〔実施形態1〕
本発明の第1の実施形態について図1から図18に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施形態では、本発明に係る画像編集機能付き写真撮影装置としての、落書き編集機能付き写真撮影プリント装置(以下、単に「写真撮影プリント装置」という。)について説明する。本実施形態における写真撮影プリント装置は、ゲームセンタ等に設けられ、例えば「プリント倶楽部(登録商標)」の名称で知られている遊戯装置である。この写真撮影プリント装置の利用者は、この写真撮影プリント装置を用いて、利用者自身の写真撮影をし、その撮影画像に対して「落書き」と呼ばれる画像編集を施す。そうすることにより、この写真撮影プリント装置は、画像編集の施された撮影画像をシールシート等にプリントして利用者に提供する。
1.装置構造
図2(a)(b)及び図3(a)(b)にそれぞれ示す、本実施形態の写真撮影プリント装置1の側面図及び平面図に基づいて、写真撮影プリント装置1の外観構成について説明する。
写真撮影プリント装置1は、主に、筐体2と撮影ブース3とから構成されている。筐体2は、写真撮影プリント装置1の装置本体をなすものである。撮影ブース3は、筐体2に取り付けられたフレーム3aと、フレーム3aによって支持されているカーテン3bとによって構成されている。この撮影ブース3の内部、つまり、筐体2とカーテン3bとによって囲まれた内部空間が撮影室となる。
なお、後述する、図2(b)の落書き編集ブース(画像編集ブース)4は、利用者が落書き編集を行うための立つ位置(作業スペース)であり、周囲の他の利用者から編集中の画面が見えないように、遮蔽・目隠し用カーテンを備えている。
ここで、図4(a)(b)にそれぞれ示す筐体2の正面図及び側面図に基づいて、筐体2についてより詳細に説明する。
筐体2の撮影ブース3側の面(正面)には、撮影ブース3内を常時照明する照明灯11、撮影ブース3内の利用者を動画撮影及び静止画撮影(写真撮影)する撮影用カメラ12、撮影用カメラ12の写真撮影時に発光する撮影用フラッシュ13、写真撮影の前後において撮影用カメラ12の撮影する動画(映像)をリアルタイムで表示するライブビューモニタ14、撮影用カメラ12によって写真撮影された撮影画像を表示して落書き編集を受け付ける落書き編集ユニット15、撮影用カメラ12のシャッター操作等を受け付ける操作スイッチ16、写真撮影プリント装置1の利用料金を投入するためのコイン投入口17などが設けられている。
また、筐体2の内部には、落書き編集ユニット15を搭載して回転するターンテーブル18、ターンテーブル18を回転させる駆動装置19、落書き編集の施された撮影画像をシールシートに印刷して出力するプリントユニット20などが設けられている。さらに、筐体2の側面には、プリントユニット20のシールシート排出口20aなどが設けられている。
また、筐体2の正面に向かって右側の側面には、施錠可能なメンテナンス扉2aが設けられており、その内部にはメンテナンスボタン27が設けられている。そして、写真撮影プリント装置1を設置する店舗の店員などの操作者は、施錠を解除してメンテナンス扉2aを開け、その内部にあるメンテナンスボタン27を操作することができる。
ここで、落書き編集ユニット15は、撮影画像を表示する表示部、及び表示した撮影画像に対する落書き編集入力を受け付ける入力部として機能するタッチパネル式液晶ディスプレイ15a(以下、単に「タッチパネル」という。)と、このタッチパネル15aに対してペン入力するための落書きペン15bとを備えている。利用者は、タッチパネル15aに表示された撮影画像に対し、落書きペン15bを用いることにより、文字や線画などの書き込みを行ったり、予め準備されている「スタンプ」と呼ばれる装飾用画像を選択して貼り付けたりすることができる。
図5(a)(b)に、落書き編集ユニット15及びその周辺機器をより詳細に図示したそれぞれ平面図及び正面図を示す。落書き編集ユニット15は、上記のように、ターンテーブル18に搭載されており、筐体2に対して水平面内で180°回動することができる。この回動により、落書き編集ユニット15は、タッチパネル15aが筐体2の正面側に位置する配置、つまりタッチパネル15aが撮影ブース3の内部へ向かう配置(第1配置、図2(a)、図3(a)参照)と、タッチパネル15aが筐体2の背面側に位置する配置、つまりタッチパネル15aが撮影ブース3の外部へ向かう配置(第2配置、図2(b)、図3(b)参照)との間で、配置の切り替えが可能となっている。
この回動は、駆動装置19によって自動で行う。そのために、ターンテーブル18の下段外周18aには歯が形成されており、この歯が駆動装置19のピニオン19aと歯合し、駆動装置19からの回転動力がターンテーブル18に伝達されるようになっている。
あるいは、駆動装置19を設けない装置構成であってもよく、この場合には、写真撮影プリント装置1を設置する店舗の店員などの操作者によって、手動で落書き編集ユニット15及びターンテーブル18を回動させてもよい。
ターンテーブル18の外周には、凹部18bが2箇所に形成されている。この2つの凹部18bは、ターンテーブル18の中心から見て互いに180°隔たった方向に位置している。また、ターンテーブル18の外周近傍には、ロック機構21が設けられている。このロック機構21は、バネ及びソレノイドの作用によって出入りする固定用爪21aを有している。このロック機構21は、落書き編集ユニット15が第1又は第2配置にあるときに、固定用爪21aが突出して凹部18bに嵌合することにより、ターンテーブル18を固定する。落書き編集ユニット15を回動させるときには、ロック機構21は固定用爪21aを引き込むことにより固定を解除する。
ターンテーブル18の外周近傍の裏面には、配置識別用マーク18cが1箇所に形成されている。この配置識別用マーク18cは、配置検知用センサによって検知可能なものである。配置検知用センサは、例えば、光学的手段や磁気的手段によって、反射面や磁気マークなどからなる配置識別用マーク18cが、対面する位置に存在するか否かを検知するものである。
ターンテーブル18の中心から見て互いに180°隔たった方向、かつ、配置識別用マーク18cに対面し得る位置には、上記の配置検知用センサ22a・22bがそれぞれ配置されている。そして、落書き編集ユニット15が第1配置にあるときには、配置検知用センサ22aが配置識別用マーク18cを検知し、落書き編集ユニット15が第2配置にあるときには、配置検知用センサ22bが配置識別用マーク18cを検知するようになっている。したがって、配置検知用センサ22a・22bの何れが配置識別用マーク18cを検知しているかによって、落書き編集ユニット15が第1又は第2配置の何れにあるかを検知できるようになっている。
なお、図5(c)に示すように、落書きペン15bは、落書き編集ユニット15にコードで接続されており、このコードは、落書き編集ユニット15内部に巻き取ることができるようになっている。つまり、上記コードは、利用者が落書きペン15bを引っ張ることにより落書き編集ユニット15外部に引き出され、利用者が落書きペン15bを手放すと、落書き編集ユニット15に内蔵されたバネによって自動的に巻き取られるようになっている。これにより、落書き編集ユニット15の回動の際に、落書きペン15bのコードが回動の障害となることを回避することができる。
図2(a)(b)及び図3(a)(b)に戻って、写真撮影プリント装置1の利用形態について説明する。
写真撮影プリント装置1は、撮影ブース3を、落書き編集のための落書き編集ブースとしても用いる一重接客機としての利用形態(一重接客モード、第1モード)と、撮影ブース3とは別に落書き編集ブースを設ける二重接客機としての利用形態(二重接客モード、第2モード)とを切り替えることができるようになっている。
