JP4233226B2 - 照射方向可変ヘッドランプ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光照射方向を進行方向に対して水平方向に揺動させるようにした照射方向可変式ヘッドランプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用ヘッドランプ装置として、例えば固定式すれ違いビームに隣接して、光照射方向を進行方向に対して水平方向に揺動させるようにした補助ランプを備えたヘッドランプ装置が知られている。
【0003】
このような補助ランプを備えたヘッドランプ装置は、例えば図14に示すように、構成されている。
図14において、ヘッドランプ装置1は、自動車の前部の両側にそれぞれ配設されており(図14には、一側のヘッドランプ装置のみが示されている。)、二つの互いに並んで設けられたランプ、即ちすれ違いビーム用のランプ2及び補助ランプ4を備えている。
【0004】
上記すれ違いビーム用のランプ2は、所謂すれ違いビームを照射するものであり、ハウジング3内に収容されていると共に、図示しない点灯装置により電力が供給されることにより、前方に対してやや下方に向かって光を照射するようになっている。
【0005】
また、補助ランプ4は、上記ハウジング3内にて、ランプ2の下側に隣接して配設されている。
この補助ランプ4は、所謂スイブルランプであって、ハウジング3内にて、垂直に延びる回転軸5の周りに揺動可能に支持されている。
具体的には、補助ランプ4は、図15(A)に示すように、バルブ4aと、その後方に配設されたリフレクタ4bと、から構成されており、バルブ4a及びリフレクタ4bが一体に回転軸5の周りに揺動するようになっている。
そして、補助ランプ4は、例えば自動車のステアリング角度に応じて、回転軸5の周りに回動されることにより、ステアリング角度による自動車の進行方向に向けて、光を照射するようになっている。
【0006】
このような構成のヘッドランプ装置1によれば、走行時にはすれ違いビーム用のランプ2が点灯することにより、全体として水平線よりやや下方に光を照射することにより、対向車に対する眩しさを回避するように、すれ違いビームを照射するようになっている。
【0007】
さらに、補助ランプ4は、通常の走行時、即ち自動車が直進しているときには、図15(A)に示すように、ほぼ前方に向かってスイブル角度θswが0度で光を照射しているが、自動車のコーナー走行時または右左折時には、自動車のステアリング角度に応じて、回転軸5の周りに回動されることにより、例えば右折の場合には、図15(B)に示すように、光の照射方向が水平方向に移動することにより、ステアリング角度θstによる自動車の進行方向に向けて、光を照射するようになっている。
ここで、上記スイブル角度θswは、例えば最大値が25乃至40度程度に設定されていると共に、ステアリングが右に操作されたときには、右側のヘッドランプ装置1の補助ランプ4が光照射方向を右に移動させ、またステアリングが左に操作されたときには、左側のヘッドランプ装置1の補助ランプ4が光照射方向を左に移動させるようになっている。また、両方の補助ランプ4を移動させることも可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような構成のヘッドランプ装置1において、コーナー走行時または右左折時には、補助ランプ4による光照射方向が水平方向に移動するが、何れの方向に移動したときでも、補助ランプ4は、常にステアリング角度に基づいて、光を照射するように構成されている。
【0009】
このため、運転者が、図16に示すように、直進走行中にハンドルを小刻みに操作すると、これに対応して、補助ランプ4が矢印Aで示すように左右に細かく揺動することになり、補助ランプ4から照射される光が左右に細かく振れるので、照射運転者及び他の自動車の運転者や歩行者に違和感を与えることになってしまう。
また、コーナー走行時に、運転者がコーナーに合わせてハンドルを小刻みに操作する場合も、同様に補助ランプ4が細かく揺動することになり、運転者及び他の自動車の運転者や歩行者に違和感を与えることになってしまう。
【0010】
本発明は、以上の点から、簡単な構成により、ハンドルの小刻みな操作の際にはランプの揺動を抑制するようにした、照射方向可変ヘッドランプ装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本発明の第一の態様によれば、自動車の前部の左右両端に備えられており、実質的に自動車の前方に向かって光を照射するランプと、上記ランプを回転軸の周りに揺動させて、光照射方向を水平方向に移動させる駆動制御手段と、ランプに電力を供給する点灯装置と、自動車の進行方向を検出する検出手段と、を備えており、上記駆動制御手段が、検出手段により検出された自動車の進行方向に基づいて、ランプを揺動させる、照射方向可変ヘッドランプ装置において、上記駆動制御手段が、検出手段により検出された自動車の進行方向が微小範囲で変動しているときには、ランプを揺動させないことを特徴とする、照射方向可変ヘッドランプ装置により、達成される。
