JP4228661B2 - 撮影時間予測方法、撮影時間予測装置、動画撮影装置及び動画撮影システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばデジタルビデオカメラや、動画撮影可能なデジタルスチルカメラなどの動画撮影用の機器を用いて動画の撮影を行う時間の予測するための撮影時間予測方法及び撮影時間予測装置と、その撮影時間の予測機能を備えた動画撮影装置と、動画撮影システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばデジタルビデオカメラや、動画撮影可能なデジタルスチルカメラなどの動画撮影用の機器に関する発明として、その撮影機器の現在のメモリ残量から動画の撮影可能時間を算出して、これを画面上に表示してユーザに通知する技術(例えば特許文献1)や、ユーザに希望の撮影時間を入力させ、その入力された撮影時間分の動画の記録を可能とする技術(例えば特許文献2)などが知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−299800号公報
【0004】
【特許文献2】
特開2000−78506号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、運動会や旅行などの何らかのイベントの予定がある場合に、そのときの動画の撮影時間がどのくらいになるのかを事前に知っておくことは、メモリやバッテリなどをチェックする上で重要な要素となる。しかしながら、通常、ユーザは自分がどのくらいの撮影をするのかといったことはまったく意識していない。このため、動画の撮影が予定されている日に予想以上に撮影時間がかかってしまうことがあり、メモリやバッテリの容量不足により途中で撮影を中止せざるを得ない状況となり、大切なシーンを撮り損ねてしまうことがあった。
【0006】
なお、前記特許文献1のように、現在のメモリ残量から動画の撮影可能時間を算出するものでは、現時点での撮影可能時間しかわからない。この場合、例えば「あと10分しか撮れません」といったように、これからの撮影可能時間を現場で知らされても、予備のメモリやバッテリを持っていない場合には対処のしようがない。
【0007】
また、前記特許文献2のように、ユーザに希望の撮影時間を入力させるようなものでは、撮影時間はユーザのその日の行動によって大きく異なるものであり、よほど几帳面なユーザでなければ、自分がどのような行動をするときにどのくらいの時間の撮影を行うかといったことは意識していないため、その都度、ユーザが入力することは困難である。また、仮に入力したとしてもその入力データそのものが不正確なものとなってしまうため、その入力データに合わせて動画の記録を行っても、必ずしも実際の撮影に適応できていなかった。
【0008】
そこで、本発明は、撮影予定日におけるユーザの行動に応じて動画の撮影時間を予測することのできる撮影時間予測方法及び撮影時間予測装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、前記撮影時間予測装置によって予測された撮影時間内で動画の撮影を支障なく行うことのできる動画撮影装置および動画撮影システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明の撮影時間予測方法は、動画の撮影時間をコンピュータが予測するための撮影時間予測方法であって、ユーザが動画撮影用の機器を持ち運んでいる持ち運び時間と、その機器を用いて実際に動画撮影を行っている撮影時間とを計測するステップと、前記持ち運び時間と前記撮影時間とに基づいて動画撮影率を算出するステップと、前記動画撮影率をメモリに記憶するステップと、撮影が予定されている期間におけるユーザの行動時間を入力するステップと、前記行動時間と前記メモリに記憶された動画撮影率とに基づいて前記期間中の動画撮影時間を予測するステップとを備えたことを特徴とする(請求項1)。
【0011】
(2) 本発明の撮影時間予測装置は、動画の撮影時間を予測する撮影時間予測装置であって、ユーザが動画撮影用の機器を持ち運んでいる持ち運び時間と、その機器を用いて実際に動画撮影を行っている撮影時間とを計測する計測手段と、この計測手段によって計測された持ち運び時間と撮影時間とに基づいて動画撮影率を算出する動画撮影率算出手段と、この動画撮影率算出手段によって算出された動画撮影率を記憶する記憶手段と、撮影が予定されている期間におけるユーザの行動時間を入力する入力手段と、この入力手段によって入力された行動時間と前記記憶手段に記憶された動画撮影率とに基づいて前記期間中の動画撮影時間を予測する予測手段とを具備して構成される(請求項2)。
【0012】
このような構成の撮影時間予測方法または撮影時間予測装置によれば、ユーザが動画撮影用の機器を持ち運んでいる持ち運び時間と、その機器を用いて実際に動画撮影を行っている撮影時間とが計測され、その持ち運び時間と撮影時間とに基づいて動画撮影率が算出される。この動画撮影率は、ユーザがその日に動画撮影を行う割合を示すものである。ここで、撮影が予定されている期間におけるユーザの行動時間(行動開始時刻と行動終了時刻)を入力すると、その行動時間と動画撮影率とに基づいて当該期間中の動画撮影時間が予測される。
【0013】
また、前記撮影時間予測装置において、撮影が予定されている期間におけるユーザの行動時間を入力する際に、スケジュール管理機能を備えた端末装置に接続し、前記端末装置からその行動時間を取得したり(請求項3)、あるいは、特定のサーバにネットワークを介して接続して、前記サーバからその行動時間を取得することでも良い(請求項4)。
【0014】
また、前記撮影時間予測装置において、行程の内容が異なる複数の予定に対応した動画撮影率を記憶手段に記憶しておき、この記憶手段から指定された予定内容に応じて動画撮影率を選択的に読み出し、その動画撮影率と行動時間とに基づいて前記期間中の動画撮影時間を予測することでも良い(請求項5)。
【0015】
(3) 本発明の動画撮影装置は、駆動源としてバッテリを備えた動画撮影装置であって、前記撮影時間予測装置を備えると共に、前記バッテリの残量を検出するバッテリ残量検出手段と、前記撮影時間予測装置によって予測された撮影時間と前記バッテリ残量検出手段によって検出されたバッテリ残量とに基づいて前記バッテリに関連した所定の処理を実行する制御手段とを具備して構成される(請求項6)。
【0016】
このような構成の動画撮影装置によれば、本装置の駆動源として備えられたバッテリの残量が検出され、前記撮影時間予測装置によって予測された撮影時間とそのバッテリ残量とに基づいて前記バッテリに関連した所定の処理が実行される。
【0017】
前記バッテリに関連した所定の処理とは、バッテリの容量に関するものであって、具体的には、前記バッテリ残量から撮影可能時間を算出し、その撮影可能時間と前記撮影時間予測装置によって予測された撮影時間とを比較して、前記予測撮影時間が前記撮影可能時間よりも長い場合に、前記バッテリの容量が足りない旨を警告する(請求項7)。
【0018】
また、前記撮影時間予測装置によって予測された撮影時間分の撮影動作に必要なバッテリ容量を算出し、その必要バッテリ容量と前記バッテリ残量とを比較して、前記バッテリ残量が前記必要バッテリ容量に足りない場合に、その不足分の容量を提示する(請求項8)。
【0019】
また、本発明の動画撮影装置は、動画データを記録するためのメモリを備えた動画撮影装置であって、前記撮影時間予測装置を備えると共に、前記メモリの残量を検出するメモリ残量検出手段と、前記撮影時間予測装置によって予測された撮影時間と前記メモリ残量検出手段によって検出されたメモリ残量とに基づいて前記メモリに関連した所定の処理を実行する制御手段とを具備して構成される(請求項9)。
【0020】
