JP4232700B2 - 回転検出装置 - Google Patents
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Description
(イ)その断面形状が、溝底部を頂点とする三角形状からなるもの。
あるいは、請求項5に記載の発明によるように、
(ロ)その断面形状が、溝底部を円弧とする半円形状からなるもの。
等々を採用することができる。
図1は、本実施の形態の回転検出装置の全体構成を示すものである。この図1に示されるように、この回転検出装置も、例えば先の図17に示す態様で磁気抵抗素子対1および2が配設されたセンサチップ11を内蔵するモールド部材12、そして上記磁気抵抗素子対1および2にバイアス磁界を付与するバイアス磁石15が突起部31を有する有底筒状のケース部材30に収容されている。また、このケース部材30はさらに、電子制御装置等とのワイヤリングによる接続コネクタとしても機能するように成形された樹脂ケース40に一体に組み込まれている。一方、前述した各端子T1〜T3も、樹脂ケース40内に一体に設けられて上記コネクタとしての端子をも兼ねる端子導出部材50a〜50cにそれぞれ電気的に接続されている。ただし、この実施の形態にあっては、図2に別途、その正面構造を示すように、上記バイアス磁石15は、上記センサチップ11が収容される中空部16のうち、上記センサチップ11における磁気抵抗素子対1および2の配設面と平行に対向する各長辺側の内側壁の中心部に三角溝17が形成されている。この三角溝17は、その断面形状が溝底部を頂点とする三角形状に形成され、図1からも明らかなように、上記バイアス磁石15の長手方向全体に延伸されている。
まず、上記第1のシミュレーションの解析条件について説明する。図4(a)に示すように、この解析に用いるバイアス磁石15としては、その長さが「13.5mm」、横幅が「10.0mm」、縦幅が「9.0mm」の大きさからなり、これに横幅が「6.5mm」、縦幅が「2.6mm」の大きさからなる中空部16が形成されたものを使用した。また、この中空部16に形成される三角溝17としては、図4(b)に示されるように、溝の幅(底辺の幅)Xが2.0mm、溝の深さZが0.8mmの大きさからなるものを採用した。そして、このようなバイアス磁石15のもと、前記磁気ベクトルの振れ角を算出するために必要な磁気ベクトルの開き角度を解析する解析点としては、実際に上記磁気抵抗素子対1および2が配置される位置に対応した解析点AおよびBの2点とし、これら解析点AおよびBとバイアス磁石15のロータ対向面15aとの距離、すなわちM−M距離を変更して、各M−M距離ごとにいかなる磁気ベクトルの振れ角を示すかについて解析することとした。
(第2のシミュレーション)
次に、第2のシミュレーションについて説明する。ここでは、上記中空部16に形成する三角溝17についてその幅X、深さZをそれぞれ変更した場合の前記磁気ベクトルの振れ角について解析を行った。なお、バイアス磁石15の他の形状は、先の第1のシミュレーションと同じとした。
・溝の幅Xがそれぞれ「0.5mm」、「1.0mm」、「1.5mm」で、溝の深さZが「0.5mm」からなる三角溝17を採用した試料S1〜S3。
・溝の幅Xが「1.0mm」で、溝の深さZが「1.0mm」、「1.5mm」からなる三角溝17を採用した試料S4,S5。
といった5つの試料についてそれぞれ解析を行った。なお、この第2のシミュレーションでは、上記エアギャップAGが「0.5mm」、「1.0mm」、「1.5mm」といった3種の場合についてそれぞれ解析を行うこととする。ただし、ロータRTの形状は、上記第1のシミュレーションのものと同じものを使用している。また、上記M−M距離は、「1.3mm」に固定して解析を行っている。
次に、第3のシミュレーションについて説明する。ここでは、図11に例示するように、三角溝17をバイアス磁石15の長手方向全体に形成するのではなく、その三角溝17の長さLを変更した場合の前記磁気ベクトルの振れ角について解析を行った。なお、バイアス磁石15の他の形状は、先の第1のシミュレーションと同じとし、上記エアギャップAGが「0.5mm」、「1.0mm」、「1.5mm」の3種の場合についてそれぞれ解析を行った。またここでも、解析に使用するロータRTの形状は先の第1のシミュレーションと同じものを使用し、上記M−M距離も「1.3mm」に固定して解析を行っている。
(a)バイアス磁石15の中空部16に三角溝17を形成することによって磁気ベクトルの振れ角が拡大される。
(b)三角溝17の幅Xが大きいほど磁気ベクトルの振れ角が拡大される。
(c)三角溝17の深さZが深いほど磁気ベクトルの振れ角が拡大される。
(d)三角溝17の幅Xと深さZとでは、深さZを大きく(深く)する方が磁気ベクトルの振れ角の拡大にはより有効である。
(e)三角溝17は、バイアス磁石15のロータ対向面15aからある程度の長さがあれば十分であり、必ずしもその全長にわたって形成されている必要はない。
(f)上記中空部16の内側壁の片側のみに上記三角溝17を形成することによっても磁気ベクトルの振れ角が拡大される。
(1)上記磁気抵抗素子対1および2とバイアス磁石15との相対的な位置関係(例えば先に述べたM−M距離)についてはこれを必ずしも変更することなく、上記中空部16に形成された三角溝17をもって磁気抵抗素子対1および2に作用する磁気ベクトルの振れ角を調整することが可能となり、ひいてはこうした磁気ベクトルの振れ角の拡大に基づいて、当該回転検出装置としてのセンシング感度の向上も容易に実現されるようになる。しかも、基本的には、上記中空部16の三角溝17を通じてこのような磁気ベクトルの振れ角が調整可能であることから、その設計にかかる自由度も大幅に向上されるようになる。
・上記実施の形態では、上記三角溝17をバイアス磁石15の長手方向全体にわたって形成したが、シミュレーション結果について総括した上記(e)の内容に鑑みれば、同三角溝17は、バイアス磁石15のロータ対向面15aからある程度の長さ(上記の例では「6.7mm」)をもって形成される構造としてもよい。
Claims (5)
- 磁気抵抗素子を備えるセンサチップと該センサチップの周囲を囲繞する態様で配されて前記磁気抵抗素子にバイアス磁界を付与するバイアス磁石とが一体に組み付けられてなり、前記センサチップの近傍にて磁性体ロータが回転するときに前記バイアス磁界と協働して生じる磁気ベクトルの変化を前記磁気抵抗素子の抵抗値の変化として感知して前記ロータの回転態様を検出する回転検出装置において、
前記バイアス磁石は、前記センサチップが収容される中空部の内側壁に形成された溝を有し、この溝を通じて前記磁気抵抗素子に作用する磁気ベクトルの振れ角を拡大する
ことを特徴とする回転検出装置。 - 前記バイアス磁石の中空部は、前記センサチップの断面形状に対応した略長方形状にて形成されてなり、前記溝は、同中空部の前記センサチップにおける磁気抵抗素子の配設面と平行に対向する各長辺側の内側壁に対して当該バイアス磁石の長手方向に延伸される態様で設けられてなる
請求項1に記載の回転検出装置。 - 前記溝は、前記各長辺側の内側壁の中心部に形成されてなる
請求項2に記載の回転検出装置。 - 前記溝は、その断面形状が溝底部を頂点とする三角形状に形成されてなる
請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転検出装置。 - 前記溝は、その断面形状が溝底部を円弧とする半円形状に形成されてなる
請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転検出装置。
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