【0012】
この第一の態様では、ランプが、ステアリング角度等の自動車の進行方向に基づいて、駆動制御手段により回転軸の周りに揺動されて、自動車の進行方向に向かって光を照射する。その際、自動車の進行方向が微小範囲で変動している場合には、駆動制御手段がランプを揺動させない。従って、例えば運転車が直進走行時あるいはコーナー走行時に、ステアリングを小刻みに操作しているような場合には、ランプの揺動が行なわれないので、ランプから照射される光が左右に細かくに振れることがなく、運転者や他の自動車の運転者または歩行者に対して違和感を与えるようなことがない。
【0013】
本発明の第二の態様による照射方向可変ヘッドランプ装置は、前記第一の態様による照射方向可変ヘッドランプ装置において、上記微小範囲が、自動車の進行方向のずれ角の最大値に対して所定のヒス幅を有するように設定される。
この第二の態様では、自動車の進行方向のずれ角の最大値に対して所定のヒス幅が有することにより、上記最大値からヒス幅の範囲内で、自動車の進行方向が細かく変動する場合、ランプの揺動が行なわれないので、ランプから照射される光が左右に細かくに振れることがなく、運転者や他の自動車の運転者または歩行者に対して違和感を与えるようなことがない。
【0014】
本発明の第三の態様による照射方向可変ヘッドランプ装置は、前記第二の態様による照射方向可変ヘッドランプ装置において、上記ヒス幅が、自動車の進行方向のずれ角に対応して設定される。
この第三の態様では、自動車のずれ角に対応して、最適なヒス幅を設定することができ、このヒス幅内で自動車の進行方向が細かく変動する場合には、ランプの揺動が行なわれないので、ランプから照射される光が左右に細かくに振れることがなく、運転者や他の自動車の運転者または歩行者に対して違和感を与えるようなことがない。
【0015】
本発明の第四の態様による照射方向可変ヘッドランプ装置は、前記第二の態様による照射方向可変ヘッドランプ装置において、上記ヒス幅が、自動車の進行方向のずれ角が大きくなる程、大きく設定される。
この第四の態様では、例えば自動車がコーナー走行時に、運転者がステアリングを小刻みに操作している場合に、比較的大きなヒス幅となって、このヒス幅内で自動車の進行方向が細かく変動する場合には、ランプの揺動が行なわれないので、ランプから照射される光が左右に細かくに振れることがなく、運転者や他の自動車の運転者または歩行者に対して違和感を与えるようなことがない。
【0016】
本発明の第五の態様による照射方向可変ヘッドランプ装置は、前記第一から第四の何れかの態様による照射方向可変ヘッドランプ装置において、上記ヒス幅が、自動車の進行方向のずれ角が大きくなる程、小さく設定される。
この第五の態様では、例えば自動車が直進走行時に、運転者がステアリングを小刻みに操作している場合に、比較的大きなヒス幅となって、このヒス幅内で自動車の進行方向が細かく変動する場合には、ランプの揺動が行なわれないので、ランプから照射される光が左右に細かくに振れることがなく、運転者や他の自動車の運転者または歩行者に対して違和感を与えるようなことがない。
【0017】
本発明の第六の態様による照射方向可変ヘッドランプ装置は、前記第一から第五の何れかの態様による照射方向可変ヘッドランプ装置において、上記検出手段が、自動車の進行方向として、自動車のステアリング角度を検出する舵角センサである。
この第六の態様では、舵角センサにより検出されたステアリング角度に基づいて、ランプが駆動制御手段により回転軸の周りに揺動されて、自動車の進行方向に向かって光を照射する。その際、ステアリング角度が微小範囲で変動している場合には、駆動制御手段がランプを揺動させないので、例えば運転車が直進走行時あるいはコーナー走行時に、ステアリングを小刻みに操作しているような場合には、ランプの揺動が行なわれないので、ランプから照射される光が左右に細かくに振れることがなく、運転者や他の自動車の運転者または歩行者に対して違和感を与えるようなことがない。
【0018】
本発明の第七の態様による照射方向可変ヘッドランプ装置は、前記第六の態様による照射方向可変ヘッドランプ装置において、上記検出手段が、舵角センサのA相及びB相とZ相の各信号からステアリング角度を検出する。
この第七の態様では、舵角センサのZ相信号がステアリング角度0及び左右の正規位置で出力されることを利用して、A相及びB相の信号により、ステアリング角度を正確に検出することができる。
【0019】
本発明の第八の態様による照射方向可変ヘッドランプ装置は、前記第一から第五の何れかの態様による照射方向可変ヘッドランプ装置において、上記検出手段が、自動車の左右の車輪速度を検出し、これらの検出信号から左右の車輪速度差を演算して、自動車の進行方向を求める。
この第八の態様では、車速センサなどにより検出された左右の車輪速度の差により求められた自動車の進行方向基づいて、ランプが駆動制御手段により回転軸の周りに揺動されて、自動車の進行方向に向かって光を照射する。その際、ステアリング角度が微小範囲で変動している場合には、駆動制御手段がランプを揺動させないので、例えば直進走行時あるいはコーナー走行時に、ステアリングを小刻みに操作しているような場合には、ランプの揺動が行なわれないので、ランプから照射される光が左右に細かくに振れることがなく、運転者や他の自動車の運転者または歩行者に対して違和感を与えるようなことがない。
