JP4232700B2 - 回転検出装置 - Google Patents

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本発明は、例えば車載されるエンジンの回転検出や一般機械におけるロータの回転検出に用いられる回転検出装置に関し、特に磁気抵抗素子の抵抗値変化を利用してロータの回転態様を検出する回転検出装置に関するものである。
従来、このように磁気抵抗素子の抵抗値変化を利用して回転検出を行う回転検出装置としては、例えば特許文献1に記載された装置が知られている。図17に、この特許文献1に記載されている回転検出装置も含めて、例えばエンジンのクランク角センサ等の回転検出装置として従来一般に採用されている回転検出装置の平面構造を示す。
この図17に示されるように、この回転検出装置は、磁気抵抗素子MRE1およびMRE2からなる磁気抵抗素子対1と磁気抵抗素子MRE3およびMRE4からなる磁気抵抗素子対2と備えるセンサチップ11が、被検出対象であるロータRTと対向するように配設されている。そして、上記センサチップ11はその処理回路とともに集積回路化され、モールド部材12により一体にモールドされている。具体的には、上記センサチップ11は上記モールド部材12内部で図示しないリードフレームの一端に搭載され、その他端から電源端子T1、出力端子T2、およびGND(接地)端子T3といった各端子が引き出される構造となっている。また、上記センサチップ11の近傍には、モールド部材12を囲繞するように、上記磁気抵抗素子対1および2にバイアス磁界を付与するバイアス磁石13が配設されている。そして、このバイアス磁石13は、その長手方向に中空部14を備える中空円柱形状からなり、この中空部14に上記モールド部材12が収容されて所定の位置で接着剤等により固定されている。
こうした構成からなる回転検出装置では、上記ロータRTが回転するときに上記バイアス磁界と協働して生じる磁気ベクトルの変化が上記各磁気抵抗素子MRE1〜MRE4の抵抗値変化として感知され、その対応する電気信号が上記センサチップ11から出力される。すなわちこの回転検出装置では、ハーフブリッジ回路を構成する磁気抵抗素子対1の磁気抵抗素子MRE1およびMRE2と、同じくハーフブリッジ回路を構成する磁気抵抗素子対2の磁気抵抗素子MRE3およびMRE4との各中点電位の変化が上記処理回路に与えられて、差動増幅、2値化などの各種処理が施された後、上記出力端子T2から取り出される。
また、こうしてロータの回転態様を検出する回転検出装置の実用に際しては一般に、上記センサチップ11等をモールドしたモールド部材12とバイアス磁石13とを適宜のケース部材に収容し、さらにこのケース部材共々、上記各端子T1〜T3等を保護する樹脂ケースに同装置全体を納めた状態でエンジン等に搭載される。図18に、このような構造を有してエンジン等に搭載される回転検出装置についてその一例を示す。なお、この図18において、先の図17に示した各要素と機能的に同一の要素については、便宜上、それぞれ同一の符号を付して示している。
同図18に示されるように、このような回転検出装置では、モールド部材12およびバイアス磁石13が有底筒状のケース部材30に収容されるとともに、それらがさらに電子制御装置等とのワイヤリングによる接続コネクタとしても機能する樹脂ケース40と一体に成形されてエンジン等に装着される。また、上記各端子T1〜T3は、樹脂ケース40内に一体に設けられて上記コネクタとしての端子をも兼ねる端子導出部材50a〜50cにそれぞれ電気的に接続されている。そして、この回転検出装置では、上記ケース部材30の内側底面に上記バイアス磁石13の先端部が当接されるとともに、この内側底面に形成された突起部31に上記センサチップ11が内蔵されたモールド部材12の先端部が当接されることにより、磁気抵抗素子対1および2とバイアス磁石13との距離であるM(MRE)−M(Magnet)距離が決定される。すなわちこの回転検出装置においては、上記ケース部材30の内側底面に設けられた上記突起部31の突出長を通じてロータRTとの関係も含めた上記磁気ベクトルの振れ角、換言すれば当該回転検出装置としてのセンシング感度の最適化が図られるようになっている。
特開平7−333236号公報
