JP4233100B2 - 無線装置 - Google Patents

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Description

本発明は無線装置に係り、特に移動時に携行可能な小型の無線装置に関する。
無線装置の中でも近年とりわけ普及が目覚しい携帯型の無線装置用のアンテナは、これまでの主流であった使用時に筐体外部に引き出せるように実装されるホイップ型アンテナに類似したタイプから、内蔵型のタイプに移行しつつある。内蔵型アンテナを用いることにより、使用時及び収納時の取り扱いが従来のタイプのアンテナを用いる場合に比べてはるかに容易になり、また筐体デザインの自由度が増す等の利点がある。
従来用いられている内蔵型アンテナにおいては、筐体の小型化が進んで基板にきわめて近接して配置されるようになると、アンテナ素子と周辺回路等の金属部分が近接するためにインピーダンスが低下する。これにより、給電回路との間でインピーダンス不整合を生じて性能の低下を招く場合がある。
アンテナのインピーダンスが下がりすぎないよう適切に設定するための技術として、折り返しダイポールアンテナが知られている。折り返しダイポールアンテナは、2以上のダイポールアンテナを平行に極めて近接させると共にその先端どうしを接続させ、これらのダイポールのうち1つを中央の給電点において給電したアンテナである(非特許文献1参照。)。通常は、給電点の両側で対称形に構成される。
折り返しダイポールアンテナは、折り返さない通常のダイポールアンテナに比べインピーダンスを高くすることができ、また、平行線路の線径の比によりインピーダンスの値を調節することができるという特徴がある。しかし、元来ダイポールアンテナは形状が大きくなりやすいので小型装置の内蔵アンテナには不向きであり、それを折り返してさらに複雑な形状とすることには問題があった。
また、無線装置の通信方式や用途が多様化するのに伴い、アンテナの広帯域化が求められている。これに対応して、共振周波数の異なる複数のアンテナ素子を組み合わせてアンテナを構成することが必要になる。アンテナ素子が大きく複雑になることは、その点でも不利である。
折り返しダイポールアンテナの対称に構成されたうちの一方を、一端に給電され他端が接地されたモノポールアンテナとして用いることもできる。これは折り返しモノポールアンテナと呼ばれ、理論上折り返しダイポールアンテナと等価な特性を有し、折り返しダイポールアンテナに比べて半分の構成で済むことから小型装置への適用が検討されている(例えば、非特許文献2参照。)。この非特許文献2に開示された技術は、比較的低姿勢ないわゆる逆L型の折り返しモノポールアンテナを組み合わせ、それぞれの共振周波数を異ならせて多共振化するというものである。
電子情報通信学会編「アンテナ工学ハンドブック」、オーム社、東京、平成8年10月(第112−113ページ、図4・1、図4・3) 佐藤、天野「二周波共用二点短絡型折り返しアンテナ」、電子情報通信学会総合大会B−1−57、2004年3月
上述の非特許文献2に開示された従来の技術は、比較的低姿勢なアンテナ素子を用いることにより無線装置の薄型化に好適であり、多共振化と共に片側のアンテナ素子を途中で短絡して反対側のアンテナ素子のインピーダンス調整を行いやすくするという特徴を備えたものである。しかし、複数の折り返し型アンテナ素子を組み合わせる必要があるため、小型の無線装置のさらなる多機能化に伴う実装スペースの制限に対応するには、なお改善の余地があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、多共振化及びインピーダンス調整を行いやすく、かつ、制限されたスペースに内蔵しやすいようにアンテナを構成した無線装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の広帯域アンテナは、筐体と、前記筐体に内蔵され、アンテナに対する給電点及び接地パターンを一端の近傍に有する基板と、前記筐体に内蔵され、少なくとも第1の面、前記第1の面と反対側を向く第2の面、前記第1の面と交わる方向にある第3の面及び前記第3の面と反対側を向く第4の面を有してなり、かつ、第1のアンテナ素子及び第2のアンテナ素子が形成されたアンテナ構成部材とを備え、前記基板は第1基板面とその反対面に第2基板面を有し、前記第1のアンテナ素子は、前記第1の面に位置する第1の端部から前記第2の面に位置する折り返し箇所を経て前記第1の面の前記第1の端部の近傍に位置する第2の端部に至り、かつ、前記第1の端部から前記折り返し箇所までの部分と前記折り返し箇所から前記第2の端部までの部分との間で短絡された箇所を有して形成され、前記第2のアンテナ素子は、前記第1の端部を前記第1のアンテナ素子と共有すると共に、前記第1の端部と前記折り返し箇所の間の分岐箇所において前記第1のアンテナ素子から分岐して、前記第4の面に位置して開放された第3の端部に至るように形成され、前記アンテナ構成部材は、前記第1の面が前記基板の第1基板面に対向して前記第1の端部が前記給電点に接続されると共に前記第2の端部が前記接地パターンに接続されことを特徴とする。
本発明によれば、多共振化のために必要とする複数のアンテナ素子をシンプルな形状に形成してコンパクトに実装することにより、無線装置を小型化することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
以下、図1乃至図5を参照して、本発明の実施例1を説明する。図1は、本発明の実施例1に係る無線装置1の構成を表す図である。無線装置1は、給電回路10、第1アンテナ素子20及び第2アンテナ素子30を備える。給電回路10は、無線部11及び給電線路12から構成される。無線装置1は、他に通常の無線装置に含まれる送受話器部、表示部、制御部、ベースバンド処理部等(図示せず。)を有し、これらを図示しない筐体に内蔵して構成される。
無線部11は、図示しない送信部若しくは受信部又はその両方から構成される。第1アンテナ素子20及び第2アンテナ素子30はそれらの経路の一部を共有して構成され、詳細については後で図4を参照して説明する。
無線装置1のもう1つの構成である基板40には給電回路10が搭載され、第1アンテナ素子20及び第2アンテナ素子30が取り付けられる。第1アンテナ素子20の始端は、給電点21において給電線路12に接続される。第1アンテナ素子20の終端は、接地点22において基板40の接地電位に接地される。給電点21と接地点22との間の距離(間隔)は、第1アンテナ素子20が一種の折り返しモノポールアンテナであることからある上限値以下に設定される。その点については、後で図2を参照して説明する。
図2乃至図4を参照して、第1アンテナ素子20及び第2アンテナ素子30の構成を詳しく説明する。図2は、第1アンテナ素子20の構成を表す図である。図が煩雑になるのを避けるため、図1の構成のうち第2アンテナ素子30のみに属す部分の図示は省略している。図中のハッチングを施した部分が、第1アンテナ素子20である。この他、符号1、11、12、21、22及び40が付された構成は図1と同じであるから、説明を省略する。