【0020】
本発明の第九の態様による照射方向可変ヘッドランプ装置は、前記第一から第五の何れかの態様による照射方向可変ヘッドランプ装置において、上記検出手段が、GPS情報に基づいて、自動車の位置情報を所定の時間間隔で検出し、これらの位置情報の変化により、自動車の進行方向を求める。
この第九の態様では、GPS情報に基づいて当該自動車の位置情報の変化により求められた自動車の進行方向に基づいて、ランプが駆動制御手段により回転軸の周りに揺動されて、自動車の進行方向に向かって光を照射する。その際、ステアリング角度が微小範囲で変動している場合には、駆動制御手段がランプを揺動させないので、例えば直進走行時あるいはコーナー走行時に、ステアリングを小刻みに操作しているような場合には、ランプの揺動が行なわれないので、ランプから照射される光が左右に細かくに振れることがなく、運転者や他の自動車の運転者または歩行者に対して違和感を与えるようなことがない。
【0021】
本発明の第十の態様による照射方向可変ヘッドランプ装置は、前記第一から第五の何れかの態様による照射方向可変ヘッドランプ装置において、上記検出手段が、自動車の進行方向として、ランプによる光の照射方向の前方からのずれ角(スイブル角度)を検出する。
この第十の態様では、検出手段により検出されたスイブル角度に基づいて、ランプが駆動制御手段により回転軸の周りに揺動されて、自動車の進行方向に向かって光を照射する。その際、ステアリング角度が微小範囲で変動している場合には、駆動制御手段がランプを揺動させないので、例えば運転車が直進走行時あるいはコーナー走行時に、ステアリングを小刻みに操作しているような場合には、ランプの揺動が行なわれないので、ランプから照射される光が左右に細かくに振れることがなく、運転者や他の自動車の運転者または歩行者に対して違和感を与えるようなことがない。
【0022】
本発明の第十一の態様による照射方向可変ヘッドランプ装置は、前記第一の態様による照射方向可変ヘッドランプ装置において、さらに、上記駆動制御手段が、自動車の速度が所定速度以上であって、且つ検出手段により検出された自動車の進行方向が微小範囲で変動しているときには、ランプを揺動させない。
この第十一の態様では、自動車の速度が所定速度以上の場合には、自動車の進行方向に関して大きな変動がないと予測することにより、自動車の進行方向が細かく変動する場合、ランプの揺動が行なわれないので、ランプから照射される光が左右に細かくに振れることがなく、運転者や他の自動車の運転者または歩行者に対して違和感を与えるようなことがない。
【0023】
本発明の第十二の態様による照射方向可変ヘッドランプ装置は、前記第十一の態様による照射方向可変ヘッドランプ装置において、上記駆動制御手段が、自動車の速度が所定速度以上であって、且つ検出手段により検出された自動車の進行方向がほぼ直進で微小範囲で変動しているときには、ランプを揺動させない。
この第十二の態様では、自動車が所定速度以上の速度で直進している場合には、自動車の進行方向に関して大きな変動がないと予測することにより、自動車の進行方向が細かく変動する場合、ランプの揺動が行なわれないので、ランプから照射される光が左右に細かくに振れることがなく、運転者や他の自動車の運転者または歩行者に対して違和感を与えるようなことがない。
【0024】
本発明の第十三の態様による照射方向可変ヘッドランプ装置は、前記第十二の態様による照射方向可変ヘッドランプ装置において、上記駆動制御手段が、自動車の速度が所定時間以上に亘って所定速度以上であって、且つ検出手段により検出された自動車の進行方向がほぼ直進で微小範囲で変動しているときには、ランプを揺動させない。
この第十三の態様では、自動車が所定速度以上の速度で所定時間以上継続して直進している場合には、自動車の進行方向に関して大きな変動がないと予測することにより、自動車の進行方向が細かく変動する場合、ランプの揺動が行なわれないので、ランプから照射される光が左右に細かくに振れることがなく、運転者や他の自動車の運転者または歩行者に対して違和感を与えるようなことがない。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を図1乃至図11を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0026】
図1及び図2は、本発明による照射方向可変ヘッドランプ装置の第一の実施形態の構成を示している。
図1において、照射方向可変ヘッドランプ装置10は、自動車の前部の両側にそれぞれ配設されており、それぞれ二つの互いに並んで設けられたランプ、即ちすれ違いビーム用のランプ(図示せず)及び補助ランプ11L,11Rを備えている。
ここで、上記すれ違いビーム用のランプは、所謂すれ違いビームを照射するものであり、それぞれハウジング12L,12R内に収容されていると共に、点灯装置(図示せず)により電力が供給されることにより、前方に対してやや下方に向かって光を照射するようになっている。
