JP4229388B2 - フックブラケットの取付部構造 - Google Patents
フックブラケットの取付部構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4229388B2 JP4229388B2 JP2004223084A JP2004223084A JP4229388B2 JP 4229388 B2 JP4229388 B2 JP 4229388B2 JP 2004223084 A JP2004223084 A JP 2004223084A JP 2004223084 A JP2004223084 A JP 2004223084A JP 4229388 B2 JP4229388 B2 JP 4229388B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hook bracket
- hook
- hole
- bumper reinforcement
- mounting portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
これに対し、例えば下記特許文献4では、バンパーリインフォースを前後方向に貫通するフックブラケットを、バンパーリインフォースとバンパーステイの結合部に固定し、下記特許文献5,6では、バンパーリインフォースを前後方向に貫通するようにフックを、バンパーリインフォースとバンパーステイの結合部に固定している。
前記フックブラケットはバンパーリインフォースの後壁の穴の周縁に溶接固定されることが望ましく、その場合、後壁側の接合強度は前壁側より小さくなるように設定される。後壁に溶接固定することにより、バンパーリインフォースに対するフックブラケットの固定がより確実となり、また、フックブラケットの後端に形成したつばの代わりに(つばとの併用も可)、牽引時又はタイダウン時にフックブラケットの後端がバンパーリインフォースの後壁から前方側に抜け出すのを防止することができる。ここで後壁側の接合強度を小さく設定したのは、衝突時にフックブラケットの箇所に所定以上の衝突荷重が掛かったとき、後壁側の溶接部が優先的に破断してフックブラケットとバンパーリインフォースの後壁との固定が解除され、バンパーリインフォースが圧壊(前壁が後退)し得るようにするためである。
(1)バンパーリインフォースの前方側上方のコーナー部から前壁に沿いフックブラケットの上面に達する鉛直部を有する。これにより、バンパーリインフォース内への補強板の配置が容易となり、かつバンパーリインフォース内において補強板の配置が安定する。
(2)前記鉛直部の下端からさらに前方に延びる嵌入部を有し、その嵌入部はフックブラケットの上でバンパーリインフォースの前壁の穴に嵌入し、その前端がフックブラケットとともに前記前壁の穴の周縁に溶接固定される。
(3)補強板の後端に上向きのつばが形成され、そのつばが前記後壁の穴の周縁に背面側から当接している。このつばは、前記取付部構造の組み付け時に、補強板の位置決めに役立つ。
図1に示すフックブラケット1は、アルミニウム合金押出材を押出方向に垂直な面内で所定長さに切断したものであり、軸方向に沿って均一な幅及び厚みを有する軸部2と、前方側の左右一対のつば3,4及び後方側の左右一対のつば5,6からなる。軸部2の中心には軸方向に穴が形成され、そこに後述するフックの雄ネジが螺合する雌ねじ7が形成されている。前方側のつば3,4は、軸部2の前端近傍において軸方向に垂直な面に対し傾斜した面に沿って形成され、後方側のつば5,6は軸部の後端において同じく傾斜した面に沿って形成されている。つば3〜6の傾斜は、図2に示すように、バンパーリインフォース9の端部傾斜部の傾斜と一致する。
フックブラケット1の設置箇所には、バンパーリインフォース9の前壁9aと後壁9bに、フックブラケット1が嵌入する矩形の穴11,12が形成されている。穴11,12は前壁9aと後壁9bの面に垂直に開けられ、図2,3に示されるように、穴11は上下左右の幅ともフックブラケット1の軸部2がちょうど嵌入し得る大きさ(すなわち軸部2の断面サイズよりやや大きめ)に開けられ、穴12は上下の幅が前記軸部2がちょうど嵌入し得る大きさ、左右の幅が前方のつば3,4が通過できるように大きめに開けられ、その分つば6が長く形成されている。
また、図3〜5に示すように、前壁9aの前面において、軸部2の突出部2aの上下面が穴11の周縁で前壁9aに溶接固定され(溶接部13,14)、後壁9bの背面において、軸部2の突出部2bの下面が穴12の周縁で後壁9bに溶接固定されている(溶接部15)。ただし、後壁9b側の溶接部15の接合強度は、該溶接部15が衝突時に優先的に破断するように、前壁9a側の溶接部13,14の接合強度より相当程度弱く設定されている。具体的には、溶接線長を短くする、又はのど厚の面積(溶接部の面積)を小さくするなどにより、バンパーステイの圧壊強度(サイドメンバの前端に直接固定される場合は該サイドメンバの圧壊強度)より小さい破断荷重になるように調整する。
バンパーリインフォース9に対するフックブラケット1の取付位置は、図2に示すように、バンパーステイ16への取付部の内側に設定されている。この取付位置は、バンパーリインフォース9が中空のバンパーステイ16に支持されて剛性が高い。また、衝突時に後退したフックブラケット1がバンパーステイ16内に収まるため安全でもある。
一方、衝突時(フック17は固定されていない)、フックブラケット1に所定以上の衝突荷重が掛かると、直ちに後壁9b側の溶接部15が破断し、これによりバンパーリインフォース9の圧壊が許容され(前壁9aが後退可能となり)、その圧壊に伴ってフックブラケット1が後壁9bの穴12から抜け出してバンパーステイ16の中空内部に後退し、バンパーリインフォース9の圧壊が阻害されることなく進行する。
図8〜11に示す取付部構造は、図7に示す補強板21を付加することにより、タイダウン時のフック17の傾斜が大きくならないようにしたものである。なお、図8〜11において、図2〜5に示す取付部構造と実質的に同じ部材及び箇所には同じ番号を付与している。
また、衝突時にフックブラケット1に所定以上の衝突荷重が掛かったとき、後壁9b側の溶接部15が破断し、続いてバンパーリインフォース9が圧壊すると、補強板21には後退する前壁9bを介して後方へ圧縮荷重が掛かり、その圧縮荷重により、トラス構成部21aが後壁9bの穴12を押し広げながら後退する。従って、この補強板21によりバンパーリインフォース9の圧壊が阻害されることはない。なお、嵌入部21cが穴12内に嵌入しているため、トラス構成部21aは前記嵌入部21cに誘導されたかたちで穴12内に入り込みやすい。