このような構成の動画撮影装置は、本装置に動画データの記録用として備えられたメモリの残量が検出され、前記撮影時間予測装置によって予測された撮影時間とそのメモリ残量とに基づいて前記メモリに関連した所定の処理が実行される。
【0021】
前記メモリに関連した所定の処理とは、メモリの容量に関するものであって、具体的には、前記メモリ残量から撮影可能時間を算出し、その撮影可能時間と前記撮影時間予測装置によって予測された撮影時間とを比較して、前記予測撮影時間が前記撮影可能時間よりも長い場合に、前記メモリの容量が不足する旨を警告する(請求項10)。
【0022】
また、複数の異なる圧縮率が設定された圧縮パターンテーブルを備えることにより、前記メモリ残量と前記撮影時間予測装置によって予測された撮影時間とに基づいて、前記圧縮パターンテーブルの中から前記予測撮影時間分の動画データを前記メモリに記録するのに最適な圧縮率を選択し、この選択された圧縮率で撮影時の動画データを圧縮して前記メモリに記録する(請求項11)。
【0023】
(4) 本発明の動画撮影システムは、端末装置と、この端末装置にネットワークを介して接続されるサーバとからなる。前記端末装置は、前記サーバから提供される所定のスケジュール情報を取得するスケジュール取得手段と、このスケジュール取得手段によって得られたスケジュール情報に従ってユーザが動画撮影用の機器を用いて動画の撮影を行った時間を前記サーバに通知する動画撮影時間通知手段とを備える。前記サーバは、前記端末装置から動画撮影時間を受信する動画撮影時間受信手段と、この動画撮影時間受信手段によって受信された動画撮影時間に基づいて当該スケジュール情報に対応した動画撮影率を算出する動画撮影率算出手段と、この動画撮影率算出手段によって算出された動画撮影率を前記端末装置に情報提供する情報提供手段とを備える(請求項12)。
【0024】
このような構成の動画撮影システムによれば、ユーザが携帯する端末装置からサーバへアクセスすることで、サーバからスケジュール情報が送られてくる。このスケジュール情報に従って行動した際に、動画撮影用の機器を用いて動画の撮影を行った時間をサーバに通知すると、サーバ側では、その動画撮影時間に基づいて当該スケジュール情報に対応した動画撮影率を算出することにより、その動画撮影率を前記端末装置に情報提供する。これにより、ユーザは自分がどのくらいの割合で動画撮影を行うことができるのかを知ることができ、例えば撮影予定日の行動に合わせてバッテリやメモリを用意しておくことなどの準備を行うことができる。
【0025】
また、前記スケジュール情報には複数の行程が含まれており、その各行程毎に動画撮影率を算出することでも良い(請求項13)。
【0026】
また、前記サーバは、前記端末装置から撮影が予定されている期間におけるユーザの行動時間(行動開始時刻と行動終了時刻)を取得することにより、この行動時間と動画撮影率とに基づいて前記期間中の動画撮影時間を予測し、その予測結果を情報提供することでも良い(請求項14)。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0028】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る動画撮影装置の構成を示すブロック図である。この動画撮影装置は、撮影が予定されている日のユーザの行動に応じて、ユーザが動画の撮影を行う時間(つまり、その日の動画撮影に要する時間)を予測するための撮影時間予測機能を備えている。この動画撮影装置としては、例えばデジタルビデオカメラや、動画撮影機能を備えたデジタルスチルカメラなどの動画撮影用の専用機器の他、PDA(Personal Digital Assistant)やパーソナルコンピュータ、さらに動画撮影可能なカメラ付き携帯電話など、動画データを扱う装置の全てを含む。
【0029】
図1に示すように、本実施形態における動画撮影装置は、CPU11、入力部12、表示部13、記憶部14、通信部15、撮像部16、持ち運び時間計測用カウンタ17a、撮影時間計測用カウンタ17bなどを備える。
【0030】
CPU11は、本装置全体の制御を行うものであり、記憶部14に記憶されたプログラムを読み込むことにより、そのプログラムに記述された手順に従って各種処理を実行する。
【0031】
入力部12は、各種データの入力や指示を行うためのものであり、ここでは撮影開始ボタン12a、撮影終了ボタン12bなどを含む動画撮影に関する操作ボタンに加えて、計測開始ボタン12cおよび計測終了ボタン12dを有する。計測開始ボタン12cおよび計測終了ボタン12dは、計測期間を指定するためのボタンである。すなわち、ユーザによって計測開始ボタン12cが押下されたときの時刻と、計測終了ボタン12dが押下されたときの時刻をチェックし、その計測開始の時刻時から計測終了の時刻までの計測期間にてユーザが本装置(カメラ)を持ち運んでいる時間と、実際に動画の撮影を行っている時間をそれぞれ計測する構成になっている。ここで計測された持ち運び時間と撮影時間が後述する動画撮影率の算出に用いられる。
【0032】
表示部13は、撮影された動画データの表示や、メッセージなどの各種情報の表示を行うものであり、例えばLCD(Liquid Crystal Display)から構成される。
【0033】
記憶部14は、例えばROMやRAMなどのメモリデバイスからなり、本装置に必要な各種情報を記憶する。この記憶部14には、プログラム記憶領域14a、動画データ記憶領域14b、動画撮影率記憶領域14c、予測撮影時間記憶領域14d、圧縮パターンテーブル14eなどが設けられている。
【0034】
プログラム記憶領域14aには、本発明を実現するためのプログラムを含む各種プログラムが記憶されている。動画データ記憶領域14bには、撮像部16によって撮影された動画データが例えばMPEG(Motion Picture Expert Group)などの所定の符号化方式により圧縮された状態で記憶される。動画撮影率記憶領域14cには、ユーザが本装置(カメラ)を持ち運ぶ時間と動画の撮影を行う時間との比率を示す動画撮影率が記憶される。予測撮影時間記憶領域14dには、動画撮影率に基づいて算出された予測撮影時間が記憶される。圧縮パターンテーブル14eには、圧縮率の異なる複数の圧縮パターンP1,P2,P3…が設定されている。
【0035】
また、通信部15は、ネットワークを介して外部端末との間でデータ通信を行う。前記ネットワークとしては、インターネットの他、有線あるいは無線のLAN(Local Area Network)などの通信回線も含む。なお、この通信部15は、必要に応じて構成要素とされるものであり、例えばサーバなどとの通信処理を行わない場合は不要である。
【0036】
撮像部16は、入力部12に設けられた撮影開始ボタン12a、撮影終了ボタン12bなどの各種ボタン操作に伴い動画像の撮影を行う。この撮像部16によって撮影された動画データは記憶部14の動画データ記憶領域14bに格納される。
【0037】
持ち運び時間計測用カウンタ17aは、計測モードが設定された際(後述のステップB11の説明を参照のこと)に、ユーザが動画撮影可能なカメラである本装置を持ち運んでいる時間を計測するためのカウンタである。撮影時間計測用カウンタ17bは、計測モードが設定された際に、ユーザが動画撮影可能なカメラである本装置を用いて動画の撮影を行っている時間を計測するためのカウンタである。
【0038】
また、本装置では、駆動源として用いられるバッテリ18と、このバッテリ18の電源電圧を各部に必要な電圧レベルに変換して供給する電源制御部19を備える。前記バッテリ18は、所定容量を有する二次電池からなり、装置本体に対して着脱自在に装着される。
【0039】
次に、本発明の動画撮影装置の動作について説明する。
【0040】