【0027】
上記補助ランプ11L,11Rは、所謂スイブルランプであって、それぞれハウジング12L,12R内にて、ほぼ垂直に延びる回転軸13L,13Rの周りに揺動可能に支持されていると共に、点灯装置14により電力が供給されることにより、点灯するようになっている。
具体的には、補助ランプ11L,11Rは、それぞれ図2に示すように、バルブ11aと、その後方に配設されたリフレクタ11bと、から構成されており、バルブ11a及びリフレクタ11bが一体に回転軸13L,13Rの周りに揺動するようになっている。
上記各回転軸13L,13Rは、それぞれ駆動手段としてのモータ15L,15Rにより回転駆動される。
【0028】
ここで、各モータ15L,15Rは、駆動制御手段としての制御回路16により駆動制御されるようになっている。
さらに、制御回路16は、自動車のステアリング角度θstを検出するためのステアリング角度検出手段17からステアリング角度を示す信号が入力されるようになっている。
【0029】
これにより、補助ランプ11L,11Rは、図2に示すように、それぞれ例えば自動車のステアリング角度θstに応じて、回転軸12L,12Rの周りに回動されることにより、バルブ11aの光軸が前方からスイブル角度θswだけ水平方向に移動して、ステアリング角度θstによる自動車の進行方向に向けて、光を照射するようになっている。
尚、上記ステアリング角度θst及びスイブル角度θswは、共に正面前方を0度として、右方に−,左方に+となるように設定される。
【0030】
以上の構成は、従来の照射方向可変ヘッドランプ装置1と同様の構成であるが、本発明実施形態における照射方向可変ヘッドランプ装置10においては、以下の点で異なる構成になっている。
即ち、上記駆動制御手段としての制御回路16は、図3に示すように、スイブル角度演算部16aと、スイブル量演算部16bと、スイブル判断部16cと、出力回路16dと、から構成されている。
【0031】
上記スイブル角度演算部16aは、ステアリング角度検出手段17により検出されたステアリング角度θstに基づいて、目標とすべきスイブル角度θswを演算するように構成されている。
【0032】
上記スイブル量演算部16bは、スイブル角度演算部16aにより逐次演算されるスイブル角度θswの目標値と、回転軸15L,15Rの回転量に基づいてロータリエンコーダ等により検出されるスイブル角度θswの現在値とから、その差即ちスイブル量を演算する。
【0033】
スイブル判断部16cは、前記ステアリング角度検出手段17により検出されたステアリング角度θstをモニタして、そのステアリング角度θstの最大値に対して、ヒス幅を設定し、ステアリング角度θstの変動量がこのヒス幅以内に収まっている場合には、スイブルを実行せず、ステアリング角度θstの変動量が上記ヒス幅を超えたときに、スイブル量演算部16bからのスイブル量を出力回路16dに送出する。このステアリング角度θstの最大値とは、所定時間内に検出されたステアリング角度θstの最大値である。
【0034】
ここで、上記ヒス幅は、例えば図4に示すように、設定される。
図4において、ヒス幅は、ステアリング角度θstの絶対値が大きくなる程、リニアに増大し、ステアリング角度θstの絶対値が所定値以上では一定である。尚、ヒス幅は、最大値で例えば約20度程度に設定される。
【0035】
上記出力回路16dは、スイブル判断部16cからのスイブル量に従って、モータ15L及び15Rをそれぞれ駆動制御することにより、回転軸13L,13Rを回転させて、補助ランプ11L,11Rをそれぞれ揺動させる。
【0036】
上記ステアリング角度検出装置17は、例えば舵角センサにより構成されており、舵角センサの三つの出力信号、即ちA相,B相及びZ相の各信号を利用して、ステアリング角度を検出する。
ここで、上記A相及びB相の信号は、図5に示すように、ステアリングの全周回に亘って、ステアリング角度θstに対応して、例えば互いに1/4波長だけずれたパルス信号であって、各パルスが所定の等間隔のステアリング角度θstに対応している。このため、A相及びB相の信号のみでは、ステアリング角度θstを一意に特定することができない。
これに対して、Z相信号は、ステアリングの中心位置(操舵輪(通常は前輪)が正面を向いている位置、即ちステアリング角度θst=0)と、左右に大きくステアリングを回してステアリングが正面を向いている位置、即ちL位置及びR位置にて出力されるパルス信号であって、図5にて、ステアリングを左一杯の角度から中心位置を通って右一杯の角度まで操作したとき、三回出力されるようになっている。
これにより、ステアリング角度検出装置17は、操舵センサのA相,B相及びZ相の各信号に基づいて、中心位置からの角度位置、即ちステアリング角度θstを一意に検出し、そのステアリング角度θstに対応した信号を出力するようになっている。
【0037】
本発明実施形態による照射方向可変ヘッドランプ装置10は、以上のように構成されており、直進走行時には双方のランプ、即ち図示しないすれ違いビーム用のランプ及び補助ランプ11L,11Rが点灯することにより、全体として水平線よりやや下方に向かって光を照射することにより、対向車に対する眩しさを回避するように、すれ違いビームを照射するようになっている。