そのほか、この取付部構造は、図2,3で説明した取付部構造が備える全ての作用効果を備えている。
2 軸部
3〜6 つば
9 バンパーリインフォース
11,12 穴
13〜15,23 溶接部
16 バンパーステイ
17 フック
18 バンパーフェイシャ
19 穴
21 補強板
21a トラス構成部
Claims (10)
- 矩形断面を有するアルミニウム合金押出材からなるバンパーリインフォースと雌ねじが軸方向に形成されたフックブラケットの取付部構造において、前記バンパーリインフォースの前壁及び後壁に前記フックブラケットが嵌入する穴が形成され、前記フックブラケットの前端近傍につばが形成され、前記フックブラケットが後方側から前記両穴に嵌入し、前記つばが前記前壁の穴の周縁に背面側から当接し、さらに、前記フックブラケットが前記前壁の穴の周縁に溶接固定されていることを特徴とするフックブラケットの取付部構造。
- 前記フックブラケットの後端につばが形成され、そのつばが前記後壁の穴の周縁に背面側から当接していることを特徴とする請求項1に記載されたフックブラケットの取付部構造。
- 矩形断面を有するアルミニウム合金押出材からなるバンパーリインフォースと雌ねじが軸方向に形成されたフックブラケットの取付部構造において、前記バンパーリインフォースの前壁及び後壁に前記フックブラケットが嵌入する穴が形成され、前記フックブラケットの後端につばが形成され、前記フックブラケットが後方側から前記両穴に嵌入し、前記つばが前記後壁の穴の周縁に背面側から当接し、さらに、前記フックブラケットが前記前壁の穴の周縁に溶接固定されていることを特徴とするフックブラケットの取付部構造。
- 前記バンパーリインフォースの車幅方向両端に車体側に屈曲した傾斜部が形成され、該傾斜部に前記フックブラケットが取り付けられ、前記フックブラケットがアルミニウム合金押出材からなり、前記つばが前記フックブラケットの左右に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載されたフックブラケットの取付部構造。
- 前記フックブラケットが前記後壁の穴の周縁に溶接固定され、その接合強度は前壁側より小さく設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載されたフックブラケットの取付部構造。
- 前記バンパーリインフォースの内部に、該バンパーリインフォースの前方側上方のコーナー部と後壁側を斜めに連結する補強板が設置され、該補強板の後端部は前記フックブラケットの上で前記後壁の穴に嵌入していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載されたフックブラケットの取付部構造。
- 前記補強板は、前記コーナー部から前壁に沿い前記フックブラケットの上面に達する鉛直部を有することを特徴とする請求項6に記載されたフックブラケットの取付部構造。
- 前記補強板は、前記鉛直部の下端からさらに前方に延びる嵌入部を有し、該嵌入部は前記フックブラケットの上で前記前壁の穴に嵌入し、その前端が前記フックブラケットとともに前記前壁の穴の周縁に溶接固定されていることを特徴とする請求項7に記載されたフックブラケットの取付部構造。
- 前記補強板は、その後端に上向きのつばが形成され、そのつばが前記後壁の穴の周縁に背面側から当接していることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載されたフックブラケットの取付部構造。
- 前記フックブラケットの位置が、前記バンパーリインフォースのバンパーステイへの取付部の内側に設定されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載されたフックブラケットの取付部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004223084A JP4229388B2 (ja) | 2004-07-30 | 2004-07-30 | フックブラケットの取付部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004223084A JP4229388B2 (ja) | 2004-07-30 | 2004-07-30 | フックブラケットの取付部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006036158A JP2006036158A (ja) | 2006-02-09 |
JP4229388B2 true JP4229388B2 (ja) | 2009-02-25 |
Family
ID=35901597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004223084A Expired - Fee Related JP4229388B2 (ja) | 2004-07-30 | 2004-07-30 | フックブラケットの取付部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4229388B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9643461B2 (en) | 2015-03-26 | 2017-05-09 | Kobe Steel, Ltd. | Structure for mounting hook bracket to bumper reinforce and bumper structure |
DE102017120054A1 (de) | 2016-09-15 | 2018-03-15 | Aisin Keikinzoku Kabushiki Kaisha | Abschlepphaken-Anbringungsanordnung |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4860374B2 (ja) | 2006-06-30 | 2012-01-25 | アイシン精機株式会社 | 牽引フックの取付構造 |
JP5374431B2 (ja) * | 2010-03-31 | 2013-12-25 | 株式会社神戸製鋼所 | バンパーリインフォースとフックブラケットの取付部構造 |