ところで、このような回転検出装置にあっては、上記M−M距離をもって当該回転検出装置としてのセンシング感度たる磁気ベクトルの振れ角を調整することができるとはいえ、その調整には上述のように、上記ケース部材30に設けられる突起部31の突出長を変更する必要がある。したがって、例えば回転検出の態様とするロータRTの形状が変更されるなどに起因して上記M−M距離の変更が余儀なくされる場合には、上記ケース部材30そのものの変更も余儀なくされるなど、同ケース部材30としての品番の増加、ひいてはそれらケース部材30を成形するための金型の増加等も避け得ないものとなっている。また、そもそも、上記M−M距離の変更のみで磁気ベクトルの振れ角を調整すること自体、設計の自由度が低く、その調整範囲にも自ずと限界をきたしているのが実情である。
本発明は、こうした実情に鑑みなされたものであって、その目的は、バイアス磁石の中空部に磁気抵抗素子を有するセンサチップが挿入されるかたちで磁気抵抗素子とバイアス磁石とが位置決めされる構造を採りながら、より容易にそのセンシング感度の向上を図ることのできる回転検出装置を提供することにある。
こうした目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、磁気抵抗素子を備えるセンサチップと該センサチップの周囲を囲繞する態様で配されて前記磁気抵抗素子にバイアス磁界を付与するバイアス磁石とが一体に組み付けられてなり、前記センサチップの近傍にて磁性体ロータが回転するときに前記バイアス磁界と協働して生じる磁気ベクトルの変化を前記磁気抵抗素子の抵抗値の変化として感知して前記ロータの回転態様を検出する回転検出装置として、前記バイアス磁石が、前記センサチップが収容される中空部の内側壁に形成された溝を有し、この溝を通じて前記磁気抵抗素子に作用する磁気ベクトルの振れ角を拡大するようにしている。
発明者による実験の結果、センサチップが収容されるバイアス磁石中空部の内側壁に形成された溝に応じてロータの回転に伴う上記磁気ベクトルの振れ角が変化し、しかも同溝の形状によっては、こうした磁気ベクトルの振れ角、すなわち当該回転検出装置としてのセンシング感度の大幅な改善が図られることが確認されている。したがって、回転検出装置としてのこのような構成によれば、上記磁気抵抗素子とバイアス磁石との相対的な位置関係(例えば先に述べたM−M距離)についてはこれを必ずしも変更することなく、上記中空部の内側壁に形成された溝をもって磁気抵抗素子に作用する磁気ベクトルの振れ角を拡大することが可能となり、ひいてはこうした磁気ベクトルの振れ角の拡大に基づいて、当該回転検出装置としてのセンシング感度の向上も容易に実現されるようになる。しかも、基本的には、上記バイアス磁石中空部の内側壁に形成された溝を通じてこのような磁気ベクトルの振れ角が拡大可能であることから、その設計にかかる自由度も大幅に向上されるようになる。
そして、この溝としては、例えば請求項に記載の発明によるように、前記バイアス磁石の中空部が前記センサチップの断面形状に対応した略長方形状にて形成されているとするとき、同中空部の前記センサチップにおける磁気抵抗素子の配設面と平行に対向する各長辺側の内側壁に対し、当該バイアス磁石の長手方向に延伸される態様で溝を設けることが有効であり、しかもこの場合には、請求項に記載の発明によるように、この溝を、前記各長辺側の内側壁の中心部に形成することで、上記磁気ベクトルの振れ角の対称性を維持しつつ、その調整、すなわち拡大を図ることも容易となる。
なお、上述した溝の形状については、例えば請求項に記載の発明によるように、
(イ)その断面形状が、溝底部を頂点とする三角形状からなるもの。
あるいは、請求項に記載の発明によるように、
(ロ)その断面形状が、溝底部を円弧とする半円形状からなるもの。
等々を採用することができる。
これら三角形状や半円形状からなる溝を採用することにより、金型を用いてバイアス磁石を成形する際、その金型内における磁石材料の流動性が上記溝によって阻害され難くなる。このため、他の形状の溝を採用する場合に比べて、バイアス磁石としてより均質なものを成形することができるようになる。また、これらの溝形状を採用することで、上記磁気ベクトルの振れ角調整もより容易かつ的確に実現されることが、同様に発明者による実験により確認されている。
以下、本発明にかかる回転検出装置を具体化した一実施の形態について、図1〜図12を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の回転検出装置の全体構成を示すものである。この図1に示されるように、この回転検出装置も、例えば先の図17に示す態様で磁気抵抗素子対1および2が配設されたセンサチップ11を内蔵するモールド部材12、そして上記磁気抵抗素子対1および2にバイアス磁界を付与するバイアス磁石15が突起部31を有する有底筒状のケース部材30に収容されている。また、このケース部材30はさらに、電子制御装置等とのワイヤリングによる接続コネクタとしても機能するように成形された樹脂ケース40に一体に組み込まれている。一方、前述した各端子T1〜T3も、樹脂ケース40内に一体に設けられて上記コネクタとしての端子をも兼ねる端子導出部材50a〜50cにそれぞれ電気的に接続されている。ただし、この実施の形態にあっては、図2に別途、その正面構造を示すように、上記バイアス磁石15は、上記センサチップ11が収容される中空部16のうち、上記センサチップ11における磁気抵抗素子対1および2の配設面と平行に対向する各長辺側の内側壁の中心部に三角溝17が形成されている。この三角溝17は、その断面形状が溝底部を頂点とする三角形状に形成され、図1からも明らかなように、上記バイアス磁石15の長手方向全体に延伸されている。
図3は、このようなバイアス磁石15を図2に示すA−A線に沿って切断した場合の該磁石15の断面斜視構造を示したものであり、同バイアス磁石15に形成された上記三角溝17をはじめとする中空部16の内部形状は、この図3に示される通りのものとなっている。
次に、バイアス磁石15の上記中空部16に三角溝17を形成したことによって変化する前記磁気ベクトルの振れ角について発明者が実施したシミュレーションの結果について説明する。
なお、各シミュレーションの内容は次の通りである。すなわち、第1のシミュレーションとしては、上記三角溝17の形成されたバイアス磁石15において、先のM−M距離を変更した場合の前記磁気ベクトルの振れ角について解析を行った。また、第2のシミュレーションとしては、上記三角溝17の溝形状を変化させた場合の前記磁気ベクトルの振れ角について解析を行った。さらに、第3のシミュレーションとしては、上記三角溝17の長さを変更した場合の前記磁気ベクトルの振れ角について解析を行った。以下、これらシミュレーションの別に、その条件、並びに結果等について詳述する。
(第1のシミュレーション)
まず、上記第1のシミュレーションの解析条件について説明する。図4(a)に示すように、この解析に用いるバイアス磁石15としては、その長さが「13.5mm」、横幅が「10.0mm」、縦幅が「9.0mm」の大きさからなり、これに横幅が「6.5mm」、縦幅が「2.6mm」の大きさからなる中空部16が形成されたものを使用した。また、この中空部16に形成される三角溝17としては、図4(b)に示されるように、溝の幅(底辺の幅)Xが2.0mm、溝の深さZが0.8mmの大きさからなるものを採用した。そして、このようなバイアス磁石15のもと、前記磁気ベクトルの振れ角を算出するために必要な磁気ベクトルの開き角度を解析する解析点としては、実際に上記磁気抵抗素子対1および2が配置される位置に対応した解析点AおよびBの2点とし、これら解析点AおよびBとバイアス磁石15のロータ対向面15aとの距離、すなわちM−M距離を変更して、各M−M距離ごとにいかなる磁気ベクトルの振れ角を示すかについて解析することとした。
一方、この解析に際して用いるロータRTとしては、図5に示す形状からなるものを用いた。そして、ロータRTの外周に形成された山部分のM点、及び谷部分のC点それぞれが同ロータRTの回転時に上記回転検出装置と対向する際の上記解析点A及びBにおける磁気ベクトルの開き角度を解析した。そして、回転検出装置がM点と対向する際の上記解析点AおよびBにおける磁気ベクトルの開き角度と、同回転検出装置がC点と対向する際の解析点AおよびBにおける磁気ベクトルの開き角度との角度差に基づき磁気ベクトルの振れ角を算出することとした。なお、この図5に示すように、回転検出装置のロータ対向面とロータRTの山部分との間の距離、すなわちエアギャップAGは「0.5mm」としている。