すなわち、一重接客モードでは、図2(a)及び図3(a)に示すように、落書き編集ユニット15は第1配置にあり、タッチパネル15aは撮影ブース3の内部に向かっている。
この一重接客モードでは、利用者U1(単数又は複数)は、撮影ブース3に入って写真撮影を行った後、撮影ブース3内でタッチパネル15aの近傍に移動し、タッチパネル15aを用いて落書き編集を行う。そして、落書き編集が終わると、利用者U1は、撮影ブース3から出て、プリントユニット20における印刷が完了するのを待ち、シールシート排出口20aからシールシートを受け取ることにより、写真撮影プリント装置1の利用を終了する。利用者U1が撮影ブース3から出ると、次の利用者U2(単数又は複数、図2(a)及び図3(a)には図示せず)が撮影ブース3に入って、上記利用者U1と同様に写真撮影および落書き編集を行う。
一方、二重接客モードでは、図2(b)及び図3(b)に示すように、落書き編集ユニット15は第2配置にあり、タッチパネル15aは筐体2の背面に位置し、撮影ブース3の外部に向かっている。
このとき、筐体2の背面側には、落書き編集ブース(画像編集ブース)4が設けられる。落書き編集ブース4は、フレーム4aと、フレーム4aによって支持されているカーテン4bとによって構成され、筐体2の背面側に立つ利用者の上半身を囲うようになる。フレーム4aは、フレーム3a又は筐体2に対して摺動できるように取り付けられており、フレーム4aを引き出すことによって落書き編集ブース4が設置され、フレーム4aを押し込むことによって落書き編集ブース4が格納されるようになっている。
この二重接客モードでは、利用者U1は、撮影ブース3に入って写真撮影を行った後、撮影ブース3から出て筐体2の背面に回り込んで落書き編集ブース4に入り、落書き編集ブース4内でタッチパネル15aを用いて落書き編集を行う。そして、落書き編集が終わると、利用者U1は、落書き編集ブース4から出て、プリントユニット20における印刷が完了するのを待ち、シールシート排出口20aからシールシートを受け取ることにより、写真撮影プリント装置1の利用を終了する。利用者U1が撮影ブース3から出ると、利用者U1の落書き編集の終了を待つことなく、次の利用者U2が撮影ブース3に入って、上記利用者U1と同様に写真撮影を行う。
図6のタイミングチャートにおいて、一重接客モードと二重接客モードとを比較する。一重接客モードでは、写真撮影と落書き編集とを順に繰り返して行うのに対し、二重接客モードでは、利用者U1の落書き編集と、利用者U2の写真撮影とを並行して行うことになる。したがって、二重接客モードでは、一重接客モードに対し、利用者の回転率を大幅に向上させることができる。そこで、二重接客モードでは、写真撮影及び落書き編集それぞれに許容する最大時間を延長し、利用者の満足度の向上を図ることができる。例えば、一重接客モードでは、写真撮影及び落書き編集をそれぞれ2分と定め、二重接客モードでは、写真撮影及び落書き編集をそれぞれ2分30秒と定めることができる。図6に示すように、一重接客モードと二重接客モードとで利用者U1が同時に利用開始したとすると、二重接客の場合は一重接客に比べ、写真撮影・落書き編集時間をそれぞれ30秒ずつ延長しているにも関わらず、利用者U3の利用終了が2分早くなる。すなわち、単位時間当たりの利用可能組数(利用者の回転率)が向上する。
次に、上記写真撮影プリント装置1の変形例について説明する。図7に、筐体2の一変形例としての筐体52の正面図を示す。なお、筐体52に関し、筐体2と同一の構成及び機能を有する部材については、図7において同一符号を付記し、その説明を省略する。
筐体2では、落書き編集ユニット15を水平面内で回動させたが、筐体52では、落書き編集ユニット55を鉛直面内で180°回動させる。そのために、筐体52の内部には、筐体52の正面に平行、かつ、水平に延在する回動軸53が設けられ、この回動軸53を駆動装置59によって回動できるようになっている。また、筐体52においても、筐体2と同様、ロック機構や配置検知用センサなどが設けられる。
図8(a)(b)に、筐体2の他の変形例としての筐体62の正面図を示す。なお、筐体62に関し、筐体2と同一の構成及び機能を有する部材については、図8(a)(b)において同一符号を付記し、その説明を省略する。
筐体62は、落書き編集ユニット15の代わりに、2つの落書き編集ユニット65を備えている。各落書き編集ユニット65は、ヒンジ68によって筐体62に取り付けられており、筐体62に対して水平面内で90°回動できるようになっている。これにより、一重接客モードでは、各落書き編集ユニット65のタッチパネル15aが筐体62の正面を向き(図8(a))、二重接客モードでは、各落書き編集ユニット65のタッチパネル15aが筐体62の側面を向く(図8(b))ようになっている。
また、筐体62では、プリントユニット20もシールシート排出口20aの向きを変えるようになっていてもよい。すなわち、プリントユニット20がターンテーブル63に搭載されて90°回動できるようになっており、一重接客モードではシールシート排出口20aが正面を向き(図8(a))、二重接客モードではシールシート排出口20aが側面を向く(図8(b))ようになっていてもよい。
この筐体62においても、筐体2と同様、落書き編集ユニット65のロック機構や配置検知用センサなどが設けられ、さらに、プリントユニット20を搭載するターンテーブル63のロック機構や配置検知用センサが設けられていてもよい。また、筐体62では落書き編集ユニット65を2つ備えているが、プリントユニット20から遠い方の落書き編集ユニット65、つまり、図8(a)(b)において左側の落書き編集ユニット65を省き、落書き編集ユニット65を1つ備える構成としてもよい。
なお、図9(a)(b)に示すように、筐体62において、一方の落書き編集ユニット65を固定式としてもよい。この場合、二重接客時において、撮影ブース3においても落書き編集を行うことができる。これにより、先の利用者の落書き編集が終了するよりも前に、後の利用者が写真撮影を終了したような場合の待ち時間において、後の利用者は撮影ブース3内で落書き編集を行うことができるようになる。
図10(a)(b)及び図11(a)(b)に、筐体62の他の変形例としての筐体72の正面図・側面図を示す。なお、筐体72に関し、筐体62と同一の構成及び機能を有する部材については、図10(a)(b)及び図11(a)(b)において同一符号を付記し、その説明を省略する。
筐体72は、2つの落書き編集ユニット65の代わりに、1つの落書き編集ユニット75を備えている。落書き編集ユニット75は、ヒンジ78によって筐体72に取り付けられており、筐体72に対して水平面内で180°回動できるようになっている。これにより、一重接客モードでは、落書き編集ユニット75のタッチパネル15aが撮影ブース3の内部に向かい(図10(a)(b))、二重接客モードでは、落書き編集ユニット75のタッチパネル15aが筐体72の外部に向かう(図11(a)(b))ようになっている。
この筐体72においても、筐体62と同様、落書き編集ユニット75のロック機構や配置検知用センサなどが設けられている。また、筐体72では落書き編集ユニット75を1つ備えているが、筐体62と同様、落書き編集ユニット75を左右に2つ備える構成としてもよい。
以上のように、写真撮影プリント装置1では、落書き編集ユニット15の配置が、タッチパネル15aが撮影ブース3の内部へ向かう第1配置と、タッチパネル15aが撮影ブース3の外部へ向かう第2配置との間で配置の切り替えが可能である。