第1アンテナ素子20は給電点21を始端とし、折り返し箇所23において折り返され、接地点22において接地される。給電点21から折り返し箇所23を経て接地点22までの長さは、無線装置1が使用される周波数帯(以下、使用周波数帯という。)に属する1の周波数の2分の1波長に相当する値とする(図2の注1参照。)。当該周波数が、第1アンテナ素子20の共振周波数である。第1アンテナ素子20の給電点21から折り返し箇所23までの部分が往路24、折り返し箇所23から接地点22までの部分が復路25である。
往路24と復路25との間を近接させると共に、給電点21と接地点22との間隔を第1アンテナ素子20の共振周波数の10分の1波長以下とする(図2の注2参照。)ことにより、第1アンテナ素子20は折り返しモノポールアンテナとして構成される。なお10分の1波長という上限は、折り返しモノポールアンテナとして有効に作用する範囲を表す経験上の値である。往路24中の1点と復路25中の1点とが、短絡箇所26において短絡される。この短絡の効果については、後で図5を参照して説明する。
次に図3を参照して、第1アンテナ素子20に部分として含まれる折り返し経路について説明する。図3は、当該折り返し経路の構成を表す図である。符号1、11、12、21、22、23、26及び40が付された構成は図2と同じであるから、説明を省略する。この図において黒色で塗りつぶされた部分が、第1アンテナ素子20に含まれる折り返し経路27である。折り返し経路27の始点は、第1アンテナ素子20の往路24中の給電点21と短絡箇所26の間で第2アンテナ素子30が第1アンテナ素子20から分岐する分岐箇所28である。折り返し経路27は、分岐箇所28から短絡箇所26を経て接地点22に至る経路である。
図4は、第2アンテナ素子30の構成を表す図である。符号1、11、12、21、22、23、26及び40が付された構成は図2と同じであるから、説明を省略する。この図において黒色で塗りつぶされた部分が、第2アンテナ素子30である。
第2アンテナ素子30は、分岐箇所28において、第1アンテナ素子20から分岐する。第2アンテナ素子30の先端31は開放されている。往路24のうち給電点21から分岐箇所28までの部分は、第1アンテナ素子20と第2アンテナ素子30とが共有する。
第2アンテナ素子30の給電点21から分岐箇所28を経て先端31までの長さは、無線装置1の使用周波数帯に属する1の周波数の4分の1波長に相当する値とする。この周波数が第2アンテナ素子30の共振周波数であり、第2アンテナ素子30はモノポールアンテナとして構成される。第2アンテナ素子30の共振周波数を第1アンテナ素子20の共振周波数と異なる値に選ぶことにより、多共振化することができる。第2アンテナ素子30はシンプルな構造であるから、無線装置1の小型化とアンテナの多共振化の両立に適している。
図5は、第2アンテナ素子30のインピーダンス整合部の構成を表す図である。符号1、11、12、21、22、23、26、28、30、31及び40が付された構成は図4と同じであるから、説明を省略する。この図において黒色で塗りつぶされた部分は、図3に表されたのと同じ折り返し経路27である。
折り返し経路27は、第2アンテナ素子30に付加されたインピーダンス整合部に相当する。短絡箇所26の第1アンテナ素子20における位置は、分岐箇所28から短絡箇所26を経て接地点22に至る折り返し経路27の長さが第2アンテナ素子30の共振周波数の2分の1波長以下に相当する値となるようにする。
上記の制限の下で、第2アンテナ素子30のインピーダンス整合がとれるように短絡箇所26の位置を選ぶことができる。短絡箇所26の位置により折り返し経路27の長さを変えて折り返し経路27に流れる電流の大きさを変化させることにより、第2アンテナ素子30のインピーダンス整合を調整する。折り返し経路27の長さを第2アンテナ素子30の共振周波数の2分の1波長以下に相当する範囲から選ぶことにより、第2アンテナ素子30のインピーダンス整合がとれるようにすることができる。
本発明の実施例1によれば、途中を短絡した折り返しモノポールアンテナとシンプルな構造のモノポールアンテナを組み合わせて、多共振化とアンテナのインピーダンス整合を同時に図ることができる。
以下、図6乃至図8を参照して、本発明の実施例2を説明する。実施例2は、第1アンテナ素子及び第2アンテナ素子の長さ、第1アンテナ素子の給電点と接地点の間隔並びに第2アンテナ素子のインピーダンス整合部として動作する折り返し経路の長さについて、実施例1とは異なる方法により定義するものである。その点を除き、実施例2に係る無線装置の構成は図1に表された無線装置1と同じであるから、実施例1で用いた符号をそのまま用いて説明する。
図6は、図2と同じく第1アンテナ素子20の構成を表す図である。図中の構成は、すべて図2と同じであるから説明を省略する。第1アンテナ素子20の給電点21から折り返し箇所23を経て接地点22までの長さは、無線装置1の使用周波数帯に属する任意の周波数の2分の1波長相当の値として選ばれる。したがって、使用周波数帯の上限周波数の2分の1波長以上であって下限周波数の2分の1波長以下の値として定義することができる(図6の注1参照。)。
この定義では、第1アンテナ素子20の長さにより定まる1の共振周波数を特定しないから、給電点21と接地点22との間隔についても実施例1とは異なる定義が必要である。当該間隔を、第1アンテナ素子20の長さの5分の1以下の値と定義することによって、実施例1と等価にすることができる(図6の注2参照。)。
図7は、図4と同じく第2アンテナ素子30の構成を表す図である。図中の構成は、すべて図4と同じであるから説明を省略する。第2アンテナ素子30の給電点21から分岐箇所28を経て先端31までの長さは、無線装置1の使用周波数帯に属する任意の周波数の4分の1波長相当の値として選ばれる。したがって、使用周波数帯の上限周波数の4分の1波長以上であって下限周波数の4分の1波長以下の値として定義することができる(図7の注参照。)。
図8は、図5と同じく第2アンテナ素子30のインピーダンス整合部の構成を表す図である。図中の構成は、すべて図5と同じであるから説明を省略する。図7を参照して説明したところによれば、第2アンテナ素子30の長さにより定まる1の共振周波数を特定しないから、折り返し経路27の長さについても実施例1とは異なる定義が必要である。短絡箇所26の第1アンテナ素子20における位置を、折り返し経路27の長さが第2アンテナ素子30の長さの2倍以下に相当する値となる箇所と定義することができる(図8の注参照。)。上記の制限の下で、短絡箇所26の位置を第2アンテナ素子30のインピーダンス整合がとれるように選ぶことにより、実施例1と等価にすることができる。
本発明の実施例2によれば、アンテナ素子の長さと配置について実施例1と異なる定義を用いても、実施例1と同等の効果を得ることができる。