図7は、この第1のシミュレーションの結果を示すものである。このうち、図7(a)は溝が形成されていないもののシミュレーション結果を示し、図7(b)は上記三角溝17が形成されているもののシミュレーション結果を示している。
これら図7(a)および(b)から明らかなように、各M−M距離において、三角溝17が形成されているものは、溝の形成されていないものに比べて、磁気感度は低下しているものの、磁気ベクトルの振れ角は上回る結果となっている。ちなみに、こうして磁気強度が低下している要因としては、溝が形成されていないバイアス磁石に比べて三角溝17が形成されたバイアス磁石15は、その三角溝17の分だけ磁石としての体積が低下したことによるものと考えられる。一方、前記磁気ベクトルの振れ角が拡大した要因としては、こうした磁気強度の低下によって磁気ベクトルの振れ易さが向上したためと考えられる。なお、こうして三角溝17が形成されたことによって、バイアス磁石自体からの磁束(磁界)の発生態様が変化していることもその要因の1つと考えられる。すなわち、図6(a)に示すように、先の図18に例示した装置に設けられている溝の形成されていないバイアス磁石13では、ロータの回転方向における磁束密度(同図6(a)の実線の矢印)が同方向に直交する方向の磁束密度(同図6(a)の白抜き矢印)に比べて相対的に低くなる。これに対し、上記三角溝17が形成されたバイアス磁石15では、図6(b)に示すように、ロータの回転方向における磁束密度(同図6(b)の白抜き矢印)がこれと直交する方向の磁束密度に比べて相対的に高くなり、その結果として、前記磁気ベクトルの振れ角が拡大されることにつながっているとも推定される。
また、図7(a)および(b)のそれぞれ破線にて囲んだ領域の値を比較して明らかなように、上記M点での磁界強度は、溝のないものでそのM−M距離が「1.3mm」のときの値「−14.0mT」と三角溝17の設けられたもののM−M距離が「1.4mm」のときの値「−13.9mT」とでほぼ同じ強度となる。しかし、この場合であれ、上記磁気ベクトルの振れ角は、溝のないものの「24.3deg」に対して、三角溝17の設けられたものでは「28.0deg」と、いわばM−M距離による影響を超えて向上される結果となっていることも見逃せない。
一方、図7(c)は、図7(a)および(b)で求めた磁気強度に対して、上記磁気抵抗素子対1および2の感度を考慮したシミュレーション結果を示したものである。この図7(c)のシミュレーション結果を図8にグラフとして示す。この図8に示されるように、溝が形成されていないものの磁気ベクトルの振れ角に比べて上記三角溝17が形成されているものの磁気ベクトルの振れ角は、全てのM−M距離において拡大している。例えば図7(c)の破線で囲んだ領域に対応するM−M距離「1.3mm」では、上記三角溝17が形成されているものの磁気ベクトルの振れ角は、溝が形成されていないものに比べて「1.35」倍程度拡大している。
このように、上記中空部16に三角溝17を形成することは、磁気ベクトルの振れ角を拡大させるうえで極めて有効であることが確認されている。
(第2のシミュレーション)
次に、第2のシミュレーションについて説明する。ここでは、上記中空部16に形成する三角溝17についてその幅X、深さZをそれぞれ変更した場合の前記磁気ベクトルの振れ角について解析を行った。なお、バイアス磁石15の他の形状は、先の第1のシミュレーションと同じとした。
図9は、この第2のシミュレーションで解析対象とした三角溝17の形状を示すものである。同図9に示されるように、この第2のシミュレーションでは、
・溝の幅Xがそれぞれ「0.5mm」、「1.0mm」、「1.5mm」で、溝の深さZが「0.5mm」からなる三角溝17を採用した試料S1〜S3。
・溝の幅Xが「1.0mm」で、溝の深さZが「1.0mm」、「1.5mm」からなる三角溝17を採用した試料S4,S5。
といった5つの試料についてそれぞれ解析を行った。なお、この第2のシミュレーションでは、上記エアギャップAGが「0.5mm」、「1.0mm」、「1.5mm」といった3種の場合についてそれぞれ解析を行うこととする。ただし、ロータRTの形状は、上記第1のシミュレーションのものと同じものを使用している。また、上記M−M距離は、「1.3mm」に固定して解析を行っている。