この構成では、落書き編集ユニット15を第1配置とすることにより、撮影ブース3の内部を落書き編集のための場所として利用者に提供することができる。これにより、利用者は撮影後、落書き編集のために移動しなくてもよくなる。また、落書き編集ユニット15を第2配置とすることにより、撮影ブース3の外部において利用者に落書き編集をさせることができる。これにより、先に撮影を済ませて落書き編集を行う利用者が、後に撮影する利用者の邪魔にならないようにすることができる。このように、写真撮影プリント装置1では、運用形態を柔軟に変更できる。
これまでは、落書き編集ユニットを回動させることにより、タッチパネルが撮影ブースの内部へ向かう第1配置と、外部へ向かう第2配置とを切り替えることができる構成について説明したが、図12に示す筐体82のように、タッチパネル15a及び落書きペン(図示せず)を筐体82の正面及び背面にそれぞれ備える落書き編集ユニット85を設けるようにしてもよい。この場合、筐体82の外観構成を変更することなく、後述するように、撮影用カメラ12や落書き編集ユニット85の動作を制御することによって、一重接客モードと、二重接客モードとを切り替えるようにすればよい。
2.制御及び処理
次に、図1のブロック図に基づいて、本実施形態の写真撮影プリント装置1aの制御及び処理について説明する。なお、写真撮影プリント装置1aは、図2から図5に示した写真撮影プリント装置1を前提としつつ、駆動装置19を備えておらず、落書き編集ユニット15の回動を手動で行うものである。
図2から図5には図示していないが、筐体2の内部には、写真撮影プリント装置1aの各部を制御する制御装置23が備わっている。制御装置23は、例えば、パーソナルコンピュータなどのコンピュータによって構成されており、LSIなどによって構成される中央処理装置、RAMなどによって構成される主記憶装置、ハードディスクなどによって構成される外部記憶装置26などを備えている。
制御装置23では、外部記憶装置26から読み出された制御プログラムが主記憶装置上において中央処理装置によって実行されることにより、写真撮影処理部24a、落書き編集処理部24b、印刷処理部24c、モード切替処理部24dなどの機能ブロックを有する制御部24が構成される。この制御プログラムは、外部記憶装置26にインストールされている。この制御プログラムを制御装置23に供給するには、例えば、CD−ROMなどのリムーバブルメディアから読み出すようにしてもよく、制御装置23がインターネットなどの通信ネットワークに接続されている場合には、この通信ネットワークを介してダウンロードするようにしてもよい。
また、主記憶装置は、後述する運用モードフラグや他の種々のフラグなどを記憶するための記憶部(記憶手段)25としても機能する。
制御部24は、撮影用カメラ12、撮影用フラッシュ13、ライブビューモニタ14、タッチパネル15a、操作スイッチ16、課金装置17a、プリンタ20b、IDタグリーダ/ライタ20c、ロック機構21、配置検知用センサ22、メンテナンスボタン27などを制御する。具体的な制御内容は次の通りである。
制御部24は、課金装置17aに対して所定金額のコインがコイン投入口17(図4(a)参照)から課金装置17aに対して投入されたか否かを確認し、投入されたことが確認された場合には、一連のゲームを開始する。
制御部24の写真撮影処理部24aは、写真撮影に関連する処理(写真撮影処理、撮影処理)を実行する。写真撮影処理では、まず、写真撮影処理部24aが、スチルカメラやビデオカメラなどによって構成される撮影用カメラ(撮影装置)12に動画撮影させ、その映像をライブビューモニタ14に表示させる。撮影ブース3内の利用者は、ライブビューモニタ14に表示される映像を見ながらポーズをとり、ポーズが決まると、操作スイッチ16を押下する。操作スイッチ16が押下されると、操作スイッチ16から写真撮影処理部24aに対しスイッチオン信号が送られる。写真撮影処理部24aは、スイッチオン信号を受け取ると、撮影用フラッシュ13に対し、撮影用フラッシュ13を発光させるための発光信号を送るとともに、撮影用カメラ12に対し、静止画撮影を実行させるための撮影信号を送る。撮影用フラッシュ13は、発光信号を受け取って瞬間的に発光する。撮影用カメラ12は、撮影信号を受け取ると、静止画撮影を実行して、撮影画像データを生成し、これを写真撮影処理部24aに対して送る。写真撮影処理部24aは、撮影用カメラ12からの撮影画像データを受け取り、外部記憶装置26に記憶する。
なお、写真撮影処理部24aは、写真撮影処理において、必要に応じて、ライブビューモニタ14に対し案内表示などの各種画面を表示させる。
また、制御部24の落書き編集処理部24bは、落書き編集に関連する処理(落書き編集処理、画像編集処理)を実行する。写真撮影処理では、まず、落書き編集処理部24bが、外部記憶装置26から撮影画像データを読み出し、その撮影画像データを落書き編集ユニット(画像編集装置)15のタッチパネル(表示部、操作部)15aに送って、撮影画像を表示させる。そして、タッチパネル15aに対する落書き編集入力(画像編集入力)を受け付ける。タッチパネル15aに撮影画像が表示されると、利用者は、落書きペン15b(図4(a)参照)を用いてタッチパネル15aに対して文字や線画の書き込みなどを行う。タッチパネル15aは、この書き込みに応じた編集信号を生成し、落書き編集処理部24bに送る。落書き編集処理部24bは、タッチパネル15aからの編集信号を受け取り、その編集信号に基づいて上記書き込みに応じた文字や線画などを撮影画像に合成し、合成後の画像である編集画像を示す編集画像データを生成し、外部記憶装置26に記憶する。
なお、落書き編集処理部24bは、落書き編集処理において、必要に応じて、タッチパネル15aに対し案内表示などの各種画面を表示させる。
また、制御部24の印刷処理部24cは、印刷に関連する処理(印刷処理)を実行する。印刷処理では、印刷処理部24cが、外部記憶装置26から編集画像データを読み出し、その編集画像データをプリントユニット20のプリンタ20bに送って、編集画像をシールシートに印刷させる。プリンタ20bでは、編集画像を印刷したシールシートをシールシート排出口20a(図2(b))から排出する。
なお、プリントユニット20は、IDタグリーダ/ライタ(識別情報読み取り手段)20cを備えており、IDタグ(識別媒体)に記録されている各種識別情報を読み出して印刷処理部24cに出力する。IDタグは、メモリ機能を有するICチップなどによって構成されるものである。印刷処理部24cは、IDタグリーダ/ライタ20cで読み取った識別情報に基づいて、プリンタ20bに装着されたシールシート及びインクフィルムが、当該写真撮影プリント装置1aにおいて利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタ20bを動作可能とする。すなわち、写真撮影プリント装置1aにおいて指定されているシールシート及びインクフィルム以外は使用できないように設定されていることになる。
また、制御装置23のモード切替処理部24dは、一重接客モードと、二重接客モードとの切り替え処理(モード切替処理)を実行する。モード切替処理では、モード切替処理部24dが、図5(a)に示した配置検知用センサ22a・22bからの検知信号に基づいて、落書き編集ユニット15が第1及び第2配置のいずれにあるかを検知する。なお、配置検知用センサ22a・22bを総称する場合は、配置検知用センサ(配置検知部)22と称する。そして、モード切替処理部24dは、落書き編集ユニット15が第1配置にある場合は、記憶部25の記憶する運用モードフラグを「一重接客モード」に設定する。この場合、写真撮影処理部24aと落書き編集処理部24bとは、写真撮影処理の終了後に落書き編集処理を実行する。そして、モード切替処理部24dは、落書き編集ユニット15が第2配置にある場合は、記憶部25の記憶する運用モードフラグを「二重接客モード」に設定する。この場合、写真撮影処理部24aと落書き編集処理部24bとは、写真撮影処理と落書き編集処理とを並行して実行する。
また、モード切替処理部24dは、メンテナンスボタン27が押下されると、メンテナンスモードに移行し、ロック機構21を解除して落書き編集ユニット15を回動可能な状態とする。そして、再度メンテナンスボタン27が押下されると、メンテナンスモードを終了し、ロック機構21をロック状態にし、上記のように配置検知用センサ22による配置の検知を行う。なお、メンテナンスボタン27は、図4に示すように、筐体2内部に設置されており、写真撮影プリント装置1aを設置する店舗の店員などの操作者が、落書き編集ユニット15の回動などのメンテナンスの際に押下するボタンである。
次に、図13から図15のフローチャート、並びに、図16及び図17の状態遷移図に基づいて、処理の流れについて説明する。なお、図16及び図17の状態遷移図は、それぞれ一重接客モード(撮影ブースで落書き編集ブースを兼用)及び二重接客モード(撮影ブースと落書き編集ブースが異なる)における、ライブビューモニタ14とタッチパネル15aとに表示される画面の状態遷移を示している。
まず、図13に基づいて写真撮影処理に関連する処理の流れについて説明する。写真撮影プリント装置1aは、電源投入後、一重接客・二重接客判定処理を行い(S1)、ライブビューモニタ14にデモ画面(一重接客モードの場合図16のA−1a,二重接客モードの場合図17のA−1)を表示する(S2)。そして、課金装置17aにコインが投入されたか否かを判定し(S3)、投入されていない場合はS1及びS2を繰り返す。
ここで、図15に基づいて、図13に示した一重接客・二重接客判定処理(S1)について、より詳細に説明する。まず、メンテナンスモードとなっているか、それ以外のモード(ゲームモード)となっているかを判定し(S1−1)、メンテナンスモードとなっている場合には、ロック機構21を解除して落書き編集ユニット15を回動可能にし(S1−2)、ライブビューモニタ14及びタッチパネル15aに「しばらく、お待ち下さい」などの表示をする(S1−3,S1−4)。なお、メンテナンスモードとゲームモードとの切り替えは、上述したように、操作者によるメンテナンスボタン27の操作に応じるものである。
ゲームモードとなると、ロック機構21をロック状態にして落書き編集ユニット15を固定し(S1−5)、配置検知用センサ22からの検知信号に基づいて、落書き編集ユニット15の配置(接客面方向)を認識する(S1−6)。そして、認識した配置に応じて(S1−7)、落書き編集ユニット15が第1配置にある場合、すなわち、撮影ブース3方向を向いている場合には、運用モードフラグを一重接客モードに設定し(S1−8)、落書き編集ユニット15が第2配置にある場合、すなわち、撮影ブース3の外方向を向いている場合には、運用モードフラグを二重接客モードに設定して(S1−9)、処理を終了する。
図13に戻って、S3においてコインが投入されたと判定すると、撮影ブース3の使用/未使用を示す撮影ブースフラグに、1(使用中)を設定し、運用モードフラグに応じて、撮影制限時間を設定する(S5,S6,S7)。運用モードフラグが一重接客モードである場合には、撮影制限時間として短モード(例えば2分)を設定し、運用モードフラグが二重接客モードである場合には、撮影制限時間として長モード(例えば3分)を設定する。
そして、撮影制限時間がタイムアウトする、あるいは、利用者によって終了ボタンが押下されるまで、写真撮影を実行する(S8,S9,S10)。このとき、ライブビューモニタ14にはライブビュー画面(図16のA−2a,または図17のA−2)が表示される。写真撮影処理後、利用者による分割数の選択が行われる(S11)。分割数の選択とは、シールシートの印刷面をどのように分割して画像を印刷するかの選択である。このとき、ライブビューモニタ14には分割選択メニュー画面(図16のA−3a,または図17のA−3)が表示される。
そして、運用モードフラグに応じ(S12)、運用モードフラグが一重接客モードである場合には、直ちに撮影画像を落書き編集ユニット15へ転送し(S16)、運用モードフラグが二重接客モードである場合には、落書き編集ブース4の使用/未使用を示す落書きブースフラグを確認し(S13)、1(使用中)である場合にはもぐらたたきゲームや撮り直しなどにより利用者に時間つぶしさせ(S14)、落書きブースフラグが0(空き)となると、ライブビューモニタ14に移動案内画面(図17のA−4)を表示して(S15)、撮影画像を落書き編集ユニット15へ転送する(S16)。なお、撮影画像は、実際には外部記憶装置26に保存するが、ここでは、写真撮影処理部24aが撮影画像を外部記憶装置26に保存し、落書き編集処理部24bでの利用を可能とすることを、便宜上「落書き編集処理部への撮影画像転送」と称している。
そして、運用モードフラグに応じ(S17)、運用モードフラグが二重接客モードである場合には、直ちに撮影ブースフラグを0(空き)に設定して(S20)処理を終了し、運用モードフラグが一重接客モードである場合には、ライブビューモニタ14に落書き編集を促す画面(図16のB−5a)を表示し(S18)、落書きブースフラグが0(空き)となるまで待って(S19)、撮影ブースフラグを0(空き)に設定して(S20)、処理を終了する。なお、落書きブースフラグは、落書き編集処理の終了時に0(空き)に設定される(図14のS35参照)。また、一重接客モードの場合、落書きブースフラグは、落書き編集ブースとして使用される撮影ブース3の使用/未使用を示すことになる。
次に、図14に基づいて落書き編集処理に関連する処理の流れについて説明する。まず、運用モードフラグ及び撮影ブースフラグを判定し(S21,S22)、それぞれに応じた画面をタッチパネル15aに表示する(S23,S24,S25)。具体的には、二重接客モードである場合はデモ画面(図17のB−1)を表示し(S23)、一重接客モードかつ撮影ブースフラグ=1(使用中)である場合は撮影補助画面など(図16のA−2b,またはA−3b)を表示し(S24)、一重接客モードかつ撮影ブースフラグ=0(空き)である場合はデモ画面(図16のA−1b)を表示する(S25)。そして、S25を実行した場合には直ちにS21からのステップを繰り返し、S23,S24を実行した場合には撮影画像が到着するまで(S26)、S21からのステップを繰り返す。なお、撮影画像は、実際には外部記憶装置26に保存されるが、ここでは、写真撮影処理部24aにより撮影画像が外部記憶装置26に保存され、落書き編集処理部24bに利用可能となることを、便宜上「写真撮影処理部より撮影画像到着」と称している。このとき同時に、タッチパネル15aに転送中表示(図17のB−4)を行う。
そして、落書きブースフラグを1(使用中)に設定し(S27)、運用モードフラグに応じて、落書き制限時間を設定する(S28,S29,S30)。運用モードフラグが一重接客モードである場合には、落書き制限時間として短モード(例えば2分)を設定し、運用モードフラグが二重接客モードである場合には、落書き制限時間として長モード(例えば3分)を設定する。
そして、落書き制限時間がタイムアウトする、あるいは、利用者によって終了ボタンが押下されるまで、落書き編集を実行する(S31,S32,S33)。このとき、タッチパネル15aには落書き編集画面(図16または図17のB−5)が表示される。
そして、タッチパネル15aに移動案内画面(図16または図17のB−6)を表示し(S34)、落書きブースフラグを0(空き)に設定して(S35)、印刷処理(S36)を実行して、処理を終了する。移動案内画面は、一重接客時には、利用者から見てシール取出口が右側であるため、「右から出るよ」と表示し、二重接客時には、利用者から見てシール取出口が左側であるため、「右から出るよ」と表示する。
なお、図18(a)(b)に、一重接客モードと二重接客モードとを切り替えるスケジュールの一例を示しておく。このようなスケジュールは、利用者数や利用者層などに応じて決定すればよく、利用者数が多い場合には、二重接客モードに設定して利用者の回転率を高め、利用者数が少ない場合には、一重接客モードに設定して利用者にブース移動の手間をかけさせずに快適なゲームを提供することができる。
以上のように、写真撮影プリント装置1aは、撮影用カメラ12に対して利用者の撮影及び撮影画像データの生成を実行させる写真撮影処理と、落書き編集ユニット15に対して撮影画像の表示及び画像編集入力の受付を実行させる落書き編集処理とを実行する制御装置23を備え、この制御装置23は、写真撮影処理の終了後に落書き編集処理を実行する間は次の利用者に対する写真撮影処理を禁止する一重接客モードと、写真撮影処理の終了後に落書き編集処理を実行しつつ次の利用者に対する写真撮影処理を許容する二重接客モードとを切り替えて実行可能である。
制御装置23が一重接客モードを実行する場合には、写真撮影と落書き編集とを直列的に実行することになるので、写真撮影プリント装置1aにおける写真撮影から落書き編集までを1人あるいは1組の利用者に占有させることができる。したがって、一重接客モードの場合には、利用者に対し、写真撮影を行ったその場で続けて落書き編集をさせることができる。これにより、利用者にとっては、写真撮影後、落書き画像編集のために移動する必要がなく、移動の煩わしさから開放されるという利点がある。また、写真撮影プリント装置1aの設置場所に関しては、撮影ブース3とは別に落書き編集ブース4を設ける必要がなく、占有面積を小さくすることができるという利点がある。
一方、制御装置23が二重接客モードを実行する場合には、写真撮影と落書き編集とを並列的に実行することになるので、先に写真撮影を済ませた利用者が落書き編集ユニット15を用いて落書き編集を行うのと並行して、後の利用者が写真撮影を行うことができる。したがって、二重接客モードの場合には、上記一重接客モードの場合と比較して、利用者の回転率を上げることができるという利点がある。
このように、一重接客モード及び二重接客モードは、互いに異なる利点を有している。そして、上記の構成では、制御装置23が一重接客モードと二重接客モードとを切り替えて実行可能であるため、写真撮影プリント装置1aの利用状況や設置場所などに応じて適したモードを選択して実行することにより、それぞれの利点を発揮させることができる。このように、写真撮影プリント装置1aでは、運用形態を柔軟に変更できる。
また、写真撮影プリント装置1aは、落書き編集ユニット15が第1配置と第2配置との何れの配置をとるかを検知する配置検知用センサ22を備える。そして、制御装置23は、配置検知用センサ22の検知結果に基づき、落書き編集ユニット15が第1配置をとる場合には一重接客モードを実行し、落書き編集ユニット15が第2配置をとる場合には二重接客モードを実行する。これにより、落書き編集ユニット15の配置の変更にともなって、モードの切り替えを自動的に行うことができる。
また、メンテナンス時に、タッチパネル表示や音声で、店員(操作者)に対して「落書きブースの引き出し、または、収納」を促すようにしてもよい。
〔実施形態2〕
本発明の第2の実施形態について図19から図28に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図19のブロック図に基づいて、本実施形態の写真撮影プリント装置1bの制御及び処理について説明する。なお、写真撮影プリント装置1bは、実施形態1において図2から図5に示した写真撮影プリント装置1を前提としつつ駆動装置19を備えておらず、落書き編集ユニット15の回動を手動で行うものである。
そして、写真撮影プリント装置1bの制御部24は、実施形態1の写真撮影プリント装置1aの制御部24に対して、スケジュール管理部24f、モード切替通知部24e及び電源管理部24kの機能ブロックが加わった点で異なる。また、写真撮影プリント装置1bの記憶部25は、実施形態1の写真撮影プリント装置1aの記憶部25に対して、さらに運用スケジュールを記憶する点で異なる。ここでは、実施形態1の写真撮影プリント装置1aとは異なる点に限って説明する。
本実施形態の写真撮影プリント装置1bでは、落書き編集ユニット15の回動によるモードの切り替えは例えば店員などの操作者によって手動で行われるが、切り替えのタイミングを制御装置23において管理し、そのタイミングをライブビューモニタ14やタッチパネル15aにおいて通知するようになっている。
そのために、スケジュール管理部24fは、記憶部25に記憶されている運用スケジュールに基づいて、切り替えタイミングが経過したか否かを認識し、経過している場合には、モード切替通知部24eに対して経過信号を送る。モード切替通知部24eは、スケジュール管理部24fからの経過信号を受けると、ライブビューモニタ14やタッチパネル15aに所定の表示をさせる。さらに、スケジュール管理部24fは、運用スケジュールに基づいて、電源管理部24kを介して装置の電源OFFさせる。そのために、スケジュール管理部24fは、時計機能やカレンダ機能を備えている。なお、電源管理部24kは、スケジュール管理部24fからの指示に基づき、シャットダウン処理(各処理の終了、必要によりログデータなどの保存処理を含む)を行った上で、装置の電源をOFFさせる。
記憶部25に記憶させる運用スケジュールは、例えば、図20に示すようなものである。すなわち、運用スケジュールは、実行すべき動作(指定動作)と、曜日(平日又は休日)や時刻などに基づく動作のタイミング(指定時刻)とが関連付けられたテーブルである。図20の例では、実行すべき動作としての、店員の呼び出し(1)、店員の呼び出し(2)、自動電源OFFを、実行すべきタイミングが曜日ごとの時刻によって定められている。これにより、例えば平日には、図21(a)に示すようなスケジュールでモードの切り替えを行う。なお、店員の呼び出し(1)とは、図21(b)に示すように、利用客に店員(操作者)を呼びに行かせるための表示であり、店員の呼び出し(2)とは、図21(c)に示すように、利用客に店員を呼びに行かせるが、そのままゲームの続行も可能とするための表示である。これらの表示を見た利用者が店員を呼び出すことにより、店員は、実施形態1と同様にしてモードを切り替える。
なお、運用スケジュールは、写真撮影プリント装置1bを設置する店舗ごとの利用状況等に適合するように、適宜設定して外部記憶装置26に保存しておくことができ、動作時に記憶部25に読み出される。
このように、写真撮影プリント装置1bの制御装置23は、一重接客モードと二重接客モードとの切り替えスケジュールを記憶する記憶部25と、この切り替えスケジュールに基づいて切り替えタイミングの経過を認識するスケジュール管理部(切替管理手段)24fと、切り替えタイミングが経過したことを通知するモード切替通知部(通知手段)24eとを備えている。
図22から図26のフローチャート、並びに、図27及び図28の状態遷移図に基づいて、処理の流れについて説明する。なお、図27及び図28の状態遷移図は、それぞれ一重接客モードから二重接客モードへの切り替え、及び二重接客モードから一重接客モードへの切り替えにおける、ライブビューモニタ14とタッチパネル15aとに表示される画面の状態遷移を示している。