【0038】
さらに、補助ランプ11L,11Rは、自動車が直進しているときには、スイブル角度θswが0で、水平線の下側にて前方やや左寄りに向かって光を照射している。
ここで、自動車のコーナー走行時や右左折時には、自動車のステアリング角度θstに変化することにより、このステアリング角度θstがステアリング角度検出手段17により検出され、その検出信号が制御回路16に送出される。
これにより、制御回路16は、この検出信号に対応して、スイブル角度演算部16aがスイブル角度θswの目標値を演算し、スイブル量演算部16bによりスイブル角度θswの目標値と現在値との差を演算し、スイブル判断部16cによりスイブル動作を行なうか否かを判断して、出力回路16dによりモータ15Lまたは15Rを駆動制御する。これにより、回転軸13Lまたは13Rが回転駆動され、補助ランプ11Lまたは11Rが回転軸13Lまたは13Rの周りに揺動される。
【0039】
このとき、制御回路16のスイブル判断部16cは、図6に示したフローチャートに示すように動作する。
即ち、図6のフローチャートにて、スイブル判断部16cは、ステップST1にて、ステアリング角度検出装置17の検出信号に基づいてステアリング角度θstを演算し、ステップST2にて、ステアリング角度θstの最大値に対応するヒス幅を設定する。
そして、スイブル判断部16cは、ステップST3にて、ステアリング角度θstの変動が上記ヒス幅内に収まっている場合には、ステアリング角度θstの変動が微小範囲のものであると判断して、スイブルを実行せずに、再びステップST1に戻る。
【0040】
これに対して、ステップST3にて、ステアリング角度θstの変動が上記ヒス幅を超えている場合には、ステアリング角度θstの変動が微小ではないと判断して、ステップST4にてスイブルを実行する、即ちスイブル量の信号を出力回路16dに送出する。これにより、出力回路16dは、モータ15Lまたは15Rを駆動制御し、回転軸13Lまたは13Rを回転駆動することにより、補助ランプ11Lまたは11Rが所定のスイブル量だけ揺動される。このスイブルの実行後に、再びステップST1に戻る。
【0041】
このような動作を所定時間毎に繰返し行なうことにより、補助ランプ11L,11Rがステアリング角度θstに対応して揺動されると共に、ステアリング角度θstの変動が上記ヒス幅内に収まっている場合には、補助ランプ11L,11Rのスイブルが行なわれない。
【0042】
従って、自動車の直進走行の場合には、補助ランプ11L,11Rはスイブル角度θswが0で前を向いており、また左折または左側へのコーナーの走行時に、運転者が自動車のステアリングを左に回すと、ステアリング角度θstに対応して、補助ランプ11Lの光照射方向が左方に移動するので、例えば左側の路肩歩行者や道路標識等の視認対象物を照明することができ、より確実な安全運転を確保することができる。
【0043】
ここで、左折または右折,左右のコーナーの走行時に、運転者が自動車のステアリングを左右に回すと、ステアリング角度θstに対応して、補助ランプ11Lまたは11Rの光照射方向が左方または右方に移動すると共に、上記ヒス幅が増大することにより、コーナー走行時等に運転者がステアリングを小刻みに操作して、ステアリング角度θstが微小範囲で変動したとしても、ステアリング角度θstの変動が上記ヒス幅内に収まっている場合には、補助ランプ11L,11Rのスイブルが行なわれないので、補助ランプ11L,11Rからの光が左右に細かく振れることがないので、運転者や他の自動車の運転者または歩行者に対して違和感を与えることはない。
【0044】
図7は、本発明による照射方向可変ヘッドランプ装置の第二の実施形態を示している。
図7において、ヘッドランプ装置20は、要部のみが示されており、図1に示したヘッドランプ装置10と比較して、自動車の進行方向の検出手段として、ステアリング角度検出手段17の代わりに、検出手段21を備えている点でのみ異なる構成であり、他の構成は、図1に示したヘッドランプ装置10と同じ構成であり、その説明は省略する。
【0045】
上記検出手段21は、図7に示すように、車速センサ22L,22R及び演算部23から構成されている。
上記車速センサ22L,22Rは、それぞれ自動車の左車輪及び右車輪の速度を検出するものであり、それぞれ車輪の回転に伴って、車速信号としてパルスを出力するようになっている。
【0046】
この車速信号は、自動車が直進している場合には、図8(A)に示すように、同じ間隔でパルスを発生するが、例えば自動車が左折または左コーナーを走行する場合には、左車輪の回転数が低下するので、図8(B)に示すように、左の車速センサ22Lのパルス間隔が長くなり、また例えば自動車が右折または右コーナーを走行する場合には、右車輪の回転数が低下するので、図8(C)に示すように、右の車速センサ22Rのパルス間隔が長くなる。