図10は、この第2のシミュレーションの結果を示すグラフである。この図10では、上記試料S1〜S5の磁気ベクトルの振れ角を示すとともに、溝が形成されていないものの磁気ベクトルの振れ角についても、比較のために併せて図示している。この図10に示される試料S1〜S3についてのシミュレーション結果から明らかなように、三角溝17の幅Xを広げるほど磁気ベクトルの振れ角は増加する。また、同じく試料S2、S4、およびS5についてのシミュレーション結果から明らかなように、三角溝17の深さZを大きくすることによっても磁気ベクトルの振れ角は増加する。なお、これら試料S1〜S5のシミュレーション結果を示す各グラフ間に付記している角度は、エアギャップAGが「1.5mm」のときの溝が形成されていないバイアス磁石の磁気ベクトルの振れ角に対して、同じくエアギャップAGが「1.5mm」のときの上記各試料S1〜S5の磁気ベクトルの振れ角がどれだけ拡大されているかを示す値である。この値からも明らかなように、上記試料S1〜S5に関する限り、三角溝17の幅Xと深さZとでは、深さZを大きく(深く)する方が、磁気ベクトルの振れ角の拡大により有効であることがわかる。
(第3のシミュレーション)
次に、第3のシミュレーションについて説明する。ここでは、図11に例示するように、三角溝17をバイアス磁石15の長手方向全体に形成するのではなく、その三角溝17の長さLを変更した場合の前記磁気ベクトルの振れ角について解析を行った。なお、バイアス磁石15の他の形状は、先の第1のシミュレーションと同じとし、上記エアギャップAGが「0.5mm」、「1.0mm」、「1.5mm」の3種の場合についてそれぞれ解析を行った。またここでも、解析に使用するロータRTの形状は先の第1のシミュレーションと同じものを使用し、上記M−M距離も「1.3mm」に固定して解析を行っている。
図12は、この第3のシミュレーションの結果を示すものである。この図12から明らかなように、エアギャップAGが「0.5mm」、「1.0mm」、「1.5mm」のいずれの場合においても、溝が形成されていないバイアス磁石(試料U1)に比べて、長さLの三角溝17を設けることにより磁気ベクトルの振れ角は増加する(試料U2〜U5)。ただし、この三角溝17の長さLがある程度の長さとなって以降、すなわち具体的には、試料U3の「6.7mm」よりも長くなって以降は、磁気ベクトルの振れ角に大きな変化はみられなくなる。このことから、上記中空部16に三角溝17を形成して前記磁気ベクトルの振れ角を拡大させるにあたっては、上記バイアス磁石15のロータ対向面15a側からある程度の長さの三角溝17を形成すれば十分であることが分かる。
また、この第3のシミュレーションにおいては、上記中空部16の長辺側の内側壁のいずれか一方にのみ三角溝17を形成した場合についても併せて解析を行った。すなわち、図12に試料U6として示されるように、上記中空部16の長辺側の内側壁のいずれか一方にのみ三角溝17を形成した場合、長辺側の内側壁それぞれに三角溝17を形成した場合と比べて磁気ベクトルの振れ角が拡大される度合いは低いものの、従来の溝が形成されていないバイアス磁石15(試料U1)に比べれば、磁気ベクトルの振れ角は拡大されている。こうした結果からも明らかなように、上記中空部16に三角溝17を形成して磁気ベクトルの振れ角を拡大するにあたっては、上記中空部16の内側壁の片側のみに該三角溝17を形成する構造も有効である。
これら第1〜第3のシミュレーションの結果を以下に総括する。
(a)バイアス磁石15の中空部16に三角溝17を形成することによって磁気ベクトルの振れ角が拡大される。
(b)三角溝17の幅Xが大きいほど磁気ベクトルの振れ角が拡大される。
(c)三角溝17の深さZが深いほど磁気ベクトルの振れ角が拡大される。
(d)三角溝17の幅Xと深さZとでは、深さZを大きく(深く)する方が磁気ベクトルの振れ角の拡大にはより有効である。
(e)三角溝17は、バイアス磁石15のロータ対向面15aからある程度の長さがあれば十分であり、必ずしもその全長にわたって形成されている必要はない。
(f)上記中空部16の内側壁の片側のみに上記三角溝17を形成することによっても磁気ベクトルの振れ角が拡大される。
したがって、少なくとも上記(a)〜(d)の構造を採用する上記実施の形態によれば、以下に列記する効果が得られるようになる。