図2は本装置における動画撮影処理の全体の流れを説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートで示される一連の処理は、プログラムの形態で本装置内に記憶されており、CPU11がこのプログラムを読み込むことにより実行される。
【0041】
図2に示すように、この動画撮影処理は、大きく分けると、3つのステップA11〜A13からなる。このうち、ステップA11およびA12の部分は、本装置に備えられた撮影時間予測機能によって実現される部分である。
【0042】
ステップA11では、動画撮影率の計算を行う。動画撮影率とは、ユーザが本装置を持ち運んでいる時間と実際に動画撮影を行っている時間との比率を示したものである。この動画撮影率を算出するための具体的な処理については後に図3を参照して詳しく説明する。
【0043】
ステップA12では、撮影時間の予測を行う。これは、ステップA11で得られた動画撮影率を用いて、ユーザが動画撮影の予定日に動画撮影を行う時間を予測するものである。この撮影時間を予測するための具体的な処理については後に図5を参照して詳しく説明する。
【0044】
ステップA13では、ステップA12によって得られた動画の予測撮影時間に基づく適応処理を行う。適応処理とは、例えばバッテリ残量の警告、必要バッテリ容量の提示、メモリ残量の警告、圧縮率の設定などである。この適応処理については後に図8乃至図11を参照して詳しく説明する。
【0045】
[動画撮影率計算処理]
図3は本装置における動画撮影率計算処理の流れを説明するためのフローチャートである。この動画撮影率計算処理は、前記図2のステップA11で実行されるものである。
【0046】
ユーザが本装置(カメラ)を持って、例えば運動会、旅行などに出掛けるときに、入力部12に設けられた計測開始ボタン12cを押下する。この計測開始ボタン12cの押下により計測モードが設定され(ステップB11のYes)、CPU11は、まず、持ち運び時間計測用カウンタ17aを起動して、本装置(カメラ)の持ち運び時間の計測を開始する(ステップB12)。また、その最中に入力部12に設けられた撮影開始ボタン12aや撮影終了ボタン12bなどのボタン操作により動画撮影が行われると(ステップB13のYes)、CPU11は、撮影時間計測用カウンタ17bを起動して、動画撮影時間の計測を開始する(ステップB14,B15)。
【0047】
この動画撮影時間の計測は、動画撮影毎に行われる。つまり、ユーザによって実際に動画の撮影が行われたときに、そのときの撮影時間が撮影時間計測用カウンタ17bにその都度カウントされる。一方、持ち運び時間の計測は、動画撮影の有無に関係なく、持ち運び時間計測用カウンタ17aにより継続して行われる。
【0048】
その後、ユーザが帰宅するなどしたときに、入力部12に設けられた計測終了ボタン12dを押下する。この計測終了ボタン12dの押下により計測モードが解除される(ステップB16のYes)。その際に、CPU11は、持ち運び時間計測用カウンタ17aのカウント値から持ち運び時間のトータル時間を算出する(ステップB17)。また、CPU11は、撮影時間計測用カウンタ17bのカウント値から動画撮影時間のトータル時間を算出する(ステップB18)。そして、CPU11は、前記算出された持ち運び時間と動画撮影時間を用いて動画撮影率を計算する(ステップB19)。
【0049】
この場合、持ち運び時間をTm、動画撮影時間をTs、動画撮影率をRsとすると、Rsは以下のような(1)式で表される。
Rs=Ts/Tm …(1)
例えば、持ち運び時間Tm=8時間、動画撮影時間Ts=2時間であれば、
動画撮影率Rs=2/8
=0.25
として求められる。
【0050】
このようにして求められた動画撮影率は、ユーザに固有の情報として記憶部14の動画撮影率記憶領域14cに記憶される。以後、この動画撮影率は、当該ユーザに対する動画撮影時間の予測処理に用いられる。
【0051】
なお、本装置を多数のユーザと共有して使用するような場合には、各ユーザ毎に動画撮影率を求めて、例えば図4(a)に示すように、各ユーザを識別するIDなどに対応付けて動画撮影率記憶領域14cに保持するような構成にしても良い。このようにすれば、以後、各ユーザに対する動画撮影時間の予測を行うことができるようになる。
【0052】
また、ユーザによっては、例えば運動会や旅行、発表会などの、動画撮影を伴う様々な予定があるような場合がある。このような場合には、これらの予定毎に動画撮影率を求めて、例えば図4(b)に示すように、各予定の種類を識別するIDなどに対応付けて動画撮影率記憶領域14cに保持することとしても良い。このようにすれば、以後、行程の内容が異なる各予定毎に適応させた動画撮影時間の予測を行うことができるようになる。例えば、運動会の場合は、自分の子供の出場している場面しか撮影しないために動画撮影率が低い、であるとか、旅行の場合は、各観光スポットで撮影をするので動画撮影率が高い、といったようなことに適応した予測を行うことができる。
【0053】
また、図3のフローチャートでは、入力部12に設けられた計測開始ボタン12cおよび計測終了ボタン12dの操作により、ユーザが計測期間を明示的に設定するものとして説明したが、以下のような方法にて計測期間を設定することもできる。
【0054】
・GPS(global positioning system)による位置検知機能を利用して、ユーザが自宅などの所定の場所から移動したときと、その場所に戻ったときを検知することにより、その間を計測期間、すなわち、カメラなどを持ち歩いた時間として定める。このようにすることで、ユーザが出掛ける際や帰宅した際に、わざわざ計測開始ボタン12cや計測終了ボタン12dを操作する必要がなくなるため、ユーザは従来のカメラと同様の操作をするだけで動画撮影率が自動的に計測されるようになるという利点がある。
【0055】
・振動センサを用い、この振動センサにより所定レベル以上の振動が検知されている間を計測期間として定める。このようにすることで、GPSでは判別のできなかった、自宅内での動画撮影率の算出などにも対応することが可能となる。また、必ずしも自宅などの一ヶ所のみを保管場所としなくても良いため、例えば、必要に応じて自宅に置いておいたり、会社に置いておいたりするような使い方をする場合でも、相応しい計測期間を測定することができるため、動画撮影時間の予測精度を向上させることができる。
【0056】
・装置本体がクレードルなどに装着されているか否かを検知することで、クレードルから外されてから再び装着されるまでの間を計測期間として定める。このようにすれば、上記GPSや振動センサによる場合と比較して、センサの誤差や精度の相違により、計測期間の測定誤差を非常に小さなものとできるので、非常に精度のよい動画撮影時間の予測を行うことが可能となる。
【0057】
[撮影時間予測処理]
次に、本装置における撮影時間予測処理について説明する。
【0058】
図5は本装置における撮影時間予測処理の流れを説明するためのフローチャートである。この撮影時間予測処理は、前記図2のステップA12で実行されるものである。
【0059】
今、上述した動画撮影率計算処理によって求められた動画撮影率が記憶部14の動画撮影率記憶領域14cに記憶されているものとする。ユーザは、本装置を用いて動画の撮影を行うに際し、その撮影予定日の行動開始時刻と行動終了時刻をそれぞれ指定する(ステップC11)。行動開始時刻と行動終了時刻とは、ユーザが動画撮影のために行動する日の開始時刻と終了時刻のことであり、例えば自宅を出発する時刻と帰着時刻に相当する。
【0060】
なお、ここでは1日の行動を想定しているが、例えば数日間の旅行などの予定があるような場合には、その数日間を動画の撮影が予定されている期間として定め、その期間におけるユーザの行動時間(例えば旅行に出発する日の時間と旅行から帰ってくる日の時間)を入力することになる。また、半日や数時間などの予定であっても差し支えないし、ある一日の間に、このような予定が複数あるような場合には、個々の予定ごとの撮影時間を予測したり、あるいはその一日のトータルの撮影時間を予測するようにすることも勿論可能である。