図22から図24は、写真撮影処理に関連する処理の流れを示しているが、これは実施形態1で説明した図13のS1とS2との間にS41のステップを追加し、S4とS5との間にS42からS50の各ステップを追加したものである。したがって、ここでは、追加したステップに限って説明する。
S41は、運用予約監視処理であり、その詳細を図26に示す。この処理では、スケジュール管理部24fが、自己が備える時計機能に基づいて、運用スケジュールに設定されている指定時刻を経過したか否かを判定し(S41−1)、経過した場合には、その指定時刻に対応する指定動作を判定する(S41−2)。指定動作が自動電源OFFであれば、ライブビューモニタ14やタッチパネル15aに「まもなく、終了します」などの予告メッセージを表示した後(S41−3,S41−4)、電源をOFFする(S41−5)。また、指定動作が店員呼び出し(1)又は(2)である場合には、予約フラグにその旨を設定する(S41−6,S41−7)。そして、もとのフローに戻ってS2以降のステップを実行する。
S42では、予約フラグを判定し、予約フラグが0(予約なし)の場合には、S5に移行する。なお、予約フラグ0は、S41−1において指定時刻ではないと判定されなかったことに対応している。
S42において、予約フラグが店員呼び出し(1)である場合には、店員呼び出し画面(一重接客の場合、図27のX−1a,二重接客の場合、図28のX−3a)を表示し(S43)、落書き編集ブースが利用中でないことを判断し、メンテナンスボタン27が押下されるのを待って(S44)、切替作業可能画面(図28のX−4a)を表示し(S45)、再度S1と同内容の一重接客・二重接客判定処理を実行する(S46)。そして、特典付加フラグを1(あり)に設定し(S47)、予約フラグを0(なし)に設定して(S48)、S5に移行する。
S42において、予約フラグが店員呼び出し(2)である場合には、店員呼び出し画面(図27のX−1a,図28のX−3a)を表示し(S49)、利用者により再開ボタンが押下されたか否かを判定し(S50)、再開ボタンが押下された場合には直ちにS5に移行し、押下されなかった場合にはS44へ移行する。再開ボタンの押下とは、二重接客モード時には、操作スイッチ16によりライブビュー画面上の再開メニューが選択されることに相当し、一重接客モード時には、タッチパネル15a上に表示された再開ボタンが選択されることに相当する。
このように、予約フラグが店員呼び出し(1)である場合には、無条件にモードの切り替えを促す一方、予約フラグが店員呼び出し(2)である場合には、利用者がモードの切り替えを望まないときには、そのままゲームを続行するようにしている。
図25は、落書き編集処理に関連する処理の流れを示しているが、これは実施形態1で説明した図14のS31とS32との間にS51及びS52の各ステップを追加したものである。したがって、ここでは、追加したステップに限って説明する。
S51では、上記特典付加フラグが1(あり)に設定されているか、0(なし)に設定されているかを判定し(S51)、特典付加ありの場合には、通常の落書き編集(S32)の代わりに、特典付きの落書き編集(S52)を実行する。この特典とは、例えば落書き制限時間の延長や、特別落書きスタンプの提供などであり、利用者が店員を呼んでくれた代償として利用者に供与するサービスである。
以上のように、写真撮影プリント装置1bは、一重接客モードと二重接客モードとの切り替えスケジュールを記憶する記憶部25と、この切り替えスケジュールに基づいて切り替えタイミングの経過を認識するスケジュール管理部24fと、切り替えタイミングが経過したことを通知するモード切替通知部24eとを備えている。
これにより、写真撮影プリント装置1bの利用状況などを考慮して切り替えスケジュールを予め定め、記憶部25に記憶させておくことができる。そして、その切り替えスケジュールに定められた切り替えタイミングが経過すると、その旨がモード切替通知部24eによって通知されることになる。これにより、切り替えのタイミングを逃すことを防ぐことができる。
〔実施形態3〕
本発明の第3の実施形態について図29から図38に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図29のブロック図に基づいて、本実施形態の写真撮影プリント装置1cの制御及び処理について説明する。なお、写真撮影プリント装置1cは、実施形態1において図2から図5に示した写真撮影プリント装置1を前提としつつ駆動装置19を備え、落書き編集ユニット15の回動を自動で行うものである。また、写真撮影プリント装置1cでは、メンテナンスボタン27は省かれている。
そして、写真撮影プリント装置1cの制御部24は、実施形態2の写真撮影プリント装置1bの制御部24に対して、モード切替処理部24dとは一部機能が異なるモード切替処理部24g、及びスケジュール管理部24fとは一部機能が異なるスケジュール管理部24hを備え、モード切替通知部24eを省いた点で異なる。また、写真撮影プリント装置1cの記憶部25は、実施形態2の写真撮影プリント装置1bの記憶部25に対して、運用スケジュールに加えて、予約運用モードフラグを記憶している点で異なる。ここでは、実施形態2の写真撮影プリント装置1bとは異なる点に限って説明する。
本実施形態の写真撮影プリント装置1cでは、モードの切り替えのタイミングを制御装置23において管理し、そのタイミングが経過すると、落書き編集ユニット15を自動的に回動してモードを切り替えるようになっている。
そのために、スケジュール管理部24hは、記憶部25に記憶されている運用スケジュールに基づいて、切り替えタイミングが経過したか否かを認識し、経過している場合には、記憶部25の予約運用モードフラグの設定を変更する。なお、スケジュール管理部24hは、スケジュール管理部24fと同様に、時計機能やカレンダ機能を備え、また、運用スケジュールに基づいて装置を電源OFFさる。
モード切替処理部24gは、現行のモードを示す運用モードフラグと、切り替えの予約が設定された予約運用モードフラグとを比較し、これらが不一致の場合に、ロック機構21や駆動装置19を動作させて自動的に配置を変更して、予約運用モードフラグに設定されているモードに変更するとともに、運用モードフラグの設定も変更する。なお、モード切替処理部24gは、配置検知用センサ22からの検知信号に基づいて、落書き編集ユニット15が第1及び第2配置のいずれにあるかを検知し、その配置と、予約運用モードフラグの内容とが適合しているか否かを判定し、適合していない場合に、上記のようにモードを変更してもよい。
記憶部25に記憶させる運用スケジュールは、例えば、図30に示すようなものである。すなわち、運用スケジュールは、実行すべき動作(指定動作)と、曜日(平日又は休日)や時刻などに基づく動作のタイミング(指定時刻)とが関連付けられたテーブルである。図30の例では、実行すべき動作としての、一重接客モードへの切り替え、二重接客モードへの切り替え、自動電源OFFを、実行すべきタイミングが曜日ごとの時刻によって定められている。これにより、例えば平日には、図31(a)に示すようなスケジュールでモードの切り替えを行う。なお、一重接客モードから二重接客モードへの切り替え、及びその逆の切り替えの際には、それぞれ図31(b)(c)のような表示がライブビューモニタ14やタッチパネル15aに表示される。
このように、写真撮影プリント装置1cは、落書き編集ユニット15の第1配置と第2配置との切り替えを行う駆動装置19を備え、写真撮影プリント装置1cの制御装置23は、一重接客モードから二重接客モードへ、又は二重接客モードから一重接客モードへの切り替えに対応して、駆動装置19を制御し、落書き編集ユニット15を第1配置から第2配置へ、又は第2配置から第1配置へそれぞれ切り替える。そのために、制御装置23は、一重接客モードと二重接客モードとの切り替えスケジュールを記憶する記憶部25と、この切り替えスケジュールに基づいて切り替えタイミングの経過を認識するスケジュール管理部(モード切替手段)24hとを備え、切り替えタイミングが経過すると、モード切替処理部24gが、落書き編集ユニット15を第1配置から第2配置へ、又は第2配置から第1配置へ切り替える。
図32から図36のフローチャート、並びに、図37及び図38の状態遷移図に基づいて、処理の流れについて説明する。なお、図37及び図38の状態遷移図は、それぞれ一重接客モードから二重接客モードへの切り替え、及び二重接客モードから一重接客モードへの切り替えにおける、ライブビューモニタ14とタッチパネル15aとに表示される画面の状態遷移を示している。
図32から図34は、写真撮影処理に関連する処理の流れを示しているが、これは実施形態1で説明した図13のS1とS2との間にS61のステップを追加し、S2とS3との間にS62からS72の各ステップを追加したものである。したがって、ここでは、追加したステップに限って説明する。
S61は、運用予約監視処理であり、その詳細を図36に示す。この処理では、スケジュール管理部24hが、自己が備える時計機能に基づいて、運用スケジュールに設定されている指定時刻を経過したか否かを判定し(S61−1)、経過した場合には、その指定時刻に対応する指定動作を判定する(S61−2)。指定動作が自動電源OFFであれば、ライブビューモニタ14やタッチパネル15aに「まもなく、終了します」などの予告メッセージを表示した後(S61−3,S61−4)、電源をOFFする(S61−5)。また、指定動作が一重接客モードへの切り替え又は二重接客モードへの切り替えである場合には、予約運用モードフラグに切り替え後のモードを設定する(S61−6,S61−7)。なお、S61−1において指定タイミングではない場合には何もしない。そして、もとのフローに戻ってS2以降のステップを実行する。
S62では、運用モードフラグと予約運用モードフラグとを比較し、これらが一致している場合には、そのままS3に移行する。
一方、これらが一致していない場合(S62)には、運用モードフラグに設定されているモードを判定し(S63)、一重接客モードである場合には、利用者を待たせるための画面(図37のX−2a)を表示し(S64)、自動変更フラグを1(動作中)に設定し(S65)、ロック機構21や駆動装置19を動作させて落書き編集ユニット15を第2配置へ回動させる(S66)。回動動作が終了すると、自動変更フラグを0(停止)に設定し(S67)、S3に移行する。S63の判定結果が二重接客モードである場合には、利用者を待たせるための画面(X−5a)を表示し(S69)、落書きブースフラグが0(空き)になるまで待ち(S70)、自動変更フラグを1(動作中)に設定し(S71)、ロック機構21や駆動装置19を動作させて落書き編集ユニット15を第1配置へ回動させる(S72)。回動動作が終了すると、自動変更フラグを0(停止)に設定し(S67)、一重接客二重接客判定処理で運用モードフラグを更新し(S68)、S3に移行する。
図35は、落書き編集処理に関連する処理の流れを示しているが、これは実施形態1で説明した図14のS36の後にS73及びS74の各ステップを追加したものである。S73では、上記自動変更フラグが0(停止)である場合には直ちに終了するが、自動変更フラグが1(動作中)である場合には、0(停止)になるまで利用者を待たせるための画面(図37のX−2b、または図38のX−6b)を表示する(S74)。
以上のように、写真撮影プリント装置1cは、落書き編集ユニット15の第1配置と第2配置との切り替えを行う駆動装置19をさらに備え、制御装置23は、一重接客モードから二重接客モードへ、又は二重接客モードから一重接客モードへの切り替えに対応して、駆動装置19を制御し、落書き編集ユニット15を第1配置から第2配置へ、又は第2配置から第1配置へそれぞれ切り替える。これにより、モードの切り替えに応じて落書き編集ユニット15の配置を自動的に切り替えることができるようになる。
また、写真撮影プリント装置1cでは、駆動装置19が、一重接客モードと二重接客モードとの切り替えスケジュールを記憶する記憶部25と、この切り替えスケジュールに基づいて一重接客モードと二重接客モードとを切り替えるスケジュール管理部24hを備えている。
したがって、写真撮影プリント装置1cの利用状況などを考慮して切り替えスケジュールを予め定め、記憶部25に記憶させておくことができる。そして、その切り替えスケジュールに基づいて、一重接客モードと二重接客モードとが自動的に切り替えられ、切り替えられたモードに対応して、落書き編集ユニット15の第1配置と第2配置との切り替えも自動的に切り替えられる。このように、写真撮影プリント装置1cでは、モードの切り替えや、落書き編集ユニット15の配置の切り替えを自動化することができる。
〔実施形態4〕
本発明の第4の実施形態について図39に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図39のブロック図に基づいて、本実施形態の写真撮影プリント装置1dの制御及び処理について説明する。なお、写真撮影プリント装置1dは、実施形態1において図2から図5に示した写真撮影プリント装置1を前提としつつ駆動装置19を備え、落書き編集ユニット15の回動を自動で行うものである。また、写真撮影プリント装置1dは、図2から図5には図示していないが、筐体2のあまり目立たない箇所に設置された鍵で操作する切替スイッチ28を備えている。あるいは、鍵で開けるメンテナンス扉の内側に押しボタンを設けるようにしてもよい。
そして、写真撮影プリント装置1dの制御部24は、実施形態3の写真撮影プリント装置1cの制御部24に対して、スケジュール管理部24hとは一部機能が異なるスケジュール管理部24iを備えている点、及び電源管理部24kについては備えていない点で異なる。
本実施形態の写真撮影プリント装置1dでは、店員(操作者)がその時点における利用者数や利用者層を確認し、その店員の判断においてモードの変更を可能とするものである。ただし、実施形態1や2のように店員が手動でモードを切り替えるのではなく、切替スイッチ28を操作して切り替えのタイミングを、所定時間後(例えば、10分後)や所定ゲーム回数後(例えば、2ゲーム後)に指定し、その内容に基づいてスケジュール管理部24iが記憶部25の運用スケジュールを設定する。これにより、店員はモード切り替えに立ち会わなくてもよくなる。
そのために、切替スイッチ28は、一重接客モードと二重接客モードとの切り替えタイミングを指定するための操作者による操作を受け付ける。例えば、切替スイッチ28は、回転式のスイッチからなり、このスイッチが右へm回繰り返して捻られるとm分後の切り替えを指定する指定信号をスケジュール管理部24iに対して送り、左へn回繰り返して捻られるとnゲーム後の切り替えを指定する指定信号をスケジュール管理部24iに対して送るようになっている。
また、スケジュール管理部24iは、切替スイッチ28からの指定信号を受け、その内容に基づいて運用スケジュールを設定する。そして、スケジュール管理部24iは、記憶部25に記憶されている運用スケジュールに基づいて、切り替えタイミングが経過したか否かを認識し、経過している場合には、記憶部25の予約運用モードフラグの設定を変更する。なお、スケジュール管理部24iは、時計機能やカレンダ機能に加えて、ゲーム回数をカウントするカウント機能を備える。