以下、図9を参照して、本発明の実施例3を説明する。図9は、本発明の実施例3に係る無線装置5の構成を表す図である。無線装置5は給電回路50を備え、給電回路50は無線部51及び給電線路52から構成される。無線部51は、図示しない送信部若しくは受信部又はその両方から構成される。
無線装置5は、第1アンテナ素子55を備える。第1アンテナ素子55の始端は、給電点56において給電線路52に接続される。第1アンテナ素子55は、分岐箇所57及び屈曲箇所58を経て折り返し箇所59で折り返され、接地点60において接地される。第1アンテナ素子55は、給電点56から折り返し箇所59までの往路と折り返し箇所59から接地点60までの復路から構成される。これらの往路及び復路の長さの合計は、無線装置5の使用周波数帯に属する1の周波数の2分の1波長に相当する値とする。当該周波数は、第1アンテナ素子55の共振周波数である。
上述した往路と復路との間を近接させると共に、給電点56と接地点60との間隔を第1アンテナ素子55の共振周波数の10分の1波長以下とすることにより、第1アンテナ素子55は折り返しモノポールアンテナとして構成される。往路中の1点と復路中の1点とが、短絡箇所61において短絡される。分岐箇所57から短絡箇所61を経て接地点60に至る折り返し経路が、第1アンテナ素子55に部分として含まれる。
無線装置5は、第2アンテナ素子65を備える。第2アンテナ素子65は、第1アンテナ素子55の給電点56から分岐箇所57までの部分を共有すると共に、分岐箇所57において第1アンテナ素子55から分岐し、先端66が開放されて構成される。
第2アンテナ素子65の給電点56から分岐箇所57を経て先端66までの長さは、無線装置5の使用周波数帯に属する1の周波数の4分の1波長に相当する値とする。この周波数が第2アンテナ素子65の共振周波数であり、第2アンテナ素子65はモノポールアンテナとして構成される。第2アンテナ素子65の共振周波数を第1アンテナ素子55の共振周波数と異なる値に選ぶことにより、多共振化することができる。
第1アンテナ素子55の部分である分岐箇所57から短絡箇所61を経て接地点60に至る折り返し経路は、第2アンテナ素子65に付加されたインピーダンス整合部に相当する。短絡箇所61の第1アンテナ素子55における位置は、分岐箇所57から短絡箇所61を経て接地点60に至る折り返し経路の長さが第2アンテナ素子65の共振周波数の2分の1波長以下に相当する値となる範囲から選ばれる。
上記の範囲において、第2アンテナ素子65のインピーダンス整合がとれるように短絡箇所61の位置を選ぶことができる。実施例1と同様に上述した折り返し経路の長さを第2アンテナ素子65の共振周波数の2分の1波長以下に相当する範囲から選ぶことにより、第2アンテナ素子65のインピーダンス整合がとれるようにすることができる。
給電回路50は基板70に搭載され、第1アンテナ素子55及び第2アンテナ素子65は基板70に取り付けられる。第1アンテナ素子55、第2アンテナ素子65及び基板70は、筐体75の内側に収容される。筐体75は、図9において最外周の一点鎖線で表されている。
図9に表された無線装置5の、図1に表された無線装置1との相違は、第1アンテナ素子55の形状が筐体75の内側に沿って例えば屈曲箇所58において折り曲げられている点である。また第2アンテナ素子65が分岐箇所57において第1アンテナ素子55から分岐した後、筐体75の内側に沿って折り曲げられている点である。この形状は一例に過ぎず、基板70又は筐体75の形状及びその他の無線装置5の実装上の制約により、さらに複雑に折り曲げて構成されることがある。
実施例2に係る無線装置5の特徴は、さまざまな実装上の制約があっても第1アンテナ素子55及び第2アンテナ素子65を筐体75の内側に収容することができるという点にある。折り返しモノポールアンテナに通常のシンプルな形状を持つモノポールアンテナを組み合わせたことにより、このような内蔵アンテナの実装の自由度を向上させることができる。
アンテナ素子の長さと配置について、実施例2と同様に定義することもできる。給電点56から分岐箇所57、屈曲箇所58及び折り返し箇所59を経て接地点60に至る第1アンテナ素子55の長さは、使用周波数帯の上限周波数の2分の1波長以上であって下限周波数の2分の1波長以下の値として定義することができる。給電点56と接地点60との間隔は、当該第1アンテナ素子55の長さの5分の1以下の値として定義することができる。
給電点56から分岐箇所57を経て先端66に至る第2アンテナ素子65の長さは、使用周波数帯の上限周波数の4分の1波長以上であって下限周波数の4分の1波長以下の値として定義することができる。分岐箇所57から短絡箇所61を経て接地点60に至る折り返し経路の長さは、当該第2アンテナ素子65の長さの2倍以下に相当する範囲から選ばれるように定義することができる。
本発明の実施例2によれば、内蔵アンテナの多共振化とアンテナのインピーダンス整合が容易である点に加え、実装スペースの制約に柔軟に対応することができるという付加的な効果が得られる。
以下、図10乃至図19を参照して、本発明の実施例4を説明する。実施例4は、実施例1乃至実施例3に係る無線装置のアンテナ素子形状又は実装形態の各種変形を示すものである。これらの実施例に共通に、第1アンテナ素子を81、第2アンテナ素子を82、給電点を83、接地点を84で表す。なお、各アンテナ素子の折り返し、短絡又は分岐については実施例1乃至実施例3と同様であるから、説明を省略する。
図10は、第2アンテナ素子82をメアンダ状に形成したものである。第2アンテナ素子を狭いスペースに実装する必要があって、かつ、共振周波数を下げる必要がある場合に用いることができる。
図11は、第1アンテナ素子81及び第2アンテナ素子82が基板85に取り付けられて構成され、第1アンテナ素子81が基板85のなす平面と平行な面内で折り返された点に特徴がある。この構成は、無線装置の薄型化に効果がある。
図12は、第1アンテナ素子81及び第2アンテナ素子82を誘電体材料86上に形成したものである。誘電体の持つ波長短縮の効果により、第1アンテナ素子81及び第2アンテナ素子82を小型化するのに効果がある。
図13は、第2アンテナ素子82の幅を非一様に構成したものである。このように変形することにより、第2アンテナ素子82に複数の長さの異なる線路が形成され、さらに多共振化することができる。
図14は、第1アンテナ素子81又は第2アンテナ素子82に片側接地の無給電素子87を電流結合させたものである。無給電素子87は、その長さの4倍の波長に相当する共振周波数を有するから、その長さを選ぶことによってさらに多共振化を図ることができる。
図15は、第1アンテナ素子81又は第2アンテナ素子82に片側接地の無給電素子87を電圧結合させたものである。図16は、第1アンテナ素子81又は第2アンテナ素子82に両側開放の無給電素子88を電圧結合させたものである。それぞれ長さを選ぶことにより、前者は4倍の波長、後者は2倍の波長に相当する共振周波数を設定することができ、さらに多共振化を図ることができる。