【0061】
このユーザの行動時間を指定する方法として、図6に示すように、本装置(カメラ)10の本体裏面に設置された入力部12のボタン操作により、行動開始時刻(出発時刻)と行動終了時刻(帰着時刻)を表示部13に表示されたメッセージに従って入力する方法がある。
【0062】
また、別の方法として、図7に示すように、スケジュール管理機能を備えたパーソナルコンピュータやPDAなどの端末装置20を用い、この端末装置20に有線あるいは無線で接続することにより、その端末装置20から撮影予定日の行動時間(行動開始時刻と行動終了時刻)等を取得して、これを入力情報として用いることとしても良い。
【0063】
さらに、ここでは特に図示しないが、例えば旅行会社などが運営する特定のサーバにネットワークを介して接続することにより(図12参照)、そのサーバから撮影予定日の行動時間(行動開始時刻と行動終了時刻)を取得して、これを入力情報として用いることとしても良い。
【0064】
このようにして、撮影予定日の行動時間が指定されると、CPU11は、その行動時間内にユーザがカメラを持ち運んでいるものと仮定する。そして、CPU11は時間記憶部14の動画撮影率記憶領域14cから動画撮影率を読み出し、この動画撮影率と行動時間とに基づいて、その日に動画の撮影が行われる時間を予測する(ステップC13)。
【0065】
この場合、撮影予定日の行動時間をTn、動画撮影率をRs、予測撮影時間をTkとすると、Tkは以下のような(2)式で表される。
Tk=Tn・Rs …(2)
例えば、行動時間Tmが9時〜18時までの9時間であり、動画撮影率Rsが0.1であれば、
予測撮影時間Tk=9×0.1
=54分
として求められる。
【0066】
このようにして求められた予測撮影時間は、各撮影予定(スケジュール)ごとに記憶部14の予測撮影時間記憶領域14dに記憶される。以後、この予測撮影時間を用いた適応処理が実行される。
【0067】
なお、図4(a)に示したように、各ユーザの動画撮影率を動画撮影率記憶領域14cに保持しておく構成であれば、各ユーザ毎に予測撮影時間を得ることができる。これは、ユーザID(ユーザを識別する番号など)の入力により、その入力されたユーザIDに対応した動画撮影率を動画撮影率記憶領域14cから読み出し、前記(2)式に従って計算を行うことにより実現できる。
【0068】
また、図4(b)に示したように、行程の内容が異なる複数の予定毎に動画撮影率を動画撮影率記憶領域14cに保持しておく構成であれば、これらの予定毎に予測撮影時間を得ることができる。これは、予定ID(例えば運動会、旅行といったように予定の種類を示す番号など)の入力により、その入力された予定IDに対応した動画撮影率を動画撮影率記憶領域14cから読み出し、前記(2)式に従って計算を行うことにより実現できる。
【0069】
[適応処理]
次に、本装置における適応処理について説明する。この適応処理は、前記図2のステップA13で実行されるものである。この適応処理には、前記撮影時間予測処理によって得られた予測撮影時間や動画撮影率Rs、さらには持ち運び時間Tm、動画撮影時間Tsなどの情報を画面上に表示してユーザに通知することを含む。以下では、バッテリの容量に関連した処理(図8,図9)と、メモリなどの記録媒体の容量に関連した処理(図10,図11)に分けて説明する。
【0070】
図8は本装置における適応処理(1)の流れを説明するためのフローチャートである。この適応処理(1)は、本装置の駆動源として用いられるバッテリ18の残量が予測撮影時間分あるか否かをチェックして、不足すると判断される場合に警告を出すものである。
【0071】
すなわち、図8に示すように、CPU11は、まず、バッテリ18の残量を検出する(ステップD11)。バッテリ残量は、例えばバッテリ18をフル充電した状態からの電圧降下の値を検出することや、実際に装置を使用した累積時間、消費電流の累積値(積分値)を求めることなどにより求められる。バッテリ残量が検出されると、CPU11はそのバッテリ残量から動画の撮影可能時間(Ta)を算出する(ステップD12)。
【0072】
ここで、CPU11は、バッテリ残量から得られた動画の撮影可能時間(Ta)と予測撮影時間記憶領域14dに記憶された予測撮影時間(Tk)とを比較する(ステップD13)。その結果、予測撮影時間(Tk)が撮影可能時間(Ta)より長い場合、つまり、Tk>Taの場合に(ステップD13のNo)、CPU11はバッテリ残量が少なく、帰着時までにバッテリ18の容量がなくなると判断し、その旨をメッセージ表示や音声出力、画像または動画などで出力するなどしてユーザに警告する(ステップD14)。
【0073】
このように、撮影が予定されている日のユーザの行動に応じて、その日の撮影時間が予測され、現在のバッテリ残量がその予測撮影時間分ないものと判断される場合にその旨が警告される。したがって、例えばバッテリ18を充電したり、新たなバッテリ18を交換用として別に持っていくなど、適切な対応を事前に取っておくことができ、当日の動画撮影を支障なく行うことができる。
【0074】
図9は本装置における適応処理(2)の流れを説明するためのフローチャートである。この適応処理(2)は、本装置の駆動源として用いられるバッテリ18の残量が予測撮影時間に必要なバッテリ容量分あるか否かをチェックして、不足すると判断される場合にその不足分を提示するものである。
【0075】
すなわち、図9に示すように、CPU11は、まず、予測撮影時間記憶領域14dに記憶された予測撮影時間を読み出し、その予測撮影時間分の動画撮影に必要なバッテリ容量(Ck)を算出する(ステップE11)。この場合、機種によって動画撮影に消費される単位時間当たりのバッテリ容量はほぼ決まってくるので、その単位時間当たりの消費量を用いて当該予測撮影時間分の動画撮影に必要なバッテリ容量(Ck)を求めることができる。
【0076】
次に、CPU11は、バッテリ18の残量(Cr)を検出する(ステップE12)。バッテリ残量(Cr)は、例えばバッテリ18をフル充電した状態からの電圧降下の値を検出することなどによって求められる。
【0077】
ここで、CPU11は、バッテリ残量(Cr)と必要バッテリ容量(Ck)とを比較する(ステップE13)。その結果、バッテリ残量(Cr)が必要バッテリ容量(Ck)より少ない場合、つまり、Cr<Ckの場合に(ステップE13のNo)、CPU11は必要バッテリ容量(Ck)からバッテリ残量(Cr)を減算することにより、その不足分の容量を算出する(ステップE14)。そして、CPU11はこのようにして求めた不足分の容量を画面上に表示したり、あるいは、その不足分の容量を補うために必要なバッテリパックの種類を画面上に表示するなどして、ユーザに不足分の提示を行う(ステップE15)。
【0078】
このように、撮影が予定されている日のユーザの行動に応じて、その日の撮影時間が予測され、現在のバッテリ残量が予測撮影時間に必要なバッテリ容量分ないものと判断される場合にその不足分が提示される。したがって、例えば不足分を補うための新たなバッテリ18を交換用として別に持っていくなど、適切な対応を事前に取っておくことができ、当日の動画撮影を支障なく行うことができる。
【0079】
さらに、不足分を補うための新たなバッテリを充電するために必要な時間を、バッテリの充電スピードなどのデータから求めて、これを表示することも考えられる。さらに、外出等の予定開始時刻から、その予定開始時刻までに新たなバッテリの充電が終了するようにするための時間を逆算して、その時間になったら警告音を鳴らしたり、表示などを変更させたりすることも可能である。
【0080】
図10は本装置における適応処理(3)の流れを説明するためのフローチャートである。この適応処理(3)は、本装置の動画記録用メモリとして用いられる記憶部14の動画データ記憶領域14bの残量が予測撮影時間分あるか否かをチェックして、不足すると判断される場合に警告を出すものである。
【0081】
すなわち、図10に示すように、CPU11は、まず、動画データ記憶領域14bの残量(以下、メモリ残量と称す)を検出する(ステップF11)。メモリ残量は、動画データ記憶領域14bに記録可能な動画データの量と現在記録されている動画データの量とから求められる。メモリ残量が検出されると、CPU11はそのメモリ残量から動画の撮影可能時間(Tb)を算出する(ステップF12)。
【0082】
ここで、CPU11は、メモリ残量から得られた動画の撮影可能時間(Tb)と予測撮影時間記憶領域14dに記憶された予測撮影時間(Tk)とを比較する(ステップE13)。その結果、予測撮影時間(Tk)が撮影可能時間(Tb)より長い場合、つまり、Tk>Tbの場合に(ステップF13のNo)、CPU11はメモリ残量が少なく、帰着時までにメモリの容量がなくなると判断し、その旨をメッセージ表示するなどしてユーザに警告する(ステップF14)。
【0083】
このように、撮影が予定されている日のユーザの行動に応じて、その日の撮影時間が予測され、現在のメモリ残量がその予測撮影時間分ないものと判断される場合にその旨が警告される。したがって、例えばデータを移動させるなどしてメモリの空き領域を増やしたり、メモリカードのような交換可能なものであれば、新たなメモリカードを別に持っていくなど、適切な対応を事前に取っておくことができ、当日の動画撮影を支障なく行うことができる。
【0084】
図11は本装置における適応処理(4)の流れを説明するためのフローチャートである。この適応処理(4)は、圧縮率の異なる複数の圧縮パターンを有し、本装置の動画記録用メモリとして用いられる記憶部14の動画データ記憶領域14bの残量と予測撮影時間との関係から最適な圧縮パターンを選択して、予測撮影時間分の動画データの記録を可能とするものである。
【0085】
すなわち、図11に示すように、CPU11は、まず、動画データ記憶領域14bの残量(以下、メモリ残量と称す)を検出する(ステップF11)。メモリ残量は、動画データ記憶領域14bに記録可能な動画データの量と現在記録されている動画データの量とから求められる。
【0086】
ここで、記憶部14に設けられた圧縮パターンテーブル14eには、圧縮率の異なる複数の圧縮パターンP1,P2,P3…が設定されており、CPU11は、この圧縮パターンテーブル14eの中からメモリ残量と予測撮影時間との関係から最適な圧縮パターンを以下のようにして選出する。
【0087】
CPU11は、まず、圧縮パターンテーブル14eの中で圧縮率の最も低い圧縮パターンP1で動画データを圧縮して現在のメモリ内に記録した場合での撮影可能時間(T1)を算出する(ステップG12)。そして、CPU11は、この撮影可能時間(T1)と予測撮影時間記憶領域14dに記憶された予測撮影時間(Tk)とを比較する(ステップG13)。その結果、予測撮影時間(Tk)が撮影可能時間(T1)より長い場合、つまり、Tk>T1の場合には(ステップG13のNo)、CPU11はメモリ残量が少なく、帰着時までにメモリの容量がなくなると判断し、圧縮パターンP1よりも1つの上の圧縮率を有する圧縮パターンP2を用いて前記同様の処理を行う。
【0088】
すなわち、圧縮パターンP1では容量不足となると判断される場合に、CPU11は、圧縮パターンP2で動画データを圧縮して現在のメモリ内に記録した場合での撮影可能時間(T2)を算出し(ステップG14)、その撮影可能時間(T2)と予測撮影時間(Tk)とを比較する(ステップG15)。その結果、予測撮影時間(Tk)が撮影可能時間(T2)より長い場合、つまり、Tk>T2の場合には(ステップG15のNo)、CPU11はさらに上の圧縮パターンP3を用いて前記同様の処理を行う。
【0089】
このようにして、圧縮率を徐々に上げていき、現在のメモリ残量で予測撮影時間分の動画データを効率的に記録可能なものを探す。そして、該当する圧縮率パターンが見付かると、CPU11はその圧縮率パターンを今回用いる圧縮率パターンとして選択する(ステップG16)。
【0090】
このように、撮影が予定されている日のユーザの行動に応じて、その日の撮影時間が予測され、現在のメモリ残量と予測撮影時間との関係から最適な圧縮パターンが選択されるので、メモリ残量が少ない状態で出掛けてしまった場合でも、その日に撮影する動画データを、残っているメモリ内に収めることができる。
【0091】
なお、前記第1の実施形態では、動画撮影装置が撮影時間予測機能を備え、図2に示したように動画撮影率の計算処理(ステップA11)、その動画撮影率を用いた撮影時間の予測処理(ステップA12)、そして、予測された撮影時間に基づく適用処理(ステップA13)といった一連の処理を行うものとして説明したが、前記動画撮影率の計算処理(ステップA11)と撮影時間の予測処理(ステップA12)については、動画撮影装置とは別の撮影時間予測専用の装置(以下、撮影時間予測装置と称す)にて実行することとしても良い。
【0092】
この撮影時間予測装置は、例えばPDAやパーソナルコンピュータ等のコンピュータあるいはムービーカメラなどのカメラ本体内に搭載されたCPUその他の制御装置によって実現されるものであり、上述した動画撮影率の計算処理および撮影時間の予測処理をプログラムに記述された手順に従って実行する。
【0093】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0094】
第2の実施形態では、例えば旅行会社が運営するサーバを備え、このサーバから旅行関係のスケジュール情報をユーザの持つ端末装置に送り、ユーザがそのスケジュール情報に従って行動した場合での動画撮影率をサーバ側で求めるようにしたものである。
【0095】
図12は本発明の第2の実施形態に係る動画撮影システムの構成を示す図である。この動画撮影システムは、動画撮影装置31と、端末装置32と、サーバ33とを備える。
【0096】
動画撮影装置31は、例えばデジタルビデオカメラや、動画撮影機能を備えたデジタルスチルカメラなどの動画撮影用の専用機器である。端末装置32は、例えばパーソナルコンピュータやPDAなどであり、インターネット等のネットワーク34を介してサーバ33に接続するための通信機能を備える。動画撮影装置31と端末装置32はユーザの持つ機器であり、有線あるいは無線にて接続されている。
【0097】
サーバ33は、旅行会社に設置されたコンピュータであって、各種旅行のスケジュールを管理すると共に、ユーザがそのスケジュールに従って行動した場合の動画撮影を支援する機能を備える。具体的には、旅行のスケジュールに対するユーザの行動時間に基づいて動画撮影率を算出し、これをユーザ端末である端末装置32に情報提供する機能を備える。
【0098】
図13に本システムのサーバ33の構成を示す。
【0099】
サーバ33は、汎用のコンピュータからなる。基本的な構成は前記第1の実施形態における動画撮影装置と同様である。図13に示すように、本実施形態におけるサーバ33は、CPU41、入力部42、表示部43、記憶部44、通信部45、持ち運び時間計測用カウンタ46a、撮影時間計測用カウンタ46bなどを備える。
【0100】
CPU41は、本装置全体の制御を行うものであり、記憶部44に記憶されたプログラムを読み込むことにより、そのプログラムに記述された手順に従って各種処理を実行する。入力部42は、各種データの入力や指示を行うためのものであり、例えばキーボード、マウスなどから構成される。表示部43は、各種情報の表示を行うものであり、例えばLCD(Liquid Crystal Display)から構成される。
【0101】
記憶部44は、例えばROMやRAMなどのメモリデバイスからなる。この記憶部44には、プログラム記憶領域44a、スケジュール記憶領域44b、持ち運び時間/動画撮影時間記憶領域44c、動画撮影率記憶領域44d、予測撮影時間記憶領域44eが設けられている。
【0102】
プログラム記憶領域44aには、本発明を実現するためのプログラムを含む各種プログラムが記憶されている。スケジュール記憶領域44bには、複数の行程を含む旅行のスケジュールが記憶されている。持ち運び時間/動画撮影時間記憶領域44cには、各ユーザ毎に計測されたカメラを持ち運ぶ時間と動画の撮影を行う時間が記憶される。動画撮影率記憶領域44dには、各ユーザ毎に算出された動画撮影率が記憶される。予測撮影時間記憶領域44eには、動画撮影率に基づいて算出された予測撮影時間が記憶される。
【0103】
また、通信部45は、ネットワーク34を介してユーザ端末との間でデータ通信を行う。持ち運び時間計測用カウンタ46aおよび撮影時間計測用カウンタ46bは、ユーザがカメラを持ち運んでいる時間と実際に動画の撮影を行っている時間をそれぞれ計測するためのカウンタである。
【0104】
次に、本発明の動画撮影システムの動作について説明する。
【0105】
なお、ここでは、図12に示すようなシステム構成において、旅行会社のコンピュータであるサーバ33がある旅行のスケジュールをユーザ端末である端末装置32に送ることで、ユーザがそのスケジュールに従って行動した場合における動画撮影率を求める場合を想定して説明する。
【0106】
図14は本システムのサーバ33にて実行される動画撮影率計算処理の流れを示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される一連の処理は、プログラムの形態でサーバ33内に記憶されており、CPU41がこのプログラムを読み込むことにより実行される。
【0107】
ユーザは、自分の携帯する動画撮影装置31に端末装置32を有線あるいは無線にて接続した状態で、サーバ33から送られくる旅行のスケジュールを待つ。そして、ユーザがその旅行のスケジュールを得て実際に行動した場合に、サーバ33では、以下のような手順で動画撮影率を求める。
【0108】
なお、動画撮影装置31に端末装置32を接続した状態にしておくのは、端末装置32側にサーバ33と接続するための通信機能が備えられているからである。もし、動画撮影装置31に同様の通信機能が備えられていれば、サーバ33に直接接続できるため、端末装置32は不要である。以下では、端末装置32がサーバ33と接続するものとして説明する。
【0109】
図14に示すように、ユーザの動画撮影率を求めるに際し、サーバ33(CPU41)は、まず、ユーザの端末装置32に対して、記憶部44のスケジュール記憶領域44bに記憶されている各種旅行のスケジュールの中で予め指定された旅行のスケジュールを読み出して送信する(ステップG11)。この旅行のスケジュールには、少なくともユーザの行動時間を規定するための開始時刻(出発時刻)と終了時刻(到着時刻)が含まれる。サーバ33から端末装置32に送信された旅行のスケジュールは、ユーザのカメラである動画撮影装置31に転送される。
【0110】
ここで、ユーザに送ったスケジュールの開始時刻(出発時刻)になると(ステップG12のYes)、サーバ33は、持ち運び時間計測用カウンタ46aを起動して、ユーザが動画撮影装置31(カメラ)を持ち運んでいる時間を計測する(ステップG13)。また、その最中に端末装置32を介して動画撮影装置31の撮影開始信号が送られてきた場合に(ステップG14のYes)、サーバ33は、撮影時間計測用カウンタ46bを起動して、動画撮影時間の計測を開始する(ステップG15,G16)。
【0111】
この動画撮影時間の計測は、動画撮影毎に行われる。つまり、ユーザによって実際に動画の撮影が行われたときに、そのときの時間が撮影時間計測用カウンタ46bにその都度カウントされる。一方、持ち運び時間の計測は、動画撮影の有無に関係なく、撮影時間計測用カウンタ46bにより継続して行われる。ただし、本システムでは、サーバ33が管理している旅行のスケジュールからユーザのカメラ持ち運び時間を推測できるため(つまり、スケジュールの開始から終了までをカメラ持ち運び時間となる)、持ち運び時間計測用カウンタ46aを省略して、旅行のスケジュールデータをそのまま持ち運び時間とすることが可能となる。
【0112】
スケジュールの終了時刻(到着時刻)になると(ステップG17のYes)、サーバ33は計測動作を終了し、その時点での持ち運び時間計測用カウンタ46aのカウント値から持ち運び時間のトータル時間を算出すると共に、撮影時間計測用カウンタ46bのカウント値から動画撮影時間のトータル時間を算出する。そして、このようにして得られた持ち運び時間および動画撮影時間を当該ユーザの情報として記憶部44の持ち運び時間/動画撮影時間記憶領域44cに記憶する(ステップG18)。
【0113】
この持ち運び時間/動画撮影時間記憶領域44cには、同じスケジュールを用いて、他のユーザに対して調べた持ち運び時間および動画撮影時間の情報も多数含まれている。そこで、サーバ33は、当該ユーザの情報を含め、これらの情報を持ち運び時間/動画撮影時間記憶領域44cから読み出すことにより(ステップG19)、各ユーザをトータルした持ち運び時間と動画撮影時間をそれぞれ算出する(ステップG20,G21)。そして、サーバ33は、前記算出された持ち運び時間と動画撮影時間とに基づいて動画撮影率を計算する(ステップG22)。
【0114】
動画撮影率は、前記(1)式に示したように、持ち運び時間をTm、動画撮影時間をTs、動画撮影率をRsとした場合に、「Ts/Tm」で求まる。ここで求められた動画撮影率は、記憶部44の動画撮影率記憶領域44dに記憶される。
【0115】
このように、サーバ33は、ある旅行のスケジュールを用いて各ユーザ毎に持ち運び時間および動画撮影時間を集計していき、当該スケジュールに従ってユーザが行動した場合の動画撮影率を求める。この動画撮影率は、新たなユーザの追加登録に伴い適宜更新され、各ユーザごとの動画撮影率や、多数のユーザの動画撮影率の平均値などが集計される。
【0116】
サーバ33は、このようにして求めた動画撮影率をユーザの端末装置32に送信する。端末装置32に送信された動画撮影率は、動画撮影装置31に転送される。
【0117】
ここで、動画撮影装置31に前記第1の実施形態で説明したような撮影時間の予測機能およびその適応機能(図2のステップA12の撮影時間予測処理およびステップA13の適応処理)が備えられていれば、ユーザが後日同じような旅行のスケジュールで行動する際に、サーバ33から与えられた動画撮影率を用いて当日の撮影時間を予測することができ、さらに、その予測撮影時間内で動画撮影を支障なく行うための適切な対応を取ることができる。
【0118】
また、各ユーザの動画撮影率のみならず、例えば、ある旅行ツアーに参加した多数のユーザの動画撮影率の平均値を求めることにより、ツアーごとの動画撮影率を用いて動画撮影時間を予測できるし、各ユーザがこの平均時間と比較して、撮影時間が多めのユーザなのか少なめのユーザなのかを用いて、次の旅行ツアーの際の動画撮影時間を予測することも考えられる。さらに、例えば、年代や性別による動画撮影率の相違などの統計的な数値を集計するようにプログラムしておき、これらの値を用いて動画撮影率の予測値の予測制度を上げることも可能である。
【0119】
なお、前記第2の実施形態では、サーバ33側で動画撮影率のみを算出するものとしたが、その動画撮影率に基づく撮影時間の予測処理までを含めて行うようにしても良い。具体的には、動画撮影率の算出後、図5のフローチャートで説明したように、ユーザが動画撮影を予定している日の行動開始時刻と行動終了時刻を得て、その行動開始時刻から行動終了時刻までの行動時間に前記動画撮影率を乗算することで予測撮影時間を算出する。この場合、ユーザの行動開始時刻および行動終了時刻は、端末装置32を通じて知らせてもらうものとする。このようにして求められた予測撮影時間は端末装置32に送信される。
【0120】
また、サーバ33において、行程の異なる複数のスケジュール毎に上述した処理を行うことで、各スケジュールに対応した動画撮影率に求めるようにしても良い。このようにすれば、ユーザが選んだスケジュールに対応した動画撮影率を用いて、その日の動画撮影時間をより正確に予測することができる。
【0121】
また、スケジュールの各行程毎に動画撮影率に求めるようにしても良い。例えば、図15に示すように、「9:00…出発」,「9:30…○○寺着」,「10:30…○○寺発」,「11:30…レストラン着」,「12:30…レストラン発」…といったようなスケジュールがあったとする。
【0122】
ここで、「9:00…出発」と「9:30…○○寺着」の間が「バス移動」で30分、「9:30…○○寺着」 と「10:30…○○寺発」の間が「見学」で60分、「10:30…○○寺発」と「11:30…レストラン着」の間が「バス移動」で60分、「11:30…レストラン着」と「12:30…レストラン発」の間が「昼食」で60分…であるような場合に、これらの行程毎に図14で説明したような手順で各ユーザのカメラの持ち運び時間と動画撮影時間を求め、これらの時間を集計した結果から平均的な動画撮影率を算出する。
【0123】
すると例えば、図15のスケジュール内容では、「見学」時の動画撮影率が高くなり、「バス移動」や「昼食」時の動画撮影率が低くなるなどといった各行程に応じた動画撮影率の傾向を抽出することができる。従ってこのように、スケジュールに含まれる各行程毎に動画撮影率を求めるようにすれば、より正確な動画撮影時間の予測を行うことができる。
【0124】
なお、ここでは旅行会社が提供する旅行のスケジュールを例にして説明したが、その日のユーザの行動が定められたスケジュールであれば、どのようなスケジュールであっても良く、また、情報提供者についても旅行会社に限定されるものではない。
【0125】
要するに、本発明は前記各施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態で示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除され、あるいはまた、実施形態で示されたプログラムないし方法、処理手順などについて、部分的に処理ステップの順序が入れ換わるなどした場合であっても、「発明が解決しようとする課題」で述べた効果が解決でき、「発明の効果」の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0126】
また、上述した各実施形態において記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に適用したり、そのプログラム自体をネットワーク等の伝送媒体により伝送して各種装置に適用することも可能である。本装置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムあるいは伝送媒体を介して提供されたプログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
【0127】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明の撮影時間予測方法または撮影時間予測装置によれば、撮影が予定されている日のユーザの行動に応じて、その日の動画撮影時間が予測される。したがって、例えば運動会や旅行などを予定している場合に、その日にどれくらいの時間、動画の撮影を行うのかを事前に知ることができ、それに合わせてバッテリやメモリなどを用意しておくことで、動画の撮影を支障なく行うことができるようになる。
【0128】
本発明の動画撮影装置によれば、駆動源として備えられたバッテリの残量と、前記撮影時間予測装置によって予測された撮影時間との関係から前記バッテリの容量が足りない旨が警告されたり、その不足分の容量が提示されるので、撮影前にその予測撮影時間に対応するバッテリを用意しておくことができ、撮影途中でバッテリの容量不足により撮影が中断されることを防ぐことができる。
【0129】
また、本発明の動画撮影装置によれば、動画データの記録用として備えられたメモリの残量と、前記撮影時間予測装置によって予測された撮影時間との関係から前記メモリの容量が足りない旨が警告されるので、撮影前にその予測撮影時間に対応するメモリを用意しておくことができ、撮影途中でメモリの容量不足により撮影が中断されることを防ぐことができる。
【0130】
さらに、本発明の動画撮影装置によれば、動画データの記録用として備えられたメモリの残量と、前記撮影時間予測装置によって予測された撮影時間との関係から圧縮率が変更されて動画データの記録が行われるので、メモリ容量が多少少ない場合でれば、その予測撮影時間分の動画データを圧縮率の変更によってメモリに記録することが可能となる。
【0131】
また、本発明の動画撮影システムによれば、サーバからユーザの携帯する端末装置に対して、そのユーザが所定のスケジュール情報に従って行動した場合の動画撮影率が情報提供されるので、ユーザは自分がどのくらいの割合で動画撮影を行うことができるのかを知ることができ、撮影予定日の行動に合わせてバッテリやメモリを用意しておくことなどの準備を行うことができる。
【0132】
さらに、前記サーバ側にて、ユーザが撮影を予定している日の行動に応じて動画撮影時間を予測し、その予測結果を情報提供することで、ユーザは撮影予定日の動画撮影時間を知ることができ、それに合わせてバッテリやメモリなどを用意しておくことで、動画の撮影を支障なく行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る動画撮影装置の構成を示すブロック図。
【図2】前記動画撮影装置における動画撮影処理の全体の流れを説明するためのフローチャート。
【図3】前記動画撮影装置における動画撮影率計算処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図4】各ユーザ毎に動画撮影率を保持する場合と各予定毎に動画撮影率を保持する場合の一例を示す図。
【図5】前記動画撮影装置における撮影時間予測処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図6】カメラ本体に設置されたボタンの操作によりユーザの行動時間を指定する方法を説明するための図。
【図7】スケジュール管理機能を備えた端末装置を用いてユーザの行動時間を指定する方法を説明するための図。
【図8】前記動画撮影装置における適応処理(1)の流れを説明するためのフローチャート。
【図9】前記動画撮影装置における適応処理(2)の流れを説明するためのフローチャート。
【図10】前記動画撮影装置における適応処理(3)の流れを説明するためのフローチャート。
【図11】前記動画撮影装置における適応処理(4)の流れを説明するためのフローチャート。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る動画撮影システムの構成を示す図。
【図13】前記動画撮影システムにおけるサーバの構成を示すブロック図。
【図14】前記動画撮影システムのサーバにて実行される動画撮影率計算処理の流れを示すフローチャート。
【図15】前記動画撮影システムのサーバにてスケジュールの各行程毎に動画撮影率に求める方法を説明するための図。
【符号の説明】
11…CPU
12…入力部
12a…撮影開始ボタン
12b…撮影終了ボタン
12c…計測開始ボタン
12d…計測終了ボタン
13…表示部
14…記憶部
14a…プログラム記憶領域
14b…動画データ記憶領域
14c…動画撮影率記憶領域
14d…予測撮影時間記憶領域
14e…圧縮パターンテーブル
15…通信部
16…撮像部
17a…持ち運び時間計測用カウンタ
17b…撮影時間計測用カウンタ
18…バッテリ
19…電源制御部
10…動画撮影装置
20…端末装置
31…動画撮影装置
32…端末装置
33…サーバ
Claims (14)
- 動画の撮影時間をコンピュータが予測するための撮影時間予測方法であって、
ユーザが動画撮影用の機器を持ち運んでいる持ち運び時間と、その機器を用いて実際に動画撮影を行っている撮影時間とを計測するステップと、
前記持ち運び時間と前記撮影時間とに基づいて動画撮影率を算出するステップと、
前記動画撮影率をメモリに記憶するステップと、
撮影が予定されている期間におけるユーザの行動時間を入力するステップと、
前記行動時間と前記メモリに記憶された動画撮影率とに基づいて前記期間中の動画撮影時間を予測するステップと
を備えたことを特徴とする撮影時間予測方法。 - 動画の撮影時間を予測する撮影時間予測装置であって、
ユーザが動画撮影用の機器を持ち運んでいる持ち運び時間と、その機器を用いて実際に動画撮影を行っている撮影時間とを計測する計測手段と、
この計測手段によって計測された持ち運び時間と撮影時間とに基づいて動画撮影率を算出する動画撮影率算出手段と、
この動画撮影率算出手段によって算出された動画撮影率を記憶する記憶手段と、
撮影が予定されている期間におけるユーザの行動時間を入力する入力手段と、
この入力手段によって入力された行動時間と前記記憶手段に記憶された動画撮影率とに基づいて前記期間中の動画撮影時間を予測する予測手段と
を具備したことを特徴とする撮影時間予測装置。 - スケジュール管理機能を備えた端末装置に接続して、前記端末装置から撮影が予定されている期間におけるユーザの行動時間を取得する接続手段を備え、
前記予測手段は、前記接続手段によって前記端末装置から得られた行動時間と前記記憶手段に記憶された動画撮影率とに基づいて前記期間中の動画撮影時間を予測することを特徴とする請求項2記載の撮影時間予測装置。 - 特定のサーバにネットワークを介して接続して、前記サーバから撮影が予定されている期間におけるユーザの行動時間を取得する接続手段を備え、
前記予測手段は、前記接続手段によって前記サーバから得られた行動時間と前記記憶手段に記憶された動画撮影率とに基づいて前記期間中の動画撮影時間を予測することを特徴とする請求項2記載の撮影時間予測装置。 - 前記記憶手段には、行程の内容が異なる複数の予定に対応した動画撮影率が記憶されており、
前記予測手段は、前記記憶手段から指定された予定内容に応じて動画撮影率を選択的に読み出し、その動画撮影率と行動時間とに基づいて前記期間中の動画撮影時間を予測することを特徴とする請求項2記載の撮影時間予測装置。 - 駆動源としてバッテリを備えた動画撮影装置であって、
請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の撮影時間予測装置と、
前記バッテリの残量を検出するバッテリ残量検出手段と、
前記撮影時間予測装置によって予測された撮影時間と前記バッテリ残量検出手段によって検出されたバッテリ残量とに基づいて前記バッテリに関連した所定の処理を実行する制御手段と
を具備したことを特徴とする動画撮影装置。 - 前記制御手段は、
前記バッテリ残量検出手段によって検出されたバッテリ残量から撮影可能時間を算出する手段と、
その撮影可能時間と前記撮影時間予測装置によって予測された撮影時間とを比較する手段と、
前記予測撮影時間が前記撮影可能時間よりも長い場合に、前記バッテリの容量が足りない旨を警告する手段と
を備えたことを特徴とする請求項6記載の動画撮影装置。 - 前記制御手段は、
前記撮影時間予測装置によって予測された撮影時間分の撮影動作に必要なバッテリ容量を算出する手段と、
その必要バッテリ容量と前記バッテリ残量検出手段によって検出されたバッテリ残量とを比較する手段と、
前記バッテリ残量が前記必要バッテリ容量に足りない場合に、その不足分の容量を提示する手段と
を備えたことを特徴とする請求項6記載の動画撮影装置。 - 動画データを記録するためのメモリを備えた動画撮影装置であって、
請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の撮影時間予測装置と、
前記メモリの残量を検出するメモリ残量検出手段と、
前記撮影時間予測装置によって予測された撮影時間と前記メモリ残量検出手段によって検出されたメモリ残量とに基づいて前記メモリに関連した所定の処理を実行する制御手段と
を具備したことを特徴とする動画撮影装置。 - 前記制御手段は、
前記メモリ残量検出手段によって検出されたメモリ残量から撮影可能時間を算出する手段と、
その撮影可能時間と前記撮影時間予測装置によって予測された撮影時間とを比較する手段と、
前記予測撮影時間が前記撮影可能時間よりも長い場合に、前記メモリの容量が不足する旨を警告する手段と
を備えたことを特徴とする請求項9記載の動画撮影装置。 - 複数の異なる圧縮率が設定された圧縮パターンテーブルを備え、
前記制御手段は、
前記メモリ残量検出手段によって検出されたメモリ残量と前記撮影時間予測装置によって予測された撮影時間とに基づいて、前記圧縮パターンテーブルの中から前記予測撮影時間分の動画データを前記メモリに記録するのに最適な圧縮率を選択する手段と、
この選択された圧縮率で撮影時の動画データを圧縮して前記メモリに記録する手段と
を備えることを特徴とする請求項9記載の動画撮影装置。 - 端末装置と、この端末装置にネットワークを介して接続されるサーバとからなる動画撮影システムであって、
前記端末装置は、
前記サーバから提供される所定のスケジュール情報を取得するスケジュール取得手段と、
このスケジュール取得手段によって得られたスケジュール情報に従ってユーザが動画撮影用の機器を用いて動画の撮影を行った時間を前記サーバに通知する動画撮影時間通知手段とを備え、
前記サーバは、
前記端末装置から動画撮影時間を受信する動画撮影時間受信手段と、
この動画撮影時間受信手段によって受信された動画撮影時間に基づいて当該スケジュール情報に対応した動画撮影率を算出する動画撮影率算出手段と、
この動画撮影率算出手段によって算出された動画撮影率を前記端末装置に情報提供する情報提供手段とを備えたことを特徴とする動画撮影システム。 - 前記スケジュール情報には、複数の行程が含まれており、
前記動画撮影率算出手段は、前記スケジュール情報の各行程毎に動画撮影率を算出することを特徴とする請求項12記載の動画撮影システム。 - 前記サーバは、
前記端末装置から撮影が予定されている期間におけるユーザの行動時間を取得する行動時間取得手段と、
この行動時間取得手段によって得られた行動時間と前記動画撮影率算出手段によって算出された動画撮影率とに基づいて前記期間中の動画撮影時間を予測する予測手段とを備え、
前記情報提供手段は、この予測手段によって予測された撮影時間を前記端末装置に情報提供することを特徴とする請求項12または請求項13記載の動画撮影システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002332156A JP4228661B2 (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | 撮影時間予測方法、撮影時間予測装置、動画撮影装置及び動画撮影システム |
Applications Claiming Priority (1)
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