ここで、このパルス間隔は、ステアリング角度θstが大きいほど長くなるので、演算部23が、双方の車速センサ22L,22Rからのパルス信号を比較し、その間隔の差に基づいて演算を行なうことにより、自動車の進行方向を求めることができる。
【0047】
このような構成のヘッドランプ装置20によれば、図1に示したヘッドランプ装置10と同様に動作すると共に、ステアリング角度θstの代わりに、車速センサ22L,22Rにより車速に基づいて演算された自動車の進行方向によって、補助ランプ11L,11Rが揺動される。
この場合、左折または右折,左右のコーナーの走行時に、運転者が自動車のステアリングを左右に回すと、車速センサ22L,22Rにより検出される車速の差に基づいて、自動車の進行方向が演算され、この自動車の進行方向に対応して、補助ランプ11Lまたは11Rの光照射方向が左方または右方に移動すると共に、上記ヒス幅が増大することにより、コーナー走行時等に運転者がステアリングを小刻みに操作することにより、自動車の進行方向が微小範囲で変動したとしても、自動車の進行方向の変動が上記ヒス幅内に収まっている場合には、補助ランプ11L,11Rのスイブルが行なわれないので、補助ランプ11L,11Rからの光が左右に細かく振れることがないので、運転者や他の自動車の運転者または歩行者に対して違和感を与えることはない。
【0048】
図9は、本発明による照射方向可変ヘッドランプ装置の第三の実施形態を示している。
図9において、ヘッドランプ装置30は、要部のみが示されており、図1に示したヘッドランプ装置10と比較して、自動車の進行方向の検出手段として、ステアリング角度検出手段17の代わりに、検出手段31を備えている点でのみ異なる構成であり、他の構成は、図1に示したヘッドランプ装置10と同じ構成であり、その説明は省略する。
【0049】
上記検出手段31は、図9に示すように、測地衛星からの電波を受信して位置情報を得るために自動車に搭載されたGPS装置32と、GPS装置32により得られた位置情報の時間的変化に基づいて自動車の進行方向を演算する演算部33と、から構成されている。
上記GPS装置32は、公知の構成であって、この場合マップデータを必要としないので、低コストで構成することができると共に、カーナビゲーション装置として既に自動車に搭載されているものを利用してもよい。
上記演算部33は、GPS装置32からの位置情報を一定周期で取り込んで、例えば最近の3データから位置情報の時間的変化即ち自動車の進行方向を演算するようになっている。
【0050】
上記演算部33による自動車の進行方向の演算は、例えば図10を参照して、以下に示すようにして行なわれる。
図10(A)に示すように、自動車の進行方向Φを、正面前方を0度とし、右方に−,左方に+となるように設定し、自動車Mが道路の右コーナーに沿って位置A(X1,Y1)から位置B(X2,Y2)を通って位置C(X3,Y3)へ走行する場合について説明する。
位置Aから位置Bの進行方向Φbは、
【数1】
Φb=tan-1{(X2−X1)/(Y2−Y1)}
により与えられ、同様にして位置Bから位置Cの進行方向Φcは、
【数2】
Φc=tan-1{(X3−X2)/(Y3−Y2)}
により与えられる。
従って、位置Bから位置Cでの進行方向の変化ΔΦは、
【数3】
ΔΦ=Φc−Φb
により求められる。
【0051】
このような構成のヘッドランプ装置30によれば、図1に示したヘッドランプ装置10と同様に動作すると共に、ステアリング角度θstの代わりに、GPS装置32による位置情報の変化に基づいて演算された自動車の進行方向の変化ΔΦによって、補助ランプ11L,11Rが揺動される。
この場合、左折または右折,左右のコーナーの走行時に、運転者が自動車のステアリングを左右に回すと、GPS装置32による位置情報の変化に基づいて、自動車の進行方向が演算され、この自動車の進行方向に対応して、補助ランプ11Lまたは11Rの光照射方向が左方または右方に移動すると共に、上記ヒス幅が増大することにより、コーナー走行時等に運転者がステアリングを小刻みに操作することにより、自動車の進行方向が微小範囲で変動したとしても、自動車の進行方向の変動が上記ヒス幅内に収まっている場合には、補助ランプ11L,11Rのスイブルが行なわれないので、補助ランプ11L,11Rからの光が左右に細かく振れることがないので、運転者や他の自動車の運転者または歩行者に対して違和感を与えることはない。
【0052】
図11は、本発明による照射方向可変ヘッドランプ装置の第四の実施形態を示している。
図11において、ヘッドランプ装置は、図1に示したヘッドランプ装置10と比較して、制御回路16が設定するヒス幅が異なる点を除いて、他の構成は、図1に示したヘッドランプ装置10と同じ構成であり、その説明は省略する。
【0053】
この場合、ヒス幅は、ステアリング角度θstの絶対値が大きくなる程、リニアに減少し、ステアリング角度θstの絶対値が所定値以上では0となる。
尚、ヒス幅は、最大値で例えば約20度程度に設定される。
さらに、この場合、ヘッドランプ装置10は、自動車に搭載された車速センサから車速信号が、制御回路16のスイブル判断部16cに入力されると共に、このスイブル判断部16cがタイマ回路(図示せず)を内蔵している。
尚、上記タイマ回路は、スイブル判断部16cに内蔵されていなくてもよい。
【0054】
このような構成によれば、図1に示したヘッドランプ装置10と同様に動作すると共に、スイブル判断部16cは、図12に示したフローチャートに示すように動作する。
即ち、図12のフローチャートにて、スイブル判断部16cは、ステップST11にて、ステアリング角度検出装置17の検出信号に基づいてステアリング角度θstを演算し、ステップST12にて、ステアリング角度θstの最大値に対応するヒス幅を設定する。
そして、スイブル判断部16cは、ステップST13にて、ステアリング角度θstの変動が上記ヒス幅内に収まっている場合には、ステアリング角度θstの変動が微小範囲のものであると判断して、ステップST14にて、タイマ回路をスタートさせ、ステップST15にて、車速センサからの車速信号により自動車が所定速度以上で走行しているか否かを判断し、所定速度以上の場合には、さらにステップST16にてタイマ回路による計測時間が所定時間を経過しているか否かを判断して、所定時間を経過している場合には、スイブルを実行せずに、再びステップST11に戻る。
【0055】
これに対して、ステップST13にて、ステアリング角度θstの変動が上記ヒス幅を超えている場合には、ステアリング角度θstの変動が微小ではないと判断して、またはステップST15にて所定速度以下のときには、ステップST17にてタイマ回路をリセットした後、あるいはステップST16にて所定時間が経過していないときには、ステップST18にてスイブルを実行する、即ちスイブル量の信号を出力回路16dに送出する。これにより、出力回路16dは、モータ15Lまたは15Rを駆動制御し、回転軸13Lまたは13Rを回転駆動することにより、補助ランプ11Lまたは11Rが所定のスイブル量だけ揺動される。このスイブルの実行の後、再びステップST11に戻る。
【0056】
このような動作を所定時間毎に繰返し行なうことにより、補助ランプ11L,11Rがステアリング角度θstに対応して揺動されると共に、ステアリング角度θstの変動が上記ヒス幅内に収まっており、且つ自動車が所定速度以上で所定時間を超えて走行している場合には、補助ランプ11L,11Rのスイブルが行なわれない。
【0057】
従って、自動車の直進走行の場合には、補助ランプ11L,11Rはスイブル角度θswが0で前を向いており、左折または左側へのコーナーの走行時に、運転者が自動車のステアリングを左に回すと、ステアリング角度θstに対応して、補助ランプ11Lの光照射方向が左方に移動するので、例えば左側の路肩歩行者や道路標識等の視認対象物を照明することができ、より確実な安全運転を確保することができる。
【0058】
ここで、直進走行時には、ステアリング角度θstが0に近いことから、上記ヒス幅が増大することにより、運転者が自動車のステアリングを小刻みに操作して、ステアリング角度θstが微小範囲で変動したとしても、ステアリング角度θstの変動が上記ヒス幅内に収まっている場合には、補助ランプ11L,11Rのスイブルが行なわれないので、直進走行時に補助ランプ11L,11Rからの光が左右に細かく振れることがないので、運転者や他の自動車の運転者または歩行者に対して違和感を与えることはなく、図13に示すように、補助ランプ11L,11Rが安定した状態で前方に向かって光を照射することになる。
【0059】
このようにして、本発明によるヘッドランプ装置10,20,30によれば、ステアリング角度θstや左右の車輪速度差あるいはGPS装置による位置情報の変化に基づいて、自動車の進行方向を検出して、この自動車の進行方向に基づいて、補助ランプ11L,11Rの光照射方向を水平方向に移動させると共に、自動車の進行方向に対応して、補助ランプ11L,11Rのスイブル角度θswに対してヒス幅を設定することにより、このヒス幅内にて、運転車がステアリングを小刻みに操作した場合に、補助ランプ11L,11Rの揺動を行なわないので、補助ランプ11L,11Rから照射される光の照射方向が左右に細かく振れることがない。従って、ヘッドランプ装置10,20,30の補助ランプ11L,11Rの揺動が、運転者や他の自動車の運転者または歩行者等に対して違和感を与えるようなことはない。
【0060】
上述した実施形態においては、補助ランプ11L,11Rは、バルブ11aとリフレクタ11bが一体に構成され、一体に揺動される場合について説明したが、これに限らず、固定配置されたバルブに対して、リフレクタのみが揺動される構成の補助ランプに対して、本発明を適用し得ることは明らかである。
また、上述した実施形態においては、ステアリング角度の変動を、直接に舵角センサや左右の車輪速度差またはGPS装置による位置情報の変化により検出するようにしているが、これに限らず、ステアリング角度に対応してランプの揺動を行なう制御回路におけるスイブル角度θswの目標値を利用してステアリング角度の変動を間接的に検出するようにしてもよいことは明らかである。
【0061】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、ランプが、ステアリング角度等の自動車の進行方向に基づいて、駆動制御手段により回転軸の周りに揺動されて、自動車の進行方向に向かって光を照射する。その際、自動車の進行方向が微小範囲で変動している場合には、駆動制御手段がランプを揺動させない。従って、例えば運転車が直進走行時あるいはコーナー走行時に、ステアリングを小刻みに操作しているような場合には、ランプの揺動が行なわれないので、ランプから照射される光が左右に細かくに振れることがなく、運転者や他の自動車の運転者または歩行者に対して違和感を与えるようなことがない。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、ハンドルの小刻みな操作の際にはランプの揺動を抑制するようにした、極めて優れた照射方向可変ヘッドランプ装置が提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による照射方向可変ヘッドランプ装置の第一の実施形態におけるブロック図である。
【図2】図1のヘッドランプ装置における補助ランプの揺動を示す概略平面図である。
【図3】図1のヘッドランプ装置における制御回路の構成を示すブロック図である。
【図4】図1のヘッドランプ装置における制御回路により設定されるヒス幅と(A)ステアリング角度及び(B)スイブル角度との関係を示すグラフである。
【図5】図1のヘッドランプ装置におけるステアリング角度検出装置の舵角センサの各信号を示すグラフである。
【図6】図1のヘッドランプ装置における制御回路のスイブル判断部の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明によるヘッドランプ装置の第二の実施形態の要部を示すブロック図である。
【図8】図7のヘッドランプ装置における車速センサの(A)直進走行時,(B)左折時及び(C)右折時の左右の信号を示すグラフである。
【図9】本発明によるヘッドランプ装置の第三の実施形態の要部を示すブロック図である。
【図10】図9のヘッドランプ装置における(A)自動車の進行方向Φを示す図及び(B)自動車の進行に伴うGPS装置による位置情報を示す図である。
【図11】本発明による照射方向可変ヘッドランプ装置の第四の実施形態における制御回路により設定されるヒス幅と(A)ステアリング角度及び(B)スイブル角度との関係を示すグラフである。
【図12】図11のヘッドランプ装置における制御回路のスイブル判断部の動作を示すフローチャートである。
【図13】図11のヘッドランプ装置による自動車の直進走行時の補助ランプによる光の照射を示す概略平面図である。
【図14】従来の照射方向可変ヘッドランプ装置の一例の構成を示す概略正面図である。
【図15】図14のヘッドランプ装置における補助ランプの(A)非揺動状態及び(B)揺動状態を示す概略平面図である。
【図16】図14のヘッドランプ装置における自動車の直進走行時に運転車がステアリングを小刻みに操作した場合の補助ランプによる光の照射を示す概略平面図である。
【符号の説明】
10,20,30 照射方向可変ヘッドランプ装置
11L,11R 補助ランプ
11a バルブ
11b リフレクタ
12L,12R ハウジング
13L,13R 回転軸
14 点灯装置
15L,15R モータ
16 制御回路(駆動制御手段)
16a スイブル角度演算部
16b スイブル量演算部
16c スイブル判断部
16d 出力回路
17 ステアリング角度検出手段(自動車の進行方向の検出手段)
21 検出手段(自動車の進行方向の検出手段)
22L,22R 車速センサ
23 演算部
31 検出手段(自動車の進行方向の検出手段)
32 GPS装置
33 演算部

Claims (4)

  1. 自動車の前部の左右両端に備えられており、実質的に自動車の前方に向かって光を照射するランプと、上記ランプを回転軸の周りに揺動させて、光照射方向を水平方向に移動させる駆動制御手段と、ランプに電力を供給する点灯装置と、自動車の進行方向を検出する検出手段と、を備えており、
    上記駆動制御手段が、検出手段により検出された自動車の進行方向に基づいて、ランプを揺動させる、照射方向可変ヘッドランプ装置において、
    上記駆動制御手段が、検出手段により検出された自動車の進行方向が微小範囲で変動しており、前記微小範囲が、所定時間に検出された自動車の進行方向のずれ角の最大値に対して所定のヒス幅を有するように設定され、自動車の進行方向のずれ角が前記ヒス幅以内に収まっている場合は、ランプを揺動させないことを特徴とする、照射方向可変ヘッドランプ装置。
  2. 上記ヒス幅が、自動車の進行方向のずれ角に対応して設定されることを特徴とする、請求項1に記載の照射方向可変ヘッドランプ装置。
  3. 上記ヒス幅が、自動車の進行方向のずれ角が大きくなる程、大きく設定されることを特徴とする、請求項2に記載の照射方向可変ヘッドランプ装置。
  4. 上記ヒス幅が、自動車の進行方向のずれ角が大きくなる程、小さく設定されることを特徴とする、請求項2に記載の照射方向可変ヘッドランプ装置。
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