図17は、第1アンテナ素子81及び第2アンテナ素子82を同一方向に向けると共に、第1アンテナ素子81の往路と復路を共に給電点83の方向に折り返すようにして構成したものである。図18は、図17の第2アンテナ素子82をメアンダ状に形成したものである。これらの構成は、各アンテナ素子をさらに狭隘なスペースに実装することを可能にするので、携帯電話機等へさらに応用しやすくできる。
図19は、第1アンテナ素子81及び第2アンテナ素子82を同一方向に向けて構成した場合のVSWR特性をシミュレーションにより評価した一例である。VSWR特性を表すグラフの左側の曲線が第1アンテナ素子81の共振周波数に、右側の曲線が第2アンテナ素子82の共振周波数にそれぞれ対応する。
本発明の実施例4によれば、アンテナ素子の変形や素子の追加等により、小型化、薄型化、多共振化を進めることができるという、付加的な効果が得られる。
以下、図20乃至図22を参照して、本発明の実施例5を説明する。実施例5においては、実施例4において多共振化を進めるため第1アンテナ素子又は第2アンテナ素子に結合させる無給電素子を、さらに小型化する例を示す。図20は、図14の構成における無給電素子87に直列に整合回路89を付加して、新たに無給電素子90としたものである。なお、その他の構成は図14と同じであるから図14と同じ符号を用いて表し、説明は省略する。整合回路89用の素子としては、例えばリアクタンス素子をチップ状に形成した回路素子を用いることができる。
図21は、整合回路89の取り付け方法の一例を表す図である。図20の給電点83を第1アンテナ素子81又は第2アンテナ素子82の側から見ると、図21に破線で囲んで表したように無線部91と整合回路素子92A、92B及び92Cから構成される。整合回路素子92A、92B及び92Cは、全体で第1アンテナ素子81に対する整合回路を構成する。整合回路素子92A、92B及び92Cは、図示しない基板に設けたパッドに実装される。整合回路89も、これらのパッドと共に設けられたパッドに実装することができる。
整合回路89を設けることにより、設けない場合よりも無給電素子90の長さを短くして小型化することができる。また、整合回路89用の素子の定数値を調整することにより、無給電素子90の共振周波数を調整することができる。
図22は、図15の構成における無給電素子87に直列に整合回路93を付加して、新たに無給電素子94としたものである。なお、その他の構成は図15と同じであるから図15と同じ符号を用いて表し、説明は省略する。この構成の場合にも、整合回路93を設けることにより、設けない場合よりも無給電素子94の長さを短くして小型化することができる。また、整合回路93用の素子の定数値を調整することにより、無給電素子94の共振周波数を調整することができる。
本発明の実施例5によれば、無給電素子を小型化することにより、多共振化を行いやすくすることができる。
以下、図23乃至図29を参照して、本発明の実施例6を説明する。図23は、本発明の実施例6に係る無線装置100の構成を表す図である。無線装置100は、基板101、これに取り付けられるアンテナ構成部材102及びこれらを内蔵する破線で表された筐体103を備える。基板101には、図示しない無線部、処理部等が搭載される。筐体103には、図示しない操作部、表示部等が取り付けられる。無線装置100は、例えば折りたたみ型携帯電話機のように、図示しない他の筐体が筐体103に連結されて構成されてもよい。なお説明の都合上、アンテナ構成部材102の長手方向にx軸、アンテナ構成部材102を基板101に取り付けたとき基板101の長辺方向に一致する方向にy軸、このとき基板101に垂直な方向に一致する方向にz軸をとる。
アンテナ構成部材102は非導電性の材料からなり、その外面に導電性材料からなるアンテナ素子がめっき又は蒸着等の方法によって形成される。アンテナ構成部材102の外面の構成について、図24及び図25を参照して説明する。図24は、アンテナ構成部材102を図23におけるのと同じ方向から見て表した図である。図25は、図24に表されたアンテナ構成部材102をx軸の周りに180度回転して表した図である。
図25において上側に位置するアンテナ構成部材102の面を、第1面105とする。第1面105は、図23において基板101に対向する面である。図24において上側に位置する面は、第1面105と反対側を向く面であり、これを第2面106とする。図24において手前側に位置する面は第1面105と交わる方向にあって、アンテナ構成部材102が基板101に取り付けられたとき基板101の側を向く面であり、これを第3面107とする。図25において手前側に位置する面は、第3面107と反対側を向く面であり、これを第4面108とする。
なお図23乃至図25において、アンテナ構成部材102は上述した第1面105乃至第4面108以外の面を有している。また、図23乃至図25に表したアンテナ構成部材102の形状は一例であって、これに限るものではない。アンテナ構成部材102は、基板101に取り付けたときに基板101に対向する面とその反対側を向く面、及び基板101に対向する面と交わる方向にあって基板101の側を向く面とその反対側を向く面とを有する形状を持つものであればよい。上述した第1面105乃至第4面108は、それぞれほぼ平坦であるものとするが、多少の凹凸又は曲面部分を含むものであってもよい。
アンテナ構成部材102の外面に形成されるアンテナ素子について、図26及び図27を参照して説明する。図26は、アンテナ構成部材102の外面に形成されるアンテナ素子の形状を図25と同じ方向から見て表す図である。図中の符号102、105及び108は、図25と共通である。第1面105からその反対側を向く第2面106(図26には示さず。)にかけて、第1アンテナ素子110が形成されている。
第1アンテナ素子110は、図26において第1面105の右端の箇所に位置する第1端111に始まり、分岐箇所112、短絡箇所113を経て第2面106の側に回り込む(回り込んだ部分は破線で表す。)。さらに第2面106の折り返し箇所114で折り返されてから、第1面105に戻り短絡箇所113を経て、第1端111の近傍に設けられた第2端115に到達する。
アンテナ構成部材102の外面に、第2アンテナ素子120が形成されている。第2アンテナ素子120は第1端111から分岐箇所112までの部分を第1アンテナ素子110と共有すると共に、分岐箇所112において第1アンテナ素子110から分岐し、第4面108に位置して開放された第3端121に至るように形成されている。
図27は、アンテナ構成部材102の外面に形成されるアンテナ素子の形状を図24と同じ方向から見て表す図である。図中の符号102、106及び107は、図24と共通である。図27においては、第1アンテナ素子110のうち折り返し箇所114を含み第2面106に形成された部分と、第2アンテナ素子120の一部が表されている。