このように、写真撮影プリント装置1dは、一重接客モードと二重接客モードとの切り替えタイミングを指定するための操作者による操作を受け付ける切替スイッチ(タイミング指定部)28を備え、制御装置23は、切替スイッチ28に対する操作入力に基づいて一重接客モードと二重接客モードとを切り替える。
なお、写真撮影プリント装置1dにおける処理の流れ等は、写真撮影プリント装置1cの処理の流れ等に準じたものであるので、ここでは説明を省略する。
以上のように、写真撮影プリント装置1dは、一重接客モードと二重接客モードとの切り替えタイミングを指定するための操作者による操作を受け付ける切替スイッチ28をさらに備え、制御装置23は、切替スイッチ28に対する操作入力に基づいて一重接客モードと二重接客モードとを切り替える。
したがって、操作者の意向に即して切り替えを行うことができるとともに、切り替えタイミングに操作者が立ち会う必要はなくなる。そして、指定した切り替えタイミングに基づいて、一重接客モードと二重接客モードとが自動的に切り替えられ、切り替えられたモードに対応して、落書き編集ユニット15の第1配置と第2配置との切り替えも自動的に切り替えられる。このように、写真撮影プリント装置1dでは、モードの切り替えや、落書き編集ユニット15の配置の切り替えを、操作者の操作に応じて自動的に行うことができる。
〔実施形態5〕
本発明の第5の実施形態について図40から図43に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図40のブロック図に基づいて、本実施形態の写真撮影プリント装置1eの制御及び処理について説明する。なお、写真撮影プリント装置1dは、実施形態1において図2から図5に示した写真撮影プリント装置1を前提としつつ駆動装置19を備え、落書き編集ユニット15の回動を自動で行うものである。
そして、写真撮影プリント装置1eの制御部24は、実施形態3の写真撮影プリント装置1cの制御部24に対して、スケジュール管理部24hとは一部機能が異なるスケジュール管理部24jを備える点で異なる。
本実施形態の写真撮影プリント装置1eでは、モードの切り替えのタイミングを制御装置23において管理し、そのタイミングが経過すると、落書き編集ユニット15を自動的に回動してモードを切り替えるようになっている点において実施形態3の写真撮影プリント装置1cと類似するが、モードの切り替えの際に、写真撮影プリント装置1eの利用状況を把握し、その利用状況に応じてモードの切り替えを変更する点が異なっている。
そのために、スケジュール管理部24jは、写真撮影プリント装置1eの利用頻度を認識し、その認識結果に基づいて一重接客モードと二重接客モードとを切り替える。写真撮影プリント装置1eの利用頻度は、例えば、写真撮影処理部24a及び落書き編集処理部24bの一方又は両方の動作頻度に基づいて認識することができる。あるいは、課金装置17aが課金処理を行う頻度に基づいて上記利用頻度を認識してもよい。そして、スケジュール管理部24jは、記憶部25に記憶されている運用スケジュールに基づいて、切り替えタイミングが経過したか否かを認識し、経過している場合には、さらに、認識した利用頻度に基づいて、記憶部25の予約運用モードフラグの設定を変更する。なお、スケジュール管理部24jは、スケジュール管理部24hと同様に、時計機能やカレンダ機能を備え、また、運用スケジュールに基づいて装置を電源OFFさせる。
記憶部25に記憶させる運用スケジュールは、例えば、図41に示すようなものである。すなわち、運用スケジュールは、実行すべき動作(指定動作)と、曜日(平日又は休日)や時刻などに基づく動作のタイミング(指定時刻)とが関連付けられたテーブルである。図41の例では、実行すべき動作としての、一重接客モードへの切り替え、二重接客モードへの切り替え、自動電源OFFを、実行すべきタイミングが曜日ごとの時刻によって定められている。なお、一重接客モードへの切り替え、及び二重接客モードへの切り替えについては、上記利用頻度の判定(混雑判定)を行った上で、切り替えを行う。混雑度の判定基準としては、写真撮影プリント装置1eが利用されていない時間(アイドル時間、具体的には、図34のS20(撮影ブース←0)から図32のS4(撮影ブース←1)までの時間)の長さの平均を用い、図41の場合は、この基準を100秒と定めて、記憶部25に記憶させている。
この場合、平日の14:00になると、例えば、その時点の直近3回のアイドル時間の平均が100秒未満であれば、一重接客モードから二重接客モードへ切り替えるものとし、100秒以上であれば、所定時間周期で上記の判定を繰り返し、最初に100秒未満になったタイミングにおいて、一重接客モードから二重接客モードへ切り替える。また、平日の20:00になると、例えば、その時点の直近3回のアイドル時間の平均が100秒以上であれば、二重接客モードから一重接客モードへ切り替えるものとし、100秒未満であれば、所定時間周期で上記の判定を繰り返し、最初に100秒以上になったタイミングにおいて、二重接客モードから一重接客モードへ切り替える。
混雑判定の具体例を挙げると次の通りである。利用者A、利用者B、利用者Cがこの順で写真撮影プリント装置1eを利用したものとし、利用者Aと利用者Bとの間のアイドル時間が100秒、利用者Bと利用者Cとの間のアイドル時間が100秒であり、利用者Cの利用が終了したとする。そして、利用者Cの利用終了から次の利用者Dの利用開始までの経過時間が0秒であった場合、平均アイドル時間=(100+100+0)/3=66.67秒であることから、「混雑時間帯」と判定する。利用者Cの利用終了から次の利用者Dの利用開始までの経過時間が70秒であった場合、平均アイドル時間=(100+100+70)/3=90秒であることから「混雑時間帯」と判定する。利用者Cの利用終了から次の利用者Dの利用開始までの経過時間が100秒であった場合、平均アイドル時間=(100+100+100)/3=100秒であることから、「通常時間帯」(混雑時間帯ではない)と判定する。これにより、例えば平日には、図42に示すようなスケジュールでモードの切り替えを行う。
そのために、実施形態3における図36の運用予約監視処理に代えて、図43のフローチャートに示す運用予約監視処理を行う。すなわち、S61−2において指定動作が一重接客モードへの切り替えである場合には、平均アイドル時間が100秒未満であれば(S81)、予約運用モードフラグの切り替えを行わず、平均アイドル時間が100秒以上であれば(S81)、予約運用モードフラグを一重接客モードへ切り替える(S61−6)。また、S61−2において指定動作が二重接客モードへの切り替えである場合には、平均アイドル時間が100秒以上であれば(S82)、予約運用モードフラグの切り替えを行わず、平均アイドル時間が100秒未満であれば(S82)、予約運用モードフラグを二重接客モードへ切り替える(S61−7)。
このように、写真撮影プリント装置1eは、当該写真撮影プリント装置1eの利用頻度を認識し、その認識結果に基づいて一重接客モードと二重接客モードとを切り替えるスケジュール管理部(モード切替手段)24jを備えている。
以上のように、写真撮影プリント装置1eでは、写真撮影プリント装置1eの利用頻度を認識し、その認識結果に基づいて一重接客モードと二重接客モードとを切り替えるスケジュール管理部24jを制御装置23が備える。
したがって、利用頻度が低く、混雑していないと考えられるような場合には、一重接客モードに切り替えることにより、撮影後、画像編集のための移動の煩わしさから利用者を開放することができる。また、利用頻度が高く、混雑していると考えられるような場合には、二重接客モードに切り替えることにより、利用者の回転率を上げることができる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。