(1)上記磁気抵抗素子対1および2とバイアス磁石15との相対的な位置関係(例えば先に述べたM−M距離)についてはこれを必ずしも変更することなく、上記中空部16に形成された三角溝17をもって磁気抵抗素子対1および2に作用する磁気ベクトルの振れ角を調整することが可能となり、ひいてはこうした磁気ベクトルの振れ角の拡大に基づいて、当該回転検出装置としてのセンシング感度の向上も容易に実現されるようになる。しかも、基本的には、上記中空部16の三角溝17を通じてこのような磁気ベクトルの振れ角が調整可能であることから、その設計にかかる自由度も大幅に向上されるようになる。
(2)上記中空部16の長辺側の内側壁の中心部に三角溝17を形成することとしたため、上記磁気ベクトルの振れ角の対称性を維持しつつ、その調整、すなわち拡大を図ることも容易となる。
(3)上記中空部16に形成する溝としてその断面形状が三角形状からなる三角溝17を採用したため、金型を用いてバイアス磁石15を成形する際、その金型内における磁石材料の流動性が上記三角溝17によって阻害され難くなる。したがって、他の形状の溝を採用する場合に比べて、バイアス磁石としてより均質なものを成形することができるようになる。
なお、上記実施の形態は以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施の形態では、上記三角溝17をバイアス磁石15の長手方向全体にわたって形成したが、シミュレーション結果について総括した上記(e)の内容に鑑みれば、同三角溝17は、バイアス磁石15のロータ対向面15aからある程度の長さ(上記の例では「6.7mm」)をもって形成される構造としてもよい。
・同じくシミュレーション結果について総括した上記(f)の内容に鑑みれば、上記三角溝17は、バイアス磁石15の中空部16を構成する内側壁の片側のみに形成される構造としてもよい。
・上記実施の形態では、上記中空部16に三角溝17が形成されたバイアス磁石15について示したが、この三角溝17に代えて、例えば先の図3に対応する図として図13に示すように、溝底部を円弧状とした半円溝18が形成されたバイアス磁石19を採用することもできる。また同様に、同じく先の図3に対応する図として図14に示すように、溝底部を矩形とした矩形溝20が形成されたバイアス磁石21を採用することもできる。これら半円溝18を採用したバイアス磁石19、あるいは矩形溝20を採用したバイアス磁石21の磁気ベクトルの振れ角について、その解析結果を図15を参照して説明する。この図15に示されるように、半円溝18が形成されたもの(試料V1)の磁気ベクトルの振れ角も、溝が形成されていないもの(図12の試料U1)の磁気ベクトルの振れ角よりも拡大されている。しかもその拡大の度合いは、同じ幅X、深さZおよび長さLからなる三角溝17を形成したもの(試料V4)よりも大きい。したがって、半円溝18を形成することにより、上記三角溝17と同等もしくはそれ以上に磁気ベクトルの振れ角の拡大を図ることが可能であり、ひいてはセンシング感度のさらなる向上を図ることができるようになる。また、この半円溝18を採用した場合も、上記三角溝17を採用した場合と同様、バイアス磁石を成形する際の磁石材料の流動性が阻害され難いという点で有効である。一方、上記矩形溝20が形成されたもの(試料V2およびV3)の磁気ベクトルの振れ角も、溝が形成されていないもの(図12の試料U1)の磁気ベクトルの振れ角よりも拡大されている。そしてこの場合には、特にその溝の深さZを他の溝と同等もしくは大きく設定することにより、該磁気ベクトルの振れ角の拡大度合いも上記三角溝17や半円溝18が形成されたものに比べて大きくなることが同図15に示す解析結果から明らかである。したがって、溝の形状としては、上記三角溝に限らず、これら半円溝18や矩形溝20等も適宜採用することができる。なお、これら半円溝18や矩形溝20に関しても、上記第1〜第3のシミュレーション結果について総括した上記(a)〜(f)の内容がそれらに準ずるかたちで適用されることが発明者によって確認されている。
・上記実施の形態では、上記中空部16の長辺側の内側壁それぞれに三角溝17が1つ形成されたバイアス磁石15について示したが、例えば図16に示すように、その長辺側の内側壁それぞれに複数、例えば3つの三角溝22が形成されたバイアス磁石23なども採用可能である。この場合も、上記実施の形態に準じた作用効果が得られることが発明者により確認されている。
・上記実施の形態では、上記中空部16の長辺側の内側壁の中心部に三角溝17を形成することとしたが、この三角溝17が形成される位置は上記中空部16内であれば他の位置に形成してもよい。この場合、磁気ベクトルの振れ角の対称性を維持することはできないものの、磁気ベクトルの振れ角の調整、すなわち拡大を図ることは上記実施の形態と同様、容易に行うことができる。
本発明にかかる回転検出装置の一実施の形態についてその全体構造を示す断面図。 同実施の形態の回転検出装置に使用されるバイアス磁石の正面構造を示す平面図。 図2に示すA−A線に沿って切断した場合の上記バイアス磁石の断面斜視構造を示す斜視図。 (a)は、第1のシミュレーションに使用されるバイアス磁石の平面並びに側面構造を示す平面および側面図。(b)は、同第1のシミュレーションに使用されるバイアス磁石の三角溝の形状を模式的に示す図。 第1のシミュレーションでの解析態様を示す略図。 (a)は溝の形成されていないバイアス磁石の磁束の発生態様を示す図。(b)は三角溝の形成されたバイアス磁石の磁束の発生態様を示す図。 (a)〜(c)は、第1のシミュレーションの結果を総括して示す図。 第1のシミュレーションの結果の一部をグラフとして示す図。 第2のシミュレーションにて解析対象とする三角溝の各種形状を示す図。 第2のシミュレーションの結果を総括して示すグラフ。 第3のシミュレーションにて解析対象とするバイアス磁石の断面斜視構造を示す斜視図。 第3のシミュレーションの結果を総括して示す図。 同実施の形態の変形例についてバイアス磁石の断面斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態の他の変形例についてバイアス磁石の断面斜視構造を示す斜視図。 上記各変形例における磁気ベクトルの振れ角のシミュレーション結果を総括して示す図。 同実施の形態のさらに他の変形例についてバイアス磁石の平面構造を示す正面図。 従来の回転検出装置によるロータの回転検出の態様を示す平面図。 従来の回転検出装置の実用モデルの一例についてその全体構造を示す断面図。
符号の説明
MRE1〜MRE4…磁気抵抗素子、T1…給電端子、T2…出力端子、T3…接地(GND)端子、1,2…磁気抵抗素子対、11…センサチップ、12…モールド部材、15…バイアス磁石、15a…ロータ対向面、16…中空部、17…三角溝、18…半円溝、19…バイアス磁石、20…矩形溝、21…バイアス磁石、22…三角溝、23…バイアス磁石、30…ケース部材、31…突起部、40…樹脂ケース、50a,50b,50c…端子導出部材。

Claims (5)

  1. 磁気抵抗素子を備えるセンサチップと該センサチップの周囲を囲繞する態様で配されて前記磁気抵抗素子にバイアス磁界を付与するバイアス磁石とが一体に組み付けられてなり、前記センサチップの近傍にて磁性体ロータが回転するときに前記バイアス磁界と協働して生じる磁気ベクトルの変化を前記磁気抵抗素子の抵抗値の変化として感知して前記ロータの回転態様を検出する回転検出装置において、
    前記バイアス磁石は、前記センサチップが収容される中空部の内側壁に形成された溝を有し、この溝を通じて前記磁気抵抗素子に作用する磁気ベクトルの振れ角を拡大す
    ことを特徴とする回転検出装置。
  2. 前記バイアス磁石の中空部は、前記センサチップの断面形状に対応した略長方形状にて形成されてなり、前記溝は、同中空部の前記センサチップにおける磁気抵抗素子の配設面と平行に対向する各長辺側の内側壁に対して当該バイアス磁石の長手方向に延伸される態様で設けられてな
    請求項1に記載の回転検出装置。
  3. 記溝は、前記各長辺側の内側壁の中心部に形成されてなる
    請求項2に記載の回転検出装置。
  4. 前記溝は、その断面形状が溝底部を頂点とする三角形状に形成されてなる
    請求項1〜のいずれか一項に記載の回転検出装置。
  5. 前記溝は、その断面形状が溝底部を円弧とする半円形状に形成されてなる
    請求項のいずれか一項に記載の回転検出装置。
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