アンテナ構成部材102を基板101へ取り付けるときの接続について、図28及び図29を参照して説明する。図28は、アンテナ構成部材102を基板101へ取り付けるときの第1アンテナ素子110の接続を説明する図である。図中の符号101及び102は、図23と共通である。101aは、基板101に設けられた給電点である。また、網掛け状に表された101bは基板101の導体パターン(例えば接地パターン)である。101cは、接地パターン101に含まれる接地点である。その他の105から120までの範囲に属する図中の符号は、図26及び図27と共通である。アンテナ構成部材102は、図26に表された状態からx軸の周りに90度回転した状態で表されている。
アンテナ構成部材102は、図28に表された状態からx軸の周りに90度回転され、第1面105を基板101に対向させて基板101に取り付けられる。そうすると、第1端111は給電点101aに接続され、かつ、第2端115は接地点101cに接続される。また、第3面107が基板101の側に向けられる。その状態について、図29を参照して説明する。図29は、アンテナ構成部材102が基板101に取り付けられた図23と同じ状態を、y軸の正の方向から見て表す図である。図中の符号101及び102は、図23と共通である。106から121までの範囲に属する図中の符号は、図26及び図27と共通である。
第1アンテナ素子110は、第1端111において給電され第2端115において接地された折り返しモノポールアンテナを構成し、第1端111から第2端115までの長さが略2分の1波長に相当する共振周波数を有する。当該共振周波数において電界が強い折り返し箇所114は、図29に表したように基板101に対向する第1面105と反対側を向く第2面106にあるから、アンテナ構成部材102が基板101に取り付けられた状態でも折り返し箇所114と接地パターン101との間隔が保たれるので、第1アンテナ素子110のインピーダンス低下を防ぐことができる。
第2アンテナ素子120はモノポールアンテナを構成し、第1端111から分岐箇所112を経て第3端121までの長さが略4分の1波長に相当する共振周波数を有する。当該共振周波数において電界が強い第3端121は、図29に表したように基板101の側に向けられる第3面107の反対側を向く第4面108にあるから、アンテナ構成部材102が基板101に取り付けられた状態で第3端121と接地パターン101との間隔が保たれるので、第2アンテナ素子120のインピーダンス低下を防ぐことができる。
図28及び図29を適宜参照して、各アンテナ素子の形状又はサイズとアンテナ特性の関係について説明する。第1アンテナ素子110の素子長と、第2アンテナ素子120の素子長の2倍の値の大小関係により、第1アンテナ素子110及び第2アンテナ素子120の各共振周波数の高低が決定される。
ここで、給電される第1端111と接地される第2端115との間隔については、実施例1又は実施例2で述べたのと同様に、第1アンテナ素子110が折り返しモノポールアンテナとして有効に作用する範囲を考えることができる。実施例1において述べたところを実施例6に当てはめると、第1端111と第2端115との間隔を上述した第1アンテナ素子110の共振周波数の10分の1波長相当以下とすることが適切である。換言すれば、第1端111と第2端115との間隔を第1端111から第2端115までの長さの5分の1以下とすることが適切である。
第1アンテナ素子110のうち、分岐箇所112から短絡箇所113を経て第2端115までの部分は、実施例1における折り返し経路27と同様にして、第2アンテナ素子120に対するインピーダンス整合部として作用する。実施例1の場合と同様に、短絡箇所113の位置は、分岐箇所112から短絡箇所113を経て第2端115までの長さが第2アンテナ素子120の共振周波数の2分の1波長相当以下である範囲において、第2アンテナ素子120のインピーダンス整合がとれるように選ぶことができる。
換言すれば、分岐箇所112から短絡箇所113を経て第2端115までの長さが第2アンテナ素子120の第1端111から第3端121までの長さの2倍以下に当る範囲で、第2アンテナ素子120のインピーダンス整合がとれるように短絡箇所113の位置を選ぶことができる。
本発明の実施例6によれば、アンテナ構成部材を用いて折り返しモノポールアンテナとこれから分岐するモノポールアンテナをコンパクトに構成することにより、多共振化されインピーダンス整合の容易なアンテナをコンパクトに構成することができる。
以下、図30乃至図33を参照して、本発明の実施例7を説明する。図30は、本発明の実施例7に係る無線装置130の構成を表す図である。無線装置130は、基板101、これに取り付けられるアンテナ構成部材132及びこれらを内蔵する破線で表された筐体103を備える。これらのうち、基板101と筐体103は実施例6で説明したものと同じものとするから、図23で用いたのと同じ符号を付して表している。図30の座標軸は、図23の座標軸と同一である。
アンテナ構成部材132は、実施例6で説明したアンテナ構成部材102に後述する第3アンテナ素子を追加したものである。図30において基板101に対向するアンテナ構成部材132の外面を、実施例6と同じ名称及び符号を用いて第1面105と表す(図30には図示せず。)。同様に、第1面105と反対側を向く面を第2面106、図30において手前側を向く面を第3面107、第3面107と反対側を向く面を第4面108(図30には図示せず。)とする。
アンテナ構成部材132の外面に形成されるアンテナ素子について、図31及び図32を参照して説明する。図31は、図30に表されたアンテナ構成部材132をx軸の周りに180度回転して、その外面に形成されるアンテナ素子の形状を表す図である。図31において上側に位置するアンテナ構成部材132の面は第1面105であり、手前側に位置する面は第4面108である。これらを含むアンテナ構成部材132の面には、実施例6で説明したのと同じ第1アンテナ素子110と第2アンテナ素子120が形成されている。110から121までの範囲に属する図中の符号は、図26と共通である。
アンテナ構成部材132の第1面105から第3面107(図31には図示せず。)に回り込むように、第3アンテナ素子133が形成されている。第3アンテナ素子133の形状について、図32を合わせ参照して説明する。図32は、アンテナ構成部材132の第2面106を上側に、第3面107を手前側に向けて、それらの面に形成されるアンテナ素子の形状を表す図である。第3アンテナ素子133は、図31の第1面105において第1端111の隣に位置する第4端134に始まり、図32では下向きで図示されない第1面105から第3面107に回り込み、開放された第5端135に至るように形成されている。106から114までの範囲に属する図中の符号は、図26及び図27と共通である。
アンテナ構成部材132を基板101へ取り付けるときの接続について、図33を参照して説明する。図33は、アンテナ構成部材132を基板101へ取り付けるときの第1アンテナ素子110及び第3アンテナ素子133の接続を説明する図である。101から120までの範囲に属する図中の符号(101a、101b及び101cを含む。)は、図28と共通である。101dは、接地パターン101に含まれる接地点である。アンテナ構成部材132は、図31における状態からx軸の周りに90度回転した状態で表されている。