DE102013211794A1 (de) * | 2013-06-21 | 2014-12-24 | Magna International Inc. | Aufnahme für ein Abschleppmittel und Verfahren zur Herstellung |
DE102018113909A1 (de) * | 2018-02-27 | 2019-08-29 | Westfalia-Automotive Gmbh | Trägeranordnung eines Lastenträgers oder einer Kupplungseinrichtung |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000296742A (ja) * | 1999-04-14 | 2000-10-24 | Nissan Motor Co Ltd | 脱着式フック取付構造 |
JP3328237B2 (ja) * | 1999-08-27 | 2002-09-24 | 本田技研工業株式会社 | 牽引フックの取り付け構造 |
JP4454121B2 (ja) * | 2000-08-10 | 2010-04-21 | 富士重工業株式会社 | 車両用牽引フックの取付構造 |
JP3765249B2 (ja) * | 2001-06-21 | 2006-04-12 | 日産自動車株式会社 | 自動車の牽引フック取付構造 |
JP4269598B2 (ja) * | 2002-08-29 | 2009-05-27 | 日産自動車株式会社 | 車体前部構造 |
JP4398720B2 (ja) * | 2003-12-26 | 2010-01-13 | ユニプレス株式会社 | 自動車用着脱式牽引フック取付構造 |
JP4531422B2 (ja) * | 2004-03-26 | 2010-08-25 | アイシン精機株式会社 | 車両用バンパリィンフォース |
-
2004
- 2004-07-30 JP JP2004223084A patent/JP4229388B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9643461B2 (en) | 2015-03-26 | 2017-05-09 | Kobe Steel, Ltd. | Structure for mounting hook bracket to bumper reinforce and bumper structure |
DE102017120054A1 (de) | 2016-09-15 | 2018-03-15 | Aisin Keikinzoku Kabushiki Kaisha | Abschlepphaken-Anbringungsanordnung |
US10315475B2 (en) | 2016-09-15 | 2019-06-11 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Towing hook attachment structure |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006036158A (ja) | 2006-02-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1749710B1 (en) | Fender panel mounting structure of automobile | |
US7204547B2 (en) | Automobile underbody structure | |
JP4860374B2 (ja) | 牽引フックの取付構造 | |
JP4895739B2 (ja) | バンパー構造体 | |
JP2007038839A (ja) | 自動車の後部車体構造 | |
JP2007153314A (ja) | 車体前部構造および連結部材 | |
WO2014156065A1 (ja) | バンパ結合構造体及びクラッシュボックス | |
JP4853147B2 (ja) | 自動車のバンパ構造 | |
JP2006321407A (ja) | 自動車の車体前部構造 | |
JP4438416B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP4229388B2 (ja) | フックブラケットの取付部構造 | |
JP4314992B2 (ja) | 車体構造 | |
JP4762665B2 (ja) | 車体フレーム構造 | |
JP5942920B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP4099781B2 (ja) | 車両の牽引フック配置構造 | |
JP2005313715A (ja) | 車両用牽引フックの取付構造 | |
JP2011016404A (ja) | 牽引用フックブラケットの取り付け構造 | |
JP5337117B2 (ja) | 後部車体構造 | |
JP4462630B2 (ja) | 車体下部構造 | |
JP4449558B2 (ja) | 牽引フック取付構造 | |
PH12018000145A1 (en) | Steering column support structure | |
JP2008068822A (ja) | ドアビームの取付構造 | |
JP5445225B2 (ja) | 車体構造 | |
JP2018154210A (ja) | アンダーランプロテクタ | |
JP2007038840A (ja) | 自動車の後部車体構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060111 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081128 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081128 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4229388 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |