開始すべき電源レベルの検出を行う電源レベル検出部と、
    前記電源電圧が前記電源レベルに到達した際に、コンデンサを充電させるための一定電流を生成する定電流生成部と、
    前記一定電流によって充電される前記コンデンサの端子電圧が前記参照電圧を下回る場合はリセットを行い、前記コンデンサの端子電圧が前記参照電圧を上回る場合はリセット解除を行うリセット部と、
    電源立ち上げまたは電源が一時的な低位レベルから回復する際に、前記電源電圧が前記電源レベルに到達していないのにもかかわらず、前記参照電圧が前記電源分圧を下回る逆転状態が生じた場合は前記逆転状態をマスクし、前記逆転状態が解消した場合はマスク解除を行うためのマスク信号を生成するマスク処理部と、
    前記マスク信号によって前記コンデンサを強制放電する放電制御部と、
    を有することを特徴とするリセット装置。
  2. 前記リセット装置は、電源に高レベル電圧及び低レベル電圧を用いる集積回路上に構築されることを特徴とする請求項1記載のリセット装置。
  3. 前記マスク処理部は、前記電源レベルの上昇に伴い段階的にオンするように配置された複数のトランジスタで構成され、前記トランジスタが1つでもオフの場合には前記逆転状態と認識して前記マスクを行い、前記トランジスタがすべてオンした場合には前記逆転状態が解消したと認識して前記マスク解除を行うことを特徴とする請求項1記載のリセット装置。
  4. 前記マスク処理部は、前記参照電圧生成部の出力である前記参照電圧の安定度を示す2つの電圧信号を用いて前記電圧信号のレベル比較を行って、前記逆転状態の前記マスク及び前記マスク解除を行うことを特徴とする請求項1記載のリセット装置。
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