アンテナ構成部材132は、図33に表された状態からx軸の周りに90度回転され、第1面105を基板101に対向させて基板101に取り付けられる。そうすると、図28を参照して説明したのと同様に第1端111が給電点101aに接続され第2端115が接地点101cに接続されるのに加えて、第4端134が接地点101dに接続される。
第1アンテナ素子110は、実施例6におけると同様に折り返しモノポールアンテナを構成する。第2アンテナ素子120は、実施例6におけると同様にモノポールアンテナを構成する。
第3アンテナ素子133は、その一端である第4端134が第1アンテナ素子110の給電端である第1端111の近傍で接地され、他端である第5端135が開放されているから、第1アンテナ素子110に電流結合する無給電素子を構成する。なお、第5端135が位置する第3面107と第1アンテナ素子110の折り返し箇所114が位置する第2面106との位置関係により、第5端135を折り返し箇所114の近傍に配置して、第3アンテナ素子133を第1アンテナ素子110に電圧結合させることもできる。
第3アンテナ素子133は、第4端134から第5端135までの長さが略4分の1波長に相当する共振周波数を有する。第3アンテナ素子133の素子長が第2アンテナ素子120の素子長より短ければ、第3アンテナ素子133の共振周波数は第2アンテナ素子120の共振周波数よりも高い。
第2アンテナ素子120の素子長と第3アンテナ素子133の素子長が近く、従って両アンテナ素子の共振周波数が近い場合には、第2アンテナ素子120の開放端である第3端121と第3アンテナ素子の開放端である第5端135の間隔を確保して、相互の干渉を防ぐことが望ましい。アンテナ構成部材132においては、第3端121が第4面108に位置し、第5端135が第4面108の反対側を向く第3面107に位置するので、相互の間隔を確保することができる。
給電される第1端111と接地される第2端115との間隔については、実施例6で述べたように、第1アンテナ素子110が折り返しモノポールアンテナとして有効に作用する範囲として第1端111から第2端115までの長さの5分の1以下とすることが適切である。
短絡箇所113の位置は、実施例6で述べたように、分岐箇所112から短絡箇所113を経て第2端115までの長さが第2アンテナ素子120の第1端111から第3端121までの長さの2倍以下に当る範囲において、第2アンテナ素子120のインピーダンス整合がとれるように選ぶことができる。
図31又は図33においては、第4端134の方が第2端115よりも第1端111に近づけられているが、これに限るものではなく、第2端115を第4端134よりも第1端111に近づけてもよい。また、第2端115と第4端134を接続(第1アンテナ素子110と第3アンテナ素子133の接地端どうしを共通化)して、接地パターン101bの1の点に接地するようにしてもよい。
本発明の実施例7によれば、アンテナ構成部材に無給電の第3アンテナ素子を加えることにより、さらに多共振化を図ることができるという付加的な効果が得られる。
以下、図34及び図35を参照して、本発明の実施例8を説明する。実施例8に係る無線装置は、実施例6において説明した無線装置100又は実施例7において説明した無線装置130の第1アンテナ素子110を変形したものである。図34は、前者の場合に係るアンテナ構成部材を102aとして、その外観を図29と同じ方向から見て表す図である。
アンテナ構成部材102aは、第1アンテナ素子の折り返し箇所に先端開放の線状素子を付加した点でアンテナ構成部材102と相違する。その他の構成はアンテナ構成部材102と同一であるから、図34の符号106、108、120及び121は図29と共通である。
第1アンテナ素子110aには、折り返し箇所114aにおいて折り返しの方向と逆向きに第1アンテナ素子110aから分岐すると共に先端が開放された線状素子114bが付加されている。この場合第1アンテナ素子110aは、図示しない給電端(実施例6における第1端111に相当する。)から図示しない接地端(実施例6における第2端115に相当する。)までの全素子長に線状素子114bの素子長を加えた値が略2分の1波長に相当する周波数で共振する。
第1アンテナ素子110aのうち線状素子114bの部分は、x軸に沿って折り返し箇所114aよりも負方向の往復2線路からなる部分に比べてy軸方向の幅が狭いので、第2アンテナ素子120の第3端121との間の距離を確保することができる。したがって、第1アンテナ素子110aと第2アンテナ素子120との間の干渉を抑えることができる。
図35は、実施例7において説明した無線装置130の第1アンテナ素子110を変形した場合のアンテナ構成部材を132aとして、その外観を図32と同じ方向から見て表す図である。アンテナ構成部材132aは、第1アンテナ素子110に代えて図34を参照して説明した第1アンテナ素子110aを有する点でアンテナ構成部材132と相違する。その他の構成はアンテナ構成部材132と同一であるから、図35の符号106、107、133及び135は図32と共通である。また、図35の符号110a、114a及び114bは図34と共通である。
図34を参照して説明したとおり、第1アンテナ素子110aのうち線状素子114bの部分は往復2線路からなる部分に比べてy軸方向の幅が狭いので、第3アンテナ素子133の第5端135との間の距離を確保することができる。したがって、第1アンテナ素子110aと第3アンテナ素子133との間の干渉を抑えることができる。
本発明の実施例8によれば、アンテナ構成部材に形成された複数のアンテナ素子間の干渉を抑えることができるという付加的な効果が得られる。
以下、図36及び図37を参照して、本発明の実施例9を説明する。実施例9に係る無線装置は、実施例7において説明した無線装置130の基板101に整合回路を取り付けて、アンテナ素子のインピーダンス整合又は共振周波数の調整を図れるようにしたものである。図36は、実施例9に係るアンテナ素子と整合回路の接続を表す図である。図中に破線で表したのは、実施例7で説明したアンテナ構成部材132であるとする。アンテナ構成部材132には、実施例7で説明したように、第1端111から第2端115までの第1アンテナ素子110と、分岐箇所112で第1アンテナ素子110から分岐する第2アンテナ素子120と、第4端134に始まる第3アンテナ素子133が形成されている。
図36においてアンテナ構成部材132が取り付けられる基板(アンテナ構成部材132の下方に位置し、符号を付さない。)には整合回路150が設けられており、第2端115に接続される。第1端111は、アンテナ構成部材132が当該基板に取り付けられたとき給電される。整合回路150は、実施例5で説明した整合回路89と同種のものとする。整合回路150と接続することにより、第1アンテナ素子110のインピーダンス整合を調整したり、共振周波数を変えずに小型化したりすることができる。また、整合回路150の定数値を選ぶことにより、共振周波数の値を調整することができる。
整合回路150を給電側の第1端111に接続することによっても同様の調整が可能であるが、その場合には第2アンテナ素子120のインピーダンス又は共振周波数も、整合回路150に影響されて変化する。整合回路150を接地側の第2端115に接続することにより、第2アンテナ素子120又は第3アンテナ素子133と独立に第1アンテナ素子110のインピーダンス整合又は共振周波数を調整することができる。なお、実施例6において説明した無線装置100の基板101に整合回路を取り付けて第2端115に接続した場合にも、同様の効果が得られる。
図36においてアンテナ構成部材132が取り付けられる上記の基板には整合回路151が設けられており、第3アンテナ素子133の第4端134に接続される。整合回路151と接続することにより、第3アンテナ素子133のインピーダンス整合を調整したり、共振周波数を変えずに小型化したりすることができる。また、整合回路151の定数値を選ぶことにより、共振周波数の値を調整することができる。なお、整合回路150又は151のいずれか一方のみを設けるようにしてもよい。
図37は、実施例9に係るアンテナ素子と整合回路の他の接続を表す図である。図37と図36の相違は、アンテナ構成部材の内側で第1アンテナ素子と第3アンテナ素子の接地端どうしを共通化し、基板側の接地点において接地するようにした点である。図37において第3アンテナ素子は133aとし、これを形成したアンテナ構成部材は132bとする。第3アンテナ素子133aの一端は、アンテナ構成部材132bの内側で第2端115に接続されている。その他の構成はアンテナ構成部材132と同一であるから、図37の符号110乃至112、115及び120は図36と共通である。
図37においてアンテナ構成部材132bが取り付けられる基板(アンテナ構成部材132bの下方に位置し、符号を付さない。)には整合回路160が設けられており、第2端115に接続される。第1端111は、アンテナ構成部材132bが当該基板に取り付けられたとき給電される。整合回路160は、実施例5で説明した整合回路89と同種のものとする。整合回路160と接続することにより、第1アンテナ素子110のインピーダンス整合を調整したり、共振周波数を変えずに小型化したりすることができる。また、整合回路160の定数値を選ぶことにより、共振周波数の値を調整することができる。
このとき、第3アンテナ素子133aのインピーダンス整合又は共振周波数も、整合回路160と接続することによって影響される。その影響が許容される範囲内にとどまるならば、図36の整合回路150と151の両方を設ける場合に比べて、基板のスペースをより効率的に利用することができる。
本発明の実施例9によれば、整合回路をアンテナ素子ごと独立に設けてきめ細かく調整したり、アンテナ素子間に共通に設けて基板のスペースを有効に利用したりすることができる。
以下、図38及び図39を参照して、本発明の実施例10を説明する。実施例10に係る無線装置は、実施例7において説明した無線装置130のアンテナ構成部材132を変形し、又はさらに第1アンテナ素子110と第3アンテナ素子133を変形したものである。実施例10に係るアンテナ構成部材132cは、上記のアンテナ構成部材132の外面の一部を突設させて形成され、図33に示したのと同様にして基板101に取り付けられる。
図38は、アンテナ構成部材132cを基板101へ取り付けるときのアンテナ素子の接続を説明する図である。101から134までの範囲に属する図中のその他の符号は、図33と共通である。アンテナ構成部材132cの第1面105において、第1端111と第4端134との間を仕切るように突設部170が設けられている。
アンテナ構成部材132cは、図38に表された状態からx軸の周りに90度回転され、第1面105を基板101に対向させて基板101に取り付けられる。そうすると、図33を参照して説明したのと同様にして、第1端111が給電点101aに、第2端115が接地点101cに、第4端134が接地点101dにそれぞれ接続される。このとき、給電点101aと接地点101dの間が突設部170によって区切られる形になるので、機械的衝撃を受けたような場合であっても上記の接続の対応関係を正しく維持することができる。
図39は、別の変形例であるアンテナ構成部材132dを基板101へ取り付けるときのアンテナ素子の接続を説明する図である。アンテナ構成部材132dにおいては第1アンテナ素子110aが形成され、その第1端111aと第2端115aが第1面105に並んで設けられている。また、第3アンテナ素子133bが形成され、その第4端134bが第2端115aよりもアンテナ構成部材132dの中央寄りに設けられている。これらを除く101から120までの範囲に属する図中の符号は、図33と共通である。アンテナ構成部材132dの第1面105において、第1端111aと第2端115aとの間を仕切るように突設部180が設けられている。
アンテナ構成部材132dは、図39に表された状態からx軸の周りに90度回転され、第1面105を基板101に対向させて基板101に取り付けられる。そうすると、図33を参照して説明したのと同様にして、第1端111aが給電点101aに、第2端115aが接地点101dに、第4端134bが接地点101cにそれぞれ接続される。このとき、給電点101aと接地点101dの間が突設部180によって区切られる形になるので、機械的衝撃を受けたような場合であっても上記の接続の対応関係を正しく維持することができる。なお、実施例6において説明した無線装置100のアンテナ構成部材102及び第1アンテナ素子110を同様に変形した場合にも、同様の効果が得られる。
本発明の実施例10によれば、各アンテナ素子と基板の給電点及び接地点間の接続の対応関係を正しく維持することができるという、付加的な効果が得られる。
本発明によるアンテナ素子の設計例を、図40に示す。図40は、アンテナ素子の設計例を素子部分のみを取り出してシルエット状に表した図である。以上の実施例において説明したアンテナ構成部材又はアンテナ素子の形状又は位置関係等は例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまな変形が可能である。
本発明の実施例1に係る無線装置の構成を表す図。 実施例1に係る第1アンテナ素子の構成を表す図。 実施例1に係る第1アンテナ素子に含む折り返し経路の構成を表す図。 実施例1に係る第2アンテナ素子の構成を表す図。 実施例1に係る第2アンテナ素子のインピーダンス整合部の構成を表す図。 本発明の実施例2に係る第1アンテナ素子の構成を表す図。 実施例2に係る第2アンテナ素子の構成を表す図。 実施例2に係る第2アンテナ素子のインピーダンス整合部の構成を表す図。 本発明の実施例3に係る無線装置の構成を表す図。 本発明の実施例4に係るアンテナ素子の変形例を表す第1の図。 実施例4に係るアンテナ素子の変形例を表す第2の図。 実施例4に係るアンテナ素子の変形例を表す第3の図。 実施例4に係るアンテナ素子の変形例を表す第4の図。 実施例4に係る素子の追加例を表す第1の図。 実施例4に係る素子の追加例を表す第2の図。 実施例4に係る素子の追加例を表す第3の図。 実施例4に係るアンテナ素子の変形例を表す第5の図。 実施例4に係るアンテナ素子の変形例を表す第6の図。 実施例4に係るVSWR特性の例をシミュレーションにより表す図。 実施例4に係る図14の無給電素子を小型化する構成を表す図。 図20における整合回路の取り付け方法の一例を表す図。 実施例4に係る図15の無給電素子を小型化する構成を表す図。 本発明の実施例6に係る無線装置の構成を表す図。 実施例6に係るアンテナ構成部材の面の構成を表す第1の図。 実施例6に係るアンテナ構成部材の面の構成を表す第2の図。 実施例6に係るアンテナ素子の形状を表す第1の図。 実施例6に係るアンテナ素子の形状を表す第2の図。 実施例6に係るアンテナ構成部材の基板への取り付け及び接続を表す図。 実施例6に係るアンテナ構成部材を基板へ取り付けた状態を表す図。 本発明の実施例7に係る無線装置の構成を表す図。 実施例7に係るアンテナ素子の形状を表す第1の図。 実施例7に係るアンテナ素子の形状を表す第2の図。 実施例7に係るアンテナ構成部材の基板への取り付け及び接続を表す図。 本発明の実施例8に係るアンテナ素子の形状を表す第1の図。 実施例8に係るアンテナ素子の形状を表す第2の図。 本発明の実施例9に係るアンテナ素子と整合回路の接続を表す第1の図。 実施例9に係るアンテナ素子と整合回路の接続を表す第2の図。 本発明の実施例10に係るアンテナ構成部材の基板への取り付け及び接続を表す第1の図。 実施例10に係るアンテナ構成部材の基板への取り付け及び接続を表す第2の図。 本発明に係るアンテナ素子の設計を表す図。
符号の説明
1、5、100、130 無線装置
10、50 給電回路
11、51、91 無線部
12、52 給電線路
20、55、81、110、110a 第1アンテナ素子
21、56、83、101a 給電点
22、60、84、101c、101d 接地点
23、59 折り返し箇所
24 往路
25 復路
26、61、113 短絡箇所
27、114、114a 折り返し経路
28、57、112 分岐箇所
30、65、82、120 第2アンテナ素子
31、61 先端
40、70、85、101 基板
58 屈曲箇所
75、103 筐体
86 誘電体材料
87、90、94 無給電素子(片側接地)
88 無給電素子(両側開放)
89、93、150、151、160 整合回路
92A、92B、92C 整合回路素子
101b 接地パターン
102、132、132a、132b、132c、132d アンテナ構成部材
105 第1面
106 第2面
107 第3面
108 第4面
111、111a 第1端
114b 線状素子
115、115a 第2端
121 第2端
133、133a、133b 第3アンテナ素子
134、134b 第4端
135 第5端

Claims (5)

  1. 筐体と、
    前記筐体に内蔵され、アンテナに対する給電点及び接地パターンを一端の近傍に有する基板と、
    前記筐体に内蔵され、少なくとも第1の面、前記第1の面と反対側を向く第2の面、前記第1の面と交わる方向にある第3の面及び前記第3の面と反対側を向く第4の面を有してなり、かつ、第1のアンテナ素子及び第2のアンテナ素子が形成されたアンテナ構成部材とを備え、
    前記基板は第1基板面とその反対面に第2基板面を有し、
    前記第1のアンテナ素子は、前記第1の面に位置する第1の端部から前記第2の面に位置する折り返し箇所を経て前記第1の面の前記第1の端部の近傍に位置する第2の端部に至り、かつ、前記第1の端部から前記折り返し箇所までの部分と前記折り返し箇所から前記第2の端部までの部分との間で短絡された箇所を有して形成され、
    前記第2のアンテナ素子は、前記第1の端部を前記第1のアンテナ素子と共有すると共に、前記第1の端部と前記折り返し箇所の間の分岐箇所において前記第1のアンテナ素子から分岐して、前記第4の面に位置して開放された第3の端部に至るように形成され、
    前記アンテナ構成部材は、前記第1の面が前記基板の第1基板面に対向して前記第1の端部が前記給電点に接続されると共に前記第2の端部が前記接地パターンに接続され
    ことを特徴とする無線装置。
  2. 筐体と、
    前記筐体に内蔵され、アンテナに対する給電点及び接地パターンを一端の近傍に有する基板と、
    前記筐体に内蔵され、少なくとも第1の面、前記第1の面と反対側を向く第2の面、前記第1の面と交わる方向にある第3の面及び前記第3の面と反対側を向く第4の面を有してなり、かつ、第1のアンテナ素子、第2のアンテナ素子及び第3のアンテナ素子が形成されたアンテナ構成部材とを備え、
    前記基板は第1基板面とその反対面に第2基板面を有し、
    前記第1のアンテナ素子は、前記第1の面に位置する第1の端部から前記第2の面に位置する折り返し箇所を経て前記第1の面の前記第1の端部の近傍に位置する第2の端部に至り、かつ、前記第1の端部から前記折り返し箇所までの部分と前記折り返し箇所から前記第2の端部までの部分との間で短絡された箇所を有して形成され、
    前記第2のアンテナ素子は、前記第1の端部を前記第1のアンテナ素子と共有すると共に、前記第1の端部と前記折り返し箇所の間の分岐箇所において前記第1のアンテナ素子から分岐して、前記第4の面に位置して開放された第3の端部に至るように形成され、
    前記第3のアンテナ素子は、前記第1の面の前記第1の端部の近傍に位置する第4の端部から前記第3の面に位置して開放された第5の端部に至るように形成され、
    前記アンテナ構成部材は、前記第1の面が前記基板の第1基板面に対向して前記第1の端部が前記給電点に接続されると共に前記第2の端部及び前記第4の端部が前記接地パターンに接続され
    ことを特徴とする無線装置。
  3. 前記第1のアンテナ素子は、前記第1の端部と前記第2の端部との間隔が前記第1の端部から前記第2の端部までの長さの5分の1以下であると共に、前記分岐箇所から前記短絡された箇所を経て前記第2の端部までの長さが、前記第2のアンテナ素子の前記第1の端部から前記分岐箇所を経て前記第3の端部までの長さの2倍以下であるように形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線装置。
  4. 前記アンテナ構成部材は、前記折り返し箇所において折り返しの方向と逆向きに前記第1のアンテナ素子から分岐すると共に先端が開放された線状素子をさらに形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線装置。
  5. 前記基板はさらに整合回路を取り付けられてなり、前記第2の端部は前記整合回路を介して接地されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線装置。
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